JP2022127069A - 作業機械 - Google Patents

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政樹 永井
Masaki Nagai
泰彦 島津
Yasuhiko Shimazu
京 平岡
Kyo Hiraoka
秀雄 吉原
Hideo Yoshihara
一茂 小岩井
Kazushige Koiwai
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Abstract

【課題】オンライン学習を用いて特定操作における操作対象の動特性を逐次更新する際に、操縦者の熟練度に関係なく一定の学習時間で最適動特性に収束させることが可能な作業機械の提供。【解決手段】油圧ショベル1は、動特性更新部51と熟練度特定部55とを含むコントローラ5と、熟練度別初期動特性テーブルTB1を記憶する記憶部6とを備える。動特性更新部51は、特定操作において操作対象の最適又は準最適な最適動特性を演算し、操作対象の動特性を最適動特性に更新する。熟練度特定部55は、特定操作における操縦者の熟練度を特定する。動特性更新部51は、熟練度特定部55で特定された熟練度に対応する一の初期動特性を熟練度別初期動特性テーブルTB1から取得し、一の初期動特性を用いて最適動特性を演算する。【選択図】図2

Description

本発明は、作業機械に関し、より詳細には、オンライン学習によって動特性を更新する作業機械に関する。
従来、建設機械の分野において、作業者に適した操作特性を設定する技術が提案されている。例えば、特許文献1では、学習機能を備えることで、作業者の感覚に適合した操作特性で建設機械のアクチュエータの駆動制御を行う技術が開示されている。
具体的には、特許文献1では、学習モードをオンにさせるための学習スイッチ(90)が駆動制御装置(40)に接続されている(特許文献1の図2参照)。学習部(60b)は、学習スイッチ(90)を介して学習モードがオンされた場合に作動する。学習部(60b)は、作動中、レバー(26A)に対して行われた操作履歴に基づいて、レバー(26A)の操作速度に関する基準速度を学習し、学習結果を、学習結果記憶部(60c)に記憶する。
また、油圧ショベル等の建設機械におけるオペレータの熟練度評価に関する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。当該特許文献2では、油圧ショベルの作業アタッチメントの合成重心が計算され、その合成重心の入出力による仮想的な低次線形システムとして油圧ショベルの動作が表現されている。
特開2010-007264号公報 特開2020-033814号公報
しかしながら、特許文献1では、学習を行うためには学習スイッチ(90)をオンにしなければならず、煩雑である。また、特許文献1では、レバー(26A)の操作速度に関する基準速度を学習しているものの、最適な操作速度は作業内容によって異なるため、学習結果が適合しない可能性も否定できない。
これに対して、オンライン学習を用いて特定操作における操作対象の動特性を最適な動特性に逐次更新する技術が検討されている。検討を進める中で、オンライン学習における動特性の初期値が同じであっても、操縦者の熟練度によって動特性が最適動特性に収束するまので学習時間に差異が生じることがわかった。オンライン学習において、操縦者の熟練度によって学習時間に差異が生じるのは好ましくない。
そこで、本発明は、オンライン学習を用いて特定操作における操作対象の動特性を逐次更新する際に、操縦者の熟練度に関係なく一定の学習時間で最適動特性に収束させることが可能な作業機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、作業機械であって、特定操作において操作対象の最適又は準最適な最適動特性を演算し、前記操作対象の動特性を前記最適動特性に更新する動特性更新部と、前記特定操作における操縦者の熟練度を特定する熟練度特定部と、個々の熟練度にそれぞれ対応する複数の初期動特性を記憶する記憶部と、を備え、前記動特性更新部は、前記熟練度特定部で特定された熟練度に対応する一の初期動特性を前記記憶部から取得し、前記一の初期動特性を用いて前記最適動特性を演算することを特徴とする作業機械を提供している。
ここで、前記熟練度特定部は、前記特定操作における前記作業機械の重心位置の軌跡のばらつきに基づいて前記熟練度を特定するのが好ましい。
また、操作入力を受け付ける操作入力受付部を更に備え、前記熟練度特定部は、前記操作入力受付部を介して入力された前記熟練度を前記特定操作における前記操縦者の熟練度として特定するのが好ましい。
