JP2022151134A - 液体入り容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きなヘッドスペースを形成し易く口部からの内容液の噴出を抑制することができる、液体入り容器の製造方法を提供する。【解決手段】ノズルユニット20は、ブローノズル23から気体を流出させる気体流出路31と、気体流出路31とは別に設けられブローノズル23に気体を流入させる気体流入路34とを有し、供給路からプリフォームの内部に加圧液体供給源30によって加圧した液体Lを供給することにより、プリフォームをブロー成形型10の内面に沿った形状の液体入り容器Cに成形する液体ブロー成形工程と、ヘッドスペースHSを形成するヘッドスペース形成工程とを有し、ヘッドスペース形成工程において、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧した気体の導入を終了する前に、気体流出路31を通した液体入り容器Cの内部からの気体の流出を開始する、液体入り容器の製造方法。【選択図】図8

Description

本発明は、合成樹脂製のプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法に関する。
ポリプロピレン(PP)製のボトルやポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルに代表されるような合成樹脂製の容器は、飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体を内容液として収容する用途に使用されている。このような容器は、上記したような熱可塑性を有する合成樹脂材料によって形成されたプリフォームをブロー成形することにより製造されるのが一般的である。
プリフォームを容器に成形するブロー成形としては、プリフォームの内部に供給する加圧媒体として、加圧エアーに替えて加圧した液体を用いるようにした液体ブロー成形が知られている。
液体ブロー成形方法では、プリフォームに供給する液体として最終的に製品として容器に収容される内容液を使用することにより、容器の成形と当該容器への内容液の充填とを同時に行って、内容液を収容した液体入り容器を製造することができる。この場合、成形直後の容器は内容液が満たされた状態となるため、ブロー成形型からの製品の取り出し、搬送時の液こぼれ防止、製品仕様等により、適切な大きさのヘッドスペースを設ける必要がある。
ヘッドスペースを設ける方法として中空の延伸ロッドで容器内から内容液を吸い出す方法があるが、特に高粘度の内容液の場合、小径のロッドからでは配管抵抗が大きく吸い出しが困難である。そこで、この吸い出しを支援するために、例えば特許文献1に記載されるように、容器内液面に圧縮エアー(アシストエアー)を供給し、それにより内容液を延伸ロッド内に押し込む方法が知られている。
国際公開第2020/044756号
上記のようにアシストエアーを用いる方法では、アシストエアーの圧力を高くし、又はその供給時間を長くすれば、ヘッドスペースを増大させることができるものの、容器内の残圧が高くなり、その結果、ブローノズルが上昇して容器の口部とブローノズルとの係合が解除された瞬間に口部から内容液が噴出する虞がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大きなヘッドスペースを形成し易く口部からの内容液の噴出を抑制することができる液体入り容器の製造方法を提供することにある。
本発明の液体入り容器の製造方法は、ノズルユニットとブロー成形型とを用いてプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法であって、前記ノズルユニットは、ブローノズルまで延びる液体の供給路と、排出ロッドに設けられた排出口まで延びる液体の排出経路と、前記ブローノズルから気体を流出させる気体流出路と、前記気体流出路とは別に設けられ前記ブローノズルに気体を流入させる気体流入路とを有し、前記ブローノズルを前記プリフォームの口部に係合させた状態で前記供給路から前記プリフォームの内部に加圧液体供給源によって加圧した液体を供給することにより、前記プリフォームを前記ブロー成形型の内面に沿った形状の前記液体入り容器に成形する液体ブロー成形工程と、前記供給路を閉塞した状態で前記気体流入路から前記液体入り容器の内部に加圧した気体を導入することで、前記ブローノズルを通して前記液体入り容器の内部まで延びた前記排出ロッドに設けられた前記排出口を通して、前記液体入り容器の内部から液体を排出することにより、ヘッドスペースを形成するヘッドスペース形成工程とを有し、前記ヘッドスペース形成工程において、前記気体流入路を通した前記液体入り容器の内部への加圧した気体の導入を終了する前に、前記気体流出路を通した前記液体入り容器の内部からの気体の流出を開始する、液体入り容器の製造方法である。
