JP2022117069A - 撮像装置 - Google Patents

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Joji Wada
洋太 橋本
Hirota Hashimoto
隼 和智
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伸一 塚原
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Abstract

【課題】同一被写体の顔の画像および目の高画質な画像を同軸かつ同時に撮像する。【解決手段】撮像装置は、被写体からの光が入射するレンズと、レンズを透して受光された光を、第1波長帯を有する第1光と第1波長帯より高い第2波長帯を有する第2光とに分光する分光部と、第1光に基づいて、被写体の第1部分の画像を撮像する第1撮像部と、第2光に基づいて、被写体の第1部分より狭い第2部分の画像を撮像する第2撮像部と、撮像された第1部分の画像および第2部分の画像を外部装置に出力する出力部と、を備える。第1撮像部および第2撮像部は、レンズおよび分光部を介して互いに同軸で撮像する。【選択図】図4

Description

本開示は、撮像装置に関する。
特許文献1には、被写体の画像を撮像する広角カメラと、被写体の虹彩に合焦し虹彩の拡大画像を撮像する望遠カメラとを備える虹彩撮像装置が開示されている。広角カメラに装備される長方形の撮像素子の長辺が被写体の身長方向に合わせて縦置き配置され、広角カメラがチルト台上に搭載される。これにより、1台の広角カメラ、1台の虹彩撮像用望遠カメラの2カメラ構成としたときに高精度の虹彩画像を高速に撮像可能となる。
特開2002-125142号公報
特許文献1では、広角カメラと望遠カメラとは横方向(つまりチルト台の回転軸方向である水平方向)の視差が存在するように配置されているので、望遠カメラの光軸に対して垂直な軸周りに回動可能なパン用ミラーの旋回角度によっては虹彩画像位置がずれてしまう。このため、虹彩撮像装置は、広角カメラの撮像画像中に顔のパターンが入った後に左目もしくは右目の位置を検出し、この検出された左目もしくは右目の位置を望遠カメラの座標に変換するとともに、チルト台のチルト位置およびパン用ミラーのパン位置ならびに照明具のチルト位置およびパン位置を求めて微調整を行う必要があった。このため、同一被写体の顔の画像と目(例えば虹彩)の高画質な画像とを同軸かつ同時に撮像することは困難であった。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、同一被写体の顔の画像と目の高画質な画像とを同軸かつ同時に撮像する撮像装置を提供することを目的とする。
本開示は、観察部位からの光が入射するレンズと、前記レンズを透して受光された光に基づいて、前記観察部位の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された前記観察部位の画像に基づいて、前記観察部位への投影画像を生成する投影部と、を備え、前記レンズは、前記投影部からの前記投影画像の光を、前記観察部位からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ前記観察部位からの光の入射軸と同軸である投光軸に沿って投光する、投影装置を提供する。
本開示によれば、同一被写体の顔の画像と目の高画質な画像とを同軸かつ同時に撮像できる。
実施の形態1に係る分光プリズムカメラのユースケース例を示す図 実施の形態1に係る分光プリズムカメラの内部構成例を示すブロック図 プリズムのB面の反射特性例を示すグラフ 実施の形態1に係る分光プリズムカメラの第1動作手順例を示すフローチャート 瞼認証に用いる対象エリアの特定動作概要例を示す図 実施の形態1に係る分光プリズムカメラの第2動作手順例を示すフローチャート 実施の形態2に係る分光プリズムカメラのユースケース例を示す図 実施の形態2に係る分光プリズムカメラの内部構成例を示すブロック図 クロスプリズムのA面の反射特性例を示すグラフ クロスプリズムのB面の透過特性例を示すグラフ 実施の形態2に係る分光プリズムカメラの第1動作手順例を示すフローチャート 実施の形態2に係る分光プリズムカメラの第2動作手順例を示すフローチャート
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る撮像装置を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明および実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100のユースケース例を示す図である。本開示に係る撮像装置の一例としての分光プリズムカメラ100は、例えば手術室に配置され、医師あるいは看護師等の被写体を正面視で撮影する。なお、図1では分光プリズムカメラ100は被写体(男性の医師)を側面視で撮影するように図示されているが、分光プリズムカメラ100は被写体を正面視で撮影する。以下、被写体として人物を例示して説明するが、人物に限定されなくてもよい。
分光プリズムカメラ100は、複数(例えば2個)のイメージセンサ11,12(図2参照)を有し、一方のイメージセンサ12によって被写体の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、他方のイメージセンサ11によって同じ被写体の目付近の範囲RNG2(例えば虹彩全体を含む範囲)を拡大した画像を撮像する。範囲RNG1の画像は被写体の顔全体が映っており、例えば顔認証に利用される。範囲RNG2の画像は同じ被写体の虹彩全体もしくは目の瞼付近が映っており、例えば虹彩認証もしくは瞼部分の血管(静脈)を用いた静脈認証に利用される。このように、分光プリズムカメラ100は、同じ被写体の広い範囲の画像とその範囲の一部を拡大した画像との両方を撮像でき、複数種類の認証処理に適する画像を得ることができる。
図2は、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の内部構成例を示すブロック図である。分光プリズムカメラ100は、共用レンズLS1と、カメラヘッド部10と、カメラ信号処理部20と、CCU(Camera Control Unit)30と、カメラ制御部50と、ABF(Auto Back Focus)制御部51と、照明制御部52と、レンズ制御部54と、照明部ILM1,IML2とを含む構成である。また、分光プリズムカメラ100は、表示器DP1と有線あるいは無線を介して接続されている。
レンズの一例としての共用レンズLS1は、カメラヘッド部10のプリズムCXP1より対物側(つまり被写体側)に取り付けられた光学レンズを含むレンズユニットとして構成される。共用レンズLS1には被写体からの光(例えば被写体での反射光)が入射し、共用レンズLS1はその入射した光を集光する。共用レンズLS1により集光された被写体からの光は、カメラヘッド部10のプリズムCXP1に入射する。つまり、共用レンズLS1は、カメラヘッド部10のイメージセンサ11,12で受光される光を集光する機能を有する。
カメラヘッド部10は、共用レンズLS1の次に対物側(つまり被写体側)に配置され、共用レンズLS1を透過した光を分光したり撮像したりする。カメラヘッド部10は、光学面(後述するB面BS1参照)を有するプリズムCXP1と、テレコンバージョンレンズCNV1と、光学フィルタOPF1と、イメージセンサ11を含むオートバックフォーカス機構ABF1と、光学フィルタOPF2と、イメージセンサ12を含むオートバックフォーカス機構ABF2とを含む。
分光プリズムの一例としてのプリズムCXP1は、光学面としての性質を有するB面BS1を有し、プリズム固定部材FX1により固定される。プリズム固定部材FX1は、後述するテレコンバージョンレンズCNV1も固定する。プリズムCXP1は、共用レンズLS1により集光された光(つまり被写体からの光)をB面BS1において反射および透過する。
