JP2022150986A - カメラ - Google Patents

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和也 田村
Kazuya Tamura
憲一 古河
Kenichi Furukawa
直喜 藤田
Naoki Fujita
光弘 岡本
Mitsuhiro Okamoto
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Abstract

【課題】アタッチメントに対する光軸のずれを抑制することができるカメラを提供する。【解決手段】カメラ100は、シリンダー300と、シリンダー300内に配置されたレンズアッセンブリー400と、を有する。また、シリンダー300は、外周にネジ溝311が形成された小外径部310と、小外径部310の後方に位置し小外径部310よりも外径が大きい中外径部320と、中外径部320の後方に位置し中外径部320よりも外径が大きい大外径部330と、中外径部320と大外径部330との間に位置する段差面350と、を有する。そして、アタッチメント2000の貫通孔2040にシリンダー300を挿入し、段差面350をアタッチメント2000に突き当てた状態で、固定具2900をアタッチメント2000の光軸方向の受光側からネジ溝311に螺合することによりアタッチメント2000に固定される。【選択図】図5

Description

本発明は、カメラに関する。
例えば、特許文献1に記載されたカメラは、筐体と、筐体内に配置されたレンズおよび撮像素子と、を有する。また、筐体は、4本のコーナー部を備えたフロントフレームと、4枚のカバー部を有するリアフレームとを有し、4本のコーナー部の間に4枚のカバー部が入り込むようにしてフロントフレームとリアフレームを組み合わせることにより構成されている。
特開2012-242745号公報
しかしながら、特許文献1のカメラでは、筐体を介してアタッチメントに固定した場合、アタッチメントに対する光軸の向き(平行度および取り付け方向に対する傾き)は、筐体の寸法精度と、レンズの寸法精度とに依存することになる。このように、ステージに対する光軸の向きが複数の要素に依存することにより、ステージに対するカメラの取り付け精度が低下し、安定した撮像特性が得られないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、アタッチメントに対する光軸のずれを抑制することができるカメラを提供することを目的とする。
このような目的は、以下の(1)~(10)の本発明により達成される。
(1) シリンダーと、
前記シリンダー内に配置されたレンズアッセンブリーと、
前記レンズアッセンブリーから入った光を受光する撮像素子と、を有し、
前記シリンダーは、第1外径部と、前記第1外径部の後方に位置し、前記第1外径部よりも外径が大きい第2外径部と、前記第1外径部と前記第2外径部との間に位置する段差面と、を有し、
アタッチメントの貫通孔に前記シリンダーを挿入し、前記段差面を前記アタッチメントに突き当てた状態で、固定具を前記アタッチメントの光軸方向の受光側から前記シリンダーに挿入し、係合することにより前記アタッチメントに固定されることを特徴とするカメラ。
(2) 前記シリンダーは、前記第1外径部の前記光軸方向の受光側に位置し、前記第1外径部よりも外径が小さく、外周にネジ溝が形成された第3外径部を有し、前記ネジ溝に前記固定具が螺合される上記(1)に記載のカメラ。
(3) 前記段差面は、前記光軸に対して直交する上記(1)または(2)に記載のカメラ。
(4) 前記段差面は、前記シリンダーの前記光軸方向の中心よりも受光側に位置している上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のカメラ。
(5) 前記第1外径部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、
前記第2外径部の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きい上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のカメラ。
(6) 前記段差面は、前記光軸方向からの平面視で、前記第1外径部を囲む環状をなす上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のカメラ。
(7) 前記第1外径部は、Dカット面を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のカメラ。
(8) 前記第2外径部は、前記Dカット面の位置を示す印部を有する上記(7)に記載のカメラ。
(9) 前記第1外径部の前記光軸方向の長さは、前記貫通孔の深さよりも小さい上記(1)ないし(8)のいずれかに記載のカメラ。
(10) 前記レンズアッセンブリーに対して前記光軸方向の結像側から前記光軸方向の力を加えることにより、前記シリンダー内で前記レンズアッセンブリーを前記光軸方向に移動させる移動機構を有する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載のカメラ。
本発明のカメラでは、アタッチメントの貫通孔にシリンダーを挿入し、シリンダーの段差面をアタッチメントに突き当てた状態で、固定具をアタッチメントの前方側からシリンダーに挿入し、係合することによりアタッチメントに固定される。このように、内部にレンズアッセンブリーが配置されたシリンダーをアタッチメントに固定することにより、寸法公差(製造上許容される寸法誤差)がアタッチメントに対する光軸のずれに繋がる部材の数を減らすことができる。そのため、アタッチメントに対する光軸のずれを抑制することができる。
本発明の好適な実施形態に係るカメラを前方から見た斜視図である。 図1に示すカメラの断面図である。 図1に示すカメラを後方から見た斜視図である。 移動機構を示す分解斜視図である。 アタッチメントを前方から見た斜視図である。 アタッチメントにカメラを挿入した状態を示す断面図である。 アタッチメントにカメラを固定した状態を示す断面図である。 アタッチメントの変形例を示す斜視図である。 アタッチメントの変形例を示す断面図である。 アタッチメントを介してカメラが取り付けられたロボットを示す斜視図である。
