JP2022127327A - 自動調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】食材の劣化を抑制しつつ、消費電力の増加を抑制することができる自動調理器を提供する。【解決手段】自動調理器100は、有底筒状の本体1と、本体1に取り付けられ、本体1の上部開口を開閉する蓋部5と、を備える。本体1には、調理容器2と、加熱部3と、温度センサ11と、電源回路12と、ヒンジ部13と、制御装置4とが設けられている。さらに本体1と蓋部5との内部には調理を行うための密閉空間が構成され、密閉空間内には、食材収容部6と、氷収容部7とが設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、自動的に調理を開始する自動調理器に関するものである。
近年、コロナ禍の影響もあり、外出による食事を控えて自宅で調理を行う機会が増えている。また、在宅勤務中であっても食事の支度をしながら仕事を行うことは難しく、時間をより効率的に使いたいという要望から、自動的に調理を行う自動調理機器の需要が高まっている。
一般的な自動調理器としては、時間の制御を行うタイマー制御と、火力の制御を行う出力制御とを組み合わせて、予めプログラムされたメニューの中から選択されたメニューに適した加熱調理を実行するものがある。また、最近では、「予約調理」と呼ばれる完成予定時刻から調理開始時刻を逆算して加熱調理を開始する技術も知られている。
自動調理器において予約調理を行う場合、例えば朝に自動調理器の中に食材を入れて夕食の予約を行うと、調理開始までの長時間、食材が自動調理器内に常温状態で保持される。そのため、特に夏場などの気温が高い場合は、調理開始までの待機中に、食材の劣化又は腐敗が発生してしまう恐れがある。
そこで、特許文献1には、加熱調理を開始するまでの待機時間に食材を冷却するための冷却部を設ける加熱調理装置が提案されている。特許文献1の加熱調理装置では、調理容器の底部又は側部に、ペルチェ素子からなる冷却部を設け、室温が高い場合などに冷却部を動作させて加熱調理装置内の食材を冷却する構成となっている。
特開2004-162937号公報
特許文献1に記載されるように、ペルチェ素子からなる冷却部を設けて食材を冷却する場合は、待機時間中、冷却部に電力を供給する必要がある。そのため、予約調理のように待機時間が長い場合は、自動調理器の消費電力が増加してしまう。
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、食材の劣化を抑制しつつ、消費電力の増加を抑制することができる自動調理器を提供することを目的とする。
本開示に係る自動調理器は、調理容器と、食材が収容される食材収容部と、食材収容部に収容された食材を冷却するための氷が収容される氷収容部と、自動的に調理容器の加熱を開始して予約調理を行う制御装置と、を備える。
本開示における自動調理器によれば、食材を冷却するための氷が収容される氷収容部を備えることで、氷によって食材収容部の食材を冷却することができる。これにより、予約調理を行う場合も食材の劣化及び腐敗を抑制できるとともに、冷却のために電力を消費する必要がなく、消費電力の増加を抑制できる。
実施の形態1に係る自動調理器の概略構成図である。 実施の形態1に係る移動機構の動作を説明する図である。 実施の形態1に係る制御装置の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る自動調理器の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る自動調理器の概略構成図である。 実施の形態3に係る自動調理器の概略構成図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、実施の形態を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る自動調理器100の概略構成図である。図1に示すように、自動調理器100は、有底筒状の本体1と、本体1に取り付けられ、本体1の上部開口を開閉する蓋部5と、を備えている。
