JP2022134353A - 信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システム - Google Patents

信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システム Download PDF

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Abstract

【課題】コストを抑えて信号機の状態を監視する。【解決手段】信号機監視装置1が、信号機における全体合計電流について計測する電流センサの出力を受けて合計電流検出結果を取得する電流取得部1Aと、複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサの出力を受けて個別電圧検出結果を取得する電圧取得部1Bと、電流取得部1Aで取得された合計電流検出結果、及び電圧取得部1Bで取得された個別電圧検出結果、に基づいて、信号機の現示状態を判定する状態判定部1Cと、状態判定部1Cによる判定結果に基づいて信号機の状態を表す状態情報を生成する情報生成部1Dと、情報生成部1Dで生成された状態情報を出力する情報出力部1Eと、を備えたことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、鉄道線路脇に設置された信号機の状態を監視する信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムに関する。
鉄道における列車の通過を制御するために、運転士から視認しやすいように鉄道線路脇の各所に信号機が設置されている。信号機は、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す機器であり、従来、このような信号機の状態を監視する装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の装置では、各信号現示における信号機の電球、もしくはLED等の信号灯器の通電状態が計測され、その計測結果に基づいた信号機の異常検知が行われることとなっている。
特開2008-143368号公報
ここで、信号機の通電状態を計測するに当たっては、多くの場合、各信号現示について設置された電流センサ及び電圧センサで計測が行われる。そして、信号機の状態を監視する装置は、それら複数の電流センサ及び電圧センサの出力を受けて異常検知を行うように構成されている。ここで、電流センサ及び電圧センサは高価であることが多く、そのような電流センサ及び電圧センサを複数必要とする上記の装置では、信号機の状態監視に関するコストが高くなりがちである。
従って、本発明は、上記のような事情に着目し、コストを抑えて信号機の状態を監視することができる信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、信号機監視装置は、鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサの出力を受けて、前記部分合計電流又は前記全体合計電流に関する合計電流検出結果を取得する、前記電流センサと同数設けられた電流取得部と、前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサの出力を受けて、前記個別動作電圧に関する個別電圧検出結果を取得する、前記電圧センサと同数設けられた電圧取得部と、前記電流取得部で取得された前記合計電流検出結果、及び、前記電圧取得部で取得された前記個別電圧検出結果、に基づいて、前記信号機の現示状態を判定する状態判定部と、前記状態判定部による判定結果に基づいて前記信号機の状態を表す状態情報を生成する情報生成部と、前記情報生成部で生成された前記状態情報を出力する情報出力部と、を備えたことを特徴とする。
上記の信号機監視装置によれば、電流センサと同数の電流取得部は、全現示数よりも少数の電流センサの出力を受けるものとなっている。つまり、上記の信号機監視装置によれば、必要とする電流センサの設置数が抑えられることから、その分、コストを抑えて信号機の状態を監視することができる。
ここで、前記状態判定部は、前記個別電圧検出結果について当該個別電圧検出結果に対応する信号現示の点消灯を判定する点消灯判定基準と、前記合計電流検出結果について、前記点消灯判定基準に基づいて点灯状態が判定されたにも関わらず十分な電流が流れない点灯故障にあるか十分な電流が流れる非故障にあるかを判定する故障判定基準と、前記点灯状態に対応する前記個別電圧検出結果が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定する電圧判定基準と、前記非故障にある前記合計電流検出結果が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定する電流判定基準と、を有しており、前記状態判定部が、前記点消灯判定基準に基づいて、前記複数の信号現示のうちの何れか一の信号現示が前記点灯状態にあるか、前記複数の信号現示が何れも消灯状態にある滅灯異常にあるか、前記複数の信号現示のうち2以上の信号現示が前記点灯状態にある多灯異常にあるかを判定し、前記点灯状態にあると判定された前記一の信号現示について、前記故障判定基準に基づいて前記点灯故障にあるか前記非故障にあるかを判定するとともに、前記非故障にあると判定された場合には、前記電圧判定基準及び前記電流判定基準に基づいて、前記一の信号現示について点灯してはいるが警報を要する点灯警報にあるか否かを判定することが好適である。
この構成によれば、信号機の現示状態について、点消灯判定基準、故障判定基準、電圧判定基準、及び電流判定基準を用いた判定により、滅灯異常、多灯異常、一の信号現示の点灯正常、点灯故障、及び点灯警報の何れであるか詳細に判定することができる。また、点灯故障だけでなく点灯警報が判定されることで、信号機における故障の予兆を効果的に捉えることができる。
また、前記電圧判定基準が、前記個別電圧検出結果について正常値と判定される電圧正常範囲を示し、前記電流判定基準が、前記合計電流検出結果について正常値と判定される電流正常範囲を示し、前記状態判定部は、前記一の信号現示の前記個別電圧検出結果が前記電圧正常範囲に収まり且つ前記非故障である前記合計電流検出結果が前記電流正常範囲に収まる場合に点灯正常と判定し、前記一の信号現示の前記個別電圧検出結果が前記電圧正常範囲から外れる場合又は前記非故障である前記合計電流検出結果が前記電流正常範囲から外れる場合に前記点灯警報と判定することが好適である。
