JP2022143717A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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公二 松峯
Koji Matsumine
賢志 石田
Kenji Ishida
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Abstract

Figure 2022143717000001
【課題】ランプの周囲環境で冷却風が良好に流れ、ランプを効率よく冷却することのできる紫外線照射装置を提供する。
【解決手段】紫外線照射装置は、紫外線を放射する棒状のランプと、ランプからの放射された紫外線を反射するミラーと、ランプハウスと、光透過部材を備える。ランプハウスは、ランプとミラーが配置された内部空間と、ミラーで反射された紫外線が出射する長手方向に沿って延びる光出射口と、内部空間に連通する通風孔を備える。光透過部材は、ランプハウスの光出射口側に配置されている。ランプハウスと光透過部材の間には、ランプハウスの幅方向の少なくとも一方側に設けられた少なくとも1つの通風口が配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、紫外線照射装置に関する。
紫外線硬化型の樹脂、およびその樹脂を含む塗料の硬化には、紫外線が利用される。また、半導体素子、フラットパネルディスプレイなどの製造工程におけるシリコンウエハ、ガラス基板等の表面を光洗浄(ドライ洗浄)するためにも、紫外線が利用される。
紫外線を放射するランプとしては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等が知られている。
ランプの保護、寿命保持、周囲部品の変形防止等の観点から、ランプハウスの内部空間およびランプの冷却は、重視すべき事項である。
ランプの冷却方式として、特許文献1に記載の装置は空冷方式を採用している。この方式では、冷却風は、ランプハウスの光出射口からランプハウス内に進入し、ランプを冷却した後に、ランプを囲むミラーに形成された通風路を通り、さらにランプハウスの上部に設けられたダクトを通って外部に排気される。
特開平7-68163 号
近年、処理時間の短縮のために、紫外線出力の大きいランプが求められており、高い電力を入力するランプが開発されてきている。ランプの入力が大きくなると、ランプの温度は高くなる。そのため、ランプの温度を適切に保とうとして、冷却風量を増やしたが、ランプの温度が部分的に十分に下がらないことが分かった。これは、従来の空冷方式では、ランプの近傍に冷却風の局部的な滞留が起こることが原因だと考えられる。
そこで、本発明は、ランプの周囲環境で冷却風が良好に流れ、ランプを効率よく冷却することのできる紫外線照射装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様に係る紫外線照射装置は、紫外線を放射する棒状のランプと、前記ランプからの放射された紫外線を反射するミラーと、長手方向と幅方向を有しており、前記棒状のランプと前記ミラーが配置された内部空間と、前記ミラーで反射された紫外線が出射する前記長手方向に沿って延びる光出射口と、前記内部空間に連通する通風孔を備えるランプハウスと、前記ランプハウスの前記光出射口側に配置された光透過部材と、前記ランプハウスと前記光透過部材の間に配置され、前記ランプハウスの前記幅方向の少なくとも一方側に設けられた少なくとも1つの通風口とを備える。
この態様によれば、ランプハウスと光透過部材の間に配置された通風口を通じて冷却風が流入し、ランプの周囲に、ランプの長手方向に沿って巻き付くような螺旋状の冷却風の流れが生じる。このことにより、ランプの周囲での冷却風の滞留がなくなり、ランプを効率よく冷却することができる。
好ましくは、前記ランプハウスの前記長手方向の両端部にそれぞれ配置され、前記光透過部材を前記ランプハウスに連結し、冷却風を通さない2つの連結部材をさらに備えてよい。
この場合には、ランプハウスの長手方向の両端部において光透過部材をランプハウスに連結する連結部材が冷却風を通さないため、ランプハウスと光透過部材の間の冷却風が流通する開口が限定される。すなわち、ランプハウスの長手方向の両端部において、ランプハウスと光透過部材の間に隙間がない。したがって、ランプの周囲での冷却風の螺旋状の流れが乱されることがない。したがって、ランプをさらに効率よく冷却することができる。
