JP2022141246A - 電気コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化された電気コネクタを提供すること。【解決手段】電気コネクタ1は、同軸ケーブルSCと基板200とを電気的に接続する導電性部材からなる複数のコンタクト13と、複数のコンタクト13を保持する絶縁ハウジング12と、を備え、コンタクト13は、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続される接続部13xと、基板200の信号端子201に接続される接触部13cとを有し、接続部13xは、コンタクト13における厚さ方向の面において同軸ケーブルSCに接続され、接触部13cは、厚さ方向の面において基板200に接続される。【選択図】図1
Description
本開示は、電気コネクタに関する。
特許文献1には、基板に接続された基板コネクタに嵌合する電気コネクタであって、電気ケーブルに接続されている電気コネクタが開示されている。当該電気コネクタにおいては、各信号端子に対して、ツイストペアケーブルを構成する2本の導線が接続されている。
ここで、特許文献1に開示されたような電気コネクタでは、信号端子の板幅面が導線取り付け面とされている。このような板幅面は、信号端子を形成するプレス工程において、プレス板材が打ち抜かれた破断面と直交する面であり、コンタクトを精度良く形成するためには少なくともプレス板材の2倍以上の長さ(広さ)が必要とされる。このように、信号端子における導線取り付け面が板幅面であり、ある程度の長さ(広さ)を有していることによって、電気コネクタの小型化が困難になっている。
本開示は上記実情に鑑みてなされたものであり、小型化された電気コネクタを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電気コネクタは、ケーブルと接続対象物とを電気的に接続する導電性部材からなる複数のコンタクトと、複数のコンタクトを保持する絶縁ハウジングと、を備え、コンタクトは、ケーブルに接続される接続部と、接続対象物に接続される接触部とを有し、接続部は、コンタクトにおける厚さ方向の面においてケーブルに接続され、接触部は、厚さ方向の面において接続対象物に接続される。
本開示の電気コネクタでは、コンタクトにおける接続部が、厚さ方向の面(コンタクトの破断面)においてケーブルに接続される。このような厚さ方向の面は、プレス工程において打ち抜かれた破断面と直交する面(板幅面)ではないので、コネクタの長手方向(複数のコンタクトが配置される方向)を小さくすることができる。このように、コンタクトにおけるケーブルに接続される部分を小さくすることにより、電気コネクタを小型化することができる。また、本開示の電気コネクタでは、コンタクトにおける接触部が、厚さ方向の面において接続対象物に接続される。これにより、コンタクトにおける接続対象物に接続される部分の接続対象物に押圧される方向の厚さを大きくすることができ、接続対象物に対する接圧を十分に大きくして、接続対象物との接続性を向上させることができる。以上のように、本開示の構成によれば、接続対象物との接続性を向上させながら小型化が実現された電気コネクタを提供することができる。
上述した電気コネクタにおいて、接続部は、U字状に折り返して形成されていてもよい。このような構成によれば、コンタクトにおけるケーブルに接続される領域(例えば半田付け等される部分)を広くすることができ、ケーブルとの接続強度を向上させることができる。また、接続される領域が広くなることにより作業性も向上する。さらに、接続される領域が広くなることにより大径のケーブルを選択することが可能になる。
上述した電気コネクタにおいて、複数のコンタクトは、接続対象物との接続状態において、接続対象物の高さ方向における中央の位置を基準として互いに対称となる位置に二段構成で設けられていてもよい。接続対象物の高さ方向において対称となる位置に二段構成で複数のコンタクトが設けられることにより、接続対象物に対する接圧のバランスを良くすることができる。