また、本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ヘッドスペース形成工程において、前記気体流入路を通した前記液体入り容器の内部への加圧した気体の導入を終了する前に、前記気体流出路を通して前記液体入り容器の内部から気体を吸引する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記排出ロッドは、下端に前記排出口を備える排出筒と、前記排出筒よりも径方向内側で前記排出筒に対して相対的に移動することで前記排出口を開閉する排出シール体とを有する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ノズルユニットは、前記供給路を開閉するシール体を有し、前記排出ロッドは、前記シール体を貫通するとともに前記シール体に対して相対的に移動可能であり、前記液体ブロー成形工程は、前記シール体で前記供給路を開くことによって行われ、前記ヘッドスペース形成工程は、前記シール体で前記供給路を閉じた状態で行われる、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記ヘッドスペース形成工程において、前記加圧液体供給源を吸引方向に作動させることにより、前記排出ロッドの前記排出口を通して前記液体入り容器の内部から液体を排出する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、本発明の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、前記液体ブロー成形工程の最中又は前記液体ブロー成形工程より前に前記排出ロッドによって前記プリフォームを軸方向に延伸させるロッド延伸工程をさらに有する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
本発明によれば、大きなヘッドスペースを形成し易く口部からの内容液の噴出を抑制することができる液体入り容器の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である液体入り容器の製造方法に用いられる液体入り容器の製造装置の一例を、待機工程を行っている状態で示す説明図である。 空気排出工程を行っている状態の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 液体ブロー成形工程を行っている状態の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 液体ブロー成形工程完了時の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 ヘッドスペース形成工程において、1段目のサックバック工程を行っている状態の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 ヘッドスペース形成工程において、図5の状態から供給路を閉塞した時の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 ヘッドスペース形成工程において、図6の状態から2段目のサックバック工程を開始し、ヘッドスペースを形成している途中の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 ヘッドスペース形成工程において、図7の状態から気体流出工程を開始した時の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 ヘッドスペース形成工程において、図8の状態から2段目のサックバック工程を終了し、ロッド上昇工程を行い終了した時の状態の液体入り容器の製造装置を示す説明図である。 空気排出工程の変形例を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に例示説明する。
本発明の一実施形態である液体入り容器の製造方法は、例えば図1に示す構成の液体入り容器の製造装置1を用いて実施することができる。図1に示す液体入り容器の製造装置1は、合成樹脂製のプリフォーム2から内容液を収容した液体入り容器C(図9参照)を製造するものである。液体入り容器Cに収容される液体(内容液)Lとしては、例えば飲料、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー等のトイレタリーなどの様々な液体Lを採用することができる。
プリフォーム2としては、例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性を有する合成樹脂材料によって、開口端となる円筒状の口部2aと、口部2aに連なるとともに下端が閉塞された円筒状の胴部2bとを有する有底筒状に形成されたものを用いることができる。
詳細は図示しないが、口部2aの外壁面には、成形後の液体入り容器Cの口部2aに閉塞キャップ(不図示)を打栓(アンダーカット係合)によって装着するための係合突起が設けられている。なお、口部2aの外壁面に係合突起に替えて雄ネジを設けて閉塞キャップを口部2aにねじ結合により装着する構成とすることもできる。
液体入り容器の製造装置1は、ブロー成形型10を有している。ブロー成形型10は、例えばボトル形状などの液体入り容器Cの最終形状に対応した形状のキャビティ11を有している。キャビティ11はブロー成形型10の上面において上方に向けて開口している。プリフォーム2は、胴部2bがブロー成形型10のキャビティ11の内部に配置されるとともに口部2aがブロー成形型10から上方に突出した状態となってブロー成形型10に装着される。
ブロー成形型10は左右に型開きすることができるようになっており、プリフォーム2を液体入り容器Cに成形した後にブロー成形型10を左右に開くことで、当該液体入り容器Cをブロー成形型10から取り出すことができるようになっている。
ブロー成形型10の上方には、プリフォーム2の内部に加圧した液体Lを供給するためのノズルユニット20が設けられている。ノズルユニット20は本体ブロック21を有している。
