JP2022139555A - 表示装置の制御方法及び表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の表示装置を連動して動作させることができる表示装置の制御方法を提供する。【解決手段】第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂにインストールされたファームウェア６５Ｂのバージョン情報を第２プロジェクター１００Ｂら取得し、取得したファームウェア６５Ｂのバージョンが、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５Ａのバージョンよりも古い場合であって、第２プロジェクター１００Ｂから更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、ファームウェア６５Ｂの取得要求を第２プロジェクター１００Ｂに送信し、第２プロジェクター１００Ｂから受信したファームウェア６５Ｂを、第１プロジェクター１００Ａにインストールし、第１プロジェクター１００Ａにインストールされたファームウェアをファームウェア６５Ａからファームウェア６５Ｂに更新する。【選択図】図２

Description

本発明は、表示装置の制御方法及び表示装置に関する。

表示装置と、遠隔地に設けられた他の表示装置とをネットワークを介して接続し、表示装置と、他の表示装置とが協働して機能を提供する仕組みが知られている。
この仕組みを実現するためには、表示装置と、他の表示装置とに、ある一定以上のバージョンのファームウェアをインストールする必要がある。
例えば、特許文献１は、新しいファームウェアを搭載している装置の記憶媒体からプログラムを読み出し、古いバージョンのファームウェアを搭載している装置に送信し、不揮発性記憶装置に記憶している古いファームウェアを新しいファームウェアで書き換える。

特開２００６－２４３９９７号公報

しかしながら、古いバージョンのファームウェアがインストールされた装置に新しいバージョンのファームウェアをインストールすることが拒否された場合、複数の装置を連動して動作させることが難しい場合があった。

上記課題を解決する一態様は、第１ファームウェアをインストールした表示装置の制御方法であって、前記表示装置と接続する他の表示装置の選択を受け付けるステップと、前記他の表示装置にインストールされた第２ファームウェアのバージョン情報を前記他の表示装置から取得するステップと、前記第２ファームウェアのバージョンが、前記第１ファームウェアのバージョンよりも古い場合に、前記第２ファームウェアの前記第１ファームウェアへの更新の可否を前記他の表示装置に問い合わせるステップと、前記他の表示装置から更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、前記第２ファームウェアの取得要求を前記他の表示装置に送信するステップと、前記第２ファームウェアを前記表示装置にインストールし、前記表示装置にインストールされたファームウェアを前記第１ファームウェアから前記第２ファームウェアに更新するステップと、を含む表示装置の制御方法である。

上記課題を解決する一態様は、第１ファームウェアをインストールした表示装置であって、通信部と、前記表示装置と接続する他の表示装置の選択を受け付ける操作部と、前記他の表示装置にインストールされた第２ファームウェアのバージョン情報を前記他の表示装置から取得し、前記第２ファームウェアのバージョンが、前記第１ファームウェアのバージョンよりも古い場合に、前記第２ファームウェアの前記第１ファームウェアへの更新の可否を前記他の表示装置に問い合わせ、前記他の表示装置から更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、前記第２ファームウェアの取得要求を前記他の表示装置に送信し、前記第２ファームウェアを前記表示装置にインストールし、前記表示装置にインストールされたファームウェアを前記第１ファームウェアから前記第２ファームウェアに更新する制御部と、を備える表示装置である。

システム構成を示す図。 第１プロジェクターの構成を示す図。 第１プロジェクターの動作を示すフローチャート。 第１プロジェクターの動作を示すフローチャート。

図１は、実施形態のシステム構成の一例を示す図である。
図１に示すシステム１は、第１プロジェクター１００Ａ、第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃの３台のプロジェクター１００がネットワーク３を介して接続された構成である。第１プロジェクター１００Ａは、表示装置の一例に相当する。以下、第１プロジェクター１００Ａ、第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃを総称する場合、プロジェクター１００と表記する。
ネットワーク３は、例えば、インターネットである。本実施形態では、ネットワーク３がインターネットであるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。ネットワーク３がＬＡＮ（Local Area Network）でもよいし、ネットワーク３がＷＡＮ（Wide Area Network）でもよい。また、ネットワーク３に接続されるプロジェクター１００の台数は、３台に限定されず、２台以上であればよい。