この構成によれば、点灯状態にある一の信号現示について、個別電圧検出結果及び非故障の合計電流検出結果を電圧正常範囲及び電流正常範囲と対比することで、点灯正常と点灯警報の何れにあるかを高い確度で判定することができる。
また、前記状態判定部は、前記個別電圧検出結果について、前記点消灯判定基準に基づいて判定される前記滅灯異常、前記多灯異常、及び前記電圧判定基準に基づいて判定される電圧正常、電圧警報、の4つの電圧状態と、前記合計電流検出結果について、前記故障判定基準に基づいて判定される前記点灯故障、及び前記電流判定基準に基づいて判定される電流正常、電流警報、の3つの電流状態と、を表形式で組合せ、表の各欄に識別子が割り振られたマトリックス表を有しており、前記状態判定部が、前記点消灯判定基準、前記電圧判定基準、前記故障判定基準、及び前記電流判定基準、に基づく前記合計電流検出結果及び前記個別電圧検出結果それぞれの判定結果が前記マトリックス表の何れの欄に相当するかを識別することで、前記現示状態が、前記滅灯異常、前記多灯異常、前記点灯故障、前記点灯警報、及び点灯正常、の何れであるかを判定し、当該現示状態の判定結果を、識別された欄の前記識別子とともに前記情報生成部に引渡し、前記情報生成部が、前記判定結果と前記識別子とを対応付けて前記状態情報を生成することが好適である。
この構成によれば、信号機の現示状態について、合計電流検出結果及び個別電圧検出結果の判定結果をマトリックス表と対比することで、滅灯異常、多灯異常、点灯正常、点灯故障、及び点灯警報の何れであるか処理負担を抑えて判定することができる。また、判定結果とマトリックス表における対応欄の識別子とが対応付けられて状態情報が生成されることから、状態情報の出力先において、信号機の現示状態を良好に把握することができる。
また、上記課題を解決するために、信号機監視システムは、鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサと、前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサと、上述の信号機監視装置と、を備えたことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、信号機システムは、鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機と、前記信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサと、前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサと、上述の信号機監視装置と、を備えたことを特徴とする。
上記の信号機監視システム及び信号機システムによれば、何れも上述の信号機監視装置を備えることから、コストを抑えて信号機の状態を監視することができる。
上述の信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムによれば、コストを抑えて信号機の状態を監視することができる。
信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムの一実施形態の概略構成図である。 信号機監視装置の一実施形態の概略構成図である。 図1及び図2に示されている信号機監視装置が有する機能ブロックを示す模式図である。 図1~図3に示されている信号機監視装置における検出結果の取得から信号機の状態情報の生成に至るまでの処理の流れを表した模式的なフローチャートである。 図1~図3に示されている信号機監視装置における検出結果の時間変化の一例を示すタイムチャートである。 電圧取得部で取得された個別電圧検出結果に関する判定基準を示す模式図である。 電流取得部で取得された合計電流検出結果に関する判定基準を示す模式図である。 状態判定部において信号機の現示状態の判定に用いられるマトリックス表を示す模式図である。 図8に示されているマトリックス表の各欄に割り振られている識別子の一例を示す図である。 図4のフローチャートで表される処理によって信号機の状態情報が生成される様子を、図5に示されているタイムチャートに応じて示す図である。 図3に示されている情報出力部が読出し要求に応じて信号機の状態情報を出力する処理の流れを表した模式的なフローチャートである。
以下、信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムの一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、信号機監視装置、信号機監視システム、及び信号機システムの一実施形態の概略構成図である。
この図1には、信号機監視装置1を備える信号機監視システム7と、そのような信号機監視システム7を含む信号機システム8が示されている。信号機システム8は、信号機81と、信号機電源82と、1つの電流センサ2と、5つの電圧センサ3と、信号機監視装置1と、を主要な構成要素として備えている。そして、この信号機システム8において、1つの電流センサ2と、5つの電圧センサ3と、信号機監視装置1と、が信号機監視システム7を構築している。
信号機81は、運転士から視認しやすいように鉄道線路脇に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて5つの信号現示を切替え可能に表す。本実施形態では、1つの赤色灯(R)、2つの黄色灯(Y)、及び1つの緑色灯(G)、の4つの信号灯器の点灯/非点灯を用いて、R現示、YY現示、Y現示、YG現示、G現示、の5つの信号現示を切替え可能に表すものとなっている。
信号機電源82は、5つの信号現示に対して開閉接点821を介して交流電源を供給する。信号機システム8では、5つの開閉接点821のうちの一の開閉接点821が選択的に閉じられ、他の開閉接点821が開放されることで一の信号現示が切替え可能に表示されることとなる。
電流センサ2は、信号機電源82から5つの開閉接点821へと向かう基幹線に1つ設けられ、当該基幹線を流れる電流を計測する周知のセンサである。これにより、電流センサ2は、信号機81における動作電流を5つの信号現示の全体合計電流Iについて計測するものとなっている。また、電流センサ2は、クランプ型の電流センサが好適であるが、他の非接触型の電流センサ、あるいは接触型の電流センサでもよい。このようにして、本実施形態では、信号機81における全現示数である5つよりも少数の1つの電流センサ2が設けられている。
