JP2022151732A - メモリセル、その製造方法、半導体記憶装置ならびにそれを備えた半導体装置、無線通信装置、センサ制御装置およびフレキシブルデバイス - Google Patents

メモリセル、その製造方法、半導体記憶装置ならびにそれを備えた半導体装置、無線通信装置、センサ制御装置およびフレキシブルデバイス Download PDF

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健太 野口
Kenta NOGUCHI
新司 堀井
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Abstract

【課題】簡易な回路構成で、回路動作速度を維持または向上しながら、消費電流を低下し、安定したロジックレベル出力が可能であるメモリセル及びそれを用いた半導体記憶装置を提供すること。【解決手段】メモリセル010は、基材と、基材上に1つ以上の第1の素子501及び1つ以上の第2の素子511を備える。第1の素子と第2の素子は、それぞれ少なくともゲート電極101、111、ソース又はドレイン電極301、302、311、312及びゲート絶縁層201、211を有し、第1の素子におけるソース又はドレイン電極のうちの一方が、第2の素子におけるソース又はドレイン電極のうちの一方と電気的に接続され、第1の素子と第2の素子とのうち少なくとも一方は、ソース又はドレイン電極の両方に接する半導体層401、411を有する。第1の素子の電気的特性と、第2の素子の電気的特性とは、互いに異なる。【選択図】図1

Description

本発明は、メモリセル、その製造方法、半導体記憶装置ならびにそれを備えた半導体装置、無線通信装置、センサ制御装置およびフレキシブルデバイスに関する。
近年、低コスト、大面積、フレキシブル、ベンダブルな電子機器の実現を目指して、インクジェット技術やスクリーン印刷などの塗布・印刷技術を用いた電子機器の製造方法が注目されている。そして、そのような塗布・印刷技術が適用できる半導体材料として、カーボンナノチューブ(CNT)やグラフェン、有機半導体などの研究や開発が盛んに行われている。電子機器としては、例えば、ディスプレイやセンサ、RFID(Radio Frequency IDentification)等の無線通信装置などが挙げられ、それらの制御回路やICチップ内の駆動回路などに半導体素子が使用される。
一般的に、これらの装置はその回路内部に設定値や固有識別情報などを持たせるメモリを搭載している。特に、物流管理、商品管理、万引き防止などの様々な用途で利用が想定されるRFIDタグを用いたシステムでは、個々のRFIDタグが有する固有IDそのものが重要な機能となる。
広く用いられるシリコン半導体や無機化合物半導体からなる素子を用いたICでは、マスクROM(Read Only Memory)やOTP(One Time Programable ROM)、フラッシュメモリなどのメモリ技術が活用されている。その原理は、マスクROMの場合は、トランジスタの閾値制御や、接続ビアや配線の有無により情報を記憶するものである。また、OTPの場合は、配線の通電による断線やトランジスタの電気的な破壊により情報を記憶するものである。また、フラッシュメモリの場合は、浮遊ゲートへの電気的な電荷の注入により情報を記憶するものである。
一方、塗布・印刷技術を用いたメモリにおいては、半導体そのものを塗布工程により位置選択的に形成できることから、半導体層の有無によりメモリの状態を定めるメモリアレイが開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特許第6350757号公報
特許文献1に記載の技術は、1つの素子が半導体層の有無に応じて1ビットの情報を保持するものであるが、メモリアレイを構成し、各メモリセルの読み出しを行う際には、センスアンプなどの読み出し回路や、負荷となる抵抗やトランジスタなどの素子が必要である。
センスアンプを形成するにあたっては、素子のアナログ特性が極めて重要であり、例えばMOSFET(金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ)を用いる場合、その飽和領域におけるドレイン電圧依存性が小さいこと、また個々のMOSFETの特性ばらつきが非常に少ないことなどが重要な要素になる。しかしながら、塗布・印刷技術を用いる半導体においては、各素子の特性ばらつきが、例えばシリコンのような無機結晶系の半導体素子に比べて大きくなる傾向にあり、高精度なセンスアンプの実現は難しいという課題があった。
一方、負荷を用いる場合には、負荷の値を適切に設計することでメモリ読み出し線の電圧レベルを“0”と“1”のデジタル化した値として読み出すことができ、アナログ回路を使用しない読み出し回路構成を実現することが可能である。しかしながら、塗布・印刷技術を用いる半導体ではメモリ素子そのものの特性ばらつきが大きく、負荷の設計が難しいとの課題があった。
そこで本発明は、メモリ読み出し速度を維持または向上しながら、消費電流が小さく、安定した出力が可能であるメモリセル、およびそれを用いた半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、
基材と、前記基材上の1つ以上の第1の素子および1つ以上の第2の素子と、を備えてなるメモリセルであって、
前記第1の素子と前記第2の素子は、それぞれ少なくともゲート電極、ソース電極、ドレイン電極およびゲート絶縁層を有し、
前記第1の素子におけるソース電極またはドレイン電極のうちの一方が、前記第2の素子におけるソース電極またはドレイン電極のうちの一方と電気的に接続され、
前記第1の素子と前記第2の素子とのうち少なくとも一方は、ソース電極およびドレイン電極の両方に接する半導体層を有し、
前記第1の素子の電気的特性と、前記第2の素子の電気的特性と、が互いに異なること、
を特徴とするメモリセルである。
本発明により、簡易な回路構成で、回路動作速度を維持または向上しながら消費電流を低減し、安定した出力が可能であるメモリセル、およびそれを用いた半導体記憶装置が提供される。
図1は、本発明の実施の形態1に係るメモリセルを示す概略鳥瞰図である。 図2は、薄膜トランジスタ(TFT)の電気的特性を模式的に示した一例である。 図3は、本発明の実施の形態2に係るメモリセルを示す概略鳥瞰図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係るメモリセルを示す概略等価回路図である。 図5は、本発明の実施の形態3に係る半導体記憶装置を示す概略等価回路図である。 図6は、本発明の実施の形態4に係る半導体記憶装置を示す概略等価回路図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る無線通信装置を示す模式図である。 図8は、本発明の実施の形態に係るセンサ制御装置を示す模式図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る半導体装置を示す模式図である。 図10は、本発明の実施例3における無線通信装置を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)を説明する。なお、図面は模式的なものである。また、本発明は以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。以下において、特に注記のない場合、TFTは薄膜トランジスタのことを意味する。
<メモリセル、半導体記憶装置>
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るメモリセル010を模式的に示した概略鳥瞰図である。図1では、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)等からなる基材001の上に、1つのゲート電極101と、ゲート電極101上に形成されたゲート絶縁層201と、ソースもしくはドレインとなる2つの電極301、302と、電極301および302の両方に接する半導体層401と、からなる第1の素子501が形成されている。また、同一基材001上に、1つのゲート電極111と、ゲート電極111上に形成されたゲート絶縁層211と、ソースまたはドレインとなる電極311、312と、電極311および312の両方に接する半導体層411と、からなる第2の素子511が形成されている。さらに、第1の素子501のソースまたはドレインとなる電極の一方である電極302と、第2の素子511のソースまたはドレインとなる電極の一方である電極312は、配線601により互いに電気的に接続されている。
本実施の形態1では、第1の素子501と第2の素子511はいずれもTFTである。第1の素子501と第2の素子511は、例えば、それぞれの半導体層401と411の材料やその組成、密度などが異なることにより、互いに異なる電気的特性を示す。メモリセル010に記録された情報は、第1の素子501と第2の素子511の電気的特性の違いを利用した電気的な信号として読み出すことができる。
電気的特性の違いは、ソース電極-ゲート電極間の印加電圧に対するドレイン電流の特性差であることが、出力信号を電圧として容易に取り出せる観点から好ましい。また、電気的特性の違いは、第1の素子501と第2の素子511のそれぞれのソース電極-ゲート電極間に、素子がオン状態となる電圧を加えた場合のドレイン電流の差、すなわちTFTのオン抵抗値の差であることがより好ましい。本実施の形態1においては、素子がオン状態となる電圧は、TFTのしきい値電圧を超える電圧を意味するが、必ずしもそれに限定されず、素子が有する電気的特性の違いを利用する限りにおいては、その方法は限定されない。なお、TFTのしきい値電圧は、gm法(外挿法)、極大法、定電流法などを用いて算出することができる。
