JP2022151560A - 画像投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの顔との間に十分なクリアランスを確保する。【解決手段】光源10と、画像データに基づき画像光線を生成し光源からの画像光線の出射を制御する制御部50と、ユーザの顔に装着されるフレームに取り付けられ、光源から出射される画像光線を二次元走査する走査部12と、フレームに取り付けられてユーザの眼の前方に配置され、走査部から異なる時間に出射される画像光線が内部を透過する硝材により形成され、画像光線を反射する複数の反射面を有し、複数の反射面で反射した複数の画像光線をユーザの眼内の収束点62で収束させた後に網膜に照射する導光部材30と、フレームに取り付けられ、走査部から出射される複数の画像光線を導光部材の手前の収束点60で収束させた後に導光部材に入射させる反射ミラー20と、収束点60に配置され、画像光線を導光部材の最終段の反射面に拡散光で入射させるレンズ24と、を備える画像投影装置。【選択図】図8

Description

本発明は、画像投影装置に関する。
光源が出射した光線を二次元に走査し、走査した光線をマクスウェル視によりユーザの網膜に照射して画像を投影する画像投影装置が知られている。また、歪やデフォーカスなどが抑制された良質な画像を投影可能とするマクスウェル視を用いた画像投影装置が提案されている(例えば特許文献1)。
国際公開第2019/065245号
特許文献1に開示された画像投影装置を眼鏡型フレーム等のユーザの顔に装着されるフレームに取り付ける場合、画像投影装置とユーザの顔との間のクリアランスが小さくなり易い。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、ユーザの顔との間に十分なクリアランスを確保することが可能な画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明は、光源と、画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、ユーザの顔に装着されるフレームに取り付けられ、前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、前記フレームに取り付けられて前記ユーザの眼の前方に配置され、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面で反射した前記複数の画像光線を前記ユーザの眼内の第1収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、前記フレームに取り付けられ、前記走査部から出射される前記複数の画像光線を前記導光部材の手前の第2収束点で収束させた後に前記導光部材に入射させる第1光学部材と、前記第2収束点に配置され、前記複数の画像光線各々を前記導光部材に備わる前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面に拡散光で入射させる第2光学部材と、を備える画像投影装置である。
上記構成において、前記走査部及び前記第1光学部材は、前記フレームのテンプル近傍に取り付けられ、前記導光部材は、前記フレームのリム近傍に取り付けられ、前記ユーザの眼の前方から前記テンプル側に延びた形状をしている構成とすることができる。
上記構成において、前記導光部材は、前記複数の反射面として奇数個の反射面を有し、前記第1光学部材で反射して斜め前方に進む前記複数の画像光線が入射される構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の反射面のうち前記最終段の反射面は凹曲面であり、残りの反射面は略平坦面である構成とすることができる。
上記構成において、前記残りの反射面は互いに略平行である構成とすることができる。
上記構成において、前記導光部材は、前記複数の反射面での反射を繰り返して前記ユーザの網膜に照射される前記複数の画像光線が透過する本体部と、前記最終段の反射面を覆い、前記本体部と略同じ大きさの屈折率を有するカバー部と、を有し、前記最終段の反射面、前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線が前記本体部から出射する出射面、及び前記カバー部の前記最終段の反射面に対して前記本体部の前記出射面とは反対側の面は、前記ユーザの眼の前方に位置し、前記最終段の反射面はハーフミラーであり、前記本体部の前記出射面及び前記カバー部の前記反対側の面は、前記最終段の反射面よりも平坦である構成とすることができる。
上記構成において、前記本体部の前記出射面及び前記カバー部の前記反対側の面は、互いに略平行でかつ略平坦面である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の反射面のうち前記最終段の反射面の1つ前の第1反射面は、前記第1反射面より1つ前の第2反射面で反射した前記複数の画像光線と、前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線と、の両方が入射される領域を有し、前記領域において前記第2反射面で反射した前記複数の画像光線を前記最終段の反射面に反射しかつ前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線を透過する構成とすることができる。
上記構成において、前記第1反射面は、前記複数の画像光線のうち前記ユーザの網膜に投影される画像の中心に対応する中心画像光線が前記最終段の反射面で反射された後の光軸に略直交する構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の画像光線が前記第1収束点に収束する収束角度の大きさは、前記走査部による前記複数の画像光線の走査角度の大きさ以上である構成とすることができる。
上記構成において、前記光源から出射される前記画像光線は、前記走査部よりも前記ユーザの顔に近い側から斜め前方に進んで前記走査部に入射し、前記走査部から出射される前記複数の画像光線は、前記走査部から後方に進んだ後に前記第1光学部材で斜め前方に反射されて前記導光部材に入射する構成とすることができる。
上記構成において、前記フレームに取り付けられ、前記走査部と前記第1光学部材と前記第2光学部材を内部に収容する筐体を備え、前記導光部材の大部分は前記筐体内に位置していない構成とすることができる。
上記構成において、前記導光部材に前記画像光線が入射する入射面と前記第2反射面との間の前記画像光線の光路長を第1の光路長とし、前記第2反射面と前記第1反射面との間の前記画像光線の光路長を第2の光路長とし、前記第1反射面と前記最終段の反射面との間の前記画像光線の光路長を第3の光路長とし、前記最終段の反射面と前記導光部材の出射面としての前記第1反射面との間の前記画像光線の光路長を第4の光路長とした場合に、前記第1の光路長、前記第2の光路長、前記第3の光路長、前記第4の光路長の順で短くなる構成とすることができる。
上記構成において、前記画像光線が前記第1光学部材に入射する入射角と前記画像光線が前記最終段の反射面に入射する入射角が略同一であり、前記画像光線が前記第2反射面に入射する入射角と前記画像光線が前記第1反射面に入射する入射角が略同一である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対面に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、前記ユーザの眼に入射するときにおいて、前記残りの画像光線の輝度に対する前記一部の画像光線の輝度の割合は80%以上である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対面に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、前記最終段の反射面の反射率は15%以下である構成とすることができる。
本発明は、光源と、画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、を備え、前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対側に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、前記ユーザの眼に入射するときにおいて、前記残りの画像光線の輝度に対する前記一部の画像光線の輝度の割合は80%以上である、画像投影装置である。
本発明は、光源と、画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、を備え、前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対側に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、前記最終段の反射面の反射率は15%以下である、画像投影装置である。
