JP2022142719A - 画面共有システム、画面共有方法、表示装置、表示制御方法およびプログラム - Google Patents

画面共有システム、画面共有方法、表示装置、表示制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手書き入力データに対するユーザの編集権限を個別に設定する画面共有システム、画面共有方法、表示装置、表示制御方法及びプログラムする。【解決手段】複数の拠点(拠点A、拠点B)のそれぞれに位置する表示装置10A、10B、10C及び通信管理装置を含み、ユーザAが使用する表示装置10Aと、ユーザB又はユーザCが使用する表示装置10B又は表示装置10Cとの間で手書き入力画面を共有する画面共有システム1であって、表示装置10Aは、ユーザAが入力した第一の手書き入力データに対するーザB又はユーザCの編集権限を設定し、表示装置10B又は表示装置10Cは、表示装置10Aで設定された編集権限に基づいて、第一の手書き入力データに対する編集を制限する。【選択図】図1

Description

本開示内容は、画面共有システム、画面共有方法、表示装置、表示制御方法およびプログラムに関する。
企業や教育機関、行政機関等における会議等において、複数のユーザが手書き入力可能な表示装置が利用されている。また、異なる拠点間での遠隔会議等において、各拠点で表示される表示画面を共有しながら、それぞれの拠点から同じ画面に手書き入力を行う方法も知られている。
また、複数のユーザが共有する手書き入力内容に対して、意図しない編集操作を防ぐため、編集制限を行う方法も知られている。例えば、特許文献1には、複数の拠点端末間で複数のオブジェクトを持つデータを共有するシステムにおいて、オブジェクトの編集権限を、最後にオブジェクトを選択した拠点端末が取得する方法が開示されている。また、特許文献2には、利用者の意図とは異なる操作が行われてしまうことを防ぐ目的で、グループ操作要求で指定されたストローク画像に対する他の電子黒板からの操作を禁止する方法が開示されている。
しかしながら、従来の方法では、共有された手書き入力画面に入力された手書き入力データに対するユーザの編集権限を個別に設定することができないという課題があった。
上述した課題を解決すべく、請求項1に係る発明は、第一のユーザが使用する第一の表示装置と、第二のユーザが使用する第二の表示装置との間で手書き入力画面を共有する画面共有システムであって、前記第一の表示装置は、前記第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する前記第二のユーザの編集権限を設定する設定手段を備え、前記第二の表示装置は、前記第一の表示装置で設定された編集権限に基づいて、前記第一の手書き入力データに対する編集を制限する編集制限手段を備える画面共有システムである。
本発明によれば、手書き入力データに対するユーザの編集権限を個別に設定することができるという効果を奏する。
画面共有システムの全体構成の一例を示す図である。 電子黒板の使用イメージについて説明するための図である。 電子黒板のハードウエア構成の一例を示す図である。 PCのハードウエア構成の一例を示す図である。 通信管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 複数の表示装置で共有される共有領域と表示装置に表示される表示画面の関係を説明するための概略図である。 仮想キーボードによるデータ入力の一例を示す図である。 画面共有システムの機能構成の一例を示す図である。 ユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 イベント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 メタデータファイルの一例を示す図である。 手書き入力データファイルの一例を示す図ある。 権限情報管理テーブルの一例を示す概念図である。 イベント開始時における画面表示処理の一例を示すシーケンス図である。 共有領域の一例を示す図である。 他のユーザに対する権限設定処理の一例を示すシーケンス図である。 (A)は、表示画面の一例を示す図であり、(B)は、権限設定画面の一例を示す図である。 権限設定画面の一例を示す図である。 権限設定画面の別の例を示す図である。 他のユーザが入力した手書き入力データの表示処理の一例を示すフローチャートである。 (A)~(C)各表示装置に表示される表示画面の一例を示す図である。 (A)は、非共有通知の一例を示す図であり、(B)は、閲覧制限通知の一例を示す図である。 非共有通知の別の例を示す図である。 非共有通知の別の例を示す図である。 他のユーザに対する閲覧要求処理の一例を示すシーケンス図である。 (A)は、閲覧制限通知の別の例を示す図であり、(B)は、閲覧要求通知の一例を示す図である。 (A)は、閲覧許可通知の一例を示す図であり、(B)は、閲覧却下通知の一例を示す図である。 他のユーザが入力した手書き入力データの編集処理の一例を示すフローチャートである。 編集制限通知の一例を示す図である。 他のユーザに対する編集権限要求処理の一例を示すシーケンス図である。 (A)は、編集制限通知の別の例を示す図であり、(B)は、編集権限要求通知の一例を示す図である。 (A)は、編集許可通知の一例を示す図であり、(B)は、編集権限却下通知の一例を示す図である。 他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集制限処理の一例を示すフローチャートである。 編集制限通知の別の例を示す図である。 権限設定画面の別の例を示す図である。 権限変更推奨画面の一例を示す図である。 ユーザごとの書込レイヤの重畳表示の一例について説明するための図である。 編集操作選択画面の一例を示す図である。 編集操作選択画面の別の例を示す図である。 筆圧による編集操作の切り替えの一例について説明するための図である。 第2の実施形態に係る画面共有システムの機能構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る他のユーザが入力した手書き入力データに対する閲覧制限処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る他のユーザに対する閲覧要求処理の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集制限処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る他のユーザに対する編集権限要求処理の一例を示すシーケンス図である。 実施形態の変形例に係る表示装置での共有領域の表示状態の一例を説明するための概略図である。 実施形態の変形例に係る表示画面情報の一例を概略的に説明するための図である。 実施形態の変形例に係るメタデータファイルの一例を示す図である。 実施形態の変形例に係るオブジェクトデータファイルの一例を示す図である。 実施形態の変形例に係る画面情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
●第1の実施形態●
●システム構成
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る画面共有システムの構成の概略について説明する。図1は、画面共有システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されている画面共有システム1は、複数の表示装置10の間で、それぞれ表示可能なデータを共有することができるシステムである。
図1に示されているように、画面共有システム1は、複数の拠点(拠点A、拠点B)のそれぞれに位置する表示装置10A1,10B,10C、および通信管理装置50Aを含む。画面共有システム1を構成する表示装置10A1,10B,10C、および通信管理装置50Aは、通信ネットワーク5を介して通信することができる。通信ネットワーク5は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク5には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
表示装置10A1,10B,10Cは、手書き入力機能、通信機能および表示機能を備えたコンピュータである。表示装置10A1は、例えば、拠点Aに設置された電子黒板であり、表示装置10Bは、拠点Bにおいて持ち運び可能なノートPC(Personal Computer)であり、表示装置10Cは、拠点Cにおいて持ち運び可能なタブレットPCである。表示装置10A1,10B,10Cは、手書き入力されたオブジェクトを共有しながら遠隔通信を行う。ユーザAとユーザBとユーザCは、各拠点において表示内容が共有された表示画面を見ながら、遠隔会議等のイベントを開催することができる。なお、イベントは、遠隔会議に限られず、遠隔授業、遠隔診察、打合せ、相談または単なる会話等であってもよい。
表示装置10A1,10B,10Cは、手書き入力された手書き入力データ等の画面データの相互通信を行う。手書き入力データは、ユーザA,ユーザB,ユーザCがそれぞれ表示装置10A1,10B,10Cに手書き入力したオブジェクトを含む表示画面を表示(再現)するために必要なデータである。手書き入力データは、座標データ、線の幅データ、線の色データ、ベクトルデータ、ストロークが描画された際の筆圧を示すデータ等を含む。
表示装置10A1,10B,10Cは、共有用のオブジェクトを表示させるための手書き入力データを送受信することにより、画面共有システム1を利用するユーザが、同じオブジェクトを共有することができる。オブジェクトは、ユーザによって電子ペン等で手書き入力により書き込まれた線等を示す画像である。オブジェクトは、ディスプレイ上の座標を特定する点を示す手書き入力データによって表示される。
なお、表示装置10は、電子黒板またはPCに限られず、手書き入力機能、通信機能および表示機能を実行するソフトウエアアプリケーションがインストールされた装置であればよい。また、PCは、例えば、スマートフォン、ウェアラブル端末またはスマートウォッチ、カーナビゲーション端末、ゲーム機、テレプレゼンスロボットまたは医療機器等であってもよい。
図1は、三つの拠点(拠点A、拠点B、拠点C)に位置する表示装置10(10A1,10B,10C)によって構築される例を示すが、画面共有システム1は、一つの拠点に複数の表示装置10を含む構成であってもよい。また、画面共有システム1を構成する拠点の数は、それぞれの拠点に表示装置10が位置する二拠点または四拠点以上であってもよいし、一つの拠点に複数の表示装置10が位置する場合には一拠点のみであってもよい。以降、表示装置10A1,10B,10Cの総称を示す場合は、「表示装置10」と示す。
通信管理装置50Aは、表示装置10A1,10B,10Cからのログイン認証、表示装置10A1,10B,10Cの通信状況、および共有用の画面データ等を一元的に管理するサーバコンピュータである。また、通信管理装置50Aは、複数の表示装置10A1,10B,10Cの間で、共有用の画面データを中継する。
なお、通信管理装置50Aは、一台のサーバコンピュータによって構成されてもよく、複数のサーバコンピュータによって構成されてもよい。また、通信管理装置50Aは、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであるものとして説明するが、電子黒板等の表示装置10上で動作するサーバであってもよく、オンプレミス環境に存在するサーバであってもよい。
○電子黒板の使用イメージ○
ここで、図2を用いて、表示装置10の一例である電子黒板の使用イメージについて説明する。図2は、電子黒板の使用イメージについて説明するための図である。表示装置10の一例である電子黒板は、図2に示されているように、下部側に複数のキャスタが設けられた脚部251、脚部251の上部側に設けられた支柱252、支柱252上部側に設けられた電子黒板の本体253、および本体253の前面に設けられたディスプレイ280によって構成されている。本体253には、後述のCPU201等が内蔵されている。そして、利用者は、電子ペン290を用いて、ディスプレイ280に文字等のオブジェクトを入力(描画)することができる。ディスプレイ280は、表示部の一例である。
●ハードウエア構成
続いて、図3乃至図5を用いて、第1の実施形態に係る画面共有システムを構成する装置または端末のハードウエア構成を説明する。なお、図3乃至図5に示されているハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
○電子黒板のハードウエア構成○
まず、図3を用いて、表示装置10の一例である電子黒板のハードウエア構成について説明する。図3は、電子黒板のハードウエア構成の一例を示す図である。表示装置10の一例である電子黒板の各ハードウエア構成は、200番台の符号で示されている。電子黒板は、図3に示されているように、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F(Interface)205および外部機器接続I/F206を備えている。
これらのうち、CPU201は、電子黒板全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークI/F205は、通信ネットワーク5との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、USB(Universal Serial Bus)メモリ230、PC270、マイク240、スピーカ250またはカメラ260等の外部機器との通信を制御する。
また、電子黒板は、キャプチャデバイス211、GPU(Graphics Processing Unit)212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、近距離通信回路219のアンテナ219a、電源スイッチ222および選択スイッチ類223を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、ディスプレイコントローラ213を介して表示部の一例であるディスプレイ280上に表示されている画像データを取得し、RAM203等に保存する。GPU212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップ(プロセッサ)である。ディスプレイコントローラ213は、キャプチャデバイス211またはGPU212からの出力画像をディスプレイ280等へ出力するために画面表示の制御および管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ280上に電子ペン290やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力および座標の検出を行う。この座標の入力および座標の検出する方法は、ディスプレイ280の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ280に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ280の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン290と通信することで、ディスプレイ280へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、電子黒板の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。選択スイッチ類223は、例えば、ディスプレイ280の表示の明暗や色合い等を調整するためのスイッチ群である。
さらに、電子黒板は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図3に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネル等の種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン290のペン先およびペン尻だけでなく、電子ペン290のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
○PCのハードウエア構成○
次に、図4を用いて、表示装置10の一例であるPCのハードウエア構成について説明する。図4は、PCのハードウエア構成の一例を示す図である。表示装置10の一例であるPCの各ハードウエア構成は、300番台の符号で示されている。PCは、図4に示されているように、CPU301、ROM302、RAM303、HD(Hard Disk)304、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ305、ディスプレイ306、外部機器接続I/F307、ネットワークI/F308、バスライン310、キーボード311、ポインティングデバイス312、音入出力I/F313、マイク314、スピーカ315、カメラ316、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ317、およびメディアI/F319を備えている。
