JP2022138522A - 配達技術評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】配達員、配達経路の選択及び配達物の質を向上する。【解決手段】配達容器105に設置され、配達物の状態と、配達にかかる走行状態と、の情報をセンサーデータとして取得するセンサー11と、配達員が所持し、位置情報の取得が可能であるとともに、センサーとの通信接続が可能である通信携帯端末12と、通信携帯端末12に対し、通信回線を介して通信接続される配達管理サーバー13と、を備え、センサー11は、センサーデータを取得して通信携帯端末12に送信し、通信携帯端末12は、センサーデータと、取得された位置情報を配達管理サーバー13に送信し、配達管理サーバー13は、センサーデータ及び位置情報に応じて第1の評価値を算出して蓄積し、顧客から取得した顧客評価値である第2の評価値を蓄積し、第1の評価値と第2の評価値に応じて配達員の配達技術を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、配達技術評価システムに関する。
近年、注文者からの注文を受け、指定された場所に食料の配達を行う配達サービスが活況であり、食品宅配市場規模は拡大を続けている。この配達サービスでは主に、自動二輪車や自転車等の車両が利用されている。
特許文献1には、配達人が簡単な操作で配達状態を報告できるシステムを提供するとともに、配達状態を報告した配達人が誰であるかをリアルタイムで把握できる配達管理システムが開示されている。さらに、この配達管理システムでは、荷物の保管状態を車両位置と関連付けて把握できることが開示されている。
特開2015-161960号公報
しかしながら関連する配達管理システムでは、配達経路や配達状況を表示し、配達員と配達物の配達の進行状況を確認することはできるが配達員の配達の質を測るための情報が配達時間でのみの計測にとどまる。そのため、配達物の扱いに関しての測定ができず、配達員が配達中にどのように配達物を扱っているかを確認することができない。そして、配達物である食品の扱いが丁寧でない場合には、配達物の品質低下の要因となるおそれがある。
さらに、配達中の運転状況についても可視化されておらず、配達員がどのように運転を行っているか確認することができない。そして、配達中の車両の運転自体が丁寧でない場合には、配達員と他の道路利用者との間で問題が発生するおそれがある。
本開示の目的は、配達される配達物の保護の度合いを定量化し、かつ、評価された配達物の扱い方と配達員と配達経路を紐づけて評価することによって、配達員、配達経路の選択、配達物の質を向上した配達技術評価システムを提供することである。
本実施の形態に係る配達技術評価システムは、車両を利用して、配達容器に格納された配達物を配達する配達員の配達技術を判定する配達技術評価システムであって、前記配達容器に設置され、前記配達物の状態と、配達にかかる走行状態と、の情報をセンサーデータとして取得するセンサーと、配達員が所持し、位置情報の取得が可能であるとともに、前記センサーとの通信接続が可能である通信携帯端末と、前記通信携帯端末に対し、通信回線を介して通信接続される配達管理サーバーと、を備え、前記センサーは、配達物の配達中において、所定の時間間隔でセンシングを行うことにより前記センサーデータを取得して、前記通信携帯端末に送信し、前記通信携帯端末は、前記センサーから受信した前記センサーデータと、取得された前記位置情報と、を前記配達管理サーバーに送信し、前記配達管理サーバーは、前記通信携帯端末から受信した前記センサーデータ及び前記位置情報と、に応じて第1の評価値を算出して蓄積するとともに、顧客から取得した顧客評価値である第2の評価値を蓄積し、前記第1の評価値と、前記第2の評価値と、に応じて前記配達員の配達技術を判定する。
これにより、配達員、配達経路の選択、配達物の質を向上することができる。
