JP2022141387A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】優先度のより高い優先データを通信干渉による影響を受けることなく無線通信可能な無線通信システムを提供する。
【解決手段】少なくとも第1のデバイス11と第2のデバイス12間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システム1において、第1のデバイス11の周辺において他の通信機器15間により無線通信が行われ、その周波数帯域が第1のデバイス11と第2のデバイス12間において行わる無線通信の周波数帯域と干渉する場合、第1のデバイスは、より優先度が高い優先データを送信するとき、優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイスへ順次送信する。
【選択図】図4
【解決手段】少なくとも第1のデバイス11と第2のデバイス12間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システム1において、第1のデバイス11の周辺において他の通信機器15間により無線通信が行われ、その周波数帯域が第1のデバイス11と第2のデバイス12間において行わる無線通信の周波数帯域と干渉する場合、第1のデバイスは、より優先度が高い優先データを送信するとき、優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイスへ順次送信する。
【選択図】図4
Description
本発明は、通信デバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムに関し、特に優先度のより高い優先データを通信干渉による影響を受けることなく送受信可能な無線通信システムに関するものである。
無線通信システムは、有線通信システムと比較して、ケーブルのためのスペースが削減されることや、スマートフォンやタブレット型端末、ノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)等を始めとした携帯端末が、その携帯性を損なうことなく通信網に接続できる等の利点がある。また無線通信そのものも高速化され、また安価になってきたため、無線通信に対する実用化が一段と加速している。このような背景から、無線通信の標準化がIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineering)で進められている。
中でもIEEE802.15.4の規格は、無線通信ネットワークにおいて、小型で安価であり、かつ省電力の無線通信を行うことのできる規格であり、これに準拠する通信デバイスが用いられている。このIEEE802.15.4の規格に準拠する無線通信ネットワークでは、収集制御局であるCS(Collection station)と、1つ以上のノードとにより構成された各種トポロジが採用されている(例えば、非特許文献1参照。)。この通信トポロジでは、より下位のノードが、より上位のノードやCSに向けて、必要に応じてデータを伝送することが行われている。また、より上位のノードやCSから、より下位のノードに対して各種制御信号が送られることが行われている。
IEEE802-15.10,"IEEE Recommended Practice for Routing Packets in IEEE 802.15.4 Dynamically Changing Wireless Network,"2017.
このような非特許文献1の開示技術を含む通信トポロジでは、マルチホップ通信網内で同一の通信方式(例えば周波数チャネル等)を用いる場合が多々ある。このため、各ノード間で送受信される各データの衝突が懸念として挙げられ、通信干渉が生じてしまう場合がある。また、上述した通信トポロジに限らず、IEEE802.15.4の規格に準拠する無線通信ネットワークにおいて一の通信デバイスが他の通信デバイスに対してパケットデータを送信する際に通信干渉が生じてしまう場合がある。
このとき、実際に一の通信デバイスが他のデバイスへ送るパケットデータは、より優先度が高い優先データが含まれている場合のみならず、特に優先度は高くなくて、実際に送受信されていなくてもそれほど影響を与えない通常のデータのみが含まれている場合がある。優先データが仮に相手側のデバイスに送信されていない場合には、システムそのものが動かなくなったり、或いは無線通信ネットワークを介して行われる各種ITビジネスが即座にストップしてしまう場合が出てくる。このため、通信干渉が生じる可能性がある環境下で無線通信を行う場合においても、この優先データだけは必ず相手側の通信デバイスにより受信されるようにしなければならず、また通信干渉により影響を受けた分についてデータの誤り訂正、補償を実現しなければならない。
IEEE802.15.4の規格に準拠する無線通信ネットワークにおいて、従来より通信干渉を効果的に防止するための技術が提案されていたが、このような送信すべきデータの優先度を考慮することなく、均一な制御(誤り制御符号化、変調方式のロバスト化等)しか行わないものが大半であった。このため、優先データが通信干渉の影響を受けることなく確実に相手側の通信デバイスに受信させることを優先するあまり、優先度の高くないデータも含めて全て通信干渉を防止するための各種制御を施されざるを得なかった。その結果、優先データのみならず、通常のデータに対しても各種冗長な処理が施され、周波数の利用効率を低下させてしまうという問題点があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、特に優先度のより高い優先データを通信干渉による影響を受けることなく無線通信可能な無線通信システムを提供することにある。
