JP2022130458A - 印刷装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】IPPを使用する第1の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かと、IPPを使用する第2の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かとを、個別に設定できるようにする。【解決手段】第1の種類のソフトウェアからを用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第1の設定項目と、第2の種類のソフトウェアからIPPを用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第2の設定項目と、を含む設定画面を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷装置、方法及びプログラムに関する。
複合機やプリンタ等の印刷装置は様々な印刷プロトコルに対応している。印刷プロトコルには、IPP(Internet Printing protocol)、RAW、LPR等が存在する。特許文献1には、受信した印刷ジョブを印刷プロトコルの種類毎に分類して管理する構成が開示されている。
特開2003-80807号公報
特許文献1は、印刷プロトコルの種類毎に管理するものであるので、同じ印刷プロトコルを利用するソフトウェアからのデータを区別して管理するものではない。
そこで本発明では、IPPを使用する第1の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かを変更可能な第1の設定項目と、IPPを使用する第2の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かを変更可能な第2の設定項目とを含む設定画面を提供することで、IPPを使用する各ソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かの設定を個別に行えるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明が提供する印刷装置は、複数の設定項目を含む設定画面を提供する印刷装置であって、前記複数の設定項目は、第1の種類のソフトウェアからIPP(Internet Printing Protocol)を用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第1の設定項目と、第2の種類のソフトウェアからIPPを用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第2の設定項目と、を含み、前記印刷装置は、さらに、前記設定画面において設定された、前記第1の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定と、前記第1の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定とを前記印刷装置に適用するものであり、前記第1の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報は、前記第2の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報と異なる、ことを特徴とする
本発明によれば、IPPを使用する第1の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かを変更可能な第1の設定項目と、IPPを使用する第2の種類のソフトウェアからのデータに基づく印刷を実行するか否かを変更可能な第2の設定項目とを含む設定画面を用いることにより、IPPを使用する各ソフトウェアに対する設定を個別に行える。
印刷装置100の構成を示す図である。 設定画面を示す図である。 変更された設定について連動して変更される他の設定を説明する図である。 mDNSの探索パケットに対する応答を示す図である。 IPPの印刷に関する動作を示す図である。 印刷を実行する際に実行される処理を示すフローチャートである。 アプリケーション特定処理を示すフローチャートである。 カウンタ800を示す図である。 アプリケーション特定処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施形態1)
まず図1を用いて、本実施形態に係る印刷装置100の構成を説明する。なお、本実施形態の印刷装置100は複合機を想定しているが、スキャナ機能を備えないプリンタであってもよい。
CPU101はROM102が記憶している制御プログラムを読み出して、印刷装置100の動作を制御するための様々な処理を実行する。ROM102は、制御プログラムを記憶している。RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD104は、スキャン画像やユーザせって、後述するカウンタ情報等の様々なデータを記憶する。
なお、印刷装置100の場合、1つのCPU101が後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUが協働して後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。
