JP2022130355A - 情報処理システム - Google Patents
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Abstract
Description
なお、臨床試験とは、ヒトを対象として薬や医療機器など、病気の予防・診断・治療に関わるいろいろな医療手段について、その有効性や安全性などを確認するために行われる試験のことを言い、臨床試験のうち、医薬品もしくは医療機器の製造販売に関して、医薬品医療機器等法上の承認の為に規制当局の認可を得て行う試験を特に治験という。
治験とは、病院等の臨床現場で実際の患者(被験者)へ投薬し、新薬の有効性と安全性を確認するテストのことをいう。
第1の手法の場合、医療機関のスタッフがカルテをPDFや静止画にて撮影し、そのPDFや静止画をクラウドを介してCRAに閲覧させたり、PDFや静止画を電子メールで送信してCRAに閲覧させる手法である。
この第2の手法では、医療機関のCRCが、医療機関のスタッフの監視の下で医療機関が有するパーソナルコンピュータ(院内PC)を利用させてもらい電子カルテデータベースにログインし、遠隔地のCRAの指示に従い電子カルテをビデオ撮影し、そのビデオ映像をCRAにオンライン閲覧させることでR-SDVを実施する。
第1の手法の場合、カルテのPDFや静止画を予め撮影しておく必要がある。
第2の手法は、CRCを医療機関に常駐させることから、CRCのコストが発生する。またCRAの指示にCRCが対応するため、CRCの工数がとられる。
第3の手法の場合、医療機関でのCRCの作業は不要なものの、CRAが電子カルテにアクセスするために、そのためのアプリケーションプログラムをPCにインストールする必要があるばかりか、CRA毎にR-SDV専用のPCを用意することから、PC等の機器のコストとソフトウェアのライセンスを受けるコストが増大する。
このような状況から、医療機関における治験にR-SDVの導入が進まないのが現状である。
治験を実施する医療機関に配置された第1情報処理装置と、前記医療機関とは異なる場所にモニタと共に配置された第2情報処理装置と、前記医療機関に配置、又はネットワークに接続されるデータベースとを含む情報処理システムにおいて、
前記データベースは、
前記医療機関において実施された前記治験に関する電子カルテを含む電子情報材を格納しており、
前記第1情報処理装置は、
前記データベースに格納された前記電子情報材を閲覧可能とする閲覧手段、
を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記第1情報処理装置に対してバーチャルプライベートネットワークを介して接続し、前記閲覧手段を制御することで、前記電子情報材を前記モニタで閲覧可能とする閲覧制御手段、
を備える。
これにより、医療機関で扱われる電子カルテの情報の漏洩を防止しつつR-SDVを低コストに実現することができる。
なお、本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
図1乃至図3を参照して実施形態の情報処理システムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システムの構成例を示す図である。
ここで、ネットワークNは、医療機関SAと治験施設支援機関SBとの間を物理的に結ぶネットワークや、携帯電話会社の通信網、公衆回線等の広域ネットワーク(WAN)を含む。
治験施設支援機関SBの場所には、治験施設支援機関SBの担当者SCが操作するCRA端末PC-Bが配置されている。
CRC端末PC-Aには、内部ネットワークDNの一部のリソースに対するアクセスのみ、といったアクセス制限もかけられている。
CRA端末PC-Bは、治験施設支援機関SBの担当者SCにより管理される。担当者SCは、CRAの他、他の人であっても良い。
CRC端末PC-Aは、医療機関SAに居る治験コーディネータSD(CRC)、又は医療機関SAに出向いた担当者SCにより管理される。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例ではCRC端末PC-A等)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。なお、リムーバブルメディア21は、リモート操作で医療機関SA側の治験データ等の持ち出し不可な情報をコピー(複製保存)できないように制限がかけられている。
