JP2022148821A - 液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板、液体吐出ヘッド - Google Patents

液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板、液体吐出ヘッド Download PDF

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Abstract

Figure 2022148821000001
【課題】電流集中に因って液体の吐出が不安定になることを抑え、製作コストも抑えることのできる液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板を提供する。
【解決手段】実施形態の液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板は、複数の駆動回路、各チャネルの個別配線、各チャネルの共通配線、及び熱圧着用の配線端子部を備える。複数の駆動回路は、液体を吐出する複数のチャネルに夫々与える駆動信号を出力する。各チャネルの個別配線は、駆動回路に夫々接続する。各チャネルの共通配線は、基板先端側に配置した共通電極部に接続する。熱圧着用の配線端子部は、共通電極部と駆動回路との間に、個別配線と共通配線を櫛歯状に配列している。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板、及び液体吐出ヘッドに関する。
所定量の液体を所定の位置に供給する液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、例えばインクジェットプリンタ、3Dプリンタ、分注装置などに搭載する。インクジェットプリンタは、インクの液滴をインクジェットヘッドから吐出して、記録媒体の表面に画像等を形成する。3Dプリンタは、造形材の液滴を造形材吐出ヘッドから吐出し、硬化させて、三次元造形物を形成する。分注装置は、試料の液滴を吐出して複数の容器等へ所定量供給する。
液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルとアクチュエーターを備えるチャネルを複数有している。液体吐出ヘッドは、複数のチャネルの中から液体を吐出するチャネルを選択し、駆動ICでアクチュエーターに駆動信号を与えて駆動させる。複数のチャネルのアクチュエーターは、例えばアクチュエーター基板に形成する。
アクチュエーターを駆動する駆動ICは、アクチュエーター基板に接続するフレキシブルプリント配線板に搭載する。駆動ICは、アクチュエーター基板及びフレキシブルプリント配線板に形成した個別配線を通じてアクチュエーターの一方の電極に駆動信号を与える。アクチュエーターの他方の電極は、共通配線を通じて例えばグランド(GND)に接続する。この場合、個別配線と共通配線をアクチュエーター基板上で3次元構造にする必要があり、製作コストが高くなることが多い。
また、各チャネルの共通配線を共通接続する共通電極を、アクチュエーター基板上にチャネルの配列方向に沿って形成すると、複数のチャネルを同時に駆動させた際に電流集中が生じる。そのため、特に配列方向の中央付近に位置するチャネルのアクチュエーターは、電圧降下により液体の吐出が不安定になることがある。
特開2016-43484公報 特開平9-286099公報
本発明が解決しようとする課題は、電流集中に因って液体の吐出が不安定になることを抑え、製作コストも抑えることのできる液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板、及び液体吐出ヘッドを提供することにある。
本発明の実施形態の液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板は、複数の駆動回路、各チャネルの個別配線、各チャネルの共通配線、及び熱圧着用の配線端子部を備える。複数の駆動回路は、液体を吐出する複数のチャネルに夫々与える駆動信号を出力する。各チャネルの個別配線は、駆動回路に夫々接続する。各チャネルの共通配線は、基板先端側に配置した共通電極部に接続する。熱圧着用の配線端子部は、共通電極部と駆動回路との間に、個別配線と共通配線を櫛歯状に配列している。
