JP2022115675A - 生体信号処理システムおよびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】生体信号に関する情報を適切に表示することができる生体信号処理システムを提供する。【解決手段】時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる前記区間を特定する区間特定部と、前記区間特定部によって特定された前記区間に基づいて前記表示対象の時間的な位置の前記生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御部と、を備える生体信号処理システム。【選択図】図1

Description

本開示は、生体信号処理システムおよびプログラムに関する。
生体信号を測定する装置が開発されている。
例えば、心臓の活動を非侵襲に測定する装置として心磁計が開発されている。心磁計では、心臓の電気生理的活動によって生じる磁場を磁気センサなどを用いて測定する。
このような生体信号の測定結果を二次元のマップなどで表示する方法がよく用いられている。
特許文献1に記載された波形解析装置では、複数のチャンネルのアナログの入力信号を個別にデジタル信号に変換し、各チャンネルごとのサンプルレートとデータ長を含む設定情報を記憶し、入力信号のデータと設定情報を読み込み、データの個数と各データの測定時間から最適な表示形式を決定し、スケールおよび波形データを表示器に描画することが提案されている(特許文献1参照。)。
特許文献2に記載された生体信号表示装置では、あらかじめ定めた時間分の呼吸関連波形のデータを取得し、呼吸関連波形のデータを表示領域に表示するに際して、あらかじめ定めた条件を満たす正常呼吸波形の振幅を算出し、正常呼吸波形の振幅が表示領域における振幅軸の長さの80%~100%の範囲内の定められた割合で表示されるような表示倍率を決定し、呼吸関連波形のデータが更新されると、正常呼吸波形の振幅および表示倍率を自動的に更新することが提案されている(特許文献2参照。)。
特開平8-29455号公報 特開2013-208286号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、多チャンネルのデータを表示するに際し、横軸の値(スケール)が異なるデータについて、自動的に最適な表示形式を選出することが図られているが、瞬間的なデータを表示する場合におけるデータの区間ごとの特性の違いについては考慮されていなかった。
また、特許文献2に記載された技術では、呼吸関連波形から無呼吸区間および低呼吸区間を目視により判別するために適切な表示倍率を自動的に設定することが図られているが、瞬間的なデータを表示する場合におけるデータの区間ごとの特性の違いについては考慮されていなかった。
一般に、複数のチャンネルの測定データを表示するシステムでは、特定のチャンネル(例えば、最大振幅のチャンネル)のスケールに合わせて、他のチャンネルのデータを表示する方法が用いられている。しかし、この方法では、複数のチャンネルについて、測定データの相対的な時間変化を識別することは可能であるが、測定データの数値を識別することは難しい場合があった。
例えば、心磁計により測定される心磁図の波形では、1回の心拍において、P波、QRS、T波などの区間ごとに振幅が異なり、特定の区間に注目したスケールで表示する方法が用いられると、他の区間の表示が適切でなくなる場合があった。
また、心磁計による測定について、センサの配置によって三次元の磁場分布を得ること、3軸方向に感度を持つセンサを用いることでベクトル量の磁場分布を得ること、あるいは、磁場データから電流源の再構成(三次元分布推定)を行うことなどが研究されている。このため、心磁計による測定では、従来の心電図と比べて三次元に分布した多様な情報が得られることが期待されており、空間上に分布した情報をより視認し方法で表示する技術が必要とされている。
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、生体信号に関する情報を適切に表示することができる生体信号処理システムおよびプログラムを提供することを課題とする。
本開示の一態様は、時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる前記区間を特定する区間特定部と、前記区間特定部によって特定された前記区間に基づいて前記表示対象の時間的な位置の前記生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御部と、を備える生体信号処理システムである。
本開示の一態様は、コンピューターに、時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる前記区間を特定する区間特定ステップと、前記区間特定ステップによって特定された前記区間に基づいて前記表示対象の時間的な位置の前記生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御ステップと、を実行させるためのプログラムである。
本開示に係る生体信号処理システムおよびプログラムによれば、生体信号に関する情報を適切に表示することができる。
第1実施形態に係る生体信号処理システムの構成の一例を示す図である。 生体信号の一例である心磁図信号と同時に測定した心電図信号を示す図である。 P波の表示の一例を示す図である。 R波の表示の一例を示す図である。 第1実施形態に係る生体信号処理システムにおいて行われる処理の手順の一例を示す図である。 第1実施形態に係る生体信号処理システムにおいて行われる処理の手順の他の一例を示す図である。 第2実施形態に係る生体信号処理システムの構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係る生体信号処理システムの構成の一例を示す図である。 第3実施形態に係る生体信号処理システムにおいて行われる処理の手順の一例を示す図である。 比較例に係るP波の表示の一例を示す図である。 比較例に係るR波の表示の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本開示の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
<生体信号処理システム>
図1は、第1実施形態に係る生体信号処理システム11の構成の一例を示す図である。
図1には、生体信号処理システム11と、生体信号測定装置12と、を示してある。
本実施形態では、生体信号処理システム11と生体信号測定装置12とは別体である構成例を示すが、他の構成例とて、生体信号処理システム11は生体信号測定装置12を含んでもよい。
生体信号測定装置12は、生体信号を測定する。
本実施形態では、生体信号測定装置12は、心磁計を備えており、当該心磁計によって、人間の肩から胴までの辺りの部分(本実施形態では、説明の便宜上、上半身部と呼ぶ。)について、正面(腹がある面)および側面(両側の脇の面)の生体磁場を測定し、その測定信号である心磁図信号を生体信号として検出する。生体信号測定装置12は、当該心磁計によって、正面および側面以外に、背面(背中がある面)の生体磁場も測定してもよい。
なお、本実施形態の例に限られず、生体信号測定装置12は、心磁計によって、任意の箇所の測定を行ってもよい。
また、生体信号測定装置12は、心磁計以外の任意の測定器を備えてもよく、本実施形態に係る心磁図信号の代わりに、当該測定器によって任意の生体信号を測定してもよい。
さらに、本実施形態では、生体信号測定装置12は、心電計を備えており、当該心電計によって、人間の心電図信号を生体信号として測定する。
ここで、生体信号測定装置12は、同じ人間について、同時に、心磁図信号および心電図信号を測定する。
生体信号測定装置12によって測定された生体信号(ここでは、心磁図信号および心電図信号)は、生体信号処理システム11に入力される。
ここで、当該生体信号は、任意の手法により、生体信号処理システム11に入力されてもよい。具体例として、当該生体信号は、生体信号測定装置12から生体信号処理システム11に有線または無線で通信により伝送されてもよく、あるいは、当該生体信号は、生体信号測定装置12から出力されて可搬型の記憶装置に記憶されて、当該記憶装置が運ばれて、当該記憶装置から生体信号処理システム11に入力されてもよい。当該記憶装置は、例えば、USB(Universal Serial Bus)などであってもよい。
また、生体信号測定装置12から出力されて生体信号処理システム11に入力される生体信号は、例えば、測定された生の信号であってもよく、あるいは、測定された生の信号に所定の処理が施された信号であってもよい。
また、当該生体信号は、アナログ信号であってもよく、あるいは、デジタル信号であってもよい。本実施形態では、生体信号処理システム11により処理される生体信号は、生体信号測定装置12または生体信号処理システム11によりデジタル信号とされて、生体信号処理システム11により処理される構成例を示すが、他の構成例として、生体信号がアナログ信号として生体信号処理システム11により処理される構成が用いられてもよい。
生体信号処理システム11は、入力部111と、出力部112と、記憶部113と、制御部114と、を備える。
出力部112は、表示部131を備える。
制御部114は、区間特定部151と、表示制御部152と、を備える。
入力部111は、外部からの入力を行う。
本実施形態では、入力部111は、生体信号測定装置12から出力された生体信号を入力する。具体例として、入力部111は、生体信号測定装置12から送信される生体信号を受信することで当該生体信号を入力してもよく、あるいは、可搬型の記憶装置に記憶された生体信号を当該記憶装置から入力してもよい。
また、入力部111は、例えば、ユーザによって操作される操作部を有していてもよく、当該操作部に対してユーザによって行われた操作の内容に応じた情報を入力してもよい。
出力部112は、外部への出力を行う。
本実施形態では、出力部112は、表示部131により、生体信号の処理結果に関する情報を出力する。
表示部131は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)などの画面を有しており、生体信号の処理結果に関する情報を当該画面に表示出力する。他の構成例として、表示部131は、生体信号の処理結果に関する情報を用紙に印刷出力してもよい。
なお、出力部112は、音声出力などのように、他の態様で出力を行う機能を有していてもよい。
記憶部113は、例えば、メモリーなどの記憶装置を有しており、情報を記憶する。
記憶部113は、例えば、入力された生体信号、および、当該生体信号の処理結果などの情報を記憶する。
また、記憶部113は、例えば、制御プログラムなどの情報を記憶する。
制御部114は、生体信号処理システム11における各種の処理あるいは制御を行う。
本実施形態では、制御部114は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサーを有しており、当該プロセッサーが記憶部113に記憶された制御プログラムを実行することで、各種の処理あるいは制御を行う。
なお、プロセッサーは、各種の演算を行う演算装置を備える。
区間特定部151は、生体信号における区間を特定する。
区間特定部151は、生体信号の期間を複数の区間に分割する機能を有していてもよい。例えば、区間特定部151は、生体信号についてあらかじめ設定されている複数の区間のうちで所定の区間を特定してもよく、あるいは、生体信号の期間を複数の区間に分割し、分割した複数の区間のうちで所定の区間を特定してもよい。
表示制御部152は、生体信号に関する情報を表示部131により表示する場合に、表示態様を制御する。
なお、区間特定部151および表示制御部152は、制御部114が有する機能を説明するために例示した機能部であり、制御部114は任意の機能を有していてもよい。