上述した電気コネクタは、絶縁ハウジングを部分的に覆うシェルを更に備え、ケーブルは、同軸ケーブルであり、同軸ケーブルの外部導体とシェルとは、グランドバーを介して接続されていてもよい。グランドバーを介して外部導体とシェルとが接続されることにより、グランド接続の容易性を向上させると共に、ケーブルが煽られた際の電気コネクタに対する引っ張り強度を向上させることができる。
上述した電気コネクタにおいて、絶縁ハウジングは、複数のコンタクトの接続部それぞれを収容する構成として、ケーブル及び接続部の接続部分と相対する位置に設けられた底部と、底部から立設する壁部と、を有していてもよい。このように、各接続部を収容する構成が設けられることにより、接続部に接続されるケーブルの整理性を向上させることができる。
上述した電気コネクタにおいて、底部と前記接続部との間には隙間が形成されていてもよい。これにより、例えば接続部の位置及び内部導体が載置される位置について製造上のばらつきがある場合であっても、隙間によって当該ばらつきを吸収して、接続部とケーブルとの接続を適切に行うことができる。
上述した電気コネクタにおいて、壁部と接続部とは互いに面一に形成されていてもよい。このように、壁部が接続部と面一に形成されることにより、壁部によって接続部の位置決めを適切に行いつつ、ヒータチップ等によって接続部を押圧する際、壁部が障害となることを抑制することができる。
本開示によれば、小型化された電気コネクタを提供することができる。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[電気コネクタの概要]
図1~図3を参照して、電気コネクタ1の概要について説明する。電気コネクタ1は、ケーブルと接続対象物とを電気的に接続するコネクタである。本実施形態では、ケーブルとは同軸ケーブルSCである。また、接続対象物とは電気回路を有する印刷配線基板である基板200(図10参照)である。すなわち、本実施形態の電気コネクタ1は、同軸ケーブルSCを基板200(図10参照)の電気回路に電気的に接続するコネクタである。電気コネクタ1は、複数の同軸ケーブルSCの端末部分に取り付けられた状態において、基板200(図10参照)と嵌合することにより、複数の同軸ケーブルSCと基板200(図10参照)の電気回路とを電気的に接続する。
図1~図3を参照して、電気コネクタ1の概要について説明する。電気コネクタ1は、ケーブルと接続対象物とを電気的に接続するコネクタである。本実施形態では、ケーブルとは同軸ケーブルSCである。また、接続対象物とは電気回路を有する印刷配線基板である基板200(図10参照)である。すなわち、本実施形態の電気コネクタ1は、同軸ケーブルSCを基板200(図10参照)の電気回路に電気的に接続するコネクタである。電気コネクタ1は、複数の同軸ケーブルSCの端末部分に取り付けられた状態において、基板200(図10参照)と嵌合することにより、複数の同軸ケーブルSCと基板200(図10参照)の電気回路とを電気的に接続する。
なお、以下の説明においては、同軸ケーブルSCが延在する方向を「X方向」、X方向に直交する方向であって電気コネクタ1及び基板200(図10参照)等の厚さ(高さ)方向を「Z方向」、X方向及びZ方向に直交する方向を「Y方向」として説明する場合がある。また、Z方向について、便宜上、図面の向きに合わせて「上」「下」と説明する場合がある。
図1~図3に示されるように、電気コネクタ1は、導電性の外部導体シェルであるシェル11と、絶縁性のハウジングである絶縁ハウジング12と、内部導体コンタクトであるコンタクト13と、を備える。以下、電気コネクタ1が取り付けられる同軸ケーブルSC、並びに、電気コネクタ1を構成するシェル11、絶縁ハウジング12、及びコンタクト13について、詳細に説明する。
[同軸ケーブル]
同軸ケーブルSCは、小型端末に内蔵される各種の信号処理要素(例えば、アンテナ、アンテナを制御する制御チップ、基板等)間で高周波信号を伝送するために、当該小型端末内において用いられる配線である。同軸ケーブルSCは、図3に示されるように、内部導体SC1と、内部導体SC1の周囲に設けられた絶縁体SC2と、絶縁体SC2の周囲に設けられた外部導体SC3と、外部導体SC3の周囲に設けられた保護被膜SC4とを備える。同軸ケーブルSCは、電気コネクタ1が取り付けられる先端に向かうにつれて、外部導体SC3、絶縁体SC2及び内部導体SC1がこの順に段状に露出される。