好ましくは、前記ランプハウスと前記光透過部材の間には、前記幅方向の両側において、第1の隙間と第2の隙間があり、前記第1の隙間には、冷却風を通さない少なくとも1つの遮風壁が設けられてよい。
この場合には、ランプハウスの幅方向の第1の隙間において冷却風を通さない遮風壁が設けられているため、ランプハウスと光透過部材の間の冷却風が流通する開口が限定され、ランプハウスの内部空間で流れる空気が第1の隙間に設けられている遮風壁に当たって跳ね返され、ランプの周囲での冷却風の螺旋状の流れが形成されやすい。したがって、ランプをさらに効率よく冷却することができる。
さらに好ましくは、前記遮風壁は、前記第1の隙間を閉塞してよく、前記第2の隙間は、すべて開口していることにより、前記第2の隙間に前記通風口が設けられていてよい。
あるいは、前記遮風壁が設けられた前記第1の隙間に複数の通風口が設けられてよく、前記第2の隙間は、すべて開口していることにより、前記第2の隙間に他の通風口が設けられてよい。
この場合には、ランプハウスの幅方向の第2の隙間において大きな通風口を通じて冷却風が流通する一方、第1の隙間において複数の小さな通風口が設けられているため、第1の隙間の小さな通風口を通じて冷却風が大きな通風口よりも高速で流通する。したがって、ランプの周囲での冷却風の螺旋状の流れの速度が上昇する。したがって、ランプをさらに効率よく冷却することができる。
さらに好ましくは、前記遮風壁が設けられた前記第1の隙間に少なくとも3つの通風口が設けられてよく、前記長手方向の中央に設けられた通風口は、他の通風口よりも小さい面積を有してよい。
この場合には、長手方向の中央に設けられた通風口の面積が小さいため、中央の通風口がランプの長手方向の中央付近での高い速度の冷却風の流れをもたらし、高温になりやすいランプの長手方向の中央付近を局所的に冷却することができる。
本発明の態様においては、ランプの周囲環境で冷却風が良好に流れ、ランプを効率よく冷却することができる。
本発明の第1の実施形態に係る紫外線照射装置の正面図である。 図1のII-II線に沿って視た平面断面図である。 図1のIII-III線に沿って視た底面断面図である。 図1のIV-IV線に沿って視た側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る紫外線照射装置の正面図である。 図5のVI-VI線に沿って視た底面断面図である。 図5のVII-VII線に沿って視た側面断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る紫外線照射装置の正面図である。 図8のIX-IX線に沿って視た底面断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る紫外線照射装置の正面図である。 図10のXI-XI線に沿って視た底面断面図である。 複数の実施形態に係る紫外線照射装置の冷却効果の確認実験結果を示す表である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施の形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
第1の実施形態
図1から図4に示すように、第1の実施形態に係る紫外線照射装置1は、ランプハウス2、ランプ4、ミラー6、光透過部材8、連結部材10,12、および遮風壁14を有する。
ランプハウス2は、長手方向と幅方向を有するほぼ直方体の箱であり、上壁2a、側壁2b,2c、および端壁2d,2eを有する。側壁2b,2cは、ランプハウス2の幅方向の両端に配置され、端壁2d,2eは、ランプハウス2の長手方向の両端に配置されている。上壁2a、側壁2b,2c、および端壁2d,2eの各々は矩形の板であり、これらの壁によって内部空間16が画定されている。これらの壁は平板であるが、折り曲げまたは湾曲した板であってもよい。ランプハウス2のこれらの壁は、例えば金属のような剛性材料から形成されており、冷却風を通さない。