CPU301は、PC全体の動作を制御する。CPU301は、ROM302またはHD304等に格納された、プログラムもしくはデータをRAM303上に読み出し、処理を実行することで、PCの各機能を実現する演算装置である。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性のメモリである。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される揮発性のメモリである。HD304は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ305は、CPU301の制御にしたがってHD304に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ306は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。なお、ディスプレイ306は、入力手段を備えたタッチパネルディスプレイであってもよい。ディスプレイ306は、表示部の一例である。外部機器接続I/F307は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリまたはプリンタ等である。ネットワークI/F308は、通信ネットワーク5を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン310は、図4に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
また、キーボード311は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス312は、各種指示の選択もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。なお、入力手段は、キーボード311およびポインティングデバイス312のみならず、タッチパネルまたは音声入力装置等であってもよい。音入出力I/F313は、CPU301の制御に従ってマイク314およびスピーカ315との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク314は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。スピーカ315は、音声信号を出力する内蔵型の出力手段の一種である。カメラ316は、被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、マイク314、スピーカ315およびカメラ316は、PCの内蔵型ではなく、外付けの装置であってもよい。DVD-RWドライブ317は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW318に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、着脱可能な記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-RまたはBlu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F319は、フラッシュメモリ等の記録メディア321に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
○通信管理装置のハードウエア構成○
次に、図5を用いて、通信管理装置のハードウエア構成について説明する。図5は、通信管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。通信管理装置50Aの各ハードウエア構成は、500番台の符号で示されている。通信管理装置50Aは、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RWドライブ514、およびメディアI/F516を備えている。
CPU501は、通信管理装置50A全体の動作を制御する。CPU501は、ROM502またはHD504等に格納された、プログラムもしくはデータをRAM503上に読み出し、処理を実行することで、通信管理装置50Aの各機能を実現する演算装置である。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性のメモリである。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性のメモリである。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USBメモリ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク5を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図5に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、着脱可能な記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-RまたはBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。例えば、表示装置10は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る表示制御方法を実現する。
●概略
続いて、図6を用いて、表示装置10A1,10B,10Cの間で共有される共有領域、および表示装置10A1,10B,10Cのそれぞれで表示される表示画面の関係について説明する。図6は、複数の表示装置で共有される共有領域と表示装置に表示される表示画面の関係を説明するための概略図である。
図6において、表示装置10A1,10B,10Cは、それぞれの表示部に描画されたオブジェクトを共有領域として共有して、遠隔会議等のイベントを実行する。共有領域は、複数のユーザが共有して手書き入力可能な手書き入力領域である。共有領域は、ホワイトボート、共有キャンバス、手書き入力領域、描画領域または書込領域等とも称される。共有領域は、表示装置10A1,10B,10Cにおいて描画されたオブジェクトを表示させるための手書き入力データを互いに送受信することで、表示画面に表示可能な状態で共有される。
また、共有領域は、手書き入力可能な領域に制限のない拡張可能な領域である。共有領域は、例えば、いわゆる無限遠キャンバスまたは有限遠キャンバスを含む。すなわち、共有領域は、表示装置10の表示画面に表示可能な領域よりも広い領域である。そのため、図6に示されているように、表示装置10A1、10B,10Cは、共有領域の少なくとも一部の領域を、それぞれ表示画面に表示する。表示装置10A1,10B,10Cは、共有領域の全体を表示させるのではなく、一部の領域を表示させることで、ユーザに手書き入力をさせやすくすることができるとともに、手書き入力されたオブジェクトの内容を把握させやすくすることができる。また、表示装置10A1,10B,10Cは、共有領域のそれぞれ異なる領域を表示することができるため、イベント実行中にユーザに所望の領域を閲覧させることができる。
複数のユーザが共有領域を用いて共同作業を行う場合、同じ領域に同時に書き込みを行うと書き込み内容が重なってしまうことが考えられる。意図せず書き込みが重なってしまった場合、どちらかの書き込みを移動したり消去したりすることが必要になるが、どちらの書き込みも操作できてしまう場合、操作が煩わしく、共同作業の作業効率が低下してしまう。このような複数のユーザの共同作業において不用意な編集を防ぐため、ユーザは書き込みを行う領域を広く使えなかったり、他のユーザの書き込みを利用した書き込みがしにくかったりしていた。また、手書き入力画面に入力された手書き入力データに対するユーザの編集権限を個別に設定することができなかったり、編集の制限を設定する設定方法が煩雑であったりするため、ユーザの操作性に課題があった。
そこで、画面共有システム1は、ユーザが入力した手書き入力データ(書き込み内容)に対して、他のユーザの編集権限および閲覧権限等の権限を設定可能であり、権限を有するユーザのみに編集操作または閲覧を行わせる。画面共有システム1は、権限を有さないユーザに対して、入力された手書き入力データに対する編集操作または閲覧を制限する。これにより、画面共有システム1は、入力された手書き入力データに対するユーザの権限を個別に設定することができる。また、画面共有システム1は、不用意な編集を防止しつつ、他のユーザの操作を気にせずに手書き入力画面を広くユーザに使用させることができる。
さらに、画面共有システム1では、手書き入力データに代えてまたは加えて、キーボード等の入力手段を用いてデータ入力を行うようにしてもよい。図7は、仮想キーボードによるデータ入力の一例を示す図である。まず、図6に示したような共有領域(手書き入力領域)を表示可能な表示装置10A1において、テキストエディタアプリが起動される。このとき、表示装置10A1の表示画面100Aには、所定のテキストエディタ領域1111が表示されているとする。なお、このテキストエディタは、一般的に知られているものでよい。この状態で、表示画面100Aに表示された設定ボタン150への操作によって所定の選択が受け付けられることにより、表示画面100Aの任意の位置に図7に示したような仮想キーボード1121が表示される。具体的には、図3に示したCPU201は、GPU212およびディスプレイコントローラ213を制御して、予めROM202またはSSD204の所定領域に記憶された仮想キーボードのテンプレートを読み出し、ディスプレイ280の任意の領域に仮想キーボード1121として表示するようにしてもよい。
続いて、表示装置10A1の利用者が所望の単語、文字列、数字、文章等を、仮想キーボード1121を介してキー入力すると、入力されたタイミングに同期して、所望の単語、文字列、数字、文章等がテキストエディタ領域1111のカーソル上に入力されるようにしてもよい。あるいは、表示画面100Aに表示された設定ボタン150への操作によって所定の選択が受け付けられると、所定のテキストエディタ領域1111の起動と仮想キーボード1121の表示が並行して行なわれるような構成にしてもよい。上記に説明したキーボート等の入力手段を用いたデータ入力は、表示装置10A1を利用する拠点Aに限らず、例えば、図1に示した他の拠点Cにおいて実現されるようにしてもよい。
なお、図6に示した表示装置10Bと表示装置10A1が有線または無線で接続されている場合、図7に示した仮想キーボード1121に代えて、表示装置10Bのキーボードがテキストエディタ領域1111に対する入力手段として機能するようにしてもよい。具体的には、表示装置10Bに設けられたキーボードの各キーが、表示装置10A1に表示された仮想キーボード1121の各キーと連携(同期)し、表示装置10Bで入力された所望の単語、文字列、数字、文章等が、表示装置10A1に表示されたテキストエディタ領域1111のカーソル上に入力されるようにしてもよい。上記のようなUI(User Interface)を提供することによって、利用者が所定の編集権限を設定するようにしてもよい。
●機能構成
続いて、図8乃至図13を用いて、第1の実施形態に係る画面共有システムの機能構成について説明する。図7は、画面共有システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図8は、図1に示されている装置または端末のうち、後述の処理または動作に関連しているものを示す。
○表示装置の機能構成○
まず、図8を用いて、表示装置10A1,10B,10Cの機能構成について説明する。なお、表示装置10A1,10B,10Cが有している機能は同様であるため、ここでは、表示装置10が有している機能として説明する。表示装置10は、送受信部11、受付部12、表示制御部13、判断部14、共有領域生成部15、画面データ生成部16、設定部17、編集制限部18、非共有通知部19、閲覧要求通知部21、編集権限要求通知部22、推奨通知部23、選択部24、検知部25、外部機器通信部26および記憶・読出部29を有している。これら各部は、図3または図4に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令、またはHD304からRAM303上に展開されたプログラムに従ったCPU301からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、表示装置10は、図3に示されているROM202、SSD204もしくはUSBメモリ230、または図4に示されているROM302、HD304もしくは記録メディア321によって構築される記憶部1000を有している。
送受信部11は、主に、ネットワークI/F205に対するCPU201の処理、またはネットワークI/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク5を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。
受付部12は、主に、接触センサ214および電子ペンコントローラ216に対するCPU201の処理、またはポインティングデバイス312もしくはタッチパネル309に対するCPU301の処理によって実現され、ユーザによる各種入力を受け付ける。
表示制御部13は、主に、ディスプレイコントローラ213に対するCPU201の処理、またはCPU301の処理によって実現され、ディスプレイ280またはディスプレイ306に描画像を表示させたり、Webブラウザ等を用いて通信管理装置50Aにアクセスして各種画面データを表示させたりする。具体的には、表示制御部13は、OS(Operating System)上で動作する各種アプリケーションを起動および実行することで、OSが提供するAPI(Application Programming Interface)によって描画される各種画面を、ディスプレイ280またはディスプレイ306に表示させる。
判断部14は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、各種判断を行う。共有領域生成部15は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、他の表示装置10と共有して表示可能な共有領域を生成する。
画面データ生成部16は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、共有領域を構成する画面データを生成する。画面データ生成部16は、受付部12によって受け付けられた手書き入力に基づいて、手書き入力データおよびオブジェクトの画像を生成する。また、画面データ生成部16は、送受信部11によって受信された手書き入力データに基づいて、オブジェクトの画像を生成する。画面データ生成部16は、例えば、ユーザによってディスプレイ上に手書き入力されることで得たオブジェクトを座標データに変換する処理を行う。例えば、任意の拠点の表示装置10が他の拠点の表示装置10に座標データを送信すると、他の拠点の表示装置10は、座標データに基づいて自装置のディスプレイ上に同じ内容のオブジェクトを表示する。さらに、画面データ生成部16は、表示画面の表示履歴に関するメタデータを生成する。ここで、画面データ生成部16によって生成されるメタデータおよび手書き入力データは、実行されたイベントの実行履歴を示す履歴データの一例である。
設定部17は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他の表示装置10を使用する他のユーザの各種権限を設定する。設定部17は、例えば、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限を設定する。また、設定部17は、例えば、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限を設定する。さらに、設定部17は、例えば、他の表示装置10を使用する他のユーザが入力した手書き入力データに対する表示装置10を使用するユーザの編集権限を設定する。
編集制限部18は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、設定部17によって設定された権限情報に基づいて、編集権限を有さない他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集を制限する。また、編集制限部18は、例えば、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、当該編集権限を有さないことを示す編集制限通知を、表示画面に表示させる。ここで、編集とは、表示装置10の表示画面上に表示された画像、テキストまたは手書き入力データを、受付部12によって受け付けられる入力操作に応じて、選択、入力、追加、変更、消去、拡大、縮小または移動等行うことである。
非共有通知部19は、主に、ディスプレイコントローラ213に対するCPU201の処理、またはCPU301の処理によって実現され、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データが他の表示装置10を使用する他のユーザに共有されていないことを示す非共有通知を、表示画面に表示させる。
閲覧要求通知部21は、主に、ディスプレイコントローラ213に対するCPU201の処理、またはCPU301の処理によって実現され、他の表示装置10から表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する閲覧要求が送信されたことを示す閲覧要求通知を、表示画面に表示させる。
編集権限要求通知部22は、主に、ディスプレイコントローラ213に対するCPU201の処理、またはCPU301の処理によって実現され、他の表示装置から表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限要求が送信されたことを示す編集権限要求通知を、表示画面に表示させる。
推奨通知部23は、主に、ディスプレイコントローラ213に対するCPU201の処理、またはCPU301の処理によって実現され、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データと他の表示装置10を使用する他のユーザが入力した第二の手書き入力データの重なりが発生した場合、編集権限の変更を推奨する権限変更推奨通知を、表示画面に表示させる。