上記の如き構成とすることにより、簡易な回路構成で、回路動作速度を維持または向上しながら、消費電流を低減し、安定した出力が可能であるメモリセルを提供することが可能となる。
メモリセルの読み出し動作について、以下に具体的に説明する。第1の素子501と第2の素子511に、各素子がオン状態となるソース電極-ゲート電極間電圧、例えば、ともに同じソース電極-ゲート電極間電圧となる電圧をそれぞれのゲートに印加すると、第1の素子501と第2の素子511が共にオン状態となる。そのため、電気的には、電極301が第1の素子501のオン抵抗を介して電極302に接続され、さらに電極302が配線601を介して電極312に接続され、電極312が第2の素子511のオン抵抗を介して電極311に接続される。ここで、各配線や各電極の抵抗、および各配線や各電極を接続するビア抵抗の値は、TFTのオン抵抗と比較すると無視できるほど小さい。そのため、電極301と電極311に印加された電圧差が、第1の素子501のオン抵抗と第2の素子511のオン抵抗の比率で決定される比に応じた電圧として、配線601に現れることになる。
この場合に、第1の素子501のオン抵抗が第2の素子511のオン抵抗より十分高ければ、電極601に現れる電圧は電極311に印加された電圧とほぼ等しくなる。そして、メモリセルとしては、電極311に印加された電圧にほぼ等しい電圧を出力することになる。一方、第1の素子501のオン抵抗が第2の素子511のオン抵抗より十分低ければ、電極601に現れる電圧は電極301に印加された電圧とほぼ等しくなる。そして、メモリセルとしては、電極301に印加された電圧にほぼ等しい電圧を出力することになる。ここで、電極301に印加された電圧にほぼ等しい電圧が出力される状態と、電極311に印加された電圧にほぼ等しい電圧が出力される状態を、それぞれメモリセルとしての記憶情報である“0”と“1”に当てはめることで、1ビットのメモリ情報を保持、読み出しすることが可能となる。
なお、第1の素子501のオン抵抗と第2の素子511のオン抵抗の間に十分な差がない場合には、配線601に出力される電圧は、電極301に印加された電圧と電極311に印加された電圧の間で、そのオン抵抗の比率に応じた任意の値をとることになる。その任意の値に複数のメモリ情報を当てはめることで、一つのメモリセルに複数ビットのメモリ情報を保存することも可能となる。
なお、読み出し時に第1の素子501のゲート電極に印加される電圧と第2の素子511のゲート電極に印加される電圧は、それぞれ等しい電圧でもかまわないし、異なる電圧であってもよい。各印加電圧は、第1の素子501および第2の素子511が所望の特性が得られる限りにおいては、特にその関係性は問わないが、第1の素子501および第2の素子511がともにオン状態となる電圧であることが好ましく、第1の素子501と第2の素子511それぞれに最適なオン状態を実現できる電圧であることがさらに好ましい。
なお、メモリセル010から情報を読み出さない場合には、第1の素子501および第2の素子511がともにオフ状態となる電圧をそれぞれのゲート電極に与えることが、消費電流や安定動作の点からは、好ましい。
ここで、第1の素子501の電気的特性と第2の素子511の電気的特性の違いについて、さらに好ましい形態を説明する。
図2は、TFTのドレイン電流の、ソース電極-ゲート電極間電圧依存性の特性を模式的に示した一例である。図2はpチャネル型の導電型を有するTFTの電流電圧特性であり、相互コンダクタンスgmがソース電極-ゲート電極間電圧Vgs0の点で最大値gmmaxをとるような特性を示す。
このような特性を有するTFTにおいて、相互コンダクタンスの最大値gmmaxをとるソース電極-ゲート電極間電圧Vgsが、第1の素子501ではVgs1、第2の素子511ではVgs2である場合を考える。このとき、Vgs1≠Vgs2とすることで、メモリセルの読み出し時に、第1の素子501のソース電極とゲート電極の間に印加する電圧と、第2の素子511のソース電極とゲート電極の間に印加する電圧が同じであっても、第1の素子501と第2の素子511のオン抵抗に差を生じさせることが可能となる。そのため、出力は第1の素子501と第2の素子511のオン抵抗の差に応じた電圧とすることができ、メモリセルとして所望の電圧を出力することが可能となる。
また、相互コンダクタンスの最大値gmmaxが第1の素子501ではgmmax1、第2の素子511ではgmmax2である場合に、gmmax1とgmmax2が異なることで、第1の素子501の電気的特性と第2の素子511の電気的特性が異なる状態を形成してもよい。この場合においても、メモリセル010からの情報の読み出し時に、第1の素子501のソース電極とゲート電極の間に印加する電圧と、第2の素子511のソース電極とゲート電極の間に印加する電圧が同じであっても、第1の素子501と第2の素子511のオン抵抗に差が生じる。そのため、出力は第1の素子501と第2の素子511のオン抵抗の差に応じた電圧となり、メモリセルとして所望の電圧を出力することが可能となる。
さらに、gmmax1とgmmax2の差が一定以上であると、出力がよりデジタル化されやすくなり、より好ましい。特に、gmmax1≧gmmax2×20、もしくはgmmax2≧gmmax1×20の関係性を満たすことで、出力がアナログ値ではなく、デジタル値として判定できるほど2値に分離しやすくなることから、より好ましい。さらに好ましくは、gmmax1≧gmmax2×50、もしくはgmmax2≧gmmax1×50の関係性であり、さらにはgmmax1≧gmmax2×100、もしくはgmmax2≧gmmax1×100を満たすことがいっそう好ましい。
第1の素子501と第2の素子511の導電型が異なると、読み出し時の制御が容易になることから、より好ましい。これは、メモリセル010の記憶情報やそれぞれの素子の特性により、第1の素子501もしくは第2の素子511のソース電極電圧が変化するためである。その結果、素子に印加されるソース電極-ゲート電極間電圧が変化することになり、素子に印加するゲート電圧の制御が複雑になる。
例えば第1の素子501をpチャネル型とし、第2の素子511をnチャネル型とする場合を例に挙げる。このとき、第2の素子511の電極311の電圧に回路内部のローレベル電圧を印加し、第1の素子501の電極301に回路内部のハイレベル電圧を印加すると、第1の素子501のソース電極は電極301、第2の素子511のソース電極は電極311となる。第1の素子501および第2の素子511のソース電極がともに固定された電圧となり、それぞれの素子がオンの状態となるために、例えば、第1の素子501のゲート電極に回路内部のローレベル電圧を印加し、第2の素子511のゲート電極に回路内部のハイレベル電圧を印加するという、いわゆる単一電源の論理回路で用いるような、比較的単純な手法をとることができる。
本実施の形態1では、第1の素子501および第2の素子511は、ゲート電極がチャネル領域に対して基材側に存在する、いわゆるボトムゲート構造を示したが、所望の特性や効果が得られる限りにおいては、ゲート電極がチャネル領域に対して基材と反対側に存在する、いわゆるトップゲート構造でも良い。また、同様に、本実施の形態1では、半導体層がソース電極およびドレイン電極に対して基材と反対側で接する、いわゆるトップコンタクト型の構成を示したが、所望の特性や効果が得られる限りにおいては、半導体層がソース電極およびドレイン電極に対して基材側で接する、いわゆるボトムコンタクト型の構成でも良い。
第1の素子501および第2の素子511は、ソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、ゲート絶縁層が必ずしも1対である必要はなく、2対以上を並列接続したいわゆるマルチ構造や、複数のソース/ドレイン電極を共用して構成する、いわゆるフィンガー型構造であってもよい。さらに、ゲート電極が2つのTFTの間で共通であり、かつ複数のソース・ドレイン電極およびチャネルを直列接続した、マルチゲート型であってもよい。
本実施の形態1において、メモリセルおよび半導体記憶装置を安価に実現する観点から、半導体層はいわゆる塗布・印刷法を用いて形成することが望ましい。さらに、半導体層を形成するために使用される材料の使用量を最小限に抑制するためには、TFTなどの素子を形成する部分にのみ半導体層を塗布・印刷することが好ましいことから、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、ノズル塗布法、スクリーン印刷法、グラビア印刷、フレキソ印刷およびオフセット印刷から選ばれる方法を用いることが好ましい。さらに、マスクや印刷版を事前に作製する必要がなく、メモリセルの情報パターンを任意に記録することが容易になるという観点から、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、ズル塗布法が特に好ましく用いられる。
本実施の形態1において、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極及び配線材料に用いられる材料は、一般的に電極として使用されうる導電材料であればいかなるものでもよい。例えば、酸化錫インジウム(ITO)、金、銀、銅、アルミニウム、ポリシリコン、導電性ポリマー、炭素材料などが挙げられる。これらの電極材料は、単独で用いてもよいが、複数の材料を積層または混合して用いてもよい。
本実施の形態1では、基材としてPETからなるフィルムを例示したが、基材は、少なくとも電極や素子が配置される面が絶縁されていればいかなる材質のものでもよい。例えば、シリコンウエハ、ガラス、ポリイミドなどが挙げられる。また、基材は、複数の材料が積層されたものであってもよい。なお、ロールツーロール等の安価な製造プロセスへの適用や、フレキシブルデバイス、ベンダブルデバイス等の曲率を有する装置への適用を踏まえると、基材はフィルム等のフレキシブル性に優れたものの方が好ましく、更に絶縁性や保護性など所望の機能性・特性が確保できる限りにおいては、極力薄いことが好ましい。