上記構成において、前記複数の反射面は、前記ユーザの眼に近い側に位置する第1の反射面と、前記ユーザの眼から離れた側に位置し、前記複数の画像光線が前記最終段の反射面に入射する前に入射する第2の反射面と、前記複数の画像光線が前記最終段の反射面を透過した後に入射する第3の反射面と、を有し、前記第2の反射面の反射率と前記第3の反射面の反射率とは略同じ大きさである構成とすることができる。
上記構成において、前記第2の反射面の反射率および前記第3の反射面の反射率は40%以上70%以下である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1の反射面の反射率は45%以上55%以下であり、前記第2の反射面の反射率および前記第3の反射面の反射率は50%以上70%以下であり、前記最終段の反射面の反射率は5%以上15%以下である構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の画像光線は、前記複数の反射面で同じ回数だけ反射して前記ユーザの網膜に照射される構成とすることができる。
本発明によれば、ユーザの顔との間のクリアランスを十分に確保することができる。
図1(a)は、比較例1に係る光学系を示す図であり、図1(b)は、図1(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図2(a)及び図2(b)は、収束点に配置したレンズの焦点距離を異ならせたときに投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図3(a)は、比較例2に係る光学系を示す図であり、図3(b)は、図3(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図4は、比較例2に係る光学系を眼鏡型フレームに取り付けた状態を示す図である。 図5(a)は、比較例3に係る光学系を示す図であり、図5(b)は、図5(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図6(a)は、走査部へのレーザ光の入射角度を変更した光学系を示す図(その1)であり、図6(b)は、図6(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図7(a)は、走査部へのレーザ光の入射角度を変更した光学系を示す図(その2)であり、図7(b)は、図7(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図8は、実施例1に係る画像投影装置を示す図である。 図9は、実施例1に係る画像投影装置の寸法例を示す図である。 図10(a)は、シミュレーションを行った光学系を示す図(その1)であり、図10(b)は、図10(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図11(a)は、シミュレーションを行った光学系を示す図(その2)であり、図11(b)は、図11(a)の光学系において投射面に照射されるレーザ光を評価したシミュレーション結果である。 図12は、実施例1に係る画像投影装置を眼鏡フレームに取り付けた状態を示す図である。 図13は、実施例2に係る画像投影装置を示す図である。 図14は、実施例2においてユーザが導光部材を介して外界を見た場合を示す図である。 図15は、実施例3に係る画像投影装置を示す図である。 図16は、反射率Rcと光量の比Pcr/Pctとの関係を示す図である。 図17(a)は、反射率Rcと光量の比Pcr/Piとの関係を示す図、図17(b)は、反射率Rcと透過率Tarとの関係を示す図である。
まず、画像投影装置に用いられる光学系の比較例について説明する。
[比較例1]
図1(a)は、比較例1に係る光学系500を示す図である。比較例1の光学系500は、図1(a)に示すように、光源110、走査部112、レンズ114、反射ミラー116、反射ミラー120、投射ミラー122、及びレンズ124を備える。光源110は、レーザ光140を出射する。レンズ114は、光源110が出射するレーザ光140を拡散光から集束光に変換する。反射ミラー116は、平面ミラーであり、レンズ114を透過したレーザ光140を走査部112に向けて反射する。走査部112は、入射したレーザ光140を二次元に走査する。走査部112により二次元に走査され、異なる時間に走査部112から出射される複数のレーザ光140は反射ミラー120に入射する。反射ミラー120は、曲面からなる反射面を有する凹面ミラーである。
走査された複数のレーザ光140それぞれは、反射ミラー120に拡散光で入射し、反射ミラー120により拡散光から略平行光に変換される。走査されて反射ミラー120で反射した複数のレーザ光140は、投射ミラー122の手前の収束点160で収束する。収束点160には、レンズ124が配置されている。複数のレーザ光140それぞれは、レンズ124により略平行光から集束光に変換され、投射ミラー122の手前で集光した後に拡散光となって投射ミラー122に入射する。投射ミラー122は、曲面からなる反射面を有する凹面ミラーであり、反射ミラー120と略同一形状をしていて、反射ミラー120と曲率半径が略同じである。
複数のレーザ光140それぞれは、投射ミラー122により拡散光から略平行光に変換される。投射ミラー122で反射した複数のレーザ光140は、収束点162で収束した後に投射面164に照射される。
光学系500が画像投影装置に用いられる場合、収束点162はユーザの眼内(例えば瞳孔近傍)に位置し、レーザ光140は水晶体により略平行光から集束光に変換されて、網膜近傍に合焦する。
走査部112によるレーザ光140の走査角度と複数のレーザ光140が収束点162に収束する収束角度とは略同じ大きさである。また、レーザ光140は、走査部112と反射ミラー120の間の光路長と投射ミラー122と収束点162の間の光路長とが略同じ長さであり、反射ミラー120と収束点160の間の光路長と収束点160と投射ミラー122の間の光路長とが略同じ長さである。したがって、走査部112と収束点160と収束点162は略等倍の共役の関係になっている。
図1(b)は、図1(a)の光学系500において投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。シミュレーションは、走査部112から出射される複数のレーザ光140は、各々が略円形状をしていて、かつ、全体として略矩形状に略均一に分布している場合で行った(以下の同様のシミュレーションにおいても同じ)。図1(b)に示すように、走査部112と収束点162が略等倍の共役の関係になっているため、投射面164での複数のレーザ光140は、各々が略円形状をしていて、かつ、全体として略矩形状に略均一に分布していた。
ここで、収束点160にレンズ124を配置する理由について説明する。レンズ124は、レーザ光140を略平行光から集束光に変換する。レンズ124により集束光に変換されたレーザ光140は、投射ミラー122の手前で集光した後に拡散光となって投射ミラー122に入射する。投射ミラー122は、複数のレーザ光140を収束点162に収束させる正の集光パワーを有する。このため、焦点距離が適切な大きさに設定されたレンズ124を収束点160に配置し、レーザ光140が投射ミラー122に入射するときのNA(開口数)を適切な大きさにすることで、投射ミラー122で反射されたレーザ光140を略平行光にすることができる。
図2(a)及び図2(b)は、収束点160に配置したレンズ124の焦点距離を異ならせたときに投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。図2(a)は、レンズ124の焦点距離が適切ではない場合のシミュレーション結果であり、図2(b)は、適切な場合のシミュレーション結果である。図2(a)に示すように、レンズ124の焦点距離が適切ではない場合、投射面164での複数のレーザ光140の大きさにばらつきが生じた。このことから、レンズ124の焦点距離が適切ではない場合は、投射ミラー122で反射された複数のレーザ光140の中に略平行光ではないレーザ光140が含まれていることが分かる。一方、図2(b)に示すように、レンズ124の焦点距離が適切である場合、投射面164での複数のレーザ光140の大きさは略均一であった。このことから、レンズ124の焦点距離が適切である場合は、投射ミラー122で反射された複数のレーザ光140の全てが略平行光になっていることが分かる。