以下、本発明のカメラを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態に係るカメラを前方から見た斜視図である。図2は、図1に示すカメラの断面図である。図3は、図1に示すカメラを後方から見た斜視図である。図4は、移動機構を示す分解斜視図である。図5は、アタッチメントを前方から見た斜視図である。図6は、アタッチメントにカメラを挿入した状態を示す断面図である。図7は、アタッチメントにカメラを固定した状態を示す断面図である。図8は、アタッチメントの変形例を示す斜視図である。図9は、アタッチメントの変形例を示す断面図である。図10は、アタッチメントを介してカメラが取り付けられたロボットを示す斜視図である。なお、以下では、説明の便宜上、図1、図2、図5~図9中の左側を前方(先端、光軸方向の受光側)とし、右側を後方(基端、光軸方向の結像側)とする。
図1に示すカメラ100は、FA(ファクトリーオートメーション)用のカメラである。典型的には、カメラ100は、部品の組み立て、加工、検査等を実行するFA用のロボットのアーム等に取り付けられ、部品の形状や位置、部品とロボットのアームとの間の相対関係等を取得するために、部品を撮影する。ただし、カメラ100の用途は、これに限定されない。
図2に示すように、カメラ100は、ケーシング200と、ケーシング200の前方に装着されたシリンダー300と、シリンダー300内に配置されたレンズアッセンブリー400と、レンズアッセンブリー400をシリンダー300内で光軸Lに沿って移動させる移動機構500と、シリンダー300の前方開口300Aに装着されたレンズカバー900と、図示しない外部装置との接続を行うレセプタクル群800と、を有する。
また、カメラ100は、レンズアッセンブリー400から入った光を受光する撮像素子600と、撮像素子600を支持する第1回路基板710と、第1回路基板710と電気的に接続された第2回路基板720と、を有する。撮像素子600、第1回路基板710および第2回路基板720は、それぞれ、ケーシング200に収容されている。なお、以下では、説明の便宜上、光軸Lに沿う方向すなわち光軸Lと平行な方向を「光軸方向LL」とも言う。
カメラ100では、移動機構500によってレンズアッセンブリー400を光軸方向LLに移動させることによりレンズアッセンブリー400と撮像素子600との離間距離Dを変更、調整することができる。そのため、撮影距離(被写体との距離)に応じて離間距離Dを調整することによりフォーカス調整(ピント合わせ)が可能となる。特に、後述するように、移動機構500は、レンズアッセンブリー400に対してその後方から光軸方向LLの力Fを加える。そのため、レンズアッセンブリー400の光軸方向LL以外への変位が抑制され、レンズアッセンブリー400が光軸Lに対して偏心したり、傾斜したりするのを抑制することができる。そのため、カメラ100は、安定した撮像特性を発揮することができ、良質な画像を取得することができる。
以下、カメラ100を構成する各部について、順次詳細に説明する。
<シリンダー300>
まずは、シリンダー300について説明する。図2に示すように、シリンダー300は、円筒形状を有する。また、シリンダー300の内径は、その軸方向に沿って一定である。また、シリンダー300は、その内周面から中心軸に向けて突出するよう形成されたリング状のフランジ390を有する。フランジ390は、シリンダー300の前方開口300A付近の内周面上に設けられている。フランジ390は、シリンダー300の強度を高めるリブとしての機能や、レンズカバー900の度当たりとしての機能や、レンズアッセンブリー400のそれ以上の前方側への移動を規制するストッパーとしての機能を有する。また、シリンダー300の前方開口300Aとフランジ390との間の内周面にはネジ溝380が形成されている。ネジ溝380は、レンズカバー900をシリンダー300に取り付けるのに用いられる。ただし、フランジ390およびネジ溝380は、省略してもよいし、別の用途に用いられてもよい。
また、シリンダー300は、小外径部310(第3外径部)と、小外径部310よりも外径が大きい中外径部320(第1外径部)と、中外径部320よりも外径が大きい大外径部330(第2外径部)と、を有する。これらは、前方から小外径部310、中外径部320、大外径部330の順に光軸方向LLに並んで一体的に形成されている。また、シリンダー300は、小外径部310と中外径部320との境界に形成され前方を向く段差面340と、中外径部320と大外径部330との境界に形成され前方を向く段差面350と、を有する。段差面340、350は、それぞれ、光軸Lに直交する平坦面である。
小外径部310の外周には、ネジ溝311が形成されている。ネジ溝311は、後述するアタッチメント2000への固定に用いられる。また、中外径部320の外周面の上部と下部には、円筒状の外周面の一部を切り欠いた平坦面であるDカット面321がそれぞれ形成されている。Dカット面321は、中外径部320の上側と下側とに等間隔(180°間隔)で一対形成されており、互いに対向している。同様に、大外径部330の外周面の上部と下部には、円筒状の外周面の一部を切り欠いた平坦面であるDカット面331がそれぞれ形成されている。Dカット面331は、大外径部330の上側と下側とに等間隔(180°間隔)で一対形成されており、互いに対向している。ただし、シリンダー300の構成としては、特に限定されない。
このような構成のシリンダー300は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。これにより、十分な剛性を有するシリンダー300が得られ、内部に収容されたレンズアッセンブリー400を安定して保持することができる。また、シリンダー300は、例えば、NC(Numerical Control)旋盤加工により形成されている。NC旋盤加工を用いることにより、優れた寸法精度でシリンダー300を形成することができる。そのため、シリンダー300内でのレンズアッセンブリー400のがたつきを抑え、かつ、レンズアッセンブリー400をシリンダー300内でスムーズに動かすことができる。ただし、シリンダー300の材質や形成方法は、特に限定されない。
