JP2022123429A - シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法、および電流検出装置 - Google Patents

シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法、および電流検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを容易に接続することができる方法を提供する。【解決手段】シャント抵抗器2と電圧信号検出基板20との接続方法は、抵抗体5および抵抗体5に接続された電極6,7を有するシャント抵抗器2と、電圧検出用の配線パターン26,27,28,29を有する電圧信号検出基板20とを、板状の第1金属部品61,62を介して接続する。【選択図】図2

Description

本発明は、シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法、および電流検出装置に関する。
従来から、電流を抵抗体に流し、その両端の電圧から電流の大きさを検出するシャント抵抗器が回路基板に実装する部品として用いられている。シャント抵抗器は、電流検出用途に広く用いられている。一般に、このようなシャント抵抗器を用いた電流検出方法では、抵抗体の両端に接続された電極に、抵抗体の両端の電圧(電位差)を検出するための端子(電圧電出端子)を接続し、電圧検出端子を介して抵抗体の電圧が検出される。
このようなシャント抵抗器と電圧検出端子を用いた電流測定装置として、電極に立設されたピン状の電圧検出端子を電圧検出用の基板に接続した電流測定装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。このような電流測定装置では、電圧検出端子は、基板を貫通し、電圧検出端子は、はんだなどによって基板の表面に形成された電圧検出用の配線に接続されている。
特開2018-4263号公報
しかしながら、上述の電流測定装置では、電圧検出端子を立てるための穴を形成するといった事前の加工が必要になり、シャント抵抗器と基板とを容易に接続することができない。また、穴の加工精度が電流検出精度に大きく影響を及ぼす。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、シャント抵抗器を事前に加工することなく、シャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを容易に接続することができる方法、およびそのような方法で接続されたシャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを備えた電流検出装置を提供することを目的とする。
一態様では、抵抗体および前記抵抗体に接続された電極を有するシャント抵抗器と、電圧検出用の配線パターンを有する電圧信号検出基板とを、板状の第1金属部品を介して接続する、シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法が提供される。
一態様では、前記電圧信号検出基板は、貫通孔をさらに有し、前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを前記第1金属部品を介して接続する工程は、前記第1金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程と、前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程と、前記貫通孔を通して前記第1金属部品を加熱する工程を含む。
一態様では、前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程は、前記第1金属部品の一部が、前記抵抗体の上方に位置するように、前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程である。
一態様では、前記方法は、前記電極の表面または前記第1金属部品の裏面にはんだペーストを塗布する工程をさらに備え、前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程は、前記電極と前記第1金属部品とを前記はんだペーストを介して間接的に接触させる工程を含む。
一態様では、前記第1金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程は、前記第1金属部品の凸部の少なくとも一部が、前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程である。
一態様では、前記方法は、前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを、第2金属部品を介して接続する工程をさらに含み、前記電圧信号検出基板は、前記配線パターンと電気的に独立した第2金属部品用パッドをさらに有し、前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを前記第2金属部品を介して接続する工程は、前記第2金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第2金属部品を前記第2金属部品用パッドに接続する工程と、前記電極と前記第2金属部品とを直接または間接的に接触させる工程と、前記貫通孔を通して前記第2金属部品を加熱する工程を含む。
一態様では、抵抗体および前記抵抗体に接続された電極を有するシャント抵抗器と、電圧検出用の配線パターンを有する電圧信号検出基板と、前記電極と、前記配線パターンとを電気的に接続する板状の第1金属部品と、を備え、前記第1金属部品は、前記シャント抵抗器と前記電圧信号検出基板との間に配置されている、電流検出装置が提供される。