ここで、図3を参照して、プリズムCXP1のB面BS1の光学特性について説明する。図3は、プリズムCXP1のB面BS1の反射特性例を示すグラフである。図3において、横軸は波長[nm:ナノメートル]、縦軸は反射特性の一例としての反射率を示す。
図3において、B面BS1は、例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR(Infrared Ray))光を高い反射率(例えば80%)で反射する光学的性質を有している。なお、図3ではB面BS1の近赤外(IR)光の反射率が80%となっているが、100%(つまり全反射可能な反射率)であってもよい。
テレコンバージョンレンズCNV1は、その光軸が被写体からの光の入射軸IMX1と平面視で直交する方向と一致するように、プリズムCXP1と光学フィルタOPF1との間に配置される。テレコンバージョンレンズCNV1は、共用レンズLS1の焦点距離より望遠側での撮像を可能とするためのレンズであり、図1に示す範囲RNG1の一部である範囲RNG2を範囲RNG1と同等となるように拡大した光学像を、光学フィルタOPF1を介してイメージセンサ11に受光させる。なお、実施の形態1では、イメージセンサ11が撮像する被写体の範囲RNG2とイメージセンサ12が撮像する被写体1の範囲RNG1とを異ならせるために、プリズムCXP1と光学フィルタOPF1との間にテレコンバージョンレンズCNV1が配置されているが、他の代替手段が実現されても構わない。例えば、テレコンバージョンレンズCNV1が配置される代わりに、プリズムCXP1の反射面もしくは射出面が曲面に形成されてもよいし(図示略)、イメージセンサ11,12のサイズが異なってもよい。なお、射出面を曲面に形成する際には、レンズ付き樹脂成型プリズムを用いることが可能である。
光学フィルタOPF1は、例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR)光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断するバンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)により構成される。なお、光学フィルタOPF1(バンドパスフィルタ)が透過させる光の波長帯域は800~900[nm]に限定されなくてよい。光学フィルタOPF1は、プリズムのB面BS1により反射された近赤外(IR)光のうち800~900[nm]の光を透過する。光学フィルタOPF1を透過した近赤外(IR)光はイメージセンサ11により受光される。なお、光学フィルタOPF1は、オートバックフォーカス機構ABF1内に設けられるように配置されてもよいし、オートバックフォーカス機構ABF1とは別体で設けられてもよい。
イメージセンサ11は、例えば近赤外(IR)光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を含む。つまり、イメージセンサ11は、イメージセンサ12とは異なる分光波長を有した光を受光する。イメージセンサ11は、プリズムCXP1のB面BS1により反射あるいは全反射されてテレコンバージョンレンズCNV1を透過した近赤外(IR)光が受光し易くなるように、上述した入射軸IMX1と直交する撮像軸CAX1に撮像面が直交する状態で配置される。イメージセンサ11は、受光された近赤外(IR)光に基づいて被写体の近赤外画像(例えば図1に示す男性の医師の目付近の範囲RNG2が拡大された近赤外画像)を撮像する。イメージセンサ11は、撮像により得られた被写体の虹彩を含む近赤外画像信号を第1信号処理部21に送る。なお、イメージセンサ11は、上述した近赤外(IR)光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSの代わりに、可視光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSとして設けられてもよい。この場合、光学フィルタOPF1は、後述する光学フィルタOPF2と同様の光学的特性(例えば400~680[nm]の波長を有する可視光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断する特性)を有する。
オートバックフォーカス機構ABF1は、例えば特許第3738777号公報に開示されているような機構により構成され、ABF制御部51からの制御信号に基づいて、イメージセンサ11の撮像面が撮像軸CAX1に直交する状態を維持しながらイメージセンサ11を撮像軸CAX1の方向に移動させることでイメージセンサ11の焦点距離を適宜調整する機能を有している。つまり、オートバックフォーカス機構ABF1によれば、例えばイメージセンサ11に受光される光の波長帯域がカメラ制御部50(後述参照)によって異なる波長帯域に選択される場合でも、異なる波長帯域に伴う光路長の変化があってもイメージセンサ11を撮像軸CAX1の方向に移動可能となることでピントの合う鮮明な近赤外画像を得ることができる。
光学フィルタOPF2は、例えば400~680[nm]の波長を有する可視光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断するバンドパスフィルタ(BPF)により構成される。つまり、光学フィルタOPF2は赤外光カットフィルタとしての機能を有する。なお、光学フィルタOPF2(バンドパスフィルタ)が透過させる光の波長帯域は400~680[nm]に限定されなくてよい。光学フィルタOPF2は、プリズムCXP1のB面BS1を透過した400~680[nm]の波長を有する可視光を透過する。光学フィルタOPF2を透過した可視光はイメージセンサ12により受光される。なお、光学フィルタOPF2は、オートバックフォーカス機構ABF2内に設けられるように配置されてもよいし、オートバックフォーカス機構ABF2とは別体で設けられてもよい。
イメージセンサ12は、例えば可視光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSを含む。つまり、イメージセンサ12は、イメージセンサ11とは異なる分光波長を有した光を受光する。イメージセンサ12は、プリズムCXP1のB面BS1を透過した可視光が受光し易くなるように、上述した入射軸IMX1に撮像面が直交する状態で配置される。イメージセンサ12は、受光された可視光に基づいて被写体の可視画像(例えば図1に示す男性の医師の顔付近の範囲RNG1の可視画像)を撮像する。イメージセンサ12は、撮像により得られた被写体の顔を含む可視画像信号を第2信号処理部22に送る。なお、イメージセンサ12は、イメージセンサ11と同様に、近赤外(IR)光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSを含む構成としてもよい。この場合、光学フィルタOPF2は、上述した光学フィルタOPF1と同様の光学的特性(例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR)光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断する特性)を有する。
オートバックフォーカス機構ABF2は、例えば特許第3738777号公報に開示されているような機構により構成され、ABF制御部51からの制御信号に基づいて、イメージセンサ12の撮像面が入射軸IMX1に直交する状態を維持しながらイメージセンサ12を入射軸IMX1の方向に移動させることでイメージセンサ12の焦点距離を適宜調整する機能を有している。つまり、オートバックフォーカス機構ABF2によれば、例えばイメージセンサ12に受光される光の波長帯域がカメラ制御部50(後述参照)によって異なる波長帯域に選択される場合でも、異なる波長帯域に伴う光路長の変化があってもイメージセンサ12を入射軸IMX1の方向に移動可能となることでピントの合う鮮明な可視画像を得ることができる。