以上、シリンダー300について説明した。
<ケーシング200>
次に、ケーシング200について説明する。図2に示すように、ケーシング200は、シリンダー300の後方に設けられている。また、ケーシング200は、後方上部を略矩形状に切り欠いた形状となっている。そのため、ケーシング200は、シリンダー300を保持する高背部201と、高背部201の後方に位置し、高背部201よりも背が低い低背部202と、を有する。そして、高背部201の後面201Bから後述する送り装置550が突出している。また、低背部202の後面202Bにはレセプタクル群800が設けられている。
このように、低背部202の後面202Bすなわちケーシング200の最後方に位置する部分にレセプタクル群800を設けることにより、レセプタクル群800の周囲にスペースを確保し易くなり、レセプタクル群800へのアプローチが容易となる。また、レセプタクル群800にケーブルを接続した状態ではケーブルが後方へ延びるため、ケーブルを含めたカメラ100全体の光軸Lに直交する方向への広がり、換言すると、光軸方向LLからの平面視でのカメラ100の輪郭の広がりを抑えることができる。そのため、カメラ100の小型化を図ることができる。
図2および図3に示すように、本実施形態のレセプタクル群800は、カメラ100で撮像した画像データを送信する画像データ出力用のレセプタクル810と、制御信号が入力されるレセプタクル820と、を有する。レセプタクル810は、USB Type-Cコネクターであり、レセプタクル820は、丸型M5コネクターである。ただし、レセプタクル群800に含まれるレセプタクルの数や機能は、特に限定されない。
また、図2に示すように、ケーシング200は、その下側部分を構成するベースシャーシ210と、上側部分を構成するアッパーケース220と、を有する。そして、ベースシャーシ210とアッパーケース220とでシリンダー300の基端部を挟み込むことにより、シリンダー300を保持している。ただし、ケーシング200の構成は、特に限定されない。
ベースシャーシ210およびアッパーケース220は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。これにより、十分な剛性を有するケーシング200が得られ、シリンダー300を安定して保持することができる。特に、本実施形態では、ベースシャーシ210およびアッパーケース220は、それぞれ、ダイカストすなわち鋳造品である。ダイカストを用いることにより、安価なベースシャーシ210及びアッパーケース220が得られる。また、二次加工により部分的に高い寸法精度を出すことができる。ただし、ベースシャーシ210およびアッパーケース220の材質や形成方法は、特に限定されない。
以上、ケーシング200について説明した。
<レンズアッセンブリー400>
次に、レンズアッセンブリー400について説明する。図2に示すように、レンズアッセンブリー400は、シリンダー300内にシリンダー300と同軸的に配置されている。また、レンズアッセンブリー400は、シリンダー300に対して光軸方向LLに移動(摺動)可能な円筒状のスリーブ410と、スリーブ410の内側に設けられたレンズユニット420と、を有する。また、レンズユニット420は、スリーブ410に固定された円筒状の鏡筒430と、鏡筒430内に配置されたレンズ群440および絞り450と、を有する。
なお、本実施形態のレンズユニット420は、単焦点(固定焦点)のレンズユニットである。単焦点のレンズユニット420を用いることにより、ズーム機能を有するレンズユニット420を用いる場合と比べてレンズの数を減らすことができる。そのため、その分、レンズユニット420を小型化および低コスト化することができる。また、ズーム機能を有するレンズユニット420を用いる場合と比べて明るい画像を取得し易くなる。ただし、レンズユニット420の構成は、特に限定されない。
スリーブ410は、円筒形状を有する。また、スリーブ410は、外周面から外側へ突出する一対のリング状のフランジ411、412を有する。フランジ411は、スリーブ410の外周面の先端部に位置し、フランジ412は、スリーブ410の外周面の基端部に位置している。スリーブ410は、これらフランジ411、412の外周面においてシリンダー300の内周面と接触している。つまり、スリーブ410は、その中央部を除く両端部においてシリンダー300と接触している。このような構成とすることにより、シリンダー300内でのスリーブ410の姿勢を安定させつつ、シリンダー300とスリーブ410との接触面積を小さくすることができる。そのため、シリンダー300内でのスリーブ410の安定した移動が可能となる。ただし、スリーブ410の構成としては、特に限定されず、例えば、フランジ411、412を省略し、スリーブ410の外周面の全域がシリンダー300の内周面と接触していてもよい。
また、スリーブ410は、前方開口410Aに臨むレンズユニット挿入部413を有する。そして、レンズユニット挿入部413にレンズユニット420が挿入、装着されている。また、レンズユニット挿入部413は、その後方の部分よりも内径が大きい。そのため、レンズユニット挿入部413の基端側には、前方を向く段差面414が形成されている。段差面414は、光軸Lに直交する平坦面であり、レンズユニット420の度当たりとして機能する。そのため、スリーブ410に対するレンズユニット420の位置決めが容易となる。
なお、本実施形態では、レンズユニット挿入部413は、Sマウント規格で構成されている。そのため、Sマウント規格に対応したものであれば、用途に合わせてレンズユニット420を交換することもできる。また、Sマウント規格で構成することにより、レンズユニット420を小型化することができ、カメラ100の小型化を図ることができる。ただし、レンズユニット挿入部413の規格としては、特に限定されず、例えば、Cマウント規格で構成されていてもよい。
