JP2022123286A - クレーン搭載型バッチャープラントおよびクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法 - Google Patents

クレーン搭載型バッチャープラントおよびクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来、クレーンを手動操作で行うため、プラントの投入口とつり荷付近に必ず人がついてなければならなかったという課題がある。【解決手段】プラントフレーム5に、セメントミルクを製造するミキサーと、アジテータとを設け、プラントフレーム5にセメントサイロ2を設け、プラントフレーム5の上部他側にクレーン4を設け、クレーン4はマスト10に旋回アーム11を旋回自在に取付け、旋回アーム11にはホイストクレーン13を設け、マスト10には旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30を設け、マスト10または旋回アーム11の所定位置にはマスト10に対する移動距離を検出する距離検出部31を設け、ホイストクレーン13にはワイヤードラム16に対する吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設け、これらの検出データを制御部33にて演算してクレーン4を自動制御するクレーン搭載型バッチャープラント。【選択図】図11

Description

本発明は、クレーン搭載型バッチャープラントおよびクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法に係るものである。
従来、バッチャープラントに、セメントを補充する際はクレーンを手動操作で行う方法は、公知である。
従来、クレーンが作業者を自動追尾する構成は、公知である(特許文献1)。
従来、クレーンの動作座標を記録して自動操縦する技術は、公知である(特許文献2)。
特開平4-361985号公報 特開昭62ー4192号公報
前記公知例のうち、従来実施されているバッチャープラントのクレーンを使用して、セメントを補充する方法では、クレーンを手動操作で行うため、プラントの投入口とつり荷付近にかならず人がついてなければならなかったという課題があり、作業コストが高いという課題がある。
前記公知例のうち、特許文献1のものは、クレーンが作業者を自動追尾できても、クレーン自体を吊り荷を投入口まで自動操縦することはできず、操作性および作業性が低いという課題がある。
すなわち、クレーンが作業者を自動追尾できても、セメントトンバッグを吊り上げて、旋回させて、降ろすという各操作は自動化されておらず、作業者が一々手動操作しなければならず、面倒であった。
前記公知例のうち、特許文献2のものは、吊り荷を運搬目的地まで自動で作動させるようだが、動作座標の記録操作が面倒であり、また、吊り荷の重量(負荷)により、クレーンの搬送目的地がずれるという課題がある。
本願は、クレーン搭載型バッチャープラントにおけるセメントの補給作業を容易にしたものである。
請求項1の発明は、所定形状のプラントフレーム5に、少なくとも、水とセメントとを撹拌してセメントミルクを製造するミキサーと、このミキサーで製造したセメントミルクを固まらないようにかき回しながら一時貯留するアジテータとを設け、プラントフレーム5の上部の一側にセメントサイロ2を設け、プラントフレーム5の上部他側にクレーン4を設け、クレーン4はプラントフレーム5に対して起立するマスト10に旋回アーム11を旋回自在に取付け、旋回アーム11には旋回アーム11の長さ方向に移動自在のワイヤー15と吊りフック14を有するホイストクレーン13を設け、前記マスト10には旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30を設け、マスト10または旋回アーム11の所定位置にはホイストクレーン13のマスト10に対する移動距離を検出する距離検出部31を設け、ホイストクレーン13にはホイストクレーン13のワイヤードラム16に対する吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設け、これらの検出データを制御部33にて演算してクレーン4を自動制御するクレーン搭載型バッチャープラントとしたものである。
請求項2の発明は、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位には、ホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知する人感知センサ60を設け、人感知センサ60が人を感知すると、作業を自動停止するように制御する構成としたクレーン搭載型バッチャープラントとしたものである。
請求項3の発明は、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、設定したセメントトンバッグ3を順に投入口25に自動的に運搬するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項4の発明は、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させて旋回アーム11をマスト10中心に旋回させ、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させ、作業員は下降させた吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、投入口25の上方にまでホイストクレーン13を自動的に移動させてセメントを投入するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