カメラ信号処理部20は、カメラヘッド部10での撮像により得られた画像信号を用いて人が認知可能な形式(例えばRGB形式もしくはYUV形式)の撮像画像データを生成する。カメラ信号処理部20は、第1信号処理部21と、第2信号処理部22とを含む。なお、後述するCCU30はカメラ信号処理部20内に含まれる構成としてもよい。
第1信号処理部21は、例えばDSP(Digital Signal Processor)あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等のプロセッサにより構成される。第1信号処理部21は、イメージセンサ11からの画像信号(例えば被写体の虹彩を含む近赤外画像信号)を用いて各種のカメラ信号処理を施して撮像画像データ(例えば被写体の虹彩を含む近赤外画像データ)を生成してCCU30に送る。なお、第1信号処理部21により生成される撮像画像データは、上述した被写体の虹彩を含む近赤外画像データに限定されず、例えば被写体の可視画像データ、もしくは被写体の特定波長画像データであってもよい。特定波長画像データは、第1信号処理部21におけるカメラ信号処理によって、予め設定された特定の波長帯域の成分のみ抽出された画像データである。
第2信号処理部22は、 例えばDSPあるいはFPGA等のプロセッサにより構成される。第2信号処理部22は、イメージセンサ12からの画像信号(例えば被写体の顔を含む可視画像信号)を用いて各種のカメラ信号処理を施して撮像画像データ(例えば被写体の顔を含む可視画像データ)を生成してCCU30に送る。なお、第2信号処理部22により生成される撮像画像データは、上述した被写体の顔を含む可視画像データに限定されず、例えば被写体の近赤外画像データ、もしくは被写体の特定波長画像データであってもよい。特定波長画像データは、第2信号処理部22におけるカメラ信号処理によって、予め設定された特定の波長帯域の成分のみ抽出された画像データである。
CCU30は、例えばDSPあるいはFPGA等のプロセッサにより構成され、第1信号処理部21および第2信号処理部22のそれぞれからの撮像画像データを用いて各種の画像解析処理(例えば画像間演算もしくは画像合成)を行う。また、CCU30は、前述した画像解析処理の結果を用いて、顔認証、虹彩認証、瞼部分(後述参照)の静脈を用いた生体認証を行ってもよい。この場合、各認証処理に用いられる専用のデータベースは分光プリズムカメラ100内に保持されてもよいし、外部装置(例えば図示しないクラウドサーバ)に保持されてもよい。また、CCU30は、前述した画像解析処理によって被写体の状態等を分析してもよい。
カメラ制御部50は、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSPあるいはFPGA等のプロセッサにより構成され、分光プリズムカメラ100の作動に関する各種の制御を統括する。例えば、カメラ制御部50は、ABF制御部51にオートバックフォーカスに関する制御信号を送ったり、照明制御部52に可視光あるいは近赤外(IR)光の照射に関する制御信号を送ったり、レンズ制御部54に共用レンズLS1の特性調整に関する制御信号を送ったりする。また、カメラ制御部50は、分光プリズムカメラ100とは異なる外部入力に基づく外部制御信号を受けて、分光プリズムカメラ100の作動に関する各種の制御を実行してもよい。
ABF制御部51は、カメラ制御部50からの制御信号に基づいて、3つのオートバックフォーカス機構ABF1,ABF2,ABF3のそれぞれに、前進、原点検出、位置保持に関する制御信号を独立に生成して送る。これにより、3つのオートバックフォーカス機構ABF1,ABF2,ABF3のそれぞれは、ABF制御部51からの制御信号に基づいて、前進、原点検出、位置保持を実行できる。
照明制御部52は、カメラ制御部50からの制御信号に基づいて、照明部ILM1,ILM2から照射する光の点灯もしくは消灯、光量に関する制御信号を生成して照明部ILM1,ILM2に送る。照明部ILM1から照射される光は、例えば可視光である。照明部ILM2から照射される光は、例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR)光である。これにより、照明部ILM1は可視光を照射でき、照明部ILM2は例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR)光を照射できる。
レンズ制御部53は、カメラ制御部50からの制御信号に基づいて、共用レンズLS1の絞り、倍率、焦点に関する制御信号を生成する。これにより、分光プリズムカメラ100において、共用レンズLS1の絞り、倍率、焦点が適切に調整可能となる。
照明部ILM1は、照明制御部52からの制御信号(上述参照)に基づいて、可視光を被写体(例えば図1に示す男性の医師の正面)に向けて照射する。
照明部ILM2は、照明制御部52からの制御信号(上述参照)に基づいて、近赤外(IR)光を被写体(例えば図1に示す男性の医師の正面)に向けて照射する。
表示器DP1は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)あるいは有機EL(Electroluminescence)デバイスを用いて構成され、CCU30により画像合成された後の画像データを表示する。
次に、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の第1動作手順例について、図4を参照して説明する。図4は、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の第1動作手順例を示すフローチャートである。
図4に示す第1動作手順例では、分光プリズムカメラ100は、被写体(例えば図1に示す男性の医師)の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、さらに、同じ被写体の目付近の範囲RNG2の画像を撮像する例を説明する。なお、ステップSt1~ステップSt3の処理群とステップSt4~ステップSt6の処理群とは並列に行われる。
図4において、分光プリズムカメラ100は、可視光の照明を照明部ILM1から被写体(例えば図1に示す男性の医師の顔付近)に向けて照射する(St1)。分光プリズムカメラ100は、被写体(ステップSt1参照)からの光(可視光)を、共用レンズLS1、プリズムCXP1および光学フィルタOPF2を介してイメージセンサ12において受光する(St1)。分光プリズムカメラ100は、ステップSt1でイメージセンサ12において受光された被写体(ステップSt1参照)からの光に基づいて、被写体(例えば図1に示す男性の医師の顔)の画像(可視画像)を撮像する(St2)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt2で撮像された被写体(ステップSt2参照)の可視画像データ(顔画像データ)を用いて、顔認証をCCU30において行ってもよい(St3)。なお、図1では図示されていないが、この顔画像データを用いた顔認証の処理は分光プリズムカメラ100で行われず、例えば分光プリズムカメラ100と通信可能に接続されたPC(Personal Computer)等の外部装置(図示略)によって実行されても構わない。この場合には、分光プリズムカメラ100は、ステップSt2で生成された被写体(ステップSt2参照)の可視画像データ(顔画像データ)を上述した外部装置(例えばPC)に送信する。これにより、分光プリズムカメラ100が顔認証を行うことによる一時的なCCU30の処理負荷の増大を抑制可能となり、CCU30が行う他の処理の動作遅延も低減可能となる。