本体1には、調理容器2と、加熱部3と、温度センサ11と、電源回路12と、ヒンジ部13と、制御装置4とが設けられている。蓋部5には、つまみ51と、操作表示部52と、移動機構8とが設けられている。また、本体1と蓋部5との内部には調理を行うための密閉空間が構成され、密閉空間内には、食材収容部6と、氷収容部7とが設けられている。
調理容器2は、加熱調理中の食材が収容される容器である。調理容器2は、有底の筒状を有し、本体1から着脱可能である。調理容器2は、熱伝導性を有する金属などの材料で構成される。
加熱部3は、シーズヒーター等の電気ヒーターである。加熱部3は、調理容器2の下方に配置され、制御装置4により駆動され、調理容器2を加熱する。加熱部3は、中央に開口を有する環形状を有している。なお、加熱部3は、電気ヒーターに替えて調理容器2を誘導加熱する加熱コイルであってもよい。この場合は、調理容器2は、誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成される。
温度センサ11は、例えばサーミスタで構成され、調理容器2の温度を検出する。温度センサ11は、加熱部3の中央に設けられた開口に配置される。温度センサ11が検出した温度は、制御装置4に出力される。なお、温度センサ11の具体的構成はサーミスタに限定されず、例えば赤外線センサ等の調理容器2の温度を非接触で検知する非接触式温度センサであってもよい。
電源回路12は、商用電源(図示せず)に接続される。電源回路12は、商用電源から供給された電力に対して電圧変換など行って、自動調理器100の各部に電力を供給する。
ヒンジ部13は、本体1の上部の一端側(図1の紙面左側)に設けられ、蓋部5を開閉自在に支持する。本体1と蓋部5とは、ヒンジ部13を介して電気的に接続される。
制御装置4は、自動調理器100の動作全般を制御する。制御装置4は、マイクロコンピュータと、その上で実行されるソフトウェアとにより構成される。又は、制御装置4を、回路デバイスなどのハードウェアで構成してもよい。
つまみ51は、蓋部5を開閉する際に把持されるものであり、蓋部5の上面の中央に設けられている。また、つまみ51の下方には、移動機構8が取り付けられている。
操作表示部52は、タッチパネル、又は操作キー及びディスプレイからなり、蓋部5の上面に設けられている。操作表示部52は、使用者からの設定の入力を受け付けるとともに、入力にされた設定に関する情報及び自動調理器100の動作状態を表示する。操作表示部52を介して設定される項目は、例えば、加熱調理の開始、取り消し、予約調理の開始時刻、調理設定がある。調理設定の具体例としては、「煮込み」、「蒸し」、又は「ゆで」等の調理方法に関するもの、及び「カレー」、「ゆで野菜」、「蒸し野菜」などの調理メニューに関するもの等が挙げられる。操作表示部52が表示する項目としては、例えば、調理中又は予約待機中等の状態、調理設定の内容、調理完了の予定時刻、及び現在時刻等が挙げられる。
なお、操作表示部52は、電源回路12から電力供給されるものではなく、蓋部5に別途設けられたバッテリーなどから電力供給されてもよい。また、操作表示部52に替えて、スマートフォンなどの通信端末を用いて、使用者による設定の入力、並びに設定に関する情報及び自動調理器100の動作状態の表示を行ってもよい。
食材収容部6は、加熱調理前の食材を収容する容器である。食材収容部6は、例えば金属などの耐熱性を有する材料で構成される。食材収容部6は、ボウル形状を有し、蓋部5に着脱可能に取り付けられる。食材収容部6の取り付け方法は任意であるが、一例としては、蓋部5の内面に設けられた突起に食材収容部6の縁を引っ掛けることで取り付けられる。
氷収容部7は、食材収容部6に収容される食材を冷却するための氷を収容する容器である。氷収容部7は、ボウル形状を有し、食材収容部6に着脱可能に取り付けられる。氷収容部7の取り付け方法は任意であるが、一例としては、食材収容部6の底面に設けられた突起に氷収容部7の縁を引っ掛けることで取り付けられる。氷収容部7は、食材収容部6の下方に近接して配置され、氷収容部7に収容された氷により食材収容部6に収容された食材が冷却される。
