JP2022141450A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動工具の大型化を抑制すること。【解決手段】電動工具1は、モータ7と、モータよりも前方に配置されるギヤ機構と、ギヤ機構よりも前方に配置されギヤ機構を介して伝達されるモータの回転力により回転する出力部と、少なくとも一部がモータの左方に配置される左モータハウジング2Aと、少なくとも一部がモータの右方に配置される右モータハウジング3Aと、左モータハウジング及び右モータハウジングを保持する保持ハウジング4と、を備える。【選択図】図14
Description
本明細書で開示する技術は、電動工具に関する。
電動工具に係る技術分野において、特許文献1に開示されているような、モータハウジング及びグリップハウジングを有するインパクト工具が知られている。
作業性の向上のために電動工具の小型化が要求される。例えば特許文献1に記載されているインパクト工具においては、モータハウジングの後端部とアンビルの前端部との距離が短くなることにより、作業性が向上する。
本開示は、電動工具の大型化を抑制することを目的とする。
本明細書は、電動工具を開示する。電動工具は、モータと、モータの前方に配置されるギヤ機構と、ギヤ機構の前方に配置されギヤ機構を介して伝達されるモータの回転力により回転する出力部と、を備えてもよい。電動工具は、少なくとも一部がモータの左方に配置される左モータハウジングと、少なくとも一部がモータの右方に配置される右モータハウジングと、を備えてもよい。電動工具は、左モータハウジング及び右モータハウジングを保持する保持ハウジングを備えてもよい。
上記の構成によれば、電動工具の大型化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、モータと、モータの前方に配置されるギヤ機構と、ギヤ機構の前方に配置されギヤ機構を介して伝達されるモータの回転力により回転する出力部と、を備えてもよい。電動工具は、少なくとも一部がモータの左方に配置される左モータハウジングと、少なくとも一部がモータの右方に配置される右モータハウジングと、を備えてもよい。電動工具は、左モータハウジング及び右モータハウジングを保持する保持ハウジングを備えてもよい。
上記の構成では、電動工具の大型化が抑制される。左モータハウジングと右モータハウジングとが保持ハウジングにより保持されるので、特に左モータハウジング及び右モータハウジングの軸方向の大型化が抑制される。左モータハウジングと右モータハウジングとがねじで固定される場合、左モータハウジング及び右モータハウジングにねじ孔又はねじ用開口が設けられる必要がある。ねじ孔又はねじ用開口により、左モータハウジング及び右モータハウジングの軸方向の寸法が大きくなる可能性がある。左モータハウジングと右モータハウジングとが保持ハウジングにより保持されるので、左モータハウジングと右モータハウジングとを固定するねじが削減又は省略される。そのため、電動工具の大型化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持ハウジングは、左モータハウジングと右モータハウジングとが離れないように左モータハウジング及び右モータハウジングを保持してもよい。
上記の構成では、左モータハウジングと右モータハウジングとが保持ハウジングにより接続される。また、左モータハウジングと右モータハウジングと保持ハウジングとの相対位置の変化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持ハウジングは、左モータハウジングの表面の少なくとも一部及び右モータハウジングの表面の少なくとも一部のそれぞれに接触する内面を有してもよい。
上記の構成では、保持ハウジングが左モータハウジング及び右モータハウジングのそれぞれに接触するので、左モータハウジング及び右モータハウジングは、保持ハウジングに適正に保持される。また、保持ハウジングと左モータハウジング及び右モータハウジングとの間に部材が介在しないので、電動工具の大型化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、左モータハウジングの下部に設けられる左グリップハウジングと、右モータハウジングの下部に設けられる右グリップハウジングと、を備えてもよい。保持ハウジングは、左モータハウジング及び右モータハウジングを上方から覆うように配置されてもよい。
上記の構成では、左グリップハウジングと右グリップハウジングとによりグリップハウジングが形成される。作業者は、グリップハウジングを握った状態で電動工具を使用することができる。保持ハウジングは、左モータハウジング及び右モータハウジングを上方から覆うように配置されるので、保持ハウジングとグリップハウジングとの干渉が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持ハウジングは、左モータハウジングの表面の上部及び左部と、右モータハウジングの表面の上部及び右部とのそれぞれを覆うように配置されてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングは、左モータハウジング及び右モータハウジングを包み込むように保持する。そのため、左モータハウジング及び右モータハウジングは、保持ハウジングに適正に保持される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、左モータハウジングの後端部と右モータハウジングの後端部とにより開口が形成されてもよい。保持ハウジングは、開口を塞ぐリヤカバー部と、左モータハウジングの表面の少なくとも一部及び右モータハウジングの表面の少なくとも一部のそれぞれに対向するハウジングカバー部と、を有してもよい。
上記の構成では、ハウジングカバー部により左モータハウジングと右モータハウジングとが接続される。また、リヤカバー部により開口が塞がれるので、収容部に収容されるモータが保護される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングカバー部は、リヤカバー部の周縁部から前方に延伸するように配置されてもよい。
上記の構成では、開口がリヤカバー部に塞がれた状態で、ハウジングカバー部は、左モータハウジング及び右モータハウジングを包み込むように保持することができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、リヤカバー部とハウジングカバー部とは一体でもよい。電動工具は、リヤカバー部と左モータハウジングとを固定する左ねじと、リヤカバー部と右モータハウジングとを固定する右ねじと、を備えてもよい。
上記の構成では、リヤカバー部と左モータハウジングとが左ねじにより固定され、リヤカバー部と右モータハウジングとが右ねじにより固定されることにより、保持ハウジングと左モータハウジングと右モータハウジングとが固定される。また、ハウジングカバー部と左モータハウジング及び右モータハウジングとを固定するねじが省略されるので、左モータハウジング及び右モータハウジングの軸方向の大型化が抑制される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、前後方向において、ハウジングカバー部の前端部は、左モータハウジングの中心及び右モータハウジングの中心よりも前方に配置されてもよい。
上記の構成では、左モータハウジング及び右モータハウジングは、保持ハウジングにより十分に保持される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、左モータハウジングの前端部及び右モータハウジングの前端部は、ハウジングカバー部の前端部よりも前方に配置されてもよい。
上記の構成では、ハウジングカバー部の内面の全部が、左モータハウジングの表面及び右モータハウジングの表面を覆うことができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、ハウジングカバー部よりも前方において左モータハウジングと右モータハウジングとを固定する前ねじを備えてもよい。
上記の構成では、ハウジングカバー部と前ねじとにより、左モータハウジングと右モータハウジングとの接続が安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、ハウジングカバー部の後部を形成する材料とハウジングカバー部の前部を形成する材料とは、異なってもよい。
