JP2022126290A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】体液吸収後でも良好な装着感及び体液拡散性を維持する吸収性物品の提供。【解決手段】トップシート10とバックシート30とこれらの間の吸収体20とを備え、長さ600~800mm、幅300~400mmであり、吸収体20は肌側吸収体21と非肌側吸収体22とを備え、これらは吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有し、肌側吸収体21は肌側面表層に埋め込まれた吸収性シート23を有し、吸収性シート23は基体不織布11の起毛面11aに第2高吸収性ポリマー12を所定坪量で担持させ、長さ160~740mm、幅60~150mmであり、基体不織布は所定の親水性、坪量、及び見かけ比容積を有し、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面との段差が35g/cm2荷重下で0.5mm以下であり、トップシート10と肌側吸収体21との間に所定坪量の拡散性シートを有する、インナーパッド用の吸収性物品50。【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
昨今の介護現場の人手不足から、紙おむつの交換回数を削減するため、体液を高吸収する大容量の吸収性物品が求められている。吸収性物品の高吸収、大容量化には、従来はフラッフパルプ等の吸収性繊維と高吸収性ポリマーとを多く配合した吸収体が用いられている。しかしながら、このような吸収性物品は、吸収量の多くを担う高吸収ポリマーの特性として、体液吸収後は厚さ方向に比較的大きく膨潤することから、長時間の装着と複数回の体液排出による装着者への圧迫感は避けがたく、装着感の悪化や蒸れ等を誘発し、肌トラブル等の原因にもなる。
吸収体を薄肉化する観点から、2枚の親水性不織布の間にホットメルト接着剤により高吸収性ポリマー(以下「SAP」ともいう)を固着担持させ、フラッフパルプ等の吸収性繊維を含有しない薄型の吸収性シート(以下「SAPシート」ともいう)が開発され、種々提案されている。
特許文献1には、吸収体が着用者の肌側に位置する肌側吸収体と着用者の非肌側に位置する非肌側吸収体との積層体として構成され、肌側吸収体が2枚の親水性不織布の間に吸収性ポリマーを固着担持させた吸収性シート(以下単に「吸収性シート」ともいう)であり、非肌側吸収体が吸収性繊維と高吸収性ポリマーとを含むフラッフ吸収体(以下単に「フラッフ吸収体」ともいう)である吸収性物品が提案されている(請求項1、請求項4)。特許文献1によれば、吸収体の強度低下及び吸収体の厚みの増加を防止しつつ、体液吸収量を高めると記載されている。また、特許文献1の吸収体を用いると、逆戻りを低減できるとも言われている。
特許文献2には、前方吸収体、中間吸収体及び後方吸収体がこの順に長手方向に直列に配置され、中間吸収体はフラッフ吸収体であり、前方吸収体及び後方吸収体は吸収性シートであり、前方吸収体の後端部と中間吸収体の前端部とが隣接するか又は重なり合い、中間吸収体の後端部と後方吸収体の前端部とが隣接するか又は重なり合う、吸収性物品が開示されている。特許文献2によれば、吸収性物品を薄型に保持しつつ、体液の漏れが防止されると記載されている。
特開2018-164633号公報 特開2020-049178号公報
特許文献1に記載の吸収性物品では、吸収性シート(上吸収要素)40内の体液は周囲に拡散しやすくなり、フラッフ吸収体(下吸収要素)50に対する体液の供給がより広範囲となる(段落0008)。その一方で、フラッフ吸収体50は、吸収性シート40よりも長さ方向及び幅方向にそれぞれ大寸に形成され(図1等)、吸収性シート40とフラッフ吸収体50とでは、体液を吸収したときの膨潤の度合いが異なる。このため、吸収性シート40の周縁とフラッフ吸収体50の表面(肌側面)との間に段差を生じたり、体液吸収後の膨潤により臀部が圧迫されたりして、装着感の低下が顕著になる事がある。また、長時間装着した場合に、前述の段差が、装着者の肌に発疹等の肌トラブルを引き起こし易い。さらに、吸収性シートが装着者の肌に直接当接することから、体液吸収前は高吸収性ポリマーのざらつき感を、そして体液吸収後は体液を吸収して膨潤したゼリー状の高吸収性ポリマーの圧迫感を感じ易くなり、この点でも吸収性物品の装着感が低下する。
特許文献2に記載の吸収性物品は、フラッフ吸収体と吸収性シートとの併用により体液吸収量が増加するものの、吸収性シートが着用者の肌に当接する領域があることから、吸収性ポリマーの前述のざらざら感及び圧迫感を感じやすくなっており、装着感の点で十分満足できるものではない。また、フラッフ吸収体と吸収性シートとは、体液の吸収速度及び吸収量が異なるため、一度に大量の体液が排出されたときに、フラッフ吸収体と吸収性シートとの境界領域において、段差の発生や、体液の横漏れが生じやすくなる傾向がある。
特許文献1及び特許文献2には、フラッフ吸収体と吸収性シートとを併用した場合に、体液を繰り返し吸収しても、フラッフ吸収体と吸収性シートとの膨潤性の違い等による段差の発生を抑制し、良好な装着性を維持して装着者の肌トラブルを防止する構造や方法は記載されていない。
本発明の目的は、長時間使用で複数回の体液吸収後も段差の発生が抑制され、良好な装着感を維持し、体液拡散性に優れた吸収性物品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、フラッフ吸収体と吸収性シートとを併用した吸収体を含む吸収性物品であって、起毛繊維間に高吸収性ポリマーを固着担持させた特定の吸収性シートを用い、肌側に配置された肌側吸収体と非肌側に配置された非肌側吸収体とを含むフラッフ吸収体において、肌側吸収体の面方向中心部に厚み方向の貫通領域を設け、該貫通領域に前述の吸収性シートを嵌め込むことで、所望の吸収性物品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記の吸収性物品に係る。
(1)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置される吸収体と、を備え、インナーパッドとして用いられる吸収性物品であって、
長さ方向寸法が600mm以上800mm以下、幅方向の最大寸法が300mm以上400mm以下であり、