側壁2b,2cと端壁2d,2eで囲まれたランプハウス2の矩形の上端は、全体的に上壁2aで覆われている一方、側壁2b,2cと端壁2d,2eで囲まれたランプハウス2の矩形の下端は、全体的に開放されており、紫外線が出射する光出射口18を成している。
実施形態の説明における「上」、「下」、「側」といった言葉は、図示の実施形態を説明するための例示に過ぎず、紫外線照射装置1の使用状態を限定する意図ではない。例えば、図示の実施形態では、紫外線照射装置1から下方に向けて紫外線が放出されるが、紫外線照射装置1の向きを変更することによって、紫外線が側方、上方または斜め方向に放出されるようになっていてもよい。
一方の端壁2dには、内部空間16に連通する貫通孔である通風孔2fを備える。紫外線照射装置1は、管20を介して排風機22に接続され、通風孔2fは、管20の空洞を介して排風機22に連通する。したがって、ランプハウス2の内部空間16の冷却風は、通風孔2fを通じて排出される。
ランプ4は紫外線を放射する。ランプ4は、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等のいずれのタイプであってもよい。ランプ4は棒状であって、ランプハウス2の長手方向に沿って延びるように、内部空間16に配置されている。
ミラー6もランプハウス2の長手方向に沿って延びるように、内部空間16に配置されている。ミラー6は、ランプ4からの放射された紫外線を光出射口18に向けて反射する。図4から明らかなように、ミラー6は、2つの湾曲した可動のミラー部材6a,6bと、ランプ4の周囲でミラー部材6a,6bを回転移動させる機構(図示せず)を有する。紫外線照射装置1で紫外線を物体に照射しない期間には、光出射口18からランプ4からの紫外線が出射しないように、ミラー部材6a,6bはランプ4の下方に移動させられる。紫外線照射装置1で紫外線を物体に照射する実使用期間には、光出射口18から紫外線が出射するように、図面に示すように、ミラー部材6a,6bはランプ4の上方に移動させられる。ミラー部材6a,6bは、実使用期間には、反射して光出射口18を通じて出射した紫外線を集束させる集光ミラー6を形成する。あるいは、ミラー部材6a,6bは、実使用期間には、反射して光出射口18を通じて出射した紫外線を平行にするコリメーターミラー6を形成してもよい。実使用期間において、接近したミラー部材6a,6bが形成するミラー6は、他の形状を有してもよい。
このようにして、実使用期間には、ランプハウス2の長手方向に延びる棒状のランプ4から放射された紫外線は、直接、またはランプハウス2の長手方向に延びるミラー6で反射され、やはりランプハウス2の長手方向に延びる光出射口18を通じて出射する。図示のように、実使用期間において、ミラー部材6a,6bが接近しているが、両者の間には、ランプハウス2の長手方向に延びる溝6cが残る。ミラー6の溝6cは、ランプ4を冷却した冷却風の、排風機22への通風路である。
光透過部材8は、光透過部材8の光出射口18側に、ランプハウス2に間隔をおいて配置されている。光透過部材8は、処理に必要な波長の紫外線を透過するガラス板、または不要な波長の光をカットする光学フィルターである。上記光学フィルターは、必要な波長の紫外線を通過させ、不要な波長領域の光線(例えば、赤外線等)を通さない。このような光学フィルター自体は、ガラス基板に誘電体多層膜を積層させることにより製造可能であり、公知である。
光透過部材8は、冷却風を通さず、ランプ4が設けられたランプハウス2の内部空間16の内部での冷却風の流れのガイドとして機能する。図面において、紫外線以外の白抜き矢印は、冷却風の流れを示す。
図示の実施形態では、光透過部材8は、側壁2b,2cと端壁2d,2eの下端、すなわち光出射口18に平行に配置されているが、光出射口18に対して傾斜していてもよい。
また、図示の実施形態では、光透過部材8は、ランプハウス2の長さおよび幅とほぼ同じ長さおよび幅を有するが、光透過部材8のサイズは、図示の実施形態に限定されない。光透過部材8は、ランプハウス2の長さより大きい長さを有してもよいし、より小さい長さを有してもよい。また、光透過部材8は、ランプハウス2の幅より大きい幅を有してもよいし、より小さい幅を有してもよい。光透過部材8が上記の光学フィルターである場合には、光透過部材8は光出射口18の全体を覆うのが好ましいが、光透過部材8がガラス板である場合には、光透過部材8は光出射口18の全体を覆う必要がない。
