JP2022148665A - 加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水を吸収するフィルタを比較的長期間、使用できる加湿装置を提供する。【解決手段】本発明に係る加湿装置は、容器30と、フィルタユニット20とを備える。容器30は、水を収容可能である。フィルタユニット20は、容器30内の水WAを吸収するフィルタ21と、フィルタユニット20の姿勢が変化する際に容器30に対して回転する回転体22とを有する。フィルタユニット20は、第1姿勢及び第2姿勢のうち、いずれかの姿勢をとる。第2姿勢のフィルタユニット20における容器30の底面31に対するフィルタ21の高さは、第1姿勢のフィルタユニット20における容器30の底面31に対するフィルタ21の高さより小さい。【選択図】図6
Description
本発明は、加湿装置に関する。
室内に加湿空気を供給する加湿装置が普及している。例えば、特許文献1に記載された加湿装置は、送風機と、水槽部と、気化フィルタとを備える。気化フィルタは、一部が水槽部内の水に浸漬されており、この水を吸い上げることにより湿潤している。送風機は、気化フィルタに送風することにより加湿空気を発生させる。
特許文献1に記載された加湿装置では、気化フィルタは、消耗品であり、所定期間で交換される。しかしながら、特許文献1に記載された加湿装置では、加湿運転の停止時に、水として水道水を使用した場合、水道水に含有する物質(例えば、次亜塩素酸カルシウム)が気化フィルタに析出するため、気化フィルタが目詰まりし、フィルタの性能を著しく低下させることとなる。その結果、通常よりも早い時期に気化フィルタを交換せざるを得ない場合があった。よって、気化フィルタを短期間で交換する必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、水を吸水するフィルタの性能の低下を抑えることができる加湿装置を提供することを目的としている。
本発明の一局面によれば、加湿装置は、容器と、フィルタユニットとを備える。前記容器は、水を収容可能である。前記フィルタユニットは、前記容器内の前記水を吸収するフィルタと、前記フィルタユニットの姿勢が変化する際に前記容器に対して回転する回転体とを有する。前記フィルタユニットは、第1姿勢及び第2姿勢のうち、いずれかの姿勢をとる。前記第2姿勢の前記フィルタユニットにおける前記容器の底面に対する前記フィルタの高さは、前記第1姿勢の前記フィルタユニットにおける前記容器の底面に対する前記フィルタの高さより小さい。
本発明に係る加湿装置によれば、水を吸水するフィルタの性能の低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施形態1>
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態1に係る加湿装置10について説明する。図1は、加湿装置10を示す分解斜視図である。図2は、加湿装置10の内部を示す模式図である。なお、実施形態1では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直方向に平行であり、X軸及びY軸は水平方向に平行である。
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態1に係る加湿装置10について説明する。図1は、加湿装置10を示す分解斜視図である。図2は、加湿装置10の内部を示す模式図である。なお、実施形態1では、図中に、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示す。Z軸は鉛直方向に平行であり、X軸及びY軸は水平方向に平行である。
図1及び図2に示すように、加湿装置10は、筐体11と、フィルタユニット20と、貯水タンク30と、前面パネル19とを備える。貯水タンク30は、「容器」の一例である。加湿装置10は、例えば、据置型の加湿器である。加湿装置10は、部屋に配置される。
筐体11は、天板11aと、底板11bと、一対の側板11cと、後面パネル11eと、前面11dとを有する。
前面11dと後面パネル11eと一対の側板11cとの各々は、天板11aと底板11bとの間に配置されている。側板11cは、吸込口11ccを有する。吸込口11ccは、開口である。
前面11dは、後面パネル11eと対向して配置される。そして、前面11dは、後面パネル11eより第1所定方向D1に配置される。第1所定方向D1は、筐体11から貯水タンク30が引出される方向を示す。実施形態1では、第1所定方向D1は、Y軸に沿って延びている。
天板11aは、底板11bと対向して配置される。そして、天板11aは、筐体11の上方側に配置される。具体的には、天板11aは、吹出口11aaと、操作パネル11abと、給水口11acとを有する。吹出口11aa及び給水口11acの各々は、開口である。
