JP2022117828A - プログラム、レーザー墨出し器、及び受光装置 - Google Patents

プログラム、レーザー墨出し器、及び受光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末装置によりレーザー光の受光位置を容易に調整できるプログラムを提供する。【解決手段】プログラムは、携帯端末装置が備える処理回路に、位置画像を表示することと、関連信号を取得することと、回転させることと、を実行させる。位置画像を表示することは、端末画面の背景画像に対して所定の向きに、受光装置の受光部におけるレーザー光の受光位置に対応した位置画像を表示する。関連信号を取得することは、位置画像の向きに関連する関連信号を取得する。回転させることは、関連信号を取得した場合に、画像方向が装置方向と一致するように、背景画像に対して位置画像を回転させる。【選択図】図4

Description

本開示は、レーザー墨出し器から射出されるレーザー光の受光位置の報知に関する。
特許文献1に記載のレーザー墨出し器は、リモコンと共に使用可能に構成されている。リモコンは、レーザー墨出し器から射出されるレーザー光を受光する受光部を備え、レーザー墨出し器から離れた位置に設置される。また、リモコンは、LEDとブザーを備え、受光部におけるレーザー光の受光位置をLEDの点灯とブザー音で報知する。ユーザは、報知された受光位置に基づいて、レーザー光の位置を調整する。
特許第6628633号公報
ユーザがリモコンから離れた位置でレーザー光の位置調整を行う場合に、ユーザがLEDの点灯及びブザー音を認識しにくいことがある。そこで、ユーザが手にしている携帯端末装置にレーザー光の受光位置を示す位置画像を表示させることが考えられる。しかしながら、位置画像の表示向きによっては、ユーザが、位置画像を見て直感的にレーザー光の位置を調整できないことがあり得る。
本開示の1つの局面は、携帯端末装置によりレーザー光の受光位置を容易に調整できるプログラムを提供する。
本開示の1つの局面のプログラムは、携帯端末装置が備える処理回路に、携帯端末装置が備える端末画面の背景画像に対して所定の向きに、受光装置の受光部におけるレーザー光の受光位置に対応した位置画像を表示することであって、受光部は、レーザー墨出し器から射出されたレーザー光を受光するように構成されており、受光位置は、第1の位置と、第2の位置と、第1の位置と第2の位置との間にある中央位置との3つの位置の何れかに相当し、位置画像は、3つの位置に対する受光位置を相対的に示す、位置画像を表示することと、位置画像の向きに関連する関連信号の入力に応じて、関連信号を取得することと、関連信号を取得した場合に、位置画像における第1の位置から第2の位置への方向である画像方向が、受光部における第1の位置から第2の位置への方向である装置方向と一致するように、背景画像に対して位置画像を回転させることと、を実行させる。
本開示の1つの局面のプログラムが携帯端末装置の処理回路により実行されることにより、端末画面の背景画像に対して所定の向きに位置画像を表示される。そして、携帯端末装置は、関連信号を取得した場合に、画像方向が装置方向と一致するように、背景画像に対して位置画像を回転させる。よって、レーザー光の受光位置が変化した場合に、位置画像上における受光位置の移動方向が、受光部における受光位置の移動方向と一致する。したがって、ユーザは、端末画面を見て受光部における受光位置の移動方向を認識できるため、携帯端末装置を用いてレーザー光の受光位置を容易に調整することができる。
また、処理回路に、端末画面に、位置画像を回転させるための画像ボタンを表示することを、更に実行させてもよい。関連信号を取得することは、ユーザが画像ボタンに対して操作したことに応じて、関連信号を取得することを含んでもよい。
ユーザは、位置画像上における受光位置の移動方向が、受光部における受光位置の移動方向と異なると判断した場合に、端末画面の画像ボタンを操作することにより、画像方向を装置方向に一致させることができる。
また、処理回路に、携帯端末装置が備える端末通信機を介して、装置方向を示す方向信号を受信することを、更に実行させてもよい。関連信号を取得することは、画像方向と異なる装置方向を示す方向信号を取得することを含んでもよい。
携帯端末装置が通信により装置方向を示す方向信号を受信することにより、画像方向が装置方向と異なる場合には、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に位置画像を回転させることができる。
また、処理回路に、携帯端末装置が備える端末通信機を介して、装置方向を検出するように構成された装置方向センサを受光装置が備えているか否かを示すセンサ情報を受信することを、更に実行させてもよい。センサ情報が装置方向センサを備えていないことを示す場合には、端末画面に、位置画像を回転させるための画像ボタンを表示することを、更に実行させてもよい。関連信号を取得することは、ユーザが画像ボタンに対して操作したことに応じて、関連信号を取得することを含んでもよい。センサ情報が装置方向センサを備えていることを示す場合には、携帯端末装置が備える端末通信機を介して、装置方向を示す方向信号を受信することを、更に実行させてもよい。関連信号を取得することは、画像方向と異なる装置方向を示す方向信号を取得することを含んでもよい。
携帯端末装置は、センサ情報を受信することにより、受光装置が装置方向センサを備えているか否か認識することができる。そして、携帯端末装置は、受光装置が装置方向センサを備えていないことを認識した場合は、端末画面に画像ボタンを表示する。これにより、ユーザの判断に基づいて、画像方向を装置方向と一致させることができる。一方、携帯端末装置は、受光装置が装置方向センサを備えていることを認識した場合は、方向信号を用いて、ユーザの操作なく自動的に画像方向を装置方向と一致させることができる。
また、レーザー墨出し器は、画像方向と装置方向に関する情報とを取得し、且つ、画像方向と装置方向とが異なるか否か判定するように構成されていてもよい。処理回路に、携帯端末装置が備える端末通信機を介して、画像方向をレーザー墨出し器へ送信することと、端末通信機を介して、レーザー墨出し器から、画像方向と装置方向とが異なるか否かを判定した判定結果を受信することと、受信した判定結果が、画像方向と装置方向とが異なることを示す場合に、警報を報知することと、を更に実行させてもよい。
携帯端末装置は、レーザー墨出し器から判定結果を受信し、受信した判定結果が画像方向と装置方向とが異なることを示す場合に、ユーザに位置画像の回転を促すために警報を報知する。これにより、ユーザは、画像方向が装置方向と異なることを認識し、画像ボタンを操作して、画像方向を装置方向と一致させることができる。
また、本開示の別の1つの局面は、上記プログラムを実行する携帯端末装置と無線通信するように構成されたレーザー墨出し器であってもよい。レーザー墨出し器は、支持本体と、回転本体と、モータと、レーザー射出部と、機器通信部と、第1の機器受信部と、第2の機器受信部と、予想部と、判定部と、第1の機器送信部と、を備えてもよい。回転本体は、支持本体の上側において支持本体に対して回転可能に載置される。モータは、回転本体を第1の方向又は第2の方向へ回転させるように構成されたモータであって、第1の方向は、第1の位置から第2の位置へ向かう方向であり、第2の方向は、第2の位置から第1の位置へ向かう方向である。レーザー射出部は、回転本体に設けられ、レーザー光を射出するように構成される。機器通信部は、受光装置と第1の無線通信を実行するように構成され、且つ携帯端末装置と第2の無線通信を実行するように構成される。第1の機器受信部は、機器通信部を介して、第1の無線通信により、受光装置から、装置方向に関する情報として、回転本体の回転に伴って変化する受光位置を繰り返し受信するように構成される。第2の機器受信部は、機器通信部を介して、第2の無線通信により、携帯端末装置から画像方向を受信するように構成される。予想部は、第2の機器受信部により受信された画像方向に基づいて、回転本体の回転に伴う位置画像における受光位置の遷移を予想するように構成される。判定部は、予想部により予想された受光位置の遷移が、第1の機器受信部により受信された受光位置の遷移と異なる場合に、画像方向が装置方向と異なると判定するように構成される。第1の機器送信部は、第2の無線通信により、機器通信部を介して、判定部による判定結果を携帯端末装置へ送信するように構成される。
レーザー墨出し器は、携帯端末装置から受信した画像方向を用いて、回転本体の回転に伴う位置画像上の受光位置の遷移を予想する。画像方向が装置方向と一致する場合は、位置画像上の受光位置の遷移が、受光部における受光位置の遷移と一致する。よって、レーザー墨出し器は、予想した位置画像上の受光位置の遷移が、受光装置から受信した受光位置の遷移と異なる場合に、画像方向が装置方向と異なると判定できる。