氷収容部7は、金網又はパンチングメタルで構成され、氷が溶けた水を排水し、調理容器2に落下させるための排水口71を備えている。食材によっては、長時間水に浸されることで、水溶性ビタミンが溶出してしまうもの、又は水分を吸収してふやけてしまい歯ごたえが無くなるものがある。これに対し、氷収容部7を食材収容部6の下方に配置し、排水口71を設けたことで、予約調理の開始までに溶けた氷収容部7の水は食材収容部6の食材に接することなく調理容器2に落下する。これにより、食材収容部6の食材が水に浸されることがなく、食材の品質を維持したまま冷却することができる。
移動機構8は、食材収容部6に収容されている食材を調理容器2へ移動させるための機構である。移動機構8は、回転モータ81と、回転軸82と、回転ブレード83とからなる。回転モータ81は、回転軸82を回転させるモータである。回転モータ81は、蓋部5の内面に取り付けられている。回転軸82は、食材収容部6の中央を貫通して延びている。回転軸82には1つの回転ブレード83が取り付けられている。回転ブレード83は、食材収容部6の底面の半径と略同じ長さを有し、食材収容部6の底面に沿うように配置される。
図2は、実施の形態1に係る移動機構8の動作を説明する図である。図2は、食材収容部6を蓋部5側からみた上面図である。図2に示すように、食材収容部6は、上面視において4分の1が切り欠かれた形状となっている。食材収容部6の切り欠かれた部分を切り欠き部60という。図2には示されていないが、氷収容部7も上面視において食材収容部6の切り欠き部60と同じ位置が切り欠かれている。
図2に示すように、移動機構8の回転ブレード83は、食材収容部6の中心から半径方向に延びて配置される。そして、移動機構8の回転軸82の回転により、回転ブレード83は図2に矢印で示す方向へ回転する。回転ブレード83が回転することで、食材収容部6に収容された食材が、回転ブレード83によって押され、切り欠き部60から調理容器2へ落下する。これにより、食材収容部6に収容された食材を自動的に調理容器2へ移動させることができる。
図3は、実施の形態1に係る制御装置4の機能ブロック図である。制御装置4は、機能部として、加熱制御部41と、時間計測部42と、回転制御部43と、記憶部44と、を有する。
加熱制御部41は、操作表示部52を介して入力される設定、温度センサ11の検出結果、及び時間計測部42により計測された時間などに基づいて、加熱部3の駆動を制御する。
時間計測部42は、予約調理が設定された場合の加熱調理の開始時刻の算出、現在時刻の計測、及び加熱調理の開始からの経過時間の計測等を行う。時間計測部42が算出及び計測した時刻及び時間は、加熱制御部41及び回転制御部43に出力される。
回転制御部43は、時間計測部42が計測した経過時間に基づいて、移動機構8の回転モータ81の駆動を制御する。
記憶部44は、RAM、ROM又はフラッシュメモリなどの不揮発性又は揮発性のメモリからなる。記憶部44は、操作表示部52を介して入力される設定、調理設定ごとの調理時間及び加熱制御、各機能部に用いられる各種プログラム、及び各種データを記憶する。なお、記憶部44を制御装置4とは別に設ける構成としてもよい。
図4は、実施の形態1に係る自動調理器100の動作を示すフローチャートである。図4では、自動調理器100において予約調理を行う場合を例に説明する。下準備として、利用者は、調理に適した大きさにカットした食材を、予め食材収容部6に収容する。また、調理に必要な水分量に相当する氷を氷収容部7に収容する。必要な水分量が氷収容部7に入りきらない場合は、調理容器2に水を入れておいてもよい。また、調理に必要な調味料も、予め調理容器2に入れておく。そして、食材収容部6と氷収容部7とを蓋部5に取り付け、蓋部5を閉める。