第１プロジェクター１００Ａ、第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃは、インタラクティブ機能を備える。インタラクティブ機能とは、スクリーン等の投写面５Ａに対する指示体７の操作を検出し、検出した操作に対応した処理をプロジェクター１００が実行する機能をいう。指示体７の操作に対応した処理には、指示体７により指示される指示位置の軌跡に対応した文字、図形等の描画像を生成し、生成した描画像を投写面５Ａに表示させる機能をするペン描画機能が含まれる。
本実施形態では、指示体７としてペン型の指示体を用いる場合について説明するが、指示体７としてユーザーの指を用いることも可能である。

図２は、第１プロジェクター１００Ａの構成を示すブロック図である。
次に、第１プロジェクター１００Ａの構成について説明する。第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃは、第１プロジェクター１００Ａと略同一の構成を備えているため、第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃの詳細な構成についての説明は省略する。第１プロジェクター１００Ａは、表示装置に相当する。

第１プロジェクター１００Ａは、操作部、無線通信部２０、画像投写部３０、画像処理系及び制御部５０を主要な構成として備える。

第１プロジェクター１００Ａは、ユーザーの操作を受け付ける操作部として、リモコン受光部１１、信号光送信部１３及び撮影部１５を備える。
リモコン受光部１１は、リモコン１７から送信される赤外線信号を受光する。リモコン受光部１１は、受光した赤外線信号に対応した操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部５０に出力する。操作信号は、ユーザーによって操作されたリモコン１７のスイッチに対応する信号である。

信号光送信部１３は、制御部５０の制御に従い、指示体７の発光タイミングを、撮影部１５の撮影タイミングに同期させる信号光を送信する。信号光は、予め定められた発光パターンを有する近赤外光である。指示体７は、例えば、信号光を受信したタイミングに同期して、予め定められた発光パターンで発光する。指示体７の発光パターンは、指示体７が投写面５Ａに接触している場合と、接触しない場合とで異なる。信号光送信部１３は、第１プロジェクター１００Ａが起動しているときには、同期信号を定期的に送信する。

撮影部１５は、指示体７の先端部が発する光を受光するＣＭＯＳ（Complementary Metal-Oxide-Semiconductor）やＣＣＤ（Charge Coupled Device）等の撮影素子を備える。
撮影部１５は、制御部５０の制御に従い、一定の時間間隔ごとに投写面５Ａを含む範囲を撮影して撮影データを生成する。撮影部１５は、生成した撮影データを制御部５０に出力する。制御部５０は、撮影部１５から入力される撮影データを後述する記憶部６０に記憶させる。

無線通信部２０は、通信部の一例に相当し、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）を含む無線ＬＡＮ、ＮＦＣ（Near Field Communication）等の無線通信を実行する。
無線通信部２０は、受信した電波からパケットデータを復調し、復調したパケットデータから画像データや同期信号を取り出す。無線通信部２０は、取り出した画像データを画像処理部４１に出力する。

画像投写部３０は、光源３１、光変調装置３３及び光学ユニット３５を備える。

光源３１は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ光源が用いられる。また、光源３１には、ＬＥＤやレーザー光源等の固体光源を用いてもよい。

光変調装置３３は、光源３１が発する光を変調して画像光を生成する光変調素子を備える。光変調装置３３は、光変調素子により変調された画像光を光学ユニット３５に射出する。光変調素子としては、例えば、透過型の液晶ライトバルブ、反射型の液晶ライトバルブ、デジタルミラーデバイス等を用いることができる。

光学ユニット３５は、レンズやミラー等の光学素子を備え、光変調装置３３で変調された画像光を投写面５Ａに向けて投写する。これにより投写面５Ａには、画像光に基づく画像が結像する。第１プロジェクター１００Ａが画像を表示させる投写面を投写面５Ａといい、第２プロジェクター１００Ｂが画像を表示させる投写面を投写面５Ｂという。