項5の発明は、セメントサイロ2の投入口25には、セメントトンバッグ3の下部を開口させる切り裂きカッター50を上方に向けて突出するように設け、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止して、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内が空になると重量計測部36の検出値に基づいて補給作業を自動停止させるクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項6の発明は、セメントトンバッグ3内のセメントを投入口25に放出し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項7の発明は、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14によりセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させて投入し、セメントの投入が終了すると、吊りフック14を自動的に予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に移動させ、設定運搬順序の次のセメントトンバッグ3の投入口25への移動を開始して、これを反復し、または、吊りフック14が設定運搬順序のセメントトンバッグ3の上方に位置していない場合は、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14を自動的に設定運搬順序のセメントトンバッグ3の上方に位置させ、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止してクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、前記吊りフック14およびセメントトンバッグ3の移動を開始し、セメントの投入が終了すると、吊りフック14を自動的に予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に移動させて、上記セメント補給作業を反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項8の発明は、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させて旋回アーム11をマスト10中心に旋回させ、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内のセメントの投入口25への放出が終了し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項9の発明は、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位に設けた人感知センサ60がホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知すると、作業を自動停止するように制御するようにしたクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項10の発明は、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、セメントトンバッグ3の吊上げ部分55には、設置位置情報を発信する発信タグ56を取付け、旋回アーム11の所定箇所に設けた受信部57により位置情報を受信する構成とし、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、発信タグ56の発信する設置位置情報を受信部57により受信することにより吊りフック14を運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで移動させ、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始して、セメントトンバッグ3を投入口25の上方まで旋回させてセメントを投入するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法としたものである。
請求項1の発明では、プラントフレーム5にセメントサイロ2とクレーン4とを設け、クレーン4のマスト10には旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30を設け、マスト10または旋回アーム11の所定位置にはホイストクレーン13のマスト10に対する移動距離を検出する距離検出部31を設け、ホイストクレーン13にはホイストクレーン13に対する吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設け、これらの検出データを制御部33にて演算してクレーン4を自動制御する構成としているので、バッチャープラント1の周辺に、予め、セメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、このセメントトンバッグ3をバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25までクレーン4を自動運転させてセメントトンバッグ3を運搬供給でき、ルーチンワークの時間を削減できて、作業時間の削減や、他の作業に尽力することができ、また、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能でき、さらに、クレーン4が自動操縦で的確な動きになるため、手動操作より誤動作が削減するため安全に操作することができ、安全性を向上させることができる。