本実施の形態1において、ゲート絶縁層に含まれる材料は、所望の絶縁性が得られる限りにおいて、特に限定されない。例えば、酸化シリコン、アルミナ、ポリイミドなどが挙げられる。ロールツーロール等の安価な製造プロセスへの適用を踏まえ、塗布法や印刷法などに適用可能な材料である方が好ましい。
また、本実施の形態1において、半導体層401、411に含まれる材料は、所望の電気的特性が得られ、安価な製造プロセスが適用可能で、加工性に優れる限りにおいては特に限定されない。中でも、半導体層に含まれる材料が、有機半導体材料、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノコイル、フラーレン、グラフェンおよびナノダイヤモンドから選ばれる1つ以上であることが、高い電気的特性を実現し、且つ塗布による形成が容易となる点で、より好ましい。特に、CNTが好ましく、CNTそのものの分散性といった加工性の観点から、CNT表面の少なくとも一部に共役系重合体が付着したCNTがいっそう好ましい。
また、複数のCNTがネットワーク状に構成されることで、単体のCNTを製造・配置することや複数のCNTを配向させる場合に比べて、電気的特性と製造の簡便さを両立できることから、より好ましい。複数のCNTがネットワーク状に構成される様子は、原子間力顕微鏡(AFM)や透過電子顕微鏡(TEM)により観察することができる。
更に、CNTは、TFTの特性ばらつきを抑制する点、および、複数のチャネル間に跨るリーク電流経路を抑制する点から、半導体型CNTを80重量%以上含むことがより好ましい。さらに好ましくは、半導体型CNTを90重量%以上含むことであり、特に好ましくは、半導体型CNTを95重量%以上含むことである。
また、第1の素子501および第2の素子511の特性を調整するために、それぞれのTFTの半導体層の上に電気的特性を変化させる第2絶縁層を配置してもよい。特に、導電型をn型とするためには、上記第2絶縁層が、例えば、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、オレフィンポリマー、シクロオレフィンポリマー、ポリスチレン、ポリシロキサン、ポリイミド、ポリカーボネート、ビニルアルコール系樹脂、フェノール系樹脂の樹脂と、炭素原子と窒素原子との結合を含む有機化合物と、を含有するものであることが好ましい。また、上記有機化合物は、リン原子、ヒ素原子および窒素原子から選ばれるいずれか1種以上を有する電子供与性化合物を含有することが好ましい。より詳細には、有機化合物は、例えば、アミド系化合物、イミド系化合物、ウレア系化合物、アミン系化合物、イミン系化合物、アニリン系化合物、ニトリル系化合物など、窒素原子およびリン原子の中から選ばれるいずれか1種以上を有する電子供与性化合物を含有することが好ましい。
なお、本実施の形態1では、図1で示したメモリセル内の第1の素子501と第2の素子511のゲート絶縁層201と211が分離されてなる一例を示したが、ゲート絶縁層は複数の素子にまたがって連続的に形成されていてもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係るメモリセルを模式的に示した概略鳥瞰図であり、図3(a)は信号“1”を記憶するメモリセル021、図3(b)は信号“0”を記憶するメモリセル022をそれぞれ示している。本実施の形態2は、メモリセルを形成する第1の素子および第2の素子のうち、いずれかの素子に半導体層が存在しないこと以外は、実施の形態1に示した構成と同様である。
図3(a)では、例えばPET等からなるフィルム基材002の上に、1つのゲート電極102と、ゲート電極102上に形成されたゲート絶縁層202と、ソースもしくはドレインとなる2つの電極303、304と、電極303および304の両方に接する半導体層402と、からなる第1の素子502が形成されている。また、同一基材002上に、1つのゲート電極112と、ゲート電極112上に形成されたゲート絶縁層212と、ソースまたはドレインとなる電極313、314と、からなる第2の素子512が形成されている。さらに、第1の素子502のソースまたはドレインとなる電極の一方である電極304と、第2の素子512のソースまたはドレインとなる電極の一方である電極314は、配線602により互いに電気的に接続されている。メモリセル021を動作させる際は、電極303に印加される電圧が電極313に印加される電圧より高くなるように設定される。
また、図3(b)では、例えばPET等からなる基材フィルム基材003の上に、1つのゲート電極103と、ゲート電極103上に形成されたゲート絶縁層203と、ソースもしくはドレインとなる1つの電極305、306と、からなる第1の素子503が形成されている。また、同一基材003上に、1つのゲート電極113と、ゲート絶縁層213と、ソースまたはドレインとなる電極315、316と、電極315および316の両方に接する半導体層413と、からなる第2の素子513が形成されている。更に、第1の素子503のソースまたはドレインとなる電極306と、第2の素子513のソースまたはドレインとなる電極316は、配線603により互いに電気的に接続されている。メモリセル022を動作させる際は、電極305に印加される電圧が電極315に印加される電圧より高くなるように設定される。
メモリセル021、022はいずれも、ゲート電極-ソース電極間電圧に対するドレイン電流の電気的特性が異なる2つの素子を直列接続する構成のメモリセルである。
このとき、図3(a)においては、第1の素子502は半導体層402を有するTFTである。また、第2の素子512は半導体層を有しておらず、電極313、314間が常に高抵抗状態の素子である。
また、図3(b)においては、第1の素子503は半導体層を有しておらず、電極305、306間が常に高抵抗状態の素子である。また、第2の素子513は半導体層413を有するTFTである。
本実施の形態2によれば、例えば、図3(a)のように第1の素子502にのみ半導体層402が存在し、電極303に印加される電圧を電極313に印加される電圧より高くする場合を“1”とし、図3(b)のように第2の素子513にのみ半導体層413が存在し、電極305に印加される電圧を電極315に印加される電圧より高くする場合を“0”として記録するような、メモリセルを実現することができる。
メモリの読み出し時には、第1の素子と第2の素子のそれぞれにおいて、素子がオン状態となる電圧を印加する。このとき、半導体層のある素子のみが低抵抗状態となり、半導体層がない素子は高抵抗状態となる。そのため、低抵抗状態の素子側に印加された電圧が共通端子に出力され、出力がよりデジタル化されやすくなり、センスアンプなどの複雑な読み出し回路が不要となる。
例えば図3(a)のように、第1の素子502のみに半導体層402が存在すれば、第1の素子502は低抵抗状態、第2の素子512は高抵抗状態となり、出力である配線602には第1の素子502の電極303に印加されている電圧とほぼ同じ電圧が出力される。
なお、第1の素子および第2の素子それぞれにおいて、素子がTFTである場合、そのトランジスタとしての導電型は特に限定されるものではなく、そのゲート電圧を制御回路において適切に制御できる限りにおいては、pチャネル型、nチャネル型、ambipoler型のいずれであってもよい。回路の制御をより容易にする観点からは、半導体層の存在する第1の素子はpチャネル型の導電型を有し、半導体層の存在する第2の素子はnチャネル型の導電型とすることが、好ましい。
図4は、図3の構造において、半導体層を有する第1の素子502をpチャネル型のTFT、半導体層を有する第2の素子513をnチャネル型TFTとした場合の等価回路図である。第1の素子502、503と第2の素子512、513のドレイン電極同士が配線602、603によりそれぞれ電気的に接続されている。また、図示しないが、第1の素子のソース電極353、354は回路内部のハイレベル電圧に、第2の素子のソース電極355、356は回路内部のローレベル電圧にそれぞれ接続されている。
ここで、図4に点線で示した第2の素子512と第1の素子503は、半導体層が存在しない素子を示している。このような構成とすることで、第1の素子と第2の素子が同じ導電型を有する場合のように、複数のゲート電極への印加電圧を回路内部に備える必要がなく、ゲート電圧を容易に制御することが可能となる。
本実施の形態2では、メモリセルへの記録情報が正論理の場合の例を示したが、メモリに記憶される情報は負論理であってもなんら問題はない。すなわち、図3(a)のように第1の素子502にのみ半導体層402が存在する場合を“0”、図3(b)のように第2の素子513にのみ半導体層413が存在する場合を“1”として定義してもよい。
本実施の形態2におけるメモリセルは、第1の素子または第2の素子のいずれかに半導体層を形成することによって情報を記録する。したがって、半導体層を選択的に形成できることが望ましく、半導体層を全面に形成した後のエッチング処理、選択塗布形成、選択結晶成長などの方法が挙げられるが、プロセスコストおよび半導体材料使用量削減の観点から、選択塗布形成が好ましく、その方法はインクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、ノズル塗布法、スクリーン印刷法、グラビア印刷、フレキソ印刷およびオフセット印刷などが挙げられる。中でも、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、ノズル塗布法が、印刷版が不要との観点から好ましく、さらにインクジェット方式を用いることは、素子の形成サイズを微小化できる観点から、特に好ましい。