また、前記操縦者を特定する操縦者特定部を更に備え、前記記憶部は、前記操縦者毎に前記熟練度を記憶し、前記熟練度特定部は、前記操縦者識別部によって識別された一の操縦者に対応する一の熟練度を前記記憶部から取得し、前記一の操縦者の熟練度として特定するのが好ましい。
また、前記熟練度特定部は、前記特定操作が行われている期間中に、前記一の操縦者の前記熟練度を前記作業機械の重心位置の軌跡のばらつきに基づいて特定し、前記記憶部は、前記特定操作が終了すると、前記一の操縦者に対応する熟練度を前記熟練度特定部で特定された最新の熟練度に更新して記憶するのが好ましい。
更に、前記操作対象に対して特定操作を行った場合の生産性を取得する生産性取得部を更に備え、前記動特性更新部は、前記一の初期動特性を前記第1動特性として前記動特性に設定し、前記生産性取得部は、前記動特性が前記第1動特性に設定されている状態で前記特定操作が行われた場合の第1生産性を取得し、前記動特性更新部は、前記第1動特性とは異なる第2動特性に前記動特性を更新し、前記生産性取得部は、前記動特性が前記第2動特性に設定されている状態で前記特定操作が行われた場合の生産性を第2生産性として取得し、前記最適動特性演算部は、前記第1動特性と前記第2動特性と前記第1生産性と前記第2生産性とに基づいて前記動特性が最適又は準最適な値に収束するまで更新して前記最適動特性を演算するのが好ましい。
本発明によれば、熟練度特定部で特定された熟練度に対応する一の初期動特性を用いて最適動特性が演算される。そのため、オンライン学習を用いて特定操作における操作対象の動特性を逐次更新する際に、操縦者の熟練度に関係なく一定の学習時間で最適動特性に収束させることが可能である。
本発明の実施形態による油圧ショベル(作業機械)を示す図。 油圧ショベルの主要機能ブロック図。 熟練度に応じた初期動特性に関する熟練度別初期動特性テーブルを示す図。 操縦者に応じた熟練度に関する操縦者別熟練度テーブルを示す図。 動特性(機械応答性)と生産性(作業時間)との関係を示すグラフ。 動特性更新処理に関するメインルーチンを示すフローチャート。 動特性更新処理に関するサブルーチンを示すフローチャート。 変形例に係る動特性更新処理(メインルーチン)を示すフローチャート。
<1.実施形態>
本発明の実施形態による作業機械について、図1から図7を参照しながら説明する。以下では、作業機械の一例として、図1に示す油圧ショベル1を例示する。
図1に示すように、油圧ショベル1は、下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載される上部旋回体3と、ブーム、アーム及びバケットなどで構成される作業アタッチメント4とを備えて構成される。また、図2に示すように、油圧ショベル1は、コントローラ5と、記憶部6と、タッチパネルディスプレイ7とを更に備えている。
コントローラ5は、特定操作における操作対象の動特性をオペレータにとって最適又は準最適な動特性(以下、単に「最適動特性」とも称する)に更新する動特性更新プログラムを実行可能な制御装置である。
なお、動特性とは、時間要素を含む操作対象(制御対象)の特性をいい、一定値に落ち着くまでの、操作対象の入力及び出力の時間を考慮した関係をいう。
図2に示すように、コントローラ5は、動特性更新部51と、作業時間計測部52と、生産性取得部53と、操縦者特定部54と、熟練度特定部55とを備えて構成される。
動特性更新部51は、特定操作において油圧ショベル1の操作対象(例えば、作業アタッチメント4のブーム)の最適又は準最適な最適動特性を演算し、現在設定されている動特性を演算した最適動特性に更新するための処理部である。
作業時間計測部52は、油圧ショベル1の操作対象に対して特定操作を行った場合の作業時間を計測するための処理部である。
生産性取得部53は、油圧ショベル1の操作対象に対して特定操作を行った場合の生産性を取得する処理部である。本実施形態では、生産性取得部53は、作業時間計測部52で計測した作業時間を、油圧ショベル1の操作対象に対して特定操作を行った場合の生産性として取得する。
操縦者特定部54は、油圧ショベル1を操縦する操縦者を特定する処理部である。操縦者特定部54は、タッチパネルディスプレイ7に表示される操縦者入力画面を介して操縦者によって入力されたオペレータIDで操縦者を特定する。
熟練度特定部55は、特定操作における操縦者の熟練度を特定する処理部である。ここでは、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつきに基づいて熟練度を特定する。ここでは、熟練度特定部55は、操縦者の熟練度を「低」、「中」、「高」の3つのうちのいずれかに特定する。