次に、第１プロジェクター１００Ａの画像処理系について説明する。
第１プロジェクター１００Ａは、画像処理系として、画像処理部４１、フレームメモリー４３及びＯＳＤ合成部４５を備える。フレームメモリー４３は、ＲＡＭ（Random Access Memory）等のメモリーを備える。

画像処理部４１及びＯＳＤ合成部４５は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＧＰＵ、マイコン等により構成される演算処理装置である。画像処理部４１には、無線通信部２０、フレームメモリー４３及び制御部５０が接続される。画像処理部４１は、無線通信部２０から入力される画像データをフレームメモリー４３に展開する。
画像処理部４１は、フレームメモリー４３に展開した画像データに対して画像処理を行う。画像処理部４１が行う画像処理には、例えば、解像度変換処理又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等が含まれる。画像処理部４１は、制御部５０によって指示された処理を実行し、必要に応じて、制御部５０から入力されるパラメーターを使用して処理を行う。また、画像処理部４１は、上記のうち複数の画像処理を組み合わせて実行することも勿論可能である。

また、フレームメモリー４３には、ＯＳＤ合成部４５が接続される。
ＯＳＤ合成部４５は、フレームメモリー４３に、ＯＳＤ（On Screen Display）データを合成する。ＯＳＤデータには、例えば、操作アイコンや、メニューアイコン等のＯＳＤ画像のデータが含まれる。ＯＳＤデータは、ＯＳＤ合成部４５が生成してもよいし、制御部５０が生成してもよい。

次に、制御部５０の構成について説明する。制御部５０は、記憶部６０及びプロセッサー７０を備えるコンピューター装置である。記憶部６０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の揮発性のメモリーと、ＲＯＭ（Read Only Memory）やフラッシュメモリー等の不揮発性のメモリーとを備える。また、記憶部６０が、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）を備えてもよい。
記憶部６０は、プロセッサー７０が実行する制御プログラムを記憶する。制御プログラムには、ファームウェア６５Ａが含まれる。ファームウェア６５Ａは、第１ファームウェアに相当する。

また、記憶部６０には、キャリブレーションデータが記憶される。キャリブレーションデータは、撮影部１５の撮影データと、投写面５Ａの投写領域６とを対応付けるデータである。より詳細には、撮影データに設定された座標と、フレームメモリー４３に設定された座標とを対応付けるデータである。投写領域６とは、第１プロジェクター１００Ａが画像を表示させる投写面５Ａの領域である。

プロセッサー７０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やマイコン等により構成される演算処理装置である。プロセッサー７０は、ファームウェア６５Ａを実行して第１プロジェクター１００Ａの各部を制御する。プロセッサー７０は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、プロセッサー７０は、記憶部６０の一部又は全部や、その他の回路と統合されたＳｏＣにより構成してもよい。また、プロセッサー７０は、プログラムを実行するＣＰＵと、所定の演算処理を実行するＤＳＰ（Digital Signal Processor）との組合せにより構成してもよい。更に、プロセッサー７０の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。

制御部５０は、機能ブロックとして、通信制御部７１、描画制御部７３、更新制御部７５を備える。これらの機能ブロックは、プロセッサー７０が制御プログラムを実行することによって実現される機能を示す。

通信制御部７１は、無線通信部２０を制御して、第２プロジェクター１００Ｂ及び第３プロジェクター１００Ｃを含む他のプロジェクター１００との間で、種々の情報を送受信する。

描画制御部７３は、記憶部６０から撮影データを取得し、取得した撮影データを解析して、指示体７の指示位置を検出する。描画制御部７３は、検出した指示位置を示す座標値を、キャリブレーションデータによりフレームメモリー４３での座標値に変換する。描画制御部７３は、変換した座標値に対応した描画データを生成し、生成した描画データを画像処理部４１に出力する。画像処理部４１は、描画制御部７３から入力された描画データをフレームメモリー４３の対応する座標に描画する。この後、ＯＳＤ合成部４５がフレームメモリー４３に展開された画像データや、描画データ、ＯＳＤデータを表示データとして読み出し、読み出した表示データを画像投写部３０に出力する。そして、画像投写部３０が表示データに対応した画像光を生成し、生成した画像光が、光学ユニット３５により投写面５Ａに投写される。これにより、投写面５Ａには、画像データに対応した画像や、描画データに対応した描画像、ＯＳＤデータに対応したＯＳＤ画像が表示される。