<半導体記憶装置>
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る半導体記憶装置を模式的に示した等価回路図である。この回路図に含まれるメモリセルは実施の形態2に示したものと同一である。図5(a)では、図4(a)に示した等価回路に対して、第1の素子502と第2の素子512のゲート電極に第1の制御回路701とそれへの入力配線751が追加されている。図5(b)では、図4(b)に示した等価回路に対して、第1の素子503と第2の素子513のゲート電極に第1の制御回路702とそれへの入力配線752が追加されている。
第1の制御回路701、702は、それぞれの入力配線751、752から入力される信号により、それぞれ接続されるゲート電極へ印加する電圧を制御する。具体的には、メモリセルの読み出し時には、各ゲート電極へ、それぞれの素子が共にオン状態となる電圧を印加する。また、メモリセルの非読み出し時には、各ゲート電極へ、それぞれの素子が共にオフ状態となる電圧を印加する。
上記の如き構成とすることにより、メモリセルの読み出し時、非読み出し時の制御が可能となり、簡易な回路構成で、回路動作速度を維持または向上させながら、消費電流を低減でき、安定した出力が可能である半導体記憶装置が提供できる。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係る半導体記憶装置を模式的に示した等価回路図である。この回路図に含まれるメモリセルは実施の形態3に示した構成と同一である。
図6では、1ビットのメモリ情報を保持するメモリセル550、551、552、553を備え、これらがメモリブロック560を構成している。ここで、本実施形態では4つのメモリセルの集合体をメモリブロックと称するが、一つのメモリブロック内のメモリセルの数や配置は特に限定されない。
それぞれのメモリセル550、551、552、553に含まれる第1の素子は、そのソース電極またはドレイン電極のうち、第2の素子のソース電極またはドレイン電極と接続されていない方の全ての電極が、第1の共通配線630に接続されている。第1の共通配線630は、pチャネル型の導電型を有するTFTからなる第3の素子800のドレイン電極と接続される。
また、それぞれのメモリセル550、551、552、553に含まれる第2の素子は、そのソース電極またはドレイン電極のうち、第1の素子のソース電極またはドレイン電極と接続されていない方の全ての電極が、第2の共通配線631に接続されている。第2の共通配線631は、nチャネル型の導電型を有するTFTからなら第4の素子801のドレイン電極と接続される。
さらに、それぞれのメモリセル550、551、552、553は、第1の制御回路703、704、705、706により、読み出し状態と非読み出し状態がそれぞれ個別に制御される。さらに、メモリセル550、551、552、553からの出力は、出力配線651で共通に接続されている。また、第3の素子800のソース電極は、回路内の電源に接続され、第4の素子801のソース電極は、回路内の基準電位、例えばグランド電位に接続され、第3の素子800と第4の素子801のゲート電圧は、第2の制御回路710により制御される。
上記の如き構成とすることにより、簡易な回路構成で、回路動作速度を維持しまたは向上させながら、メモリブロックのサイズが小さく、消費電流が小さい、安定した出力が可能である半導体記憶装置が提供できる。
より具体的には、第3の素子800および第4の素子801は、メモリブロック560の読み出し時と非読み出し時を切り替える動作を担うスイッチの役割を果たす。つまり、メモリブロック560内のメモリセルを読み出す場合には、第3の素子800と第4の素子801がともにオン状態となるゲート電圧を第2の制御回路710から出力し、メモリブロック560を読み出し可能状態とする。それに対し、他のメモリブロックを読み出す際には、第2の制御回路710から第3の素子800と第4の素子801がオフとなるゲート電圧を出力することで、メモリブロック560を読み出し不可状態とする。
このような構成とすることにより、例えば、複数のメモリブロックを備える回路において、メモリセルの読み出し、非読み出しの制御回路である703、704、705、706を複数のメモリブロックで共用することが可能となり、回路面積の削減が可能となる。また、出力配線651についても、複数のメモリブロックの間で共用することが可能となり、それぞれのメモリセルに保持されたメモリ情報を連続的なシリアルデータとして追加回路なく出力することが可能となり、回路面積の低減に寄与することもできる。また、併せて、メモリブロック560が非読み出し時に、第3の素子800と第4の素子801がオフ状態となることで、メモリブロック560のリーク電流を低減することも可能となり、低消費電力化にも寄与する。
なお、本実施の形態4に示す半導体記憶装置において、それぞれのメモリブロックに保持されるメモリ情報は、半導体記憶装置の製造時に書き込まれる。なお、いわゆるマスクROMのようにフォトマスクを用いて書き込むと、フォトマスクに予めデザインされた情報しか書き込めず、多数の異なる情報を有する半導体記憶装置を製造するためには、多くのフォトマスクを必要とする。それに対し、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、またはノズル塗布法を用いて、メモリ情報の異なる半導体記憶装置を作り分けると、マスクや印刷版を事前に作製する必要がなく、メモリセルの情報パターンを任意に記録することが容易になるという観点から、特に好ましい。つまり、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、またはノズル塗布法を用いてメモリセルを製造することで、任意のメモリ情報が製造時に書き込まれたメモリブロックを複数有する半導体装置の製造が容易になる。
さらに、本半導体記憶装置を複数含み、それらの中に、互いに異なる情報が記録される半導体記憶装置が存在するような半導体記憶装置(なお、このようなものは、「上記半導体記憶装置の集合体」あるいは「上記メモリブロックを記憶部とする半導体記憶装置であって、前記記憶部を複数含み、それらの中に互いに異なる情報が記録される記憶部が存在するような半導体記憶装置」ということもできる。)、も容易に製造することが可能となる。このような半導体記憶装置とは、例えば、上記実施の形態4に係る半導体記憶装置を複数用いた半導体記憶装置を例に挙げると、第1の半導体記憶装置には“1010”、第2の半導体記憶装置には“1111”、第3の半導体記憶装置には“0011”、のように、各半導体記憶装置に記録される情報が互いに異なるものである。なお、これらの中に同一の情報が記録される半導体記憶装置が含まれていてもよい。
<半導体装置>
本発明の実施の形態に係る半導体装置は、上記のメモリセルや半導体記憶装置を少なくとも1つと、内部制御回路を少なくとも1つ備えるものである。図9は、本実施の形態に係る半導体装置の一例を模式的に示した図である。図9に示す半導体装置は、内部電源電圧の生成や接続先システムとのデータ送受信を担う、電源/入出力回路921と、内部演算や、メモリセルのタイミング信号生成、ビット列とワード列のデコード、メモリ出力回路の制御信号生成などをおこなう担う内部制御回路922と、合計24ビットのデータが記録された半導体記憶装置572と、半導体記憶装置から出力された信号を選択して内部制御回路に送信するメモリ信号出力回路923と、で構成される。
電源/入出力回路921は外部電力源から入力された電力から安定した内部電圧を生成するとともに、外部からの制御信号や基準周波数信号を受け付け、内部に記録されたデータやその演算結果を外部回路や外部システムに転送することを可能にする。
電源回路は、交流信号を直流信号に変換する整流回路や、直流電圧を回路動作に適した電圧に変換するコンバータなどによって構成される。入力電圧の変動を吸収して安定した電圧を供給するレギュレータが含まれることは回路動作の安定化の観点から好ましい。また、回路構成によっては定電流源のような回路を用いることもできる。更に、サージ等の高電圧から回路を保護するクランプ回路などの保護回路を用いてもよい。
入出力回路は通信形式によって、入力回路はシングルエンドバッファや差動レシーバ、出力側はシングルエンドドライバや差動トランシーバなどによって構成される。アナログ通信の場合はコンパレータやアンプを用いることもできる。また、出力先が無線通信用のアンテナなどである場合、出力回路はバックスキャッタ用のスイッチとなってもよい。また、出力回路にAM(Amplitude Modulation)、FM(Frequency Modulation)、ASK(Amplitude-Shift Keying)、PSK(Phase-Shift Keying)などの変調回路や、RZ(Retuen to Zero)、AMI(Alternate mark inversion)、CMI(Coded Mark Inversion)、マンチェスター等の符号化回路が含まれてもよい。
内部制御回路922は、入力信号や内部で生成した信号を演算し、システムとして所望の機能を実現するための信号処理を行う。制御回路は、所望の機能を得られる限りにおいてその構成は特に限定されるものではない。制御回路の具体的な例としては、オシレータ、PLL(Phase Lock Loop)、分周器等のクロック源生成器や、カウンタ、デコーダ、フィルタ、マスク回路等のタイミング信号生成器、加算器や乗算器等の演算回路、NAND、NOR、NOT、XOR等の論理ゲート回路、設定を一時的に保持するレジスタ等があげられる。制御回路としてゲートアレイを用いることもできる。
