JP2022143763A - 層高レベル検知装置及び工業炉 - Google Patents

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一輝 川田
Kazuteru Kawada
暁 佐藤
Akira Sato
華野 角本
Hanano Kakumoto
祐太 ▲高▼本
Yuta Takamoto
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Abstract

【課題】ダスト等が付着することによる検知精度への影響を抑えることのできる層高レベル検知装置及び工業炉を提供する。【解決手段】工業炉1内の層高レベルをマイクロ波を用いて検知する層高レベル検知装置2であって、炉内にマイクロ波を発信する発信部、及び反射マイクロ波を受信する受信部を有するマイクロ波レベル検知計21と、発信部及び受信部を炉内空間から隔てるフィルタ構造体24と、フィルタ構造体24にガスを供給するガス供給装置27Aとを備える。フィルタ構造体は、円板状の第1フィルタ材と、前記第1フィルタ材の炉内側に所定の隙間をもって配置された円環板状の第2フィルタ材とを有し、ガス供給装置27Aから供給されるガスが、前記第1フィルタ材の外周縁から前記隙間へ進入し、前記第2フィルタ材の内孔側へ向けて流れるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、層高レベル検知装置及び工業炉に関し、特に、工業炉内の層高レベルをマイクロ波を用いて検知する層高レベル検知装置及びこの層高レベル検知装置を備える工業炉に関する。
工業用に使用される炉(工業炉)の一つとして、例えば一般廃棄物や産業廃棄物などの廃棄物を処理するために、廃棄物をガス化溶融して処理する廃棄物溶融炉がある。廃棄物溶融炉には、炉内における廃棄物の量を把握するための層高レベル検知装置が設けられており、この装置で検知する層高状況に応じて操業を行っている。
マイクロ波を利用したレベル検知計は、技術分野を問わず広く採用されている非接触式のレベル検知計である。しかし、廃棄物溶融炉にそのまま設置すると、炉内を上昇する高温ガスの熱によって損傷等が起こりやすいので、熱の影響を抑えるための保護対策が必要である。また、高温ガスに同伴するダスト、油分、水分など(以下、「ダスト等」という。)が付着することによる検知精度への影響を抑えるための対策も必要である。
このような高温ガスやダスト等の影響を抑える保護対策として、特許文献1には、マイクロ波レベル検知計の発信器及び受信器を炉内空間から隔てるように耐熱性を有するセラミック系繊維フィルタを配置し、このセラミック系繊維フィルタにパルスガスを供給する構成とした層高レベル検知装置が開示されている。そして特許文献1によると、このような構成としたことにより、内外面の内圧差やパルス圧力によるセラミック系繊維フィルタの変形能によって、表面に付着したダスト等を自動的に払い落すことが可能となり、その結果、ダスト等が付着することによる検知精度への影響も抑制することができるとされている。
確かに特許文献1の層高レベル検知装置により、従前に比べダスト等の付着を抑制することはできる。しかし、特許文献1のように内外面の内圧差やパルス圧力によるセラミック系繊維フィルタの変形能によってダスト等を払い落す方式では、ダストが多い場合、セラミック系繊維フィルタの炉内側表面に付着したダスト等を払い落すことは困難になる場合があり、依然としてダスト等が付着することによる検知精度への影響が見られることがあった。
特開2011-21910号公報
本発明が解決しようとする課題は、ダスト等が付着することによる検知精度への影響を抑えることのできる層高レベル検知装置及び工業炉を提供することにある。
本発明の一観点によれば、次の層高レベル検知装置が提供される。
工業炉内の層高レベルをマイクロ波を用いて検知する層高レベル検知装置であって、
炉内にマイクロ波を発信する発信部、及び反射マイクロ波を受信する受信部を有するマイクロ波レベル検知計と、
前記発信部及び前記受信部を炉内空間から隔てるフィルタ構造体と、
前記フィルタ構造体にガスを供給するガス供給装置とを備え、
前記フィルタ構造体は、円板状の第1フィルタ材と、前記第1フィルタ材の炉内側に所定の隙間をもって配置された円環板状の第2フィルタ材とを有し、