本発明者らは、優先度のより高い優先データを通信干渉による影響を受けることなく着実に伝送するために、第1のデバイスが、より優先度が高い優先データを送信する場合において、当該優先データを含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信する無線通信システムを発明した。
第1発明に係る無線通信システムは、少なくとも第1のデバイスと第2のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、上記第1のデバイスは、より優先度が高い優先データを送信する場合において、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信することを特徴とする。
第2発明に係る無線通信システムは、第1発明において、上記第1のデバイスは、他のデータを含むと共に上記優先データを更に含ませた上記パケットデータを少なくとも一つ生成することを特徴とする。
第3発明に係る無線通信システムは、少なくとも第1のデバイスと第2のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、上記第1のデバイスは、より優先度が高い優先データを送信する場合において、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含むパケットデータを生成し、生成したパケットデータを上記第2のデバイスへ送信し、上記第2のデバイスから上記パケットデータの受信確認通知を所定時間内に受信できない場合には、当該優先データを含むパケットデータを更に生成し、生成したパケットデータを上記第2のデバイスへ送信することを特徴とする。
第4発明に係る無線通信システムは、第3発明において、上記第1のデバイスは、他のデータを含むと共に上記優先データを更に含ませた上記パケットデータを生成することを特徴とする。
第5発明に係る無線通信システムは、少なくとも3以上のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、第3のデバイスからデータが送信されてきた場合、これを優先データとみなして複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信する第1のデバイスを備えることを特徴とする。
第6発明に係る無線通信システムは、少なくとも3以上のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、第3のデバイスから送信されてきたデータが優先データである旨を判別した場合には、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信する第1のデバイスを備えることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、通信ネットワークにおいて第1のデバイスが他の第2のデバイスに対してパケットデータを送信する際に他の通信機器による通信干渉が生じてしまう環境下にある場合において、仮に一のパケットデータが干渉を受けてしまった場合においても、他の一のパケットデータが第2にデバイスにより受信されることで、これに含まれる優先データをより高い確率をもって第2のデバイスに伝送させることが可能となる。また、何れか一方のパケットデータが通信環境の影響を受けた場合においても、他のパケットデータを通じてデータの誤り補償も実現することができる。
このため、本発明によれば、優先データについて通信干渉の影響を受けることなくより確実に相手側の通信デバイスに受信させることが可能となり、また通信干渉を受けた分についてはデータの誤り補償を実現することができる。また、本発明によれば、優先度の高くない通常データについては特段の通信干渉を防止するための各種制御を施す必要はなくなる。その結果、通常データに対しても通信干渉の影響を抑制するための各種冗長な処理が施されることがなくなり、周波数の利用効率の低下を防止することも可能となる。
更に第1のデバイスは、2以上のパケットデータを送信する上で、通常データを含むと共に優先データAを更に含ませたパケットデータを生成し送信することもでき、かかる場合には、パケットデータの数を増加することなく、優先データの通信干渉を防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態としての無線通信方法について詳細に説明する。 図1は、本実施形態の無線通信システム1の例を示す模式図である。無線通信システム1は、無線通信端末として、収集制御局(Collection Station:以下CSという。)2を根としたノード3-1、3-2、3-3、3-4、3-5とを備え、いわゆるツリー型のトポロジが採用されている。 この無線通信システム1では、より下位のノード3が、より上位のノード3やCS2に向けて上りデータ通信を行う。また無線通信システム1では、より上位のノード3やCS2が、より下位のノード3に向けて下りデータ通信する。
CS2は、最上位のマスターデバイスであり、各ノード3-1~3-5から上りデータ通信により送信されてくるデータを収集する。また、CS2は、この無線通信システム1全体を制御するための中央制御部としての役割も担い、ある特定のノード3に対して制御系のデータを下りデータ通信する。
ノード3は、データの発信や中継等を始めとしたデータの送受信を行うことが可能なデバイスの総称であり、例えばIEEE802.15.4の規格に準拠する通信デバイスである。ノード3は、所定のデータをセンシングしてこれを無線により送信するセンサとして具現化されるほか、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末、ウェアラブル端末、ノート型のパーソナルコンピュータ(PC)等のような無線通信が可能な端末装置として具現化されてもよい。またこのノード3はアクチュエータのような制御系を含むものでもよいし、ロボットや各種車両を制御するデバイスとして構成してもよい。かかる場合には、CS2から他のノード3を介して下りデータ通信されてくる制御用のデータに基づき、各種制御動作を実行していくこととなる。