また、分光プリズムカメラ100は、近赤外(IR)光の照明を照明部ILM2から被写体(例えば図1に示す男性の医師の顔付近)に向けて照射する(St4)。分光プリズムカメラ100は、被写体(ステップSt4参照)からの光(近赤外(IR)光)を、共用レンズLS1、プリズムCXP1、テレコンバージョンレンズCNV1および光学フィルタOPF1を介してイメージセンサ11において受光する(St4)。分光プリズムカメラ100は、ステップSt4でイメージセンサ11において受光された被写体(ステップSt4参照)からの光に基づいて、被写体(例えば図1に示す男性の医師の目部分)の画像(近赤外画像)を撮像する(St5)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt5で撮像された被写体(ステップSt5参照)の近赤外画像データ(虹彩画像データ)を用いて、虹彩認証をCCU30において行ってもよい(St6)。なお、図1では図示されていないが、この虹彩画像データを用いた虹彩認証の処理は分光プリズムカメラ100で行われず、例えば分光プリズムカメラ100と通信可能に接続されたPC(前述参照)等の外部装置(図示略)によって実行されても構わない。この場合には、分光プリズムカメラ100は、ステップSt5で生成された被写体(ステップSt5参照)の近赤外画像データ(虹彩画像データ)を上述した外部装置(例えばPC)に送信する。これにより、分光プリズムカメラ100が虹彩認証を行うことによる一時的なCCU30の処理負荷の増大を抑制可能となり、CCU30が行う他の処理の動作遅延も低減可能となる。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt2,St5により得られた各画像データ(つまり被写体の顔付近の可視画像データ,目付近が拡大された虹彩画像データ)を関連付けて出力(例えば表示器DP1に表示)する(St7)。なお、分光プリズムカメラ100は、ステップSt3,St6により得られた各認証処理の処理結果を関連付けて出力(例えば表示器DP1に表示)してもよい(St7)。
ステップSt7の後、分光プリズムカメラ100の処理が終了とならない場合には(St8、NO)、分光プリズムカメラ100の処理はステップSt1,St4に戻る。つまり、分光プリズムカメラ100の処理が終了となるまで、分光プリズムカメラ100はステップSt1~St3の処理群(ステップSt3は省略可)ならびにステップSt4~St6(ステップSt6は省略可)の処理群を並列に実行する処理を繰り返す。一方、ステップSt7の後、分光プリズムカメラ100の処理が終了となる場合(例えば図1に示す男性の医師の操作による分光プリズムカメラ100の電源OFFがなされた場合)には(St8、YES)、分光プリズムカメラ100の処理は終了する。
図5は、瞼認証に用いる対象エリアの特定動作概要例を示す図である。図5では、被写体が女性である場合に、女性の目(具体的には瞼)が閉じている時に近赤外(IR)光で撮像される瞼部分の血管(静脈)の画像が瞼認証(つまり瞼部分の静脈を用いた生体認証)に利用可能であることを説明する。
図5において、分光プリズムカメラ100は、被写体(女性)が目EY1を開けている時(つまり瞼の開いた時)の可視画像データを撮像する。分光プリズムカメラ100は、撮像された可視画像データに基づいて、被写体(女性)が目EY1を開けている時の瞼の縁部の位置OPLN1をCCU30において特定する。
分光プリズムカメラ100は、被写体(女性)が目EY1を閉じている時(つまり瞼の閉じた時)の可視画像データを撮像する。分光プリズムカメラ100は、撮像された可視画像データに基づいて、被写体(女性)が目EY1を閉じている時の瞼の縁部の位置CLL1をCCU30において特定する。
分光プリズムカメラ100は、被写体(女性)が目EY1を開けている時の瞼の縁部の位置OPLN1の特定結果と同じ被写体(女性)が目EY1を閉じている時の瞼の縁部の位置CLL1の特定結果とに基づいて、その被写体(女性)の瞼の認証エリアMAR1(ハッチング部参照)を特定する。ここで、瞼の認証エリアとは、瞼部分の血管(静脈)を用いた生体認証(例えば個人の識別)に利用される部分である。これにより、分光プリズムカメラ100は、この瞼の認証エリアMAR1の特定結果と目EY1が閉じている間に照明部ILM2から照射された近赤外光の照明下で撮像された目EY1付近の瞼付近のエリアを示す近赤外画像データVRF1とを用いて、瞼部分の静脈を用いた生体認証を行えて生体認証の精度をより一層向上できる。
また、分光プリズムカメラ100は、可視光を照明部ILM1から照射することで、被写体である人物の瞼部分の開閉反応を判別できるので、生死確認を行うことも可能である。言い換えると、分光プリズムカメラ100は、悪意ある第三者による偽造の瞼を利用した誤った生体認証を防止できる。また、分光プリズムカメラ100は、被写体である人物の瞼部分の血管画像データを得ることができるので、この血管画像データを解析することで例えば血管の酸素濃度を特定することも可能である。
次に、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の第2動作手順例について、図6を参照して説明する。図6は、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の第2動作手順例を示すフローチャートである。図6の説明において、図4に示す処理と重複する処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図6に示す第2動作手順例では、分光プリズムカメラ100は、被写体(例えば図1に示す男性の医師)の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、さらに、同じ被写体の目付近の範囲RNG2の画像(具体的には、図5を参照して説明した瞼エリアの画像)を撮像する例を説明する。なお、ステップSt1~ステップSt3の処理群とステップSt11~ステップSt19の処理群とは並列に行われる。
図6において、分光プリズムカメラ100は、被写体(例えば図1に示す男性の医師)が目を開けている時(つまり瞼の開いた時)の被写体からの光を、共用レンズLS1、プリズムCXP1、テレコンバージョンレンズCNV1および光学フィルタOPF1を介して、イメージセンサ11において受光する。分光プリズムカメラ100は、この受光された光に基づいて、被写体(例えば図1に示す男性の医師)の虹彩を含む目付近の可視画像データを撮像する(St11)。分光プリズムカメラ100は、ステップSt11で撮像された可視画像データをCCU30において解析することで、被写体(例えば図1に示す男性の医師)の目が開いていることを判別する(St12)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt12で被写体(例えば図1に示す男性の医師)の目が開いていることを判別した後、可視光の照明を照明部ILM1から同じ被写体(例えば図1に示す男性の医師)に向かって照射する(St13)。分光プリズムカメラ100は、ステップSt11以降の時点でも被写体(例えば図1に示す男性の医師)の虹彩を含む目付近の可視画像データを撮像しており、この可視画像データをCCU30において解析することで、ステップSt13で照射された可視光の照明下で被写体(例えば図1に示す男性の医師)の目が閉じていることを判別する(St14)。なお、被写体(例えば図1に示す男性の医師)の目が閉じている状態は、ステップSt14~ステップSt18まで継続される。