JP2022138738A - アレーアンテナ - Google Patents

アレーアンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2022138738A
JP2022138738A JP2021038790A JP2021038790A JP2022138738A JP 2022138738 A JP2022138738 A JP 2022138738A JP 2021038790 A JP2021038790 A JP 2021038790A JP 2021038790 A JP2021038790 A JP 2021038790A JP 2022138738 A JP2022138738 A JP 2022138738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elements
array
array antenna
element rows
rows
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021038790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022138738A5 (ja
Inventor
啓介 佐藤
Keisuke Sato
裕介 鈴木
Yusuke Suzuki
英二 天川
Eiji Amakawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DKK Co Ltd
Original Assignee
Denki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kogyo Co Ltd filed Critical Denki Kogyo Co Ltd
Priority to JP2021038790A priority Critical patent/JP2022138738A/ja
Priority to US18/280,716 priority patent/US20240162625A1/en
Priority to KR1020237023929A priority patent/KR20230156020A/ko
Priority to CN202280019314.9A priority patent/CN117296208A/zh
Priority to PCT/JP2022/010318 priority patent/WO2022191243A1/ja
Priority to EP22767197.1A priority patent/EP4307482A1/en
Publication of JP2022138738A publication Critical patent/JP2022138738A/ja
Publication of JP2022138738A5 publication Critical patent/JP2022138738A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/246Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for base stations
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/28Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the amplitude
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/30Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture varying the relative phase between the radiating elements of an array

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

【課題】低コスト・水平ビームフォーミング性能の最良化を両立するアレーアンテナを提供する。【解決手段】ア複数の素子100Aを有し、素子100Aを介して電波を送受信するアレーアンテナ1は、電波制御部を有する。電波制御部は、複数の素子100Aにおいて振幅または位相を互いに異なる電波を発することにより、少なくとも第一方向xにおいて電波の送受信方向を傾ける。アレーアンテナ1は、第一方向と略直交する第二方向yに2つ以上のN個の素子100Aが所定間隔d1で並ぶ素子列110Aを複数有する。素子列110Aは、サブアレーとして構成されており、第一方向に所定間隔d2で並べられて素子行120を形成し、第二方向において隣接する素子または素子列110Aと、第一方向に略d2/2ずれて配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の素子を有し、素子を介して電波を送受信するアレーアンテナに関する。
従来、携帯端末などの基地局では、ビーム幅が90度前後や120度前後のセクタビームで広角にエリア形成していた。一方5Gでは、エリア品質改善のため、ビーム幅が20度以下などの細い高利得ビームを広角にステアリングして、高利得と広角エリア形成を同時に満たすことが求められるケースがある。図21は、基地局5や中継装置6の構成例を示す。基地局5から携帯端末701、702に向けてビーム#6やビーム#2が向けられている。他方、建物などの裏にある携帯端末703には、中継装置6を介してビームが向けられる。
その実現のため、移動通信では、複数の機器によるデジタルビームフォーミングや、ビームフォーミングICによる、アナログビームフォーミングに対応した高機能アンテナの開発が進められている。
ビームフォーミングの性能を最大化するアレーアンテナの配列として、図23に記載のような三角配列が知られている(特許文献1の段落0002および図27など)。この配列は、適切な素子間隔で、かつ1素子ごとの給電条件を自由に設定することにより、最良のビームフォーミング性能が得られる。
配置される全てのアンテナ素子について、振幅・位相が可変、つまり、自由に調整できる場合、サイドローブ特性などを考慮すると、アンテナの配置を「三角配列」とすることが、利得・ビームステアリングの角度範囲にとって望ましい。例えば、特許文献2には、正三角配列の平面アレーの場合は、どの方向の2つの素子アンテナを組み合わせても2素子部分アレーの素子アンテナの間隔dは同じであることが記載されている(段落0064)。
以下、フェーズドアレーアンテナやビームフォーミングアンテナを、単にアレーアンテナ、またはアンテナと呼ぶことがある。また、アンテナ素子を単に素子と呼ぶことがある。
特開2021-027465号公報 特開2020-198576号公報
まず、三角配列と正方配列の違いを説明する。
図22は正方配列のアレーアンテナの構成例を示し、図23は三角配列のアレーアンテナの構成例を示す。