ここで、図1の例では、生体信号処理システム11が各機能部(入力部111、出力部112、記憶部113、制御部114)を含む構成例を示したが、これら複数の機能部は、一体の装置として構成されてもよく、あるいは、2つ以上の別体の装置に分散されて構成されてもよい。
また、図1に示される生体信号処理システム11の機能部(入力部111、出力部112、記憶部113、制御部114)の構成は、一例であり、生体信号処理システム11は任意の機能部を有していてもよい。
本実施形態では、生体信号の時間的な位置(時間的な軸の値)を時刻として説明するが、時刻の代わりに、サンプリングの番号などが用いられてもよい。例えば、一定の時間間隔のサンプリングでは、サンプリングの番号の進みと時刻の進みとが比例する。
なお、時刻あるいはサンプリングの番号などとしては、例えば、絶対的な値が用いられてもよく、あるいは、相対的な値が用いられてもよい。例えば、本実施形態では、生体信号の区間の特定が可能であれば、時間的な軸の値としては任意の値が用いられてもよい。
<生体信号の例>
図2は、生体信号の一例である心磁図信号と同時に測定した心電図信号を示す図である。
具体的には、図2には、ある人間について測定された心磁図信号である生体信号201と、当該人間について生体信号201と同時に測定された心電図信号である生体信号202と、を示してある。ここで、本実施形態では、心電図信号である生体信号202は、区間を特定するために参照される信号(参照信号)として用いられる。本実施形態では、生体信号処理システム11は、心電図信号である生体信号202に基づいて区間を特定し、特定した区間を心磁図信号である生体信号201に適用して、生体信号201の表示制御を行う。
図2に示されるグラフにおいて、生体信号201および生体信号202のそれぞれについて、横軸は時刻(時間)を表しており、縦軸は信号のレベル(図2の例では、振幅)を表している。なお、生体信号201の横軸と、生体信号202の横軸とはそろっている。
当該グラフに、生体信号201および生体信号202を示してある。本実施形態では、生体信号201として心磁計によって測定される心磁図信号が用いられ、区間を特定するための参照信号として生体信号201と同時に測定された生体信号202が用いられる場合について説明する。
当該グラフに示される生体信号201の波形は心磁図信号の波形であり、生体信号202の波形は生体信号201と同時に測定された心電図信号の波形である。なお、図2の例では、説明の便宜上、生体信号201の波形および生体信号202の波形を同じ波形で示しているが、これらの波形は異なり得る。
当該グラフの横軸には、時刻が進む方向にしたがって、時刻t1~時刻t10を示してある。図2の例では、これらの時刻t1~t10は、必ずしも等間隔ではない。
本実施形態では、生体信号201および生体信号202は周期的な波形を有している。
なお、生体信号202は、必ずしも、周期ごとに完全に一致する波形を有していなくてもよい。例えば、測定対象の生体の状態が不変であれば、生体信号202は周期ごとに同じ波形を繰り返すと考えられるが、測定対象の生体の状態が変化する場合には、生体信号202の周期ごとの波形が変化し得る。また、測定対象の生体の状態が変化する場合には、生体信号202の周期が変化することも発生し得る。同様に、生体信号201についても、必ずしも、周期ごとに完全に一致する波形を有していなくてもよい。
参照信号として用いられる心電図信号である生体信号202について説明する。
図2には、一つの周期211とその前後について、生体信号202の例を示してある。
また、図2の例では、周期211を、第1期間231~第6期間236に区切ってある。
第1期間231は、時刻t1~時刻t2の期間であり、生体信号202のP波に対応する部分の期間である。
第2期間232は、時刻t2~時刻t3の期間であり、生体信号202のP波とQRSとの間の部分(PRセグメントに対応する部分)の期間である。
第3期間233は、時刻t3~時刻t7の期間であり、生体信号202のQRSに対応する部分の期間である。
第3期間233において、生体信号202は、時刻t4において極小点であるQ波のピークとなり、時刻t5において極大点であるR波のピークとなり、時刻t6において極小点であるS波のピークとなる。
第4期間234は、時刻t7~時刻t8の期間であり、生体信号202のQRSとT波との間の部分(STセグメントに対応する部分)の期間である。
第5期間235は、時刻t8~時刻t9の期間であり、生体信号202のT波に対応する部分の期間である。
なお、本実施形態では、周期的な波形を有する生体信号202の一例として、一般的に知られている心電図の波形を説明したが、心電図の解釈の仕方(例えば、波形の各部分の名称、あるいは、波形の区切り方など)について、限定するものではない。
例えば、信号処理において、PRセグメントのうちの一部または全部が、P波の部分またはQRSの部分に含まれるといった区切り方も可能である。
例えば、信号処理において、STセグメントのうちの一部または全部が、QRSの部分またはT波の部分に含まれるといった区切り方も可能である。
例えば、信号処理において、QRSの部分をさらに細かい部分に区切る区切り方も可能である。具体例として、時刻t3~時刻t4の部分、時刻t4~時刻t6の部分、時刻t6~時刻t7の部分に区切る区切り方などが可能である。
ここで、心磁計による測定結果である心磁図信号は、従来から広く用いられている心電計による測定結果である心電図信号に類似しており、心磁図信号の波形では心電図信号の波形(P波、QRS、T波など)と類似した特性(特徴)が現れる。
図2に示される周期211は、人間の1回の心拍である1拍分(1周期分)の波形に相当する。そして、生体信号202および生体信号201では、1拍分の波形と同様な波形が繰り返される。
本実施形態では、生体信号201として、心磁計による測定信号である心磁図信号を例示するが、他の例として、心磁計による測定信号を解析した結果である生体内を流れる電流の信号、心電計による測定信号である心電図信号、あるいは、心電計による測定信号を解析した結果である生体内を流れる電流の信号などが用いられてもよい。
<区間の分割>
本実施形態では、区間特定部151は、生体信号202の期間を複数の区間(時間的な区間)に分割し、分割した区間を生体信号201に適用することで、生体信号201の期間を複数の区間(時間的な区間)に分割する。
本実施形態では、これら複数の区間として、図2に示される6個の期間である第1期間231~第6期間236に相当するそれぞれの区間を用いる。
ここで、区間特定部151が生体信号202の期間を複数の区間に分割する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、公知の技術を使用する手法が用いられてもよい。
区間特定部151は、例えば、生体信号202の特性に基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割する。
一例として、区間特定部151は、生体信号202のデータに基づいてP波、QRS、T波のピークを検出し、その検出結果に基づいて生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。
本実施形態では、区間特定部151は、生体信号201(本実施形態では、心磁図信号)と同時に測定された心電図信号である生体信号202の代わりに、当該生体信号202の解析結果に基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。当該生体信号202は、例えば、生体信号測定装置12によって測定されて生体信号処理システム11に入力される構成の代わりに、生体信号測定装置12以外の装置によって測定されて生体信号処理システム11に入力されてもよい。
なお、区間特定部151は、生体信号202のサンプリング数を利用して、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。
また、区間特定部151は、例えば、機械学習を使用して、区間の分割を行ってもよい。
他の構成例として、ユーザまたは生体信号処理システム11以外の装置が、生体信号202の波形などに基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。この場合、当該ユーザまたは当該装置によって、これら複数の区間を表す情報が、生体信号処理システム11に設定され、当該情報が記憶部113に記憶される。
なお、区間特定部151は、例えば、生体信号201と生体信号202との一方または両方を複数の区間の信号部分に分割して管理してもよく、あるいは、このような管理を行わなくてもよい。
<区間の特定>
区間特定部151は、生体信号201について、表示対象とする時刻が含まれる区間を特定する。
ここで、本実施形態では、区間特定部151は、生体信号202の期間を複数の区間に分割し、分割した複数の区間のうちで、表示対象とする時刻が含まれる区間を特定する。他の構成例として、生体信号202(あるいは、生体信号201)の期間を複数の区間に分割した結果の情報が生体信号処理システム11の外部から設定されて記憶部113に記憶される場合には、区間特定部151は、当該情報に基づいて、表示対象とする時刻が含まれる区間を特定する。
なお、区間特定部151は、例えば、機械学習を使用して、区間の特定を行ってもよい。
ここで、区間特定部151は、例えば、生体信号202における過去の時間帯における区間に基づいて、当該生体信号202における未来(当該過去と比べて未来)の時間帯における区間の分割あるいは区間の特定を行ってもよい。つまり、本実施形態では、生体信号202は同様な特性を有する周期的な波形が繰り返される信号であり、ある時間帯における周期(または、区間)をそれよりも過去の時間帯における周期(または、区間)から推測することが可能である。例えば、区間特定部151は、1周期前の生体信号202の周期(または、区間)に基づいて、生体信号202の次の周期(または、次の周期における区間)を特定してもよい。
この場合に、区間特定部151は、生体信号202の周期が次第に短くなっていることを判定した場合、次の周期として、前回の周期よりも短い周期を推定してもよい。このような場合として、例えば、測定対象の人間の心拍の周期が次第に短くなっている場合がある。
一方、区間特定部151は、生体信号202の周期が次第に長くなっていることを判定した場合、次の周期として、前回の周期よりも長い周期を推定してもよい。このような場合として、例えば、測定対象の人間の心拍の周期が次第に長くなっている場合がある。
また、例えば、所定の複数回のうちに1回、比較的短い周期または比較的長い周期となるパターンが、あらかじめ設定されている場合、あるいは、判定された場合に、区間特定部151は、当該パターンに基づいて周期(または、区間)を推定してもよい。
<表示制御>
表示制御部152は、生体信号201について、区間特定部151によって特定された表示対象の時刻が含まれる区間に基づいて、当該時刻における生体信号201に関する情報を表示する表示態様を制御する。
本実施形態では、表示制御部152は、それぞれの区間における生体信号202の特性に基づいて、生体信号201の表示態様を制御する。
例えば、図2に示される生体信号202では、P波のピークと比べて、T波のピークはやや大きいといった特性、および、P波のピークおよびT波のピークと比べて、R波のピークはかなり大きくて鋭いといった特性がある。このため、表示制御部152は、それぞれの区間ごとに、生体信号201に関する情報を表示するスケールを変更してもよい。当該スケールは、表示態様の一例である。