そして、自動調理器100の操作表示部52を介して、予約調理の設定が入力される(S1)。予約調理の設定は、調理設定と、調理の完成時刻と、を含む。以下では、調理設定として調理方法「煮込み」が選択され、調理の完成時刻として「19時」が設定された場合を例として説明する。入力された設定は、記憶部44に記憶される。
続いて、時間計測部42により、入力された予約調理の設定に基づいて、加熱調理の開始時刻が算出される(S2)。具体的には、時間計測部42は、まず調理設定に基づき、調理時間を取得する。調理時間は、調理設定の調理に要する時間である。例えば、調理方法が「煮込み」の場合は、調理時間は「30分」である。調理設定ごとの調理時間は、記憶部44に記憶されている。そして、時間計測部42は、設定された完成時刻から調理時間を引いた時刻を加熱調理の開始時刻とする。上記の例の場合、「19時」に完成させるための開始時刻は「18時30分」となる。
その後は、開始時刻となるまで待機する(S3:NO)。このとき、自動調理器100内の食材は、氷収容部7の氷によって冷却されている。そのため、食材の劣化及び腐敗を抑制することができる。そして、開始時刻になった場合(S3:YES)、加熱制御部41により加熱部3が駆動され、調理容器2の加熱が開始される(S4)。調理容器2が加熱されることで、密閉空間内の温度が上昇し、氷収容部7に収容された氷が水となって調理容器2へ落ちる。
そして、調理設定が蒸し料理であるか否かが判断される(S5)。ここでは、調理設定として選択された調理方法が「蒸し」の場合、又は調理メニューが「蒸し野菜」等の場合に、調理設定が蒸し料理であると判断される。調理設定が蒸し料理でない場合(S5:NO)、すなわち煮込み料理又はゆで料理である場合は、加熱開始から待機時間が経過したか否かが判断される(S6)。待機時間は、加熱開始から氷収容部7の氷が溶けるまでの時間であり、予め設定され、記憶部44に記憶される。
待機時間が経過していない場合は(S6:NO)、そのまま待機する。一方、待機時間が経過した場合は(S6:YES)、回転制御部43により回転モータ81が駆動され、回転ブレード83が回転する(S7)。これにより、食材収容部6に収容されていた食材が、調理容器2へ移動する。煮込み料理又はゆで料理である場合に、加熱開始からの待機時間を設けてから移動機構8を駆動することで、調理容器2内に十分な水が溜まった状態で、食材を調理容器2に移動させることができる。これにより、調理容器2への食材の焦げ付きなどを防止することができる。
その後は、加熱制御部41による調理設定に従った加熱制御が行われ、調理容器2内の食材が加熱調理される(S8)。一方、ステップS5において調理設定が蒸し料理の場合は(S5:YES)、ステップS6及びステップS7を実施することなく、ステップS8へ移行する。調理設定が蒸し料理の場合は、食材を食材収容部6から調理容器2へと移動させる必要がない。食材収容部6には切り欠き部60が設けられ、調理容器2と連通しているため、氷が溶けた水が調理容器2で沸騰することで生じた蒸気によって、食材収容部6に収容された食材を蒸すことができる。
以上のように、本実施の形態の自動調理器100によれば、氷収容部7の氷で食材収容部6の食材を冷却することができるため、予約調理により食材が待機する場合にも食材の劣化及び腐敗を抑制することができる。さらに、食材の冷却に氷を用いるため、冷却のために電力を消費する必要がなく、消費電力の増加を抑制することができる。また、氷は、どの家庭でも簡単に手に入るため、安価で入手性がよい。さらに、氷は、加熱することで調理に欠かせない「水」に変化させることができるため、無駄がない。
また、食材を冷却するために、電気的に冷熱を得ることができるペルチェ素子を用いる場合、冷却させるためには同様熱量以上の素子発熱を裏面で放熱する必要があるため、放熱構造が必要となり、自動調理器100の筐体の容積が増大してしまう。これに対し、本実施の形態の自動調理器100では氷を用いることで、筐体の容積を増大させる必要がない。
