JP2022122014A - ロータおよび回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、分割された円弧状の磁石を磁石挿入孔内で適切に位置決めできるロータおよび回転電機を提供する。【解決手段】本発明の一態様に係るロータは、ロータコアと、前記ロータコアの中心軸に向けて凸となる円弧状の磁石挿入孔に挿入される円弧状の磁石と、を備え、前記磁石挿入孔の内部において、外周側に位置する外周面は、前記磁石の周方向における両端の外側に位置し、径方向内側に突出する複数の第1凸部を有し、前記磁石の径方向外側の円弧半径は、前記磁石挿入孔の径方向外側の円弧半径よりも小さく、前記磁石は、周方向に連続して設けられた複数の小磁石を有し、隣接する前記小磁石の隣接面を延長させた仮想面は、前記磁石の径方向外側の円弧の中心軸に交差することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータおよび回転電機に関する。
従来から、回転電機に使用されるロータとして、ロータコアの内部に周方向に所定の間隔で複数個の永久磁石を配置した、いわゆるIPMモータが知られている。このようなIPMモータにおいて、回転軸線に向かって凸となるように円弧形状の永久磁石を配置したものがあり、円弧形状の永久磁石をロータコアに位置決めするための手段として、例えば、特許文献1や特許文献2に記載された技術が知られている。
特許文献1には、円弧磁石の遠心力荷重をロータヨークに設けられた磁石挿入孔の接続リブで支える構成が開示されている。
特許文献2には、ロータコアの回転軸線方向からみて、磁石挿入孔の周方向における両端部付近に設けられた支持突起に円弧形状の永久磁石の周方向両端面を当接させることで、永久磁石をロータコアに対して位置決めする構成が開示されている。
特開2019-122217号公報 特開2014-100048号公報
しかしながら、磁石の過電流損を低減するために、特許文献1に開示されている構成において、軸方向に複数個に分割した円弧磁石を用いる場合、円弧磁石の両端部を押さえていたとしても、円弧磁石の中心部では、径方向(遠心力が働く方向)への移動が生じてしまうという課題がある。
特許文献2に開示されている構成では、磁石を支持する支持突起を増やすと、スロットの形状が複雑となる。
特許文献2の回転電機のロータでは、永久磁石の周方向中央部とロータコアの磁石挿入孔の外周側内面とが当接する。そのため、永久磁石に製造誤差があると、ロータが高速で回転する際に、永久磁石の遠心力により、磁石挿入孔の外周側内面の周方向中央部に過大な応力が発生し、ロータコアの接続リブが変形するおそれがある。
また、特許文献1および特許文献2に開示されている構成において、円弧形状の永久磁石の側面のうち、周方向両端面でロータコアに保持しようとすると、磁石の中央部が磁石挿入孔の壁部と接触して応力が増大するため、ロータを高回転化させづらくなるという課題がある。
そこで本発明は、分割された円弧状の磁石を磁石挿入孔内で適切に位置決めし、ロータの高回転化に対応できるロータおよび回転電機を提供することを目的とする。
[1]本発明の一態様に係るロータ(例えば、実施形態におけるロータ4)は、ロータコア(例えば、実施形態におけるロータコア21)と、前記ロータコアの中心軸(例えば、実施形態における中心軸C)に向けて凸となる円弧状の磁石挿入孔(例えば、実施形態における磁石挿入孔25)に挿入される円弧状の磁石(例えば、実施形態における磁石22)と、を備え、前記磁石挿入孔の内部において、外周側に位置する外周面(例えば、実施形態における外周面42)は、前記磁石の周方向における両端の外側に位置し、径方向内側に突出する複数の第1凸部(例えば、実施形態における第1凸部51)を有し、前記磁石の径方向外側の円弧半径(例えば、実施形態における円弧半径R1)は、前記磁石挿入孔の径方向外側の円弧半径(例えば、実施形態における円弧半径R2)よりも小さく、前記磁石は、周方向に連続して設けられた複数の小磁石(例えば、実施形態における小磁石22s)を有し、隣接する前記小磁石の隣接面を延長させた仮想面(例えば、実施形態における仮想面V1,V2)は、前記磁石の径方向外側の円弧の中心軸(例えば、実施形態における中心軸C1)に交差することを特徴とする。
[2]本発明の一態様に係るロータにおいて、前記磁石挿入孔の内部において、前記外周面は、前記磁石の周方向における両端の前記径方向の外周側外面と当接する第2凸部(例えば、実施形態における第2凸部52)を有してもよい。