本体ブロック21の下端には支持ブロック22が設けられ、この支持ブロック22により支持されて本体ブロック21の下端にはブローノズル23が装着されている。ブローノズル23は略円筒状に形成されており、その下端部の内側は液体供給口23aとなっている。本体ブロック21、支持ブロック22及びブローノズル23によって、ノズルユニット本体20aが構成されている。ノズルユニット本体20aはブロー成形型10に対して上下方向に相対移動自在となっている。ノズルユニット本体20aが下方側のストローク端にまで下降すると、ノズルユニット本体20a(より具体的には、ブローノズル23)は、ブロー成形型10に装着されたプリフォーム2の口部2aに上方側から密封状態で係合する。
ノズルユニット本体20a(より具体的には、本体ブロック21及びブローノズル23)の内部には、ブローノズル23の液体供給口23aまで延びる縦流路24が設けられている。この縦流路24は上下方向に延びている。
ノズルユニット本体20a(より具体的には、本体ブロック21)には、縦流路24の上端に連通する供給ポート25が設けられている。
ノズルユニット本体20a(より具体的には、ブローノズル23)は、縦流路24に設けられた環状(円環状)の座部24aを有している。環状の座部24aは、ブローノズル23の上面によって構成されている。環状の座部24aは、ブローノズル23の内周面によって構成してもよいし、ブローノズル23の上面及び内周面によって構成してもよい。環状の座部24aは、下向き円錐状のテーパ面からなっている。しかし、環状の座部24aの形状は適宜変更が可能である。縦流路24の内部には、縦流路24(の座部24a)を開閉するためのシール体26が配置されている。シール体26は円筒状に形成されており、シール体26の下端には、下向き円錐状のテーパ面26aが設けられている。シール体26は、下方側のストローク端位置である閉塞位置にまで移動したときに、テーパ面26aにおいてブローノズル23の上面(座部24a)に当接して縦流路24(の座部24a)を閉塞する。テーパ面26aはシール体26の下端に設けられているが、その配置は適宜変更が可能である。また、テーパ面26aは下向き円錐状をなしているが、その形状は適宜変更が可能である。一方、シール体26が閉塞位置から上方に向けて移動すると、シール体26の下端面がブローノズル23の上面(座部24a)から離脱して縦流路24(の座部24a)が開放される。
シール体26は、縦流路24(の座部24a)を閉塞する閉塞位置と、縦流路24(の座部24a)を、液体ブロー成形工程内で最大となる開度である最大開度で開放する開放位置との間で移動可能である。より具体的には、シール体26は、閉塞位置(図1参照)と、予備開放位置(図2参照)と、開放位置(図4参照)との間で移動可能となっている。予備開放位置では、縦流路24(の座部24a)を開閉するシール体26の開度は、開放位置での開度よりも小さくなっている。図1に示すように、シール体26はノズルユニット本体20aに対して相対的に上下方向に移動自在に設けられた軸体27に固定され、縦流路24の内部で上下方向に移動自在となっている。なお、シール体26は、軸体27と一体に形成してもよい。
ノズルユニット20は、シール体26を貫通するとともにシール体26に対して相対的に上下方向に移動可能であるとともに排出口28bを備える排出ロッド28を有している。排出ロッド28は、上下方向に沿って延びるとともに下端に排出口28bを備える排出筒28aと、排出筒28aよりも径方向内側で排出筒28aに対して相対的に上下方向に移動することで排出口28bを開閉する排出シール体28cとを有している。
排出筒28aは、鋼材等によって軸体27及びシール体26の軸心に沿って延びる円筒状に形成されており、排出筒28aの外周面はシール体26に直接又はシール部材を介して液密に接している。また、排出シール体28cは、鋼材等によって軸体27及びシール体26の軸心に沿って延びる略円柱状に形成されており、下端に排出口28bを開閉する拡径部を有している。当該拡径部が排出筒28aの下端に接することで排出口28bが閉塞され、この状態から、排出シール体28cが排出筒28aに対して相対的に下方に移動することで排出口28bが開放される。排出筒28aと排出シール体28cは、それぞれ互いに独立して、或いは互いに同期して、図示しない駆動源により駆動されて軸体27及びシール体26に対して相対的に上下方向に移動することができる。
排出口28bは、排出ロッド28の中空部(排出筒28aと排出シール体28cの間の空間)を介して第1配管P1に連通している。より具体的には、排出ロッド28の中空部の下端部が排出口28bに連通し、排出ロッド28の中空部の上端部が第1配管P1に連通している。第1配管P1には、第1バルブV1が設けられ、この第1バルブV1により第1配管P1を開閉することができる。なお、第1バルブV1は、制御装置によって制御可能な電磁弁により構成されるのが好ましい。
上記のように本実施形態では排出ロッド28は排出口28bを開閉可能に設けられている。しかし、排出ロッド28は、排出口28bが常時開放されている構成であってもよい。また、排出ロッド28に設ける排出口28bの数や配置も適宜設定することができる。
排出ロッド28は、本実施形態のように、延伸ロッドとして用いてもよい。排出ロッド28は、下方に向けて移動することにより、プリフォーム2を軸方向に延伸させることができる。