なお、図2にCRA端末PC-Bのハードウェア構成を示したが、図1の情報処理システムのうちCRC端末PC-Aについても、CRA端末PC-Bのハードウェア構成と基本的に同様の構成を有している。
DB30には、治験施設支援機関SBにおいて、CRA端末PC-Bのユーザが医療機関SAの電子カルテDBにログインした履歴が記憶されている。
VPN接続制御部61は、ネットワークNを利用して医療機関SA内に配置されたCRC端末PC-AヘVPNを張る。
具体的には、VPN接続制御部61は、DB30に予め記憶されているVPN接続情報やリモートデスクトップ機能の接続先アドレス等に基づいて接続先とVPNを張り、リモートデスクトップ機能を動作させる。
なお、リモートデスクトップ機能は、CRA端末PC-Bのオペレーティングシステム(OS)に予め備えられている機能を利用してもよい。
具体的には、ポート制御部62は、DB30に予め記憶されているポート制御情報に基づいて、通信部19のポートの解放及び封鎖を制御する。ポート制御情報としては、VPNビューア51動作時に、例えばポート番号20、21、22を閉じる等の情報が記憶されている。
この結果、医療機関SAで扱われる電子カルテの治験データの漏洩を防止しつつR-SDVを低コストに実現することができる。
まず、閲覧対象の治験データや他に閲覧が必要なデータの閲覧方法を説明する。
そして、治験施設支援機関SBの担当者SCがCRA端末PC-BからCRC端末PC-Aにリモートアクセスすることで閲覧することができる。
閲覧専用のデータとは、書き換え不可、印刷不可等のデータ編集防止機能のあるデータである。
図5は、CRA端末とCRC端末とで実現するR-SDVの動作を示すフローチャートである。
図5のステップS11において、治験コーディネータSD又は医療機関SA(治験施設)のスタッフは、治験施設の内部のネットワーク環境下でCRC端末PC-Aを起動しCRC端末PC-Aを治験施設の内部のネットワークに接続し、ログイン画面を表示させる。
電子カルテソフトは、起動の際に電子カルテDB40に予め設定されたログイン情報によりログインし、電子カルテDB40の電子カルテの画面を表示する。
なお、PDFファイルは、データ編集制御機能(データの書き換えや印刷等を制限する機能)のあるファイルであり、変換時に閲覧専用にしてファイルを作成するものとする。
ステップS22において、治験施設支援機関SBの担当者SCがCRA端末PC-Bの電源を投入すると、CRA端末PC-Bは、ネットワークNに接続する。
ステップS24において、CRA端末PC-BからCRC端末PC-AへのVPN接続の要求に対してCRC端末PC-Aは、応答を返信することで、互いの端末がVPN接続される。
図7は、VPNビューア51によるCRC端末とCRA端末間のネットワーク切断動作を示すフローチャートである。
続いて、ステップS32において、VPNビューア51は、CRC端末PC-AのVPNを切断する。
ステップS33において、VPNビューア51は、CRA端末PC-BのVPNを切断する。
ステップS34において、治験コーディネータSDは、CRC端末PC-Aの電源をオフする。
ステップS35において、治験施設支援機関SBの担当者SCは、CRA端末PC-Bの電源をオフする。
1.医療機関SA内の電子カルテの種別、それを格納する電子カルテDB40の機種等に関係なく、R-SDVを可能とすることができる。
2.CRA端末PC-BとCRC端末PC-A間を直接VPNで接続するため、医療機関SA内部のネットワークに依存しないので、情報処理システムを比較的容易に構築することができる。
3.CRA端末PC-Bに専用のVPNビューア51を設けて電子カルテを閲覧するために、データ漏洩の懸念を少なくできる。
4.電子データばかりでなく、ワークシート等の紙資料についてもPDFファイル等のCertifiedCopy(公証人により原本保証されたものの証明)に変換した上でCRC端末PC-Aに保存して閲覧可能とするため、完全なR-SDVを実現することができる。