選択部24は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、編集対象の手書き入力データを、当該手書き入力データを入力したユーザごとに選択する。
検知部25は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、手書き入力画面となる表示画面への入力に対する筆圧を検知する。
外部機器通信部26は、外部機器接続I/F206に対するCPU201の処理、または外部機器接続I/F307に対するCPU301の処理によって実現され、表示装置10に接続されている外部機器から各種データまたは情報の入力を受け付ける。
記憶・読出部29は、主に、CPU201またはCPU301の処理によって実現され、記憶部1000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部1000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
○通信管理装置の機能構成○
次に、図7を用いて、通信管理装置50Aの機能構成について説明する。通信管理装置50Aは、送受信部51、認証部52、イベント情報生成部53、共有領域生成部54、イベント情報管理部55、権限情報管理部56および記憶・読出部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された通信管理装置用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、通信管理装置50Aは、図5に示されているROM502、HD504または記録メディア515によって構築される記憶部5000を有している。
送受信部51は、主に、ネットワークI/F509に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク5を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。
認証部52は、CPU501の処理によって実現され、表示装置10を用いたイベントに参加するユーザの認証処理を行う。
イベント情報生成部53は、主に、CPU501の処理によって実現され、ユーザによって実行されるイベントに関するイベント情報を生成する。
共有領域生成部54は、主に、CPU501の処理によって実現され、複数の表示装置10の間で共有して表示可能な共有領域を生成する。
イベント情報管理部55は、主に、CPU501の処理によって実現され、イベント情報生成部53によって生成されたイベント情報を管理する。
権限情報管理部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、所定のユーザによって入力された手書き入力データに対する他のユーザの各種権限を示す権限情報を管理する。
記憶・読出部59は、主に、CPU501の処理によって実現され、記憶部5000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(または情報)を読み出したりする。
○ユーザ情報管理テーブル
図9は、ユーザ情報管理テーブルの一例を示す概念図である。ユーザ情報管理テーブルは、イベントに参加するユーザを識別するためのユーザ情報を管理する。記憶部5000には、図9に示されているユーザ情報管理テーブルによって構成されているユーザ情報管理DB5001が構築されている。このユーザ情報管理テーブルは、ユーザを識別するユーザID、ユーザ名およびパスワード並びにユーザの宛先を示す宛先情報の一例であるメールアドレスが関連づけられたユーザ情報を管理している。
○イベント情報管理テーブル
図10は、イベント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。イベント情報管理テーブルは、ユーザによって実行されるイベントに関するイベント情報を管理する。記憶部5000には、図10に示されているイベント情報管理テーブルによって構成されているイベント情報管理DB5002が構築されている。このイベント情報管理テーブルは、イベントを識別するイベントIDおよびイベント名、イベントの開催日時、イベントに参加する参加ユーザ並びにイベントによって生成された各種イベントファイルの記憶位置が関連づけられたイベント情報を管理している。
このうち、イベントの開催日時は、例えば、イベントファイルが最後に更新された日時を示す。なお、開催日時は、イベントが最初に開催された日時であってもよいし、イベントの開始日時と終了日時をそれぞれ記憶する構成であってもよい。また、参加ユーザは、イベントに参加したユーザのユーザ名を示す。さらに、ファイル記憶位置は、各種イベントファイルが記憶された記憶先の情報を示す。なお、ファイル記憶位置は、通信管理装置50Aの内部のデータパスであってもよいし、通信管理装置50Aの外部のURL(Uniform Resource Locator)またはURI(Uniform Resource Identifier)等であってもよい。ファイル記憶位置に記憶されるイベントファイルは、例えば、メタデータファイル500、手書き入力データファイル550および共有領域生成部54等によって生成されたイベントの共有領域データ等を含む。
○メタデータファイル
図11は、メタデータファイルの一例を示す図である。図11に示されているメタデータファイル500は、実行されたイベントにおいて生成されたイベントファイルである。メタデータファイル500は、ユーザごとに表示領域の移動、拡大または縮小等の表示画面の操作履歴をメタデータとして示している。図11に示されているメタデータファイル500は、イベント名(Name)、イベントの開始時刻(Start)および終了時刻(End)、並びにユーザごとの操作履歴(OperationLog)を含む。操作履歴は、ユーザごとの表示領域(ViewArea)として、表示領域の座標位置(X,Y)およびサイズ(Width,Height)を示す領域情報並びに表示時間(Time)を示す表示履歴データを含む。
図11に示されている例では、「テーマA 定例1」という名称のイベントが「2021/01/15 13:00~15:00」に開催されたことを示している。また、参加者の「userA」は、最初に共有領域上の(X,Y)=(10,310)を左上の点として、幅が100ピクセルであり、高さが80ピクセルの領域を100秒表示し、その後、(X,Y)=(100,210)の領域に移動したことを表している。「userA」が最後に表示した領域は、(X,Y)=(150,130)の領域である。また、「userB」が最後に表示した領域は、(X,Y)=(105,1200)の領域であり、「userC」が最後に表示した領域は、(X,Y)=(130,1300)の領域である。メタデータファイル500は、このような操作履歴をユーザごとに記憶している。なお、図10に示されているメタデータファイル500は、Json(JavaScript Object Notation)形式のデータ形式である例を示すが、メタデータファイル500のデータ形式は、これに限られない。
○手書き入力データファイル
図12は、手書き入力データファイルの一例を示す図である。図12に示されている手書き入力データファイル550は、実行されたイベントにおいて生成されたイベントファイルである。手書き入力データファイル550は、ストロークまたはスタンプ等の手書き入力されたオブジェクトの操作履歴をオブジェクトデータとして示している。図12に示されている手書き入力データファイル550は、共有領域の背景色(BackgroundColor)、および手書き入力されたオブジェクトの入力履歴を示すオブジェクトデータ(Objects)を含む。オブジェクトデータは、オブジェクトの形式(Type)、オブジェクトの内容を示すデータ詳細情報(Data)、オブジェクトを入力したユーザ名(User)および入力された日時(Data)を含む。オブジェクトの形式は、例えば、ストローク(Stroke)またはスタンプ(Stamp)等である。また、データ詳細情報は、例えば、オブジェクトの形式がストロークである場合、ストロークの座標位置の軌跡(Point)、線の太さ(Thin)および線の色(Color)のデータを含む、さらに、データ詳細情報は、例えば、オブジェクトの形式がスタンプである場合、スタンプの座標位置(Point)、サイズ(Size)および画像ファイル(Image)のデータを含む。
図12に示されている例では、背景色(BackgroundColor)が白の共有領域に対して、(X,Y)=(10,10)から(X,Y)=(30,30)にかけて太さ5ピクセルの黒いストロークを、「userA」が「2021/01/15 13:32」に入力したことを表している。また、その後、(X,Y)=(100,200)を左上として、20ピクセル×20ピクセルのサイズの画像ファイル「Circle.jpg」を、「userB」が「2021/01/15 13:40」に入力したことを表している。手書き入力データファイル550は、このようなオブジェクトデータを入力されたオブジェクトごとに記憶している。なお、図12に示されている手書き入力データファイル550は、Json形式のデータ形式である例を示すが、手書き入力データファイル550のデータ形式は、これに限られない。また、オブジェクトの形式は、ストロークまたはスタンプに限られず、ストロークが文字または数値等の記号としてOCR(Optical Character Reader)処理されたテキスト、日付もしくは時刻等のシステム生成文字、三角形、星もしくは円形等の予め定められた図形、または矢印、線分もしくはベジェ曲線等の線等が含まれる。
なお、メタデータファイル500および手書き入力データファイル550は、通信管理装置50Aとともに、イベントに参加する表示装置10の記憶部1000に記憶される構成であってもよい。この場合、表示装置10は、表示装置10を使用するユーザの操作履歴を示すメタデータおよび手書き入力データを含む履歴データを、記憶部1000に記憶する。また、サーバ機能を備える表示装置10の場合、イベントに参加する全てのユーザの操作履歴を含むメタデータおよび手書き入力データを、記憶部1000に記憶する構成であってもよい。
○権限情報管理テーブル
図13は、権限情報管理テーブルの一例を示す概念図である。権限情報管理テーブルは、所定のユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの各種権限を示す権限情報を管理する。記憶部5000には、図13に示されている権限情報管理テーブルによって構成されている権限情報管理DB5003が構築されている。この権限情報管理テーブルは、イベントを識別するイベントIDごとに、手書き入力データを入力したユーザを識別するユーザIDおよびユーザ名、並びに手書き入力データに対する各種権限である編集権限および閲覧権限が関連づけられた権限情報を管理している。権限情報管理DB5003で管理されている権限情報は、イベントに参加するユーザが使用するそれぞれの表示装置10に共通の権限情報として共有され、イベントの実行中において表示装置10の記憶部1000に記憶される。
図13は、例えば、「userA」が入力した手書き入力データに対して編集権限を有するユーザは存在せず(null)、「userB」のみが閲覧権限を有する設定状態を示す。また、図13は、例えば、「userB」が入力した手書き入力データに対して、「userC」のみが編集権限および閲覧権限を有する設定状態を示す。さらに、図12は、例えば、「userC」が入力した手書き入力データに対して編集権限および閲覧権限を有するユーザはいずれも存在しない(null)設定状態を示す。
●実施形態の処理または動作
○イベント開始時の処理○
続いて、図14乃至図40を用いて、第1の実施形態に係る画面共有システムの処理または動作について説明する。なお、以下の説明において、ユーザAが使用する表示装置10A1とユーザBが使用する表示装置10Bを用いた処理として説明するが、図1に示されているユーザCが使用する表示装置10Cにおいても同様の処理が行われる。まず、図14および図15を用いて、イベント開始時に表示装置10に表示される表示画面について説明する。図14は、イベント開始時における画面表示処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザAが表示装置10A1の所定の入力手段を操作することで、表示装置10A1の受付部12Aは、ユーザIDおよびパスワードの入力を受け付ける(ステップS11)。次に、送受信部11Aは、通信管理装置50Aに対して、ログイン要求情報を送信する(ステップS12)。このログイン要求情報は、ステップS11で受け付けられたユーザIDおよびパスワードを含む。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10A1が送信したログイン要求情報を受信する。
次に、通信管理装置50Aの認証部52は、ステップS12で受信されたユーザIDおよびパスワードを利用してユーザ認証を行う(ステップS13)。具体的には、記憶・読出部59は、ユーザ情報管理DB5001(図9参照)において、ステップS12で受信されたユーザIDおよびパスワードの組に対応するユーザIDおよびパスワードの組を検索する。対応する組がある場合には、認証部52は、要求元のユーザAを正当なユーザであると判断する。対応する組がない場合には、認証部52は、要求元のユーザAを不当な(正当でない)ユーザであると判断する。正当でない場合には、送受信部51が表示装置10A1に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、共有領域生成部54は、複数の表示装置の間で共有して表示可能な手書き入力領域である共有領域を新たに生成する(ステップS14)。次に、イベント情報管理部55は、開始するイベントに関するイベント情報を生成する(ステップS15)。ここで、生成されるイベント情報は、イベントを識別するイベントID、イベント名、イベントの開始時刻およびイベントで生成されるイベントファイルの記憶位置を示す情報である。イベント情報管理部55は、生成したイベント情報を、記憶・読出部59を介してイベント情報管理DB5002(図10参照)に記憶する。
また、権限情報管理部56は、イベントにおいて入力された手書き入力データに対するユーザごとの編集権限および閲覧権限を示す権限情報を生成する(ステップS16)。権限情報は、例えば、イベント開始時には、全てのユーザが他のユーザの手書き入力データに対する編集権限および閲覧権限を有するように設定される。権限情報管理部56は、生成した権限情報を、記憶・読出部59を介して権限情報管理DB5003(図13参照)に記憶する。
次に、送受信部51は、表示装置10A1に対して、ステップS14で生成された共有領域データ、ステップS15で生成されたイベント情報、およびステップS16で生成された権限情報を送信する(ステップS17)。これにより、表示装置10A1の送受信部11Aは、通信管理装置50Aが送信した共有領域データ、イベント情報および権限情報を受信する。
そして、表示装置10A1の表示制御部13Aは、ステップS17で受信された共有領域データによって構成される共有領域700を、表示部(例えば、ディスプレイ280またはディスプレイ306)に表示させる(ステップS18)。図15は、共有領域の一例を示す図である。図15に示されている共有領域700は、イベントにおいて他の表示装置10と共有して表示させる手書き入力画面である。共有領域700は、イベントに参加するユーザが表示画面に対する手書き入力を行うことで、複数のオブジェクトが入力された状態である。共有領域700は、表示装置10の表示画面の表示領域よりも広いため、表示装置10の表示画面には、共有領域700の少なくとも一部の領域が表示領域として表示される。イベントに参加するユーザは、イベントにおいて共有領域700の所望の領域を表示させて、オブジェクトの手書き入力および閲覧を行う。
さらに、表示装置10A1による処理と同様に、ユーザBが表示装置10Bの所定の入力手段を操作することで、表示装置10Bの受付部12Bは、ユーザIDおよびパスワードを含むユーザ情報の入力を受け付ける(ステップS19)。次に、送受信部11Bは、通信管理装置50Aに対して、ログイン要求情報を送信する(ステップS20)。このログイン要求情報は、ステップS19で受け付けられたユーザIDおよびパスワードを含む。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10A1が送信したログイン要求情報を受信する。
次に、通信管理装置50Aの認証部52は、ステップS13の処理と同様に、ステップS20で受信されたユーザIDおよびパスワードを利用してユーザ認証を行う(ステップS21)。次に、イベント情報管理部55は、認証部52によるユーザBの認証が完了した場合、ステップS15で生成されたイベント情報を、記憶・読出部59を介してイベント情報管理DB5002から読み出す(ステップS22)。また、権限情報管理部56は、ステップS16で生成された権限情報を、記憶・読出部59を介して権限情報管理DB5003から読み出す(ステップS23)。
次に、送受信部51は、表示装置10Bに対して、ステップS14で生成された共有領域データ、ステップS22で読み出されたイベント情報、およびステップS23で読み出された権限情報を送信する(ステップS24)。これにより、表示装置10Bの送受信部11Bは、通信管理装置50Aが送信した共有領域データ、イベント情報および権限情報を受信する。そして、表示装置10Bの表示制御部13Bは、ステップS17における表示装置10A1の処理と同様に、受信された共有領域データによって構成される共有領域700を、表示部に表示させる(ステップS25)。
このように、画面共有システム1は、イベントに参加する複数の表示装置10の間で、手書き入力画面を構成する共有領域700を共有して表示させることができる。
○権限設定処理○
次に、図16乃至図19を用いて、ユーザによって入力された手書き入力データに対する他のユーザの編集権限または閲覧権限を設定する処理について説明する。図16は、他のユーザに対する権限設定処理の一例を示すシーケンス図である。