更新制御部７５は、ファームウェア６５Ａの更新を制御する。
更新制御部７５は、リモコン１７等の操作により、例えば、共有接続と、共有接続の相手となるプロジェクター１００とが選択されると、ファームウェア６５の更新を行うか否かを判定する。以下、ファームウェアを総称する場合にはファームウェア６５と表記する。
共有接続とは、例えば、第１プロジェクター１００Ａと第２プロジェクター１００Ｂとが共有接続された場合、第１プロジェクター１００Ａと第２プロジェクター１００Ｂとが同一の投写画像を投写面５Ａ及び投写面５Ｂに表示させる機能である。例えば、第１プロジェクター１００Ａと第２プロジェクター１００Ｂとが共有接続されると、第１プロジェクター１００Ａのユーザーが指示体７により投写面５Ａに描画した描画像が、第２プロジェクター１００Ｂにより画像が表示される投写面５Ｂにも表示される。同様に、第２プロジェクター１００Ｂのユーザーが指示体７により投写面５Ｂに描画した描画像が、第１プロジェクター１００Ａにより画像を表示される投写面５Ａにも表示される。第２プロジェクター１００Ｂは、他の表示装置に相当する。

例えば、第１プロジェクター１００Ａは、共有接続のときに、第１プロジェクター１００Ａが備えるフレームメモリー４３に設定された座標の情報を第２プロジェクター１００Ｂに送信する。この座標は、第１プロジェクター１００Ａが投写面５Ａに表示する画像が展開される座標の情報であって、縦方向及び横方向の解像度の情報を含む。
第２プロジェクター１００Ｂは、第１プロジェクター１００Ａから受信した座標の情報と、第２プロジェクター１００Ｂの撮影部１５の撮影データとを対応づけるキャリブレーションを生成する。

第２プロジェクター１００Ｂは、指示体７の指示位置を検出すると、検出した指示位置を示す座標値を、キャリブレーションデータにより第１プロジェクター１００Ａのフレームメモリー４３での座標値に変換する。第２プロジェクター１００Ｂは、変換した座標に対応した描画データを生成し、生成した描画データを第２プロジェクター１００Ｂの備えるフレームメモリー４３に展開する。また、第２プロジェクター１００Ｂは、生成した描画データを第１プロジェクター１００Ａに送信する。

共有接続の場合、共有接続されたプロジェクター１００同士のファームウェアのバージョンを同一のバージョンとすることで、描画像の色や、投写面５Ａ及び投写面５Ｂに表示されるメニューアイコンの配置等を、プロジェクター１００同士で揃えることができる。ファームウェア６５のバージョンが異なる場合、例えば、第１プロジェクター１００Ａで選択された色が、第２プロジェクター１００Ｂでは表示させることができず、第２プロジェクター１００Ｂは、代替色を表示させる場合がある。

まず、更新制御部７５は、ネットワーク３に接続されたプロジェクター１００の一覧を示すＯＳＤデータを生成し、生成したＯＳＤデータをＯＳＤ合成部４５に出力する。これにより、プロジェクター１００の一覧が画像投写部３０により投写面５Ａに表示される。次に、更新制御部７５は、共有接続するプロジェクター１００の選択を受け付ける。ここで選択するプロジェクターの台数は１台であってもよいし、複数台であってもよい。ここでは、第２プロジェクター１００Ｂが選択されたと仮定して説明する。

更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂが選択されると、選択された第２プロジェクター１００Ｂに、当該第２プロジェクター１００Ｂにインストールされたファームウェア６５のバージョン情報の送信を要求する。第２プロジェクター１００Ｂにインストールされたファームウェア６５を、ファームウェア６５Ｂと表記する。ファームウェア６５Ｂは、第２ファームウェアに相当する。
更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂから取得したファームウェア６５Ｂのバージョンと、第１プロジェクター１００Ａにインストールされたファームウェア６５Ａのバージョンを比較する。