5.CRC端末PC-AとCRA端末PC-Bとのリモートデスクトップ接続では、CRC端末PC-AとCRA端末PC-Bとが双方向通信をするため、治験施設支援機関SBの担当者SCが、治験データを閲覧する前又は後で、医師や治験コーディネータSDとのオンライン面談等もこのネットワーク環境下で実現することができる。
6.医療機関SA内部に配置される電子カルテDBだけなく、クラウド型の電子カルテについてもほぼ同様のシステム構成にて対応することができる。
即ち、CRA端末PC-BのVPNビューア51は、CRC端末PC-Aに対してVPNを介して接続し、CRA端末PC-Bからの遠隔操作によりCRC端末PC-Aの電子カルテソフトを起動しその画面から電子カルテDB40の治験データを読み出してモニタに表示させればよい。
この場合、治験施設支援機関SB内に配置されるCRA端末PC-Bは、図1と同様にセキュリティー対策済み、電子カルテソフトをインストールしたものとする。
また、CRA端末PC-Bから電子カルテDB40にアクセスできるようにクラウドCLのアクセス設定を一部開放していただくものとする。
即ち、治験施設支援機関SB側にいる担当者SCは、治験施設支援機関SBの施設内に配置されているCRC端末PC-Aにログインする。
次に、担当者SCは、CRC端末PC-Aの電子カルテソフトを起動して、クラウドCLの電子カルテDB40にログインする。
これにより、電子カルテソフトの画面から、CRC端末PC-Aを介してクラウドCLの電子カルテDB40の電子カルテにアクセスし、モニタの画面に表示することで、治験施設支援機関SBの担当者SCは、被験者の治験データを閲覧することができる。なお、治験データ以外の例えばワークシート等の紙資料についても、医療機関SAのスタッフに依頼して、クラウドCLにPDFファイルを保存してもらう。
そして、治験施設支援機関SBの担当者SCは、CRC端末PC-Aを介してクラウドCLのPDFファイルの保存場所にリモートでアクセスすることで、PDFファイルを閲覧することができる。
このようにクラウド型のR-SDVの場合、治験施設支援機関SBの担当者SCがCRC端末PC-Aを操作してクラウドCLの電子カルテDB40にアクセスするため、医療機関SAにおいて治験コーディネータSDが立ち合う必要がなくなる。
なお、図1のシステム構成のうち、電子カルテDB40のみを医療機関SAの外部に配置する構成とし、CRA端末PC-BからCRC端末PC-AにVPNを張った上で、CRA端末PC-BからCRC端末PC-Aを経由して電子カルテDB40にアクセスするようにしてもよい。
上記実施形態では、CRA端末PC-Bを配置する場所を治験施設支援機関SBとして説明したが、CRA端末PC-Bを配置する場所は他の場所(例えば治験依頼者の場所等)であってもよく、CRA端末PC-Bを配置する場所については医療機関SAとは異なる場所であれば如何なる場所であってもよい。
図10は、本発明の情報処理装置を含む他の実施の形態の情報処理システムを示す図である。
図10に示すように、この実施形態の情報処理システムは、CRC端末PC-Aと、このCRC端末PC-Aと施設内の有線又は無線のネットワーク及びクラウドCLを介して接続されるCRA端末PC-Bとを備える。
なお、ネットワークの形態については、図10の形態だけなく、前述した図1、図8、図9の形態も含まれる。
クラウドCLにおいて指紋認証処理が実行された後、指紋が認証された場合はCRA端末PC-BとクラウドCLへのログインが許可される。
ここで示した指紋リーダーSRは一例であり、他の生体情報読取手段(例えばカメラ撮影による顔画像読取等)を用いてもよく、生体情報読取手段は、指紋リーダーSRのみに限定されるものではない。
所定の部屋には、人が出入り可能なドアDが設けられている。ドアDには、鍵Kが設けられており、所定のPCからの制御により施錠や解錠が可能である。なお、医療機関SA側の施設管理の仕方によっては施錠しない場合もある。ドアD、鍵Kについては、治験施設支援機関SBのCRA端末PC-Bが配置されている部屋に設置してもよい。
また、治験施設支援機関SBには、上記所定のPCからの制御により上記ネットワークを通じて室内の映像を撮影及び撮影停止させることが可能な監視カメラCが設置されている。
