JP2022130172A - オートリフトフライヤ - Google Patents

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【課題】自動でかつ効果的に揚げ食材の油切りを実行し得るオートリフトフライヤを提供する。【解決手段】オートリフトフライヤは、揚げ調理の開始操作が行われたことに伴って油槽14の上方の上昇位置x1から該油槽14内の下降位置x2までバスケットBを下降させる開始制御を実行し、揚げ調理の終了条件が成立したことに伴って下降位置x2から上昇位置x1までバスケットBを上昇させる終了制御を実行する。制御部Cは、終了制御を実行する場合に、バスケットBを下降位置x2から上昇位置x1に向かう途中の特定位置x3で所定期間停止させ、その後に上昇位置x1まで上昇させる。特定位置x3は、バスケットBの底部Baによって食材Fを支持し、該底部Baが油槽14内の油に浸かった状態となる高さ位置に設定されている。【選択図】図5

Description

本発明は、油を貯留する油槽内への被調理品の投入および引き上げを自動的に行うオートリフトフライヤに関するものである。
飲食店やコンビニエンスストア等の店舗では、所定量の調理油(以下「油」という)が貯留される油槽と、該油槽内の油を加熱するヒータとを備えた業務用のフライヤが使用されている。このフライヤとして、予め設定されたプログラムに基づいて揚げ調理を行うオートリフトフライヤがある(例えば、特許文献1参照)。オートリフトフライヤは、揚げ調理の対象となる食材を収容するバスケットをリフトに保持し、このリフトを昇降機構の駆動によって昇降させる構造であり、この昇降機構を制御することにより、揚げ調理の開始操作が行われるとリフトを下降させ、油槽内の油にバスケットを浸漬させると共に、調理時間が経過するとリフトを上昇させて、バスケットを油から引き上げる。
特開2009-66152号公報
オートリフトフライヤは、調理開始後、予め決められた時間になるとバスケットを自動的に油の外に移動させるので、人手による手間を軽減しながら食材の揚げ過ぎを防ぐことができる。しかし、調理終了に伴ってリフトの上昇位置で停止させたバスケット内の食材を油切りしないまま放置すると、その食材の表面側に定着する油が多くなり味が落ちる。このため、リフトが上昇すると手作業で速やかに食材の油切りを行う必要があり、手間がかかるという難点がある。
そこで本発明は、従来のオートリフトフライヤに内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、自動でかつ効果的に揚げ食材の油切りを実行し得るオートリフトフライヤを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
上方に開口すると共に油を貯留する油槽と、該油槽内の油を加熱する加熱機構と、揚げ調理の対象となる食材を入れる網かご状のバスケットを昇降させる昇降機構と、前記昇降機構を駆動制御する制御部とを備え、当該制御部は、揚げ調理の開始操作が行われたことに伴って前記油槽の上方の上昇位置から該油槽内の下降位置まで前記バスケットを下降させる開始制御を実行し、揚げ調理の終了条件が成立したことに伴って前記下降位置から前記上昇位置まで前記バスケットを上昇させる終了制御を実行するオートリフトフライヤにおいて、
前記制御部は、前記終了制御を実行する場合に、前記バスケットを前記下降位置から前記上昇位置に向かう途中の特定位置で所定期間停止させ、その後に前記上昇位置まで上昇させるように制御可能であり、
前記特定位置は、前記バスケットの底部によって食材を支持し得ると共に、該底部の少なくとも一部が前記油槽内の油に浸かった状態となる高さ位置に設定されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、制御部による終了制御が実行される場合に、下降位置から上昇位置に向けて上昇するバスケットが、その途中の特定位置で所定期間停止する。特定位置は、バスケットの底部で揚げ調理された食材を支持し、かつ当該底部の少なくとも一部が油槽内の油に浸かった状態となる高さ位置に設定されているので、特定位置においてバスケットの底部で支持された食材は、その一部が油槽内の油の油面に接した状態となる。この場合に、油の性質により、食材のうち油面の上方に露出した部分の表面を覆っていた油が油槽内の油の油面に向けて移動し、バスケット内の食材が油切りされる。そして再びバスケットを上昇させて上昇位置に到達させるので、油切りがなされた状態の食材を入れたバスケットを油槽の上方に待機させることができる。すなわち、制御部による終了制御に伴って食材の油切りを行うことができるので、リフト上昇後にバスケット内の食材に対して手作業で行う油切りの手間を軽減したり、当該手作業での油切りを省略したりすることができる。