一態様では、前記電圧信号検出基板は、貫通孔をさらに有し、前記第1金属部品は、その一部が前記貫通孔と重なるように配置されている。
一態様では、前記第1金属部品は、前記貫通孔と重なる凸部を有している。
一態様では、前記第1金属部品は、その一部が、前記電流検出装置の厚さ方向において、前記抵抗体と前記電圧信号検出基板との間に位置するように配置されている。
一態様では、前記電流検出装置は、前記電極と、前記電圧信号検出基板との間に配置された第2金属部品をさらに備え、前記第2金属部品は、その一部が前記貫通孔と重なるように配置されており、前記第2金属部品は、前記配線パターンと電気的に独立している。
本発明によれば、シャント抵抗器と電圧信号検出基板とは、板状の第1金属部品を介して接続される。結果として、シャント抵抗器を事前に加工することなく、シャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを容易に接続することができる。
電流検出装置の一実施形態を模式的に示す平面図である。 図1のA-A線断面図である。 図1および図2に示すシャント抵抗器の斜視図である。 図2のB-B線断面図である。 図1、図2、および図4に示す電圧信号検出基板の底面図である。 図6(a)は、第1金属部品の斜視図であり、図6(b)は、第2金属部品の斜視図である。 図2に示す電圧信号検出基板、第1金属部品、および第2金属部品を裏側から見た図である。 シャント抵抗器からの電圧の検出位置(高さ)の違いによる電圧信号検出値を示すグラフである。 シミュレーションモデルを示す模式図である。 図10(a)は、電極から立ち上がるピン状の電圧検出端子を介してシャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを接続した電流検出装置における、シャント抵抗器を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を示す図であり、図10(b)は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態における、上記磁界の影響を受けやすい領域を示す図である。 シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法を説明するフローチャートである。 第1金属部品および第2金属部品が電圧信号検出基板の裏面に接続された状態を示す図である。 電極にはんだペーストが塗布された状態の一例を示す図である。 ステップ4の状態を示す図である。 電流検出装置の他の実施形態を模式的に示す断面図である。 図15に示す電圧信号検出基板、第1金属部品、および第2金属部品を裏側から見た図である。 図15および図16に示す第1金属部品の斜視図である。 電流検出装置のさらに他の実施形態を模式的に示す断面図である。 図18に示す電流検出装置を上から見た図である。 電圧信号検出基板の他の実施形態を示す底面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する図面において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は、電流検出装置の一実施形態を模式的に示す平面図であり、図2は、図1のA-A線断面図である。図1および図2に示すように、電流検出装置1は、シャント抵抗器2と、電圧信号検出基板20と、第1金属部品61,62と、第2金属部品64,65とを備えている。第1金属部品61,62および第2金属部品64,65は、板状の形状を有しており、シャント抵抗器2と電圧信号検出基板20との間に配置されている。
本明細書では、シャント抵抗器2を流れる電流の流れ方向(図1参照)に平行な方向を、第1方向(図1参照)と定義し、第1方向に垂直な方向を第2方向(図1参照)と定義し、第1方向と第2方向の両方に垂直な方向を、電流検出装置1の厚さ方向と定義する。言い換えれば、第1方向は、シャント抵抗器2の長手方向であり、第2方向は、シャント抵抗器2の幅方向である。本明細書において、上下方向(高さ方向)について言及するときは、シャント抵抗器2が電圧信号検出基板20の下方に位置するように電流検出装置1を配置したときの上下方向(高さ方向)を意味する。また、本明細書において「接続」とは、直接的な接続だけでなく、他の構成要素を介した間接的な接続も含む。
図3は、図1および図2に示すシャント抵抗器2の斜視図である。図1乃至図3に示すように、シャント抵抗器2は、所定の厚みと幅を有する抵抗合金材からなる抵抗体5と、抵抗体5の両端に接合された高導電性金属からなる一対の電極6,7とを備えている。抵抗体5および電極6,7は、板状の形状を有している。抵抗体5の材料の一例として、マンガニンなどの合金が挙げられる。電極6,7の材料の一例として、銅(Cu)などの抵抗体5よりも導電性の高い材料が挙げられる。シャント抵抗器2の長手方向は、電極6、抵抗体5、および電極7がこの順に並ぶ方向である。
電極6,7は、抵抗体5の厚みよりも厚い厚みを有している。本実施形態では、電極6,7は、抵抗体5との接合面に、段差12,13をそれぞれ有している。抵抗体5上には、抵抗体5の表面および段差12,13によって空間SP1が形成されており、電極6,7の表面6a,7aは、シャント抵抗器2の厚さ方向において、抵抗体5の表面よりも高い位置にある。電極6,7の裏面(表面6a,7aの反対側の面)と、抵抗体5の裏面は、同一平面上にある。
図2に示すように、第1金属部品61,62の一方の面(表面)の一部は、電圧信号検出基板20に接続されており、第1金属部品61,62他方の面(裏面)の一部は、電極6,7の表面6a,7aにそれぞれ接続されている。具体的には、後述する第1金属部品61,62の凸部63,69が表面6a,7aにそれぞれ接続されている。第2金属部品64,65の一方の面(表面)の一部は、電圧信号検出基板20に接続されており、第2金属部品64,65他方の面(裏面)は、電極6,7の表面6a,7aにそれぞれ接続されている。すなわち、シャント抵抗器2と、電圧信号検出基板20とは、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65を介して接続されている。シャント抵抗器2、第1金属部品61,62(または、第2金属部品64,65)、および電圧信号検出基板20は、この順に積層されている。