請求項2の発明では、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位には、ホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知する人感知センサ60を設けているので、吊りフック14の周辺に不測な作業者の立ち入りがあると、人感知センサ60がこれを感知して作業を自動停止させることができ、クレーン4の自動操縦制御の安全性を向上させられる。
請求項3の発明では、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、設定したセメントトンバッグ3を順に投入口25に自動的に運搬するので、セメントトンバッグ3をセメントサイロ2の投入口25までクレーン4を自動運転させて運搬供給でき、ルーチンワークの時間を削減できて、作業時間の削減や、他の作業に尽力することができ、また、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能できる。
請求項4の発明では、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14を自動的に移動下降させ、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始するので、所定位置にあるセメントトンバッグ3への吊りフック14の移動と、セメントトンバッグ3の投入口25までの運搬と自動化の途中の、クレーン4の自動操縦において最も難しい吊りフック14とセメントトンバッグ3との係止作業を手作業により行うことにより、クレーン4の操縦の自動制御の簡易化が図れ、作業時間の削減や、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能にできる。
請求項5の発明では、セメントサイロ2の投入口25には、セメントトンバッグ3の下部を開口させる切り裂きカッター50を上方に向けて突出するように設けているので、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を自動的に開始させることができるができ、また、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内が空になると重量計測部36の検出値に基づいて補給作業を自動停止させるので、セメント投入作業の自動化を達成できる。
請求項6の発明では、重量計測部36によりセメントトンバッグ3内のセメントの放出の終了を検出すると、吊りフック14を次の運搬順序のセメントトンバッグ3の上方に移動させることができ、セメント補給作業を容易にできる。
請求項7の発明では、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14がセメントトンバッグ3をセメントサイロ2の投入口25の上方まで移動させ、セメントを投入口25に投入し、投入が終了すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に移動させ、再び、作業員が吊りフック14を次のセメントトンバッグ3に係止して、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うので、運搬順序を設定したセメントトンバッグ3を順にセメントサイロ2の投入口25までクレーン4を自動運転させて運搬供給でき、ルーチンワークの時間を削減できて、作業時間の削減や、他の作業に尽力することができ、また、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能できる。
請求項8の発明では、吊りフック14が運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方に位置していない場合、吊りフック14を運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで自動的に移動させるので、作業員の吊りフック14をセメントトンバッグ3に係止させるまでの操縦を自動化でき、また、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14がセメントトンバッグ3をセメントサイロ2の投入口25の上方まで移動させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内のセメントの投入口25への放出が終了し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うので、運搬順序を設定したセメントトンバッグ3を順にセメントサイロ2の投入口25までクレーン4を自動運転させて運搬供給でき、ルーチンワークの時間を削減できて、作業時間の削減や、他の作業に尽力することができ、また、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能できる。
請求項9の発明では、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位に設けた人感知センサ60がホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知すると、作業を自動停止するように制御するので、吊りフック14の周辺に不測な作業者の立ち入りがあると、人感知センサ60がこれを感知して作業を自動停止させることができ、クレーン4の自動操縦制御の安全性を向上させられる。
