JP2022115644A - 可搬型仮想IoT装置、それを用いた仮想デバイスデータの生成方法、及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】現場に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得する。【解決手段】IoTを構成する1以上の物理デバイス5が収集したデータに基づいて、可搬型の仮想IoT装置7により仮想デバイスのデータを生成する際に、仮想IoT装置7が、対象エリア3に存在する物理デバイス5に関する情報を取得し、対象エリア3において、物理デバイスに関する情報に基づき、物理デバイス5と通信可能に接続することにより、物理デバイス5によって収集されたデータをそれぞれ取得し、物理デバイス5の収集データに基づき、仮想デバイスのデータを生成する構成とする。【選択図】図1
Description
本開示は、IoTを構成する物理デバイスから収集されたデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する可搬型仮想IoT装置、それを用いた仮想デバイスデータの生成方法、及びそのプログラムに関する。
近年、IoT(モノのインターネット:Internet of Things)の技術が注目されている。このIoTは、世の中に存在する様々な物理デバイス(IoTデバイス)をセンサとして活用して、その物理デバイスから収集された種々のデータを、インターネットを利用して、多数のユーザで共有できるようにする。
一方、IoTデバイスを仮想化する技術が知られている(特許文献1参照)。このIoTデバイスの仮想化の技術では、1つの物理デバイスのデータ、あるいは複数の物理デバイスのデータを加工することで、実際には存在しないIoTデバイス(仮想デバイス)のデータを生成することができる。このようなIoTデバイスの仮想化の技術により、元になる物理デバイスとしてのカメラは同一でも、カメラで検出されたデータ(撮影画像)に対して所要の画像解析を行うことで、例えば、あるユーザでは、人物検知装置として認識され、別のユーザでは、混雑度検知装置として認識され、さらに別のユーザでは、獣害回避のための野生動物検知装置として認識されるようになる。
ところで、従来のIoTデバイスの仮想化技術では、仮想IoTシステムの構成要素がクラウド上に構築され、それに接続可能なスマートシティや、利用される物理デバイスが予め特定されている。
このため、従来の仮想IoTシステムでは、仮想デバイスのデータの生成が一時的に必要とされるエリア(例えば、イベント会場、災害現場、事件現場など)において、その現場に設置されている物理デバイスを利用して仮想デバイスデータを速やかに取得することは難しい。また、そのようなエリアには、遠隔地からアクセスできない(例えば、インターネットに接続されていない)物理デバイスも存在し得るが、従来の仮想IoTシステムでは、そのような物理デバイスによって収集されたデータを取得することは困難である。
そこで、本開示は、現場に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得可能とする可搬型仮想IoT装置、それを用いた仮想デバイスデータの生成方法、及びそのプログラムを提供することを主な目的とする。
本開示の仮想デバイスデータの生成方法は、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、可搬型の仮想IoT装置により仮想デバイスのデータを生成する方法であって、前記仮想IoT装置が、対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
また、可搬型の仮想IoT装置は、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する処理を実行するプロセッサを備えた可搬型の仮想IoT装置であって、前記プロセッサが、対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
また、プログラムは、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する可搬型の仮想IoT装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、前記コンピュータのプロセッサに、対象エリアに存在し、かつIoTを構成する1以上の物理デバイスに関する情報を取得させ、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能にそれぞれ接続させ、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得させ、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成させる構成とする。
本開示によれば、可搬型の仮想IoT装置によって、現場に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる。
