JP2022132062A - 画像表示方法及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハロー現象を抑制できる画像表示方法及び画像表示装置を提供する。【解決手段】画像表示装置100は、複数の発光領域110sを有するバックライト110及び複数のピクセル130pを有する液晶パネル130のコントローラ150に入力された入力画像IMにおいて、バックライトの各発光領域に対応する各エリアIMsの最大階調Gmaxを輝度Lに変換した輝度データD1を作成する工程S2と、輝度データに、隣り合うエリアの輝度差を低減する空間フィルタFを適用し、輝度設定データD2を作成する工程S3と、輝度設定データ及び入力画像に基づき、階調設定データD3を作成する工程S4と、輝度設定データを用いてバックライトを制御し、階調設定データを用いて液晶パネルを制御し、液晶パネルに画像を表示する工程S5と、を備える。【選択図】図6

Description

実施形態は、画像表示方法及び画像表示装置に関する。
従来から、行列状に配列された複数の発光領域を有し、各発光領域に光源が配置されたバックライトと、バックライトの上方に配置され、複数のピクセルを有する液晶パネルと、を備える画像表示装置が知られている。このような画像表示装置を用いれば、液晶パネルに表示したい画像に応じて各発光領域の輝度を個別に設定し、各発光領域の輝度に応じて液晶パネルの各ピクセルの階調を設定することができる。これにより、液晶パネルに表示する画像のコントラストを向上させることができる。このような技術は、「ローカルディミング」と呼ばれている。
ローカルディミングに用いられるバックライトは、隣り合う発光領域間で光が相互に伝搬可能な構造である場合がある。このような構造のバックライトをローカルディミングにより駆動した場合、隣り合う発光領域の輝度の設定値の差が大きいほど、隣り合う発光領域のうち、明るい方の発光領域内の光源が発する光が、暗い方の発光領域に漏れ出している。このような現象は、「ハロー現象」と呼ばれている。
特開2015-176137号公報
実施形態は、ハロー現象を抑制できる画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一の実施形態に係る画像表示方法は、行列状に配列された複数の発光領域を有するバックライト及び複数のピクセルを有する液晶パネルのコントローラに入力された入力画像において、前記バックライトの各前記発光領域に対応する各エリアの最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する工程と、前記輝度データに、隣り合う前記エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用し、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する工程と、前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する工程と、前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示する工程と、を備える。
本発明の他の実施形態に係る画像表示方法は、行列状に配列された複数の発光領域を有するバックライト及び複数のピクセルを有する液晶パネルのコントローラに入力された入力画像において、各前記発光領域に対応する各エリアを複数のフィルタ適用エリアに分け、各前記フィルタ適用エリア内の最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する工程と、前記輝度データに、隣り合う前記フィルタ適用エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用したフィルタ処理後データを作成する工程と、前記フィルタ処理後データに基づき、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する工程と、前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する工程と、前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示する工程と、を備える。
本発明の一の実施形態に係る画像表示装置は、行列状に配列された複数の発光領域を有し、複数の前記発光領域のそれぞれに光源が配置された面状光源を有するバックライトと、前記バックライト上に位置し、複数のピクセルを有する液晶パネルと、前記バックライト及び前記液晶パネルを制御するコントローラと、を備える。前記コントローラは、入力画像において、前記バックライトの各前記発光領域に対応する各エリアの最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する輝度データ作成部と、前記輝度データに、隣り合う前記エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用し、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する輝度設定データ作成部と、前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する階調設定データ作成部と、前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示させる制御部と、を有する。
本発明の他の実施形態に係る画像表示装置は、行列状に配列された複数の発光領域を有し、複数の前記発光領域のそれぞれに光源が配置された面状光源を有するバックライトと、前記バックライト上に位置し、複数のピクセルを有する液晶パネルと、前記バックライト及び前記液晶パネルを制御するコントローラと、を備える。前記コントローラは、入力画像において、各前記発光領域に対応する各エリアを複数のフィルタ適用エリアに分け、各前記フィルタ適用エリア内の最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する輝度データ作成部と、前記輝度データに、隣り合う前記フィルタ適用エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用したフィルタ処理後データを作成するフィルタ処理後データ作成部と、前記フィルタ処理後データに基づき、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する輝度設定データ作成部と、前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する階調設定データ作成部と、前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示させる制御部と、を有する。
実施形態によれば、ハロー現象を抑制できる画像表示方法及び画像表示装置を提供できる。
第1の実施形態に係る画像表示装置を示す分解斜視図である。 第1の実施形態に係る画像表示装置のバックライトにおける面状光源を示す上面図である。 図2のIII-III線における断面図である。 第1の実施形態に係る画像表示装置の液晶パネルを示す上面図である。 第1の実施形態に係る画像表示装置を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る画像表示装置において、コントローラに入力される入力画像を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示装置において、コントローラに入力される入力画像のピクセル、バックライトの発光領域、及び液晶パネルのピクセルの関係を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち輝度データの作成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示装置のバックライトにおいて、一つの発光領域内の光源を点灯させた場合の輝度分布を示すグラフである。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る画像表示方法のうち、階調設定データの作成方法を示す模式図である。 空間フィルタの他の例を示す模式図である。 空間フィルタの他の例を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示装置を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法を示すフローチャートである。 k番目の入力画像を示す模式図である。 k+1番目の入力画像を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk番目の輝度データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk番目の輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目の輝度データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目の輝度設定データの作成方法を示す模式図である。 連続する複数の入力画像の2つのエリア、及び2つのエリアに対応する2つ発光領域の輝度分布を示す模式図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。更に、本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
また、以下では、説明をわかりやすくするために、XYZ直交座標系を用いて、画像表示装置の各部分の配置および構成を説明する。X軸、Y軸、Z軸は、相互に直交している。またX軸が延びる方向を「X方向」とし、Y軸が延びる方向を「Y方向」とし、Z軸が延びる方向を「Z方向」とする。また、説明をわかりやすくするために、Z方向を上方、その反対方向を下方とするが、これらの方向は、重力方向とは無関係である。また、説明をわかりやすくするために、各図において、X軸が延びる方向のうち、矢印の方向を「+X方向」とし、その逆方向を「-X方向」とする。同様に、Y軸が延びる方向のうち、矢印の方向を「+Y方向」とし、その逆方向を「-Y方向」とする。