図1および図2に示すように、電圧信号検出基板20は、絶縁基板21を備えており、電圧信号検出基板20には、電圧信号検出基板20を上下方向(電流検出装置1の厚さ方向)に貫通する貫通孔23,24が形成されている。貫通孔23は、電極6の上方に位置しており、貫通孔24は、電極7の上方に位置している。貫通孔23,24は、第1方向に配列されている。本実施形態では、貫通孔23,24は、長穴であり、貫通孔23,24の長手方向は、第1方向である。
図4は、図2のB-B線断面図である。図1、図2、および図4に示すように、絶縁基板21の表面(上面)には、配線パターン26,27が形成されており、絶縁基板21の裏面(下面、すなわちシャント抵抗器2を向いている面)には、配線パターン28,29が形成されている。配線パターン26と、配線パターン28とはビアホール30を介して接続されており、配線パターン27と、配線パターン29とは、ビアホール31を介して接続されている。配線パターン26,27,28,29は、電圧検出用の配線パターンである。具体的には、配線パターン26,27,28,29は、抵抗体5の両端(電極6,7との接合面)に発生する電圧(以下、単に抵抗体5の電圧という)を検出するための配線パターンである。本実施形態では、貫通孔23,24は、配線パターン26,27,28,29の外側(電極6,7側)に配置されている。
図1および図4に示すように、配線パターン26は、ビアホール30から所定の距離だけ斜めに延びた後、折れ曲がって第2方向に延びている。配線パターン27は、ビアホール31から第2方向に延びている。絶縁基板21の表面には、樹脂等から成る保護膜51が形成されており、絶縁基板21の裏面には、樹脂等から成る保護膜52が形成されている。配線パターン26,27の少なくとも一部は、保護膜51に保護されており、配線パターン28,29の少なくとも一部は、保護膜52に保護されている。
配線パターン26,28は、第1金属部品61によって電極6に電気的に接続されており、配線パターン27,29は、第1金属部品62によって電極7に電気的に接続されている。配線パターン26,27の端部は、電圧端子用のパッドを形成している。このような構成によれば、上記電圧端子用パッドからコネクタ等を介して抵抗体5の電圧を検出することができる。抵抗体5の電圧を検出することで、シャント抵抗器2に流れる電流を検出することができる。
図5は、図1、図2、および図4に示す電圧信号検出基板20の底面図である。図5に示すように、絶縁基板21の裏面(図2参照)には、2つの固定用パッド34、2つの固定用パッド35、接続パッド38,39、2つの第2金属部品用パッド42、および2つの第2金属部品用パッド43が形成されている。2つの固定用パッド34は、第2方向に配列されている。同様に、2つの固定用パッド35は、第2方向に配列されており、2つの第2金属部品用パッド42は、第2方向に配列されており、2つの第2金属部品用パッド43は、第2方向に配列されている。
接続パッド38は、2つの固定用パッド34の間に配置されており、固定用パッド34、第2金属部品用パッド42、および接続パッド38は、貫通孔23の周囲に配置されている。一方、接続パッド39は、2つの固定用パッド35の間に配置されており、固定用パッド35、第2金属部品用パッド43、および接続パッド39は、貫通孔24の周囲に配置されている。
配線パターン28,29の一端は、接続パッド38,39に接続されており、他端は、電圧信号検出基板20の中央部に設けられたビアホール30,31に接続されている。ビアホール30、31は、抵抗体5の上方に配置されている。配線パターン28は、抵抗体5の上方で第1方向および第2方向に対して傾いて延びており、配線パターン29は、抵抗体5の上方で第1方向に延びている。
本実施形態では、ビアホール30,31は、第2方向に配列されている。ビアホール30,31をこのように配置することにより、後述するシャント抵抗器2を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を小さくすることができる。
固定用パッド34,35および第2金属部品用パッド42,43は、配線パターン26,27,28,29に電気的に接続されていない。すなわち、固定用パッド34,35および第2金属部品用パッド42,43と、配線パターン26,27,28,29とは電気的に独立している。保護膜52には、2つの開口54、2つの開口55、開口56、開口57、2つの開口58、および2つの開口59が形成されている。開口54,55,56,57,58,59を介して固定用パッド34、固定用パッド35、接続パッド38、接続パッド39、第2金属部品用パッド42、および第2金属部品用パッド43がそれぞれ露出している。
本実施形態では、固定用パッド34,35および第2金属部品用パッド42,43の表面は、矩形状であり、接続パッド38,39の表面は円形であるが、固定用パッド34,35、第2金属部品用パッド42,43、および接続パッド38,39の形状はこれらの形状に限られない。また、固定用パッド34,35、第2金属部品用パッド42,43の数は、本実施形態に限定されない。一実施形態では、固定用パッド34と接続パッド38は電気的に接続されていてもよく、固定用パッド35と接続パッド39は電気的に接続されていてもよい。
図6(a)は、第1金属部品61の斜視図であり、図6(b)は、第2金属部品64の斜視図である。第1金属部品62の形状および構成は、第1金属部品61の形状および構成と同じであり、第2金属部品65の形状および構成は、第2金属部品64の形状および構成と同じである。以下の説明は、第1金属部品61および第2金属部品64に関するものであるが、第1金属部品62および第2金属部品65にも同様に適用される。
