JP2022117327A - 振動アクチュエータ及び振動提示装置 - Google Patents

振動アクチュエータ及び振動提示装置 Download PDF

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Tomoya Ishitani
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Junichi Hashino
壮一 佐藤
Soichi Sato
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Abstract

【課題】長寿命化及び静音化を図ること。【解決手段】振動アクチュエータは、押圧操作を受けた振動提示部に振動を付与する可動部と、前記押圧操作に応じて前記可動部の前記振動を発生させる振動発生部と、ベース部と、前記ベース部に対して前記可動部を接離方向で振動自在に支持する弾性支持部と、を有し、前記可動部は、前記振動提示部に固定可能な提示部側固定部と、前記弾性支持部に固定される支持部側固定部との間に設けられ、前記押圧操作による歪みを荷重として検出する荷重検出部と、前記荷重検出部よりも前記提示部側固定部側に設けられ、前記可動部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に、緩衝部材を介して前記ベース部の被係合部に係合して、前記可動部の移動を規制する移動規制部と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、押圧操作に応じて振動を付与する振動アクチュエータ及びこれを備える振動提示装置に関する。
従来、感知パネルであるタッチパネルに表示された表示画面に接触した操作者の指腹等に対し、接触操作感(接触して操作する感覚)として、振動アクチュエータにより振動を付与する構成が知られている(特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、タッチパネルの裏面に、振動伝達部を介して振動アクチュエータが取り付けられた携帯端末装置が開示されている。この装置の振動アクチュエータは、振動伝達部に固定されるハウジング内に、可動子が、タッチパネルに対して垂直に配置されたガイドシャフトに沿って往復移動可能に配置されている。振動アクチュエータでは、タッチパネルへの操作に対応して可動子をハウジングに衝突させることで、衝突音が発生する可能性はあるものの、振動伝達部を介してタッチパネルに接触する指腹に振動を付与している。
特開2015-070729号公報
ところで、押圧操作に応じて振動提示を行う振動提示装置では、操作機器の用途や使用状況に応じた振動として強い振動や外部からの強い衝撃が続く場合がある。一方、振動提示装置は、画面への押圧操作の検出を必要とすることが知られており、振動提示装置に強い衝撃が続く場合、衝突音が頻発するほか、センサに過剰な応力がかかり、不具合が発生し、短期間で修理、交換等のメンテナンスが必要となる可能性がある。
本発明の目的は、耐衝撃性改善及び静音化を図ることができる振動アクチュエータ及び振動提示装置を提供することである。
本発明の振動アクチュエータは、
押圧操作を受けた振動提示部に振動を付与する可動部と、
前記押圧操作に応じて前記可動部の前記振動を発生させる振動発生部と、
ベース部と、
前記ベース部に対して前記可動部を接離方向で振動自在に支持する弾性支持部と、
を有し、
前記可動部は、
前記振動提示部に固定可能な提示部側固定部と、前記弾性支持部に固定される支持部側固定部との間に設けられ、前記押圧操作による歪みを荷重として検出する荷重検出部と、
前記荷重検出部よりも前記提示部側固定部側に設けられ、前記可動部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に、緩衝部材を介して前記ベース部の被係合部に係合して、前記可動部の移動を規制する移動規制部と、
を有する、構成を採る。
本発明の振動提示装置は、
上記の振動アクチュエータと、
上記の振動提示部としてのタッチパネルと、
を有する、構成を採る。
本発明によれば、耐衝撃性改善及び静音化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを有する振動提示装置の斜視図である。 同振動アクチュエータの正面図である。 同振動アクチュエータの正面側斜視図である。 同振動アクチュエータにおいてアクチュエータ本体と荷重検出部とを示す斜視図である。 同振動アクチュエータの分解斜視図である。 図5に示す振動アクチュエータのコイル組立体の分解図である。 同振動アクチュエータのアクチュエータ本体の正面側斜視図である。 図7のB-B線矢視断面図である。 歪み検出体の配線を示す図である。 同振動アクチュエータの移動規制部を示す部分拡大正面図である。 図10においてC方向から見た移動規制部を示す部分右側面図である。 図10においてC方向から見た移動規制部の変形例1を示す図である。 図10においてC方向から見た移動規制部の変形例2を示す図である。 同アクチュエータ本体の磁気回路構成を示す図である。 同アクチュエータ本体の動作の説明に供する図である。 同アクチュエータ本体の制御部の説明に供する図である。 振動提示装置の制御系を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成の変形例1を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成の変形例2を示す部分断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。後述する図においても共通の直交座標系(X,Y,Z)で示している。以下において、振動アクチュエータ10を有する振動提示装置1の幅、高さ、奥行きは、それぞれ、X方向、Y方向、Z方向の長さであり、振動アクチュエータ10の幅、高さ、奥行きもそれぞれ対応して、X方向、Y方向、Z方向の長さとする。また、Z方向プラス側は、操作者に振動フィードバックを付与する方向であり、「正面側」(又は「上側」)とし、Z方向マイナス側は、操作者が操作する際に押圧する方向であり、「背面側」(又は「下側」)として説明する。なお、振動アクチュエータ10を構成する各部品において、「正面側」(又は「上側」)にある面を「表面」(又は「上面」)とし、「背面側」(又は「下側」)にある面を「裏面」(又は「下面」)として説明する。
<振動アクチュエータ10を有する振動提示装置1の基本構成>
図1に示す振動提示装置1は、振動アクチュエータ10、及び、操作者が接触操作する振動提示部としての操作機器(本実施の形態ではタッチパネル2)を有する。振動提示装置1は、操作機器を介して、操作機器の用途や使用状況に応じて操作機器を接触して操作する操作者に接触操作感(「触感」「力覚」ともいう)を付与する触覚提示装置である。
本実施の形態では、操作機器は、画面を表示し、画面に接触することにより操作されるタッチパネル2としている。タッチパネル2は、静電容量式、抵抗膜式、又は光学式等のタッチパネルである。なお、タッチパネル2は、操作者の接触位置を検知し、制御部(例えば、図17に示すマイコン220等を含む)により制御される。本実施の形態では、タッチパネル2は、静電容量式のタッチパネルである。この制御部は、図示しないタッチパネル制御部を介してユーザのタッチ位置の情報を得ることができる。また、タッチパネル2の画面2aは、液晶方式、有機EL方式、電子ペーパー方式、プラズマ方式などの表示部により構成される。タッチパネル2は、タッチパネル制御部により制御されてもよい。タッチパネル制御部は、図示しない表示情報を制御して画面に、提示振動の種類に対応した画像を操作者に提示する。
振動提示装置1は、例えば、電子機器として、カーナビゲーションシステムのタッチパネル装置として用いられる。振動提示装置1は、タッチパネル2の画面2aに接触して操作する操作者に振動を提示する装置として機能する。このとき、振動提示装置1としては、振動対象に接触する操作者に対して振動を提示することにより操作者に触感を付与する電子機器であれば、どのようなものでもよい。例えば、振動提示装置1は、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、テレビ等の画像表示装置、タッチパネル付きゲーム機或いはタッチパネル付きゲームコントローラ等であってもよい。
振動提示装置1は、具体的には、タッチパネル2の画面2aに操作者の指腹等の押圧物が接触されて操作される際に、これに対応して振動アクチュエータ10が駆動して振動する。この振動により、操作者には触感が付与される。
本実施の形態の振動アクチュエータ10は、操作者が操作する表示画像に対応して様々な種類の触感を付与する。振動アクチュエータ10は、例えば、接触して操作される対象となる画像に対応して、タクタイルスイッチ、オルタネイト型スイッチ、モーメンタリスイッチ、トグルスイッチ、スライドスイッチ、ロータリースイッチ、DIPスイッチ、ロッカースイッチ等の機械式スイッチとしての触感を付与する。また、プッシュ式のスイッチにおいては、押し込み度合いが異なるスイッチの触感も付与できる。
なお、振動提示装置1では、操作機器としてのタッチパネル2に変えて、表示機能がなく、単に操作者が触れて操作可能な操作機器としてもよい。
振動提示装置1では、振動アクチュエータ10は、タッチパネル2と、タッチパネル2の裏面側に配置される基台部(図示省略)との間に配置される。振動アクチュエータ10は、固定体30で基台部(図示省略)に固定されている。
<振動提示部(タッチパネル2)>
タッチパネル2は、裏面側で、振動アクチュエータ10において、アクチュエータ本体A1の可動体40(図2参照)に設けられる荷重検出部K1の起歪部材90に固定されている。このように、振動アクチュエータ10は、タッチパネル2と基台部(図示省略)のそれぞれの間で、互いを接続するように配置されている。