レーザー墨出し器は、第3の機器受信部と、モータ駆動部と、を更に備えてもよい。第3の機器受信部は、機器通信部を介して、第2の無線通信により、携帯端末装置から回転本体の第1の方向又は第2の方向への回転を指令する回転指令を受信するように構成される。モータ駆動部は、第3の機器受信部により受信された回転指令に基づいて、モータを駆動するように構成される。予想部は、第2の機器受信部により受信された画像方向と、第3の機器受信部により受信された回転指令とに基づいて、位置画像における受光位置の遷移を予想するように構成されていてもよい。
レーザー墨出し器は、携帯端末装置から受信した画像方向と回転指令とから、回転本体の回転に伴う、位置画像上での受光位置の遷移を予測することができる。
レーザー墨出し器は、回転本体の回転方向を検出するように構成された回転方向センサを備えてもよい。予想部は、第2の機器受信部により受信された画像方向と、回転方向センサにより検出された回転方向とに基づいて、位置画像における受光位置の遷移を予想するように構成されていてもよい。
レーザー墨出し器は回転方向センサを備えることにより、回転本体の実際の回転方向を検出することができる。そして、レーザー墨出し器は、携帯端末装置から受信した画像方向と検出した回転方向とから、位置画像における受光位置遷移を予想することができる。すなわち、レーザー墨出し器は、ユーザがレーザー墨出し器に設けられた微調整つまみを操作して、レーザー光の受光位置を調整した場合でも、位置画像における受光位置の遷移を予想することができる。
レーザー墨出し器は、機器通信部と、機器受信部と、機器送信部と、を備えてもよい。機器通信部は、受光装置と第1の無線通信を実行するように構成され、且つ、携帯端末装置と第2の無線通信を実行するように構成される。機器受信部は、機器通信部を介して、第1の無線通信により、受光装置から方向信号を受信するように構成される。機器送信部は、機器通信部を介して、第2の無線通信により、機器受信部により受信された方向信号を携帯端末装置へ送信するように構成される。
レーザー墨出し器は、受光装置から方向信号を受信し、受信した方向信号を携帯端末装置へ送信する。したがって、携帯端末装置は、受光装置と直接通信することができなくても、レーザー墨出し器を介して、方向信号を受信することができる。ひいては、携帯端末装置は、受光装置と直接通信することができなくても、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に画像方向を回転させることができる。
本開示の更に別の1つの局面は、上記レーザー墨出し器と無線通信するように構成された受光装置であってもよい。受光装置は、装置通信機と、位置送信部と、を備えてもよい。装置通信機は、レーザー墨出し器と第1の無線通信を実行するように構成される。位置送信部は、装置通信機を介して、第1の無線通信により、受光部における受光位置をレーザー墨出し器へ送信するように構成される。
受光装置は、位置信号をレーザー墨出し器へ送信する。よって、レーザー墨出し器は、受光装置から受信した受光位置に基づいて、回転本体の回転に伴う受光部における実際の受光位置の遷移を取得することができる。
受光装置は、装置方向センサと、装置通信機と、方向送信部と、を備えてもよい。装置方向センサは、装置方向を検出するように構成される。装置通信機は、レーザー墨出し器と第1の無線通信を実行するように構成される。方向送信部は、装置通信機を介して、第1の無線通信により、装置方向センサにより検出された装置方向を示す方向信号を、レーザー墨出し器へ送信するように構成される。
受光装置は、装置方向センサを備えて装置方向を検出し、検出した装置方向を示す方向信号をレーザー墨出し器へ送信する。よって、レーザー墨出し器は、方向信号を取得することができる。ひいては、携帯端末装置は、レーザー墨出し器を介して方向信号を受信して、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に画像方向を回転させることができる。
本実施形態に係るレーザー墨出し器システムの概要を示す図である。 本実施形態に係るレーザー墨出し器システムの電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る受光位置調整処理の一部を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受光位置調整処理の別の一部を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受光位置調整処理の他の別の一部を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受光位置調整処理の他の別の一部を示すフローチャートである。 本実施形態に係る受光位置調整処理の残り部分を示すフローチャートである。 携帯端末装置の回転・追尾画面の第1の例である。 携帯端末装置の回転・追尾画面の第2の例である。 携帯端末装置の受光確認画面の第1の例である。 携帯端末装置の受光確認画面の第2の例である。 携帯端末装置の受光確認画面の第3の例である。 携帯端末装置の受光確認画面の第4の例である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
<1.全体構成>
<1-1.システム>
図1に示すように、本実施形態に係るレーザー墨出し器システム1は、レーザー墨出し器10と、携帯端末装置51と、受光装置60と、を備える。
レーザー墨出し器10は、対象物に対してレーザー光120による基準線を投射する。レーザー墨出し器システム1は、携帯端末装置51または受光装置60を用いることで、離れた位置からレーザー墨出し器10の回転、すなわちレーザー光120の位置を制御できるように構成されている。
<1-2.レーザー墨出し器>
まず、レーザー墨出し器10の構成の概略について、図1及び図2を参照して説明する。レーザー墨出し器10は、支持本体11と、回転本体12と、を備える。支持本体11は、複数の脚部14と、微調整つまみ15と、を備える。レーザー墨出し器10は、例えば3つの脚部14を備えている。支持本体11は、3つの脚部14によって、床101で支持される。なお、床101を含む、レーザー墨出し器10が設置される面を、以下、設置面と称する。
回転本体12は、支持本体11に対して中心軸L1を中心として回転するように構成されている。図1では、レーザー墨出し器10が、設置面に対して中心軸L1が垂直な状態で設置された状態を示している。
回転本体12は、中心軸L1を中心として軸線方向に延びる略円柱形状に形成されている。回転本体12は、外部へレーザー光を射出する4つの射出部、即ち、第1射出部5、第2射出部6、第3射出部7、及び第4射出部8を備える。回転本体12の上面には、ユーザインターフェース部30が設けられている。
第1,第2,第3,第4射出部5,6,7,8は、中心軸L1を中心とする周方向に沿って所定の間隔(例えば90度間隔)で設けられている。第1,第2,第3,第4射出部5,6,7,8は、それぞれ、レーザー発光部34を備える。レーザー発光部34は、レーザー光を生成する。レーザー発光部34は、種々の種類の発光素子を適用できる。例えば、レーザー発光部34は、半導体レーザーであってもよいし、ガスレーザー、固体レーザーであってもよい。その他の方式でレーザー光を生成する構成であってもよい。レーザー発光部34は、レーザー光を垂直方向に偏光させることにより、垂直方向基準線を示すレーザー光120を外部へ射出するように構成されている。すなわち、第1,第2,第3,第4射出部5,6,7,8は、垂直方向射出部に相当する。
なお、回転本体12は、垂直方向射出部のみならず、水平方向射出部を備えてもよい。水平方向射出部は、水平方向基準線を示す水平レーザー光を外部へ射出する。回転本体12は、水平レーザー光を射出する角度範囲に応じて、1個の水平方向射出部を備えてもよいし、複数の水平方向射出部を備えてもよい。例えば、1個の水平方向射出部を備える回転本体12は、所定角度範囲(例えば、約110°の角度領域)に対して水平レーザー光を射出し得る。また、複数(例えば、4個)の水平方向射出部を備える回転本体12は、複数の水平レーザー光がオーバーラップしつつ、360°の角度範囲(全周)にレーザー光を射出し得る。
図1は、レーザー光120が床101から壁面102に亘って照射されている状態を示している。このレーザー光120は、床101に設置されたレーザー墨出し器10の第1射出部5から射出されている。また、図1は、レーザー光120が地墨線130に沿うように照射されている状態を示している。レーザー墨出し器10は、中心軸L1と同軸且つ下方(すなわち設置面方向)に向けて下方レーザー光140を射出できる。地墨線130は、床101に描かれている。