電圧センサ3は、5つの開閉接点821それぞれの接点電圧を計測するように5つが設けられた周知のセンサである。これにより、5つの電圧センサ3は、5つの信号現示それぞれの個別動作電圧V(R),V(YY),V(Y),V(YG),V(G)を計測するものとなっている。
信号機監視装置1は、1つの電流センサ2から全体合計電流Iが入力されるとともに5つの電圧センサ3から5つの個別動作電圧V(R),・・・,V(G)が入力されて、信号機81の状態を監視する装置である。以下、この信号機監視装置1の構成について詳細に説明する。
図2は、信号機監視装置の一実施形態の概略構成図である。
信号機監視装置1は、図2に示したように、電流信号処理部11と、電圧信号処理部12と、MPU13と、RS485伝送部14と、電源部15と、発振子16と、リセットIC17と、を備えている。
電流信号処理部11は、電流センサ2が接続され、電流センサ2が検出した全体合計電流I(電流波形)の信号処理を行う。ここで、電流信号処理部11は、図2に示した例では1つ設けられているが、複数設けられることとしてもよい。つまり、図2に示した信号機監視装置1は、電流センサ2を1つだけ接続可能としているが、複数接続可能としてもよい。図2に示した例では、電流センサ2が信号機81の全体合計電流Iを検出するように1つだけ設置されており、信号機監視装置1には、電流信号処理部11が、電流センサ2と同数の1つだけ設けられている。
電流信号処理部11は、半波整流回路111と、積分回路112と、第1非反転増幅器113と、第2非反転増幅器114と、を備えている。半波整流回路111は、電流センサ2が検出した電流波形について半波整流を行う回路であり、積分回路112は整流波形に対して積分処理を施して直流波形へと均す回路である。第1非反転増幅器113は、積分回路112を通過した直流波形について、所定倍(例えば3.3倍)に増幅する非反転増幅回路である。第2非反転増幅器114は、第1非反転増幅器113で増幅された直流波形について、さらに所定倍(例えば40倍)に増幅する非反転増幅回路である。第2非反転増幅器114は、直流波形が表わす直流の電流値が小さい場合でも後段のADコンバータにおいて十分な精度でデジタル信号に変換できるように増幅するものである。
電圧信号処理部12は、電圧センサ3が接続され、電圧センサ3が検出した個別動作電圧V(R),・・・,V(G)(電圧波形)の信号処理を行う。電圧信号処理部12は、電圧センサ3と同数の5つが設けられている。
各電圧信号処理部12は、変圧器121と、半波整流回路122と、積分回路123と、非反転増幅器124と、を備えている。変圧器121は、電圧センサ3が検出した電圧波形を、電圧センサ3とは電気的に絶縁された状態で受け取るものである。半波整流回路122は、変圧器121が受け取った電圧波形について半波整流を行う回路であり、積分回路123は整流波形に対して積分処理を施して直流波形へと均す回路である。非反転増幅器124は、積分回路123を通過した直流波形について、所定倍(例えば3.6倍)に増幅する非反転増幅回路である。非反転増幅器124は、直流波形が表わす直流の電圧値が小さい場合でも後段のADコンバータにおいて十分な精度でデジタル信号に変換できるように増幅するものである。
MPU13は、CPU(Central Processing Unit)等を有するマイクロプロセッサである。MPU13は、後述する各種動作等を内蔵するメモリに記憶されたプログラムにより実行する。また、MPU13は、ADコンバータ131,132,133と、UART134,135と、を備えている。
ADコンバータ131は、電流信号処理部11における第1非反転増幅器113で増幅された直流の電流波形が入力され、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ADコンバータ132は、電流信号処理部11における第2非反転増幅器114で増幅された直流の電流波形が入力され、アナログ信号をデジタル信号に変換する。ADコンバータ133は、電圧信号処理部12における非反転増幅器124で増幅された直流の電圧波形が入力され、アナログ信号をデジタル信号に変換する。また、ADコンバータ131,132は、電流信号処理部11の数と同数が設けられ、ADコンバータ133は、電圧信号処理部12の数と同数が設けられている。図1の場合であれば、ADコンバータ131,132が、それぞれ1チャンネルずつ設けられ、ADコンバータ133が5チャンネル設けられている。
UART134は、RS485伝送部14へ送信するパラレルデータをシリアルデータに変換し、RS485伝送部14から受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するインターフェース回路である。UART134は、MPU13で演算された信号機81の状態を表す状態情報をシリアルデータとして出力する。また、UART134は、RS485伝送部14が受信した信号機81の監視に関する各種指示信号等が入力されパラレルデータとしてMPU13内に出力する。UART135は、各種設定用のPC5とシリアル通信するためにパラレルデータをシリアルデータに変換する。また、PC5から受信したシリアルデータをパラレルデータに変換する。
RS485伝送部14は、UART134から入力された情報等を外部機器4に出力する。また、RS485伝送部14は、外部機器4から入力された各種指示信号等をUART134に出力する。本実施形態では、信号機監視装置1と外部機器4との間はRS485規格により通信を行っているが、RS485規格に限らず、有線、無線を問わず他の通信規格であってもよい。
電源部15は、電源6から供給された電力を信号機監視装置1の各ブロックが必要とする電圧等に変換して供給する。
発振子16は、例えば水晶発振子により構成され、MPU13が動作するためのクロック信号を生成する。
リセットIC17は、電源6の出力電圧がMPU13の動作電圧以上になったことを監視し、MPU13へのリセット信号を解除することでMPU13を起動させる周知の回路である。
外部機器4は、信号機監視装置1が出力した情報を受信する。外部機器4は、RS485伝送部41と、マイコン回路42と、を備えている。RS485伝送部41は、信号機監視装置1から出力された情報を受信する。マイコン回路42は、マイクロプロセッサ等を備え、信号機監視装置1から受信した情報に基づいて、例えば内部への蓄積や監視センター等への送信等の処理を行う。
PC5は、信号機監視装置1の各種設定用の端末等となるコンピュータである。PC5は、設定等の必要な際に接続される。電源6は、信号機監視装置1へ電力(例えば直流5V)を供給する。
本実施形態では、以上に説明した信号機監視装置1において、以下に説明する機能ブロックが構築される。