本発明に係るオートリフトフライヤによれば、自動でかつ効果的に揚げ食材の油切りを実行し得るので、揚げ調理の終了条件の成立に伴うリフトの上昇位置への上昇後に、バスケット内の食材に対する手作業での油切りの手間を軽減したり当該手作業での油切りを省略したりすることができる。
実施例1に係るオートリフトフライヤを示す斜視図である。 実施例1のオートリフトフライヤの縦断面図である。 (a)は、実施例1の昇降機構を示す説明図であり、(b)は、実施例1の検知手段と回転体との関係を示す説明図である。 実施例1のオートリフトフライヤの制御ブロック図である。 (a)は、実施例1のバスケットが下降位置にあり、かつ揚げ調理が行われている場合の油槽内の状態を示す説明図であり、(b)は、実施例1のバスケットが下降位置から油切り位置に上昇した場合の油槽内の状態を示す説明図である。なお、食材の表面からの油の移動方向を拡大図で示している。 実施例1の昇降機構の動作制御の流れを示すフローチャートであり、(a)は、調理開始時の制御の流れ、(b)は、調理終了時の制御の流れを示している。 (a)は、実施例1の昇降機構の下降動作に関するタイムチャートであり、(b)は、実施例1の昇降機構の上昇動作に関するタイムチャートである。 実施例2に係るオートリフトフライヤにおけるバスケットハンガーを示す側面図である。 (a)は、実施例2の昇降機構の下降動作に関するタイムチャートであり、(b)は、実施例2の昇降機構の上昇動作に関するタイムチャートである。 実施例3の昇降機構の上昇動作に関するタイムチャートである。 実施例4の昇降機構の上昇動作に関するタイムチャートである。 実施例5の昇降機構の上昇動作に関するタイムチャートである。 実施例6に係るオートリフトフライヤにおけるリフトの要部を示す側面図である。
次に、本発明に係るオートリフトフライヤにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
図1および図2に示すように、オートリフトフライヤ10は、上方に開口する油槽14を有する筐体12と、この筐体12に配設され、油槽14に入れた油を加熱するヒータ18を含むヒータユニット16とを備えている。また、オートリフトフライヤ10は、揚げ調理用の食材(調理物品)F(図5参照)を入れる金属製の網かご状のバスケットBを保持するリフト22と、このリフト22(リフト22に保持されたバスケットB)を上昇位置x1(図2参照)と下降位置x2との間で昇降移動させる昇降機構20とを備えている。なお、リフト22およびバスケットBの上昇位置x1では、バスケットBが油槽14の上方に位置し、また、リフト22およびバスケットBの下降位置x2では、バスケットBが油槽14内に位置する。
筐体12の手前側には、電装箱24が配設されている。電装箱24は、オートリフトフライヤ10の各種設定や操作を行う操作部26(図1参照)や、オートリフトフライヤ10の構成機器の制御を担うマイクロコンピュータ等からなる制御部C(図4参照)等を有している。そして、オートリフトフライヤ10は、操作部26の操作に応じた制御部Cによる制御下に、リフト22(バスケットB)を上昇位置x1から下降位置x2に下降させることでバスケットB内の食材Fを油槽14の油に投入し(開始制御)、設定された調理時間経過後にリフト22(バスケットB)を上昇位置x1に上昇させることで揚げ調理された食材Fを油槽14内の油から引き上げる(終了制御)、という一連の自動調理動作を行う。ここで、実施例1のオートリフトフライヤ10は、リフト22(バスケットB)を下降位置x2から上昇位置x1に上昇させる途中位置で一時停止させる制御を制御部Cが実行することで、揚げ調理された食材Fの油切りを行うようになっている(後述する)。
