JP2022147103A - 切削工具 - Google Patents

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誠 五十嵐
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一樹 岡田
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Abstract

【課題】チタン合金やステンレス鋼等の難削材の切削加工に供しても、刃先が耐塑性変形性、耐チッピング性を有し、耐久性の優れた切削工具の提供。【解決手段】CoとNiのいずれか1種または2種を4.0~15.0質量%、Cr3C2を0.5質量%以下、VCを0.5質量%以下、TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfCのいずれか1種または2種以上を12.0質量%以下含み、残部がWCおよび不可避的不純物からなり、前記WCの平均粒径が0.5~4.0μmであって、工具表面から12μm離れた内部迄の領域に存在するすべての結合相のうち、多結晶結合相が占める面積割合が70%以上である、ことを特徴とする切削工具。【選択図】図1

Description

本発明は、超硬合金(WC基焼結合金)を用いた切削工具に関するものである。
超硬合金は、機械的強度、耐熱疲労性等に優れるため、金属の切削工具として用いられている。そして、この切削工具の使用条件は、切削加工の高能率化により厳しいものとなっており、切削工具にはより一層の耐久性が求められている。
そのため、切削工具に使用される超硬合金に対して、耐久性を向上させるべく種々の提案がなされている。この提案の中には、硬度、靭性、耐折損性の向上を目的として結合相の結晶粒を制御するものがある。
例えば、特許文献1には、Coの結晶構造が0≦I(Co・hcp)/I(Co・fcc)≦0.1(I(Co・hcp)はhcp構造のCoの(101)面におけるX線回折強度で、I(Co・fcc)はfcc構造のCoの(111)面におけるX線回折強度である)を満たし、さらに、Coの格子定数が3.570以上である超硬合金が記載され、該超硬合金は靭性と強度、特に衝撃強度とが両立しているとされている。
また、例えば、特許文献2には、WC、TiC、TiNおよびTiCNから選択された少なくとも1種からなる硬質相と、鉄族金属からなる結合相とを具え、前記結合相が、硬質相粉末の3倍以上の平均粒径を有する結合相粉末で通電加圧焼結されて形成され、通電加圧焼結を行う焼結装置の加圧軸と平行な硬質合金の断面においてアスペクト比が5~20となる扁平な形状で、加圧軸と垂直な方向に伸びるように配列に方向性を有している結合相組織を含む超硬合金が記載され、該超硬合金は高靱性で硬度や強度も優れているとされている。
さらに、例えば、特許文献3には、WCの平均粒径が0.8μm以下である微粒超硬合金において、結合相粒の平均粒径が200μm以下である超硬合金が記載され、該超硬合金は耐折損性が優れているとされている。
特許第4537501号公報 特許第4177467号公報 特開2004-346370号公報
本発明者の検討によれば、前記特許文献1~3に記載された超硬合金を、チタン合金やステンレス鋼等の難削材の切削工具として用いたとき、耐塑性変形性、耐チッピング性が十分でないことが判明した。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであって、チタン合金やステンレス鋼等の難削材の切削加工に供しても、刃先の耐塑性変形性、耐チッピング性が向上し、耐久性の優れた切削工具を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成する切削工具を得るべく、鋭意検討を行った。その結果、切削工具を構成する超硬合金において、その組成を所定のものとし、かつ、複数の結晶から構成される結合相を所定の割合で有する領域が切削工具表面の近傍に存在すると、刃先の耐塑性変形性、耐チッピング性を有し、耐久性の優れた切削工具を得ることができるとの知見を得た。
本発明は、この知見に基づくものであって、次のとおりのものである。
「(1)CoとNiのいずれか1種または2種を4.0~15.0質量%、
Crを0.5質量%以下、
VCを0.5質量%以下、
TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfCのいずれか1種または2種以上を12.0質量%以下含み、
残部がWCおよび不可避的不純物からなり、
前記WCの平均粒径が0.5~4.0μmであって、
表面から12μm離れた内部迄の領域に存在するすべての結合相のうち、多結晶結合相が占める面積割合が70%以上である、
ことを特徴とする切削工具。
(2)切刃に表面被覆層を有することを特徴とする前記(1)に記載の切削工具。」
本発明の切削工具は、耐塑性変形性と耐チッピング性に優れ、チタン合金やステンレス鋼等の難削材の切削加工に供しても優れた耐久性を発揮する。
観察視野内の本発明の硬質相と結合相の一例を示す模式図である。 切刃の逃げ面塑性変形量の一例を示す模式図である。なお、上図(すくい面)は平面図、下図(切刃側逃げ面)は側面図である。
以下、本発明の実施形態に係る切削工具、特に、インサートとして用いられる場合を中心に説明する。
なお、明細書、特許請求の範囲において、数値範囲を「M~N」(M、Nは共に数値)を用いて表現する場合、その範囲は上限(N)および下限(M)の数値を含むものとする。
1.組成
本実施形態の切削工具の組成は、
CoとNiのいずれか1種または2種を4.0~15.0質量%、
Crを0.5質量%以下、
VCを0.5質量%以下、
TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfCのいずれか1種または2種以上を12.0質量%以下含み、
残部がWCおよび不可避的不純物からなる。
以下、順に説明する。
(1)CoとNi