[3]本発明の一態様に係るロータにおいて、前記第1凸部と、前記第2凸部と、が接続されてもよい。
[4]本発明の他の態様に係る回転電機(例えば、実施形態における回転電機1)は、上記[1]から[3]のいずれか1項に記載のロータと、前記ロータに対して前記径方向の外側に隙間をあけて配置されるステータ(例えば、実施形態におけるステータ3)と、を備える。
上記[1]の構成によれば、ロータが回転し、磁石に対して遠心力が作用すると、磁石を構成する複数の小磁石のうち、周方向における両端の小磁石は、第1凸部で位置決めされる。また、磁石に対して遠心力が作用すると、複数の小磁石のうち、中央に位置する小磁石は、径方向外側(遠心力が働く方向)に向かって、隣り合う小磁石の隣接面に沿うように滑らかにスライドする。これにより、中央に位置する小磁石は、隣接する複数の小磁石の間で位置決めされ、磁石挿入孔内で適切に位置決めされる。よって、小磁石同士で径方向のモーメントを分散することができるため、ロータコアに対して、磁石による過大な応力が発生することを回避することができる。そして、上記[1]の構成によれば、ロータの高回転化に対応することができる。
上記[1]の構成において、ロータコアは、磁石挿入孔の内部に複数の第1凸部を有している。そのため、第1凸部によって、磁石の周方向における両端の位置決めをすることができる。これにより、磁石の周方向の移動を抑制することができる。
上記[1]の構成において、磁石の径方向外側の円弧半径は、磁石挿入孔の径方向外側の円弧半径よりも小さく設けられている。そのため、磁石挿入孔の外周面と、磁石の周方向中央部の外周側外面とにより形成される空隙を確実に確保することができる。当該空隙により、複数の小磁石同士を比較した際に、大きさにばらつきがあっても、ロータの回転時に、ロータコアに対して過大な応力が発生することを回避できる。
上記[1]の構成において、磁石は、複数の小磁石を有する。そのため、周方向に連続して設けられた複数の小磁石が、ロータの回転による遠心力により、小磁石同士で支え合うことで、径方向のモーメントを分散することができる。
したがって、上記[1]の構成によれば、分割された円弧状の磁石を磁石挿入孔内で適切に位置決めし、ロータの高回転化に対応できるロータを提供することができる。
上記[2]の構成において、磁石は、周方向における両端部の外周側外面が第2凸部と当接することでロータコアに位置決めされている。したがって、第2凸部を有することにより、簡素な構造で磁石の周方向中央部の外周側外面と、磁石挿入孔の外周側内面との間に確実に隙間を確保することができる。また、磁石は、第2凸部との当接部分で径方向に働く応力を低減することができる。
上記[3]の構成において、第1凸部と第2凸部とが接続していることにより、磁石の周方向および径方向の位置決めをより的確に行うことができる。
上記[4]の構成によれば、上記[1]から[3]のいずれか1項に記載のロータと、前記ロータに対して前記径方向の外側に隙間をあけて配置されるステータと、を備えるため、分割された円弧状の磁石を磁石挿入孔内で適切に位置決めし、ロータの高回転化に対応できる回転電機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る回転電機の断面図である。 本発明の一実施形態に係るロータの正面図である。 図2のIII部拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。実施形態において、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される回転電機を挙げて説明する。
<回転電機>
図1は、実施形態に係る回転電機1の全体構成を示す概略構成図である。図1は、軸線Cを含む仮想平面で切断した断面を含む図である。
図1に示すように、回転電機1は、ケース2と、ステータ3と、ロータ4と、シャフト5と、を備える。
ケース2は、ステータ3およびロータ4を収容する筒状の箱形をなしている。ケース2内には、冷媒(不図示)が収容されている。ステータ3の一部は、ケース2内において冷媒に浸漬されている。例えば、冷媒としては、トランスミッションの潤滑や動力伝達等に用いられる作動油である、ATF(Automatic Transmission Fluid)等が用いられる。
シャフト5は、ケース2に回転可能に支持されている。図1において、符号6は、シャフト5を回転可能に支持する軸受を示す。以下、シャフト5の軸線Cに沿う方向を「軸方向」、軸線Cに直交する方向を「径方向」、軸線C周りの方向を「周方向」とする。
ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に装着された複数層のコイル12と、を備える。
ステータコア11は、軸線Cと同軸に配置された環状をなしている。ステータコア11は、ケース2の内周面に固定されている。例えば、ステータコア11は、電磁鋼板(ケイ素鋼板)を軸方向に複数枚積層することにより形成されている。なお、ステータコア11は、金属磁性粉末(軟磁性粉)を圧縮成形した、いわゆる圧粉コアであってもよい。
ステータコア11は、コイル12が挿入されるスロット13を有する。スロット13は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。コイル12は、ステータコア11のスロット13に挿通された挿通部12aと、ステータコア11から軸方向に突出したコイルエンド部12bと、を備える。ステータコア11は、コイル12に電流が流れることで磁界を発生する。
<ロータ>
ロータ4は、ステータ3に対して径方向の内側に、間隔をあけて配置されている。ロータ4は、シャフト5に固定されている。ロータ4は、軸線C周りにシャフト5と一体で回転可能に構成されている。
ロータ4は、ロータコア21と、磁石22と、端面板23と、を備える。
ロータコア21は、軸線Cと同軸に配置された環状をなしている。ロータコア21は、径方向内側においてシャフト5が圧入固定されるシャフト固定孔8を有する。ロータコア21は、電磁鋼板(ケイ素鋼板)を軸方向に複数枚積層することにより形成されている。
なお、ロータコア21は、金属磁性粉末(軟磁性粉)を圧縮成形した、いわゆる圧粉コアであってもよい。
端面板23は、ロータコア21に対して軸方向の両端部に配置されている。端面板23は、ロータコア21における少なくとも磁石挿入孔25を軸方向の両端側から覆っている。端面板23は、ロータコア21の軸方向の外端面に当接している。
ロータコア21は、ロータコア21を軸方向に貫通する複数の磁石挿入孔25を有する。複数の磁石挿入孔25は、ロータコア21の外周部において周方向に間隔をあけて配置されている。
図2は、実施形態に係るロータ4を軸方向から見た、図1のII矢視図である。図2においては、シャフト5および端面板23などの図示を省略している。図3は、図2のIII部拡大図である。
複数の磁石挿入孔25は、軸方向から見て、ロータコア21の中心軸Cに向けて凸となる円弧状に設けられている。ロータコア21の中心軸Cは、シャフト5の軸線Cに一致する。
磁石挿入孔25は、ロータコア21の内周側に位置する内周面41と、ロータコア21の外周側に位置する外周面42と、外周面42および内周面41を接続する接続面43と、を有する。
内周面41は、径方向の外側に面している。内周面41は、軸方向から見て、径方向内側に緩やかに突出する湾曲面である。
外周面42は、径方向の内側に面している。外周面42は、軸方向から見て、径方向内側に緩やかに突出する湾曲面である。外周面42は、内周面41よりも緩やかに湾曲している。つまり、外周面42の円弧半径R2は、内周面41の円弧半径よりも大きい。外周面42が有する構成の詳細については、後述する。
図3に示すように、接続面43は、軸方向から見て、磁石挿入孔25の周方向両端に、2つ設けられている。接続面43は、軸方向から見て、径方向外側に対して傾斜して突出する湾曲面である。接続面43の径方向内側の端部は、内周面41の周方向の端部と、滑らかに接続している。
外周面42は、第1凸部51と、第2凸部52と、起立部53と、外周面基部54と、を有する。
第1凸部51は、軸方向から見て、外周面42の周方向両端に2つ設けられている。第1凸部51は、磁石挿入孔25の内部において、ロータコア21の径方向内側に突出している。第1凸部51の周方向の外側端部は、接続面43の径方向外側端部に接続し、接続面43の径方向外側端部から径方向内側に起立している。第1凸部51の径方向内側の先端部は、内周面41に対向している。
第2凸部52は、軸方向から見て、第1凸部51の周方向内側端部に接続されている。第2凸部52は、軸方向から見て、第1凸部51よりも径方向外側に設けられている。第2凸部52は、磁石挿入孔25の内部において、第1凸部51よりも径方向外側でロータコア21の径方向内側に突出している。第1凸部51と、第2凸部52とで、段差が形成され、径方向外側に向かって磁石挿入孔25内部が拡径している。