前記吸収体は、肌側に配置された肌側吸収体と、非肌側に配置された非肌側吸収体とを備え、前記肌側吸収体及び前記非肌側吸収体はそれぞれ吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有し、
前記肌側吸収体は、該肌側吸収体の肌側面表層の略幅方向中央部に埋め込まれた吸収性シートを有し、前記吸収性シートは、嵩高の親水性シートの片側面を起毛させて第2高吸収性ポリマーを担持させた、長さ方向寸法160mm以上740mm以下、幅方向寸法60mm以上150mm以下のものであり、
前記肌側吸収体は、幅方向最小寸法が前記非肌側吸収体の幅方向寸法以上であり、最大部の幅方向寸法が230mm以上360mm以下、最小部の幅方向寸法が120mm以上250mm以下、長さ方向寸法が470mm以上740mm以下、前記吸収性繊維の坪量が180g/m以上390g/m以下、前記第1高吸収性ポリマーの坪量が70g/m以上270g/m以下であり、
前記親水性シートは下記に示す親水性測定方法での透水回数が1回目は10点以上、2回目は9点以上の親水性エアスルー不織布で構成され、前記親水性エアスルー不織布は、坪量が55g/m以上110g/m以下であり、起毛させた前記片側面での前記第2高吸収ポリマーの坪量が70g/m以上320g/m以下であり、起毛させた前記片側面の無荷重状態の見かけの比容積が35cm/g以上120cm/g以下であり、
平滑な平面に前記吸収性物品を静置した状態での肌側に配置された前記肌側吸収体の肌側面と前記吸収性シートの肌側面との段差が35g/cm荷重下で0.5mm以下であり、
前記トップシートと前記肌側吸収体との間に、前記吸収性シートの肌側面を覆う、親水性シートから構成された拡散性シートが配置され、前記拡散性シートの坪量が30g/m以上70g/m以下である、吸収性物品。
(親水性測定方法)
吸収紙2枚×5組=10枚の上に試料を置き、10点法測定板を乗せる。37℃、0.9%食塩水を10点に1滴(0.05mL)ずつ滴下し、2秒以内に吸収された点を数え透水回数とする。3分ごとに同じポイントに繰り返し滴下する。
(2)前記吸収性シートは、その長さ方向寸法の10%以上20%以下の範囲に、前記第2高吸収性ポリマーの坪量が30g/m以下の領域を有する、上記(1)の吸収性物品。
(3)前記肌側吸収体に用いられる前記第1高吸収性ポリマーのボルテックス速度が30秒以上70秒以下であり、前記吸収性シートに用いられる前記第2高吸収性ポリマーのボルテックス速度が1秒以上30秒以下である、上記(1)又は(2)の吸収性物品。
本発明によれば、長時間使用で複数回の体液吸収後も段差の発生が抑制され、良好な装着感を維持し、体液拡散性に優れた吸収性物品が提供される。
本発明の実施形態に係る吸収性物品の構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すX-X切断線における幅方向の模式断面図である。 吸収体の構成を模式的に示す展開斜視図である。 肌側吸収体の構成を示す厚み方向の模式断面図である。 肌側吸収体における吸収性シートの配置(a)~(e)を示す模式平面図である 別形態の吸収性シートの構成を示す模式平面図である。 本実施形態に係る吸収性物品の仰臥位側面での装着状態を示す模式図である。 本実施形態に係る吸収性物品の仰臥位正面での装着状態を示す模式図である。 親水性測定方法を示す模式図である。
本明細書において、吸収性物品の装着とは、体液の吸収前後を問わず、吸収性物品を身体に装着した状態をいう。吸収性物品において、長さ方向(又は長手方向)とは吸収性物品を身体に装着したときに装着者の股間部を介して身体の前後に亘る、図中Yで示す方向であり、幅方向とは長さ方向に対して直交する、図中Xで示す方向であり、厚さ方向とは各構成部材を積層する、図中Zで示す方向である。肌側面とは、吸収性物品を装着したときに、装着者の肌に当接する表面及び肌を臨む表面であり、非肌側面とは、装着者の衣服に接触する表面又は衣服を臨む表面である。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
<吸収性物品>
以下、図面を参照しつつ、本実施形態に係る吸収性物品50について説明する。図1乃至図2は、吸収性物品50を示す。図3乃至図6は、吸収体20を示す。これらの図面は吸収性物品50中の各構成部材の形状や寸法、大小関係等を規定するものではない。
本実施形態の吸収性物品50は、乳幼児用及び成人用の、パンツタイプ紙おむつ、テープ止めタイプ紙おむつ等の紙おむつ製品(アウター)と併用されるインナーパッドとして好適に使用できる。ここで、インナーパッドの形態としては、紙おむつ製品内部に装着可能なものであれば特に限定されず、例えば、軽失禁パッド、尿吸収パッド等が挙げられる。吸収性物品50は、インナーパッドとしての使用に限定されず、単独でパッド製品として用いてもよい。吸収性物品50の、長さ方向寸法(以下単に「長さ」ともいう)が600mm以上800mm以下の範囲であり、幅方向寸法(幅方向の最大寸法、以下単に「幅」ともいう)が300mm以上400mm以下の範囲である。前述の各範囲から長さ及び幅を選択することで、アウター内でフィット性及び装着感(着用感)良く装着できるインナーパッドとしての吸収性物品50を容易に得ることができる。
本実施形態の吸収性物品50は、図1及び図2に示すように、肌側に位置する、液透過性のトップシート10と、トップシート10に対向配置され、非肌側に位置する液不透過性のバックシート30と、トップシート10とバックシート30との間に配置された吸収体20と、トップシート10の肌側面に設けられた一対の立体ギャザー40と、を備える。吸収体20は、図2乃至図4に示すように、肌側に配置され、吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有する肌側吸収体21と、非肌側に配置され、吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有する非肌側吸収体22とを備え、肌側吸収体21の肌側面の略幅方向中央部に、フラッフパルプ等の吸収性繊維を含有しない吸収性シート23が埋め込まれ、吸収性シート23の肌側面を覆うように、トップシート10と吸収体20との間に親水性シートから構成された拡散性シート15が配置された構造を有している。吸収性シート23は、嵩高親水性シートである基体不織布11の片側面11aを起毛させて立設した複数の起毛繊維11x間に第2高吸収性ポリマー12を固着担持させた体液吸収層を有する、体液吸収性部材である。