前記ガス供給装置から供給されるガスが、前記第1フィルタ材の外周縁から前記隙間へ進入し、前記第2フィルタ材の内孔側へ向けて流れるように構成されている、層高レベル検知装置。
本発明の他の観点によれば、上記した層高レベル検知装置を備える工業炉が提供される。
本発明によれば、ガス供給装置から供給されるガスが、第1フィルタ材の外周縁から第2フィルタ材との間の隙間へ進入し、第2フィルタ材の内孔側へ向けて流れるように構成されているから、ガス供給装置から供給されるガスは、フィルタ構造体の炉内側中央部に積極的に誘導される。これにより、フィルタ構造体の炉内側表面へのダスト等の付着を抑制することができると共に、フィルタ構造体の炉内側表面に付着したダスト等を自動的に払い落すことができる。
本発明の一実施形態である層高レベル検知装置を備える工業炉の要部の概略断面図。 図1の層高レベル検知装置におけるフィルタ収納部25近傍の具体的な構成例を示す断面図。 図1の層高レベル検知装置におけるフィルタ構造体の平面図。 図3のA-A断面図。 図3のB-B断面図。 図4のC-C断面図。 図4のD-D断面図。
図1に、本発明の一実施形態である層高レベル検知装置を備える工業炉の要部を概略断面により示している。
本実施形態では、工業炉である廃棄物溶融炉1の上部に、層高レベル検知装置2を配置している。層高レベル検知装置2は、廃棄物溶融炉1の炉本体11の上部に形成されたノズル12に、仕切り弁3等を介して着脱可能に連結されたマイクロ波レベル検知計21と、パージガス及びパルスガスが導入される導入口を有する第1の筒状体22Aを備えている。マイクロ波レベル検知計21と第1の筒状体22Aとはフランジ23Aによって着脱可能に連結されている。具体的には、マイクロ波レベル検知計21は、第1の筒状体22Aの上部側に着脱可能に設けられている。
なお、仕切り弁3は、例えばマイクロ波レベル検知計21の保守作業を行う際にハンドル31によって開閉するものであり、通常は弁を開いた状態にしている。また、図1では、マイクロ波レベル検知計21や仕切り弁3を着脱可能にする構造としてフランジとボルト・ナットを用いているが、これに限定されることはない。
マイクロ波レベル検知計21は、炉内にマイクロ波を発信する発信部、炉内にある廃棄物群の上面(すなわち、層高レベル)に反射したマイクロ波を受信する受信部、並びに発信及び受信したマイクロ波から例えば減衰量に基づいて層高レベルを演算により求める演算部(例えば、演算回路など)を有する。ただし、例えば廃棄物溶融炉1の全体動作を制御する制御部で層高レベルを求める構成とすることで、マイクロ波レベル検知計21から演算部を省略することもできる。
なお、マイクロ波レベル検知計21には、マイクロ波を送受信する送信部及び受信部として、例えば先端に向かうにつれて径が拡大するコーン形状のアンテナを装着してもよい。また、マイクロ波レベル検知計21の先端とフランジ23Aとの隙間をなくすためのシール部材を設けるようにしてもよい。
第1の筒状体22Aの下面側に、当該筒状体22Aの内部空間と炉内空間とを仕切るフィルタ構造体24が設けられている。すなわち、フィルタ構造体24によって、マイクロ波レベル検知計21が炉内空間から隔てられた構造となっている。フィルタ構造体24の詳細な構成は後述するが、第1の筒状体22Aの下面側に対して着脱交換可能なカートリッジ式となっている。すなわち、第1の筒状体22Aの下面側には、カートリッジ式のフィルタ構造体24を着脱交換可能に収納するフィルタ収納部25が設けられている。
フィルタ収納部25の下面側には第2の筒状体22Bが接続されている。また、第2の筒状体22Bの下面側にはフランジ23Bを介して第3の筒状体22Cが連結されている。そして、第3の筒状体22Cの内部に、円筒状のネズミ返し部26が設けられている。また、第3の筒状体22Cの下面側にフランジ23Cを介して仕切り弁3が連結されている。
図2に、フィルタ収納部25近傍の具体的な構成例を断面により示している。この構成例では、第1の筒状体22Aの下面側に、フィルタ収納部25がシール溶接によって接続され、フィルタ収納部25の下面側に、第2の筒状体22Bがシール溶接によって接続されている。そして、第2の筒状体22Bの下面側にフランジ23Bを介して第3の筒状体22Cが連結されている。また、この構成例では、第2の筒状体22Bを第3の筒状体22Cの内部まで延長することで、これをネズミ返し部26としている。