本実施形態においては、図1に示す無線通信システム1に示すように、CS2の下に5つのノード3-1、3-2、3-3、3-4、3-5が配置されている場合を例にとり説明をするが、これに限定されるものではない。即ち、CS2の下位リンクに配置されるノード3は、CS2にデータを収集させるものであれば、いかなる枝分かれのパターンで構成されるツリー構造とされてもよく、また1以上のいかなる数のノード3で構成されてもよい。
本実施形態の無線通信システム1では、例えばCS2及び被制御端末並びにこれらの経路上に配置された全てのノード3を制御支援端末として特定してもよい。図2に示す例では、ノード3-4を被制御端末として割り当てた場合、CS2、ノード3-1、ノード3-4を制御支援端末として特定されることとなる。本実施形態においては、この制御支援端末間の無線通信と、それ以外の経路間の無線通信との間で、通信の方式が共通であるほか、例えば通信の方式が互いに異なってもよい。
図3は、ノード3間として、ノード3-5からノード3-2を中継させてCS2へデータを上りデータ通信する場合におけるタイムチャートの一例を示している。CS2及び各ノード3-2、3-5には、それぞれ基本間隔T(間欠待受周期(単位:時間t))内においてアクティブ期間(通信期間T1(単位:時間t))と、スリープ期間T2(単位:時間t)とが割り当てられていてもよい。通信期間T1においては、無線通信を行うことが可能となり、スリープ期間T2においては、受信側がスリープ状態に移行することで、無線通信を行うことができなくなる。あえて基本間隔T内においてスリープ期間T2を設けることにより消費電力を節減することができ、ひいてはシステム全体の使用電力を抑えること可能となる。
ノード3-5からCS2に向けてデータを送信する場合には、ノード3-5とこれよりも上位にあるノード3-2との間では、上位のノード3-2がマスター、下位のノード3-5がスレーブの関係となる。同様にノード3-2とCS2との間では、上位のノードとしてのCS2がマスター、下位のノード3-2がスレーブの関係となる。このようなマスターとスレーブとの関係においてより上位のマスターが基本間隔T内に通信期間T1のタイミングを割り当て、より下位のスレーブがこのマスター側において割り当てられた通信期間T1のタイミングに合わせてデータを送信することとなる。
このような規則の下で、図3に示すように、先ずノード3-5は、タイミングt11において生成したデータD21を、マスターとしてのノード3-2のタイミングt12において開始する通信期間T1に合わせて送信する。このデータD21を受信したノード3-2は、タイミングt13において開始するマスターとしてのCS2の通信期間T1に合わせて当該データD21を送信する。これによりCS2は、このデータD21を自ら設定した通信期間T1内において受信することが可能となる。
このようなIEEE802.15.4の規格に準拠する通信デバイスであるCS2や各ノード3が他のノード3に対して送信するデータは、より優先度が高い優先データと、特に優先度は高くなくて、実際に送受信されていなくてもそれほど影響を与えない通常のデータが存在する。ここでいう優先データとは、仮に相手側のデバイスに送信されていない場合には、システムそのものが動かなくなったり、或いは無線通信ネットワークを介して行われる各種ITビジネスが即座にストップしてしまう場合が出てくる。特にCS2から各ノード3に送られるデータは、例えば緊急時にノード3の動作を即座に止めるための制御信号が含まれる優先データである場合もある。かかる場合において、本発明では、優先データのみについて通信干渉による影響を抑制しつつ、着実に相手側のCS2又はノード3へ受信されるように以下に説明する処理動作を行う。
図4は、本発明を適用した無線通信システム1において、優先データのみについて通信干渉による影響を抑制しつつ、着実に相手側に伝送するための処理動作について説明するための図である。この図4では、第1のデバイス11から優先データA、通常データBがそれぞれ含められたパケットデータを第2のデバイス12へ送信する例を示している。第1のデバイス11がCS2、ノード3の何れになりえる場合もあり、また第2のデバイス12は、第1のデバイス11とは異なるCS2、ノード3の何れになりえる場合がある。
ここで第1のデバイス11の周辺において他の通信機器15間により無線通信が行われ、その周波数帯域が第1のデバイス11と第2のデバイス12間において行わる無線通信の周波数帯域と干渉するものと仮定する。このような干渉エリア内にある第1のデバイス11は、自ら生成した優先データAを第2のデバイス2へ送信する場合において、当該優先データAを複製することで、2以上の優先データを生成する。そして、生成した優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成する。そして、この優先データを含む2以上の各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイス12へ順次送信する。図4の例では優先データAを含むパケットデータを2つ送る例を示しているが、これに限定されるものでは無く、優先データAを含むパケットデータを3以上送信するものであってもよい。
或いは、第1のデバイス11は、2以上生成するパケットデータの少なくとも一つは、通常データBを含むと共に優先データAを更に含ませたもので構成してもよい。そして、第1のデバイス11は、この優先データAと通常データBとを含んだパケットデータを第2のデバイス12へと送信する。図4の例では、優先データAのみを含むパケットデータと、優先データAと通常データBとを含んだパケットデータの2つを送信する例をしているが、これに限定されるものでは無く、優先データAと通常データBとを含んだパケットデータを2以上送信するものであってもよい。