図6(a)に示すように、第1金属部品61は、凸型の形状を有している。具体的には、第1金属部品61は、板状の直方体の凸部63と、板状の直方体の基部66を有している。凸部63は、基部66の側面66aに形成されている。凸部63と基部66は一体に形成されている。図6(b)に示すように、第2金属部品64は、板状の直方体である。第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の材料の一例として、銅(Cu)などの抵抗体5よりも導電性の高い材料が挙げられる。本実施形態では、凸部63の断面は、矩形状の形状を有しているが、凸部63の形状は、本実施形態に限定されない。一実施形態では、凸部63は、曲面の側面を有していてもよい。
図7は、図2に示す電圧信号検出基板20、第1金属部品61,62、および第2金属部品64,65を裏側(シャント抵抗器2側)から見た図である。第1金属部品61の基部66は、はんだ接続などの手段により、固定用パッド34および接続パッド38に接続されている。第1金属部品62の基部70は、はんだ接続などの手段により、固定用パッド35および接続パッド39に接続されている。本実施形態では、第1金属部品61,62は、はんだ67,68(図2参照)によって接続パッド38,39にそれぞれ接続されている。
第1金属部品61,62は、それらの一部が貫通孔23,24とそれぞれ重なるように配置されている。具体的には、第1金属部品61は、第1金属部品61の凸部63の少なくとも一部が貫通孔23の一部と上下方向(すなわち、電流検出装置1の厚さ方向)に重なるように配置されており、第1金属部品62は、第1金属部品62の凸部69の少なくとも一部が貫通孔24の一部と上下方向に重なるように配置されている。
第2金属部品64は、はんだ接続などの手段により、第2金属部品用パッド42に接続されており、第2金属部品65は、はんだ接続などの手段により、第2金属部品用パッド43に接続されている。第2金属部品64,65は、それらの一部が貫通孔23,24とそれぞれ重なるように配置されている。具体的には、第2金属部品64は、その一部が貫通孔23の一部と上下方向(すなわち、電流検出装置1の厚さ方向)に重なるように配置されており、第2金属部品65は、その一部が貫通孔24の一部と上下方向に重なるように配置されている。
第2金属部品用パッド42,43および第2金属部品64,65は、配線パターン26,27,28,29とは電気的に独立している。したがって、第2金属部品64,65は、電圧信号検出基板20を、電極6,7に固定するために使用される。一実施形態では、機械的強度を保てるのであれば、第1金属部品61,62のみによって、電圧信号検出基板20と、シャント抵抗器2とを接続してもよい。第1金属部品61,62だけでなく、第2金属部品64,65も使用して電圧信号検出基板20とシャント抵抗器2とを固定することにより、電圧信号検出基板20とシャント抵抗器2とをより強固に固定することができる。
本実施形態では、図2に示すように、第1金属部品61,62の一部は、抵抗体5の上方に位置しており、第1金属部品61,62は、第1の段差12,13に跨がって、抵抗体5上(第1の段差12,13によって形成された空間SP1)にはみ出して接続されている。具体的には、基部66,70が抵抗体5の上方に位置している。
言い換えれば、第1金属部品61,62は、その一部(具体的には、基部66,70)が、電流検出装置1の厚さ方向において、抵抗体5と電圧信号検出基板20との間に位置するように配置されている。これにより、第1金属部品61,62と電極6,7との接続位置(すなわち、電圧信号検出位置)を電極6,7のエッジ部とすることができる。シャント抵抗器による電流検出において、電圧信号の検出位置や、シャント抵抗器2とシャント抵抗器2の上方を第1方向に延びる配線パターンとの距離は、電流検出装置の抵抗温度係数(TCR)や周波数特性に大きく影響する。
図8は、シャント抵抗器からの電圧の検出位置(高さ)の違いによる電圧信号検出値を示すグラフである。図8は、図9に示すモデルのシミュレーション結果である。図9に示すように、シミュレーションモデルは、シャント抵抗器130と、ピン状の電圧検出端子131,132と、所定の抵抗値を有するダミー抵抗133から構成される。
シャント抵抗器130は、抵抗体135の両端に接合された一対の電極136,137を備えている。抵抗体135および電極136,137のそれぞれの厚みは、同じである。電圧検出端子131,132は、電極136,137に立設されている。ダミー抵抗133の一端は、電圧検出端子131に接続されており、他端は、電圧検出端子132に接続されている。ダミー抵抗133は、シャント抵抗器130を流れる電流の流れ方向に平行に配置されている。図9(a)乃至図9(c)は、シャント抵抗器130からダミー抵抗133までの高さが異なるモデルを示している。
図8は、電極137から電極136に所定の交流電流を印加したときの、ダミー抵抗133の両端の電圧の測定結果を示している。グラフの横軸は、入力電流の周波数を示し、縦軸は、ダミー抵抗133の電圧の検出値(実効値)を示している。図8において、一点鎖線で表されたシミュレーション結果は、図9(a)のモデルのシミュレーション結果であり、点線で表されたシミュレーション結果は、図9(b)のモデルのシミュレーション結果であり、実線で表されたシミュレーション結果は、図9(c)のモデルのシミュレーション結果である。図8に示すように、シミュレーション結果は、ダミー抵抗133の位置(すなわち電圧の検出位置)が低いほど(ダミー抵抗133と抵抗体135との距離が短いほど)シミュレーションモデルの周波数特性が良好であることを示している。この結果は、言い換えれば、シャント抵抗器2とシャント抵抗器2の上方を第1方向に延びる配線パターンとの距離が短いほど電流検出装置1の周波数特性が良好になることを示している。