実施の形態1にかかる本発明を構成する要素の一例を示す。 実施の形態2にかかる本発明を構成する要素のより具体的な一例を示す。 実施の形態2にかかる品物の種類分けの例を示す。 実施の形態2にかかる配達員の評価データと評価基準の例を示す。 実施の形態2にかかるお客様評価の例を示す。 実施の形態2にかかる評価基準の例を示す。 実施の形態2にかかる配達員の抽出のフローを示す。 実施の形態2にかかる配達員の抽出における判定基準、条件を示す。 実施の形態2にかかる通信携帯端末でのデータ計算のフローを示す。 実施の形態2にかかる通信携帯端末でのデータ計算におけるデータ送信の項目と内容例を示す。 実施の形態2にかかる通信携帯端末でのデータ計算においてセンサーから情報が収集されることを示す。 実施の形態2にかかる通信携帯端末でのデータ計算における各センサーによるデータの取得方法の例を示す。 実施の形態2にかかる配達管理システムでのデータ計算のフローを示す。 実施の形態2にかかる配達管理システムでのデータ計算の算出方法の例を示す。 実施の形態2にかかる配達管理システムでのデータ計算で算出される偏差値及びデータ項目の例を示す。 実施の形態2にかかる配達完了時の評価データ作成のフローを示す。 実施の形態2にかかる配達完了時の評価データの計算方法を示す。
<実施形態1>
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる配達技術評価システム1の構成を示すブロック図である。配達技術評価システム1は、センサー11と、通信携帯端末12と、配達管理サーバー13を備えている。
この配達技術評価システム1は、配達容器に格納された食品などの配達物について、車両を利用して配達する配達員の配達技術を判定するものである。
ここで、センサー11は、購入された商品の容器に取り付けられるセンサーである。センサー11では、配達物の状態や、配達の際の走行状態の取得を行う。なお、センサー11は、取得したセンサーデータを通信携帯端末12に送信する。
通信携帯端末12は、購入された商品を運搬する運搬者が所持している携帯端末である。また、通信携帯端末12は、自身の位置情報の取得が可能である。通信携帯端末12では、通信回線を介してセンサー11により取得されたセンサーデータを受信することができる。さらに、通信携帯端末12では、通信回線を介して配達管理サーバー13に対する情報の送受信を行うことができる。
例えば通信携帯端末12では、センサー11から受信したセンサーデータを含めた情報と、位置情報を配達管理サーバー13に送信することができる。また、通信携帯端末12では、配達管理サーバー13から配達対象である商品の情報や、商品の配達依頼を受信することができる。
配達管理サーバー13は、顧客が通信ネットワークを介して商品を購入した際に、購入された商品の配達状態を管理する。
配達管理サーバー13では、通信携帯端末12から受信したセンサーデータと位置情報から第1の評価値を算出して蓄積する。また、配達管理サーバー13では、商品を注文した顧客から取得した顧客評価値を第2の評価値として蓄積する。そして、配達管理サーバー13では、第1の評価値と、第2の評価値とに応じて配達員の技術を判定する。
以上説明したように、本実施形態にかかる配達技術評価システム1は、顧客が購入した商品の配達する際の配達員の技術を判定することができる。また、配達技術評価システム1による判定を通じて、配達員の配達技術の向上を図ることができる。
<実施形態2>
図2は、実施の形態1に比べて、より具体的な構成である配達技術評価システム2の一例を示す図である。
配達技術評価システム2は、POS(Point Of Sales)サーバー101と、注文受付サーバー102と、配達管理サーバー103と、通信携帯端末104と、配達容器105と、を備える。
POSサーバー101は、店舗での商品の管理を行う機能と、外部から注文された商品の情報を取り込んで店員に通知し、注文された品物の提供状況を管理する機能と、を有するサーバーである。なお以下では、商品とは食品であるものとして説明する。
典型的には、POSサーバー101は、注文された品物の配達の依頼と配達の状況を表示する配達状況表示部1011を有している。
注文受付サーバー102は、インターネットを介し外部から注文を受け付け、会計を行うサーバーである。典型的には、注文受付サーバー102は、外部から注文を受け付ける注文部1021と、注文完了時に会計を行う会計部1022を有する。
ここで、注文受付サーバー102は、注文部1021を用いて外部からの注文を受け、会計部1022を用いて会計が完了したときに、POSサーバー101に注文を発行することができる。
配達管理サーバー103は、配達員と配達物にかかる管理を行う。