起立部53は、軸方向から見て、第2凸部52の周方向内側端部に接続されている。
外周面基部54は、2つの起立部53の間に設けられている。
磁石22は、各磁石挿入孔25内に埋め込まれている。磁石22は、磁石挿入孔25の内周面41に沿う円弧状に設けられている。磁石22の周方向における両端は、2つの第1凸部51の内側で挟まれている。そのため、静止時において、磁石22は、第1凸部51によって、ロータコア21に対して位置決めされている。
磁石22の周方向における両端の径方向の外周側外面は、第2凸部と当接している。そのため、磁石22の両端は、径方向外側において、第2凸部52によって、ロータコア21に対して位置決めされている。
磁石22は、起立部53および外周面基部54から離間している。
以下、磁石22と、第1凸部51と、接続面43と、で囲まれた空間は、第1空隙部S1という。以下、磁石22と、起立部53と、外周面基部54と、で囲まれた空間は、第2空隙部S2という。第1空隙部S1および第2空隙部S2には、樹脂材料が充填されている。
磁石22の径方向外側の円弧半径R1は、磁石挿入孔25の径方向外側の円弧半径R2よりも小さく設けられている。具体的に、図3に示すように、軸方向から見て、磁石22の外側面26が形成する磁石円弧H1の円弧半径R1は、磁石挿入孔25の外周面基部54が形成する挿入孔円弧H2の円弧半径R2よりも小さく設けられている。挿入孔円弧H2の中心は、図3に示す中心軸C2である。
磁石22は、周方向に連続して設けられた複数の小磁石22sを有している。本実施形態において、1つの磁石挿入孔25に対して、円弧状に設けられた小磁石22sが3つ挿入されている。3つの小磁石22sは、同じ大きさで設けられている。以下、本明細書において、図3に示すように、3つの小磁石22sは、軸方向から見て、時計回りに配置されている順で、第1小磁石221、第2小磁石222、第3小磁石223とする。第1小磁石221と第2小磁石222との隣接面や、第2小磁石222と第3小磁石223との隣接面は、クリアランスが設けられていてもよい。つまり、第2小磁石222は、隣接する第1小磁石221または隣接する第3小磁石223に接触していなくてもよい。
隣接する小磁石22sの隣接面は、平面である。隣接する小磁石22sの隣接面を延長させた仮想面は、磁石22の径方向外側の円弧の中心軸C1に交差する。例えば、本実施形態において、隣接する第1小磁石221および第2小磁石222の隣接面を延長させた仮想面V1は、磁石22の外側面26が形成する磁石円弧H1の中心軸C1に交差する。同様に、隣接する第2小磁石222および第3小磁石223の隣接面を延長させた仮想面V2は、磁石22の外側面26が形成する磁石円弧H1の中心軸C1に交差する。
<作用効果>
ロータ4が回転すると、磁石22に対して遠心力が作用する。磁石22に対して遠心力が作用すると、磁石22を構成する複数の小磁石22sのうち、周方向における両端の小磁石(第1小磁石221および第3小磁石223)は、第1凸部51で位置決めされる。また、磁石22に対して遠心力が作用すると、磁石22を構成する複数の小磁石22sのうち、中央に位置する第2小磁石222は、径方向外側(遠心力が働く方向)に向かって、隣り合う小磁石22s(第1小磁石221,第3小磁石223)の隣接面に沿うように滑らかにスライドする。これにより、第2小磁石222は、第1小磁石221および第3小磁石223の間で位置決めされ、磁石挿入孔25内で適切に位置決めされる。
当該作用により、小磁石22s同士で径方向のモーメントを分散するため、ロータコア21に対して、磁石22による過大な応力が発生することを回避することができる。
上記実施形態において、ロータコア21は、磁石挿入孔25の内部に複数の第1凸部51を有している。そのため、第1凸部51によって、磁石22の周方向における両端の位置決めをすることができる。これにより、磁石22の周方向の移動を抑制することができる。
上記実施形態において、磁石22の径方向外側の円弧半径R1は、磁石挿入孔25の径方向外側の円弧半径R2よりも小さく設けられている。そのため、磁石挿入孔25の外周面42は、磁石22の周方向中央部の外周側外面との間に第2空隙部S2を確実に確保することができる。第2空隙部S2により、磁石22を構成する小磁石22sの大きさにばらつきがあっても、ロータ4の回転時に、ロータコア21に対して過大な応力が発生することを回避できる。
上記実施形態において、磁石22は、複数の小磁石22sを有する。そのため、周方向に連続して設けられた複数の小磁石22sが、ロータ4の回転による遠心力により、小磁石22s同士で支え合うことで、径方向のモーメントを分散することができる。