プリンタ105は、外部装置から受信した印刷ジョブやスキャナ106によって生成されたスキャン画像等の印刷データに基づいて、シートに印刷を実行する。印刷の実行回数は、後述するカウント情報としてHDD104に記憶される。スキャナ106は、原稿を読み取ってスキャン画像を生成する。スキャナ106によって生成されたスキャン画像は、プリンタ105によって印刷されたり、HDD104に記憶される。
操作部107は、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードを備え、後述する各種画面を表示する。ユーザは、操作部107を介して印刷装置100に対して指示や情報を入力することができる。
ネットワークI/F108はネットワーク110に接続し、外部装置との通信を実行する。ネットワークI/F108はLANワークケーブルを接続する有線I/Fであってよいし、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信を実行する無線I/Fであってもよい。ネットワークI/F108は、PCや携帯端末(例えばスマートフォン)等の外部装置から送信された印刷ジョブを受信し、そして受信した印刷ジョブに基づく印刷をプリンタ105が実行する。
次に、本実施形態の印刷アプリケーションについて説明する。本実施形態では、印刷アプリケーションとしてアプリケーションAとアプリケーションBの2つを想定している。これらのアプリケーションは、上述したPCや携帯端末等の外部装置にインストールされている。
アプリケーションAは、印刷プロトコルとしてIPP(Internet Printing protocol)を使用し、フォーマットがpwg‐rasterの画像データを印刷ジョブとして送信する。一方、アプリケーションBは、印刷プロトコルとしてIPPを使用し、フォーマットがPDFの画像データを印刷ジョブとして送信する。このようにアプリケーションAとアプリケーションBは、それぞれ印刷ジョブで扱う画像データのフォーマットは異なるが、使用する印刷プロトコルはどちらもIPPである。本実施形態では、このように同一の印刷プロトコルで印刷ジョブを受信した際に、どのアプリケーションから印刷ジョブを受信したかを区別して印刷の実行回数をカウントすることを目的とする。
次に図2を用いて、アプリケーションAとアプリケーションBに関する設定を含む、各種印刷設定について説明する。図2(A)の設定画面200は操作部107が表示する画面であり、ユーザが印刷設定を行うために使用される。項目201~205には、設定項目として「アプリケーションA設定」、「アプリケーションB設定」、「IPP設定」、「HTTP設定」、「mDNS設定」が表示されている。設定画面200においてユーザが所定の項目を例えばタッチ操作で選択すると、選択された設定項目に関する画面を操作部107が表示する。
図2(B)の設定画面210は、項目201が選択された際に操作部107が表示する画面である。この設定画面210は、アプリケーションAを使った印刷を実行することを許可するか否かをユーザが設定するために使用される。設定画面210において「ON」が設定されると、印刷装置100はアプリケーションAを使った印刷を実行する(アプリケーションAから送信された印刷ジョブに基づく印刷を実行する)。一方、設定画面210において「OFF」が設定されると、印刷装置100はアプリケーションAを使った印刷を実行しない(アプリケーションAから送信された印刷ジョブに基づく印刷を実行しない)。
図2(C)の設定画面220は、項目202が選択された際に操作部107が表示する画面である。この設定画面220は、アプリケーションBを使った印刷を実行することを許可するか否かをユーザが設定するために使用される。設定画面220において「ON」が設定されると、印刷装置100はアプリケーションBを使った印刷を実行する(アプリケーションBから送信された印刷ジョブに基づく印刷を実行する)。一方、設定画面220において「OFF」が設定されると、印刷装置100はアプリケーションBを使った印刷を実行しない(アプリケーションBから送信された印刷ジョブに基づく印刷を実行しない)。
図2(D)の設定画面230は、項目203が選択された際に操作部107が表示する画面である。この設定画面230は、IPPを使った印刷を実行するか否かをユーザが設定するために使用される。設定画面230において「ON」が設定されると、印刷装置100はIPPを使った印刷(IPPで受信した印刷ジョブに基づく印刷)を実行する。一方、設定画面230において「OFF」が設定されると、印刷装置100はIPPを使った印刷(IPPで受信した印刷ジョブに基づく印刷)を実行しない。
図2(E)の設定画面240は、項目204が選択された際に操作部107が表示する画面である。この設定画面240は、HTTPに基づく通信を実行するか否かをユーザが設定するために使用される。設定画面240において「ON」が設定されると、印刷装置100はHTTPに基づく通信を実行する。一方、設定画面240において「OFF」が設定されると、印刷装置100はHTTPに基づく通信を実行しない。
図2(F)の設定画面250は、項目205が選択された際に操作部107が表示する画面である。この設定画面240は、mDNS(MulticastDNS)に基づく通信を実行するか否かをユーザが設定するために使用される。設定画面250において「ON」が設定されると、印刷装置100はmDNSに基づく通信を実行する。一方、設定画面250において「OFF」が設定されると、印刷装置100はmDNSに基づく通信を実行しない。