同軸ケーブルSCは、小型端末に内蔵される各種の信号処理要素(例えば、アンテナ、アンテナを制御する制御チップ、基板等)間で高周波信号を伝送するために、当該小型端末内において用いられる配線である。同軸ケーブルSCは、図3に示されるように、内部導体SC1と、内部導体SC1の周囲に設けられた絶縁体SC2と、絶縁体SC2の周囲に設けられた外部導体SC3と、外部導体SC3の周囲に設けられた保護被膜SC4とを備える。同軸ケーブルSCは、電気コネクタ1が取り付けられる先端に向かうにつれて、外部導体SC3、絶縁体SC2及び内部導体SC1がこの順に段状に露出される。
本実施形態に係る構成では、1つの電気コネクタ1に対して複数の同軸ケーブルSCが挿入されて取り付けられている。これらの複数の同軸ケーブルSCは、ケーブル部50を構成する。すなわち、ケーブル部50は、複数の同軸ケーブルSCを含んで構成されている。ケーブル部50は、Z方向において二段構成とされており、上段の複数(本実施形態では4つ)の同軸ケーブルSCと、下段の複数(本実施形態では4つ)の同軸ケーブルSCとを含んでいる。ケーブル部50においては、Z方向において互いに対向する一対の同軸ケーブルSCが差動信号を伝送してもよい。この場合、一対の同軸ケーブルSCのうち一方の同軸ケーブルSCの内部導体SC1によって差動信号の一方の信号が伝送され、他方の同軸ケーブルSCの内部導体SC1によって差動信号の他方の信号が伝送される。
本実施形態では、同軸ケーブルSCの内部導体SC1が、コンタクト13を介して、基板200の信号端子201(図10(b)参照)に電気的に接続されることにより、信号伝送回路が構成されている。また、同軸ケーブルSCの外部導体SC3が、グランドバー20(図12参照)及びシェル11を介して、基板200のグランド端子(図示なし)に電気的に接続されることにより、グランド回路が構成されている。
[シェル]
シェル11は、絶縁ハウジング12を部分的に覆う導電性の部材であり、同軸ケーブルSCの外部導体SC3に電気的に接続されるグランドコンタクト部材である。同軸ケーブルSCの外部導体SC3とシェル11とは、グランドバー20(図12参照)を介して接続されている。シェル11は、図1に示されるように、絶縁ハウジング12の略全域の周囲を覆うように設けられている。シェル11は、基板200のグランド端子(図示なし)に電気的に接続されて、グランド回路を構成する。シェル11は、例えば、薄板状の金属部材から形成されている。シェル11は、本体部11aと、固定部11bと、を有している。
シェル11は、絶縁ハウジング12を部分的に覆う導電性の部材であり、同軸ケーブルSCの外部導体SC3に電気的に接続されるグランドコンタクト部材である。同軸ケーブルSCの外部導体SC3とシェル11とは、グランドバー20(図12参照)を介して接続されている。シェル11は、図1に示されるように、絶縁ハウジング12の略全域の周囲を覆うように設けられている。シェル11は、基板200のグランド端子(図示なし)に電気的に接続されて、グランド回路を構成する。シェル11は、例えば、薄板状の金属部材から形成されている。シェル11は、本体部11aと、固定部11bと、を有している。
本体部11aは、薄板状の金属部材を折り曲げることにより形成されており、無底筒状に形成されている。本体部11aは、絶縁ハウジング12の上面部12e(図4(a)参照)等を覆う上面部11cと、絶縁ハウジング12の下面部12f(図4(b)参照)等を覆う下面部11dと、絶縁ハウジング12の一対の側面部12n,12n(図3参照)等を覆う一対の側面部11e,11eと、を含んで構成されている。上面部11c及び下面部11dは、Z方向において互いに対向している。一対の側面部11e,11eは、Y方向において互いに対向している。本体部11aにおけるX方向の一端面には開口11f(図3参照)が形成されており、他端面には開口11g(図3参照)が形成されている。開口11fは、基板200を受け入れる(基板200が挿入される)開口である。開口11gは、複数の同軸ケーブルSCを受け入れる(複数の同軸ケーブルSCが挿入される)開口である。以下では、電気コネクタ1に関して、基板200を受け入れるX方向の端部(開口11fが形成されたX方向の端部)を先端、複数の同軸ケーブルSCを受け入れるX方向の端部(開口11gが形成されたX方向の端部)を後端として説明する場合がある。