請求項10の発明では、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、セメントトンバッグ3の吊上げ部分55には、設置位置情報を発信する発信タグ56を取付け、旋回アーム11の所定箇所に設けた受信部57により位置情報を受信する構成とし、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、発信タグ56の発信する設置位置情報を受信部57により受信することにより吊りフック14を運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで移動させるので、一層、セメントトンバッグ3の位置の特定が容易になり、しかも、クレーン4の自動制御精度を向上させらることができる。
バッチャープラントの正面図。 同側面図。 同平面図。 クレーンの分解図。 クレーンの正面図。 ホイストクレーンの正面図。 同側面図。 同側面図。 同平面図。 バッチャープラントの一部横断平面図。 セメントトンバッグの正面図および補給作業状態図。 プラントユニット制御盤と操作タッチパネルの正面図。 操作タッチパネルの表示例図。 セメントサイロの投入口の切り裂きカッターの平面図、正面図、および、概略斜視図。 ブロック図。
本発明の一実施形態を図により説明すると、1はセメントサイロ2を搭載したバッチャープラントであり、さらに、セメントサイロ2にセメントトンバッグ3を運搬供給するクレーン4を搭載した構成としている(図1)。
バッチャープラント1の構成は任意であり、以下、その一例について説明する。
バッチャープラント1は、プラントフレーム5の上部にセメントサイロ2を設け、セメントサイロ2の上方のプラントフレーム5の所定位置にクレーン4を設けている。
セメントサイロ2の上方のプラントフレーム5の上部には略平坦な作業場8を設け、セメントサイロ2の下方に水とセメントとを撹拌してセメントミルクを製造するミキサー6と、このミキサー6で製造したセメントミルクを固まらないようにかき回しながら一時貯留するアジテータ7とを設けている。9は、ミキサー6に供給する水を貯留する給水タンクである。
クレーン4は、縦のマスト10の支柱12Dをプラントフレーム5に固定状態に取付け、支柱12Dに旋回機構12を介してマスト10の回転軸部12Eを回転のみ自在に取付け、マスト10の上部所定位置に側方に突出する旋回アーム11の基部を取付ける。旋回アーム11をマスト10中心に旋回させる旋回機構12をマスト10の基部側に設ける(図4、5)。
旋回機構12の構成は任意であり、マスト10の回転軸部12Eの基部に回転歯車12Aを設け、回転歯車12Aに旋回用の旋回モーター12Bの歯車12Cを噛み合わせて構成する。
なお、回転歯車12Aと旋回モーター12Bの歯車12Cとの間に減速用の歯車を噛み合わせることもある。
旋回アーム11には旋回アーム11の長さ方向に移動するホイストクレーン13を取付ける(図1)。ホイストクレーン13は、吊りフック14を有するワイヤー15をワイヤードラム16に巻付け、ワイヤードラム16を駆動するモーター17を設け、モーター17によりワイヤードラム16を回転させてワイヤー15の繰出と巻取りする構成としている。
なお、図6等ではワイヤードラム16はドラムケース16A内に内蔵させている。
ホイストクレーン13は支持部材18にドラムケース16Aおよびモーター17を取付け、支持部材18に移動用モーター19と移動用モーター19により駆動回転する下側ローラー19Aと自由回転の上側ローラー19Bとを取付ける。19Cは、移動用モーター19の回転を減速して伝達する減速機である。
下側ローラー19Aと上側ローラー19Bとは旋回アーム11を上下両側から挟持し、下側ローラー19Aを移動用モーター19により駆動回転させることにより、ホイストクレーン13の支持部材18を旋回アーム11の長さ方向に移動させる。
20はバッチャープラント1のプラントユニット制御盤であり、プラントユニット制御盤20にはバッチャープラント1の周辺に予め複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示他した複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定する操作タッチパネル21を設ける。
図1において、23は所定位置に設けたクレーン4を自動操縦するクレーン自動操縦リモコン、25は作業場8に設けた投入口であり、投入口25はセメント補給作業時以外は蓋部材25Aで閉塞されている。
しかして、セメント補給作業方法の一例を説明すると、予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置しておき(図11、13)、バッチャープラント1のプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し(図12、13)、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定する。
操作タッチパネル21をタッチすると、X座標とY座標とによる位置情報と図13に丸付け数字で表示したように運搬順序が設定される。
所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23(図1、図15)にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させることにより旋回アーム11をマスト10中心に所定角度まで旋回させて自動停止させ、次に、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させて自動停止させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方所定高さに吊りフック14を下降させて停止させ、一旦、クレーン4の自動操縦を自動停止させる。