また、制御部Cには、ヒータ18に取り付けられた油温検知手段36(図1参照)からの信号が入力される。制御部Cは、油温検知手段36の油温検知に基づいて油槽14内の油の温度を設定温度に維持するよう、ヒータ18への通電を制御する。
図1および図2に示すように、筐体12は、底面をなす底板28と、側面をなす左右の側板29,29と、背面をなす奧板30と、上面をなす天板31とを組み合わせて箱状に構成され、前面が電装箱24で塞がれている。筐体12の奥側には、油槽14の後側に配設された仕切壁32で仕切られて機構収容部12aが画成されており、この機構収容部12aに、昇降機構20やモータ(駆動手段)M等が設置されている(図2参照)。なお、モータMは、昇降機構20を作動する駆動手段を構成するものであり、制御部Cと電気的に接続されている。すなわち、制御部Cは、モータMを回転駆動することにより昇降機構20を作動してリフト22およびバスケットBを昇降させる。
図2および図3に示すように、昇降機構20は、モータMから後側に突き出た出力軸に取り付けられてその出力軸周りに回転する円盤状の回転体54と、この回転体54の偏芯位置に上端が接続された第1リンク56と、一端(図3(a)で左端)が回転可能に支持され、回転体54の下側に延在する第2リンク58とを備えている。昇降機構20は、第1リンク56の下端が第2リンク58の中間部に回転可能に接続され、回転体54の回転に伴う第1リンク56の移動により第2リンク58を上下方向に揺動させるクランク機構を構成している。そして、第2リンク58のうち第1リンク56の接続部位より他端側(図3(a)で右端側)には、リフト22が支持されており、第2リンク58の揺動によりリフト22が昇降移動するようになっている。リフト22は、第1リンク56の上端が回転体54の下死点に位置して第2リンク58が下方位置にある際に下降位置x2になり(図2(a)参照)、第1リンク56の上端が回転体54の上死点に位置して第2リンク58が上方位置にある際に上昇位置x1になる(図2(b)参照)。このように、モータMで一方向に回転される回転体54の回転を両リンク56,58でリフトの昇降移動に変換しており、回転体54の一方向の回転に伴いリフト22が上昇位置から下降位置への下降と下降位置から上昇位置との上昇とを交互に繰り返すように構成されている。
リフト22は、機構収容部12a内に配設されて下端部が第2リンク56に回転可能に接続されたリフト基部60と、このリフト基部60に下端部が支持されて、筐体12の天板31に開設された開口を介して油槽14の奥側に立設された2本のリフトバー62,62と、これらのリフトバー62,62の上端に支持されて、前方に延出するバスケットハンガー64とを備えている。リフトバー62,62は、筐体12の天板31上面に取り付けられたガイド部66に夫々挿通されて、ガイド部66によって上下方向に案内されている。バスケットBは、奥側の縁部をバスケットハンガー64の前端縁に引っ掛けて保持される。
図3(a)および図3(b)に示すように、モータMの出力軸と共に回転する円盤状の回転体54の円周面には、半径方向内側に凹む下降検知部68および上昇検知部70が形成されている。また、回転体54が収容される機構収容部12aに、各検知部68,70を検知する下降検知手段72および上昇検知手段74が、回転体54の円周面に対向して配設されている。各検知部68,70は、その前後方向(出力軸方向)の位置が検知手段72,74の前後方向の位置の違いに合わせて異ならせてあり(図3(b)参照)、かつ回転体54の円周面において180°位相をずらして設けられている(図3(a)参照)。回転体54の下降検知部68が下降検知手段72の検知位置に到来した際には、回転体54の下死点に第1リンク56の一端が位置して第2リンク58が下方位置となり、リフト22が下降位置x2になる。また、回転体54の上昇検知部70が上昇検知手段74の検知位置に到来した際には、回転体54の上死点に第1リンク56の一端が位置して第2リンク58が上方位置となり、リフト22が上昇位置x1になる。本実施例では、各検知手段72,74として、対応の検知部68,70が検知位置に到来した際に接点が開放してOFF状態となり、検知位置から外れた際に接点が閉じてON状態となる、マイクロスイッチが用いられている。両検知手段72,74は、制御部Cと電気的に接続され、制御部Cに検知信号を入力する。これにより制御部Cは、両検知手段72,74から入力される該検知手段72,74の検知状態の切り替えに基づいて、昇降機構20を作動するモータMを駆動または駆動停止制御を行っている。