このような構成のスリーブ410は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。これにより、十分な剛性を有するスリーブ410が得られ、レンズユニット420を安定して保持することができる。特に、本実施形態のスリーブ410は、シリンダー300と同一の材料で構成されている。これにより、シリンダー300とスリーブ410の線膨張係数が等しくなり、昇温によってシリンダー300とスリーブ410との間にガタが生じたり、反対に、スリーブ410の動きが鈍くなったりするのを効果的に抑制することができる。また、スリーブ410は、例えば、NC旋盤加工により形成されている。NC旋盤加工を用いることにより、優れた寸法精度でスリーブ410を形成することができる。ただし、スリーブ410の材質や形成方法は、特に限定されない。
このように、本実施形態では、シリンダー300およびスリーブ410が共にNC旋盤加工により形成されている。そのため、これらのクリアランスを高精度に管理することができ、スリーブ410をシリンダー300に精度よく組み付けることができる。したがって、レンズアッセンブリー400をシリンダー300内でスムーズに動かすことができると共に、シリンダー300内でのレンズアッセンブリー400の光軸Lに対する偏心や傾斜を抑制することができる。
シリンダー300の内周面とスリーブ410の外周面との間には、これらの摺動抵抗を低減するための図示しない潤滑剤が設けられている。そのため、レンズアッセンブリー400をシリンダー300内でスムーズに動かすことができる。なお、潤滑剤としては、特に限定されないが、本実施形態では、モリブテン系、グラファイト系、フッ素系等の各種固体潤滑剤を用いている。
鏡筒430は、円筒形状を有しており、内部にレンズ群440および絞り450が設けられている。このような構成の鏡筒430は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。これにより、十分な剛性を有する鏡筒430が得られ、レンズ群440および絞り450を安定して保持することができる。また、鏡筒430は、例えば、NC旋盤加工により形成されている。NC旋盤加工を用いることにより、優れた寸法精度で鏡筒430を形成することができる。そのため、鏡筒430をスリーブ410に精度よく組み付けることができる。ただし、鏡筒430の材質や形成方法は、特に限定されない。
以上、レンズアッセンブリー400について説明した。
<撮像素子600>
次に、撮像素子600について説明する。図2に示すように、撮像素子600は、レンズアッセンブリー400の後方に設けられ、受光面が光軸Lに直交している。撮像素子600は、レンズアッセンブリー400から入った光を受光する。撮像素子600としては、特に限定されず、CCDイメージセンサー、CMOSイメージセンサー等を用いることができる。また、撮像素子600の素子サイズ(寸法)、解像度等の各種スペックは、カメラ100に求められるスペックに合わせて適宜設定することができる。
以上、撮像素子600について説明した。
<第1回路基板710>
次に、第1回路基板710について説明する。図2に示すように、第1回路基板710は、撮像素子600の後方に設けられ、光軸Lに直交する姿勢で配置されている。また、第1回路基板710は、撮像素子600を支持している。つまり、第1回路基板710は、撮像素子600が搭載されたセンサー基板である。第1回路基板710は、ネジB1によってシリンダー300の基端面にネジ止めされている。上述したように、シリンダー300は、NC旋盤加工により形成されているため、基端面の形成精度が高く、光軸Lに対する垂直度を高精度に管理することができる。そのため、第1回路基板710をシリンダー300の基端面に固定することにより、撮像素子600を光軸Lに対して精度よく位置決めすることができる。ただし、第1回路基板710の固定方法や固定される対象としては、特に限定されない。
以上、第1回路基板710について説明した。
<第2回路基板720>
次に、第2回路基板720について説明する。図2に示すように、第2回路基板720は、ケーシング200内において、第1回路基板710の後方に設けられ、光軸Lと平行な向きで配置されている。また、第2回路基板720は、ネジB2によってベースシャーシ210にネジ止めされている。ただし、第2回路基板720の固定方法や固定される対象としては、特に限定されない。また、例えば、第2回路基板720を省略し、その機能を第1回路基板710に持たせてもよい。
第2回路基板720には、カメラ100の駆動を制御する回路素子であるICチップ730が搭載されている。ICチップ730は、第1回路基板710およびレセプタクル群800と電気的に接続されている。ICチップ730は、レセプタクル820を介して受信した制御信号に基づいてカメラ100を制御する。また、ICチップ730は、撮像素子600から出力された光電変換信号に基づいて画像データを生成し、生成した画像データをレセプタクル810から出力する。
以上、第2回路基板720について説明した。
<移動機構500>
次に、移動機構500について説明する。移動機構500は、レンズアッセンブリー400を光軸方向LLに移動させ、レンズユニット420と撮像素子600との離間距離Dを変更、調整するための機構である。移動機構500は、図2および図4に示すように、レンズアッセンブリー400に接続されたロッド510と、ロッド510の基端に接続されたロッドヘッド520と、ロッド510を光軸方向LLに誘導するロッドガイド530と、ロッド510を後方に向けて付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね540と、圧縮コイルばね540の力に抗してロッド510を前方に向けて送り出す送り装置550と、を有する。
ロッド510は、ケーシング200内において、レンズアッセンブリー400の後方に設けられている。また、ロッド510は、棒状であり、光軸方向LLに延在している。また、光軸方向LLからの平面視で、ロッド510は、スリーブ410と重なっている。また、ロッド510は、その先端部においてスリーブ410の基端部に接続されている。具体的には、ロッド510の先端部がスリーブ410の基端面に形成されたネジ穴415に螺合している。そのため、ロッド510が前方に移動すると、ロッド510に押されてレンズアッセンブリー400が前方に移動する。反対に、ロッド510が後方に移動すると、ロッド510に引っ張られてレンズアッセンブリー400が後方に移動する。