図23に示される三角配列では、隣接する素子の行が水平方向にd/2分ずれているため、水平方向素子間隔はd/2の素子間隔と等価であると見なせる。これにより、正方配列に比べて、水平方向のビームフォーミングの性能が向上する。
特に、広角にステアリングした際には、サイドローブ、つまり、グレーティングローブの上昇が抑えることができる。
このように、三角配列、特に正三角形配列で、各素子の振幅や位相が可変の場合は、1素子ごとに自由な振幅・位相条件を設定可能であり、理論上、最良のビームフォーミング性能が得られる。

ただし、全素子可変を実現するためには、1素子ごとに給電条件を自由設定する必要があるため、例えば図24に示されるように素子100の1つ1つに対して振幅・位相調整部10を設けるなど、全素子100に対応する数量の無線機やビームフォーミングICなどの振幅・位相調整部10を用意する必要がある。
例えば、28GHz帯などのmmWAVEで利用されている、アナログビームフォーミングではBFIC(beam forming IC)の数量が、Sub6等で利用されている、デジタルビームフォーミングではトランシーバーの数量が、それぞれ最大となってしまい、コストの増大、消費電力の増大、それに伴う発熱などが問題となる。
そこで、コスト削減のためにサブアレー化して、ICやトランシーバーの数を減らすことを検討する。
図25は、考えられる構成例を示す。素子列110内において、実線内の2つの素子100は固定の振幅差・位相差で設計される。なお、実線はサブアレーなど素子の組み合わせやグルーピングを示すものである。また、以下の説明も含め、全ての素子に対して実線を明記しているわけではない。つまり、実線を明記していない素子も、同様に2つの素子100などでグルーピングされている。

図25に示されるように、同一列の隣接素子100でサブアレー化した場合、水平方向のビームステアリングについては、各素子の振幅・位相が可変である場合と同等の性能が得られる。
但し、垂直方向、つまり、サブアレー内の素子100の間隔が2×dと開いてしまい、垂直チルト、つまり、垂直方向のビームフォーミングを掛けた場合に、サイドローブ上昇などの劣化が起こる。

図26は、考えられる別の構成例を示す。素子列110内において、実線内の2つの素子100は同じ振幅・位相で制御される。
本構成では、垂直方向については素子間隔がdに戻り、垂直チルトは改善される。一方、水平方向については素子間隔がdであるため、水平ステアリングについてはd/2での位相・振幅の自由度が得られない。
コスト削減のためにICやトランシーバーの数を減らそうと素子をサブアレー化した際には、上述のようにビームフォーミング性能が劣化する。
このような問題を解決し、移動通信基地局ビームフォーミングアンテナにおいて、コストパフォーマンスを最適化することが求められる。
また、送信EIRPの増強、受信系の低ノイズ化など、送受信の通信品質の向上の観点から、アンテナ利得は高い方が望ましいが、ビームフォーミング時の性能を担保したい場合、アンテナ素子間隔を狭める必要があり、アンテナ開口が小さくなり、利得が下がる。

低コスト化を目的にサブアレー化することを前提とした場合に、水平側のビームステアリング角度範囲を広角に保ちつつ、アレー利得を高める、つまり、高効率化された配置を検討したい。
特に、デジタル・アナログ問わず移動通信用ビームフォーミングアンテナに求められる、サブアレー化による、無線機・BFICの数量低減、水平方向ビームステアリング角度範囲の広角化、高アレー利得化を実現する、サブアレー前提のアレー配置を有するアレーアンテナが求められる。
そこで、本発明は、低コスト・水平ビームフォーミング性能の最良化を両立するアレーアンテナを提供することを目的とする。
また、本発明は、低コスト・水平ビームフォーミング性能の最良化・アンテナ高利得化の3つに条件を同時に満たすアレーアンテナを提供することを目的とする。
さらに、上述の目的を満たすと同時に、周波数にはよらず、例えば現在の移動通信での適用を考えた場合、SUB6、mmWAVEどちらでも適用可能なアレーアンテナを提供することを目的とする。
移動通信においては、水平方向のビームフォーミングが優先されるため、水平のビームフォーミング性能が維持できる配列方法が望まれる。移動通信用基地局アンテナにおける、ビームフォーミングでは、垂直側ビームチルトと比較して、水平側のビームステアリング角度範囲について、広角に求められるケースが多い。
そこで、無線機やビームフォーミングICの数を減らす場合、垂直側のアンテナ素子を2素子以上のサブアレーとしてサブアレー化し、水平方向のビームステアリング角度範囲を、全素子可変の場合と同様に維持することにより、水平方向のビームフォーミング性能を優先的に向上しつつ低コスト化を実現する。