(食材Fの油切りについて)
ここで、出願人は、揚げ調理時間の経過に伴ってリフト22を下降位置x2から上昇位置x1に上昇させるだけでは食材Fの表面に油が多く付着したままとなってしまう問題に鑑み、揚げ調理した食材Fの油切りを自動的に行う方法について検討を重ねた結果、油槽14の油から食材Fを引き上げる際にその食材Fの下端部を油面z(図5参照)に浸した状態で一定時間待つと、食材Fの表面を覆うように付着する油が油面zに向けて移動する現象に着目した。すなわち、油槽14内の高温の油に対してその油面zよりも上方の空気は温度が低いため、食材Fの一部のみを油内に残して他の部分を油面zから露出させることで、油槽14内の油の油面zと接触した状態にある食材Fの表面には、高温の油との接触部分と低温の空気との接触部分とで温度差ができ、油の性質上、食材Fの表面における低温空気と接触している部分の油が油槽14内の高温の油の油面zに向けて移動し、結果的に食材Fの表面に付着した油が落ちることになる。そこで、本実施例のオートリフトフライヤ10では、リフト22を下降位置x2から上昇位置x1まで上昇させる終了制御を行う際に、バスケットBの網状の底部Baによって食材Fを支持しつつ、その底部Baの少なくとも一部が油槽14内の油に浸かった状態となる高さ位置(油切り位置x3(特定位置))で当該バスケットBを所定期間停止させることにより、バスケットB内の食材Fの自動的な油切りを実現している。
図5(a)は、揚げ調理中の油槽14内の様子、図5(b)は、前述した食材Fの油切り中の油槽14内の様子を、夫々示している。各図において、バスケットBが上昇位置x1、下降位置x2および油切り位置x3の夫々にある場合のバスケットBの底面の高さ位置を二点鎖線で示している。揚げ調理中(図5(a)参照)は、バスケットBが下降位置x2にあり、油切り中(図5(b)参照)は、バスケットBが上昇位置および下降位置の間の油切り位置x3にある。オートリフトフライヤ10の制御部Cは、前述した操作部26に対して揚げ調理の開始操作が行われることに伴い、バスケットBを上昇位置x1から下降位置x2まで下降(矢印Y1の高さ範囲で下降)させる開始制御を実行し、これにより揚げ調理が開始される。図5(a)に示すように、揚げ上がった食材Fは、油槽14内の油面z近くに浮上する。制御部Cは、揚げ調理時間が経過することに伴い、バスケットBを下降位置x2から上昇位置x1まで上昇(矢印Y2,Y3の高さ範囲で上昇)させる終了制御を実行するが、上昇位置x1に到達する前に、油切り位置x3よりやや下方位置を上昇する間に、バスケットBの底部Baで食材Fを支持することになる。そして、油切り位置x3まで上昇したところで、バスケットBをその底部Baにより食材Fを支持した状態で所定期間停止(矢印Y2の高さ範囲の上昇で一時停止)させる。図5(b)に示すように、バスケットBが油切り位置x3にある場合には、バスケットBの底部Bが油面zより僅かに下側にあり、食材Fの下端部(5分の1程度)が油面zに浸かっている。従って、図5(b)中の拡大図に示すように、食材Fの表面の油が油面zに向かって移動し、油切りが達成される。
前述したように、制御部Cは、上昇検知手段74の検知状態がOFFである場合、すなわち回転体54の上昇検知部70が上昇検知手段74の検知位置に到来している状態で、リフト22(バスケットB)が上昇位置x1にあると判定する。また制御部Cは、下降検知手段72の検知状態がOFFである場合、すなわち回転体54の下降検知部68が下降検知手段72の検知位置に到来している状態で、リフト22(バスケットB)が下降位置x2にあると判定する。そこで、制御部Cは、図6(a)および図7(a)に示すように、揚げ調理の開始操作が行われて開始制御を実行する場合、先ず上昇検知手段74の検知状態がOFFであるか(リフト22が上昇位置x1にあるか)を判定し(ステップS11)、この判定か肯定結果(Yes)である場合に、昇降機構20を動作させるモータMをONにして開始制御を開始する(ステップS12、t11)。一方でステップS11が否定結果(No)であれば、リフト22が上昇位置x1にないことになるため異常時の制御を実行する。制御部Cは、開始制御を開始した場合、下降検知手段72の検知状態がOFFになると、リフト22(バスケットB)が下降位置x2に到達したということであるので、モータMをOFFにして開始制御を終了する(t12)。
