JP2022142902A - 力計測装置及び力計測方法、手術装置、及び手術システム - Google Patents

力計測装置及び力計測方法、手術装置、及び手術システム Download PDF

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Abstract

【課題】眼球内に挿入された術具に作用する力を計測する力計測装置を提供する。【解決手段】力計測装置は、トロッカーに作用する外力に関する第1の情報と、前記トロッカーに挿通される術具に作用する外力に関する第2の情報を取得する取得部と、前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部を具備する。前記術具は、前記トロッカーを介して前記生体と交差する挿入点に発生する力積がゼロとなるようにピボット操作され、前記演算部は、前記トロッカーが前記生体から受ける力積を無視して、前記術具の先端に作用する外力を推定する。【選択図】 図4

Description

本明細書で開示する技術(以下、「本開示」とする)は、手術中に生体組織と術具先端の間に作用する力を計測する力計測装置及び力計測方法、網膜手術装置、及び手術システムに関する。
一般に外科手術は、術者の感覚運動によって行われる難しい作業である。とりわけ網膜手術のように、小規模で脆弱な環境下で微細な術具を使用する手術の場合、術者はミクロンオーダーの動作を行う必要がある。このような作業においては、知覚不能な微小な力による患部への侵襲を抑制するために、術者に力覚を認識させることが好ましい。
例えば、網膜顕微鏡手術に使用される術具の先端近傍に力覚センサを配置して、眼球内部での生体組織と術具先端の間に作用する接触力を直接的に計測する方法が提案されている(特許文献1を参照のこと)。この方法によれば、術具の根元側(近位端)に力覚センサを搭載して、眼球外部から術具先端に作用する接触力を推定する方法に比べて、外乱(主に、トロッカー拘束点で発生する摩擦力など)の影響を受けずに高精度で計測することができるという利点がある。
しかしながら、臨床で使用されている一般的な鉗子の直径は概ね0.5ミリメートル程度と極めて細径であるため、このような術具の先端に力覚センサを配置することは、以下の点において不利である。
(1)構造上の複雑さ。
(2)洗浄及び滅菌といった医療要件の対応への難しさ。
(3)一般にディスポーザブルが取られいる眼科手術用鉗子における製造コストへのインパクト。
特表2013-536013号公報 WO2012/020386 WO2017/077755
本開示の目的は、例えば網膜手術において、トロッカーを介して眼球内に挿入された術具の先端と網膜との間に作用する力を計測する力計測装置及び力計測方法、網膜手術装置、及び手術システムを提供することにある。
本開示は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
トロッカーに作用する外力に関する第1の情報と、前記トロッカーに挿通される術具に作用する外力に関する第2の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を具備する力計測装置である。
前記取得部は、生体表面に挿入して用いられる前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサから前記第1の情報を取得するとともに、前記術具の前記生体の外側の位置に取り付けられた第2の力覚センサから前記第2の情報を取得する。第1の側面に係る力計測装置は、前記第1の力覚センサ及び前記第2の力覚センサをさらに備えていてもよい。また、前記生体は眼球であり、前記演算部は、前記術具の先端が前記眼球の眼底から受ける力を推定する。
前記術具は、前記トロッカーを介して前記生体と交差する挿入点に発生する力積がゼロとなるようにピボット操作されるものとする。そして、前記演算部は、前記トロッカーが前記生体から受ける力積を無視して、前記術具の先端に作用する外力を推定する。
また、本開示の第2の側面は、
生体に挿入されるトロッカーに取り付けられた第1の力覚センサを用いて、前記トロッカーが前記生体から受ける外力及び前記術具から受ける外力を含む、前記トロッカーに作用する力に関する第1の情報を計測するステップと、
前記トロッカーに挿通される術具に取り付けられた第2の力覚センサを用いて、前記術具の先端に加わる接触力と前記鉗子が前記トロッカーから受ける外力を含む、前記術具に作用する力に関する第2の情報を計測するステップと、
前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて前記術具の先端に作用する外力を推定する演算ステップと、
を有する力計測方法である。
また、本開示の第3の側面は、
生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を具備する手術装置である。
また、本開示の第4の側面は、マスタ装置とスレーブ装置からなる手術システムであって、
前記スレーブ装置は、