本発明の請求項1に係るアレーアンテナは、
複数の素子を有し、素子を介して電波を送受信するアレーアンテナであって、
複数の素子において振幅または位相を互いに異なる電波を発することにより、少なくとも第一方向において電波の送受信方向を傾ける、電波制御部を有し、
第一方向と略直交する第二方向に2つ以上のN個の素子が所定間隔d1で並ぶ素子列を複数有し、素子列はサブアレーとして構成され、
第一方向に、素子が所定間隔d2で並べられて素子行を形成しており、
素子列は第二方向において隣接する素子または素子列と、第一方向に略d2/2ずれて配置されていることを特徴とする、アレーアンテナである。

本発明の請求項2に係るアレーアンテナは、
最も外側の素子行にある素子列は、最も外側の素子行以外の素子行にある素子列より多い素子を有することを特徴とする、請求項1に記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項3に係るアレーアンテナは、
所定の中心位置に対して外側の素子行にある素子列は、中心位置側の素子行にある素子列の有する素子以上の数の素子を有することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項4に係るアレーアンテナは、
第一方向において最も外側にアレーグループを有し、アレーグループは第一方向において複数列の素子列を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項5に係るアレーアンテナは、
第一方向において外側に複数のアレーグループを有し、アレーグループは第一方向において複数列の素子列を有し、
第一方向において、外側のアレーグループは内側のアレーグループの有する列以上の数の素子列を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項6に係るアレーアンテナは、
最も少ない素子列は1つの素子を有することを特徴とする、請求項4または5のいずれかに記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項7に係るアレーアンテナは、
送受信する電磁波の波長λに対して、d2が略λ/2であり、d1が0.5λ以上であることを特徴とする、請求項1または6のいずれかに記載のアレーアンテナである。