半導体記憶装置572は、例えば、実施の形態3に係る半導体記憶装置や、実施の形態4に係る半導体記憶装置を用いることができる。図9に示した例では、半導体記憶装置572は、実施の形態2に示したメモリセル4個をそれぞれ備えるメモリブロック562を6個と、各メモリセルのゲートに接続される制御回路を4個、それぞれ備える半導体記憶装置である。制御回路は、6個のメモリブロック間で共通の接続としている。このような構成は、ビットラインの制御回路を共有化し、回路規模を小さくできる観点から好ましい。メモリセルからの出力はメモリブロック単位でメモリ出力回路923に転送される。
メモリ信号出力回路923は、半導体記憶装置572からの出力データを信号処理し、内部制御回路に所望のデータを送信する機能を備える。具体的な例としては、内部制御回路からのタイミング信号を受け、半導体記憶装置の出力を選択するマルチプレクサ回路などを用いることができる。マルチプレクサ回路の構成は論理ゲートによるセレクタ、トライステートバッファ/インバータアレイ、アナログスイッチアレイなどを用いることができる。
上記の如き構成とすることで、簡便な作製方法で、回路動作速度を維持しまたは向上させながら、消費電力を低減した記憶領域を有する半導体装置が提供できる。このような半導体装置は、例えば柔軟性を有するプラスチックフィルム上に形成してフレキシブルデバイスとすることで、巻き取り可能なディスプレイやウェアラブルデバイス、ソフトロボットの制御回路等へ応用することもできる。さらに、電極や半導体層の形成を塗布により行うことで簡便に大面積のデバイスを作製することができ、ディスプレイや電子ペーパ、窓・壁用透明スクリーンなどへの応用も可能になる。
なお、本実施の形態では電源/入出力回路、内部制御回路、半導体記憶装置、メモリ信号出力回路を備えた半導体装置を示したが、これらの回路を含まない構成や、その他の回路を含む構成であってもよい。少なくとも1つ以上の半導体記憶装置と、少なくとも1つ以上の内部制御回路を含んでいる限りにおいては、システム構成や回路構成は限定されない。
また、本形態ではメモリセルを4ビット×6ブロックの合計24個含む半導体記憶装置を示したが、半導体記憶装置の構成やメモリセルの数はこれに限定されるものではない。少なくとも1つ以上のメモリセルを含んでいる限りにおいては、その個数や半導体記憶装置の構成方法は限定しない。
<無線通信装置>
本発明に係る無線通信装置は、上記のメモリセルや半導体記憶装置と、アンテナとを備えるものである。図7は、本発明の実施の形態に係るメモリセルを用いた無線通信装置を模式的に示した図である。図7に示す無線通信装置は、アンテナ900と、内部電源電圧の生成や無線電波の送受信を担う電源/出力回路901と、内部演算や各回路の制御信号を出力する内部制御回路902と、4つのメモリセルからなる半導体記憶装置570と、半導体記憶装置570から出力された出力信号を内部制御回路902に出力するメモリ信号出力回路903と、で構成される。
アンテナ900は、無線通信に使用する周波数帯域に対して感度を有し、かつ接続される電源/出力回路901、内部制御回路902、半導体記憶装置570、信号出力回路903によって消費される電力を受電できる限りにおいて、特にその構成は限定されない。
アンテナ900は、柔軟性があることが、RFIDタグ等として使用する場合に貼付面の形状に制約がなくなる観点から好ましい。また、半導体記憶装置570などのアンテナ以外の部分も柔軟性を有する基材上に形成されることで、フレキシブル性を有する無線通信装置となることが好ましい。このような構成の具体例としては、半導体装置570等とアンテナ900とが柔軟性を有する同一の基材上に形成されてなる構成や、半導体装置570等が柔軟性を有する一の基材上に形成され、かつアンテナ900が柔軟性を有する別の基材上に形成されてなる構成等が挙げられる。後者の場合、各基板を貼り合わせて無線通信装置とすることができる。
電源/出力回路901は、アンテナから受信した電力から内部電源電圧を生成し、変調された無線電波を復調することでデータを受信し、かつ、内部データを変調することで無線電波として出力することを可能にする。
半導体記憶装置570としては、例えば、上記実施の形態4に係る半導体記憶装置を用いることができる。
本実施の形態に係る無線通信装置は、本発明の実施の形態に係るメモリセルや半導体記憶装置を備えているので、メモリセルに記憶された情報を簡易な回路構成で読み出し、低消費電力で、安定した動作が可能な、無線通信装置が実現できる。
なお、ここで電源/出力回路901は、アンテナ900から受信した電力をもとに内部回路の電源電圧を生成する例を示したが、内部回路の電源電圧は、電池やその他電源に接続することで供給されてもよく、特にその構成は限定しない。また、本実施の形態に示した無線通信装置は無線でのデータの送受信を想定しているが、一方的にメモリセルに記憶された情報を送信するのみでもよい。
また、本実施の形態では、メモリセルを4つ含んだ半導体記憶装置を示したが、メモリセルの数は4つに限定されるものではなく、少なくとも1つ以上のメモリセルを含んでいる限りにおいては、その個数や半導体記憶装置の構成方法は限定しない。
また、回路の構成は本実施の形態に示した回路に限定されるものではなく、その他回路を含んでもよく、メモリセルの情報の全部もしくは一部を、外部装置との間で無線を用いた通信を行う限りにおいては、その構成や機能は特に限定しない。
<センサ制御装置>
本発明に係るセンサ制御装置は、上記のメモリセルや半導体記憶装置と、センサ信号処理回路を有する制御回路とを備えるものである。図8は、本発明の実施の形態に係るメモリセルを用いたセンサ制御装置910を模式的に示した図である。センサ制御装置910は、センシング素子915を制御することにより、例えば、温度や湿度、加速度、匂い、ガス濃度など、環境や物理状態、化学的状態などを電気信号に変換し、外部へ通信することを可能にする。
センサ制御装置910は、回路内部に電源電圧を供給し、またセンシングデータを外部に出力することが可能な電源/出力回路911と、内部回路の制御を行う内部制御回路912と、4つのメモリセルからなる半導体記憶装置571と、半導体記憶装置571から出力された出力信号を内部制御回路912に出力するメモリ信号出力回路913と、センシング素子915へ制御信号を出力し、センシング素子からのデータを受信するセンサ信号処理回路914と、からなる。
半導体記憶装置571としては、例えば、上記実施の形態4に係る半導体記憶装置を用いることができる。
本実施の形態に係るセンサ制御装置は、本発明の実施の形態に係るメモリセルや半導体記憶装置を備えているので、メモリセルに記憶された情報を簡易な回路構成で読み出し、低消費電力で、安定した動作が可能で、メモリセルの情報に応じたセンシング素子の制御が可能なセンサ制御装置が実現できる。
なお、本実施の形態では、メモリセルを4つ含んだメモリブロックを示したが、メモリセルの数は4つに限定されるものではなく、少なくとも1つ以上のメモリセルを含んでいる限りにおいては、その個数やメモリブロックの構成方法は限定しない。また、回路の構成は本実施の形態に示した回路に限定されるものではなく、その他回路を含んでもよく、メモリセルの情報の全部もしくは一部を用いてセンシング素子の制御を行う限りにおいては、その構成や機能は特に限定しない。
以上それぞれの実施の形態について、図面を参照しながら説明したが、これら実施の形態によって形成される半導体記憶装置は、柔軟性を有する基材上に形成させることが可能であり、例えばウェアラブルセンサのようなフレキシブルデバイスの実現が可能となる。ここでウェアラブルデバイスを実現するためには、基材はフィルム等のフレキシブル性に優れたものが好ましく、更に絶縁性や保護性など所望の機能性・特性が確保できる限りにおいては、極力薄いことが好ましい。
以下、本発明の実施例の一つを具体的に示す。なお、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
(1)半導体溶液の作製
純度が95%のCNT1(CNI社製、単層CNT)を1.5mgと、ドデシル硫酸ナトリウム(和光純薬工業社製)を1.5mgとを、30mlの水中に加え、氷冷しながら超音波ホモジナイザーを用いて、出力を250Wとして3時間超音波撹拌し、溶媒に対するCNT複合体濃度が0.05g/lのCNT複合体分散液を得た。得られたCNT複合体分散液を、遠心分離機(日立工機社製、CT15E)を用いて、21000Gで30分間遠心分離した後、上澄みの80体積%を取り出すことによって半導体溶液Aを得た。
(2)ゲート絶縁層材料の作製
三口フラスコにメチルトリメトキシシラン(以下「MTMSi」)を10.90g(0.08mol)、3-トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物(以下、「SucSi」)を5.25g(0.02mol)、1-ナフチルトリメトキシシラン(以下「NapSi」)を24.84g(0.10mol)、20.6質量%の酸化チタン-酸化ケイ素複合粒子メタノール分散液である“オプトレイク(登録商標)”TR-550(日揮触媒化成(株)製)を200.52g(オルガノシランが完全縮合した場合の質量(27.54g)100質量部に対して、粒子含有量150質量部)、ジアセトンアルコール(DAA、沸点168℃)を127.85g仕込み、室温で撹拌しながら水11.16gにリン酸0.205g(仕込みモノマーに対して0.50質量%)を溶かしたリン酸水溶液を10分間かけて添加した。その後、フラスコを40℃のオイルバスに浸けて60分間撹拌した後、オイルバスを30分間かけて115℃まで昇温した。昇温開始1時間後に溶液の内温が100℃に到達し、そこから2時間加熱撹拌した(内温は100~110℃)。加熱撹拌して得られた樹脂溶液を氷浴にて冷却した後、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂を、それぞれ樹脂溶液に対して2重量%加えて12時間撹拌した。撹拌後、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂をろ過して除去し、無機粒子が結合したポリシロキサン(以下、「PS-01」)の溶液を得た。なお、昇温および加熱撹拌中、窒素を0.05L/minで流した。反応中に副生成物であるメタノール、水が合計171.88g留出した。得られた無機粒子が結合したポリシロキサンの溶液PS-01の固形分濃度は33質量%であった。