このように、収束点160にレーザ光140を略平行光から集束光に変換するレンズ124を配置し、レンズ124の焦点距離を適切にしてレーザ光140が投射ミラー122に入射するときのNAを適切な大きさにすることで、投射ミラー122で反射された複数のレーザ光140を略平行光にすることができる。これにより、光学系500を画像投影装置に用いた場合に、複数のレーザ光140を水晶体により略平行光から集束光に変換して、網膜近傍に合焦させることができ、ユーザに良質な画像を提供することができる。また、収束点160は複数のレーザ光140が集まる点であることから、収束点160にレンズ124を配置することで、複数のレーザ光140に対して集束の程度を適切にすることが容易にできる。
[比較例2]
ここで、ユーザの網膜に投影される画像の視野角を確保するなどのために、ユーザの眼前に配置される投射ミラーの形状を大きくすることが望まれる。図3(a)は、比較例2に係る光学系600を示す図である。比較例2の光学系600は、図3(a)に示すように、投射ミラー122の代わりに、反射ミラー120よりも曲率半径が大きい投射ミラー122aが設けられている。このため、走査部112と反射ミラー120の間におけるレーザ光140の光路長と、投射ミラー122aと収束点162の間におけるレーザ光140の光路長と、の長さが異なっている。反射ミラー120と収束点160の間におけるレーザ光140の光路長と、収束点160と投射ミラー122aの間におけるレーザ光140の光路長と、の長さが異なっている。一方、走査部112と反射ミラー120の間のレーザ光140の光路長に対する反射ミラー120と収束点160の間のレーザ光140の光路長の比と、投射ミラー122aと収束点162の間のレーザ光140の光路長に対する収束点160と投射ミラー122aの間のレーザ光140の光路長の比と、が略同じ大きさになっている。したがって、光学系600は、略等倍の相似形レイアウトとなっていて、走査部112によるレーザ光140の走査角度と複数のレーザ光140が収束点162に収束する収束角度とは略同じ大きさになっている。
光学系600の相似の比率は、投射ミラー122aとユーザの眼との間の距離、ユーザの顔の形状、及び/又はユーザの顔側面のスペースなどにより決定されてもよい。
図3(b)は、図3(a)の光学系600において投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。図3(b)に示すように、光学系600は略等倍の相似形レイアウトであることから、投射面164での複数のレーザ光140は、各々が略円形状をしていて、かつ、全体として略矩形状に略均一に分布していた。
比較例2に係る光学系600を画像投影装置に用いる場合、光学系600を眼鏡型フレームに取り付けることがある。図4は、比較例2に係る光学系600を眼鏡型フレーム190に取り付けた状態を示す図である。なお、図4では、光源110が出射したレーザ光140が走査部112に入射するまでの経路が図3(a)とは異なっている。図4に示すように、投射ミラー122aはユーザの眼前に配置されるため、眼鏡型フレーム190のリム194近傍に配置される。このため、反射ミラー120及びレンズ124はユーザの顔の近くに配置されるようになり、レーザ光140はユーザの顔の近くを通るようになる。また、反射ミラー120、投射ミラー122a、及びレンズ124などは、これらの保護及びレーザ光140の保護のために、筐体196内に収容され、筐体196が眼鏡型フレーム190のテンプル192及びリム194に取り付けられる。反射ミラー120及びレンズ124はユーザの顔の近くに配置されることから、筐体196とユーザの顔との間のクリアランスが小さくなる。例えば、眼70と筐体196の間の距離が短くなり、筐体196が睫毛と干渉して、網膜72に投影される画像の品質を低下させてしまうことがある。また、筐体196とユーザの顔との間のクリアランスが小さくなることで、ユーザの顔の形状などによっては、筐体196がユーザの顔に干渉することが起こり得る。また、筐体196の前後方向寸法が、通常の眼鏡型フレームと顔との間のクリアランスに収まり切らなくなり、前方方向に張り出したデザインを余儀なくされる。
[比較例3]
次に、比較例2の光学系600に対して、画像の視野角を大きくした比較例3に係る光学系700について説明する。図5(a)は、比較例3に係る光学系700を示す図である。比較例3の光学系700は、図5(a)に示すように、画像の視野角を大きくするために、比較例2の光学系600に比べて、収束点162の位置を投射ミラー122aに近づけている。
比較例3の光学系700では、収束点162の位置が比較例2の光学系600に比べて投射ミラー122aに近づいていることから、図4から明らかなように、筐体196とユーザの顔との間のクリアランスが更に小さくなる。このため、筐体196が睫毛と干渉することによる画質の低下や筐体196のユーザの顔への干渉が更に起こり易くなる。
図5(b)は、図5(a)の光学系700において投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。図5(b)に示すように、投射面164での複数のレーザ光140の全体形状は略台形状となり、台形歪が生じた結果となった。台形歪が生じたのは、収束点162を投射ミラー122aに近づけたために、略等倍の相似形レイアウトから外れたためと考えられる。すなわち、投射ミラー122aに斜め方向から入射するレーザ光140が投射ミラー122aで反射されることにより投射ミラー122aから受ける光学パワーを、レーザ光140が反射ミラー120で斜め方向に反射されることにより反射ミラー120から受ける光学パワーで打ち消すことができなくなり、台形歪が生じたと考えられる。
図5(b)に示すような台形歪を解消するには、投影する画像自体に予め反対の台形歪みを生じさせる処理をしておき、予め生じさせた歪と光学系700によって生じる歪とを打ち消し合わせることで台形歪を抑制する方法があるが、これ以外にも、レーザ光140の走査部112への入射角度を調整することで、台形歪みを抑制する方法もある。
図6(a)及び図7(a)は、走査部112へのレーザ光140の入射角度を変更した光学系710及び720を示す図である。図6(a)に示すように、光学系710では、レーザ光140は、反射ミラー120に対して投射ミラー122aとは反対側から走査部112に斜めに入射する。図7(a)に示すように、光学系720では、レーザ光140は、反射ミラー120に対して投射ミラー122aと同じ側から走査部112に斜めに入射する。
図6(b)及び図7(b)は、図6(a)の光学系710及び図7(a)の光学系720において投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。図6(b)に示すように、光学系710では、図5(b)に示した光学系700のシミュレーション結果に比べて、台形歪が悪化した。光学系710で台形歪が悪化したのは以下の理由によるものと考えられる。光学系710では、レーザ光140が走査部112に向かって進行する方向と、反射ミラー120で反射したレーザ光140が投射ミラー122aに向かって進行する方向と、が略同じ方向である。このため、レーザ光140が投射ミラー122aに斜め方向から入射することにより生じる台形歪に、レーザ光140が走査部112に略同じ斜め方向から入射することにより生じる台形歪が合わさり、台形歪が悪化したと考えられる。
一方、図7(b)に示すように、光学系720では、図5(b)に示した光学系700のシミュレーション結果に比べて、台形歪が改善した。光学系720で台形歪が改善したのは以下の理由によるものと考えられる。光学系720では、レーザ光140が走査部112に向かって進行する方向と、反射ミラー120で反射したレーザ光140が投射ミラー122aに向かって進行する方向と、が異なる方向(交差する方向)である。このため、レーザ光140が投射ミラー122aに斜め方向から入射することにより生じる台形歪が、レーザ光140が走査部112に異なる斜め方向から入射することにより生じる台形歪で弱まり、台形歪が改善したと考えられる。
このように、レーザ光140が反射ミラー120で反射して投射ミラー122aに向かって進行する方向と異なる方向からレーザ光140を走査部112に入射させることで、台形歪を改善することができる。
図4に示したように、比較例2及び比較例3の光学系を画像投影装置に用いた場合では、画像投影装置とユーザの顔と間の十分なクリアランスを確保することが難しい。また、画像投影装置が前方方向にも突出するため、専用のフレームを必要とするなど、デザイン性を損ねる。そこで、ユーザの顔との間に十分なクリアランスを確保し、且つ、画像投影装置の前方方向への突出量を軽減することが可能な画像投影装置の例を以下に示す。
図8は、実施例1に係る画像投影装置100を示す図である。画像投影装置100は、図8に示すように、光源10、走査部12、レンズ14、反射ミラー16、反射ミラー20、レンズ24、導光部材30、制御部50、及び画像入力部52を備える。画像入力部52は、図示しないカメラ及び/又は録画機器などから画像データが入力される。制御部50は、入力された画像データに基づいて、光源10からのレーザ光40の出射を制御する。したがって、画像データは、光源10によって画像光線であるレーザ光40に変換される。また、制御部50は、走査部12の駆動も制御する。