第1実施形態に従うインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタの全体構成図である。 上記インクジェットヘッドの斜視図である。 上記インクジェットヘッドのアクチュエーターの断面図である。 上記インクジェットヘッドのアクチュエーター基板、フレキシブルプリント配線板及びプリント基板の平面図である。 上記インクジェットヘッドのアクチュエーター基板、フレキシブルプリント配線板及びプリント基板を接続した状態を示す側面図である。 上記インクジェットヘッドの駆動系の構成図である。 第2実施形態に従うインクジェットヘッドのアクチュエーター基板、フレキシブルプリント配線板及びプリント基板の平面図である。 フレキシブルプリント配線板の部分拡大図である。 上記インクジェットヘッドのアクチュエーター基板、フレキシブルプリント配線板及びプリント基板を接続した状態を示す側面図である。
以下、実施形態に従う液体吐出ヘッドについて、添付図面を参照しながら詳述する。なお、各図において、同一構成は同一の符号を付している。
(第1実施形態)
実施形態の液体吐出ヘッドを搭載した画像形成装置の一例として、記録媒体に画像を印刷するインクジェットプリンタ10を説明する。図1は、インクジェットプリンタ10の概略構成を示す。インクジェットプリンタ10は、筐体11の内部に、記録媒体の一例であるシートSを収納するカセット12、シートSの上流搬送路13、カセット12内から取り出したシートSを搬送する搬送ベルト14、搬送ベルト14上のシートSに向けてインクの液滴を吐出する複数のインクジェットヘッド100~103、シートSの下流搬送路15、排出トレイ16、及び制御基板17を配置する。ユーザーインターフェイスである操作部18は、筐体11の上部側に配置する。
シートSに印刷する画像データは、例えば外部接続機器であるコンピュータ200で生成する。コンピュータ200で生成した画像データは、ケーブル201、コネクタ202,203を通してインクジェットプリンタ10の制御基板17に送る。
ピックアップローラ204は、カセット12からシートSを一枚ずつ上流搬送路13へ供給する。上流搬送路13は、送りローラ対131、132と、シート案内板133、134で構成する。シートSは、上流搬送路13を経由して、搬送ベルト14の上面に送る。図中の矢印104は、カセット12から搬送ベルト14へのシートSの搬送経路を示す。
搬送ベルト14は、表面に多数の貫通孔を形成した網状の無端ベルトである。駆動ローラ141、従動ローラ142,143の3本のローラは、搬送ベルト14を回転自在に支持する。モータ205は、駆動ローラ141を回転することによって搬送ベルト14を回転させる。モータ205は、駆動装置の一例である。図中105は、搬送ベルト14の回転方向を示す。搬送ベルト14の裏面側に、負圧容器206を配置する。負圧容器206は、減圧用のファン207と連結する。ファン207は、形成する気流によって負圧容器206内を負圧にし、搬送ベルト14の上面にシートSを吸着保持させる。図中106は、気流の流れを示す。
液体吐出ヘッドの一例であるインクジェットヘッド100~103は、搬送ベルト14上に吸着保持したシートSに対して、例えば1mmの僅かな隙間を介して対向するように配置する。インクジェットヘッド100~103は、シートSに向けてインクの液滴を夫々吐出する。インクジェットヘッド100~103は、下方をシートSが通過する際に画像を印刷する。各インクジェットヘッド100~103は、吐出するインクの色が異なることを除けば、同じ構造である。インクの色は、例えば、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックである。
インクジェットヘッド100~103は、夫々、インク流路311~314を介してインクタンク315~318及びインク供給圧力調整装置321~324と連結する。各インクタンク315~318は、各インクジェットヘッド100~103の上方に配置する。待機時に、インクジェットヘッド100~103のノズル25(図2参照)からインクが漏れ出ないように、各インク供給圧力調整装置321~324は、各インクジェットヘッド100~103内を大気圧に対して負圧、例えば-1.2kPaに調整している。画像形成時、各インクタンク315~318のインクは、インク供給圧力調整装置321~324によって各インクジェットヘッド100~103に供給する。
画像形成後、搬送ベルト14から下流搬送路15へシートSを送る。下流搬送路15は、送りローラ対151,152,153,154と、シートSの搬送経路を規定するシート案内板155,156で構成する。シートSは、下流搬送路15を経由し、排出口157から排出トレイ16へ送る。図中矢印107は、シートSの搬送経路を示す。
続いて、インクジェットヘッド100~103の構成について説明する。以下は、図2~図6を参照しながら、インクジェットヘッド100について説明しているが、インクジェットヘッド101~103もインクジェットヘッド100と同じ構造である。