まず、表示装置10A1の受付部12Aは、表示部に表示された表示画面100Aに表示された設定ボタン150の選択を受け付ける(ステップS51)。図17(A)は、表示画面の一例を示す図である。図17(A)に示されている表示画面100Aは、表示装置10A1の表示部に表示される画面であり、図15に示されている共有領域700のうちの少なくとも一部の領域が表示されている。また、表示画面100Aは、権限設定を行う場合に押下される設定ボタン150を含む。受付部12Aは、例えば、表示画面100Aに対するユーザAの入力操作によって設定ボタン150の選択を受け付ける。
次に、表示制御部13Aは、ステップS51で設定ボタン150の選択が受け付けられた場合、表示画面100Aに権限設定画面400を表示させる(ステップS52)。図17(B)は、権限設定画面の一例を示す図である。図17(B)に示されている表示画面100Aは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限または閲覧権限の設定を行わせる権限設定画面400が表示されている。権限設定画面400は、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限を設定する編集権限設定ボタン410、およびユーザAが入力した手書き入力データに対する編集を制限しないユーザを入力するユーザ情報入力領域415を含む。また、権限設定画面400は、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限を設定する閲覧権限設定ボタン430、およびユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧を制限しないユーザを入力するユーザ情報入力領域435を含む。
図17(B)の例では、ユーザB以外のユーザは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する編集が制限された状態である。また、図17(B)の例では、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧制限が行われておらず、全てのユーザは、ユーザAが入力した手書き入力データを閲覧できる状態である。編集または閲覧を制限しない設定となっているユーザは、ユーザAの手書き入力データ(書き込み内容)に対する編集または閲覧を行うことができる。一方で、編集または閲覧を制限する設定となっているユーザは、ユーザAの手書き入力データ(書き込み内容)に対する編集または閲覧を行うことができない。ユーザAは、権限設定画面400に対する入力操作によって、自分の書き込みに対する権限を設定することができる。
また、図18に示されているように、権限設定画面400のユーザ情報入力領域415には、イベントの参加者のリストから検索された他のユーザまたは複数のユーザにより構成されるユーザグループの候補から、ユーザAによって選択されたユーザまたはユーザグループが設定される。ユーザグループが設定された場合は、そのユーザグループに属する全てのユーザが対象となる。なお、ユーザ情報入力領域415には、ユーザ情報入力領域415に対する直接入力による検索によって、ユーザまたはユーザグループが設定されてもよい。ユーザ情報入力領域435についても同様である。また、図17(B)および図18は、編集または閲覧が制限された状態において、ユーザ情報入力領域415またはユーザ情報入力領域435に制限しないユーザを入力する例を説明したが、編集または閲覧が許可された状態において制限するユーザを入力するような構成であってもよい。
次に、ユーザAが権限設定画面400に対する所定の入力操作を行うことで、設定部17Aは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの権限を設定する(ステップS53)。設定部17Aにより変更された権限設定は、実行中のイベントにおける権限情報として記憶部1000Aに記憶される。そして、設定部17Aは、ステップS53で設定変更された権限に関する設定変更データを生成する(ステップS54)。設定変更データは、例えば、json形式のデータ形式で生成され、{"authority":[{"userA":[{"edit":[null],"view":["userB","userC"]}]}]}の形式として生成される。具体的には、設定部17Aは、「"userA"」で設定変更を行うユーザを指定し、「"edit"」および「"view"」で閲覧および編集を制限するユーザをそれぞれ指定する。
そして、送受信部11Aは、通信管理装置50Aに対して、ステップS54で生成された設定変更データを送信する(ステップS55)。この設定変更データは、実行中のイベントを識別するイベントID、およびステップS53で設定された権限を示す権限情報を含む。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10A1が送信した設定変更データを受信する。
次に、通信管理装置50Aの権限情報管理部56は、ステップS55で受信された設定変更データに含まれるイベントIDを検索キーとして権限情報管理DB5003(図13参照)を検索することで、受信されたイベントIDと同じイベントIDに関連づけられた権限情報を、受信された権限情報に更新する(ステップS56)。また、送受信部51は、表示装置10Bに対して、ステップS55で受信された設定変更データを送信(転送)する(ステップS57)。これにより、表示装置10Bの送受信部11Bは、表示装置10A1が送信した設定変更データを受信する。
表示装置10Bの設定部17Bは、ステップ57で受信された設定変更データに含まれる権限情報に基づいて、権限設定を変更する(ステップS58)。設定部17Bにより変更された権限設定は、実行中のイベントにおける権限情報として記憶部1000Bに記憶される。
このように、画面共有システム1は、権限設定画面400を用いて他のユーザに対する各種権限を設定することができるので、特定のユーザに対してのみ手書き入力データ(書き込み内容)に対する閲覧または編集を行わせることができる。また、画面共有システム1は、設定変更データを用いて、表示装置10で設定された権限情報を他の表示装置10と共有することができるので、イベントにおける手書き入力データに対する権限設定をイベントに参加するユーザの間で共有することができる。さらに、画面共有システム1は、表示画面100に表示された権限設定画面400を用いて権限設定を行うことができるので、権限設定におけるユーザの操作性を向上させることができる。なお、上記のように、画面共有システム1は、表示装置10で設定された権限情報を、通信管理装置50Aを介して他の表示装置10と共有することができる。このように、各表示装置の間に、通信管理装置50Aのような他の装置が仲介するような構成であってもよい。
また、表示装置10A1は、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限および編集権限を設定することで、書き込みや修正の過程を他のユーザに見せないようにしたり、自分の書き込みを他のユーザに編集させないようにしたりすることができる。ユーザAは、例えば、作業が完了した段階で制限を解除することで、他のユーザの閲覧および編集を可能にすることができるので、手書き入力データの他のユーザへの共有内容を柔軟に切り替えることができる。
ここで、図19を用いて、権限設定画面400aの別の例を説明する。図19は、権限設定画面の別の例を説明する。図19に示されている権限設定画面400aは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する権限をユーザごとに設定可能な画面である。権限設定画面400aは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限を設定するための編集権限設定領域410a、およびユーザAが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限を設定する閲覧権限設定領域430aを含む。また、編集権限設定領域410aは、全てのユーザの編集権限を一括で設定する一括設定ボタン420、およびユーザごとに編集権限を設定する個別設定ボタン421,422を含む。さらに、閲覧権限設定領域430aは、全てのユーザの閲覧権限を一括で設定する一括設定ボタン440、およびユーザごとに閲覧権限を設定する個別設定ボタン441,442を含む。図19の例では、全てのユーザがユーザAの手書き入力データに対する編集が制限された状態であり、ユーザAの手書き入力データに対する閲覧がユーザBのみ制限された状態である。なお、権限設定画面400aは、権限設定画面400と同様に、図17(A)に示されている表示画面100Aの設定ボタン150をユーザAが押下することで、表示画面100Aに表示される。
イベントに参加する複数のユーザのうち、イベントの管理者または所有者等のメインユーザがいる場合、権限設定画面400,400aは、メインユーザのみが参照可能な状態とし、メインユーザが各種権限を設定可能な構成であってもよい。この場合、例えば、メインユーザである先生と他のユーザである複数の生徒が参加している授業等のイベントにおいて、先生から生徒同士の閲覧および編集を制限することができるようになる。すなわち、編集および閲覧を制限中には生徒の書き込み内容が他の生徒には共有されず、先生のみが確認できる状態となる。これにより、メインユーザである先生は、例えば、閲覧の制限を解除することで生徒同士での書き込みを共有して確認させつつ、編集を制限したままにすることで他の生徒による不用意な編集を防ぐことができる。
○手書き入力データの表示○
次に、図20乃至図27を用いて、ユーザごとの閲覧権限に応じて表示画面に他のユーザが入力した手書き入力データを表示させる処理について説明する。図20は、他のユーザが入力した手書き入力データの表示処理の一例を示すフローチャートである。図20は、ユーザCが使用する表示装置10CにおいてユーザAが使用する表示装置10A1に入力された手書き入力データを受信する場合の処理として説明するが、手書き入力データを送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントに参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、表示装置10Cの送受信部11Cは、表示装置10A1が送信した手書き入力データを受信する(ステップS71)。この手書き入力データは、ユーザAが入力した手書き入力データである。図21(A)に示されているように、表示装置10A1の表示画面100Aには、ユーザAが入力した手書き入力データが表示された状態である。
次に、判断部14Cは、ステップS71で受信された手書き入力データに対する閲覧権限の有無を判断する(ステップS72)。具体的には、判断部14Cは、設定部17Cによって設定された権限情報を参照し、受信された手書き入力データを入力したユーザAに対する閲覧権限を有するか否かを判断する。判断部14Cは、受信された手書き入力データに対する閲覧権限があると判断する場合(ステップS72のYES)、処理をステップS73へ移行させる。そして、表示制御部13Cは、受信された手書き入力データを表示画面100Cに表示させる(ステップS73)。
一方で、判断部14Cは、受信された手書き入力データに対する閲覧権限がないと判断する場合(ステップS72のNO)、処理をステップS74へ移行させる。そして、表示制御部13Cは、受信された手書き入力データを表示画面100Cに表示させず、閲覧を制限する(ステップS74)。また、表示制御部13Cは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧が制限されている旨を示す閲覧制限通知を表示画面100Cに表示させる(ステップS75)。
図21(B)は、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧権限を有する場合の例として、表示装置10Bの表示画面100Bを示す。図21(B)に示されている表示画面100Bは、ユーザBがユーザAの手書き入力データに対する閲覧権限を有するため、図21(A)に示されている表示画面100Aと同じ手書き入力データを表示する。また、表示画面100Bは、表示された手書き入力データを入力したユーザを識別するためのユーザ表示画像170を、手書き入力データとともに表示する。
図21(C)は、ユーザCが入力した手書き入力データに対する閲覧権限を有さない場合の例として、表示装置10Cの表示画面100Cを示す。図21(C)に示されている表示画面100Cは、ユーザCがユーザAの手書き入力データに対する閲覧権限を有さないため、図21(A)の表示画面100Aに示されている手書き入力データが表示されない。これにより、ユーザCは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧が制限される。
このように、表示装置10は、他の表示装置10で入力された手書き入力データを受信した際に、受信した手書き入力データに対する閲覧権限の有無を確認し、閲覧権限を有する場合にのみ手書き入力データを表示画面に表示させる。これにより、画面共有システム1は、閲覧権限のないユーザに対して、自分の書き込み内容を見せないようにすることができる。また、表示装置10は、受信した手書き入力データに対する閲覧権限を有さない場合には、以下で説明する閲覧制限通知を表示画面に表示させる。
ここで、図22乃至図24を用いて、所定の手書き入力データに対する閲覧制限が行われている場合に表示画面に表示される各種通知について説明する。図22(A)は、非共有通知の一例を示す図であり、図22(B)は、閲覧制限通知の一例を示す図である。
図22(A)に示されている表示画面100Aは、入力された手書き入力データに対する他のユーザ(他の表示装置)の閲覧を制限している例として、表示装置10A1に表示される表示画面である。図22(A)に示されている表示画面100Aには、ユーザAが入力した手書き入力データが他のユーザに共有されていない旨を示す非共有通知350を含む。表示装置10A1の非共有通知部19Aは、入力された手書き入力データに対する、イベントに参加する他のユーザのいずれかの閲覧権限がない場合、非共有通知350を表示画面100Aに表示させる。
図22(B)に示されている表示画面100Cは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧が制限されている場合の例として、表示装置10Cに表示される表示画面である。図22(B)に示されている表示画面100Cは、ユーザAが入力した手書き入力データの閲覧が制限されている旨を示す閲覧制限通知450を含む。この閲覧制限通知450は、例えば、ステップS75の処理において、表示装置10Cの表示画面100Cに表示される。
閲覧権限を有さないため他のユーザの書き込み内容が共有されていない場合、入力した側のユーザ(例えば、ユーザA)は、書き込み内容が共有されているかどうかわからなくなり、制限されている側のユーザ(例えば、ユーザC)は、他のユーザがどのような作業を行っているのかがわからない。そのため、画面共有システム1は、閲覧制限を行っているユーザの表示画面(例えば、表示画面100A)には、手書き入力データ(書き込み内容)が他のユーザに共有されていないことを知らせる通知を表示し、閲覧が制限されているユーザの表示画面(例えば、表示画面100C)には、他のユーザが手書き入力データの入力(書き込み)を行っていることを知らせる通知を表示する。これにより、画面共有システム1は、ユーザ間において閲覧制限が発生している場合であっても、イベントで発生している操作の状況を、各ユーザに共有することができる。
図23および図24は、表示画面100Aに表示される非共有通知の別の例を示す。図23に示されている表示画面100Aに表示される非共有通知360は、ユーザAの手書き入力データに対する他のユーザに対する権限を編集する場合に押下される権限編集ボタン365を含む。表示装置10A1の非共有通知部19Aは、入力された手書き入力データに対する、イベントに参加する他のユーザのいずれかの閲覧権限がない場合、非共有通知360を表示画面100Aに表示させる。ユーザAが権限編集ボタン365を押下することで、表示装置10A1の表示制御部13Aは、例えば、図18等に示されている権限設定画面400を表示させる。これにより、表示装置10A1は、ユーザAに他のユーザの権限の変更を行わせることができる。
図24に示されている表示画面100Aに表示される非共有通知370は、閲覧を制限された他のユーザの閲覧を許可する場合に押下される閲覧許可ボタン375を含む。表示装置10A1の非共有通知部19Aは、入力された手書き入力データに対する、イベントに参加する他のユーザのいずれかの閲覧権限がない場合、非共有通知370を表示画面100Aに表示させる。ユーザAが閲覧許可ボタン375を押下することで、表示装置10A1の設定部17Aは、ユーザAの手書き入力データの閲覧が制限されている他のユーザに対して、閲覧を許可されるよう閲覧権限を変更する。図24に示されている非共有通知370の場合、図23に示されている非共有通知360と比較して、権限設定画面400等を用いた権限設定処理を行わずに非共有通知370から直接閲覧権限の変更を行うことができるため、ユーザAの処理を簡略化することができる。
○閲覧要求処理
続いて、図25および図26を用いて閲覧が制限された手書き入力データの閲覧を要求する場合の処理について説明する。図25は、他のユーザに対する閲覧要求処理の一例を示すシーケンス図である。図25では、ユーザAの手書き入力データの閲覧が制限されたユーザCが使用する表示装置10Cから、ユーザAが使用する表示装置10A1に対する閲覧要求を行う例を説明するが、閲覧要求を送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