より具体的には、配達管理サーバー103は、配達員を管理する配達員管理部1031と、配達の進捗状態を管理する配達進捗管理部1032と、配達先の経路を管理する配達経路管理部1033と、配達中にある配達物の状況を管理する配達物状況管理部1034と、配達物の状況を収集する配達物状況収集部1035を有する。
典型的には、配達管理サーバー103として用いられる通信管理サーバーは、通信携帯端末104に対して、通信回線を介して通信接続された状態となる。
さらに配達管理サーバー103では、後述するように通信携帯端末104から取得された位置情報と、センサーデータと、を利用して配達員ごとの第1の評価値を算出して蓄積する。また、配達管理サーバー103では、配達完了時において顧客から入力された評価値(顧客評価値)を第2の評価値として蓄積する。
ここで、第1の評価値と、第2の評価値は、配達員ごとにつけられている評価である。言い換えると、複数人の配達員について、それぞれ第1の評価値と、第2の評価値が関連付けられている。
配達管理サーバー103では、この第1の評価値と、第2の評価値に基づいて、配達員の配達技術を判定することができる。
なお後述するように、配達管理サーバー103では、配達物の温度又は形状の種類の少なくとも一方に応じて配達物の種類を分類して、分類された配達物の種類ごとに、評価値を蓄積して、配達員の判定を行うことができる(図3参照)。
さらに配達管理サーバー103では、注文受付サーバー102によって受け付けられた顧客からの注文情報が、通信回線を介して配達管理サーバー103に送信された際に、あらかじめ判定された配達員の配達技術の情報を利用して、最適な配達員を抽出することができる。
通信携帯端末104は、配達員が配達中に保持するスマートフォン等の通信携帯端末である。通信携帯端末104は、インターネットでの通信機能と、BLE(Bluetooth Low Energy(登録商標))での通信機能を有している。さらに、通信携帯端末104は、GPS(Global Positioning System)を用いて端末自身の位置情報を取得することが可能である機能を有する。
具体的には、通信携帯端末104は、通信端末内のアプリケーションを介して注文の品物の配達依頼を受け取る配達依頼受付部1041と、配達中にセンサーデータの収集と送信するデータ収集/送信部1042と、通信端末を持つ配達員の位置情報を取得する位置データ取得部1043と、センサーデータを取得するセンサーデータ取得部1044と、を有する。
通信携帯端末104では、後述する配達容器105に設けられた温度センサー1051や加速度センサー1052と、BLEによる通信接続が可能である。これにより通信携帯端末104では、これらのセンサーからセンサーデータを受信することができる。
また通信携帯端末104は、配達管理サーバー103との通信接続を確立し、受信したセンサーデータと、GPSにより取得された位置情報を、配達管理サーバー103に出力できる。
なお典型的には、通信携帯端末104が配達管理サーバー103と通信接続される際のネットワークは、通信携帯端末104が配達容器105に設けられたセンサーとの通信接続に用いられる近距離通信のネットワークとは、異なるネットワークであり、例えばWAN(Wide Area Network)が利用される。
配達容器105は、典型的には、配達時に使用される配達用かばん、又は、かごである。なお配達容器105は、これら以外の容器であってもよい。
配達容器105には、あらかじめ定めた所定の時間間隔で、配達容器105の温度を計測する温度センサー1051と、傾斜が発生し力や加速度が加わったことを計測する加速度センサー1052が搭載されている。温度センサー1051と、加速度センサー1052は、それぞれBLEでの通信機能を有しており、通信携帯端末104と通信接続を確立して取得したセンサーデータを送信できる。
なお、温度センサー1051では、配達物の温度の状態を取得することができる。さらに、加速度センサー1052では、配達による車両の走行状態にかかる情報を取得することができる。
より具体的には、温度センサー1051では、配達物の温度変化の情報を取得することができる。また加速度センサー1052では、配達物にかかる揺れの頻度の情報と、揺れの強度の情報を取得することができる。