図2に示すように、インクジェットヘッド100は、液体吐出部の一例であるノズルヘッド部2、フィルム配線基板の一例であるフレキシブルプリント配線板3を備えている。ノズルヘッド部2は、ノズルプレート21、アクチュエーター基板22、アクチュエーター基板22に形成した圧力室51及び空気室52の開口部を封止する封止部材23、及び封止部材23に形成したインク供給口24を備えている。インク供給口24は、図1のインク供給圧力調整装置321にインク流路311を介して接続する。
フレキシブルプリント配線板3は、ノズルヘッド部2のアクチュエーター基板22、及び中継基板としてのプリント基板4と接続する。フレキシブルプリント配線板3は、ドライバチップである駆動用のIC(Integrated Circuit)31を搭載している(以下、駆動ICと称す)。なお、駆動用IC31は、フレキシブルプリント配線板3とは別の基板に搭載され、その別の基板からフレキシブルプリント配線板3に接続されるようにしてもよい。駆動IC31は、プリント基板4を介して送られてくるインクジェットプリンタ10の制御基板17からのプリントデータを一時的に格納し、所定のタイミングでインクを吐出するように駆動信号を各チャネルに与える。
ノズルプレート21は、例えばポリイミドなどの樹脂又はステンレスなどの金属で形成した矩形状のプレートである。インクを吐出するノズル25は、ノズルプレート21の表面に複数形成する。ノズル密度は、例えば150~1200dpiの範囲内に設定する。
アクチュエーター基板22は、例えば絶縁性のセラミックスで形成した矩形状の基板である。図3に示すように、アクチュエーター基板22に、インクの圧力室51と空気室52を第1の方向例えばX方向に沿って交互に複数形成する。圧力室51は、ノズル25と連通する。圧力室51は、例えばアクチュエーター基板22或いは封止部材23に形成した共通インク室(不図示)を介してインク供給口24と連通する。すなわち、ノズルヘッド部2は、インク供給口24を通じて各チャネルの圧力室51にインクを供給する。つまり、ノズルヘッド部2は、液体吐出部と液体供給部を兼ねている。一方、圧力室51に隣接して配置した空気室52は、ノズル25及び共通インク室(不図示)とは連通しない閉鎖空間とする。圧力室51及び空気室52は、アクチュエーター基板22に、例えば分極方向が相反する方向(一例として対向方向)に積層した2枚の圧電部材26,27を、第2の方向例えばZ方向に例えば矩形の溝状に切り欠くことによって形成する。すなわち、圧力室51と空気室52の間は、第3の方向例えばY方向に積層した圧電部材26,27を側壁にして仕切っている。
電極53は、圧力室51の底面及び両側面に一体的に形成する。圧力室51の電極53は、配線電極である個別配線54と接続する。電極55は、空気室52の底面及び両側面に一体的に形成する。空気室52の電極55は、配線電極である共通配線56と接続する。すなわち、圧力室51の電極53と個別配線54の接続点がアクチュエーター5の一方の端子である。空気室52の電極55と共通配線56の接続点がアクチュエーター5の他方の端子である。電極53,55、個別配線54及び共通配線56は、例えばニッケル薄膜で形成する。個別配線54は、駆動IC31の駆動ドライバD(すなわち、駆動回路)に接続する。各チャネルの駆動ドライバDは、各チャネルのアクチュエーター5に対し、駆動信号として駆動電圧V1を夫々与える。共通配線56は、例えばグランド(GND)に接続する。この構成により、駆動電圧V1を与えたアクチュエーター5は、圧電部材26,27の分極軸と交差(望ましくは、直交)する方向に電界が印加され、圧力室51のX方向の側壁となっている圧電部材26,27がシアモードでX方向に対称に変形する。
すなわち、インクの圧力室51は、圧電部材26,27を用いた柱状の一対のアクチュエーター5に挟まれて形成している。その柱状のアクチュエーター5の両壁、すなわち圧力室51の内側の壁と外側の壁に電位差を与え、アクチュエーター5を充電することによってアクチュエーター5を変形させる。これにより圧力室51の容積が変化し、その結果、圧力室51内のインク圧が変化する。この変化の大きさとタイミングを調整することによって、ノズル25からインクを吐出する。
図4は、アクチュエーター基板22、フレキシブルプリント配線板3、及びプリント基板4の配線を夫々示す。図4は、各基板22,3,4を互いに接続する前の平面図である。図5は、各基板22,3,4を互いに接続した状態を示す側面図である。アクチュエーター基板22とフレキシブルプリント配線板3は、互いの端子部20,30同士を接続する。フレキシブルプリント配線板3とプリント基板4は、互いの端子部32,40同士を接続する。