図2(d)等に示されるように、側面部11eにおける後端且つZ方向中央の位置には、絶縁ハウジング12の凸部12xに嵌合される凹部11xが形成されている。凹部11xは、側面部11eの後端において先端方向に向かって切りかかれた形状であり、凸部12xの形状に合わせて例えば矩形状に切りかかれている。凹部11xが凸部12xに嵌合されることにより、シェル11が絶縁ハウジング12に固定される。図2(b)等に示されるように、上面部11cにおける後端且つY方向中央の位置には、先端方向に向かって切りかかれた切欠き部11yが形成されている。また、図2(c)等に示されるように、下面部11dにおける後端且つY方向中央の位置には、先端方向に向かって切りかかれた切欠き部11zが形成されている。切欠き部11y,11zは、同軸ケーブルSCの外部導体SC3が、接続されたグランドバー20とシェル11を半田付けする為に用いられる。すなわち、複数のコンタクト13、複数のケーブル部50、およびグランドバー20が取付けられた組立体にシェル11を嵌合させた後、切欠き部11y,11zとそれぞれに位置するグランドバー20の間に溶融した半田を流し込んで固着し、電気的に接続すると共に両者を固定する。
固定部11bは、本体部11aと一体的に形成されており、本体部11aの先端である開口11fに設けられている。固定部11bは、本体部11aの上面部11cに連続的に設けられた一対の第1固定部11h,11hと、本体部11aの下面部11dに連続的に設けられた一対の第2固定部11i,11iと、を有している。一対の第1固定部11h,11hは、上面部11cの先端におけるY方向の両端部に設けられている。第1固定部11hは、図2(a)に示されるように、上面部11cに連続すると共にZ方向の下方に延びる第1部分11jと、第1部分11jの下端に連続すると共にY方向の外方に向かって延びる第2部分11kと、を有する。一対の第2固定部11i,11iは、下面部11dの先端におけるY方向の両端部に設けられている。第2固定部11iは、図2(a)に示されるように、下面部11dに連続すると共にZ方向の上方に延びる第1部分11lと、第1部分11lの上端に連続すると共にY方向の外方に向かって延びる第2部分11mと、を有する。一方の第1固定部11hの第2部分11kと一方の第2固定部11iの第2部分11mとは、Z方向において互いに対向している。また、他方の第1固定部11hの第2部分11kと他方の第2固定部11iの第2部分11mとは、Z方向において互いに対向している。図10(a),(b)に示されるように、互いに対向する第2部分11k,11m間に基板200が挟まれ、基板200が固定されることにより、電気コネクタ1と基板200との嵌合状態を強固にすることができる。なお、第2部分11k,11mは、基板200のグランド端子に接続された状態で、基板200に半田付けされていてもよい。
[絶縁ハウジング]
絶縁ハウジング12は、複数のコンタクト13を内部に保持すると共に、シェル11とコンタクト13との間を絶縁するための絶縁体である。以下では、図4~図7を参照して絶縁ハウジング12の詳細について説明する。図4~図7に示されるように、絶縁ハウジング12は、第1部分12aと、該第1部分12aよりも後方に設けられた第2部分12bとを有している。第1部分12a及び第2部分12bは一体的に形成されている。
絶縁ハウジング12は、複数のコンタクト13を内部に保持すると共に、シェル11とコンタクト13との間を絶縁するための絶縁体である。以下では、図4~図7を参照して絶縁ハウジング12の詳細について説明する。図4~図7に示されるように、絶縁ハウジング12は、第1部分12aと、該第1部分12aよりも後方に設けられた第2部分12bとを有している。第1部分12a及び第2部分12bは一体的に形成されている。