上記の構成では、例えばハウジングカバー部の前部に高い強度が要求される場合、ハウジングカバー部は、コストが抑制された状態で、左モータハウジング及び右モータハウジングを保持することができる。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、保持ハウジングの表面の少なくとも一部を覆うカバーを備えてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングは、カバーで保護される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、モータは、前後方向に延伸する回転軸を中心に回転するロータシャフトを有してもよい。電動工具は、ロータシャフトの前部を支持する前側ロータベアリングを備えてもよい。保持ハウジングは、前側ロータベアリングの周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングが前側ロータベアリングの周囲の少なくとも一部に配置されるので、ロータ及びロータシャフトの回転は安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、前側ロータベアリングを保持するベアリングボックスを備えてもよい。保持ハウジングは、ベアリングボックスの周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングがベアリングボックスの周囲の少なくとも一部に配置されるので、ロータ及びロータシャフトの回転は安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、ギヤ機構を介してロータシャフトの前部に連結されロータシャフトにより回転されるスピンドルと、先端工具が装着されるアンビルと、スピンドルの回転に基づいてアンビルを回転方向に打撃する打撃機構と、を備えてもよい。保持ハウジングは、スピンドルの後端部の周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングがスピンドルの後端部の周囲の少なくとも一部に配置されるので、スピンドルの回転は安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、電動工具は、左モータハウジングの前部及び右モータハウジングの前部に固定され打撃機構を収容するハンマケースを備えてもよい。保持ハウジングは、ハンマケースの周囲の少なくとも一部に配置されてもよい。
上記の構成では、ハンマケースと左モータハウジング及び右モータハウジングとの固定が安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持ハウジングの内面とハンマケースの外面との間に左モータハウジングの少なくとも一部及び右モータハウジングの少なくとも一部が配置されてもよい。
上記の構成では、保持ハウジングが左モータハウジング及び右モータハウジングを介してハンマケースを保持するので、ハンマケースと左モータハウジング及び右モータハウジングとの固定が安定する。
1つ又はそれ以上の実施形態において、左モータハウジング及び右モータハウジングのそれぞれは、左モータハウジング及び右モータハウジングの外部空間に繋がる第1通気口を有してもよい。保持ハウジングは、第1通気口に接続される第2通気口を有してもよい。
上記の構成では、第1通気口及び第2通気口を介して収容部と外部空間との間で空気が流通する。したがって、モータが冷却される。
1つ又はそれ以上の実施形態において、保持ハウジングの少なくとも一部は、実質的に筒状でもよい。
上記の構成では、保持ハウジングは、左モータハウジング及び右モータハウジングを包み込むように保持することができる。そのため、左モータハウジング及び右モータハウジングは、保持ハウジングに適正に保持される。
[実施形態]
実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動工具1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。実施形態において、電動工具1は、モータ7を有する回転工具である。
実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、電動工具1の中心を基準とした相対位置又は方向を示す。実施形態において、電動工具1は、モータ7を有する回転工具である。
実施形態において、モータ7の回転軸AXと平行な方向を適宜、軸方向、と称し、回転軸AXの周囲を周回する方向を適宜、周方向又は回転方向、と称し、回転軸AXの放射方向を適宜、径方向、と称する。
回転軸AXは、前後方向に延伸する。軸方向一方側は、前方であり、軸方向他方側は、後方である。また、径方向において、回転軸AXに近い位置又は接近する方向を適宜、径方向内側、と称し、回転軸AXから遠い位置又は離隔する方向を適宜、径方向外側、と称する。
<電動工具>
図1は、実施形態に係る電動工具1を示す前方からの斜視図である。図2は、実施形態に係る電動工具1を示す側面図である。図3は、実施形態に係る電動工具1の上部を示す側面図である。図4は、実施形態に係る電動工具1の上部を示す平面図である。図5は、図4のA-A線断面矢視図である。図6は、図3のB-B線断面矢視図である。図3のC-C線断面矢視図である。
図1は、実施形態に係る電動工具1を示す前方からの斜視図である。図2は、実施形態に係る電動工具1を示す側面図である。図3は、実施形態に係る電動工具1の上部を示す側面図である。図4は、実施形態に係る電動工具1の上部を示す平面図である。図5は、図4のA-A線断面矢視図である。図6は、図3のB-B線断面矢視図である。図3のC-C線断面矢視図である。
実施形態において、電動工具1は、ねじ締め工具の一種であるインパクトドライバである。電動工具1は、左ハウジング2と、右ハウジング3と、保持ハウジング4と、ハンマケース5と、バッテリ装着部6と、モータ7と、ギヤ機構8と、スピンドル9と、打撃機構10と、アンビル11と、チャックスリーブ12と、ファン13と、トリガスイッチ14と、正逆転切替レバー15と、操作パネル16と、モード切換スイッチ17と、ライト18とを備える。
左ハウジング2は、右ハウジング3の左方に配置される。左ハウジング2と右ハウジング3とは接続される。左ハウジング2と右ハウジング3とは、一対の半割れハウジングを構成する。左ハウジング2及び右ハウジング3のそれぞれは、合成樹脂製である。実施形態において、左ハウジング2及び右ハウジング3のそれぞれは、ナイロン製である。
左ハウジング2は、左モータハウジング2Aと、左グリップハウジング2Bと、左バッテリコネクトハウジング2Cとを含む。左グリップハウジング2Bは、左モータハウジング2Aの下部に設けられる。左バッテリコネクトハウジング2Cは、左グリップハウジング2Bの下部に設けられる。左モータハウジング2Aと左グリップハウジング2Bと左バッテリコネクトハウジング2Cとは一体である。
右ハウジング3は、右モータハウジング3Aと、右グリップハウジング3Bと、右バッテリコネクトハウジング3Cとを含む。右グリップハウジング3Bは、右モータハウジング3Aの下部に設けられる。右バッテリコネクトハウジング3Cは、右グリップハウジング3Bの下部に設けられる。右モータハウジング3Aと右グリップハウジング3Bと右バッテリコネクトハウジング3Cとは一体である。
左モータハウジング2Aの少なくとも一部は、モータ7の左方に配置される。左モータハウジング2Aは、モータ7の回転軸AXよりも左方に配置される。
右モータハウジング3Aの少なくとも一部は、モータ7の右方に配置される。右モータハウジング3Aは、モータ7の回転軸AXよりも右方に配置される。
左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが接続される。左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとの間にモータ7が収容される収容部19が形成される。左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとによりモータハウジングが形成される。モータハウジングは、モータ7を収容する。
左グリップハウジング2Bと右グリップハウジング3Bとが接続される。左グリップハウジング2Bと右グリップハウジング3Bとによりグリップハウジングが形成される。グリップハウジングは、作業者に握られる。
左バッテリコネクトハウジング2Cと右バッテリコネクトハウジング3Cとが接続される。左バッテリコネクトハウジング2Cと右バッテリコネクトハウジング3Cとによりバッテリコネクトハウジングが形成される。バッテリコネクトハウジングは、電動工具1のコントローラを収容する。
保持ハウジング4は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する。保持ハウジング4は、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが離れないように左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する。保持ハウジング4は、実質的に筒状である。
保持ハウジング4は、合成樹脂製である。実施形態において、保持ハウジング4は、ナイロン製である。
保持ハウジング4は、リヤカバー部4Aと、ハウジングカバー部4Bとを有する。リヤカバー部4Aは、実質的に蓋状である。ハウジングカバー部4Bは、実質的に筒状である。ハウジングカバー部4Bは、リヤカバー部4Aの周縁部から前方に延伸するように配置される。リヤカバー部4Aとハウジングカバー部4Bとは一体である。
左モータハウジング2Aの後端部2Rと右モータハウジング3Aの後端部3Rとにより開口20が形成される。リヤカバー部4Aは、開口20を塞ぐように配置される。ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに対向するように配置される。実施形態において、ハウジングカバー部4Bの内面は、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに接触する。
ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを上方から覆うように配置される。ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2Aの表面の上部及び左部と、右モータハウジング3Aの表面の上部及び右部とのそれぞれを覆うように配置される。
前後方向において、ハウジングカバー部4Bの前端部4Fは、左モータハウジング2Aの中心及び右モータハウジング3Aの中心よりも前方に配置される。
左モータハウジング2Aの前端部2F及び右モータハウジング3Aの前端部3Fは、ハウジングカバー部4Bの前端部4Fよりも前方に配置される。