そして、設定済みセメントトンバッグ3の上方所定高さに吊りフック14を位置させると、クレーン4の自動操縦を自動停止させるので、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に容易に係止することができる。
このように、配置したセメントトンバッグ3をセメントサイロ2の投入口25にクレー4の操縦の自動化するにあたり、任意位置にある吊りフック14をセメントトンバッグ3まで自動的に移動させると、自動操縦を一旦停止(中断)させ、手作業で吊りフック14をセメントトンバッグ3に係止させる。
そのため、クレーン4の自動操縦制御中に、自動的に自動制御を中断させ、吊りフック14をセメントトンバッグ3に係止する作業を手作業とすることで、クレーン4の自動化の全体のプログラムを簡素化でき、全体の自動化プログラムの作成を容易にすることができる。
作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、セメントトンバッグ3を所定高さまで上昇させると、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方角度まで旋回させ、投入口25の上方にまでホイストクレーン13を移動させる。
投入口25の上方にホイストクレーン13が移動すると、自動的にセメントトンバッグ3を下降させてセメントトンバッグ3の投入口25にセメントを投入し、セメント運搬供給のためのクレーン自動操縦が一旦終了する。
そして、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦の開始操作すると、投入口25の上方に位置する吊りフック14を次の設定運搬順序のセメントトンバッグ3まで自動的に移動させて所定高さに下降させ(空になったセメントトンバッグ3が吊りフック14に係合しているときに外して)、すると、自動操縦を一旦停止(中断)させ、手作業で吊りフック14をセメントトンバッグ3に係止させ、再び、クレーン4の自動操縦を再開させて、セメントトンバッグ3を投入口25まで自動運搬し、この作業を反復してセメントトンバッグ3の運搬供給作業をおこなう。
なお、作業開始時に、前回の補給作業続き等の理由で、既に、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14が位置しているときには、旋回アーム11を旋回させることなく、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始させることができ、自動運転が開始すると、吊りフック14がセメントトンバッグ3を上昇させて自動停止させ、次に、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで自動旋回させ、投入口25の上方にてホイストクレーン13を自動停止させ、自動的にセメントトンバッグ3を下降させてセメントトンバッグ3の投入口25にセメントを自動投入し、運搬設定順序の次のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、自動で吊りフック14を移動させ、自動運転で前記セメント補給作業を反復する。
このように、セメントトンバッグ3に吊りフック14を係止させると、セメントトンバッグ3を投入口25にまで自動運搬し、自動放出させ、次の運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を移動させるが、作業開始条件および開始終了条件は任意でクレーン自動操縦リモコン23の操作で対応可能である。
すなわち、最後のセメントトンバッグ3の運搬後は吊りフック14を投入口25上方にて待機させておく等任意に操作可能である。
クレーン4の自動操縦は、旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30をマスト10に設け、ホイストクレーン13のマスト10に対する移動距離を検出する距離(半径)検出部31をマスト10に設け、ホイストクレーン13に吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設け、これらの検出データに基づいて制御部33にて演算して自動制御する。
旋回位置検出部30は構成は任意であり、例えば、ジャイロセンサーあるいはポテンショメーター等により構成すればよい。
距離検出部31は構成は任意であり、例えば、所謂レーザー距離計により構成すればよい。
高さ検出部32は構成は任意であり、本実施形態では、ドラムケース16Aに設け、ワイヤー15の移動速度と時間から演算して吊りフック14の高さを算出しているが、例えば、所謂長距離光電センサーにより構成しても良い。
また、吊りフック14または吊りフック14付近のワイヤー15には、セメントトンバッグ3の重量を常時計測する重量計測部36着脱自在に取付け、重量計測部36はリアルタイムで計測した重量を制御部33に送り、次の工程に移行させる制御を行う。例えば、投入口25へのセメント投入時には、常時重量を計測して投入口25へセメントトンバッグ3内のセメントを放出し、セメントトンバッグ3内が空になると重量計測部36の検出値に基づいてその旨報知手段37により報知する。
また、重量計測部36が運搬開始時のセメントトンバッグ3の設定以上の重量を検出すると、制御部33が重量計測部36の検出値に基づいて報知手段37により警告を報知する。
この場合、図示は省略するが、報知手段37はスピーカーの鳴動による報知やモニタへの表示により報知する構成としている。
クレーン自動操縦リモコン23の構成は任意であるが、一例を示すと、自動操縦開始スイッチ40と、自動操縦一時停止スイッチ41と、次工程に移行するための次工程スイッチ42と、自動操縦終了スイッチ43を設け、クレーン自動操縦リモコン23は有線または無線により制御部33に接続している。