タッチパネル2自体は、可動体40と一体に駆動可能である。操作者の指等でタッチパネル2の画面2aに接触して押圧する方向、例えば、タッチパネル2の画面に対して垂直な方向(「面直方向」ともいう)は、振動アクチュエータ10における可動体40の振動方向であるZ方向と同じ方向に含まれる。押圧する方向は、振動アクチュエータ10では、マイナスZ方向である。
このように、制御部、タッチパネル2、振動アクチュエータ10を実装した振動提示装置1によれば、タッチパネル2を直接動作させる、つまり可動体40とともにタッチパネル2を指の接触方向と同方向で駆動させるため、タッチパネル2を直接振動できる。
よって、タッチパネル2に表示される画像に接触して操作する際に、可動体40を可動して、タッチパネル2に対して画像に応じた操作感となる振動を付与できる。なお、画像としては、接触した際に指等に触感を付与する物体等の画像や、接触操作により触感を付与しつつ動く物体の画像等であってもよい。これにより、タッチパネル2は操作者に振動を提示し、使い心地の良い操作を表現することができる。
本実施の形態のタッチパネル2は、タッチパネル2の画面2aを押圧操作する操作者の指(押圧物)の位置を、非接触でも検出可能な接触位置検出部を有する。接触位置検出部は、近接する押圧物の存在を電気的に検出する近接センサであり、本実施の形態では、操作者の指との間の容量結合を検出して指の位置を検知する。
通常の静電容量式のタッチパネルで用いられる静電容量センサは、画面に当接する指の位置で反応するレベルの感度のものである。これに対し、本実施の形態の接触位置検出部は、画面2aに触れず画面2aから指が所定間隔浮いた状態でも検知可能である。この所定間隔は、容量結合を検知する接触位置検出部の感度を、通常のタッチパネルで画面に接触する押圧物の検知の対象に用いられる静電容量センサよりも高感度にすることにより設定される。これにより、接触位置検出部は、容量結合不可能な物質を介しての接触であっても指等の押圧物の接触位置検出が可能な検出検知感度を有する。このように接触位置検出部で検出された指の位置に基づいて、後述する制御部により、振動アクチュエータ10の可動体40は駆動する。
<振動アクチュエータ10の全体構成>
図2は、同振動アクチュエータの正面図であり、図3は、同振動アクチュエータの正面側斜視図であり、図4は、同振動アクチュエータにおいてアクチュエータ本体と荷重検出部とを示す斜視図である。図5は、同振動アクチュエータの分解斜視図であり、図6は、図5に示す振動アクチュエータのコイル組立体の分解図である。
振動アクチュエータ10は、平板或いは薄板状の振動アクチュエータであり、Z方向を厚み方向とすると、厚み方向で、タッチパネル2の裏面側に対向するように配置される。
振動アクチュエータ10は、アクチュエータ本体A1と、荷重検出部K1と、を有する。荷重検出部K1は、アクチュエータ本体A1の可動体40に設けられ、可動体40とともに可動部として機能する。
振動アクチュエータ10は、タッチパネル2が押圧操作された際の起歪部材90の歪みを歪み検出部99で検出し、この歪み検出部99の検出結果に応じて振動アクチュエータ10が振動し、タッチパネル2に振動を付与する。まず、アクチュエータ本体A1について説明する。
<アクチュエータ本体A1>
図7は、振動アクチュエータのアクチュエータ本体の正面側斜視図であり、図8は、図7のB-B線矢視断面図である。
図2~図8に示すアクチュエータ本体A1は、本実施の形態では、制御部とともに振動提示装置(電子機器)1に実装されて、操作機器の一例であるタッチパネル2(図1参照)の振動発生部として機能する。
アクチュエータ本体A1は、可動体40を一方向に駆動させ、付勢力を発生する部材(板状弾性部50-1、50-2)の付勢力により可動体40を一方向とは反対の方向に移動させることで、可動体40を直線往復移動(振動)させる電磁駆動の電磁アクチュエータとして機能する。
タッチパネル2の画面2a上における操作者による接触操作に対応して、タッチパネル2を振動させ、タッチパネル2の振動を操作者に伝達して体感させることで、タッチパネル2に触れた操作者に直感的な操作を可能とする。例えば、タッチパネル2は、接触位置検出部により、タッチパネル2上における操作者による接触操作を受け付けて、その接触位置を出力する。この場合、接触位置検出部により出力される接触位置情報、及び駆動タイミングに基づいて、制御部は、接触操作に対応する振動が発生するように、アクチュエータ本体A1に、アクチュエータ駆動信号を出力して駆動電流を供給する。
制御部から供給される駆動電流を受けたアクチュエータ本体A1は、タッチパネル2から出力された接触位置に対応した振動を発生し、タッチパネル2に伝達して、タッチパネル2を直接振動させる。このように、タッチパネル2で受けた操作者の操作を受け付けて、それに対応してアクチュエータ本体A1は駆動する。
アクチュエータ本体A1は、制御部を介してアクチュエータ駆動信号が入力されることにより、可動体40を付勢力に抗して、一方向に、例えば、Z方向マイナス側に移動させる。また、このアクチュエータ本体A1へのアクチュエータ駆動信号の入力が停止されることにより、アクチュエータ本体A1は、付勢力を解放し、可動体40を、付勢力により他方向側(Z方向プラス側)に移動させる。アクチュエータ本体A1は、アクチュエータ駆動信号の入力と停止により可動体40及び操作機器を振動させる。アクチュエータ本体A1は、マグネットを用いずに可動体40を駆動して、操作機器を振動させている。
アクチュエータ本体A1は、コア24にコイル22が巻回されてなるコア組立体20及びベース部32を有する固定体30と、磁性体のヨーク41を有する可動体40と、弾性支持部としての板状弾性部50(50-1、50-2)と、を有する。板状弾性部50(50-1、50-2)は、固定体30に対して可動体40を振動方向に可動可能に弾性支持するものであるが、詳細は後述する。なお、弾性支持部が板状であるとしたが、固定体30に対して可動体40を振動方向に可動可能に弾性支持するものであれば、弾性支持部は板状でなくてもよい。また、弾性支持部を構成する板状弾性部50(50-1、50-2)の個数も限定されない。以降の説明においては、「板状弾性部50-1、50-2」をまとめて単に「板状弾性部50」ともいう。
アクチュエータ本体A1は、コイル22への通電により、可動体40を、固定体30に対して、一方向(例えば、ベース部32に接近する方向であるZ方向マイナス側)に移動するように駆動する。また、可動体40の一方向と逆方向への移動(例えば、Z方向プラス側への移動)は、板状弾性部50の付勢力により行われる。
アクチュエータ本体A1は、コア組立体20への通電により、可動体40のヨーク41を振動させる。具体的には、通電されるコイル22により励磁されるコア24がヨーク41を電磁的に吸引する吸着力と、Z方向に変位したヨーク41をZ方向の中立位置に復帰させようとする板状弾性部50による付勢力とにより、可動体40を振動させる。
アクチュエータ本体A1は、Z方向を厚み方向とした扁平形状に構成される。アクチュエータ本体A1は、可動体40を、固定体30に対して、Z方向、つまり、厚み方向を振動方向として振動させる。
アクチュエータ本体A1は、本実施の形態では、コア24の吸着力により可動体40を、一方向つまりZ方向マイナス側に移動させ、板状弾性部50による付勢力により、可動体40を逆方向つまりZ方向プラス側に移動させる。なお、アクチュエータ本体A1では、板状弾性部50は、Z方向と直交する方向に沿って複数配置されており、可動体40を、可動体40の可動中心に対して点対称の位置で弾性支持しているが、この構成に限らない。
また、本実施の形態では、アクチュエータ本体A1は、押圧操作されるタッチパネル2の変位を、歪み検出部99としての歪みセンサ99-1~99-4により、起歪部材90の歪みとして検出し、この検出した歪みに対応して可動体40を可動して振動する。
<固定体30>
固定体30は、図5及び図6に示すように、コイル22、コア24及びボビン26を有するコア組立体20と、ベース部32と、被係合部35とを有する。
<ベース部32>
ベース部32には、コア組立体20が固定される。ベース部32は、板状弾性部50を介して可動体40に連結され、可動体40を振動方向に移動自在に支持する。ベース部32は、扁平形状の部材であり、アクチュエータ本体A1の底面、言い換えると、振動アクチュエータ10の底面を形成する。
ベース部32は、コア組立体20を幅方向(X方向)で挟むように、板状弾性部50の一端部が固定される取付部32aを有する。取付部32aは、それぞれコア組立体20から幅方向(X方向)において同じ間隔を空けて、且つ、ベース部32の底面部32bよりもZ方向において高い位置(つまり正面側)に配置される。なお、取付部32aからコア組立体20までの間隔は、板状弾性部50の変形領域となる間隔である。
取付部32aは、図5に示すように、板状弾性部50を固定する固定孔321と、ベース部32を、基台部側(図示省略)に固定するための固定孔322とを有する。
固定孔322は、固定孔321を高さ方向(Y方向)で挟むように、取付部32aの両端部に設けられ、取付部32aの裏面側に突設された筒状の固定脚部324の貫通孔(図示省略)と連通している。これにより、ベース部32は、固定脚部324を介して固定孔322に篏合する止着部材により基台部(図示省略)に全面的に安定して固定される。
ベース部32は、本実施の形態では、取付部32aである一辺部と他辺部とが底面部32bを挟み、幅方向(X方向)で離れて位置するように、加工された板金により構成されている。
取付部32a間には、取付部32aよりも背面側に位置する底面部32bを有する凹状部が設けられている。凹状部内、つまり底面部32bの表面側の空間は、板状弾性部50の弾性変形ストローク、ひいては板状弾性部50により支持される可動体40の可動ストロークを確保するための空間である。
底面部32bは矩形状であり、その中央部には、開口部36が形成され、この開口部36内にコア組立体20が配置されている。
開口部36は、コア組立体20の形状に対応した形状である。開口部36は、本実施の形態では、正方形状に形成されている。これにより、コア組立体20と可動体40とをアクチュエータ本体A1の中央部に配置させて、アクチュエータ本体A1全体を正面視して略正方形状にすることができる。なお、開口部36は、矩形状(正方形状を含む)であってもよい。