図3は、図1及び図2に示されている信号機監視装置が有する機能ブロックを示す模式図である。
本実施形態の信号機監視装置1は、1つの電流取得部1Aと、5つの電圧取得部1Bと、状態判定部1Cと、情報生成部1Dと、情報出力部1Eと、を備えている。
1つの電流取得部1Aは、電流信号処理部11、及びMPU13のADコンバータ131,132によって構築される機能ブロックである。電流取得部1Aは、信号機における動作電流を5つの信号現示の全体合計電流Iについて計測する電流センサ2の出力を受けて、全体合計電流Iに関する合計電流検出結果を取得する、電流センサ2と同数設けられた1つの機能ブロックである。
5つの電圧取得部1Bは、各々、電圧信号処理部12、及びMPU13のADコンバータ133によって構築される機能ブロックである。電圧取得部1Bは、5つの信号現示それぞれの個別動作電圧V(R),・・・,V(G)を計測する5つの電圧センサ3の出力を受けて個別電圧検出結果を取得する、電圧センサ3と同数設けられた5つの機能ブロックである。
ここで、本実施形態では、信号機81が、日本における2種類の商用電源の周波数の周期である1/50秒周期と1/60秒周期の中から選択された一の周期を有する交流電流及び交流電圧を全体合計電流I及び個別動作電圧V(R),・・・,V(G)として動作する。このとき、電流取得部1A及び電圧取得部1Bは、上記の2種類の周期の最小公倍数の整数倍をサンプリング時間とし、当該サンプリング時間中おける一定間隔毎のサンプリング値に基づいて検出結果を取得する。具体的には、1/50秒周期と1/60秒周期の最小公倍数である100m秒の整数倍(ここでは2倍)である200m秒がサンプリング時間として採用されている。そして、この200m秒の間に、1m秒間隔で得られる200個のサンプリング値の平均値が電流取得部1A及び電圧取得部1Bにおいて検出結果として取得される。電流取得部1A及び電圧取得部1Bでは、直流化及び増幅を経てデジタル値に変換された全体合計電流I及び個別動作電圧V(R),・・・,V(G)の平均値が検出結果として200m秒間隔で順次に取得される。取得された検出結果は、MPU13の内部メモリに記憶される。尚、本実施形態では、50Hz、60Hzの周期の最小の公倍数である100m秒をサンプリング時間に設定したが、公倍数であれば最小である必要はない。サンプリング時間の基準を100m秒に設定することにより、50Hz地域では5波形分の倍数、60Hz地域では6波形分の倍数のデータを処理することができる。そのため測定データにおける波形の山欠け等がなく測定が可能となり、両者の周波数の相違による影響を除外できる。
状態判定部1Cは、MPU13の動作によって構築される機能ブロックである。状態判定部1Cは、電流取得部1Aで取得された合計電流検出結果、及び、電圧取得部1Bで取得された個別電圧検出結果、に基づいて、信号機の現示状態を判定する。ここでの判定は、後述する様々な判定基準や、電圧状態と電流状態とを表形式で組合せた後述のマトリックス表を用いて行われる。
情報生成部1Dは、MPU13の動作によって構築される機能ブロックであり、状態判定部1Cによる判定結果に基づいて信号機81の状態を表す状態情報を生成する機能ブロックである。また、本実施形態では、情報生成部1Dで生成される状態情報には、状態判定部1Cでの判定に使われた合計電流検出結果及び個別電圧検出結果も含まれる。本実施形態では、情報生成部1Dが、MPU13の内部メモリに記憶されている検出結果を適宜に読み出して状態情報の生成に用いる。
情報出力部1Eは、MPU13におけるUART134及びRS485伝送部14によって構築される機能ブロックであり、情報生成部1Dで生成された状態情報を出力する。本実施形態では、外部機器4からの指示に応じてMPU13の内部メモリから状態情報を読み出して外部機器4へと出力する。
次に、上述した構成の信号機監視装置1の動作について図4~図11を参照して説明する。
図4は、図1~図3に示されている信号機監視装置における検出結果の取得から信号機の状態情報の生成に至るまでの処理の流れを表した模式的なフローチャートである。また、図5は、図1~図3に示されている信号機監視装置における検出結果の時間変化の一例を示すタイムチャートである。
電源が投入されて信号機監視装置1が起動すると、まず、電流取得部1A及び電圧取得部1Bによる取得処理S11が実行される。この取得処理S11では、信号機81の全体合計電流I及び個別動作電圧V(R),・・・,V(G)についての合計電流検出結果及び個別電圧検出結果がサンプリング時間毎に取得されてMPU13の内部メモリに記憶される。
次に、状態判定部1Cによって状態判定処理S12が実行される。状態判定処理S12では、電流取得部1Aで取得された合計電流検出結果、及び、電圧取得部1Bで取得された個別電圧検出結果、に基づいて、信号機の現示状態が判定される。
図5に示されている例では、R現示、YY現示、Y現示、YG現示、G現示、の5つの信号現示についての個別動作電圧V(R),・・・,V(G)に関する個別電圧検出結果V(R)’,・・・,V(G)’の時間変化が例示されている。また、信号機81の全体合計電流Iに関する合計電流検出結果I’の時間変化が例示されている。ここでの例では、時間経過に伴う一連の信号動作において、例えば図5中の最も左側の期間では信号機81がR現示となっており、これに伴って、合計電流検出結果I’が信号灯器の一灯分に相当する電流値となっている。また、R現示の個別電圧検出結果V(R)’が増大し、他の4つの信号現示の個別電圧検出結果V(YY)’,・・・,V(G)’は「0」となっている。また、その右隣の期間では信号機81がYY現示となっており、これに伴って、合計電流検出結果I’が信号灯器の二灯分に相当する電流値となっている。また、YY現示の個別電圧検出結果V(YY)’が増大し、他の4つの信号現示の個別電圧検出結果V(R)’,V(Y)’・・・,V(G)’は何れも「0」となっている。
状態判定処理S12では、信号機81の現示状態に応じて電流取得部1A及び電圧取得部1Bで取得された合計電流検出結果I’及び個別電圧検出結果V(R)’,・・・,V(G)’に基づいて現示状態が判定される。ここで、本実施形態では、信号機81の現示状態として、点灯正常、点灯故障、滅灯異常、多灯異常、及び点灯警報という5つの状態のうちの何れであるかが判定される。点灯正常は、5つの信号現示のうちの一の信号現示が正常に点灯している状態である。点灯故障は、個別電圧検出結果V(R)’,・・・,V(G)’に関わらず合計電流検出結果I’が点灯に要する十分な電流に達していない状態である。滅灯異常は、5の信号現示が何れも消灯状態にある異常状態である。多灯異常は、5つの信号現示のうち2以上の信号現示が点灯状態にある異常状態である。点灯警報は、一の信号現示について点灯しており故障や異常ではないが、合計電流検出結果I’ 個別電圧検出結果V(R)’,・・・,V(G)’が規定から外れていて警報を要する状態である。また、ここでいう正常に点灯とは、信号機として点灯、もしくは消灯が正しく視認できるよう、電球、LED等の灯器に応じて予め設定される。状態判定処理S12では、状態判定部1Cが有する様々な判定基準やマトリックス表を用いて、信号機81の現示状態が上記の5つの状態のうちの何れであるかが判定される。