ハンマケース5は、筒状である。ハンマケース5の前部の内径は、ハンマケース5の後部の内径よりも小さい。ハンマケース5は、ギヤ機構8、スピンドル9、打撃機構10、及びアンビル11の少なくとも一部を収容する。ハンマケース5は、金属製である。実施形態において、ハンマケース5は、アルミニウム製である。左モータハウジング2Aの前端部2Fと右モータハウジング3Aの前端部3Fとにより開口21が形成される。ハンマケース5の後部は、開口21に挿入される。ハンマケース5の少なくとも一部は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aよりも前方に配置される。
左モータハウジング2Aは、ハンマケース5の周囲の一部に配置される。実施形態において、左モータハウジング2Aの前部がハンマケース5の後部の周囲の一部に配置される。右モータハウジング3Aは、ハンマケース5の周囲の一部に配置される。実施形態において、右モータハウジング3Aの前部がハンマケース5の後部の周囲の一部に配置される。ハンマケース5は、左モータハウジング2Aの前部及び右モータハウジング3Aの前部に固定される。
ハウジングカバー部4Bは、ハンマケース5の周囲の少なくとも一部に配置される。実施形態において、ハウジングカバー部4Bの前部がハンマケース5の後部の周囲の少なくとも一部に配置される。
実施形態において、ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを介してハンマケース5の周囲の少なくとも一部に配置される。ハウジングカバー部4Bの内面とハンマケース5の外面との間に左モータハウジング2Aの少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの少なくとも一部が配置される。
ベアリングボックス24の外周部にねじ山が形成される。ハンマケース5の内周部にねじ溝が形成される。ベアリングボックス24のねじ山とハンマケース5のねじ溝とが結合されることにより、ベアリングボックス24とハンマケース5とが固定される。ハンマケース5及びベアリングボックス24は、図5に示す挟持部524において、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとに挟まれる。
ベアリングボックス24の少なくとも一部は、収容部19に配置される。ベアリングボックス24の少なくとも一部は、ハンマケース5の後部の内側に配置される。ベアリングボックス24は、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとハンマケース5とのそれぞれに固定される。
バッテリ装着部6は、左バッテリコネクトハウジング2Cの下部及び右バッテリコネクトハウジング3Cの下部に配置される。バッテリ装着部6は、バッテリパック25に接続される。バッテリパック25は、バッテリ装着部6に装着される。バッテリパック25は、バッテリ装着部6に着脱可能である。バッテリパック25は、二次電池を含む。実施形態において、バッテリパック25は、充電式のリチウムイオン電池を含む。バッテリ装着部6に装着されることにより、バッテリパック25は、電動工具1に電力を供給することができる。モータ7は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて駆動する。
モータ7は、電動工具1の動力源である。モータ7は、インナロータ型のブラシレスモータである。モータ7は、ステータ26と、ロータ27とを有する。ロータ27の少なくとも一部は、ステータ26の内側に配置される。ロータ27は、ステータ26に対して回転する。ロータ27は、前後方向に延伸する回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、ステータ26の内周側で回転可能である。
ステータ26は、ステータコア28と、前インシュレータ29と、後インシュレータ30と、コイル31とを有する。
ステータコア28は、ロータ27よりも径方向外側に配置される。ステータコア28は、積層された複数の鋼板を含む。鋼板は、鉄を主成分とする金属製の板である。ステータコア28は、筒状である。ステータコア28は、コイル31を支持する複数のティースを有する。
前インシュレータ29は、ステータコア28の前部に設けられる。後インシュレータ30は、ステータコア28の後部に設けられる。前インシュレータ29及び後インシュレータ30のそれぞれは、合成樹脂製の電気絶縁部材である。前インシュレータ29は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。後インシュレータ30は、ティースの表面の一部を覆うように配置される。
コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28に装着される。コイル31は、複数配置される。コイル31は、前インシュレータ29及び後インシュレータ30を介してステータコア28のティースの周囲に配置される。コイル31とステータコア28とは、前インシュレータ29及び後インシュレータ30により電気的に絶縁される。複数のコイル31は、ヒュージング端子38を介して接続される。
ステータ26の左部は、左モータハウジング2Aに支持される。ステータ26の右部は、右モータハウジング3Aに支持される。
ロータ27は、回転軸AXを中心に回転する。ロータ27は、ロータコア32と、ロータシャフト33と、ロータ磁石34と、センサ用磁石35とを有する。
ロータコア32及びロータシャフト33のそれぞれは、鋼製である。ロータコア32は、筒状である。ロータシャフト33は、ロータコア32の内側に配置される。ロータシャフト33は、前後方向に延伸する。ロータシャフト33の前部は、ロータコア32の前端面から前方に突出する。ロータシャフト33の後部は、ロータコア32の後端面から後方に突出する。
ロータ磁石34は、ロータコア32に固定される。ロータ磁石34は、円筒状である。ロータ磁石34は、ロータコア32の周囲に配置される。
センサ用磁石35は、ロータコア32に固定される。センサ用磁石35は、円環状である。センサ用磁石35は、ロータコア32の前端面及びロータ磁石34の前端面に配置される。
前インシュレータ29にセンサ基板37が取り付けられる。センサ基板37は、ねじ29Sにより前インシュレータ29に固定される。センサ基板37は、中心に孔が設けられた円板状の回路基板と、回路基板に支持される回転検出素子とを有する。センサ基板37の少なくとも一部は、センサ用磁石35に対向する。回転検出素子は、ロータ27のセンサ用磁石35の位置を検出することにより、ロータ27の回転方向の位置を検出する。
ロータシャフト33は、回転軸AXを中心に回転する。ロータシャフト33の前部は、前側ロータベアリング39Fに回転可能に支持される。ロータシャフト33の後部は、後側ロータベアリング39Rに回転可能に支持される。
前側ロータベアリング39Fは、収容部19に配置される。前側ロータベアリング39Fは、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の後面から前方に窪む凹部241を有する。前側ロータベアリング39Fは、凹部241に配置される。後側ロータベアリング39Rは、リヤカバー部4Aに保持される。リヤカバー部4Aは、リヤカバー部4Aの前面から後方に窪む凹部4Dを有する。後側ロータベアリング39Rは、凹部4Dに配置される。ロータシャフト33の前端部は、ベアリングボックス24の開口を介してハンマケース5の内部空間に配置される。
ハウジングカバー部4Bは、ベアリングボックス24の周囲の少なくとも一部に配置される。ハウジングカバー部4Bは、前側ロータベアリング39Fの周囲の少なくとも一部に配置される。
ロータシャフト33の前端部にピニオンギヤ41が形成される。ピニオンギヤ41は、ギヤ機構8の少なくとも一部に連結される。ロータシャフト33は、ピニオンギヤ41を介してギヤ機構8に連結される。
ギヤ機構8は、複数のギヤを有する。ギヤ機構8の少なくとも一部は、モータ7よりも前方に配置される。ギヤ機構8は、ステータ26よりも前方に配置される。ギヤ機構8の少なくとも一部は、ベアリングボックス24の内側に配置される。ギヤ機構8は、ロータシャフト33とスピンドル9とを連結する。ギヤ機構8のギヤは、ロータ27により駆動される。ギヤ機構8は、ロータ27の回転をスピンドル9に伝達する。ギヤ機構8は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度でスピンドル9を回転させる。ギヤ機構8は、遊星歯車機構を含む。
ギヤ機構8は、ピニオンギヤ41の周囲に配置される複数のプラネタリギヤ42と、複数のプラネタリギヤ42の周囲に配置されるインターナルギヤ43とを有する。ピニオンギヤ41、プラネタリギヤ42、及びインターナルギヤ43のそれぞれは、ハンマケース5に収容される。インターナルギヤ43の外周部に凹凸部が設けられる。ハンマケース5の内周部に凹凸部が設けられる。インターナルギヤ43の凹凸部は、ハンマケース5の凹凸部に嵌まる。
複数のプラネタリギヤ42のそれぞれは、ピニオンギヤ41に噛み合う。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル9に回転可能に支持される。スピンドル9は、プラネタリギヤ42により回転される。インターナルギヤ43は、プラネタリギヤ42に噛み合う内歯を有する。インターナルギヤ43は、ベアリングボックス24及びハンマケース5に固定される。図7に示すように、インターナルギヤ43の外面に複数の凸部43Aが設けられる。凸部43Aは、回転軸AXの周囲に4つ設けられる。ハンマケース5の内面に複数の凹部5Aが設けられる。凹部5Aは、回転軸AXの周囲に4つ設けられる。凸部43Aが凹部5Aに配置されることにより、ハンマケース5とインターナルギヤ43との相対回転が抑制される。インターナルギヤ43は、ハンマケース5に対して常に回転不可能である。