更新制御部７５は、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも古い場合、第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５の取得要求を送信する。このとき、更新制御部７５は、画像投写部３０により投写面５Ａに、ファームウェア６５Ａを、ファームウェア６５Ｂに更新してよいか否かを確認する案内表示を表示させる。更新制御部７５は、ファームウェア６５Ｂへの更新を許可するとの操作を受け付けた場合、第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５Ｂの取得要求を送信する。

更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信すると、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、ファームウェア６５Ａからファームウェア６５Ｂに書き換える。

また、更新制御部７５は、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも新しい場合、更新確認を、第２プロジェクター１００Ｂに送信する。この更新確認は、第２プロジェクター１００Ｂのファームウェア６５Ｂを、ファームウェア６５Ａに更新するか否かを問い合わせる確認である。更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂから更新許可の通知を受信した場合、記憶部６０からファームウェア６５Ａを読み出し、読み出したファームウェア６５Ａを第２プロジェクター１００Ｂに送信する。

また、更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂから更新拒否の通知を受信した場合、バージョンが古いファームウェア６５Ｂにより実行可能な機能の情報である機能情報を第２プロジェクター１００Ｂに要求する。更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂから機能情報を受信すると、受信した機能情報を画像投写部３０により投写面５Ａに表示させる。そして、更新制御部７５は、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、ファームウェア６５Ｂにダウングレードするか否かを問い合わせる確認案内を投写面５Ａに表示させる。
更新制御部７５は、ファームウェア６５Ｂへのダウングレードを許可するとの操作をリモコン１７により受け付けると、ファームウェア６５Ｂの取得要求を第２プロジェクター１００Ｂに送信する。

更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信すると、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、受信したファームウェア６５Ｂに書き換える。
また、更新制御部７５は、第２プロジェクター１００Ｂとの共有接続が解除されると、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、ファームウェア６５Ｂからファームウェア６５Ａに更新し、ファームウェア６５を元のバージョンに戻す。

図３及び図４は、制御部５０の動作を示すフローチャートである。
まず、制御部５０は、ネットワーク３に接続されたプロジェクター１００の機種名やＩＰアドレス等の識別情報の一覧を画像投写部３０により投写面５Ａに表示させ（ステップＳ１）、共有接続を要求するプロジェクター１００の選択を受け付ける。
制御部５０は、プロジェクター１００を選択する操作をリモコン１７により受け付けていない場合（ステップＳ２／ＮＯ）、プロジェクター１００を選択する操作を受け付けるまで待機する。以下の説明では、共有接続の要求先として第２プロジェクター１００Ｂが選択されたと仮定して説明する。

制御部５０は、プロジェクター１００を選択する操作を受け付けると（ステップＳ２／ＹＥＳ）、選択された第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５Ｂのバージョン情報の取得要求を送信する（ステップＳ３）。制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェアのバージョン情報を受信するまで待機する（ステップＳ４／ＮＯ）。

制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂのバージョン情報を受信すると（ステップＳ４／ＹＥＳ）、受信したバージョン情報と、ファームウェア６５Ａのバージョン情報とが一致するか否かを判定する（ステップＳ５）。
制御部５０は、バージョン情報が一致しなかった場合（ステップＳ５／ＮＯ）、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも古いか否かを判定する（ステップＳ６）。

制御部５０は、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも古い場合（ステップＳ６／ＹＥＳ）、ファームウェア６５Ａをファームウェア６５Ｂに更新するか否かを問い合わせる更新確認を表示させる（ステップＳ７）。この更新確認は、画像投写部３０によって投写面５Ａに表示される。
制御部５０は、ファームウェア６５Ａをファームウェア６５Ｂに更新するとの操作をリモコン１７により受け付けると（ステップＳ８／ＹＥＳ）、第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５Ｂの送信を要求する（ステップＳ９）。その後、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信したか否かを判定する（ステップＳ１０）。制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信するまで待機する（ステップＳ１０／ＮＯ）。

制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信した場合（ステップＳ１０／ＹＥＳ）、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、ファームウェア６５Ｂに書き換える（ステップＳ１１）。その後、制御部５０は、ステップＳ２４の処理に移行する。