図6は、電圧取得部で取得された個別電圧検出結果に関する判定基準を示す模式図であり、図7は、電流取得部で取得された合計電流検出結果に関する判定基準を示す模式図である。また、図8は、状態判定部において信号機の現示状態の判定に用いられるマトリックス表を示す模式図である。尚、図6では、個別電圧検出結果について、5つの信号現示の区別が捨象されて、信号現示を示す添え字(R),・・・,(G)等が省かれて示されている。以下、個別電圧検出結果については、基本的に添え字無しの「V’」を付して説明を続ける。
まず、図6に示されているように、状態判定部1Cは、個別電圧検出結果V’について点消灯判定基準V1及び電圧判定基準V2を有している。
点消灯判定基準V1は、信号現示の点消灯を判定するための基準値であり、第1点灯閾値V11と第2点灯閾値V12からなる。図6において信号現示の点消灯について示すグラフG1に示されているように、個別電圧検出結果V’が第1点灯閾値V11を超えると当該個別電圧検出結果V’に対応する信号現示が点灯状態にあると判定される。また、個別電圧検出結果V’が第2点灯閾値V12を下回ると当該個別電圧検出結果V’に対応する信号現示が消灯状態にあると判定される。
電圧判定基準V2は、点灯状態に対応する個別電圧検出結果V’が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定するための基準値であり、個別電圧検出結果V’について正常値と判定される電圧正常範囲VA1を示す。電圧判定基準V2は、正常範囲の第1下限値V21、正常範囲の第2下限値V22、正常範囲の第1上限値V23、及び正常範囲の第2上限値V24からなる。点灯状態に対応する個別電圧検出結果V’について、図6に示されているように、上昇→一定→下降という台形変化を示すときの各過程が電圧判定基準V2の各値と対比されて判定が行われる。
図6には、台形変化を示す個別電圧検出結果V’に対する電圧判定基準V2による判定についてグラフG2に示されている。このグラフG2に示されているように、上昇時及び一定時の個別電圧検出結果V’が正常範囲の第2下限値V22以上で正常範囲の第1上限値V23以下のときに正常と判定される。この範囲から外れるときには警報を要すると判定される。また、下降時の個別電圧検出結果V’については、正常範囲の第2上限値V24以下で正常範囲の第1下限値V21以上のときに正常と判定される。この範囲から外れるときには警報を要すると判定される。
次に、図7に示されているように、状態判定部1Cは、合計電流検出結果I’について故障判定基準I1及び電流判定基準I2を有している。
故障判定基準I1は、信号機81が点灯故障の状態にあるか非故障の状態にあるかを判定するための基準値であり、第1故障閾値I11と第2故障閾値I12からなる。図7には、信号機81の故障/非故障についてグラフG3に示されている。上述の点消灯判定基準V1に基づいて点灯状態が判定された場合に合計電流検出結果I’が第1故障閾値I11を超えると信号機81が非故障の状態にあると判定される。また、点灯状態が判定された場合の合計電流検出結果I’が第2故障閾値I12を下回ると信号機81が点灯故障の状態にあると判定される。
電流判定基準I2は、点灯状態が判定された場合の合計電流検出結果I’が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定するための基準値であり、合計電流検出結果I’について正常値と判定される電流正常範囲IA1を示す。電流判定基準I2は、正常範囲の第1下限値I21、正常範囲の第2下限値I22、正常範囲の第1上限値I23、及び正常範囲の第2上限値I24からなる。点灯状態のときの合計電流検出結果I’について、図7に示されているように、上昇→一定→下降という台形変化を示すときの各過程が電流判定基準I2の各値と対比されて判定が行われる。
図7には、台形変化を示す合計電流検出結果I’に対する電流判定基準I2による判定についてグラフG4に示されている。このグラフG4に示されているように、上昇時及び一定時の合計電流検出結果I’が正常範囲の第2下限値I22以上で正常範囲の第1上限値I23以下のときに正常と判定される。この範囲から外れるときには警報を要すると判定される。また、下降時の合計電流検出結果I’については、正常範囲の第2上限値I24以下で正常範囲の第1下限値I21以上のときに正常と判定される。この範囲から外れるときには警報を要すると判定される。
個別電圧検出結果V’及び合計電流検出結果I’に対する上記のような判定基準との判定結果に基づいて、信号機81の現示状態が判定される。この段階の判定に、図8に示されているマトリックス表M1が用いられる。
マトリックス表M1は、5つの個別電圧検出結果V’についての4つの電圧状態と、1つの合計電流検出結果I’についての3つの電流状態とを表形式で組合せた対応表である。
4つの電圧状態は、点消灯判定基準V1に基づいて判定される滅灯異常及び多灯異常と、電圧判定基準V2に基づいて判定される電圧正常及び電圧警報とからなる。滅灯異常は、5つの個別電圧検出結果V’の全てが消灯状態と判定される状態を指し、多灯異常は、2以上の個別電圧検出結果V’が点灯状態と判定される状態を指す。電圧正常は、一の個別電圧検出結果V’のみについて点灯状態と判定され、且つ当該個別電圧検出結果V’が正常と判定される状態を指す。電圧警報は、一の個別電圧検出結果V’のみについて点灯状態と判定され、且つ当該個別電圧検出結果V’が要警報と判定される状態を指す。
3つの電流状態は、故障判定基準I1に基づいて判定される点灯故障と、電流判定基準I2に基づいて判定される電流正常及び電流警報とからなる。点灯故障は、合計電流検出結果I’が小さくて故障と判定される状態である。電流正常は、合計電流検出結果I’が大きくて非故障と判定され、且つ当該合計電流検出結果I’が正常と判定される状態である。電流警報は、合計電流検出結果I’が非故障と判定され、且つ当該合計電流検出結果I’が要警報と判定される状態である。