CoとNiのいずれか1種または2種の含有割合は4.0~15.0質量%であることが好ましい。その理由は、4.0質量%未満では、耐チッピング性や耐欠損性が十分でなく、一方、15.0質量%以上では、耐塑性変形性および耐摩耗性が不十分となるためである。
CoとNiは、主に結合相に存在し、結合相の主成分、すなわち、結合相を形成するすべての成分に対して、CoとNiのいずれか1種または2種が50質量%以上を占めている。
結合相は、Cr、Ta、Nb、Ti、Zr、Hf、Vの1種または2種以上を含んでいてもよい。これら元素が結合相中に存在するときは、結合相に固溶した状態であると推定される。さらに、結合相中には、硬質相の成分であるWやC、その他の不可避的不純物が含まれていてもよい。
(2)Cr
切削工具の耐塑性変形性を向上させるため、Crを含有させることが好ましい(Crの含有は必須ではない)。その含有割合は切削工具全体に対して、Crで換算して0.5質量%以下が好ましい。
(3)VC
切削工具の耐塑性変形性を向上させるため、Vを含有させることが好ましい(Vの含有は必須ではない)。その含有割合は切削工具全体に対して、VCで換算して0.5質量%以下が好ましい。
(4)TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfC
TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfCのいずれか1種または2種以上は、γ相を形成する。γ相は存在しなくてもよいが、存在する場合の含有割合は、M(金属原子)とCが1:1で結合した炭化物と仮定して、MCにより示される化合物の1種または2種以上が切削工具全体に対して、最大で12.0質量%含まれることが好ましい。その理由は、12.0質量%を超えると、切削工具の耐摩耗性が不十分となり、また、切削工具内部で凝集体が生じやすく、欠損発生の起点となるためである。
(5)WC
WCは硬質相の主成分である。硬質相には、製造過程で不可避的に混入する不可避不純物が含まれていてもよい。
また、WCの平均粒径は、0.5~4.0μmが好ましい。その理由は、0.5μm未満であると、硬質相同士の滑りが生じて耐塑性変形性や耐欠損性が十分ではなく、一方、4.0μmを超えると、十分な耐摩耗性が得られないためである。WCの平均粒径は、1.0.~3.0μmがより好ましい。
WCの平均粒径は、ピクセルサイズにて観察し、画像解析によって、少なくとも300個の各硬質相の面積を求め、その面積に等しい円の直径を算出して平均したものである。
(6)不可避的不純物
前記のように、硬質相、結合相は製造過程で不可避的に混入する不純物を含んでいてもよく、その量は切削工具全体を100質量%として外数として0.3質量%以下が好ましい。
2.結合相の組織
図1に模式的に示すように、切削工具表面から12μm離れた切削工具の内部の領域では、多結晶結合相(A)、多結晶ではない結合相(B)および結合相以外の相(C)から、構成されている。
そして、前記内部の領域では、多結晶結合相(A)が全ての結合相((A)と(B)の和)に占める面積割合が70%以上であることが好ましい。
なお、前記内部の領域は、切削工具の表面から12μmあればよく、同30μm離れた内部まで及んでいても、前述の発明が解決しようとする課題は解決される。
多結晶結合相とは、一つの結合相が2以上の結晶粒により構成されているものをいい、後述する測定方法によって、各結晶粒の結晶方位差が5度以上の粒界によって分断されているもの、および一つの結合相が異なる結晶構造を有するものをいう。そして、切削工具の前記内部の領域では、この多結晶結合相が占める面積割合、すなわち、
(多結晶結合相の占める面積)/(結合相の全面積)
が70%以上であると、切削工具の耐塑性変形性、耐チッピング性が向上する。
ここで、前記内部の領域において、多結晶結合相の占める面積割合が70%以上であると、切削工具の耐塑性変形性、耐チッピング性が向上する理由は定かでないところがあるが、多結晶結合相内に存在する粒界によって塑性変形の原因となる転位の滑り運動が阻害されるためと考えている。
なお、特許請求の範囲、明細書において、切削工具の表面とは、縦断面における切削工具表面の一番深い谷とその次に深い谷を結んだ線をいう。切削工具の表面から12μm離れるとは、この線の垂線上に工具内部に向かって12μm離れていることをいう。
縦断面とは、切削工具がインサートのとき、その表面の凹凸を無視して、切削工具の表面が水平面であると扱ったときの切削工具表面に垂直な方向の断面であって、この垂直な方向は前述の垂線の方向と必ずしも一致しない。
また、切削工具が、ドリルのような中心軸を持つものは、縦断面とは、この軸に垂直な断面をいう。
3.表面被覆層
本実施形態の切削工具は、そのままでも、前述の目的を達成することができるが、切刃を含む切削工具の表面に表面被覆層を設けてもよい。表面被覆層を設けると、より確実に前述の目的を達成することができる。なお、表面被覆層には、特段の制約はなく、公知のものを適宜用いることができる。
4.各値の測定方法
WCの平均結晶粒および多結晶結合相の面積割合は、それぞれ、以下のようにして測定する。
(1)観察視野
EDS(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)とEBSD(Electron Back Scattered Diffraction Pattern)を備えたSEM(Scanning Election Microscope)を用いて、1視野の大きさが20μm(縦)×70μm(横)、ピクセルサイズ40nm(縦)×40nm(横)の観察視野を設定する。
(2)観察範囲
切削工具の表面から12μmまでの深さの領域を断面観察したときに、当該領域にWC粒子数、結合相数がそれぞれ4000個以上となるように、かつ、1観察視野あたりに切削工具表面を60~70μm含むようにして、例えば1000倍の倍率で複数視野(5以上)観察する。結合相およびγ相はEDSの同時測定によって識別できる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
1.原料粉末と配合