開口部36内には、コア組立体20の下側部分(ボビン26の分割体26b及びコイル22の下側部分)が挿入され、側面視して底面部32b上にコア24が位置するように固定される。これにより、底面部32b上にコア組立体20の全体が配置される構成と比較して、開口部36内にコア組立体20の一部が配置されている分、アクチュエータ本体A1のZ方向の長さ(奥行き、厚み)が短くなっている。また、コア組立体20は、その一部、ここでは下側の一部が開口部36内に嵌まり込んだ状態で、止着部材の一例であるねじ(図示省略)により固定される。これにより、コア組立体20は、底面部32bに対して、底面部32bから外れにくい状態で強固に固定される。
<コア組立体20>
コア組立体20は、図6に示すように、コア24の外周にボビン26を介してコイル22が巻回されることにより構成されている。
コア組立体20は、コイル22に通電されると、板状弾性部50との協働により、可動体40のヨーク41を振動(Z方向に往復直線移動)する。
コア組立体20は、本実施の形態では、矩形板状に形成されている。矩形板状の長手方向(本実施の形態ではX方向に対応)で離間する両辺部分に磁極部242、244が配置されている。
磁極部242、244は、Z方向でギャップGをあけて可動体40の被吸着面部46、47と対向して配置されている(図8参照)。本実施の形態では、上面である対向面(対向面部)20a、20bが、可動体40の振動方向(Z方向)で、ヨーク41における被吸着面部46、47の裏面と近接する。具体的には、磁極部242、244の表面は、被吸着面部46、47の裏面と、切欠部49以外の部位で、離間して対向配置される。
図7から図8に示すように、コイル22の巻回軸を、ベース部32において離間する取付部32a同士の対向方向(振動方向と直交するX方向)に向けて、コア組立体20を配置した状態で、コア組立体20は、ベース部32に固定されている。コア組立体20は、本実施の形態では、ベース部32の中央部、具体的には底面部32bの中央部に配置されている。
コア組立体20は、図8に示すように、コア24が底面部32bと平行に、底面部32b上で開口部36を跨いで位置するように、底面部32bに固定されている。コア組立体20は、コイル22及びコイル22に巻回される部位(コア本体241)をベース部32の開口部36内に位置させた状態で、固定されている。
具体的には、コア組立体20は、底面部32bに対して、コイル22を開口部36内に配置した状態で、止着部材としてのねじ68を固定孔28と底面部32bの止着孔33(図8参照)とを通して締結することで固定されている。ねじ68の止着箇所は、コイル22の軸心上の二箇所である。
コイル22は、アクチュエータ本体A1の駆動時に通電されて、磁界を発生するソレノイドとして機能する。コイル22は、可動体40を吸い寄せて移動させる磁気回路(磁路)をコア24及び可動体40とともに構成する。コイル22には、制御部を介して、外部電源から駆動電流が供給される。駆動電流がコイル22に供給されると、アクチュエータ本体A1は、駆動する。
コア24は、図6に示すように、コイル22が巻回されるコア本体241と、コア本体241の両端部に設けられ、コイル22を通電することにより励磁する磁極部242、244とを有する。コア24は、コイル22の通電により両端部が磁極部242、244となる長さを有する構造であれば、どのような構造でもよい。例えば、ストレート型(I型)平板状に形成されてもよいが、本実施の形態のコア24は、平面視H型の平板状に形成されている。
I型のコアとした場合、I型コアの両端部(磁極部)において、エアギャップGを空けて対向する被吸着面部46、47側の面(エアギャップ側面)の面積が狭くなる。これにより、磁気回路における磁気抵抗が高まり、変換効率が低下する恐れがある。また、コア24にボビン26を取り付ける場合、コア24の長手方向におけるボビンが長手方向から抜けないような位置決めとなる突起部分が無くなるまたは小さくなるので、別途設ける必要が生じる。これに対し、コア24は、H型であるので、コア本体241の両端部でエアギャップ側面を、コイル22が巻回されるコア本体241よりも長く高さ方向(Y方向)に拡大することができ、磁気抵抗を低下させて、磁気回路の効率の改善を図ることができる。また、磁極部242、244においてコア本体241から張り出した部位の間に、ボビン26を嵌め込むだけでコイル22の位置決めを行うことができ、コア24に対するボビン26の位置決め部材を別途設ける必要が無い。
コア24は、コイル22が巻回される板状のコア本体241の両端部のそれぞれに、磁極部242、244が、コイル22の巻回軸と直交する方向(本実施の形態では高さ方向(Y方向)に対応)に突出して設けられている(要するにH型のコア)。
コア24は、軟磁性材料等からなる磁性体であり、例えば、ケイ素鋼板、パーマロイ、フェライト等により形成される。また、コア24は、電磁ステンレス、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、積層鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)等により構成されてもよい。
磁極部(吸引部)242、244は、コイル22への通電により磁化されて、振動方向(Z方向)で離間する可動体40のヨーク41を吸引し、移動する。具体的には、磁極部242、244は、発生する磁束により、ギャップGを介して対向配置された可動体40の被吸着面部46、47を吸着し、Z方向マイナス側に移動させる。
本実施の形態では、磁極部242、244は、X方向に延在するコア本体241に対して垂直方向であるY方向に延在する板状体である。磁極部242、244は、Y方向に長いため、コア本体241の両端部に形成される構成よりも、ヨーク41に対向する対向面20a、20bの面積が広い。
ボビン26は、コア24のコア本体241の延在するXY平面に沿って振動方向(Z方向)と直交するように延在してコア本体241を囲んで配置されている。ボビン26は、例えば、樹脂材料により形成される。これにより、金属製の他の部材(例えば、コア24)との電気的絶縁を確保することができるので、ボビン26上に巻回されるコイル22の電気回路としての信頼性が向上する。樹脂材料には、高流動の樹脂を用いることにより成形性が良くなり、ボビン26の強度を確保しつつ肉厚を薄くすることができる。なお、ボビン26は、コア本体241を挟むように分割体26a、26bを組み付けることにより、コア本体241の周囲を覆う筒状体に形成されている。ボビン26には、筒状体の両端部にフランジが設けられ、フランジは、コア本体241の外周を囲むコイル22の配置位置を規定する。
<可動体40>
可動体40は、コア組立体20に振動方向(Z方向)と直交する方向でギャップGを空けて、対向するように配置される。可動体40は、コア組立体20に対して、振動方向に往復移動自在に設けられている。
可動体40は、ヨーク41を有し、ヨーク41に固定される板状弾性部50の可動体側固定部54を含む。
可動体40は、板状弾性部50を介して、底面部32bに対して接離方向(Z方向)に移動可能に、略平行に離間して吊られた状態(基準常態位置)で配置されている。
ヨーク41は、コイル22に通電した際に発生する磁束の磁路であり、電磁ステンレス、焼結材、MIM(メタルインジェクションモールド)材、積層鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板(SECC)等の磁性体から構成される板状体である。ヨーク41は本実施の形態では、SECC板を加工して形成されている。
ヨーク41は、X方向で離間する被吸着面部46、47のそれぞれに固定される板状弾性部50により、コア組立体20に対して、振動方向(Z方向)にギャップG(図8参照)を空けて対向する様に吊設されている。
ヨーク41は、操作機器(図1に示すタッチパネル2参照)に取り付けるために、起歪部材90に固定される面部固定部44と、磁極部242、244に対向配置される被吸着面部46、47とを有する。ヨーク41は、面部固定部44と被吸着面部46、47とで、中央部に開口部48を有する矩形枠状に形成されている。また、被吸着面部46、47は、板状弾性部50の可動体側固定部54が固定され、板状弾性部50を介して固定体30に支持させるための支持部側固定部として機能する。
開口部48は、コイル22と対向する。本実施の形態では、開口部48は、コイル22の真上に位置し、開口部48の開口形状は、ヨーク41が底面部32b側に移動した際に、コア組立体20のコイル22部分が挿入可能な形状である。
ヨーク41は、開口部48を有する構成にすることにより、開口部48が無い場合と比較して、アクチュエータ本体A1、ひいては振動アクチュエータ10全体の厚みを薄くできる。
また、開口部48内に、コア組立体20を位置させるため、コイル22近傍にヨーク41が配置されることがなく、コイル22から漏れる漏えい磁束による変換効率の低下を抑制でき、高出力を図ることができる。
面部固定部44は、起歪部材90の本体枠部95aに固定される固定面44aを有する。面部固定部44は、板状であり、本実施の形態では、タッチパネル2における操作面の中心を囲む部位でタッチパネル2と対向するように配置される。面部固定部44は、起歪部材90を介してタッチパネル2に固定される。
具体的には、面部固定部44の固定面44aの縁部が、本体枠部95aの長辺部に沿って配置され、この長辺部に面接触して固定される。固定面44aは、本実施の形態では、平面視台形状をなしており、面部固定孔42に挿入されるねじ69(図4及び図5参照)等の止着部材を介して起歪部材90に固定される。
面部固定部44は、正面視した際の可動体40の中心であって、可動体40の振動方向(Z方向)に延びる中心が、タッチパネル2の操作面の中心と同じ線上に位置するように配置されることが好ましい。これにより、タッチパネル2の変位を、起歪部材90を介して可動体40が正面側の全面で受けることができる。