本実施形態によれば、肌側吸収体21と非肌側吸収体22とを厚さ方向に重ね合わせたフラッフ吸収体において、優れた体液吸収性、複数の起毛繊維11xによる厚さ方向のクッション性、柔軟性、及び起毛繊維11x間の空隙による優れた体液拡散性を併せ持つ吸収性シート23を、肌側吸収体21の肌側面の装着者股間部に主に当接する幅方向中央部に嵌め込み、肌側吸収体21に含まれる第1高吸収性ポリマー及び吸収性繊維の各坪量、基体不織布11の坪量や比容積、基体不織布11の起毛面11aに固着担持される第2高吸収性ポリマーの坪量、拡散性シート15の坪量等を所定の範囲に設定することにより、第1に、長時間装着による複数回の体液吸収を経ても吸収体20全体への体液拡散性及び吸収速度が良好に維持され、一定の荷重が負荷された状態にある吸収性物品50が体液を吸収しても、吸収性シート23がクッション性を有することから、肌側吸収体21と吸収性シート23との体液吸収後の膨潤率の相違が緩和され、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面とがほぼ面一な状態に保たれ、装着感の低下や装着者の肌トラブル等の原因になる大きな段差の発生が抑制され、装着感が非常に良好でかつ長時間にわたる複数回の体液排出に対応できる吸収性物品50を提供できる。図7及び図8に示すように、吸収性物品50を装着したときに、吸収性シート23は仰臥位で体圧が掛かり易く、体液の拡散が留まり、体液が溜まり易い領域に配置されているが、前述の吸収性シート23の作用により、体圧下でも体液の拡散及び吸収が迅速に進み、装着感を損なうこともない。図7及び図8では、吸収性物品50を装着したときの吸収性シート23の位置を明確に示すため、あえて実線で示している。
第2に、吸収性シート23において、基体不織布11の非起毛面11bが吸収性シート23の肌側面になるようにすることで、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面との間での段差の発生が一層抑制され、装着感が一層良好に維持される。
第3に、主に吸収性シート23の複数の起毛繊維11xが立設された起毛面11aが排出された直後の体液を保持する機能を示し、ウエットバックを防止する効果が得られる。
第4に、吸収性シート23において、長さ方向寸法の10%以上20%以下の範囲に、第2高吸収性ポリマー12の坪量が30g/m以下の領域を有するように構成するか、及び/又は、肌側吸収体21に用いられる第1高吸収性ポリマー(不図示)のボルテックス速度を30秒以上70秒以下、吸収性シート23に用いられる第2高吸収性ポリマー12のボルテックス速度を1秒以上30秒以下に構成することにより、吸収性物品50が体液吸収した後でも、屈曲性、可動性が低減しにくくなり、良好な装着性が吸収性物品50の使用開始時から使用終了時まで維持される。
本実施形態の吸収性物品50は、トップシート10、拡散性シート15、吸収体20、及びバックシート30を基本構成単位とするものであり、必要に応じて、前述のような立体ギャザー40の配設、トップシート10と吸収体20との間への拡散性シート15以外の液透過性のセカンドシートの配設等の、公知の様々な改変を施すことができる。以下、吸収性物品50の構成部材について、トップシート10、液拡散性シート15、吸収体20、バックシート30、及び立体ギャザー40の順で更に詳しく説明する。
<トップシート>
トップシート10は、吸収体20に向けて体液を速やかに通過させる液透過性のシート状基材である。トップシート10は、着用者の肌に当接してもよいように、柔らかな感触で、肌に刺激を与えない基材が好ましい。該基材としては、例えば、親水性シート、同種又は異種の親水性シートの積層体である複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム等が挙げられる。親水性シートとしては、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂からなる合成繊維、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維等を用いて作製された、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等が挙げられる。これらの中でも不織布が好ましく、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等がより好ましい。
トップシート10には、液透過性を向上させる観点から、エンボス加工や穿孔加工を表面に施してもよい。トップシート10は、肌への刺激を低減させる観点から、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等の1種又は2種以上を含有してもよい。トップシート10の坪量は、強度、加工性及び液戻り量の観点から、例えば、18g/m以上400g/m以下の範囲である。トップシート10の平面視形状(以下単に「平面形状」ともいう)は特に制限されず、漏れがないように体液を吸収体20へと誘導するために必要とされる、吸収体20の一部又は全部を覆う形状であればよい。
<拡散性シート>
拡散性シート15は、親水性シートから構成され、トップシート10と吸収体20との間において、吸収性シート23の肌側面を主に覆うように設けられ、例えば、トップシート10を通過してきた体液を肌側吸収体21及び吸収性シート23に満遍なく供給する機能を示す。液拡散性シート15としては、親水性シートを特に限定なく使用でき、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の親水性不織布、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合親水性不織布等が挙げられる。
拡散性シート15の坪量は、30g/m以上70g/m以下の範囲である。拡散性シート15の坪量を前述の範囲から選択することで、吸収性シート23の肌側面全体に体液が均一に行き渡り、吸収性シート23全体を体液吸収に利用できる。坪量が30g/m未満では、体液が局所的に吸収性シート23に供給され易くなり、吸収性シート23全体を均一に利用できなくなる傾向がある。坪量が70g/mを超えると、拡散性シート15の体液透過性が不十分になり、ウエットバックが生じ易くなる傾向がある。また、拡散性シート15と吸収性シート23とが重なり合った感触が硬くなり、装着感が低下する傾向がある。拡散性シート15の平面形状は、例えば、吸収性シート23の肌側面の一部又は全部を覆う形状であればよい。