次に、フィルタ構造体24の具体的な構成について説明する。
図3はフィルタ構造体24の平面図、図4は図3のA-A断面図、図5は図3のB-B断面図、図6は図4のC-C断面図、図7は図4のD-D断面図である。
フィルタ構造体24は、第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242がフィルタ材取付カセット243に配置されて一体化されたもので、図2に示したフィルタ収納部25に対して着脱交換可能なカートリッジ式となっている。具体的にフィルタ構造体24をフィルタ収納部25に取り付ける際は、フィルタ材取付カセット243をフィルタ収納部25に装入し、フランジ部243aをフィルタ収納部25のフランジ部25aにボルト243bで固定する。また、フィルタ構造体24をフィルタ収納部25から取り外す際は、ボルト243bによる固定を解除し、フィルタ材取付カセット243をフィルタ収納部25から引き出す。
なお、フィルタ材取付カセット243及びフィルタ収納部25はいずれも金属、具体的にはステンレス鋼よりなる。そして、フィルタ材取付カセット243とフィルタ収納部25との接触面はメタルタッチになっている。
第1フィルタ材241は外径が100mmの円板状である。また、第2フィルタ材242は外径が100mm、内径が40mmの円環板状であり、第1フィルタ材241の下方(炉内側)に所定の隙間Sをもって配置されている。具体的には図4に示すように、フィルタ材取付カセット243のフィルタ材設置部243cに、第2フィルタ材242をPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製のパッキン243dを介して設置する。次に、PTFE製の支持部材243eの先端部を挟むようにして第1フィルタ材241を第2フィルタ材242と整合するように設置する。このとき、第1フィルタ材241の上面と支持部材243eの上面は面一となるように第1フィルタ材241と支持部材243eの寸法関係を調整している。そして、第1フィルタ材241の上面及び支持部材243eの上面に跨るようにPTFE製の固定部材243fを設置し、ボルト243gによりフィルタ材設置部243cに固定する。これにより、第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242が、支持部材243eの先端部の厚み分、具体的には2mm程度の隙間Sをもって、フィルタ材設置部243cに一体的に設置される。ここで、固定部材243fは図3に表れているように、第1フィルタ材241の円周方向に沿って等間隔で複数箇所(本実施形態では4箇所)に設置される。また支持部材243eも固定部材243fに対応して複数箇所(本実施形態では4箇所)に設置される。本実施形態において、パッキン243d、支持部材243e及び固定部材243fの材質はPTFEとしたがこれには限定されず、耐熱性を有し、かつ第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242を損傷させない他の材質としてもよい。
なお、フィルタ材設置部243cは開口部を有し、この開口部の下部径は85mmである。すなわち、本実施形態において第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242よりなる二重フィルタの実効外径は85mmである。
第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242はいずれも石英ガラスよりなる。石英ガラスは、マイクロ波透過率が高く、耐熱性にも優れていることから、工業炉内の層高レベルをマイクロ波を用いて検知する層高レベル検知装置において、フィルタ材の材質として最適である。また、石英ガラスは表面が平滑であることから、フィルタ材を石英ガラスとすることで、フィルタ材にダスト等が付着しにくくなると共に、付着したダスト等を払い落しやすくなる。
マイクロ波透過率が高い物質としては石英ガラスのほかに、PTFE、ポリスチレン、硼珪酸ガラス、アルミナ等があり、これらをフィルタ材の材質とすることもできる。ただし、マイクロ波透過率、耐熱性及び表面の平滑性を総合的に考慮すると、フィルタ材の材質としては石英ガラスが最適である。なお、本発明において第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242はいずれも非通気性の材料(物質)で構成することが前提である。