モータ7の駆動によりロータシャフト33が回転すると、ピニオンギヤ41が回転し、プラネタリギヤ42がピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合いながら公転する。プラネタリギヤ42の公転により、ピン42Pを介してプラネタリギヤ42に接続されているスピンドル9は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
スピンドル9の少なくとも一部は、モータ7よりも前方に配置される。スピンドル9は、ステータ26よりも前方に配置される。スピンドル9の少なくとも一部は、ギヤ機構8よりも前方に配置される。スピンドル9は、ギヤ機構8を介してロータシャフト33の前部に連結される。スピンドル9は、ギヤ機構8を介して伝達されたロータシャフト33の回転力により回転する。
スピンドル9は、フランジ部44と、フランジ部44から前方に突出するスピンドルシャフト部45と、フランジ部44から後方に突出する凸部91とを有する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してフランジ部44に回転可能に支持される。スピンドル9の回転軸とモータ7の回転軸AXとは一致する。スピンドル9は、回転軸AXを中心に回転する。スピンドル9は、スピンドルベアリング46に回転可能に支持される。スピンドルベアリング46は、凸部91の周囲に配置される。スピンドルベアリング46は、スピンドル9の凸部91を回転可能に支持する。
スピンドルベアリング46は、ベアリングボックス24に保持される。ベアリングボックス24は、ベアリングボックス24の前面から後方に窪む凹部242を有する。スピンドルベアリング46は、凹部242に配置される。
スピンドル9は、潤滑油を供給する供給口92を有する。潤滑油は、グリス(grease)を含む。供給口92は、スピンドルシャフト部45に設けられる。スピンドル9は、潤滑油が収容される内部空間94を有する。供給口92は、内部空間94に結ばれる。スピンドル9の遠心力により、潤滑油は、供給口92からスピンドル9の周囲の少なくとも一部に供給される。
ハウジングカバー部4Bは、ベアリングボックス24の周囲の少なくとも一部に配置される。ハウジングカバー部4Bは、スピンドル9の後端部の周囲の少なくとも一部に配置される。ハウジングカバー部4Bは、スピンドルベアリング46の周囲の少なくとも一部に配置される。
打撃機構10は、スピンドル9の回転に基づいて、アンビル11を回転方向に打撃する。打撃機構10は、ハンマ47と、ボール48と、コイルスプリング49とを有する。ハンマ47を含む打撃機構10は、ハンマケース5に収容される。
ハンマ47は、ギヤ機構8よりも前方に配置される。ハンマ47は、スピンドル9の周囲に配置される。ハンマ47は、スピンドル9に保持される。ボール48は、スピンドル9とハンマ47との間に配置される。コイルスプリング49は、スピンドル9及びハンマ47のそれぞれに支持される。
ハンマ47は、筒状である。ハンマ47は、スピンドルシャフト部45の周囲に配置される。ハンマ47は、スピンドルシャフト部45が配置される孔57を有する。ハンマ47は、スピンドル9と一緒に回転可能である。ハンマ47の回転軸とスピンドル9の回転軸とモータ7の回転軸AXとは一致する。ハンマ47は、回転軸AXを中心に回転する。
ボール48は、鉄鋼のような金属製である。ボール48は、スピンドルシャフト部45とハンマ47との間に配置される。スピンドル9は、ボール48の少なくとも一部が配置されるスピンドル溝50を有する。スピンドル溝50は、スピンドルシャフト部45の外面の一部に設けられる。ハンマ47は、ボール48の少なくとも一部が配置されるハンマ溝51を有する。ハンマ溝51は、ハンマ47の内面の一部に設けられる。ボール48は、スピンドル溝50とハンマ溝51との間に配置される。ボール48は、スピンドル溝50の内側及びハンマ溝51の内側のそれぞれを転がることができる。ハンマ47は、ボール48に伴って移動可能である。スピンドル9とハンマ47とは、スピンドル溝50及びハンマ溝51により規定される可動範囲において、軸方向及び回転方向のそれぞれに相対移動することができる。
コイルスプリング49は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を発生する。コイルスプリング49は、フランジ部44とハンマ47との間に配置される。ハンマ47の後面にリング状の凹部53が設けられる。凹部53は、ハンマ47の後面から前方に窪む。凹部53の内側にワッシャ54が設けられる。コイルスプリング49の後端部は、フランジ部44に支持される。コイルスプリング49の前端部は、凹部53の内側に配置され、ワッシャ54に支持される。
アンビル11は、ギヤ機構8よりも前方に配置される。アンビル11は、ギヤ機構8を介して伝達されるモータ7の回転力により回転する。電動工具1の出力部は、アンビル11を含む。アンビル11の少なくとも一部は、ハンマ47よりも前方に配置される。アンビル11は、先端工具が挿入される挿入孔55を有する。挿入孔55は、アンビル11の前端部に設けられる。先端工具は、アンビル11に装着される。また、アンビル11は、スピンドルシャフト部45の前端部が配置される孔58を有する。孔58は、アンビル11の後端部に設けられる。スピンドルシャフト部45の前端部は、孔58に配置される。
アンビル11は、ハンマ47と一緒に回転可能である。アンビル11の回転軸とハンマ47の回転軸とスピンドル9の回転軸とモータ7の回転軸AXとは一致する。アンビル11は、回転軸AXを中心に回転する。アンビル11は、一対のアンビルベアリング56に回転可能に支持される。一対のアンビルベアリング56は、ハンマケース5に保持される。
ハンマ47は、円筒部471と、ハンマ突起部472とを有する。凹部53は、円筒部471の後面に設けられる。ハンマ突起部472は、円筒部471の前部に設けられる。ハンマ突起部472は、2つ設けられる。ハンマ突起部472は、円筒部471の前部から前方に突出する。
アンビル11は、ロッド状のアンビルボディ101と、アンビル突起部102とを有する。挿入孔55は、アンビルボディ101の前端部に設けられる。先端工具は、アンビルボディ101に装着される。アンビル突起部102は、アンビル11の後端部に設けられる。アンビル突起部102は、2つ設けられる。アンビル突起部102は、アンビルボディ101の後端部から径方向外側に突出する。
ハンマ突起部472とアンビル突起部102とは接触可能である。ハンマ突起部472とアンビル突起部102とが接触している状態で、モータ7が駆動することにより、アンビル11は、ハンマ47及びスピンドル9と一緒に回転する。
アンビル11は、ハンマ47により回転方向に打撃される。例えば、ねじ締め作業において、アンビル11に作用する負荷が高くなると、モータ7が発生する動力だけではアンビル11を回転させることができなくなる状況が発生する場合がある。モータ7が発生する動力だけではアンビル11を回転させることができなくなると、アンビル11及びハンマ47の回転が停止する。スピンドル9とハンマ47とは、ボール48を介して軸方向及び周方向のそれぞれに相対移動可能である。ハンマ47の回転が停止しても、スピンドル9の回転は、モータ7が発生する動力により継続される。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル9が回転すると、ボール48がスピンドル溝50及びハンマ溝51のそれぞれにガイドされながら後方に移動する。ハンマ47は、ボール48から力を受け、ボール48に伴って後方に移動する。すなわち、ハンマ47は、アンビル11の回転が停止された状態で、スピンドル9が回転することにより、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部472とアンビル突起部102との接触が解除される。
コイルスプリング49は、ハンマ47を前方に移動させる弾性力を発生する。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング49の弾性力により、前方に移動する。ハンマ47は、前方に移動するとき、ボール48から回転方向の力を受ける。すなわち、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動すると、ハンマ突起部472は、回転しながらアンビル突起部102に接触する。これにより、アンビル突起部102は、ハンマ突起部472により回転方向に打撃される。アンビル11には、モータ7の動力とハンマ47の慣性力との両方が作用する。したがって、アンビル11は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転することができる。
チャックスリーブ12は、アンビル11の前部の周囲に配置される。チャックスリーブ12は、挿入孔55に挿入された先端工具を保持する。
ファン13は、モータ7のステータ26よりも後方に配置される。ファン13は、モータ7を冷却するための気流を生成する。
ファン13は、ブッシュ61を介してロータシャフト33の後部に固定される。ファン13は、後側ロータベアリング39Rとステータ26との間に配置される。ファン13は、ロータ27の回転により回転する。ロータシャフト33が回転することにより、ファン13は、ロータシャフト33と一緒に回転する。