<吸収体>
吸収体20は、厚さ方向において拡散性シート15とバックシート30との間に配置され、例えば、トップシート10及び拡散性シート15を透過してきた体液を吸収及び保持する。吸収体20は、図2乃至図4に示すように、肌側に配置された肌側吸収体21と、非肌側に配置された非肌側吸収体22と、肌側吸収体21の肌側面の幅方向ほぼ中央部に嵌め込まれた吸収性シート23と、を備えている。
<肌側吸収体>
肌側吸収体21は、吸収性繊維と第1高吸収性ポリマー(不図示、以下同じ)とを含有するフラッフ吸収体であり、本実施形態では砂時計型の平面形状を有し、装着者の股間部に主に当接する幅方向最小部の寸法(最小寸法)が非肌側吸収体22の幅方向寸法以上であり、最大部(長さ方向の両端部)の幅方向寸法が230mm以上360mm以下の範囲であり、最小部(長さ方向の中央部付近で、装着者の股間部に主に当接する部分)の幅方向寸法が120mm以上250mm以下の範囲であり、長さ方向寸法が470mm以上740mm以下の範囲である。これらの各寸法を有することにより、吸収体20全体としての剛性や、吸収性物品50全体としての吸収性能(吸収量、吸収速度)等を高水準に維持した上で、その内部にある吸収性シート23を安定的に保持し、吸収性シート23の肌側吸収体21からの脱落を防止することができる。
肌側吸収体21における吸収性繊維の坪量は180g/m以上390g/m以下の範囲であり、第1高吸収性ポリマーの坪量は70g/m以上270g/m以下の範囲である。吸収性繊維及び第1高吸収性ポリマーの各坪量を前述の範囲とすることで、肌側吸収体21の吸収性能と剛性と装着感とを高水準で両立させ、さらに肌側吸収体21による吸収性シート23の保持を確実にすることができる。吸収性繊維及び第1高吸収性ポリマーについては後述する。
肌側吸収体21は、肌側面の幅方向中央部付近であって、装着者の股間部に主に当接する領域が非肌側に凹んだ凹部24(本実施形態では厚さ方向に貫通する貫通部)になっており、この凹部24には吸収性シート23が嵌め込まれる。凹部24は、例えば、肌側吸収体21の肌側面の幅方向中央から左右にほぼ等距離の位置まで形成される。凹部24の長さ方向寸法及び幅方向寸法は、吸収性シート23の長さ方向寸法及び幅方向寸法と同じか又はそれよりもやや大き目に形成される。吸収性シート23が適度なクッション性を有することから、吸収性物品50を装着したときの体圧下では、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面とはほぼ面一な状態になり、体液を吸収した後でも前述の面一な状態に大きな変化はなく、装着者の肌バランスに悪影響を及ぼすような段差の発生が抑制される。
<非肌側吸収体>
非肌側吸収体22は、肌側吸収体21の非肌側に配置された、吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有するフラッフ吸収体である。本実施形態では非肌側吸収体22の平面形状は略長方形であるが、これに限定されず、例えば、砂時計型、Iの字型、長円型、楕円形型、4角が丸まった角丸長方形等が挙げられる。好ましい実施形態では、非肌側吸収体22の長さ方向寸法及び幅方向寸法は、それぞれ、吸収性シート23の長さ方向寸法及び幅方向寸法よりもやや大きめに形成される。この実施形態によれば、例えば、肌側吸収体21の凹部24が本実施形態の貫通部であるときに、吸収性シート23の肌側吸収体21からの脱落、特に体液を複数回吸収した後の脱落を防止することができる。
非肌側吸収体22において、吸収性繊維の坪量は、例えば100g/m以上800g/m以下の範囲又は180g/m以上450g/m以下の範囲である。これにより、肌触りを損なわずに、より多くの体液を吸収できる。非肌側吸収体22中の第1高吸収性ポリマーの坪量は、例えば50g/m以上800g/m以下の範囲、又は90g/m以上400g/m以下の範囲である。第1高吸収性ポリマーの坪量を前述の範囲から選択することで、非肌側吸収体22中でのゲルブロッキングを防止し、非肌側吸収体22に体液を複数回吸収させることができる。また、非肌側吸収体22において、非肌側吸収体22の全体重量に対する、第1高吸収性ポリマーの重量の比率である、(第1高吸収性ポリマー重量/非肌側吸収体22の全体重量)×100(%)は、例えば、15重量%以上の範囲、又は15重量%以上70重量%以下の範囲である。
(吸収性繊維)
吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュー、吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等の綿状解繊物等が挙げられる。
(第1高吸収性ポリマー)
第1高吸収性ポリマーとは、この分野で常用される高吸収性ポリマーのことである。高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸アルカリ金属塩がより好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムが更に好ましい。高吸収性ポリマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
高吸収性ポリマーは、例えば、粒子状、繊維状等の形態で用いられるが、取扱い易さ等の観点から好ましくは粒子状で用いられる。このとき、粉体としての流動性が悪い微粉末の高吸収性ポリマーの使用を避け、中位粒子径を有する高吸収性ポリマーを用いることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、肌側吸収体21や非肌側吸収体22が硬くなることにより発生するごつごつとした触感を低減することができる。高吸収性ポリマーの中位粒子径は、例えば、50μm以上600μm以下の範囲又は100μm以上500μm以下の範囲である。
肌側吸収体21や非肌側吸収体22における、吸収性繊維及び高吸収性ポリマーの形態としては、例えば、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して所定の形状に成形したもの、吸収性繊維とSAP粒子とを積層した積層マット等があげられる。所定の形状としては、例えば、板状、砂時計状、ひょうたん状等があげられる。
<吸収性シート>
