JP2022144642A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリープ現象の発生を抑制することができ、像担持体に対する間隔保持部材の従動性を高めて間隔保持部材の摩耗を抑制することが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、感光体ドラム21と、現像部30と、加圧機構13と、制御部と、備える。加圧機構13は、現像部30を感光体ドラム21に接触させ、加圧力の調整が可能である。現像部30は、現像ローラー34と、間隔保持部材36と、清掃部材37と、回転検知部と、を備える。間隔保持部材36は、現像ローラー34の両端部に支持され、感光体ドラム21と現像ローラー34との間隔を一定に保持する。回転検知部は、間隔保持部材36の第1線速を検知する。制御部は、回転検知部によって検知された第1線速に基づき、加圧機構13の加圧力を調整し、感光体ドラム21の第2線速と間隔保持部材36の第1線速との線速差を所定値以下にする従動回転処理を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム等の像担持体と、現像ローラー等のトナー担持体との間隔を一定に保持する必要がある場合がある。このため、現像ローラーの回転軸の両端部に、感光体ドラムの表面に接触する間隔保持部材を設けた画像形成装置が知られている。これに係る従来技術の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1で開示された従来の画像形成装置は、電子写真感光体(像担持体)と現像部材(トナー担持体)の間のクリアランスを維持するための間隔保持部材と、間隔保持部材表面に存在する現像剤を除去するためのクリーナー部材と、を備える。このクリーナー部材は、付勢手段による現像部材の電子写真感光体への加圧によって間隔保持部材の曲率半径を増加させる。これにより、間隔保持部材が電子写真感光体に対して滑ることなく従動し、間隔保持部材の外周部の異常摩耗を解消できる。
特開2000-98856号公報
しかしながら、従来技術では、加圧を継続的に作用させることで、時間の経過とともに徐々に変形が増加するクリープ現象が発生する虞があることに課題があった。これにより、間隔保持部材が疲労し、破損することが懸念された。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、クリープ現象の発生を抑制することができ、像担持体に対する間隔保持部材の従動性を高めて間隔保持部材の摩耗を抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、像担持体と、現像部と、加圧機構と、制御部と、を備える。前記像担持体は、表面に静電潜像が形成される。前記現像部は、前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。前記加圧機構は、前記現像部を前記像担持体に接触させ、加圧するとともに、加圧力の調整が可能である。前記制御部は、前記像担持体、前記現像部、及び前記加圧機構の動作を制御する。前記現像部は、トナー担持体と、間隔保持部材と、清掃部材と、回転検知部と、を備える。前記トナー担持体は、前記像担持体に対向配置され、前記像担持体の表面に供給する前記トナーを担持する。前記間隔保持部材は、前記トナー担持体の回転軸の両端部に回転可能に支持され、前記像担持体の表面に接触して前記像担持体と前記トナー担持体との間隔を一定に保持する。前記清掃部材は、前記間隔保持部材の表面に接触して前記間隔保持部材の表面を清掃する。前記回転検知部は、前記間隔保持部材の回転速度である第1線速を検知する。前記制御部は、前記回転検知部によって検知された前記第1線速に基づき、前記加圧機構を制御して加圧力を調整し、前記像担持体の回転速度である第2線速と前記第1線速との線速差を所定値以下にする従動回転処理を実行する。
本発明の構成によれば、像担持体の回転速度である第2線速と間隔保持部材の回転速度である第1線速との線速差を所定値以下にすることで、像担持体に対する間隔保持部材の従動性を高めることができる。これにより、加圧を継続的に作用させることなく、間隔保持部材と像担持体との間の滑りを抑制することができる。したがって、クリープ現象の発生を抑制することができ、間隔保持部材の摩耗を抑制することが可能になる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の概略断面側面図である。 図1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1の画像形成装置の画像形成部周辺の断面側面図である。 