図5は、この優先データを送信する際のタイムチャートの例を示している。優先データAのみを2以上送信する場合は、図5(a)に示すように、優先データAのみを含むパケットデータをそれぞれ生成し、第1のデバイス11から順次発信する。このパケットデータの発信タイミング、発信間隔は、いかなるものであってもよく、また3以上のパケットデータを送信する場合のその発信間隔は互いに異なるものであってもよい。
図5(b)は、優先データAのみを含むパケットデータに加え、優先データAと通常データBとを含んだパケットデータを織り交ぜて送信する例を示している。いずれのパケットデータを先に送信するようにしてもよく、またこれらのパケットデータの発信タイミング、発信間隔は、いかなるものであってもよく、また3以上のパケットデータを送信する場合のその発信間隔は互いに異なるものであってもよい。
優先データAを通常データBに含ませることでパケットデータの長さが仮に長くなったとしても、これらを互いに別々のパケットデータにすることなく、この優先データAを通常データBに含ませて一つのパケットデータにまとめて送信することで、送信するパケットの数そのものを減らすことができる。送信するパケットデータの数を減らすことができれば、これに応じて通信衝突の可能性を低減させることが可能となる。
このように、本発明を適用した無線通信システム1によれば、第1のデバイス11から第2のデバイス12に対して、優先度の高い優先データAを送信する際に、当該優先データを含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイス12へ順次送信する。
これにより、本発明を適用した無線通信システム1によれば、通信ネットワークにおいて第1のデバイス11が他の第2のデバイス12に対してパケットデータを送信する際に他の通信機器15による通信干渉が生じてしまう環境下にある場合において、仮に一のパケットデータが干渉を受けてしまった場合においても、他の一のパケットデータが第2にデバイス12により受信されることで、これに含まれる優先データAをより高い確率をもって第2のデバイス12に伝送させることが可能となる。また、何れか一方のパケットデータが通信環境の影響を受けた場合においても、他のパケットデータを通じてデータの誤り補償も実現することができる。
このため、本発明を適用した無線通信システム1によれば、優先データAについて通信干渉の影響を受けることなくより確実に相手側の通信デバイスに受信させることが可能となり、また通信干渉を受けた分についてはデータの誤り補償を実現することができる。また、本発明を適用した無線通信システム1によれば、優先度の高くない通常データBについては特段の通信干渉を防止するための各種制御を施す必要はなくなる。その結果、通常データBに対しても通信干渉の影響を抑制するための各種冗長な処理が施されることがなくなり、周波数の利用効率の低下を防止することも可能となる。
更に第1のデバイス11は、2以上のパケットデータを送信する上で、通常データBを含むと共に優先データAを更に含ませたパケットデータを生成し送信することもでき、かかる場合には、パケットデータの数を増加することなく、優先データAの通信干渉を防止することができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、2以上のパケットデータを送信する際には、通信干渉の度合を予め確認するようにしてもよい。かかる場合には、図6に示すように、第1のデバイス11は、先ず優先データAを含む一つ目のパケットデータを第2のデバイス12へ送信する。第2のデバイス12は、このパケットデータの受信に成功した場合には、受信確認通知(Ack)を第1のデバイス11へ返信する。第1のデバイス11は、一つ目のパケットデータを送信後、所定時間内においてこのAckの受信を待つ。
その結果、図6(a)に示すように、第1のデバイス11は、所定時間Tw内にAckを受信できた場合には、一つ目のパケットデータを通じて優先データAが無事に第2のデバイス12に受信されてことを認識することができ、かかる場合には、2つ目のパケットデータの送信は行わない。一方、図6(b)に示すように、第1のデバイス11は、所定時間内にAckを受信できなかった場合には、通信干渉により、一つ目のパケットデータを通じて優先データAが第2のデバイス12に受信されていないことを認識することができる。
かかる場合には、2つ目のパケットデータに優先データAを含ませた上で再送信する。これにより、1つ目のパケットデータを通じて優先データAが第2のデバイス12に受信された場合には、無駄なパケットデータの送信を抑えつつ、1つ目のパケットデータを通じて優先データAが第2のデバイス12に受信されていない場合には、2つ目のパケットデータを通じて第2のデバイス12に優先データを正確に受信される可能性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態においては、IEEE802.15.4の規格に準拠する通信デバイスであるCS2や各ノード3が適用される第1のデバイス11、第2のデバイス12における処理動作を例に挙げて説明をしたが、これに限定されるものではない。すなわち、IEEE802.15.4の規格以外の無線通信を行ういかなる通信機器を上述した第1のデバイス11、第2のデバイス12に当てはめ、処理動作を実行するようにしてもよいことは勿論である。