前面パネル19は、前面11dと対向して配置される。そして、前面パネル19は、前面11dより第1所定方向D1に配置される。前面パネル19と前面11dとの間に形成される空間が、給水路18となる。給水路18は、給水口11acと貯水タンク30とを繋ぐ。
貯水タンク30は、水を収容可能である。貯水タンク30は、筐体11の下部に格納される。貯水タンク30の形状は、略矩形の箱状を有する。貯水タンク30の上面は、開口している。貯水タンク30は、使用者によって給水口11acからの給水が可能となっている。
貯水タンク30の内部には、フィルタユニット20が配置される。フィルタユニット20は、水によって加湿を行う。詳細には、フィルタユニット20は、貯水タンク30内の水を吸上げる。
また、貯水タンク30とフィルタユニット20とが一体となった状態で、筐体11に対して着脱可能である。具体的には、貯水タンク30とフィルタユニット20とが一体となった状態で、筐体11に対して第1所定方向D1に引出し可能である。使用者は筐体11から外した貯水タンク30に水を入れ、水を入れた貯水タンク30を再び筐体11に戻すといった給水も可能となっている。
筐体11は、空気が流通する複数の流通部60と、送風部50とを更に有する。具体的には、複数の流通部60は、第1室61と、第2室62と、第3室63とを有する。
第1室61は、筐体11の上部に配置される。第1室61には、送風部50が配置される。送風部50は、例えば、ファンと、モータとを有する。モータは、ファンを回転させる。第1室61は、吸込口11ccを介して筐体11の外部に連通する。吸込口11ccは、フィルタを有する。フィルタは、例えば、脱臭フィルタ及び/又は集塵フィルタである。
第2室62は、筐体11の下部に配置される。第1室61と第2室62とは連通する。第2室62の内部には、貯水タンク30とフィルタユニット20とが配置される。
第3室63は、筐体11の上部に配置される。第3室63と第2室62とは連通する。また、第3室63は、吹出口11aaを介して筐体11の外部に連通する。
続けて、空気の流れについて詳細に説明する。ファンは、所定気流F1を発生させる。所定気流F1は、第1室61と第2室62と第3室63とをこの順に通過する。所定気流F1は、第2室62を通過する際に、フィルタユニット20によって加湿される。具体的には、フィルタユニット20に所定気流F1が当てられる。その結果、フィルタユニット20に含まれる水が気化し、水蒸気として加湿装置10から部屋内に放出される。
続けて図3を参照して、貯水タンク30について詳細に説明する。図3は、貯水タンク30を示す斜視図である。図3に示すように、貯水タンク30は、底面31と、側壁32とを有する。側壁32は、底面31から立設する。側壁32は、第1壁32aと、第2壁32bと、第3壁32cと、第4壁32dとを有する。
第1壁32aは、第3壁32cと対向して配置される。第1壁32a、及び第3壁32cは、それぞれ、第1所定方向D1の手前側、及び奥側に位置する。また、第2壁32bは、第4壁32dと対向して配置される。
貯水タンク30は、水を収容可能である。水は、物質を含有する。物質は、芳香剤、防腐剤、又は、抗菌剤である。具体的には、水は、水道水である。詳細には、水は、所定濃度の物質を含有する。防腐剤は、例えば、次亜塩素酸カルシウムである。所定濃度は、任意の濃度であるが、本実施形態では、水は、高濃度の物質を含有してもよい。また、水は、純水に対する溶解度が低い物質を含有してもよい。
続けて図4を参照して、フィルタユニット20について詳細に説明する。図4は、フィルタユニット20を示す斜視図である。図4に示すように、フィルタユニット20は、フィルタ21と、一対のローラ22と、枠体40とを有する。一対のローラ22の各々は、「回転体」の一例である。
フィルタ21は、貯水タンク30内の水を吸収する。シートは、吸水性と通気性とを有する材料で形成される。シートは、例えば、レーヨンで形成される。
具体的には、フィルタ21は、矩形状のシートである。より具体的には、フィルタ21は、第1面21aと、第2面21bと、第3面21cと、第4面21dと、第5面21eと、第6面21fとを有する。第1面21aと第3面21cとは、対向する。第2面21bと第4面21dとは、対向する。第5面21eと第6面21fとは、対向する。
ここで、第1方向FD1は、第5面21eから第6面21fに向かう方向を示す。また、第2方向FD2は、第4面21dから第2面21bに向かう方向を示す。更に、第3方向FD3は、第1面21aから第3面21cに向かう方向を示す。第1方向FD1と第2方向FD2と第3方向FD3とは、互いに直交する。
第2方向FD2における第1面21aの第1長さLAは、第3方向FD3における第2面21bの第2長さLBより小さい。
枠体40は、矩形状の枠体である。具体的には、枠体40は、第1壁40aと、第2壁40bと、第3壁40cと、第4壁40dと、第5壁40eと、第6壁40fとを有する。