図3の画像形成部の現像部の断面平面図である。 実施例及び比較例の画像形成装置における間隔保持部材の摩耗量の推移を示すグラフである。 間隔保持部材の回転駆動力及び回転負荷力を示す説明図である。 間隔保持部材の回転駆動力及び回転負荷力と感光体ドラムに対する従動性との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、実施形態の画像形成装置1の構成を示す概略断面側面図である。図2は、図1の画像形成装置1の構成を示すブロック図である。図3は、図1の画像形成装置1の画像形成部20周辺の断面側面図である。本実施形態の画像形成装置1の一例としては、外部のコンピュータから印刷ジョブに係る画像データ及び印刷指令を受け付け、用紙等の記録媒体に対して画像形成動作を行ういわゆるプリンターである。
画像形成装置1は、図1、図2及び図3に示すように、その本体2に設けられた、給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部7、定着部8、用紙排出部9、制御部10及び記憶部11を備える。
本体2は、正面上部に配置された操作パネル2Cを有する。操作パネル2Cは、表示部2Dを有する。操作パネル2Cは、例えば使用する用紙の種類やサイズ、拡大縮小、片面印刷、両面印刷、集約印刷といった印刷条件などの設定、及び実行指令等の入力に係る画面の画像を表示部2Dに表示し、その入力をユーザー自身から直接受け付ける。また、表示部2Dは、画像形成装置1の画像形成に係る情報を表示する。
給紙部3は、本体2の底部に配置される。給紙部3は、複数枚の用紙Sを収容し、印刷時に用紙Sを1枚ずつ分離して送り出す。用紙搬送部4は、給紙部3から送り出された用紙Sを転写部7及び定着部8へと搬送し、さらに定着後の用紙Sを用紙排出口4aから用紙排出部9に排出する。露光部5は、画像データに基づき制御されたレーザー光Lを画像形成部20に向かって照射する。
画像形成部20は、給紙部3の上方であって、給紙部3の用紙搬送方向下流側に配置される。画像形成部20は、図2に示すように所定の方向(図2における反時計回り)に回転可能に支持された感光体ドラム(像担持体)21を備える。画像形成部20は、さらに感光体ドラム21の周囲に、その回転方向に沿って配置された帯電部22と、現像部30と、クリーニング部23と、を備える。なお、現像部30とクリーニング部23との間に転写部7が配置される。
感光体ドラム21は、表面に感光層21aを有する。帯電部22は、感光体ドラム21の表面を所定電位に帯電させる。露光部5は、帯電部22によって帯電された感光体ドラム21の表面を露光し、感光体ドラム21の表面に原稿画像の静電潜像を形成する。現像部30は、感光体ドラム21の表面にトナーを供給し、静電潜像を現像してトナー像を形成する。
転写部7は、給紙部3の上方であって、画像形成部20の下方に配置される。転写部7は、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を用紙Sに転写させる。クリーニング部23は、トナー像が用紙Sに転写された後、感光体ドラム21の表面に残留するトナー等を除去してクリーニングする。
定着部8は、給紙部3の上方であって、転写部7の用紙搬送方向下流側に配置される。定着部8は、トナー像が転写された用紙Sを加熱、加圧してトナー像を用紙Sに定着させる。
制御部10は、CPU、画像処理部、並びにその他の電子回路及び電子部品を含む(いずれも不図示)。CPUは、記憶部11に記憶された制御用のプログラムやデータに基づき、画像形成装置1に設けられた各構成要素の動作を制御して画像形成装置1の機能に係る処理を行う。給紙部3、用紙搬送部4、露光部5、画像形成部20、転写部7、及び定着部8のそれぞれは、制御部10から個別に指令を受け、連動して用紙Sへの画像形成を行う。
記憶部11は、例えば不図示のプログラムROM(Read Only Memory)、データROMなどといった不揮発性の記憶装置と、RAM(Random Access Memory)のような揮発性の記憶装置との組み合わせで構成される。
画像形成装置1は、図2及び図3に示すように、加圧機構13をさらに備える。
加圧機構13は、現像部30を挟み、感光体ドラム21から離れた位置に配置される。加圧機構13は、現像部30の長手方向の両端部それぞれに配置される(図4参照)。加圧機構13は、加圧部材131と、スライド部材132と、カム133と、を有する。