ノズルユニット20(のノズルユニット本体20a)の内部には、ブローノズル23から気体(本実施形態では空気)を流出させる気体流出路31が設けられている。気体流出路31の一端は、後述する供給路(供給路は、第3配管P3、供給ポート25及び縦流路24で構成される)における座部24aより下流側の部分(本実施形態ではブローノズル23の内周面)に設けられた流出開口32に接続されている。気体流出路31の他端は吸引源33に接続されている。吸引源33は、例えば吸引ポンプ等で構成することができる。また、気体流出路31には第2バルブV2が設けられ、この第2バルブV2により気体流出路31を開閉することができる。なお、第2バルブV2は、制御装置によって制御可能な電磁弁により構成されるのが好ましい。気体流出路31は、その一部又は全体をノズルユニット20(のノズルユニット本体20a)の内部に設けることができる。
気体流出路31は、吸引源33が駆動し第2バルブV2が開いた吸引状態と、吸引源33が停止し(作動していてもよい)第2バルブV2が閉じた閉状態との間で状態を切り替え可能である。気体流出路31を吸引状態とすることで、図2に示すように、空気排出工程において、プリフォーム2の内部を液体Lで満たすために気体流出路31を通してプリフォーム2の内部から空気を排出することができ、また、図8~図9に示すように、気体流出工程において、容器Cの内部の残圧を低減するために気体流出路31を通して容器Cの内部から空気を排出することができる。また、気体流出路31を吸引状態とすることで、図1に示すように待機工程において、ブローノズル23に付着または残存した液体Lを吸引し、ブローノズル23からの液だれを防止することができる。図3及び図4に示すように、気体流出路31を閉状態とすることで、液体ブロー成形工程において、プリフォーム2の内部に加圧した液体Lを安定して供給することができる。なお、第2バルブV2は、流出開口32のできるだけ近くに配置するのが好ましく、このような配置により、流出開口32と第2バルブV2との間の経路の容積を低減し、当該経路に浸入して残された液体Lの逆流による、泡立ちの発生やヘッドスペースHSへの影響、液垂れの発生による口部2aへの液体Lの付着などを抑制することができる。
気体流出路31には、必要以上の吸引で液体Lを吸い出してしまうことを抑制したり、液体入り容器Cの変形を抑制したりするために、レギュレータを設けてもよい。レギュレータを使用し、後述の加圧空気(アシストエアー)に応じた脱圧条件を調整することで、加圧気体の制御、残圧低減の設定に自由度が増え制御が容易になり、連続成形中の液温変動による粘度変化にも対応でき、制御の自由度が増え、様々な液種に対応できる等の効果を得ることができる。
ノズルユニット20(のノズルユニット本体20a)の内部には、加圧した気体(以下、加圧気体ともいう。本実施形態では、加圧した空気、すなわちアシストエアー)をブローノズル23に流入させて液体入り容器Cの内部に導入する気体流入路34が気体流出路31とは別に設けられている。気体流入路34の一端は、供給路における座部24aより下流側の部分(本実施形態ではブローノズル23の内周面)に流出開口32とは別に設けられた流入開口35に接続されている。気体流入路34の他端は加圧気体供給源36に接続されている。加圧気体供給源36は、例えば空気圧縮機(コンプレッサー)等で構成することができる。また、気体流入路34には第3バルブV3が設けられ、この第3バルブV3により気体流入路34を開閉することができる。なお、第3バルブV3は、制御装置によって制御可能な電磁弁により構成されるのが好ましい。気体流入路34は、その一部又は全体をノズルユニット20(のノズルユニット本体20a)の内部に設けることができる。
気体流入路34は、加圧気体供給源36が駆動し第3バルブV3が開いた加圧状態と、加圧気体供給源36が停止し(作動していてもよい)第3バルブV3が閉じた閉状態との間で状態を切り替え可能である。気体流入路34を加圧状態とすることで、図7~図8に示すように、ヘッドスペース形成工程において、容器Cの内部に加圧気体を供給することで加圧気体で液面を押し、排出ロッド28を通した容器Cの内部からの液体Lの吸い出しを支援することができる。また、気体流入路34を閉状態とすることで、図3及び図4に示すように、液体ブロー成形工程において、プリフォーム2の内部に加圧した液体Lを安定して供給することができる。なお、第3バルブV3は、流入開口36のできるだけ近くに配置するのが好ましく、このような配置により、流入開口36と第3バルブV3との間の経路の容積を低減し、当該経路に浸入して残された液体Lの逆流による、泡立ちの発生やヘッドスペースHSへの影響、液垂れの発生による口部2aへの液体Lの付着などを抑制することができる。
供給ポート25には、第2配管P2を介して加圧液体供給源30が接続されている。加圧液体供給源30は、例えば、シリンダ30aとピストン(プランジャー)30bとを備えたプランジャーポンプ等で構成することができる。
加圧液体供給源30は、図3及び図4に示すように、ブロー成形型10に装着されたプリフォーム2の口部2aにブローノズル23が密封状態で係合するとともにシール体26が縦流路24を開放した状態において、正方向(加圧方向)に作動することにより、第2配管P2、第3配管P3、供給ポート25、縦流路24(の座部24a)及び液体供給口23aを介してプリフォーム2の内部に加圧した液体Lを供給することができる。第2配管P2は、分岐部Sで第1配管P1と第3配管P3とに分岐している。ノズルユニット20は、加圧液体供給源30から分岐部Sまで延びる第2配管P2で構成される共通経路と、分岐部Sから供給ポート25まで延びる第3配管P3、供給ポート25及び縦流路24で構成される供給路と、分岐部Sから排出ロッド28に設けられた排出口28bまで延びる排出経路(第1配管P1を含む)とを有している。