図1~図3から明らかなように、連結部材10,12は、ランプハウス2の長手方向の両端部にそれぞれ配置され、光透過部材8をランプハウス2に連結する。具体的には、連結部材10,12は、ランプハウス2の端壁2d,2eにそれぞれ取り付けられており、光透過部材8の長手方向両端部は連結部材10,12にそれぞれ取り付けられている。連結部材10,12は、例えば金属のような剛性材料から形成されており、冷却風を通さず、ランプハウス2と光透過部材8の間の冷却風が流入する開口を限定する。すなわち、連結部材10,12がランプハウス2の長手方向の両端部において光透過部材8とランプハウス2を隙間なく連結する。
したがって、図4から明らかなように、ランプハウス2と光透過部材8の間には、幅方向の両側において、第1の隙間24aと第2の隙間24bがある。第1の隙間24aには遮風壁14が設けられている。遮風壁14は、例えば金属やガラスのような剛性材料から形成されており、冷却風を通さず、ランプ4が設けられたランプハウス2の内部空間16の内部での冷却風の流れのガイドとして機能する。他方、第2の隙間24bは、2つの連結部材10,12の間全体で開口していることにより、第2の隙間24bに大きな通風口26が設けられている。
図1および図3から明らかなように、第1の隙間24aには、複数の小さな通風口28a,28bが設けられている。つまり、第1の隙間24aには、部分的に通風口28a,28bが設けられ、部分的に遮風部が設けられている。第1の隙間24aに配置された遮風壁14は、2つの連結部材10,12から離れており、2つの通風口28aは、遮風壁14と連結部材10の間の隙間、および遮風壁14と連結部材12の間の隙間である。他の通風口28bは、遮風壁14の中央の上端(ランプハウス2側)に形成された切り欠きにより設けられている。2つの通風口28aは同寸法であるが、中央の通風口28bの高さは通風口28aの高さより小さく、ランプハウス2の長手方向に沿った長さについては通風口28bが通風口28aより大きい。
この実施形態において、排風機22で内部空間16の内部の冷却風を排出した際の、冷却風の流れについて説明する。排風機22の動作により、冷却風が光出射口18から内部空間16に取り込まれる。しかし、上記したように、光出射口18の下側は光透過部材8により覆われており、また、ランプハウス2の長手方向の両端部は、連結部材10,12により閉塞されている。したがって、冷却風は、第2の隙間24bに形成されている通風口26と、第1の隙間24aに形成されている通風口28a,28bから光出射口18に向かって侵入する。
この時、第2の隙間24bの通風口26から流入する冷却風(以下、冷却風Aと呼ぶ)と、第1の隙間24aの通風口28a,28bから流入する冷却風(以下、冷却風Bと呼ぶ)の流量と流速を比較する。冷却風(A)は、開口幅が広いので、流量は大きいが流速は遅い。一方、冷却風(B)は、開口幅が狭いので、流量は小さいが流速は速い。
図4に示すように、第2の隙間24bの通風口26から流入した冷却風Aの大部分は、すぐに光出射口18に進入するのではなく、いったん光透過部材8の表面に沿って流れた後、第1の隙間24aに設けられている遮風壁14に衝突し反射してから光出射口18に進入する。すなわち、ランプ4と光出射口18の位置関係に対して、冷却風Aは斜め方向(同図において左斜め下方向)から内部空間16に進入する。内部空間16に侵入した冷却風Aはミラー部材6aに衝突して分離し、一方はミラー部材6aに沿って溝6cから排気され、他方はランプ4の下方を通過しミラー部材6bに沿って溝6cから排気される。その結果、冷却風Aは、ランプの周囲をランプ4に巻き付くように螺旋状に流れる。
一方、第1の隙間24aの通風口28a,28bから流入した冷却風Bは、流速は速いものの、流量が少ないので、流量の多い冷却風Aの流れに押され、冷却風Aとともに、図4において左斜め下方向から光出射口18に進入する。しかし、冷却風Bは流速が速いので、すぐにはミラー6間の溝6cから排気されず、冷却風の流速を速めるとともに、ランプ4に対し螺旋状の流れが形成されることをより確実にする。
さらに、連結部材10,12により、ランプの長手方向の両端部からは冷却風が進入してこない。そのため、冷却風の、ランプ4の長手方向に沿う螺旋状の流れが乱されることがない。