再び図1を参照すると、層高レベル検知装置2は、フィルタ構造体24によって炉内空間と隔てられた第1の筒状体22Aの内部空間に、パージガス及びパルスガスをそれぞれ供給するガス供給装置27A,27Bを備えている。パージガスの供給装置27Aは、例えば窒素ガス等の不活性ガスの供給源271と接続されたガス供給管272を通じて連続的にパージガスを供給する。一方、パルスガスの供給装置27Bは、例えば窒素ガス(等の不活性ガスの供給源271と接続されたガス供給管272に、パルスガスを発生させるためのパルスガスバルブ273及びブラスタタンク274が連結された構成である。
パージガスの供給装置27Aは、フィルタ構造体24より上方の空間が炉内圧力よりも高い圧力でパージされるように不活性ガスを連続供給する。一方、パルスガスの供給装置27Bは、時折、間欠的にパルスガスを発生するように動作が制御される。例えば、パルスガスバルブ273の弁体を開閉させることによって、ガスの圧力及び/又は流量を変動させてパルスガスを発生させることができる。この場合、バルブ自体の種類や形状等は限定されることはなく、自動で開閉動作を制御可能な一般的なバルブを用いることができる。さらに、開閉動作は、例えば現場に配置される制御盤によって自動又は手動で制御される。これに限られず、廃棄物溶融炉1の全体動作を制御する制御部で行うこともできる。制御部は、例えばCPUを有するコンピュータによって構成することができ、パルスガスを発生させるタイミングなどの情報をメモリ等に格納しておくこともできる。
パルスガスを発生させるタイミングとしては、例えば予め決めた所定の周期(例えば、1時間毎など)で定期的に発生させるようにしてもよく、あるいは検知信号の乱れ(ノイズなど)が予め決めた閾値以上になったときに発生させるようにしてもよい。さらには、これら両方を組み合わせた制御を行ってもよい。
上述の構成を有する本実施形態の層高レベル検知装置2においては、マイクロ波を送受信して廃棄物の層高レベルを検知すると共に、少なくともフィルタ構造体24より上方の空間が炉内圧力よりも高い圧力となるように不活性ガス(N)を供給してパージする。パージされたガス(N)は、フィルタ構造体24に供給される。フィルタ構造体24に供給されたガス(N)は、図6に概念的に示しているように第1フィルタ材241の外周縁に向かって流れ、その後、図7に概念的に示しているように第1フィルタ材の外周縁から第1フィルタ材241と第2フィルタ材242との間の隙間Sへ進入し、第2フィルタ材242の内孔242a側へ向けて流れる。すなわち、フィルタ構造体24に供給されたガス(N)は、図5に概念的に示しているように第1フィルタ材241の外周縁から隙間Sへ進入し、第2フィルタ材242の内孔242a側へ向けて流れる。このように、フィルタ構造体24に供給されたガス(N)は、フィルタ構造体24の炉内側中央部に積極的に誘導される。これにより、フィルタ構造体24の炉内側表面、特に第2フィルタ材242の内孔242aから炉内側に露出している第1フィルタ材241の炉内側表面中央部へのダスト等の付着を抑制することができると共に、フィルタ構造体の炉内側表面、特に上述の第1フィルタ材241の炉内側表面中央部に付着したダスト等を自動的に払い落すことができる。その結果、ダスト等が付着することによる検知精度への影響を抑制することができる。したがって、長期に渡って安定した層高レベルの検知を行うことが可能となる。
また、フィルタ構造体24より上方の空間が炉内圧力よりも高い圧力となるように不活性ガス(N)を供給してパージすることにより、マイクロ波レベル検知計21を空冷することができるので、廃棄物溶融炉1からの熱の影響も抑制することができる。
ここで詳細は後述するが、本実施形態において上述した第1フィルタ材241の炉内側表面中央部は、マイクロ波レベル検知計21から発信されるマイクロ波の中心側のより強いビームが通過する部分であり、本実施形態によれば上述の通り、マイクロ波のより強いビームが通過する部分において特にダスト等の付着を抑制することができることから、ダスト等が付着することによる検知精度への影響をさらに抑制することができる。