<第1の実施形態>
先ず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示装置を示す分解斜視図である。
本実施形態に係る画像表示装置100は、例えば、テレビ、パソコン、又はゲーム機等の機器のディスプレイに用いられる液晶モジュール(LCM:Liquid Crystal Module)である。画像表示装置100は、バックライト110と、バックライト用のドライバ120と、液晶パネル130と、液晶パネル用のドライバ140と、コントローラ150と、を備える。以下、画像表示装置100の各部について説明する。なお、図1では、説明をわかりやすくするために、構成要素同士が電気的に接続されていることを、構成要素同士を実線で結ぶことにより、示している。
バックライト110は、ローカルディミングにより駆動可能である。バックライト110は、面状光源111と、面状光源111上に配置された光学部材118と、を有する。
光学部材118は、特に限定されないが、例えば、光拡散機能等の光調整機能を有するシート、フィルム、又は板である。本実施形態では、バックライト110に設けられる光学部材118の数は、1つである。ただし、バックライトに設けられる光学部材の数は、2つ以上であってもよい。
図2は、本実施形態に係る画像表示装置のバックライトにおける面状光源を示す上面図である。
図3は、図2のIII-III線における断面図である。
面状光源111は、本実施形態では図2及び図3に示すように、基板112と、光反射性シート112sと、導光部材113と、複数の光源114と、透光性部材115と、第1光調整部材116と、光反射部材117と、を有する。
基板112は、絶縁部材と、絶縁部材に設けられた複数の配線と、を有する配線基板である。基板112の上面視における形状は、本実施形態では図2に示すように、略矩形である。ただし、基板の形状は、上記の形状に限定されない。基板112の上面及び下面は、平坦面であり、X方向及びY方向に概ね平行である。
光反射性シート112sは、図3に示すように、基板112上に配置されている。光反射性シート112sは、本実施形態では、第1接着層と、第1接着層上に設けられた光反射層と、光反射層上に設けられた第2接着層と、を有する。光反射性シート112sは、第1接着層により基板112に貼り付けられている。
導光部材113は、光反射性シート112s上に配置されている。導光部材113は、その下面の少なくとも一部が第2接着層により光反射性シート112sに貼り付けられている。導光部材113の形状は、本実施形態では板状である。導光部材113の厚さとしては、例えば、200μm以上800μm以下が好ましい。導光部材113は、その厚さ方向に、単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。導光部材113の上面視における形状は、本実施形態では図2に示すように略矩形である。ただし、導光部材の形状は、上記の形状に限定されない。
このような導光部材113に用いられる材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート若しくはポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ若しくはシリコーン等の熱硬化性樹脂、又は、ガラス等を用いることができる。
導光部材113には、複数の光源配置部113aが配置されている。複数の光源配置部113aは、上面視において行列状に配列されている。各光源配置部113aは、本実施形態では図3に示すように、導光部材113をZ方向に貫通する貫通孔である。ただし、光源配置部は、導光部材の下面に設けられた有底の凹部であってもよい。
各光源114は、各光源配置部113a内に配置されている。したがって、複数の光源114も、図2に示すように、行列状に配列されている。ただし、面状光源には、必ずしも導光部材が配置されている必要はない。例えば、面状光源には、導光部材が配置されておらず、単に基板上に複数の光源が行列状に配列されたものであってもよい。なお、導光部材が配置されていない場合の光源配置部とは、基板における光源が配置されている部分をいう。
各光源114は、発光素子単体であってもよいし、発光素子に、例えば波長変換部材等を組み合わせた発光装置を有していてもよい。各光源114は、本実施形態では図3に示すように、発光素子114aと、波長変換部材114bと、更に第2光調整部材114hと、第3光調整部材114iと、を有する。
発光素子114aは、例えばLED(Light Emitting Diode)であり、半導体積層体114cと、半導体積層体114cと基板112の配線とを電気的に接続する一対の電極114d、114eと、を含む。光反射性シート112sにおいて、各電極114d、114eの直下に位置する部分には、貫通孔が設けられている。この貫通孔内には、各電極114d、114eと、基板112とを電気的に接続する導電部材112mが配置されている。
波長変換部材114bは、半導体積層体114cの上面及び側面を覆う透光性部材114fと、透光性部材114f中に配置され、半導体積層体114cが発する光の波長を異なる波長に変換する波長変換物質114gと、を有する。波長変換物質114gは、例えば蛍光体である。
本実施形態において、発光素子114aは、青色光を発する。一方、波長変換部材114bは、例えば、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)、量子ドット蛍光体(例えば、AgInS、AgInSe)、KSF系蛍光体(例えば、KSiF:Mn)又はKSAF系蛍光体(例えば、K(Si,Al)F:Mn、より具体的にはKSi0.99Al0.015.99:Mn)等の赤色光を発する蛍光体(以下、赤色蛍光体という)と、ペロブスカイト構造を有する蛍光体(例えば、CsPb(F,Cl,Br,I))、量子ドット蛍光体(例えば、CdSe、InP)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)(O,N):Eu)又はLAG系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)等の緑色光を発する蛍光体(以下、緑色蛍光体という)と、を含む。これにより、バックライト110は、発光素子114aが発する青色光と、波長変換部材114bが発する赤色光及び緑色光と、の混色光である白色光を出射することができる。また、波長変換部材114bは、蛍光体を含有しない透光性部材に代えてもよく、この場合、例えば赤色蛍光体と緑色蛍光体とを含有する蛍光体シートを面状光源上に配置する、又は赤色蛍光体を含有する蛍光体シートと緑色蛍光体を含有する蛍光体シートとをそれぞれ導光部材上に配置することにより、同様の白色光を得ることができる。
また、KSAF系蛍光体としては、下記式(I)で表される組成を有していてよい。
[SiAlMn] (I)
式(I)中、Mはアルカリ金属を示し、少なくともKを含んでよい。Mnは4価のMnイオンであってよい。p、q、r及びsは、0.9≦p+q+r≦1.1、0<q≦0.1、0<r≦0.2、5.9≦s≦6.1を満たしていてよい。好ましくは、0.95≦p+q+r≦1.05又は0.97≦p+q+r≦1.03、0<q≦0.03、0.002≦q≦0.02又は0.003≦q≦0.015、0.005≦r≦0.15、0.01≦r≦0.12又は0.015≦r≦0.1、5.92≦s≦6.05又は5.95≦s≦6.025であってよい。例えば、K[Si0.946Al0.005Mn0.0495.995]、K[Si0.942Al0.008Mn0.0505.992]、K[Si0.939Al0.014Mn0.0475.986]で表される組成が挙げられる。このようなKSAF系蛍光体によれば、輝度が高く、発光ピーク波長の半値幅の狭い赤色発光を得ることができる。
第2光調整部材114hは、波長変換部材114bの上面に配置されており、波長変換部材114bの上面から出射する光の量や出射方向を制御することができる。また、第3光調整部材114iは、電極114d、114eの下面が露出するように、発光素子114aの下面及び波長変換部材114bの下面に配置されている。第3光調整部材114iは、波長変換部材114bの下面に向かう光を反射し、波長変換部材114bの上面及び側面から出射されるように制御することができる。このような第2光調整部材114h及び第3光調整部材114iは、それぞれ透光性樹脂と、透光性樹脂中に含まれる光拡散剤等によって構成することができる。透光性樹脂は、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂である。光拡散剤は、例えばTiO、SiO、Nb、BaTiO、Ta、Zr、Y、Al、ZnO、MgO、BaSO又はガラスなどの粒子が挙げられる。また、第2光調整部材114hには、光源114直上の輝度が高くなりすぎないように、例えば、Al又はAgなどの金属部材を用いてもよい。
光源配置部113a内には、透光性部材115が配置されている。透光性部材115は、光源114を覆っている。透光性部材115上には、第1光調整部材116が配置されている。第1光調整部材116は、光源114直上の輝度が高くなりすぎないように、透光性部材115から入射した光の一部を反射し、他の一部を透過させることができる。このような第1光調整部材116には、第2光調整部材114h又は第3光調整部材114iと同様の部材を用いることができる。
また、導光部材113には、上面視で各光源配置部113aを囲むように区画溝113bが設けられている。区画溝113bによって光源114からの光の一部が反射され、ハロー現象が目立つことを抑制することができる。区画溝113bは、X方向及びY方向に格子状に延びている。区画溝113bは、Z方向に導光部材113を貫通している。ただし、区画溝は、導光部材の上面または下面に設けられた凹部であってもよい。また、区画溝は、導光部材に設けられていなくてもよい。