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt12で被写体(例えば図1に示す男性の医師)の目が開いていることが判別された時の可視画像データとステップSt14で同じ被写体の目が閉じていることが判別された時の可視画像データとを用いて、同じ被写体の目の部分から瞼の認証エリア(図5参照)を特定する(St15)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt15で同じ被写体の瞼の認証エリア(図5参照)を特定した後、近赤外(IR)光の照明を照明部ILM2から同じ被写体に向かって照射する(St16)。分光プリズムカメラ100は、同じ被写体が目を閉じている時(つまり瞼の閉じた時)の被写体からの光を、共用レンズLS1、プリズムCXP1、テレコンバージョンレンズCNV1および光学フィルタOPF1を介して、イメージセンサ11において受光する。分光プリズムカメラ100は、この受光された光に基づいて、被写体(例えば図1に示す男性の医師)が目を閉じている時(つまり瞼の閉じた時)の目付近の近赤外画像データを撮像する(St17)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt15で特定された瞼の認証エリアの特定結果を用いて、ステップSt17で撮像された被写体(例えば図1に示す男性の医師)が目を閉じている時(つまり瞼の閉じた時)の目付近の近赤外画像データを解析することで、その近赤外画像データ上の瞼の認証エリアの近赤外画像データ部分を切り出す(St18)。分光プリズムカメラ100は、ステップSt18で切り出された瞼の認証エリアの近赤外画像データ部分を用いて、瞼が閉じている時の血管(静脈)を用いた生体認証をCCU30において行ってもよい(St19)。
分光プリズムカメラ100は、ステップSt2,St18により得られた各画像データ(つまり被写体の顔付近の可視画像データ,瞼部分が切り出された近赤外画像データ)を関連付けて出力(例えば表示器DP1に表示)する(St7)。なお、分光プリズムカメラ100は、ステップSt3,St19により得られた各認証処理の処理結果を関連付けて出力(例えば表示器DP1に表示)してもよい(St7)。
以上により、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100は、被写体(例えば図1に示す男性の医師の範囲RNG1,RNG2)からの光が入射するレンズ(例えば共用レンズLS1)と、レンズを透して受光された光を、第1波長帯(例えば可視光の波長帯)を有する第1光(例えば可視光)と第1波長帯より高い第2波長帯(例えば800~900[nm]の波長帯)を有する第2光(近赤外(IR)光)とに分光する分光部(例えばプリズムCXP1)と、第1光に基づいて、被写体の第1部分(例えば顔付近)の画像を撮像する第1撮像部(例えばイメージセンサ12)と、第2光に基づいて、被写体の第1部分より狭い第2部分(例えば目付近)の画像を撮像する第2撮像部(例えばイメージセンサ11)と、撮像された第1部分の画像および第2部分の画像を外部装置(例えば表示器DP1)に出力する出力部(例えばCCU30)と、を備える。第1撮像部および第2撮像部は、レンズおよび分光部を介して互いに同軸で撮像する。
これにより、分光プリズムカメラ100は、同一の被写体(例えば図1に示す男性の医師)の顔の画像(例えば可視画像データ)と目の高画質な画像(例えば近赤外画像データ)とを同軸かつ同時に撮像できる。したがって、分光プリズムカメラ100は、同一の被写体の正面視時に違和感なく顔の可視画像データと目(例えば虹彩)の近赤外画像データとを取得できるので、同一の被写体を対象とした顔認証および虹彩認証による二重の生体認証の実現に寄与できる。例えば被写体が手術中あるいは感染対策等でマスクを着用している場合には顔認証の精度が劣化してしまうが、同時に撮像された虹彩の近赤外画像データが得られることで同一の被写体を対象とした虹彩認証も行えるので生体認証を適切に行うことができる。
また、被写体は人物である。第1撮像部は、第1光である可視光に基づいて、人物の顔画像を第1部分の画像として撮像する。第2撮像部は、第2光である赤外光に基づいて、人物の虹彩画像を第2部分の画像として撮像する。これにより、分光プリズムカメラ100は、人物の広範な顔周辺を画角内に含む可視画像データを取得できるだけでなく、同一人物の狭い範囲(例えば目付近の虹彩)を画角内に含むように特化した近赤外画像データも取得できる。
また、分光部は、被写体からの光のうち赤外光を反射して可視光を透過する第1面(例えばB面BS1)を有する。これにより、分光プリズムカメラ100は、イメージセンサ11において第1面(例えばB面BS1)で反射された赤外光(近赤外光)に基づく目付近の状態を示す近赤外画像データを簡易に取得できる。
また、分光プリズムカメラ100は、分光部と第2撮像部との間に配置され、レンズの焦点距離より望遠側での焦点距離を提供する第2レンズ(例えばテレコンバージョンレンズCNV1)をさらに備える。第2撮像部は、レンズ、分光部および第2レンズを介して、人物の顔の一部である目の虹彩画像を撮像する。これにより、分光プリズムカメラ100は、同一人物を対象として、顔付近の可視画像データ、顔の一部である目付近を顔付近の可視画像データの画角と同等の画角を有する高画質な近赤外画像データ(虹彩画像データ)のそれぞれを簡易な構成で取得できる。
また、分光プリズムカメラ100は、人物の顔画像を用いて人物の顔認証を行う顔認証部(例えばCCU30)と、人物の虹彩画像を用いて人物の虹彩認証を行う虹彩認証部(例えばCCU30)と、をさらに備える。出力部は、顔認証の認証結果および虹彩認証の認証結果を紐付けて外部装置(例えば表示器DP1)に出力する。これにより、分光プリズムカメラ100は、同一の被写体(例えば人物)の顔認証結果と虹彩認証結果との両方を取得でき、迅速かつ高精度な被写体の本人確認等の処理を実行できる。
また、分光プリズムカメラ100は、可視光照明を照射する第1照明部(例えば照明部ILM1)と、赤外光照明を照射する第2照明部(例えば照明部ILM2)と、撮像された人物の目が開いている状態を示す第1目画像(図6のステップSt12参照)と可視光照明中に撮像された人物の目が閉じている状態を示す第2目画像(図6のステップSt14参照)とに基づいて、人物の瞼の認証エリアを特定する瞼認証部(例えばCCU30)と、をさらに備える。瞼認証部は、赤外光照明中に撮像された人物の目が閉じている状態を示す第3目画像(図6のステップSt17参照)と瞼の認証エリアの特定結果とを用いて、人物の瞼部分の静脈認証を行う。これにより、分光プリズムカメラ100は、被写体(人物)の画像の撮像だけでなく、顔認証と目の瞼部分の血管(静脈)を用いた静脈認証との両方を高精度に実現できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では顔認証および虹彩認証、もしくは顔認証および瞼部分の静脈認証の結果は外部装置(例えば表示器DP1)に出力(表示)されていた。実施の形態2では、分光プリズムカメラ100Aは、顔認証および虹彩認証、もしくは顔認証および瞼部分の静脈認証の結果を、被写体の安全な位置(例えば目付近ではない位置)に投影する例を説明する。
図7は、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aのユースケース例を示す図である。本開示に係る撮像装置の一例としての分光プリズムカメラ100Aは、例えば手術室に配置され、医師あるいは看護師等の被写体を正面視で撮影する。なお、図7では図1と同様に分光プリズムカメラ100Aは被写体(男性の医師)を側面視で撮影するように図示されているが、分光プリズムカメラ100Aは被写体を正面視で撮影する。以下、被写体として人物を例示して説明するが、人物に限定されなくてもよい。