なお、本実施形態では、生体信号201の特性と生体信号202の特性とが類似することを想定して、表示制御部152は、それぞれの区間における生体信号202の特性に基づいて、生体信号201の表示態様を制御する構成を示すが、他の構成例として、表示制御部152は、それぞれの区間における生体信号201の特性に基づいて、生体信号201の表示態様を制御してもよく、あるいは、表示制御部152は、それぞれの区間における生体信号201および生体信号202の両方の特性に基づいて、生体信号201の表示態様を制御してもよい。
ここで、それぞれの区間ごとのスケールは、例えば、固定的に設定されて記憶部113に記憶されてもよい。
例えば、生体信号測定装置12により行われる測定の測定条件が同一である場合には、取得される生体信号201の波形のレベルは同じ程度になると予想され、それぞれの区間ごとのスケールが固定されることで適切な表示が実現される場合が考えられる。
なお、制御部114(例えば、区間特定部151あるいは表示制御部152など)では、処理対象となる生体信号202(あるいは、生体信号201、または、生体信号201および生体信号202の両方)のレベルが大きく変動する場合などに、生体信号測定装置12から取得された生体信号(生体信号201と生体信号202との一方または両方)のレベルを調整すること、あるいは、それぞれの区間ごとのスケールを調整すること、を行ってもよい。
また、表示制御部152は、それぞれの区間ごとに、区間の切り替わりが視覚的に識別可能な情報を変更してもよい。当該情報は、例えば、生体信号201に関する情報を表示する部分の背景色、任意のラベル、あるいは、任意のカラーバーなどのうちの1以上であってもよい。当該情報は、ユーザにとって視認し易い情報であることが好ましいが、任意の情報であってもよい。
このような情報の変更は、例えば、所定数の異なる情報のうちのいずれかに切り替えることで実現されてもよい。
具体例として、表示制御部152は、生体信号201に関する情報を表す線の態様を変更してもよい。当該態様は、当該線の種類(実線、点線など)、色、太さなどであってもよい。当該線は、ベクトルを表す線(例えば、矢印)であってもよい。
具体例として、表示制御部152は、ラベルを表示する場合に、ラベルに含まれる文字、ラベルの色、ラベルの大きさ、あるいは、ラベルの表示位置などを変更してもよい。
具体例として、表示制御部152は、スケールバーを表示する場合に、スケールバーに付加される文字、スケールバーの大きさ、あるいは、スケールバーの表示位置などを変更してもよい。
具体例として、表示制御部152は、カラーバーであるスケールバーを表示する場合に、当該カラーバーの内訳の色を変更してもよく、例えば、赤、緑、青といった三原色などの色を入れ替えることで、視覚的に視認し易い切り替えが行われてもよい。
それぞれの区間における表示態様は、例えば、表示制御部152が生体信号201と生体信号202との一方または両方に基づいて決定してもよく、あるいは、あらかじめ、記憶部113に記憶されてもよい。
また、例えば、それぞれの区間における表示態様を生成するための情報(ここでは、補助的な情報)が記憶部113に記憶されていて、表示制御部152が、当該情報と、生体信号201と生体信号202との一方または両方に基づいて、それぞれの区間における表示態様を決定してもよい。
それぞれの区間における表示態様は、任意の表示態様であってもよく、例えば、それぞれの区間における生体信号201の最大レベルが全体のスケールの80%あるいは90%などの所定割合となる表示態様であってもよい。
生体信号201に関する情報の表示としては、例えば、二次元の表示が用いられてもよく、あるいは、三次元の表示が用いられてもよい。
また、表示対象とされる情報(生体信号201に関する情報)は、生体信号201に関する任意の情報であってもよく、例えば、生体信号201そのものであってもよく、あるいは、制御部114によって生体信号201に所定の処理が施された結果の情報であってもよい。本実施形態では、表示対象とされる情報は、生体信号201におけるそれぞれの区間ごとの特性と同じまたは類似する特性を有することを想定している。
本実施形態では、表示制御部152は、記憶部113に記憶された生体信号201に基づいて、生体信号201に関する情報を表示するために表示部131に出力する情報(表示情報)を生成し、この際に、表示態様を制御する。つまり、表示制御部152は、制御された表示態様で表示情報を生成し、生成した表示情報を表示部131に出力する。
本実施形態では、生体信号201の表示に関して、記憶部113には、少なくとも、生体信号201のうち、表示対象となる時刻の信号が記憶されていればよい。このため、記憶部113には、生体信号201の1周期分の信号、または、1周期よりも短い部分の信号が記憶されていてもよく、必ずしも、複数周期分の信号が記憶されていなくてもよい。また、記憶部113には、必ずしも、時間的に連続した時系列の生体信号201が記憶されていなくてもよく、例えば、離散的な時刻の生体信号201が記憶されてもよい。
なお、生体信号202についても、例えば、少なくとも、区間の特定を行うことが可能な分の信号が記憶部113に記憶されればよい。
本実施形態では、生体信号201は、時系列の信号値を有する。
本実施形態では、生体信号201は、それぞれの1点(一瞬)の時刻ごとに、測定対象となった人間の上半身部の複数の測定点についての測定結果の情報(それぞれの測定点における信号値)を含む。生体信号201では、これら複数の測定点のそれぞれと測定結果の情報(それぞれの測定点における信号値)とが、それぞれの時刻(測定時刻)ごとに、1対1で対応付けられている。
また、本実施形態では、生体信号202についても、時系列の信号値を有する。
また、本実施形態では、測定対象となった人間の上半身部の複数の測定点と、当該人間の上半身部の形状を表す情報とが、対応付けられている。当該人間の上半身部の形状を表す情報は、例えば、生体信号201(あるいは、生体信号202)に含まれてもよく、あるいは、生体信号201とは別に、ユーザまたは生体信号測定装置12などから生体信号処理システム11に入力されて記憶部113に記憶されていてもよい。なお、当該人間の上半身部の形状を表す情報としては、必ずしも、個別の人間ごとの固有な形状を表す情報でなくてもよく、例えば、標準的な人間の形状を表す情報が用いられてもよく、この場合、あらかじめ、当該情報が生体信号処理システム11に入力されて記憶部113に記憶されてもよい。
なお、表示対象として心磁図信号の代わりに心電図信号などが用いられる場合には、例えば、異なる生体信号(例えば、心磁図信号と心電図信号など)について、異なる周期、異なる区間、異なる表示態様(例えば、異なるスケール等)などのうちの1以上が用いられてもよい。
また、表示制御部152は、例えば、機械学習を使用して、表示態様の制御を行ってもよい。
<P波の表示の例>
図3は、P波の表示の一例を示す図である。
図3には、表示部131に表示される画面311の一例を示してある。図3の例では、二次元の画面に三次元表示が行われている。
画面311には、測定対象となった人間の上半身部の形状を表す情報(本実施形態では、上半身部351と呼ぶ。)と、生体信号201に関する情報を表すベクトル371と、ラベル331と、スケールバー332と、が表示されている。
上半身部351は、必ずしも、現実の人間の細部を表していなくてもよく、概略的な形状であってもよい。
本実施形態では、生体信号201に関する情報として、生体信号201そのものの信号値が用いられている。
図3の例では、生体信号201に関する情報として、P波(第1期間231)のうちの1点の時刻(例えば、P波のピークの時刻)における測定結果の情報が表示されている。
画面311には、複数のベクトルを示してあるが、図示を簡易化して、一つのベクトル371のみに符号を付してある。
それぞれのベクトル371は、上半身部351のそれぞれの箇所(測定点)における生体信号201に関する情報を表しており、それぞれのベクトル371の基点が当該ベクトル371に対応する箇所(測定点)となっている。
それぞれのベクトル371の長さが強度(レベル)を表している。それぞれのベクトル371の矢印の向きが、磁界に関する向き(図3の例では、正極の向き)を表している。
また、上半身部351のそれぞれの箇所(測定点)の色によって、強度が表されている。当該色の態様は、例えば、白い方が磁界の正極の側を表し、黒い方が磁界の負極の側を表す態様であってもよい。
図3の例では、ラベル331は、画面311の左上辺りに表示されている。
ラベル331は、「P」という文字を含んでおり、P波であることを表している。
スケールバー332は、上半身部351に表される色と、信号値(強度)とを対応付けているカラーバーである。
また、スケールバー332は、一端(図3の例では、上側の端)に最大値(4.0e-06)を表示しており、他端(図3の例では、下側の端)に最小値(-4.0e-06)を表示している。
ここで、(4.0e-06)は、(4.0×e-6)を表しており、他の同様な表記についても同様である。
<R波の表示の例>
図4は、R波の表示の一例を示す図である。
図4には、表示部131に表示される画面411の一例を示してある。図4の例では、二次元の画面に三次元表示が行われている。
画面411には、測定対象となった人間の上半身部の形状を表す情報(本実施形態では、上半身部451と呼ぶ。)と、生体信号201に関する情報を表すベクトル471と、ラベル431と、スケールバー432と、が表示されている。
上半身部451は、必ずしも、現実の人間の細部を表していなくてもよく、概略的な形状であってもよい。
本実施形態では、生体信号201に関する情報として、生体信号201そのものの信号値が用いられている。
図4の例では、生体信号201に関する情報として、QRS(第3期間233)のうちの1点の時刻(例えば、R波のピークの時刻)における測定結果の情報が表示されている。
画面411には、複数のベクトルを示してあるが、図示を簡易化して、一つのベクトル471のみに符号を付してある。
それぞれのベクトル471は、上半身部451のそれぞれの箇所(測定点)における生体信号201に関する情報を表しており、それぞれのベクトル471の基点が当該ベクトル471に対応する箇所(測定点)となっている。
それぞれのベクトル471の長さが強度(レベル)を表している。それぞれのベクトル471の矢印の向きが、磁界に関する向き(図4の例では、正極の向き)を表している。
また、上半身部451のそれぞれの箇所(測定点)の色によって、強度が表されている。当該色の態様は、例えば、白い方が磁界の正極の側を表し、黒い方が磁界の負極の側を表す態様であってもよい。
図4の例では、ラベル431は、画面411の左上辺りに表示されている。
ラベル431は、「R」という文字を含んでおり、R波であることを表している。
スケールバー432は、上半身部451に表される色と、信号値(強度)とを対応付けているカラーバーである。
また、スケールバー432は、一端(図4の例では、上側の端)に最大値(1.0e-04)を表示しており、他端(図4の例では、下側の端)に最小値(-1.0e-04)を表示している。
<P波とR波との表示態様の相違>
ここで、表示制御部152は、図3に示されるP波の区間の情報を表示する場合には、当該区間に対応したラベル331およびスケールバー332などの表示態様となるように制御し、また、図4に示されるQRSの区間の情報を表示する場合には、当該区間に対応したラベル431およびスケールバー432などの表示態様となるように制御する。
スケールについては、P波の区間のスケールの方が、QRSの区間のスケールと比べて、数値幅が狭い。
なお、本実施形態では、人体の形状(上半身部351、451)に色分け表示すること、および、人体の形状(上半身部351、451)にベクトル371、471を表示することにより、生体信号201に関する情報を表示する場合を示したが、生体信号201に関する情報を表示する仕方としては、任意の仕方が用いられてもよい。
例えば、三次元の点群を用いて生体信号201に関する情報を表示することが行われてもよい。この場合、例えば、点の大きさ、点の色、あるいは、点の密度などのうちの1以上により、レベルが表されてもよい。