トリガスイッチ14は、グリップハウジング(左グリップハウジング2B及び右グリップハウジング3B)に設けられる。トリガスイッチ14は、モータ7を起動するために作業者に操作される。トリガスイッチ14は、作業者に操作される。トリガスイッチ14が操作されることにより、モータ7の駆動と停止とが切り換えられる。
正逆転切替レバー15は、グリップハウジング(左グリップハウジング2B及び右グリップハウジング3B)の上部に設けられる。正逆転切替レバー15は、作業者に操作される。正逆転切替レバー15が操作されることにより、モータ7の回転方向が正転方向及び逆転方向の一方から他方に切り換えられる。モータ7の回転方向が切り換えられることにより、スピンドル9の回転方向が切り換えられる。
操作パネル16は、バッテリコネクトハウジング(左バッテリコネクトハウジング2C及び右バッテリコネクトハウジング3C)に設けられる。操作パネル16は、モータ7の制御モードを切り換えるために作業者に操作される。操作パネル16は、打撃力スイッチ64と、専用スイッチ65とを有する。打撃力スイッチ64及び専用スイッチ65のそれぞれは、作業者に操作される。打撃力スイッチ64及び専用スイッチ65の少なくとも一方が操作されることにより、モータ7の制御モードが切り換えられる。
モード切換スイッチ17は、トリガスイッチ14の上部に設けられる。モード切換スイッチ17は、作業者に操作される。モード切換スイッチ17が操作されることにより、モータ7の制御モードが切り換えられる。
ライト18は、アンビル11の前方を照明する。ライト18は、電動工具1の前方を照明する照明光を射出する。ライト18は、例えば発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を含む。ライト18は、2つ設けられる。一方のライト18は、ハンマケース5の左側に配置される。他方のライト18は、ハンマケース5の右側に配置される。一方のライト18は、左モータハウジング2Aに保持される。他方のライト18は、右モータハウジング3Aに保持される。
図8は、実施形態に係る電動工具1を示す前方からの分解斜視図である。図9は、実施形態に係る電動工具1を示す後方からの分解斜視図である。図10は、実施形態に係る電動工具1の上部を側方から見た分解図である。図11は、実施形態に係る電動工具1の上部を上方から見た分解図である。図12は、実施形態に係る保持ハウジング4を前方から見た図である。図13は、実施形態に係る保持ハウジング4を示す斜視図である。
保持ハウジング4は、リヤカバー部4Aと、ハウジングカバー部4Bとを有する。リヤカバー部4Aは、実質的に蓋状である。ハウジングカバー部4Bは、実質的に筒状である。ハウジングカバー部4Bは、リヤカバー部4Aの周縁部から前方に延伸するように配置される。リヤカバー部4Aとハウジングカバー部4Bとは一体である。実施形態において、保持ハウジング4の表面の少なくとも一部は、エラストマー製のカバー400で覆われる。実施形態において、カバー400は、リヤカバー部4Aの後面の一部及びハウジングカバー部4Bの表面の後部を覆うように配置される。
左モータハウジング2Aの後端部2Rと右モータハウジング3Aの後端部3Rとにより開口20が形成される。リヤカバー部4Aは、開口20を塞ぐように配置される。
リヤカバー部4Aは、リヤカバー部4Aの前面から後方に窪む凹部4Dを有する。後側ロータベアリング39Rは、凹部4Dに配置される。
ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに対向するように配置される。実施形態において、ハウジングカバー部4Bの内面は、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに接触する。
ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを上方から覆うように配置される。ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2Aの表面の上部及び左部と、右モータハウジング3Aの表面の上部及び右部とのそれぞれを覆うように配置される。
ハウジングカバー部4Bの下部に開口4Eが設けられる。開口4Eは、ハウジングカバー部4Bの下部に形成された切欠部を含む。左グリップハウジング2B及び右グリップハウジング3Bは、開口4Eに配置される。
左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aのそれぞれは、吸気口22A及び排気口22Bを有する。吸気口22A及び排気口22Bのそれぞれは、モータハウジング(左モータハウジング2A及び右モータハウジング3A)の内部空間である収容部19とモータハウジング(左モータハウジング2A及び右モータハウジング3A)の外部空間とを繋ぐ第1通気口である。吸気口22Aは、排気口22Bよりも前方に設けられる。
保持ハウジング4は、吸気口23A及び排気口23Bを有する。吸気口23A及び排気口23Bは、ハウジングカバー部4Bに設けられる。吸気口23A及び排気口23Bのそれぞれは、ハウジングカバー部4Bの内面と外面とを貫くように形成される。吸気口23Aは、吸気口22Aに接続される。排気口23Bは、排気口22Bに接続される。吸気口23A及び排気口23Bは、第1通気口(吸気口22A及び排気口22B)に接続される第2通気口である。
ファン13が回転することにより、電動工具1の周囲の空気が、吸気口23A及び吸気口22Aを介して収容部19に流入する。収容部19に流入した空気は、収容部19を流通することにより、モータ7を冷却する。収容部19を流通した空気は、ファン13が回転することにより、排気口22B及び排気口23Bを介して電動工具1の周囲に流出する。
保持ハウジング4で左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する場合、ハウジングカバー部4Bが左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの周囲に配置されるように、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの後方から保持ハウジング4が挿入される。ハウジングカバー部4Bが左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの周囲に配置された後、リヤカバー部4Aと左モータハウジング2Aの後端部とが左ねじ70Lにより固定される。リヤカバー部4Aと右モータハウジング3Aの後端部とが右ねじ70Rにより固定される。リヤカバー部4Aには、左ねじ70Lが配置される開口4L及び右ねじ70Rが配置される開口4Rが形成される。左モータハウジング2Aの後端部には、左ねじ70Lが挿入されるねじ孔201が形成される。右モータハウジング3Aの後端部には、右ねじ70Rが挿入されるねじ孔301が形成される。左ねじ70Lの少なくとも一部が開口4Lに配置された状態で、左ねじ70Lに設けられているねじ山とねじ孔201に設けられているねじ溝とが結合される。右ねじ70Rの少なくとも一部が開口4Rに配置された状態で、右ねじ70Rに設けられているねじ山とねじ孔301に設けられているねじ溝とが結合される。これにより、リヤカバー部4Aと左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが、左ねじ70L及び右ねじ70Rにより固定される。
図14は、実施形態に係る電動工具1を示す前方からの分解斜視図である。図15は、実施形態に係る電動工具1を示す後方からの分解斜視図である。図14及び図15に示すように、左ハウジング2と右ハウジング3とは分離することができる。左ハウジング2は、左モータハウジング2Aと、左モータハウジング2Aの下部に設けられる左グリップハウジング2Bと、左グリップハウジング2Bの下部に設けられる左バッテリコネクトハウジング2Cとを含む。右ハウジング3は、右モータハウジング3Aと、右モータハウジング3Aの下部に設けられる右グリップハウジング3Bと、右グリップハウジング3Bの下部に設けられる右バッテリコネクトハウジング3Cとを含む。
左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとの間に、モータ7、ハンマケース5、及びファン13が配置される。
左バッテリコネクトハウジング2Cと右バッテリコネクトハウジング3Cとの間に電動工具1のコントローラ60が配置される。コントローラ60は、モータ7を制御する制御信号を出力する。コントローラ60は、複数の電子部品が実装された基板を含む。基板に実装される電子部品として、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ、ROM(Read Only Memory)又はストレージのような不揮発性メモリ、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ、トランジスタ、及び抵抗が例示される。コントローラ60は、バッテリパック25から供給される電力に基づいて作動する。
コントローラ60の基板にボタンが設けられる。操作パネル16の打撃力スイッチ64が押されると、コントローラ60のボタンが押される。作業者は、打撃力スイッチ64を介してコントローラ60のボタンを間接的に操作することができる。専用スイッチ65についても同様である。また、コントローラ60の基板に光源が設けられる。光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が例示される。光源から射出された光は、操作パネル16を透過する。光源から射出される光により、操作パネル16の表示部が構成されてもよい。