例えば、温度センサー1051では、数秒ごと等のあらかじめ定めた一定の時間間隔で、温度のセンシングを行うことができる。また、加速度センサー1052では、温度センサー1051より短いタイミングで連続的にセンシングを行うこととすることができるが、これに限られない。
また、配達容器105に用いることができるセンサーはこれらに限られず、配達容器105の配達物の状態や、走行状態を取得するための別のセンサーに変更することや、別のセンサーを追加して設けることとしても良い。
なお、配達管理サーバー103では、温度センサー1051により取得された配達物の温度変化の情報と、加速度センサー1052により取得された配達物にかかる揺れの頻度の情報と、揺れの強度の情報と、通信携帯端末104により取得された位置情報に応じて算出された配達速度の情報と、を評価項目として設定して、これらの情報を蓄積して第1の評価値を算出することができる。そして、配達管理サーバー103では、この算出された第1の評価値を利用して、配達員の配達技術を判定することができる。
また配達管理サーバー103では、顧客評価値を第2の評価値として蓄積する。ここで顧客評価値は、注文受付サーバー102において、注文に紐づいたお客様評価機能(アンケートなどWebサイト)を付与し、配達進捗管理部1032が配達完了を検出後に、配達依頼受付部1041に通知し、通知時に注文受付サーバー102においてお客様評価機能を呼び出し、お客様の評価を入力してもらい、入力した内容を配達管理サーバー103に通知する、という手順により取得することができる。
次に、配達技術評価システム2の詳細な動作の例について説明する。
POSサーバー101は、注文受付サーバー102において外部からの注文された注文と会計が行われ、配達の手配が完了した際に、注文受付サーバー102から注文を受ける。
また、注文受付サーバー102では、注文を受け付けて会計が行われた際に、注文された品物の情報を配達管理サーバー103に通知する。そして注文受付サーバー102は、配達管理サーバー103から、配達の手配が完了した旨の情報を受信する。
配達管理サーバー103は、注文受付サーバー102から注文された品物の情報が通知されると、配達員管理部1031は注文された品物の種類分け情報と、配達員の評価データを照合して、配達対象物の配達に適した配達員一覧を抽出する。そして配達管理サーバー103は、抽出した配達員一覧において、設定されている優先順位順に、配達員の通信携帯端末104へ配達依頼を行う。
ここで図3は、注文された品物の種類分け情報の一例である。配達管理サーバー103には、注文受付サーバー102から配達管理サーバー103へ注文された品物が通知されるときに、品物の情報として、温度の種類分け201の内の1つの情報と、形状の種類分け202のうちの1つの情報が付与されて通知される。
注文受付サーバー102において、品物の種類分け情報は、あらかじめ注文可能な品物を登録する際に同時に登録される。さらに配達管理サーバー103では、温度の種類分け201の情報に関する一覧の情報と、形状の種類分け202の情報に関する一覧の情報が登録される。
なお、図3において温度の種類分けの例として、冷凍、冷たい、常温、ぬるい、温かい、熱いの6段階とし、あるいは形状の種類分けとして、液体、ゼリー状、かたよる、混ざりやすい、かた崩れしやすい、かた崩れしにくいの6段階としているが、段階数はこれに限られず任意に変更可能である。
図4,図5,図6は、配達員管理部1031を用いて配達員への依頼を行うときに使用する配達員の評価データと評価基準の例である。言い換えると、過去に配達技術の判定が行われた各配達員の判定結果を利用して配達員の抽出を行う場合における、抽出基準の例を示している。
図4は、配達員評価データ301と、評価データ項目302と、配達員の評価の判定用偏差値データ303の例を示している。
配達員評価データ301では、評価データ項目302に示しているように、配達員ごとに、お客様評価の評価値、温度変化の評価値、配達速度の評価値、揺れの頻度の評価値、揺れの強度の評価値、衝撃回数、揺れの全体評価のそれぞれのデータ項目の評価値が記録されている。
判定用偏差値データ303には、配達員評価データ301と同様のデータ項目であって、その偏差値が記録されている。