本発明の請求項8に係るアレーアンテナは、
携帯端末の基地局アンテナまたは中継アンテナであり、第一方向が略水平方向であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のアレーアンテナである。
本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例と正方配列との比較を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の実施例の比較例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例におけるアレーアンテナの構成例を示す。 本発明の一実施例における基地局および中継装置の構成例を示す。 アレーアンテナの構成例を示す。 アレーアンテナの構成例を示す。 アレーアンテナの構成例を示す。 アレーアンテナの構成例を示す。 アレーアンテナの構成例を示す。
図1および図4は、本発明の一実施例におけるアレーアンテナ1の構成例を示す。
アレーアンテナ1は、複数の素子100を有し、素子100を介して電波を送受信するものであり、図における垂直方向にサブアレー110を有する。
図1に示されるように、第一方向xと略直交する第二方向yに2つ以上のN個の素子100が所定間隔d1で並ぶ素子列110を複数有する。
本実施例では、例えば2つの素子100Aが1つの素子列110Aを形成している。
素子100は、第一方向xに所定間隔d2で並べられて素子行120を形成している。
また素子列は、第二方向yにおいて隣接する素子100または素子列110と、第一方向に略d2/2ずれて配置されている。なお、このずれは図中でδとして記載されている。
本実施例では、1つの素子列110は2つの素子100を有しているが、図2に示されるように1つの素子列110Aが3つの素子列100Aを有するなど、1つの素子列110が3つの素子100を有している構成でもよい。また、図3に示されるように1つの素子列110Aが4つの素子列100Aを有するなど、1つの素子列110が4つの素子100を有している構成でもよい。
なお、図の実線は素子列のグルーピングを示すものであり、固定の振幅差・位相差で設計される。また、以下も含めて、図3のようにすべての素子についてグルーピングを示すわけではない点、および、必ずしもすべての素子が図示されているわけではない点に注意が必要である。
図4に示されるように、各素子100は、素子列110ごとに同じ振幅・位相調整部10に接続され、振幅・位相調整部10は電波制御部2に接続されている。例えば、素子列110Aの2つの素子100Aは、1つの振幅・位相調整部10に接続されている。
そして、電波制御部2は、素子列ごとに振幅・位相を制御し、複数の素子100において振幅または位相を互いに異なる電波を発することにより、少なくとも第一方向において電波の送受信方向を傾ける。
本実施例では、素子列110ごとに同じ振幅・位相調整部10に接続されているが、図5に示されるように、振幅・位相調整部10を、振幅を調整する増幅器11および位相を調整するフェイズシフタ12に分けて構成し、素子列110ごとに同じ増幅器11およびフェイズシフタに12接続されている構成でもよい。
あるいは、図6に示されるように素子列110ごとにサブアレー制御部20を設け、サブアレー制御部20が増幅器21およびファイズシフタ22を有する構成としてもよい。
素子列110はサブアレーである。つまり、同じ素子列110内の素子100は同一の振幅・位相調整部10で制御されている。
一実施例において、送信または受信する電磁波の波長λに対して、d2が略λ/2であり、d1が0.5λ以上であるものとすることができる。
本構成により、効率よく水平方向にチルトしつつ、d1の値を調整することで最適な利得を実現することができる。つまり、d1の値を可能な限り広げることで、アレー利得を高めつつ、オフセットδによる、素子間隔の疑似的な低減化により、水平方向ビームステアリングの広角角度範囲も維持できる。
一実施例において、携帯端末の基地局アンテナまたは中継アンテナであり、第一方向が略水平方向である。
図21に示されるように、基地局5は基地局アンテナとして本アレーアンテナ1を有する。また、中継装置6は中継アンテナとして本アレーアンテナ1を有する。
これらの実施例では、垂直方向に素子間隔d1でサブアレー化したアレーアンテナが、水平方向に素子間隔d2で配置され、次の行の、垂直方向サブアレー群は、オフセット量δ=d2/2で、水平方向にオフセットし、配列されている。
この構成では、水平方向にd2/2の間隔で、アレーアンテナ列が構成される。これにより、水平方向素子間の位相差を、d2/2の間隔で設定できるため、グレーティングローブの発生が抑えられる。
また垂直方向については、サブアレー化により、ビームチルトの性能が制限されてしまうものの、2素子サブアレー間隔d1により、ある程度柔軟に調整が可能である。
本実施例では水平方向にオフセットしているが、垂直チルト側で広角なステアリングが必要の場合、90度回転させても良い。つまり、第一方向xが水平方向であり、第二方向yが垂直方向である構成でもよい。
あるいは、第一方向xが最も広角なチルトが要求される方向としてもよい。さらに、第一方向xが最も広角なチルトが要求される方向としたうえで、第二方向yが、第一方向xと直交する方向の中で、次に広角なチルトが要求される方向としてもよい。
図7は、本実施例を正方配列と比較したものであり、水平ステアリング角度θとアンテナ利得Gとの関係を示す。本実施例の値は例1として実線で、製法配列の値は破線で示されている。
サブアレー群に対してd2/2だけ水平方向にオフセットして配列されている。
水平方向の位相差をd2/2間隔で設定できるためグレーデングローブの発生が抑えられて利得低下を防いでいる。
ステアリング角度が60°など水平方向の広角ステアリングでは、本実施例の利得は、正方配列の場合と比較して、約1dB程度改善する。
また、ステアリング角度が0度での最大利得と、60°でのアンテナ利得の差は3dB以内となっており、ステアリングによるアンテナ利得の低下も小さく抑えられている。
このように、サブアレー構成時についても、水平方向の広角ステアリング時に有効である一方で、アンテナの最大利得についても、正方配列の場合と比較して、ほぼ同等に維持できる。
以上の構成では、サブアレー単位での三角配列とすることで、水平ビームフォーミング性能の最良化と低コスト化の両立を実現する。
特に、サブアレー化を前提とした、ビームフォーミングアンテナにおいて、広角ステアリングと高利得性能を両立する。ICやトランシーバーの数を減らすことで、低コスト化にもつながる。また、SUB6、mmWAVEによらず、いずれの周波数でも適用可能である。
特に、ビームフォーミングアンテナのサブアレー化時の特性を大きく改善する。
ところで、アレーアンテナで得られるアンテナ利得は、アンテナ開口、つまり、アレーアンテナの面積に比例する。
ビームステアリング時の性能、特にサイドローブの上昇を考慮すると、素子間隔は狭い方が良い。ただし、素子間隔が狭いと、同一の素子数の場合、アンテナ開口が小さくなるため、利得が低下する。つまり、アンテナ利得向上のためにはアンテナ開口を広くとる必要がある。
垂直方向のサブアレーの内、最外のサブアレーなど外部のサブアレーの素子数を、中央側のサブアレーより増やすことで、水平ステアリング時の性能は上述の実施例と同等としつつ、開口が増加する分、アンテナ利得を向上することができる。以下、このような構成を説明する。
図8は本発明の一実施例におけるアレーアンテナ1の構成例を示す。
本実施例において、最も外側の素子行120にある素子列110は、最も外側の素子行以外の素子行120にある素子列110より多い素子100を有する。例えば、最も外側の素子行120にある素子列110Aは3つの素子100Aを有する。
本構成では、最も外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、最も外側の素子行以外の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有する。
最も外側の素子行120にある素子列110は、図9に示されるように4つの素子100を有する構成でもよい。あるいは、図10に示されるように5つの素子100を有する構成でもよい。