レーザー墨出し器10には、機器通信部21が設けられている。図2に示すように、機器通信部21は、第1の機器通信機21aと第2の機器通信機21bとを備える。第1の機器通信機21aは、第1の通信方式に基づいた無線通信(以下、第1の無線通信と称する)を行う。第2の機器通信機21bは、第2の通信方式に基づいた無線通信(以下、第2の無線通信)を行う。第2の通信方式は、第1の通信方式と異なる。
第2の機器通信機21bは、携帯端末装置51との間で各種情報を送受信する。第1の機器通信機21aは、受光装置60から送信される信号を受信する。第2の通信方式は、近距離無線通信方式を含む。近距離無線通信方式は、例えば、Bluetooth規格に準拠した方式が挙げられる。Bluetoothは登録商標である。また、第1の通信方式は、例えば、赤外線通信規格に準拠した方式が挙げられる。本実施形態では、第2の通信方式として、Bluetooth方式を用い、第1の通信方式として、赤外線通信方式を用いている。
第1の機器通信機21aは、受光装置60から送信された赤外線を受信して光電変換することにより、赤外線から位置信号、遠隔操作信号又は自動追尾信号を抽出する。第1の機器通信機21aは、抽出した位置信号、遠隔操作信号又は自動追尾信号を支持本体11の内部へ伝送する。位置信号は、後述する受光装置60のレーザー受光窓88における中央位置、第1位置、第2位置のいずれかを示す。中央値は、第1位置と第2位置の間の位置である。また、遠隔操作信号は、ユーザの操作に応じて、レーザー墨出し器10に対して、停止、右回り、左回りの何れかを指令する。レーザー墨出し器10の回転本体12は、リモコンモード時に、遠隔操作信号に応じて回転又は停止する。自動追尾信号は、受光位置に応じて、レーザー墨出し器10に対して、停止、右回り、左回りのいずれかを指令する。レーザー墨出し器10の回転本体12は、自動追尾モード時に、自動追尾信号に応じて回転又は停止する。
なお、機器通信部21は、第2の機器通信機21bのみを備えていてもよい。この場合、第1の通信方式は、第2の通信方式と同じ通信規格に準拠し、第1の通信方式と異なる変調が適用される。
微調整つまみ15は、レーザー光120の受光位置を微調整するためのつまみであり、支持本体11に設けられている。ユーザは、受光位置を左へ少量移動させたいときに、微調整つまみ15を所定方向へ回す。これにより、回転本体12が左へ回転し、受光位置が左へ移動する。また、ユーザは、受光位置を右へ少量移動させたいときに、微調整つまみ15を所定方向と反対方向へ回す。これにより、回転本体12が右へ回転し、受光位置が右へ移動する。
<1-3.携帯端末装置>
次に、携帯端末装置51の構成の概略について、図1及び図2を参照して説明する。携帯端末装置51は、レーザー墨出し器10を無線通信により遠隔操作するリモコン機能、遠隔レーザー制御機能など、を備える。
リモコン機能は、ユーザの操作に応じて、レーザー墨出し器10を回転(詳しくは回転本体12を回転)させる機能である。したがって、ユーザは、携帯端末装置51を用いて、レーザー墨出し器を遠隔操作することができる。遠隔レーザー制御機能は、レーザー墨出し器10の第1,第2,第3,第4射出部5,6,7,8を制御する機能である。
携帯端末装置51は、端末通信機59を備える。端末通信機59は、第2の無線通信をレーザー墨出し器10の第2の機器通信機21bと行い、各種情報を送受信する。端末通信機59は、例えば、リモコンモード時に、遠隔操作信号を送信する。また、端末通信機59は、例えば、機器情報信号を受信する。機器情報信号は、レーザー墨出し器10に関する情報を表す信号に相当し、位置信号を含む。レーザー墨出し器10から携帯端末装置51へ送信される位置信号は、レーザー墨出し器10が受光装置60から受信した位置信号を、第2の無線通信のプロトコルに適合するように変換した信号に相当する。
<1-4.受光装置>
受光装置60は、リモコン機能、自動追尾機能、遠隔レーザー制御機能など、を備える。自動追尾機能は、受光装置60が、受光位置を中央位置に一致させるように、回転本体12を回転させるための自動追尾信号を生成して、レーザー墨出し器10へ送信する機能である。
受光装置60は、装置送信機67と、レーザー受光窓88と、を備える。装置送信機67は、第1の無線通信を、レーザー墨出し器10の第1の機器通信機21aと行い、位置信号、遠隔操作信号、回転指令信号などを送信する。
レーザー受光窓88は、矩形状を有し、レーザー墨出し器10からのレーザー光120を受光装置60の内部に入射させるように構成されている。レーザー受光窓88にレーザー光120が入射されると、受光装置60の内部に備えられるレーザー受光部65(図2参照)でレーザー光120が受光される。
レーザー受光部65は、矩形状に構成されており、第1受光素子65aと第2受光素子65bの2つの受光素子を備える。第1受光素子65a及び第2受光素子65bは、同種の受光素子であり、例えば、受光ダイオードなどである。第1受光素子65aは、センターラインCLを中心とした第1の側と第2の側のうちの第1の側に配置されている。第2受光素子65bは、第2の側に配置されている。センターラインCLは、レーザー受光窓88及びレーザー受光部65の水平方向の中央のラインに相当する。第1受光素子65aと第2受光素子65bは、センターラインCL上で互いに接している。
受光装置60は、センターラインCLが地墨線130に合うように設置面に設置される。第1の側の受光量が第2の側の受光量よりも多い場合は、レーザー光120が、中央よりも第1の側に寄っている。第1の側の受光量は、第1受光素子65aにより受光された光量に相当する。第2の側の受光量は、第2受光素子65bにより受光された光量に相当する。第1の側の受光量が第2の側の受光量と等しい場合は、レーザー光120が、中央に位置している、すなわち、レーザー光120が地墨線130と合っている。第1の側の光量が第2の側の受光量よりも少ない場合は、レーザー光120が、中央よりも第2の側に寄っている。
上述した位置信号は、レーザー受光窓88におけるレーザー光120の受光位置を示す位置信号である。レーザー光120が中央に位置している場合、位置信号は、中央位置を示す。レーザー光120が中央位置よりも第1の側に位置している場合、位置信号は第1の位置を示す。レーザー光120が中央位置よりも第2の側に位置している場合、位置信号は第2の位置を示す。
<2.電気的構成>
<2-1.レーザー墨出し器>
レーザー墨出し器システム1の電気的構成について、図2を用いて説明する。
レーザー墨出し器10は、機器制御部31と、機器操作部32と、レーザー駆動回路33と、レーザー発光部34と、モータ駆動回路35と、モータ36と、機器表示部37と、機器通信部21と、バッテリ41と、を備える。機器操作部32及び機器表示部37は、ユーザインターフェース部30に設けられている。
機器制御部31は、CPU31a、メモリ31b及びI/O等を備える。機器制御部31は、例えば、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)を用いて構成されている。機器制御部31は、CPU31aがメモリ31bに記憶されている各種プログラムを実行することにより、各機能を実現する。
機器操作部32は、ライン切替操作部、輝度切替操作部、無線通信操作部などを備える。
ライン切替操作部は、レーザー墨出し器10の点灯モードを切り替えるためのスイッチである。本実施形態では、点灯モードとして、点灯させる射出部の数が異なる複数種類の点灯モードが用意されている。例えば、ある点灯モードにおいては第1射出部5のみが点灯してもよいし、別のある点灯モードにおいては第2射出部6及び第4射出部8の2つが点灯してもよい。第1,第2,第3,第4射出部5,6,7,8が全て点灯する点灯モードがあってもよいし、点灯モードの数やその内容については適宜決めてもよい。レーザー墨出し器10は、ライン切替操作部が操作される度に、複数種類の点灯モードを予め決められた順に切り替える。
輝度切替操作部は、レーザー墨出し器10から射出されるレーザー光の明るさを切り替えるためのスイッチである。レーザー墨出し器10は、レーザー光の明るさを、例えば、エコモード、通常モード、高輝度モード、及び超高輝度モードの4種類のモードの何れかに設定できるように構成されている。
無線通信操作部は、第2の無線通信による携帯端末装置51との接続を行うためのスイッチであり、ユーザインターフェース部30に設けられている。第2の機器通信機21bは、無線通信操作部が操作されると、無線領域内に存在する携帯端末装置51との間で、第2の無線通信による通信経路が確立されるように構成されている。無線領域は、第2の機器通信機21bが無線通信可能な領域に相当する。