光源10は、制御部50の制御の下、例えば赤色レーザ光(波長:610nm~660nm程度)、緑色レーザ光(波長:515nm~540nm程度)、及び青色レーザ光(波長:440nm~480nm程度)の可視レーザ光を出射する。赤色、緑色、及び青色のレーザ光を出射する光源10として、例えばRGB(赤・緑・青)それぞれのレーザダイオードチップと3色合成デバイスとが集積された光源が挙げられる。なお、光源10は、単一の波長のレーザ光を出射してもよい。
制御部50は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサである。カメラをユーザの視線方向に向けて適切な位置に設置すれば、このカメラで撮像した視線方向の画像を網膜72に投影することができる。また、録画機器などから入力された画像を投影したり、カメラ画像と録画機器などからの画像とを制御部50でスーパーインポーズさせたりして、いわゆる仮想現実(AR:Augmented Reality)画像を投影することもできる。
光源10が出射するレーザ光40は、レンズ14を透過する。レンズ14は、レーザ光40を拡散光から集束光に変換する集光レンズである。レンズ14を透過したレーザ光40は、反射ミラー16により走査部12に向けて反射され、集束光の状態で走査部12に入射する。反射ミラー16は、平面ミラーである。レンズ14は、反射ミラー20で反射されるレーザ光40を略平行光にするために、光源10と走査部12の間に設けられている。
走査部12(スキャナ)は、入射するレーザ光40を水平方向及び垂直方向の二次元方向に走査する。走査部12は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーなどの走査ミラーである。なお、走査部12は、タンタル酸ニオブ酸カリウム(KTN)など、その他の場合でもよい。走査部12により二次元方向に走査され、異なる時間に走査部12から出射される複数のレーザ光40は、反射ミラー20に入射する。複数のレーザ光40それぞれは、反射ミラー20の手前で集光した後に拡散光となって反射ミラー20に入射する。反射ミラー20は、自由曲面などの曲面からなる反射面を有する凹面ミラーであり、正の集光パワーを有する。このため、複数のレーザ光40それぞれは、反射ミラー20で反射されることで、拡散光から略平行光に変換される。
反射ミラー20で反射した複数のレーザ光40は、導光部材30の手前の収束点60で収束する。収束点60にはレンズ24が設けられている。レンズ24は、複数のレーザ光40それぞれを略平行光から集束光に変換する集光レンズである。レンズ24は、図2(a)及び図2(b)で説明した理由と同様の理由から、導光部材30からユーザの眼70に向かって出射される複数のレーザ光40それぞれを略平行光にするために収束点60に設けられている。レンズ24を透過した複数のレーザ光40は導光部材30に入射する。
導光部材30は、例えばシクロオレフィンポリマー(COP)樹脂や、アクリル樹脂などの硝材により形成される。レーザ光40は導光部材30の内部を透過する。導光部材30は、複数の反射面32、34、36を有する。反射面32、34、36は、例えば硝材に反射材を蒸着することで形成される。レーザ光40は、導光部材30内を、反射面32、反射面34、反射面36の順に反射して、導光部材30から外部に出射される。反射面32と反射面34は、略平坦面であり、互いに略平行に設けられている。反射面32と反射面34は、例えばユーザの顔に対して略平行となっている。一方、反射面36は、自由曲面などの凹曲面となっている。略平坦面とは、レーザ光40に集光パワーを与えない程度に平坦面であることである。略平行とは、傾きが±5°以下の場合であり、±3°以下の場合でもよく、±1°以下の場合でもよい。
導光部材30に入射した複数のレーザ光40それぞれは、集束しながら反射面32に向かって進行する。複数のレーザ光40それぞれは反射面32近傍で集光する。例えば、網膜に投影される画像の中心に対応するレーザ光40a(走査部12の振れ角が0°のときのレーザ光とも言える)は、反射面32上で集光する。反射面32で反射した複数のレーザ光40それぞれは、反射面34に向かって進行する。例えば、複数のレーザ光40は全て、反射面34の手前で集光した後に拡散光となって反射面34に入射する。反射面34で反射した複数のレーザ光40それぞれは、拡散光の状態で反射面36に入射する。
反射面36は、凹曲面であるため、正の集光パワーを有する。このため、反射面36で反射した複数のレーザ光40それぞれは拡散光から略平行光に変換され、かつ、複数のレーザ光40はユーザの眼70内の収束点62で収束する。収束点62は、例えば瞳孔74近傍に位置する。眼70に進行するレーザ光40が略平行光であるため、レーザ光40は水晶体76により略平行光から集束光に変換されて網膜72近傍で合焦する。これにより、ユーザは画像を視認することができる。
網膜72に投影させる画像の視野角を大きくするために、複数のレーザ光40が収束点62に収束する収束角度α2が、走査部12の走査角度α1よりも大きくなるように反射面36の曲率が設定されている。
反射面34は、反射面32で反射したレーザ光40を反射面36に向けて反射する領域34aと、反射面36で反射したレーザ光40を透過させる領域34bと、を有し、領域34aと34bは一部で重なっている。この重なった領域34cでは、レーザ光40を反射させる機能と透過させる機能との両方が必要となる。反射面32で反射したレーザ光40が反射面34に入射する入射角は、反射面36で反射したレーザ光40が反射面34に入射する入射角よりも大きい。したがって、反射面34の少なくとも領域34cにおいて、入射角が大きいレーザ光40は主に反射し、入射角が小さいレーザ光40は主に透過するような角度依存性を持たせることで、反射面32で反射したレーザ光40を反射しかつ反射面36で反射したレーザ光40を透過させることを両立できる。また、反射面36で反射したレーザ光40が網膜72に投影されればよく、反射面32で反射したレーザ光40が反射面34を透過しても、実質的に影響を与えないので、反射面34にハーフミラーを用いることで、反射面32で反射したレーザ光40を反射しかつ反射面36で反射したレーザ光40を透過させることの両立もできる。
ここで、画像投影装置100の寸法例について説明する。図9は、実施例1に係る画像投影装置100の寸法例を示す図である。なお、以下に示す寸法例は、導光部材30の屈折率が1.5~1.55程度を想定した場合の例である。また、各寸法は、網膜72に投影される画像の中心に対応するレーザ光40aの軸の軌跡における長さを示している。図9に示すように、走査部12と反射ミラー20の間の長さL1は6mm~9mmであり、一例として7.5mmである。反射ミラー20と導光部材30の入射面31aの間の長さL2は10.7mm~16mmであり、一例として13.4mmである。レンズ24の長さL3は2.4mm~3.6mmであり、一例として3mmである。導光部材30の入射面31aと反射面32の間の長さL4は10mm~14.8mmであり、一例として12.4mmである。反射面32と34の間の長さL5は6mm~9mmであり、一例として7.6mmである。反射面34と36の間の長さL6は4.3mm~6.5mmであり、一例として5.4mmである。反射面36と導光部材30の出射面31bの間の長さL7は2.8mm~4.2mmであり、一例として3.5mmである。導光部材30の出射面31bから眼70の角膜78までの長さL8は6.7mm~10mmであり、一例として8.4mmである。レーザ光40aの反射ミラー20への入射角θ1は20°~30°であり、一例として25°である。レーザ光40aの反射面32への入射角θ2と反射面34への入射角θ3は40°~60°であり、一例として50°である。レーザ光40aの反射面36への入射角θ4は20°~30°であり、一例として25°である。なお、図9中のL2~L7に至る寸法は、その光路長、すなわち、屈折率と距離との積の総和が一定であれば、同様の設計結果となる。その事を利用して寸法を微調整してもよい。
このように、例えば、導光部材30内での長さL4、L5、L6、L7はこの順に短くなっている。例えば、レーザ光40aの反射ミラー20への入射角θ1と反射面36への入射角θ4とは略同じ大きさであり、反射面32への入射角θ2と反射面34への入射角θ3とは略同じ大きさであり、入射角θ2及びθ3は入射角θ1及びθ4の略2倍となっている。これにより、網膜72に良質の画像を投影することができる。入射角が略同じ大きさ及び略2倍の大きさとは、網膜72に良質な画像を投影できる程度に同じ大きさ及び2倍である。