表示装置10Cの表示制御部13Cは、表示画面100Cに閲覧制限通知480を表示させる(ステップS91)。図26(A)は、閲覧制限通知480の一例を示す図である。図26(A)に示されている閲覧制限通知480は、閲覧制限された手書き入力データの閲覧を要求する場合に押下される閲覧リクエストボタン485を含む。
次に、受付部12Cは、ユーザCの入力操作に応じて、閲覧制限通知480に含まれる閲覧リクエストボタン485の選択を受け付ける(ステップS92)。送受信部11Cは、通信管理装置50Aに対して、制限されたユーザAの手書き入力データに対する閲覧を要求する旨を示す閲覧要求情報を送信する(ステップS93)。この閲覧要求情報は、閲覧要求の要求先となるユーザのユーザIDを含む。この場合、送受信部11Cは、ユーザAのユーザIDを含む閲覧要求情報を送信する。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10Cが送信した閲覧要求情報を受信する。そして、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10Cが送信した閲覧要求情報を、閲覧要求の要求先であるユーザAが使用する表示装置10A1に対して送信(転送)する(ステップS94)。これにより、表示装置10A1の送受信部11Aは、要求元の表示装置10Cが送信した閲覧要求情報を受信する。
そして、表示装置10A1の閲覧要求通知部21Aは、ステップS94で閲覧要求情報が受信された場合、ユーザCから閲覧要求がなされた旨を示す閲覧要求通知380を表示画面100Aに表示させる(ステップS95)。
続いて、表示装置10A1の受付部12Aは、各種ボタン操作を受け付ける(ステップS96)。図26(B)は、閲覧要求通知380の一例を示す図である。図26(B)に示されている閲覧要求通知380は、要求元であるユーザCの閲覧を許可する場合に押下される個別閲覧許可ボタン381、個別閲覧却下ボタン382、および全てのユーザに対する閲覧を許可する場合に押下される一括閲覧許可ボタン383を含む。ユーザAが個別閲覧許可ボタン381、または一括閲覧許可ボタン383を押下することで、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの閲覧が許可されるよう閲覧権限を変更する。なお、表示装置10A1は、ユーザAが個別閲覧許可ボタン381または一括閲覧許可ボタン383を押下することで、権限設定画面400,400aを表示させる構成であってもよい。
一方で、ユーザAが個別閲覧却下ボタン382を押下することで、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの閲覧を却下して閲覧権限の状態を維持する。この場合、ユーザAが個別閲覧却下ボタン382を押下する理由や条件として、例えば、手書き入力された内容を鑑みて、ユーザA自身の判断で、閲覧要求をした他のユーザ(例えば、ユーザC)に対する閲覧リクエストが却下されるようにしてもよい。さらに、閲覧リクエストを送信した他のユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および手書きストロークの内容等を鑑みて、ユーザA自身の判断で、閲覧要求をした他のユーザに対する閲覧リクエストが却下されるようにしてもよい。さらに、上記の閲覧リクエストの却下は、ユーザAの判断によるものに代えてまたは加えて、表示装置10A1の判断部14Aが、閲覧リクエストを送信した他のユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および手書きストロークの内容等から判断してもよい。その判断結果に応じて、編集権限部18Aは、閲覧要求をした他のユーザに対する閲覧リクエストを却下するようにしてもよい。このような判断基準によって押下された個別閲覧却下ボタン382により生成された個別閲覧却下情報に基づいて、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの閲覧を却下して閲覧権限の状態を維持する。なお、個別閲覧却下ボタン382が押下された場合は、権限設定画面400,400aへの遷移は行われなくてもよい。
図25に戻り、表示装置10A1の送受信部11Aは、通信管理装置50Aに対して、ステップS94で受信した閲覧要求情報に対する応答としての閲覧応答情報を送信する(ステップS97)。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10A1が送信した閲覧応答情報を受信する。そして、送受信部51は、表示装置10Cに対して、ステップS97で受信した閲覧応答情報を送信する(ステップS98)。これにより、表示装置10Cの送受信部11Cは、通信管理装置50Aが送信した閲覧応答情報を受信する。続いて、表示装置10Cの表示制御部13Cは、閲覧リクエストに対する結果を表示させる(ステップS99)。これにより、表示装置10Cは、ユーザCに閲覧リクエストに対する結果を通知させることができる。
図27(A)は、閲覧許可通知の一例を示す図である。図27(A)に示されている閲覧許可通知481は、要求元であるユーザCの閲覧が許可された通知を確認する場合に押下される確認ボタン486を含む。図27(B)は、閲覧却下通知の一例を示す図である。図27(B)に示されている閲覧却下通知482は、要求元であるユーザCの閲覧が却下された通知を確認する場合に押下される確認ボタン486を含む。
○手書き入力データの編集○
次に、図28乃至図32を用いて、ユーザごとの閲覧権限に応じて表示画面に他のユーザが入力した手書き入力データの編集を行う処理について説明する。図28は、他のユーザが入力した手書き入力データの編集処理の一例を示すフローチャートである。図28は、ユーザBが使用する表示装置10Bにおいて、ユーザAが使用する表示装置10A1に入力された手書き入力データに対する編集を行う場合の処理として説明するが、表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、表示装置10Bの受付部12Bは、ユーザBの表示画面100Bに対する所定の入力操作によって、表示画面100Bに表示された手書き入力データに対する編集操作を受け付ける(ステップS101)。
次に、判断部14Bは、ステップS101で受け付けられた編集操作の対象となる手書き入力データに対する編集権限の有無を判断する(ステップS102)。具体的には、判断部14Bは、設定部17Bによって設定された権限情報を参照し、編集対象の手書き入力データを入力したユーザAに対する編集権限を有するか否かを判断する。判断部14Bは、編集対象の手書き入力データに対する編集権限があると判断する場合(ステップS102のYES)、処理をステップS103へ移行させる。そして、表示制御部13Bは、手書き入力データに対する編集操作を実行し、編集された手書き入力データを表示画面100Bに表示させる(ステップS103)。
一方で、判断部14Bは、編集対象の手書き入力データに対する編集権限がないと判断する場合(ステップS102のNO)、処理をステップS104へ移行させる。そして、編集制限部18Bは、編集対象の手書き入力データの編集を制限する(ステップS104)。また、編集制限部18Bは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する編集が制限されている旨を示す編集制限通知を表示画面100Bに表示させる(ステップS105)。
このように、表示装置10は、表示された手書き入力データに対する編集操作を受け付けた際に、対象となる手書き入力データに対する編集権限の有無を確認し、編集権限を有する場合にのみ編集操作を実行するようにする。これにより、画面共有システム1は、編集権限のないユーザに対して手書き入力データ(書き込み内容)に対する編集を制限することで、編集権限のない手書き入力データが不用意に編集されることを防ぐことができる。また、表示装置10は、受信した手書き入力データに対する編集権限を有さない場合には、以下で説明する編集制限通知を表示画面に表示させる。
図29は、編集制限通知の一例を示す図である。図29に示されている表示画面100Bは、ユーザAが入力した手書き入力データに対する編集が制限されている場合の例として、表示装置10Bに表示される表示画面である。図29に示されている表示画面100Bは、手書き入力データを入力したユーザを識別するユーザ表示画像170a,170b、および手書き入力データを編集する場合に用いる編集ツール190を含む。編集ツール190は、例えば、手書き入力データを消去する場合に用いる消去ツールである。また、図29に示されている表示画面100Bは、ユーザAが入力した手書き入力データの編集が制限されている旨を示す編集制限通知650を含む。図29の例では、編集制限通知650は、例えば、ユーザBが編集ツール190を用いて、ユーザAが入力した手書き入力データを消去しようとした場合に、表示装置10Bの表示画面100Cに表示される。これにより、表示装置10Bは、編集権限を有さない場合に編集制限通知650を表示させることで、編集できない理由をユーザBに把握させることができる。
○編集権限要求処理
続いて、図30乃至図32を用いて編集が制限された手書き入力データの編集権限を要求する場合の処理について説明する。図30は、他のユーザに対する編集権限要求処理の一例を示すシーケンス図である。図30は、ユーザAの手書き入力データの編集が制限されたユーザBが使用する表示装置10Bから、ユーザAが使用する表示装置10A1に対する編集権限要求を行う例を説明するが、編集権限要求を送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
表示装置10Bの編集制限部18Bは、表示画面100Bに編集制限通知660を表示させる(ステップS111)。図31(A)は、編集制限通知660の一例を示す図である。図31(A)に示されている編集制限通知660は、編集制限された手書き入力データの編集権限を要求する場合に押下される編集権限リクエストボタン665を含む。
次に、受付部12Bは、ユーザBの入力操作に応じて、編集制限通知660に含まれる編集権限リクエストボタン665の選択を受け付ける(ステップS112)。送受信部11Bは、通信管理装置50Aに対して、制限されたユーザAの手書き入力データに対する編集権限を要求する旨を示す編集権限要求情報を送信する(ステップS113)。この編集権限要求情報は、編集権限要求の要求先となるユーザのユーザIDを含む。この場合、送受信部11Bは、ユーザAのユーザIDを含む編集権限要求情報を送信する。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10Bが送信した編集権限要求情報を受信する。そして、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10Bが送信した編集権限要求情報を、閲覧要求の要求先であるユーザAが使用する表示装置10A1に対して送信(転送)する(ステップS114)。これにより、表示装置10A1の送受信部11Aは、要求元の表示装置10Bが送信した編集権限要求情報を受信する。
そして、表示装置10A1の編集権限要求通知部22Aは、ステップS114で編集権限要求情報が受信された場合、ユーザBから編集権限要求がなされた旨を示す編集権限要求通知560を表示画面100Aに表示させる(ステップS115)。
続いて、表示装置10A1の受付部12Aは、各種ボタン操作を受け付ける(ステップS116)。図31(B)は、編集権限要求通知560の一例を示す図である。図31(B)に示されている編集権限要求通知560は、要求元であるユーザBの編集を許可する場合に押下される個別編集許可ボタン561、個別編集却下ボタン562、および全てのユーザに対する編集を許可する場合に押下される一括編集許可ボタン563を含む。ユーザAが個別編集許可ボタン561または一括編集許可ボタン563を押下することで、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの編集が許可されるよう編集権限を変更する。なお、表示装置10A1は、ユーザAが個別編集許可ボタン561または一括編集許可ボタン563を押下することで、権限設定画面400,400aを表示させる構成であってもよい。
一方で、ユーザAが個別編集却下ボタン562を押下することで、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの編集を却下して編集権限の状態を維持する。この場合、ユーザAが個別編集却下ボタン562を押下する理由や条件として、例えば、手書き入力された内容を鑑みて、ユーザA自身の判断で、編集権限をリクエストした他のユーザ(例えば、ユーザB)に対する編集権限リクエストが却下されるようにしてもよい。さらに、編集権限リクエストを送信した他のユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および手書きストロークの内容等を鑑みて、ユーザA自身の判断で、編集権限リクエストをした他のユーザに対する編集権限リクエストが却下されるようにしてもよい。さらに、上記の編集権限リクエストの却下は、ユーザAの判断によるものに代えてまたは加えて、表示装置10A1の判断部14Aが、編集権限リクエストを送信した他のユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および手書きストロークの内容等から判断してもよい。その判断結果に応じて、編集権限部18Aは、編集権限要求をした他のユーザに対する編集権限リクエストを却下するようにしてもよい。このような判断基準によって押下された個別編集却下ボタン562により生成された個別編集却下情報に基づいて、表示装置10A1の設定部17Aは、選択されたボタンに対応するユーザに対する、ユーザAの手書き入力データの編集を却下して編集権限の状態を維持する。なお、個別閲覧却下ボタン382が押下された場合は、権限設定画面400,400aへの遷移は行われなくてもよい。
図30に戻り、表示装置10A1の送受信部11Aは、通信管理装置50Aに対して、ステップS114で受信した編集権限要求情報に対する応答としての編集権限応答情報を送信する(ステップS117)。これにより、通信管理装置50Aの送受信部51は、表示装置10A1が送信した編集権限応答情報を受信する。そして、送受信部51は、表示装置10Bに対して、ステップS117で受信した編集権限応答情報を送信する(ステップS118)。これにより、表示装置10Bの送受信部11Bは、通信管理装置50Aが送信した編集権限応答情報を受信する。続いて、表示装置10Bの表示制御部13Bは、編集権限リクエストに対する結果を表示させる(ステップS119)。これにより、表示装置10Bは、ユーザBに編集権限リクエストに対する結果を通知させることができる。
図32(A)は、編集権限許可通知の一例を示す図である。図32(A)に示されている編集権限許可通知661は、要求元であるユーザBの編集権限許可された通知を確認する場合に押下される確認ボタン668を含む。図32(B)は、編集権限却下通知の一例を示す図である。図32(B)に示されている編集権限却下通知662は、要求元であるユーザBの閲覧が却下された通知を確認する場合に押下される確認ボタン668を含む。
○他のユーザの手書き入力データに対する編集制限○
次に、図33乃至図37を用いて、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を設定する処理について説明する。図33は、他のユーザが入力した手書き入力データの編集処理の一例を示すフローチャートである。図33は、ユーザAが使用する表示装置10A1において、他のユーザ(例えば、ユーザB)が入力した手書き入力データに対する編集権限を設定する処理について説明するが、イベントを参加するユーザが使用する他の表示装置10においても同様の処理が行われる。
まず、表示装置10A1の受付部12Aは、ユーザAの表示画面100Aに対する所定の入力操作によって、表示画面100Aに表示された手書き入力データに対する編集操作を受け付ける(ステップS151)。
次に、判断部14Aは、ステップS151で受け付けられた編集操作の対象となる手書き入力データを入力したユーザの書き込み内容に対する編集が制限されているか否かを判断する(ステップS152)。判断部14Aは、編集対象の手書き入力データを入力したユーザの書き込み内容に対する編集が制限されていると判断する場合(ステップS152のYES)、処理をステップS153へ移行させる。そして、表示装置10A1は、表示画面100Aに所定の通知を表示する(ステップS153)。一方で、判断部14Aは、編集対象の手書き入力データを入力したユーザの書き込み内容に対する編集が制限されていないと判断する場合(ステップS152のNO)、処理をステップS154へ移行させる。そして、表示制御部13Aは、手書き入力データに対する編集操作を実行し、編集された手書き入力データを表示画面100Aに表示させる(ステップS154)。
ここで、図34乃至図36を用いて、ステップS153で表示画面100Aに表示される所定の通知について詳細に説明する。図34は、ステップS153で表示される編集制限通知830の一例を示す図である。図34に示されている表示画面100Aは、ユーザAが行った編集操作の対象となるユーザBの手書き入力データに対する編集権限をユーザAが有さない場合の例として、表示装置10A1に表示される表示画面である。図34に示されている表示画面100Aは、手書き入力データを入力したユーザを識別するユーザ表示画像170a,170bを含み、ユーザAとユーザBが入力した手書き入力データが表示されている。図34に示されている表示画面100Aにおいて、ユーザAが編集ツール190を用いて、ユーザBが入力した手書き入力データを消去する編集操作を行った場合、編集制限部18Aは、ユーザBが入力した手書きデータの編集が制限されている旨を示す編集制限通知830を表示画面100Aに表示させる。この編集制限通知830は、ユーザBの手書き入力データに対する権限を編集する場合に押下される権限編集ボタン835を含む。