予約画面において、治験施設支援機関SBの閲覧室運営担当者によりR-SDVの実施希望日時(時間帯)が指定されると、施設管理システムから医療機関SAの閲覧室運営担当者のPCに対して予約の登録があったことを示す予約登録通知が出力され、当該PCに通知される。
治験コーディネータSD(CRC)は、その通知により、その時間帯の始めに閲覧室SにおいてR-SDVの準備をする必要があることが分かる。
また、上記3者が夫々のスケジュールを把握することで、R-SDVが確実に実施可能であるかの事前接続テストをCRC端末PC-AとCRA端末PC-Bとの間で行うことができる。
R-SDVにより、担当者SC(CRA)が、例えば電子カルテを閲覧する場合は、治験コーディネータSDは、閲覧室Sへ入り、CRC端末PC-Aを起動するまでの操作を行う。
また、R-SDVにより、担当者SC(CRA)が、例えば紙カルテを閲覧する場合は、治験コーディネータSD(CRC)は、閲覧室Sへ入り、CRC端末PC-Aに紙カルテリーダKRを接続した後、紙カルテリーダKRに紙カルテKをセッティングする。
この紙カルテリーダKRでは、紙カルテKをセットした後、紙カルテリーダKRが接続されているCRC端末PC-Aからの操作(制御)によりページ送り等の操作と、カメラCAにより撮像されるページの画像の閲覧が可能である。
その後、CRC端末PC-Aを起動し、紙カルテリーダKRとCRC端末PC-Aとが電気的に接続されていること(紙カルテリーダKRの動作の制御が可能なこと)を確認するまでの操作を行う。
紙カルテKの閲覧には、紙カルテリーダKRを遠隔操作(ページ送り操作等)することで、紙カルテKの所望のページを閲覧することができる。
電子署名・電子印機能は、PDF化したファイルに対し、電子印を付与することで、閲覧するデータの保証を行う。
電子署名・電子印機能は、医療機関SA外の外部ネットワーク(例えばインターネット等)の電子印付与サービスを用いることで、原本データの正当性を担保する。電子印付与サービスは、例えばDocuWorks、OBC社の証憑保管クラウドサービス等の汎用のクラウドサービスを利用する。DocuWorksは登録商標である。
電子署名・電子印機能は、クラウドCLに保持したPDFファイルに、電子印付与サービスにて電子印を付与する。電子印が付与されたPDFファイルを閲覧専用のデータとして保持し、R-SDVにより閲覧された後は、履歴管理の為にクラウドCLに保存しておくものとするが、クラウドCLから設定によって自動削除することも可能とする。
電子印付与サービスを利用する場合、本システムのネットワークを利用せず、別のネットワークを用意して電子印の付与を行う。
電子カルテ閲覧制御機能は、担当者SC(R-SDV実施者)のログインIDの識別及び/又は生体認証により、閲覧可能な電子カルテ(又はその中の特定のページや患者データ等)を制限する機能である。
また、2回目以降のCRA端末PC-B利用時のPCログイン対応(ID/PASS等の発行・それを用いたログイン処理)を削減することができる。
この場合、図10に示すように、CRA端末PC-Bが有する指紋リーダーSRと、画面ロックアプリケーションプログラムを予めインストールしたCRC端末PC-Aとを用意する。なお、指紋リーダーSRは、CRA端末PC-Bに内蔵されていてもよく、またCRA端末PC-Bに通信ケーブルを介して接続される外付けの指紋リーダーSRであってもよい。
なお、クラウドCLに画面ロックアプリケーションプログラムを予めインストールしておき、CRC端末PC-AがクラウドCLにログインする際に画面ロックアプリケーションが機能するようにしてもよい。
画面ロックアプリケーションは、電子カルテDB40に保存されている電子カルテKのうち、ログインした担当者SCに対して閲覧権が付与されていない患者データ(閲覧が許可されていない患者名の電子カルテ)に担当者SCがアクセスしようとすると(ファイルを開く操作を行うと)、CRC端末PC-Aから電子カルテDB40への接続を遮断する。
これにより、2回目以降のR-SDV実施時には、ログイン情報を発行することなく、担当者SC自身の指紋情報を用いてCRA端末PC-Bにログインを行い、R-SDVを実施することができる。