最も外側の素子行120にある素子列110が有する素子数を、求められるアンテナ利得に合わせて設定することにより、最適なアンテナ利得が実現できる。
図11は本発明の一実施例におけるアレーアンテナ1の構成例を示す。
本実施例において、所定の中心位置に対して外側の素子行120にある素子列110は、中心位置側の素子行120にある素子列110の有する素子100以上の数の素子100を有する。本実施例において中心位置は素子100の配列の中心、例えば水平方向x、垂直方向yのそれぞれ最も外にある素子100の中間の位置で、中心位置はあくまで配列の中心位置であるが、アンテナの性能などによっては必ずしも中心でなくともよい。
本実施例では、所定の中心位置に対して最も外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、所定の中心位置に対して次に外側の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は1つの素子100を有する。なお、本例の内側の素子行120では振幅・位相調整部10に1つの素子だけが接続されているが、このような構成では、1つの素子が1つの素子列として形成されているとみなす。
図12に示される例のように、所定の中心位置に対して最も外側の素子行120にある素子列110は4つの素子100を有し、所定の中心位置に対して次に外側の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は1つの素子100を有する構成でもよい。
あるいは、図13に示されるように、所定の中心位置に対して最も外側の素子行120にある素子列110は4つの素子100を有し、所定の中心位置に対して次に外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有する構成でもよい。
これらの例のように、素子列120の有する素子数が、中心位置側から外側に向かって滑らかに増加する場合、言い換えると、数段階で素子数が増加する構成では、サイドローブ抑制のための振幅比の調整も行いやすい。つまり、アレーアンテナ全体で見た場合、最も外側の素子行において素子数が急に増加する場合に比べ、滑らかに振幅が変化する構成とすることができ、サイドローブが抑制できる。
図14に示される例のように、所定の中心位置に対して最も外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、所定の中心位置に対して次に外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有する構成でもよい構成でもよい。
あるいは、図15に示されるように、所定の中心位置に対して最も外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、所定の中心位置に対して次に外側の素子行120にある素子列110は3つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は1つの素子100を有する構成でもよい。
あるいは、図16に示されるように、所定の中心位置に対して最も外側にある3行の素子行120にある素子列110は2つの素子100を有し、それより内側の素子行120にある素子列110は1つの素子100を有する構成でもよい。
これらの構成においても、より効率的にサイドローブが抑制できる。
図18は、図8に記載されているような、最も外側の素子行120にある素子列110が3つの素子100を有し、最も外側の素子行以外の素子行120にある素子列110が2つの素子100を有する例を例2とし、上述の、素子列110が2つの素子100を有する例を例1として、両者を比較したものであり、水平ステアリング角度θとアンテナ利得Gとの関係を示す。例1の値は実線で、例2の値は一点破線で示されている。
例2では開口が広がった分、ステアリング角度範囲において、例1よりも約1dB程度の利得向上が得られる。
このように、水平ステアリングの性能を維持しつつ、利得向上の両立ができる。
図17は本発明の一実施例におけるアレーアンテナ1の構成例を示す。
第一方向xにおいて最も外側にアレーグループ150を有し、アレーグループ150は第一方向xにおいて複数列の素子列110を有する。
図17に示されるように、アレーグループ150Aは2つの素子列110を有し、各素子列は3つの素子100Aを有する。第一方向xおよび第二方向yにおいて最も外側にある他のアレーグループ150B、150G、150Hについても同様である。また、。第一方向xおよび第二方向yにおいて最も外側にあるアレーグループのうち、第二方向yにおいて最も外側以外にあるアレーグループ150C、150D、150E、150Fは、アレーグループ150Aは2つの素子列110を有し、各素子列は2つの素子100を有する。
アレーグループはサブアレーとして構成され、同一の振幅・位相で制御される。本実施例では1つのアレーグループは同一の振幅・位相調整部10に接続されているが、同一の振幅・位相で制御されるのであれば、その他の構成でもよい。
本実施例では、ステアリング性能を得たい、水平方向の最外のサブアレーについても、素子数を増加している。本実施例では1素子分、つまり、1素子列増加している。
このように、開口が広がる分利得は向上する。
本構成は、BFICやトランシーバー数を増やさず、よりアンテナ利得を得たい場合に有効である。
図18に示されるように、アレーグループ150が3つの素子列110を有する構成とすることもできる。
図19は本発明の一実施例におけるアレーアンテナ1の構成例を示す。
アレーアンテナ1は、第一方向xにおいて外側に複数のアレーグループ150、151を有する。本実施例では、アレーグループ150A、150B、150C、150D、150E、150F、150G、150H、151A、151B、151C、151D、151E、151F、151G、151Hの計16のアレーグループを有する。
アレーグループ150は第一方向xにおいて複数列の素子列110を有する。例えばアレーグループ10Aは3つの素子列110Aを有する。そして、素子列110Aはそれぞれ4つの素子100Aを有する。
第一方向において、外側のアレーグループ150A~150Hは内側のアレーグループ151A~151Hの有する列以上の数の素子列を有する。本実施例では、外側のアレーグループ150A~150Hは3つの素子列110を、内側のアレーグループ151A~151Hは2つの素子列110を、それぞれ有する。
本構成のように、アレーグループの有する素子列の数が水平方向においても数段階で増加する場合は、特に、水平方向においてもサイドローブをより効果的に抑制できる。
以上の実施例では、水平ビームフォーミング性能の最良化と低コスト化に高利得化を合わせた3つの課題を同時に満たすアレーアンテナが実現できる。
以上の各実施例で説明されたように、サブアレーでの配列を工夫し、水平方向のビームステアリング時の利得を高められる。サブアレーの素子数について外側と中央側で変えることで、アンテナ利得を高められる。サブアレー化により、ICやトランシーバー数を減らし、低コスト化も可能となる。
以上の実施例はいずれも、SUB6/mmWAVEに関わらず、ビームフォーミングアンテナであれば適用が可能である。
そして、サブアレー化を前提としたアンテナアレーにおいて、水平方向ビームステアリングの広角角度範囲を維持しつつ、高効率化つまりアレー利得の向上を実現できる。
本発明は以上の実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な実施例を含むことは言うまでもない。
例えば、平面アンテナの代わりに曲面上に設けられたアンテナでも有効である。
また、5G以外の規格でも適用可能である。
1 アレーアンテナ
2 電波制御部
5 基地局
6 中継装置
701、702、703 携帯端末
10 振幅・位相調整部
11、21 増幅器
12、22 フェイズシフタ
20 サブアレー制御部
100、100A 素子
110、110A 素子列
120 素子行
150、150A、150B、150C、150D、150E、150F、150G、150H、151、151A、151B、151C、151D、151E、151F、151G、151H アレーグループ