加圧液体供給源30は、図7に示すように、シール体26が縦流路24を閉塞し、第1バルブV1と排出口28bが開いた状態において逆方向に作動することにより、排出口28bを通して液体入り容器Cの内部から液体Lを排出することができる。本実施形態によれば、供給路を加圧するための加圧液体供給源30を、この排出のためにも兼用して、ノズルユニット20の構成を簡素化することができる。しかし、排出のために用いる吸引源を加圧液体供給源30とは別に設ける(排出経路も供給経路に対し独立して設ける)構成としてもよい。
加圧液体供給源30は、シール体26が縦流路24を閉塞し、第1バルブV1が閉じた状態において逆方向に作動することにより、図示しない供給タンクに収容されている液体Lをシリンダ30aの内部に吸引し、次の液体ブロー成形に備えることができる。
ノズルユニット本体20a、シール体26、排出ロッド(延伸ロッド)28、加圧液体供給源30(プランジャー30b)、第1~第3バルブV1~V3、吸引源33及び加圧気体供給源36等の作動は、図示しない制御装置によって統合的に制御される。
次に、このような構成の液体入り容器の製造装置1を用いて、合成樹脂製のプリフォーム2から所定形状の容器の内部に液体L(内容液)が収容されてなる液体入り容器Cを成形する方法である、本実施形態に係る液体入り容器の製造方法について説明する。
本実施形態に係る液体入り容器の製造方法は、待機工程、空気排出工程、液体ブロー成形工程、ヘッドスペース形成工程及びノズルユニット上昇工程を有している。
まず、待機工程が行われる。待機工程においては、予めヒーター等の加熱手段(不図示)を用いて延伸性を発現する程度の所定の温度(例えば80℃~150℃)にまで加熱しておいたプリフォーム2をブロー成形型10に装着し、型締めする。
このとき、ノズルユニット20は、図1に示すように、ブロー成形型10に対して上方に離れた位置にあり、シール体26は座部24aを閉塞した状態となっている。また、気体流入路34は閉状態とされ、気体流出路31は吸引状態となっている。このとき、プリフォーム2の口部2aは開放されているので、プリフォーム2は、その内部に空気が充満した状態である。
次に、空気排出工程が行われる。空気排出工程においては、図2に示すように、ノズルユニット20を下降させてプリフォーム2の口部2aにブローノズル23を係合させ、気体流入路34は閉状態のままで気体流出路31は吸引状態とし、シール体26は予備開放位置に移動させ、プランジャー30bは第1速度で(すなわち、第1圧力で)正方向に作動させ、それにより、縦流路24(供給路)からプリフォーム2の内部に液体Lを供給することで、プリフォーム2の内部の空気を気体流出路31を通して排出させる。すなわち、プリフォーム2の内部に液体Lを供給することで、プリフォーム2の内部に充満している空気の大部分を液体Lによって外部に押し出して排出させる。なお、空気排出工程における第1速度は、プリフォームを実質的に延伸(膨張)させない程度の速度に設定することが好ましい。
空気排出工程は、縦流路24(供給路)からの液体Lの供給ではなく、排出ロッド28の排出口28bからの液体Lの供給によって行ってもよい。この場合、図10に示すように、ノズルユニット20を下降させてプリフォーム2の口部2aにブローノズル23を係合させ、気体流入路34は閉状態、シール体26は閉塞位置のままで気体流出路31は吸引状態とし、第1バルブV1は開状態とし、排出ロッド28はプリフォーム2の底部付近で排出口28bを開状態とし、プランジャー30bをプリフォームを実質的に延伸(膨張)させない程度の速度で正方向に作動させ、排出口28bからプリフォーム2の内部に液体Lを供給することにより、プリフォーム2の内部の空気を気体流出路31を通して排出させる。なお、図2と図10に示すいずれの空気排出工程においても気体流出路31は吸引状態としているが、これに限らず、例えば、気体流出路31を大気に接続可能に構成し、気体流出路31を大気開放状態にすることによってプリフォーム2の内部から空気を大気に排出させるようにしてもよい。
空気排出工程が完了すると、次に、液体ブロー成形工程が行われる。液体ブロー成形工程においては、ブローノズル23をプリフォーム2の口部2aに係合させた状態で、縦流路24(供給路)からプリフォーム2の内部に加圧液体供給源30によって加圧した液体Lを供給することにより、プリフォーム2がブロー成形型10のキャビティ11に沿った形状の液体入り容器Cに成形される。
より具体的には、図3~図4に示すように、プランジャー30bは第2速度で正方向に作動させ、シール体26は予備開放位置から開放位置に向けて上昇させ、それにより、縦流路24(供給路)から座部24aを通して第2圧力に加圧した液体Lをプリフォーム2の内部に供給する。その結果、プリフォーム2は、図4に示すように、ブロー成形型10のキャビティ11に沿った形状の液体入り容器Cに成形される。
ここで、液体ブロー成形工程は、空気排出工程においてプリフォーム2の内部の空気の大部分が外部に排出された状態で行われるので、プリフォーム2の内部に加圧した液体Lを供給したときに当該液体Lが空気を巻き込むことがなく、これにより、液体入り容器Cの内部の液体Lへの空気の混入が抑制される。