第1部分12aは、略直方体形状の基部12dと、基部12dの上端に連続すると共にX方向の先端に向かって延びる上面部12eと、基部12dの下端に連続すると共にX方向の先端に向かって延びる下面部12fと、を有している。上面部12e及び下面部12fの間には、基板200を収容する収容空間12cが形成されている。上面部12e及び下面部12fは、Z方向において互いに対向している。上面部12e及び下面部12fは、コンタクト13を収容する空間がその内部に形成される程度にZ方向の厚みを有している。
上面部12eには、図6(a)に示されるように、コンタクト13を収容する収容空間12gが複数形成されている。収容空間12gは、X方向に沿って形成されている。具体的には、収容空間12gは、上面部12eにおいてY方向に等間隔で4つ形成されている。複数の収容空間12gは、互いに同一の形状である。収容空間12gは、図7(a)に示されるように、第1空間12hと、Y方向において該第1空間12hに隣り合う第2空間12iとを有している。第1空間12h及び第2空間12iはいずれも上面部12eの下端から上方に形成されているが、第1空間12hの高さ(上端の位置)が第2空間12iの高さ(上端の位置)よりも高い。第1空間12hだけでなく第2空間12iが形成されてY方向における収容空間が広く確保されていることにより、U字状に折り返し形状とされた接続部13xを有するコンタクト13(詳細は後述)についても収容可能とされている。
下面部12fには、図6(a)に示されるように、コンタクト13を収容する収容空間12jが複数形成されている。収容空間12jは、X方向に沿って形成されている。具体的には、収容空間12jは、下面部12fにおいてY方向に等間隔で4つ形成されている。複数の収容空間12jは、互いに同一の形状である。収容空間12jは、図7(a)に示されるように、上面部12eの収容空間12gを上下反転させた形状であり、収容空間12gと同様に、第1空間12hと、第2空間12iとを有している。
基部12dには、コンタクト13の基部13aを収容する収容空間12kが複数形成されている。具体的には、図7(a)に示されるように、収容空間12kは、上面部12eの収容空間12gの第1空間12hに連続する位置、及び、下面部12fの収容空間12jの第1空間12hに連続する位置に形成されている。収容空間12gの第1空間12hに連続する収容空間12kは、第1空間12hの下端に連続すると共に下方及びX方向の後方に延びている。収容空間12jの第1空間12hに連続する収容空間12kは、第1空間12hの上端に連続すると共に上方及びX方向の後方に延びている。
第2部分12bは、X方向において第1部分12a(詳細には基部12d)の後端に連続して設けられた略直方体形状の部分である。詳細には、第2部分12bは、基部12dの後端且つZ方向における基部12dの中央部分に連続している。第2部分12bは、図6(a)及び図6(b)に示されるように、上面部12lと、下面部12mと、一対の側面部12n,12nと、を有している。上面部12l及び下面部12mは、Z方向において互いに対向している。一対の側面部12n,12nは、Y方向において互いに対向している。側面部12n,12nにおける後端の位置には、シェル11の凹部11xに嵌合される凸部12xが形成されている。凸部12xは、略矩形の板状部分である。
上面部12eには、図6(b)に示されるように、底部12oと、壁部12pと、ケーブル位置決め部12qと、が形成されている。底部12o及び壁部12pは、各コンタクト13の接続部13xを収容する構成である(図12参照)。底部12oは、収容空間12kを通過して上面部12e上に配置された接続部13xの下方に延びる部分であり、同軸ケーブルSC及び接続部13xの接続部分と相対する位置に設けられている。底部12oは、各コンタクト13に対応する位置に設けられている。底部12oと接続部13xとの間には、隙間12z(図12参照)が形成されている。すなわち、底部12oと接続部13xとは接触していない。壁部12pは、底部12oから上方に立設するブロック状の部分である。壁部12pは、各底部12oの領域を区画する部分である。図7(b)に示されるように、平面視すると、Y方向において、壁部12pと底部12oとが交互に配置されている。また、図4(a)に示されるように、壁部12pと接続部13xとはZ方向において互いに面一に形成されている。ケーブル位置決め部12qは、X方向において壁部12pに連続するように壁部12pの前方に設けられたブロック状の部分である。ケーブル位置決め部12qは、壁部12pよりもZ方向の高さが高い。ケーブル位置決め部12qが設けられていることによって、底部12o方向に同軸ケーブルSCを適切にガイド(誘導)することができ、同軸ケーブルSCの整理性を高め、内部導体SC1と接続部13xとの接続性を向上させることができる。