以上、図2で説明した設定画面を用いることで、ユーザは印刷装置100の設定を行うことができる。例えば、アプリケーションAを使った印刷とアプリケーションBを使った印刷の両方を許可するか、あるいは一方を禁止するか、あるいは両方を禁止するかを、ユーザが設定することができる。なお、図2の設定画面を用いた設定は、認証機能を印刷装置100に導入することで特定のユーザ(例えばシステム管理者)のみが行えるようにしてもよい。
本実施形態においてアプリケーションAやアプリケーションBを使って印刷を実行するためには、IPP設定、HTTP設定、mDNS設定もそれぞれ「ON」に設定する必要がある。これらの設定を個別にユーザに設定させるとユーザの手間が増加してしまうし、また、そもそもこれらの設定も合わせて「ON」にする必要があることを一般的なユーザが把握していない可能性がある。そこで本実施形態では、アプリケーションA設定やアプリケーションB設定が「ON」になったことに連動して、IPP設定、HTTP設定、mDNS設定もそれぞれ自動的に「ON」に設定される。この処理ついて、図3を用いて説明する。
まず図3の301に記載の処理を説明する。設定画面210においてユーザがアプリケーションA設定を「ON」に設定したとする。このとき印刷装置100は、アプリケーションAを使った印刷を実行するために必要なIPP設定、HTTP設定、mDNS設定も自動的に「ON」に変更する。これにより、ユーザが個別に設定を変更する手間が解消される。また、アプリケーションAを使った印刷に必要な設定をユーザが正確に把握していなくても、印刷装置100が自動的に適切な設定に変更することができる。
次に図3の302に記載の処理を説明する。設定画面220においてユーザがアプリケーションB設定を「ON」に設定したとする。このとき印刷装置100は、アプリケーションBを使った印刷を実行するために必要なIPP設定、HTTP設定、mDNS設定も自動的に「ON」に変更する。これにより、ユーザが個別に設定を変更する手間が解消される。また、アプリケーションBを使った印刷に必要な設定をユーザが正確に把握していなくても、印刷装置100が自動的に適切な設定に変更することができる。
以上の説明の通り、印刷装置100は、アプリケーションA設定やアプリケーションB設定を「ON」にユーザが設定した場合に、連動してIPP設定、HTTP設定、mDNS設定も自動的に「ON」に変更することができる。なお、印刷装置100の場合、アプリケーションA設定やアプリケーションB設定をユーザが「OFF」に変更したとしても、IPP設定、HTTP設定、mDNS設定は連動して「OFF」にはならない(図3の303、304参照)。これは、アプリケーションA設定やアプリケーションB設定とは異なる設定にIPP設定、HTTP設定、mDNS設定が関係している可能性があるためである。
次に、図4を用いて、アプリケーションA設定及びやアプリケーションB設定と、mDNSの動作との関係について説明する。本実施形態において、mDNSは、PCや携帯端末等の外部装置が印刷装置を探索するために使用される。
図4の401に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定とアプリケーションB設定が両方とも「OFF」に設定されている場合、印刷装置100は、mDNSの探索パケットを受信したとしても、受信した探索パケットに対して応答しない。
次に図4の402に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定が「OFF」に設定されていて、アプリケーションB設定が「ON」に設定されている場合、印刷装置100は、mDNSの探索パケットを受信した際に、アプリケーションBをサポートしていると応答する。アプリケーションA設定が「OFF」に設定されているため、印刷装置100は、アプリケーションAをサポートしているとは応答しない。
次に図4の403に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定が「ON」に設定されていて、アプリケーションB設定が「OFF」に設定されている場合、印刷装置100は、mDNSの探索パケットを受信した際に、アプリケーションAをサポートしていると応答する。アプリケーションB設定が「OFF」に設定されているため、印刷装置100は、アプリケーションBをサポートしているとは応答しない。
次に図4の404に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定とアプリケーションB設定の両方が「ON」に設定されている場合、印刷装置100は、mDNSの探索パケットを受信した際に、アプリケーションAとアプリケーションBの両方をサポートしていると応答する。
以上の説明の通り、印刷装置100は、アプリケーションA設定とアプリケーションB設定に従って、mDNSの探索パケットを受信した際の処理を切り替えることができる。

次に、IPPで印刷を行う際の処理について図5を用いて説明する。外部装置がIPPで印刷を行う場合、外部装置のアプリケーションは、印刷装置100に対してサポートしている画像フォーマットを問い合わせる。問い合わせを受けた印刷装置100は、アプリケーションA設定とアプリケーションB設定に従って、問い合わせに対して応答する。
まず図5の501に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定とアプリケーションB設定が両方とも「OFF」に設定されている場合、印刷装置100は、IPPの問い合わせを受けたとしても、問い合わせに対して応答しない。また、アプリケーションAとアプリケーションBのどちらから印刷ジョブを受信したとしても、印刷装置100は受信した印刷ジョブに基づく印刷は実行しない。なお、IPPで印刷ジョブを受信した際にアプリケーションAとアプリケーションBのどちらから送信された印刷ジョブであるかを判定する必要があるが、その判定方法については後述する図6及び図7のフローチャートで詳しく説明する。