まず、焼結用の粉末として、表1に示す平均粒径(d50)が0.5~4.0μmのWC粉末、および、平均粒径(d50)が、いずれも、1.0~4.0μmの範囲内のCo粉末、Ni粉末、Cr粉末、TaC粉末、NbC粉末、TiC粉末、ZrC粉末、HfC粉末、VC粉末を用意した。
2.成形体の作成
次に、これらの粉末を、表1に示す配合組成となるように配合して、焼結用粉末を作製し、ボールミルで72時間湿式混合し、スプレードライヤーにより乾燥した後、100MPaの圧力で、ANSI呼び記号CNMG432MSの形状を得るべくプレス成形して圧粉成形体を作製した。
3.焼結
続いて、これらの圧粉成形体を、所定の温度で所定時間保持する本焼結工程を行った。本実施例では、表2に示す条件、すなわち、0.1Pa以下の真空雰囲気中、1350~1450℃の保持温度範囲まで加熱し、該保持温度で60~120分保持を行った。
4.第1回ブラスト処理
砥粒として超硬造粒粉末(超硬合金の作製時に使用したものと同一の造粒粉末)を用い、表2に示す条件で処理した。表2に示す条件は、概ね次のとおりであった。
砥粒サイズ: 直径100~200μm
ブラスト圧力: 0.20~0.40MPa
投射時間: 10~20秒
投射角度: 工具表面の法線に対して35~55度
工具表面の法線とは、切削工具の表面の凹凸を無視して、切削工具の表面が水平面であると扱ったときの切削工具表面の法線をいい、前述の垂線とは必ずしも一致しない。
5.熱処理
0.1Pa以下の真空雰囲気中で、表2に示すように700~1000℃で5~50時間保持した。
6.第2回ブラスト処理
ブラスト処理液として、Al砥粒を含んだ水を用いて、表2に示す条件で処理した。表2に示す条件は、概ね次のとおりであった。
メディア(砥粒)サイズ: 170~500(メッシュ)
メディア濃度: 15~60質量%
ブラスト圧力: 0.10~0.15MPa
投射時間: 6~60秒
投射角度: 工具表面の法線に対して35~55度
工具表面の法線とは、切削工具の表面の凹凸を無視して、切削工具の表面が水平面であると扱ったときの切削工具表面の法線をいい、前述の垂線とは必ずしも一致しない。
7.後処理
次に、機械加工、研削加工を行い、CNMG432MSの形状に整え、表3に示す切削工具1~10(以下、実施例1~10という)を作製した。
比較のために、比較例の切削工具1’~7’(以下、比較例1’~7’という)を製造した。
その製造工程は、実施例1~10の製造工程において、第1回ブラスト処理工程および熱処理工程、第2回ブラスト処理工程を省略したもの(表2では、各工程条件が「-」で記載されているもの)、あるいは、前述の製造条件を外れた表2に示す第1回ブラスト処理工程、あるいは熱処理工程を行ったものである。
すなわち、表1に示す配合組成に配合した焼結用粉末を、ボールミルで72時間湿式混合し、スプレードライヤーにより乾燥した後、100MPaの圧力でプレス成形してCNMG432MSの形状の圧粉成形体を作製し、表2に示す条件、すなわち、加熱温度:1350~1450℃、かつ、加熱保持時間:60~120分、0.1Pa以下の真空雰囲気の条件で本焼結し、第1回ブラスト処理を行うものは、ブラスト圧力:0.10~0.20MPa、投射時間:10~20秒、投射角度:工具表面の法線に対して35~55度の条件で行い、熱処理工程を行うものは、加熱温度:400~850℃、かつ、加熱保持時間:10~50時間、0.1Pa以下の真空雰囲気で行い、第2回ブラスト処理を行うものは、メディア(砥粒):Al砥粒、メディアサイズ:230~500(メッシュ)、ブラスト圧力:0.10~0.15MPa、投射時間:6~60秒、投射角度:工具表面の法線に対して35~55度の条件で行い、これを機械加工、研削加工し、CNMG432MSインサート形状の表4に示す比較例工具1’~7’を作製した。
実施例1~10および比較例1’~7’の切削工具について、前述の観察視野をもとに、成分組成、WCの平均粒径、を求め、結果を表3、表4に示す。なお、不可避的不純物の含有割合は、前述の好ましい範囲にあったことを確認している。
Figure 2022147103000002
Figure 2022147103000003
Figure 2022147103000004
Figure 2022147103000005
次に、前記実施例1~10および比較例1’~7’の表面に、表5に示す平均層厚の硬質被覆層をCVD法で被覆形成した。
Figure 2022147103000006
実施例1~10および比較例1’~7’対し、以下の切削試験を行い、切刃の逃げ面塑性変形量を測定するとともに、切れ刃の損耗状態を観察した。
以下の切削試験では、切刃の逃げ面塑性変形量として次のものを採用した。すなわち、切削前の変形していない切刃稜線を基準とし、切削によって切刃稜線が押し込まれて変形した量を切刃の逃げ面塑性変形量とした。
具体的には、図2に示すように、工具の主切刃側逃げ面(3)について、切刃から十分離れた位置で切刃(4)側逃げ面(3)とすくい面(2)が交差する稜線上に線分を引き、同線分を切刃部方向に延伸し、延伸した線分(6)と切刃部稜線間の距離(延伸した線分の垂直方向)が最も離れている部分を測定し、これを切刃の逃げ面塑性変形量(5)とした。また、切削時間終了後に切刃の損耗状態を観察した。
表6に、その切削試験の結果を示す。
Ti―6Al―4V合金丸棒の湿式外径旋削加工(直径200mm)
被削材:Ti―6Al―4V合金
切削速度:80m/min
切り込み:1.0mm
送り:0.15mm/rev
切削時間:5分
Figure 2022147103000007
また、前述の被覆層を有していない前記本発明1~4、比較例1’~4’に対して、以下の切削試験を行い、切刃の逃げ面塑性変形量を測定するとともに、切れ刃の損耗状態を観察した。
表7に、その切削試験の結果を示す。
JIS・SUS304丸棒の湿式外径旋削加工(直径200mm)
被削材:JIS・SUS304
切削速度:60m/min、
切り込み:1.0mm、
送り:0.1mm/rev、
切削時間:5分、
湿式水溶性切削油使用。
Figure 2022147103000008