加圧部材131は、例えば圧縮バネ等の弾性部材で構成される。加圧部材131は、一端部がスライド部材132に接続され、他端部が現像部30の後述する現像容器31に接続され、バネの伸縮方向が感光体ドラム21に対して接近、離間する方向に延びる。スライド部材132は、加圧部材131の一端部を支持するとともに、ガイド部材(不図示)を介し、感光体ドラム21に対して接近、離間する方向に移動可能に設けられる。
カム133は、スライド部材132を挟み、加圧部材131から離れた位置に配置される。カム133は、スライド部材132に接触する。カム133は、モーター等の駆動源(不図示)に連結され、当該駆動源によって回転される。カム133は、回転することで、スライド部材132を現像容器31に対して接近、離間する方向に移動させる。これにより、加圧機構13は、現像部30を感光体ドラム21に接触させ、加圧するとともに、加圧力の調整が可能である。加圧機構13の動作は、制御部10によって制御される。
続いて、画像形成部20の構成について、図3に加えて図4を用いて説明する。図4は、図3の画像形成部20の現像部30の断面平面図である。なお、図4には、現像容器31内の現像剤の搬送経路及び搬送方向を白抜き矢印で示した。
感光体ドラム21は、中心軸線を水平にして回転可能に支持された円筒形状であり、中心軸線回りに一定速度で回転される。感光体ドラム21は、例えばアルミニウム等の金属製のドラム素管の表面(外周面)に、アモルファスシリコン等の無機感光体で構成される感光層21aを有する。感光体ドラム21の表面には、静電潜像が形成される。
現像部30は、例えば本体2に対して着脱可能である。現像部30は、図3及び図4に示すように、現像容器31と、第1攪拌搬送部材32と、第2攪拌搬送部材33と、現像ローラー(トナー担持体)34と、規制部材35と、間隔保持部材36と、清掃部材37と、回転検知部38と、を備える。
現像容器31は、感光体ドラム21の軸線方向(図3の紙面奥行き方向、図4の左右横方向)に沿って延びる細長い形状であって、その長手方向を水平にして配置される。現像容器31は、現像部30から感光体ドラム21に供給する現像剤として、例えば磁性トナーのみからなる磁性一成分現像剤を収容する。なお、現像剤は、例えば非磁性一成分現像剤であっても良いし、トナー及び磁性キャリアを含む二成分現像剤であっても良い。また、本書内の説明において、現像剤を単に「トナー」と呼ぶことがある。
第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33は、現像容器31内の仕切り部311によって区分された第1攪拌室312及び第2攪拌室313に並置される。第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33は、感光体ドラム21と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器31に支持される。第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33は、それらの軸線回りに回転することで、当該回転の軸線方向に沿って互いに反対方向(第1方向w1及び第2方向w2)に現像剤を攪拌しながら搬送する。
現像ローラー34は、その表面の一部が現像容器31から露出し、感光体ドラム21に対向配置される。現像ローラー34は、感光体ドラム21の軸線と平行に延びる軸線回りに回転可能にして現像容器31に支持される。現像ローラー34は、感光体ドラム21との対向領域において感光体ドラム21の表面に供給するトナーを担持する。現像ローラー34は、現像容器31内のトナーを感光体ドラム21の表面に供給し、静電潜像を現像してトナー像を形成する。
規制部材35は、現像ローラー34と感光体ドラム21との対向領域の、現像ローラー34の回転方向上流側に配置される。規制部材35は、現像ローラー34と対向して近接し、その先端と現像ローラー34の表面との間に所定の間隔を設けて配置される。規制部材35は、現像ローラー34の軸線方向の全域にわたって延びる。
現像容器31内のトナーは、第1攪拌搬送部材32及び第2攪拌搬送部材33によって攪拌、循環されて帯電され、現像ローラー34の表面に担持される。現像ローラー34の表面に担持された現像剤(トナー)は、規制部材35によって層厚が規制される。現像ローラー34に所定の現像電圧が印加されると、感光体ドラム21の表面の電位との間の電位差により、現像ローラー34の表面に担持されたトナーが感光体ドラム21との対向領域において感光体ドラム21の表面に飛翔する。このようにして、感光体ドラム21の表面の静電潜像は、トナーによって現像される。