油圧ショベル1の重心位置は、周知の演算方法によって演算される。油圧ショベル1の重心位置は、例えば、作業アタッチメント4に設けられるポテンションメーター(回転角度検出器)の出力値から演算される姿勢や、作業アタッチメント4や機械本体の長さや重量などに基づいて演算される。
また、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつきは、繰り返し行われる特定操作毎のばらつき(分散値)として演算される。なお、熟練者ほど特定操作毎のばらつきが少なく(分散値が小さく)、非熟練者ほど特定操作毎のばらつきが大きい(分散値が大きい)傾向にある。
ここで、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)がδ1未満の場合(δ<δ1)に熟練度「高」と特定する。
また、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)がδ1以上でδ2未満の場合(δ1≦δ<δ2)に熟練度「中」と特定する。
更に、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)がδ2以上の場合(δ≧δ2)に熟練度「低」と特定する。
記憶部6は、熟練度別初期動特性テーブルTB1(図3参照)及び操縦者別熟練度テーブルTB2を記憶する記憶装置(メモリ等)である。
図3に示すように、熟練度別初期動特性テーブルTB1には、3段階の熟練度(「高」、「中」、「低」)に対応する3つの初期動特性(X ,X ,X )がそれぞれ記録されている。
また、図4に示すように、操縦者別熟練度テーブルTB2には、操縦者のオペレータID(1,2,3,…)と熟練度(低、中、中、…)とがそれぞれ関連付けられて記憶されている。
タッチパネルディスプレイ7は、本発明に係る操作入力受付部の一例である。タッチパネルディスプレイ7は、油圧ショベル1の運転室内に設置され、各種情報を画面に表示したり、操縦者による操作入力(タッチ操作)を受け付けたりする。
本実施形態では、特定操作の一例として、油圧ショベル1によるブーム上げと旋回の複合操作(以下、単に「持ち上げ旋回操作」とも称する)を例示する。そして、繰り返し実行される特定操作において、最適なブーム立ち上がりの最適動特性を演算する場合を例示する。
図5に示すように、持ち上げ旋回操作に関して、ブーム立ち上がりの動特性(応答性)Xと生産性(作業時間)Yとは、技量にかかわらず下に凸な関数F(X)で近似されることが分かっている。よって、関数F(X)が最小となる(作業時間Yが最も短くなる)動特性Xが最適動特性になる。
また、公知の技術として、関数の傾き(一階微分)のみから、関数の最小値を探索するアルゴリズムの一つとして「最急降下法」が知られている。
ここでは、公知の「最急降下法」のアルゴリズムを利用し、動特性Xを変数とする作業時間Y(生産性)の関数が不明な場合に最適動特性を演算し、動特性Xを最適動特性に更新する動特性更新処理について説明する。
まず、図6のフローチャートを参照しながら、動特性更新処理のメインルーチンについて詳細に説明する。
まず、ステップS1において、操縦者特定部54は、運転席に着座した操縦者(特定操作を行うオペレータ)を特定する。
具体的には、操縦者特定部54は、タッチパネルディスプレイ7に表示された操縦者入力画面(図示せず)を介して操縦者によって入力されたオペレータIDを操縦者として特定する。なお、操縦者入力画面には、操縦者にオペレータIDの入力を促すメッセージやオペレータIDを入力するための入力ボックスなどが表示されているものとする。
ステップS2において、熟練度特定部55は、操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)にアクセスし、ステップS1で特定したオペレータIDに対応するデータが存在するか否かを判定する。
ここで、ステップS1で特定したオペレータIDに対応するデータが存在しないと判定されると、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)に基づいて操縦者の熟練度を特定する。
具体的には、熟練度特定部55は、分散値δがδ1未満の場合(δ<δ1)には熟練度「高」と特定する。また、熟練度特定部55は、分散値δがδ1以上でδ2未満の場合(δ1≦δ<δ2)には熟練度「中」と特定する。更に、熟練度特定部55は、分散値δがδ2以上の場合(δ≧δ2)には熟練度「低」と特定する。