また、制御部Cは、図6(b)および図7(b)に示すように、揚げ調理時間が経過して終了制御を実行する場合、先ず下降検知手段72の検知状態がOFFであるか(リフト22が下降位置x2にあるか)を判定し(ステップS21)、この判定か肯定結果(Yes)である場合には、昇降機構20を動作させるモータMをONにして終了制御を開始する(ステップS22、t13)。この場合に制御部Cは、リフト22(バスケットB)が下降位置x2から上昇を開始して油切り位置x3に到達するまでの第1時間の計測を、タイマ76により開始させる(ステップS22)。制御部Cは、第1時間が経過したかを判定し(ステップS23)、この判定が肯定結果(Yes)になると、リフト22(バスケットB)が油切り位置x3に到達したということであるので、第2時間(所定期間)にわたって食材Fの油切りを行うように、タイマ76による第2時間の計測を開始させると共に、モータMをOFFにしてリフト22(バスケットB)の上昇を一時停止させる(ステップS24、t14)。そして、第2時間が経過したかを判定し(ステップS25)、この判定が肯定結果(Yes)になると、食材Fの油切りが終了したということであるので、再びモータMをONにして上昇位置x1に向けたリフト22(バスケットB)の上昇を再開させる(t15)。そして、上昇検知手段74の検知状態がOFFになると、リフト22(バスケットB)が上昇位置x1に到達したということであるので、モータMをOFFにして終了制御を終了する(t16)。
〔実施例1の作用〕
実施例1に係るオートリフトフライヤ10は、上方に開口すると共に油を貯留する油槽14と、油槽14内の油を加熱するヒータ18と、揚げ調理の対象となる食材Fを入れる網かご状のバスケットBを昇降させる昇降機構20と、この昇降機構20を駆動制御する制御部Cとを備えたものであり、制御部Cは、揚げ調理の開始操作が行われたことに伴って油槽14の上方の上昇位置x1から油槽14内の下降位置x2までバスケットBを下降させる開始制御を実行し、揚げ調理の終了時間が到来(終了条件が成立)したことに伴って、下降位置x2から上昇位置x1までバスケットBを上昇させる終了制御を実行する。そして、制御部Cは、終了制御を実行する場合に、バスケットBを下降位置x2から上昇位置x1に向かう途中の油切り位置(特定位置)x3で所定期間停止させ、その後に上昇位置x1まで上昇させるように制御する。この場合の油切り位置x3は、バスケットBの底部Baによって食材Fを支持し得ると共に、該底部Baの少なくとも一部が油槽14内の油に浸かった状態となる高さ位置に設定されている。
すなわち、油切り位置x3においてバスケットBの底部Baで支持された食材Fは、その一部が油槽14内の油の油面zに接した状態となる。この場合に、油の性質により、食材Fのうち油面zの上方に露出した部分の表面を覆っていた油が油槽14内の油の油面zに向けて移動し、バスケットB内の食材Fが油切りされる。そして再びバスケットBを上昇させて上昇位置x1に到達させるので、油切りがなされた状態の食材Fを入れたバスケットBを油槽の上方に待機させることができる。すなわち、制御部Cによる終了制御に伴って食材Fの油切りを行うことができるので、リフト上昇後のバスケットB内の食材Fに対する手作業での油切りについて、その作業を省略或いは手間を軽減することができる。
次に、実施例2に係るオートリフトフライヤ10について、図8および図9を参照して以下に説明する。なお、実施例2以降の実施例では、他の実施例と相違する構成について基本的に説明を行い、他の実施例と同じ構成には同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
実施例2のオートリフトフライヤ10は、図8に示すようにバスケットハンガー64にバイブレータ(振動器)Vが取り付けられている。このバイブレータVは制御部Cと電気的に接続されており、制御部Cによる終了制御においてバスケットハンガー64に振動を付与するように構成されている。