生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を備え、
前記マスタ装置は、
前記ロボットに対する操作量の指示を入力する操作ユーザインターフェース部と、
前記演算部によって推定された外力に基づく力覚を提示する提示部と、
を備える、手術システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本開示によれば、例えば網膜手術において、トロッカーを介して眼球内に挿入された術具の先端と網膜との間に作用する力を間接的に計測する力計測装置及び力計測方法、網膜手術装置、及び手術システムを提供することができる。
なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本開示によりもたらされる効果はこれに限定されるものではない。また、本開示が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
本開示のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、マスタスレーブ方式の手術システム100の機能的構成例を示した図である。 図2は、網膜手術の一般的なレイアウト(眼球表面)を示した図である。 図3は、網膜手術の一般的なレイアウト(眼球断面)を示した図である。 図4は、力計測装置400の構成を示した図である。 図5は、鉗子413に作用する力の関係を示した図である。 図6は、トロッカー412に作用する力の関係を示した図である。 図7は、第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402で計測される6軸力を示した図である。 図8は、RCM構造を有する支持アーム装置800の自由度構成例を示した図である。 図9は、RCMを中心とする第3のリンク823のピボット運動を行うアーム部810の姿勢の例を示した図である。 図10は、RCMを中心とする第3のリンク823のピボット運動を行うアーム部810の姿勢の例を示した図である。 図11は、RCMを中心とする第3のリンク823のピボット運動を行うアーム部810の姿勢の例を示した図である。 図12は、RCMを中心とする第3のリンク823のピボット運動を行うアーム部810の姿勢の例を示した図である。
以下、図面を参照しながら本開示について、以下の順に従って説明する。
A.手術システム
B.網膜手術について
C.外力検出機構
D.効果
E.RCM構造を有するロボット装置
A.手術システム
本明細書では、主に本開示をマスタスレーブ方式の手術システムに適用した実施形態を中心に説明する。このような手術システムでは、術者などのユーザはマスタ側で操作を行い、スレーブ側ではユーザの操作に従ってロボットの駆動をコントロールすることによって手術を行う。手術システムにロボティックス技術を取り入れる目的として、術者の手の振戦の抑止、操作支援や術者間の技量の相違の吸収、遠隔からの手術の実施などが挙げられる。
図1には、マスタスレーブ方式の手術システム100の機能的構成例を示している。図示の手術システム100は、ユーザ(術者)が手術などの作業を指示するマスタ装置110と、マスタ装置110からの指示に従って手術を実施するスレーブ装置120からなる。ここで言う手術として、主に網膜手術を想定している。マスタ装置110とスレーブ装置120間は、伝送路130を介して相互接続されている。伝送路130は、例えば光ファイバなどのメディアを用いて低遅延で信号伝送を行えることが望ましい。
マスタ装置110は、マスタ側制御部111と、操作UI(User Interface)部112と、提示部113と、マスタ側通信部114を備えている。マスタ装置110は、マスタ側制御部111による統括的な制御下で動作する。
操作UI部112は、ユーザ(術者など)が、スレーブ装置120において鉗子などの術具を操作するスレーブロボット112(後述)に対する指示を入力するためのデバイスからなる。操作UI部112は、例えば、コントローラやジョイスティックなどの専用の入力デバイス、さらにはマウス操作や指先のタッチ操作を入力するGUI画面などの汎用の入力デバイスで構成される。また、特許文献2で開示される「医療用装置」を操作UI部112として利用することができる。
提示部113は、主にスレーブ装置120側のセンサ部123(後述)で取得されるセンサ情報に基づいて、操作UI部112を操作しているユーザ(術者)に対して、スレーブ装置120において実施されている手術に関する情報を提示する。
例えば、センサ部123が患部の表面を観察する顕微鏡画像を撮り込むRGBカメラやOCT(Optical Coherence Tomography:光干渉断層装置)を装備し、又はRGBカメラの撮像画像やOCT画像を取り込むインターフェースを装備し、これらの画像データが伝送路130を介して低遅延でマスタ装置110に転送される場合、提示部113は、リアルタイムの患部のRGB画像やOCT画像を画面表示する。