そして、このマトリックス表M1では、電圧状態が滅灯異常である場合、多灯異常である場合、及び電流状態が点灯故障である場合、の全てが、図8中に×印で示されているように信号機81の現示状態について故障と判断される。また、電圧状態が電圧警報である場合、又は電流状態が電流警報である場合に、図8中に△印で示されているように信号機81の現示状態について要警報と判断される。そして、電圧状態が電圧正常で且つ電流状態が電流正常である場合にのみ、図8中に〇印で示されているように信号機81の現示状態について正常と判断される。
図4の状態判定処理S12では、5つの個別電圧検出結果V’に対する判定結果と、1つの合計電流検出結果I’に対する判定結果が、マトリックス表M1の何れの欄に相当するかが識別される。これにより、信号機81の現示状態について故障、要警報、及び正常のうちの何れであるかが把握される。
ここで、本実施形態では、上記のマトリックス表M1の各欄に識別子が割り振られている。
図9は、図8に示されているマトリックス表の各欄に割り振られている識別子の一例を示す図である。
この図9の例では、マトリックス表M1における12個の欄に、「11,・・・,43」という12個の数字からなる識別子が割り振られている。この識別子では、「11,12,13」の識別子が故障のうちの滅灯異常に対応し、「41,42,43」の識別子が故障のうちの多灯異常に対応する。また、「21,31」の識別子が故障のうち点灯故障に対応している。また、「22,32,33」は、電流及び電圧の少なくとも一方について警報を要する点灯警報に対応し、「23」の識別子のみが点灯正常に対応している。
本実施形態では、5つの個別電圧検出結果V’に対する判定結果と、1つの合計電流検出結果I’に対する判定結果が、マトリックス表M1におけるこのような識別子付きの欄の何れに相当するかが識別される。これにより、信号現示の故障については、単に故障であるというだけでなく、上述した滅灯異常、多灯異常、及び点灯故障という故障の種類まで判定されることとなる。
図4の状態判定処理S12において、信号機81の現示状態が、滅灯異常、多灯異常、点灯故障、点灯警報、及び点灯正常、の何れであるかが判定されると、次に、図3に示されている情報生成部1Dによる情報生成処理S13が行われる。この情報生成処理S13では、状態判定処理S12での判定結果に基づいて信号機81の状態を表す状態情報が生成される。このとき、点灯故障、点灯警報、及び点灯正常については、当該判定が得られた一の信号現示も状態情報に含められる。また、本実施形態では、この状態情報には、状態判定処理S12での判定に使われた合計電流検出結果I’及び個別電圧検出結果V’も含まれる。そして、生成された状態情報は、MPU13の内部メモリに記憶される。
情報生成処理S13の終了後、処理が取得処理S11に戻って以降の処理が繰り返される。図1~図3に示されている信号機監視装置1では、以上に説明した図4のフローチャートで表される処理が、電源が遮断されるまで実行され続ける。この処理によって、信号機81の状態情報が次のように生成されることとなる。
図10は、図4のフローチャートで表される処理によって信号機の状態情報が生成される様子を、図5に示されているタイムチャートに応じて示す図である。
ここでの処理では、信号機81の5つの信号現示に応じて状態情報J(R),・・・J(G)が生成される。図10に示されているように、このような処理が、5つの信号現示の個別電圧検出結果V’及び合計電流検出結果I’について行われる。このとき、一の信号現示について生成された状態情報J(R),・・・J(G)は、次に切替えが行われるまでMPU13の内部メモリに保持される。そして、切替えを契機に新たに状態情報J(R),・・・J(G)が生成されると、この新たな状態情報J(R),・・・J(G)によって内部メモリの記憶内容が更新される。また、本実施形態では、多灯異常や滅灯異常が判定された場合には、当該異常を表す状態情報J(E)が生成されて記憶される。他方、一の信号現示が特定された上で下される点灯故障、点灯警報、及び点灯正常の判定については、上述したように当該判定がなされた一の信号現示を含む状態情報J(R),・・・J(G)が生成されて記憶される。
本実施形態では、このように生成されて記憶される信号機81の状態情報が、図2に示されている外部機器4からの読出し要求に応じ、図3に示されている情報出力部1Eによって出力される。
図11は、図3に示されている情報出力部が読出し要求に応じて信号機の状態情報を出力する処理の流れを表した模式的なフローチャートである。
このフローチャートの処理は、信号機監視装置1に電源が投入されて起動すると開始される。すると、まず、各要素のイニシャライズS21が行われ、その後、図1に示されている外部機器4から読出し要求が送られてきたか否かを判定する判定待機状態S22となる。外部機器4からの読出し要求が無い場合(NO判定)には、判定待機状態S22が続けられる。そして、外部機器4から読出し要求が送られてくると(YES判定)、その時点で、図10に示されているように各信号現示について記憶されている状態情報についての情報出力処理S23が実行される。
以上に説明した実施形態の信号機監視装置1、当該信号機システム8を備えた信号機監視システム7及び信号機システム8によれば、次のような効果を奏することができる。即ち、本実施形態によれば、電流センサ2と同数の電流取得部1Aは、全現示数よりも少数の電流センサ2の出力を受けるものとなっている。つまり、本実施形態によれば、必要とする電流センサ2の設置数が抑えられることから、その分、コストを抑えて信号機81の状態を監視することができる。
ここで、本実施形態では、状態判定部1Cは、点消灯判定基準V1に基づいて滅灯異常又は多灯異常を判定する。また、状態判定部1Cは、点灯状態にある一の信号現示について、故障判定基準I1に基づいて点灯故障又は非故障を判定するとともに、非故障にある信号現示について、電圧判定基準V2及び電流判定基準I2に基づいて点灯警報を判定する。この構成によれば、信号機81の現示状態について、上記の4つの判定基準を用いた判定により、滅灯異常、多灯異常、一の信号現示の点灯正常、点灯故障、及び点灯警報の何れであるか詳細に判定することができる。また、点灯故障だけでなく点灯警報が判定されることで、信号機81における故障の予兆を効果的に捉えることができる。
また、本実施形態では、電圧判定基準V2が、個別電圧検出結果V’についての電圧正常範囲VA1を示し、電流判定基準I2が、合計電流検出結果I’についての電流正常範囲IA1を示す。状態判定部1Cは、個別電圧検出結果V’が電圧正常範囲VA1に収まり且つ非故障の合計電流検出結果I’が電流正常範囲IA1に収まる場合に点灯正常と判定する。また、状態判定部1Cは、個別電圧検出結果V’が電圧正常範囲VA1から外れる場合又は非故障の合計電流検出結果I’が電流正常範囲IA1から外れる場合に点灯警報と判定する。この構成によれば、点灯状態にある一の信号現示について、個別電圧検出結果V’及び非故障の合計電流検出結果I’を電圧正常範囲VA1及び電流正常範囲IA1と対比することで、点灯正常と点灯警報の何れにあるかを高い確度で判定することができる。