下面部12fには、上面部12eと同様に、底部12oと、壁部12pと、ケーブル位置決め部12qと、が形成されている。下面部12fの各構成は、上面部12eの各構成と同様であるため、説明を省略する。
[コンタクト]
コンタクト13は、同軸ケーブルSCと基板200とを電気的に接続する導電性部材である。コンタクト13は、板材をプレスにより打ち抜く工程を経て形成された、いわゆる打ち抜きコンタクトである。図4及び図5に示されるように、電気コネクタ1は、複数のコンタクト13を有している。複数のコンタクト13は、基板200との接続状態において、基板200の高さ方向(Z方向)における中央の位置を基準として互いに対称となる位置に二段構成で設けられている。すなわち、電気コネクタ1は、上段の複数の同軸ケーブルSCに電気的に接続される4つのコンタクト13と、下段の複数の同軸ケーブルSCに電気的に接続される4つのコンタクト13とを有している。
コンタクト13は、同軸ケーブルSCと基板200とを電気的に接続する導電性部材である。コンタクト13は、板材をプレスにより打ち抜く工程を経て形成された、いわゆる打ち抜きコンタクトである。図4及び図5に示されるように、電気コネクタ1は、複数のコンタクト13を有している。複数のコンタクト13は、基板200との接続状態において、基板200の高さ方向(Z方向)における中央の位置を基準として互いに対称となる位置に二段構成で設けられている。すなわち、電気コネクタ1は、上段の複数の同軸ケーブルSCに電気的に接続される4つのコンタクト13と、下段の複数の同軸ケーブルSCに電気的に接続される4つのコンタクト13とを有している。
図8及び図9に示されるように、コンタクト13は、基部13aと、延在部13bと、接触部13cと、接続部13xと、を有している。基部13aは、絶縁ハウジング12の収容空間12k(図12参照)に収容される部分である。延在部13bは、基部13aの先端に連続すると共にX方向(電気コネクタ1の先端方向)に延びる部分である。延在部13bは、先端に近づくほど下方に傾斜するように設けられている。接触部13cは、延在部13bの略先端から下方に突出した部分である。接触部13cは、基板200に接触する(接続される)(図12参照)。接触部13cは、コンタクト13における厚さ方向の面(Y方向の面)において基板200に接続される。
接続部13xは、基部13aの後端に連続すると共にX方向(電気コネクタ1の後端方向)に延びる部分である。接続部13xは、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続される。接続部13xは、その後端においてU字状に折り返して形成されている。接続部13xは、コンタクト13における厚さ方向の面(Y方向の面)において内部導体SC1に接続される。上述したように、接続部13xは折り返し形状とされているため、コンタクト13における厚さ方向の面の2倍の領域が内部導体SC1との接続領域となる。
[電気コネクタと基板との接続]
次に、図10~図12を参照して、電気コネクタ1と基板200との接続について詳細に説明する。
次に、図10~図12を参照して、電気コネクタ1と基板200との接続について詳細に説明する。
図10(a)に示されるように、複数の同軸ケーブルSCの端末部分に電気コネクタ1が取り付けられている状態において、電気コネクタ1の開口11fの近傍に基板200が用意される。そして、図10(b)に示されるように、電気コネクタ1の開口11fから収容空間12cに基板200が挿入され、互いに対向する第2部分11k,11m間に基板200が挟まれ固定されることにより、電気コネクタ1と基板200とが嵌合される。このような嵌合状態で、第2部分11k,11mは、基板200に半田付けされてもよい。嵌合状態においては、コンタクト13が同軸ケーブルSCの内部導体SC1及び基板200の信号端子201に接続されて信号伝送回路が構成される。また、嵌合状態においては、シェル11が同軸ケーブルSCの外部導体SC3及び基板200のグランド端子に接続されてグランド回路が構成される。