図8に示すように、網膜72に投影される画像の中心に対応するレーザ光40aは、走査部12で反射して反射ミラー20に向かって進行する方向と、導光部材30の反射面36で反射して眼70に向かって進行する方向と、が略平行となっている。反射面34は、導光部材30の反射面36で反射して眼70に向かって進行するときのレーザ光40aに対して略直交して設けられている。反射面32は反射面34と略平行に設けられている。このような構成とすることで、網膜72に良質の画像を投影することができる。略平行とは、傾きが±5°以下の場合であり、±3°以下の場合でもよく、±1°以下の場合でもよい。略直交とは、交差角度が90°±5°の場合であり、90°±3°の場合でもよいし、90°±1°の場合でもよい。
また、網膜72に投影される画像の中心に対応するレーザ光40aは、導光部材30の入射面31aに略垂直に入射する。略垂直とは、90°±5°の場合であり、90°±3°の場合でもよいし、90°±1°の場合でもよい。このことの効果について、図10(a)から図11(b)を用いて説明する。図10(a)及び図11(a)は、シミュレーションを行った光学系800及び810を示す図であり、図10(b)及び図11(b)は、図10(a)の光学系800及び図11(a)の光学系810において投射面164に照射されるレーザ光140を評価したシミュレーション結果である。
図10(a)及び図11(a)に示すように、シミュレーションに用いた光学系800及び810では、複数のレーザ光140は反射ミラー120で反射して収束点160で収束した後に入射面131aから導光部材130に入射するとした。導光部材130は反射面136を有し、複数のレーザ光140は反射面136で反射して収束点162で収束した後に投射面164に投射されるとした。図10(a)の光学系800では、走査部112の振れ角が0°のときのレーザ光140aに対して導光部材130の入射面131aが一方側に傾いているとした。図11(a)の光学系810では、走査部112の振れ角が0°のときのレーザ光140aに対して導光部材130の入射面131aが他方側に傾いているとした。
図10(b)及び図11(b)に示すように、レーザ光140aが導光部材130に角度を持って傾いて入射される場合、投射面164に照射された複数のレーザ光140に偏差と偏角が生じる結果となった。
このシミュレーション結果から、実施例1の画像投影装置100において、網膜72に良質の画像が投影されるようにするために、レーザ光40aは導光部材30の入射面31aに略垂直に入射することが好ましいことが分かる。
図12は、実施例1に係る画像投影装置100を眼鏡型フレーム90に取り付けた状態を示す図である。図12に示すように、眼鏡型フレーム90は、テンプル(つる)92とリム94を有する。走査部12と反射ミラー20はテンプル92近傍で眼鏡型フレーム90に取り付けられる。導光部材30はリム94近傍で眼鏡型フレーム90に取り付けられる。光源10、走査部12、レンズ14、反射ミラー16、反射ミラー20、レンズ24は、これらを保護しかつレーザ光40を保護するための筐体96内に収容されている。筐体96が眼鏡型フレーム90に取り付けられることで、筐体96内の光学部品は眼鏡型フレームに取り付けられる。導光部材30は硝材により形成され、レーザ光40は導光部材30の内部を透過することから、導光部材30の大部分は筐体96内に位置していない。導光部材30の大部分が筐体96内に位置していないとは、導光部材30の80%以上が筐体96内にないことをいい、85%以上が筐体96内にない場合でもよく、90%以上が筐体96内にない場合でもよい。
レーザ光40が導光部材30の内部を反射面32~36で反射しながら進行することで、反射ミラー20及びレンズ24をユーザの顔から離れた位置に配置することができる。また、反射ミラー20やレンズ24などを内部に収容する筐体96は、反射ミラー20やレンズ24などがユーザの顔から離れた位置に配置されることから、ユーザの顔から離れて設けられる。したがって、筐体96とユーザの顔との間のクリアランスを十分に確保することができ、筐体96がユーザの顔に干渉することを抑制できる。また、
導光部材30は硝材により形成されていることから、導光部材30の大部分は筐体96内に収容しなくて済む。網膜72に投影される画像の視野角を大きくしようとすると、眼70と導光部材30の間の距離(図9における長さL8)が短くなるが、導光部材30の大部分が筐体96内に収容されていないため、画像の視野角を大きくしても、睫毛が導光部材30に干渉し難い長さ(例えば8mm以上)に眼70と導光部材30の間の距離を維持することができる。
また、硝材により形成された導光部材30が眼前に配置され、レーザ光40は導光部材30内を複数回反射した後に網膜72に照射されることから、導光部材30はユーザの顔に沿って延びた形状となる。このため、比較例2などのようにレーザ光が眼前に配置された投射ミラーで反射されて網膜72に照射される場合に比べて、画像投影装置100が眼前において前方方向に突出することが軽減される。更に、レーザ光40は導光部材30内を進行するため、導光部材30を筐体96で覆わなくて済むため、この点においても、画像投影装置100が眼前において前方方向に突出することが軽減される。これにより、デザイン性を向上できる。
以上説明したように、本実施例1によれば、図8に示すように、走査部12により走査された複数のレーザ光40(画像光線)は、反射ミラー20(第1光学部材)によって導光部材30の手前の収束点60(第2収束点)で収束した後に導光部材30に入射する。導光部材30は、レーザ光40が内部を透過する硝材により形成され、複数の反射面32、34、36で反射した複数のレーザ光40を眼70内の収束点62(第1収束点)で収束させた後に網膜72に照射する。収束点60には、レーザ光40を導光部材30の最終段の反射面36に拡散光で入射させるレンズ24(第2光学部材)が設けられている。収束点60にレンズ24を設けることで、レーザ光40が導光部材30の最終段の反射面36に入射するときのNAを適切な大きさにすることができ、反射面36で反射した複数のレーザ光40を略平行光にすることができる。よって、良質な画像を投影することができる。このようなレンズ24の後段に、レーザ光40が内部を透過する硝材により形成された導光部材30を設けることで、図12に示すように、導光部材30の大部分は筐体96に収容しなくて済むため、画像投影装置100とユーザの顔との間のクリアランスを十分に確保することができる。
また、本実施例1では、図12に示すように、走査部12及び反射ミラー20は眼鏡型フレーム90のテンプル92近傍に取り付けられ、導光部材30は眼鏡型フレーム90のリム94近傍に取り付けられている。そして、導光部材30は、ユーザの眼70の前方から眼鏡型フレーム90のテンプル92側に延びた形状をしている。これにより、走査部12、反射ミラー20、レンズ24、及び導光部材30をユーザの顔の輪郭に沿って配置することができる。よって、画像投影装置100とユーザの顔との間に十分なクリアランスを確保することができる。また、画像投影装置100を小型化することができる。
また、本実施例1では、図12に示すように、導光部材30は、奇数個の反射面32、34、36を有し、反射ミラー20で反射して斜め前方に進む複数のレーザ光40が入射される。これにより、レーザ光40は、導光部材30の内部を眼鏡型フレーム90のテンプル92側から眼70側に向かって進むようになり、走査部12、反射ミラー20、レンズ24、及び導光部材30をユーザの顔の輪郭に沿って配置することができる。
また、本実施例1では、図8に示すように、導光部材30の複数の反射面32、34、36のうち最終段の反射面36は凹曲面であり、残りの反射面32、34は略平坦面である。これにより、レーザ光40を導光部材30の内部で眼鏡型フレーム90のテンプル92側から眼70側に向かって進ませることができ、走査部12、反射ミラー20、レンズ24、及び導光部材30をユーザの顔の輪郭に沿って配置することができる。なお、反射面32と34は互いに略平行であることが好ましい。
また、本実施例1では、図8に示すように、最終段の反射面36の1つ前の反射面34(第1反射面)は、その1つ前の反射面32(第2反射面)で反射したレーザ光40と、最終段の反射面36で反射したレーザ光40と、の両方が入射される領域34cを有する。反射面34は、その領域34cにおいて反射面32で反射したレーザ光40を反射面36に反射しかつ反射面36で反射したレーザ光40を透過させる。これにより、複数のレーザ光40を収束点62に収束させて網膜72に照射することができる。また、導光部材30を小型化することができる。
また、本実施例1では、反射面34は、画像の中心に対応するレーザ光40a(中心画像光線)が反射面36で反射された後の光軸に略直交する。これにより、反射面36で反射した複数のレーザ光40が導光部材30から出射されるときに屈折しても、複数のレーザ光40を収束点62に収束させることができる。