なお、配達員評価データ301は、配達が完了した時と配達先であるお客様からの評価から作成される。評価データ項目302には、配達員の評価データの各項目の評価内容が記録されている。判定用偏差値データ303には、配達員の配達回数と、評価対象となる偏差値データが記録される。特に判定用偏差値データ303では、配達完了後に配達員が評価された後に、それぞれの項目の評価値となる偏差値を記録しておき、前回までの配達員の評価データとして使用する。
図5は、図4に示した配達員評価データ301においてお客様評価の評価値の評価基準の例を示した図である。
同様に、図6は、温度変化の評価値の評価基準、揺れの頻度の評価基準、衝撃回数の評価基準、配達速度の評価基準、揺れの強度の評価基準、揺れの総合評価の評価基準の例を示した図である。
なお図6において、配達速度に関しては、標準的な層度である場合に最も評価値を高くしている。これは、標準より速いまたは遅いということは、法定速度違反や周りを顧みない速度を出している疑いがあり、また、標準的な速度ではない場合には、配達予定時間から外れる可能性があり、配達依頼した店舗側と、配達を受ける側の時間管理が計画できなくなるためである。
図7は、配達員管理部1031を用いて、配達員を照合する際の配達員の抽出フローを示している。すなわちこのフローは、配達員を抽出するフローを示している。このフローを利用して、配達員管理部1031により配達員への依頼を行うことができる。
ここで図7に示したフローについて具体的に説明する。なお図8は、図7のフローにおける具体的な抽出の条件判定の例を示している。
まず配達員管理部1031は、品物に設定された温度の種類と外気温を使って、抽出の条件判定401(図8参照)を行う(S101)。なおこの工程において、温度条件を抽出条件とする場合に抽出条件判定が〇であるものとし、温度条件を抽出条件としない場合を×とする。
ここで抽出条件判定が〇である場合には、配達員管理部1031は、温度の種類と温度変化及び配達速度の評価値による抽出条件402(図8参照)を取得する(S102)。抽出状態判定が×である場合には、この工程は省略する。
配達員管理部1031は、形状の種類と揺れ及び配達速度の評価値を使った抽出条件403(図8参照)を取得する(S103)。
配達員管理部1031では、取得した抽出条件を使い、配達員を選別する(S104)。
配達員管理部1031は、選別した配達員一覧を、お客様評価、配達速度の評価値、揺れの総合評価の評価値を使って、項目404(図8参照)において設定された優先順位が高い順に優先順位づけをする(S105)。
これにより、注文された配達物に対して、最適な配達員を抽出することができる。
なお、このようにして抽出された配達員をよる配達が行われるフローは、例えば以下のようになる。
通信携帯端末104は、配達依頼受付部1041にて配達依頼を受け付け、配達依頼を受領すると、配達管理サーバー103へ配達依頼の受領を通知する。また、通信携帯端末104が配達依頼の受領通知を受けて配達手配が完了すると、配達管理サーバー103は、注文受付サーバー102に配達手配の完了を通知する。
配達管理サーバー103では、配達員管理部1031を用いて配達員への依頼が行われたときに、注文と会計が通知される。店員は、POSサーバー101にて注文と会計の完了を受けて、品物の準備を行う。
品物が準備され、店舗にて配達員に品物が渡されると、店員は、POSサーバー101の配達状況表示に表示される配達状況の設定を変更する。また、POSサーバー101では、配達状況の変更情報を配達管理サーバー103へ通知する。
配達管理サーバー103は、通知された配達状況の変更を、配達進捗管理部1032に保持する。また、配達状況の変更の情報は、配達進捗管理部1032に保持された後、POSサーバー101から配達員が持つ通信携帯端末104に通知される。その後、通信携帯端末104は、データ収集/送信部1042を使ってデータの収集を開始する。
位置データ取得部1043とセンサーデータ取得部1044では、配達員による配達物の配達中に、データの取得が行われる。また、位置データ取得部1043では、GPSを用いて、配達員の位置データを取得する。
ここで、センサーデータ取得部1044は、配達用かばん・かご等の配達容器105に搭載されている温度センサー1051による温度情報と、加速度センサー1052による加速度情報にかかるセンサーデータを取得する。位置データ取得部1043と、センサーデータ取得部1044が取得したデータは、データ収集/送信部1042に収集される。