また、センサ部123が、スレーブロボット112が操作する術具に作用する外力やモーメントを計測する機能を装備し、このような力覚情報が伝送路130を介して低遅延でマスタ装置110に転送される場合には、提示部113は、ユーザ(術者)に対して力覚提示を行う。例えば、提示部113は、操作UI部112を使ってユーザ(術者)に力覚提示を行うようにしてもよい。
マスタ側通信部114は、マスタ側制御部111による制御下で、伝送路130を介したスレーブ装置120との信号の送受信処理を行う。例えば伝送路130が光ファイバからなる場合、マスタ側通信部114は、マスタ装置110から送出する電気信号を光信号に変換する電光変換部と、伝送路130から受信した光信号を電気信号に変換する光電変換部を備えている。
マスタ側通信部114は、ユーザ(術者)が操作UI部112を介して入力した、スレーブロボット122に対する操作コマンドを、伝送路130を介してスレーブ装置120に転送する。また、マスタ側通信部114は、スレーブ装置120から送られてくるセンサ情報を、伝送路130を介して受信する。
一方、スレーブ装置120は、スレーブ側制御部121と、スレーブロボット122と、センサ部123と、スレーブ側通信部124を備えている。スレーブ装置120は、スレーブ側制御部121による統括的な制御下で、マスタ装置110からの指示に応じた動作を行う。
スレーブロボット122は、例えば多リンク構造からなるアーム型のロボットであり、先端(又は、遠位端)にエンドエフェクタとして鉗子などの術具を搭載している。スレーブ側制御部121は、伝送路130を介してマスタ装置110から送られてきた操作コマンドを解釈して、スレーブロボット122を駆動するアクチュエータの駆動信号に変換して出力する。そして、スレーブロボット122は、スレーブ側制御部121からの駆動信号に基づいて動作する。
本実施形態では、スレーブロボット122として、主に網膜手術を行うことを想定しており、RCM(Remote Center of Motion)構造を有することを想定している。RCM構造は、モータなどの駆動機構の回転中心から離れた位置に回転中心(すなわち、遠隔回転中心)を配置し、ピボット(不動点)運動を実現する構造とする。RCM構造は、手術の際に患者の身体に開けた穴の位置(例えば、トロッカ位置)を常に通る構造を実現できることから安全性が高い。
センサ部123は、スレーブロボット122やスレーブロボット122が実施している手術の患部における状況を検出する複数のセンサを備え、さらに手術室内に設置された各種センサ装置からセンサ情報を取り込むためのインターフェースを装備している。
例えば、センサ部123は、スレーブロボット122の先端(遠位端)に搭載された術具に、手術中に作用する外力やモーメントを計測するための力覚センサ(Force Torque Sensor:FTS)を備えている。この力覚センサの構成及び外力やモーメントを計測するための演算処理の詳細については、後述に譲る。
また、センサ部123は、スレーブロボット122が手術中の患部の表面を撮像するRGBカメラや患部(眼球)の断面をスキャンするOCTを装備し、又はRGBカメラの撮像画像やOCT画像を取り込むインターフェースを装備している。
スレーブ側通信部124は、スレーブ側制御部121による制御下で、伝送路130を介したマスタ装置110都の信号の送受信処理を行う。例えば伝送路130が光ファイバからなる場合、スレーブ側通信部124は、スレーブ装置120から送出する電気信号を光信号に変換する電光変換部と、伝送路130から受信した光信号を電気信号に変換する光電変換部を備えている。
スレーブ側通信部124は、センサ部123によって取得される術具の力覚データや、患部のRGB画像、患部断面をスキャンしたOCT画像などを、伝送路130を介してマスタ装置110に転送する。また、スレーブ側通信部124は、マスタ装置110から送られてくるスレーブロボット122に対する操作コマンドを、伝送路130を介して受信する。
B.網膜手術について
図2及び図3には、網膜手術の一般的なレイアウトを示している。但し、図2は眼球表面を示し、図3はトロッカー及び術具(鉗子)が通過するように切断された眼球断面を示している。
図2に示すように、手術の対象となる眼球200には開瞼器(eyelid speculum)201が取り付けられ、瞼が閉じないように固定されている。そして、眼球200の表面の複数箇所(図2に示す例では3箇所)に、トロッカー202~204が刺し込まれている。トロッカー202~204は、鉗子などの術具を挿入するための細径の管を有している。
図3に示すように、眼球300の表面には細径の管を有するトロッカー301が刺されており、鉗子302がトロッカー301を介して眼球300内に挿入され、さらに眼底に到達して、網膜手術が実施される。ここで、術者(又は、マスタ装置110を介して術者に遠隔操作されるスレーブロボット122)は、低侵襲の都合により、トロッカー301と眼球300の表面との交点(以下、この交点のことを「挿入点」とも呼ぶ)付近に対してできるだけ小さな負荷で手術が行われるように常に配慮する。したがって、スレーブロボット122のRCM機構により、挿入点を支点として鉗子302をピボット操作することで、挿入点に発生する力積をゼロにする操作を行うことが理想的である。なお、RCM構造からなるスレーブロボット122の構成については、後述する。