区画溝113b内には、光反射部材117が配置されている。光反射部材117によって光源からの光の一部が反射され、ハロー現象が目立つことをさらに抑制することができる。光反射部材117としては、例えば、光拡散剤を含む透光性樹脂を用いることができる。光拡散剤としては、例えば、TiO、SiO、Nb、BaTiO、Ta、Zr、ZnO、Y、Al、MgO、BaSO又はガラスなどの粒子が挙げられる。透光性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂又はアクリル樹脂などが挙げられる。また、光反射部材117として、例えば、Al又はAgなどの金属部材を用いてもよい。光反射部材117は、区画溝113bの側面の一部を層状に覆っている。ただし、光反射部材は、区画溝内の全体を埋めるように配置されていてもよい。また、区画溝内に光反射部材は配置されていなくてもよい。
本実施形態では、複数の光源114の出力は、バックライト用のドライバ120により、個別に制御可能である。ここで、「出力を制御可能」とは、点灯と消灯の切り替えが可能であること、及び点灯状態における輝度が調整可能であることを意味する。例えば、面状光源は、光源毎に出力を制御可能な構造であってもよく、複数の光源群が行列状に配列され、光源群毎に出力を制御可能な構造であってもよい。
本明細書では、上面視において面状光源を、個別に出力が制御される光源又は光源群を含む領域毎に区分けした場合の、各領域を「発光領域」という。換言すれば、発光領域は、バックライトにおいてローカルディミングにより輝度が制御される最小の領域を意味する。したがって、本実施形態では、区画溝113bと同様に、面状光源111を格子状に区画した場合の各領域が、発光領域110sに相当する。
各発光領域110sの形状は、矩形状である。本実施形態では、一つの発光領域110s内には、一つの光源114が設けられている。そして、バックライト用のドライバ120が複数の光源114の出力を個別に制御することで、複数の発光領域110sの輝度が個別に制御される。なお、前述したように、複数の光源群毎に出力が制御される場合は、一つの発光領域内に、一つの光源群、すなわち複数の光源が配置され、複数の光源が同時に点灯又は消灯される。
複数の発光領域110sは、上面視において行列状に配列されている。以下では、複数の発光領域110sのような行列状の構造において、X方向に並んだ発光領域110s等の行列の要素群を「行」といい、Y方向に並んだ発光領域110s等の行列の要素群を「列」という。例えば、図2に示すように、最も+Y方向に位置する行(最も左に位置する行)を「第1行」とし、最も-Y方向に位置する行(最も右に位置する行)を「最終行」とする。同様に、図2に示すように、最も-X方向に位置する列(最も下に位置する列)を「第1列」とし、最も+X方向に位置する列(最も上に位置する列)を「最終列」とする。複数の発光領域110sは、N1個の行を成し、かつ、M1個の列を成すように配列されている。ここで、N1及びM1はそれぞれ任意の整数であり、図2では、N1が8であり、M1が16である例を示している。
面状光源111には、図3に示すように区画溝113bや光反射部材117が設けられているが、隣り合う発光領域110sの間が完全に遮光されてはいない。そのため、隣り合う発光領域110s間で相互に光が伝搬可能である。したがって、一つの発光領域110s内の光源114を点灯させた場合、この光源が発する光は、その周囲の発光領域110sに伝搬し得る。
バックライト用のドライバ120は、図1に示すように、基板112及びコントローラ150に接続されている。バックライト用のドライバ120は、複数の光源114の駆動回路を含む。バックライト用のドライバ120は、コントローラ150から受信したバックライト制御データSG1に応じて、各発光領域110sの輝度を調整する。
図4は、本実施形態に係る画像表示装置の液晶パネルを示す上面図である。
バックライト110上には、液晶パネル130が配置されている。上面視における液晶パネル130の形状は、本実施形態では、略矩形である。液晶パネル130は、行列状に配列された複数のピクセル130pを有している。図4では、2点鎖線で囲まれた一つの領域が、一つのピクセル130pに相当する。
本実施形態に係る液晶パネル130は、カラー画像を表示可能である。そのため、一つのピクセル130pは、3つのサブピクセル130sp、例えばバックライト110から出射する白色光のうち、青色光を透過可能であるサブピクセルと、緑色光を透過可能なサブピクセルと、赤色光を透過可能なサブピクセルとを含む。各サブピクセル130spの光の透過率は、液晶パネル用のドライバ140により、個別に制御可能である。これにより、各サブピクセル130spの階調が個別に制御される。
複数のピクセル130pは、N2個の行を成し、かつ、M2個の列を成すように配列されている。ここで、N2及びM2はそれぞれ任意の整数であり、N2>N1であり、M2>M1である。上面視において、各発光領域110s内には、複数のピクセル130pが配置される。なお、図4では、一つの発光領域110sに、4つのピクセル130pが対応している例を示しているが、一つの発光領域110sに対応するピクセル130pの数は、3個以下であってもよいし、5個以上であってもよい。
液晶パネル用のドライバ140は、図1に示すように、液晶パネル130及びコントローラ150に接続されている。液晶パネル用のドライバ140は、液晶パネル130の駆動回路を含む。液晶パネル用のドライバ140は、コントローラ150から受信した液晶パネル制御データSG2に応じて、各ピクセル130pの階調を調整する。
図5は、本実施形態に係る画像表示装置を示すブロック図である。
コントローラ150は、本実施形態では、入力インターフェース151と、メモリ152と、CPU(central processing unit)等のプロセッサ153と、出力インターフェース154と、を備える。これらは、バスにより相互に接続されている。
入力インターフェース151は、例えば、チューナ、パソコン、又はゲーム機等の外部機器900に接続される。入力インターフェース151は、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)端子等の外部機器900への接続端子を含む。外部機器900は、入力インターフェース151を介してコントローラ150に入力画像IMを入力する。
メモリ152は、例えば、ROM(Read-Only Memory)及びRAM(Random-Access Memory)等を含む。メモリ152は、液晶パネルに画像を表示するための各種プログラム、各種パラメータ、及び各種データを記憶する。
プロセッサ153は、メモリ152が記憶するプログラムを読み込むことにより、入力画像IMを処理して、バックライト110の各発光領域110sの輝度の設定値及び液晶パネル130の各ピクセル130pの階調の設定値を定め、これらの設定値に基づき、バックライト110及び液晶パネル130を制御する。これにより、液晶パネル130に入力画像IMに対応する画像が表示される。プロセッサ153は、輝度データ作成部153a、輝度設定データ作成部153b、階調設定データ作成部153c、及び制御部153dを含む。
出力インターフェース154は、バックライト用のドライバ120に接続される。また、出力インターフェース154は、例えばHDMI(登録商標)端子等の液晶パネル用のドライバ140の接続端子を含み、液晶パネル用のドライバ140に接続される。バックライト用のドライバ120は、出力インターフェース154を介して、バックライト制御データSG1を取得する。液晶用のドライバ140は、出力インターフェース154を介して、液晶パネル制御データSG2を取得する。
以下、本実施形態に係る画像表示装置100を用いた画像表示方法を説明する。また、プロセッサ153の輝度データ作成部153a、輝度設定データ作成部153b、階調設定データ作成部153c、及び制御部153dとしての機能についても説明する。
図6は、本実施形態に係る画像表示方法を示すフローチャートである。
本実施形態に係る画像表示方法は、入力画像IMの取得工程S1と、輝度データD1の作成工程S2と、輝度設定データD2の作成工程S3と、階調設定データD3の作成工程S4と、液晶パネル130の画像の表示工程S5と、を備える。以下、各工程について詳述する。以下では、一枚の入力画像IMに対応した画像を、液晶パネル130に表示する方法を説明する。なお、コントローラ150に入力画像IMが順次入力され、液晶パネル130に各入力画像IMに対応する画像を順次表示する場合は、以下の工程S1~S5が繰り返し行われる。
先ず、入力画像IMの取得工程S1について説明する。
図5に示すように、コントローラ150の入力インターフェース151は、外部機器900から入力画像IMを取得する。取得された入力画像IMは、メモリ152に記憶される。
図7は、本実施形態に係る画像表示装置において、コントローラに入力される入力画像を示す模式図である。
図8は、本実施形態に係る画像表示装置において、コントローラに入力される入力画像のピクセル、バックライトの発光領域、及び液晶パネルのピクセルの関係を示す模式図である。
入力画像IMは、行列状に配列される複数のピクセルIMpのそれぞれに、階調が設定されたデータである。入力画像IMは、本実施形態では、カラー画像である。そのため、一つのピクセルIMpに、青色の階調Gb、緑色の階調Gg、及び赤色の階調Grが設定されている。各階調Gb、Gg、Grは、例えば0から255までの数字で表される。
以下では、説明をわかりやすくするために、例えば入力画像IMのように、ピクセルIMp等の要素が行列状に配列されるデータにおいて、要素の配列方向を、xy直交座標系を用いて表す。また、x軸が延びる方向のうち、矢印の方向を「+x方向」とし、その逆方向を「-x方向」とする。同様に、y軸が延びる方向のうち、矢印の方向を「+y方向」とし、その逆方向を「-y方向」とする。また、以下では、x方向に並んだ行列の要素群を「行」といい、y方向に並んだ行列の要素群を「列」という。例えば、図7に示すように、最も+y方向に位置する行(最も左に位置する行)を「第1行」とし、最も-y方向に位置する行(最も右に位置する行)を「最終行」とする。同様に、図7に示すように、最も-x方向に位置する列(最も下に位置する列)を「第1列」とし、最も+x方向に位置する列(最も上に位置する列)を「最終列」とする。