次に乾燥窒素気流下、Ph-cc-AP-MF(商品名、本州化学工業(株)製)15.32g(0.05mol)と5-ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド37.62g(0.14mol)を1,4-ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4-ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン15.58g(0.154mol)を系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間撹拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、濾液を水に投入した。その後、析出した沈殿を濾過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、下記構造のキノンジアジド化合物(以下、「QD-01」)を得た。
次にPS-01を69.49g、QD-01を2.06g、DFX-18(フッ素系界面活性剤、(株)ネオス製)を100ppm、DAAを100.06g、PGMEAを36.65g仕込み、黄色灯下で混合、撹拌して均一溶液とすることでゲート絶縁層材料B(固形分濃度12質量%)を得た。
(3)第2絶縁層材料の作製
ポリメチルメタクリレート(富士フィルム和光純薬株式会社製)2.5gをN,N-ジメチルホルムアミド7.5gに溶解し、ポリマー溶液Cを調製した。次に、N,N,N’,N’-テトラメチル-1,4-フェニレンジアミン(東京化成工業株式会社製)1gをN,N-ジメチルホルムアミド9.0gに溶解し、化合物溶液Dを調製した。ポリマー溶液C0.68gに化合物溶液D0.30gを添加し、第2絶縁層作製用の溶液Eを得た。
(4)半導体記憶装置の作製
本例では、実施の形態3で示した第1の素子および第2の素子からなるメモリセルを4個と、各メモリセルのゲート電圧を制御する第1の制御回路とからなるメモリブロックを含む半導体記憶装置を、以下の作製条件にて、複数個作成した。
厚さ1mmのガラス製基板を用い、抵抗加熱法により、厚さ100nmのアルミニウム薄膜を真空蒸着した。その上にフォトレジスト(商品名「LC100-10cP」、ローム・アンド・ハース(株)製)をスピンコート塗布(1000rpm×20秒)し、100℃で10分加熱乾燥した。作製したフォトレジスト膜をパラレルライトマスクアライナー(キヤノン(株)製PLA-501F)を用いて、マスクを介してパターン露光した後、2.38重量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液であるELM-D(商品名、三菱ガス化学(株)製)で30秒間撹拌しながら現像し、次いで水で30秒間洗浄した。その後、混酸(商品名SEA-5、関東化学(株)製)で6分間エッチング処理した後、水で30秒間洗浄した。AZリムーバ100(商品名、AZエレクトロニックマテリアルズ(株)製)に2分間浸漬してレジストを剥離し、水で30秒間洗浄後、120℃で20分間加熱乾燥することでゲート電極を形成した。
その後、ゲート絶縁層材料Bを基板上に滴下し、スピンコーターで200rpm/5秒間回転の後、700rpm/15秒間回転させることにより均一に塗布し、一定の熱処理を加えるアニール処理を加えることで絶縁層を硬化させ、厚さ350nmのゲート絶縁層を得た。更に、パラレルライトマスクアライナーを用いて、マスクを介してパターン露光した後、所定の位置のゲート絶縁層をELM-Dで40秒ディップ現像し、水で30秒洗浄することでコンタクトホール部分の電極を露出させた。
次に、抵抗加熱法により、厚さ60nmの金薄膜を真空蒸着した。その上にフォトレジストをスピンコート塗布(1000rpm×20秒)し、100℃で10分加熱乾燥した。作製したフォトレジスト膜を、パラレルライトマスクアライナーを用いて、マスクを介してパターン露光した後、自動現像装置(滝沢産業(株)製AD-2000)を用いてELM-Dで30秒間撹拌しながら現像し、次いで水で30秒間洗浄した。その後、AURUM-302(商品名、関東化学(株)製)で6分間エッチング処理した後、水で30秒間洗浄した。AZリムーバ100に2分間浸漬してレジストを剥離し、水で30秒間洗浄後、120℃で20分間加熱乾燥することでソース電極、ドレイン電極を形成した。
次に、インクジェット法を用いてCNTを含む半導体溶液Aを、ゲート電圧を制御する第1の制御回路やメモリセルの各素子のソース電極とドレイン電極の間に素子1個あたり1μLの量で滴下し、30℃で10分風乾した後、ホットプレート上で窒素気流下、150℃、30分の熱処理を行い、p型TFTの半導体層およびn型TFTの半導体層を形成した。このとき、各メモリセルにおいて、“0”を記録するセルは第2の素子にのみ、“1”を記録するセルは第1の素子にのみ、選択的に半導体溶液を滴下した。なお、複数個作製した半導体記憶装置について、それぞれのメモリセルの半導体滴下配置はそれぞれ異なる設定とし、1個目は“1001”、2個目は“1101”など、メモリブロックの情報が異なる値になるように製造を行った。
次に、ゲート電圧を制御する第1の制御回路中のn型TFTとなる箇所全てと、メモリセルの第2の素子の全てに、第2絶縁層溶液Eをディスペンサ装置(武蔵エンジニアリング(株)製ML-808FXcom-CE)、シリンジおよびノズルを用いて、350MPaで1秒吐出滴下した。その後、ホットプレート上で窒素気流下、110℃、30分の熱処理を行い、n型TFT上の第2絶縁層を形成した。
以上の工程を経て、第1の素子および第2の素子からなるメモリセル4個と、各メモリセルのゲート電圧を制御する第1の制御回路からなるメモリブロックを含む半導体記憶装置を複数個作製した。
(4)半導体素子の評価
作製した半導体記憶装置の電気的特性を、電源装置(Keysight社製E36312A)、ファンクションジェネレータ(エヌエフ回路ブロック社製WF1974、WF1973およびKeysight社製33509B)、オシロスコープ(Keysight社製DSO-X1204A)を用いて測定し、メモリの記録状態読み出しについて評価を行った。
電源装置を用いて半導体記憶装置の電源配線と基準電位配線間に5Vを印加し、ファンクションジェネレータを用いて振幅5V、パルス幅1msの4bit読み出しタイミング信号を半導体記録装置に入力し、出力をオシロスコープで観測したところ、1個目の半導体記録装置からは“1001”となる出力信号が、2個目の半導体記録装置からは“1101”となる出力信号がそれぞれ検出でき、記録された任意の情報を正しく読み出しできることを確認した。
<実施例2>
(1)半導体溶液の作製
実施例1の(1)に記載の方法と同様にして、半導体溶液Aを得た。
(2)ゲート絶縁層材料の作製
三口フラスコに3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン(AcrSi)を18.75g(0.08mol)、SucSiを5.25g(0.02mol)、NapSiを24.84g(0.10mol)、20.6質量%のTR-550を171.78g(オルガノシランが完全縮合した場合の質量(35.39g)100質量部に対して、粒子含有量100質量部)、DAAを131.44g仕込み、室温で撹拌しながら水11.16gにリン酸0.244g(仕込みモノマーに対して0.50質量%)を溶かしたリン酸水溶液を10分間かけて添加した。その後、フラスコを40℃のオイルバスに浸けて60分間撹拌した後、オイルバスを30分間かけて115℃まで昇温した。昇温開始1時間後に溶液の内温が100℃に到達し、そこから2時間加熱撹拌した(内温は100~110℃)。加熱撹拌して得られた樹脂溶液を氷浴にて冷却した後、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂を、それぞれ樹脂溶液に対して2重量%加えて12時間撹拌した。撹拌後、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂をろ過して除去し、無機粒子が結合したポリシロキサン(以下、「PS-02」)の溶液を得た。なお、昇温および加熱撹拌中、窒素を0.05L/minで流した。反応中に副生成物であるメタノール、水が合計148.73g留出した。得られた、無機粒子が結合したポリシロキサンの溶液PS-02の固形分濃度は33質量%であった。
次に、PS-02を69.49g、DPHA(「KAYARAD(登録商標)」、日本化薬(株)製;ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート)を2.29g、OXE-01(「イルガキュア(登録商標)」、BASF(株)製)を0.34g、DFX-18を100ppm、DAAを100.06g、PGMEAを36.65g仕込み、黄色灯下で混合、撹拌して均一溶液とすることでゲート絶縁材料F(固形分濃度12質量%)を得た。本溶液中の上記DPHAの含有量は、ポリシロキサン100質量部に対して10質量部であった。また、本溶液中の上記OXE-01の含有量は、ポリシロキサン100質量部に対して1.5質量部であった。
(3)感光性導電性ペーストの調製