また、本実施例1では、複数のレーザ光40が収束点62に収束する収束角度α2は、走査部12による複数のレーザ光40の走査角度α1よりも大きい。これにより、網膜72に投影される画像の視野角を大きくすることができる。また、導光部材30の大部分は筐体96内に収容しなくて済むことから、画像の視野角を大きくするために収束点62を導光部材30に近づけても、画像投影装置100とユーザの顔との間のクリアランスを十分に確保できる。なお、収束角度α2の大きさは走査角度α1以上である場合でもよい。
また、本実施例1では、図12に示すように、レーザ光40は、眼鏡型フレーム90のテンプル92近傍に取り付けられた走査部12よりもユーザの顔に近い側から斜め前方に進んで走査部12に入射し、走査部12から後方に進んだ後に反射ミラー20で斜め前方に反射されて、眼鏡型フレーム90のリム94近傍に取り付けられた導光部材30に入射する。これにより、図7(a)及び図7(b)で説明した理由と同じ理由から、網膜72に歪が抑えられた良質な画像を投影することができる。
図13は、実施例2に係る画像投影装置200を示す図である。実施例2の画像投影装置200では、図13に示すように、導光部材30aは、入射面31aに入射された複数のレーザ光40がユーザの眼70に照射されるために反射面32~36で反射しながら進む本体部38と、反射面32及び反射面36を外側から覆うように本体部38に貼り付けられたカバー部39と、を有する。本体部38とカバー部39は、屈折率が略同じ大きさの材質の硝材で形成されていて、例えば同じ材質の硝材で形成されている。反射面36で反射した複数のレーザ光40が本体部38から出射する出射面31bは、反射面36よりも平坦となっている。カバー部39の反射面36に対して本体部38の出射面31bとは反対側の面39aは、反射面36よりも平坦となっている。カバー部39の面39aと本体部38の出射面31bは、例えば互いに略平行でかつ略平坦な面となっている。また、反射面32~36は全てハーフミラーとなっている。その他の構成は実施例1と同じであるため説明を省略する。
図14は、実施例2においてユーザが導光部材30aを介して外界を見た場合を示す図である。図14に示すように、本体部38の出射面31b、反射面36、及びカバー部39の面39aがユーザの眼70の前方に位置している。本体部38とカバー部39の屈折率が略同じ大きさで、カバー部39の面39a及び本体部38の出射面31bが平坦性の高い面となっているため、ユーザは視線79のようにハーフミラーである反射面36を介して違和感を抑えて外界を視認することができる。
本実施例2によれば、導光部材30aは、複数の反射面32~36での反射を繰り返してユーザの網膜72に照射される複数のレーザ光40が透過する本体部38と、最終段の反射面36を覆い、本体部38と略同じ大きさの屈折率を有するカバー部39と、を備える。反射面36はハーフミラーであり、カバー部39の面39a及び本体部38の出射面31bは反射面36よりも平坦となっている。これにより、図14に示したように、ユーザは違和感を抑えて外界を視認することができる。よって、実在する風景にバーチャルな視覚情報を重ねて表示する拡張現実(AR:Augmented Reality)に対応できる。本体部38とカバー部39の屈折率が略同じ大きさとは、ユーザが違和感を抑えて外界を視認可能な程度に同じ大きさであることをいい、屈折率の差が0.05以下である場合をいう。
また、本実施例2では、カバー部39の面39aと本体部38の出射面31bは、互いに略平行でかつ略平坦面となっている。これにより、ユーザは違和感が更に抑えられて外界を視認することができる。なお、カバー部39の面39aは、ユーザの視力を矯正するために、矯正度数に即した凹曲面または凸曲面となっていてもよい。したがって、カバー部39の面39aが略平坦面であるとは、視力矯正程度で曲面になっている場合を含み、ユーザが違和感を抑えて外界を視認可能な程度で平坦面であることをいう。カバー部39の面39aと本体部38の出射面31bが略平行とは、カバー部39の面39aが視力矯正程度の曲面となっている場合でも、ユーザが違和感を抑えて外界を視認可能な程度で平行であることをいう。
また、上記実施例2のように、カバー部39は反射面32と36の両方を覆っている場合が好ましい。これにより、ユーザが外界を見るときに反射面32と36の境界部分で生じる違和感が低減される。
なお、上記実施例2では、本体部38は、全体が一体成型で形成されていてもよいし、略平坦面の反射面からなる第1部分38aと、自由曲面の反射面36を有する第2部分38bと、が別々に成型された後に貼り合わされてもよい。第1部分38aと第2部分38bが別々の金型を用いて成型された後に貼り合わされることで、製造容易性が向上する。一方、本体部38全体を一体成型で形成することで量産性が向上する。
図15は、実施例3に係る画像投影装置300を示す図である。実施例3の画像投影装置300では、図15に示すように、実施例2と同様、導光部材30aは、本体部38とカバー部39とを有する。本体部38は、実施例2と同様に、ユーザの眼70に近い側に位置する反射面34と、ユーザの眼70から離れた側に位置し、複数のレーザ光40が最終段の反射面36に入射する前に入射する反射面32と、を有する。実施例2と異なる点は、カバー部39が、反射面36に対して本体部38の出射面31bと反対側に反射面37を有する点である。反射面37は、反射面32、34と同様に平坦面であり、反射面32と略同一面となっている。反射面32、34、36、および37は全て、入射するレーザ光40の一部を反射し、残りを透過する。複数のレーザ光40は、複数の反射面32、34、36、37により同じ回数だけ反射して眼70に照射される。
導光部材30aの薄型化、ユーザの顔への干渉を抑えるための横方向への張り出し、および/または視野角の確保を実現しようとすると、導光部材30a内でのレーザ光40の反射回数が増えることになる。この場合、複数のレーザ光40を収束点62に収束させようとすると、複数のレーザ光40のうち一部のレーザ光40cは眼70側から反射面36に入射してこれを透過し、カバー部39の反射面37で反射した後に再度反射面36に眼70の反対側(反対面)から入射してこれを透過して反射面34で反射した後に、反射面36で反射して眼70に照射されるようになる。複数のレーザ光40のうち残りのレーザ光40a、40bは反射面36を透過せずに反射面36で反射して眼70に照射される。なお、図示は省略しているが、レーザ光40a、40bの一部も反射面36を透過するが、この光は網膜72に照射されないため考慮しなくてよい。
網膜72に投影される画像上での輝度ばらつきを抑えるためには、反射面36を透過せずに反射面36で反射して眼70に照射されるレーザ光40a、40bと、反射面36を透過した後に反射面36で反射して眼70に照射されるレーザ光40cと、で眼70に入射するときの輝度差を小さく抑えることが好ましい。一方で、眼70に入射するレーザ光40a~40cの光強度はある程度大きいことが好ましい。また、導光部材30aを介して外界を見る場合に、導光部材30aの透過率は10%~30%程度である場合が好ましい。そこで、これらのことを実現するための方法を以下に示す。
以下において、レーザ光40a~40cは、反射面32、34、37で合計4回反射し、最終段の反射面36での5回目の反射により眼70に照射されるとする。また、各面の反射率等を以下のように規定する。なお、簡略化のために同一面の透過率と反射率の和は1(透過率+反射率=1)とする。
レーザ光40a~40cの入射面31aへの入射光量:Pi
入射面31aの透過率:Tp
入射面31aの反射率:Rp(=1-Tp)
反射面34の透過率:Ta
反射面34の反射率:Ra(=1-Ta)
反射面32の透過率:Tb
反射面32の反射率:Rb(=1-Tb)
反射面36の透過率:Tc
反射面36の反射率:Rc(=1-Tc)
反射面37の透過率:Td
反射面37の反射率:Rd(=1-Td)
この場合、反射面36を透過せずに反射面36で反射されるレーザ光40a、40bが眼70に照射されるときの光量Pcrは、
Pcr=Pi×Tp×Ta×Rb×Ra×Rb×Ra×Rc×Ta・・・(1)
となる。
一方、反射面36を透過した後に反射面36に再度入射して反射面36で反射されるレーザ光40cが眼70に照射されるときの光量Pctは、
Pct=Pi×Tp×Ta×Rb×Ra×Tc×Rd×Tc×Ra×Rc×Ta・・・(2)
となる。
ここで、簡略化のために、入射面31aの透過率Tpは1であるとする。この場合、式(1)、(2)は以下のように変形できる。
Pcr/Pi=Ta×Rb×Ra×Rb×Ra×Rc×Ta・・・(3)
Pct/Pi=Ta×Rb×Ra×Tc×Rd×Tc×Ra×Rc×Ta・・・(4)
網膜72に投影される画像上の輝度むらを抑制するには、式(3)/式(4)が1に近いことが好ましい。また、式(3)、(4)は、入射光量に対する眼70に照射される光量の割合であることから、大きい場合が好ましい。
式(3)/式(4)が1に近いことは以下のように表される。
Pcr/Pct=Rb/(Tc×Rd×Tc)≒1・・・(5)