図10(a)は、電極から立ち上がるピン状の電圧検出端子を介してシャント抵抗器と、電圧信号検出基板とを接続した電流検出装置(例えば、特許文献1参照)における、シャント抵抗器を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を示す図であり、図10(b)は、図1乃至図7を参照して説明した実施形態における、上記磁界の影響を受けやすい領域を示す図である。
図10(a)に示す電流検出装置101は、シャント抵抗器102と、電圧信号検出基板120と、ピン状の電圧検出端子111,112を備えている。シャント抵抗器102は、抵抗体105と、抵抗体105の両端に接合された一対の電極106,107を備えている。抵抗体105および電極106,107のそれぞれの厚みは、同じである。すなわち、抵抗体105の表面と、電極106,107の表面とは同一平面上に位置している。
電圧検出端子111,112は、電極106,107からそれぞれ立ち上がっており、電圧信号検出基板120を貫通している。電圧検出端子111,112は、電圧信号検出基板120の絶縁基板126の表面に形成された複数の配線パターン121に接続されている。配線パターン121の一部は、樹脂等の保護膜128に保護されている。
図10(a)に示す実施形態では、配線パターン121は、電圧検出端子111,112を介して電極106,107に接続されるため、シャント抵抗器102の上方でシャント抵抗器102を流れる電流の流れ方向に平行に延びる配線パターンの位置は、絶縁基板126上となる。また、電圧検出端子111,112は、電極106,107に穴を空けて立てられるため、電圧検出端子111,112は、抵抗体105から離れて配置される必要がある。図10(a)に示す実施形態では、シャント抵抗器102を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域は、電圧検出端子111,112、シャント抵抗器102の表面、および配線パターン121に囲まれた領域71となる。
一方、図1乃至図7を参照して説明した実施形態では、表面6a,7aは、抵抗体5の表面よりも高い位置に位置しているため、第1金属部品61,62を、第1の段差12,13に跨がって配置することができる。また、第1金属部品61,62を介してシャント抵抗器2と電圧信号検出基板20を接続することにより、電圧信号検出基板20の裏面(具体的には、絶縁基板21の裏面)にシャント抵抗器2の上方を第1方向に延びる配線パターンを形成することができる。これにより、シャント抵抗器2の上方を第1方向に延びる配線パターン(配線パターン29)と、シャント抵抗器2の表面(抵抗体5の表面)との距離を短くすることができる。
図10(b)では、図を見やすくするため、第1金属部品61,62の厚さや段差12,13の長さは誇張して描かれているが、製造時に抵抗体5、電極6,7、および第1金属部品61,62の厚みは任意に設定することができるので、段差12,13を短くし、第1金属部品61,62を薄くすることで、抵抗体5の表面と、露出パッド28,29との距離をさらに近付けることができる。
本実施形態では、シャント抵抗器2を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域は、抵抗体5の表面、段差12,13、および配線パターン28,29に囲まれた領域72である。上述した構成によれば、領域72を領域71よりも小さくすることができる。シャント抵抗器を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を小さくすることで、電流検出装置の抵抗温度係数(TCR)の最適化や、検出電圧のノイズ低減、周波数特性の向上等に寄与することができる。
次にシャント抵抗器2と電圧信号検出基板20との接続方法の一実施形態について、図11に示すフローチャートに沿って説明する。ステップ1では、図12に示すように、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65を電圧信号検出基板20の裏面(保護膜52が形成されている側の面)に接続する。具体的には、第1金属部品61,62の一部(より具体的には、凸部63,69の少なくとも一部)が貫通孔23,24と上下方向(すなわち電圧信号検出基板20の厚さ方向)に重なるように第1金属部品61,62を配線パターン28,29に電気的に接続し、かつ第2金属部品64,65の一部が貫通孔23,24と上下方向に重なるように第2金属部品64,65を第2金属部品用パッド42,43(図7等に図示)に接続する。
より具体的には、第1金属部品61の基部66をはんだ接続により、固定用パッド34(図7等に図示)および接続パッド38に接続し、かつ第1金属部品62の基部70をはんだ接続により、固定用パッド35(図7等に図示)および接続パッド39に接続し、かつ第2金属部品64,65をはんだ接続により、第2金属部品用パッド42,43に接続する。
ステップ2では、電極6,7の表面6a,7aまたは、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の裏面(電圧信号検出基板20に接続されている面の反対側の面)にはんだペーストを塗布する。はんだペーストは、はんだ粉末およびフラックスの混合物であり、クリームはんだとも呼ばれる。
電極6,7にはんだペーストを塗布する場合、電極6,7と第1金属部品61,62との接続位置、および電極6,7と第2金属部品64,65との接続位置にはんだペーストが塗布される。具体的には、後述するステップ3において、第1金属部品61,62の貫通孔23,24と重なっている部分の裏面および、第2金属部品64,65の貫通孔23,24と重なっている部分の裏面がはんだペーストに接触するように、電極6,7にはんだペーストが塗布される。