左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとは、前ねじ71及び後ねじ72により補助的に固定される。保持ハウジング4は、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが離れないように左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する。前ねじ71及び後ねじ72は、保持ハウジング4による左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの保持を補助するように、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとを固定する。
前ねじ71及び後ねじ72のそれぞれは、左モータハウジング2Aの下端部と右モータハウジング3Aの下端部とを固定する。前ねじ71は、ハウジングカバー部4Bよりも前方において左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとを固定する。後ねじ72は、前ねじ71よりも後方において左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとを固定する。
右モータハウジング3Aには、前ねじ71が配置される開口311及び後ねじ72が配置される開口312が形成される。左モータハウジング2Aには、前ねじ71が挿入されるねじ孔211及び後ねじ72が挿入されるねじ孔212が形成される。前ねじ71の少なくとも一部が開口311に配置された状態で、前ねじ71に設けられているねじ山とねじ孔211に設けられているねじ溝とが結合される。後ねじ72の少なくとも一部が開口312に配置された状態で、後ねじ72に設けられているねじ山とねじ孔212に設けられているねじ溝とが結合される。これにより、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが、前ねじ71及び後ねじ72により固定される。
また、左グリップハウジング2Bと右グリップハウジング3Bとが2本のねじ73により固定される。右グリップハウジング3Bに開口322が設けられる。左グリップハウジング2Bにねじ孔222が形成される。ねじ73は、開口322を介してねじ孔222に挿入される。
また、左バッテリコネクトハウジング2Cと右バッテリコネクトハウジング3Cとが2本のねじ74により固定される。右バッテリコネクトハウジング3Cに開口332が設けられる。左バッテリコネクトハウジング2Cにねじ孔232が形成される。ねじ74は、開口332を介してねじ孔232に挿入される。
<電動工具の動作>
次に、電動工具1の動作について説明する。例えば、加工対象にねじ締め作業を実施するとき、ねじ締め作業に使用される先端工具(ドライバビット)が、アンビル11の挿入孔55に挿入される。挿入孔55に挿入された先端工具は、チャックスリーブ12により保持される。先端工具がアンビル11に装着された後、作業者は、グリップハウジングを握ってトリガスイッチ14を操作する。トリガスイッチ14が操作されると、バッテリパック25からモータ7に電力が供給され、モータ7が起動し、同時にライト18が点灯する。モータ7の起動により、ロータ27のロータシャフト33が回転する。ロータシャフト33が回転すると、ロータシャフト33の回転力がピニオンギヤ41を介してプラネタリギヤ42に伝達される。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合った状態で、自転しながらピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル9に回転可能に支持される。プラネタリギヤ42の公転により、スピンドル9は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
次に、電動工具1の動作について説明する。例えば、加工対象にねじ締め作業を実施するとき、ねじ締め作業に使用される先端工具(ドライバビット)が、アンビル11の挿入孔55に挿入される。挿入孔55に挿入された先端工具は、チャックスリーブ12により保持される。先端工具がアンビル11に装着された後、作業者は、グリップハウジングを握ってトリガスイッチ14を操作する。トリガスイッチ14が操作されると、バッテリパック25からモータ7に電力が供給され、モータ7が起動し、同時にライト18が点灯する。モータ7の起動により、ロータ27のロータシャフト33が回転する。ロータシャフト33が回転すると、ロータシャフト33の回転力がピニオンギヤ41を介してプラネタリギヤ42に伝達される。プラネタリギヤ42は、インターナルギヤ43の内歯に噛み合った状態で、自転しながらピニオンギヤ41の周囲を公転する。プラネタリギヤ42は、ピン42Pを介してスピンドル9に回転可能に支持される。プラネタリギヤ42の公転により、スピンドル9は、ロータシャフト33の回転速度よりも低い回転速度で回転する。
ハンマ突起部472とアンビル突起部102とが接触している状態で、スピンドル9が回転すると、アンビル11は、ハンマ47及びスピンドル9と一緒に回転する。アンビル11が回転することにより、ねじ締め作業が進行する。
ねじ締め作業の進行により、アンビル11に所定値以上の負荷が作用した場合、アンビル11及びハンマ47の回転が停止する。ハンマ47の回転が停止している状態で、スピンドル9が回転すると、ハンマ47は、後方に移動する。ハンマ47が後方に移動することにより、ハンマ突起部472とアンビル突起部102との接触が解除される。後方に移動したハンマ47は、コイルスプリング49の弾性力により、ハンマ47は、回転しながら前方に移動する。ハンマ47が回転しながら前方に移動することにより、アンビル11は、ハンマ47により回転方向に打撃される。これにより、アンビル11は、高いトルクで回転軸AXを中心に回転する。そのため、ねじは加工対象に高いトルクで締め付けられる。
<効果>
以上説明したように、実施形態において、電動工具1は、モータ7と、モータ7の前方に配置されるギヤ機構8と、ギヤ機構8の前方に配置されギヤ機構8を介して伝達されるモータ7の回転力により回転するアンビル11と、を備える。電動工具1は、少なくとも一部がモータ7の左方に配置される左モータハウジング2Aと、少なくとも一部がモータ7の右方に配置される右モータハウジング3Aと、を備える。電動工具1は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する保持ハウジング4を備える。
以上説明したように、実施形態において、電動工具1は、モータ7と、モータ7の前方に配置されるギヤ機構8と、ギヤ機構8の前方に配置されギヤ機構8を介して伝達されるモータ7の回転力により回転するアンビル11と、を備える。電動工具1は、少なくとも一部がモータ7の左方に配置される左モータハウジング2Aと、少なくとも一部がモータ7の右方に配置される右モータハウジング3Aと、を備える。電動工具1は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する保持ハウジング4を備える。
上記の構成では、電動工具1の大型化が抑制される。左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが保持ハウジング4により保持されるので、特に左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの軸方向の大型化が抑制される。左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとがねじで固定される場合、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aにねじ孔又はねじ用開口が設けられる必要がある。ねじ孔又はねじ用開口により、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの軸方向の寸法が大きくなる可能性がある。左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが保持ハウジング4により保持されるので、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとを固定するねじが削減又は省略される。そのため、電動工具1の大型化が抑制される。
保持ハウジング4は、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが離れないように左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持する。
上記の構成では、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが保持ハウジング4により接続される。また、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aと保持ハウジング4との相対位置の変化が抑制される。
保持ハウジング4は、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに接触する内面を有する。
上記の構成では、保持ハウジング4が左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aのそれぞれに接触するので、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aは、保持ハウジング4に適正に保持される。また、保持ハウジング4と左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aとの間に部材が介在しないので、電動工具1の大型化が抑制される。