上記実施形態において、磁石22は、周方向における両端部の外周側外面が第2凸部52と当接することでロータコアに位置決めされている。したがって、第2凸部52を有することにより、簡素な構造で磁石22の周方向中央部の外周側外面と、磁石挿入孔25の外周面42(外周面基部54)との間において、確実に第2空隙部S2を確保することができる。
また、磁石22は、第2凸部52との当接部分で径方向に働く応力を低減することができる。
上記実施形態において、第1凸部51と、第2凸部52とが接続されている。これにより、磁石22の周方向および径方向の位置決めをより的確に行うことができる。
したがって、上記実施形態に係るロータ4、およびロータ4を備える回転電機1によれば、分割された円弧状の磁石22を磁石挿入孔25内で適切に位置決めし、モータの高回転化に対応できる。
(その他の変形例)
以下、本実施形態の変形例について説明する。
本実施形態において、磁石挿入孔25は、円弧状に設けられている構成について説明したが、これに限られない。磁石挿入孔25は、円弧状の磁石22が挿入できる形状であり、かつ、磁石22が第1凸部51および第2凸部52で保持される形状であればよい。
本実施形態において、1つの磁石挿入孔25に対して、円弧状に設けられた小磁石22sが3つ挿入されている構成について説明したが、これに限られない。1つの磁石挿入孔25に対して、複数の小磁石22sが挿入されていればよい。1つの磁石挿入孔25に対して、3つ以上の小磁石22sが挿入されていることが好ましい。
本実施形態において、小磁石22sは、同じ大きさで設けられている構成について説明したが、これに限られない。小磁石22sは、違う大きさで設けられていてもよい。但し、隣接する小磁石22sの隣接面が平面であり、かつ、隣接面を延長させた仮想面は、磁石22の径方向外側の円弧の中心軸C1に交差すればよい。
本実施形態において、第1凸部51は、外周面42に設けられている構成について説明したが、これに限られない。第1凸部51は、磁石22の周方向への移動を抑制していればよい。外周面42には、第1凸部51を設け、内周面41には、径方向外側に突出する凸部をさらに設けてもよい。
上述した実施形態では、回転電機1が、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される走行用モータである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、回転電機1は、発電用モータやその他用途のモータ、車両用以外の回転電機(発電機を含む)であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能であり、上述した変形例を適宜組み合わせることも可能である。
1…回転電機
3…ステータ
4…ロータ
21…ロータコア
22…磁石
22s…小磁石
25…磁石挿入孔
42…外周面
51…第1凸部
52…第2凸部
V1、V2…仮想面

Claims (4)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアの中心軸に向けて凸となる円弧状の磁石挿入孔に挿入される円弧状の磁石と、
    を備え、
    前記磁石挿入孔の内部において、外周側に位置する外周面は、前記磁石の周方向における両端の外側に位置し、径方向内側に突出する複数の第1凸部を有し、
    前記磁石の径方向外側の円弧半径は、前記磁石挿入孔の径方向外側の円弧半径よりも小さく、
    前記磁石は、周方向に連続して設けられた複数の小磁石を有し、
    隣接する前記小磁石の隣接面を延長させた仮想面は、前記磁石の径方向外側の円弧の中心軸に交差することを特徴とするロータ。
  2. 前記磁石挿入孔の内部において、前記外周面は、前記磁石の周方向における両端の前記径方向の外周側外面と当接する第2凸部を有する、請求項1に記載のロータ。
  3. 前記第1凸部と、前記第2凸部と、が接続されている、請求項2に記載のロータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロータと、
    前記ロータに対して前記径方向の外側に隙間をあけて配置されるステータと、
    を備えることを特徴とする回転電機。
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