クレーン自動操縦リモコン23は、プラントユニット制御盤20と、サイロユニット制御盤45と、ホイストクレーン13とに設け、各所で操作可能に構成している。
なお、ホイストクレーン13にはクレーン用リモコン23Aを接続し、クレーン自動操縦リモコン23の操作に加えて、ホイストクレーン13の移動の微調節や吊りフック14の上下操作を行えるようにしても良い。
投入口25には、セメントトンバッグ3の下部を開口させる切り裂きカッター50を設け、セメントトンバッグ3を下降させると、セメントトンバッグ3の重量で切り裂きカッター50との接触部分を自動的に開口させる。
また、セメントトンバッグ3の吊上げ部分55には、設置位置情報を発信する発信タグ56を取付け、旋回アーム11の所定箇所に設けた受信部57により位置情報を受信し、クレーン4を自動制御するようにしてもよい。
(実施形態の作用)
本発明は上記構成であり、杭打ちあるいは地盤改良の作業現場、あるいは、作業現場近傍にバッチャープラント1を運搬して設置する。
バッチャープラント1にはセメントトンバッグ3を運搬するクレーン4を設けているので、予め、バッチャープラント1の周囲の所定位置にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置しておき、バッチャープラント1のプラントユニット制御盤プラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定する。
所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させて旋回アーム11をマスト10中心に旋回させ、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させて、一旦、クレーン4の自動操縦を停止(中断)させる。
そのため、所定位置にあるセメントトンバッグ3への吊りフック14の移動と、セメントトンバッグ3の投入口25までの運搬と自動化の途中の、クレーン4の自動操縦において最も難しい吊りフック14とセメントトンバッグ3との係止作業を手作業により行うことにより、クレーン4の自動操縦の簡易化が図れ、作業時間の削減や、2人作業のところ1人でも作業可能なためコスト削減も可能にできる。
作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、セメントトンバッグ3が上昇すると、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで自動旋回させ、投入口25の上方にまでホイストクレーン13を移動移動させる。
投入口25の上方にホイストクレーン13が移動すると、自動的にセメントトンバッグ3を下降させてセメントトンバッグ3の投入口25にセメントを投入し、セメント運搬供給のためのクレーン自動操縦が一旦終了する。
そして、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦の開始操作して、前記クレーン4の自動操縦を行って、セメントトンバッグ3の運搬供給作業を反復する。
クレーン4の自動操縦は、旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30をマスト10に設け、ホイストクレーン13のマスト10に対する移動距離を検出する距離(半径)検出部31をマスト10に設け、ホイストクレーン13に吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設けているので、旋回位置検出部30と距離検出部31と高さ検出部32の検出データを制御部33にて演算して自動制御する。
吊りフック14または吊りフック14付近のワイヤー15には、セメントトンバッグ3の重量を計測する重量計測部36を設けているので、重量計測部36が設定以上の重量を検出すると、制御部33が重量計測部36の検出値に基づいて警告を報知する。
また、セメントサイロ2の投入口25にセメントトンバッグ3内のセメントを放出によりセメントトンバッグ3内が空になると、重量計測部36の検出値に基づいてその旨報知するので、作業者は次工程に進むことができ、クレーン自動操縦リモコン23の次工程スイッチ42を操作すると、予め設定してある次のセメントトンバッグ3の上方にホイストクレーン13の吊りフック14を自動的に降下させ、前記セメント投入作業を行う。
クレーン自動操縦リモコン23は、自動操縦開始スイッチ40と、自動操縦一時停止スイッチ41と、次工程に移行するための次工程スイッチ42と、自動操縦終了スイッチ43を設け、クレーン自動操縦リモコン23は有線または無線により制御部33に接続しているので、バッチャープラント1より離れた位置よりクレーン4の操作を行うことができる。
クレーン自動操縦リモコン23は、プラントユニット制御盤20と、サイロユニット制御盤45と、ホイストクレーン13から吊り下げて設けているので、最適な場所にて操作可能となり、操作性を向上させられる。
投入口25には、セメントトンバッグ3の下部を開口させる切り裂きカッター50を設けているので、セメントトンバッグ3を下降させると、セメントトンバッグ3の重量で切り裂きカッター50との接触部分を自動的に切り裂いて開口させ、投入口25にセメントを投入する。
セメントトンバッグ3の吊上げ部分55には、設置位置情報を発信する発信タグ56を取付けると、旋回アーム11の所定箇所に設けた受信部57によりセメントトンバッグ3の発信タグ56から位置情報等を受信するので、発信タグ56に投入順序等を入力設定しておくと、クレーン4を自動制御する際の制御部33への操作を簡素化でき、操作性を向上させることができる。