Claims (8)

  1. 複数の素子を有し、前記素子を介して電波を送受信するアレーアンテナであって、
    前記複数の素子において振幅または位相を互いに異なる電波を発することにより、少なくとも第一方向において電波の送受信方向を傾ける、電波制御部を有し、
    前記第一方向と略直交する第二方向に2つ以上のN個の前記素子が所定間隔d1で並ぶ素子列を複数有し、前記素子列はサブアレーとして構成され、
    前記第一方向に、前記素子が所定間隔d2で並べられて素子行を形成しており、
    前記素子列は前記第二方向において隣接する前記素子または前記素子列と、第一方向に略d2/2ずれて配置されていることを特徴とする、アレーアンテナ。
  2. 最も外側の前記素子行にある前記素子列は、最も外側の前記素子行以外の前記素子行にある前記素子列より多い前記素子を有することを特徴とする、請求項1に記載のアレーアンテナ。
  3. 所定の中心位置に対して外側の前記素子行にある前記素子列は、中心位置側の前記素子行にある前記素子列の有する前記素子以上の数の前記素子を有することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  4. 前記第一方向において最も外側に前記アレーグループを有し、前記アレーグループは前記第一方向において複数列の前記素子列を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  5. 前記第一方向において外側に複数の前記アレーグループを有し、前記アレーグループは前記第一方向において複数列の前記素子列を有し、
    前記第一方向において、外側の前記アレーグループは内側の前記アレーグループの有する列以上の数の前記素子列を有することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  6. 最も少ない前記素子列は1つの前記素子を有することを特徴とする、請求項4または5のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  7. 送受信する電磁波の波長λに対して、前記d2が略λ/2であり、前記d1が0.5λ以上であることを特徴とする、請求項1または6のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  8. 携帯端末の基地局アンテナまたは中継アンテナであり、前記第一方向が略水平方向であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のアレーアンテナ。
JP2021038790A 2021-03-10 2021-03-10 アレーアンテナ Pending JP2022138738A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021038790A JP2022138738A (ja) 2021-03-10 2021-03-10 アレーアンテナ
US18/280,716 US20240162625A1 (en) 2021-03-10 2022-03-09 Array antenna
KR1020237023929A KR20230156020A (ko) 2021-03-10 2022-03-09 어레이 안테나
CN202280019314.9A CN117296208A (zh) 2021-03-10 2022-03-09 阵列天线
PCT/JP2022/010318 WO2022191243A1 (ja) 2021-03-10 2022-03-09 アレーアンテナ
EP22767197.1A EP4307482A1 (en) 2021-03-10 2022-03-09 Array antenna