レーザー駆動回路33は、パルス駆動によりレーザー発光部34を発光させる。パルス駆動とは、レーザー光を連続的に発光させるのではなく間欠的に発光させる駆動方法である。レーザー駆動回路33は、レーザー発光部34を、一定周期で所定のデューティ比にて発光させる。パルス駆動の周期は適宜決めることができる。本実施形態では、残像効果によって間欠的に発光していることがユーザに視覚的に認識されない範囲(例えば0.2ミリ秒以下)の周期に設定されている。
モータ駆動回路35は、モータ36を駆動する回路である。モータ駆動回路35は、機器制御部31から出力された駆動信号に基づいて、モータ36に流れる駆動電流を制御する。モータ駆動回路35は、一例として、Hブリッジ回路でもよい。
モータ36は、例えば、DCブラシつきモータである。モータ36は、レーザー墨出し器10の回転本体12を回転するための駆動力を発生する。レーザー墨出し器10は、回転本体12の回転動作に加えて、それ以外の駆動力を発生するために、複数のモータを備えてもよい。なお、モータ36は、3相のブラシレスモータやステッピングモータでもよい。
機器表示部37は、レーザー墨出し器10の状態を表示するための表示部であり、ユーザインターフェース部30に設けられている。機器表示部37は、輝度表示部、無線通信表示部、バッテリ状態表示部を備える。輝度表示部は、レーザー光120の輝度状態を表示する。無線通信表示部は、携帯端末装置51との無線接続状態を表示する。バッテリ状態表示部は、バッテリ41の残容量を表示する。
バッテリ41は、レーザー墨出し器10に電力供給する電力源である。バッテリ41は、レーザー墨出し器10に離脱可能に装着されている。バッテリ41は、二次電池を備える。レーザー墨出し器10は、バッテリ41の残容量が低下した場合には、他のバッテリ41に交換することで、使用を継続できる。バッテリ41は、二次電池を備える構成に限られることはなく、一次電池を備えてもよい。
また、レーザー墨出し器10は、エンコーダ38を備えていてもよい。エンコーダ38は、回転本体12の回転位置を検出し、検出した回転位置を示すエンコーダ信号を機器制御部31へ出力する。エンコーダ信号の時系列から、回転本体12の回転方向を検出することができる。微調整つまみ15は、回転本体12を機械的に回転させる。そのため、レーザー墨出し器10がエンコーダ38を備えていない場合、機器制御部31は、ユーザが微調整つまみ15を用いて回転本体12が回転させたときに、回転本体12が右方向に回転しているのか左方向に回転しているのか認識できない。レーザー墨出し器10がエンコーダ38を備えている場合、機器制御部31は、ユーザが微調整つまみ15を用いて回転本体12を回転させたときに、回転本体12の回転方向を認識することができる。本実施形態では、エンコーダ38が本開示の回転方向センサの一例に相当する。
<2-2.携帯端末装置>
携帯端末装置51は、端末制御部53と、端末操作部54と、端末表示部57と、振動部56と、スピーカー58と、端末通信機59と、を備える。
端末制御部53は、CPU53a、メモリ53b及びI/O等を備える。端末制御部53は、例えば、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)を用いて構成されている。端末制御部53は、CPU53aがメモリ53bに記憶されている各種プログラムを実行することにより、各機能を実現する。本実施形態では、端末制御部53が、本開示の処理回路の一例に相当する。
CPU53aを、有形のコンピュータ可読媒体内にエンコードされたプログラムコードを実行するように構成してもよい。コンピュータ可読媒体は、携帯端末装置51を特定の方法で動作させるデータを与えることができる任意の媒体である。種々のコンピュータ可読媒体を用いて命令をCPU53aに与えて実行させてもよい。コンピュータ可読媒体の一般的な形式としては、例えば、磁気媒体、光媒体、物理媒体、メモリチップまたはカートリッジ、搬送波、またはコンピュータが読むことができる任意の他の媒体が挙げられる。コンピュータ可読媒体としては、限定することなく、揮発性媒体、不揮発性媒体及び伝送媒体であってもよい。揮発性及び不揮発性媒体を、情報(例えば、コンピュータ可読な命令、データ構造、プログラムモジュール、または以下で詳細に説明する他のデータ及び一般的な形式)を記憶するための任意の方法または技術で実施してもよい。伝送媒体としては、同軸ケーブル、銅ワイヤ及び/または光ファイバケーブル、並びに音波または光波(例えば電波及び赤外線データ通信の間に生じるもの)でもよい。有形のコンピュータ可読な記録媒体としては、例えば、以下が挙げられる。すなわち、集積回路(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは特定用途向けIC)、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、ホログラフィック記憶媒体、ソリッドステートデバイス、RAM、ROM、電気的消去可能プログラム読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶または他の磁気記憶装置、である。
端末操作部54は、タッチパネルを備える。タッチパネルは、ユーザが指などで直接触れることで、入力操作できるように構成されている。タッチパネルは、ユーザの入力操作に応じた信号を端末制御部53に送信する。
端末表示部57は、表示パネルを備える。表示パネルは、端末制御部53からの表示指令に応じた画像を表示する。表示パネルは、例えば、液晶パネル、有機ELパネルなどである。
端末操作部54及び端末表示部57は、タッチパネル付き液晶表示装置又はタッチパネル付き有機EL表示装置を用いて構成してもよい。
振動部56は、バイブレーターを備え、端末制御部53からの振動出力指令に応じて、振動を出力する。予め複数の振動パターンが設定されており、振動出力指令に応じて出力される振動パターンが選択される。
スピーカー58は、端末制御部53からの音出力指令に応じてブザー音を出力する。予め複数のブザー音のパターンが設定されており、音出力指令に応じて出力されるブザー音のパターンが選択される。また、スピーカー58は、端末制御部53からの音出力指令に応じて音声や音楽を出力する。
<2-3.受光装置>
受光装置60は、受光制御部61と、受光操作部64と、レーザー受光部65と、装置送信機67と、受光位置表示部71と、を備える。
受光制御部61は、CPU61a、メモリ61b及びI/O等を備える。受光制御部61は、例えば、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)を用いて構成されている。受光制御部61は、CPU61aがメモリ61bに記憶されている各種プログラムを実行することにより、各機能を実現する。
受光操作部64は、左回転スイッチ64aと、右回転スイッチ64bと、を備え、リモコンモード時に、ユーザにより使用される。左回転スイッチ64aは、レーザー墨出し器10の回転本体12を左回転させるための操作スイッチである。右回転スイッチ64bは、レーザー墨出し器10の回転本体12を右回転させるための操作スイッチである。すなわち、レーザー墨出し器システム1が携帯端末装置51を備えていない場合、ユーザは受光装置60の設置位置の近くで、受光操作部64を操作することにより、レーザー光120の受光位置を変えることができる。
レーザー受光部65は、レーザー光を受光すると、受光信号を受光制御部61に送信する。詳細には、レーザー受光部65は、レーザー受光窓88にレーザー光120が入射されると、受光信号を受光制御部61に送信する。
受光制御部61は、装置送信機67を介して、位置信号をレーザー墨出し器10へ送信する。また、受光制御部61は、自動追尾モード時に、装置送信機67を介して、受光位置を中央位置に一致させるように生成した自動追尾信号を、レーザー墨出し器10へ送信する。
受光位置表示部71は、第1位置表示部71aと、中央位置表示部71bと、第2位置表示部71cと、を備え、レーザー光120の受光位置を報知する。図1では、第1位置表示部71a、中央位置表示部71b、第2位置表示部71cは、レーザー墨出し器10から見て右側からこの順で水平方向に並んでいる。第1位置表示部71aは、LEDを含み、受光位置が第1の位置である場合に橙色に点灯し、受光位置が中央位置又は第2の位置である場合に消灯する。中央位置表示部71bは、LEDを含み、受光位置が中央位置である場合に緑色に点灯し、受光位置が第1の位置又は第2の位置である場合に消灯する。第2位置表示部71cは、LEDを含み、受光位置が第2の位置である場合に赤色に点灯し、受光位置が第1の位置又は中央位置である場合に消灯する。