本実施形態では、図3及び図4に示すように、液体ブロー成形工程の最中にロッド延伸工程が行われる。ロッド延伸工程においては、下方に向けて進出移動する延伸ロッドとしての排出ロッド28により、プリフォーム2の胴部2bを軸方向(縦方向)に延伸させる。液体ブロー成形工程より前にロッド延伸工程を行う構成とすることもできる。ロッド延伸工程の後又は最中に液体ブロー成形工程を行う(液体ブロー成形工程の開始後にロッド延伸工程を開始してもよい)ことにより、プリフォーム2を排出ロッド28により軸方向に延伸させつつブロー成形を行う二軸延伸ブロー成形を行うことができるので、プリフォーム2をより精度よく所定形状の液体入り容器Cに成形することができる。しかし、ロッド延伸工程を行わずに液体ブロー成形工程を行うようにしてもよい。図1には、排出ロッド28が原位置にある状態が示されている。排出ロッド28の下端面は、原位置において、図1に示された高さのようにシール体26の下端面に位置する必要はなく、当該高さより上方又は下方に位置してもよい。なお、排出口28bを閉じた排出ロッド28全体を延伸ロッドとして使用するのに代えて、排出シール体28cのみを延伸ロッドとして使用(例えば、排出筒28aは動作させずに排出シール体28cのみを下降させ、延伸ロッドとして使用)してもよい。
液体ブロー成形工程が完了すると、次に、ヘッドスペース形成工程が行われる。ヘッドスペース形成工程は、1段目のサックバック工程、2段目のサックバック工程、気体流出工程及びロッド上昇工程を有している。
図5に示すように、ヘッドスペース形成工程においては、まず、1段目のサックバック工程が行われる(すなわち、加圧液体供給源30を吸引方向に作動させることによって供給路を通して液体入り容器Cの内部から液体Lを排出する)。1段目のサックバック工程においては、図5に示すようにシール体26は開放位置にあり、気体流入路34と気体流出路31はともに閉状態であり、第1バルブV1と排出口28bはともに開状態とし(閉状態としてもよい)、プランジャー30bは所定の作動量だけ逆方向(吸引方向)に作動させ、それにより、成形後の液体入り容器Cの内部から所定量の液体Lを加圧液体供給源30に向けて吸い戻す。この1段目のサックバックによって、容器Cの内部の正圧状態を解消し(負圧状態にしてもよい)、その後に気体流入路34を加圧状態とする際に容器Cの内部から液体Lが気体流入路34内に侵入するのを抑制できる。また、この1段目のサックバックを縦流路24(供給路)を通して行うことにより、排出ロッド28の排出口28bのみを通して行う場合よりも速やかな液体Lの排出を実現し、容器Cの内部の正圧状態を速やかに解消することができる。この1段目のサックバックによる吸い戻しの量は、成形後の容器Cの内部の液体Lに混入した若干の空気ができるだけ縦流路24(供給路)に戻されない程度の僅かな量に留めることが好ましい。しかし、この1段目のサックバックを行わないようにしてもよい。
ヘッドスペース形成工程においては、1段目のサックバックが完了すると、シール体26を閉塞位置に移動させ(図6参照)、気体流出路31は閉状態のままで気体流入路34を加圧状態とし、2段目のサックバックを行う(図7参照)。2段目のサックバックにおいては、第1バルブV1と排出口28bはともに開状態とし、縦流路24(供給路)をシール体26により閉塞した状態で加圧液体供給源30(のプランジャー30b)を吸引方向に作動させることにより、ブローノズル23を通して液体入り容器Cの内部まで延びた排出ロッド28に設けられた排出口28bを通して、液体入り容器Cの内部から液体Lを排出し、液体入り容器Cに所望の大きさのヘッドスペースHS(図9参照)を形成する。本実施形態では、この2段目のサックバックは、プリフォーム2の内部に気体流入路34から加圧気体を供給しながら行われるため、排出口28bを通した液体Lの排出が促進される。この加圧気体による支援は、特に、内容液とする液体Lの粘度が大きい場合に有効である。しかし、気体流入路34からの加圧気体のみにより、排出口28bを通して液体Lを排出し(すなわち、供給路を閉塞した状態で、加圧液体供給源30を吸引方向に作動させずに液体入り容器Cの内部に加圧気体を導入することにより、排出ロッド28の排出口28bを通して液体入り容器Cの内部から液体Lを排出し)、ヘッドスペースHSを形成するようにしてもよい。
ヘッドスペース形成工程においては、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧気体の導入を終了する前に、気体流出工程が開始される。気体流出工程は、気体流出路31を通して液体入り容器Cの内部からの気体を流出させる工程である。つまり、ヘッドスペース形成工程においては、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧気体の導入を終了する前に、気体流出路31を通した液体入り容器Cの内部からの気体の流出を開始する。このように、本実施形態では気体流入路34と気体流出路31が別個にあるため、流入側を稼働中に流出側を稼働状態で準備(待機)させることができる。したがって、ヘッドスペースHSを増大させるために加圧気体の圧力を高くし、又はその供給時間を長くした場合でも、加圧気体による液体入り容器Cの内部の残圧を速やかに低減させることができるので、ノズルユニット上昇工程において、ブローノズル23が上昇して液体入り容器Cの口部2aとブローノズル23との係合が解除された瞬間に口部2aから液体L(内容液)が噴出することを抑制することができる。また、これにより、成形時間を短縮することができる。なお、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧気体の導入を終了する(第3バルブV3を閉状態とする)タイミングは、要求されるヘッドスペースHSの大きさ、内容液の粘度などの成形条件に応じて適宜設定することができる。