図13は、電極6,7にはんだペーストが塗布された状態の一例を示す図である。図13には、第1金属部品61,62の凸部63,69に接触させるためのはんだペースト76,77と、第2金属部品64,65に接触させるためのはんだペースト78,79が図示されている。
第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の裏面にはんだペーストを塗布する場合、第1金属部品61,62をはんだペーストを介して電極6,7に接触させるための箇所、および第2金属部品64,65をはんだペーストを介して電極6,7に接触させるための箇所に、はんだペーストが塗布される。本実施形態において、はんだペーストが塗布される箇所は、第1金属部品61,62の貫通孔23,24と重なっている部分の裏面および、第2金属部品64,65の貫通孔23,24と重なっている部分の裏面を少なくとも含む。
ステップ3では、電極6,7の表面6a,7aと電圧信号検出基板20に接続された第1金属部品61,62とを直接または間接的に接触させ、かつ電極6,7の表面6a,7aと電圧信号検出基板20に接続された第2金属部品64,65とを直接または間接的に接触させる。
ステップ3では、第1金属部品61,62の少なくとも一部は、はんだペーストを介して間接的に電極6,7の表面6a,7aに接触する。具体的には、凸部63,69の少なくとも一部が、はんだペーストを介して間接的に電極6,7の表面6a,7aに接触する。同様に、第2金属部品64,65の少なくとも一部は、はんだペーストを介して間接的に電極6,7の表面6a,7aに接触する。第1金属部品61,62の裏面のはんだペーストに接触しない部分の一部は、直接表面6a,7aに接触する。同様に、第2金属部品64,65の裏面のはんだペーストに接触しない部分は、直接表面6a,7aに接触する。
言い換えれば、ステップ3では、第1金属部品61,62をはんだペーストを介して電極6,7上に配置し、第2金属部品64,65をはんだペーストを介して電極6,7上に配置する。具体的には、第1金属部品61,62をはんだペーストを介して電極6,7上に配置する工程は、凸部63,69をはんだペーストを介して電極6,7上に配置する工程である。本実施形態では、第1金属部品61,62の一部(具体的には、基部66,70)が、抵抗体5の上方に位置するように、電極6,7と第1金属部品61,62とを直接または間接的に接触させる。
ステップ1~ステップ3の工程により、電圧信号検出基板20およびシャント抵抗器2を上から見たとき、第1金属部品61,62の一部(具体的には、凸部63,69の少なくとも一部)が貫通孔23,24を介して露出し、第2金属部品64,65の一部が、貫通孔23,24を介して露出する。
ステップ4では、図14に示すように、レーザ光源82から貫通孔23を通して第1金属部品61の一部(第1金属部品61の貫通孔23を通して露出している部分)および第2金属部品64の一部(第2金属部品64の貫通孔23を通して露出している部分)にレーザ光を照射する。同様に、レーザ光源82から貫通孔24を通して第1金属部品62の一部(第1金属部品62の貫通孔24を通して露出している部分)および第2金属部品65の一部(第2金属部品65の貫通孔24を通して露出している部分)にレーザ光を照射する。
これにより第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の一部が局所的に加熱され、はんだペーストのはんだが溶融し、はんだが電極6,7、第1金属部品61,62、および第2金属部品64,65に固着する。このようにして、電圧信号検出基板20とシャント抵抗器2とが接続される。一実施形態では、はんだを溶融、固着させるためのレーザ光源の出力は、500W~2000Wであり、レーザ光の波長は、300nm~1100nmである。本実施形態では、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の加熱に1つのレーザ光源82が使用されるが、複数のレーザ光源を使用して、同時に加熱してもよい。レーザ光源82の例として、XeClエキシマレーザ、YAGレーザ、ファイバーレーザ等が挙げられる。
本実施形態では、凸部63,69が局所的に加熱され、凸部63,69が電極6,7に接続される。一実施形態では、凸部63および基部66の一部を電極6に接続し、凸部69および基部70の一部を電極7に接続してもよいが、凸部63,69のみを電極6,7に接続することで、電圧信号検出位置の面積を小さくし、電流検出装置の抵抗温度係数(TCR)の最適化や、検出電圧のノイズ低減、周波数特性の向上等に寄与することができる。
一実施形態では、はんだペーストに代えて電気的接続が取れるペースト(例えば導電性接着剤)を使用してもよい。さらに一実施形態では、はんだペーストや導電性接着剤を使用せず、第1金属部品61,62を電極6,7に直接接触させ、かつ第2金属部品64,65を電極6,7に直接接触させてもよい。すなわち、ステップ2の工程を省略してもよい。この場合、ステップ3では、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65は、直接電極6,7上に配置される。この場合、ステップ4では、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の一部を局所的に加熱し、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65の一部を溶融させる。これにより、第1金属部品61,62と電極6,7とが溶接される。同様に、第2金属部品64,65と電極6,7とが溶接される。一実施形態では、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65を溶融させるためのレーザ光源の出力は、500W~2000Wであり、レーザ光の波長は、300nm~1100nmである。