また、受光装置60は、ジャイロセンサ68を備えていてもよい。ジャイロセンサ68は、受光装置60の向き(以下、装置方向)を検出し、検出した装置方向を示す方向信号を受光制御部61へ送信する。装置方向は、ユーザの視点における、レーザー受光部65において第1の位置の表示位置から第2の位置の表示位置へ向かう方向、すなわち、第1LED71aから第3LED71cへ向かう方向である。図1においては、ユーザから見て、装置方向は右から左へ向かう方向である。図1において、受光装置60を上下反対に設置した場合、ユーザから見て、装置方向は左から右へ向かう方向になる。受光制御部61は、装置送信機67を介して、装置方向を示す方向信号を、レーザー墨出し器10へ送信する。なお、本実施形態において、ジャイロセンサ68は、本開示の装置方向センサの一例に相当し、方向信号が本開示のセンサ情報の一例に相当する。
<2.処理>
次に、レーザー墨出し器システム1が実行する受光位置調整処理について、図3~7のフローチャートを参照して説明する。
まず、S100において、ユーザによりレーザー墨出し器10の電源がオンにされ、レーザー墨出し器10が起動する。
続いて、S110において、ユーザによりレーザー墨出し器10の無線通信操作部が押されて、無線通信がオンになり、携帯端末装置51との無線通信を開始する。
同時に、S10において、端末制御部53が、レーザー墨出し器10との第2の無線通信におけるペアリングを実行し、第2の無線通信を確立する。
一方、S200では、ユーザにより受光装置60の電源がオンにされ、受光装置60が起動する。
続いて、S210では、受光制御部61が、ジャイロセンサ68から装置方向を取得したか否か判定する。受光装置60がジャイロセンサ68を備え、受光制御部61がジャイロセンサ68から装置方向を取得している場合は、S220の処理へ進む。一方、受光制御部61が装置方向を取得していない場合は、S230の処理へ進む。
S220では、受光制御部61は、装置送信機67を介して、装置方向を示す方向信号を、レーザー墨出し器10へ送信して、S700の処理へ進む。
続いて、S120では、機器制御部31が、第1の機器通信機21aを介して、受光装置60から方向信号を受信したか否か判定する。受光装置60から方向信号を受信した場合は、S130の処理へ進む。S130では、第2の機器通信機21bを介して、携帯端末装置へ方向信号を送信し、S600の処理へ進む。携帯端末装置へ送信する方向信号は、受信した方向信号を、第2の無線通信のプロトコルに適合するように変換した信号に相当する。一方、受光装置60から方向信号を受信していない場合は、S140の処理へ進む。
続いて、S20では、端末制御部53が、端末通信機59を介して、レーザー墨出し器10から方向信号を受信したか否か判定する。レーザー墨出し器10から方向信号を受信した場合は、S500の処理へ進む。一方、レーザー墨出し器10から方向信号を受信していない場合は、S30の処理へ進む。
<2-1.画像方向の手動調整処理>
続いて、図4に示すS30~S60では、端末制御部53が、方向信号を受信していない場合における画像方向の手動調整処理を実行する。
まず、S30では、端末表示部57に表示されたホーム画面において、ユーザにより受光確認画面又は回転・追尾画面が選択され、端末制御部53が、画面選択信号を受信する。そして、端末制御部53は、画面選択信号が回転・追尾画面の選択を示している場合は、端末表示部57に回転・追尾画面を表示する。また、端末制御部53は、画面選択信号が受光確認画面の選択を示している場合は、端末表示部57に受光確認画面を表示する。
図8及び図9に、回転・追尾画面を示す。回転・追尾画面は、背景画像80と、位置画像81と、設置方向切替ボタン84と、レーザー墨出し器画像90と、右自動追尾ボタン91aと、左自動追尾ボタン91bと、右リモコンボタン92aと、左リモコンボタン92bと、回転速度選択部93と、ホームアイコン94と、取扱説明書アイコン95と、規約アイコン96と、を含む。
背景画像80は、端末表示部57の全体に表示される。位置画像81は、背景画像80の上部に重ねて表示される。位置画像81は、レーザー受光部65におけるレーザー光120の受光位置に対応して、第1の位置と中央位置と第2の位置との3つの位置に対する受光位置を相対的に示す。本実施形態では、位置画像81は、受光装置60のレーザー受光窓88部分の画像に相当する。位置画像81は、受光窓82と、第1位置表示部83aと、中央位置表示部83bと、第2位置表示部83cと、センターライン83dと、を含む。第1位置表示部83aと、中央位置表示部83bと、第2位置表示部83cとは、それぞれ長方形の枠を有する。
端末制御部53は、レーザー墨出し器10から受信した位置信号が第1の位置を示す場合、第1位置表示部83aの枠内を橙色にする。また、端末制御部53は、レーザー墨出し器10から受信した位置信号が中央位置を示す場合、中央位置表示部83bの枠内を緑色にする。端末制御部53は、レーザー墨出し器10から受信した位置信号が第2の位置を示す場合、第2位置表示部83cの枠内を赤色にする。
また、画像方向を、ユーザから見て、位置画像81における第1の位置から第2の位置へ向かう方向とする。すなわち、画像方向を、ユーザから見て、第1位置表示部83aから第2位置表示部83cへ向かう方向とする。
回転・追尾画面の初期画面では、背景画像80に対して位置画像81は予め設定された所定の向きに表示される。しかしながら、初期画面における画像方向が装置方向と一致しない場合がある。初期画面では、図8に示すように、画像方向が右から左へ向かう方向であるのに対して、装置方向が左から右へ向かう方向、すなわち図1において受光装置を上下逆に設置したときの方向になっていることがある。
この場合、レーザー受光部65において、受光位置がセンターラインCLよりも右側である場合、受光装置60から送信される位置信号は第2の位置を示す。そのため、位置画像81において、第2位置表示部83cが色付けされる。初期画面では、第2位置表示部83cはセンターライン83dよりも左側に表示されるため、ユーザは、受光位置が中央位置よりも左側にあると認識する。そのため、リモコンモード時あるいは微調整つまみ15を用いた微調整時に、ユーザは、回転本体12を左から右へ回転させるように操作する。その結果、受光位置は中央位置からさらに遠ざかってしまう。
すなわち、画像方向が装置方向と一致しない場合、ユーザは、位置画像81を見て直感的にレーザー光120の受光位置を調整することが難しい。また、受光装置60がジャイロセンサ68を備えていない場合、レーザー墨出し器10又は携帯端末装置51は、装置方向を認識することができない。ひいては、レーザー墨出し器10又は携帯端末装置51は、画像方向が装置方向と一致しているかどうか判定できない。
そこで、ユーザが画像方向と装置方向とが一致しているか判定し、一致していない場合には、設置方向切替ボタン84を操作して、画像方向が装置方向と一致するように、位置画像81を回転させる。すなわち、ユーザが、手動操作により、画像方向を装置方向と一致させる。
設置方向切替ボタン84は、位置画像81の右部分に重ねて表示される。ユーザが設置方向切替ボタン84を押すことにより、位置画像81は90°又は180°回転して表示される。図10は、図9に示す位置画像81を180°回転して表示した画面を示す。例えば、レーザー墨出し器10が、垂直方向のレーザー光のみを射出する場合、設置方向切替ボタン84が押される都度、位置画像81を180°回転させる。また、レーザー墨出し器10が、垂直方向のレーザー光と水平方向のレーザー光を射出する場合、設置方向切替ボタン84が押される都度、位置画像81を90°回転させる。ユーザは、画像方向が装置方向と一致するまで、設置方向切替ボタン84を繰り返し押せばよい。
レーザー墨出し器画像90は、背景画像80の中央部分に重ねて表示される。右自動追尾ボタン91aは、レーザー墨出し器画像90に対して右側の上部に表示される。左自動追尾ボタン91bは、レーザー墨出し器画像90に対して左側の上部に表示される。右リモコンボタン92aは、レーザー墨出し器画像90に対して右側の下部に表示される。左リモコンボタン92bは、レーザー墨出し器画像90に対して左側の下部に表示される。
右自動追尾ボタン91a及び左自動追尾ボタン91bは、ユーザが自動追尾モードを選択する場合に押される。ユーザが、右自動追尾ボタン91a又は左自動追尾ボタン91bを押すことにより、自動的にレーザー光120の受光位置が中央位置に合せられる。なお、ユーザは、レーザー光120がセンターラインCLよりも左側にずれている場合は、右自動追尾ボタン91aを選択すればよい。また、ユーザは、レーザー光120がセンターラインCLよりも右側にずれている場合は、左自動追尾ボタン91bを選択すればよい。