また、本実施形態では、状態判定部1Cは、個別電圧検出結果V’についての4つの電圧状態と、合計電流検出結果I’についての3つの電流状態と、を表形式で組合せ、表の各欄に識別子が割り振られたマトリックス表M1を有している。状態判定部1Cは、合計電流検出結果I’及び個別電圧検出結果V’の判定結果がマトリックス表M1の何れの欄に相当するかを識別することで、信号機81の現示状態を判定する。そして、状態判定部1Cは、当該現示状態の判定結果を、識別された欄の識別子とともに情報生成部1Dに引渡し、情報生成部1Dが、判定結果と識別子とを対応付けて状態情報を生成する。この構成によれば、信号機81の現示状態について、合計電流検出結果I’及び個別電圧検出結果V’の判定結果をマトリックス表M1と対比することで処理負担を抑えて判定を行うことができる。また、判定結果とマトリックス表M1における対応欄の識別子とが対応付けられて状態情報が生成されることから、状態情報の出力先において、信号機81の現示状態を良好に把握することができる。このため、信号機81が滅灯異常、多灯異常、点灯故障、及び点灯警報の状態に一時的に陥った後で点灯正常の状態に復帰したような場合に、状態情報の出力先において当該復帰を良好に把握することもできる。
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これに限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の信号機監視装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、信号機監視装置の一例として、R現示、YY現示、Y現示、YG現示、G現示、の5つの信号現示を切替え可能に表す信号機81の状態を監視する信号機監視装置1が例示されている。しかしながら、信号機監視装置はこれに限るものではなく、その監視対象たる信号機において表示可能な現示について、その具体的な数や種類を問うものではない。
また、上述の実施形態では、電流取得部の一例として、複数の信号現示の全体合計電流Iについて計測する1つの電流センサ2の出力を受けて全体合計電流Iに関する合計電流検出結果I’を取得する電流取得部1Aが例示されている。しかしながら、電流取得部はこれに限るものではない。電流取得部は、複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流について計測する、全現示数よりも少数の電流センサの出力を受けて部分合計電流に関する合計電流検出結果を取得するものであってもよい。尚、全現示数よりも少数の電流センサとしては、上述の実施形態に即して説明すると次のような例が挙げられる。即ち、「R,YY」と「Y,YG,G」の2群それぞれに電流センサを設ける場合や、「R」と「YY」と「Y,YG,G」の3群それぞれに電流センサを設ける場合等が一例として挙げられる。
また、上述の実施形態では、情報生成部の一例として、信号機81の状態情報を生成してMPU13の内部メモリに記憶するとともに、その記憶内容を適宜に更新する情報生成部1Dが例示されている。しかしながら、情報生成部はこれに限るものではなく、内部メモリの記憶内容を更新するのではなく、生成した状態情報を内部メモリに記憶させて蓄積させるもの等であってもよい。
また、上述の実施形態では、状態判定部の一例として、点消灯判定基準V1、故障判定基準I1、電圧判定基準V2、及び電流判定基準I2に基づいて、滅灯異常、多灯異常、点灯正常、点灯故障、及び点灯警報を判定する状態判定部1Cが例示されている。しかしながら、状態判定部は、これに限るものではなく、合計電流検出結果及び個別電圧検出結果に基づいて信号機の現示状態を判定するものであれば、その具体的な判定内容等を問うものではない。ただし、上記の4つの判定基準を用いた判定により、信号機81の現示状態を詳細に判定することができる点や、点灯警報の判定により、信号機81における故障の予兆を効果的に捉えることができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、状態判定部の一例として、電圧判定基準V2が電圧正常範囲VA1を示し、電流判定基準I2が電流正常範囲IA1を示し、個別電圧検出結果V’及び合計電流検出結果I’をこれらの範囲と対比する状態判定部1Cが例示されている。しかしながら、状態判定部は、これに限るものではなく、電圧判定基準や電流判定基準の具体的な基準内容や、これに基づく判定内容等を問うものではない。ただし、上記のような範囲との対比により点灯正常や点灯警報を高い確度で判定することができる点は上述した通りである。
また、上述の実施形態では、状態判定部の一例として、識別子付きのマトリックス表M1を有し、合計電流検出結果I’及び個別電圧検出結果V’の判定結果とマトリックス表M1との対比により現示状態を判定する状態判定部1Cが例示されている。そして、情報生成部の一例として、現示状態についての判定結果とマトリックス表M1における識別子とを対応付けて状態情報を生成する情報生成部1Dが例示されている。しかしながら、状態判定部や情報生成部はこれに限るものではない。状態判定部は、現示状態の判定に上記のようなマトリックス表を用いないものであってもよく、情報生成部は、現示状態についての判定結果のみを状態情報として生成するものであってもよい。ただし、状態判定部1Cが識別子付きのマトリックス表M1を用いて現示状態を判定することで、現示状態の判定について処理負担を抑えて判定を行うことができることは上述した通りである。また、判定結果と識別子とが対応付けられた状態情報により、信号機81の現示状態や一時的な滅灯異常等からの復帰を、状態情報の出力先において良好に把握することが出来る点も上述した通りである。
1 信号機監視装置
1A 電流取得部
1B 電圧取得部
1C 状態判定部
1D 情報生成部
1E 情報出力部
2 電流センサ
3 電圧センサ
4 外部機器
5 PC
6 電源
7 信号機監視システム
8 信号機システム
11 電流信号処理部
12 電圧信号処理部
13 MPU
14,41 RS485伝送部
15 電源部
16 発振子
17 リセットIC
42 マイコン回路
81 信号機
82 信号機電源
111 半波整流回路
112 積分回路
113 第1非反転増幅器