次に図5の502に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定が「OFF」に設定されていて、アプリケーションB設定が「ON」に設定されている場合、IPPの問い合わせを受けると、印刷装置100はサポートしている画像フォーマットとしてPDFを応答する。また印刷装置100は、アプリケーションAから受信した印刷ジョブに基づく印刷は実行せずに、アプリケーションBから受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
次に図5の503に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定が「ON」に設定されていて、アプリケーションB設定が「OFF」に設定されている場合、IPPの問い合わせを受けると、印刷装置100はサポートしている画像フォーマットとしてpwg-rasterを応答する。また印刷装置100は、アプリケーションAから受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行し、アプリケーションBから受信した印刷ジョブに基づく印刷は実行しない。
次に図5の504に記載の処理を説明する。アプリケーションA設定とアプリケーションB設定が両方とも「ON」に設定されている場合、IPPの問い合わせを受けると、印刷装置100はサポートしている画像フォーマットとしてPDFとpwg-rasterを応答する。また印刷装置100は、アプリケーションAとアプリケーションBのどちらから印刷ジョブを受信したとしても、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
以上の説明の通り、印刷装置100は、アプリケーションA設定とアプリケーションB設定に従って、IPPの印刷に関する動作を切り替えることができる。
次に、印刷装置100が印刷を実行する際に実行される処理を、図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。図6及び図7のフローチャートに示す各ステップは、CPU101がROM102等のメモリに格納された制御プログラムをRAM103に展開して実行することによって処理される。
本実施形態の場合、PCや携帯端末等の外部装置が、ネットワーク110を介して印刷ジョブを印刷装置100に送信する。外部装置は、印刷ジョブを送信する際にIPP、RAW、LPR等の様々な印刷プロトコルを使用する。まずステップS601において、ネットワークI/F108は、外部装置から送信された印刷ジョブを受信する。次にステップS602において、CPU101は、受信した印刷ジョブの印刷プロトコルがIPPであるか否かを判定する。印刷プロトコルの判定は、例えば受信ポート番号に基づいて行われる。受信した印刷ジョブの印刷プロトコルがIPPであるとステップS602においてCPU101が判定すると、処理はステップS603に進む。一方、受信した印刷ジョブの印刷プロトコルがIPPではないとステップS602においてCPU101が判定すると、処理はステップS611に進む。
次にステップS603について説明する。ステップS603において、CPU101は、IPPで受信した印刷ジョブの送信元のアプリケーションを特定するために、アプリケーション特定処理を実行する。このアプリケーション特定処理について、図7のフローチャートを用いて詳しく説明する。
図7は、図6のステップS603のアプリケーション特定処理を説明するためのサブフローである。ステップS701において、CPU101は受信した印刷ジョブを解析し、印刷ジョブに含まれる画像データのフォーマットがpwg‐rasterであるか否かを判定する。画像データのフォーマットの判定は、例えば画像データのヘッダ情報を解析することによって行われる。印刷ジョブに含まれる画像データのフォーマットがpwg‐rasterであると判定されると、ステップS702に進む。そしてステップS702において、CPU101は、送信元のアプリケーションがアプリケーションAであると特定する。
一方、印刷ジョブに含まれる画像データのフォーマットが例えばPDFの場合、ステップS701において印刷ジョブに含まれる画像データのフォーマットがpwg‐rasterではないとCPU101が判定し、ステップS703に進む。そしてステップS703において、CPU101は、送信元のアプリケーションがアプリケーションBであると特定する。
以上の説明の通り、図7のフローチャートで説明したアプリケーション特定処理を実行することで、印刷装置100は、IPPで受信した印刷ジョブの送信元のアプリケーションを特定することができる。IPPで受信した印刷ジョブの送信元のアプリケーションを特定すると、処理は図6に戻り、ステップS604に進む。
次にステップS604について説明する。ステップS604において、CPU101は、ステップS603で実行したアプリケーション特定処理の結果に従って、送信元のアプリケーションがアプリケーションAであるか否かを判定する。ステップS604において送信元のアプリケーションがアプリケーションAであるとCPU101が判定すると、ステップS605に進む。一方、ステップS604において送信元のアプリケーションがアプリケーションAではない、つまり送信元のアプリケーションがアプリケーションBであるとCPU101が判定すると、ステップS608に進む。