詳細には、第2壁40bは、第1壁40aと交差する。より詳細には、第1壁40aと第3壁40cとは、第3方向FD3において対向する。第2壁40bと第4壁40dとは、第2方向FD2において対向する。第2壁40bと第4壁40dとの各々は、例えば、複数の貫通孔を有し、網体である。第5壁40eと第6壁40fとは、第1方向FD1において対向する。
枠体40は、一対の配置部42を更に有する。具体的には、一対の配置部42の一方の配置部は、第1配置部42aを含み、一対の配置部42の他方の配置部は、第2配置部42bを含む。第1配置部42aは、枠体40の第3方向FD3の反対方向側に配置され、枠体40の第1方向FD1側に配置される。一方、第2配置部42bは、枠体40の第3方向FD3の反対方向側に配置され、枠体40の第1方向FD1の反対方向側に配置される。
一対のローラ22の一方のローラは、第1ローラ22aを含み、一対のローラ22の他方のローラは、第2ローラ22bを含む。第1ローラ22aは、第1配置部42aに配置される。一方、第2ローラ22bは、第2配置部42bに配置される。一対のローラ22の各々は、第1方向FD1に沿った回転軸線で回転する。詳細には、一対のローラ22の各々は、第1壁40a及び第2壁40bから露出する。
枠体40は、フィルタ21を収容する。具体的には、フィルタ21の第1面21aと枠体40の第1壁40aとが対向し、フィルタ21の第2面21bと枠体40の第2壁40bとが対向し、フィルタ21の第3面21cと枠体40の第3壁40cとが対向し、フィルタ21の第4面21dと枠体40の第4壁40dとが対向し、フィルタ21の第5面21eと枠体40の第5壁40eとが対向し、フィルタ21の第6面21fと枠体40の第6壁40fとが対向する。
なお、フィルタ21は、消耗品である。フィルタ21は、ユーザによって枠体40に対して着脱自在である。
実施形態1に係る加湿装置10において、フィルタユニット20は、第1姿勢及び第2姿勢のうち、いずれかの姿勢をとる。具体的には、加湿を行うときに、フィルタユニット20は、第1姿勢をとる。一方、加湿を行わないときに、フィルタユニット20は、第2姿勢をとる。
まず、図5を参照して、第1姿勢のフィルタユニット20について詳細に説明する。図5は、第1姿勢のフィルタユニット20を示す側面図である。図5に示すように、第1姿勢のフィルタユニット20において、第1壁40aは、貯水タンク30の底面31に沿って配置される。
具体的には、枠体40の第1壁40aと、貯水タンク30の底面31とが対向する。換言すれば、フィルタ21の第1面21aと、貯水タンク30の底面31とが対向する。第1長さLAは第2長さLBより小さいため、貯水タンク30の底面31を基準とした高さ位置が高くなる。その結果、所定気流F1は、フィルタ21の第2面21bからフィルタ21の第4面21dまで通過する。よって、フィルタ21に含まれる水WAが、所定気流F1中に気化する。
続けて図6を参照して、第2姿勢のフィルタユニット20について詳細に説明する。図6は、第2姿勢のフィルタユニット20を示す側面図である。図6に示すように、第2姿勢のフィルタユニット20において、第2壁40bは、貯水タンク30の底面31に沿って配置される。
具体的には、枠体40の第2壁40bと、貯水タンク30の底面31とが対向する。換言すれば、フィルタ21の第2面21bと、貯水タンク30の底面31とが対向する。その結果、第2姿勢のフィルタユニット20における貯水タンク30の底面31に対するフィルタ21の高さは、第1状態のフィルタユニット20における貯水タンク30の底面31に対するフィルタ21の高さより小さい。換言すれば、貯水タンク30の底面31を基準とした高さ位置が低くなる。よって、フィルタ21の全部又は大部分は、水WA中に浸漬される。
続けて図7を参照して、フィルタユニット20の姿勢が変化する方法について説明する。図7は、姿勢変化中のフィルタユニット20を示す側面図である。図7に示すように、一対のローラ22は、フィルタユニット20の姿勢が変化する際に貯水タンク30に対して回転する。具体的には、一対のローラ22は、底面31に対して回転する。
以上のように、加湿を行わないときに、フィルタユニット20は、第2姿勢をとるため、フィルタ21が水に含浸される。その結果、フィルタ21が乾燥しにくくなる。フィルタ21が乾燥しにくくなると、フィルタ21に物質が析出することを抑制できる。その結果、フィルタ21が目詰まりすることを抑制できる。よって、フィルタ21を比較的長期間、使用できる。
また、フィルタユニット20は、一対のローラ22を有するため、フィルタユニット20の姿勢を、容易に変化させることができる。
そして、一対のローラ22の各々は、第1壁40a及び第2壁40bから露出するため、第1壁40aを貯水タンク30の底面31に沿って配置したり、第2壁40bを貯水タンク30の底面31に沿って配置したりすることが容易に実行できる。