ランプ4の長手方向に沿って螺旋状に流れた冷却風は、その後、溝6cから通風孔2f、排風機22を介して排気される。
発明者は、このような螺旋状の冷却風の流れを、ランプ4の表面に複数の糸を固定することにより確認した。
このランプの周囲に生じるランプ長手方向に沿った螺旋状の冷却風の流れにより、ランプ4の表面近傍に、冷却風の渦流(冷却風の滞留)が生じることがなくなり、従来に比べてランプの表面温度を低下させることができたのだと考えられる。
第2の実施形態
図5から図7に示すように、第2の実施形態に係る紫外線照射装置30においては、ランプハウス2と光透過部材8の間の第1の隙間24aにも第2の隙間24bにも遮風壁が設けられていない。第1の実施形態と同様に、第2の隙間24bは、2つの連結部材10,12の間全体で開口していることにより、第2の隙間24bに大きな通風口26が設けられている。他方、第1の実施形態と異なり、第1の隙間24aも、2つの連結部材10,12の間全体で開口していることにより、第1の隙間24aに大きな通風口38が設けられている。
この実施形態によれば、ランプハウス2と光透過部材8の間に配置された通風口26,38を通じて冷却風が流入する。このような構成でも、ランプの周囲に螺旋状の冷却風の流れが生じる。また、ランプハウス2の長手方向の両端部においては、冷却風を通さない連結部材10,12が設けられているため、ランプハウス2の長手方向の両端部において、ランプハウス2と光透過部材8の間に隙間がない。したがって、ランプの長手方向に沿って流れる螺旋状の冷却風の流れが妨げられない。
但し、ランプハウス2の幅方向の両側において同じ大きさの通風口26,38を通じて冷却風が流入するため、冷却風の速度が相殺され、且つ、遮風壁がないため、形成される螺旋状の冷却風の流れは、第1の実施形態の場合に比べて小さいと考えられる。
第3の実施形態
図8および図9に示すように、第3の実施形態に係る紫外線照射装置40においては、第1の隙間24aに、2つの連結部材10,12に接触して第1の隙間24aを完全に閉塞する遮風壁44が設けられている。遮風壁44は、例えば金属やガラスのような剛性材料から形成されており、冷却風を通さず、ランプ4が設けられたランプハウス2の内部空間16の内部での冷却風の流れのガイドとして機能する。他方、第1の実施形態と同様に、第2の隙間24bは、2つの連結部材10,12の間全体で開口していることにより、第2の隙間24bに大きな通風口26が設けられている。
この実施形態によれば、ランプハウス2の幅方向の第1の隙間24aの全体は冷却風を通さない遮風壁44で閉塞されているため、ランプハウス2と光透過部材8の間の冷却風が流入する開口が限定される。ランプハウス2と光透過部材8の間に配置された通風口26を通じて冷却風が流入し、第1の実施形態の場合と同様に、遮風壁44にぶつかって跳ね返され、光出射口18から内部空間16に流入する。そして、ランプの周囲を螺旋状に流れる冷却風を形成する。
ランプ4の外周を全体にわたって冷却した冷却風は、通風孔2fを通じて内部空間16から排出される。
第4の実施形態
図10および図11に示すように、第4の実施形態に係る紫外線照射装置50においては、第1の隙間24aに、ランプハウス2の長手方向に間隔をおいて2つの遮風壁54,55が設けられている。遮風壁54,55は、例えば金属やガラスのような剛性材料から形成されており、冷却風を通さず、ランプ4が設けられたランプハウス2の内部空間16の内部での冷却風の流れのガイドとして機能する。他方、第1の実施形態と同様に、第2の隙間24bは、2つの連結部材10,12の間全体で開口していることにより、第2の隙間24bに大きな通風口26が設けられている。
第1の隙間24aには、複数の小さな通風口58a,58bが設けられている。つまり、第1の隙間24aには、部分的に通風口58a,58bが設けられ、部分的に遮風壁54,55が設けられている。連結部材10に近い方の遮風壁54は、連結部材10から離れており、1つの通風口58aは、遮風壁54と連結部材10の間の隙間である。連結部材12に近い方の遮風壁55は、連結部材12から離れており、他の1つの通風口58aは、遮風壁55と連結部材12の間の隙間である。他の通風口58bは、遮風壁54,55の間の隙間である。2つの通風口58aは同寸法である。中央の通風口58bの高さは通風口58aの高さと同じであるが、ランプハウス2の長手方向に沿った長さについては通風口58bが通風口58aより大きい。