一実施形態では、機械的強度を保てるのであれば、第1金属部品61,62のみによって、電圧信号検出基板20と、シャント抵抗器2とを接続してもよい。上述したステップ1~ステップ4の接続方法によれば、シャント抵抗器2と電圧信号検出基板20とは、第1金属部品61,62を介して接続される。結果として、シャント抵抗器2を事前に加工することなく、シャント抵抗器2と、電圧信号検出基板20とを容易に接続することができる。
本実施形態の接続方法によれば、レーザ光による局所加熱によって第1金属部品61,62(または、第2金属部品64,65)とシャント抵抗器2とが接続されるので、窒素式リフロー炉のような大型装置を用意する必要がない。また、リフローを必要としないため、耐熱性の低いコネクタや信号処理回路を、事前に電圧信号検出基板20に実装することができる。
さらに、第1金属部品61,62および第2金属部品64,65は、局所的に加熱されるため、耐熱性の低いコネクタや信号処理回路にも影響を与えない。また、第1金属部品61,62と電極6,7との接続位置(すなわち、電圧信号検出位置)を電極6,7のエッジ部とすることで、上述したシャント抵抗器2を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を小さくすることができ、検出位置の設計も容易となる。
例えば、電圧検出端子としてのワイヤをワイヤボンディングによってシャント抵抗器の電極に接続して、上記ワイヤから電圧を検出する場合、ボンディング位置の位置決め精度の他、ワイヤの形状やワイヤの配置によって測定精度が変化するが、本実施形態では、安定した電圧検出を行うことができる。
一実施形態では、ステップ1の工程は、リフローによって実行してもよい。この場合、上述したコネクタや信号処理回路は、ステップ1の後、電圧信号検出基板20に実装される。
図15は、電流検出装置1の他の実施形態を模式的に示す断面図であり、図16は、図15に示す電圧信号検出基板20、第1金属部品61,62、および第2金属部品64,65を裏側(シャント抵抗器2側)から見た図である。特に説明しない本実施形態の構成および本実施形態の電圧信号検出基板20とシャント抵抗器2との接続方法は、上述した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、抵抗体5および電極6,7のそれぞれの厚みは、同じである。したがって、本実施形態では、抵抗体5の表面と、表面6a,7aとは同一平面上に位置している。
図17は、図15および図16に示す第1金属部品61の斜視図である。第1金属部品62の形状および構成は、第1金属部品61の形状および構成と同じである。本実施形態では、凸部63は、基部66の裏面(シャント抵抗器2に対向する面)66bに形成されている。本実施形態では、基部66,70の裏面に形成された凸部63,69が直接またははんだを介して間接的に電極6,7に接触している。本実施形態の第2金属部品64,65の厚さは、凸部63,69が形成されている部分の第1金属部品61,62の厚さと同じである。
本実施形態によれば、互いに厚さが等しい抵抗体と一対の電極とを有するシャント抵抗器に対しても、第1金属部品61,62を実装することが可能となる。また、本実施形態においても、基部66,70を抵抗体5の上方に位置させることができる。シャント抵抗器2を流れる電流が発生させる磁界の影響を受けやすい領域を小さくするため、凸部63,69を電極6,7と抵抗体5との接続面の近傍に配置することが好ましい。
図18は、電流検出装置1のさらに他の実施形態を模式的に示す断面図であり、図19は、図18に示す電流検出装置1を上から見た図である。図19では、シャント抵抗器2の図示は省略されている。特に説明しない本実施形態の構成および本実施形態の電圧信号検出基板20とシャント抵抗器2との接続方法は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態の電圧信号検出基板20には、電圧信号検出基板20を上下方向(電流検出装置1の厚さ方向)に貫通する貫通孔45,46がさらに形成されている。本実施形態の貫通孔23,24,45,46は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態の貫通孔23,24よりも小さい。
貫通孔45は、電極6の上方に位置しており、貫通孔46は、電極7の上方に位置している。貫通孔45,23,24,46は、この順に第1方向に配列されている。本実施形態では、固定用パッド34、および接続パッド38は、貫通孔23の周囲に配置されており、固定用パッド35および接続パッド39は、貫通孔24の周囲に配置されている。貫通孔45は、2つの第2金属部品用パッド42の間に配置されており、貫通孔46は、2つの第2金属部品用パッド43の間に配置されている。
本実施形態では、第1金属部品61,62は、それらの一部が貫通孔23,24と上下方向(すなわち、電流検出装置1の厚さ方向)にそれぞれ重なるように配置されている。具体的には、第1金属部品61,62の凸部63,69の一部および、基部66,70の一部が貫通孔23,24と重なっている。一実施形態では、凸部63,69の少なくとも一部のみが貫通孔23,24と重なっていてもよい。第2金属部品64,65は、それらの一部が貫通孔45,46と上下方向にそれぞれ重なるように配置されている。
本実施形態の電圧信号検出基板20と、シャント抵抗器2との接続方法では、第2金属部品64,65の一部が貫通孔45,46と上下方向に重なるように第2金属部品64,65が第2金属部品用パッド42,43に接続され、貫通孔45,46を通して第2金属部品64,65の一部にレーザ光が照射される。本実施形態の構成は、図15乃至図17を参照して説明した実施形態にも適用することができる。
上述した実施形態では、第1金属部品61,62または第2金属部品64,65の加熱にレーザ光を用いたが、貫通孔23,24(または貫通孔45,46)を通して第1金属部品61,62または第2金属部品64,65を加熱できればよく、レーザ光による加熱の他、電子ビームや収束熱線による加熱でもよい。