また、二次元表示が用いられる場合、生体信号201に関する情報として、例えば、三次元の人体を所定の方向から見た平面的な情報を表示することが行われてもよい。この場合、例えば、ベクトル、あるいは、点を用いて、生体信号201を表示することが行われてもよい。例えば、ベクトルの長さ、ベクトルの色、あるいは、点の大きさ、点の色、または、点の密度などのうちの1以上により、レベルが表されてもよい。
<比較例に係る表示態様>
図10および図11を参照して、比較例に係る表示態様を示す。
図10および図11に示される表示態様は、本実施形態における表示態様ではないが、表示制御部152は、図3および図4に示されるような表示態様を用いる機能とともに、図10および図11に示されるような表示態様を用いる機能も有していてもよい。
図10は、比較例に係るP波の表示の一例を示す図である。
図10には、比較例に係る画面811の一例を示してある。図10の例では、二次元の画面に三次元表示が行われている。
画面811には、測定対象となった人間の上半身部の形状を表す情報(上半身部851)と、スケールバー831と、を示してある。
図10の例では、P波ではなくR波に合わせてスケーリングが行われている。
スケールバー831は、カラーバーであり、一端(図10の例では、上側の端)に最大値(1.0e-04)を表示しており、他端(図10の例では、下側の端)に最小値(-1.0e-04)を表示している。
図10の例では、このようなスケールにおいて、生体信号に関する情報を表すベクトルが小さ過ぎて、当該ベクトルをユーザによって視認することができない。
なお、図10の例では、当該ベクトルの図示を省略してある。
図10の例では、生体信号に関する情報として、P波のうちの1点の時刻(例えば、P波のピークの時刻)における測定結果の情報が表示されている。
図11は、比較例に係るR波の表示の一例を示す図である。
図11には、比較例に係る画面911の一例を示してある。図11の例では、二次元の画面に三次元表示が行われている。
画面911には、測定対象となった人間の上半身部の形状を表す情報(上半身部951)と、生体信号に関する情報を表すベクトル971と、スケールバー931と、を示してある。
図11の例では、R波ではなくP波に合わせてスケーリングが行われている。
スケールバー931は、カラーバーであり、一端(図11の例では、上側の端)に最大値(4.0e-06)を表示しており、他端(図11の例では、下側の端)に最小値(-4.0e-06)を表示している。
図11の例では、このようなスケールにおいて、生体信号に関する情報を表すベクトル971が大き過ぎてスケールバー931のレンジで振り切れており、当該ベクトルをユーザによって正確に視認することができない。
図11の例では、生体信号に関する情報として、QRSのうちの1点の時刻(例えば、R波のピークの時刻)における測定結果の情報が表示されている。
画面911には、複数のベクトルを示してあるが、図示を簡易化して、一つのベクトル971のみに符号を付してある。
なお、図3および図4の例では、P波およびR波に関する表示制御について説明したが、例えば、T波あるいは他の任意の信号部分についても、それぞれの区間に応じて様々な表示制御が行われてもよい。
<生体信号処理システムにおける処理の手順の一例>
図5は、第1実施形態に係る生体信号処理システム11において行われる処理の手順の一例を示す図である。
図5の例では、生体信号処理システム11において、制御部114が、あらかじめ、時系列の生体信号(ここでは、生体信号201および生体信号202)の全体のデータを読み込む場合を示す。
(ステップS1)
制御部114(例えば、区間特定部151)は、時系列の生体信号202のデータ(生体データ)の全体を記憶部113から読み込む。この場合、当該生体データの全体は、既に、入力部111によって入力されて記憶部113に記憶されている。
そして、ステップS2の処理へ移行する。
(ステップS2)
区間特定部151は、生体データに基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割する。
そして、ステップS3の処理へ移行する。
(ステップS3)
区間特定部151は、表示する時刻を選択する。当該時刻は、表示する情報に対応する生体信号201の時刻(本実施形態では、表示する情報に対応する生体信号202の時刻も同じ)であり、本実施形態では、表示する生体信号201の時刻である。
また、区間特定部151は、当該時刻が属する区間を特定する。
そして、ステップS4の処理へ移行する。
ここで、区間特定部151は、例えば、あらかじめ定められた規則に基づいて、表示する時刻を選択してもよく、あるいは、ユーザなどによる指示に基づいて、表示する時刻を選択してもよい。
当該規則は、例えば、あらかじめ設定された1つ以上の時刻(例えば、時刻の進みにしたがった複数の時刻など)を順番に選択していく規則であってもよい。
(ステップS4)
表示制御部152は、区間特定部151によって特定された区間(選択時刻の属する区間)に基づいて、表示方法(表示形態)を制御する。表示制御部152は、制御した表示態様で表示対象の時刻の情報(生体信号201に関する情報)を表示する表示情報を生成する。
そして、ステップS5の処理へ移行する。
(ステップS5)
表示制御部152は、生成した表示情報を表示部131により表示する。これにより、生体信号201に関する情報(本実施形態では、生体信号201そのもの)が表示される。
そして、ステップS6の処理へ移行する。
(ステップS6)
制御部114では、表示部131により表示する生体信号201の生体データ(表示データ)を変更するか否かを判定する。
この判定の結果、制御部114では、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定した場合には(ステップS6:YES)、ステップS3の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部114では、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更しないと判定した場合には(ステップS6:NO)、ステップS6の処理を繰り返して行う。
ここで、制御部114は、例えば、あらかじめ設定された複数の時刻の生体データを順番に表示していく場合には、ステップS6の処理において、所定の時間が経過したときに、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定してもよい。
他の例として、制御部114は、ステップS6の処理において、ユーザなどにより表示データの変更が指示されたときに、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定してもよい。
<生体信号処理システムにおける処理の手順の他の一例>
図6は、第1実施形態に係る生体信号処理システム11において行われる処理の手順の他の一例を示す図である。
図6の例では、生体信号処理システム11において、制御部114が、随時、時系列の生体信号(ここでは、生体信号201および生体信号202)のデータを読み込む場合を示す。本例の処理は、例えば、時系列の生体信号(生体信号201および生体信号202)のデータの全体のデータ量が大きい場合などに特に有効である。
(ステップS21)
区間特定部151は、生体信号202の期間を複数の区間に分割する。本例では、生体信号202のデータの形式が定まっており、区間特定部151は、当該形式に基づいて、あらかじめ、区間の分割(区間の定義)を行う。
そして、ステップS22の処理へ移行する。
他の構成例として、区間特定部151は、過去の処理で使用された生体データなどに基づいて、区間の分割を行ってもよく、あるいは、過去の処理で使用された区間と同じ区間を、区間の分割結果として、用いてもよい。
(ステップS22)
区間特定部151は、表示する生体信号201(ここでは、生体信号201において表示対象とする信号部分)を選択する。この選択は、例えば、生体信号202の波形、または、生体信号201の波形、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方の波形のうちのいずれかを用いて行われてもよい。また、この選択は、例えば、時刻を用いて行われてもよい。当該時刻は、表示する情報に対応する生体信号201の時刻(本実施形態では、表示する情報に対応する生体信号202の時刻も同じ)であり、本実施形態では、表示する生体信号201の時刻である。
そして、ステップS23の処理へ移行する。
ここで、区間特定部151は、例えば、あらかじめ定められた規則に基づいて、表示する生体信号201(ここでは、生体信号201において表示対象とする信号部分)を選択してもよく、あるいは、ユーザなどによる指示に基づいて、表示する生体信号201(ここでは、生体信号201において表示対象とする信号部分)を選択してもよい。
当該規則は、例えば、あらかじめ設定された1つ以上の時刻(例えば、時刻の進みにしたがった複数の時刻など)を順番に選択していく規則であってもよい。
(ステップS23)
制御部114(例えば、区間特定部151)は、時系列の生体信号201のデータ(生体データ)のうちで選択された生体データ(表示する時刻に対応する生体データ)を記憶部113から読み込む。この場合、本実施形態では、生体データの全体は、既に、入力部111によって入力されて記憶部113に記憶されている。
また、区間特定部151は、読み込まれた生体データ(表示する時刻に対応する生体データ)の時刻が属する区間を特定する。
そして、ステップS24の処理へ移行する。
(ステップS24)
表示制御部152は、区間特定部151によって特定された区間(選択データの属する区間)に基づいて、表示方法(表示形態)を制御する。表示制御部152は、制御した表示態様で表示対象の時刻の情報(生体信号201に関する情報)を表示する表示情報を生成する。
そして、ステップS25の処理へ移行する。
(ステップS25)
表示制御部152は、生成した表示情報を表示部131により表示する。これにより、生体信号201に関する情報(本実施形態では、生体信号201そのもの)が表示される。
そして、ステップS26の処理へ移行する。
(ステップS26)
制御部114では、表示部131により表示する生体信号201の生体データ(表示データ)を変更するか否かを判定する。
この判定の結果、制御部114では、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定した場合には(ステップS26:YES)、ステップS22の処理へ移行する。
一方、この判定の結果、制御部114では、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更しないと判定した場合には(ステップS26:NO)、ステップS26の処理を繰り返して行う。
ここで、制御部114は、例えば、あらかじめ設定された複数の時刻の生体データを順番に表示していく場合には、ステップS26の処理において、所定の時間が経過したときに、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定してもよい。
他の例として、制御部114は、ステップS26の処理において、ユーザなどにより表示データの変更が指示されたときに、表示部131により表示する生体データ(表示データ)を変更すると判定してもよい。
<第1実施形態について>
以上のように、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、測定された時系列の生体信号201に関する情報を表示する際に、生体信号201を記憶部113に記憶し、記憶部113から読み込んだ生体信号201の期間を2つ以上の時間的な区間に分割した場合に表示対象となる時刻が属する区間を特定し、特定した区間に基づいて生体信号201の表示態様を制御する。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。本実施形態に係る生体信号処理システム11では、それぞれの区間ごとの特性に応じて、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。