分光プリズムカメラ100Aは、複数(例えば2個)のイメージセンサ11,12を有し(図8参照)、一方のイメージセンサ12によって被写体の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、他方のイメージセンサ11によって同じ被写体の目付近の範囲RNG2(例えば虹彩全体を含む範囲)を拡大した画像を撮像する。範囲RNG1の画像は被写体の顔全体が映っており、例えば顔認証に利用される。範囲RNG2の画像は同じ被写体の虹彩全体もしくは目の瞼付近が映っており、例えば虹彩認証もしくは瞼部分の血管(静脈)を用いた静脈認証に利用される。このように、分光プリズムカメラ100Aは、同じ被写体の広い範囲の画像とその範囲の一部を拡大した画像との両方を撮像でき、複数種類の認証処理に適する画像を得ることができる。また、分光プリズムカメラ100Aは、範囲RNG1の撮像画像を解析することで被写体(例えば男性の医師)が着用しているマスクをCCU30において検知でき、この検知結果を用いて投影画像の投影位置(後述参照)をCCU30あるいは投影処理部41において特定できる。また、分光プリズムカメラ100Aは、顔認証の結果と虹彩認証もしくは瞼の静脈認証の結果とを用いて、被写体である人物の属性(例えば氏名)の特定結果を投影することも可能である。例えば図7に示すように、分光プリズムカメラ100Aは、顔認証の結果と虹彩認証もしくは瞼の静脈認証の結果とから、被写体の人物の氏名が「Mr.WADA」であると特定した場合に、例えば「WADA」の投影画像NAM1を、被写体の安全な位置(つまり投影画像の光が照射されても身体上安全な位置であって、例えば被写体の人物が装着しているマスクMSK1の中央部)に投影する。また、分光プリズムカメラ100Aは、例えば「WADA」の投影画像NAM2を、被写体の安全な位置(例えば被写体の人物が装着している帽子であって目から離間している位置)に投影してもよい。
図8は、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aの内部構成例を示すブロック図である。分光プリズムカメラ100Aは、共用レンズLS1と、カメラヘッド部10Aと、カメラ信号処理部20と、CCU30と、投影機部40と、カメラ制御部50と、ABF制御部51と、照明制御部52と、レンズ制御部54と、照明部ILM1,IML2とを含む構成である。図8の説明において、図2に示す構成と重複するものについては同一の符号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
実施の形態2において、共用レンズLS1は、カメラヘッド部10Aのイメージセンサ11,12で受光される光を集光する機能と、投影機部40からの投影画像(後述参照)の光を投光する機能とを有する。つまり、共用レンズLS1は、投影機部40からの投影画像(後述参照)の光を、被写体(例えば図7に示す男性の医師)からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ同じ被写体からの光の入射軸IMX1と同軸である投光軸PJX1に沿って投光する。言い換えると、実施の形態2において、共用レンズLS1は、カメラヘッド部10Aと投影機部40とで共用されている。
実施の形態2において、カメラヘッド部10Aは、2つの光学面(具体的には、A面AS2およびB面BS2)を有するクロスプリズムCXP2と、テレコンバージョンレンズCNV1と、光学フィルタOPF1と、イメージセンサ11を含むオートバックフォーカス機構ABF1と、光学フィルタOPF3と、イメージセンサ12を含むオートバックフォーカス機構ABF2と、光学フィルタOPF4とを含む。
分光プリズムの一例としてのクロスプリズムCXP2は、光学面としての性質を有するA面AS2およびB面BS2を有し、プリズム固定部材FX1により固定される。クロスプリズムCXP2は、共用レンズLS1により集光された光(つまり被写体からの光)をB面BS2において反射および透過するとともに、投影機部40から投光された投影画像(後述参照)の光をA面AS2において反射あるいは全反射して共用レンズLS1に投光する。
ここで、図9Aおよび図9Bを参照して、クロスプリズムCXP2のA面AS2およびB面BS2の光学特性について説明する。図9Aは、クロスプリズムCXP2のA面AS2の反射特性例を示すグラフである。図9Bは、クロスプリズムCXP2のB面BS2の透過特性例を示すグラフである。図9Aおよび図9Bにおいて、横軸は波長[nm:ナノメートル]を示す。図9Aの縦軸は反射特性の一例としての反射率を示し、図9Bの縦軸は透過特例の一例としての透過率を示す。
図9Aにおいて、A面AS2は、例えば400±20[nm]の波長を有する青色単色の光(青色光)を高い反射率(例えば70%)で反射する光学的性質を有している。なお、図9AではA面AS2の青色光の反射率が70%となっているが、100%(つまり全反射可能な反射率)であってもよい。一方で、A面AS2は、例えば830±30[nm]の波長を有する近赤外(IR)光をほぼ透過させずに反射させる光学的性質を有している。例えば透過率に関する光学濃度(OD(Optical Density)値)は4から5である。
図9Bにおいて、B面BS2は、例えば430~680[nm]の波長を有する可視光を高い透過率(例えば70%)で透過する光学的性質を有している。なお、図9BではB面BS2の可視光の透過率が70%となっているが、70%に限定されなくてよい。一方で、B面BS2は、例えば830±30[nm]の波長を有する近赤外(IR)光をほぼ透過させずに反射させる光学的性質を有している。例えば透過率に関する光学濃度(OD値)は4から5である。
テレコンバージョンレンズCNV1は、その光軸が被写体からの光の入射軸IMX1と平面視で直交する方向と一致するように、クロスプリズムCXP2と光学フィルタOPF1との間に配置される。テレコンバージョンレンズCNV1は、共用レンズLS1の焦点距離より望遠側での撮像を可能とするためのレンズであり、図7に示す範囲RNG1の一部である範囲RNG2を範囲RNG1と同等となるように拡大した光学像を、光学フィルタOPF1を介してイメージセンサ11に受光させる。なお、実施の形態2では、イメージセンサ11が撮像する被写体の範囲RNG2とイメージセンサ12が撮像する被写体1の範囲RNG1とを異ならせるために、プリズムCXP1と光学フィルタOPF1との間にテレコンバージョンレンズCNV1が配置されているが、他の代替手段(実施の形態1参照)が実現されても構わない。
光学フィルタOPF3は、例えば430~680[nm]の波長を有する可視光(但し青色光は少ない)のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断するバンドパスフィルタ(BPF)により構成される。つまり、光学フィルタOPF3は赤外光カットフィルタとしての機能を有する。なお、光学フィルタOPF3(バンドパスフィルタ)が透過させる光の波長帯域は430~680[nm]に限定されなくてよい。光学フィルタOPF3は、クロスプリズムCXP2のB面BS2を透過した430~680[nm]の波長を有する可視光(但し青色光は少ない)を透過する。光学フィルタOPF3を透過した可視光(但し青色光は少ない)はイメージセンサ12により受光される。なお、光学フィルタOPF3は、オートバックフォーカス機構ABF2内に設けられるように配置されてもよいし、オートバックフォーカス機構ABF2とは別体で設けられてもよい。
イメージセンサ12は、例えば可視光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSを含む。イメージセンサ12は、クロスプリズムCXP2のB面BS2を透過した可視光(但し青色光は少ない)が受光し易くなるように、上述した入射軸IMX1に撮像面が直交する状態で配置される。イメージセンサ12は、受光された可視光(但し青色光は少ない)に基づいて被写体の可視画像(例えば図7に示す男性の医師の顔付近の範囲RNG1の可視画像)を撮像する。イメージセンサ12は、撮像により得られた被写体の顔を含む可視画像信号を第2信号処理部22に送る。なお、イメージセンサ12は、イメージセンサ11と同様に、近赤外(IR)光の撮像に適した複数の画素が配列されたCCDまたはCMOSを含む構成としてもよい。この場合、光学フィルタOPF3は、上述した光学フィルタOPF1と同様の光学的特性(例えば800~900[nm]の波長を有する近赤外(IR)光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断する特性)を有する。