図20は、電圧信号検出基板20の他の実施形態を示す底面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図14を参照して説明した実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態の電圧信号検出基板20は、接続パッド38,39を備えていない。本実施形態では、配線パターン28の一端が2つの固定用パッド34のうちの一方に接続されており、配線パターン29の一端が2つの固定用パッド35のうちの一方に接続されている。本実施形態では、配線パターン28は、第1方向に延び、配線パターン29は、第1方向および第2方向に対して傾いて延びている。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 電流検出装置
2 シャント抵抗器
5 抵抗体
6 電極
7 電極
12,13 段差
20 電圧信号検出基板
21 絶縁基板
23,24 貫通孔
26,27 配線パターン
28,29 配線パターン
30,31 ビアホール
34,35 固定用パッド
38,39 接続パッド
42,43 第2金属部品用パッド
45,46 貫通孔
51,52 保護膜
54,55、56,57,58,59 開口
61,62 第1金属部品
63 凸部
64,65 第2金属部品
66 基部
67,68 はんだ
69 凸部
70 基部
71,72 領域
76,77,78,79 はんだペースト
82 レーザ光源

Claims (11)

  1. 抵抗体および前記抵抗体に接続された電極を有するシャント抵抗器と、電圧検出用の配線パターンを有する電圧信号検出基板とを、板状の第1金属部品を介して接続する、シャント抵抗器と電圧信号検出基板との接続方法。
  2. 前記電圧信号検出基板は、貫通孔をさらに有し、
    前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを前記第1金属部品を介して接続する工程は、
    前記第1金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程と、
    前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程と、
    前記貫通孔を通して前記第1金属部品を加熱する工程を含む、請求項1に記載の接続方法。
  3. 前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程は、前記第1金属部品の一部が、前記抵抗体の上方に位置するように、前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程である、請求項2に記載の接続方法。
  4. 前記方法は、前記電極の表面または前記第1金属部品の裏面にはんだペーストを塗布する工程をさらに備え、
    前記電極と前記第1金属部品とを直接または間接的に接触させる工程は、
    前記電極と前記第1金属部品とを前記はんだペーストを介して間接的に接触させる工程を含む、請求項2または3に記載の接続方法。
  5. 前記第1金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程は、前記第1金属部品の凸部の少なくとも一部が、前記貫通孔と重なるように、前記第1金属部品を前記配線パターンに電気的に接続する工程である、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の接続方法。
  6. 前記方法は、前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを、第2金属部品を介して接続する工程をさらに含み、
    前記電圧信号検出基板は、前記配線パターンと電気的に独立した第2金属部品用パッドをさらに有し、
    前記シャント抵抗器と、前記電圧信号検出基板とを前記第2金属部品を介して接続する工程は、
    前記第2金属部品の一部が前記貫通孔と重なるように、前記第2金属部品を前記第2金属部品用パッドに接続する工程と、
    前記電極と前記第2金属部品とを直接または間接的に接触させる工程と、
    前記貫通孔を通して前記第2金属部品を加熱する工程を含む、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の接続方法。
  7. 抵抗体および前記抵抗体に接続された電極を有するシャント抵抗器と、
    電圧検出用の配線パターンを有する電圧信号検出基板と、
    前記電極と、前記配線パターンとを電気的に接続する板状の第1金属部品と、を備え、
    前記第1金属部品は、前記シャント抵抗器と前記電圧信号検出基板との間に配置されている、電流検出装置。
  8. 前記電圧信号検出基板は、貫通孔をさらに有し、
    前記第1金属部品は、その一部が前記貫通孔と重なるように配置されている、請求項7に記載の電流検出装置。
  9. 前記第1金属部品は、前記貫通孔と重なる凸部を有している、請求項7または8に記載の電流検出装置。
  10. 前記第1金属部品は、その一部が、前記電流検出装置の厚さ方向において、前記抵抗体と前記電圧信号検出基板との間に位置するように配置されている、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の電流検出装置。
  11. 前記電極と、前記電圧信号検出基板との間に配置された第2金属部品をさらに備え、
    前記第2金属部品は、その一部が前記貫通孔と重なるように配置されており、
    前記第2金属部品は、前記配線パターンと電気的に独立している、請求項7乃至10のいずれか一項に記載の電流検出装置。
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