更に、フィルタ21に物質が析出することを抑制できるため、水は、物質を含有することができる。その結果、物質を含んだ空気を加湿装置100の外部へ排出できる。例えば、芳香剤を含んだ空気を加湿装置100の外部へ排出できる。
再び図4から図7に示すように、枠体40は、一対の突出部41を更に有する。一対の突出部41の各々は、貯水タンク30の側壁32に向かって突出する。具体的には、一対の突出部41の各々は、円柱体である。詳細には、一対の突出部41の一方の突出部は、第1突出部41aを含み、一対の突出部41の他方の突出部は、第2突出部41bを含む。第1突出部41aは、第6壁40fに配置される。第1突出部41aは、貯水タンク30の第4壁32dに向かって突出する。一方、第2突出部41bは、第5壁40eに配置される。第2突出部41bは、貯水タンク30の第2壁32bに向かって突出する。
再び図3及び図5から図7に示すように、貯水タンク30の側壁32は、一対のガイド部36を更に有する。一対のガイド部36は、一対の突出部41が挿入される。具体的には、一対のガイド部36の各々は、平行な2枚の板状部材である。平行な2枚の板状部材は、上下方向に沿って延びている。詳細には、一対のガイド部36の一方のガイド部は、第1ガイド部36aを含み、一対のガイド部36の他方のガイド部は、第2ガイド部36bを含む。第1ガイド部36aは、第4壁32dに配置される。第1ガイド部36aは、枠体40の第6壁40fに向かって突出する。一方、第2ガイド部36bは、第2壁32bに配置される。第2ガイド部36bは、枠体40の第5壁40eに向かって突出する。
一対のガイド部36は、フィルタユニット20の姿勢が変化する際に、一対の突出部41をガイドする。換言すれば、突出部41がガイド部36を移動する。その結果、フィルタユニット20の姿勢が第1姿勢と第2姿勢との間で、容易に変化できる。
再び図3に示すように、貯水タンク30の底面31は、一対の凸部37を更に有する。一対の凸部37は、一対のローラ22をガイドする。具体的には、一対の凸部37の各々は、底面31から上方に向かって突出する板状部材である。板状部材は、第1所定方向D1に沿って延びている。詳細には、一対の凸部37の一方の凸部は、第1凸部37aを含み、一対の凸部37の他方の凸部は、第2凸部37bを含む。第1凸部37aは、第1ローラ22aの第1方向FD1の反対方向側に接触される。一方、第2凸部37bは、第2ローラ22bの第1方向FD1側に接触される。
一対の凸部37は、フィルタユニット20の姿勢が変化する際に、一対のローラ22をガイドする。その結果、フィルタユニット20の姿勢が第1姿勢と第2姿勢との間で、容易に変化できる。
再び図5から図7に示すように、フィルタユニット20は、第2磁石92を有する。具体的には、第2磁石92は、突出部41に配置される。
続けて図8を参照して、実施形態1に係る制御部70について説明する。図8は、実施形態1に係る加湿装置10の構成を示すブロック図である。図8に示すように、加湿装置10は、制御部70と、操作部71と、移動部81とを更に備える。
移動部81は、貯水タンク30外に配置された第1磁石91を有する。移動部81は、第1磁石91を移動させる。第2磁石92は、第1磁石91に対応する。換言すれば、第1磁石91は、第2磁石92を引き寄せる。その結果、移動部81は、第1磁石91を上下方向に移動させると、第2磁石92は上下方向に移動する。具体的には、移動部81は、モータと、昇降機構とを更に有する。
操作部71は、加湿を行う情報を受付ける。具体的には、操作部71は、加湿を行うか否かのいずれかを示す情報を外部から受付ける。例えば、ユーザが部屋に居るときに、操作部71は加湿を行う情報を受付ける。一方、ユーザが部屋に居ないときに、操作部71は加湿を行わない情報を受付ける。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを含むハードウェア回路を含む。詳細には、制御部70は、移動部81を制御する。具体的には、制御部70は、加湿運転時に、フィルタユニット20が第1姿勢をとるように、移動部81を制御する。また、制御部70は、空気がフィルタ21を通過するように、送風部50を制御する。一方、制御部70は、加湿運転の停止時に、フィルタユニット20が第2姿勢をとるように、移動部81を制御する。
以上のように、制御部70は、移動部81を制御するため、フィルタユニット20の姿勢を自動で変化させることができる。その結果、ユーザの手間を省くことができる。
続けて図9を参照して、加湿方法について詳細に説明する。図9は、実施形態1に係る加湿方法を示すフローチャートである。図9に示すように、加湿方法は、ステップS101からステップS103を含む。加湿方法は、加湿装置100によって実行される。
まず、ステップS101において、制御部70は、操作部71の操作結果に基づいて、加湿運転を実行するか否かを判定する。加湿運転を実行すると制御部70が判定した場合(ステップS101でYES)には、処理がステップS102に進む。