光学フィルタOPF4は、例えば400±20[nm]の波長を有する青色光のみを透過させて他の帯域の波長を有する光を遮断するバンドパスフィルタ(BPF)により構成される。なお、光学フィルタOPF4(バンドパスフィルタ)が透過させる光の波長帯域は400[nm]に限定されなくてよい。光学フィルタOPF4は、投影機部40の画像形成面42(後述参照)により形成された投影画像(後述参照)の光のうち400±20[nm]の青色光を透過する。光学フィルタOPF4を透過した青色光はクロスプリズムCXP2のA面AS2により反射あるいは全反射される。なお、光学フィルタOPF4は、オートバックフォーカス機構ABF3内に設けられるように配置されてもよいし、オートバックフォーカス機構ABF3とは別体で設けられてもよい。
また、CCU30は、第1信号処理部21からの被写体の近赤外画像データを用いた虹彩認証あるいは瞼部分の静脈認証の処理結果と第2信号処理部22からの被写体の可視画像データを用いた顔認証の処理結果とを用いて、被写体の属性(例えば氏名)の判定結果を示す投影画像データ(例えば投影機部40による投影用の青色単色の投影画像データ)を生成してもよい。なお、CCU30は、この投影画像データの生成を投影処理部41に指示してもよい。これにより、分光プリズムカメラ100Aは、被写体である人物(例えば図7に示す男性の医師)の氏名を投影できるので、直感的に把握させることができる。
投影機部40は、CCU30での画像解析処理結果に基づいて被写体の安全な位置(例えば被写体の人物が装着しているマスクMSK1の中央部、図7参照)に投影するべき投影画像を生成し、投影画像の光をカメラヘッド部10Aに投光する。投影機部40は、投影処理部41と、画像形成面42と、オートバックフォーカス機構ABF3とを含む。
投影処理部41は、CCU30からの生成指示に基づいて、被写体の安全な位置(例えば被写体の人物が装着しているマスクMSK1の中央部、図7参照)に投影するべき投影画像を生成して投影画像の光を画像形成面42に投光する。
画像形成面42は、例えば公知のMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーを用いて構成され、投影処理部41からの投影画像の光を結像することで投影画像を形成して光学フィルタOPF4に投光する。
オートバックフォーカス機構ABF3は、例えば特許第3738777号公報に開示されているような機構により構成され、ABF制御部51からの制御信号に基づいて、画像形成面42が初期投光軸PJX0に直交する状態を維持しながら画像形成面42を初期投光軸PJX0の方向に移動させることで画像形成面42の焦点距離を適宜調整する機能を有している。初期投光軸PJX0に沿って投光された投影画像の光は、クロスプリズムCXP2のA面AS2において反射あるいは全反射されて、初期投光軸PJX0と直交する投光軸PJX1に沿って共用レンズLS1を介して観察部位に投影される。つまり、オートバックフォーカス機構ABF3によれば、例えば画像形成面42に結像される光の波長帯域がカメラ制御部50(後述参照)によって異なる波長帯域に選択される場合でも、異なる波長帯域に伴う光路長の変化があっても画像形成面42を初期投光軸PJX0の方向に移動可能となることでピントの合う鮮明な投影画像を得ることができる。
次に、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aの第1動作手順例について、図10を参照して説明する。図10は、実施の形態2に係る分光プリズムカメラの第1動作手順例を示すフローチャートである。図10の説明において、図4に示す処理と重複する処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図10に示す第1動作手順例では、分光プリズムカメラ100Aは、被写体(例えば図7に示す男性の医師)の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、同じ被写体の目付近の範囲RNG2の画像を撮像し、さらに、顔認証および虹彩認証の各認証結果に基づいて得られた被写体の情報(例えば氏名)を投影する例を説明する。なお、ステップSt1~ステップSt3の処理群とステップSt4~ステップSt6の処理群とは並列に行われる。
図10において、分光プリズムカメラ100Aは、ステップSt3,St6により得られた各認証処理の処理結果を取得して関連付けする。顔認証の処理結果には、顔認証の処理結果だけでなく、顔認証に用いられた顔画像データが含まれる。同様に、虹彩認証の処理結果には、虹彩認証の処理結果だけでなく、虹彩認証に用いられた虹彩画像データが含まれる。分光プリズムカメラ100Aは、顔認証に用いられた顔画像データに基づいて、被写体(例えば図7に示す男性の医師)が装着しているマスクの位置をCCU30において特定する(St21)。
分光プリズムカメラ100Aは、ステップSt3の顔認証あるいはステップSt6の虹彩認証により特定された被写体(例えば図7に示す男性の医師)の情報(例えば氏名)を示す投影画像をCCU30あるいは投影処理部41において生成する。分光プリズムカメラ100Aは、被写体(例えば図7に示す男性の医師)の情報(例えば氏名)を示す投影画像の光を、ステップSt7で特定された被写体(例えば図7に示す男性の医師)が装着しているマスクの位置に向けて投影する(St22)。ステップSt22以降の処理は図4と同一であるため、説明を省略する。
次に、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aの第2動作手順例について、図11を参照して説明する。図11は、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aの第2動作手順例を示すフローチャートである。図11の説明において、図6に示す処理と重複する処理については同一のステップ番号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図11に示す第2動作手順例では、分光プリズムカメラ100Aは、被写体(例えば図7に示す男性の医師)の顔付近の範囲RNG1の画像を撮像し、同じ被写体の目付近の範囲RNG2の画像(具体的には、図5を参照して説明した瞼エリアの画像)を撮像し、さらに、顔認証および瞼部分の静脈認証の各認証結果に基づいて得られた被写体の情報(例えば氏名)を投影する例を説明する。なお、ステップSt1~ステップSt3の処理群とステップSt11~ステップSt19の処理群とは並列に行われる。
図11において、分光プリズムカメラ100Aは、ステップSt3,St19により得られた各認証処理の処理結果を取得して関連付けする。上述したように、顔認証の処理結果には、顔認証の処理結果だけでなく、顔認証に用いられた顔画像データが含まれる。同様に、瞼部分の静脈認証の処理結果には、瞼部分の静脈認証の処理結果だけでなく、瞼部分の静脈認証に用いられた瞼部分の血管(静脈)画像データが含まれる。分光プリズムカメラ100Aは、顔認証に用いられた顔画像データに基づいて、被写体(例えば図7に示す男性の医師)が装着しているマスクの位置をCCU30において特定する(St21)。
分光プリズムカメラ100Aは、ステップSt3の顔認証あるいはステップSt19の瞼部分の静脈認証により特定された被写体(例えば図7に示す男性の医師)の情報(例えば氏名)を示す投影画像をCCU30あるいは投影処理部41において生成する。分光プリズムカメラ100Aは、被写体(例えば図7に示す男性の医師)の情報(例えば氏名)を示す投影画像の光を、ステップSt7で特定された被写体(例えば図7に示す男性の医師)が装着しているマスクの位置に向けて投影する(St22)。ステップSt22以降の処理は図6と同一であるため、説明を省略する。