実施例2における制御部Cは、図9(a)に示すように、揚げ調理の開始操作が行われて開始制御を実行する場合には、前述した実施例1(図7(a)参照)と同様の制御を行う。すなわち、開始制御においてはバイブレータVを作動させない。これに対し、揚げ調理時間が経過して終了制御を実行する場合には、実施例1と同様に油切り位置x3でバスケットBを停止させて食材Fの油切りを行うと共に、その油切りを行う第2時間が経過すると再びバスケットBの上昇を開始し、そのバスケットBが油槽14の油面zから上方へ完全に露出する時間の経過時点(t151)から、バスケットBが上昇位置x1に到達するまでの間、バイブレータVを作動させ、バスケットハンガー64に振動を付与する。そして、リフト22(バスケットB)が上昇位置x1に到達すると、バイブレータVの作動を停止させる。なお、終了制御においてバスケットBの上昇を油切り位置x3で一時的に停止させることによる油切りについては、省略することもできる。
〔実施例2の作用〕
実施例2のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理終了の終了制御において、バスケットB内の食材Fの一部が油槽14内の油に浸かる状態でバスケットBを停止させることで食材Fの油切りを行うことに加え、バスケットB内の食材Fに振動を付与することによって食材Fの更なる油切りを行うことができる。なお、バイブレータVをバスケットハンガー64に取り付けることにより、振動を効率的にバスケットB内の食材Fに伝えることができる。制御部Cは、終了制御において、リフト22(バスケットB)の上昇中にバスケットハンガー64への振動付与を行うので、リフト22(バスケットB)が上昇位置x1に到達する時間が過度に遅れることを防止できる。但し、上昇を再開したバスケットBが油槽14の油面zから上方へ完全に露出するのを待って振動付与を開始するので、バスケットBが油面に浸かった状態で振動して油槽14内の油が飛び散るといった不具合を防止できる。
次に、実施例3に係るオートリフトフライヤ10について、図10を参照して以下に説明する。
実施例3のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理時間が経過して終了制御を実行する場合に、実施例1,2と同様に油切り位置x3でリフト22(バスケットB)を停止させて食材Fの油切りを行う。また、実施例2で説明したようにバイブレータVをバスケットハンガー64に取り付けて終了制御中に振動を付与することによる油切りを行う。但し、バイブレータVによる振動を生じさせる期間が実施例2と異なっている。具体的には、図10に示すように、油切り位置x3でリフト22(バスケットB)を停止させて食材Fの油切りを行う第2時間の経過後、リフト22(バスケットB)が上昇位置x1に到達するまでの期間中に、モータMを再び一時停止する期間(第4時間の計測期間)を設ける(t152~t153)。制御部Cは、第2時間の経過時点からタイマ76による第3時間の計測を開始させ、この第3時間の経過時点(t152)から第4時間の計測をタイマ76に開始させる。そして、第4時間の計測期間中にバイブレータVを作動させ、バスケットハンガー64に振動を付与する。そして、第4時間の経過後(t153)にバイブレータVの作動を停止させ、リフト22(バスケットB)を再び上昇させて上昇位置x1に到達させる。なお、終了制御においてバスケットBの上昇を油切り位置x3で一時的に停止させることによる油切りについては、省略することもできる。
〔実施例3の作用〕
実施例3のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理終了の終了制御において、バスケットB内の食材Fの一部が油槽14内の油に浸かる状態でバスケットBを停止させることで食材Fの油切りを行うことに加え、バスケットB内の食材Fに振動を付与することによって食材Fの更なる油切りを行うことができる。なお、バイブレータVをバスケットハンガー64に取り付けることにより、振動を効率的にバスケットB内の食材Fに伝えることができる。制御部Cは、終了制御において、リフト22(バスケットB)を停止させてバスケットハンガー64への振動付与を行うことで、バスケットBが高い位置に上昇しないよう規制しながら当該バスケットBを振動させて食材Fの油切りを行うことができるので、バスケットBから周囲の広い範囲に油が飛び散るのを防ぎ、周囲の汚れや使用者の火傷等を防止することができる。