ユーザAが権限編集ボタン835を押下することで、表示装置10A1の表示制御部13Aは、例えば、図35に示されている権限設定画面800を表示させる。これにより、表示装置10A1は、ユーザAに他のユーザが入力した手書き入力データに対する権限の変更を行わせる。なお、表示装置10A1は、ユーザAが権限編集ボタン835を押下することで、直接編集制限を解除する構成であってもよい。この場合、設定部17Aは、該当する手書き入力データを入力したユーザに対する、ユーザAの編集が許可されるよう編集権限を変更する。
これにより、表示装置10A1は、編集権限を有さない場合に編集制限通知830を表示させることで、例えば、上記に説明したユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および手書きストロークの内容等を編集できない理由として加えてユーザAに把握させることができる。それとともに、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限の変更を行わせることができる。
図35は、権限設定画面の一例を示す図である。図35に示されている権限設定画面800は、図17に示されている権限設定画面400の内容に加えて、他のユーザの手書き入力データ(書き込み内容)の編集権限を設定する編集権限設定ボタン810、およびユーザAによる編集を制限しないユーザを入力するユーザ情報入力領域815を含む。図35の例では、ユーザAは、ユーザC以外のユーザが入力した手書き入力データに対する編集が制限された状態である。設定部17Aは、ユーザAが権限設定画面800に対する入力操作によって、他のユーザの書き込みに対するユーザAの編集権限を変更する。
このように、画面共有システム1は、権限設定画面800を用いて、自分の書き込みに対する他のユーザの各種権限だけでなく、他のユーザの書き込みに対する自分の編集権限を設定することができる。これにより、画面共有システム1は、他のユーザの書き込み内容を不用意に編集してしまうことを防止することができる。なお、権限設定画面800は、図19に示されている権限設定画面400aと同様に、他のユーザの手書き入力データに対する自分の編集権限をユーザごとに設定可能な画面であってもよい。また、権限設定画面800は、上述の説明と同様に、図17(A)に示されている表示画面100Aの設定ボタン150をユーザAが押下することで、表示画面100Aに表示される構成であってもよい。
図36は、ステップS153で表示される権限変更推奨通知850の一例を示す図である。図36に示されている表示画面100Aは、ユーザAが行った編集操作が、他のユーザの手書き入力データと重なっている場合に、表示装置10A1に表示される表示画面である。ユーザAの編集操作とユーザBの手書き入力データとの重なりが検知された場合、推奨通知部23Aは、ユーザAに権限変更を推奨する権限変更推奨通知850を表示画面100Aに表示させる。
ユーザAの編集操作とユーザBの手書き入力データとの重なりを検知する検知方法は、例えば、手書き入力データファイルに含まれるオブジェクトの座標位置(Point)が追加されるたびに、オブジェクトを構成する点列(座標位置)の間のパス(軌跡)を定義し、定義されたパスの交点が検知された場合、手書き入力データの重なりを検知する。また、オブジェクトの形式がストロークではなくスタンプ等である場合、例えば、スタンプの座標位置(Point)およびサイズ(Size)で特定されるオブジェクトの領域内に点列が追加されたか否かを検知することで、手書き入力データの重なりを検知する。
この権限変更推奨通知850は、重なりが検知された手書き入力データを入力した他のユーザの入力に対するユーザAの編集を制限する場合に押下される編集制限ボタン855を含む。ユーザAが編集制限ボタン855を押下することで、設定部17Aは、重なりが検知された手書き入力データを入力した他のユーザに対するユーザAの編集が制限されるよう編集権限を変更する。なお、表示装置10A1は、ユーザAが編集制限ボタン855を押下することで、権限設定画面800を表示させる構成であってもよい。これにより、表示装置10A1は、他のユーザの手書き入力データとの重なりが検知された場合に権限変更推奨通知850を表示させることで、他のユーザの書き込みに影響を与えずに新たなオブジェクトの入力(書き込み)をユーザAに行わせることができる。
また、図36に示されているようなユーザ間での書き込みを区別したい場合、図37に示されているように、ユーザごとに手書き入力可能な書込レイヤを区別し、各書込レイヤを重畳表示させることで、表示画面100Aを構築する構成であってもよい。図37の例では、ユーザAの書き込みを含むユーザAの書込レイヤと他のユーザの書き込みを含む他のユーザの書込レイヤを重畳させて表示させた表示画面100Aを示す。この場合、表示装置10A1は、設定部17Aによって設定されたユーザごとの権限情報を、各ユーザの書込レイヤごとに適用する。編集制限部18は、編集権限を有さないユーザに対して、編集が制限されたユーザの書込レイヤに対する編集を制限する。
このように、画面共有システム1は、自分が入力した手書き入力データに対する他のユーザの各種権限に加えて、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を設定することができるので、他のユーザの書き込み内容に対する不用意な編集を防ぐことができる。
○編集操作の応用例○
次に、図38乃至図40を用いて、手書き入力データに対する編集操作の応用例について説明する。まず、図38および図39を用いて、編集ツールを用いて、編集対象を選択可能な例を説明する。図38および図39は、編集操作選択画面の一例を示す図である。
図38に示されている表示画面100は、消去する手書き入力データを選択するための編集操作選択画面900を含む。編集操作選択画面900は、表示画面100に表示された編集ツール190aをユーザが選択した場合に表示される。編集ツール190aは、例えば、消去する手書き入力データを選択する場合に用いる選択ツールである。編集操作選択画面900は、入力された全ての手書き入力データを対象に消去操作を行う場合に選択される選択領域901、自分が入力した手書き入力データのみを対象に消去操作を行う場合に選択される選択領域903、および他のユーザが入力した手書き入力データのみを対象に消去操作を行う場合に選択される選択領域905を含む。表示装置10の選択部24は、ユーザが選択領域901,903,905のいずれかを選択することで、例えば、書き込みを行うモードから書き込み内容の消去を行うモードに切り替わり、選択された条件に基づいて、消去対象の手書き入力データを選択する。例えば、選択領域901を選択した場合は、消去対象として全ての手書き入力データを選択可能であり、選択領域903を選択した場合は、消去対象として自分が入力した手書き入力データのみを選択可能である。また、選択領域905を選択した場合は、消去対象として他のユーザが入力した手書き入力データのみを選択可能である。
図39に示されている表示画面100は、一括選択する手書き入力データを選択するための編集操作選択画面910を含む。編集操作選択画面910は、表示画面100に表示された編集ツール195をユーザが選択した場合に表示される。編集ツール195は、例えば、編集操作の対象とする手書き入力データを選択する場合に用いる選択ツールである。編集操作選択画面910は、入力された全ての手書き入力データを対象に選択操作を行う場合に選択される選択領域911、自分が入力した手書き入力データのみを対象に選択操作を行う場合に選択される選択領域913、および他のユーザが入力した手書き入力データのみを対象に選択操作を行う場合に選択される選択領域915を含む。表示装置10の選択部24は、ユーザが選択領域911,913,915のいずれかを選択することで、例えば、書き込みを行うモードから書き込み内容の選択を行うモードに切り替わり、選択された条件に基づいて、選択対象の手書き入力データを選択する。例えば、選択領域911を選択した場合は、選択対象として全ての手書き入力データを選択可能であり、選択領域913を選択した場合は、選択対象として自分が入力した手書き入力データのみを選択可能である。また、選択領域915を選択した場合は、選択対象として他のユーザが入力した手書き入力データのみを選択可能である。
このように、表示装置10は、表示画面100に入力された手書き入力データに対する消去または選択等の編集操作を行う場合、所望の編集ツール190a,195を用いて、編集対象の手書き入力データを、手書き入力データを入力したユーザごとに切り替えることができる。
次に、図40を用いて、表示画面100に入力される筆圧に応じて編集操作を切り替える処理について説明する。図40は、筆圧による編集操作の切り替えの一例について説明するための図である。ユーザが表示画面100に入力された手書き入力データを消去しようする場合、表示画面100に対する筆圧が弱い場合には、自分の手書き入力データのみを対象に消去し、表示画面100に対する筆圧が強い場合には、他のユーザの手書き入力データを含む全ての手書き入力データを対象に消去する。
図40(A)は、弱い筆圧で表示画面100に接触した場合の編集操作である。表示装置10の検知部25は、ユーザが表示画面100に対して入力した筆圧を検知する。図40(A)の左図に示されているように、検知部25によって検知された筆圧が弱い場合、表示画面100は、領域の小さい編集領域180aを表示する。そして、ユーザが編集ツール190を用いて操作を行うことで、自分の手書き入力データのみが消去される。一方で、図40(B)は、強い筆圧で表示画面100に接触した場合の編集操作である。図40(B)の左図に示されているように、検知部25によって検知された筆圧が強い場合、表示画面100は、領域の大きい編集領域180bを表示する。そして、ユーザが編集ツール190を用いて操作を行うことで、他のユーザの手書き入力データを含む全ての手書き入力データが消去される。なお、上記の編集領域180a、180bは、筆圧に比例させてその大きさ(例えば、半径の長さ)を変動させてよい。
表示装置10は、検知された筆圧が弱い場合、編集領域180aのような小さな消去円を表示し、自分の手書き入力データのみを消去する。一方で、表示装置10は、検知された筆圧が強い場合、編集領域180bのような大きな消去円を表示し、全ての手書き入力データを消去する。ここで、筆圧の検知は、例えば、筆圧入力が可能なデバイスを利用し、筆圧を「0~1」の数値の入力として取得する。検知部25は、入力を最初に取得した際には筆圧弱で処理し、筆圧が「0.6」を超えた時点で筆圧強に切り替えて処理する。検知部25は、筆圧が「0.4」を下回った時点で筆圧弱に切り替えて処理する。なお、表示装置10は筆圧の検知の際に、手書き入力を行う利用者ごとに筆圧検知の閾値(上記の例では、「0.6」、「0.4」等)を設定してもよい。これは、利用者によって手書きを行う際の筆圧がそれぞれ異なるためである。このように、利用者ごとに筆圧の検知の閾値を設定することで、各利用者が意図した筆圧に応じて手書き入力データに対する編集操作を行うことが可能になる。そのため、不用意な手書き入力データの消去、あるいは、手書き入力データを消去しようとしても消去できない状況等を回避することが可能になる。
これにより、表示装置10は、手書き入力画面である表示画面100に入力された筆圧に応じて、編集対象の手書き入力データを切り替えることができる。なお、編集操作は、手書き入力データの消去に限られず、手書き入力データの選択等のその他の編集内容であってもよい。また、表示装置10は、筆圧のみでなく、表示画面100に対する接触時間等のその他の操作内容に応じて、編集対象の手書き入力データを切り替える構成であってもよい。
●第1の実施形態の主な効果
以上説明したように本実施形態によれば、画面共有システム1は、ユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限を設定可能であり、編集権限を有するユーザのみに編集操作を行わせることできる。また、画面共有システム1は、ユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限を設定可能であり、閲覧権限を有するユーザのみに手書き入力データの閲覧を行わせることできる。これにより、画面共有システム1は、ユーザごとに入力された手書き入力データに対する権限を設定することができ、不用意な編集を防止しつつ、他のユーザの操作を気にせずに手書き入力画面を広くユーザに使用させることができる。
また、画面共有システム1は、ユーザごとの権限設定が可能な権限設定画面400,400a,800を表示装置10に表示させることで、手書き入力データに対する権限設定をユーザに行わせることができる。これにより、画面共有システム1は、権限設定におけるユーザの操作性を向上させることができる。
なお、上述の実施形態において、表示装置10で手書き入力データに対する閲覧制限および編集制限を行う処理について説明したが、手書き入力データに対する閲覧制限処理および編集制限処理は、通信管理装置50Aによって行われる構成であってもよい。この場合、通信管理装置50Aは、権限情報管理DB5003に記憶されたユーザの権限情報に基づいて、各ユーザが使用する表示装置10に表示させる手書き入力データに対する閲覧制限および編集制限を行う。
●第2の実施形態●
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、通信管理装置50Bが、利用者が行った閲覧要求および編集権限要求に対する許否を判断する。第2の実施形態に係る画面共有システムの全体構成は、第1の実施形態に係る画面共有システムの全体構成と同様であるため、システムを構成する各装置の説明を省略する。また、ハードウエア構成についても同様に、第1の実施形態に係る画面共有システムを構成する装置または端末のハードウエア構成と同様であるため、各装置または端末のハードウエア資源に係る説明を省略する。
●機能構成
次に、第2の実施形態に係る画面共有システムの機能構成について説明する。図41は、第2の実施形態に係る画面共有システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図41は、図8に示した機能構成のうち、以下の各機能を、表示装置10A2および通信管理装置50Bとの間で入れ替えた状態を示している。すなわち、表示装置10A1が有していた判断部14A、設定部17Aおよび編集制限部18Aが、通信管理装置50Bにおける判断部57、設定部58および編集制限部60にそれぞれ入れ替えられている。なお、入れ替えられた機能を含めた表示装置10A2および通信管理装置50Bにおける各機能の機能構成については、第1の実施形態で説明した内容と以下の判断部57、設定部58および編集制限部60を除いて同様であるため、詳細の説明を省略する。
判断部57は、主に、CPU501の処理によって実現され、通信管理装置50Bにおける各種判断を行う。設定部58は、主に、CPU501の処理によって実現され、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他の表示装置10を使用する他のユーザの各種権限を設定する。設定部58は、例えば、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの閲覧権限を設定する。また、設定部58は、例えば、表示装置10を使用するユーザが入力した手書き入力データに対する他のユーザの編集権限を設定する。さらに、設定部58は、例えば、他の表示装置10を使用する他のユーザが入力した手書き入力データに対する表示装置10を使用するユーザの編集権限を設定する。
編集制限部60は、主に、CPU501の処理によって実現され、表示装置10の設定部17によって設定された権限情報に基づいて、編集権限を有さない他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集を制限する。また、編集制限部60は、例えば、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、表示装置10の表示画面に表示させる当該編集権限を有さないことを示す編集制限通知を編集する。ここで、編集とは、表示装置10の表示画面上に表示された画像、テキストまたは手書き入力データを、表示装置10の受付部12によって受け付けられる入力操作に応じて、選択、入力、追加、変更、消去、拡大、縮小または移動等の操作を制御することである。
なお、画面共有システム1は、第1の実施形態で示した表示装置10A1(表示装置10)の機能構成(図8参照)と、第2の実施形態で示した通信管理装置50Bの機能構成(図41参照)との双方の機能を有してもよい。すなわち、画面共有システム1における判断部、設定部、編集制限部については、それぞれ判断部14Aおよび判断部57、設定部17Aおよび設定部58、ならびに編集制限部18Aおよび編集制限部60のうち、それぞれいずれかに各機能を持たせて実行するような機能構成が構築されてもよい。さらに、上記の判断部、設定部、編集制限部に限らず、他の機能に対しても表示装置10A2(表示装置10)と通信管理装置50Bとの間で、それぞれいずれかに各機能を持たせて実行するような機能構成が構築されてもよい。
●実施形態の処理または動作
続いて、図42乃至図45を用いて、第2の実施形態に係る画面共有システムの処理または動作について説明する。なお、第1の実施形態で説明したイベント開始時の処理、権限設定処理については同様であるため、各処理の説明を省略する。
○手書き入力データの表示要求○