ロッド510をこのような形状および配置とすることにより、カメラ100の光軸Lに直交する方向への広がり、換言すると、光軸方向LLからの平面視でのカメラ100の輪郭の広がりを抑えることができ、カメラ100の小型化を図ることができる。また、ロッド510をスリーブ410に接続することにより、レンズユニット420がロッド510によって直接押圧されないため、レンズユニット420に加わる負荷を低減することができる。
このような構成のロッド510は、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成されている。これにより、十分な剛性を有するロッド510が得られ、送り装置550からの押圧力を効率的にレンズアッセンブリー400に伝達することができる。そのため、レンズアッセンブリー400をスムーズに移動させることができる。
ロッドヘッド520は、ロッド510の基端部に接続されている。また、ロッドヘッド520は、ロッド510よりも大径な頭部521を有する。頭部521の前面521aおよび後面521bは、それぞれ、光軸Lに直交する平坦面である。前面521aは、圧縮コイルばね540が当接する当接面であり、後面521bは、送り装置550が当接する当接面である。
このような構成のロッドヘッド520は、例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の各種樹脂材料で構成されている。PEEKで構成することにより、優れた機械的強度、耐摩擦特性を発揮することができるため、圧縮コイルばね540および送り装置550との接点に用いるのに適した材質となる。ただし、これに限定されず、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料で構成してもよい。これにより、PEEKに比べてロッドヘッド520を安価に製造することができる。
ロッドガイド530は、ケーシング200内において、第1回路基板710の後方に設けられている。ロッドガイド530は、第1回路基板710と共に、ネジB1によってシリンダー300の基端面にネジ止めされている。ロッドガイド530は、第1回路基板710に支持された基部531と、基部531から後方に突出する円錐台形の突出部532と、を有する。
基部531は、光軸方向LLを厚さ方向とする板状部分である。基部531の後面531bは、圧縮コイルばね540が当接する当接面である。基部531には、その外縁部から後方に突出するフランジ533が設けられている。フランジ533は、圧縮コイルばね540の外周を囲み、ロッドガイド530に対して圧縮コイルばね540を位置決めしている。
また、突出部532の頂面と第1回路基板710の前面との間には、これらを貫通し光軸方向LLに延在する貫通孔Hが形成されている。そして、この貫通孔Hにロッド510が挿通されている。そのため、ロッド510は、光軸方向LLへの移動が許容され、それ以外の方向への移動、特に光軸Lまわりの回転が規制される。これにより、ロッド510の操作性が向上し、レンズアッセンブリー400を光軸方向LLにスムーズに移動させることができる。特に、本実施形態のように突出部532を後方に突出させた構成とすることにより、貫通孔Hを光軸方向LLに長く形成することができる。そのため、上述の効果がより顕著となり、ロッド510の操作性がより向上する。
貫通孔Hの内面とロッド510との間には、これらの摺動抵抗を低減するための図示しない潤滑剤が設けられている。そのため、貫通孔Hに対してロッド510をスムーズに動かすことができる。なお、潤滑剤としては、特に限定されないが、本実施形態では、モリブテン系、グラファイト系、フッ素系等の各種固体潤滑剤を用いている。
圧縮コイルばね540は、ロッド510の周囲に設けられている。換言すると、ロッド510は、圧縮コイルばね540に挿通されている。また、圧縮コイルばね540は、ロッドガイド530の基部531とロッドヘッド520との間に収縮(圧縮)した状態で配置されている。そのため、圧縮コイルばね540の復元力によって、ロッド510が後方に付勢されている。前述したように、圧縮コイルばね540は、ロッドガイド530によって位置決めされており、その中心軸がロッド510の中心軸J1と一致している。つまり、圧縮コイルばね540は、ロッド510と同軸的に配置されている。そのため、圧縮コイルばね540からロッド510に光軸Lに対して傾斜する方向の力が加わり難くなる。したがって、ロッド510を光軸方向LLにスムーズに移動させることができる。
また、圧縮コイルばね540は、前方から後方に向けて径が漸減する円錐形状を有する。つまり、圧縮コイルばね540は、円錐コイルばねである。そのため、ロッド510の中心軸J1に向けて力を集中させ易くなる。したがって、当該構成によっても、圧縮コイルばね540からロッド510に光軸Lに対して傾斜する方向の力が加わり難くなる。よって、ロッド510を光軸方向LLにスムーズに移動させることができる。ただし、圧縮コイルばね540としては、特に限定されず、例えば、円筒コイルばね、樽型コイルばね、鼓型コイルばね等を用いてもよい。また、圧縮コイルばね540に替えて、引張コイルばね、板バネ等を付勢部材として用いてもよい。また、引張コイルばねを用いてロッド510を後方へ付勢してもよい。
なお、ロッドガイド530の突出部532を円錐台形にしているのは、圧縮コイルばね540の形状に合わせるためである。このように、突出部532および圧縮コイルばね540を共に円錐台形とすることにより、圧縮コイルばね540が収縮する際のこれらの接触を効果的に抑制することができ、ロッド510を光軸方向LLにスムーズに移動させることができる。特に本実施形態では、突出部532のテーパー角は、レンズアッセンブリー400が最も前方に位置する状態(フランジ390に当接した状態)における圧縮コイルばね540のテーパー角と等しい。これにより、上述の効果がより顕著となる。
送り装置550は、圧縮コイルばね540の力に抗してロッド510を前方に向けて押圧する。本実施形態では、送り装置550として、マイクロメーターヘッド550Aを用いている。マイクロメーターヘッド550Aは、公知の構成であり、押圧子としてのスピンドル551と、スリーブ552と、操作部としてのシンブル553と、ラチェットストップ554と、を有する。マイクロメーターヘッド550Aを用いることにより、離間距離Dをより微細にかつ精度よく調整することができる。なお、本実施形態では、ラチェットストップ554を使用しないため、省略してもよい。