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、可搬型の仮想IoT装置により仮想デバイスのデータを生成する方法であって、前記仮想IoT装置が、対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、現場(対象エリア)に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる。
また、第2の発明は、前記物理デバイスの少なくとも1つは、無線通信機能を有し、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスから発信された無線信号に基づき、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスを検出し、前記検出された物理デバイスと通信可能にそれぞれ接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータを取得する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、対象エリアに存在する物理デバイスの少なくとも一部に関する情報が得られない場合(すなわち、その存在が公になっていない物理デバイスが存在する場合)でも、無線信号によって検出した物理デバイスの収集データを取得することができる。
また、第3の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記仮想デバイスのデータを生成するための物理デバイスとして前記物理デバイスに不備があるか否かを判定し、前記物理デバイスに不備がある場合には、その物理デバイスの不備をユーザに報告する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、物理デバイスの不備をユーザに認識させることにより、必要な物理デバイスの整備をユーザに促すことができる。
また、第4の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスの不備として、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスの数または密度が、前記仮想デバイスのデータを生成する上で十分でないことを前記ユーザに報告する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、対象エリアに存在する物理デバイスが不足していることをユーザに認識させることにより、必要な物理デバイスの追加をユーザに促すことができる。
また、第5の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスの不備として、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスの仕様が、前記仮想デバイスのデータを生成する上で十分でないことを前記ユーザに報告する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、対象エリアに存在する物理デバイスの仕様が仮想デバイスのデータを生成する上で十分でないことをユーザに認識させることにより、必要とする物理デバイスの追加や、必要とする物理デバイスの仕様の変更(例えば、緩和)をユーザに促すことができる。
また、第6の発明は、前記物理デバイスの収集データに利用権限が設定され、前記仮想IoT装置が、前記利用権限を有している場合にのみ、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、利用権限のない物理デバイスの収集データを利用しないため、物理デバイスの管理者は、物理デバイスの収集データのセキュリティを容易に確保することができる。
また、第7の発明は、前記収集データの利用権限に利用期間が設定され、前記仮想IoT装置が、前記利用期間内にある場合のみ、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、利用期間外に物理デバイスの収集データを利用しないため、物理デバイスの管理者は、物理デバイスの収集データのセキュリティを容易に確保することができる。
また、第8の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスの収集データに関する仮の利用権限を取得し、前記仮の利用権限に基づき前記物理デバイスに対してデータ要求を実行し、前記物理デバイスが、前記仮の利用権限に基づく前記データ要求を前記仮想IoT装置から受信すると、前記収集データに関するダミーデータを前記仮想IoT装置に送信する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、ダミーデータに基づき、物理デバイスの収集データの試用が可能となる。その結果、仮想IoT装置のユーザは、所望の物理デバイスの収集データを、仮想デバイスのデータの生成に実際に利用可能か否かを事前に確認することができる。