また、ペルチェ素子は周辺温度のみを急激に冷やすため、ペルチェ素子の近傍の気体が飽和し、結露してしまう。そのため、自動調理器100の密閉空間内にペルチェ素子からなる冷却部を配置すると、密閉空間内が乾燥しやすい状態となってしまう。これに対し、本実施の形態の自動調理器100では、氷を用いて食材を冷却することで、密閉空間内を高い湿度に保つことができる。
また、現実的には、ペルチェ素子は出力(冷熱能力)が小さいため、冷やされた空間の温度を維持するための断熱構造が必要となるが、断熱構造と放熱構造とを両立させる構造を設けることは非常に難しい。これに対し、本実施の形態では、氷を用いることで放熱構造を必要とせず、簡易な構造で食材の冷却を実現することができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2に係る自動調理器100Aの概略構成図である。図5に示すように、実施の形態2の自動調理器100Aは、撹拌機構9を備える点で実施の形態1と相違する。自動調理器100Aのその他の構成及び制御は実施の形態1と同じである。
撹拌機構9は、調理容器2内の食材を撹拌するための機構である。撹拌機構9は、撹拌モータ91と、回転軸92と、撹拌ブレード93とからなる。撹拌モータ91は、回転軸92を回転させるモータであり、調理容器2の下方に配置される。回転軸92は、調理容器2の底面の中央を貫通して設けられている。回転軸92には、複数の撹拌ブレード93が取り付けられている。
撹拌機構9の撹拌ブレード93は、調理容器2の中心から半径方向に延びて配置される。そして、撹拌機構9の回転軸92が回転すると、撹拌ブレード93が周方向へ回転し、調理容器2に収容された食材と水とが撹拌される。制御装置4は、図4のフローチャートにおけるステップS8の加熱制御において、撹拌モータ91を駆動し、撹拌ブレード93による撹拌を行う。
本実施の形態では、加熱調理中に、撹拌ブレード93を回転させることで、調理容器2内の食材と水とを撹拌することができる。これにより、カレーなどの粘性が高い料理メニューでも、焦げ付きを防止することができるなど、自動調理器100Aにおける調理の質を向上させることができる。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に係る自動調理器100Bの概略構成図である。実施の形態3の自動調理器100Bは、加熱調理器200により非接触給電される点において、実施の形態2と相違する。自動調理器100Bのその他の構成及び制御は実施の形態2と同じである。
加熱調理器200は、例えばビルトイン型、据置型又は可搬型のIHクッキングヒータである。図6に示すように、加熱調理器200は、天板20と、給電コイル21と、制御装置22とを備えている。
天板20は、金属の枠体と耐熱強化ガラス又は結晶化ガラスとで構成される。天板20に自動調理器100Bが載置される。
給電コイル21は、銅線又はアルミ線などの導線が巻回してなる円形のコイルである。給電コイル21は、制御装置22によって高周波電流が供給させることで、周辺に磁界を発生させ、非接触給電を行う。なお、加熱調理器200が単独で用いられる場合は、給電コイル21は、天板20上に載置された磁性体の鍋などを誘導加熱する加熱コイルとして用いられる。
制御装置22は、加熱調理器200の動作全般を制御する。制御装置22は、マイクロコンピュータと、その上で実行されるソフトウェアとにより構成される。又は、制御装置22を、回路デバイスなどのハードウェアで構成してもよい。制御装置22は、商用電源(図示せず)の交流電源を高周波電流に変換して、給電コイル21へ供給するインバータ回路を備える。制御装置22は、自動調理器100Bの制御装置4と通信可能であり、自動調理器100Bの制御装置4からの指示に基づき、給電コイル21への通電を制御する。