この場合、事前作業として、管理者権限を持つ者(管理者)は、CRC端末PC-A又はクラウドCLにインストールされている画面ロックアプリケーションプログラムを起動し画面ロック解除用のダイアログボックス設定画面を表示する。
そして、管理者は、ダイアログボックス設定画面に、担当者SC(R-SDV実施者)のログイン情報(IDとパスワード等)、閲覧対象の電子カルテに記載の患者の識別情報(患者ID及び患者名のうち少なくとも一方)とを設定すると共に、次回以降、CRA端末PC-Bを起動させたときに、ダイアログボックスが自動的に立ち上がるように設定する。
次回以降、担当者SC(R-SDV実施者)は、ダイアログボックスに、事前に登録されている患者ID、患者名を入力することで、当該患者の電子カルテを表示させることができる。また患者ID、患者名以外の情報がダイアログボックスに入力された場合には画面ロックアプリケーションプログラムは、VPNビューア(電子カルテ閲覧用のアプリケーション)をクローズする。
紙カルテ・紙資料に関しては、CRC端末PC-Aに接続される紙カルテリーダKRと、紙カルテリーダKRを動作させる紙カルテ閲覧アプリケーションプログラムとを連携させることで、遠隔からでも資料を閲覧できるようにする。
治験コーディネータSDは、紙カルテリーダKRに紙カルテKをセットする。
続いて治験コーディネータSDがCRC端末PC-Aの電源を入れると、CRC端末PC-Aが起動し、ログインを待機する。
起動した紙カルテ閲覧アプリケーションプログラムは、紙カルテリーダKRのカメラCAを制御し、これにより、カメラCAにより電子カルテKのページの撮像が開始され、CRC端末PC-Aを通じてCRA端末PC-Bの画面に電子カルテKのページの撮像画像が表示される。
なお、紙カルテKに限らず、ページをめくるような資料であれば、他の書類についても閲覧することができる。
換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロック及びデータベースを用いるのかは特に図3の例に限定されない。また、機能ブロック及びデータベースの存在場所も、図3に特に限定されず、任意でよい。例えば、CRC端末PC-Aの機能及びデータベースをネットワーク接続装置R等に移譲させてもよい。また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
治験を実施する医療機関に配置された第1情報処理装置(例えば図3のCRC端末PC-A等)と、前記医療機関とは異なる場所(例えば治験施設支援機関SBや治験依頼者の場所)にモニタと共に配置された第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)と、前記医療機関に配置、又はネットワークNに接続されるデータベース(例えば図3の電子カルテDB40等)とを含む情報処理システムにおいて、
前記データベース(例えば図3の電子カルテDB40等)は、
前記医療機関において実施された前記治験に関する電子カルテに含まれる電子情報材(例えば治験データ)を格納しており、
前記第1情報処理装置(例えば図3のCRC端末PC-A等)は、
前記データベース(例えば図3の電子カルテDB40等)に格納された前記電子情報材を閲覧可能とする閲覧手段(電子カルテソフト等)、
を備え、
前記第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)は、
前記第1情報処理装置(例えば図3のCRC端末PC-A等)に対してバーチャルプライベートネットワーク(VPN)を介して接続し、前記閲覧手段(電子カルテソフト)を制御することで、前記電子情報材(例えば治験データ等)を前記モニタに表示させる制御を実行する閲覧制御手段(例えば図3のVPNビューア51等)、
を備える。
これにより、医療機関SAで扱われる電子カルテDB40の電子カルテのデータ漏洩を防止しつつR-SDV導入を低コストに実現することができる。
この結果、医療機関SAへのR-SDVの導入を促進することができる。
前記電子情報材を前記第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)に複製することを禁止する複製禁止制御手段(例えば図3のポート制御部62等)、
を備える。