すなわち、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、発信タグ56の発信する設置位置情報を受信部57により受信することにより吊りフック14を運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで移動させ、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内のセメントの投入口25への放出が終了し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復してセメントの補給作業を行う。
また、旋回位置検出部30や距離検出部31あるいは高さ検出部32を使用して演算するので、各セメントトンバッグ3に多少の重量変化があっても、確実にセメントサイロ2の投入口25までセメントトンバッグ3を輸送する結果の実現が可能となる。
また、旋回位置検出部30とにより制御部33がクレーン4を自動的に効率良く投入口25の場所まで自動操縦するので、人がクレーン4を操縦するより早く作業をすることができ、作業効率を向上させられる。
吊りフック14またはワイヤー15にセメントトンバッグ3の質量を測定する重量計測部36を設置しているので、クレーン4による運搬作業中のセメントトンバッグ3の荷重が判別でき、最大吊り荷荷重以上の質量を計測した場合、警告にて知らせることができる。
また、セメントをセメントサイロ2の投入口25に投入し終わった際、質量を測りならがら投入する事ができるので、セメントトンバッグ3の投入口25に作業員がいなくてもセメントを自動投入することができる。
ホイストクレーン13自体に高さ検出部32を設置しているので、セメントトンバッグ3の周辺に人が立ち入った場合、ホイストクレーン13を停止させることができ、安全性を向上させられる。
1…バッチャープラント、2…セメントサイロ、3…セメントトンバッグ、4…クレーン、5…プラントフレーム、6…ミキサー、7…アジテータ、8…作業場、10…マスト、11…旋回アーム、12…旋回機構、12A…歯車、12B…モーター、12C…歯車、12D…支柱、12E…回転軸部、13…ホイストクレーン、14…吊りフック、15…ワイヤー、16…ワイヤードラム、16A…ドラムケース、17…モーター、18…支持部材、19…モーター、19A…下側ローラー、19B…上側ローラー、20…プラントユニット制御盤、21…操作タッチパネル、23…クレーン自動操縦リモコン、25…投入口、25A…蓋部材、30…旋回位置検出部、31…距離検出部、32…高さ検出部、33…制御部、36…重量計測部、40…自動操縦開始スイッチ、41…自動操縦一時停止スイッチ、42…次工程スイッチ、43…自動操縦終了スイッチ、45…サイロユニット制御盤、50…切り裂きカッター、55…吊上げ部分、56…発信タグ、57…受信部、60…人感センサ。

Claims (10)

  1. 所定形状のプラントフレーム5に、少なくとも、水とセメントとを撹拌してセメントミルクを製造するミキサーと、このミキサーで製造したセメントミルクを固まらないようにかき回しながら一時貯留するアジテータとを設け、プラントフレーム5の上部の一側にセメントサイロ2を設け、プラントフレーム5の上部他側にクレーン4を設け、クレーン4はプラントフレーム5に対して起立するマスト10に旋回アーム11を旋回自在に取付け、旋回アーム11には旋回アーム11の長さ方向に移動自在のワイヤー15と吊りフック14を有するホイストクレーン13を設け、前記マスト10には旋回アーム11の旋回位置を検出する旋回位置検出部30を設け、マスト10または旋回アーム11の所定位置にはホイストクレーン13のマスト10に対する移動距離を検出する距離検出部31を設け、ホイストクレーン13にはホイストクレーン13のワイヤードラム16に対する吊りフック14の高さ位置を検出する高さ検出部32を設け、これらの検出データを制御部33にて演算してクレーン4を自動制御するクレーン搭載型バッチャープラント。
  2. 請求項1において、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位には、ホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知する人感知センサ60を設け、人感知センサ60が人を感知すると、作業を自動停止するように制御する構成としたクレーン搭載型バッチャープラント。
  3. 予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、設定したセメントトンバッグ3を順に投入口25に自動的に運搬するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  4. 請求項3において、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させて旋回アーム11をマスト10中心に旋回させ、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させ、作業員は下降させた吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、投入口25の上方にまでホイストクレーン13を自動的に移動させてセメントを投入するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  5. 