吸収性シート23は、図2乃至図4に示すように、肌側吸収体21の肌側面に開口を有する凹部24(本実施形態では貫通部)に嵌め込まれており、親水性シートとしての、一方の表面を起毛処理により複数の起毛繊維11xが立設された起毛面11aとし、他方の表面を非起毛面11bとした基体不織布11と、起毛繊維11x間に固着担持されて、体液吸収層を形成する第2高吸収性ポリマー12と、を備える。本実施形態では、基体不織布11の非起毛面11bが吸収性シート23の肌側面になるように、肌側吸収体21の凹部24に嵌め込まれている。また、本実施形態では、吸収性シート23は、包装シート(不図示)で全体を包まれている。複数の起毛繊維11xが立設された起毛面11aを有することで、クッション性や柔軟性に富み、また、起毛繊維11x間に空間を有することで、複数回の体液吸収後でも良好な体液拡散性やウエットバック防止性を示す。
基体不織布11の起毛面11aに立設される複数の起毛繊維11xは、基体不織布11の表面に毛羽立ち加工等の起毛加工を施すことにより、形成される。基体不織布11の複数の起毛繊維11xにより、不織布本来の嵩高さに加えて、吸収性シート23に適度な厚さとやわらかさが付与され、良好なクッション性が発生し、着用時のフィット性や装着感が向上する。また、基体不織布11を起毛させると、起毛繊維11x間の空間を維持しつつ、起毛繊維11x間に第2の高吸収性ポリマー12を分散させて固着担持させることができる。基体不織布11の片側表面11aを起毛させる方法としては、回転ノコ刃、ニードルパンチ等を用いる方法が挙げられ、インラインでの生産性やコストの観点から回転ノコ刃を用いる方法が好ましい。
基体不織布11における起毛の程度は特に限定されず、目視で起毛を確認できればよいが、例えば、起毛の程度としての起毛率が5%以上90%以下の範囲、又は8%以上80%以下の範囲である。起毛率とは、起毛加工による基体不織布11の厚さの増加率を意味する。起毛前の基体不織布11の厚さをT1、起毛後の基体不織布11の厚さをT2としたとき、起毛率(%)=[(T2―T1)/T1]×100である。厚さT1、T2は、ハイトゲージ((株)ミツトヨ製)を用いて無荷重下で測定される。また、基体不織布11の非起毛面11bでも、繊維を起毛させてもよい。
また、吸収性シート23は、長さ方向寸法が160mm以上740mm以下の範囲であり、幅方向寸法が60mm以上150mm以下の範囲である。このような寸法を有することで、吸収性シート23は装着者の股間部に当接し易くなり、体液の排出に対応して円滑に体液吸収を実施することができる。長さ方向寸法及び/又は幅方向寸法が前述の各下限値未満では、吸収体20内での体液拡散性が不十分になり、吸収速度が低下する傾向がある。長さ方向寸法及び/又は幅方向寸法が前述の各上限値を超えると、着用時の耐久性が不足し、吸収性シート23の肌側吸収体21からの脱落が生じ易くなる傾向がある。
基体不織布11を構成する親水性シートは下記に示す親水性測定方法での透水回数が1回目は10点以上、2回目は9点以上の親水性エアスルー不織布で構成され、該親水性エアスルー不織布は、坪量が55g/m以上110g/m以下であり、起毛面11aの複数の起毛繊維11x間に固着担持させた第2高吸収ポリマー12の坪量が70g/m以上320g/m以下であり、起毛面11aに無荷重状態での基体不織布11の見かけの比容積が35cm/g以上120cm/g以下であり、さらに吸収性物品50の全体を折り曲げることなく平滑な平面に静置又は載置した状態で、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面との段差が35g/cm荷重下で0.5mm以下である。ここで、見かけの比容積は、基体不織布11の1枚当たりの厚さを坪量で除し、1gあたりの容積cmで表したものである。
基体不織布11の起毛面11aにおいて体液吸収層を形成する第2高吸収性ポリマー12の坪量及び/又は起毛面11aに無荷重状態での基体不織布11の見かけの比容積を前述の各範囲に設定することで、吸収性物品50の使用開始から使用終了までの間、ゲルブロッキング等の不都合や装着感の低下等を起こすことなく、吸収量、吸収速度等の吸収性能を高水準に維持できる。また、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面との段差について、35g/cmという荷重は、吸収性物品50を装着したときに吸収体20に負荷される平均的な体圧である。従って、吸収性物品50を装着したときに、肌側吸収体21の肌側面と吸収性シート23の肌側面との段差が0.5mm以下であることを示している。段差が0.5mm以下であると、装着者の肌トラブルの原因になることが顕著に抑制される。
(親水性測定方法)
1.試験項目:繰り返しポイント吸収
2.繰り返しポイント吸収試験の狙い
検体の特定箇所へ一定量の試験液を一定時間をおいて注入したとき、繰り返し吸収できる度合いを確認すること。親水性が高いほど繰り返し吸収できる回数が増える。
3.繰り返しポイント吸収試験方法
図9に示すように、吸収紙2枚×5組=10枚を重ね合わせた台紙61の上に検体60を置き、10点法測定板62を載せ、37℃、0.9%食塩水尿を10点に1滴(0.05mL)ずつスポイト63で滴下し、2秒以内に吸収された点を数え透水回数とする。3分ごとに同じポイントに繰り返し滴下する。
本実施形態の吸収性シート23は、図3に示すように、肌側吸収体21の幅方向両端部を残して、長さ方向一端から他端まで延びるように形成された凹部24(本実施形態では貫通部)に対応するように、平面形状が長さ方向に延びる略帯状に設けられている。これは、図5(a)に示す肌側吸収体21aと吸収性シート23aとの組み合わせと同じである。肌側吸収体21と吸収性シート23との組み合わせは本実施形態に限定されず、長さ方向及び幅方向の各中央部に配置され、長さ方向寸法が幅方向寸法よりも長い長方形状の平面形状を有する凹部を有する肌側吸収体21bと、前述の凹部の平面形状に対応する平面形状を有する吸収性シート23bとの組み合わせ(図5(b))、長さ方向寸法が幅方向寸法よりも長い長方形状の凹部が長さ方向に所定の間隔を空けて2つ配列された肌側吸収体23cと、前述の凹部の平面形状に対応する平面形状を有する2つの吸収性シート23cとの組み合わせ(図5(c))、装着者の股間部から臀部にかけて当接する後側部に設けられ、長さ方向よりも幅方向に長い長方形状の凹部を有する肌側吸収体21dと、前述の凹部の平面形状に対応する平面形状を有する吸収性シート23dとの組み合わせ(図5(d))、長さ方向中央部を帯状に延びて幅狭である帯状の凹部を有する肌側吸収体21eと、前述の凹部の平面形状に対応する平面形状を有する吸収性シート23eとの組み合わせ(図5(e))との組み合わせ等が挙げられる。