また、制御部５０は、ステップＳ６の判定で、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも新しい場合（ステップＳ６／ＮＯ）、第２プロジェクター１００Ｂに、ファームウェア６５の更新確認を送信する（ステップＳ１２）。

制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから受信した応答が、ファームウェア６５の更新許可である場合（ステップＳ１３／ＮＯ）、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５Ａを第２プロジェクター１００Ｂに送信する（ステップＳ１４）。その後、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５の更新完了通知を受信したか否かを判定する（ステップＳ１５）。制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５の更新完了通知を受信するまで待機する（ステップＳ１５／ＮＯ）。
制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５の更新完了通知を受信した場合（ステップＳ１５／ＹＥＳ）、ステップＳ２４の処理に移行する。
また、制御部５０は、ステップＳ５の判定で、ファームウェア６５のバージョン情報が一致した場合（ステップＳ５／ＹＥＳ）、及びファームウェア６５Ａをファームウェア６５Ｂに更新しない操作をリモコン１７により受け付けた場合（ステップＳ８／ＮＯ）も、ステップＳ２４の処理に移行する。

図４に示すフローチャートを参照しながら、制御部５０の動作の続きについて説明する。
制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから更新拒否の応答を受信した場合（ステップＳ１３／ＹＥＳ）、ファームウェア６５Ｂが実行可能な機能を示す機能情報の取得要求を第２プロジェクター１００Ｂに送信する（ステップＳ１６）。制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから機能情報を受信するまで待機する（ステップＳ１７／ＮＯ）。

制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから機能情報を受信すると（ステップＳ１７／ＹＥＳ）、受信した機能情報を画像投写部３０により投写面５Ａに表示させる（ステップＳ１８）。また、制御部５０は、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５をファームウェア６５Ｂにダウングレードするか否かを確認する確認案内を画像投写部３０により投写面５Ａに表示させる（ステップＳ１９）。

制御部５０は、リモコン１７の操作により、ファームウェア６５Ｂへのダウングレードを許可する操作を受け付けると（ステップＳ２０／ＹＥＳ）、ファームウェア６５Ｂの取得要求を第２プロジェクター１００Ｂに送信する（ステップＳ２１）。その後、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信するまで待機する（ステップＳ２２／ＮＯ）。制御部５０は、リモコン１７の操作により、ファームウェア６５Ｂへのダウングレードを許可しない操作を受け付けた場合（ステップＳ２０／ＮＯ）、ステップＳ２４の処理に移行する。

制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェア６５Ｂを受信すると（ステップＳ２２／ＹＥＳ）、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、受信したファームウェア６５Ｂに書き換える（ステップＳ２３）。その後、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂに共有接続の要求を送信し（ステップＳ２４）、第２プロジェクター１００Ｂから共有接続の受諾通知を受信するまで待機する（ステップＳ２５／ＮＯ）。

次に、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから共有接続の受諾通知を受信すると（ステップＳ２５／ＹＥＳ）、第２プロジェクター１００Ｂとの共有接続を開始する（ステップＳ２６）。制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂとデータの送受信を行う（ステップＳ２７）。制御部５０は、撮影部１５が生成した撮影データを解析して指示体７の指示位置を検出する。制御部５０は、検出した指示位置を示す座標値を、キャリブレーションデータによりフレームメモリー４３での座標値に変換して描画データを生成する。制御部５０は、生成した描画データを画像処理部４１に出力するとともに、無線通信部２０を介して第２プロジェクター１００Ｂに送信する。
また、制御部５０は、第２プロジェクター１００Ｂから送信される描画データを無線通信部２０により受信する。この描画データは、第２プロジェクター１００Ｂにより生成されたデータであり、ユーザーが指示体７を用いて指示した投写面５Ｂの位置に対応した描画データである。
その後、制御部５０は、共有接続を終了させる操作を受け付けたか否かを判定する（ステップＳ２８）。制御部５０は、共有接続を終了させる操作を受け付けていない場合（ステップＳ２８／ＮＯ）、終了させる操作を受け付けるまで待機する。