また、第9の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスによって収集されたデータを取得する前に、その収集データの中に特定のデータが含まれるか否かについての問合せ情報を前記物理デバイスに送信し、前記物理デバイスが、前記問合せ情報を受信すると、前記問合せ情報に対する回答情報を前記仮想IoT装置に送信する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、仮想デバイスのデータの生成に必要な特定のデータが、物理デバイスの収集データに含まれるか否かを事前に確認することができるため、無駄なデータの取得を回避することができる。
また、第10の発明は、前記収集データが、画像データを含み、前記特定のデータが、前記仮想デバイスのデータの生成に必要な被写体のデータである構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、仮想デバイスのデータの生成に必要な被写体のデータが、物理デバイスによって収集された画像データに含まれるか否かを事前に確認することができるため、画像データに含まれる無関係な人物等のプライバシーが保護される。
また、第11の発明は、前記対象エリア内には、インターネットから隔離されたローカルネットワークが設けられ、前記ローカルネットワークには、前記物理デバイスおよび前記物理デバイスの収集データを取得するローカルサーバが接続され、前記仮想IoT装置が、前記ローカルサーバと通信可能に接続することにより、前記ローカルサーバを介して前記物理デバイスの収集データを取得する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、インターネットに接続されていない物理デバイスの収集データを、ローカルサーバを介して容易に取得することができる。
また、第12の発明は、前記仮想IoT装置が前記ローカルサーバへのアクセス権を有する場合にのみ、前記ローカルサーバが、前記仮想IoT装置に前記物理デバイスの収集データを送信する構成とする。
これによると、アクセス権を有しない仮想IoT装置による物理デバイスの収集データの利用が制限されるため、ローカルサーバの管理者は、ローカルネットワークに接続された物理デバイスの収集データのセキュリティを確保することができる。
また、第13の発明は、前記物理デバイスの収集データにデータ属性毎の利用権限が設定され、前記ローカルサーバが、前記仮想IoT装置が前記利用権限を有するデータ属性に関する前記収集データのみを、前記仮想IoT装置に送信する構成とする。
これによると、仮想IoT装置が利用権限を有しないデータ属性に関する収集データについては、仮想IoT装置による利用が制限されるため、ローカルサーバの管理者は、ローカルネットワークに接続された物理デバイスの収集データのセキュリティを確保することができる。
また、第14の発明は、前記対象エリア内には、インターネットから隔離されたローカルネットワークが設けられ、前記ローカルネットワークには、前記物理デバイスが接続され、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスに関する情報を、前記インターネットを介して取得する構成とする。
これによると、仮想IoT装置が、対象エリアに移動することなくインターネットを介して物理デバイスに関する情報を取得できる。また、仮想IoT装置のユーザは、仮想デバイスのデータを生成する上で必要な物理デバイスが対象エリアに存在するか否かを事前に把握することができる。
また、第15の発明は、前記仮想IoT装置が、1以上の他の仮想IoT装置と通信可能に接続し、前記他の仮想IoT装置は、前記物理デバイスの収集データおよび前記仮想デバイスのデータの少なくとも一方を、前記仮想IoT装置から取得する構成とする。
これによると、仮想IoT装置が複数用いられる場合でも、物理デバイスの収集データを円滑に利用することができる。
また、第16の発明は、前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスの収集データを前記他の仮想IoT装置に送信し、前記他の仮想IoT装置が、前記仮想IoT装置から受信した前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
これによると、仮想IoT装置が複数用いられる場合に、1つの仮想IoT装置が物理デバイスの収集データを取得し、その取得されたデータから他の仮想IoT装置が仮想デバイスのデータを生成するため、複数の仮想IoT装置が独立してそれらの処理を行う場合と比べてシステム全体の処理負荷が軽減される。