ステップS4において、熟練度特定部55は、ステップS1で特定したオペレータIDと、ステップS3で特定した熟練度とを関連付けて操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)に記憶する。
ステップS7において、動特性更新部51は、熟練度別初期動特性テーブルTB1(図3参照)にアクセスし、ステップS3で特定した熟練度に対応する初期動特性を取得する。
詳細には、動特性更新部51は、熟練度が「高」の場合に初期動特性X を取得し、熟練度が「中」の場合に初期動特性X を取得し、熟練度が「低」の場合に初期動特性X を取得する。
そして、ステップS8において、動特性更新部51は、動特性更新処理のサブルーチン(図7のフローチャートの処理)を実行する。なお、動特性更新処理について後に詳述する。
他方、上述したステップS2において、ステップS1で特定したオペレータIDに対応するデータが存在すると判定されると、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、熟練度特定部55は、操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)にアクセスし、ステップS1で特定したオペレータIDに対応する熟練度を取得して特定する。
例えば、ステップS1で特定したオペレータIDが「2」であった場合、熟練度特定部55は、オペレータID「2」に対応する熟練度「中」を取得し、オペレータID「2」の熟練度として特定する。
ステップS6の処理が終了すると、処理はステップS7に進む。ステップS7の処理は上述したとおりである。
続いて、図7のフローチャートを参照しながら、動特性更新処理のサブルーチンについて詳細に説明する。
ステップS81において、動特性更新部51は、図6のステップS7で取得した初期動特性X(詳細には「X 」、「X 」及び「X 」の何れか)を動特性Xに設定する。
ステップS82では、動特性Xが初期動特性Xに設定された状態でオペレータによる持ち上げ旋回操作が実施される。その際、作業時間計測部52は、持ち上げ旋回操作に要した作業時間Yを計測する。生産性取得部53は、作業時間計測部52で計測した作業時間Yを動特性Xにおける持ち上げ旋回操作の生産性として取得する。
ステップS83において、動特性更新部51は、動特性Xとは異なる動特性Xを動特性Xに設定(変更)する。
ステップS84では、動特性Xが初期動特性Xに設定された状態でオペレータによる持ち上げ旋回操作が実施される。その際、作業時間計測部52は、持ち上げ旋回操作に要した作業時間Yを計測する。生産性取得部53は、作業時間計測部52で計測した作業時間Yを動特性Xにおける持ち上げ旋回操作の生産性として取得する。
ステップS85において、動特性更新部51は、下記の更新式を用いて更新用の動特性X(Xt+1)を演算する。なお、下記の更新式「t」の初期値は「2」である。
Figure 2022127069000002
上記の更新式において、「X」は現在設定されている動特性Xであり、「Xt-1」は前回設定されていた動特性Xである。また、「Y」は作業時間Yであり、「Yt-1」は作業時間Yある。なお、「η」は、学習速度(更新速度)を決定するための学習率である。
つまり、動特性更新部51は、動特性Xの増加量(X-Xt-1)に対する作業時間Yの増加量(Y-Yt-1)に基づく勾配(Y-Yt-1/X-Xt-1)に学習率ηを掛けたもので現在設定されている動特性Xを更新して更新用の動特性Xt+1を演算する。
ステップS86において、動特性更新部51は、ステップS7で演算した動特性Xを動特性Xに設定する。
ステップS87において、動特性更新部51は、動特性Xが最適動特性に収束したか否かを判定する。なお、最適動特性に収束したか否かは、例えば、勾配が所定値以下になったか否かに基づき判定される。
ここで、動特性Xが最適動特性に収束したと判定されると(ステップS87でYES)、図7のフローチャートの処理が終了する。つまり、ステップS86で設定した動特性Xが最適動特性ということになる。
一方、動特性Xが収束していないと判定されると(ステップS87でNO)、動特性Xが初期動特性Xに設定された状態でオペレータによる持ち上げ旋回操作が実施される(ステップS88)。その際、作業時間計測部52は、持ち上げ旋回操作に要した作業時間Yを計測する。生産性取得部53は、作業時間計測部52で計測した作業時間Yを動特性Xにおける持ち上げ旋回操作の生産性として取得する。