右リモコンボタン92a及び左リモコンボタン92bは、ユーザがリモコンモードを選択する場合に押される。ユーザが右リモコンボタン92aを押すことにより、端末通信機59を介して、回転本体12を右から左へ回転させる回転指令がレーザー墨出し器10へ送信される。また、ユーザが左リモコンボタン92bを押すことにより、端末通信機59を介して、回転本体12を左から右へ回転させる回転指令がレーザー墨出し器10へ送信される。
回転速度選択部93は、レーザー墨出し器画像90の下側において、背景画像80に重ねて表示される。回転速度選択部93は、連続回転用の速度1~速度4の4段階の速度を選択するための選択部と、一定角度回転(すなわちコマ送り)用の1つの速度を選択するための選択部と、を含む。
ホームアイコン94と取扱説明書アイコン95と規約アイコン96は、背景画像80の下部に重ねて表示される。ホームアイコン94は、端末表示部57にホーム画面を表示させるための選択部である。取扱説明書アイコン95は、端末表示部57に、レーザー墨出し器システム1の取扱説明書を表示させるための選択部である。規約アイコン96は、端末表示部57に、アプリケーションの規約を表示させるための選択部である。
また、図10~図13に、受光確認画面を示す。受光確認画面は、背景画像80と、位置画像81と、バイブレーションボタン85と、サウンドボタン86と、ホームアイコン94と、取扱説明書アイコン95と、規約アイコン96と、を備える。図10~図13は、位置画像81を90°ずつ回転させた図である。
バイブレーションボタン85は、ユーザが、振動部56からの振動によって受光位置を報知させる場合に押される。端末制御部53は、受光位置に応じて異なるパターンの振動を振動部56から出力させる。
サウンドボタン86は、ユーザが、スピーカー58からのブザー音によって受光位置を報知させる場合に押される。端末制御部53は、受光位置に応じて異なるパターンのブザー音をスピーカー58から出力させる。
図4に戻って、S40では、端末制御部53は、ユーザにより設置方向切替ボタン84が押されたか否か判定する。すなわち、端末制御部53は、設置方向切替ボタン84が押されたことに応じて出力された切替信号を取得したか否か判定する。設置方向切替ボタン84が押されたと判定した場合は、S50の処理へ進む。本実施形態では、切替信号が、本開示の関連信号の一例に相当する。
S50では、端末制御部53は、背景画像80に対して、位置画像81を90°又は180°回転させて表示し、S40の処理へ戻る。
S40において、設置方向切替ボタン84が押されていないと判定した場合は、S60の処理へ進む。S60では、端末制御部53は、センター合わせを実行する。同時に、S140では、機器制御部31が、センター合わせを実行し、S230では、受光制御部61が、センター合わせを実行する。
具体的には、受光装置60からレーザー墨出し器10を介して携帯端末装置51へ位置信号を送信する。端末制御部53は、受信した位置信号を位置画像81上で報知する。ユーザが、位置画像81を確認して、右リモコンボタン92a又は左リモコンボタン92bを操作して、携帯端末装置51からレーザー墨出し器10へ、右回り又は左回りの回転指令を送信する。機器制御部31は、受信した回転指令に応じたモータ制御指令をモータ駆動回路35へ出力して、回転本体12を回転させる。この手順を、受光位置が中央位置に一致するまで繰り返す。
続いて、S300において、端末制御部53、機器制御部31、及び受光制御部61は、アラーム処理を実行する。アラーム処理は、センター合わせと同時に実行する。本実施形態では、アラーム処理として、第1の実施例と第2の実施例とを示す。
<2-1-1.アラーム処理の第1の実施例>
まず、アラーム処理の第1の実施例について、図5を参照して説明する。第1の実施例は、ユーザがリモコンモードでレーザー墨出し器10の回転操作を実行する場合の例に相当する。
S310では、端末制御部53が、端末通信機59を介して、右回り又は左回りの回転指令と画像方向とを、レーザー墨出し器10へ送信する。端末制御部53は、ユーザによる右リモコンボタン92a又は左リモコンボタン92bの操作に応じて、右回り又は左回りの回転指令を生成する。
続いて、S320では、機器制御部31が、第2の機器通信機21bを介して、右回り又は左回りの回転指令と画像方向とを受信する。
続いて、S321では、機器制御部31が、受信した右回り又は左回りの回転指令と画像方向とから、位置画像81における第1の受光パターンを予想する。第1の受光パターンは、回転本体12が回転した場合における、位置画像81上での受光位置の遷移(詳しくは、受光位置を表示する位置の遷移)に相当する。例えば、画像方向が右から左へ向かう方向で、且つ、回転指令が右回りの場合、受光位置は第1の位置→中央位置→第2の位置のように遷移する。また、画像方向が左から右へ向かう方向で、且つ、回転指令が右回りの場合、受光位置は第2の位置→中央位置→第1の位置のように遷移する。
続いて、S322では、機器制御部31は、受信した右回り又は左回りの回転指令に応じたモータ制御信号を生成し、生成したモータ制御信号をモータ駆動回路35へ出力する。これにより、右回り又は左回りの回転指令に応じた方向へ、回転本体12が回転し、レーザー受光部65における受光位置が移動する。
一方、S330では、レーザー受光窓88は、第1の位置、中央位置、及び第2の位置の何れかの位置で、レーザー光を受光する。
続いて、S331では、受光制御部61は、装置送信機67を介して、レーザー受光窓88における受光位置に応じた位置信号をレーザー墨出し器10へ、送信する。受光制御部61は、受光位置が中央位置と一致するまで、位置信号を繰り返しレーザー墨出し器10へ送信し、受光位置が中央位置と一致した場合に、本処理を終了する。
続いて、S323では、機器制御部31が、第1の機器通信機21aを介して、受光装置60から位置信号を繰り返し受信する。
続いて、機器制御部31は、繰り返し受信した位置信号に基づいて、第2の受光パターンを認識する。第2の受光パターンは、レーザー受光窓88における実際の受光位置の遷移に相当する。例えば、装置方向が右から左へ向かう方向で、且つ、回転指令が右回りの場合、受光位置は第1の位置→中央位置→第2の位置のように遷移する。また、装置方向が左から右へ向かう方向で、且つ、回転指令が右回りの場合、受光位置は第2の位置→中央位置→第1の位置のように遷移する。
続いて、S325において、機器制御部31は、第1の受光パターンが第2の受光パターンと一致するか否か判定する。画像方向が装置方向と一致する場合、第1の受光パターンは第2の受光パターンと一致する。画像方向が装置方向と一致しない場合、第1の受光パターンは第2の受光パターンと一致しない。
S325において、第1の受光パターンが第2の受光パターンと一致すると判定した場合は本処理を終了する。S325において、第1の受光パターンが第2の受光パターンと一致しないと判定した場合は、S326の処理へ進む。
S326では、機器制御部31は、第2の機器通信機21bを介して、方向不一致の判定結果を携帯端末装置51へ送信し、本処理を終了する。
続いて、S311では、端末制御部53は、端末通信機59を介して、レーザー墨出し器10から方向不一致の判定結果を受信したか否か判定する。方向不一致の判定結果を受信していないと判定した場合は、本処理を終了する。方向部一致の判定結果を受信したと判定した場合は、S312の処理へ進む。
S312では、端末制御部53は、方向不一致を報知する。すなわち、端末制御部53は、ユーザに警報を報知して、画像方向を装置方向と一致させるように促す。これにより、ユーザが、画像方向が装置方向と一致していないことに気付かず、リモコンモードで回転本体12を回転させている場合に、方向の不一致を認識することができる。
具体的には、端末制御部53は、回転・追尾画面又は受光確認画面に、「受光装置方向不一致」の文字をポップアップ表示させる。なお、端末制御部53は、振動部56からの振動出力や、スピーカー58からのブザー音の出力により、方向の不一致を報知してもよい。
<2-1-2.アラーム処理の第2の実施例>
次に、アラーム処理の第2の実施例について、図6を参照して説明する。第2の実施例は、レーザー墨出し器10がエンコーダ38を備え、ユーザが微調整つまみ15を用いてレーザー墨出し器10の回転操作をする例に相当する。
まず、S340では、端末制御部53が、端末通信機59を介して、レーザー墨出し器10へ送信する。
続いて、S350では、機器制御部31が、第2の機器通信機21bを介して、画像方向を受信する。
ここで、ユーザは、微調整つまみ15を回して、回転本体12の位置を微調整する。すなわち、ユーザは、回転本体12を右回り又は左回りに微小量回転させる。