ヘッドスペース形成工程においては、図8に示すように、2段目のサックバック工程が完了(加圧気体の導入と加圧液体供給源30による液体Lの吸引をいずれも終了)した後、又は2段目のサックバック工程の最中に、ロッド上昇工程が行われる。ロッド上昇工程においては、排出口28bと第1バルブV1はともに閉状態とされ、排出ロッド28が原位置まで上昇することでヘッドスペースHSが増大される。2段目のサックバック工程とロッド上昇工程がいずれも終了すると、ヘッドスペース形成工程が完了する。
ヘッドスペース形成工程が完了すると、ノズルユニット上昇工程が行われる。ノズルユニット上昇工程においては、気体流出路31は吸引状態のままでノズルユニット20を上昇させ、液体入り容器Cをブロー成形型10から取出す。そして、加圧液体供給源30を充填し、図1に示す待機工程へと移行する。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
したがって、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、例えば以下に述べるような種々の変更が可能である。
前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、ノズルユニット20とブロー成形型10とを用いてプリフォーム2から内容液を収容した液体入り容器Cを製造する液体入り容器の製造方法であって、ノズルユニット20は、ブローノズル23まで延びる液体Lの供給路と、排出ロッド28に設けられた排出口28bまで延びる液体Lの排出経路と、ブローノズル23から気体を流出させる気体流出路31と、気体流出路31とは別に設けられブローノズル23に気体を流入させる気体流入路34とを有し、ブローノズル23をプリフォーム2の口部2aに係合させた状態で供給路からプリフォーム2の内部に加圧液体供給源30によって加圧した液体Lを供給することにより、プリフォーム2をブロー成形型10の内面に沿った形状の液体入り容器Cに成形する液体ブロー成形工程と、供給路を閉塞した状態で気体流入路34から液体入り容器Cの内部に加圧した気体を導入することで、ブローノズル23を通して液体入り容器Cの内部まで延びた排出ロッド28に設けられた排出口28bを通して、液体入り容器Cの内部から液体Lを排出することにより、ヘッドスペースHSを形成するヘッドスペース形成工程とを有し、ヘッドスペース形成工程において、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧した気体の導入を終了する前に、気体流出路31を通した液体入り容器Cの内部からの気体の流出を開始する、液体入り容器の製造方法である限り、種々変更可能である。
例えば、前記の実施形態では、図1に示す構成の液体入り容器の製造装置1を用いて本発明の液体入り容器の製造方法を行う場合を示したが、他の構成の液体入り容器の製造装置等を用いて本発明の液体入り容器の製造方法を行うこともできる。前記の実施形態では、加圧液体供給源30から分岐部Sまで延びる液体の共通経路と、分岐部Sからブローノズル23まで延びる液体の供給路と、分岐部Sから排出ロッド28に設けられた排出口28bまで延びる液体の排出経路とを有する装置を用いているが、このような装置に代えて、例えば、加圧液体供給源30からブローノズル23まで延びる液体の供給路と、加圧液体供給源30とは別に設けられたプランジャーポンプなどの液体吸引・加圧装置から排出ロッド28に設けられた排出口28bまで延びる液体の排出経路とを有する装置を用いてもよい。このような装置を用いる場合、必要に応じて2段目のサックバックを上記の液体吸引・加圧装置によって行うことができる。
また、前記の実施形態においては、空気排出工程においてブローノズル23をプリフォーム2の口部2aに係合させた状態で気体流出路31を吸引状態とすることによってプリフォーム2の内部から空気を排出するようにしているが、これに限らない。例えば、気体流出路31を大気に接続可能に構成し、空気排出工程において、気体流出路31を大気開放状態にすることによってプリフォーム2の内部から空気を大気に排出するようにしてもよい。また、空気排出工程においてブローノズル23をプリフォーム2の口部2aに係合させないようにしてプリフォーム2の内部から外部への空気の排出通路を確保するようにしてもよい。なお、空気排出工程を設けないようにしてもよい。
また、ヘッドスペース形成工程の気体流出工程は、気体流出路31を大気に接続可能に構成し、気体流出工程において、気体流出路31を大気開放状態にすることによってプリフォーム2の内部から空気を大気に排出するようにしてもよい。
また、ロッド延伸工程(及びロッド上昇工程)を行わないようにしてもよい。
また、プリフォーム2として、成形後の液体入り容器Cの形状等に応じて種々の形状のものを用いることができる。