既述のように、アクチュエーター基板22は、アクチュエーター5の一方の端子に個別配線54を接続し、アクチュエーター5の他方の端子に共通配線56を接続する。各端子から引き出した個別配線54と共通配線56は、端子部20まで形成する。端子部20の個別配線54と共通配線56は、例えば交互に互いに等間隔で並列に形成する。個別配線54及び共通配線56は、例えば、ニッケル、アルミ、金またはこれらの合金などで薄膜状に形成する。絶縁性確保のため、例えば端子部20を除いた領域に絶縁層や絶縁部材などを設ける。端子部20における、個別配線54と共通配線56の配線幅と配線間隔は、夫々、例えば10μm~30μmの範囲内から選択する。各配線54,56の厚みは、例えば0.4μmとする。
フレキシブルプリント配線板3は、例えばポリイミドなどの合成樹脂フィルムを用いたフレキシブルなプリント配線基板である。駆動IC31は、例えばシリコン半導体基板上に形成したドライバチップである。フレキシブルプリント配線板3には、出力配線33、入力配線34、電圧V1の電源配線35、グランド配線36、共通電極部37、共通配線38、及び共通通過配線39を形成する。これら配線及び駆動IC31は、フレキシブルプリント配線板3の片面に形成するのが好ましい。両面に形成するとスルーホールなどが追加で必要になるからである。駆動IC31から引き出した出力配線33は、端子部30にまで形成する。出力配線33は、フレキシブルプリント配線板3に形成した個別配線である。出力配線33の本数は、アクチュエーター基板22側の個別配線54の本数と例えば同じにする。
共通電極部37は、基板先端側(すなわち、アクチュエーター基板22側)に、基板表面の一方向例えば幅方向に沿って形成する。共通電極部37から駆動IC31側に引き出した共通配線38は、端子部30にまで形成する。このとき、端子部30では、出力配線(個別配線)33と共通配線38を、例えば交互に互いに等間隔で並列に形成する。すなわち、出力配線(個別配線)33と共通配線38を櫛歯状に配列する。この櫛歯状の端子部30は、熱圧着用の配線端子部となる。共通電極部37は、全てのアクチュエーター5に充放電電流を供給する必要があるため、共通配線38よりも幅を広くしている。共通電極部37の電極幅は、例えば0.8mmである。このように、共通電極部37をアクチュエーター基板22ではなくフレキシブルプリント配線板3に形成すると、アクチュエーター基板22に形成する場合よりも共通電極部37を厚くすることができる。共通電極部37の厚みは、例えば8μmである。その結果、駆動時の電流集中による電圧降下を抑えることができる。
共通通過配線39は、共通電極部37の両端に接続する。共通通過配線39は、プリント基板4を接続する側の端子部32にまで形成する。共通通過配線39は、駆動時の電流集中を緩和するため両サイドに夫々形成するのが好ましい。
駆動IC31から引き出した入力配線34は、プリント基板4を接続する側の端子部32にまで形成する。なお、駆動IC31はシリアル通信によって制御できるので、入力配線34の本数は、出力配線33の数よりも少なくすることができる。
電源配線35及びグランド配線36は、夫々駆動IC31に接続する。電源配線35及びグランド配線36は、プリント基板4を接続する側の端子部32にまで夫々形成する。出力配線33、入力配線34、電源配線35、グランド配線36、共通電極部37、共通配線38、及び共通通過配線39は、例えば銅で薄膜状に形成する。厚みは、例えば8μmである。端子部30の出力配線33と共通配線38の配線幅と配線間隔は、夫々、例えば10μm~30μmの範囲内から選択する。入力配線34の配線幅は、例えば0.15mmである。入力配線34の配線間隔は、例えば0.15mmである。電源配線35、グランド配線36、共通通過配線39の配線幅は、夫々、例えば0.4mmである。
プリント基板4は、ガラス繊維入りのエポキシ樹脂層と銅配線層を多重に積層した硬質のスルーホール基板である。端子部40には、出力配線41、電源配線42、及びグランド配線43を夫々形成する。出力配線41は、フレキシブルプリント配線板3の入力配線34と接続する。電源配線42は、フレキシブルプリント配線板3の電源配線35と接続する。グランド配線43は、フレキシブルプリント配線板3のグランド配線36及び共通通過配線39と接続する。出力配線41には、インクジェットプリンタ10の制御基板17からの各アクチュエーター5を選択的に駆動させる信号を与える。電源配線42には、駆動電圧V1を与える。グランド配線43は、例えばインクジェットプリンタ10の制御基板17でグランド(GND)に接続する。