まず、図42を用いて、ユーザごとの閲覧権限に応じて表示画面に他のユーザが入力した手書き入力データを他の表示装置に表示させる処理について説明する。図42は、第2の実施形態に係る他のユーザが入力した手書き入力データに対する閲覧制限処理の一例を示すフローチャートである。図42では、ユーザCが使用する表示装置10Cにおいて、ユーザAが使用する表示装置10A2に入力された手書き入力データを受信する場合の処理として説明するが、手書き入力データを送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントに参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10A2が送信した手書き入力データを受信する(ステップS211)。この手書き入力データは、ユーザAが入力した手書き入力データである。第1の実施形態の図20(A)に示したように、表示装置10A2の表示画面100Aには、ユーザAが入力した手書き入力データが表示された状態である。
次に、判断部57は、ステップS211で受信された手書き入力データに対する閲覧権限の有無を判断する(ステップS212)。具体的には、判断部57は、設定部58によって設定された権限情報を参照し、受信された手書き入力データを入力したユーザAに対する閲覧権限を有するか否かを判断する。判断部57は、受信された手書き入力データに対する閲覧権限があると判断する場合(ステップS212のYES)、処理をステップS213へ移行させる。そして、送受信部51は、受信された手書き入力データを表示装置10Cの表示画面100Cに表示させるように、表示装置10Cに対して手書き入力データの表示許可を示す表示許可情報を送信する(ステップS213)。
一方で、判断部57は、受信された手書き入力データに対する閲覧権限がないと判断する場合(ステップS212のNO)、処理をステップS214へ移行させる。そして、編集制限部60は、手書き入力データの閲覧を制限する(ステップS214)。そして、編集制限部60は、表示装置10Cに対して、ユーザAが入力した手書き入力データに対する閲覧が制限されている旨を示す閲覧制限通知の表示要求を示す閲覧制限表示要求情報を、送受信部51を介して送信する(ステップS215)。なお、表示装置10で表示される各画面例は、第1の実施形態の図21乃至図24に示した内容と同様の方法で実施することが可能であるため、例示および説明を省略する。
このように、通信管理装置50Bは、表示された手書き入力データを受信した際に、対象となる手書き入力データに対する閲覧権限の有無を判断し、閲覧権限を有する場合にのみ手書き入力データの表示許可情報を表示装置10に送信する。これにより、画面共有システム1は、閲覧権限のないユーザに対して手書き入力データ(書き込み内容)に対する閲覧を制限することで、閲覧権限のない手書き入力データが不用意に閲覧されることを防ぐことができる。また、表示装置10は、受信した手書き入力データに対する閲覧権限を有さない場合には、閲覧制限通知を表示画面に表示させる。このように、第2の実施形態では、通信管理装置50Bが閲覧権限の有無の判断と実行の許否を制御するため、表示装置10側の処理の負担を軽減させることが可能となる。
○閲覧要求処理
続いて、図43を用いて閲覧が制限された手書き入力データの閲覧を要求する場合の処理について説明する。図43は、第2の実施形態に係る他のユーザに対する閲覧要求処理の一例を示すシーケンス図である。図43では、ユーザAの手書き入力データの閲覧が制限されたユーザCが使用する表示装置10Cから、ユーザAが使用する表示装置10A2に対する閲覧要求を行う例を説明するが、閲覧要求を送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、表示装置10Cの表示制御部13Cは、表示画面100Cに閲覧制限通知480を表示させる(ステップS221)。なお、閲覧制限通知480は、図26(A)に示したとおりである。
次に、受付部12Cは、ユーザCの入力操作に応じて、閲覧制限通知480に含まれる閲覧リクエストボタン485の選択を受け付ける(ステップS222)。送受信部11Cは、通信管理装置50Bに対して、制限されたユーザAの手書き入力データに対する閲覧を要求する旨を示す閲覧要求情報を送信する(ステップS223)。この閲覧要求情報は、閲覧要求の要求先となるユーザのユーザIDを含む。この場合、送受信部11Cは、ユーザAのユーザIDを含む閲覧要求情報を送信する。これにより、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10Cが送信した閲覧要求情報を受信する。
次に、通信管理装置50Bの判断部55は、ステップS223で受信した閲覧要求情報に対する判断を行う(ステップS224)。具体的には、判断部55は、受信した閲覧要求情報に対して、閲覧リクエストを送信した表示装置10Cを利用するユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および表示装置10A2に表示された手書きストロークの内容等を鑑みて、表示装置10Cを利用するユーザに対する閲覧可否を判断する。
次に、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10Cが送信した閲覧要求に対する判断結果情報を、閲覧要求の要求先であるユーザAが使用する表示装置10A2に対して送信(転送)する(ステップS225)。これにより、表示装置10A2の送受信部11Aは、要求元の表示装置10Cが送信した閲覧要求に対する判断結果情報を受信する。
そして、表示装置10A2の閲覧要求通知部21Aは、ステップS225で閲覧要求に対する判断結果情報が受信された場合、ユーザCから閲覧要求がなされた旨を示す閲覧要求通知380を表示画面100Aに表示させる(ステップS226)。そして、表示装置10A2の受付部12Aは、各種ボタン操作を受け付ける(ステップS227)。
表示装置10A2の送受信部11Aは、通信管理装置50Bに対して、ステップS225で受信した閲覧要求に対する判断結果情報に対する応答としての、閲覧要求に対する判断応答情報を送信する(ステップS228)。これにより、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10A2が送信した閲覧要求に対する判断応答情報を受信する。そして、送受信部51は、表示装置10Cに対して、ステップS228で受信した閲覧要求に対する判断応答情報に対応する閲覧応答情報を送信する(ステップS229)。これにより、表示装置10Cの送受信部11Cは、通信管理装置50Bが送信した閲覧応答情報を受信する。続いて、表示装置10Cの表示制御部13Cは、閲覧リクエストに対する結果を表示させる(ステップS230)。これにより、表示装置10Cは、ユーザCに閲覧リクエストに対する結果を通知させることができる。
○手書き入力データの編集要求○
次に、図44を用いて、ユーザごとの閲覧権限に応じて表示画面に他のユーザが入力した手書き入力データの編集を行う処理について説明する。図44は、第2の実施形態に係る他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集制限処理の一例を示すフローチャートである。図44では、ユーザBが使用する表示装置10Bにおいて、ユーザAが使用する表示装置10A2に入力された手書き入力データに対する編集を行う場合の処理として説明するが、表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10A2が送信した手書き入力データを受信する(ステップS231)。この手書き入力データは、ユーザAが入力した手書き入力データである。第1の実施形態の図20(A)に示したように、表示装置10A2の表示画面100Aには、ユーザAが入力した手書き入力データが表示された状態である。
次に、判断部57は、ステップS231で受信された手書き入力データに対する編集権限の有無を判断する(ステップS232)。具体的には、判断部57は、設定部58によって設定された権限情報を参照し、受信された手書き入力データを入力したユーザAに対する編集権限を有するか否かを判断する。判断部57は、受信された手書き入力データに対する編集権限があると判断する場合(ステップS232のYES)、処理をステップS233へ移行させる。そして、送受信部51は、受信された手書き入力データに対して編集操作の実行を許可させるように、表示装置10Cに対して編集操作の実行許可を示す実行許可情報を送信する(ステップS233)。
一方で、判断部57は、編集対象の手書き入力データに対する編集権限がないと判断する場合(ステップS232のNO)、処理をステップS234へ移行させる。そして、編集制限部60は、編集対象の手書き入力データの編集を制限する(ステップS234)。そして、編集制限部60は、表示装置10Cに対して、ユーザAが入力した手書き入力データに対する編集が制限されている旨を示す編集制限通知の表示要求を示す編集制限表示要求情報を、送受信部51を介して送信する(ステップS235)。
このように、通信管理装置50Bは、表示された手書き入力データに対する編集操作情報を受信した際に、対象となる手書き入力データに対する編集権限の有無を判断し、編集権限を有する場合にのみ編集操作の実行許可情報を表示装置10に送信する。これにより、画面共有システム1は、編集権限のないユーザに対して手書き入力データ(書き込み内容)に対する編集を制限することで、編集権限のない手書き入力データが不用意に編集されることを防ぐことができる。また、表示装置10は、受信した手書き入力データに対する編集権限を有さない場合には、編集制限通知を表示画面に表示させる。このように、第2の実施形態では、通信管理装置50Bが編集権限の有無の判断と実行の許否を制御するため、表示装置10側の処理の負担を軽減させることが可能となる。
○編集権限要求処理
続いて、図45を用いて編集が制限された手書き入力データの編集権限を要求する場合の処理について説明する。図45は、第2の実施形態に係る他のユーザに対する編集権限要求処理の一例を示すシーケンス図である。図45では、ユーザAの手書き入力データの編集が制限されたユーザBが使用する表示装置10Bから、ユーザAが使用する表示装置10A2に対する編集権限要求を行う例を説明するが、編集権限要求を送受信する表示装置10の組み合わせはこれに限られず、イベントを参加するユーザが使用する表示装置10の間における他の組み合わせおいても同様の処理が行われる。
まず、表示装置10Bの表示制御部13Bは、表示画面100Bに編集操作の実行許可または編集制限通知660を表示させる(ステップS241)。なお、編集制限通知660は、図31(A)に示したとおりである。
次に、受付部12Bは、ユーザBの入力操作に応じて、編集制限通知660に含まれる編集権限リクエストボタン665の選択を受け付ける(ステップS242)。送受信部11Bは、通信管理装置50Bに対して、制限されたユーザAの手書き入力データに対する編集権限を要求する旨を示す編集権限要求情報を送信する(ステップS243)。この編集権限要求情報は、編集権限要求の要求先となるユーザのユーザIDを含む。この場合、送受信部11Bは、ユーザAのユーザIDを含む編集権限要求情報を送信する。これにより、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10Bが送信した編集権限要求情報を受信する。
次に、通信管理装置50Bの判断部55は、ステップS243で受信した編集権限要求情報に対する判断を行う(ステップS244)。具体的には、判断部55は、受信した編集権限要求情報に対して、編集権限リクエストを送信した表示装置10Bを利用するユーザの属性(例えば、所属部署、担当業務、役職等)、および表示装置10A2に表示された手書きストロークの内容等を鑑みて、表示装置10Bを利用するユーザに対する編集権限可否を判断する。
次に、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10Bが送信した編集権限要求に対する判断結果情報を、閲覧要求の要求先であるユーザAが使用する表示装置10A2に対して送信(転送)する(ステップS245)。これにより、表示装置10A2の送受信部11Aは、要求元の表示装置10Bが送信した編集権限要求に対する判断結果情報を受信する。
そして、表示装置10A2の編集権限要求通知部22Aは、ステップS245で編集権限要求に対する判断結果情報が受信された場合、ユーザBから編集権限要求がなされた旨を示す編集権限要求通知560を表示画面100Aに表示させる(ステップS246)。そして、、表示装置10A2の受付部12Aは、各種ボタン操作を受け付ける(ステップS247)。
表示装置10A2の送受信部11Aは、通信管理装置50Bに対して、ステップS245で受信した編集権限要求に対する判断結果情報に対する応答としての、編集権限要求に対する判断応答情報を送信する(ステップS248)。これにより、通信管理装置50Bの送受信部51は、表示装置10A2が送信した編集権限要求に対する判断応答情報を受信する。そして、送受信部51は、表示装置10Bに対して、ステップS248で受信した編集権限要求に対する編集権限応答情報を送信する(ステップS249)。これにより、表示装置10Bの送受信部11Bは、通信管理装置50Bが送信した編集権限応答情報を受信する。続いて、表示装置10Bの表示制御部13Bは、編集権限リクエストに対する結果を表示させる(ステップS250)。これにより、表示装置10Bは、ユーザBに編集権限リクエストに対する結果を通知させることができる。
なお、第2の実施形態で示した画面共有システム1に係る表示装置10および通信管理装置50Bのそれぞれにおける機能の振り分けは、上記の例に限らない。
●第2の実施形態の主な効果
以上説明したように本実施形態によれば、画面共有システム1は、表示装置10に持たせていた他の表示装置10(10Bまたは10C)からの閲覧要求及び編集権限要求に対する各種判断機能を、通信管理装置50B側に持たせる構成とした。これにより、表示装置10における各種判断処理が不要となり、表示装置10は主に、画面表示とデータ通信の各処理に集中することが可能となる。このようなシステム構成とすることで、表示装置10における処理負荷を軽減させることができるため、例えば、表示装置10を利用するユーザに対して快適な利用環境を提供することが可能になる。
●実施形態の変形例
続いて、図46乃至図50を用いて、実施形態に係る画面共有システムの変形例について説明する。なお、上記の実施形態と同一の構成および同一の機能は、同一の符号を付して、その説明を省略する。変形例に係る画面共有システム1は、複数の表示装置10の間で共有して表示される共有領域が複数のページによって構成されるシステムの例である。
図46は、実施形態の変形例に係る表示装置での共有領域の表示状態の一例を説明するための概略図である。図46において、表示装置10A,10B,10Cは、複数のページに分割された共有領域を共有して遠隔会議等のイベントを実行する。表示装置10A,10B,10Cは、それぞれ共有領域に含まれる複数のページのうちの所望のページを、表示画面に表示させる。また、表示装置10A,10B,10Cは、それぞれ異なるページを表示させることができるため、イベント実行中にユーザに所望のページを閲覧させることができる。なお、共有領域を構成する各ページは、表示装置10の表示画面と同様のサイズの領域であってもよいし、上述の実施形態のように、ページ自体が手書き入力可能な領域に制限のない拡張可能な領域であってもよい。
図47は、実施形態の変形例に係る表示画面情報の一例を概略的に説明するための図である。図47は、表示装置10に表示される表示画面の状態の一例のイメージを示している。図47の例では、表示画面は、「イベント」、「ページ(ページ1~3)」、「オブジェクト(オブジェクト1~5)」の階層構造を有している。「オブジェクト」は、手書き入力データに対応しており、「ページ」どとに管理されている。また、「ページ」とは、表示画面に表示された1ページ分の画像を示す。さらに、「イベント」とは、表示装置10によって実行されているイベントの情報を示す。例えば、オブジェクト1は、オブジェクト1を識別するオブジェクトID(id=sr001)、オブジェクト1が存在するページ1を特定するための情報(parent=pag01)、およびオブジェクト1のgid(global id)「g001」を含む。例えば、オブジェクト1が表す画像に対して、移動等の操作が行われると、オブジェクトID(id=sr001)はそのまま引き継がれるが、オブジェクト1のgid「g001」は更新される。
表示装置10は、ページの切り替えが可能であり、「ページ」は、表示装置10の各ページに対応している。例えば、ページ1に、ページ1を識別するページID(id=pag01)、表示装置10で実行されている「イベント」を特定するための情報(parent=G001)、およびページ1のgid「g01」を含む。「イベント」は、表示装置10で実行されているイベントに対応しており、イベントを識別するイベントID(id=G001)およびイベントのgid「g1」によって管理されている。なお、各階層に示されいるgidは、他の表示装置10との間で画面データの共有を行う際に、通信管理装置5によって採番される。また、図39に示されている表示画画面情報の階層構造は、画面データの共有を行う場合、複数の表示装置10の間で共有される。
図48は、実施形態の変形例に係るメタデータファイルの一例を示す図である。図48に示されているメタデータファイル500aは、図11に示されているメタデータファイル500と同様に、通信管理装置50の記憶部5000に記憶される。メタデータファイル500aは、図11に示すメタデータファイル500と異なり、ユーザごとの表示領域(ViewArea)に示されている領域情報として、表示領域の座標位置(X,Y)およびサイズ(Width,Height)とともに、ページ番号(Page)の情報を含む。
図49は、実施形態の変形例に係る手書き入力データファイルの一例を示す図である。図49に示されている手書き入力データファイル550aは、図12に示されている手書き入力データファイル550と同様に、通信管理装置50の記憶部5000に記憶される。手書き入力データファイル550aは、図12に示す手書き入力データファイル550と異なり、オブジェクトデータ(Objects)に示されているデータ詳細情報(Data)として、オブジェクトが入力されたページ番号(Page)の情報を含む。