なお、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、ヘッドスペース形成工程において、気体流入路34を通した液体入り容器Cの内部への加圧した気体の導入を終了する前に、気体流出路31を通して液体入り容器Cの内部から気体を吸引する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、排出ロッド28は、下端に排出口28bを備える排出筒28aと、排出筒28aよりも径方向内側で排出筒28aに対して相対的に移動することで排出口28bを開閉する排出シール体28cとを有する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、ノズルユニット20は、供給路を開閉するシール体26を有し、排出ロッド28は、シール体26を貫通するとともにシール体26に対して相対的に移動可能であり、液体ブロー成形工程は、シール体26で供給路を開くことによって行われ、ヘッドスペース形成工程は、シール体26で供給路を閉じた状態で行われる、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、ヘッドスペース形成工程において、加圧液体供給源30を吸引方向に作動させることにより、排出ロッド28の排出口28bを通して液体入り容器Cの内部から液体Lを排出する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
また、前述した実施形態の液体入り容器の製造方法は、上記構成において、液体ブロー成形工程の最中又は液体ブロー成形工程より前に排出ロッド28によってプリフォーム2を軸方向に延伸させるロッド延伸工程をさらに有する、液体入り容器の製造方法であるのが好ましい。
1 液体入り容器の製造装置
2 プリフォーム
2a 口部
2b 胴部
10 ブロー成形型
11 キャビティ
20 ノズルユニット
20a ノズルユニット本体
21 本体ブロック
22 支持ブロック
23 ブローノズル
23a 液体供給口
24 縦流路
24a 座部
25 供給ポート
26 シール体
26a テーパ面
27 軸体
28 排出ロッド
28a 排出筒
28b 排出口
28c 排出シール体
30 加圧液体供給源
30a シリンダ
30b ピストン(プランジャー)
31 気体流出路
32 流出開口
33 吸引源
34 気体流入路
35 流入開口
36 加圧気体供給源
C 液体入り容器
L 液体
P1 第1配管
P2 第2配管
P3 第3配管
S 分岐部
V1~V3 第1~第3バルブ
HS ヘッドスペース

Claims (6)

  1. ノズルユニットとブロー成形型とを用いてプリフォームから内容液を収容した液体入り容器を製造する液体入り容器の製造方法であって、
    前記ノズルユニットは、ブローノズルまで延びる液体の供給路と、排出ロッドに設けられた排出口まで延びる液体の排出経路と、前記ブローノズルから気体を流出させる気体流出路と、前記気体流出路とは別に設けられ前記ブローノズルに気体を流入させる気体流入路とを有し、
    前記ブローノズルを前記プリフォームの口部に係合させた状態で前記供給路から前記プリフォームの内部に加圧液体供給源によって加圧した液体を供給することにより、前記プリフォームを前記ブロー成形型の内面に沿った形状の前記液体入り容器に成形する液体ブロー成形工程と、
    前記供給路を閉塞した状態で前記気体流入路から前記液体入り容器の内部に加圧した気体を導入することで、前記ブローノズルを通して前記液体入り容器の内部まで延びた前記排出ロッドに設けられた前記排出口を通して、前記液体入り容器の内部から液体を排出することにより、ヘッドスペースを形成するヘッドスペース形成工程とを有し、
    前記ヘッドスペース形成工程において、前記気体流入路を通した前記液体入り容器の内部への加圧した気体の導入を終了する前に、前記気体流出路を通した前記液体入り容器の内部からの気体の流出を開始する、液体入り容器の製造方法。
  2. 前記ヘッドスペース形成工程において、前記気体流入路を通した前記液体入り容器の内部への加圧した気体の導入を終了する前に、前記気体流出路を通して前記液体入り容器の内部から気体を吸引する、請求項1に記載の液体入り容器の製造方法。
  3. 前記排出ロッドは、下端に前記排出口を備える排出筒と、前記排出筒よりも径方向内側で前記排出筒に対して相対的に移動することで前記排出口を開閉する排出シール体とを有する、請求項1又は2に記載の液体入り容器の製造方法。
  4. 前記ノズルユニットは、前記供給路を開閉するシール体を有し、
    前記排出ロッドは、前記シール体を貫通するとともに前記シール体に対して相対的に移動可能であり、
    前記液体ブロー成形工程は、前記シール体で前記供給路を開くことによって行われ、
    前記ヘッドスペース形成工程は、前記シール体で前記供給路を閉じた状態で行われる、請求項1~3の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
  5. 前記ヘッドスペース形成工程において、前記加圧液体供給源を吸引方向に作動させることにより、前記排出ロッドの前記排出口を通して前記液体入り容器の内部から液体を排出する、請求項1~4の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
  6. 前記液体ブロー成形工程の最中又は前記液体ブロー成形工程より前に前記排出ロッドによって前記プリフォームを軸方向に延伸させるロッド延伸工程をさらに有する、請求項1~5の何れか1項に記載の液体入り容器の製造方法。
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