詳細には、図12に示されるように、同軸ケーブルSCの内部導体SC1がコンタクト13の接続部13xに接続され、コンタクト13の接触部13cが基板200の信号端子201に接続されることにより、信号伝送回路が構成される。そして、同軸ケーブルSCの外部導体SC3がグランドバー20を介してシェル11に接続され、シェル11が基板200のグランド端子に接続されることにより、グランド回路が構成される。なお、グランドバー20は、例えば、図12及び図3に示されるように、Y方向に延びており、Z方向において外部導体SC3を挟み込むように一対設けられている。
[作用効果]
最後に、本実施形態に係る電気コネクタ1の作用効果について説明する。
最後に、本実施形態に係る電気コネクタ1の作用効果について説明する。
本実施形態に係る電気コネクタ1は、同軸ケーブルSCと基板200とを電気的に接続する導電性部材からなる複数のコンタクト13と、複数のコンタクト13を保持する絶縁ハウジング12と、を備え、コンタクト13は、同軸ケーブルSCの内部導体SC1に接続される接続部13xと、基板200の信号端子201に接続される接触部13cとを有し、接続部13xは、コンタクト13における厚さ方向の面において同軸ケーブルSCに接続され、接触部13cは、厚さ方向の面において基板200に接続される。
本実施形態に係る電気コネクタ1では、コンタクト13における接続部13xが、コンタクト13の厚さ方向の面(コンタクト13の破断面)において同軸ケーブルSCに接続される。このような厚さ方向の面は、プレス工程において打ち抜かれた破断面と直交する面(XZ方向に沿う面)ではないので、電気コネクタ1の長手方向(複数のコンタクトが配置される方向)を小さくすることができる。このように、電気コネクタ1における同軸ケーブルSCに接続される部分を小さくすることにより、電気コネクタ1を小型化することができる。また、本実施形態に係る電気コネクタ1では、コンタクト13における接触部13cが、コンタクト13の厚さ方向の面において基板200に接続される。これにより、コンタクト13における基板200に接続される部分の基板200に押圧される方向の厚さを大きくすることができ、基板200に対する接圧を十分に大きくして、基板200との接続性を向上させることができる。以上のように、本実施形態に係る構成によれば、基板200との接続性を向上させながら小型化が実現された電気コネクタ1を提供することができる。
上述した電気コネクタ1において、接続部13xは、U字状に折り返して形成されていてもよい。このような構成によれば、コンタクト13における同軸ケーブルSCに接続される領域(例えば半田付け等される部分)を広くすることができ、同軸ケーブルSCとの接続強度を向上させることができる。
上述した電気コネクタ1において、複数のコンタクト13は、基板200との接続状態において、基板200の高さ方向における中央の位置を基準として互いに対称となる位置に二段構成で設けられていてもよい。基板200の高さ方向において対称となる位置に二段構成で複数のコンタクト13が設けられることにより、基板200に対する接圧のバランスを良くすることができる。また、電気コネクタ1を正面から見た場合、基板200を中心とした円弧内に収まりやすい表面積となり、例えば電気コネクタ1が円形の中空をなすケーブル内へ挿入することが容易となる。
上述した電気コネクタ1は、絶縁ハウジング12を部分的に覆うシェル11を更に備え、同軸ケーブルSCの外部導体SC3とシェル11とは、グランドバー20を介して接続されていてもよい。グランドバー20を介して外部導体SC3とシェル11とが接続されることにより、グランド接続の容易性を向上させると共に、ケーブルが煽られた際の電気コネクタに対する引っ張り強度を向上させることができる。
上述した電気コネクタ1において、絶縁ハウジング12は、複数のコンタクト13の接続部13xそれぞれを収容する構成として、接続部13xの下方に設けられた底部12oと、底部12oから立設する壁部12pと、を有していてもよい。このように、各接続部13xを収容する構成が設けられることにより、接続部13xに接続される同軸ケーブルSCの整理性を向上させることができる。