図5に示すように、アクチュエーター基板22の端子部20とフレキシブルプリント配線板3の端子部30は、異方性導電フィルム(ACF、Anisotropic Conductive Film)6を介して接続する。すなわち、アクチュエーター基板22の端子部20とフレキシブルプリント配線板3の端子部30を互いに対向するように配置し、その間にACF6を介在させ、熱圧着ツールを用いて熱圧着させることにより、端子部20,30の配線を一括接続する。これにより、個別配線54と出力配線33、共通配線56と共通配線38の各々を電気的に接続できる。フレキシブルプリント配線板3とプリント基板4の接続も同様である。なお、基板先端側に形成した共通電極部37がアクチュエーター基板22に接して短絡しないように、フレキシブルプリント配線板3の先端部分を、くの字に曲げるのが好ましい。くの字に曲げた部分は、図5に例示したように封止部材23上に載せてもよく、或いは、くの字に曲げた状態を自立で維持するようにしてもよい。さらに、くの字に曲げ易くするために、フレキシブルプリント配線板3の両側辺に切り欠きを設けるのが好ましい。
上述のように形成したインクジェットヘッド100は、図6に示すように、駆動IC31の駆動ドライバDを各アクチュエーター5に割り当てることができる。各チャネルの駆動ドライバDは、個別配線54を通じて各アクチュエーター5に駆動電圧V1を与えてノズル25からインクを吐出させることができる。
(第2実施形態)
続いて、第2実施形態に従うインクジェットヘッド100について説明する。第2実施形態に従うインクジェットヘッド100は、フレキシブルプリント配線板3の配線構成が異なることを除けば、第1実施形態のインクジェットヘッド100と同様の構成である。従って、第1実施形態のインクジェットヘッド100と同様の構成については、同じ符号を付すことで詳しい説明を省略する。
図7は、アクチュエーター基板22、フレキシブルプリント配線板3、及びプリント基板4の配線を夫々示す。図7は、各基板22,3,4を互いに接続する前の平面図である。図8は、フレキシブルプリント配線板3を部分拡大した平面図と側面図を併せて示している。図9は、各基板22,3,4を互いに接続した状態を示す側面図である。
図7及び図8に示すように、本実施形態のフレキシブルプリント配線板3は、共通配線38を、グランド配線36から引き出して端子部30にまで形成する。より詳細には、フレキシブルプリント配線板3上に形成したグランド配線36の、駆動IC31の配置領域内にある部分を共通電極部とし、各チャネルの共通配線38を共通接続している。すなわち、グランド配線36が共通電極部を兼ねている。このため、第1実施形態の共通電極部37及び共通通過配線39を省略している。
特に図8の(a)平面図と(b)側面図に示すように、個別配線である出力配線33は、バンプ61を介して駆動IC31に接続する。共通配線38は、隣り合う出力配線33のバンプ61の間を通してグランド配線36に接続する。グランド配線36は、バンプ62を介して駆動IC31に接続する。電源配線35は、バンプ63を介して駆動IC31に接続する。入力配線34は、バンプ64を介して駆動IC31に接続する。駆動IC31と基板表面との間は、アンダーフィル65によって保護する。
アクチュエーター基板22の端子部20とフレキシブルプリント配線板3の端子部30は、図9に示すように、ACF6を介して接続する。フレキシブルプリント配線板3とプリント基板4の接続も同様である。本実施形態のフレキシブルプリント配線板3は、第1実施形態のような基板先端部の共通電極部37と両サイドの共通通過配線39を省略した分、基板面積を小さくすることができる。さらに、基板先端部を、くの字に曲げなくてよい。但し、グランド配線36が共通電極部を兼ねた構成に限らず、例えば分離して基板上で接続するようにしてもよい。
上述のいずれかの実施形態によれば、共通電極部(共通電極部37或いはグランド配線36が兼用)をフレキシブルプリント配線板3に設けて各チャネルの共通配線38を共通接続すると共に、駆動IC31からの出力配線(個別配線)33と共通電極部からの共通配線38を櫛歯状に配列した端子部30をフレキシブルプリント配線板3に設けたことにより、電流集中に因ってインクの吐出が不安定になることを抑えることができる。さらに、アクチュエーター基板22に共通電極部を形成する場合に比べて、製作コストも抑えることができる。特にフィルムキャリアパッケージとして製作できる点で効果的である。
なお、インクジェットヘッド100は、圧力室51と空気室52を交互に配置したシアモード型のアクチュエーター5に限らない。例えばノズル25とアクチュエーター5の両方をノズルプレート21の面上に複数配置した構成としてもよい。その他のドロップオンデマンド・ピエゾ方式のアクチュエーター5であってもよい。
上述の実施形態では、インクジェットプリンタ10のインクジェットヘッド100を液体吐出装置の一例として説明したが、液体吐出装置は、3Dプリンタの造形材吐出ヘッド、分注装置の試料吐出ヘッドであってもよい。
すなわち、上述の実施形態によれば、以下の液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板を提供することができる。