データ収集/送信部1042は、位置データ取得部1043とセンサーデータ取得部1044からデータを収集した後に、一定間隔毎に集計を行う。さらに、データ収集/送信部1042は、一定間隔毎に計測したデータを配達管理サーバー103に送信する。
データ収集/送信部1042によって送信されたデータは、配達管理サーバー103の配達物状況収集部1035において受信する。配達物状況収集部1035では、配達経路管理部1033、配達物状況管理部1034に受け取ったデータを通知する。
配達進捗管理部1032では、通知されたデータから配達進捗に関するデータを保存し、蓄積する。配達経路管理部1033では、通知されたデータから現在配達員の位置と使用している経路を保存する。
配達物状況管理部1034では、通知されたデータから、位置、揺れ、温度を保存し蓄積する。また、配達物状況管理部1034では、通知されたデータと過去の履歴を比較し、配達員の評価を行う。
次に、図9は、データ収集/送信部1042が生成する送信データの生成するフローを示している。データ収集/送信部1042は、移動通信携帯端末でのデータ集計フローにより、各センサーデータのデータ収集と計算を行い、送信データを作成して送信する。ここで、図10の計算方法5011は、送信するデータの項目と、その計算方法である。また、データ項目5012は、送信するデータの項目と内容を示している。
ここで、図9に示したデータ集計フローについて説明する。
通信携帯端末104では、現在時刻を取得する(S201)。
また、通信携帯端末104は、位置データを取得する(S202)。
また、通信携帯端末104は、配達容器105に設けられた温度センサー1051から、温度データを取得する(S203)。
また、通信携帯端末104で、配達容器105に設けられた加速度センサー1052から、取得されたデータの一覧を取得する。例えば、通信携帯端末104は、加速度センサー1052により取得された、配達容器105の傾斜を表す傾斜データの一覧を取得する(S204)。
ここで図11に示すように、データ収集/送信部1042では、温度センサー1051及び加速度センサー1052によるセンサーデータを取得する。また図12は、温度センサー1051と加速度センサー1052のセンサーデータ取得方法を示している。
図9に戻り、通信携帯端末104では、データ収集/送信部1042に、取得されたデータを蓄積する(S205)。
通信携帯端末104は、データ収集/送信部1042に蓄積されたデータについて、図10に示すように、移動距離、速度、変化温度、揺れの頻度、揺れの強度、衝撃回数の項目について、それぞれの計算方法で計算を行う(S206)。そして通信携帯端末104では、この計算結果データと、時刻、位置情報のデータを加えたものを、送信データとして用いることができる(S207)。
通信携帯端末104では、以上の手順による送信データの作成及びデータ送信を、配達中繰り返すことができる(S208)。
図13は、データ収集/送信部1042から送られた送信データを、配達物状況収集部1035で受け取った後のデータの編集と保持を行うフローの一例を表す。配達物状況収集部1035では、評価データ作成フローにより、データ収集/送信部1042から受信した送信データから、評価データを作成することができる。
すなわち、図13に示した評価データ作成フローでは、図7に示したフローにおいて送信されたデータから、各評価データの算出方法6011を使用して、速度、変化温度、揺れの頻度、揺れの強度、衝撃回数、揺れの総合評価の偏差値を計算する。
ここで図14に示した算出方法6011は、図13の評価データ作成フローで評価データを作成するときに計算する項目と、計算方法の例である。
また図15に示したデータ項目6012は、算出方法6011で取得し、平均・標準偏差で算出された偏差値とともに、配達管理サーバー103に保存、蓄積されるデータ項目の一覧の例である。
ここで、図13に示した評価データ作成フローについて説明する。
配達管理サーバー103では、通信携帯端末104から受け取った送信データ内の位置情報から、周辺位置の計算をする(S301)。
配達管理サーバー103は、保存・蓄積している異常値ではないデータ項目6012から、周辺位置の範囲にあるデータのうち異常でないデータを取得する(S302)。