なお、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、区間の分割および区間の特定を行うために、表示対象となる生体信号201とは異なる生体信号202を参照している。
本実施形態に係る生体信号処理システム11では、生体信号201の特性に応じて生体信号201の期間を時間的な複数の区間に分割し、それぞれの区間ごとにスケーリング等の表示態様を制御することで、区間ごとの特性に応じた最適な表示が可能であり、ユーザにとって視認性が向上して見易くなる。
本実施形態に係る生体信号処理システム11では、例えば、心磁計による計測結果あるいは当該計測結果の解析結果を可視化する際の視認性を高めることができ、システムの付加価値を高めることができる。
例えば、心磁図信号の波形では、1回の心拍において、P波、QRS、T波などの区間ごとに振幅が異なり、特定の区間に注目したスケールで表示する場合には、別の区間では適切な表示が行われない。そこで、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、心磁図信号の波形の期間を、P波、QRS、T波などといった振幅の異なる複数の区間に分割し、各区間に応じて表示態様を切り替えることで、視認性を高めることができる。
本実施形態に係る生体信号処理システム11では、特に、三次元空間に分布するデータを可視化する場合に有用性が高い。
例えば、心磁計では、従来の心電計と比べて、三次元に分布した多様な情報が得られることが期待されており、空間上に分布した情報をより視認し易い方法で表示する技術が必要となる。そこで、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、このような必要性を満たすことができ、三次元空間に分布する時系列データの視認性を高めることができる。
ここで、本実施形態に係る生体信号処理システム11では、区間の分割および区間の特定を行うために、表示対象となる生体信号201とは異なる生体信号202を参照する構成例を示したが、他の構成例として、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上を、表示対象となる生体信号201(または、生体信号201の解析結果など)に基づいて行う構成が用いられてもよい。このような構成において、生体信号201が複数の測定点の測定結果の情報を含む場合には、例えば、任意の1つの測定点の測定結果の情報(例えば、複数のチャネルのうちの1つのチャネルの信号)を参照して、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上が行われてもよく、あるいは、任意の2つ以上の測定結果の情報を用いた演算値(例えば、平均値など)を参照して、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上が行われてもよい。
具体的には、本実施形態の変形例として、生体信号処理システム11が、心磁図信号である生体信号201に基づいて区間の分割および区間の特定を行い、その結果に基づいて、表示対象となる生体信号201の表示制御を行う構成が用いられてもよい。この場合、例えば、生体信号処理システム11では心電図信号である生体信号202は使用されなくてもよく、心電図信号である生体信号202は生体信号測定装置12から生体信号処理システム11に入力されなくてもよく、また、心電図信号である生体信号202は生体信号測定装置12によって測定されなくてもよい。
なお、本実施形態のように、区間の分割等を行うために用いられる参照信号(本実施形態では、生体信号202)と、表示対象となる生体信号201として、別の信号が用いられる場合には、それぞれ、様々な信号が用いられてもよい。
(第2実施形態)
<生体信号処理システム>
図7は、第2実施形態に係る生体信号処理システム511の構成の一例を示す図である。
図7には、生体信号処理システム511と、生体信号測定装置12と、を示してある。
生体信号測定装置12は、第1実施形態に係る図1に示される生体信号測定装置12と同様であり、同じ符号を付してある。
生体信号処理システム511は、入力部531と、出力部532と、記憶部533と、制御部534と、を備える。
出力部532は、表示部551を備える。
制御部534は、区間特定部571と、表示制御部572と、ノイズ検出部573と、を備える。
ここで、本実施形態に係る生体信号処理システム511の構成および動作は、ノイズ検出部573を備えていることによる相違点を除いて、第1実施形態に係る図1に示される生体信号処理システム11の構成および動作と同様である。
本実施形態では、第1実施形態とは異なる点について詳しく説明し、第1実施形態と同様な点については詳しい説明を省略する。
なお、図7に示される入力部531、出力部532、記憶部533、制御部534、表示部551、区間特定部571、表示制御部572は、それぞれ、第1実施形態に係る図1に示される入力部111、出力部112、記憶部113、制御部114、表示部131、区間特定部151、表示制御部152と対応する。
ノイズ検出部573は、生体信号201のノイズを検出する。当該ノイズの検出結果は、例えば、当該ノイズのレベル、あるいは、波形などであってもよい。当該ノイズは、例えば、ホワイトノイズであってもよい。
ここで、ノイズ検出部573によりノイズを検出する手法としては、任意の手法が用いられてもよく、例えば、公知技術を使用する手法が用いられてもよい。
なお、ノイズ検出部573は、例えば、機械学習を使用して、ノイズの検出を行ってもよい。
また、本実施形態では、ノイズ検出部573が生体信号201のノイズを検出する場合について説明するが、他の構成例として、ノイズ検出部573は、生体信号201のノイズの代わりに、生体信号202のノイズを検出してもよく、あるいは、生体信号201のノイズと生体信号202のノイズとの両方を検出して、これら両方のノイズに基づく値(例えば、平均値など)をノイズの検出結果として用いてもよい。
区間特定部571は、ノイズ検出部573によって検出されたノイズに基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。
例えば、図5に示されるステップS2の処理あるいは図6に示されるステップS21の処理において、区間特定部571は、ノイズ検出部573の検出結果を利用してもよい。
具体例として、区間特定部571は、ノイズに関する値が所定値以上となる条件(または、所定値を超える条件)を満たす期間については、表示対象とする信号波(図2の例では、例えば、P波、R波、T波のそれぞれ)を含む区間を狭めるように、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。
具体例として、区間特定部571は、ノイズに関する値が所定値以上となる条件(または、所定値を超える条件)を満たす期間については、表示対象としない区間(ノイズ区間)とするように、生体信号202の期間を複数の区間に分割してもよい。
ここで、ノイズに関する値としては、例えば、ノイズのレベルが用いられてもよく、あるいは、ノイズが載っている生体信号(本例では、生体信号201)のレベルに対するノイズのレベルの比が用いられてもよい。
また、区間特定部571は、ノイズ検出部573によって検出されたノイズに基づいて、区間(例えば、あらかじめ定められた区間、または、分割された区間)を調整してもよい。
具体例として、区間特定部571は、ある区間におけるノイズに関する値が所定値以上となる条件(または、所定値を超える条件)を満たす場合には、当該区間の両端(時刻が最も小さい点の境界と、時刻が最も大きい点の境界)のうちの一方または両方を狭める調整を行ってもよい。
また、具体例として、区間特定部571は、ある区間におけるノイズに関する値が所定値未満となる条件(または、所定値以下となる条件)を満たす場合には、当該区間の両端(時刻が最も小さい点の境界と、時刻が最も大きい点の境界)のうちの一方または両方を拡げる調整を行ってもよい。
ここで、ノイズに関する値としては、例えば、ノイズのレベルが用いられてもよく、あるいは、ノイズが載っている生体信号(本例では、生体信号201)のレベルに対するノイズのレベルの比が用いられてもよい。
また、区間特定部571は、ノイズ検出部573によって検出されたノイズに基づいて、区間を特定してもよい。
表示制御部152は、ノイズ検出部573によって検出されたノイズに基づいて、表示態様を制御してもよい。
例えば、図5に示されるステップS4の処理あるいは図6に示されるステップS24の処理において、表示制御部152は、ノイズ検出部573の検出結果を利用してもよい。
具体例として、表示制御部152は、ある区間におけるノイズに関する値が所定値以上となる条件(または、所定値を超える条件)を満たす場合には、ノイズのレベルを無視して、ノイズ以外のレベルに基づいて、スケールを決定してもよい。
また、具体例として、表示制御部152は、ある区間におけるノイズに関する値が所定値以上となる条件(または、所定値を超える条件)を満たす場合には、当該区間の表示を行う際に、「ノイズである」あるいは「ノイズが大きい」などの内容(例えば、ノイズの存在に注意を促す内容)を有するメッセージを表示してもよい。
ここで、ノイズに関する値としては、例えば、ノイズのレベルが用いられてもよく、あるいは、ノイズが載っている生体信号(本例では、生体信号201)のレベルに対するノイズのレベルの比が用いられてもよい。
なお、ノイズ検出部573の検出結果は、任意の1以上の処理に利用されてもよく、例えば、区間の分割、区間の特定、表示態様の制御のうちの1以上の処理に利用されてもよい。
<第2実施形態について>
以上のように、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、生体信号201(または、生体信号202、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方)に重畳されるノイズのレベルを検出し、検出されたノイズのレベルを加味して時間的な区間の分割を行うことが可能である。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、ノイズのレベルを加味して、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。これにより、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズがあってもユーザにとって生体信号201に関する情報の表示を見易くすることができる。また、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズが大きい期間については生体信号201に関する情報が表示されないようにすること、あるいは、ノイズが大きい期間については、生体信号201に関する情報を表示する際に、ノイズが大きい区間であることを示すことが可能である。
また、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、生体信号201(または、生体信号202、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方)に重畳されるノイズのレベルを検出し、検出されたノイズのレベルを加味して時間的な区間の特定を行うことが可能である。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、ノイズのレベルを加味して、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。これにより、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズがあってもユーザにとって生体信号201に関する情報の表示を見易くすることができる。また、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズが大きい期間については生体信号201に関する情報が表示されないようにすること、あるいは、ノイズが大きい期間については、生体信号201に関する情報を表示する際に、ノイズが大きい区間であることを示すことが可能である。