以上により、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aは、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の構成に加え、撮像された人物の顔画像および虹彩画像に基づいて、被写体への投影画像を生成する投影部(例えば投影機部40)をさらに備える。分光部(例えばクロスプリズムCXP2)は、被写体からの光のうち赤外光を反射して可視光を透過する第1面(例えばB面BS2)だけでなく、投影画像の光を反射してレンズ(例えば共用レンズLS1)に入射させる第2面(例えばA面AS2)をさらに有する。投影部は、投影画像の光を第2面(例えばA面AS2)で反射させ、被写体からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ被写体からの光の入射軸IMX1と同軸である投光軸PJX1に沿って投光する。これにより、分光プリズムカメラ100Aは、被写体である人物の顔画像データを用いた顔認証の結果と虹彩画像データを用いた虹彩認証の結果とを用いて、被写体の情報(例えば氏名)を投影できる。したがって、マスク等で被写体である人物の顔の一部が隠されて顔認証の精度が担保できない状況下であっても、分光プリズムカメラ100Aは、顔認証以外の他の生体認証(例えば虹彩認証)の処理結果を用いて統合的に被写体の本人確認等を行えるので、認証に関する利便性を向上できる。
また、実施の形態2に係る分光プリズムカメラ100Aは、実施の形態1に係る分光プリズムカメラ100の構成に加え、撮像された人物の顔画像および第3目画像(図6のステップSt17参照)に基づいて、被写体への投影画像を生成する投影部(例えば投影機部40)をさらに備える。分光部(例えばクロスプリズムCXP2)は、被写体からの光のうち赤外光を反射して可視光を透過する第1面(例えばB面BS2)だけでなく、投影画像の光を反射してレンズ(例えば共用レンズLS1)に入射させる反射面(例えばA面AS2)を有する。投影部は、投影画像の光を反射面(例えばA面AS2)で反射させ、被写体からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ被写体からの光の入射軸IMX1と同軸である投光軸PJX1に沿って投光する。これにより、分光プリズムカメラ100Aは、被写体である人物の顔画像データを用いた顔認証の結果と瞼部分の血管(静脈)画像データを用いた瞼部分の静脈認証の結果とを用いて、被写体の情報(例えば氏名)を投影できる。したがって、マスク等で被写体である人物の顔の一部が隠されて顔認証の精度が担保できない状況下であっても、分光プリズムカメラ100Aは、顔認証以外の他の生体認証(例えば瞼部分の静脈認証)の処理結果を用いて統合的に被写体の本人確認等を行えるので、認証に関する利便性を向上できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本開示は、同一被写体の顔の画像および目の高画質な画像を同軸かつ同時に撮像する撮像装置として有用である。
10、10A カメラヘッド部
11、12 イメージセンサ
20 カメラ信号処理部
21 第1信号処理部
22 第2信号処理部
30 CCU
40 投影機部
41 投影処理部
42 画像形成面
50 カメラ制御部
51 ABF制御部
52 照明制御部
53 レンズ制御部
100、100A 分光プリズムカメラ
ABF1、ABF2、ABF3 オートバックフォーカス機構
AS2 A面
BS1、BS2 B面
CXP1 プリズム
CXP2 クロスプリズム
DP1 表示器
ILM1、ILM2 照明部
LS1 共用レンズ
OPF1、OPF2、OPF3、OPF4 光学フィルタ

Claims (8)

  1. 被写体からの光が入射するレンズと、
    前記レンズを透して受光された光を、第1波長帯を有する第1光と前記第1波長帯より高い第2波長帯を有する第2光とに分光する分光部と、
    前記第1光に基づいて、前記被写体の第1部分の画像を撮像する第1撮像部と、
    前記第2光に基づいて、前記被写体の前記第1部分より狭い第2部分の画像を撮像する第2撮像部と、
    撮像された前記第1部分の画像および前記第2部分の画像を外部装置に出力する出力部と、を備え、
    前記第1撮像部および前記第2撮像部は、前記レンズおよび前記分光部を介して互いに同軸で撮像する、
    撮像装置。
  2. 前記被写体は人物であり、
    前記第1撮像部は、前記第1光である可視光に基づいて、前記人物の顔画像を前記第1部分の画像として撮像し、
    前記第2撮像部は、前記第2光である赤外光に基づいて、前記人物の虹彩画像を前記第2部分の画像として撮像する、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記分光部は、前記被写体からの光のうち前記赤外光を反射して前記可視光を透過する第1面、を有する、
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記分光部と前記第2撮像部との間に配置され、前記レンズの焦点距離より望遠側での焦点距離を提供する第2レンズ、をさらに備え、
    前記第2撮像部は、前記レンズ、前記分光部および前記第2レンズを介して、前記人物の顔の一部である目の虹彩画像を撮像する、
    請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記人物の顔画像を用いて前記人物の顔認証を行う顔認証部と、
    前記人物の虹彩画像を用いて前記人物の虹彩認証を行う虹彩認証部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記顔認証の認証結果および前記虹彩認証の認証結果を紐付けて前記外部装置に出力する、
    請求項2に記載の撮像装置。
  6. 可視光照明を照射する第1照明部と、
    赤外光照明を照射する第2照明部と、
    撮像された前記人物の目が開いている状態を示す第1目画像と前記可視光照明中に撮像された前記人物の目が閉じている状態を示す第2目画像とに基づいて、前記人物の瞼の認証エリアを特定する瞼認証部と、をさらに備え、
    前記瞼認証部は、
    前記赤外光照明中に撮像された前記人物の目が閉じている状態を示す第3目画像と前記瞼の認証エリアの特定結果とを用いて、前記人物の瞼部分の静脈認証を行う、
    請求項2に記載の撮像装置。
  7. 撮像された前記人物の顔画像および虹彩画像に基づいて、前記被写体への投影画像を生成する投影部、をさらに備え、
    前記分光部は、前記投影画像の光を反射して前記レンズに入射させる第2面をさらに有し、
    前記投影部は、前記投影画像の光を前記第2面で反射させ、前記被写体からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ前記被写体からの光の入射軸と同軸である投光軸に沿って投光する、
    請求項3に記載の撮像装置。
  8. 撮像された前記人物の顔画像および第3目画像に基づいて、前記被写体への投影画像を生成する投影部、をさらに備え、
    前記分光部は、前記投影画像の光を反射して前記レンズに入射させる反射面を有し、
    前記投影部は、前記投影画像の光を前記反射面で反射させ、前記被写体からの光が入射する方向と逆方向であって、かつ前記被写体からの光の入射軸と同軸である投光軸に沿って投光する、
    請求項6に記載の撮像装置。
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