制御部５０は、共有接続を終了させる操作を受け付けた場合（ステップＳ２８／ＹＥＳ）、共有接続の開始時に、ファームウェア６５をダウングレードしたか否かを判定する（ステップＳ２９）。制御部５０は、ファームウェア６５をダウングレードしていない場合（ステップＳ２９／ＮＯ）、この処理フローを終了させる。また、制御部５０は、ファームウェア６５をダウングレードした場合（ステップＳ２９／ＹＥＳ）、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を、ダウングレード前のファームウェア６５Ａに戻し（ステップＳ３０）、この処理フローを終了させる。

以上説明したように本実施形態の第１プロジェクター１００Ａには、ファームウェア６５Ａがインストールされている。第１プロジェクター１００Ａは、第１プロジェクター１００Ａに接続する第２プロジェクター１００Ｂの選択を受け付け、第２プロジェクター１００Ｂにインストールされたファームウェア６５Ｂのバージョン情報を第２プロジェクター１００Ｂから取得する。
第１プロジェクター１００Ａは、ファームウェア６５Ｂのバージョンが、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５Ａのバージョンよりも古い場合に、ファームウェア６５Ｂのファームウェア６５Ａへの更新の可否を問い合わせる。
第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂから更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、ファームウェア６５Ｂの取得要求を第２プロジェクター１００Ｂに送信する。
第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂから受信したファームウェア６５Ｂを、第１プロジェクター１００Ａにインストールする。これにより、第１プロジェクター１００Ａにインストールされたファームウェアがファームウェア６５Ａからファームウェア６５Ｂに更新される。
従って、選択された第２プロジェクター１００Ｂとファームウェア６５のバージョンが一致せず、第２プロジェクター１００Ｂがファームウェア６５Ｂの更新を拒否した場合に、第１プロジェクター１００Ａのファームウェアをファームウェア６５Ｂに更新できる。
従って、第１プロジェクター１００Ａと第２プロジェクター１００Ｂとを同じバージョンのファームウェアで動作させることができ、これらのプロジェクター１００を連動して動作させることができる。

第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂからファームウェアの更新を拒否する通知を受信した場合に、ファームウェア６５Ｂにより実行可能な機能の情報を第２プロジェクター１００Ｂから取得し、投写面５Ａに表示させる。
第１プロジェクター１００Ａは、ファームウェア６５Ｂの取得を要求する操作を受け付けると、第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５Ｂの取得要求を送信する。
従って、ユーザーに許可された場合に、ファームウェア６５Ａよりもバージョンが古いファームウェア６５Ｂに更新することができ、ユーザーが意図しないファームウェアの更新を防止することができる。

第１プロジェクター１００Ａは、ファームウェア６５Ａのバージョンが、ファームウェア６５Ｂのバージョンよりも古い場合に、第２プロジェクター１００Ｂにファームウェア６５Ｂの取得要求を送信する。
第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂから受信したファームウェア６５Ｂを、第１プロジェクター１００Ａにインストールする。これにより、第１プロジェクター１００Ａにインストールされたファームウェアが、ファームウェア６５Ａからファームウェア６５Ｂに更新される。
従って、第１プロジェクター１００Ａのファームウェア６５を新しいバージョンのファームウェアに更新することができる。

また、第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂに接続し、ファームウェア６５Ｂを実行して、ファームウェア６５Ｂの実行により生成されるデータを第２プロジェクター１００Ｂに送信する。また、第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂがファームウェア６５Ｂを実行することで生成したデータを受信し、受信したデータを処理する。
第１プロジェクター１００Ａは、第２プロジェクター１００Ｂとの接続が解除されると、第１プロジェクター１００Ａにインストールされたファームウェアを、ファームウェア６５Ｂからファームウェア６５Ａに戻す。
従って、一時的にバージョンが古いファームウェアをインストールしても、新しいバージョンのファームランドに戻すことができる。

上述した実施形態は本発明を適用した具体的態様の例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、異なる態様として本発明を適用することも可能である。
例えば、表示装置の制御方法を、表示装置が備えるコンピューターを用いて実現される場合、このコンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はこのプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。

また、図２に示した第１プロジェクター１００Ａの機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよい。また、図２に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されず、図示した以外の機能部を備える構成であってもよい。