また、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、生体信号201(または、生体信号202、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方)に重畳されるノイズのレベルを検出し、検出されたノイズのレベルを加味して表示態様の制御を行うことが可能である。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、ノイズのレベルを加味して、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。これにより、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズがあってもユーザにとって生体信号201に関する情報の表示を見易くすることができる。また、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、ノイズが大きい期間については生体信号201に関する情報が表示されないようにすること、あるいは、ノイズが大きい期間については、生体信号201に関する情報を表示する際に、ノイズが大きい区間であることを示すことが可能である。
本実施形態に係る生体信号処理システム511では、ノイズ検出部573によって、生体信号201が無い区間(または、生体信号201のレベルが一定値以下である区間)のノイズのレベルを測定してもよい。この場合、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、当該ノイズのレベルに基づいて、スケール調整の上限(スケールの上限値)を設定することで、不必要なノイズに合わせたスケール調整を抑制することができる。
ここで、生体信号201が無い区間(または、生体信号201のレベルが一定値以下である区間)のノイズが用いられる場合を示したが、他の構成例として、生体信号202が無い区間(または、生体信号202のレベルが一定値以下である区間)のノイズが用いられてもよく、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方が無い区間(または、生体信号201のレベルと生体信号202のレベルとを用いた演算結果(例えば、平均値など)が一定値以下である区間)のノイズが用いられてもよい。
例えば、心磁計では、測定ノイズが大きい場合がある。このような場合に、本実施形態に係る生体信号処理システム511では、例えば、生体信号201が無い区間のノイズのレベルを測定し、生体信号201のレベルが一定値以下である区間を無信号区間として、無信号区間とそれ以外の区間(信号区間)とで表示態様を区別することが可能である。
(第3実施形態)
<生体信号処理システム>
図8は、第3実施形態に係る生体信号処理システム611の構成の一例を示す図である。
図8には、生体信号処理システム611と、生体信号測定装置12と、を示してある。
生体信号測定装置12は、第1実施形態に係る図1に示される生体信号測定装置12と同様であり、同じ符号を付してある。
生体信号処理システム611は、入力部631と、出力部632と、記憶部633と、制御部634と、を備える。
入力部631は、リアルタイム取得部651を備える。
出力部632は、表示部671を備える。
制御部634は、信号周期特定部691と、周期時刻推定部692と、区間特定部693と、表示制御部694と、ノイズ検出部695と、を備える。
ここで、本実施形態に係る生体信号処理システム611の構成および動作は、リアルタイム取得部651、信号周期特定部691、および、周期時刻推定部692を備えていることによる相違点を除いて、第2実施形態に係る図7に示される生体信号処理システム511の構成および動作と同様である。
本実施形態では、第2実施形態とは異なる点について詳しく説明し、第2実施形態と同様な点については詳しい説明を省略する。
なお、図8に示される入力部631、出力部632、記憶部633、制御部634、表示部671、区間特定部693、表示制御部694、ノイズ検出部695は、それぞれ、第2実施形態に係る図7に示される入力部531、出力部532、記憶部533、制御部534、表示部551、区間特定部571、表示制御部572、ノイズ検出部573と対応する。
リアルタイム取得部651は、生体信号測定装置12から出力される生体信号(ここでは、生体信号201および生体信号202)をリアルタイムで取得する。
本実施形態では、生体信号処理システム611は、生体信号測定装置12と通信する。そして、入力部631は、生体信号測定装置12から送信される生体信号(生体信号201および生体信号202)を受信することで、リアルタイム取得部651により当該生体信号(生体信号201および生体信号202)をリアルタイムで取得する。これにより、リアルタイム取得部651は、生体信号測定装置12によって取得される時系列の生体信号(生体信号201および生体信号202)をリアルタイムで順次取得する。
ここで、生体信号測定装置12からアナログの生体信号(生体信号201および生体信号202)が生体信号処理システム611に送信される場合、リアルタイム取得部651は、例えば、生体信号測定装置12から受信された生体信号(ここでは、アナログ信号である生体信号201および生体信号202)をA/D(Analog to Digital)変換するA/Dコンバータのような収録器を有していてもよい。
他の構成例として、生体信号(生体信号201および生体信号202)のデータが生体信号測定装置12あるいは別の装置により収録される場合に、リアルタイム取得部651は、ライブストリーミングなどによって当該データを通信により取得してもよい。
さらに、他の構成例として、生体信号(生体信号201および生体信号202)のデータが記憶部113により収録される場合に、リアルタイム取得部651は、当該データを時系列に読み出して取得してもよい。なお、この場合、リアルタイム取得部651の機能は、例えば、制御部634に備えられていてもよい。
信号周期特定部691は、生体信号202の周期を特定し、特定した周期を生体信号201に適用することで、生体信号201の周期を特定する。
ここで、信号周期特定部691により生体信号202の周期を特定する手法としては、任意の手法が用いられてもよい。
例えば、信号周期特定部691は、既に取得された生体信号202に基づいて、生体信号202の周期を特定してもよい。つまり、本実施形態では、生体信号202は同様な特性を有する周期的な波形が繰り返される信号であり、ある時間帯における周期をそれよりも過去の時間帯における周期から推測することが可能である。例えば、信号周期特定部691は、既に取得された生体信号202に基づいて特定した1周期前の周期に基づいて、生体信号202の次の周期を特定してもよい。
この場合に、信号周期特定部691は、既に取得された生体信号202に基づいて、生体信号202の周期が次第に短くなっていることを判定した場合、次の周期として、前回の周期よりも短い周期を推定してもよい。このような場合として、例えば、測定対象の人間の心拍の周期が次第に短くなっている場合がある。
一方、信号周期特定部691は、既に取得された生体信号202に基づいて、生体信号202の周期が次第に長くなっていることを判定した場合、次の周期として、前回の周期よりも長い周期を推定してもよい。このような場合として、例えば、測定対象の人間の心拍の周期が次第に長くなっている場合がある。
また、例えば、所定の複数回のうちに1回、比較的短い周期または比較的長い周期となるパターンが、あらかじめ設定されている場合、あるいは、判定された場合に、信号周期特定部691は、当該パターンに基づいて周期を特定してもよい。
なお、信号周期特定部691は、例えば、機械学習を使用して、周期の特定を行ってもよい。
また、信号周期特定部691は、例えば、サンプリング数を用いて周期を特定してもよく、あるいは、生体信号202のデータ(生体データ)に基づいて検出したピークの間隔に基づいて周期を特定してもよい。本実施形態では、信号周期特定部691は、例えば、生体信号201(本実施形態では、心磁図信号)と同時に測定された心電図信号である生体信号202の代わりに、当該生体信号202の解析結果に基づいて、周期を特定してもよい。
周期時刻推定部692は、信号周期特定部691によって特定された周期に基づいて、当該周期のなかで、表示対象の情報(生体信号201に関する情報)が位置する時刻を推定する。当該時刻は、周期のなかの位置を特定することができればよく、必ずしも絶対的な時刻でなくてもよい。つまり、周期時刻推定部692は、表示対象の情報(生体信号201に関する情報)が、1周期のなかで時間的にいずれの位置の情報に該当するか(つまり、いずれの位置の生体信号201に基づく情報であるか)を推定する。
なお、周期時刻推定部692は、例えば、機械学習を使用して、時刻の推定を行ってもよい。
また、周期時刻推定部692は、例えば、サンプリング数を用いて周期における時刻を推定してもよく、あるいは、生体データに基づいて検出したピークの間隔に基づいて周期における時刻を推定してもよい。また、周期時刻推定部692は、例えば、生体信号202の波形に基づいてフィッティングを行った結果に基づいて、周期における時刻を推定してもよい。本実施形態では、周期時刻推定部692は、例えば、生体信号201(本実施形態では、心磁図信号)と同時に測定された心電図信号である生体信号202の代わりに、当該生体信号202の解析結果に基づいて、周期における時刻を推定してもよい。
区間特定部693は、信号周期特定部691によって特定された周期に基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割する。
区間特定部693は、周期時刻推定部692による推定結果に基づいて、表示対象の情報(生体信号201に関する情報)が位置する時刻が属する区間を特定する。
ここで、表示対象の情報(生体信号201に関する情報)としては、例えば、時系列の生体信号201が順次取得されていくことにしたがって、時系列で進んでいくそれぞれの時刻の情報(それぞれの時刻の生体信号201に関する情報)が切り替えられてよい。
<生体信号処理システムにおける処理の手順の一例>
図9は、第3実施形態に係る生体信号処理システム611において行われる処理の手順の一例を示す図である。
ここで、図9に示されるステップS61の処理およびステップS62の処理については、実行される構成が用いられてもよく、あるいは、実行されない構成が用いられてもよい。
まず、ステップS61の処理およびステップS62の処理が実行されない構成について説明する。
図9の例では、生体信号処理システム611が、リアルタイムで、随時、時系列の生体信号(ここでは、生体信号201および生体信号202)を生体信号測定装置12から読み込む場合を示す。
(ステップS41)
信号周期特定部691は、生体信号202の周期を特定する。
本実施形態では、信号周期特定部691は、リアルタイム取得部651によって取得された生体信号202に基づいて、当該生体信号202の周期を特定する。
そして、ステップS42の処理へ移行する。
ここで、生体信号202(あるいは、生体信号201)の周期が既知であって、当該周期を表す情報があらかじめ記憶部633に記憶されている場合には、ステップS41の処理は省略されてもよい。