共重合比率(質量基準):エチルアクリレート(以下、「EA」)/メタクリル酸2-エチルヘキシル(以下、「2-EHMA」)/スチレン(以下、「St」)/グリシジルメタクリレート(以下、「GMA」)/アクリル酸(以下、「AA」)=20/40/20/5/15。
窒素雰囲気の反応容器中に、150gのジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(以下、「DMEA」)を仕込み、オイルバスを用いて80℃まで昇温した。これに、20gのEA、40gの2-EHMA、20gのSt、15gのAA、0.8gの2,2’-アゾビスイソブチロニトリルおよび10gのDMEAからなる混合物を、1時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに6時間重合反応を行った。その後、1gのハイドロキノンモノメチルエーテルを添加して、重合反応を停止した。引き続き、5gのGMA、1gのトリエチルベンジルアンモニウムクロライドおよび10gのDMEAからなる混合物を、0.5時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに2時間付加反応を行った。得られた反応溶液をメタノールで精製することで未反応不純物を除去し、さらに24時間真空乾燥することで、カルボキシル基を有する化合物Gを得た。
次に、反応容器中に、200gのエポキシエステル3000A(共栄社化学(株)製;ビスフェノールA骨格を有するエポキシアクリレート化合物)、260gのCA、0.5gの2-メチルハイドロキノン(熱重合禁止剤)及び125gの2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸を仕込み、オイルバスを用いて45℃まで昇温させた。これに、150gのヘキサメチレンジイソシアネートを、反応温度が50℃を超えないように徐々に滴下した。滴下終了後、反応温度を80℃に昇温させ、6時間後に反応液を赤外吸収スペクトル測定法により分析して、2250cm-1付近の吸収がないことを確認した。この反応液に、22gのグリシジルメタクリレート、10gのCA、0.4gの2-メチルハイドロキノン、1.5gのトリフェニルホスフィン(反応触媒)を添加後、さらに95℃に昇温させ、6時間反応を行って固形分率が64.9重量%のカルボキシル基を有する化合物Hを得た。
100mlクリーンボトルに、上記により得られた化合物Gを16g、化合物Hを4g、炭素-炭素二重結合を有する化合物であるライトアクリレートBP-4EA(共栄社化学(株)製)を2g、OXE-01を4g、γ-ブチロラクトン(三菱ガス化学株式会社製)を10g入れ、自転-公転真空ミキサー“あわとり練太郎”(登録商標)(ARE-310;(株)シンキー製)で混合し、感光性樹脂溶液36.0gを得た。得られた感光性樹脂溶液13.0gと平均粒子径0.5μmのAg粒子37.0gを混ぜ合わせ、3本ローラー“EXAKT M-50”(商品名、EXAKT社製)を用いて混練し、50gの感光性導電ペーストIを得た。
(4)第2絶縁層材料の作製
実施例1の(3)に記載の方法と同様にして、第2絶縁層作製用の溶液Eを得た。
(5)半導体装置の作製
本例では、フレキシブル基材上に、図9に記載の電源/入出力回路921、内部制御回路922、半導体記憶装置572、メモリ信号出力回路923を含む半導体装置を以下の作製条件にて複数個作製した。
なお、本例における半導体記憶装置572は、実施の形態3に示した第1の素子および第2の素子によって構成されるメモリセルを4個含む、メモリブロック562が6個(メモリセルは4個×6ブロックの総数24個)と、メモリセル4個のゲート電圧をそれぞれ制御する第1の制御回路4個(制御回路は6ワードで共通)からなる半導体記憶装置である。
厚さ50μmのPETフィルム基材上に、抵抗加熱法により厚さ100nmの銅薄膜を真空蒸着した。その上にフォトレジスト(LC100-10cP)をスリット塗布で全面連続印刷し、100℃で4分加熱乾燥した。作製したフォトレジスト膜を、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した。露光後に2.38重量%水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液で30秒間現像し、次いで水で1分間洗浄した。その後、銅用混酸系エッチング液(SEA-5)を用いてエッチング後、水で30秒洗浄し、AZリムーバ100に2分間浸漬してレジストを剥離し、水で30秒間洗浄後、乾燥空気で水滴を除去し、80℃で60秒間加熱乾燥することでゲート電極および下部配線パターンを形成した。
次に、ゲート絶縁層材料Fをスリット塗布で全面連続印刷し、熱風乾燥炉にて大気雰囲気下、100℃で3分間熱処理し、IR乾燥炉にて窒素雰囲気下150℃で20分間熱処理することによって、厚さ350nmのゲート絶縁層を得た。更に、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した後、ELM-Dに40秒浸漬して現像し、水で30秒洗浄することでコンタクトホール部分の電極(下部配線)を露出させた。
次に、インクジェット法を用いてCNTを含む半導体溶液Aを、半導体装置中に含まれる各素子のソース電極とドレイン電極の間に素子1個あたり1μLの量で滴下し、30℃で10分風乾した後、ホットプレート上で窒素気流下、150℃、30分の熱処理を行い、p型TFTの半導体層およびn型TFTの半導体層を形成した。このとき、各メモリセルにおいては、“0”を記録するセルは第2の素子にのみ、“1”を記録するセルは第1の素子にのみ、選択的に半導体溶液を滴下した。また、メモリセル以外の素子においては、全ての素子に半導体溶液を滴下した。なお、複数個作製した半導体記憶装置について、それぞれのメモリセルの半導体滴下配置はそれぞれ異なる設定とし、1個目の半導体装置は16進数表記で“FF68AB”、2個目は16進数表記で“FF3A5B”など、24ビットのメモリブロックの情報が異なる値になるように製造を行った。
次に、感光性導電性ペーストIをスクリーン印刷で塗布し、乾燥オーブンを用いて100℃、10分間乾燥した。更に作製した乾燥膜を、露光機を用いてフォトマスクを介してパターン露光した後、0.2重量%のNa2CO3溶液で45秒間浸漬現像し、水で洗浄した。その後、得られたパターンを窒素気流下、140℃で30分の熱処理を行い、上部電極を形成した。
次に、メモリセルの第2の素子の全てと、メモリセル以外の回路においてn型TFTとなる箇所全てに、第2絶縁層溶液Eをディスペンサ装置(ML-808FXcom-CE)、シリンジおよびノズルを用いて、350MPaで1秒吐出滴下した。その後、ホットプレート上で窒素気流下、110℃、30分の熱処理を行い、n型TFT上の第2絶縁層を形成した。
以上の工程を経て、図9に記載の電源/入出力回路921、内部制御回路922、半導体記憶装置572、メモリ信号出力回路923を含む、メモリデータ“FF68AB”を有する半導体装置Jおよびメモリデータ“FF3A5B”を有する半導体装置Kを作製した。
(6)半導体装置の評価
作製した半導体装置JおよびKの電気的特性を、電源装置(E36312A)、デジタルマルチメータ(テクトロニクス・ケースレー社DMM6500)、およびオシロスコープ(DSO-X1204A)を用いて測定し、メモリの記録状態読み出し、および回路電流について評価を行った。
電源装置を用いて半導体装置の電源配線と基準電位配線間に5Vを印加し、デジタルマルチメータを用いて回路電流を測定、出力をオシロスコープで観測したところ、半導体装置Jからは“FF68AB”(16進数表記)となる出力信号が、半導体装置Kからは“FF3A5B”(16進数表記)となる出力信号がそれぞれ検出でき、記録された任意の情報を正しく読み出しできることを確認した。
<比較例1>
(1)半導体装置の作製
本例では、実施例2における半導体記憶装置572において、メモリセルを第1の素子のみで構成し、各メモリブロックにつき負荷となるn型TFTを1個付加したこと以外は実施例2と同様にして、半導体装置1個を作製した。本例においては、24ビットのメモリデータは実施例2にて作製した半導体装置Kと同様のパターンである“FF3A5B”(16進数表記)とした。また、半導体記憶装置572の構成変更以外の回路構成は実施例2と同様とした。なお、前記負荷となるn型TFTのゲート電極は内部制御回路902に接続し、ドレイン電極は各メモリブロック内のメモリセル4個の第1の素子のドレイン電極全てに、ソース電極は全回路で共通のグランド電位となる配線にそれぞれ接続した。
また、本例では、製造工程における半導体層の形成において“0”を記録するセルは半導体溶液の滴下を行わず、“1”を記録するセルのみ第1の素子に選択的に半導体溶液を滴下した。本例の製造においては、半導体層の形成におけるメモリセルへの半導体溶液の滴下方法以外は、使用した材料を含めて、全て実施例2と同様の作製方法とした。以上の工程を経て、メモリデータ“FF3A5B”を有する半導体装置Lを作製した。
(2)半導体装置の評価
作製した半導体装置Lの電気的特性を、実施例2と同様に測定した。半導体装置Lからは“FF3A5B”(16進数表記)となるビット列出力信号を観測した。これによって、記録された任意の情報を正しく読み出しできることを確認した。ここで、実施例2の半導体装置Kと本例の半導体装置Lの回路動作電流を比較すると、半導体装置K(実施例2)の回路電流は、半導体装置L(本例)の回路電流の76.8%(23.2%減)であった。これによって、本発明の構成を用いることで回路電流が低減していることを確認した。
<実施例3>
本例では、実施例2で作製した半導体回路Kとフレキシブルアンテナを接続して、図10に示す無線通信装置を作製した。なお、図10の無線通信装置は、図9の無線通信装置を、フレキシブル性を有するアンテナ930に接続したものであり、アンテナ930の給電点が電源/入出力回路921に接続されている。