ステップS89においては、上述した更新式の「t」がインクリメントされ、「t」に「3」が設定される。そして、処理はステップS85に戻る。
ステップS85において、動特性更新部51は、上記の更新式を用いて更新用の動特性Xを演算する。演算方法は、上述した動特性Xの演算方法と同様に、上述した更新式に基づいて算出される。以後、動特性Xt+1が収束するまで、上記のステップS85~S89の処理が繰り返される。
上述した実施形態によれば、熟練度特定部55において操縦者の熟練度(「高」、「中」又は「低」)が特定される(図6のステップS3又はS6)。そして、特定された熟練度に対応する初期動特性X(「X 」、「X 」又は「X 」)を用いて最適動特性が演算される(図6のステップS8(図7のフローチャート))。
つまり、操縦者の熟練度に適した初期動特性Xを用いて最適動特性を演算することが可能である。よって、熟練度によって最適動特性に収束する学習時間に差異が生じる可能性が低い。そのため、オンライン学習を用いて特定操作における操作対象の動特性を逐次更新する際に、操縦者の熟練度に関係なく一定の学習時間で最適動特性に収束させることが可能である。また、初期動特性にランダムな値が設定され、オペレータの熟練度に適さない初期動特性が設定される場合に比べて、一定の作業パフォーマンスを担保することが可能である。
また、上述した実施形態によれば、操縦者に対応する熟練度が操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)に記録されている場合には(図6のステップS2でYES)、当該熟練度が取得される。
そのため、熟練度を特定するための演算処理(詳細には油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつきに基づく熟練度の特定など)を別途行う必要がない。よって、特定操作の開始後、直ぐに動特性更新処理を実行することが可能である。
また、上述した実施形態によれば、操縦者に対応する熟練度が操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)に記録されていない場合には(図6のステップS2でNO)、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)に基づいて操縦者の熟練度が特定される(ステップS3)。
よって、操縦者の熟練度が不明であっても、当該操縦者によって行われる特定操作によって当該操縦者の熟練度を特定することが可能である。
また、上述した実施形態によれば、図6のステップS3で特定された熟練度がオペレータIDに関連付けられて操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)に記録される(ステップS4)。そのため、次回以降は、操縦者別熟練度テーブルTB2(図4参照)に記録された熟練度を用いることが可能である。換言すれば、次回以降は、ステップS3による熟練度の特定が不要となり、特定操作の開始後、直ぐに動特性更新処理を実行することが可能である。
<2.変形例>
本発明による作業機械は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
上述した実施形態では、図6のステップS3において油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)に基づいて操縦者の熟練度が特定される場合を例示したが、これに限定されない。
例えば、タッチパネルディスプレイ7に熟練度入力画面を表示し、当該熟練度入力画面を介して操縦者が入力した熟練度(「高」、「中」又は「低」)を操縦者の熟練度として特定するようにしてもよい。かかる変形例によれば、重心位置を検知できない作業機械であっても熟練度を確実に特定することが可能である。
また、上述した実施形態では、図6のステップS1において操縦者入力画面を介して操縦者が特定される場合を例示したが、これに限定されず、公知の顔認識技術によって操縦者を特定するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、操縦者別熟練度テーブルTB2に記録された熟練度が更新されない場合を例示したが、これに限定されない。操縦者のスキル向上に応じて操縦者別熟練度テーブルTB2に記録された熟練度が更新されるようにしてもよい。
具体的には、図6のフローチャートに代えて図8のフローチャートが実行されるようにすればよい。
まず、ステップS0で作業開示前であるか否かが判定され、作業開始前と判定されると(ステップS0でYES)、処理はステップS1に進み、上述したステップS1~S8の処理が実行される。