次に、実施例4に係るオートリフトフライヤ10について、図11を参照して以下に説明する。
実施例4のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理時間が経過して終了制御を実行する場合に、実施例1~3と同様に油切り位置x3でリフト22(バスケットB)を停止させて食材Fの油切りを行う。また、実施例2,3で説明したようにバイブレータVをバスケットハンガー64に取り付けて、振動を付与することによる油切りを行う。但し、バイブレータVによる振動を生じさせる期間が実施例2,3と異なっている。具体的には、図11に示すように、油切り位置x3でリフト22(バスケットB)が上昇位置x1に到達して終了制御が終了したタイミング(t16)からバイブレータVによる振動付与を開始し、所定時間の経過後(t17)にバイブレータVの作動を停止させる。なお、終了制御においてバスケットBの上昇を油切り位置x3で一時的に停止させることによる油切りについては、省略することもできる。
〔実施例4の作用〕
実施例4のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理終了の終了制御において、バスケットB内の食材Fの一部が油槽14内の油に浸かる状態でバスケットBを停止させることで食材Fの油切りを行うことに加え、バスケットB内の食材Fに振動を付与することによって食材Fの更なる油切りを行うことができる。なお、バイブレータVをバスケットハンガー64に取り付けることにより、振動を効率的にバスケットB内の食材Fに伝えることができる。制御部Cは、終了制御の終了後、リフト22(バスケットB)が高い位置(上昇位置x1)に到達し、リフトバー62,62がガイド部66の上方に長く露出した状態でバスケットハンガー64への振動付与を行うことで、バスケットハンガー64やバスケットBの振幅を大きくすることができる。従って、バスケットB内の食材Fの油切りを効率的に行うことができる。
次に、実施例5に係るオートリフトフライヤ10について、図12を参照して以下に説明する。
実施例5のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理時間が経過して終了制御を実行する場合に、実施例1~4と同様に油切り位置x3でリフト22(バスケットB)を停止させて食材Fの油切りを行う。但し、実施例2~4で説明したバイブレータVを備えておらず、モータMのONとOFFとを短い間隔で交互に切り替えることで振動を付与する。具体的には、図12に示すように、油切り位置x3でリフト22(バスケットB)を停止させて食材Fの油切りを行う第2時間の経過後、バスケットBが油槽14内の油面から完全に露出するまでバスケットBを上昇させ、その後(t154~t16)にモータMのON・OFFを短い間隔で交互に切り替える制御を行ってリフト22(バスケットB)を上昇位置x1に到達させる。なお、終了制御においてバスケットBの上昇を油切り位置x3で一時的に停止させることによる油切りについては、省略することもできる。
〔実施例5の作用〕
実施例5のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理終了の終了制御において、バスケットB内の食材Fの一部が油槽14内の油に浸かる状態でバスケットBを停止させることで食材Fの油切りを行うことに加え、リフト22の上昇および停止を繰り返す制御に応じて、バイブレータVを備えることなくバスケットB内の食材Fに振動を付与することができ、食材Fの更なる油切りを行うことができる。
次に、実施例6に係るオートリフトフライヤ10について、図12を参照して以下に説明する。
実施例6のオートリフトフライヤ10は、制御部Cによる制御内容は実施例5の場合と同じである。すなわち、終了制御においてバスケットBが油槽14内の油面より上方に移動した後、モータMのONとOFFとを短い間隔で交互に切り替えることで、バスケットハンガー64を通じてバスケットBに振動を付与する。但し、図13に示すように、リフトバー62,62におけるバスケットハンガー64との接続部分の下側にスプリングSPが設けられている。
〔実施例6の作用〕