配達管理サーバー103は、保存・蓄積している異常値ではないデータ項目6012を使い、平均と標準偏差を計算する(S303)。
配達管理サーバー103は、計算された平均と標準偏差から、今回の通信携帯端末104からの送信により通知されたデータの偏差値を計算する(S304)。(図14参照)
配達管理サーバー103は、算出された偏差値は、送信データと関連付けて保存、蓄積する。なおこのとき、偏差値が標準偏差から異常に外れた、偏差値35から65の範囲にないデータを検出した時は、異常値として異常フラグを記録しておく(S305)。これにより、異常値として記録されたデータは、次回以降からの算出方法6011で行う平均などの算出時に使用されないようにすることができる。
これにより配達管理サーバー103では、計算された偏差値から導き出された評価点や、異常フラグ等、図15に示したデータ項目について、保存、蓄積を行うことができる。
配達の完了後、配達員は、通信携帯端末104から、配達完了した旨を、配達管理サーバー103に通知する。配達管理サーバー103では、配達物状況管理部1034にて配達完了を記録する。
その後、配達物状況管理部1034は、配達中に作成した送信データと紐づいた評価データを集計し、配達員と紐づけて、配達員管理部1031に記録する。
ここで図16に示したフローは、配達完了後に行う配達員の総合的に評価するデータ作成方法の一例である。図16に示したフローは、配達物状況管理部1034が配達完了を記録後、配達中に保存・蓄積されたデータと、全配達員の評価データにある判定用偏差値データ303を使用して計算を行う。
ここで図17は、配達員の評価データの計算方法7011を示している。計算方法7011によって計算された偏差値は、評価基準304~310により評価点に変換される。そしてこの評価点は、配達員管理部1031が有する配達員評価データ301に反映され、次回以降の配達において、配達員の選択を行う際に用いられる。
ここで図16に示したフローについて、より詳細に説明する。
配達管理サーバー103は、全配達員の評価データから、各偏差値の標準偏差を取得する(S401)。
配達管理サーバー103は、対象である配達員の今回の配達により保存、蓄積されたデータから、夫々の項目の偏差値についての平均値を計算する(S402)。
配達管理サーバー103は、今回の配達の偏差値の平均と、この配達員の今までの偏差値から、過去を含めたこの配達員の偏差値平均を計算する(S403)。
配達管理サーバー103は、過去を含めたこの配達員の偏差値平均と、全配達員の標準偏差から、配達員の偏差値を決定する(S404)。
配達管理サーバー103は、例えば図17の計算方法7011を利用して、配達員の偏差値、評価点を決定する(S405)。具体的には、配達管理サーバー103は、お客様評価については偏差値を算出し、温度変化、配達速度、揺れの頻度、揺れの強度、衝撃回数、揺れの全体評価については偏差値から評価点を決定する。
配達管理サーバー103は、決定した配達員の偏差値と評価点を、配達員評価データ301に記録する(S406)。
これにより、配達員が配達に使用するかばん・かご等に、加速度センサーや温度センサーを設置し、配達物の揺れ、温度等の情報を、配達中のセンサーからセンサーデータとして収集することができる。このセンサーデータに基づき、配達する食品がどれだけ保護されて配達されているかを定量化することができる。
言い換えると、配達員による配達中の食品の取り扱いや、配達中の運転の慎重や適切さを確認できるようになる。
また、得られたセンサーデータを集計した上で、評価値に変換することができる。さらに、センサーデータを集計して設定された評価値は、配達時の配達員の選択や、配達依頼者への配達員評価の提示に利用することができる。
したがって、配達員の状況を管理することができることに加え、評価された配達物の扱い方と、配達員と、配達経路を紐づけて評価できる。
また、配達員に対して得られた配達評価をフィードバックすることができ、配達品質の向上をはかることができる。
また、評価情報に基づいて、配達依頼者が配達する食品の特性に合わせた配達員と経路の選択を可能とすることも可能となる。例えば、食品の形状や温度にあわせて、配達員を選択することも可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述したような各配達員にかかる評価の項目や、評価の段階数、評価のつけ方等は一例であり、自在に変更することができる。