本実施の形態では、面部固定孔42は、可動体40において正面視して、コア組立体20を中心に外側で、対角線上に位置する部位或いはその近傍に設けられている。
被吸着面部46、47は、コア組立体20の磁極部242、244が磁化された際に磁極部242、244に吸い寄せられるように、磁極部242、244に対向する位置に配置された状態で板状弾性部50に固定される。
被吸着面部46、47には、それぞれ、板状弾性部50-1、50-2の可動体側固定部54が積層された状態で固定される。被吸着面部46、47には、底面部32b側に移動した際に、コア組立体20のねじ68の頭部を逃げる切欠部49が設けられている。
これにより、可動体40が底面部32b側に移動して、被吸着面部46、47が磁極部242、244に接近しても、磁極部242、244を底面部32bに固定するねじ68に接触することがなく、その分のZ方向のヨーク41の可動領域(可動ストローク)を確保できる。
<荷重検出部K1>
図1~図5に示す荷重検出部K1は、アクチュエータ本体A1の可動体40に一体に設けられ、可動体40の本体とタッチパネル2との間に介在し、可動体40とタッチパネル2とに固定される。
荷重検出部K1は、起歪部材90と、起歪部材90に設けられる歪み検出部99と、を有し、タッチパネル2の押圧操作に応じて、起歪部材90で発生した歪みを歪み検出部99で検出する。検出した歪みは制御部に出力され、制御部は歪みに応じてアクチュエータ本体A1を駆動して振動を発生させる。
<起歪部材90>
起歪部材90は、タッチパネル2の押圧操作により外力が加わることで歪みを発生する起歪体として機能する。
起歪部材90は、可動体40の面部固定部44に固定される可動体側固定部(支持部側固定部)92(図10参照)と、タッチパネル2に固定される提示部側固定部94とを有する。起歪部材90は、更に、可動体側固定部92と提示部側固定部94との間に設けられる歪み部97を有する。歪み部97には、歪み検出部99が取り付けられており、歪み部97の歪みを検出する。
起歪部材90は、本実施の形態では、板金を加工することにより、矩形枠状の板状に形成されている。この形状は、タッチパネル2に固定された際に、タッチパネル2において押圧操作される部位(例えばタッチパネル2における操作面の中心部)をタッチパネル2の裏面側で囲むように配置される形状である。起歪部材90は、本実施の形態では、板状弾性部50よりも硬い板金で構成される。なお、起歪部材90は、本実施の形態では、板状のバネ板材である。これにより、繰り返し振動が加わる場合でも、金属疲労を緩和して、信頼性を向上させることができる。
起歪部材90では、対向する一対の長辺部952を含む平板矩形枠状の本体枠部95aの4隅から長辺部952の延在方向に沿って突出して接続腕部95bが設けられている。
起歪部材90は、接続腕部95bの基端部が接続される本体枠部95aの部位にそれぞれ設けられた止着部材であるねじ69を介してヨーク41に固定される可動体側固定部92を有する。起歪部材90は、可動体側固定部92を介して面部固定部44に固定されている。
接続腕部95bには、基端部から突出方向に順に、歪み部97と提示部側固定部94とが設けられている。
接続腕部95bは、本体枠部95aの長辺部952と提示部側固定部94との間に歪み部97を有し、歪み部97には、歪み検出部99が貼設された状態で設けられている。
本実施の形態の起歪部材90では、本体枠部95aが、可動体40の面部固定部44に固定され、提示部側固定部94がタッチパネル2に固定されるので、起歪体としての機能は歪み部97で発揮する。提示部側固定部94が変位すると、起歪部材90(特に歪み部97)は、面部固定部44とともに、底面部32b側に押し込まれ、板状弾性部50の変形に伴って歪む。
起歪部材90は、本体枠部95aの長辺部952の外縁部に沿って、本体枠部95aに対して垂直に設けられたリブ95cを有する。本体枠部95aはリブ95cにより補強された状態となっている。
起歪部材90において、提示部側固定部94は、固定孔942に挿通される止着部材202を介してタッチパネル2に接合固定される。これにより、提示部側固定部94は、タッチパネル2における操作面の中心を囲む部位でタッチパネル2と接合されている。また、可動体40に固定される可動体側固定部92の位置は、この提示部側固定部94で囲まれた内側の領域である。
<歪み検出部99>
歪み検出部99は、起歪部材90の歪み部97に設けられ、アクチュエータ本体A1を駆動させるために、起歪体としての起歪部材90に掛かる荷重により発生する歪みを検出する。歪み検出部99は、例えば歪みセンサ99-1~99-4を複数有する。歪みセンサ99-1~99-4は、歪み部97に設けられているので、それぞれ可動体側固定部92と提示部側固定部94との間に配置された状態となっている。
前述したように、本実施の形態では、歪み検出部99が設けられている起歪部材90は一体のバネ板材にて構成されている。これにより、起歪部材90の接続腕部95bへの歪みセンサ99-1~99-4の配置位置の位置精度を高めることができ、組み付け時の精度改善を図ることができる。すなわち、起歪部材90において検出対象部位となる起歪体としての接続腕部95bを複数に分離して構成した場合と異なり、組み付け時にばらつきが発生することがなく、組立性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態では、歪み検出部99が、この歪み検出部99により歪みを検出される起歪体としての歪み部97上に設けられている。すなわち、歪み検出部99と歪み部97とが、振動提示部としてのタッチパネル2と可動体40との間、つまり、可動体側固定部92と提示部側固定部94との間に配設されている。
これにより、歪み検出部99が、アクチュエータ本体A1内に配設されておらず、起歪体が板状弾性部50とは別体となるので、歪み検出対象が可動体40の質量を受けることがなく、板状弾性部50の振動仕様にも影響が無くなる。これにより、アクチュエータ本体A1の設計が困難にならず、アクチュエータ本体A1の様々な仕様を実現できる。
アクチュエータ本体A1は、歪み検出部99及び起歪部材90を一体にした荷重検出部K1を介して、振動提示部であるタッチパネル2に固定される。これにより、荷重検出部K1とアクチュエータ本体A1とを別々に且つ並行して組み上げた後で、振動アクチュエータ10と組み立てることができる。これにより、歪み検出部と起歪体とを、アクチュエータ本体の可動体の一部とした構成と比較して、歪み検出部99の組み付け後に、アクチュエータ本体A1を組み立てるか、或いは、その逆の工程が必要となることがなく、組立効率の向上を図ることができる。
歪みセンサ99-1~99-4は、面部固定部44が起歪部材90を介して固定されるタッチパネル2が操作された際に、可動体40(ヨーク41)とともに変位する歪み部97の歪み量をタッチパネル2の押し込み量として検知する。検出した歪みは、制御部等に出力されて、この歪みに対応した可動体40の移動量となるように生成された駆動電流がコイル22に通電され、これによりコア組立体20がヨーク41を吸引して移動させる。
本実施の形態では、歪みセンサ99-1~99-4により検出される歪みを用いて、タッチパネル2の移動量を判定して、接触に対する振動フィードバックを実現する制御部を有するものとしているが、これに限らない。制御部は、操作機器への操作者の接触を検出可能な他のセンサを用いて、実際の操作機器の移動量に対応して、板状弾性部50に対する押し込み量を検出するようにし、この検出結果を用いて、より自然な感触の表現を実現できるようにしてもよい。
また、歪みセンサ99-1~99-4を用いて、操作者の接触操作、つまり、可動体40の押し込み量を検出するセンサの検出結果に基づいて、制御部の電流パルス供給部による駆動電流パルスを供給した際の可動体40(操作機器であるタッチパネル2も含めてもよい)の振動周期を調整してもよい。また、歪みセンサ99-1~99-4とは別に、タッチパネル2において検知した操作者の接触位置の表示形態に連動して、その表示形態に対応する振動を発生するように、制御部に操作状態を示す操作信号を出力し、それに応じて制御部が制御するようにしてもよい。
歪みセンサ99-1~99-4は、起歪部材90において、歪み部97、つまり、可動体側固定部92と提示部側固定部94との間の部位の、一か所に設けてもよいが複数か所に設けることが好ましい。本実施の形態では、振動アクチュエータ10が振動提示部(タッチパネル2)に取り付けられているので、振動提示部(タッチパネル2)の操作面の中心に対して放射状に等間隔を空けて囲むように、少なくとも3か所以上に設けることが好ましい。これにより、振動アクチュエータ10は、押圧操作されるタッチパネル2の変位を、面で受けて精度よく検出することができる。
本実施の形態では、歪みセンサ99-1~99-4は、タッチパネル2との固定箇所である提示部側固定部94の近傍の4つの歪み部97に設けられている。これにより、歪みセンサ99-1~99-4は、タッチパネル2の押圧操作領域の中心を囲む枠状の角隅部の歪みを検出する。よって、タッチパネル2のように、振動提示部として矩形状のタッチパネルディスプレイを用いた場合、このディスプレイに荷重検出部K1を介してアクチュエータ本体A1をバランスよく取り付けることができる。これにより、起歪部材90の歪み方向を面直方向に安定して一致させることができる。
図9は、歪み検出部99の配線を示す図である。
歪みセンサ99-1~99-4は、起歪部材90上に配置されて、それぞれ同一平面上に位置する。
歪みセンサ99-1~99-4は、それぞれ複数の歪みゲージ部(R-A1~R-A4、R-B1~R-B4、R-C1~R-C4、R-D1~R-D4)を有し、フルブリッジ結線の歪みセンサである。
歪みセンサ99-1~99-4は、それぞれが並列で電源電圧Vcc、GNDに接続され互いに並列結線され、荷重が掛かることで変化する電気抵抗値の変化量を出力するように接続されている。これにより各歪みセンサ99-1~99-4からの出力が平均化され、安定した挙動となる。また、出力値は各歪みセンサ99-1~99-4毎で温度に依存して異なり得るところ、平均化によってこの温度依存性を緩和することができるため、挙動の温度安定性ひいては信頼性を向上させることができる。