一方、作業開始前ではない(作業中である)と判定されると(ステップS0でNO)、処理はステップS9に進む。
ステップS9で作業が終了したか否かが判定され、作業が終了していない(作業中である)と判定されると(ステップS9でNO)、処理はステップS10に進む。
ステップS10において、熟練度特定部55は、油圧ショベル1の重心位置の軌跡のばらつき(分散値δ)に基づいて操縦者の熟練度を特定する。
一方、ステップS9で作業が終了したと判定されると(ステップS9でYES)、処理はステップS11に進む。
ステップS11において、記憶部6は、操縦者別熟練度テーブルTB2にアクセスし、ステップS1で特定したオペレータIDの熟練度をステップS10で特定した最新の熟練度に更新して記憶する。
かかる変形例によれば、操縦者のスキル向上に伴って当該操縦者の熟練度がアップデートされるので、動特性更新処理において、より正確な熟練度に対応する初期動特性を設定することが可能である。
以上のように本発明に係る作業機械は、操作対象に関する動特性を最適動特性に更新するのに適している。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 作業アタッチメント
5 コントローラ
6 記憶部
7 タッチパネルディスプレイ
51 動特性更新部
52 作業時間計測部
53 生産性取得部
54 操縦者特定部
55 熟練度特定部
TB1 熟練度別初期動特性テーブル
TB2 操縦者別熟練度テーブル

Claims (6)

  1. 作業機械であって、
    特定操作において操作対象の最適又は準最適な最適動特性を演算し、前記操作対象の動特性を前記最適動特性に更新する動特性更新部と、
    前記特定操作における操縦者の熟練度を特定する熟練度特定部と、
    個々の熟練度にそれぞれ対応する複数の初期動特性を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記動特性更新部は、前記熟練度特定部で特定された熟練度に対応する一の初期動特性を前記記憶部から取得し、前記一の初期動特性を用いて前記最適動特性を演算することを特徴とする作業機械。
  2. 前記熟練度特定部は、前記特定操作における前記作業機械の重心位置の軌跡のばらつきに基づいて前記熟練度を特定することを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 操作入力を受け付ける操作入力受付部を更に備え、
    前記熟練度特定部は、前記操作入力受付部を介して入力された前記熟練度を前記特定操作における前記操縦者の熟練度として特定することを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  4. 前記操縦者を特定する操縦者特定部を更に備え、
    前記記憶部は、前記操縦者毎に前記熟練度を記憶し、
    前記熟練度特定部は、前記操縦者識別部によって識別された一の操縦者に対応する一の熟練度を前記記憶部から取得し、前記一の操縦者の熟練度として特定することを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  5. 前記熟練度特定部は、前記特定操作が行われている期間中に、前記一の操縦者の前記熟練度を前記作業機械の重心位置の軌跡のばらつきに基づいて特定し、
    前記記憶部は、前記特定操作が終了すると、前記一の操縦者に対応する熟練度を前記熟練度特定部で特定された最新の熟練度に更新して記憶することを特徴とする請求項4に記載の作業機械。
  6. 前記操作対象に対して特定操作を行った場合の生産性を取得する生産性取得部を更に備え、
    前記動特性更新部は、前記一の初期動特性を前記第1動特性として前記動特性に設定し、
    前記生産性取得部は、前記動特性が前記第1動特性に設定されている状態で前記特定操作が行われた場合の第1生産性を取得し、
    前記動特性更新部は、前記第1動特性とは異なる第2動特性に前記動特性を更新し、
    前記生産性取得部は、前記動特性が前記第2動特性に設定されている状態で前記特定操作が行われた場合の生産性を第2生産性として取得し、
    前記最適動特性演算部は、前記第1動特性と前記第2動特性と前記第1生産性と前記第2生産性とに基づいて前記動特性が最適又は準最適な値に収束するまで更新して前記最適動特性を演算することを特徴とする請求項1から5のうち何れかに作業機械。
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