(1)液体を吐出する複数のチャネルに与える駆動信号を出力する複数の駆動回路と、
前記駆動回路に夫々接続した前記チャネルの個別配線と、
基板先端側に配置した共通電極部に接続した前記チャネルの共通配線と、
前記共通電極部と前記駆動回路との間に、前記個別配線と前記共通配線を櫛歯状に配列した熱圧着用の配線端子部と、を備える。
(2)液体を吐出する複数のチャネルに与える駆動信号を出力する複数の駆動回路を備えたドライバチップと、
前記ドライバチップ内の駆動回路に夫々接続した前記チャネルの個別配線と、
前記ドライバチップの配置領域内で共通電極部に接続した前記チャネルの共通配線と、
前記個別配線と前記共通配線を櫛歯状に配列した熱圧着用の配線端子部と、を備える。
(3)前記配線端子部は、前記個別配線と前記共通配線を交互に配列する。
(4)前記共通電極部は、前記ドライバチップに接続したグランド配線が兼ねる。
(5)前記フィルム配線基板は、前記基板先端側に配置した共通電極部の部分を折り曲げ可能である。
(6)前記フィルム配線基板の側辺には、前記折り曲げる位置に切り欠きを形成する。
(7)前記フィルム配線基板は、基板の片面に前記駆動回路、前記個別配線、前記共通配線、前記共通電極部、及び前記配線接続部を形成している。
さらに、上述の実施形態によれば、以下の液体吐出ヘッドを提供することができる。
(8)液体を吐出するノズル及びアクチュエーターを夫々備える複数のチャネルと、
前記チャネルに液体を供給する液体供給部と、
上記(1)~(7)のいずれかに記載のフィルム配線基板と、を備える。
(9)前記チャネルは、前記ノズルに連通する液体の圧力室と、前記圧力室に隣接して配置した空気室と、前記圧力室と前記空気室の間を仕切る前記アクチュエーターを備え、
前記フィルム配線基板の前記個別配線は、前記圧力室に設けた電極と電気的に接続し、前記共通配線は、前記空気室に設けた電極と電気的に接続する。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 インクジェットプリンタ
100~103 インクジェットヘッド
2 ノズルヘッド部
22 アクチュエーター基板
25 ノズル
3 フレキシブルプリント配線板(フィルム配線基板)
30 端子部
31 駆動IC(ドライバチップ)
33 出力配線(個別配線)
37 共通電極部
38 共通配線
4 プリント基板
5 アクチュエーター
51 圧力室
52 空気室
D 駆動ドライバ(駆動回路)

Claims (5)

  1. 液体を吐出する複数のチャネルに与える駆動信号を出力する複数の駆動回路と、
    前記駆動回路に夫々接続した前記チャネルの個別配線と、
    基板先端側に配置した共通電極部に接続した前記チャネルの共通配線と、
    前記共通電極部と前記駆動回路との間に、前記個別配線と前記共通配線を櫛歯状に配列した熱圧着用の配線端子部と、を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板。
  2. 液体を吐出する複数のチャネルに与える駆動信号を出力する複数の駆動回路を備えたドライバチップと、
    前記ドライバチップ内の駆動回路に夫々接続した前記チャネルの個別配線と、
    前記ドライバチップの配置領域内で共通電極部に接続した前記チャネルの共通配線と、
    前記個別配線と前記共通配線を櫛歯状に配列した熱圧着用の配線端子部と、を備えたことを特徴とする液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板。
  3. 前記配線端子部は、前記個別配線と前記共通配線を交互に配列したことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板。
  4. 液体を吐出するノズル及びアクチュエーターを夫々備える複数のチャネルと、
    前記チャネルに液体を供給する液体供給部と、
    前記請求項1~3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド駆動用のフィルム配線基板と、を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 前記チャネルは、前記ノズルに連通する液体の圧力室と、前記圧力室に隣接して配置した空気室と、前記圧力室と前記空気室の間を仕切る前記アクチュエーターを備え、
    前記フィルム配線基板の前記個別配線は、前記圧力室に設けた電極と電気的に接続し、前記共通配線は、前記空気室に設けた電極と電気的に接続することを特徴とする請求項4に記載の液体吐出ヘッド。
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