また、図３及び図４に示すフローチャートの処理単位は、制御部５０の処理の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。このため、図３及び図４のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、制御部５０の処理は、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできるし、１つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。

１…システム、３…ネットワーク、５Ａ、５Ｂ…投写面、６…投写領域、７…指示体、１１…リモコン受光部、１３…信号光送信部、１５…撮影部、１７…リモコン、２０…無線通信部、３０…画像投写部、３１…光源、３３…光変調装置、３５…光学ユニット、４１…画像処理部、４３…フレームメモリー、４５…ＯＳＤ合成部、５０…制御部、６０…記憶部、６５、６５Ａ、６５Ｂ…ファームウェア、７０…プロセッサー、７１…通信制御部、７３…描画制御部、７５…更新制御部、１００…プロジェクター、１００Ａ…第１プロジェクター、１００Ｂ…第２プロジェクター、１００Ｃ…第３プロジェクター。

Claims (5)

1. 第１ファームウェアをインストールした表示装置の制御方法であって、
   前記表示装置と接続する他の表示装置の選択を受け付けるステップと、
   前記他の表示装置にインストールされた第２ファームウェアのバージョン情報を前記他の表示装置から取得するステップと、
   前記第２ファームウェアのバージョンが、前記第１ファームウェアのバージョンよりも古い場合に、前記第２ファームウェアの前記第１ファームウェアへの更新の可否を前記他の表示装置に問い合わせるステップと、
   前記他の表示装置から更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、前記第２ファームウェアの取得要求を前記他の表示装置に送信するステップと、
   前記第２ファームウェアを前記表示装置にインストールし、前記表示装置にインストールされたファームウェアを前記第１ファームウェアから前記第２ファームウェアに更新するステップと、
   を含む、表示装置の制御方法。
2. 前記他の表示装置から前記拒否通知を受信した場合に、前記第２ファームウェアにより実行可能な機能の情報を前記他の表示装置から取得するステップと、
   取得した前記機能の情報を表示させるステップと、を含み、
   前記第２ファームウェアの取得要求を前記他の表示装置に送信するステップは、前記第２ファームウェアの取得を要求する操作を受け付けた場合に、前記他の表示装置に前記第２ファームウェアの取得要求を送信する、
   請求項１記載の表示装置の制御方法。
3. 前記第１ファームウェアのバージョンが、前記第２ファームウェアのバージョンよりも古い場合に、前記他の表示装置に前記第２ファームウェアの取得要求を送信するステップと、
   前記他の表示装置から受信した前記第２ファームウェアを、前記表示装置にインストールし、前記表示装置にインストールされたファームウェアを前記第１ファームウェアから前記第２ファームウェアに更新するステップと、
   を含む、請求項１又は２記載の表示装置の制御方法。
4. 前記他の表示装置に接続するステップと、
   前記第２ファームウェアを実行し、前記第２ファームウェアの実行により生成されるデータを前記他の表示装置に送信し、前記他の表示装置が前記第２ファームウェアを実行することで生成したデータを受信するステップと、
   前記他の表示装置との接続を解除するステップと、
   前記表示装置にインストールされたファームウェアを、前記第２ファームウェアから前記第１ファームウェアに戻すステップと、
   を含む、請求項１又は２記載の表示装置の制御方法。
5. 第１ファームウェアをインストールした表示装置であって、
   通信部と、
   前記表示装置と接続する他の表示装置の選択を受け付ける操作部と、
   前記他の表示装置にインストールされた第２ファームウェアのバージョン情報を前記他の表示装置から取得し、
   前記第２ファームウェアのバージョンが、前記第１ファームウェアのバージョンよりも古い場合に、前記第２ファームウェアの前記第１ファームウェアへの更新の可否を前記他の表示装置に問い合わせ、
   前記他の表示装置から更新を拒否する拒否通知を受信した場合に、前記第２ファームウェアの取得要求を前記他の表示装置に送信し、
   前記第２ファームウェアを前記表示装置にインストールし、前記表示装置にインストールされたファームウェアを前記第１ファームウェアから前記第２ファームウェアに更新する制御部と、
   を備える表示装置。

Images