続いて、S351では、機器制御部31は、エンコーダ38からエンコーダ信号を繰り返し取得する。
続いて、S352では、機器制御部31は、取得したエンコーダ信号の時系列から、回転本体12の回転方向を検出する。
続いて、S353では、機器制御部31は、受信した画像方向と、検出した回転方向とから、第1の受光パターンを予想する。
一方、S360及びS361では、受光制御部61が、S330及びS331と同様の処理を実行する。
続いて、S354~S357では、機器制御部31が、S323~S326と同様の処理を実行する。
続いて、S341及びS342では、端末制御部53が、S311及びS312と同様の処理を実行する。
<2-2.画像方向の自動調整処理>
また、図7に示すS500~S530では、端末制御部53が、方向信号を受信している場合における画像方向の自動調整処理を実行する。
まず、S500では、端末表示部57に表示されたホーム画面において、ユーザにより受光確認画面又は回転・追尾画面が選択され、端末制御部53が、画面選択信号を受信する。そして、端末制御部53は、画面選択信号が回転・追尾画面の選択を示している場合は、端末表示部57に回転・追尾画面を表示する。また、端末制御部53は、画面選択信号が受光確認画面の選択を示している場合は、端末表示部57に受光確認画面を表示する。
続いて、S510では、端末制御部53が、画像方向が受信した方向信号が示す装置方向と一致するか否か判定する。画像方向が装置方向と一致する場合は、S530の処理へ進む。一方、画像方向が装置方向と一致しない場合は、S520の処理へ進む。
S520では、端末制御部53が、画像方向を装置方向に一致させるように、位置画像81の表示方向を自動的に切り替える。よって、端末制御部53は、方向信号を受信した場合は、回転・追尾画面及び受光確認画面において、設置方向切替ボタン84を表示しなくてもよい。
続いて、S530、S600、及びS700では、S60、S140及びS230と同様に、端末制御部53、機器制御部31及び受光制御部61が、センター合わせを実行し、本処理を終了する。ここでは、端末制御部53が、位置画像81の表示方向を自動的に切り替えるため、アラーム処理は実行しない。
<3.効果>
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)端末表示部57の背景画像80に対して所定の向きに位置画像81を表示される。そして、携帯端末装置51は、切替信号を取得した場合、又は、画像方向と異なる装置方向を示す方向信号を取得した場合に、画像方向が装置方向とが一致するように、背景画像80に対して位置画像81を回転させる。よって、レーザー光120の受光位置が変化した場合に、位置画像81上における受光位置の移動方向が、レーザー受光部65における受光位置の移動方向と一致する。したがって、ユーザは、端末表示部57を見てレーザー受光部65における受光位置の移動方向を認識できるため、携帯端末装置51を用いて受光位置を容易に調整することができる。
(2)携帯端末装置51が方向信号を受信していない場合には、端末表示部57に設置方向切替ボタン84が表示される。ユーザは、位置画像81上における受光位置の移動方向が、レーザー受光部65における受光位置の移動方向と異なると判断した場合に、設置方向切替ボタン84を操作することにより、画像方向を装置方向に一致させることができる。
(3)携帯端末装置51が、第2の無線通信により方向信号を受信する場合、画像方向が装置方向と異なることに応じて、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に位置画像81を回転させることができる。
(4)携帯端末装置51は、レーザー墨出し器10から、方向不一致の判定結果を受信した場合に、ユーザに位置画像81の回転を促すために警報を報知する。これにより、ユーザは、画像方向が装置方向と異なることを認識し、設置方向切替ボタン84を操作して、画像方向を装置方向と一致させることができる。
(5)レーザー墨出し器10は、携帯端末装置51から受信した画像方向を用いて、回転本体12の回転に伴う位置画像81上の受光位置の遷移を予想する。画像方向が装置方向と一致する場合は、位置画像81上の受光位置の遷移が、レーザー受光窓88における受光位置の遷移と一致する。よって、レーザー墨出し器10は、予想した位置画像81上の受光位置の遷移が、受光装置60から受信した受光位置の遷移と異なる場合に、画像方向が装置方向と異なると判定できる。
(6)レーザー墨出し器は、携帯端末装置51から受信した画像方向と右回り又は左回りの回転指令とから、回転本体12の回転に伴う、位置画像81上での受光位置遷移を予測することができる。
(7)レーザー墨出し器10は、エンコーダ38を備えている場合、回転本体12の実際の回転方向を検出することができる。そして、レーザー墨出し器10は、携帯端末装置51から受信した画像方向と検出した回転方向とから、位置画像81上での受光位置遷移を予想することができる。すなわち、レーザー墨出し器10は、ユーザが微調整つまみ15を操作して受光位置を調整した場合でも、位置画像81上での受光位置の遷移を予想することができる。
(8)レーザー墨出し器10は、受光装置60から方向信号を受信し、受信した方向信号を携帯端末装置51へ送信する。したがって、携帯端末装置51は、受光装置60と直接通信することができなくても、レーザー墨出し器10を介して、方向信号を受信することができる。ひいては、携帯端末装置51は、受光装置60と直接通信することができなくても、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に画像方向を回転させることができる。
(9)受光装置60は、位置信号をレーザー墨出し器10へ送信する。よって、レーザー墨出し器10は、受光装置から受信した位置信号に基づいて、回転本体12の回転に伴うレーザー受光部65における受光位置の遷移を取得することができる。
(10)受光装置60は、ジャイロセンサ68を備えている場合、検出した装置方向を示す方向信号をレーザー墨出し器10へ送信する。よって、レーザー墨出し器10は、方向信号を取得することができる。ひいては、携帯端末装置51は、レーザー墨出し器10を介して方向信号を受信して、画像方向が装置方向と一致するように、ユーザの操作なしで自動的に画像方向を回転させることができる。
(他の実施形態)
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(a)上記実施形態では、端末制御部53は、ジャイロセンサ68を備えている受光装置60、ジャイロセンサ68を備えていない受光装置60のどちらにも対応するプログラムを実行したが、本開示はこれに限定されるものではない。レーザー墨出し器システム1に含まれる受光装置60がジャイロセンサ68を備えていないことが予め確定している場合は、端末制御部53にインストールされるプログラムは、S20、S500~S530の処理を実行しないプログラムであってもよい。すなわち、端末制御部53にインストールされるプログラムは、S10の処理の後、S30~S60及びS300の処理を実行するプログラムであってもよい。また、受光装置60がジャイロセンサ68を備えていることが予め確定している場合は、端末制御部53にインストールされるプログラムは、S20、S30~S60及びS300の処理を実行しないプログラムであってもよい。すなわち、端末制御部53にインストールされるプログラムは、S10の処理の後、S500~S530の処理を実行するプログラムであってもよい。
(b)上記実施形態では、端末制御部53は、レーザー墨出し器10から方向不一致の判定結果を受信した場合に、S312及びS342において、方向不一致のポップアップを表示して、ユーザに位置画像81の回転を促したが、本開示はこれに限定されるものではない。端末制御部53は、レーザー墨出し器10から方向不一致の判定結果を受信した場合に、画像方向が装置方向と一致するように、位置画像81を自動的に回転させてもよい。
(c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