(第2高吸収性ポリマー)
第2高吸収性ポリマー12は、第1高吸収性ポリマーと同様に、この分野で常用される高吸収性ポリマーのことである。従って、第2高吸収性ポリマー12としては、第1高吸収性ポリマーとして例示した各種高吸収性ポリマーを、第1高吸収性ポリマーと同じ実施形態で使用できる。第2高吸収性ポリマー12を起毛繊維11xに固着担持するには、例えば、ホットメルト接着剤が用いられる。ホットメルト接着剤としては、融点が100℃以上180℃以下のものを特に限定なく使用でき、例えば、スチレン-ブタジエン-スチレン系共重合体、スチレン-イソプレン-スチレン系共重合体等の合成ゴム系ホットメルト接着剤、エチレン-酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ホットメルト接着剤等が挙げられる。ホットメルト接着剤の塗布方法としては、ノズルから溶融状態のホットメルト接着剤を非接触式で塗布するカーテンコート法やスパイラル法、接触式で塗布するスロット法等、公知の方法が利用できる。ホットメルト接着剤の含有量は、高吸収性ポリマーの吸収性及び装着時の肌触りを損なわない観点から、例えば10g/m以下の範囲である。
吸収性シート23の好ましい実施形態では、長さ方向寸法の10%以上20%以下の範囲に、第2高吸収性ポリマー12の坪量が30g/m以下の低坪量領域を有している。図6には、図5(e)に示す長さ方向に細く帯状に延びる吸収性シート23eにおいて、通常坪量領域25の間に低坪量領域26が形成され、吸収性シート23eの長さ方向寸法に対して、低坪量領域26の長さ方向寸法の割合が10%以上20%以下の範囲に構成されている。この実施形態によれば、複数回の体液吸収を経ても、吸収性シート23eの屈曲性、可動性が低減しにくくなり、吸収性物品50全体としてのより良好な装着性が維持される。前述の割合が10%未満では、低坪量領域26を設けた効果が不十分になる傾向がある。前述の割合が20%を超えると、吸収体20全体としての吸収性能が低下する傾向がある。
吸収性シート23の別の好ましい実施形態では、肌側吸収体21に用いられる第1高吸収性ポリマーのボルテックス速度を30秒以上70秒以下とし、吸収性シート23に用いられる第2高吸収性ポリマー12のボルテックス速度を1秒以上30秒以下とする。この実施形態によれば、複数回の体液吸収を経ても、吸収性シート23の屈曲性、可動性が低減しにくくなり、吸収性物品50全体としてのより良好な装着性が維持される。高吸収性ポリマーは、製造方法、原料等を選択して種々のボルテックス速度を有するものが市販されているので、それらの中から前述の各範囲に合うものを適宜選択すればよい。
高吸収性ポリマーのボルテックス吸収速度(秒)は、濃度0.900%(±0.009%)、温度25℃(±2℃)の生理食塩水50.0ml(±0.5ml)を実験用ガラス容器に投入し、次いで600rpm(±30rpm)の攪拌下、該容器内の生理食塩水が渦を形成した状態で、高吸収性ポリマーの2.00g(±0.02g)を該容器内に投入し、高吸収性ポリマー12を該容器内に投入した瞬間から渦が消えて液面が水平になるまでの時間(秒)を計測することにより、求められる。
(包装シート)
包装シートは親水性シートであり、必要に応じて、吸収性シート23の全体を包むように設けられる。包装シートは、例えば、体液吸収層全体に体液をほぼ均一に拡散させ、体液吸収層からの第2高吸収性ポリマー12の脱落を防止する。包装シートで吸収性シート23を包む場合には、例えば、吸収性シート23の体液吸収層を包装シートの幅方向中央付近に置き、必要に応じて包装シートと体液吸収層とをホットメルト接着剤等で接着した後、包装シートの幅方向両端部を吸収性シート23の非起毛面11bに向けて折り曲げてC折りする方法等が挙げられる。
包装シートを構成する親水性シートとしては、この分野で常用されるものをいずれも使用でき、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布、ティシュペーパー、吸収紙等が挙げられる。親水性不織布の中でも、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、パルプ含有不織布等の親水性不織布がより好ましく、エアスルー不織布、パルプ含有不織布、スパンボンド不織布等がさらに好ましい。また、包装シートの厚さは0.10mm以上0.25mm以下の範囲、坪量は5g/m以上40g/m以下の範囲である。
<バックシート>
バックシート30は、吸収体20が保持する体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成されればよく、該基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の単層不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布積層体、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体等の複合不織布、これらの複合材料等が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート30の坪量は、強度及び加工性の点から、例えば15g/m以上60g/m以下の範囲である。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート30には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート30に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート30にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
<立体ギャザー>
立体ギャザー40は、例えば、吸収性物品50の着用者が排泄した体液の横モレを防止するために、吸収性物品50の幅方向両端付近で吸収性物品50の長さ方向に沿ってトップシート10の肌側面に固定される。立体ギャザー40は、弾性伸縮部材40aと、撥水性及び/又は防水性のシート部材40bと、を含む。