C.外力検出機構
このC項では、本開示に係る、トロッカーを介して眼球に挿入される鉗子の先端に作用する外力を検出する機構の詳細について説明する。
網膜手術のように、小規模で脆弱な環境下で微細な術具を使用する手術の場合、術者はミクロンオーダーの動作を行う必要がある。このような作業においては、知覚不能な微小な力による患部への侵襲を抑制するために、術者に力覚を認識させる必要がある。特許文献1では術具の先端近傍に力覚センサを配置して、眼球内部での生体組織と術具先端の間に作用する接触力を直接的に計測する方法が開示されている。しかしながら、網膜手術に使用される細径の術具の先端に力覚センサを配置することは、構造上難しく、製造コストも増大する(前述)。
そこで、本開示では、細径のトロッカーに挿入される鉗子の先端に力覚センサを配置することなく、鉗子の先端に作用する外力を間接的に且つ高精度で検出できる力計測装置について提案する。
図4には、本開示の一実施形態に係る力計測装置400の構成を示している。同図では、人の眼球に取り付けられた状態の力計測装置400の機能的構成を、眼球の断面とともに示している。
図3と同様に、眼球411の表面には細径の管を有するトロッカー412が刺されており、鉗子413がトロッカー412を介して眼球411内に挿入され、さらに眼底に到達して、網膜手術が実施される。
網膜手術の間(又は、トロッカー412に挿通されている間)、鉗子413は、スレーブロボット122のRCM機構により、眼球411の表面を通過する挿入点付近を支点としてピボット操作される。このため、挿入点に発生する力積をゼロにする操作が可能となり、挿入点に対してできるだけ小さな負荷で低侵襲の手術が実現する。
まず、鉗子413、トロッカー412、及び眼球411における相互の接触事象について考察する。図4中、患部(網膜)と鉗子413の先端の間における第1の接触事象と、トロッカー412とトロッカー412の細管に挿通される鉗子413間における第2の接触事象と、トロッカー412とトロッカー412が刺された眼球411間における第3の接触事象の、合計3つの接触事象が発生している。
そして、力計測装置400は、トロッカー412に作用する外力及びトルクを検出する第1の力覚センサ(FTS1)401と、鉗子413の根元付近(又は、眼球411内に挿入されない、トロッカー412より外側)に作用する外力及びトルクを検出する第2の力覚センサ(FTS2)402と、第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402の各々が検出するセンサ値に基づいて鉗子413の先端に作用する接触力及びトルクを計算する演算部403を備えている。この力計測装置400は、図1に示した手術システム100のセンサ部123に組み込んで使用することができる。
本実施形態では、第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402はともにxyzの各軸方向に作用する力と、各軸回りに作用するトルクの合計6自由度を持つ6DOFセンサであることを想定している。なお、説明の便宜上、鉗子413の長軸方向をz軸に設定し(但し、先端から根元側の方向を正方向)、このz軸に直交するxy軸を設定する。
第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402の構成は特に限定されない。第1の力覚センサ401は、例えば鉗子413の根元付近に取り付けられた起歪体(又は、鉗子413の根元付近に形成された起歪体構造部分)に貼設された歪みセンサで構成される。また、第2の力覚センサ402は、トロッカー412の表面に取り付けられた起歪体(又は、トロッカー412の表面付近に形成された起歪体構造部分)に貼設された歪みセンサで構成される。歪みセンサは、例えば歪みゲージ、又はFBG(Fiber Bragg Grating)センサでもよい。
ここで、鉗子413の先端に患部(網膜など)から加わる接触力を(ftip,τtip)とし、鉗子413がトロッカー412から受ける外力(具体的には、摩擦力)を(ffric,τfric)とする。図5には、鉗子413に作用する力の関係(すなわち、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)と、鉗子413がトロッカー412から受ける外力(ffric,τfric)との関係)を示している。
また、トロッカー412が眼球411から受ける外力を(feye,τeye)とし、トロッカー412が鉗子413から受ける外力(具体的には、摩擦力)を(ffric´,τfric´)とする。図6には、トロッカー412に作用する力の関係(すなわち、トロッカー412が眼球411から受ける外力(feye,τeye)と、トロッカー412が鉗子413から受ける外力(ffric´,τfric´)との関係)を示している。