マイクロメーターヘッド550Aは、スリーブ552においてケーシング200のアッパーケース220に固定されている。本実施形態では、アッパーケース220に形成された挿通孔221にマイクロメーターヘッド550Aが挿通され、さらにイモネジB3によってケーシング200に対して固定、位置決めされている。
マイクロメーターヘッド550Aがケーシング200に固定された状態では、スピンドル551がケーシング200内に位置し、その先端面がロッドヘッド520の後面521bに当接している。スピンドル551の先端面は、球面形状を有する。そのため、例えば、平坦面で構成されている場合と比べて、スピンドル551およびロッドヘッド520の摩耗や、マイクロメーターヘッド550Aの傾きによる誤差を抑えることができる。一方、シンブル553およびラチェットストップ554は、ケーシング200外に突出し、露出している。そして、ケーシング200外に突出した部分は、低背部202の上方であった切り欠かれた部分に位置している。
シンブル553を順回転させるとスピンドル551が前進し、スピンドル551に押されたロッド510が圧縮コイルばね540の付勢力に抗して前方へ移動し、ロッド510に押されたレンズアッセンブリー400が前方へ移動する。これにより、レンズユニット420と撮像素子600との離間距離Dが大きくなる。反対に、シンブル553を逆回転させるとスピンドル551が後退し、圧縮コイルばね540の付勢力によってロッド510が後方へ移動し、ロッド510に引っ張られたレンズアッセンブリー400が後方へ移動する。これにより、レンズユニット420と撮像素子600との離間距離Dが小さくなる。このようなマイクロメーターヘッド550Aの操作によりカメラ100のフォーカス調整が可能となる。そのため、レンズユニット420を交換することなく、カメラ100の撮影距離および分解能(物理的解像度)を変更することができる。
このように、マイクロメーターヘッド550Aによれば、シンブル553を回転させるだけで離間距離Dを変更することができるため、使用者の操作による過度な応力がカメラ100に加わり難い。そのため、カメラ100を構成する各部品の破損が抑制される。また、マイクロメーターヘッド550Aにはスピンドル551の繰り出し量を表示する図示しない目盛が設けられているため、当該目盛から離間距離Dを読み取ることも可能である。
なお、フォーカス調整の方法としては、特に限定されない。例えば、カメラ100で撮像した画像をモニター等に表示し、操作者が当該画像を目視しながらマイクロメーターヘッド550Aを操作することによりフォーカス調整(ピント合わせ)を行ってもよい。また、物理的解像度が最も高くなるようにフォーカス調整(ピント合わせ)を自動で行うソフトウェアを用いてもよい。
スピンドル551の移動軸すなわちスピンドル551の中心軸J2は、後方が上側に位置するように、光軸L(=中心軸J1)に対して傾斜している。このように、中心軸J2を光軸Lに対して傾斜させることにより、マイクロメーターヘッド550Aとケーシング200との干渉を防ぎ、マイクロメーターヘッド550Aを配置し易くなる。また、シンブル553の周囲にスペースを確保し易くなり、シンブル553を操作し易くなる。また、中心軸J2が光軸Lと平行な場合と比べて、シンブル553の回転量に対するレンズアッセンブリー400の変位量を小さくすることができる。そのため、離間距離Dをより微細に調整することができる。
なお、中心軸J2を光軸Lに対して傾斜させることにより、マイクロメーターヘッド550Aに表示されるシンブル553の送り量とレンズアッセンブリー400の実際の変位量との間に誤差が生じるが、前述したように、フォーカス調整の際にマイクロメーターヘッド550Aの表示を使用しないため特段の問題とならない。光軸Lに対する中心軸J2の傾斜角θとしては、特に限定されないが、例えば、5°~10°程度とすることが好ましく、7°~9°程度とすることがより好ましい。これにより、上述した効果を十分に発揮しつつ、マイクロメーターヘッド550Aのケーシング200から突出している部分(シンブル553およびラチェットストップ554)がケーシング200の上方へ過度に突出するのを抑制することができる。そのため、カメラ100の大型化を抑制することができる。
以上、移動機構500について説明した。ただし、送り装置550としては、ロッド510を前方に送り出すことができれば、特に限定されない。
以上、カメラ100について説明した。次に、カメラ100をアタッチメント2000に固定する方法について説明する。
まず、アタッチメント2000について説明する。図5に示すように、アタッチメント2000は、金属材料等の剛性材料で構成された略L字状の部材である。アタッチメント2000は、平板状の長辺部2010と、長辺部2010の一端部から立設した平板状の短辺部2020と、を有する。長辺部2010は、短辺部2020に対して直交している。ただし、長辺部2010に対する短辺部2020の傾きは、これに限定されず、目的に応じて適宜設定することができる。
長辺部2010は、ロボット3000に取り付けられる被固定部である。ただし、取り付けられる対象は、ロボットに限定されない。長辺部2010の四隅には、長辺部2010をロボット3000に固定するネジB4を挿通させるための4つの貫通孔2030が形成されている。ただし、ロボット3000への固定方法は、特に限定されない。
一方、短辺部2020は、カメラ100が取り付けられるカメラ取付部である。短辺部2020の中央には、カメラ100のシリンダー300を挿入するための貫通孔2040が形成されている。貫通孔2040の寸法は、シリンダー300の中外径部320の外径よりも大きく、かつ、大外径部330の外径よりも小さく設定されている。特に、本実施形態では、貫通孔2040のサイズは、中外径部320の外径とほぼ等しい。また、貫通孔2040には、中外径部320に形成された一対のDカット面321に対応する一対のDカット面2041が形成されている。