このように前記第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)を構成し、電子情報材を第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)に複製することを禁止することで、端末自体として複製を禁止するので、端末操作者のアクセス権限に関わらず電子カルテの情報の漏洩を防止することができる。
前記第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)から前記ネットワークNを通じて直接、又は前記第1情報処理装置(例えば図3のCRC端末PC-A等)を介して前記データベース(例えば図3の電子カルテDB等)にアクセスした履歴を記録することを制御するアクセス履歴記録制御手段(例えば図3のログ管理部63等)、
を備える。
このように前記第2情報処理装置(例えば図3のCRA端末PC-B等)を構成し、データベースへのログインの記録を残すことで、データベースへアクセスしたアカウント又はユーザを管理できるので、情報漏洩の防止を図ることができる。
Claims (5)
- 治験を実施する医療機関に配置された第1情報処理装置と、前記医療機関とは異なる場所にモニタと共に配置された第2情報処理装置と、前記医療機関に配置、又はネットワークに接続されるデータベースとを含む情報処理システムにおいて、
前記データベースは、
前記医療機関において実施された前記治験に関する電子カルテに含まれる電子情報材を格納しており、
前記第1情報処理装置は、
前記データベースに格納された前記電子情報材を閲覧可能とする閲覧手段、
を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記第1情報処理装置に対してバーチャルプライベートネットワークを介して接続し、前記閲覧手段を制御することで、前記電子情報材を前記モニタに表示させる制御を実行する閲覧制御手段、
を備える情報処理システム。 - 前記閲覧制御手段は、
前記電子情報材を前記第2情報処理装置に複製することを禁止する複製禁止制御手段、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記閲覧制御手段は、
前記第2情報処理装置から前記ネットワークを通じて直接、又は前記第1情報処理装置を介して前記データベースにアクセスした履歴を記録することを制御するアクセス履歴記録制御手段、
を備える請求項1に記載の情報処理システム。 - 治験を実施する医療機関に配置された第1情報処理装置と、前記医療機関とは異なる場所にモニタと共に配置された第2情報処理装置と、前記医療機関に配置、又はネットワークに接続され、前記医療機関において実施される前記治験に関する電子カルテに含まれる電子情報材が格納されたデータベースとを含む情報処理システムにおける情報処理方法において、
前記第1情報処理装置が実行する処理は、
前記データベースに格納された前記電子情報材を閲覧可能とするステップ、
を含み、
前記第2情報処理装置が実行する処理は、
前記第1情報処理装置に対してバーチャルプライベートネットワークを介して接続し、前記閲覧手段を制御することで、前記電子情報材を前記モニタに表示させるステップ、
を含む情報処理方法。 - 治験を実施する医療機関に配置された第1情報処理装置と、前記医療機関とは異なる場所にモニタと共に配置された第2情報処理装置と、前記医療機関に配置、又はネットワークに接続され、前記医療機関において実施される前記治験に関する電子カルテに含まれる電子情報材が格納されたデータベースとを含む情報処理システムにおいて、
前記第1情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記データベースに格納された前記電子情報材を閲覧可能とするステップを含む制御処理を実行させ、
前記第2情報処理装置を制御するコンピュータに、
前記第1情報処理装置に対してバーチャルプライベートネットワークを介して接続し、前記閲覧手段を制御することで、前記電子情報材を前記モニタに表示させるステップを含む制御処理を実行させる、
プログラム。
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