次にステップS605について説明する。ステップS605において、CPU101は、アプリケーションA設定がONであるか否かを判定する。アプリケーションA設定がONに設定されている場合、ステップS605においてアプリケーションA設定がONであるとCPU101が判定し、ステップS606に進む。一方、アプリケーションA設定がOFFに設定されている場合、ステップS605においてアプリケーションA設定がONではないとCPU101が判定し、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行せずにフローチャートが示す処理を終了する。
次にステップS606について説明する。ステップS606において、プリンタ105は、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。また、ステップS606で印刷を実行する際には、アプリケーションA用の画像処理モードで印刷を実行する。アプリケーションA用の画像処理モードはアプリケーションAの用途に応じて予め定められている。例えばアプリケーションAが写真等のイメージ画像の印刷用途で使用されることが多い場合、アプリケーションA用の画像処理モードはイメージの画質を優先する画像処理モードが予め設定されている。
ステップS606で印刷が実行されると、ステップS607に進む。そしてステップS607において、CPU101は、印刷回数をカウントしているカウンタ800を更新する。このカウンタについて、図8を用いて詳しく説明する。
図8に示すカウンタ800は、印刷の実行回数を印刷プロトコルに分類してカウントするためのカウンタであり、HDD104に記憶される。本実施形態では、RAWを使用する「RAW Print」(項目801)、LPRを使用する「LPR Print」(項目802)、IPPを使用する「IPP Print」(項目803)、その他の印刷プロトコルを示す「その他」(項目806)の4種類に分類してカウントしている。また、本実施形態では、IPP Printについて、送信元のアプリケーションがアプリケーションA又はアプリケーションBであるかを更に区別してカウントすることを特徴とする(項目804と項目805)。
ステップS607の処理が実行される場合、受信した印刷ジョブはIPPを使用し、かつ、送信元のアプリケーションはアプリケーションAである。従ってステップS607では、項目803の値と項目804の値がそれぞれ1増加する。
次にステップS608について説明する。ステップS608において、CPU101は、アプリケーションB設定がONであるか否かを判定する。アプリケーションB設定がONに設定されている場合、ステップS608においてアプリケーションB設定がONであるとCPU101が判定し、ステップS609に進む。一方、アプリケーションB設定がOFFに設定されている場合、ステップS608においてアプリケーションB設定がONではないとCPU101が判定し、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行せずにフローチャートが示す処理を終了する。
次にステップS609について説明する。ステップS609において、プリンタ105は、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。また、ステップS609で印刷を実行する際には、アプリケーションB用の画像処理モードで印刷を実行する。アプリケーションB用の画像処理モードはアプリケーションBの用途に応じて予め定められている。例えばアプリケーションBがWord等のビジネス文書の印刷用途で使用されることが多い場合、アプリケーションB用の画像処理モードは文字の画質を優先する画像処理モードが予め設定されている。
ステップS609で印刷が実行されると、ステップS610に進む。そしてステップS610において、CPU101はカウンタ800を更新する。ステップS610では、項目803の値と項目805の値がそれぞれ1増加する。
次にステップS611について説明する。ステップS611において、プリンタ105は、受信した印刷ジョブに基づく印刷を実行する。このとき印刷ジョブの印刷プロトコルはIPPではない。印刷を実行すると、ステップS612にいて、CPU101はカウンタ800を更新する。ステップS612では、印刷ジョブの印刷プロトコルに対応する項目の値が1増加する。例えば、印刷プロトコルがRAWであれば項目801の値が1増加するし、印刷プロトコルがLPRであれば項目802の値が1増加する。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、印刷プロトコルの種類毎に印刷回数をカウントしつつ、IPPについては送信元のアプリケーションを区別して印刷回数をカウントすることができる。
また、クラウドサービスの発展やNFCを用いたタッチ印刷の普及に伴い、IPPは様々な印刷サービスに利用されることが想定される。従って、IPPについて送信元のアプリケーションを区別して印刷回数をカウントすることで、システム管理者や印刷装置100の製造メーカーは、印刷装置100がどのように使用されているのかを把握することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、図7で説明したように、印刷ジョブに含まれる画像データのフォーマットに基づいて送信元のアプリケーションを区別する。しかしながら、送信元のアプリケーションを区別する方法は、実施形態1に記載の方法に限らない。実施形態1に記載の方法とは異なる方法を、実施形態2として説明する。