また、第17の発明は、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する処理を実行するプロセッサを備えた可搬型の仮想IoT装置であって、前記プロセッサが、対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する構成とする。
これによると、仮想IoT装置は、現場(対象エリア)に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる。
また、第18の発明は、IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する可搬型の仮想IoT装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、前記コンピュータのプロセッサに、対象エリアに存在し、かつIoTを構成する1以上の物理デバイスに関する情報を取得させ、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能にそれぞれ接続させ、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得させ、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成させる構成とする。
これによると、仮想IoT装置として動作するとしてコンピュータは、現場(対象エリア)に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる。
以下、本開示の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る可搬型の仮想IoT装置7を備えた仮想IoTシステム1の構成図である。
図1は、第1実施形態に係る可搬型の仮想IoT装置7を備えた仮想IoTシステム1の構成図である。
本実施形態では、仮想IoTシステム1は、対象エリア3において仮想デバイス(実際には存在しないIoTデバイス)のデータを生成する必要が生じた場合に、対象エリア3に暫定的に構築可能なシステムである。仮想IoTシステム1では、対象エリア3に存在する物理デバイス(IoTデバイス)5A-5Dから収集したデータに基づいて、仮想IoT装置7により仮想デバイスのデータが生成される。
対象エリア3は、仮想IoT装置7のユーザ9(または、仮想IoTシステム1の管理者)によって仮想デバイスデータの生成が必要であると判断されたエリアである。対象エリア3は、例えば、イベント会場、災害現場、または事件現場などを含む。対象エリア3は、物理的な境界によって画定されるエリアである必要はなく、例えば、イベント会場、災害現場、及び事件現場などに対応させて(すなわち、イベント会場、災害現場、及び事件現場などの周りを囲むように)任意に設定されるエリアであってよい。ただし、対象エリア3には、ユーザ9が観測したい事象(例えば、イベント会場、災害現場、または事件現場などに関連する事象)を直接観測できないような場所までは含まれない。
物理デバイス5A-5Dは、例えばカメラや温度計などのセンサデバイスであり、その機能に応じて検知したデータを収集する。物理デバイス5Aは、有線通信や、Wi-Fiなどに基づく無線通信によりローカルネットワーク11を介して仮想IoT装置7と接続される。ローカルネットワーク11は、対象エリア3に構築された通信ネットワークであり、通常はインターネット13から隔離されている。
物理デバイス5Bは、汎用の通信ケーブル15を介して仮想IoT装置7と接続される。物理デバイス5Cは、Bluetooth(登録商標)などに基づく無線通信により仮想IoT装置7と直接接続される。
物理デバイス5Dは、USBフラッシュドライブやSDメモリーカードなどの汎用の記憶媒体17を介して仮想IoT装置7との間でデータの受け渡しを行う。これにより、物理デバイス5Dが、通信機能を必要としない(または、通信ネットワークに接続されていない)スタンドアロンのセンサデバイスであっても、仮想IoT装置7は、物理デバイス5Dの収集データを容易に取得することができる。
以下では、物理デバイス5A-5Dを特に区別する必要がない場合には、「物理デバイス5」と総称する。
図1に示された物理デバイス5の数や種類(仕様を含む)は、必要に応じて変更され得る。また、仮想IoTシステム1では、物理デバイス5と仮想IoT装置7との間で任意の手段によってデータの受け渡し(または送受信)が可能であればよく、物理デバイス5A-5Dとして示した全ての態様を必須とするものではない。
仮想IoT装置7は、ノートパソコン、タブレットPC、及びスマートフォンなどの可搬型のコンピュータにより構成される。仮想IoT装置7は、プロセッサ、メモリ、及びストレージ等の公知のハードウェアを備える。仮想IoT装置7は、自装置が動作する対象エリア3に存在する物理デバイス5が収集したデータ(例えば、画像データ、温度データなど)を取得し、それら物理デバイス5の収集データに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する。これにより、仮想IoT装置7は、対象エリア3に存在する物理デバイス5によって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる。また、仮想IoT装置7には、生成された仮想デバイスのデータを使用するためのアプリケーションが導入されてもよい。