図6に示すように、Dカット面321、2041同士の向きを揃えた姿勢でシリンダー300を貫通孔2040に挿入すると、シリンダー300は、中外径部320まで挿入され、中外径部320と大外径部330との間に位置する段差面350が短辺部2020に突き当たる。ここで、上述したように、貫通孔2040の寸法がシリンダー300の中外径部320の外径よりも大きく、大外径部330の外径よりも小さい。そのため、小外径部310および中外径部320が貫通孔2040に引っ掛かったり、反対に、段差面350が貫通孔2040に引っ掛からなかったりすることがなく、段差面350を確実に短辺部2020に突き当てることができる。そのため、アタッチメント2000へのカメラ100の取り付けが容易となる。
特に、段差面350は、光軸方向LLからの平面視で、中外径部320の全周を囲む環状をなしている。そのため、段差面350が中外径部320の外側全周において短辺部2020に突き当たり、短辺部2020に対するリシンダー300の姿勢が安定する。
また、段差面350が短辺部2020に突き当たった状態では、Dカット面321、2041同士が係合しているため、アタッチメント2000に対するカメラ100の回転が防止される。つまり、Dカット面321、2041は、アタッチメント2000に対するカメラ100の回転を防止するための回転防止部として機能する。これにより、アタッチメント2000に対するカメラ100の位置決めが容易となる。
また、シリンダー300を貫通孔2040に挿入する際に、アタッチメント2000の陰に隠れてDカット面321を見失わないように、本実施形態では、中外径部320の後方に位置する大外径部330にDカット面321の位置を示す印部としてのDカット面331が形成されている。このような構成によれば、Dカット面331からDカット面321の位置を判断することができるため、貫通孔2040へのシリンダー300の挿入が容易となる。特に、本実施形態では、Dカット面331は、Dカット面321と光軸方向LLに並び、かつ、Dカット面321と平行である。そのため、Dカット面331からDカット面321の位置を直感的に判断することができる。そのため、貫通孔2040へのシリンダー300の挿入がより容易となる。
また、段差面350は、シリンダー300の光軸方向LLの中心よりも前方に位置している。そのため、シリンダー300の先端から段差面350までの長さが短くなり、貫通孔2040への挿入距離を短くすることができる。したがって、貫通孔2040へのシリンダー300の挿入が容易となる。
段差面350が短辺部2020に突き当たった状態では、小外径部310が貫通孔2040から短辺部2020の前方へ突出している。そのため、図7に示すように、ナット等の固定具2090をアタッチメント2000の前方から小外径部310のネジ溝311に螺合し、段差面350と固定具2090とで短辺部2020を挟持することにより、カメラ100をアタッチメント2000に固定することができる。上述したように、段差面350は、光軸Lに直交する平坦面であるため、カメラ100がアタッチメント2000に固定された状態では、光軸Lが短辺部2020に対して直交する。
特に、本実施形態では、シリンダー300は、NC旋盤加工により形成され、優れた寸法精度を有する。つまり、段差面350の光軸Lに対する垂直度をより高めることができる。そのため、シリンダー300をアタッチメント2000に固定することにより、カメラ100をアタッチメント2000に対して高精度に位置決めすることができる。したがって、アタッチメント2000に対する光軸Lのずれをより効果的に抑制することができる。
また、中外径部320の光軸方向LLの長さL1は、貫通孔2040の深さL2よりも小さい。つまり、L1<L2である。そのため、段差面350が短辺部2020に突き当たった状態では、中外径部320の先端部が貫通孔2040から短辺部2020の前方へ突出しない。そのため、固定具2090をしっかりと締め付けることができ、カメラ100をガタつきなくアタッチメント2000に固定することができる。
以上のような方法によれば、カメラ100をアタッチメント2000に簡単に固定することができる。また、シリンダー300をアタッチメント2000に固定することにより、主に、シリンダー300、スリーブ410および鏡筒430の寸法公差がアタッチメント2000に対する光軸Lのずれに繋がる。このように、シリンダー300をアタッチメント2000に固定することにより、寸法公差がアタッチメント2000に対する光軸Lのずれに繋がる部材の数を十分に少なくすることができる。アタッチメント2000に対する光軸Lのずれは、各部材の寸法公差の総和を最大として発生し得るため、部材の数を減らすことにより、アタッチメント2000に対する光軸Lのずれを抑制することができる。
なお、仮にベースシャーシ210をアタッチメント2000に固定する構成とした場合、主に、シリンダー300、スリーブ410および鏡筒430に加えてさらにベースシャーシ210、アッパーケース220の寸法公差がアタッチメント2000に対する光軸Lのずれに繋がる。このように、本実施形態以外の方法だと、寸法公差がアタッチメント2000に対する光軸Lのずれに繋がる部材の数が多くなるため、アタッチメント2000に対する光軸Lのずれが大きくなり易い。特に、カメラ100では、シリンダー300内にレンズアッセンブリー400を収容しており、寸法公差がアタッチメント2000に対する光軸Lのずれに繋がる部材の数が多くなり易いため、上述した効果がより顕著となる。
以上、カメラ100をアタッチメント2000に固定する方法について説明したが、当該方法は、これに限定されない。例えば、図8に示すように、アタッチメント2000の貫通孔2040は、短辺部2020の外縁に開放するスリット状(切り欠き状)であってもよい。つまり、貫通孔2040は、閉じた孔に限定されない。このような構成によれば、上述した固定方法とは別に、固定具2090をネジ溝311に螺合した後に、固定具2090と段差面350との間に短辺部2020を挿入し、その後、固定具2090を締め付けることによってもシリンダー300をアタッチメント2000に固定することができる。そのため、状況に応じて取付方法を選択することができ、作業効率の向上を図ることができる。また、例えば、図9に示すように、アタッチメント2000の向きを前後逆にしてもよい。このような構成によれば、長辺部2010がカメラ100の前方に位置し、カメラ100と重ならないため、ロボット3000への固定が容易となる。