図9は、図6のステップS603のアプリケーション特定処理を説明するためのサブフローであり、図7で説明した処理の変形例である。図9のフローチャートに示す各ステップは、CPU101がROM102等のメモリに格納された制御プログラムをRAM103に展開して実行することによって処理される。
PCや携帯端末等の外部装置がIPPを使用して印刷ジョブを印刷装置100に送信する場合、外部装置はまずHTTPリクエストを印刷装置100に送信する。本実施形態では、このHTTPリクエストに基づいて送信元のアプリケーションを特定する。
ステップS901において、CPU101は受信したHTTPリクエストを解析し、受信したHTTPリクエストに所定の情報が含まれているか否かを判定する。例えばHTTPヘッダのUserAgentにアプリケーションAを示す“applicationA”が含まれている場合に、ステップS901において受信したHTTPリクエストに所定の情報が含まれているとCPU101が判定し、ステップS702に進む。一方、HTTPヘッダのUserAgentに“applicationA”が含まれていない場合に、ステップS901において受信したHTTPリクエストに所定の情報が含まれていないとCPU101が判定し、ステップS703に進む。
以上の説明の通り、本実施形態によれば、IPPを使って印刷するためのHTTPリクエストに基づいて、送信元のアプリケーションを区別することができる。
なお、本実施形態ではHTTPリクエストのUserAgentの記載によって送信元のアプリケーションを区別する構成を説明したが、UserAgent以外の情報を用いて区別してもよい。例えば、HTTPリクエストにアプリケーションAを示す属性情報が含まれている場合に、送信元のアプリケーションがアプリケーションAであるとS901で判定してもよい。
(その他の実施形態)
上述した各実施形態では、受信した印刷ジョブの印刷プロトコルがIPPである場合に送信元のアプリケーションを特定する構成を説明したが、他の形態であっても良い。IPPとは異なる特定の印刷プロトコル、例えばLPRの場合に送信元のアプリケーションを特定してもよい。
また、上述した各実施形態では、送信元のアプリケーションを特定するための処理(図7や図9)を説明したが、特定する対象はアプリケーションに限定されない。例えばOSの種類や、OSに搭載されている印刷機能のように、送信元のソフトウェアを特定するように構成してもよい。
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 印刷装置
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HDD
上述した課題を解決するために、本発明が提供する印刷装置は、複数の設定項目を含む設定画面を提供する印刷装置であって、前記複数の設定項目は、第1の種類のソフトウェアからIPP(Internet Printing Protocol)を用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第1の設定項目と、第2の種類のソフトウェアからIPPを用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第2の設定項目と、を含み、前記印刷装置は、さらに、前記提供した設定画面においてユーザの指示により設定された、前記第1の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定と、前記第の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定とを前記印刷装置に適用するものであり、前記第1の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報は、前記第2の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報と異なる、ことを特徴とする。

Claims (1)

  1. 複数の設定項目を含む設定画面を提供する印刷装置であって、
    前記複数の設定項目は、
    第1の種類のソフトウェアからIPP(Internet Printing Protocol)を用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第1の設定項目と、
    第2の種類のソフトウェアからIPPを用いて送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かをユーザの指示に基づき変更可能な第2の設定項目と、
    を含み、
    前記印刷装置は、さらに、前記設定画面において設定された、前記第1の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定と、前記第1の種類のソフトウェアから送信されたデータに基づく印刷を実行するか否かの設定とを前記印刷装置に適用するものであり、
    前記第1の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報は、前記第2の種類のソフトウェアが送信するHTTPリクエストに含まれる情報と異なる、
    ことを特徴とする印刷装置。
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