弾性伸縮部材40aは、シート部材40bの自由端(他端)付近に長さ方向に沿って配設され、該自由端に起立性を付与し、シート部材40bの自由端及びその近傍領域を着用者の体型に合わせて変形可能にする。シート部材40bは、本実施形態では幅方向一端(固定端)がバックシート30の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向途中部がトップシート10の肌側面の幅方向両端付近に固定され、幅方向他端が起立性を有する自由端である。シート部材40bの固定端(幅方向一端)の固定位置は、本実施形態に限定されず、例えば、バックシート30の非肌側面、内部に吸収体20を収納したトップシート10とバックシート30との各縁辺の全部又は一部接合体の肌側面又は非肌側面の幅方向両端付近、トップシート10の肌側面の幅方向両端付近等が挙げられる。
シート部材40bは撥水性及び/又は防水性を有するシートであり、例えば不織布から構成される。第1シート部材用不織布としては、疎水性繊維にて形成された撥水性及び/又は防水性(液不透過性)の不織布を特に限定なく使用でき、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布積層体である複合不織布(SMS不織布)等が挙げられる。シート部材40bの坪量は、例えば、13g/m以上20g/m以下の範囲である。弾性伸縮部材40aとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品50は、公知の製造方法により製造でき、例えば、吸収体20をトップシート10とバックシート30との間に配置する工程と、トップシート10とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定する工程と、バックシート30及びトップシート10の所定位置に立体ギャザー40を設置する工程と、を含む製造方法が挙げられる。そして、吸収性物品50が尿取りパッドや軽失禁パッドである場合は、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折りたためばよい。また、レッグギャザー、ウエストギャザー、サイドフラップ等を必要に応じて設けることができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態や実施例に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本実施形態を更に具体的に説明する。
(実施例1~4及び比較例1~7)
トップシートとしてエアスルー不織布(坪量25g/m)を用い、表1、2に記載の構成を有する吸収体(起毛面は回転ノコ刃で物理的に起毛させ所定の見かけの比容積(cm/g)とした)を用い、液不透過性のバックシートとして、通気性ポリエチレンシート(坪量30g/m)を用い、立体ギャザーとして、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布の積層体である複合不織布(坪量15g/m)を用いて、実施例1~4及び比較例1~7の各吸収性物品(尿取りパッド)を作製した。
なお、比較例1は吸収性シートを使用せず、フラッフパルプと高吸収性ポリマーとを含有するフラッフ吸収体のみを使用した。また、比較例2は、吸収性シートを肌側吸収体の肌側面上に配置した。比較例3~7は、表1及び表2に示す構成である。
上記で得られた実施例1~4及び比較例1~7の尿取りパッドと、テープ止めタイプ紙おむつとを組み合わせて用い、下記の評価を実施した。結果を表3に示す。
<1週間着用のモニター評価>
日常を主に寝た状態(仰臥位)で生活する紙おむつ着用者(利用者モニター)8人と、利用者モニターを介助する介助者モニター8人の協力の下、実施例1~4及び比較例1~7の各尿取りパッドをテープ止めタイプ紙おむつと併用して利用者モニターが装着した場合の、着け心地、装着感(つけ心地のやわらかさ、動きやすさ)を利用者モニターが観察し、及び装着者の肌状態を介助者モニターが観察し、以下の基準で評価した。装着者は1回あたり8時間使用し、1週間使用してもらい就寝時の体勢変換や食事、脱衣といった日常動作における評価を行った。
「違和感がなく着け心地、装着感が良好又は肌に赤味がなく良好」の評価が6人以上8人以下のときを「〇」、「違和感がなく着け心地、装着感が良好又は肌に赤味がなく良好」の評価が3人以上5人以下のときを「△」、「違和感がなく着け心地、装着感が良好又は肌に赤味がなく良好」の評価が2人以下のときを「×」とした。
<吸収速度>
尿取りパッドを平面に伸ばして広げた状態で固定し、内径30mmの筒状の吸収速度治具を尿取りパッドの肌当接面側の幅方向、長さ方向の中央に設置し、1回あたり150mlの0.9%生理食塩水を注入し、紙おむつ表面に液面が吸収されるまでの時間を計測した。吸収後から3分後に次の150mlを注入し、同様に吸収されるまでの時間を計測した。この操作を繰り返し、150ml×3回の吸収に要する時間の合計を吸収速度(秒)とした。吸収速度治具の重量により35g/cm加圧下で測定を行った。
<肌側吸収体と吸収性シート間の段差>
吸収速度測定後の肌側吸収体及び吸収性シートに対して、35g/cm荷重下でそれぞれの厚さをハイトゲージ(商品名、(株)ミツトヨ製)を用いて測定し、肌側吸収体の厚さと吸収性シートの厚さの差を求め、段差とした。
<逆戻り量>
尿取りパッドを平面に伸ばして広げた状態で固定し、尿取りパッドの肌側面後側部(装着者の股間部から臀部に当接する領域)の幅方向、長さ方向の中央に0.9%生理食塩水を、150mlを3分間隔で8回注水し、注水完了後10分間静置した。尿取りパッドの肌側面の幅方向、長さ方向の中央に濾紙を置き、さらにその上へ35g/m2荷重となる重りを置き1分間静置した。1分間静置後に重りを取りのぞき、濾紙が吸収した0.9%生理食塩水の重量を、吸収前後の重量差より求め、逆戻り量(ウエットバック、g)とした。
Figure 2022126290000002
Figure 2022126290000003
Figure 2022126290000004
(実施例1)
肌側吸収体に図5(a)に示すような、中央1箇所に大きめの吸収性シートを設けることで、長時間使用後、良好なモニター結果を得た。吸収性シートを埋め込むことで吸収性物品表面の吸収性を高めつつ凹凸、段差の発生が抑制されたため肌状態が良好だったと考えられる。
(実施例2)
肌側吸収体に図5(b)に示すように、長手方向の2箇所に間隔を空けて小さめの吸収性シートを設けても、長時間使用後、良好なモニター結果を得た。特に男性着用者(4名/8名)には吸収性物品内で尿が肌を伝い留まる感触が少なかったとのコメントが得られた。前側の拡散性が吸収後も良好だったと考えられる。