電動工具1は、左モータハウジング2Aの下部に設けられる左グリップハウジング2Bと、右モータハウジング3Aの下部に設けられる右グリップハウジング3Bと、を備える。保持ハウジング4は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを上方から覆うように配置される。
上記の構成では、左グリップハウジング2Bと右グリップハウジング3Bとによりグリップハウジングが形成される。作業者は、グリップハウジングを握った状態で電動工具1を使用することができる。保持ハウジング4は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを上方から覆うように配置されるので、保持ハウジング4とグリップハウジングとの干渉が抑制される。
保持ハウジング4は、左モータハウジング2Aの表面の上部及び左部と、右モータハウジング3Aの表面の上部及び右部とのそれぞれを覆うように配置される。
上記の構成では、保持ハウジング4は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを包み込むように保持する。そのため、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aは、保持ハウジング4に適正に保持される。
左モータハウジング2Aの後端部と右モータハウジング3Aの後端部とにより開口20が形成される。保持ハウジング4は、開口20を塞ぐリヤカバー部4Aと、左モータハウジング2Aの表面の少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一部のそれぞれに対向するハウジングカバー部4Bと、を有する。
上記の構成では、ハウジングカバー部4Bにより左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが接続される。また、リヤカバー部4Aにより開口20が塞がれるので、収容部19に収容されるモータ7が保護される。
ハウジングカバー部4Bは、リヤカバー部4Aの周縁部から前方に延伸するように配置される。
上記の構成では、開口20がリヤカバー部4Aに塞がれた状態で、ハウジングカバー部4Bは、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを包み込むように保持することができる。
リヤカバー部4Aとハウジングカバー部4Bとは一体である。電動工具1は、リヤカバー部4Aと左モータハウジング2Aとを固定する左ねじ70Lと、リヤカバー部4Aと右モータハウジング3Aとを固定する右ねじ70Rと、を備える。
上記の構成では、リヤカバー部4Aと左モータハウジング2Aとが左ねじ70Lにより固定され、リヤカバー部4Aと右モータハウジング3Aとが右ねじ70Rにより固定されることにより、保持ハウジング4と左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとが固定される。また、ハウジングカバー部4Bと左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aとを固定するねじが省略されるので、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの軸方向の大型化が抑制される。
前後方向において、ハウジングカバー部4Bの前端部4Fは、左モータハウジング2Aの中心及び右モータハウジング3Aの中心よりも前方に配置される。
上記の構成では、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aは、保持ハウジング4により十分に保持される。
左モータハウジング2Aの前端部2F及び右モータハウジング3Aの前端部3Fは、ハウジングカバー部4Bの前端部4Fよりも前方に配置される。
上記の構成では、ハウジングカバー部4Bの内面の全部が、左モータハウジング2Aの表面及び右モータハウジング3Aの表面を覆うことができる。
電動工具1は、ハウジングカバー部4Bよりも前方において左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとを固定する前ねじ71を備える。
上記の構成では、ハウジングカバー部4Bと前ねじ71とにより、左モータハウジング2Aと右モータハウジング3Aとの接続が安定する。
電動工具1は、保持ハウジング4の表面の少なくとも一部を覆うカバー400を備える。
上記の構成では、保持ハウジング4は、カバー400で保護される。
モータ7は、前後方向に延伸する回転軸AXを中心に回転するロータシャフト33を有する。電動工具1は、ロータシャフト33の前部を支持する前側ロータベアリング39Fを備える。保持ハウジング4は、前側ロータベアリング39Fの周囲の少なくとも一部に配置される。
上記の構成では、保持ハウジング4が前側ロータベアリング39Fの周囲の少なくとも一部に配置されるので、ロータ27及びロータシャフト33の回転は安定する。
電動工具1は、前側ロータベアリング39Fを保持するベアリングボックス24を備える。保持ハウジング4は、ベアリングボックス24の周囲の少なくとも一部に配置される。
上記の構成では、保持ハウジング4がベアリングボックス24の周囲の少なくとも一部に配置されるので、ロータ27及びロータシャフト33の回転は安定する。
電動工具1は、ギヤ機構8を介してロータシャフト33の前部に連結されロータシャフト33により回転されるスピンドル9と、先端工具が装着されるアンビル11と、スピンドル9の回転に基づいてアンビル11を回転方向に打撃する打撃機構10と、を備える。保持ハウジング4は、スピンドル9の後端部の周囲の少なくとも一部に配置される。
上記の構成では、保持ハウジング4がスピンドル9の後端部の周囲の少なくとも一部に配置されるので、スピンドル9の回転は安定する。
電動工具1は、左モータハウジング2Aの前部及び右モータハウジング3Aの前部に固定され打撃機構10を収容するハンマケース5を備える。保持ハウジング4は、ハンマケース5の周囲の少なくとも一部に配置される。
上記の構成では、ハンマケース5と左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aとの固定が安定する。
保持ハウジング4の内面とハンマケース5の外面との間に左モータハウジング2Aの少なくとも一部及び右モータハウジング3Aの少なくとも一部が配置される。
上記の構成では、保持ハウジング4が左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを介してハンマケース5を保持するので、ハンマケース5と左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aとの固定が安定する。
左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aのそれぞれは、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aの外部空間に繋がる第1通気口である吸気口22A及び排気口22Bを有する。保持ハウジング4は、第1通気口に接続される第2通気口である吸気口23A及び排気口23Bを有する。
上記の構成では、第1通気口及び第2通気口を介して収容部19と外部空間との間で空気が流通する。したがって、モータ7が冷却される。
保持ハウジング4の少なくとも一部は、実質的に筒状でもよい。
上記の構成では、保持ハウジング4は、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを包み込むように保持することができる。そのため、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aは、保持ハウジング4に適正に保持される。
[その他の実施形態]
図16は、実施形態に係る保持ハウジング4000を示す側面図である。保持ハウジング4000は、リヤカバー部4000Aと、ハウジングカバー部4000Bとを有する。図16に示す例において、ハウジングカバー部4000Bの後部4002を形成する材料とハウジングカバー部4000Bの前部4001を形成する材料とは、異なる。ハウジングカバー部4000Bの前部4001を形成する材料の強度は、ハウジングカバー部4000Bの後部4002を形成する材料の強度よりも高い。ハウジングカバー部4000Bの後部4002は、例えばナイロン製である。ハウジングカバー部4000Bの前部4001は、例えばガラス繊維強化プラスチック製である。なお、ハウジングカバー部4000Bの前部4001に、金属ワイヤが巻き付けられてもよい。
図16は、実施形態に係る保持ハウジング4000を示す側面図である。保持ハウジング4000は、リヤカバー部4000Aと、ハウジングカバー部4000Bとを有する。図16に示す例において、ハウジングカバー部4000Bの後部4002を形成する材料とハウジングカバー部4000Bの前部4001を形成する材料とは、異なる。ハウジングカバー部4000Bの前部4001を形成する材料の強度は、ハウジングカバー部4000Bの後部4002を形成する材料の強度よりも高い。ハウジングカバー部4000Bの後部4002は、例えばナイロン製である。ハウジングカバー部4000Bの前部4001は、例えばガラス繊維強化プラスチック製である。なお、ハウジングカバー部4000Bの前部4001に、金属ワイヤが巻き付けられてもよい。