1 配達技術評価システム
2 配達技術評価システム
11 センサー
12 通信携帯端末
13 配達管理サーバー
101 POSサーバー
102 注文受付サーバー
103 配達管理サーバー
104 通信携帯端末
105 配達容器
301 配達員評価データ
302 評価データ項目
303 判定用偏差値データ
1011 配達状況表示部
1021 注文部
1022 会計部
1031 配達員管理部
1032 配達進捗管理部
1033 配達経路管理部
1034 配達物状況管理部
1035 配達物状況収集部
1041 配達依頼受付部
1042 データ収集/送信部
1043 位置データ取得部
1044 センサーデータ取得部
1051 温度センサー
1052 加速度センサー
5011 計算方法
5012 データ項目
6011 算出方法
6012 データ項目
7011 計算方法

Claims (6)

  1. 車両を利用して、配達容器に格納された配達物を配達する配達員の配達技術を判定する配達技術評価システムであって、
    前記配達容器に設置され、前記配達物の状態と、配達にかかる走行状態と、の情報をセンサーデータとして取得するセンサーと、
    配達員が所持し、位置情報の取得が可能であるとともに、前記センサーとの通信接続が可能である通信携帯端末と、
    前記通信携帯端末に対し、通信回線を介して通信接続される配達管理サーバーと、を備え、
    前記センサーは、
    配達物の配達中において、所定の時間間隔でセンシングを行うことにより前記センサーデータを取得して、前記通信携帯端末に送信し、
    前記通信携帯端末は、
    前記センサーから受信した前記センサーデータと、取得された前記位置情報と、を前記配達管理サーバーに送信し、
    前記配達管理サーバーは、
    前記通信携帯端末から受信した前記センサーデータ及び前記位置情報と、に応じて第1の評価値を算出して蓄積するとともに、顧客から取得した顧客評価値である第2の評価値を蓄積し、
    前記第1の評価値と、前記第2の評価値と、に応じて前記配達員の配達技術を判定する、
    配達技術評価システム。
  2. 顧客からの注文情報を受け付けるとともに、受け付けられた前記注文情報を前記配達管理サーバーに送信する注文受付システムをさらに備え、
    前記配達管理サーバーは、
    蓄積された複数人の前記配達員に関連付けられた前記第1の評価値及び前記第2の評価値に応じて、最適な配達員を抽出する
    請求項1に記載の配達技術評価システム。
  3. 前記配達管理サーバーは、
    評価項目として、前記センサーにより取得される前記配達物の温度変化の情報と、前記配達物にかかる揺れの頻度の情報と、揺れの強度の情報と、前記通信携帯端末により取得される前記位置情報に応じて算出された配達速度の情報と、を設定し、
    前記設定された夫々の評価項目の評価値を蓄積して前記第1の評価値として用い、前記配達員の配達技術を判定する、
    請求項1又は請求項2に記載の配達技術評価システム。
  4. 前記配達管理サーバーは、
    前記配達物の温度又は形状の種類の少なくとも一方に応じて配達物の種類を分類し、
    分類された配達物の種類毎に、前記設定された夫々の評価項目の評価値を蓄積する
    請求項3に記載の配達技術評価システム。
  5. 前記通信携帯端末は、
    前記センサーに対して、近距離通信のネットワークを利用した通信接続を行うとともに、
    前記配達管理サーバーに対して、前記近距離通信のネットワークとは異なるネットワークを利用して通信接続を行う、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の配達技術評価システム。
  6. 前記センサーは、
    前記配達物の温度変化の情報を取得する温度センサーと、
    前記配達物にかかる揺れの頻度の情報と、揺れの強度の情報と、を取得する加速度センサーと、を含む
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の配達技術評価システム。
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