この実施形態によれば、第1の実施形態と同じ効果が達成される。
実験結果
発明者は、上記の実施形態に係る紫外線照射装置の冷却効果を確認するための実験を行った。実験においては、ランプ4として高圧水銀ランプを用い、ランプ4の長手方向の中央における下部(光出射口18側の部分)TにK型の熱電対を取り付けた(図1、図5、図8、図10参照)。ランプ4は、280W/cmの電力で発光させた。
そして、消費電力が1.5kWの排風機22を周波数60kHzで動作させ、通風口を通じて、ランプハウス2の内部空間16に冷却風を導入しランプ4を冷却した。排気口としての通風孔2fにおける風量は19.3m/minであり、静圧は-2.7kPaであった。この条件の下、ランプ4の下部Tの温度を測定した。測定結果を図12に示す。
第1の実施形態に係る紫外線照射装置1では、第2の隙間24bの通風口26は、13mmの高さと、760mmの長さ(ランプハウス2の長手方向での長さ)を有する。通風口26の長さは、連結部材10,12の間隔である。遮風壁14は、連結部材10,12の各々から50mm離れた位置に配置され、2つの通風口28aは、13mmの高さと、50mmの長さを有する。中央の通風口28bは、3mmの高さと、80mmの長さを有する。したがって、中央の通風口28bは、第1の隙間24aの両端の通風口28aの各々の面積より小さい。ランプ4の下部Tの温度は877℃であった。
一方、比較例の紫外線照射装置を準備した。この比較例では、光透過部材8が設けられておらず、ランプハウス2の光出射口18には何も重ねられていない。遮風壁も設けられていない。同条件において、比較例の紫外線照射装置では、ランプの下部の温度は1048℃であった。第1の実施形態は、比較例と比較して、ランプの下部の温度を171℃低下させることができた。したがって、第1の実施形態に係る紫外線照射装置1の上記の効果が証明された。また、第1の実施形態では、遮風壁14の中央に面積が小さい通風口28bが形成され、通風口28bが高い速度の冷却風の流れをもたらすので、ランプ4の長手方向の中央付近での局所的な冷却が可能となり、大幅にランプ4の下部Tの温度を低下させることができたと考えられる。
第2の実施形態に係る紫外線照射装置30では、第2の隙間24bの通風口26は、13mmの高さと、760mmの長さを有する。第1の隙間24aの通風口38も同じ高さと同じ長さを有する。ランプ4の下部Tの温度は1018℃であった。第2の実施形態は、比較例と比較して、ランプの下部の温度を30℃低下させることができた。第1の実施形態と比較して、第2の実施形態の冷却効果が低かった原因は、両方の通風口26,38を通じて流入する冷却風の速度が相殺されたことと、遮風壁がないため、ランプ4の周囲の螺旋状の冷却風の流れの速度が小さかったためであると考えられる。
第3の実施形態に係る紫外線照射装置40では、第2の隙間24bの通風口26は、13mmの高さと、760mmの長さを有する。第1の隙間24aは遮風壁44で完全に閉塞された。ランプ4の下部Tの温度は911℃であり、比較例と比較して、ランプの下部の温度を137℃低下させることができた。比較例と比較して、ランプ下部の温度を大きく低下させることができた原因は、通風口26を通じて流入した冷却風が、高い流速で遮風壁44に当たって跳ね返され、冷却風がランプ4の周囲で螺旋状に流れて、ランプ4の外周を全体にわたって冷却したためであると考えられる。
第4の実施形態に係る紫外線照射装置50では、第2の隙間24bの通風口26は、13mmの高さと、760mmの長さを有する。連結部材10に近い方の遮風壁54は、連結部材10から50mm離れた位置に配置され、連結部材12に近い方の遮風壁55も、連結部材12から離れた位置に配置されている。したがって、2つの通風口58aは、13mmの高さと、50mmの長さを有する。遮風壁54,55の間の距離は、80mmであり、中央の通風口58bは、13mmの高さと、80mmの長さを有する。したがって、中央の通風口58bは、第1の隙間24aの両端の通風口58aの各々の面積より大きい。ランプ4の下部Tの温度は900℃であり、比較例と比較して、ランプの下部の温度を148℃低下させることができた。したがって、第4の実施形態に係る紫外線照射装置50の上記の効果が証明された。