また、以下では説明をわかりやすくするために、図8に示すように、入力画像IMの一つのピクセルIMpが、液晶パネル130の一つのピクセル130pに対応している例を説明する。すなわち、複数のピクセルIMpは、本実施形態では、N2個の行を成し、かつ、M2個の列を成すように配列される。そして、入力画像IMにおいて、バックライト110の一つの発光領域110sに対応するエリアIMsには、複数のピクセルIMpが含まれる。ただし、入力画像のピクセルと、液晶パネルのピクセルとの対応関係は、一対一でなくてもよい。この場合、コントローラ150のプロセッサ153は、入力画像のピクセルと液晶パネルのピクセルとが一対一で対応するような前処理を入力画像に施してから、以下の処理を行う。
次に、輝度データD1の作成工程S2について説明する。
図9は、本実施形態に係る画像表示方法のうち輝度データの作成方法を示す模式図である。
輝度データ作成部153aは、入力画像IMの各発光領域110sに対応する各エリアIMsに含まれる複数のピクセルIMpの階調Gb、Gg、Grのうち、最大階調Gmaxを輝度Lに変換した輝度データD1を作成する。
具体的には、輝度データ作成部153aは、先ず、第i行及び第j列に位置する発光領域110sに対応するエリアIMsを抽出する。次に、輝度データ作成部153aは、このエリアIMsに含まれる全てのピクセルIMpの赤色の階調Gr、緑色の階調Gg、及び青色の階調Gbのうち、値が最大のものを、このエリアIMsの最大階調Gmaxとする。次に、輝度データ作成部153aは、この最大階調Gmaxを輝度Lに変換する。次に、輝度データ作成部153aは、この輝度Lを、輝度データD1の第i行及び第j列に位置する要素e1(i,j)の値とする。ここで、iは、1からN1の間の任意の整数であり、jは1からM1の間の任意の整数である。
輝度データ作成部153aは、この処理を、全てのエリアIMsについて行う。
このようにして得られた輝度データD1は、N1個の行及びM1個の列を有する行列状のデータである。そして、第i行かつ第j列に位置する輝度データD1の要素e1(i,j)の値は、第i行かつ第j列に位置するエリアIMsの最大階調Gmaxを輝度Lに変換した値である。
輝度データ作成部153aは、輝度データD1をメモリ152に記憶させる。
図10は、本実施形態に係る画像表示装置のバックライトにおいて、一つの発光領域内の光源を点灯させた場合の輝度分布を示すグラフである。なお、図10では、横軸をX方向における位置とし、縦軸を輝度とする。
図10では、光源114が点灯している発光領域110sをONで示し、光源114が消灯している発光領域110sをOFFで示している。
本実施形態に係る面状光源111においては、隣り合う発光領域110sの間が完全に遮光されていない。そのため、バックライト110において、一つの発光領域110s内の光源114を点灯させた場合、この光源114から出射した光は、その周囲の発光領域110sに伝搬し得る。そのため、一つの発光領域110s内の光源114を点灯させ、その周囲の発光領域110s内の光源114を消灯させた場合、周囲の発光領域110sの輝度は、完全にはゼロにならない。隣り合う発光領域110sの輝度差が大きくなるほど、隣り合う発光領域110sのうち、明るい方の発光領域110s内の光源114の光が、暗い方の発光領域110sに漏れ出しているのが目立ち易い。
従来の画像表示装置においては、コントローラは、輝度データD1をバックライト制御データにそのまま変換し、変換したバックライト制御データに基づいてバックライト用のドライバを制御していた。輝度データD1は、入力画像IMに応じて定まるため、入力画像IMによっては隣り合う発光領域110sの輝度差が、ハロー現象が目立つ程度に大きくなる場合があった。これに対して、本実施形態に係る画像表示方法は、次に説明する輝度設定データD2の作成工程S3により、ハロー現象が目立つことを抑制できる。
次に、輝度設定データD2の作成工程S3について説明する。
図11~図14は、本実施形態に係る画像表示方法のうち輝度設定データの作成方法を示す模式図である。
輝度設定データ作成部153bは、輝度データD1に、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減する空間フィルタFを適用し、図14に示すように、各発光領域110sの輝度の設定値を定めた輝度設定データD2を作成する。
空間フィルタFは、あらかじめメモリ152に記憶されている。空間フィルタFは、本実施形態では、行列状に配列された複数の重みづけ係数Fwを含む。なお、本実施形態では、空間フィルタFが、3個の行を成し、かつ、3個の列を成す行列である例を示している。ただし、空間フィルタFの行の数及び列の数は、上記の数に限定されない。以下、第i行かつ第j列に位置する重みづけ係数Fwを重みづけ係数Fw(i,j)ともいう。ここで、i、jは、それぞれ1から3の任意の整数である。
空間フィルタFの中央に位置する重みづけ係数Fw(2,2)の値は、他の重みづけ係数Fwの値よりも大きいことが好ましい。図12~図14には、中央に位置する重みづけ係数Fw(2,2)の値が、他の重みづけ係数Fwの値よりも大きい空間フィルタFの一例として、ガウシアンフィルタを示している。また、本実施形態では、重みづけ係数Fwの総和は、1である。ただし、空間フィルタの各重みづけ係数の値は、隣り合うエリアの輝度差を低減可能なものである限り、特に限定されない。
以下、輝度設定データD2の作成方法の具体例を説明する。
先ず、輝度設定データ作成部153bは、図11に示すように、輝度データD1の周囲に、値が隣接する要素の値と同じ要素e1を追加する。これにより、輝度データD1が拡張され、図14に示すように、後述するように空間フィルタFを適用したときの最終的に得られる輝度設定データD2の行の数を、発光領域110sの行の数と一致させることができる。また同様に、最終的に得られる輝度設定データD2の列の数も、発光領域110sの列の数と一致させることができる。ただし、輝度データの周囲に追加する要素の値は、0(ゼロ)であってもよい。すなわち、輝度データに対してゼロパディングを行ってもよい。
以下、輝度データD1の周囲に要素e1を追加したものを、「拡張した輝度データD1z」という。なお、拡張した輝度データD1zにおいては、外周の値が0の要素は、輝度データD1の要素e1に対して追加されたものであるが、これも、「要素e1」という。
次に、輝度設定データ作成部153bは、図12に示すように、拡張した輝度データD1zおいて最も-x方向及び最も+y方向に位置し、かつ、空間フィルタFと同じ大きさの領域Afを抽出する。以下、この領域Afにおいて、第i行かつ第j列に位置する要素e1を要素e1(i,j)ともいう。
次に、輝度設定データ作成部153bは、この領域Afにおいて、第i列かつ第j列に位置する要素e1(i,j)と、空間フィルタFにおいて、第i列かつ第j列に位置する重みづけ係数Fw(i,j)と、を掛け合わせた積e1(i,j)×Fw(i,j)を算出する。要素e1(i,j)は、追加された値が隣接する要素と同じ値の要素、又は、値が工程S2で算出した輝度Lである要素のどちらかである。輝度設定データ作成部153bは、積e1(i,j)×Wf(i,j)の算出を、この領域Afに含まれる全ての要素e1(i,j)について行う。
次に、輝度設定データ作成部153bは、一つの領域Afについて算出した全ての積e1(i,j)×Fw(i,j)を足し合わせた和Sf(1,1)を算出する。このように、領域Af及び空間フィルタFのような2つの行列において、同じ位置(座標)に位置する要素の積を算出し、算出した積を足し合わせることを「積和演算」という。
次に、輝度設定データ作成部153bは、この和Sf(1,1)を、輝度設定データD2の第1行及び第1列に位置する要素e2(1,1)の値とする。
次に、輝度設定データ作成部153bは、図13に示すように、拡張した輝度データD1zに対して領域Afを+x方向に1列分ずらす。
次に、輝度設定データ作成部153bは、この領域Afの要素e1(i,j)と、空間フィルタFの重みづけ係数Fw(i,j)との積和演算を行う。これにより、和Sf(1,2)が算出される。
次に、輝度設定データ作成部153bは、この和Sf(1,2)を、輝度設定データD2の第1行及び第2列に位置する要素e2(1,2)の値とする。
次に、輝度設定データ作成部153bは、領域Afを+x方向に1列分ずつずらし、ずらす度に積和演算を行う。輝度設定データ作成部153bは、このように領域Afを+x方向に順次ずらしていき、領域Afが最も+x方向に位置した場合は、領域Afを、-y方向に1行分ずらし、かつ、最も-x方向に位置するようにずらす。そして、輝度設定データ作成部153bは、積和演算を行う。そして、輝度設定データ作成部153bは、領域Afを再び+x方向に1列分ずつずらし、ずらす度に積和演算を行う。輝度設定データ作成部153bは、このように領域Afを、領域Afをx方向及び/又はy方向に順次ずらし、ずらす度に積和演算を行う。
最終的には、図14に示すように、領域Afは、拡張した輝度データD1zにおいて、最も+x方向及び最も-y方向に位置する。次に、輝度設定データ作成部153bは、この領域Afに含まれる要素e1(i,j)と、空間フィルタFの重みづけ係数Fw(i,j)と、の積和演算を行う。これにより、和Sf(N1,M1)が算出される。次に、輝度設定データ作成部153bは、この和Sf(N1,M1)を、輝度設定データD2の最終行及び最終列に位置する要素e2(N1,M1)の値とする。
このようにして得られた輝度設定データD2は、N1行かつM1列の行列状のデータである。第n行目及び第m列目に位置する輝度設定データD2の各要素e2(n,m)の値は、第n行目及び第m列目に位置する発光領域110sの輝度の設定値に相当する。ここで、nは、1からN1までの任意の整数であり、mは1からM1までの任意の整数である。