図50は、実施形態の変形例に係る画面情報管理テーブルの一例を示す概念図である。通信管理装置50の記憶部5000には、図50に示されているような画面情報管理テーブルによって構成されている画面情報管理DBが構築されている。この画面情報管理テーブルは、各表示装置10で実行されるイベントを識別するイベントIDごとに、表示装置10の間で共有される表示画面に関する各種データが記憶されて管理されている。画面情報管理テーブルに示されているデータは、表示装置10における表示画面情報として説明した表示画面の状態(図47参照)に対応している。
画面情報管理テーブルに示されているデータは、各データを識別するためのID、各データの発生順序を示すシーケンス番号、データの内容を示す情報(body)、並びに親となるデータを特定するための情報(parent)を含む。画面情報管理テーブルは、例えば、実行されているイベントを識別するイベントID、およびイベントによって生成されたページを示す情報(children)を含む。また、例えば、ページデータの場合、画面情報管理テーブルは、ページ(ページデータ)を識別するページID、および親となるイベントを特定するための情報(parent)を含む。
また、例えば、オブジェクトデータの場合、画面情報管理テーブルは、イベントによって生成されたオブジェクトデータを識別するオブジェクトID、オブジェクトデータの内容を示す情報、および親となるページ(ページデータ)を特定するための情報(parent)を含む。この場合、オブジェクトデータの内容を示す情報(body)は、入力されたオブジェクトの色、入力されたオブジェクトの線の太さを示す幅、入力されたオブジェクトの頂点(x,y)、およびオブジェクトを入力したユーザ名の情報を含む。オブジェクトの色は、RGBA(Red Green Blue Alpha)のデータ形式で、各要素が0-255の数値で表される。また、オブジェクトの線の太さの幅は、ピクセル数で表される。さらに、オブジェクトの頂点は、XY座標で表され、それぞれの頂点をベジェ曲線で結ぶとストロークを示す線分となる。
このように、変形例に係る画面共有システム1は、共有領域が複数のページによって構成される場合であっても、複数の表示装置10を用いたイベントを実行することができる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る画面共有システムは、第一のユーザ(例えば、ユーザA)が使用する第一の表示装置(例えば、表示装置10A)と、第二のユーザ(例えば、ユーザBまたはユーザC)が使用する第二の表示装置(例えば、表示装置10Bまたは表示装置10C)との間で手書き入力画面を共有する画面共有システム1である。第一の表示装置は、第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する第二のユーザの編集権限を設定し、第二の表示装置は、第一の表示装置で設定された編集権限に基づいて、第一の手書き入力データに対する編集を制限する。これにより、画面共有システム1は、手書き入力データに対するユーザの編集権限を個別に設定することができる。
また、本発明の一実施形態に係る画面共有システムであって、第一のユーザ(例えば、ユーザA)が使用する第一の表示装置(例えば、表示装置10A)は、第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する第二のユーザ(例えば、ユーザBまたはユーザC)の閲覧権限を設定し、第二のユーザが使用する第二の表示装置(例えば、表示装置10Bまたは表示装置10C)は、第一の表示装置で設定された閲覧権限に基づいて、第一の手書き入力データを表示させる。これにより、画面共有システム1は、手書き入力データに対するユーザの閲覧権限を個別に設定することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る画面共有システムであって、第一のユーザ(例えば、ユーザA)が使用する第一の表示装置(例えば、表示装置10A)は、第二のユーザ(例えば、ユーザBまたはユーザC)が入力した第二の手書き入力データに対する第一のユーザの編集権限を設定し、設定された編集権限に基づいて、第一のユーザが第二の手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、第二の手書き入力データに対する編集を制限する。これにより、画面共有システム1は、自分が入力した手書き入力データに対する他のユーザの権限に加えて、他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を設定することができるので、他のユーザの書き込み内容に対する不用意な編集を防ぐことができる。
●補足●
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本実施形態における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサ、並びに上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)および従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上記で説明した実施形態の各種テーブルは、機械学習の学習効果によって生成されたものでもよく、関連づけられている各項目のデータを機械学習にて分類付けすることで、テーブルを使用しなくてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり,コンピュータが,データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを、事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し,新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習および深層学習のいずれかの方法でもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
これまで本発明の一実施形態に係る画面共有システム、画面共有方法、表示装置、表示制御方法およびプログラムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
1 画面共有システム
5 通信ネットワーク
10 表示装置
10A1 表示装置(第一の表示装置の一例)
10A2 表示装置(第一の表示装置の一例)
10B 表示装置(第二の表示装置の一例)
10C 表示装置(第二の表示装置の一例)
11A 送受信部(権限情報送信手段の一例)
11B 送受信部(編集権限要求送信手段の一例、閲覧要求送信手段の一例、受信手段の一例)
11C 送受信部(編集権限要求送信手段の一例、閲覧要求送信手段の一例、受信手段の一例)
13A 表示制御部(第二の表示制御手段の一例)
13B 表示制御部(表示制御手段の一例)
13C 表示制御部(表示制御手段の一例)
17A 設定部(設定手段の一例)
18A 編集制限部(第二の編集制限手段の一例)
18B 編集制限部(編集制限手段の一例)
18C 編集制限部(編集制限手段の一例)
19A 非共有通知部(非共有通知手段の一例)
21A 閲覧要求通知部(閲覧要求通知手段の一例)
22A 編集権限要求通知部(編集権限要求通知手段の一例)
23A 推奨通知部(推奨通知手段の一例)
25 選択部(選択手段の一例)
26 検知部(検知手段の一例)
50A 通信管理装置
50B 通信管理装置
100(100A,100B,100C) 表示画面
350,360,370 非共有通知
380 閲覧要求通知
400,400a,800 権限設定画面(設定画面の一例)
450,480 閲覧制限通知
560 編集権限要求通知
650,660,830 編集制限通知
700 共有領域
850 権限変更推奨通知
特開2009-93274号公報 特開2020-156085号公報

Claims (27)

  1. 第一のユーザが使用する第一の表示装置と、第二のユーザが使用する第二の表示装置との間で手書き入力画面を共有する画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、
    前記第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する前記第二のユーザの編集権限を設定する設定手段を備え、
    前記第二の表示装置は、
    前記第一の表示装置で設定された前記編集権限に基づいて、前記第一の手書き入力データに対する編集を制限する編集制限手段
    を備える画面共有システム。
  2. 請求項1に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に
    設定された前記編集権限を示す権限情報を送信する権限情報送信手段を備え、
    前記編集制限手段は、前記第一の表示装置が送信した前記権限情報に基づいて、前記第一の手書き入力データに対する編集を制限する画面共有システム。
  3. 前記設定手段は、ユーザごとに前記編集権限の設定を受け付ける設定画面に対する入力に応じて、前記編集権限を設定する請求項1または2に記載の画面共有システム。
  4. 前記編集制限手段は、前記第二のユーザが前記第一の手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、前記第一の手書き入力データに対する編集を制限する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画面共有システム。
  5. 前記編集制限手段は、前記第二のユーザが前記第一の手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、当該編集権限を有さないことを示す編集制限通知を表示させる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画面共有システム。
  6. 請求項5に記載の画面共有システムであって、
    前記編集制限手段は、表示された前記編集制限通知に対する入力に応じて、前記第一の手書き入力データに対する編集権限要求を受け付け、
    前記第二の表示装置は、更に、
    前記第一の表示装置に対して、前記第一の手書き入力データに対する編集権限要求を送信する編集権限要求送信手段を備える画面共有システム。
  7. 請求項6に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記第二の表示装置が前記編集権限要求を送信したことを示す編集権限要求通知を表示させる編集権限要求通知手段を備える画面共有システム。
  8. 前記設定手段は、前記表示された前記編集権限要求通知に対する入力に応じて、前記第二のユーザの編集権限を変更する請求項7に記載の画面共有システム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画面共有システムであって、
    前記設定手段は、前記第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する前記第二のユーザの閲覧権限を設定し、
    前記第二の表示装置は、
    前記第一の表示装置で設定された前記閲覧権限に基づいて、前記第一の手書き入力データを表示させる表示制御手段を備える画面共有システム。
  10. 前記表示制御手段は、前記第二のユーザが前記第一の手書き入力データに対する閲覧権限を有する場合、前記第一の手書き入力データを表示させる請求項9に記載の画面共有システム。
  11. 前記表示制御手段は、前記第二のユーザが前記第一の手書き入力データに対する閲覧権限を有さない場合、前記第一の手書き入力データの閲覧が制限されていることを示す閲覧制限通知を表示させる請求項9または10に記載の画面共有システム。
  12. 請求項11に記載の画面共有システムであって、
    前記表示制御手段は、表示された前記閲覧制限通知に対する入力に応じて、前記第一の手書き入力データに対する閲覧要求を受け付け、
    前記第二の表示装置は、更に、
    前記第一の表示装置に対して、前記第一の手書き入力データに対する閲覧要求を送信する閲覧要求送信手段を備える画面共有システム。
  13. 請求項12に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記第二の表示装置が前記閲覧要求を送信したことを示す閲覧要求通知を表示させる閲覧要求通知手段を備える画面共有システム。
  14. 前記設定手段は、前記表示された前記閲覧要求通知に対する入力に応じて、前記第二のユーザの閲覧権限を変更する請求項13に記載の画面共有システム。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記第二のユーザが前記第一の手書き入力データに対する前記閲覧権限を有しない場合、前記第一の手書き入力データが前記第二のユーザに共有されていないことを示す非共有通知を表示させる非共有通知手段を備える画面共有システム。
  16. 請求項1乃至15に記載の画面共有システムであって、
    前記設定手段は、前記第二のユーザが入力した第二の手書き入力データに対する前記第一のユーザの編集権限を設定し、
    前記第一の表示装置は、更に、
    設定された前記編集権限に基づいて、前記第一のユーザが前記第二の手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、前記第二の手書き入力データに対する編集を制限する第二の編集制限手段を備える画面共有システム。
  17. 請求項16に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記第一のユーザの書き込みを含む第一のレイヤと、前記第二のユーザの書き込みを含む第二のレイヤを重畳させて表示させる第二の表示制御手段を備え、
    前記第二の編集制限手段は、前記第一のユーザが前記第二のユーザの書き込みに対する編集権限を有さない場合、前記第二のレイヤに対する編集を制限する画面共有システム。
  18. 前記第二の編集制限手段は、前記第一のユーザが前記第二の手書き入力データに対する編集権限を有さない場合、前記編集が制限されていることを示す第二の編集制限通知を表示させる請求項17に記載の画面共有システム。
  19. 前記設定手段は、表示された前記第二の編集制限通知に対する入力に応じて、前記第二の手書き入力データに対する編集権限を変更する請求項18に記載の画面共有システム。
  20. 請求項16乃至19のいずれか一項に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記第一の手書き入力データと前記第二の手書き入力データの重なりが発生した場合、編集権限の変更を推奨する権限変更推奨通知を表示させる推奨通知手段を備える画面共有システム。
  21. 前記設定手段は、表示された前記権限変更推奨通知に対する入力に応じて、前記第二の手書き入力データに対する編集権限を変更する請求項20に記載の画面共有システム。
  22. 請求項1乃至21のいずれか一項に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    編集対象の手書き入力データを、当該手書き入力データを入力したユーザごとに選択する選択手段を備える画面共有システム。
  23. 請求項1乃至22のいずれか一項に記載の画面共有システムであって、
    前記第一の表示装置は、更に、
    前記手書き入力画面への入力に対する筆圧を検知する検知手段を備え、
    検知された前記筆圧に応じて、編集対象の手書き入力データを切り替える画面共有システム。
  24. 第一のユーザが使用する第一の表示装置と、第二のユーザが使用する第二の表示装置との間で手書き入力画面を共有する画面共有システムが実行する画面共有方法であって、
    前記第一の表示装置は、
    前記第一のユーザが入力した第一の手書き入力データに対する前記第二のユーザの編集権限を設定する設定ステップを実行し、
    前記第二の表示装置は、
    前記第一の表示装置で設定された前記編集権限に基づいて、前記第一の手書き入力データに対する編集を制限する編集制限ステップ
    を実行する画面共有方法。
  25. 他のユーザが使用する他の表示装置との間で手書き入力画面を共有する表示装置であって、
    前記他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を示す権限情報を受信する受信手段と、
    受信された前記権限情報に基づいて、前記手書き入力データに対する編集を制限する編集制限手段と、
    を備える表示装置。
  26. 他のユーザが使用する他の表示装置との間で手書き入力画面を共有する表示装置が実行する表示制御方法であって、
    前記他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を示す権限情報を受信する受信ステップと、
    受信された前記権限情報に基づいて、前記手書き入力データに対する編集を制限する編集制限ステップと、
    を実行する表示制御方法。
  27. 他のユーザが使用する他の表示装置との間で手書き入力画面を共有する表示装置に、
    前記他のユーザが入力した手書き入力データに対する編集権限を示す権限情報を受信する受信ステップと、
    受信された前記権限情報に基づいて、前記手書き入力データに対する編集を制限する編集制限ステップと、
    を実行させるプログラム。
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