(実施例3)
図5(e)に示すような、肌側吸収体の幅方向中央部を長手方向に延びるスリット状の吸収性シートを設けると、仰臥位での仙骨付近に吸収後の盛り上がりが抑制されており、体圧下でも有効に吸収し肌状態を良好に保つことが出来た。
(実施例4)
図5(e)に示す吸収性シートにおいて、図6に示すように高吸収性ポリマーの非担持領域が形成された吸収性シートを用いると、長時間装着後の圧迫感が少し低減されたとのコメントが得られた。体液吸収による高吸収ポリマー膨潤後も非担持領域で長さ方向の屈曲性が保たれ、装着性低下を抑制したと考えられる。
なお、実施例1~4に係る吸収性物品では、吸収体を3層にするよりコストを抑えている。
(比較例1)
吸収性シート不使用の、フラッフパルプと高吸収性ポリマーとを含有する吸収体であるため、異なる吸収体間の段差はなしと評価した。長時間使用での表面の吸収性が不足し、繰り返し吸収後の逆戻り量が増加し着用後の肌に赤みが見られた。
(比較例2)
吸収性シートを肌側吸収体の肌側面上に配置したところ、吸収性能は高いものの、体液を吸収して膨潤した後に、肌側吸収体と吸収性シートとの段差が大きくなり、着用感の低下と圧迫部に肌の赤みが生じた。コストも割高なものとなった。
(比較例3)
高吸収性ポリマーの坪量、容積比が本実施形態とは異なる吸収性シートを用いたところ、吸収性シートの高吸収ポリマー担持が不十分なため、長時間着用の物理的負荷により高吸収性ポリマーの配置に偏りができ、膨潤後の段差や圧迫感が部分的に生じた。
(比較例4)
肌側吸収体に吸収性シート2単位を幅方向に埋め込んだところ、長時間の吸収と装着負荷により左右2対の吸収性シートが肌側吸収体から剥がれてしまい、吸収性、着用感が維持できなかった。
(比較例5)
拡散性シートの目付を所定の範囲よりも低くしたところ、肌側吸収体全域への体液の拡散が不足し、長時間使用の繰り返し吸収時には十分な吸収性能が得られず、肌に赤みがみられた。
(比較例6)
吸収性シートを非肌側吸収体内へ配置したところ、吸収性シートの配置による吸収性の
改善がみられず、非肌側からの膨潤による盛り上がりで着用感がやや低下した。
(比較例7)
実施例1のスパンボンド不織布でC折りした吸収性シートに代えて、無起毛の不織布3層〔エアスルー不織布(坪量20g/m)+エアスルー不織布(坪量20g/m)+スパンレース不織布(坪量35g/m)〕の各層間に高吸収性ポリマー担持層2層を設け、スパンボンド不織布でC折りしていない吸収性シートを用いたところ、逆戻りは低減したものの、体液吸収後の高吸収性ポリマーの膨潤に伴う厚さ方向の膨らみが大きくなり、肌側吸収体の肌側面と吸収性シートの肌側面との間に比較的大きな段差を生じ、着用感が低下して、着用後の肌状態に影響した。
10 トップシート
11 基体不織布
11a 起毛面
11b 非起毛面
11x 起毛繊維
12 第2高吸収性ポリマー
15 拡散性シート
20 吸収体
21、21a、21b、21c、21d、21e 肌側吸収体
22 非肌側吸収体
23、23a、23b、23c、23d、23e 吸収性シート
24 凹部(貫通部)
25 通常坪量領域
26 低坪量領域
30 バックシート
40 立体ギャザー
50 吸収性物品
60 検体
61 台紙
62 10点法測定板
63 スポイト

Claims (3)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置される吸収体と、を備え、インナーパッドとして用いられる吸収性物品であって、
    長さ方向寸法が600mm以上800mm以下、幅方向の最大寸法が300mm以上400mm以下であり、
    前記吸収体は、肌側に配置された肌側吸収体と、非肌側に配置された非肌側吸収体とを備え、前記肌側吸収体及び前記非肌側吸収体はそれぞれ吸収性繊維と第1高吸収性ポリマーとを含有し、
    前記肌側吸収体は、該肌側吸収体の肌側面表層の略幅方向中央部に埋め込まれた吸収性シートを有し、前記吸収性シートは、嵩高の親水性シートの片側面を起毛させて第2高吸収性ポリマーを担持させた、長さ方向寸法160mm以上740mm以下、幅方向寸法60mm以上150mm以下のものであり、
    前記肌側吸収体は、幅方向最小寸法が前記非肌側吸収体の幅方向寸法以上であり、最大部の幅方向寸法が230mm以上360mm以下、最小部の幅方向寸法が120mm以上250mm以下、長さ方向寸法が470mm以上740mm以下、前記吸収性繊維の坪量が180g/m以上390g/m以下、前記第1高吸収性ポリマーの坪量が70g/m以上270g/m以下であり、
    前記親水性シートは下記に示す親水性測定方法での透水回数が1回目は10点以上、2回目は9点以上の親水性エアスルー不織布で構成され、前記親水性エアスルー不織布は、坪量が55g/m以上110g/m以下であり、起毛させた前記片側面での前記第2高吸収ポリマーの坪量が70g/m以上320g/m以下であり、起毛させた前記片側面の無荷重状態の見かけの比容積が35cm/g以上120cm/g以下であり、
    平滑な平面に前記吸収性物品を静置した状態での肌側に配置された前記肌側吸収体の肌側面と前記吸収性シートの肌側面との段差が35g/cm荷重下で0.5mm以下であり、
    前記トップシートと前記肌側吸収体との間に、前記吸収性シートの肌側面を覆う、親水性シートから構成された拡散性シートが配置され、前記拡散性シートの坪量が30g/m以上70g/m以下である、吸収性物品。
    (親水性測定方法)
    吸収紙2枚×5組=10枚の上に試料を置き、10点法測定板を乗せる。37℃、0.9%食塩水を10点に1滴(0.05mL)ずつ滴下し、2秒以内に吸収された点を数え透水回数とする。3分ごとに同じポイントに繰り返し滴下する。
  2. 前記吸収性シートは、その長さ方向寸法の10%以上20%以下の範囲に、前記第2高吸収性ポリマーの坪量が30g/m以下の領域を有する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記肌側吸収体に用いられる前記第1高吸収性ポリマーのボルテックス速度が30秒以上70秒以下であり、前記吸収性シートに用いられる前記第2高吸収性ポリマーのボルテックス速度が1秒以上30秒以下である、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
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