また、図7に示すように、トロッカー412に取り付けられた第1の力覚センサ401で計測される6軸力を(fFTS1FTS1)とし、鉗子413に取り付けられた第2の力覚センサ402で計測される6軸力を(fFTS2FTS2)とする。
なお、上記において、力fはそれぞれxyzの各軸方向の3成分を有し、トルクτはそれぞれxyzの各軸回りの3成分を有するものとする。
トロッカー412に取り付けられた第1の力覚センサ401で計測される6軸力(fFTS1FTS1)は、トロッカー412が眼球411から受ける外力(feye,τeye)と、トロッカー412が鉗子413から受ける外力(ffric´,τfric´)に基づいて、以下の式(1)で示される。
Figure 2022142902000002
また、鉗子413の根元付近に取り付けられた第2の力覚センサ402で計測される6軸力を(fFTS2FTS2)は、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)と、鉗子413がトロッカー412から受ける外力(ffric,τfric)に基づいて、以下の式(2)で示される。
Figure 2022142902000003
他方、鉗子413とトロッカー412間に作用する力は、作用反作用の関係から、下式(3)のように与えられる。
Figure 2022142902000004
また、鉗子413は、スレーブロボット122のRCM機構により、挿入点を支点としてピボット操作されため、挿入点に発生する力積はゼロである。したがって、下式(4)が成り立つ。
Figure 2022142902000005
上式(1)~(4)より、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)は、第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402の計測値のみを用いて、下式(5)のように表される。
Figure 2022142902000006
したがって、演算部403は、第1の力覚センサ401で計測される6軸力(fFTS1FTS1)と、鉗子413に取り付けられた第2の力覚センサ402で計測される6軸力(fFTS2FTS2)から、上式(5)に基づいて、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)を算出することができる。上式(5)では、第1の力覚センサ401で計測される6軸力(fFTS1FTS1)と、第2の力覚センサ402で計測される6軸力(fFTS2FTS2)の合力から、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)を算出している。
なお、イナーシャが極めて小さい術具(網膜手術用の鉗子413)を用いて低速な操作を行うことを想定していることから、慣性力を無視して上式(1)~(5)を示している。
力計測装置400において、必要に応じてキャリブレーションを実施してもよい。この場合、演算部403では、上式(5)に束縛されず、キャリブレーションによって導出された補正定数や補正式を用いて、鉗子413の先端に加わる接触力(ftip,τtip)を算出するようにしてもよい。もちろん、力計測装置400は、上式(5)によらず、第1の力覚センサ401及び第2の力覚センサ402の計測値から、機械学習モデルを用いて鉗子413の先端の作用力(ftip,τtip)を推定するようにしてもよい。
力計測装置400が、図1に示した手術システム100のセンサ部123に組み込んで使用される場合、演算部403で算出した接触力(ftip,τtip)に関する情報は、伝送路130を介してマスタ装置110に転送される。そして、マスタ装置110側では、提示部113が、ユーザ(術者)に対して、接触力(ftip,τtip)に基づく力覚フィードバックを行うことができる。
D.効果
このD項では、本開示の効果について言及する。
例えば網膜手術に使用される鉗子413は、細管からなるトロッカー412に挿通させるため、極めて細径であり、このような鉗子413の先端に力覚センサを配置することは難しく(前述)、医療要件に関わる実用上に問題が発生し易い。
これに対し、本開示に係る力計測装置400を用いれば、鉗子413の先端(言い換えれば、眼球411の内部)に力覚センサを配置せずに、鉗子413の先端に作用する力を推定することができる。したがって、本開示によれば、鉗子413をシンプルな構造に維持したまま、その先端の作用力を計測することが可能になる。
E.RCM構造を有するロボット装置
このE項では、スレーブロボット122において適用される、RCM構造を有するロボット装置について説明する。
本明細書において、RCM構造は、モータなどの駆動機構の回転中心から離れた位置に回転中心(すなわち、遠隔回転中心)を配置し、ピボット(不動点)運動を実現する構造とする。RCM構造は、手術の際に患者の身体に開けた穴の位置(例えば、トロッカー位置)を常に通る構造(さらに言えば、トロッカー位置を支点としてピボット操作が可能で、トロッカー位置における力積をゼロとして低侵襲の構造)を実現できることから安全性が高く、既にいくつかのロボットや医療機器において採用されている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