次に、ステップS102において、制御部70は、フィルタユニット20が第1姿勢をとるように、移動部81を制御する。
一方、ステップS101において、加湿運転が実行しないと制御部70が判定した場合(ステップS102でNO)には、処理がステップS103に進む。換言すれば、加湿運転の停止時には、処理がステップS103に進む。
次に、ステップS103において、制御部70は、フィルタユニット20が第2姿勢をとるように、移動部81を制御する。そして、処理が終了する。
<実施形態2>
次に、図10及び図11を参照して、実施形態2に係る加湿装置10について説明する。図10及び図11は、実施形態2に係る連結フィルタユニット120と貯水タンク130とを示す側面図である。図10及び図11に示すように、加湿装置10は、連結フィルタユニット120と、貯水タンク130とを備える。連結フィルタユニット120は、「フィルタユニット」の一例である。貯水タンク130は、「容器」の一例である。
次に、図10及び図11を参照して、実施形態2に係る加湿装置10について説明する。図10及び図11は、実施形態2に係る連結フィルタユニット120と貯水タンク130とを示す側面図である。図10及び図11に示すように、加湿装置10は、連結フィルタユニット120と、貯水タンク130とを備える。連結フィルタユニット120は、「フィルタユニット」の一例である。貯水タンク130は、「容器」の一例である。
貯水タンク130は、底面131と、側壁132とを有する。側壁132は、底面131から立設する。
連結フィルタユニット120は、一対のフィルタユニット20と、連結部121とを有する。連結部121は、一対のフィルタユニット20の一方のフィルタユニットと、一対のフィルタユニット20の他方のフィルタユニットとを連結する。具体的には、連結部121は、ヒンジである。詳細には、連結部121は、一対のフィルタユニット20の一方のフィルタユニットの第3壁40cと、一対のフィルタユニット20の他方のフィルタユニットの第3壁40cとを連結する。
実施形態2に係る加湿装置10において、連結フィルタユニット120の姿勢は、第1姿勢及び第2姿勢の内のいずれかの姿勢をとる。具体的には、加湿を行うときに、連結フィルタユニット120は、第1姿勢をとる。一方、加湿を行わないときに、連結フィルタユニット120は、第2姿勢をとる。
まず、図10を参照して、第1姿勢の連結フィルタユニット120について詳細に説明する。図10は、第1姿勢の連結フィルタユニット120を示す側面図である。図10に示すように、第1姿勢の連結フィルタユニット120において、一対のフィルタユニット20の各々の第1壁40aは、貯水タンク130の底面131に沿って配置される。
また、一対のフィルタユニット20は、互いの第2壁40bが対向するように、連結されている。その結果、所定気流F1は、2個のフィルタ21を通過する。よって、2個のフィルタ21に含まれる水WAが、所定気流F1中に気化する。
続けて図11を参照して、第2姿勢の連結フィルタユニット120について詳細に説明する。図11は、第2姿勢の連結フィルタユニット120を示す側面図である。図11に示すように、第2姿勢の連結フィルタユニット120において、フィルタユニット20の各々の第2壁40bは、貯水タンク130の底面131に沿って配置される。
また、一対のフィルタユニット20は、互いの第3壁40cが対向するように、連結されている。その結果、第2姿勢の連結フィルタユニット120における貯水タンク130の底面131に対するフィルタ21の高さは、第1状態の連結フィルタユニット120における貯水タンク130の底面131に対するフィルタ21の高さより小さい。よって、2個のフィルタ21は、水WA中に浸漬される。
貯水タンク130の側壁132は、一対のガイド部136を更に有する。一対のガイド部136は、連結部121の一部が挿入される。具体的には、一対のガイド部136の各々は、平行な2枚の板状部材である。平行な2枚の板状部材は、上下方向に沿って延びている。詳細には、一対のガイド部136の一方のガイド部は、第1ガイド部136aを含み、一対のガイド部136の他方のガイド部は、第2ガイド部136bを含む。第1ガイド部136aと第2ガイド部136bとは、互いに対向する。
一対のガイド部136は、フィルタユニット120の姿勢が変化する際に、連結部121をガイドする。換言すれば、連結部121がガイド部136を移動する。その結果、フィルタユニット120の姿勢が第1姿勢と第2姿勢との間で、容易に変化できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1~図11を参照して説明したように、実施形態1及び実施形態2では、フィルタユニット20は、一対のローラ22を有したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フィルタユニット20は、一対の車輪を有してもよく、球状体を有してもよい。