上述した電気コネクタ1において、底部12oと接続部13xとの間には隙間12zが形成されていてもよい。これにより、例えば接続部13xの位置及び同軸ケーブルSCが載置される位置について、製造上のばらつきがある場合であっても、隙間12zによって当該ばらつきを吸収して、接続部13xと同軸ケーブルSCとの接続を適切に行うことができる。
上述した電気コネクタ1において、壁部12pと接続部13xとは互いに面一に形成されていてもよい。このように、壁部12pが接続部13xと面一に形成されることにより、壁部12pによって接続部13xの位置決めを適切に行いつつ、ヒータチップ等によって接続部が押圧される際、壁部12pが邪魔することを抑制することができる。
1…電気コネクタ、11…シェル、12…絶縁ハウジング、12o…底部、12p…壁部、12z…隙間、13…コンタクト、20…グランドバー、200…基板(接続対象物)、SC…同軸ケーブル(ケーブル)。
Claims (7)
- ケーブルと接続対象物とを電気的に接続する導電性部材からなる複数のコンタクトと、
前記複数のコンタクトを保持する絶縁ハウジングと、を備え、
前記コンタクトは、前記ケーブルに接続される接続部と、前記接続対象物に接続される接触部とを有し、
前記接続部は、前記コンタクトにおける厚さ方向の面において前記ケーブルに接続され、
前記接触部は、前記厚さ方向の面において前記接続対象物に接続される、電気コネクタ。 - 前記接続部は、U字状に折り返して形成されている、請求項1記載の電気コネクタ。
- 前記複数のコンタクトは、前記接続対象物との接続状態において、前記接続対象物の高さ方向における中央の位置を基準として互いに対称となる位置に二段構成で設けられている、請求項1又は2記載の電気コネクタ。
- 前記絶縁ハウジングを部分的に覆うシェルを更に備え、
前記ケーブルは、同軸ケーブルであり、
前記同軸ケーブルの外部導体と前記シェルとは、グランドバーを介して接続されている、請求項1~3のいずれか一項記載の電気コネクタ。 - 前記絶縁ハウジングは、前記複数のコンタクトの前記接続部それぞれを収容する構成として、前記ケーブル及び前記接続部の接続部分と相対する位置に設けられた底部と、前記底部から立設する壁部と、を有する、請求項1~4のいずれか一項記載の電気コネクタ。
- 前記底部と前記接続部との間には隙間が形成されている、請求項5記載の電気コネクタ。
- 前記壁部と前記接続部とは互いに面一に形成されている、請求項5又は6記載の電気コネクタ。
Priority Applications (1)
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JP2021041464A JP2022141246A (ja) | 2021-03-15 | 2021-03-15 | 電気コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2022141246A true JP2022141246A (ja) | 2022-09-29 |
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ID=83402773
Family Applications (1)
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JP2021041464A Pending JP2022141246A (ja) | 2021-03-15 | 2021-03-15 | 電気コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022141246A (ja) |
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2021
- 2021-03-15 JP JP2021041464A patent/JP2022141246A/ja active Pending
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