仮想IoT装置7は、インターネット13を介して他の装置と通信することが可能である。仮想IoT装置7は、インターネット13に接続された情報提供装置19から仮想デバイスのデータを生成する上で必要な情報を取得することができる。情報提供装置19は、例えば、サーバやPC等の装置から構成され、仮想IoTシステム1の一部として機能し得る。
また、仮想IoT装置7は、仮想デバイスのデータを生成する上で必要な情報が記憶された記憶媒体21から、必要な情報を取得してもよい。
図2は、仮想IoT装置7による仮想デバイスデータの生成の一例を示す説明図である。
例えば、仮想IoT装置7は、図2(A)に示すように、物理デバイス5の収集データとしてカメラで撮影された画像データを取得することにより、その画像データに基づいて、仮想デバイスとしての動体検知装置のデータ、すなわち、動体検知結果のデータを生成することができる。
また例えば、仮想IoT装置7は、図2(B)に示すように、物理デバイス5としての温度計および風速計から、仮想デバイスとしての体感温度計のデータを生成することができる。
図3は、仮想IoT装置7の機能ブロック図である。
仮想IoT装置7は、通信部27、入力部29、表示部31、電子媒体読取部33、記憶部35、及び制御部37を有する。
通信部27は、公知の無線通信規格に準拠して他の装置(例えば、物理デバイス5Cや、ローカルネットワーク11に設けられた無線ルータなど)との無線通信を実行する。通信部27は、他の装置との無線通信を行うためのアンテナ、モデム、及び無線通信回路などの公知のハードウェア(図示せず)を有する。また、通信部27は、通信ケーブル15を接続可能なインタフェース(図示せず)を備え、他の装置(例えば、物理デバイス5B)と有線通信を実行することができる。通信部27のハードウェア構成は特に限定されるものではなく、少なくとも他の装置と無線通信または有線通信を実行できればよい。
入力部29は、ユーザ9の入力操作を受け付けるキーボードやタッチパネルなどの公知のハードウェアを備える。
表示部31は、液晶ディスプレイなどの公知のハードウェアを備える。表示部31は、入力部29と共にタッチパネルによって構成されてもよい。
電子媒体読取部33は、USBフラッシュドライブやSDメモリーカード等の記憶媒体(ここでは、記憶媒体17、21)を接続可能なインタフェースを備える。また、電子媒体読取部33は、記憶媒体のデータの読み出しおよび記憶媒体へのデータの書き込みを行うリーダライタとして機能し得る。
記憶部35は、HDDやSSDなどの記憶装置を含む。記憶部35には、物理デバイス情報41、収集データ43、アクセスデータ45、及び仮想IoT制御プログラム47などが格納される。
物理デバイス情報41は、物理デバイス5に関する情報である。物理デバイス情報41は例えば、各物理デバイス5の識別子、位置、機能、及び仕様などの情報を含み得る。ただし、物理デバイス情報41には、少なくとも仮想IoT装置7によって対象エリア3における物理デバイス5の存在を認識できる情報が含まれていればよい。
仮想IoT装置7は、例えば、記憶媒体21を介して物理デバイス情報41を取得することができる。あるいは、仮想IoT装置7は、インターネット13を介して情報提供装置19から物理デバイス情報41を取得してもよい。これにより、仮想IoT装置7は、対象エリア3に移動することなく物理デバイス5に関する情報を取得できる。また、仮想IoT装置7のユーザ9は、仮想デバイスのデータを生成する上で必要な物理デバイスが対象エリア3に存在するか否かを事前に(すなわち、仮想IoT装置7を対象エリア3に持ち込む前に)把握することができる。ユーザ9は、物理デバイス情報41に基づき、物理デバイス5を仮想IoT装置7と通信可能に接続するために必要な作業(例えば、無線通信の設定や、通信ケーブルの配設など)を行うことができる。
収集データ43は、物理デバイス5によって収集されたデータを含む。収集データ43には、例えば、時系列の画像データや温度データなどが含まれ得る。
アクセスデータ45は、物理デバイス5のデータにセキュリティ設定がなされた場合に、仮想IoT装置7がその物理デバイス5のデータにアクセスするためのアクセス権やデータの利用権限に関するデータである。仮想IoT装置7は、アクセス権やデータの利用権限に関するデータを、例えば、記憶媒体21を介して取得することがきる。その場合、ユーザ9は、現場の付近にある施設(コンビニエンスストア、電柱、電力用地上機器、ポスト、信号、街路灯、ガードレール、駅舎、バス停、役所など)に立ち寄って記憶媒体21を受け取ることができる。これにより、対象エリア3における通信ネットワーク環境の整備が十分でない場合でも、仮想IoT装置7は、収集データのアクセス権やデータの利用権限に関するデータを容易に取得することができる。また、アクセス権やデータの利用権限に関するデータが通信ネットワークを介して悪意の第三者に取得されることが防止される。