輝度設定データ作成部153bは、メモリ152に、輝度設定データD2を記憶させる。
以上説明したように、輝度設定データ作成部153bは、輝度データD1において空間フィルタFが適用される領域Afに含まれる複数の輝度Lと、空間フィルタFの複数の重みづけ係数Fw(i,j)と、の積和演算を、輝度データD1における領域Afの位置をずらしながら行う。そのため、輝度設定データD2において隣り合う要素e2の値の差(輝度差)を、入力画像IMのみに基づいて算出した輝度データD1において隣り合う要素e1の値の差(輝度差)よりも小さくできる。
以上、輝度設定データD2の作成方法の一例を説明したが、輝度設定データの作成方法は、上記の方法に限定されない。例えば、拡張した輝度データD1zに対して、+x方向に領域Afをずらしきってから、-y方向に領域Afをずらす例を説明したが、拡張した輝度データにおいて、空間フィルタを適用する領域のずらし方は、上記のずらし方に限定されない。
次に、階調設定データD3の作成工程S4について説明する。
図15は、本実施形態に係る画像表示方法のうち、階調設定データの作成方法を示す模式図である。
階調設定データ作成部153cは、入力画像IM及び輝度設定データD2に基づき、液晶パネル130の各ピクセル130pの階調の設定値を定めた階調設定データD3を作成する。
以下、階調設定データD3の作成方法の具体例を説明する。
メモリ152は、本実施形態では予め、一つの発光領域110s内の光源114を点灯させた場合のXY平面上の各位置における輝度分布を示すデータD4を記憶している。工程S3において、バックライト110の各発光領域110sの輝度の設定値を定めたが、実際には、図15のデータD4に示すように、一つの発光領域110s内であっても、XY平面上の各位置によって輝度が異なる。また、一つの発光領域110s内の光源114を点灯させた場合、前述したようにその周囲の発光領域110sに光が伝搬する。
そこで、先ず、階調設定データ作成部153cは、輝度設定データD2及びデータD4から、液晶パネル130の第i行及び第j列に位置するピクセル130pの直下の輝度値V(i,j)を推定する。ここで、iは、1からN2までの任意の整数、jは1からM2までの任意の整数である。
具体的には、階調設定データ作成部153cは、輝度設定データD2において、このピクセル130pの直下に位置する発光領域110sに対応する要素e2の値(輝度の設定値)と、輝度分布を示すデータD4と、から、この発光領域110s内の光源114のみを点灯させた場合の、このピクセル130pの直下の輝度値V1(i,j)を推定する。更に、階調設定データ作成部153cは、輝度設定データD2において、この発光領域110sの周囲の発光領域110sに対応する要素e2の値と、輝度分布を示すデータD4から、周囲の発光領域110s内の光源114のみを点灯させた場合の、このピクセル130pの直下の輝度値V2(i,j)を推定する。そして、これらの輝度値V1(i,j)、V2(i,j)を足し合わせた値を、このピクセル130pの直下の輝度値V(i,j)として推定する。これにより、階調設定データ作成部153cは、一つの発光領域110s内の輝度分布及び周囲の発光領域110sからの光漏れの両方を盛り込んで、このピクセル130pの直下の輝度値V(i,j)を推定できる。
次に、階調設定データ作成部153cは、推定した輝度値V(i,j)と、入力画像IMにおいてこのピクセル130p(i,j)に対応するピクセルIMpの青色の階調Gbを変換式Efに代入する。変換式Efは、例えばガンマ補正の変換式等の輝度を階調に変換する変換式である。階調設定データ作成部153cは、青色の階調Gbを変換式Efに代入したことによる変換式Efの出力値Efbを、このピクセル130pの青色の階調の設定値とする。同様の処理を緑色の階調Ggについても行い、これにより得られた変換式Efの出力値Efgを、このピクセル130pの緑色の階調の設定値とする。階調設定データ作成部153cは、同様の処理を赤色の階調Grについても行い、これにより得られた変換式Efの出力値Efrを、このピクセル130pの赤色の階調の設定値とする。階調設定データ作成部153cは、変換式Efの出力値Efb、Efg、Efrを、階調設定データD3の第i行かつ第j列に位置する要素e3(i,j)の値にする。
階調設定データ作成部153cは、この処理を、液晶パネル130の各ピクセル130pについて行う。これにより、階調設定データD3が作成される。
このようにして得られた階調設定データD3は、N2行かつM2列の行列状のデータである。階調設定データD3において第i行かつ第j列に位置する要素e3(i,j)の3つの値Efb、Efg、Egrは、それぞれ、液晶パネル130において第i行かつ第j列に位置するピクセル130pの青色の階調の設定値、緑色の階調の設定値、及び赤色の階調の設定値に相当する。
階調設定データ作成部153cは、階調設定データD3をメモリ152に記憶させる。
以上、階調設定データD3の作成方法の一例を説明したが、階調設定データの作成方法は、上記の方法に限定されない。例えば、液晶パネルの全てのピクセルの直下の輝度値を推定してから、各輝度値を変換式に代入してもよい。
次に、画像の表示工程S5について説明する。
制御部153dは、輝度設定データD2に基づいてバックライト110を制御し、階調設定データD3に基づいて液晶パネル130を制御し、液晶パネル130に画像を表示させる。
具体的には、制御部153dは、図5に示すように、出力インターフェース154を介して、輝度設定データD2に基づいて作成されたバックライト制御データSG1をバックライト用のドライバ120に送信する。バックライト制御データSG1は、バックライト用のドライバ120の駆動を制御できるデータである限り特に限定されないが、例えばPWM(Pulse Width Modulation)形式のデータである。バックライト用のドライバ120は、バックライト制御データSG1に基づいて、各光源114の出力を制御する。
また、制御部153dは、出力インターフェース154を介して、階調設定データD3を液晶パネル制御データSG2として液晶パネル用のドライバ140に送信する。ただし、液晶パネル制御データSG2は、階調設定データD3を、液晶パネル用のドライバ140の駆動を制御可能な形式に変換したデータであってもよい。液晶パネル用のドライバ140は、液晶パネル制御データSG2に基づいて、各ピクセル130p、より詳細には各サブピクセル130spの光の透過率を制御する。
輝度設定データD2をバックライト制御データSG1への変換を行うタイミングは、工程S3以降であれば特に限定されない。また、階調設定データD3を液晶パネル制御データSG2への変換を行う場合、変換を行うタイミングは、工程S4以降であれば特に限定されない。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係る画像表示方法は、輝度データD1を作成する工程S2と、輝度設定データD2を作成する工程S3と、階調設定データD3を作成する工程S4と、液晶パネル130に画像を表示する工程S5と、を備える。
バックライト110は、行列状に配列された複数の発光領域110sを有する。液晶パネル130は、複数のピクセル130pを有する。バックライト110及び液晶パネル130のコントローラ150には、入力画像IMが入力される。工程S2においては、入力画像IMにおいてバックライト110の各発光領域110sに対応する各エリアIMsの最大階調Gmaxを、輝度Lに変換した輝度データD1を作成する。
工程S3においては、輝度データD1に、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減する空間フィルタFを適用し、バックライト110の各発光領域110sの輝度の設定値を定めた輝度設定データD2を作成する。
工程S4においては、輝度設定データD2及び入力画像IMに基づき、液晶パネル130の各ピクセル130pの階調の設定値を定めた階調設定データD3を作成する。
工程S5においては、輝度設定データD2に基づいてバックライト110を制御し、階調設定データD3に基づいて液晶パネル130を制御し、液晶パネル130に画像を表示する。
このように、本実施形態に係る画像表示方法においては、輝度データD1に、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減する空間フィルタFが適用され、輝度設定データD2が作成される。そのため、本実施形態では、輝度データD1に基づき、バックライト110を制御する場合と比較して、バックライトの隣り合う発光領域110sの輝度の設定値の差を低減できる。その結果、ハロー現象を抑制できる画像表示方法を提供できる。
また、本実施形態においては、空間フィルタFは、複数の重みづけ係数Fwを含む。輝度設定データD2を作成する工程S3においては、輝度データD1において空間フィルタFが適用される領域Afに含まれる複数の輝度Lと、空間フィルタFの複数の重みづけ係数Fwと、の積和演算を、輝度データD1における領域Afの位置をずらしながら行う。そのため、入力画像IMの各エリアIMsの最大階調Gmax、及び、各エリアIMsの周囲のエリアIMsの最大階調Gmaxについての情報を盛り込んで、バックライト110において隣り合う発光領域110sの輝度差を低減できる。また、空間フィルタFを用いた簡便な方法により、バックライト110において隣り合う発光領域110sの輝度差を低減できる。
また、複数の重みづけ係数Fwのうち、空間フィルタFの中央に位置する重みづけ係数Fw(2,2)の値は、他の重みづけ係数Fwの値よりも大きい。これにより、輝度設定データD2の各要素e2の値と、入力画像IMの各エリアIMsの最大階調Gmaxを輝度Lに変換した値と、の差が大きくなることを抑制できる。