請求項4において、セメントサイロ2の投入口25には、セメントトンバッグ3の下部を開口させる切り裂きカッター50を上方に向けて突出するように設け、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止して、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内が空になると重量計測部36の検出値に基づいて補給作業を自動停止させるクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  6. 請求項5において、セメントトンバッグ3内のセメントを投入口25に放出し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  7. 予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14によりセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させて投入し、セメントの投入が終了すると、吊りフック14を自動的に予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に移動させ、設定運搬順序の次のセメントトンバッグ3の投入口25への移動を開始して、これを反復し、または、吊りフック14が設定運搬順序のセメントトンバッグ3の上方に位置していない場合は、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、吊りフック14を自動的に設定運搬順序のセメントトンバッグ3の上方に位置させ、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止してクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、前記吊りフック14およびセメントトンバッグ3の移動を開始し、セメントの投入が終了すると、吊りフック14を自動的に予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に移動させて、上記セメント補給作業を反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  8. 予め、バッチャープラント1の周囲にセメントを充填したセメントトンバッグ3を複数配置し、複数のセメントトンバッグ3をクレーン4の旋回アーム11のホイストクレーン13の吊りフック14により吊り上げてバッチャープラント1のセメントサイロ2の投入口25に運搬供給する方法において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、旋回機構12によりマスト10を回転させて旋回アーム11をマスト10中心に旋回させ、ホイストクレーン13を旋回アーム11の長さ方向に移動させ、設定済みセメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、ワイヤードラム16がワイヤー15を巻き取り、吊りフック14が所定高さまでセメントトンバッグ3を上昇させ、旋回アーム11をセメントサイロ2の投入口25の上方まで旋回させ、セメントトンバッグ3を投入口25の上方にまで運搬すると、そのまま、投入口25に向けて吊りフック14を下降させ、セメントトンバッグ3の自重で切り裂きカッター50により開口させてセメントの投入を開始し、重量計測部36がセメントトンバッグ3の重量を常時計測し、セメントトンバッグ3内のセメントの投入口25への放出が終了し、重量計測部36がその旨検出すると、吊りフック14を自動的に上昇させ、予め設定した運搬順序に基づいて次のセメントトンバッグ3の上方まで吊りフック14を自動的に上昇、旋回および下降させ、セメントトンバッグ3の上方に吊りフック14を下降させると、一旦、クレーン4の自動操縦を停止させ、作業員は吊りフック14から空のセメントトンバッグ3を外し、次のセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始し、これを反復して行うクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  9. 請求項3~請求項8において、旋回アーム11またはホイストクレーン13の所定部位に設けた人感知センサ60がホイストクレーン13の所定範囲内に作業者の立ち入りを感知すると、作業を自動停止するように制御するようにしたクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
  10. 請求項3~請求項9において、バッチャープラント1に設けたプラントユニット制御盤20の操作タッチパネル21に複数配置したセメントトンバッグ3を表示し、表示したセメントトンバッグ3の部分の操作タッチパネル21をタッチし、複数のセメントトンバッグ3の運搬順序を設定し、セメントトンバッグ3の吊上げ部分55には、設置位置情報を発信する発信タグ56を取付け、旋回アーム11の所定箇所に設けた受信部57により位置情報を受信する構成とし、所定位置に設けたクレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始すると、運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで吊りフック14が位置するように、発信タグ56の発信する設置位置情報を受信部57により受信することにより吊りフック14を運搬設定順のセメントトンバッグ3の上方にまで移動させ、作業員が吊りフック14をセメントトンバッグ3の所定部分に係止し、再び、クレーン自動操縦リモコン23にてクレーン4の自動操縦を開始して、セメントトンバッグ3を投入口25の上方まで旋回させてセメントを投入するクレーン搭載型バッチャープラントのセメント投入方法。
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