図8には、先端に鉗子などの術具を支持する支持アーム装置800の構成例を示している。図示の支持アーム装置800は、スレーブロボット122に適用されることを想定している。支持アーム装置800は、少なくとも1つの平行リンクを含むアーム部810を備えており、アーム部810の先端に鉗子などの術具(図8では図示を省略)を支持している。支持アーム装置800は、アーム部810を第1のモータ830及び第2のモータ840により動作させることで、アーム部810の先端に支持された術具の、RCMを中心とするピボット運動が実現される。また、支持アーム装置800は、アーム部810の先端に支持された術具の直進運動を実現する機構をさらに備えていてもよいが、ここでは便宜上、図示と説明を省略する。
第1のモータ830の出力軸には第1の駆動軸としてのユニバーサルジョイント831が連結され、第1のモータ830は、ユニバーサルジョイント831を軸回転させる。ユニバーサルジョイント831は、一端の基部が第1のモータ830の出力軸に対して同軸に固定され、他端の回動部が基部に対して回動自在に連結されている。また、第2のモータ840の出力軸には第2の駆動軸841が同軸に連結され、第2のモータ840は、第2の駆動軸841を軸回転させる。
アーム部810は、複数のリンクによって構成される少なくとも1つの平行リンクを含む多リンク構造からなる。図8では、この多リンク構造体の自由度構成が分かり易くなるように、各リンクの形状及びリンク間を接続する関節部の構造を簡単化して描いている。アーム部810は、複数の関節部811~817と、関節部811~817によって回動可能に連結される第1のリンク821、第2のリンク822、第3のリンク823、第4のリンク824、及び第5のリンク825を含む。また、第1のリンク821は、先端に鉗子などの術具(図8では図示を省略)を支持する支持部を備えているものとする。
第1のリンク821、第2のリンク822、第3のリンク823、第4のリンク824、及び第5のリンク825により平行リンクが形成されている。そして、これらの複数のリンク821~825のうち、第4のリンク824が第1の駆動リンクに相当し、第5のリンク825が第2の駆動リンクに相当する。
かかるアーム部810では、第1のモータ830及び第2のモータ840の駆動により、術具(図8では図示を省略)を支持する第3のリンク823の長軸が常にRCMを通るように、第3のリンク823がRCMを中心に回動させることができる。
続いて、支持アーム装置800のアーム部810が取り得るさまざまな姿勢について説明する。図9~図12には、RCMを中心とする第3のリンク823のピボット運動を行うアーム部810の姿勢の例を示している。なお、図9~図12には、図8に示したアーム部810の姿勢(基本姿勢)との比較を容易にするために、図8に示したアーム部810の姿勢を表す仮想線(一点鎖線)を示している。
図9には、図8に示した状態から、第1のモータ830を図示の反時計回りに回転させるとともに、第2のモータ840を左方向(図9中、参照番号901で示す矢印の方向)に回転させた場合のアーム部810の姿勢を示している。この場合、第1のリンク821及び第2のリンク822が平行な状態で維持されたまま、アーム部810は、左方向に回動しながら、前方に回動する。これにより、術具(図8では図示を省略)を支持する第3のリンク823が、RCMを中心に左方向に回動しつつ、前方に傾けられている。
図10には、図9に示した状態から、第1のモータ830を図示の時計回りに回転させた場合のアーム部810の姿勢を示している。この場合、第1のリンク821及び第2のリンク822が平行な状態で維持されたまま、アーム部810は、後方に回動する。これにより、術具(図8では図示を省略)を支持する第3のリンク823が、RCMを中心に後方に傾けられている。
図11には、図10に示した状態から、第2のモータ840を右方向(図11中、参照番号1101で示す矢印の方向)に回転させた場合のアーム部810の姿勢を示している。この場合、アーム部810は、右方向に傾けられる。これにより、第3のリンク823が、RCMを中心に右方向に傾けられている。このとき、第4のリンク824は、ユニバーサルジョイント831を介して第1のモータ830の出力軸に連結されているために、第4のリンク824の回転動作が妨げられることがない。
図12には、図11に示した状態から、第2のモータ840を左方向(図12中、参照番号1201で示す矢印の方向)に回転させた場合のアーム部810の姿勢を示している。この場合、アーム部810は、左方向に傾けられる。これにより、第3のリンク823が、RCMを中心に左方向に傾けられている。このとき、第4のリンク824は、ユニバーサルジョイント831を介して第1のモータ830の出力軸に連結されているために、第4のリンク824の回転動作が妨げられることがない。