間隔保持部材36は、現像ローラー34の回転軸34xの両端部に回転可能に支持される。間隔保持部材36は、例えばPOM(ポリアセタール)樹脂で構成された円筒形状の回転体であって、回転軸線が回転軸34xの同軸上に設けられる。間隔保持部材36は、例えば感光体ドラム21と現像ローラー34との間の保持したい間隔の2倍の長さを、現像ローラー34の直径に加算した直径を有する。
現像部30が加圧機構13によって感光体ドラム21に接触、加圧されることで、間隔保持部材36は、感光体ドラム21の表面に接触して感光体ドラム21と現像ローラー34との間隔を一定に保持する。間隔保持部材36は、感光体ドラム21との間で生じる摩擦力によって感光体ドラム21に従動し、感光体ドラム21とは反対方向に回転する。
清掃部材37は、現像容器31の内面であって、間隔保持部材36に対向配置される。清掃部材37は、例えばナイロン等で構成されるパイルを弾性部材に植毛した部材である。清掃部材37は、例えば両面テープ等で現像容器31の内面に貼付され、間隔保持部材36の周面に沿って延びる。
清掃部材37は、間隔保持部材36の表面(周面)に接触する。清掃部材37は、弾性部材が規定量圧縮され、植毛部が間隔保持部材36に押し当てられ、間隔保持部材36の表面(周面)を清掃する。これにより、間隔保持部材36の表面に付着したトナーを含む現像剤や紙粉等が除去される。
回転検知部38は、間隔保持部材36に隣接して配置される。回転検知部38は、例えば発光素子、受光素子、及びコードホイール等を含む光学式のエンコーダや、レーザードップラー式の速度計等で構成される。回転検知部38は、間隔保持部材36の回転速度である第1線速(周速度)を検知する。
間隔保持部材36の摩耗量は、現像部30を加圧して間隔保持部材36を感光体ドラム21に押し付けたときに間隔保持部材36が感光体ドラム21から受ける反力Wと、間隔保持部材36が滑った距離Lとの積(W×L)に比例する。なお、間隔保持部材36が感光体ドラム21に対して従動回転している場合、距離L=0である。すなわち、間隔保持部材36が滑らず、感光体ドラム21に対して従動回転し、距離L=0に近づけることができれば、間隔保持部材36の摩耗量の増大を抑制することができる。
このため、制御部10は、回転検知部38によって検知された間隔保持部材36の回転速度である第1線速に基づき、加圧機構13を制御して加圧力を調整し、感光体ドラム21の回転速度である第2線速(周速度)と第1線速との線速差を所定値以下にする従動回転処理を実行する。
図5は、実施例及び比較例の画像形成装置における間隔保持部材の摩耗量の推移を示すグラフである。実施例の画像形成装置1及び比較例の画像形成装置それぞれおいて、間隔保持部材36に係る従動回転処理の有無が間隔保持部材36の摩耗量に与える影響を評価した。
比較例の画像形成装置では、現像部30の長手方向の両端部それぞれの加圧機構13ともに、加圧力を5Nとした。これに対して、実施例の画像形成装置1では、間隔保持部材36の第1線速に基づいて加圧機構13を制御し、加圧力を15Nとした。これにより、感光体ドラム21の第2線速と間隔保持部材36の第1線速との線速差が所定値以下になるようにした。
画像形成装置のその他の構成及び動作条件としては、画像形成速度が40枚/min、感光ドラムの第2線速(周速度)が240.28mm/sec、感光体ドラムの直径が30mm、感光体ドラムと現像ローラーとの間隔が0.3mm、感光体ドラムの感光層がアモルファスシリコン層である。
図5によれば、比較例の画像形成装置よりも実施例の画像形成装置1のほうが、間隔保持部材36の摩耗量を低く抑制できていることが分かる。すなわち、上記実施形態の構成によれば、感光体ドラム21の回転速度である第2線速と間隔保持部材36の回転速度である第1線速との線速差を所定値以下にすることで、感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性を高めることができる。これにより、加圧を継続的に作用させることなく、間隔保持部材36と感光体ドラム21との間の滑りを抑制することができる。したがって、クリープ現象の発生を抑制することができ、間隔保持部材36の摩耗を抑制することが可能になる。
図6は、間隔保持部材36の回転駆動力F1及び回転負荷力F2を示す説明図である。感光体ドラム21が回転する際、感光体ドラム21から間隔保持部材36に作用する、加圧機構13による加圧力の反力によって間隔保持部材36の回転駆動力F1が発生する。また、清掃部材37から間隔保持部材36の回転方向に対して反対向きに、回転負荷力F2が加わる。感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性は、間隔保持部材36の回転駆動力F1と回転負荷力F2との関係によって決まっている。そして、F1≧2×F2を満たすことで、間隔保持部材36が感光体ドラム21に対して従動回転することが分かっている。