(ステップS42)
区間特定部693は、信号周期特定部691によって特定された周期に基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割する。
そして、ステップS43の処理へ移行する。
ここで、生体信号202(あるいは、生体信号201)の周期および区間が既知であって、当該周期を表す情報および当該区間を表す情報があらかじめ記憶部633に記憶されている場合には、ステップS41の処理およびステップS42の処理は省略されてもよい。
また、生体信号202(あるいは、生体信号201)の区間の分割の仕方が既知であって、周期が特定された場合に区間の分割結果が特定される場合であって、当該区間の分割の仕方を表す情報があらかじめ記憶部633に記憶されている場合には、ステップS42の処理は省略されてもよい。
(ステップS43)
リアルタイム取得部651は、時系列の進みにしたがって、生体信号201のデータ(生体データ)を取得する。例えば、記憶部113は、当該生体信号201を記憶する。当該生体信号201に関する情報は、これから表示対象となる情報である。
そして、ステップS44の処理へ移行する。
(ステップS44)
周期時刻推定部692は、信号周期特定部691によって特定された周期に基づいて、当該周期において、表示対象とする情報(生体信号201に関する情報)が位置する時刻を推定する。
また、区間特定部693は、当該時刻が属する区間を特定する。
そして、ステップS45の処理へ移行する。
(ステップS45)
表示制御部694は、区間特定部693によって特定された区間(推定時刻の属する区間)に基づいて、表示方法(表示形態)を制御する。表示制御部694は、制御した表示態様で表示対象の時刻の情報(生体信号201に関する情報)を表示する表示情報を生成する。
そして、ステップS46の処理へ移行する。
(ステップS46)
表示制御部694は、生成した表示情報を表示部671により表示する。これにより、生体信号201に関する情報(本実施形態では、生体信号201そのもの)が表示される。
そして、ステップS43の処理へ移行する。これにより、表示対象となる情報(生体信号201に関する情報)の時刻が、時系列にしたがって進んでいく。
ここで、ステップS61の処理およびステップS62の処理が実行されない構成では、ステップS41の処理において特定された周期、および、ステップS42の処理において分割された区間が、固定的に用いられる。
次に、ステップS61の処理およびステップS62の処理が実行される構成について説明する。
本例では、ステップS43の処理からステップS44の処理へ移行する代わりに、ステップS43の処理からステップS61の処理へ移行し、ステップS61の処理からステップS62の処理へ移行し、ステップS62の処理からステップS44の処理へ移行する。
なお、ステップS61の処理およびステップS62の処理は、例えば、ステップS43の処理が行われるたびに毎回実行されてもよく、あるいは、ステップS43の処理が所定の複数回行われるごとに1回実行されてもよく、この場合には、ステップS43の処理からステップS61の処理へ移行しないときにはステップS43の処理からステップS44の処理へ移行する。このように、ステップS61の処理およびステップS62の処理は、随時実行されてもよい。
(ステップS61)
ステップS43の処理からステップS61の処理へ移行してきたとする。
このとき、信号周期特定部691は、生体信号202の周期を特定し、既に特定されている周期を新たに特定された周期に更新する。
そして、ステップS62の処理へ移行する。
ここで、信号周期特定部691は、例えば、前回に生体信号202の周期を特定したときに用いた生体データとは異なるデータ(生体データ)に基づいて、生体信号202の周期を特定する。前回に生体信号202の周期を特定したときに用いた生体データとは異なるデータ(生体データ)は、例えば、前回に生体信号202の周期を特定したときに用いた生体データよりも時系列的に新しいデータである。
他の構成例として、信号周期特定部691は、所定の回数の特定した周期を平均化し、その平均値を新たな周期とするように、周期の更新を行ってもよい。当該所定の回数は、任意の回数であってもよい。当該所定の回数は、例えば、最新の1回分と、それよりも過去の連続した定められた回数分(当該所定の回数よりも1つ少ない回数分)であってもよい。本実施形態に係る生体信号処理システム611では、このような平均化により、周期の安定化が図られてもよい。
(ステップS62)
区間特定部693は、信号周期特定部691によって更新された周期に基づいて、生体信号202の期間を複数の区間に分割し、前回における区間の分割結果を新たな区間の分割結果に更新する。
そして、ステップS44の処理へ移行する。
他の構成例として、区間特定部693は、所定の回数の区間の分割結果を平均化し、その平均結果を新たな区間とするように、区間の更新を行ってもよい。当該所定の回数は、任意の回数であってもよい。当該所定の回数は、例えば、最新の1回分と、それよりも過去の連続した定められた回数分(当該所定の回数よりも1つ少ない回数分)であってもよい。本実施形態に係る生体信号処理システム611では、このような平均化により、区間の分割の安定化が図られてもよい。
ここで、ステップS61の処理およびステップS62の処理が実行される場合には、例えば、図9に示される処理フローの初期において、生体信号202の周期として、仮の初期値が設定されてもよく、その後に当該初期値が更新されることで周期の精度が向上する。この場合、ステップS41の処理は省略されてもよい。
また、このような場合、図9に示される処理フローの初期において、区間の分割結果についても、仮の初期値が設定されてもよく、その後に当該初期値が更新されることで区間の分割の精度が向上する。この場合、ステップS42の処理は省略されてもよい。
なお、信号周期特定部691は、ノイズ検出部695によって検出されたノイズ(例えば、当該ノイズのレベル)に基づいて、生体信号202の周期を特定してもよい。
また、周期時刻推定部692は、ノイズ検出部695によって検出されたノイズ(例えば、当該ノイズのレベル)に基づいて、周期における時刻を推定してもよい。
また、区間特定部693は、ノイズ検出部695によって検出されたノイズ(例えば、当該ノイズのレベル)に基づいて、区間の分割を行ってもよい。
また、区間特定部693は、ノイズ検出部695によって検出されたノイズ(例えば、当該ノイズのレベル)に基づいて、区間の特定を行ってもよい。
また、表示制御部694は、ノイズ検出部695によって検出されたノイズ(例えば、当該ノイズのレベル)に基づいて、表示態様を制御してもよい。
なお、ノイズ検出部695の検出結果は、任意の1以上の処理に利用されてもよく、例えば、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割、区間の特定、表示態様の制御のうちの1以上の処理に利用されてもよい。
<第3実施形態について>
以上のように、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、周期的な時系列の生体信号201に関する情報を表示する際に、リアルタイムで生体信号201を取得し、生体信号201の時間的な周期を特定し、表示対象となる時刻が特定した周期においていずれの時刻に該当するかを推定し、推定した時刻が属する区間を特定し、特定した区間に基づいて表示態様を制御する。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。本実施形態に係る生体信号処理システム611では、例えば、リアルタイムに、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。
なお、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割および区間の特定を行うために、表示対象となる生体信号201とは異なる生体信号202を参照している。
また、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、リアルタイムに生体信号201に関する情報を表示する際に、ノイズのレベルを加味することができる。
例えば、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、生体信号201(または、生体信号202、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方)に重畳されるノイズのレベルを検出し、検出されたノイズのレベルを加味して時間的な周期の特定を行うことが可能である。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、ノイズのレベルを加味して、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。
例えば、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、生体信号201(または、生体信号202、あるいは、生体信号201と生体信号202との両方)に重畳されるノイズのレベルを検出し、検出されたノイズのレベルを加味して周期における時刻の推定を行うことが可能である。
したがって、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、ノイズのレベルを加味して、生体信号201に関する情報を適切に表示することができる。
本実施形態に係る生体信号処理システム611では、周期的な生体信号201について、周期を特定し、ある時刻の生体信号201が当該周期におけるいずれの時刻に該当するかを推定することで、リアルタイムの測定データ(生体データ)について区間ごとの表示制御を行うことが可能である。
なお、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、周期の特定を行うために、表示対象となる生体信号201とは異なる生体信号202を参照している。
ここで、本実施形態に係る生体信号処理システム611では、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割および区間の特定を行うために、表示対象となる生体信号201とは異なる生体信号202を参照する構成例を示したが、他の構成例として、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上を、表示対象となる生体信号201(または、生体信号201の解析結果など)に基づいて行う構成が用いられてもよい。このような構成において、生体信号201が複数の測定点の測定結果の情報を含む場合には、例えば、任意の1つの測定点の測定結果の情報(例えば、複数のチャネルのうちの1つのチャネルの信号)を参照して、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上が行われてもよく、あるいは、任意の2つ以上の測定結果の情報を用いた演算値(例えば、平均値など)を参照して、周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割、および、区間の特定のうちの1以上が行われてもよい。
具体的には、本実施形態の変形例として、生体信号処理システム611が、心磁図信号である生体信号201に基づいて周期の特定、周期における時刻の推定、区間の分割および区間の特定を行い、その結果に基づいて、表示対象となる生体信号201の表示制御を行う構成が用いられてもよい。この場合、例えば、生体信号処理システム611では心電図信号である生体信号202は使用されなくてもよく、心電図信号である生体信号202は生体信号測定装置12から生体信号処理システム611に入力されなくてもよく、また、心電図信号である生体信号202は生体信号測定装置12によって測定されなくてもよい。