以上のように、ハウジングカバー部4000Bの後部4002を形成する材料とハウジングカバー部4000Bの前部4001を形成する材料とは、異なる。
上記の構成では、例えばハウジングカバー部4000Bの前部4001に高い強度が要求される場合、ハウジングカバー部4000Bは、コストが抑制された状態で、左モータハウジング2A及び右モータハウジング3Aを保持することができる。
上述の実施形態において、リヤカバー部4A(4000A)とハウジングカバー部4B(4000B)とは、別々の部材でもよい。上述の実施形態において、リヤカバー部4A(4000A)は省略されてもよい。
上述の実施形態において、保持ハウジング4の内面と左モータハウジング2Aの表面及び右モータハウジング3Aの表面の少なくとも一方との間に部材が介在されてもよい。
上述の実施形態において、左ねじ70L及び右ねじ70Rの一方又は両方が省略されてもよい。
上述の実施形態において、前ねじ71及び後ねじ72の一方又は両方が省略されてもよい。
上述の実施形態においては、電動工具1がインパクトドライバであることとした。電動工具1は、インパクトドライバに限定されない。電動工具1として、ねじ締め作業を行うドライバドリル、孔あけ作業を行うアングルドリル、ドリルビットを打撃するハンマ又はハンマドリル、砥石を回転させるグラインダ、鋸刃を回転させるマルノコ、及びブレードを往復移動させるレシプロソーが例示される。
上述の実施形態において、電動工具1の電源は、バッテリパック25でなくてもよく、商用電源(交流電源)でもよい。
1…電動工具、2…左ハウジング、2A…左モータハウジング、2B…左グリップハウジング、2C…左バッテリコネクトハウジング、2F…前端部、2R…後端部、3…右ハウジング、3A…右モータハウジング、3B…右グリップハウジング、3C…右バッテリコネクトハウジング、3F…前端部、3R…後端部、4…保持ハウジング、4A…リヤカバー部、4B…ハウジングカバー部、4D…凹部、4E…開口、4F…前端部、4L…開口、4R…開口、5…ハンマケース、5A…凹部、6…バッテリ装着部、7…モータ、8…ギヤ機構、9…スピンドル、10…打撃機構、11…アンビル(出力部)、12…チャックスリーブ、13…ファン、14…トリガスイッチ、15…正逆転切替レバー、16…操作パネル、17…モード切換スイッチ、18…ライト、19…収容部、20…開口、21…開口、22A…吸気口、22B…排気口、23A…吸気口、23B…排気口、24…ベアリングボックス、25…バッテリパック、26…ステータ、27…ロータ、28…ステータコア、29…前インシュレータ、29S…ねじ、30…後インシュレータ、31…コイル、32…ロータコア、33…ロータシャフト、34…ロータ磁石、35…センサ用磁石、37…センサ基板、38…ヒュージング端子、39F…前側ロータベアリング、39R…後側ロータベアリング、41…ピニオンギヤ、42…プラネタリギヤ、42P…ピン、43…インターナルギヤ、43A…凸部、44…フランジ部、45…スピンドルシャフト部、46…スピンドルベアリング、47…ハンマ、48…ボール、49…コイルスプリング、50…スピンドル溝、51…ハンマ溝、53…凹部、54…ワッシャ、55…挿入孔、56…アンビルベアリング、57…孔、58…孔、60…コントローラ、61…ブッシュ、64…打撃力スイッチ、65…専用スイッチ、70L…左ねじ、70R…右ねじ、71…前ねじ、72…後ねじ、73…ねじ、74…ねじ、91…凸部、92…供給口、94…内部空間、101…アンビルボディ、102…アンビル突起部、201…ねじ孔、301…ねじ孔、211…ねじ孔、212…ねじ孔、222…ねじ孔、232…ねじ孔、241…凹部、242…凹部、311…開口、312…開口、322…開口、332…開口、400…カバー、471…円筒部、472…ハンマ突起部、4000…保持ハウジング、4000A…リヤカバー部、4000B…ハウジングカバー部、4001…前部、4002…後部、AX…回転軸。
Claims (20)
- モータと、
前記モータよりも前方に配置されるギヤ機構と、
前記ギヤ機構よりも前方に配置され前記ギヤ機構を介して伝達される前記モータの回転力により回転する出力部と、
少なくとも一部が前記モータの左方に配置される左モータハウジングと、
少なくとも一部が前記モータの右方に配置される右モータハウジングと、
前記左モータハウジング及び前記右モータハウジングを保持する保持ハウジングと、を備える、
電動工具。 - 前記保持ハウジングは、前記左モータハウジングと前記右モータハウジングとが離れないように前記左モータハウジング及び前記右モータハウジングを保持する、
請求項1に記載の電動工具。 - 前記保持ハウジングは、前記左モータハウジングの表面の少なくとも一部及び前記右モータハウジングの表面の少なくとも一部のそれぞれに接触する内面を有する、
請求項1又は請求項2に記載の電動工具。 - 前記左モータハウジングの下部に設けられる左グリップハウジングと、
前記右モータハウジングの下部に設けられる右グリップハウジングと、を備え、
前記保持ハウジングは、前記左モータハウジング及び前記右モータハウジングを上方から覆うように配置される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記保持ハウジングは、前記左モータハウジングの表面の上部及び左部と、前記右モータハウジングの表面の上部及び右部とのそれぞれを覆うように配置される、
請求項4に記載の電動工具。 - 前記左モータハウジングの後端部と前記右モータハウジングの後端部とにより開口が形成され、
前記保持ハウジングは、前記開口を塞ぐリヤカバー部と、前記左モータハウジングの表面の少なくとも一部及び前記右モータハウジングの表面の少なくとも一部のそれぞれに対向するハウジングカバー部と、を有する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記ハウジングカバー部は、前記リヤカバー部の周縁部から前方に延伸するように配置される、
請求項6に記載の電動工具。 - 前記リヤカバー部と前記ハウジングカバー部とは一体であり、
前記リヤカバー部と前記左モータハウジングとを固定する左ねじと、
前記リヤカバー部と前記右モータハウジングとを固定する右ねじと、を備える、
請求項6又は請求項7に記載の電動工具。 - 前後方向において、前記ハウジングカバー部の前端部は、前記左モータハウジングの中心及び前記右モータハウジングの中心よりも前方に配置される、
請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記左モータハウジングの前端部及び前記右モータハウジングの前端部は、前記ハウジングカバー部の前端部よりも前方に配置される、
請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記ハウジングカバー部よりも前方において前記左モータハウジングと前記右モータハウジングとを固定する前ねじを備える、
請求項6から請求項10のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記ハウジングカバー部の後部を形成する材料と前記ハウジングカバー部の前部を形成する材料とは、異なる、
請求項6から請求項11のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記保持ハウジングの表面の少なくとも一部を覆うカバーを備える、
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記モータは、前後方向に延伸する回転軸を中心に回転するロータシャフトを有し、
前記ロータシャフトの前部を支持する前側ロータベアリングを備え、
前記保持ハウジングは、前記前側ロータベアリングの周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記前側ロータベアリングを保持するベアリングボックスを備え、
前記保持ハウジングは、前記ベアリングボックスの周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項14に記載の電動工具。 - 前記ギヤ機構を介して前記ロータシャフトの前部に連結され前記ロータシャフトにより回転されるスピンドルと、
先端工具が装着されるアンビルと、
前記スピンドルの回転に基づいて前記アンビルを回転方向に打撃する打撃機構と、を備え、
前記出力部は、前記アンビルを含み、
前記保持ハウジングは、前記スピンドルの後端部の周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項14又は請求項15に記載の電動工具。 - 前記左モータハウジングの前部及び前記右モータハウジングの前部に固定され前記打撃機構を収容するハンマケースを備え、
前記保持ハウジングは、前記ハンマケースの周囲の少なくとも一部に配置される、
請求項16に記載の電動工具。 - 前記保持ハウジングの内面と前記ハンマケースの外面との間に前記左モータハウジングの少なくとも一部及び前記右モータハウジングの少なくとも一部が配置される、
請求項17に記載の電動工具。 - 前記左モータハウジング及び前記右モータハウジングのそれぞれは、前記左モータハウジング及び前記右モータハウジングの外部空間に繋がる第1通気口を有し、
前記保持ハウジングは、前記第1通気口に接続される第2通気口を有する、
請求項14から請求項18のいずれか一項に記載の電動工具。 - 前記保持ハウジングの少なくとも一部は、実質的に筒状である、
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の電動工具。
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