表6および表7に示される試験結果によれば、実施例は、いずれも、寿命に影響を及ぼす重度のチッピングを発生することなく、優れた耐塑性変形性を発揮する。これに対して、比較例は、所定の切削時間において工具の塑性変形が大きく、一部のサンプルで刃先に欠損を生じた。すなわち、実施例は、切削工具表面から12μm離れた位置までに存在する結合相のうち、多結晶結合相が占める面積割合が70%以上であるために、高い耐塑性変形性および耐チッピング性を有する。
1 切削工具の表面
2 すくい面
3 切刃側逃げ面
4 切刃
5 逃げ面の組成変形量
6 逃げ面とすくい面の交差する稜線を延伸した線分
A 多結晶の結合相
B 結合相(多結晶の結合相ではない結合相)
C 結合相以外の相

Claims (2)

  1. CoとNiのいずれか1種または2種を4.0~15.0質量%、
    Crを0.5質量%以下、
    VCを0.5質量%以下、
    TaC、NbC、TiC、ZrCおよびHfCのいずれか1種または2種以上を12.0質量%以下含み、
    残部がWCおよび不可避的不純物からなり、
    前記WCの平均粒径が0.5~4.0μmであって、
    表面から12μm離れた内部迄の領域に存在するすべての結合相のうち、多結晶結合相が占める面積割合が70%以上である、
    ことを特徴とする切削工具。
  2. 切刃に表面被覆層を有することを特徴とする請求項1に記載の切削工具。
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