また、本実施形態に係る画像表示装置100は、行列状に配列された複数の発光領域110sを有し、複数の発光領域110sのそれぞれに光源114が配置された面状光源111を有するバックライト110と、バックライト110上に位置し、複数のピクセル130pを有する液晶パネル130と、バックライト110及び液晶パネル130を制御するコントローラ150と、を備える。コントローラ150は、輝度データ作成部153aと、輝度設定データ作成部153bと、階調設定データ作成部153cと、制御部153dと、を有する。
輝度データ作成部153aは、入力画像IMにおいて、バックライト110の各発光領域110sに対応する各エリアIMsの最大階調Gmaxを輝度Lに変換した輝度データD1を作成する。
輝度設定データ作成部153bは、輝度データD1に、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減する空間フィルタFを適用し、バックライト110の各発光領域110sの輝度の設定値を定めた輝度設定データD2を作成する。
階調設定データ作成部153cは、輝度設定データD2及び入力画像IMに基づき、液晶パネル130の各ピクセル130pの階調の設定値を定めた階調設定データD3を作成する。
制御部153dは、輝度設定データD2に基づいてバックライト110を制御し、階調設定データD3に基づいて液晶パネル130を制御し、液晶パネル130に画像を表示させる。
このように、本実施形態に係る画像表示装置100においては、輝度データD1に、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減する空間フィルタFが適用され、輝度設定データD2が作成される。そのため、輝度データD1に基づき、バックライト110を制御する場合と比較して、隣り合うエリアIMsの輝度差を低減できる。その結果、ハロー現象を抑制できる画像表示装置100を提供できる。
図16A及び図16Bは、空間フィルタの他の例を示す模式図である。
図16Aに示すように、空間フィルタF2は、全ての重みづけ係数Fw2の値が同じである平均化フィルタであってもよい。また、図16Bに示すように、空間フィルタF3は、中央の重みづけ係数Fw3(2,2)が、他の重みづけ係数Fw3よりも大きく、かつ、他の重みづけ係数Fw3の値が同じであるメジアンフィルタであってもよい。また、空間フィルタは、ガウシアンフィルタ、平均化フィルタ、又はメジアンフィルタ等の公知のフィルタではなくてもよい。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。
図17は、本実施形態に係る画像表示装置を示すブロック図である。
図18は、本実施形態に係る画像表示方法を示すフローチャートである。
本実施形態は、画像表示装置200のコントローラ250がフィルタ処理後データ作成部253eをさらに備える点、画像表示方法における輝度データD21の作成工程S22、フィルタ処理後データD22aの作成工程S23a、及び輝度設定データD22bの作成工程S23bが、第1の実施形態と相違する。
なお、以下の説明においては、原則として、第1の実施形態との相違点のみを説明する。以下に説明する事項以外は、第1の実施形態と同様である。
図19Aは、k番目の入力画像を示す模式図である。
図19Bは、k+1番目の入力画像を示す模式図である。
本実施形態では、k番目の入力画像IMは、第3行かつ第3列に位置するピクセルIMp、第3行かつ第4列に位置するピクセルIMp、第4行かつ第3列に位置するピクセルIMp、及び第4行かつ第4列に位置するピクセルIMpが明るく、それ以外のピクセルIMpは暗い画像である。また、k+1番目の入力画像IMは、第3行かつ第5列に位置するピクセルIMp、第3行かつ第6列に位置するピクセルIMp、第4行かつ第5列に位置するピクセルIMp、及び第4行かつ第6列に位置するピクセルIMpが明るく、それ以外のピクセルIMpは暗い画像である。すなわち、k番目の入力画像IMからk+1番目の入力画像IMに切り替わることにより、矩形の明るい領域800が+x方向に2列分移動する。
先ず、k番目の入力画像IMの処理方法について説明する。
図20は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk番目の輝度データの作成方法を示す模式図である。
輝度データD21の作成工程S22においては、先ず、輝度データ作成部153aは、k番目の入力画像IMにおいて各発光領域110sに対応する各エリアIMsを、複数のフィルタ適用エリアFaに分ける。各フィルタ適用エリアFaには、複数のピクセルIMpが含まれる。なお、図20では、太い実線で囲まれた1つの領域が1つのエリアIMsであり、破線で囲まれた1つの領域が1つのフィルタ適用エリアFaであり、細い実線で囲まれた1つの領域が1つのピクセルIMpである。
また、図20では、各エリアIMsは、3個の行を成し、かつ3個の列をなす9個のフィルタ適用エリアFaに分けられる。また、各フィルタ適用エリアFaは、4個のピクセルIMpを含む。ただし、各エリアに含まれるフィルタ適用エリアの数および各フィルタ適用エリアに含まれるピクセルの数は、上記に限定されない。
輝度データ作成部153aは、k番目の入力画像IMにおいて、各フィルタ適用エリアFa内に含まれる複数のピクセルIMpの階調Gb、Gg、Grのうち、最大階調Gmax2を輝度L2に変換した輝度データD21を作成する。
したがって、入力画像IMにおいて複数のフィルタ適用エリアFaがN3個の行を成し、かつ、M3個の列を成すように配列される場合、k番目の輝度データD21は、N3行及びM3列の行列状のデータとなる。ここで、N3は発光領域110s又はエリアIMsの行の数であるN1よりも大きく、入力画像IMのピクセルIMpの行の数であるN2よりも小さい任意の整数であり、M3は発光領域110s又はエリアIMsの列の数であるM1よりも大きく、入力画像IMのピクセルIMpの列の数であるM2よりも小さい任意の整数である。
以下、輝度データD21の第i行かつ第j列に位置する要素e21を、要素e21(i,j)ともいう。各要素e21は、各フィルタ適用エリアFaに対応する。したがって、iは1以上N3以下の任意の整数であり、jは1以上M3以下の任意の整数である。
前述したように、k番目の入力画像IMは、第3行かつ第3列に位置するピクセルIMp、第3行かつ第4列に位置するピクセルIMp、第4行かつ第3列に位置するピクセルIMp、及び第4行かつ第4列に位置するピクセルIMpが明るく、それ以外のピクセルIMpは暗い画像である。これに合わせて、以下の説明では、第2行かつ第2列に位置する要素e21(2,2)の値は、0より大きい値とし(本実施形態では、例えば100として以下に説明する)、他の要素e21(i,j)の値は、0とする。
輝度データ作成部153aは、輝度データD21をメモリ152に記憶させる。
次に、k番目のフィルタ処理後データD22aの作成工程S23aについて説明する。
図21~図23は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。
フィルタ処理後データ作成部253eは、図23に示すように、k番目の輝度データD21に、隣り合う要素e21すなわち隣り合うフィルタ適用エリアFaの輝度差を低減する空間フィルタF4を適用したフィルタ処理後データD22aを作成する。
空間フィルタF4は、あらかじめメモリ152に記憶されている。空間フィルタF4は、本実施形態では、行列状に配列された複数の重みづけ係数Fw4を含む。なお、本実施形態では、空間フィルタF4が、3個の行を成し、かつ、3個の列を成す行列である例を示している。ただし、空間フィルタF4の行の数及び列の数は、上記の数に限定されない。以下、第i行かつ第j列に位置する重みづけ係数Fw4を重みづけ係数Fw4(i,j)ともいう。ここで、i、jは、それぞれ1から3の任意の整数である。
本実施形態では、空間フィルタF4の中央に位置する重みづけ係数Fw4(2,2)の値は、他の重みづけ係数Fw4の値よりも大きい。ただし、空間フィルタの各重みづけ係数の値は、隣り合うフィルタ適用エリアの輝度差を低減可能なものである限り、特に限定されない。
以下、フィルタ処理後データD22aの作成方法の具体例を説明する。
先ず、フィルタ処理後データ作成部253eは、図21に示すように、k番目の輝度データD21の周囲に、隣接する要素の値と同じ値の要素e21を追加する。これにより、輝度データD21が拡張される。ただし、輝度データの周囲に追加する要素の値は、0(ゼロ)であってもよい。すなわち、輝度データに対してゼロパディングを行ってもよい。以下、輝度データD21の周囲に要素e21を追加したものを、拡張した輝度データD21zという。
次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、図22に示すように、拡張した輝度データD21zおいて最も-x側及び最も+y側に位置し、かつ、空間フィルタF4と同じ大きさの領域Af2を抽出する。
次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、この領域Af2において、第i列かつ第j列に位置する要素e21(i,j)と、空間フィルタF4において、第i列かつ第j列に位置する重みづけ係数Fw4(i,j)と、を掛け合わせた積e21(i,j)×Fw4(i,j)を算出する。フィルタ処理後データ作成部253eは、積e21(i,j)×Fw4(i,j)の算出を、この領域Af2に含まれる全ての要素e21(i,j)について行う。
次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、一つの領域Af2について算出した全ての積e21(i,j)×Fw4(i,j)を足し合わせた和Sf4を算出する。
次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、この和Sf4を、k番目のフィルタ処理後データD22aの第1行及び第1列に位置する要素e22a(1,1)の値とする。すなわち、フィルタ処理後データ作成部253eは、領域Af2の要素e21(i,j)と、空間フィルタF4の重みづけ係数Fw4(i,j)との積和演算を行う。