なお、本発明を適用した無線通信システム1は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、図7に示すように、上述した第1のデバイス11、第2のデバイス12に加え、第3のデバイス13を含み、3以上のデバイス11、12、13間で無線通信を行う無線通信システム1として具現化されるものであってもよい。かかる場合には、第1のデバイス11は、第3のデバイス13から発信されたデータを受信し、これを第2のデバイス11へと送信するものとする。即ち、第3のデバイス13から第2のデバイス11へ向けた無線によるデータ送信を、第1のデバイス11が中継するシステムであるものとする。
かかる場合において、第1のデバイス11は、第3のデバイス13から送信されてきたデータをいずれも優先データAとみなし、これを上述と同様に複製し、これら優先データAをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成する。そして、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイス12へ順次送信するようにしてもよい。
また、上述した方法以外に、第1のデバイス11は、第3のデバイス13から送信されてきたデータについて優先データAであるか否かを判別するようにしてもよい。第3のデバイス13から送られてくるデータの中には緊急性の低いデータも含まれている場合もある。このため、第1のデバイス11は、第3のデバイス13から送られてきたデータについて、優先データAに該当するか否かを都度判別する。この優先データAであるか否かの判別は、予め優先データAがリストアップされたテンプレートを準備しておき、第3のデバイス13からデータが送られる都度、このテンプレートを参照し、優先データAに該当するか否かを判別する。そして、第3のデバイス13から送られてきたデータが優先データAである旨を判別した場合のみ、これを複製し、これら優先データAをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成する。そして、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて第2のデバイス12へ順次送信する。
この図7の例においても同様に、図6に示すように2以上のパケットデータを送信する際には、通信干渉の度合を予め確認するようにしてもよいことは勿論である。
本発明を適用した無線通信システム1の作用効果を確認するため、以下に説明する検証を行った。この検証においては、劣悪な通信環境下において、第1のデバイス11に見立てた通信機器から優先データAを含めたパケットデータを第2のデバイス12に見立てた通信機器へ送信し、図8に示すように、フレーム誤り率に対する通信成功率を調査した。本発明例においては、優先データAを含めたパケットデータを互いに時間間隔をおいて2回送信しているのに対して、比較例は従来と同様に優先データAを1回のみ送信している。
その結果、本発明例は、比較例と比較して、各フレーム誤り率に対する通信成功率が飛躍的に増大させることができているのがわかる。また、連送分呼量についても同様に改善できていることが示されている。
1 無線通信システム
2 デバイス
3 ノード
11 第1のデバイス
12 第2のデバイス
13 第3のデバイス
15 通信機器
2 デバイス
3 ノード
11 第1のデバイス
12 第2のデバイス
13 第3のデバイス
15 通信機器
Claims (6)
- 少なくとも第1のデバイスと第2のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、
上記第1のデバイスは、より優先度が高い優先データを送信する場合において、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信すること
を特徴とする無線通信システム。 - 上記第1のデバイスは、他のデータを含むと共に上記優先データを更に含ませた上記パケットデータを少なくとも一つ生成すること
を特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 少なくとも第1のデバイスと第2のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、
上記第1のデバイスは、
より優先度が高い優先データを送信する場合において、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含むパケットデータを生成し、生成したパケットデータを上記第2のデバイスへ送信し、
上記第2のデバイスから上記パケットデータの受信確認通知を所定時間内に受信できない場合には、当該優先データを含むパケットデータを更に生成し、生成したパケットデータを上記第2のデバイスへ送信すること
を特徴とする無線通信システム。 - 上記第1のデバイスは、他のデータを含むと共に上記優先データを更に含ませた上記パケットデータを生成すること
を特徴とする請求項3記載の無線通信システム。 - 少なくとも3以上のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、
第3のデバイスからデータが送信されてきた場合、これを優先データとみなして複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信する第1のデバイスを備えること
を特徴とする無線通信システム。 - 少なくとも3以上のデバイス間で無線通信を行う無線通信ネットワークを含む無線通信システムにおいて、
第3のデバイスから送信されてきたデータが優先データである旨を判別した場合には、当該優先データを複製し、これら優先データをそれぞれ含む互いに独立したパケットデータを2以上生成し、生成した各パケットデータを互いに時間間隔をあけて上記第2のデバイスへ順次送信する第1のデバイスを備えること
を特徴とする無線通信システム。
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