このため、制御部10は、感光体ドラム21が回転する際、感光体ドラム21から間隔保持部材36に作用する、加圧機構13による加圧力の反力によって発生する間隔保持部材36の回転駆動力F1と、清掃部材37から間隔保持部材36の回転方向に対して反対向きに加わる回転負荷力F2との関係が、F1≧2×F2を満たすように加圧機構13による加圧力を変化させる。この構成によれば、間隔保持部材36が感光体ドラム21に対して従動回転し、間隔保持部材36の摩耗を抑制することが可能である。
図7は、間隔保持部材36の回転駆動力F1及び回転負荷力F2と感光体ドラム21に対する従動性との関係を示すグラフである。感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性について、間隔保持部材36の第1線速V1と、感光体ドラム21の第2線速V2と、間隔保持部材36の回転駆動力F1と、間隔保持部材36の回転負荷力F2とは、図7の関係となる。間隔保持部材36の回転負荷力F2が一定であるため、加圧機構13による加圧力を変化させると、間隔保持部材36の回転駆動力F1が変化する。
そして、制御部10は、従動回転処理として、間隔保持部材36の第1線速V1と、感光体ドラム21の第2線速V2との線速比(V1/V2)を所定の線速比以下にすることが好ましい。言い換えれば、制御部10は、図7に示す曲線を辿るように、加圧機構13による加圧力を変化させることが好ましい。線速比(V1/V2)を所定の線速比以下にすることは、線速比(V1/V2)をできるだけ1(従動回転)に近づけることを意味する。
この構成によれば、間隔保持部材36が感光体ドラム21に対して従動回転するために、加圧機構13による加圧力を必要最低限に設定することができる。これにより、間隔保持部材36の摩耗を抑制することが可能であるとともに、より効果的にクリープ現象の発生を抑制することができる。
また、間隔保持部材36に係る従動回転処理に先立って、画像形成装置1では、画像形成装置1の使用開始時に、回転駆動力F1と回転負荷力F2との関係がF1≧2×F2を満たすように加圧機構13による加圧力を決定するとともに、画像形成装置1の使用開始時における第1線速V1と第2線速V1の初期線速比が記録される。そして、制御部10は、所定時間経過毎に回転検知部38によって線速比(V1/V2)を検知し、検知された線速比(V1/V2)が初期線速比になるように加圧機構13による加圧力を変化させる。
この構成によれば、従動回転処理を頻繁に実行することを抑制することができる。すなわち、従動回転処理を効率良く実行することができ、感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性を高めることができる。したがって、より効果的にクリープ現象の発生を抑制することができ、間隔保持部材36の摩耗を抑制することが可能になる。
また、回転検知部38は、現像ローラー34の回転軸34xの両端部側それぞれの間隔保持部材36に対して個別に第1線速V1を検知可能である。そして、加圧機構13は、現像ローラー34の回転軸34xの両端部側それぞれに対して個別に加圧力を調整可能である。そして、制御部10は、現像ローラー34の回転軸34xの両端部側それぞれの第1線速V1に基づいて加圧機構13による加圧力を個別に調整する。
この構成によれば、現像ローラー34の回転軸34xの両端部それぞれにおいて異なる間隔保持部材36の第1線速V1に基づき、加圧機構13による加圧力を個別に調整することができる。したがって、2つの間隔保持部材36の状態に応じて、個別に感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性を高めることができる。すなわち、より効果的にクリープ現象の発生を抑制することができ、間隔保持部材36の摩耗を抑制することが可能になる。
また、感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性が低下し、加圧機構13による加圧力の調整が限界に達することがある。これにより、間隔保持部材36の摩耗量が増加して感光体ドラム21と現像ローラー34との間隔が狭くなり、トナー消費量が増大するとともに、画像品質が低下することが懸念される。したがって、制御部10は、加圧機構13による加圧力が所定の上限値または下限値に達した場合に、現像部30の交換を促す情報を表示部2Dに表示する。この構成によれば、感光体ドラム21に対する間隔保持部材36の従動性が低下が進行した場合に、トナー消費量の増大や、画像品質の低下といった不具合が発生する前に、現像部30を交換することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像形成装置1は、モノクロの画像形成を行うモノクロ印刷用の画像形成装置であることとしたが、このような機種に限定されるわけではない。画像形成装置は、複数色の画像を重ねてカラーの画像形成を行うカラー印刷用の画像形成装置であって良い。