(1)フレキシブルアンテナの作製
層厚50μmの銅箔テープ(寺岡製作所製 No.8315)をカッティングプロッタ(グラフテック社製 SILHOUETTE CAMEO3)を用いてアンテナパターン(概形8cm×4.5cm)形状にカットし、 厚さ50μmのPETフィルム基材(東レ社製 ルミラー)に貼付することで、フィルム基材上に形成されたフレキシブルアンテナMを得た。
(2)無線通信装置の作製
作製したフレキシブルアンテナMの基材上に、実施例2で作製した半導体装置Kを、粘着シートを用いて貼付し、アンテナ給電点およびアンテナ基準電位と、半導体回路の電源/出力回路901における高周波電力入力端子、高周波基準電位端子をそれぞれ導電性銀ペースト液(Chemtronics社製 CW2200STP)を用いて接続することで、フレキシブル性を有するRFID無線通信装置Nを得た。
(3)無線通信装置の評価
無線通信装置Nを920MHz帯RFIDリーダー(自社開発品)にかざし、リーダーから高周波電力を印加することで無線通信装置の動作を確認した。リーダーから1Wの高周波電力を、平面アンテナを通じて出力し、無線通信装置に電力を送信した。
次に、無線通信装置に電力を送信した状態で、RFIDリーダーの受信波形観測端子にオシロスコープを接続して時間対電圧波形を観測したところ、半導体装置Kに記録されたメモリデータ“FF3A5B”に相当するビット列の通信波形を得た。これによって、半導体装置Kに記録された情報を無線通信により正しく読み出せることを確認した。
001、002、003 基材
010、021、022 メモリセル
101、102、103,111、112、113 ゲート電極
201、202、203,211、212、213 ゲート絶縁層
301~306、311~316 ソースもしくはドレイン電極
353、354、355、356 ソース電極
401、402、411,413 半導体層
501、502、503 第1の素子
511、512、513 第2の素子
550~553 メモリセル
560、562 メモリブロック
570、571、572 半導体記憶装置
601、602、603、651、751、752 配線
630 第1の共通配線
631 第2の共通配線
701~706 第1の制御回路
710 第2の制御回路
800 第3の素子
801 第4の素子
900、930 アンテナ
901、911 電源/出力回路
921 電源/入出力回路
902、912、922 内部制御回路
903、913、923 メモリ信号出力回路
910 センサ制御装置
914 センサ信号処理回路
915 センシング素子

Claims (21)

  1. 基材と、前記基材上の1つ以上の第1の素子および1つ以上の第2の素子と、を備えてなるメモリセルであって、
    前記第1の素子と前記第2の素子は、それぞれ少なくともゲート電極、ソース電極、ドレイン電極およびゲート絶縁層を有し、
    前記第1の素子におけるソース電極またはドレイン電極のうちの一方が、前記第2の素子におけるソース電極またはドレイン電極のうちの一方と電気的に接続され、
    前記第1の素子と前記第2の素子とのうち少なくとも一方は、ソース電極およびドレイン電極の両方に接する半導体層を有し、
    前記第1の素子の電気的特性と、前記第2の素子の電気的特性と、が互いに異なること、
    を特徴とするメモリセル。
  2. 前記第1の素子と前記第2の素子とのうち一方のみが前記半導体層を有する、請求項1に記載のメモリセル。
  3. 前記第1の素子が、前記半導体層を有するpチャネル型トランジスタである、請求項1または2に記載のメモリセル。
  4. 前記第2の素子が、前記半導体層を有するnチャネル型トランジスタである、請求項1または2に記載のメモリセル。
  5. 前記第2の素子は、前記半導体層に接する第2絶縁層を有する、請求項4に記載のメモリセル。
  6. 前記第1の素子と前記第2の素子が共に前記半導体層を有し、
    前記第1の素子の相互コンダクタンスが最大値を取る時の当該最大値をgmmax1、その時の前記第1の素子のゲート-ソース間電圧をVgs1とし、前記第2の素子の相互コンダクタンスが最大値を取る時の当該最大値をgmmax2、その時の前記第2の素子のゲート-ソース間電圧をVgs2とするとき、以下の(条件1)~(条件3)の少なくとも1つを満たす、請求項1に記載のメモリセル。
    (条件1) Vgs1 ≠ Vgs2
    (条件2) gmmax1 ≧ gmmax2 × 20
    (条件3) gmmax2 ≧ gmmax1 × 20
  7. 前記第1の素子と前記第2の素子は互いに異なる導電型を有する、請求項1または6に記載のメモリセル。
  8. 前記第1の素子と前記第2の素子の少なくとも一方は、前記半導体層に接する第2絶縁層を有する、請求項1、6または7に記載のメモリセル。
  9. 前記半導体層が、有機半導体材料、カーボンナノチューブ、カーボンナノコイル、フラーレン、グラフェンおよびナノダイヤモンドから選ばれる1つ以上の半導体材料を含む、請求項1~8のいずれかに記載のメモリセル。
  10. 前記半導体層が、カーボンナノチューブの表面の少なくとも一部に共役系重合体が付着したカーボンナノチューブ複合体を含有する、請求項1~9のいずれかに記載のメモリセル。
  11. 前記第2絶縁層は、リン原子、ヒ素原子および窒素原子から選ばれるいずれか1種以上を有する電子供与性化合物を含有する、請求項5または8に記載のメモリセル。
  12. 請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルを1つ以上含む半導体記憶装置であって、
    前記メモリセルにおける前記第1の素子のゲート電極と前記第2の素子のゲート電極とに電気的に接続される第1の制御回路を1つ以上有し、
    前記第1の制御回路は、
    メモリセル読み出し時には、前記第1の素子と前記第2の素子を共にオン状態とするソース電極-ゲート電極間電圧を印加し、
    メモリセル非読み出し時には、前記第1の素子と前記第2の素子を共にオフ状態とするソース電極-ゲート電極間電圧を印加する、
    半導体記憶装置。
  13. 請求項12に記載の半導体記憶装置であって、
    少なくとも一つの、請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルを複数含んでなるメモリブロックと、
    第1の共通配線と、
    第2の共通配線と、
    少なくとも1つのpチャネル型トランジスタからなる第3の素子と、
    少なくとも1つのnチャネル型トランジスタからなる第4の素子と、
    前記第3の素子のゲート電極と前記第4のゲート電極とに電気的に接続される第2の制御回路と、を有し、
    前記第1の共通配線は、前記メモリブロック内の全メモリセルの、前記第1の素子のソース電極またはドレイン電極のうち前記第2の素子のソース電極またはドレイン電極と接続されていない方の電極の全てと、前記第3の素子のソース電極またはドレイン電極のうちのどちらか一方の電極と、を電気的に接続する配線であり、
    前記第2の共通配線は、前記メモリブロック内の全メモリセルの、前記第2の素子のソース電極またはドレイン電極のうち前記第1の素子のソース電極またはドレイン電極と接続されていない方の電極の全てと、前記第4の素子のソース電極またはドレイン電極のうちのどちらか一方の電極と、を電気的に接続する配線であり、
    前記第2の制御回路は、
    前記メモリブロックを読み出し可能状態にする際は、前記第3の素子と前記第4の素子を共にオン状態とするソース電極-ゲート電極間電圧を印加し、
    前記メモリブロックを読み出し無効状態にする際は、前記第3の素子と前記第4の素子を共にオフ状態とするソース電極-ゲート電極間電圧を印加する、
    半導体記憶装置。
  14. 請求項12もしくは13に記載の半導体記憶装置を複数含み、それらの中に、それぞれ互いに異なる情報が記録される半導体記憶装置が存在する、半導体記憶装置。
  15. 請求項12もしくは13に記載の半導体記憶装置を少なくとも1つと、内部制御回路を少なくとも1つ備える半導体装置。
  16. 請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルもしくは請求項12~14のいずれかに記載の半導体記憶装置と、アンテナと、を備える無線通信装置。
  17. 請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルもしくは請求項12~14のいずれかに記載の半導体記憶装置と、センサ信号処理回路と、を備えるセンサ制御装置。
  18. 請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルもしくは請求項12~14のいずれかに記載の半導体記憶装置が、柔軟性を有する基材上に形成されてなる、フレキシブルデバイス。
  19. 請求項18に記載のフレキシブルデバイスと、柔軟性を有するアンテナと、を備える無線通信装置。
  20. 請求項18に記載のフレキシブルデバイスと、センサ信号処理回路と、センサ素子と、を備えるセンシング装置であって、前記センサ信号処理回路と前記センサ素子とが柔軟性を有する基材上に形成されてなる、センシング装置。
  21. 請求項1~11のいずれかに記載のメモリセルの製造方法であって、半導体層を、インクジェット法、ディスペンサ法、ドロップキャスト法、ノズル塗布法から選ばれる塗布法により形成する、メモリセルの製造方法。
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