図8~図12に示したように、支持アーム装置800は、第1のモータ830及び第2のモータ840をそれぞれ駆動させ、アーム部810の姿勢を変化させることにより、術具等の治具が支持される第3のリンク823を、RCMを中心にピボット動作させることができる。本実施形態にかかる支持アーム装置800は、例えば、図8~図12に示したように、RCMを中心とする球面Yに対してさまざまな角度からアプローチする動作に適用することができる。また、第2のモータ330bを駆動させることにより、アーム部810を構成する平行リンクの傾きが第2の駆動軸345を中心に左右方向に変化する。アーム部810の先端の第3のリンク823の長軸が常にRCMに向けられることから、アーム部310の姿勢にかかわらず、第3のリンク823で支持される術具(又は、術具の軸線)は常にRCMを通過する。
このように、支持アーム装置800は、アーム部810の姿勢を変化させることにより、アーム部810に支持される術具を、RCMを中心にピボット運動させることができる。なお、支持アーム装置800は、アーム部810の先端に支持された術具の直進運動を実現する機構をさらに備えていてもよいが、ここでは便宜上、図示と説明を省略する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本開示について詳細に説明してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、本開示を網膜手術などの眼球手術に適用した実施形態を中心に説明してきたが、本開示の要旨はこれに限定されるものではない。トロッカーを介して術具を体内に挿入して行うさまざまな手術にも、同様に本開示を適用することができる。また、本開示は、例えばマスタスレーブ方式のロボットを用いた遠隔操作又は操作支援や、手術ロボットの自律制御にも適用することができる。
また、本明細書で説明した実施形態では、術具として主に鉗子を利用した例を示しているが、術具は、鉗子以外にも、攝子、気腹チューブ、エネルギー処置具、顕微鏡や内視鏡(腹腔鏡や関節鏡などの硬性内視鏡、消化管用内視鏡や気管支鏡などの軟性内視鏡)などの医療用観察装置でもよい。
要するに、例示という形態により本開示について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
なお、本開示は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)トロッカーに作用する外力に関する第1の情報と、前記トロッカーに挿通される術具に作用する外力に関する第2の情報を取得する取得部と、
前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を具備する力計測装置。
(2)前記取得部は、生体表面に挿入して用いられる前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサから前記第1の情報を取得するとともに、前記術具の前記生体の外側の位置に取り付けられた第2の力覚センサから前記第2の情報を取得する、
上記(1)に記載の力計測装置。
(3)前記第1の力覚センサ及び前記第2の力覚センサをさらに備える、
上記(2)に記載の力計測装置。
(4)前記生体は眼球であり、
前記演算部は、前記術具の先端が前記眼球の眼底から受ける力を推定する、
上記(2)又は(3)のいずれかに記載の力計測装置。
(5)前記第1の情報は、前記トロッカーが前記生体から受ける外力及び前記術具から受ける外力を含み、
前記第2の情報は、前記術具の先端に加わる接触力と前記鉗子が前記トロッカーから受ける外力を含む、
上記(2)乃至(4)のいずれかに記載の力計測装置。
(6)前記術具は、前記トロッカーを介して前記生体と交差する挿入点に発生する力積がゼロとなるようにピボット操作され、
前記演算部は、前記トロッカーが前記生体から受ける力積を無視して、前記術具の先端に作用する外力を推定する、
上記(2)乃至(5)のいずれかに記載の力計測装置。
(7)前記第1の情報及び第2の情報はそれぞれ6軸の外力に関する情報を含み、
前記演算部は、前記第1の情報に含まれる第1の6軸力と前記第2の情報に含まれる第2の6軸力の合力に基づいて、前記術具の先端に作用する6軸外力を推定する、
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の力計測装置。
(8)生体に挿入されるトロッカーに取り付けられた第1の力覚センサを用いて、前記トロッカーが前記生体から受ける外力及び前記術具から受ける外力を含む、前記トロッカーに作用する力に関する第1の情報を計測するステップと、
前記トロッカーに挿通される術具に取り付けられた第2の力覚センサを用いて、前記術具の先端に加わる接触力と前記鉗子が前記トロッカーから受ける外力を含む、前記術具に作用する力に関する第2の情報を計測するステップと、
前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて前記術具の先端に作用する外力を推定する演算ステップと、
を有する力計測方法。
(9)生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を具備する手術装置。