本発明は、画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
2 本体
2D 表示部
5 露光部
7 転写部
8 定着部
10 制御部
11 記憶部
13 加圧機構
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
21a 感光層
30 現像部
31 現像容器
34 現像ローラー(トナー担持体)
34x 回転軸
36 間隔保持部材
37 清掃部材
38 回転検知部

Claims (6)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体の表面にトナーを供給し、前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記現像部を前記像担持体に接触させ、加圧するとともに、加圧力の調整が可能な加圧機構と、
    前記像担持体、前記現像部、及び前記加圧機構の動作を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記現像部は、
    前記像担持体に対向配置され、前記像担持体の表面に供給する前記トナーを担持するトナー担持体と、
    前記トナー担持体の回転軸の両端部に回転可能に支持され、前記像担持体の表面に接触して前記像担持体と前記トナー担持体との間隔を一定に保持する間隔保持部材と、
    前記間隔保持部材の表面に接触して前記間隔保持部材の表面を清掃する清掃部材と、
    前記間隔保持部材の回転速度である第1線速を検知する回転検知部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記回転検知部によって検知された前記第1線速に基づき、前記加圧機構を制御して加圧力を調整し、前記像担持体の回転速度である第2線速と前記第1線速との線速差を所定値以下にする従動回転処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記従動回転処理として、前記第1線速と前記第2線速との線速比を所定の線速比以下にすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記像担持体が回転する際、前記像担持体から前記間隔保持部材に作用する、前記加圧機構による加圧力の反力によって発生する前記間隔保持部材の回転駆動力F1と、前記清掃部材から前記間隔保持部材の回転方向に対して反対向きに加わる回転負荷力F2との関係が、F1≧2×F2を満たすように前記加圧機構による加圧力を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置の使用開始時に、前記回転駆動力F1と前記回転負荷力F2との関係がF1≧2×F2を満たすように前記加圧機構による加圧力を決定するとともに、前記画像形成装置の使用開始時における前記第1線速と前記第2線速の初期線速比を記録しておき、
    前記制御部は、所定時間経過毎に前記回転検知部によって前記線速比を検知し、検知された前記線速比が前記初期線速比になるように前記加圧機構による加圧力を変化させることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記回転検知部は、前記トナー担持体の前記回転軸の両端部側それぞれの前記間隔保持部材に対して個別に前記第1線速を検知可能であり、
    前記加圧機構は、前記トナー担持体の前記回転軸の両端部側それぞれに対して個別に加圧力を調整可能であり、
    前記制御部は、前記トナー担持体の前記回転軸の両端部側それぞれの前記第1線速に基づいて前記加圧機構による加圧力を個別に調整することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 画像形成に係る情報を表示する表示部を備え、
    前記制御部は、前記加圧機構による加圧力が所定の上限値または下限値に達した場合に、前記現像部の交換を促す情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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