次に、層高レベル検知装置2における各部材の好ましい寸法関係等について説明する。
本実施形態においてマイクロ波レベル検知計21が、初期径が70mm、広がり角度が片側2度のマイクロ波を発信する場合、このマイクロ波には中心側により強いビームがあり、その外側により弱いビームがある。以下の説明ではより強いビームとより弱いビームとを総称してマイクロ波ビームという。また、図1には、このマイクロ波ビームの照射範囲を破線により概念的に示している。
本実施形態において、フィルタ構造体24の上下に位置する第1の筒状体22A及び第2の筒状体22Bの内径は、例えばマイクロ波ビームの照射範囲との隙間が10mm程度となるように、必要最小限度の大きさとする。具体的に第1の筒状体22Aの内径は約90mm、第2の筒状体22Bの内径は約115mmとしている。このように、フィルタ構造体24の上下に位置する第1の筒状体22A及び第2の筒状体22Bの内径を必要最小限度の大きさとすることで、フィルタ構造体24を通過するガスの流速を高くすることができる。これにより、フィルタ構造体24の炉内側表面へのダスト等の付着を抑制する効果と、フィルタ構造体24の炉内側表面に付着したダスト等を払い落す効果が大きくなる。さらに、フィルタ構造体24の上下に位置する第1の筒状体22A及び第2の筒状体22Bの内径を必要最小限度の大きさとすることで、フィルタ構造体24とフィルタ収納部25とのメタルタッチの面積が減少するので、ガスのリーク量を低減することができる。
また、フィルタ構造体24の上側にある第1の筒状体22Aの長さは、フィルタ構造体24における二重フィルタ(第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242)の実効外径を小さくしてフィルタ構造体24を小型化する点から、ガス供給装置27A,27Bを設置できる範囲でなるべく小さくする。具体的に第1の筒状体22Aの長さは約90mmとしている。
一方、フィルタ構造体24の下側にある第2の筒状体22Bの長さはマイクロ波ビームに干渉しない長さとする必要があり、本実施形態において第2の筒状体22Bの長さは約90mmとしている。
上述の通り、フィルタ構造体24における二重フィルタ(第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242)の実効外径は85mmであり、これは、当該二重フィルタの位置におけるマイクロ波ビームの照射範囲径(約80mm)から設定したものである。すなわち、当該二重フィルタの実効外径はマイクロ波ビームの照射範囲に若干の余裕代をもって設定する。
また、当該二重フィルタの位置におけるマイクロ波レベル検知計21の測定限界径は約40mmであり、これに合わせて、第2フィルタ材242の内孔242aの径を40mmに設定している。すなわち、本実施形態において第2フィルタ材242の内径(内孔242aの径)はマイクロ波レベル検知計21の測定限界径に合わせて設定している。
第3の筒状体22Cの長さは300mm以上であることが好ましく、本実施形態では約500mmとしている。第3の筒状体22Cの長さを300mm以上とすることにより、炉内からフィルタ構造体24へのダスト等の飛来を抑制することができる。
また、本実施形態では第3の筒状体22C内に、円筒状のネズミ返し部26を備えている。本実施形態においてネズミ返し部26は、図2に示したように第2の筒状体22Bを第3の筒状体22Cの内部まで延長したもので、このネズミ返し部26の外径は、第1フィルタ材241及び第2フィルタ材242の外径より大きい。また、ネズミ返し部26の突出長さは75mmであり、このネズミ返し部26の下端部とマイクロ波ビームの照射範囲との隙間は10mm程度以上となるのが好ましい。
このように、第3の筒状体22C内にネズミ返し部26を設けることで、炉内から第3の筒状体22Cの内壁面に沿って上昇して来るダスト等がフィルタ構造体24側へ侵入することを抑制することができる。
以上のように本実施形態によれば、フィルタ構造体24の炉内側表面へのダスト等の付着を抑制することができると共に、フィルタ構造体24の炉内側表面に付着したダスト等を自動的に払い落すことができる。また、廃棄物溶融炉1からの熱の影響も抑制することができる。