1…レーザー墨出し器システム、10…レーザー墨出し器、11…支持本体、12…回転本体、21…機器通信部、21a…第1の機器通信機、21b…第2の機器通信機、31…機器制御部、31a,53a,61a…CPU、31b,53b,61b…メモリ、33…レーザー駆動回路、34…レーザー発光部、35…モータ駆動回路、36…モータ、38…エンコーダ、51…携帯端末装置、53…端末制御部、54…端末操作部、56…振動部、57…端末表示部、58…スピーカー、59…端末通信機、60…受光装置、61…受光制御部、65…レーザー受光部、65a…第1受光素子、65b…第2受光素子、67…装置送信機、68…ジャイロセンサ、71…受光位置表示部、71a,83a…第1位置表示部、71b,83b…中央位置表示部、71c,83c…第2位置表示部、80…背景画像、81…位置画像、82…受光部、83d,CL…センターライン、84…設置方向切替ボタン、88…レーザー受光窓、90…レーザー墨出し器画像、91a…右自動追尾ボタン、91b…左自動追尾ボタン、92a…右リモコンボタン、92b…左リモコンボタン。

Claims (11)

  1. 携帯端末装置が備える処理回路に、
    前記携帯端末装置が備える端末画面の背景画像に対して所定の向きに、受光装置の受光部におけるレーザー光の受光位置に対応した位置画像を表示することであって、前記受光部は、レーザー墨出し器から射出された前記レーザー光を受光するように構成されており、前記受光位置は、第1の位置と、第2の位置と、前記第1の位置と前記第2の位置との間にある中央位置との3つの位置の何れかに相当し、前記位置画像は、前記3つの位置に対する前記受光位置を相対的に示す、位置画像を表示することと、
    前記位置画像の向きに関連する関連信号の入力に応じて、前記関連信号を取得することと、
    前記関連信号を取得した場合に、前記位置画像における前記第1の位置から前記第2の位置への方向である画像方向が、前記受光部における前記第1の位置から前記第2の位置への方向である装置方向と一致するように、前記背景画像に対して前記位置画像を回転させることと、
    を実行させるプログラム。
  2. 前記処理回路に、
    前記端末画面に、前記位置画像を回転させるための画像ボタンを表示することを、更に実行させ、
    前記関連信号を取得することは、ユーザが前記画像ボタンに対して操作したことに応じて、前記関連信号を取得することを含む、
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記処理回路に、
    前記携帯端末装置が備える端末通信機を介して、前記装置方向を示す方向信号を受信することを、更に実行させ、
    前記関連信号を取得することは、前記画像方向と異なる前記装置方向を示す前記方向信号を取得することを含む、
    請求項1又は2に記載のプログラム。
  4. 前記処理回路に、
    前記携帯端末装置が備える端末通信機を介して、前記装置方向を検出するように構成された装置方向センサを前記受光装置が備えているか否かを示すセンサ情報を受信することを、更に実行させ、
    前記センサ情報が前記装置方向センサを備えていないことを示す場合には、
    前記端末画面に、前記位置画像を回転させるための画像ボタンを表示することを、更に実行させ、
    前記関連信号を取得することは、ユーザが前記画像ボタンに対して操作したことに応じて、前記関連信号を取得することを含み、
    前記センサ情報が前記装置方向センサを備えていることを示す場合には、
    前記携帯端末装置が備える前記端末通信機を介して、前記装置方向を示す方向信号を受信することを、更に実行させ、
    前記関連信号を取得することは、前記画像方向と異なる前記装置方向を示す前記方向信号を取得することを含む、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のプログラム。
  5. 前記レーザー墨出し器は、前記画像方向と前記装置方向に関する情報とを取得し、且つ、前記画像方向と前記装置方向とが異なるか否か判定するように構成されており、
    前記処理回路に、
    前記携帯端末装置が備える端末通信機を介して、前記画像方向を前記レーザー墨出し器へ送信することと、
    前記端末通信機を介して、前記レーザー墨出し器から、前記画像方向と前記装置方向とが異なるか否かを判定した判定結果を受信することと、
    受信した前記判定結果が、前記画像方向と前記装置方向とが異なることを示す場合に、警報を報知することと、を更に実行させる、
    請求項2又は4に記載のプログラム。
  6. 請求項5に記載のプログラムを実行する前記携帯端末装置と無線通信するように構成された前記レーザー墨出し器であって、
    支持本体と、
    前記支持本体の上側において前記支持本体に対して回転可能に載置された回転本体と、
    前記回転本体を第1の方向又は第2の方向へ回転させるように構成されたモータであって、前記第1の方向は、前記第1の位置から前記第2の位置へ向かう方向であり、前記第2の方向は、前記第2の位置から前記第1の位置へ向かう方向である、モータと、
    前記回転本体に設けられ、前記レーザー光を射出するように構成されたレーザー射出部と、
    前記受光装置と第1の無線通信を実行するように構成され、且つ前記携帯端末装置と第2の無線通信を実行するように構成された機器通信部と、
    前記機器通信部を介して、前記第1の無線通信により、前記受光装置から、前記装置方向に関する情報として、前記回転本体の回転に伴って変化する前記受光位置を繰り返し受信するように構成された第1の機器受信部と、
    前記機器通信部を介して、前記第2の無線通信により、前記携帯端末装置から前記画像方向を受信するように構成された第2の機器受信部と、
    前記第2の機器受信部により受信された前記画像方向に基づいて、前記回転本体の回転に伴う前記位置画像における前記受光位置の遷移を予想するように構成された予想部と、
    前記予想部により予想された前記受光位置の遷移が、前記第1の機器受信部により受信された前記受光位置の遷移と異なる場合に、前記画像方向が前記装置方向と異なると判定するように構成された判定部と、
    前記機器通信部を介して、前記第2の無線通信により、前記判定部による判定結果を前記携帯端末装置へ送信するように構成された第1の機器送信部と、を備える、
    レーザー墨出し器。
  7. 前記機器通信部を介して、前記第2の無線通信により、前記携帯端末装置から前記回転本体の前記第1の方向又は前記第2の方向への回転を指令する回転指令を受信するように構成された第3の機器受信部と、
    前記第3の機器受信部により受信された前記回転指令に基づいて、前記モータを駆動するように構成されたモータ駆動部と、を更に備え、
    前記予想部は、前記第2の機器受信部により受信された前記画像方向と、前記第3の機器受信部により受信された前記回転指令とに基づいて、前記位置画像における前記受光位置の遷移を予想するように構成されている、
    請求項6に記載のレーザー墨出し器。
  8. 前記回転本体の回転方向を検出するように構成された回転方向センサを備え、
    前記予想部は、前記第2の機器受信部により受信された前記画像方向と、前記回転方向センサにより検出された前記回転方向とに基づいて、前記位置画像における前記受光位置の遷移を予想するように構成されている、
    請求項6に記載のレーザー墨出し器。
  9. 請求項3又は4に記載のプログラムを実行する前記携帯端末装置と無線通信するように構成されたレーザー墨出し器であって、
    前記受光装置と第1の無線通信を実行するように構成され、且つ、前記携帯端末装置と第2の無線通信を実行するように構成された機器通信部と、
    前記機器通信部を介して、前記第1の無線通信により、前記受光装置から前記方向信号を受信するように構成された機器受信部と、
    前記機器通信部を介して、前記第2の無線通信により、前記機器受信部により受信された前記方向信号を前記携帯端末装置へ送信するように構成された機器送信部と、を備える、
    レーザー墨出し器。
  10. 請求項6~8のいずれか1項に記載の前記レーザー墨出し器と無線通信するように構成された受光装置であって、
    前記レーザー墨出し器と前記第1の無線通信を実行するように構成された装置通信機と、
    前記装置通信機を介して、前記第1の無線通信により、前記受光部における前記受光位置を前記レーザー墨出し器へ送信するように構成された位置送信部と、を備える、
    受光装置。
  11. 請求項9に記載の前記レーザー墨出し器と無線通信するように構成された受光装置であって、
    前記装置方向を検出するように構成された装置方向センサと、
    前記レーザー墨出し器と前記第1の無線通信を実行するように構成された装置通信機と、
    前記装置通信機を介して、前記第1の無線通信により、前記装置方向センサにより検出された前記装置方向を示す前記方向信号を、前記レーザー墨出し器へ送信するように構成された方向送信部と、を備える、
    受光装置。
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