また、第1の実施形態と第4の実施形態の結果から、長手方向の中央の通風口の面積は両端の通風口の面積より小さい方が、中央の通風口がランプ4の長手方向の中央付近での高い速度の冷却風の流れをもたらし、高温になりやすいランプ4の長手方向の中央付近を局所的に冷却するので、冷却効果が高いことが分かった。したがって、遮風壁が設けられた第1の隙間24aに少なくとも3つの通風口が設けられる場合、長手方向の中央に設けられた通風口は、他の通風口よりも小さい面積を有するのが好ましい。
変形例
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
例えば、ミラー6は、ランプ4の長手方向に延びる溝6cの代わりに、複数の貫通孔または開口を有してもよい。例えば、実使用期間において、ミラー部材6a,6bが接近しているとき、ミラー部材6a,6bが部分的に接触し、他の部分が接触しないで複数の貫通孔または開口となるようにしてもよい。
ミラー6は固定式であって、溝6cまたは複数の貫通孔もしくは開口を有してもよい。
排風機22の代わりに、紫外線照射装置に送風機を接続してもよい。この場合には、送風機は通風孔2fを通じて冷却風をランプハウス2の内部空間16に送り込む。この場合もランプハウス2と光透過部材8の間に配置された通風口を通じて冷却風が流出し、ランプハウス2の内部空間16で高い速度で冷却風が流れ、ランプ4を効率よく冷却することができる。この場合にも、第1の隙間24aに遮風壁を設ければ、ランプハウス2の内部空間16で流れる冷却風が遮風壁に当たって跳ね返され、冷却風がランプ4の周囲で螺旋状に流れる。
上記の実施形態では、連結部材10,12は、ランプハウス2の長手方向の両端部において光透過部材8とランプハウス2を隙間なく連結する。しかし、ランプハウス2の長手方向の両端部において光透過部材8とランプハウス2の間が完全に閉塞されていなくてもよい。連結部材10,12、特に通風孔2fから遠い方の連結部材12には貫通孔を形成してもよい。
1,30,40,50 紫外線照射装置
2 ランプハウス
2f 通風孔
4 ランプ
6 ミラー
8 光透過部材
10,12 連結部材
14,44,54,55 遮風壁
16 内部空間
18 光出射口
24a 第1の隙間
24b 第2の隙間
26,28a,28b,38,58a,58b 通風口

Claims (5)

  1. 紫外線を放射する棒状のランプと、
    前記ランプからの放射された紫外線を反射するミラーと、
    長手方向と幅方向を有しており、前記棒状のランプと前記ミラーが配置された内部空間と、前記ミラーで反射された紫外線が出射する前記長手方向に沿って延びる光出射口と、前記内部空間に連通する通風孔を備えるランプハウスと、
    前記ランプハウスの前記光出射口の外側に配置された光透過部材と、
    前記ランプハウスと前記光透過部材の間に配置され、前記ランプハウスの前記幅方向の少なくとも一方側に設けられた少なくとも1つの通風口とを備える
    紫外線照射装置。
  2. 前記ランプハウスの前記長手方向の両端部にそれぞれ配置され、前記光透過部材を前記ランプハウスに連結する2つの連結部材をさらに備え、
    前記連結部材は、冷却風を通さない
    ことを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記ランプハウスと前記光透過部材の間には、前記幅方向の両側において、第1の隙間と第2の隙間があり、
    前記第1の隙間には、冷却風を通さない少なくとも1つの遮風壁が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記遮風壁は、前記第1の隙間を閉塞し、
    前記第2の隙間は、すべて開口していることにより、前記第2の隙間に前記通風口が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記遮風壁が設けられた前記第1の隙間に複数の通風口が設けられ、
    前記第2の隙間は、すべて開口していることにより、前記第2の隙間に他の通風口が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の紫外線照射装置。
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