<移動規制部96>
移動規制部96は、可動体40が固定体30に対して、つまりヨーク41がベース部32に対して、所定距離以上離間しないように、ヨーク41とベース部32との相対的な移動を規制する。
図10は、同振動アクチュエータの移動規制部を示す部分拡大正面図であり、図11は、図10においてC方向から見た移動規制部を示す部分右側面図である。
移動規制部96は、可動体40がベース部32から離間する方向へ移動する際に、緩衝部材80を介してベース部32の被係合部35と係合することにより、ベース部32から離間する方向への可動体40の移動を規制する。
移動規制部96は、接続腕部95bにおいて、歪み部97よりも先端側に設けられた提示部側固定部94から、平面視で接続腕部95bの延在方向(X方向)と直交する方向(Y方向)でベース部32側(内側)に延出している。より具体的には、移動規制部96は、提示部側固定部94近傍の位置で、振動方向(Z方向)に対応する上下方向で下側に屈曲して、さらに取付部32aよりも下側の位置でY方向にベース部32側へ屈曲して、取付部32aの背面側で取付部32aの被係合部35に対向する位置まで延出している。したがって、可動体40は、可動体40がベース部32から離間する方向へ移動する際に移動規制部96が同方向へ移動しながら被係合部35に接近するように構成されている。なお、被係合部35は、本実施の形態では、固定体30の固定孔322に近接して設けられている。より具体的には、被係合部35は、取付部32aにおいてY方向で離間する両側部のそれぞれに設けられている。被係合部35は、取付部32aにおいて、固定脚部324が取り付けられた位置よりもY方向でフランジ状に突出して設けられている。固定脚部324は、ベース部32を基台側(所定の箇所)に固定するベース固定部として機能する。
言い換えると、提示部側固定部94の位置から移動規制部96が延びる方向(Y方向)が、提示部側固定部94から接続腕部95bが延びる方向(X方向)の延長線上にない。そして、移動規制部96と歪み部97とは、提示部側固定部94に対して互いに反対方向に延びる位置関係にない。この構成では、移動規制部96が、強い振動の発生や外部からの強い衝撃により被係合部35に対して衝撃のある衝突をしたとしても、その衝撃や反動が歪み部97には伝達されにくい。そのため、歪み部97に急峻な応力がかかって歪み部97に塑性変形が生じることを回避することができ、ひいては、歪み部97上の歪み検出部99-1~99-4の検出信頼性を維持することができ、また、振動アクチュエータ10の耐衝撃時の不具合を抑制できる。
移動規制部96には、緩衝部材80が設けられている。緩衝部材80は、移動規制部96と被係合部35との衝突における衝撃を弾性変形により低減するものであり、例えば、シリコーンゴム、ブチルゴム等のエラストマーにより構成される。緩衝部材80は、シリコーンゴム或いはブチルゴムで構成することにより、スポンジや発泡素材等の気泡を含む素材といった他の材料と比較して、素材の劣化に起因する損傷を防ぎ、その効果を持続させることができる。
移動規制部96は、緩衝部材80を挟んで、固定体30側の被係合部35と係合する。
一方、固定体30側、ここではベース部32において取付部32aには、移動規制部96と係合して互いの対向方向への移動を規制する被係合部35が突設されている。
被係合部35は、Z方向、つまり、ベース部32の厚み方向で、移動する移動規制部96と緩衝部材80を介して係合する。
移動規制部96は、例えば、図11に示すように、非駆動時では、緩衝部材80と被係合部35との間に隙間G1が形成されるように配設されている。すなわち、緩衝部材80は、移動規制部96が32ベース部から離間する方向へ移動する際に被係合部35に当接するように、被係合部35から離間して移動規制部96に設けられている、
このように、隙間G1を設けて、被係合部35を、緩衝部材80を介して移動規制部96に衝突させることで、振動提示部が提示する触覚フィーリングを低下させることなく維持した状態で、移動規制部96への衝撃を防ぐことができる。また、双方の接触に伴う音を抑制し、ノイズを低減できる。
すなわち、外部から荷重がかかった際に、コア組立体20と可動体40(主にヨーク41)が接触する前に、移動規制部96が被係合部35に緩衝部材80を介して接触するように変位するので、コア組立体20と可動体40との衝突音の発生を防止できる。
また、移動規制部96は、図12に示すように、非駆動時では、緩衝部材80との間に隙間が形成されるように配設されてもよい。図12は、図10においてC方向から見た移動規制部の変形例1を示す図である。図12に示すように、緩衝部材80と同様に構成される緩衝部材81は、移動規制部96が32ベース部から離間する方向へ移動する際に移動規制部96に当接するように、移動規制部96から離間して被係合部35に設けられている、
このように、隙間G11を設けて、被係合部35を、緩衝部材80を介して移動規制部96に衝突させることで、被係合部35と緩衝部材80との間に隙間G1を設けた構成と同様の効果を得ることができる。
また、緩衝部材80と、被係合部35との対向方向での距離は、図13に示すように、無くてもよい。図13は、図10においてC方向から見た移動規制部の変形例2を示す図である。図13に示すように、移動規制部96と被係合部35との間に、双方に当接した状態で緩衝部材80Aが配置されていてもよい。なお、図13に示す緩衝部材80Aは、緩衝部材80と同様の材料で構成される。
移動規制部96と被係合部35との間に隙間なく緩衝部材80Aが配置されているので、強い振動や外部からの荷重により、可動体40に、可動体40を強く押し上げる力が加わり、隙間よりも長い距離を移動する場合、その衝撃の影響を安定的に抑制できる。また、その双方同士が直に接触した場合の衝突音の発生を防止できる。
さらに、移動規制部96と被係合部35との間を埋めるように、緩衝部材80Aを設けるため、緩衝部材80Aが介在する移動規制部96と被係合部35との間の寸法管理が容易となる。
また、さらに他の変形例(図示省略)では、外周部が移動規制部と被係合部35との間に位置するような径を有するリング状の緩衝部材を固定脚部324に外嵌させてもよい。
振動提示装置1に衝撃が加わると、タッチパネル2が面直方向に移動し、これに追従して起歪部材90、可動体40が、タッチパネル2側に移動する場合がある。この場合、起歪部材90の移動に伴い移動する移動規制部96が、被係合部35と係合する。
これにより、移動規制部96の移動が抑制され、起歪部材90を介した可動体40の移動も抑制され、起歪部材90の歪み部97に荷重が掛かることを防止できる。また、可動体40の固定体30側(Z方向マイナス側)への移動は、固定体30側のねじ68がヨーク41に当接する等、互いの構成要素が当接して抑制される。一方、振動提示装置1において衝撃を受けた際の起歪部材90の固定体30側(Z方向マイナス側)への移動は、起歪部材90の移動規制部96が、被係合部35と、被係合部35の裏面側で係合して、規制される。
このように本実施の形態の振動アクチュエータ10では、緩衝部材80(又は緩衝部材80A、81)が設けられているので、強い振動の発生や外部からの強い衝撃があっても、移動規制部96と被係合部35とが強い衝撃で衝突することをより一層確実に抑制することができ、起歪部材90の歪み部97の塑性変形をより確実に抑制することができる。これにより振動アクチュエータ10の信頼性を向上させて、長期で安定した接触操作感を付与できる。すなわち、振動アクチュエータ10の耐衝撃時の不具合を抑制できる。
また、移動規制部96と被係合部35との間に緩衝部材80(又は緩衝部材80A、81)が配置されることで、移動規制部96と被係合部35との衝突音が発生しにくくなるため、静音性も向上させることができる。さらに、緩衝部材80(又は緩衝部材80A、81)が、可動体40がベース部32から離間する方向へ移動する際に同方向へ移動しながら被係合部35に接近する移動規制部96と被係合部35との間に配置されることで、振動方向で加えられる強い衝撃を直接緩衝することができる。
また、振動アクチュエータ10が取り付けられる振動提示部であるタッチパネル2自体に、ストッパ機能を設けなくても、振動アクチュエータ10自体によりタッチパネル2を強い衝撃から保護することができる。
<板状弾性部50(50-1、50-2)>
板状弾性部50は、本実施の形態では一対の板状弾性部50-1、50-2を含み、板状弾性部50-1、50-2はそれぞれ、固定体30に対して可動体40を可動自在に支持する。板状弾性部50-1、50-2は、可動体40の上面を、固定体30の上面と同じ奥行き、もしくは、固定体30の上面(本実施の形態では、コア組立体20の上面)よりも下面側で、互いに平行となるように支持する。なお、板状弾性部50-1、50-2は、可動体40の中心に対して対称の形状を有し、本実施の形態では、同様に形成された部材である。
例えば、板状弾性部50-1、50-2は、XY平面において可動体40の中心(可動中心)に対し、線対称で配置されてもよく、その個数は2つより多数でもよい。それぞれの板状弾性部50-1、50-2は、一端側で固定体30に固定され、他端側で可動体40に固定され、可動体40を固定体30に対して振動方向(Z方向)に移動可能に支持している。
板状弾性部50は、弾性を確保するために、可動体40と固定体30との間に設けられ、且つ、弾性変形する蛇行形状の蛇行形状部を有する。板状弾性部50は、固定体30に対して可動体40を、少なくとも可動部40の被吸着面部46、47のうちの一方が少なくともコア24の両端部(磁極部242、244)のうちの一方の端部(磁極部242或いは磁極部244)に対向するZ方向で可動体40が移動自在となるように、弾性支持する。例えば、板状弾性部50は、固定体30(コア組立体20)に対して可動体40を、被吸着面部46、47のうちの一方がコア24の一方の端部に対向するZ方向で可動体40が移動自在となるように弾性支持するようにしてもよい。板状弾性部50は、振動方向(Z方向)と直交するXY平面上で延在して配置される。