(10)マスタ装置とスレーブ装置からなる手術システムであって、
前記スレーブ装置は、
生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
を備え、
前記マスタ装置は、
前記ロボットに対する操作量の指示を入力する操作ユーザインターフェース部と、
前記演算部によって推定された外力に基づく力覚を提示する提示部と、
を備える、手術システム。
100…手術システム、110…マスタ装置
111…マスタ側制御部、112…操作UI部、113…提示部
114…マスタ側通信部、120…スレーブ装置
121…スレーブ側制御部、122…スレーブロボット
123…センサ部、124…スレーブ側通信部、130…伝送路
400…力計測装置、401…第1の力覚センサ
402…第2の力覚センサ、403…演算部
411…眼球、412…トロッカー、413…鉗子

Claims (10)

  1. トロッカーに作用する外力に関する第1の情報と、前記トロッカーに挿通される術具に作用する外力に関する第2の情報を取得する取得部と、
    前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
    を具備する力計測装置。
  2. 前記取得部は、生体表面に挿入して用いられる前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサから前記第1の情報を取得するとともに、前記術具の前記生体の外側の位置に取り付けられた第2の力覚センサから前記第2の情報を取得する、
    請求項1に記載の力計測装置。
  3. 前記第1の力覚センサ及び前記第2の力覚センサをさらに備える、
    請求項2に記載の力計測装置。
  4. 前記生体は眼球であり、
    前記演算部は、前記術具の先端が前記眼球の眼底から受ける力を推定する、
    請求項2に記載の力計測装置。
  5. 前記第1の情報は、前記トロッカーが前記生体から受ける外力及び前記術具から受ける外力を含み、
    前記第2の情報は、前記術具の先端に加わる接触力と前記鉗子が前記トロッカーから受ける外力を含む、
    請求項2に記載の力計測装置。
  6. 前記術具は、前記トロッカーを介して前記生体と交差する挿入点に発生する力積がゼロとなるようにピボット操作され、
    前記演算部は、前記トロッカーが前記生体から受ける力積を無視して、前記術具の先端に作用する外力を推定する、
    請求項2に記載の力計測装置。
  7. 前記第1の情報及び第2の情報はそれぞれ6軸の外力に関する情報を含み、
    前記演算部は、前記第1の情報に含まれる第1の6軸力と前記第2の情報に含まれる第2の6軸力の合力に基づいて、前記術具の先端に作用する6軸外力を推定する、
    請求項1に記載の力計測装置。
  8. 生体に挿入されるトロッカーに取り付けられた第1の力覚センサを用いて、前記トロッカーが前記生体から受ける外力及び前記術具から受ける外力を含む、前記トロッカーに作用する力に関する第1の情報を計測するステップと、
    前記トロッカーに挿通される術具に取り付けられた第2の力覚センサを用いて、前記術具の先端に加わる接触力と前記鉗子が前記トロッカーから受ける外力を含む、前記術具に作用する力に関する第2の情報を計測するステップと、
    前記第1の情報と前記第2の情報に基づいて前記術具の先端に作用する外力を推定する演算ステップと、
    を有する力計測方法。
  9. 生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
    前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
    前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
    前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
    を具備する手術装置。
  10. マスタ装置とスレーブ装置からなる手術システムであって、
    前記スレーブ装置は、
    生体に挿入されたトロッカーに挿通される術具を、前記術具が前記生体に挿入される挿入点において発生する力積がゼロとなるようにピボット操作するロボットと、
    前記トロッカーに取り付けられた第1の力覚センサと、
    前記術具に取り付けられた第2の力覚センサと、
    前記第1の力覚センサによって計測される第1の情報と前記第2の力覚センサによって計測される第2の情報に基づいて、前記術具の先端に作用する外力を推定する演算部と、
    を備え、
    前記マスタ装置は、
    前記ロボットに対する操作量の指示を入力する操作ユーザインターフェース部と、
    前記演算部によって推定された外力に基づく力覚を提示する提示部と、
    を備える、手術システム。
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