最後にロボット3000の一例を簡単に説明するが、ロボット3000としては、特に限定されない。図10に示すロボット3000は、樹脂塗装用のロボットであり、ベース3100と、ベース3100に対して水平方向に移動可能に連結された第1アーム3200と、第1アーム3200に対して鉛直方向に移動可能に連結された第2アーム3300と、を有する。また、第2アーム3300には、樹脂塗布用のディスペンサー3500が所定の姿勢で固定されていると共に、アタッチメント2000を介してカメラ100が固定されている。
また、アタッチメント2000と第2アーム3300との間には可動ステージ3600が設けられている。可動ステージ3600は、アタッチメント2000を第2アーム3300に対して水平方向および鉛直方向にそれぞれ独立して変位させることができる。可動ステージ3600により、ディスペンサー3500に対してカメラ100が可変となるため、カメラ100に所望の視野を確保させることができる。
このように、カメラ100は、非常にシンプルなアタッチメント2000によって、ロボット3000に容易に取り付けることができる。したがって、カメラ100を用いることにより、製造者やユーザーの作業負担を大幅に低減することができる。
以上、本発明のカメラを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、シリンダー300の構成としては、特に限定されない。例えば、小外径部310からネジ溝311を省略してもよい。この場合、イモネジB3を用いてアッパーケース220にマイクロメーターヘッド550Aを固定したように、イモネジ等のネジを用いて固定具2090を小外径部310に固定すればよい。また、シリンダー300から小外径部310を省略してもよい。この場合、中外径部320の長さL1を貫通孔2040の深さL2よりも大きくし、段差面350を短辺部2020に突き当てた状態で中外径部320が貫通孔2040から短辺部2020の前方へ突出するようにし、中外径部320に固定具2090を固定すればよい。また、中外径部320にネジ溝を形成して固定具2090を螺合してもよいし、ネジ溝を形成せずにイモネジ等のネジを用いて固定具2090を中外径部320に固定してもよい。
100…カメラ 200…ケーシング 201…高背部 201B…後面 202…低背部 202B…後面 210…ベースシャーシ 220…アッパーケース 221…挿通孔 300…シリンダー 300A…前方開口 310…小外径部 311…ネジ溝 320…中外径部 321…Dカット面 330…大外径部 331…Dカット面 340…段差面 350…段差面 380…ネジ溝 390…フランジ 400…レンズアッセンブリー 410…スリーブ 410A…前方開口 411…フランジ 412…フランジ 413…レンズユニット挿入部 414…段差面 415…ネジ穴 420…レンズユニット 430…鏡筒 440…レンズ群 450…絞り 500…移動機構 510…ロッド 520…ロッドヘッド 521…頭部 521a…前面 521b…後面 530…ロッドガイド 531…基部 531b…後面 532…突出部 533…フランジ 540…圧縮コイルばね 550…送り装置 550A…マイクロメーターヘッド 551…スピンドル 552…スリーブ 553…シンブル 554…ラチェットストップ 600…撮像素子 710…第1回路基板 720…第2回路基板 730…ICチップ 800…レセプタクル群 810…レセプタクル 820…レセプタクル 900…レンズカバー 2000…アタッチメント 2010…長辺部 2020…短辺部 2030…貫通孔 2040…貫通孔 2041…Dカット面 2090…固定具 3000…ロボット 3100…ベース 3200…第1アーム 3300…第2アーム 3500…ディスペンサー 3600…可動ステージ B1…ネジ B2…ネジ B3…イモネジ B4…ネジ D…離間距離 F…力 H…貫通孔 J1…中心軸 J2…中心軸 L…光軸 L1…長さ L2…深さ LL…光軸方向 θ…傾斜角

Claims (10)

  1. シリンダーと、
    前記シリンダー内に配置されたレンズアッセンブリーと、
    前記レンズアッセンブリーから入った光を受光する撮像素子と、を有し、
    前記シリンダーは、第1外径部と、前記第1外径部の後方に位置し、前記第1外径部よりも外径が大きい第2外径部と、前記第1外径部と前記第2外径部との間に位置する段差面と、を有し、
    アタッチメントの貫通孔に前記シリンダーを挿入し、前記段差面を前記アタッチメントに突き当てた状態で、固定具を前記アタッチメントの光軸方向の受光側から前記シリンダーに挿入し、係合することにより前記アタッチメントに固定されることを特徴とするカメラ。
  2. 前記シリンダーは、前記第1外径部の前記光軸方向の受光側に位置し、前記第1外径部よりも外径が小さく、外周にネジ溝が形成された第3外径部を有し、前記ネジ溝に前記固定具が螺合される請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記段差面は、前記光軸に対して直交する請求項1または2に記載のカメラ。
  4. 前記段差面は、前記シリンダーの前記光軸方向の中心よりも受光側に位置している請求項1ないし3のいずれか1項に記載のカメラ。
  5. 前記第1外径部の外径は、前記貫通孔の内径よりも小さく、
    前記第2外径部の外径は、前記貫通孔の内径よりも大きい請求項1ないし4のいずれか1項に記載のカメラ。
  6. 前記段差面は、前記光軸方向からの平面視で、前記第1外径部を囲む環状をなす請求項1ないし5のいずれか1項に記載のカメラ。
  7. 前記第1外径部は、Dカット面を有する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のカメラ。
  8. 前記第2外径部は、前記Dカット面の位置を示す印部を有する請求項7に記載のカメラ。
  9. 前記第1外径部の前記光軸方向の長さは、前記貫通孔の深さよりも小さい請求項1ないし8のいずれか1項に記載のカメラ。
  10. 前記レンズアッセンブリーに対して前記光軸方向の結像側から前記光軸方向の力を加えることにより、前記シリンダー内で前記レンズアッセンブリーを前記光軸方向に移動させる移動機構を有する請求項1ないし9のいずれか1項に記載のカメラ。
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