本実施形態では、フィルタ構造体24にガスを供給するガス供給装置として、パージガスの供給装置27Aとパルスガスの供給装置27Bを設けたが、パルスガスの供給装置27Bは必ずしも必要ではなく省略可能である。また、パルスガスの供給装置27Bを第1の筒状体22Aに設ける代わりに第2の筒状体22Bに設け、フィルタ構造体24の炉内側表面へ向けてパルスガスを噴出させるようにすることもできる。
また、本実施形態では、第1の筒状体22Aにパージガスの供給装置27Aとパルスガスの供給装置27Bを設けたが、マイクロ波レベル検知計21と第1の筒状体22Aとを連結しているフランジ23Aにパージガスの供給装置27Aとパルスガスの供給装置27Bを設けることもできる。この場合、第1の筒状体22Aは省略可能であり、フィルタ構造体24はマイクロ波レベル検知計21の下側に設けることもできる。
また、本実施形態ではマイクロ波レベル検知計21にアンテナがない形態を一例として示したが、この形態に限定されることはなく、例えばコーン形状、お椀形状、円筒状、矩形状などのアンテナをマイクロ波レベル検知計21に備える形態であってもよい。この場合、アンテナを収容する筒状体(すなわち、アンテナ収容体)の形状も、アンテナの形状に適合する形状とすることができる。
また、層高レベル検知装置2を設置位置は、図1に示したような炉の上部に限定されることはなく、炉の側面などに設置してもよい。この場合、例えばマイクロ波の発信用と受信用の2つのアンテナを、炉の側面の互いに対向する位置に配置するようにしてもよい。さらに、必ずしも演算等によって層高レベルを求めることまで行わなくともよく、例えば廃棄物が予め決めた一定の高さまで堆積しているか否かを検知するだけでもよい。
さらに、層高レベル検知装置2が設置されるのは廃棄物溶融炉1に限定されることはなく、公知の種々の工業炉に設置されて、炉内の投入物などの層高レベルを検知可能であることはいうまでもない。
その他種々の置換、変形、変更等が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者には明らかである。
1 廃棄物溶融炉
11 炉本体
12 ノズル
2 層高レベル検知装置
21 マイクロ波レベル検知計
22A 第1の筒状体
22B 第2の筒状体
22C 第3の筒状体
23A,23B,23C フランジ
24 フィルタ構造体
241 第1フィルタ材
242 第2フィルタ材
242a 内孔
243 フィルタ材取付カセット
243a フランジ部
243b ボルト
243c フィルタ材設置部
243d パッキン
243e 支持部材
243f 固定部材
243g ボルト
25 フィルタ収納部
26 ネズミ返し部
27A,27B ガス供給装置
271 不活性ガスの供給源
272 ガス供給管
273 パルスガスバルブ
274 ブラスタタンク
3 仕切弁
31 ハンドル

Claims (5)

  1. 工業炉内の層高レベルをマイクロ波を用いて検知する層高レベル検知装置であって、
    炉内にマイクロ波を発信する発信部、及び反射マイクロ波を受信する受信部を有するマイクロ波レベル検知計と、
    前記発信部及び前記受信部を炉内空間から隔てるフィルタ構造体と、
    前記フィルタ構造体にガスを供給するガス供給装置とを備え、
    前記フィルタ構造体は、円板状の第1フィルタ材と、前記第1フィルタ材の炉内側に所定の隙間をもって配置された円環板状の第2フィルタ材とを有し、
    前記ガス供給装置から供給されるガスが、前記第1フィルタ材の外周縁から前記隙間へ進入し、前記第2フィルタ材の内孔側へ向けて流れるように構成されている、層高レベル検知装置。
  2. 前記第1フィルタ材及び前記第2フィルタ材は石英ガラスよりなる、請求項1に記載の層高レベル検知装置。
  3. 前記フィルタ構造体は着脱交換可能なカートリッジ式である、請求項1又は2に記載の層高レベル検知装置。
  4. 前記フィルタ構造体と炉内とを通じる筒状体内に、前記第1フィルタ材及び前記第2フィルタ材の外径より大きい内径を有する円筒状のネズミ返し部を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の層高レベル検知装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の層高レベル検知装置を備える工業炉。
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