板状弾性部50は、ヨーク41を、固定体30のコア24の磁極部242、244に対してギャップGを空けて振動方向(Z方向)で磁極部242、244に対向するように、磁極部242、244と略平行に配置される。板状弾性部50は、可動体40の下面をコア組立体20の上面の奥行きレベルと略同じレベルよりも、底面部32b側の位置で、振動方向に移動自在に支持する。
板状弾性部50は、板バネ(バネ板材)であり、固定体側固定部52、可動体側固定部54、固定体側固定部52と可動体側固定部54とを連絡する蛇行形状部としての蛇行形状の弾性アーム部56を有する。
板状弾性部50は、取付部32aの表面に固定体側固定部52を取り付け、ヨーク41の被吸着面部46、47の表面に、可動体側固定部54を取り付けて、弾性アーム部56を底面部32bと平行にして、可動体40を取り付ける。
固定体側固定部52は、取付部32aに面接触してねじ62により接合して固定され、可動体側固定部54は、被吸着面部46、47に面接触してねじ64により接合して固定されている。
弾性アーム部56は、蛇行形状部を有することにより、固定体側固定部52と可動体側固定部54との間で、且つ、振動方向と直交する面(X方向及びY方向で形成されるXY平面)において、可動体40の振動に必要な変形が可能である長さを確保している。
弾性アーム部56は、具体的には、固定体側固定部52と可動体側固定部54との対向方向に伸びて折り返された形状を有する。弾性アーム部56において、固定体側固定部52と可動体側固定部54とにそれぞれ接合される端部は、Y方向でずれた位置に形成されている。弾性アーム部56は、可動体40の中心に対して、点対称或いは線対称の位置に配置されている。
これにより、可動体40は、蛇行形状のばねを有する弾性アーム部56により両側方で支持されるため、弾性変形する際の応力分散が可能となる。すなわち、板状弾性部50は、可動体40を、コア組立体20に対して傾斜することなく、振動方向(Z方向)に移動させることができ、振動状態の信頼性の向上を図ることができる。
板状弾性部50は、それぞれ、少なくとも2つ以上の弾性アーム部56を有している。これにより、板状弾性部50は、弾性アーム部をそれぞれ一つずつ有する場合と比較して、弾性変形する際の応力が分散され、信頼性の向上を図ることができるとともに、可動体40に対する支持のバランスが良くなり、安定性の改善を図ることができる。
板状弾性部50は、本実施の形態では、磁性体からなる。また、板状弾性部50の可動体側固定部54は、コア24の両端部(磁極部242、244)の上側に配置され、磁路として機能する。本実施の形態では、可動体側固定部54は被吸着面部46、47の上側に積層した状態で固定されている。これにより、コア組立体の磁極部242、244に対向する被吸着面部46、47の厚み(Z方向、振動方向の長さ)H(図8参照)を磁性体の厚みとして大きくできる。
本実施の形態では、板状弾性部50の厚みと、ヨーク41の厚みとが同じであるので、磁極部242、244に対向する磁性体の部位の断面積を2倍にできる。これにより、板ばねが非磁性の場合と比較して、磁気回路を拡張して、磁気回路における磁気飽和による特性の低下を緩和し、出力向上を図ることができる。
<振動アクチュエータ10の磁気回路>
また、可動体側固定部54は、被吸着面部46、47において磁極部242、244に対向する部位のうち、切欠部49が形成された部位を上方から覆うように配置される。これにより、コイル22の通電時において、切欠部49を通る磁束を受けることができる。
図14は、振動アクチュエータ10における磁気回路を示す図である。なお、図14は、図7のB-B線で切断した部分を示すアクチュエータ本体A1の斜視図であり、磁気回路は、図示しない部分も図示される部分と同様の磁束の流れMを有する。
また、図15は、磁気回路による可動体40の移動を模式的に示す断面図である。詳細には、図15Aは板状弾性部50により、可動体40が、コア組立体20から離間した位置に保持されている状態の図であり、図15Bは、磁気回路による起磁力によりコア組立体20側に吸引されて移動した可動体40を示す。
具体的には、コイル22を通電すると、コア24が励磁されて磁界が発生し、コア24の両端部が磁極となる。例えば、図14では、コア24において、磁極部242がN極となり、磁極部244がS極となっている。すると、コア組立体20とヨーク41との間には、磁束の流れMで示す磁気回路が形成される。この磁気回路における磁束の流れMは、磁極部242から対向するヨーク41の被吸着面部46に流れ、ヨーク41の面部固定部44を通り、被吸着面部47から、被吸着面部47に対向する磁極部244に至る。本実施の形態では、板状弾性部50も磁性体である。よって、被吸着面部46に流れた磁束(磁束の流れMで示す)は、ヨーク41の被吸着面部46及び可動体側固定部54を通り、被吸着面部46の両端から、面部固定部44を介して被吸着面部47及び、板状弾性部50-2の可動体側固定部54の両端に至る。
これにより、電磁ソレノイドの原理により、コア組立体20の磁極部242、244は、ヨーク41の被吸着面部46、47を吸着する吸引力Fを発生する。すると、ヨーク41の被吸着面部46、47は、コア組立体20の磁極部242、244の双方で引き寄せられる。これにより、ヨーク41の開口部48内に、コイル22が挿入されて、ヨーク41を含む可動体40は、板状弾性部50の付勢力に抗して、吸引力Fの方向(マイナスZ方向)に移動する(図15A及び図15B参照)。
また、コイル22への通電を解除すると、磁界は消滅し、コア組立体20による可動体40の吸引力Fは無くなり、板状弾性部50の付勢力により、元の位置に移動(吸引力Fの方向とは反対のプラスZ方向に移動)する。
これを繰り返すことで、アクチュエータ本体A1では、可動体40が往復移動して振動方向(Z方向)の振動を発生することができる。
可動体40を往復直線移動させることにより、可動体40が固定される操作機器であるタッチパネル2も、可動体40に追従してZ方向に変位する。本実施の形態では、駆動による可動体40の変位、つまり、タッチパネル2の変位量は、0.03mm~0.3mmの範囲としている。
この変位量の範囲は、操作機器であるタッチパネル2の画面2aにおいて、操作者が押圧した表示に対応する振動を付与できる範囲である。例えば、画面2aにおいて操作者の押圧対象となる表示が、機械式のボタン或いは各種スイッチである場合、これら機械式のボタン或いは各種スイッチを実際に押圧した際と同じ触感を付与できる振幅の範囲である。この範囲は、可動体40の振幅の変位が小さいと触感が不十分となったり、また、大きいと不快に感じたりすることに基づいて設定される。
アクチュエータ本体A1では、コア組立体20の磁極部242、244に、ヨーク41の被吸着面部46、47を近接して配置することで、磁気回路効率を上げ、高出力を図ることができる。また、アクチュエータ本体A1では、マグネットを用いることがないので、低コストの構造となる。
板状弾性部50である蛇行形状のばねにより、応力分散が可能となり、信頼性の向上を図ることができる。特に、複数の板状弾性部50-1、50-2により可動体40を支持しているため、より効果的に応力分散を可能にしている。このように、アクチュエータ本体A1は、上下方向駆動により上下方向で画面2aに接触する操作者に対してダイレクトな感触を提供できる。
コイル22が巻回されるコア24を有するコア組立体20が固定体30に固定され、このコア組立体20は、板状弾性部50により固定体30に対してZ方向に可動自在に支持された可動体40のヨーク41の開口部48内に配置されている。これにより、磁気を発生してZ方向に可動体を駆動させるために、固定体及び可動体のそれぞれに設ける部材をZ方向で重ねて設ける(例えば、コイルとマグネットをZ方向で対向して配置)必要がない。よって、電磁アクチュエータとしてのアクチュエータ本体A1のZ方向の厚みを薄くできる。また、マグネットを用いることなく、可動体40を往復直線移動させることで、操作機器に、触覚フィーリングとしての振動を付与できる。このように、支持構造が単純であるため設計がシンプルになり、省スペース化を図ることができ、アクチュエータ本体A1の薄型化を図ることができる。また、マグネットを用いたアクチュエータではない(永久磁石を有さないアクチュエータである)ので、マグネットを用いる構成と比較してコストの低廉化を図ることができる。
<振動アクチュエータ10の駆動原理>
以下に、アクチュエータ本体A1の駆動原理について簡単に説明する。アクチュエータ本体A1、つまり、振動アクチュエータ10は、下記の運動方程式および回路方程式を用いてパルスを用いて共振現象を発生させて駆動することもできる。なお、動作としては共振駆動ではなく、操作機器としてのタッチパネルに表示される機械式スイッチの操作感を表現するものであり、本実施の形態では、制御部(例えば、図17に示すマイコン220)を介して複数の電流パルスを入力することにより駆動する。
なお、アクチュエータ本体A1における可動体40は、式(1)、(2)に基づいて往復運動を行う。
Figure 2022117327000002
Figure 2022117327000003
すなわち、アクチュエータ本体A1における質量m[Kg]、変位x(t)[m]、推力定数K[N/A]、電流i(t)[A]、ばね定数Ksp[N/m]、減衰係数D[N/(m/s)]等は、式(1)を満たす範囲内で適宜変更できる。また、電圧e(t)[V]、抵抗R[Ω]、インダクタンスL[H]、逆起電力定数K[V/(rad/s)]は、式(2)を満たす範囲内で適宜変更できる。
このように、アクチュエータ本体A1と、可動体40の質量mと、板状弾性部50としての金属ばね(弾性体、本実施の形態では板ばね)のばね定数Kspにより決まる。
また、アクチュエータ本体A1では、ベース部32と板状弾性部50との固定、及び、板状弾性部50と可動体40との固定には、止着部材としてのねじ62、64が用いられている。これにより、可動体40が駆動するために、固定体30及び可動体40に対して強固に固定する必要がある板状弾性部50を、リワークを可能とした状態で機械的に強固に固定することができる。
<振動アクチュエータの制御>