次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、拡張した輝度データD21zに対して領域Af2を+x方向に1列分ずつずらし、ずらす度に、領域Af2の要素e21(i,j)と、空間フィルタF4の重みづけ係数Fw4(i,j)との積和演算を行う。フィルタ処理後データ作成部253eは、最も+x側に位置する領域Af2について積和演算を行った後は、領域Af2を最も-x側に配置し、かつ、-y方向に1行分ずらし、積和演算を行う。次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、拡張した輝度データD21zに対して領域Af2を+x方向に1列分ずつずらし、ずらす度に、領域Af2の要素e21(i,j)と、空間フィルタF4の重みづけ係数Fw4(i,j)との積和演算を行う。
上記の処理を繰り返すことにより、最終的には、図23に示すように、領域Af2は、拡張した輝度データD21zにおいて、最も+x側及び最も-y側に位置する。次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、この領域Af2に含まれる要素e21(i,j)と、空間フィルタFの重みづけ係数Fw4(i,j)と、の積和演算を行う。これにより、和Sf4が算出される。次に、フィルタ処理後データ作成部253eは、この和Sf4を、フィルタ処理後データD22aの最終行及び最終列に位置する要素e22a(N3,M3)の値とする。
このようにして得られたフィルタ処理後データD22aは、N3行かつM3列の行列状のデータである。フィルタ処理後データD22aの各要素e22aは、輝度データD21の各要素e21と同様に、各フィルタ適用エリアFaに対応する。
k番目のフィルタ処理後データD22aでは、第2行かつ第2列に位置する要素e22a(2,2)及び要素e22a(2,2)に隣接する要素e22aの値は、0より大きくなり、それ以外の要素e22aの値は、0となる。
フィルタ処理後データ作成部253eは、メモリ152に、フィルタ処理後データD22aを記憶させる。
次に、k番目の輝度設定データD22bの作成工程S23bについて説明する。
図24は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk番目の輝度設定データの作成方法を示す模式図である。
輝度設定データ作成部153bは、k番目のフィルタ処理後データD22aに基づいて、k番目の輝度設定データD22bを作成する。
具体的には、輝度設定データ作成部153bは、k番目のフィルタ処理後データD22aにおいて第n行および第m列に位置するエリアIMsに含まれる複数のフィルタ適用エリアFa、すなわち複数の要素e22aの値の最大値Emaxを算出する。ここで、nは、1からN1までの任意の整数であり、mは1からM1までの任意の整数である。
輝度設定データ作成部153bは、最大値Emaxを、k番目の輝度設定データD22bの第n行および第m列に位置する要素e22b(n,m)の値とする。輝度設定データ作成部153bは、この処理を全てのエリアIMsについて行う。
このようにして得られた輝度設定データD22bは、N1行及びM1列の行列状のデータである。第n行かつ第m列に位置する要素e22b(n,m)の値は、第n行かつ第m列に位置する発光領域110sの輝度の設定値に相当する。
k番目のフィルタ処理後データD22aでは、第2行かつ第2列に位置する要素e22a(2,2)及び要素e22a(2,2)に隣接する要素e22aは、第1行かつ第1列に位置するエリアIMsに含まれる。そのため、輝度設定データD22bでは、第1行かつ第1列に位置する要素e22b(1,1)の値、すなわち第1行かつ第1列に位置する発光領域110sの輝度の設定値が0より大きい値となる。なお、それ以外の発光領域110sの輝度の設定値は、0となる。
輝度設定データ作成部153bは、メモリ152に、輝度設定データD22bを記憶させる。
次に、k+1番目の入力画像IMの処理方法について説明する。
図25は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目の輝度データの作成方法を示す模式図である。
図26は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目のフィルタ処理後データの作成方法を示す模式図である。
図27は、本実施形態に係る画像表示方法のうちk+1番目の輝度設定データの作成方法を示す模式図である。
輝度データ作成部153aは、図25に示すように、k番目の輝度データD21の作成方法と同様の方法で、k+1番目の入力画像IMに基づき、k+1番目の輝度データD21を作成する。前述したように、k+1番目の入力画像IMは、第3行かつ第5列に位置するピクセルIMp、第3行かつ第6列に位置するピクセルIMp、第4行かつ第5列に位置するピクセルIMp、及び第4行かつ第6列に位置するピクセルIMpが明るく、それ以外のピクセルIMpは暗い画像である。これに対応して、以下では、k+1番目の輝度データD21は、第2行かつ第3列に位置する要素e21(2,3)の値を、0より大きい値とし、他のフィルタ適用エリアFaの値は、0とする。
フィルタ処理後データ作成部253eは、図26に示すように、k+1番目のフィルタ処理後データD22aの作成方法と同様の方法で、k+1番目の輝度データD21に空間フィルタF4を適用し、フィルタ処理後データD22aを作成する。これにより、k+1番目のフィルタ処理後データD22aでは、第2行かつ第3列に位置する要素e22a(2,3)及び要素e22a(2,3)に隣接する要素e22aの値が、0より大きくなり、それ以外の要素e22aの値は0となる。
輝度設定データ作成部153bは、図27に示すように、k番目の輝度設定データD22bの作成方法と同様の方法で、フィルタ処理後データD22aに基づき、k+1番目の輝度設定データD22bを作成する。k+1番目のフィルタ処理後データD22aでは、要素e22a(2,3)及び要素e22a(2,3)に隣接する要素e22aの一部が、第1行かつ第1列に位置するエリアIMs内に含まれ、要素e22a(2,3)に隣接する要素e22aの他部が、第1行かつ第2列に位置するエリアIMs内に含まれる。そのため、第1行かつ第1列に位置する発光領域110sの輝度の設定値と、第1行かつ第2列に位置する発光領域110sの輝度の設定値が、0より大きい値となり、それ以外の発光領域110sの輝度の設定値が0となる。
このように、各エリアIMsを複数のフィルタ適用エリアFaに分けた輝度データD21に空間フィルタF4を適用することにより、k+1番目の入力画像IMのように、入力画像IMにおいて隣り合うエリアIMsの境界付近が明るい場合は、隣り合うエリアIMsに対応する2つの発光領域110sの両方を点灯させ、かつ、各発光領域110sの輝度を調整できる。以下、これによる効果を詳述する。
図28は、連続する複数の入力画像の2つのエリア、及び2つのエリアに対応する2つ発光領域の輝度分布を示す模式図である。
以下では、各入力画像IMにおいて、+x方向に並ぶ2つのエリアIMsを順に第1エリアIMs1及び第2エリアIMs2という。また、第1エリアIMs1に対応する発光領域110sを第1発光領域110s1といい、第2エリアIMs2に対応する発光領域110sを第2発光領域110s2という。
1番目の入力画像IMは、図19Aのk番目の入力画像IMと同様に、第3行かつ第3列に位置するピクセルIMp、第3行かつ第4列に位置するピクセルIMp、第4行かつ第3列に位置するピクセルIMp、及び第4行かつ第4列に位置するピクセルIMpを含む矩形の領域800が明るく、それ以外のピクセルIMpは暗い画像である。そして、1番目の入力画像IMから4番目の入力画像IMに順に、矩形の領域800が、+x方向に2列ずつ移動する場合、対応する2つの発光領域110sの輝度の設定値は以下のようになる。
1番目の入力画像IMでは、上述したk番目の入力画像IMについての処理方法と同様に、第1発光領域110s1の輝度の設定値が0より大きい値となり、第2発光領域110s2の輝度の設定値は、0となる。したがって、第1発光領域110s1の光源114が点灯し、第2発光領域110s2の光源114が消灯する。この際、面状光源111の構造によっては、第1発光領域110s1内の輝度分布は、均一とはならず、第1発光領域110s1の外周部の輝度は、中心部の輝度よりも低くなる場合がある。しかし、1番目の入力画像IMでは、第1発光領域110s1の中心部の直上に、矩形の領域800が位置する。そのため、液晶パネル130に表示する矩形の領域800は、第1発光領域110s1内の輝度分布の影響を受けにくい。
2番目の入力画像IMでは、上述したk+1番目の入力画像IMについての処理方法と同様に、第1発光領域110s1の輝度の設定値及び第2発光領域110s2の輝度の設定値の両方が、0より大きい値となる。したがって、第1発光領域110s1及び第2発光領域110s2の光源114が点灯する。2番目の入力画像IMでは、第1発光領域110s1の+x方向における端部の直上に、矩形の領域800が位置する。そのため、第2発光領域110s2の光源114の出力は、第1発光領域110s1の光源114の出力よりも低い。前述したように、第1発光領域110s1の外周部の輝度は、中心部の輝度よりも低くなる場合があるが、本実施形態では、第2発光領域110s2の光源114も点灯させることで、液晶パネル130に表示する矩形の領域800の輝度が低下することを抑制できる。
3番目の入力画像IMでは、2番目の入力画像IMと同様に、第1発光領域110s1の輝度の設定値および第2発光領域110s2の輝度の設定値の両方が、0より大きい値となる。ただし、3番目の入力画像IMでは、第2発光領域110s2の+x方向における端部の直上に、矩形の領域800が位置する。そのため、第1発光領域110s1の光源114の出力は、第2発光領域110s2の光源114の出力よりも低い。第2発光領域110s2の外周部の輝度は、中心部の輝度よりも低くなる場合があるが、本実施形態では、第1発光領域110s1の光源114も点灯させることで、液晶パネル130に表示する矩形の領域800の輝度が低下することを抑制できる。