114 第2非反転増幅器
121 変圧器
122 半波整流回路
123 積分回路
124 非反転増幅器
131,132,133 ADコンバータ
134,135 UART
821 開閉接点
S11 取得処理
S12 状態判定処理
S13 情報生成処理
S21 イニシャライズ
S22 判定待機状態
S23 情報出力処理
I 全体合計電流
I’ 合計電流検出結果
I1 故障判定基準
I11 第1故障閾値
I12 第2故障閾値
I2 電流判定基準
I21,V21 正常範囲の第1下限値
I22,V22 正常範囲の第2下限値
I23,V23 正常範囲の第1上限値
I24,V24 正常範囲の第2上限値
IA1 電流正常範囲
V(R),V(YY),V(Y),V(YG),V(G) 個別動作電圧
V’,V(R)’,V(YY)’,V(Y)’,V(YG)’,V(G)’ 個別電圧検出結果
V1 点消灯判定基準
V11 第1点灯閾値
V12 第2点灯閾値
V2 電圧判定基準
VA1 電圧正常範囲
M1 マトリックス表
J(R),J(YY),J(Y),J(YG),J(G),J(E) 状態情報
G1,G2,G3,G4 グラフ

Claims (6)

  1. 鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサの出力を受けて、前記部分合計電流又は前記全体合計電流に関する合計電流検出結果を取得する、前記電流センサと同数設けられた電流取得部と、
    前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサの出力を受けて、前記個別動作電圧に関する個別電圧検出結果を取得する、前記電圧センサと同数設けられた電圧取得部と、
    前記電流取得部で取得された前記合計電流検出結果、及び、前記電圧取得部で取得された前記個別電圧検出結果、に基づいて、前記信号機の現示状態を判定する状態判定部と、
    前記状態判定部による判定結果に基づいて前記信号機の状態を表す状態情報を生成する情報生成部と、
    前記情報生成部で生成された前記状態情報を出力する情報出力部と、
    を備えたことを特徴とする信号機監視装置。
  2. 前記状態判定部は、前記個別電圧検出結果について当該個別電圧検出結果に対応する信号現示の点消灯を判定する点消灯判定基準と、前記合計電流検出結果について、前記点消灯判定基準に基づいて点灯状態が判定されたにも関わらず十分な電流が流れない点灯故障にあるか十分な電流が流れる非故障にあるかを判定する故障判定基準と、前記点灯状態に対応する前記個別電圧検出結果が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定する電圧判定基準と、前記非故障にある前記合計電流検出結果が正常値であるか警報を要する警報値であるかを判定する電流判定基準と、を有しており、
    前記状態判定部が、前記点消灯判定基準に基づいて、前記複数の信号現示のうちの何れか一の信号現示が前記点灯状態にあるか、前記複数の信号現示が何れも消灯状態にある滅灯異常にあるか、前記複数の信号現示のうち2以上の信号現示が前記点灯状態にある多灯異常にあるかを判定し、前記点灯状態にあると判定された前記一の信号現示について、前記故障判定基準に基づいて前記点灯故障にあるか前記非故障にあるかを判定するとともに、前記非故障にあると判定された場合には、前記電圧判定基準及び前記電流判定基準に基づいて、前記一の信号現示について点灯してはいるが警報を要する点灯警報にあるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の信号機監視装置。
  3. 前記電圧判定基準が、前記個別電圧検出結果について正常値と判定される電圧正常範囲を示し、
    前記電流判定基準が、前記合計電流検出結果について正常値と判定される電流正常範囲を示し、
    前記状態判定部は、前記一の信号現示の前記個別電圧検出結果が前記電圧正常範囲に収まり且つ前記非故障である前記合計電流検出結果が前記電流正常範囲に収まる場合に点灯正常と判定し、前記一の信号現示の前記個別電圧検出結果が前記電圧正常範囲から外れる場合又は前記非故障である前記合計電流検出結果が前記電流正常範囲から外れる場合に前記点灯警報と判定することを特徴とする請求項2に記載の信号機監視装置。
  4. 前記状態判定部は、前記個別電圧検出結果について、前記点消灯判定基準に基づいて判定される前記滅灯異常、前記多灯異常、及び前記電圧判定基準に基づいて判定される電圧正常、電圧警報、の4つの電圧状態と、前記合計電流検出結果について、前記故障判定基準に基づいて判定される前記点灯故障、及び前記電流判定基準に基づいて判定される電流正常、電流警報、の3つの電流状態と、を表形式で組合せ、表の各欄に識別子が割り振られたマトリックス表を有しており、
    前記状態判定部が、前記点消灯判定基準、前記電圧判定基準、前記故障判定基準、及び前記電流判定基準、に基づく前記合計電流検出結果及び前記個別電圧検出結果それぞれの判定結果が前記マトリックス表の何れの欄に相当するかを識別することで、前記現示状態が、前記滅灯異常、前記多灯異常、前記点灯故障、前記点灯警報、及び点灯正常、の何れであるかを判定し、当該現示状態の判定結果を、識別された欄の前記識別子とともに前記情報生成部に引渡し、
    前記情報生成部が、前記判定結果と前記識別子とを対応付けて前記状態情報を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の信号機監視装置。
  5. 鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサと、
    前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサと、
    請求項1~4のうち何れか一項に記載の信号機監視装置と、
    を備えたことを特徴とする信号機監視システム。
  6. 鉄道に設置され、複数の信号灯器の点灯/非点灯を用いて複数の信号現示を切替え可能に表す信号機と、
    前記信号機における動作電流を前記複数の信号現示を全現示数よりも少ない数の群に分けたときの群毎の部分合計電流又は前記複数の信号現示の全体合計電流について計測する、前記全現示数よりも少数の電流センサと、
    前記複数の信号現示それぞれの個別動作電圧を計測する複数の電圧センサと、
    請求項1~4のうち何れか一項に記載の信号機監視装置と、
    を備えたことを特徴とする信号機システム。
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