アクチュエータ本体A1は、制御部により制御され、制御部は、弾性振動可能に支持された操作機器をその振動方向の一方向に駆動する。
振動アクチュエータ10では、操作機器の接触操作に応じて駆動電流をコイル22に供給して、磁界を発生させ、弾性振動可能な可動体40を、固定体30に対して一方向、ここではZ方向マイナス側に移動させ、磁界をなくすことでZ方向プラス側に移動する。これにより、操作者がタッチパネル2(図1参照)に接触した際に、振動を触感として付与する。本実施の形態では、接触操作は、歪みセンサ99-1~99-4で検出した信号であるが、これに加えて、例えば、タッチパネル2から入力される接触状態を示す信号を用いてもよい。
振動アクチュエータ10には、制御部により、振動アクチュエータ10を駆動するアクチュエータ駆動信号としての単数の電流パルスないし複数の電流パルスが、コイル22に供給される。本実施の形態では、アクチュエータ駆動信号は、複数の電流パルスの列により構成している。
電流パルスがコイル22に供給されることにより、可動体40は、板状弾性部50の付勢力に抗して、磁気吸引力により、コイル22側、つまり、Z方向マイナス側に引き込まれて変位する。これに追従して、可動体40に固定されるタッチパネル(振動提示部)も、固定体30が固定される基台(図示省略)に対してZ方向プラス側に移動する。
また、コイル22への駆動電流の供給を停止することにより、付勢力は解放されて、可動体40は、基準位置に対するZ方向マイナス側での位置での保持状態が解除される。これにより、可動体40は、板状弾性部50の付勢力により、Z方向マイナス側での最大変位位置から、引き込まれた方向(Z方向マイナス側)と逆方向(Z方プラス側)に付勢されて移動し、振動をフィードバックする。
アクチュエータ駆動信号は、単数の電流パルス或いは複数の電流パルスの列におけるそれぞれのパルスの振幅、それぞれの波長、それぞれの供給タイミング等により、様々な種類の振動形態で生成されて、アクチュエータ本体A1に供給可能である。これにより、アクチュエータ本体A1の振動は、操作者に体感として付与される。
例えば、制御部は、電流パルス供給部、電圧パルス印加部を有する。
電流パルス供給部は、操作機器(振動提示部)の接触操作に応じて、操作機器を駆動する駆動電流として、複数の駆動電流パルスを振動アクチュエータ10のコイル22に供給する。
電圧パルス印加部は、アクチュエータ駆動信号を構成する単数の電流パルスないし複数の電流パルスの列をそれぞれ発生させる複数の制御電圧パルスを、断続的に電流パルス供給部に印加する。
<アクチュエータ本体A1の駆動回路>
図16は、アクチュエータ本体の駆動回路の一例を示す図である。
図16に示す駆動回路は、制御部に含まれる。駆動回路は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)により構成される電流パルス供給部としてのスイッチング素子12、電圧パルス印加部としての信号発生部(Signal generation)14、抵抗R1、R2、SBD(Schottky Barrier Diodes:ショットキーバリアダイオード)を有する。この駆動回路は、後述するアクチュエータドライバ230の具体的構成の一例である。
制御部では、電源電圧Vccに接続された信号発生部14は、スイッチング素子12のゲートに接続されている。スイッチング素子12は、放電切換スイッチである。スイッチング素子12は、アクチュエータ本体A1(図16では[Actuator]で示す)、SBDに接続されるとともに、電源部Vactから電圧が供給される振動アクチュエータ、具体的には、アクチュエータ本体A1に接続される。
なお、制御部は、図示しないが、振動提示装置1の構成要素の動作を制御するためのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えてもよい。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して、振動アクチュエータ10を含む振動提示装置1の構成要素の動作を制御する。このとき、記憶部(図示省略)に格納されている各種の振動減衰期間発生パターンを含む各種データが参照される。記憶部(図示省略)は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)等で構成されてもよい。例えば、記憶部、ROM或いはRAM等に、複数のパルス列の様々な複数のパターンのパルス波形データを格納する。ROMには、アクチュエータ本体A1を駆動して振動を提示する振動提示プログラムを含み振動提示装置1を制御する各種のプログラムが格納されている。振動提示プログラムとしては、例えば、歪みセンサ99-1~99-4から接触状態を示す情報が入力された際に、接触情報に対応する振動を発生するアクチュエータ駆動信号を生成するためのパルス波形データを読み出すプログラム等である。
また、振動提示プログラムとしては、例えば、読み出したデータを組み合わせて接触情報に対応するアクチュエータ駆動信号として生成するプログラム、生成したアクチュエータ駆動信号をコイル22に供給するプログラム等である。アクチュエータ駆動信号は、複数の電流パルスの組み合わせとして、アクチュエータ本体A1を駆動する駆動回路を介してコイル22に印加される。CPU(例えば後述するマイコン220)は、これらプログラム及びデータを用いて振動提示装置1の構成要素の動作を制御してもよく、電流パルス供給部及び電圧パルス印加部を制御するようにしてもよい。例えば、歪みセンサ99-1~99-4からの信号は、増幅部(例えば後述する増幅部(アンプ)250)で増幅され、変換部(例えば後述する変換部(ADC)260)でアナログデジタル変換されて、CPUに出力されて、図16に示す駆動回路により振動アクチュエータ10を振動させる。
制御部は、電流パルスをコイル22に供給して可動体40を板状弾性部50の付勢力に抗して振動方向の一方向(-Z方向でありZ方向マイナス側)に変位するように駆動する。電流パルスの供給中は、可動体40の振動方向の一方向への変位は継続される。電流パルスの供給を停止する、つまり、コイル22への電流パルスの入力をオフにすることにより、可動体40の振動方向の一方向へ変位させる力は解放される。電流パルスの入力のオフは、当該電流パルスを生成する電圧がオフになったタイミングを意味する。電圧がオフになった時点では、電流パルスは完全にオフではなく減衰している状態である。
電圧オフになると、可動体40は、引き込み方向(Z方向マイナス側)の最大変位可能位置で蓄積された板状弾性部50の付勢力により、振動方向のうちの他方向(Z方向でありZ方向プラス側)へ移動して変位する。操作機器側である他方向側へ移動した可動体40を介してタッチパネル(操作機器)2に強い振動が伝播され、操作者に触感が付与される。
制御部は、歪みセンサ99-1~99-4からの情報に基づいて、操作者によるタッチパネルの画面への接触に応じて、コイル22に、一つ以上の電流パルスを供給する。制御部は、可動体40の振動において、一つ目のパルスを供給し、加えて、その後に供給するパルスによって、一つ目のパルスの供給の停止後も残って継続する振動等を調整する。
<振動提示装置1の制御系の概略構成>
図17は、振動提示装置1の制御系を模式的に示す図である。
振動提示装置1は、触覚提示部210、歪み検出部99、増幅部(アンプ)250、AD変換部(ADC)260、マイコン220、アクチュエータドライバ230、アクチュエータ本体A1を有する。触覚提示部210の一例は、上述したタッチパネル2である。
例えば、触覚提示部210としてのタッチパネル2は、タッチパネル2上における操作者による接触操作を受け付けて、その接触位置を出力する接触位置検出部(図示省略)を有するものとする。接触位置検出部(図示省略)からの信号はマイコン220あるいは装置全体の制御部に出力される。歪み検出部99は、触覚提示部210が押圧されることにより、荷重検出部K1において起歪部材90の歪みを検出し、検出された信号は、増幅部250、ADC260を介して制御部が含むマイコン220に入力される。
マイコン220は、入力された信号に信号、つまり、接触位置検出部からの接触位置情報、駆動タイミング、及び、歪み信号に対応して、接触操作に対応する振動が発生するように、アクチュエータドライバ230を制御する。つまり、マイコン220は、アクチュエータドライバ230を介して、アクチュエータ(アクチュエータ本体A1)に、アクチュエータ駆動信号を出力して駆動電流を供給する。
アクチュエータドライバ230から供給される駆動電流を受けたアクチュエータ本体A1は、触覚提示部210に振動を伝達して振動させることにより、触覚提示部210から出力された接触位置に対応した振動を触覚提示部210で提示させる。
このように、タッチパネル等の触覚提示部210で受けた操作者の操作を受け付けて、それに対応してアクチュエータ本体A1は駆動する。
アクチュエータ本体A1は、アクチュエータ駆動信号が入力されることにより、磁気吸引力により、可動体40、具体的には、ヨーク41及び起歪部材90を付勢力に抗して一方向として、例えば、Z方向マイナス側に移動させる。
また、このアクチュエータ本体A1へのアクチュエータ駆動信号の入力が停止されることにより、アクチュエータ本体A1は、付勢力を解放し、可動体40を、付勢力により他方向側(Z方向プラス側)に移動させる。アクチュエータ本体A1は、アクチュエータ駆動信号の入力と停止により可動体40及び操作機器を振動させる。アクチュエータ本体A1は、マグネットを用いずに可動体40を駆動して、操作機器を振動させている。
なお、アクチュエータ駆動信号は、実施の形態では、可動体及び操作機器を駆動する駆動電流としてコイル22に供給される複数の駆動電流パルス(「電流パルス」とも称する)列に相当する。アクチュエータ本体A1では、電流パルスがコイル22に供給されると、可動体は一方向に移動する。これを繰り返すことにより可動体は振動する。
このように本実施の形態の振動提示装置1は、スイッチの感触のようなリアルな触感表現を、荷重検出に基づくリアルな触感表現で実現する。
(実施の形態2)