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021038790A JP2022138738A (ja) 2021-03-10 2021-03-10 アレーアンテナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022138738A true JP2022138738A (ja) 2022-09-26
JP2022138738A5 JP2022138738A5 (ja) 2024-01-30

Family

ID=83226853

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021038790A Pending JP2022138738A (ja) 2021-03-10 2021-03-10 アレーアンテナ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20240162625A1 (ja)
EP (1) EP4307482A1 (ja)
JP (1) JP2022138738A (ja)
KR (1) KR20230156020A (ja)
CN (1) CN117296208A (ja)
WO (1) WO2022191243A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001094331A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Toshiba Corp アレイアンテナ装置
JP3912777B2 (ja) * 2002-04-24 2007-05-09 三菱電機株式会社 アレーアンテナ装置
JP6756300B2 (ja) * 2017-04-24 2020-09-16 株式会社村田製作所 アレーアンテナ
JP7213758B2 (ja) 2019-06-04 2023-01-27 三菱電機株式会社 アクティブフェーズドアレーアンテナ装置
JP2021027465A (ja) 2019-08-05 2021-02-22 電気興業株式会社 フェーズドアレーアンテナおよびその配列方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022191243A1 (ja) 2022-09-15
CN117296208A (zh) 2023-12-26
KR20230156020A (ko) 2023-11-13
US20240162625A1 (en) 2024-05-16
EP4307482A1 (en) 2024-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2804260B1 (en) Aerial control system and multi-frequency common aerial
EP3255730B1 (en) Array antenna arrangement
US7710346B2 (en) Heptagonal antenna array system
US6336033B1 (en) Adaptive array antenna
US20120020431A1 (en) Antenna device and multi-antenna system
US20150195001A1 (en) Antenna system with enhanced inter-sector interference mitigation
CN108432088B (zh) 具有子阵列的相控阵天线
US20040157645A1 (en) System and method of operation an array antenna in a distributed wireless communication network
WO2009110361A1 (ja) アンテナ装置、給電回路および電波送受信方法
US20050003864A1 (en) Antenna system
EP1425817A2 (en) Dual mode switched beam antenna
KR20070088696A (ko) 안테나 장치 및 관련 방법
US20190131705A1 (en) User insensitive phased antenna array devices, systems, and methods
WO2022191243A1 (ja) アレーアンテナ
US20230037629A1 (en) Radio nodes having beam steering antenna arrays
CA3160748C (en) Multibeam antenna
CN115461933A (zh) 有源天线系统
JP3822607B2 (ja) アレーアンテナ
JP4361501B2 (ja) 円形アレーアンテナ
JPH10322121A (ja) アレイ給電反射鏡アンテナ
WO2003043123A1 (en) A cellular radio adaptive antenna array
US20230142772A1 (en) Side lobe level enhancement in an array antenna
WO2004082070A1 (en) System and method of operation of an array antenna in a distributed wireless communication network
US20230299469A1 (en) Base station antennas having multi-column sub-arrays of radiating elements
Hajach et al. Antenna Arrays—Application Possibility For Mobile Communication

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240122