4番目の入力画像IMでは、第1発光領域110s1の輝度の設定値が0となり、第2発光領域110s2の輝度の設定値が0より大きい値となる。4番目の入力画像IMでは、第2発光領域110s2の中心部の直上に、矩形の領域800が位置する。そのため、液晶パネル130に表示する矩形の領域800は、第2発光領域110s2内の輝度分布の影響を受けにくい。
このように、連続する複数の入力画像IMにより、矩形の領域800等の画像が移動するような動画を液晶パネル130に表示する場合、移動によって意図せずに画像の輝度が変化することを抑制できる。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態における画像表示方法は、輝度データD21を作成する工程S22と、フィルタ処理後データを作成する工程S23aと、輝度設定データを作成する工程S23bと、を備える。
輝度データD21を作成する工程S22においては、入力画像IMにおいて、各発光領域110sに対応する各エリアIMsを複数のフィルタ適用エリアFaに分け、各フィルタ適用エリアFa内の最大階調を輝度に変換した輝度データD21を作成する。
フィルタ処理後データを作成する工程S23aにおいては、輝度データD21に、隣り合うフィルタ適用エリアFaの輝度差を低減する空間フィルタF4を適用したフィルタ処理後データD22aを作成する。
輝度設定データを作成する工程S23bにおいては、フィルタ処理後データD22aに基づき、バックライト110の各発光領域110sの輝度の設定値を定めた輝度設定データD22bを作成する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様にハロー現象を抑制できる。また、各発光領域110sに対応する各エリアIMsを複数のフィルタ適用エリアFaに細分化した輝度データD21に空間フィルタF4を適用することで、液晶パネル130において1つの発光領域110sの外周部の直上に表示する画像が、暗くなることを抑制できる。特に、液晶パネル130にマウスのアイコン等の画像が移動するような動画を表示する場合、移動によって画像の明るさが変化することを抑制できる。
本発明は、例えば、テレビ、パソコン、又はゲーム機等の機器のディスプレイに利用することができる。
100、200:画像表示装置
110 :バックライト
110s :発光領域
110s1:第1発光領域
110s2:第2発光領域
111 :面状光源
112 :基板
113 :導光部材
113a :光源配置部
113b :区画溝
114 :光源
114a :発光素子
114b :波長変換部材
114c :半導体積層体
114d、114e:電極
114f :透光性部材
114g :波長変換物質
114h :第2光調整部材
114i :第3光調整部材
116 :第1光調整部材
117 :光反射部材
118 :光学部材
120 :バックライト用のドライバ
130 :液晶パネル
130p :ピクセル
130sp:サブピクセル
140 :液晶パネル用のドライバ
150、250:コントローラ
151 :入力インターフェース
152 :メモリ
153 :プロセッサ
153a :輝度データ作成部
153b :輝度設定データ作成部
153c :階調設定データ作成部
153d :制御部
154 :出力インターフェース
800 :矩形の領域
900 :外部機器
Af、Af2:領域
D1、D21:輝度データ
D1z、D21z:拡張した輝度データ
D2、D22b:輝度設定データ
D3 :階調設定データ
D4 :輝度分布を示すデータ
Ef :変換式
Efb、Efg、Efr:変換式の出力値
F、F2、F3、F4:空間フィルタ
Fw、Fw2、Fw3、Fw4:重みづけ係数
Gb、Gg、Gr:階調
Gmax、Gmax2:最大階調
IM :入力画像
IMs :エリア
IMs1 :第1エリア
IMs2 :第2エリア
IMp :ピクセル
L、L2 :輝度
Sf、Sf4:和
SG1 :バックライト制御データ
SG2 :液晶パネル制御データ
V :直下の輝度値
e1、e21:輝度データの要素
e2、e22b:輝度設定データの要素
e3 :階調設定データの要素
253e :フィルタ処理後データ作成部
D22a :フィルタ処理後データ
Emax :最大値
Fa :フィルタ適用エリア
e22a :フィルタ処理後データの要素

Claims (7)

  1. 行列状に配列された複数の発光領域を有するバックライト及び複数のピクセルを有する液晶パネルのコントローラに入力された入力画像において、前記バックライトの各前記発光領域に対応する各エリアの最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する工程と、
    前記輝度データに、隣り合う前記エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用し、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する工程と、
    前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する工程と、
    前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示する工程と、
    を備える画像表示方法。
  2. 前記空間フィルタは、複数の重みづけ係数を含み、
    前記輝度設定データを作成する工程においては、前記輝度データにおいて前記空間フィルタが適用される領域に含まれる複数の前記輝度と、前記空間フィルタの前記複数の重みづけ係数と、の積和演算を、前記輝度データにおける前記領域の位置をずらしながら行う、請求項1に記載の画像表示方法。
  3. 行列状に配列された複数の発光領域を有するバックライト及び複数のピクセルを有する液晶パネルのコントローラに入力された入力画像において、各前記発光領域に対応する各エリアを複数のフィルタ適用エリアに分け、各前記フィルタ適用エリア内の最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する工程と、
    前記輝度データに、隣り合う前記フィルタ適用エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用したフィルタ処理後データを作成する工程と、
    前記フィルタ処理後データに基づき、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する工程と、
    前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する工程と、
    前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示する工程と、
    を備える画像表示方法。
  4. 前記空間フィルタは、複数の重みづけ係数を含み、
    前記フィルタ処理後データを作成する工程においては、前記輝度データにおいて前記空間フィルタが適用される領域に含まれる複数の前記輝度と、前記空間フィルタの前記複数の重みづけ係数と、の積和演算を、前記輝度データにおける前記領域の位置をずらしながら行う、請求項3に記載の画像表示方法。
  5. 前記複数の重みづけ係数のうち、前記空間フィルタの中央に位置する重みづけ係数の値は、他の重みづけ係数の値よりも大きい請求項2または4に記載の画像表示方法。
  6. 行列状に配列された複数の発光領域を有し、複数の前記発光領域のそれぞれに光源が配置された面状光源を有するバックライトと、
    前記バックライト上に位置し、複数のピクセルを有する液晶パネルと、
    前記バックライト及び前記液晶パネルを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    入力画像において、前記バックライトの各前記発光領域に対応する各エリアの最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する輝度データ作成部と、
    前記輝度データに、隣り合う前記エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用し、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する輝度設定データ作成部と、
    前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する階調設定データ作成部と、
    前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示させる制御部と、
    を有する画像表示装置。
  7. 行列状に配列された複数の発光領域を有し、複数の前記発光領域のそれぞれに光源が配置された面状光源を有するバックライトと、
    前記バックライト上に位置し、複数のピクセルを有する液晶パネルと、
    前記バックライト及び前記液晶パネルを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    入力画像において、各前記発光領域に対応する各エリアを複数のフィルタ適用エリアに分け、各前記フィルタ適用エリア内の最大階調を輝度に変換した輝度データを作成する輝度データ作成部と、
    前記輝度データに、隣り合う前記フィルタ適用エリアの輝度差を低減する空間フィルタを適用したフィルタ処理後データを作成するフィルタ処理後データ作成部と、
    前記フィルタ処理後データに基づき、前記バックライトの各前記発光領域の輝度の設定値を定めた輝度設定データを作成する輝度設定データ作成部と、
    前記輝度設定データ及び前記入力画像に基づき、前記液晶パネルの各前記ピクセルの階調の設定値を定めた階調設定データを作成する階調設定データ作成部と、
    前記輝度設定データに基づいて前記バックライトを制御し、前記階調設定データに基づいて前記液晶パネルを制御し、前記液晶パネルに画像を表示させる制御部と、
    を有する画像表示装置。
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