自動調理器100Bの本体1には、受電コイル30が設けられる。受電コイル30は、銅線又はアルミ線などの導線が巻回してなる円形のコイルである。受電コイル30は、給電コイル21に発生した高周波磁界により電流が流れ、非接触給電される。受電コイル30は、電源回路12に接続されており、受電コイル30に流れた電流が電源回路12に供給され、各部の電源となる。電磁誘導による非接触給電を行う場合は、給電コイル21の中心と受電コイル30の中心との位置が一致することで充電効率が上がるため、加熱調理器200の天板20に自動調理器100Bの載置位置を表示してもよい。これにより、受電コイル30が給電コイル21上に確実に配置され、充電効率が向上する。
自動調理器100Bの制御装置4は、加熱調理の開始時刻になると、加熱調理器200の制御装置22に対し、通電開始を指示する信号を送信する。加熱調理器200の制御装置22は、通電開始を指示する信号を受信すると、給電コイル21に高周波電流を供給する。これにより、受電コイル30に電流が流れ、電源回路12から加熱部3、回転モータ81、及び撹拌モータ91に電力が供給される。
又は、自動調理器100Bの制御装置4は、予約調理が設定され、加熱調理の開始時刻が算出された時点で、加熱調理器200の制御装置22に対し、通電開始時刻を送信してもよい。この場合、加熱調理器200の制御装置22は、通電開始時刻になったときに、給電コイル21に高周波電流を供給する。これにより、受電コイル30に電流が流れ、電源回路12から加熱部3、回転モータ81、及び撹拌モータ91に電力が供給される。
本実施の形態では、自動調理器100Bを商用電源に接続する必要がないため、利便性が向上する。
以上が実施の形態の説明であるが、上記の実施の形態は変形すること、及び組み合わせることが可能である。以下に、自動調理器100の変形例について説明する。
変形例1.
食材収容部6と氷収容部7の配置は、上記実施の形態の例に限定されるものではなく、食材収容部6の食材が氷収容部7の氷により冷却され、且つ水に浸かることがない配置であればよい。例えば、食材収容部6が左右の一方側、氷収容部7が他方側に配置される構成、又は食材収容部6と氷収容部7が同心円状に配置される構成であってもよい。
変形例2.
また、上記実施の形態では、食材収容部6が蓋部5に取り付けられ、氷収容部7が食材収容部6に取り付けられる構成としたが、これに限定されるものではない。食材収容部6は、調理容器2、本体1又は氷収容部7に取り付けられてもよいし、氷収容部7は、蓋部5、調理容器2、又は本体1に取り付けられてもよい。
変形例3.
また、上記実施の形態では、加熱開始から待機時間経過後に移動機構8を動作させ、食材収容部6から調理容器2へ食材を移動させる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、加熱開始と同時に移動機構8を動作させ、食材収容部6から調理容器2へ食材を移動させてもよい。又は、加熱開始後、温度センサ11により検出された温度が閾値温度(例えば100℃)に到達した場合に、移動機構8を動作させ、食材収容部6から調理容器2へ食材を移動させてもよい。
変形例4.
また、移動機構8の具体的な構成は、上記実施の形態の例に限定されるものではなく、食材収容部6の食材を自動的に調理容器2に移動できればよい。例えば、食材収容部6と氷収容部7の底面を下方に観音開きとする構成、又は食材収容部6と氷収容部7の底面を傾斜させる構成としてもよい。また、自動調理器100が蒸し料理のみを行う場合には、自動調理器100から移動機構8を省略してもよい。
変形例5.
また、異なる食材を異なるタイミングで食材収容部6から調理容器2へ移動させる構成としてもよい。例えば、食材収容部6及び氷収容部7に複数の切り欠き部60を設け、回転ブレード83を異なるタイミングで所定の角度ずつ回転させることで、複数の切り欠き部60から、異なるタイミングで食材を落下させることができる。これにより、煮えすぎると困る食材と長時間煮込みたい食材とが共存する調理メニューなども実現できる。
変形例6.
また、上記実施の形態では、食材収容部6にのみ移動機構8を設ける構成としたが、氷収容部7にも移動機構8を設けてもよい。この場合は、加熱開始後に、食材収容部6と氷収容部7の移動機構8を同時に動作させ、食材と氷とを同時に調理容器2へ移動させてもよいし、時間差をつけて動作させてもよい。
変形例7.