ここで、反射面32と反射面37は連続した同一面であり、ユーザは反射面32と反射面37を介して外界を見ることから、反射率が略同じである場合が好ましい。したがって、以下においてRb=Rdとする。この場合、式(5)は以下のようになる
Pcr/Pct=Tc≒1・・・(5´)
Tc=1というのは、反射面36での反射率がゼロということになり、レーザ光40a~40cが反射面36で反射されず網膜72に投射されないことを意味する。したがって、Tcは1より小さい値としつつバランスを考慮した値にすることが好ましい。
ここで、ユーザが例えばAR(Augmented Reality:拡張現実)等のために導光部材30aを介して外界を見る場合、外界からの光は反射面32、37と反射面36と反射面34を経てユーザの眼70に到達する。サングラスでは、一般的に外界からの光の透過率が10%~30%程度が適当であると言われている。反射面32、37と反射面36と反射面34の透過率Tarは以下のように表される。
Tar=Td×Tc×Ta=(1-Rd)×(1-Rc)×(1-Ra)・・・(6)
以上のことを前提とし、Ra、Rb、Rc、Rdの範囲について以下に示す。
[Rcの範囲]
人間の視感度として70%~80%程度の輝度差はあまり認識できないことが知られている。式(5´)のTcは(1-Rc)と変形でき、Pcr/Pct=(1-Rc)をグラフで表すと図16のようになる。図16から、輝度差を70%~80%程度に抑えるにはRcの範囲は以下の場合が好ましいことが分かる。
Rc≦15%
[Raの範囲]
上述したように、眼70に照射される光量の点から、式(3)は大きい場合が好ましい。式(3)におけるRcは上記の制約があり、Rbについては後述するが、少なくとも式(3)に含まれるTa×Ra×Ra×Ta=(1-Ra)×Raは大きい場合が好ましい。この場合、Ra=0.5のときに最大となることから、Raの範囲は以下の場合が好ましいことが言える。
45%≦Ra≦55%
[Rbの範囲]
図17(a)は、式(3)におけるRaを50%に固定し、Rbを30%、40%、50%、60%、70%、80%に変化させたときのRcとPcr/Piとの関係を示す図である。式(3)は、上述したように、入射光量に対する眼70に照射される光量の割合を示すことから大きい場合が好ましい。光源10のレーザ出力が数mWで、眼70に照射される光量が数mWの1/10000程度に減衰されることを踏まえても、入射光量に対する眼70に照射される光量の割合は0.1%程度ある場合が好ましい。したがって、図17(a)からは、RbはRb≧50%が好ましいことが言える。
図17(b)は、式(6)におけるRaを50%に固定し、Rbを30%、40%、50%、60%、70%、80%に変化させたときのRcとTarとの関係を示す図である。上述したように、外界からの光の透過率は10%~30%程度が適当である。したがって、図17(b)からは、Rbは40%≦Rb≦70%が好ましいことが言える。
よって、図17(a)および図17(b)から、Rbの範囲は以下の場合が好ましいことが言える。
50%≦Rb≦70%
また、上述したように、ユーザは連続した面である反射面32と反射面37を介して外界を見ることから、RbとRdは等しい場合が好ましい。したがって、Rdの範囲は以下の場合が好ましいことが言える。
50%≦Rd≦70%
以上のことから、
反射面34(第1の反射面)の反射率Raの範囲:45%≦Ra≦55%
反射面32(第2の反射面)の反射率Rbの範囲:50%≦Rb≦70%
反射面36(最終段の反射面)の反射率Rcの範囲:5%≦Rc≦15%
反射面37(第3の反射面)の反射率Rdの範囲:50%≦Rd≦70%
が好ましいことが言える。
実施例3によれば、複数のレーザ光40のうち一部のレーザ光40cは反射面36を透過した後に反射面36に再度入射し、反射面36で反射して網膜72に照射され、残りのレーザ光40a、40bは反射面36を透過せずに反射面36で反射して網膜72に照射される。この場合に、レーザ光40a~40cが眼70の入射するときにおいて、レーザ光40a、40bの輝度に対するレーザ光40cの輝度の割合を80%以上とする。これにより、網膜72に投影される画像上での輝度ばらつきを抑えることができる。
反射面36の反射率Rcを15%以下とする。反射面36の反射率Rcを15%以下にすることで、図16のように、反射面36を透過した後に反射面36で反射するレーザ光40cと、反射面36を透過せずに反射面36で反射するレーザ光40a、40bと、の輝度差を70%程度に抑えることができる。よって、網膜72に投影される画像上での輝度ばらつきを抑えることができる。輝度差を小さくする点から、Rcは13%以下が好ましく、12%以下がより好ましく、10%以下が更に好ましい。一方、Rcが小さくなり過ぎると、反射面36におけるレーザ光40の反射量が小さくなり、眼70に照射されるレーザ光40の光量を確保しようとすると、例えば光源10の出力を上げる等を行うことになるため、Rcは5%以上が好ましく、8%以上がより好ましく、10%以上が更に好ましい。
反射面32の反射率Rbと反射面37の反射率Rdを略同じ大きさにする。これにより、レーザ光40a、40bは反射面37で反射せず、レーザ光40cは反射面37で反射する場合でも、反射面37の反射の有無によってレーザ光40a~40cに生じる輝度差を小さく抑えることができる。略同じ大きさとは、反射面32の反射率Rbに対する反射面37の反射率Rdの割合が95%~105%の場合であり、98%~102%の場合でもよい。
反射面32の反射率Rbおよび反射面37の反射率Rdを40%以上70%以下とする。これにより、AR等において導光部材30aを介して外界を見る場合に、外界を適切な明るさで見ることができる。
眼70に照射される複数のレーザ光40の輝度差を小さく抑えること、眼70に入射するときのレーザ光40の光量を大きく確保すること、および導光部材30aを介して外界を見たときの視認性を確保すること、を実現するために、反射面34の反射率Raは45%以上55%以下、反射面32、37の反射率Rb、Rdは50%以上70%以下、反射面36の反射率Rcは5%以上15%以下であることが好ましい。
なお、上記実施例1及び上記実施例2において、反射ミラー20は、正の集光パワーを有し、複数のレーザ光40を収束させた後に拡散させる光学特性を備えていれば、曲面ミラー以外に、レンズやミラーを組み合わせる、回折素子を用いる、などの他の光学部材であってもよい。
なお、上記実施例1及び上記実施例2において、レンズ24は色収差を抑える機能を有していてもよい。また、レンズ24は像面湾曲を抑えた設計とすることが好ましい。レンズ24は、導光部材30の反射面36にレーザ光40を拡散光で入射させることが可能であれば、ミラーや回折素子などの他の光学部材であってもよい。
なお、上記実施例1及び上記実施例2において、画像投影装置100を眼鏡型フレーム90に取り付ける場合を例に説明したが、このフレームはユーザの顔に装着可能で、画像投影装置100をユーザの眼の前に設置可能であれば、眼鏡型に限らず、ゴーグル型、アイパッチ型、耳掛型、及びヘルメット装着型などのその他の場合であってもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10、110 光源
12、112 走査部
14、114 レンズ
16、116 反射ミラー
20、120 反射ミラー
122、122a 投射ミラー
24、124 レンズ
30、30a、130 導光部材
31a、131a 入射面
31b 出射面
32、34、36、37、136 反射面
34a、34b、34c 領域
38 本体部
38a 第1部分
38b 第2部分
39 カバー部
39a 面
40、40a、40b、40c、140、140a レーザ光
50 制御部
52 画像入力部
60、62、160、162 収束点
164 投射面
70 眼
72 網膜
74 瞳孔
76 水晶体
78 角膜
79 視線
90、190 眼鏡型フレーム
92、192 テンプル
94、194 リム
96、196 筐体
100、200、300 画像投影装置
500、600、700、710、720、800、810 光学系

Claims (22)

  1. 光源と、
    画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、
    ユーザの顔に装着されるフレームに取り付けられ、前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、
    前記フレームに取り付けられて前記ユーザの眼の前方に配置され、前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面で反射した前記複数の画像光線を前記ユーザの眼内の第1収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、