図18は、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの分解斜視図であり、図19は、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成を示す部分断面図である。なお、図19は、振動アクチュエータにおいて高さ方向(Y方向)の中心を幅方向(X方向)に沿って切断した部分断面図である。
振動アクチュエータ10Bは、振動アクチュエータ10(図1~図5参照)と比較して、緩衝部材800が設けられている位置が異なり、その他の基本的構成は同様である。よって、異なる点のみ説明し同様の点については同名称と同符号を付して適宜説明は省略する。また、直交座標系(X,Y,Z)は、実施の形態2にも同様に使用して説明する。振動アクチュエータ10Bは、図1に示す振動提示装置1において、振動アクチュエータ10に換えて適用可能である。
振動アクチュエータ10Bは、アクチュエータ本体A2と、荷重検出部K2と、を有する。荷重検出部K2は、起歪部材90と、起歪部材90に設けられる歪み検出部99と、を有する。本実施の形態では、荷重検出部K1と同様の機能を有する。
アクチュエータ本体A2は、ベース部32及びコア組立体20を有する固定体30Bと、可動体40Bと、板状弾性部50と、を有する。
アクチュエータ本体A2では、固定体30と可動体40とにおいて互いに対向する部位である、対向するコア組立体20の磁極部242、244と、被吸着面部46、47との間に、緩衝部材800が設けられている。
緩衝部材800は、緩衝部材80と同様の材料、つまり、シリコーンゴム或いはブチルゴム等のエラストマーにより構成され、同様の機能を有する。
緩衝部材800は、シリコーンゴム或いはブチルゴムで構成することにより、他の材料と比較して、素材の劣化に起因する損傷を防ぎ、その効果を持続させることができる。
緩衝部材800は、コア組立体20の磁極部242、244と被吸着面部46、47の一方に固定される。本実施の形態では、緩衝部材800は、磁極部242、244の対向面20a、20bに固定される。なお、コア組立体20は、ベース部32に、ねじ68を用いずリベットを用いている。これにより磁極部242、244において、被吸着面部46、47との対向面がフラットである状態で、コア組立体20がベース部32に固定されている。また、磁極部242、244とベース部32とは接着により固定されてもよい。
緩衝部材800は、被吸着面部46、47との間に隙間G2が設けられる厚みを有する。これにより、振動アクチュエータ10Bは、強い振動や衝撃に対して、可動体40に、可動体40を押し下げる方向に力が加わる場合でも、磁極部242、244と被吸着面部46、47が直接接触することがなく、接触音が鳴ることがない。
緩衝部材800は、図20に示すように、コア組立体20の磁極部242、244と被吸着面部46、47の他方に設けられてもよい。図20は、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成の変形例1を示す部分断面図である。図20に示す緩衝部材800と同様に構成される緩衝部材801は、磁極部242、244において、対向面20a、20bと対向する部位に固定され、対向面20a、20bとの間に隙間G21が設けられている。この構成により、図19で示す構成と同様の効果を得ることができる。
緩衝部材800は、図21に示すように、磁極部242、244と、被吸着面部46、47との間に隙間なく配設されてもよい。図21は、本発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータの要部構成の変形例2を示す部分断面図である。図21に示す緩衝部材800Aは、磁極部242、244と、被吸着面部46、47との間に隙間がないように磁極部242、244に固定されている。この構成により、図19で示す構成と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
例えば、上記各実施の形態の振動アクチュエータ10、10Bの構成において、止着部材としてのねじ62、64、68(振動アクチュエータ10Bではねじ68は使用せず)、69に変えて、リベットを用いてもよい。リベットは、それぞれ頭部とねじ部のない胴部からなり、穴を空けた部材に差し込み、反対側の端部をかしめて塑性変形させることで穴を空けた部材同士を接合する。具体的には、例えば、ベース部32、32Bと板状弾性部50との固定、及び、板状弾性部50と可動体40、40Bとの固定にリベットを用いてもよい。かしめは、例えば、プレス加工機や専用の工具等を用いて行ってもよい。
また、歪みセンサ99-1~99-4が取得する歪みのデータに基づいて、振動アクチュエータ10、10Bにおける各構成要素の個体差等により入力パルスの周期の修正を行うようにしてもよい。
本発明に係る振動アクチュエータ及び振動提示装置は、耐衝撃性改善及び静音化を図ることができる効果を有し、例えば、タッチパネル装置が搭載されるタッチディスプレイ装置等の操作機器に有用なものである。
1 振動提示装置
2 タッチパネル(振動提示部)
2a 画面(操作面)
4 ヨーク本体
10、10B 振動アクチュエータ
12 スイッチング素子
14 信号発生部
20 コア組立体
20a、20b 対向面
22 コイル
24 コア
26 ボビン
26a、26b 分割体
28、321、322 固定孔
30、30B 固定体
32、32B ベース部
32a 取付部
32b 底面部
33 止着孔
35 被係合部
36 開口部
40、40B 可動体(可動部)
41 ヨーク
42 面部固定孔
43a、43b 枠形成部
44 面部固定部
44a 固定面
46、47 被吸着面部(支持部側固定部)
48 開口部
49 切欠部
50、50-1、50-2 板状弾性部(弾性支持部)
52 固定体側固定部
54 可動体側固定部
56 弾性アーム部
62、64、68、69 ねじ
80、80A、81、800、800A、801 緩衝部材
90、90B 起歪部材
92 可動体側固定部(支持部側固定部)
94 提示部側固定部
95a 本体枠部
95b 接続腕部
95c リブ
96 移動規制部
97 歪み部
99 歪み検出部
99-1、99-2、99-3、99-4 歪みセンサ
241 コア本体
242、244 磁極部
942 固定孔
A1、A2 アクチュエータ本体
K1、K2 荷重検出部(可動部)

Claims (11)

  1. 押圧操作を受けた振動提示部に振動を付与する可動部と、
    前記押圧操作に応じて前記可動部の前記振動を発生させる振動発生部と、
    ベース部と、
    前記ベース部に対して前記可動部を接離方向で振動自在に支持する弾性支持部と、
    を有し、
    前記可動部は、
    前記振動提示部に固定可能な提示部側固定部と、前記弾性支持部に固定される支持部側固定部との間に設けられ、前記押圧操作による歪みを荷重として検出する荷重検出部と、
    前記荷重検出部よりも前記提示部側固定部側に設けられ、前記可動部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に、緩衝部材を介して前記ベース部の被係合部に係合して、前記可動部の移動を規制する移動規制部と、
    を有する、
    振動アクチュエータ。
  2. 前記可動部は、前記可動部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に前記移動規制部が前記ベース部から離間する方向へ移動しながら前記被係合部に接近するように構成され、
    前記緩衝部材は、前記移動規制部と前記被係合部との間に配置される、
    請求項1記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記緩衝部材は、前記移動規制部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に前記被係合部に当接するように、前記被係合部から離間して前記移動規制部に設けられている、
    請求項1記載の振動アクチュエータ。
  4. 前記緩衝部材は、前記移動規制部が前記ベース部から離間する方向へ移動する際に前記移動規制部に当接するように、前記移動規制部から離間して前記被係合部に設けられている、
    請求項1記載の振動アクチュエータ。
  5. 前記緩衝部材は、前記被係合部と前記移動規制部との間の隙間を埋めるように設けられている、
    請求項1記載の振動アクチュエータ。
  6. 前記可動部は、磁性体を有し、
    前記振動発生部は、前記接離方向で前記磁性体に対向して配置され、前記磁性体を電磁的に吸引して前記振動を発生させる吸引部を有し、
    前記磁性体または前記吸引部の一方には、前記磁性体または前記吸引部の他方から隙間を空けて、前記緩衝部材が設けられている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  7. 前記可動部は、磁性体を有し、
    前記振動発生部は、前記接離方向で前記磁性体に対向して配置され、前記磁性体を電磁的に吸引して前記振動を発生させる吸引部を有し、
    前記磁性体と前記吸引部との間の隙間を埋めるように、前記緩衝部材が設けられている、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  8. 前記緩衝部材は、エラストマーである、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  9. 前記緩衝部材は、シリコーンゴム或いはブチルゴムを含む、
    請求項8記載の振動アクチュエータ。
  10. 前記移動規制部は、前記提示部側固定部の近傍、もしくは、前記提示部側固定部に配置されている、
    請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の振動アクチュエータと、
    前記振動提示部としてのタッチパネルと、
    を有する、
    振動提示装置。
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