また、氷収容部7を、氷が溶けても水が落下しないよう、排水口71を有さない構成としてもよい。これにより、煮込み、蒸し、ゆで以外に、調理メニューとして「餃子」又は「焼きそば」などの「焼き」の調理を行うことができる。
変形例8.
また、利用者に対し、氷収容部7に入れる氷の量を報知する構成を備えてもよい。例えば、氷収容部7に重量センサを設け、現在収容されている氷の量を操作表示部52に表示してもよい。又は、水と氷で何カップを投入すべきかを、操作表示部52に表示してもよい。又は、氷収容部7に目盛りを設けてもよい。
変形例9.
また、上記実施の形態では、ヒンジ部13を介して本体1と蓋部5とが電気的に接続される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば本体1及び蓋部5にそれぞれ接続端子を設け、これらを接続することで電気的に接続される構成としてもよい。又は、蓋部5にバッテリーと別の電源回路とを設けてもよい。このように構成することで、蓋部5を本体1から取り外すことができるため、利便性が向上する。
変形例10.
また、実施の形態2において、撹拌ブレード93を回転軸92から着脱可能な構成としてもよい。これにより、調理の種類に応じて異なる種類のブレードを回転軸92に取り付けることができる。例えば、撹拌ブレード93の替わりに回転刃を回転軸92に取り付けて回転させることで、調理容器2内の食材のみじん切りなどを行うことも可能となる。
変形例11.
また、実施の形態3において、加熱調理器200に替えて、天板20と、給電コイル21と、制御装置22とを備えた、自動調理器100B専用の機器を用いてもよい。また、実施の形態3において、調理容器2を誘導加熱により発熱する磁性体金属を含む材料で構成し、加熱調理器200の給電コイル21により調理容器2が加熱される構成としてもよい。この場合は、自動調理器100Bの加熱部3を省略することができる。
1 本体、2 調理容器、3 加熱部、4 制御装置、5 蓋部、6 食材収容部、7 氷収容部、8 移動機構、9 撹拌機構、11 温度センサ、12 電源回路、13 ヒンジ部、20 天板、21 給電コイル、22 制御装置、30 受電コイル、41 加熱制御部、42 時間計測部、43 回転制御部、44 記憶部、52 操作表示部、60 切り欠き部、71 排水口、81 回転モータ、82 回転軸、83 回転ブレード、91 撹拌モータ、92 回転軸、93 撹拌ブレード、100、100A、100B 自動調理器、200 加熱調理器。

Claims (7)

  1. 調理容器と、
    食材が収容される食材収容部と、
    前記食材収容部に収容された前記食材を冷却するための氷が収容される氷収容部と、
    自動的に前記調理容器の加熱を開始して予約調理を行う制御装置と、を備える自動調理器。
  2. 前記氷収容部は、前記食材収容部の下方に配置されている請求項1に記載の自動調理器。
  3. 前記氷収容部は、前記氷が溶けた水を排水する排水口を有する請求項1又は2に記載の自動調理器。
  4. 前記食材収容部に収容された前記食材を前記調理容器に移動させる移動機構をさらに備え、
    前記制御装置は、前記加熱の開始後、前記移動機構を動作させる請求項1~3の何れか一項に記載の自動調理器。
  5. 前記予約調理の調理設定が入力される操作表示部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記調理設定が蒸し料理である場合は、前記加熱の開始後も前記移動機構を動作させない請求項4に記載の自動調理器。
  6. 前記調理容器の底部に配置され、前記食材を撹拌する撹拌機構をさらに備え、
    前記制御装置は、前記加熱の開始後、前記撹拌機構を動作させる請求項1~5の何れか一項に記載の自動調理器。
  7. 非接触給電により給電される受電コイルをさらに備える請求項1~6の何れか一項に記載の自動調理器。
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