(2)図1~図11を参照して説明したように、実施形態1及び実施形態2では、制御部70は、加湿運転時に、フィルタユニット20が第1姿勢をとるように、移動部81を制御し、加湿運転の停止時に、フィルタユニット20が第2姿勢をとるように、移動部81を制御したが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部70は、所定時間間隔で第1姿勢と第2姿勢とが変化するように、移動部81を制御してもよい。
(3)図1~図11を参照して説明したように、実施形態1及び実施形態2では、貯水タンク30の底面31は、一対の凸部37を有したが、本発明はこれに限定されない。例えば、貯水タンク30の底面31は、一対の凹部を有してもよく、レールを有してもよい。
本発明は、加湿装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
20 フィルタユニット
21 フィルタ
22 ローラ(回転体)
30 貯水タンク(容器)
31 底面
WA 水
21 フィルタ
22 ローラ(回転体)
30 貯水タンク(容器)
31 底面
WA 水
Claims (5)
- 水を収容可能な容器と、
フィルタユニットと
を備え、
前記フィルタユニットは、
前記容器内の前記水を吸収するフィルタと、
前記フィルタユニットの姿勢が変化する際に前記容器に対して回転する回転体と
を有し、
前記フィルタユニットは、第1姿勢及び第2姿勢のうち、いずれかの姿勢をとり、
前記第2姿勢の前記フィルタユニットにおける前記容器の底面に対する前記フィルタの高さは、前記第1姿勢の前記フィルタユニットにおける前記容器の底面に対する前記フィルタの高さより小さい、加湿装置。 - 前記フィルタユニットは、前記フィルタを収容する枠体を更に有し、
前記枠体は、第1壁と、前記第1壁と交差する第2壁とを有し、
前記回転体は、前記第1壁及び前記第2壁から露出し、
前記第1姿勢の前記フィルタユニットにおいて、前記第1壁は、前記容器の底面に沿って配置され、
前記第2姿勢の前記フィルタユニットにおいて、前記第2壁は、前記容器の底面に沿って配置される、請求項1に記載の加湿装置。 - 前記枠体は、前記容器の側壁に向かって突出する突出部を更に有し、
前記容器の前記側壁は、前記突出部が挿入されるガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記フィルタユニットの姿勢が変化する際に、前記突出部をガイドする、請求項2に記載の加湿装置。 - 前記容器外に配置された第1磁石を有し、前記第1磁石を移動させる移動部と、
前記移動部を制御する制御部と
を更に備え、
前記フィルタユニットは、前記第1磁石に対応する第2磁石を有し、
前記制御部は、
加湿運転時に、前記フィルタユニットが前記第1姿勢をとるように、前記移動部を制御し、
前記加湿運転の停止時に、前記フィルタユニットが前記第2姿勢をとるように、前記移動部を制御する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の加湿装置。 - 前記水は、物質を含有し、
前記物質は、芳香剤、防腐剤、又は、抗菌剤である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の加湿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021050425A JP2022148665A (ja) | 2021-03-24 | 2021-03-24 | 加湿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021050425A JP2022148665A (ja) | 2021-03-24 | 2021-03-24 | 加湿装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022148665A true JP2022148665A (ja) | 2022-10-06 |
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JP2021050425A Pending JP2022148665A (ja) | 2021-03-24 | 2021-03-24 | 加湿装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022148665A (ja) |
-
2021
- 2021-03-24 JP JP2021050425A patent/JP2022148665A/ja active Pending
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