実施例6のオートリフトフライヤ10は、揚げ調理終了時の終了制御において、バスケットB内の食材Fの一部が油槽14内の油に浸かる状態でバスケットBを停止させることで食材Fの油切りを行うことに加え、バスケットB内の食材Fに振動を付与することによって食材Fの更なる油切りを行うことができる。そして、バイブレータVを備えることなくバスケットB内の食材Fに振動を伝えて食材Fの油切りを行うことができる。また、リフトバー62,62におけるバスケットハンガー64との接続部分の下側にスプリングSPを設けることにより、リフト22の上昇および停止を繰り返す制御に応じてバスケットハンガー64やバスケットBの振幅を大きくすることができ、バスケットB内の食材Fの油切りを効率的に行うことができる。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、例えば以下の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例1~6では、制御部による終了制御においてバスケット(リフト)の上昇を下降位置および上昇位置の間の特定位置(油切り位置)で一時停止させる場合に、上昇開始時からの第1時間の計測に基づいてバスケットの特定位置への到達を特定するように構成したが、当該バスケットの特定位置への到達を、物理的な位置検知手段の検知により特定するように構成してもよい。この場合には例えば、昇降機構におけるモータの出力軸と共に回転する回転体の円周面の適宜位置に、半径方向に凹む特定位置検知部を形成すると共に、この特定位置検知部を検知する特定位置検知手段(位置検知手段)を制御部に対して電気的に接続すると共に機構収容部の適宜位置に配設して、バスケットが特定位置に上昇する回転角度だけ回転体が回転した時に特定位置検知部が特定位置検知手段による検知位置に到達して当該特定位置検知手段がON状態からOFF状態に変化することにより、制御部がバスケットの特定位置への上昇を検知できるように構成することが考えられる。この他、特定位置検知部をリフトバーに設けて、リフトバーと共に上下方向に移動する当該特定位置検知部を、バスケットの特定位置への到達時に特定位置検知手段で検知し得るように構成することもできる。
(2) 揚げ調理の開始操作に関し、複数種類の開始操作が行えるように構成してもよい。例えば、複数種類の開始操作から、フライ、唐揚げ、天ぷら等の調理の種類や食材の種類等に応じた開始操作を選択できるようにし、その開始操作に応じた油の温度や調理時間等が自動的に設定されるようにすることが好ましい。また、複数種類の開始操作から、調理の種類や食材の大きさの違い等に応じた開始操作を選択できるようにし、その開始操作に応じて、調理終了後のバスケットの上昇中の一時停止位置としての特定位置(油切り位置)が自動的に設定されるようにしてもよい。
14 油槽,16 ヒータユニット(加熱機構),20 昇降機構,B バスケット,
Ba 底部,C 制御部,F 食材,x1 上昇位置,x2 下降位置,x3 特定位置

Claims (1)

  1. 上方に開口すると共に油を貯留する油槽(14)と、該油槽(14)内の油を加熱する加熱機構(16)と、揚げ調理の対象となる食材(F)を入れる網かご状のバスケットを昇降させる昇降機構(20)と、前記昇降機構(20)を駆動制御する制御部(C)とを備え、当該制御部(C)は、揚げ調理の開始操作が行われたことに伴って前記油槽(14)の上方の上昇位置(x1)から該油槽(14)内の下降位置(x2)まで前記バスケット(B)を下降させる開始制御を実行し、揚げ調理の終了条件が成立したことに伴って前記下降位置(x2)から前記上昇位置(x1)まで前記バスケット(B)を上昇させる終了制御を実行するオートリフトフライヤにおいて、
    前記制御部(C)は、前記終了制御を実行する場合に、前記バスケット(B)を前記下降位置(x2)から前記上昇位置(x1)に向かう途中の特定位置(x3)で所定期間停止させ、その後に前記上昇位置(x1)まで上昇させるように制御可能であり、
    前記特定位置(x3)は、前記バスケット(B)の底部(Ba)によって食材(F)を支持し得ると共に、該底部(Ba)の少なくとも一部が前記油槽(14)内の油に浸かった状態となる高さ位置に設定されている
    ことを特徴とするオートリフトフライヤ。
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