    前記フレームに取り付けられ、前記走査部から出射される前記複数の画像光線を前記導光部材の手前の第2収束点で収束させた後に前記導光部材に入射させる第1光学部材と、
    前記第2収束点に配置され、前記複数の画像光線各々を前記導光部材に備わる前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面に拡散光で入射させる第2光学部材と、を備える画像投影装置。
  2. 前記走査部及び前記第1光学部材は、前記フレームのテンプル近傍に取り付けられ、
    前記導光部材は、前記フレームのリム近傍に取り付けられ、前記ユーザの眼の前方から前記テンプル側に延びた形状をしている、請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記導光部材は、前記複数の反射面として奇数個の反射面を有し、前記第1光学部材で反射して斜め前方に進む前記複数の画像光線が入射される、請求項2に記載の画像投影装置。
  4. 前記複数の反射面のうち前記最終段の反射面は凹曲面であり、残りの反射面は略平坦面である、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  5. 前記残りの反射面は互いに略平行である、請求項4に記載の画像投影装置。
  6. 前記導光部材は、前記複数の反射面での反射を繰り返して前記ユーザの網膜に照射される前記複数の画像光線が透過する本体部と、前記最終段の反射面を覆い、前記本体部と略同じ大きさの屈折率を有するカバー部と、を有し、
    前記最終段の反射面、前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線が前記本体部から出射する出射面、及び前記カバー部の前記最終段の反射面に対して前記本体部の前記出射面とは反対側の面は、前記ユーザの眼の前方に位置し、
    前記最終段の反射面はハーフミラーであり、
    前記本体部の前記出射面及び前記カバー部の前記反対側の面は、前記最終段の反射面よりも平坦である、請求項4または5に記載の画像投影装置。
  7. 前記本体部の前記出射面及び前記カバー部の前記反対側の面は、互いに略平行でかつ略平坦面である、請求項6に記載の画像投影装置。
  8. 前記複数の反射面のうち前記最終段の反射面の1つ前の第1反射面は、前記第1反射面より1つ前の第2反射面で反射した前記複数の画像光線と、前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線と、の両方が入射される領域を有し、前記領域において前記第2反射面で反射した前記複数の画像光線を前記最終段の反射面に反射しかつ前記最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線を透過する、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  9. 前記第1反射面は、前記複数の画像光線のうち前記ユーザの網膜に投影される画像の中心に対応する中心画像光線が前記最終段の反射面で反射された後の光軸に略直交する、請求項8に記載の画像投影装置。
  10. 前記複数の画像光線が前記第1収束点に収束する収束角度の大きさは、前記走査部による前記複数の画像光線の走査角度の大きさ以上である、請求項1から9のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  11. 前記光源から出射される前記画像光線は、前記走査部よりも前記ユーザの顔に近い側から斜め前方に進んで前記走査部に入射し、
    前記走査部から出射される前記複数の画像光線は、前記走査部から後方に進んだ後に前記第1光学部材で斜め前方に反射されて前記導光部材に入射する、請求項2または3に記載の画像投影装置。
  12. 前記フレームに取り付けられ、前記走査部と前記第1光学部材と前記第2光学部材を内部に収容する筐体を備え、
    前記導光部材の大部分は前記筐体内に位置していない、請求項1から11のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  13. 前記導光部材に前記画像光線が入射する入射面と前記第2反射面との間の前記画像光線の光路長を第1の光路長とし、前記第2反射面と前記第1反射面との間の前記画像光線の光路長を第2の光路長とし、前記第1反射面と前記最終段の反射面との間の前記画像光線の光路長を第3の光路長とし、前記最終段の反射面と前記導光部材の出射面としての前記第1反射面との間の前記画像光線の光路長を第4の光路長とした場合に、前記第1の光路長、前記第2の光路長、前記第3の光路長、前記第4の光路長の順で短くなる、請求項8に記載の画像投影装置。
  14. 前記画像光線が前記第1光学部材に入射する入射角と前記画像光線が前記最終段の反射面に入射する入射角が略同一であり、前記画像光線が前記第2反射面に入射する入射角と前記画像光線が前記第1反射面に入射する入射角が略同一である、請求項8に記載の画像投影装置。
  15. 前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対面に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、
    前記ユーザの眼に入射するときにおいて、前記残りの画像光線の輝度に対する前記一部の画像光線の輝度の割合は80%以上である、請求項1に記載の画像投影装置。
  16. 前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対面に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、
    前記最終段の反射面の反射率は15%以下である、請求項1に記載の画像投影装置。
  17. 光源と、
    画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、
    前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、
    前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、を備え、
    前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対側に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、
    前記ユーザの眼に入射するときにおいて、前記残りの画像光線の輝度に対する前記一部の画像光線の輝度の割合は80%以上である、画像投影装置。
  18. 光源と、
    画像データに基づいて画像光線を生成し、前記光源からの前記画像光線の出射を制御する制御部と、
    前記光源から出射される前記画像光線を二次元に走査する走査部と、
    前記走査部から異なる時間に出射される複数の前記画像光線が内部を透過する硝材により形成され、前記複数の画像光線を反射する複数の反射面を有し、前記複数の反射面のうち前記複数の画像光線を最後に反射する最終段の反射面で反射した前記複数の画像光線をユーザの眼内の収束点で収束させた後に前記ユーザの網膜に照射する導光部材と、を備え、
    前記複数の画像光線のうち一部の画像光線は前記最終段の反射面を透過した後に前記最終段の反射面の反対側に再度入射して透過し、前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、残りの画像光線は前記最終段の反射面を透過せずに前記最終段の反射面で反射して前記ユーザの網膜に照射され、
    前記最終段の反射面の反射率は15%以下である、画像投影装置。
  19. 前記複数の反射面は、前記ユーザの眼に近い側に位置する第1の反射面と、前記ユーザの眼から離れた側に位置し、前記複数の画像光線が前記最終段の反射面に入射する前に入射する第2の反射面と、前記複数の画像光線が前記最終段の反射面を透過した後に入射する第3の反射面と、を有し、
    前記第2の反射面の反射率と前記第3の反射面の反射率とは略同じ大きさである、請求項18に記載の画像投影装置。
  20. 前記第2の反射面の反射率および前記第3の反射面の反射率は40%以上70%以下である、請求項19に記載の画像投影装置。
  21. 前記第1の反射面の反射率は45%以上55%以下であり、
    前記第2の反射面の反射率および前記第3の反射面の反射率は50%以上70%以下であり、
    前記最終段の反射面の反射率は5%以上15%以下である、請求項19または20に記載の画像投影装置。
  22. 前記複数の画像光線は、前記複数の反射面で同じ回数だけ反射して前記ユーザの網膜に照射される、請求項18から21のいずれか一向に記載の画像投影装置。
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