なお、本実施形態のように、区間の分割等を行うために用いられる参照信号(本実施形態では、生体信号202)と、表示対象となる生体信号201として、別の信号が用いられる場合には、それぞれ、様々な信号が用いられてもよい。
(以上の実施形態について)
<構成例>
一構成例として、生体信号処理システム(図1、図7、図8の例では、生体信号処理システム11、511、611)は、時間的に複数の区間に分割される生体信号(例えば、心磁図信号など)について、表示対象の時間的な位置(例えば、時刻など)が含まれる区間を特定する区間特定部(図1、図7、図8の例では、区間特定部151、571、693)と、区間特定部によって特定された区間に基づいて表示対象の時間的な位置の生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御部(図1、図7、図8の例では、表示制御部152、572、694)と、を備える。
一構成例として、生体信号処理システム(図1、図7、図8の例では、生体信号処理システム11、511、611)において、区間特定部は、生体信号の期間を複数の区間に分割する。
一構成例として、生体信号処理システム(図8の例では、生体信号処理システム611)において、生体信号をリアルタイムで取得するリアルタイム取得部(図8の例では、リアルタイム取得部651)と、リアルタイム取得部によって取得された生体信号について周期を特定する信号周期特定部(図8の例では、信号周期特定部691)と、信号周期特定部によって特定された周期において、表示対象の時間的な位置(例えば、時刻など)を推定する周期位置推定部(図8の例では、周期位置推定部の一例である周期時刻推定部692)と、を備える。
一構成例として、生体信号処理システム(図7、図8の例では、生体信号処理システム511、611)において、生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部(図7、図8の例では、ノイズ検出部573、695)を備え、区間特定部は、ノイズ検出部によって検出されたノイズに基づいて、区間を特定する。
一構成例として、生体信号処理システム(図7、図8の例では、生体信号処理システム511、611)において、生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部(図7、図8の例では、ノイズ検出部573、695)を備え、区間特定部は、ノイズ検出部によって検出されたノイズに基づいて、生体信号の期間を複数の区間に分割する。
一構成例として、生体信号処理システム(図8の例では、生体信号処理システム611)において、生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部(図8の例では、ノイズ検出部695)を備え、信号周期特定部は、ノイズ検出部によって検出されたノイズに基づいて、周期を特定する。
一構成例として、生体信号処理システム(図8の例では、生体信号処理システム611)において、生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部(図8の例では、ノイズ検出部695)を備え、周期位置推定部は、ノイズ検出部によって検出されたノイズに基づいて、表示対象の時間的な位置を推定する。
以上のような生体信号処理システムにおいて行われる処理を実行するためのプログラムを提供することも可能である。
一構成例として、プログラムは、コンピューター(例えば、生体信号処理システム11、511、611を構成するコンピューター)に、時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる区間を特定する区間特定ステップと、区間特定ステップによって特定された区間に基づいて表示対象の時間的な位置の生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御ステップと、を実行させるためのプログラムである。
なお、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能を実現するためのプログラムを、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピューターシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、オペレーティングシステムあるいは周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバーあるいはクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。当該揮発性メモリーは、例えば、RAM(Random Access Memory)であってもよい。記録媒体は、例えば、非一時的記録媒体であってもよい。
また、上記のプログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピューターシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピューターシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワークあるいは電話回線等の通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記のプログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上記のプログラムは、前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイルであってもよい。差分ファイルは、差分プログラムと呼ばれてもよい。
また、以上に説明した任意の装置における任意の構成部の機能は、プロセッサーにより実現されてもよい。例えば、実施形態における各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するコンピューター読み取り可能な記録媒体により実現されてもよい。ここで、プロセッサーは、例えば、各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよく、あるいは、各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、当該ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路およびアナログ信号を処理する回路のうちの少なくとも一方を含んでもよい。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1または複数の回路装置、あるいは、1または複数の回路素子のうちの一方または両方を用いて、構成されてもよい。回路装置としてはIC(Integrated Circuit)などが用いられてもよく、回路素子としては抵抗あるいはキャパシターなどが用いられてもよい。
ここで、プロセッサーは、例えば、CPUであってもよい。ただし、プロセッサーは、CPUに限定されるものではなく、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)等のような、各種のプロセッサーが用いられてもよい。また、プロセッサーは、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)によるハードウェア回路であってもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUにより構成されていてもよく、あるいは、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。また、プロセッサーは、例えば、アナログ信号を処理するアンプ回路あるいはフィルター回路等のうちの1以上を含んでもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
11、511、611…生体信号処理システム、12…生体信号測定装置、111、531、631…入力部、112、532、632…出力部、113、533、633…記憶部、114、534、634…制御部、131、551、671…表示部、151、571、693…区間特定部、152、572、694…表示制御部、573、695…ノイズ検出部、201、202…生体信号、211…周期、231…第1期間、232…第2期間、233…第3期間、234…第4期間、235…第5期間、236…第6期間、t1~T10…時刻、311、411、811、911…画面、331、431…ラベル、332、432、831、931…スケールバー、351、451、851、951…上半身部、371、471、971…ベクトル、651…リアルタイム取得部、691…信号周期特定部、692…周期時刻推定部

Claims (8)

  1. 時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる前記区間を特定する区間特定部と、
    前記区間特定部によって特定された前記区間に基づいて前記表示対象の時間的な位置の前記生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御部と、
    を備える生体信号処理システム。
  2. 前記区間特定部は、前記生体信号の期間を前記複数の前記区間に分割する、
    請求項1に記載の生体信号処理システム。
  3. 前記生体信号をリアルタイムで取得するリアルタイム取得部と、
    前記リアルタイム取得部によって取得された前記生体信号について周期を特定する信号周期特定部と、
    前記信号周期特定部によって特定された前記周期において、前記表示対象の時間的な位置を推定する周期位置推定部と、を備える、
    請求項1または請求項2に記載の生体信号処理システム。
  4. 前記生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部を備え、
    前記区間特定部は、前記ノイズ検出部によって検出された前記ノイズに基づいて、前記区間を特定する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の生体信号処理システム。
  5. 前記生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部を備え、
    前記区間特定部は、前記ノイズ検出部によって検出された前記ノイズに基づいて、前記生体信号の期間を前記複数の前記区間に分割する、
    請求項2に記載の生体信号処理システム。
  6. 前記生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部を備え、
    前記信号周期特定部は、前記ノイズ検出部によって検出された前記ノイズに基づいて、前記周期を特定する、
    請求項3に記載の生体信号処理システム。
  7. 前記生体信号に含まれるノイズを検出するノイズ検出部を備え、
    前記周期位置推定部は、前記ノイズ検出部によって検出された前記ノイズに基づいて、前記表示対象の時間的な位置を推定する、
    請求項3に記載の生体信号処理システム。
  8. コンピューターに、
    時間的に複数の区間に分割される生体信号について、表示対象の時間的な位置が含まれる前記区間を特定する区間特定ステップと、
    前記区間特定ステップによって特定された前記区間に基づいて前記表示対象の時間的な位置の前記生体信号を表示する表示態様を制御する表示制御ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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