仮想IoT制御プログラム47は、物理デバイス5から収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成させる処理を、仮想IoT装置7(コンピュータにおけるプロセッサ)に実行させるためのプログラムである。また、仮想IoT制御プログラム47には、生成された仮想デバイスのデータを利用するアプリケーションプログラムが含まれ得る。
制御部37は、デバイスデータ取得部51、仮想デバイス部53、仮想サイロ部55、アプリケーション部57、及び周辺デバイス検出部59を有する。
デバイスデータ取得部51は、対象エリア3に存在する物理デバイス5によって収集されたデータを取得する。取得されたデータは、記憶部35に順次格納される。ただし、デバイスデータ取得部51が取得するデータの一部には、対象エリア3外に設置された物理デバイス(例えば、インターネット13に接続された物理デバイス)によって収集されたデータが含まれてもよい。これにより、仮想IoT装置7は、ユーザ9が観測したい事象との関連性の高い物理デバイス5の収集データのみならず、ユーザ9が観測したい事象との関連性が低い物理デバイスの収集データも利用して仮想デバイスのデータを生成できる。
仮想デバイス部53は、デバイスデータ取得部51で取得された物理デバイス5のデータの管理および加工を行う。仮想デバイス部53は、取得された物理デバイス5のデータに基づいて、仮想デバイスとして、ユーザ9に要求されたデータ(仮想デバイスのデータ)を生成する。仮想デバイス部53は、物理デバイス5のデータの固有のデータフォーマットを汎用のデータフォーマットに変換することができる。
仮想サイロ部55は、仮想デバイスのデータを利用するアプリケーションのインタフェースとして機能する。仮想サイロ部55は、仮想デバイスのデータのフォーマットを特定のデータフォーマットに変換する。ここでは、仮想サイロ部55は、仮想デバイスのデータのフォーマットをアプリケーション部57に適合したデータフォーマットに変換し、これをアプリケーション部57に提供する。
アプリケーション部57は、アプリケーションプログラムに従って、仮想デバイスのデータを利用した処理を実行する。これにより、仮想IoT装置7は、例えば、上述のような動体検知結果のデータ(仮想デバイスのデータ)を利用することにより、駐車場の監視および利用者への案内などを行うシステムや、ゴミ収集場の監視などを行うシステムや、野生動物による農作物の被害対策として野生動物の監視などを行うシステムや、安否確認のための人物検知などを行うシステムとして機能し得る。また、仮想IoT装置7は、例えば、上述のような体感温度計のデータ(仮想デバイスのデータ)を利用することにより、仮設会場の利用者の環境整備を行うシステムとして機能し得る。
周辺デバイス検出部59は、物理デバイス情報41に含まれない対象エリア3の物理デバイス5を検出することができる。例えば、周辺デバイス検出部59は、無線通信機能を有する物理デバイスから発信された無線信号を受信し、その無線信号に含まれる情報に基づき、周辺に存在する物理デバイスを検出することができる。これにより、仮想IoT装置7は、対象エリア3にその存在が公になっていない物理デバイスが存在する場合でも、無線信号によって検出することによりその収集データを取得することができる。
また、周辺デバイス検出部59は、検出した物理デバイスに関する情報(例えば、識別子、位置など)を表示部31に表示することにより、その検出した物理デバイスと仮想IoT装置7との接続をユーザ9に促すことができる。
制御部37は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ(CPU、GPUなど)を含む。制御部37の機能は、仮想IoT制御プログラム47をプロセッサが実行することで実現される。制御部37は、仮想デバイスデータの生成のための処理に限らず、仮想IoT装置7の各部の動作を統括的に制御することができる。
図4は、仮想IoT装置7による仮想デバイスデータの生成処理の流れを示すフロー図である。
仮想IoT装置7は、通常、仮想IoTシステム1が構築される際にユーザ9によって外部から対象エリア3に持ち込まれる。そこで、仮想IoT装置7は、対象エリア3に存在する物理デバイスの情報を取得する(ST101)。取得された物理デバイスの情報は、記憶部35に物理デバイス情報41として格納される。ただし、仮想IoT装置7は、対象エリア3に持ち込まれる前に、対象エリア3に存在する物理デバイスの情報の少なくとも一部を取得してもよい。
次に、仮想IoT装置7は、物理デバイス情報41に基づき、周辺の物理デバイス5と通信可能に接続する(ST102)。このとき、ユーザ9は、必要に応じてローカルネットワーク11を新たに構築したり、物理デバイス5との間に通信ケーブル15を配設したりすることができる。
続いて、仮想IoT装置7は、物理デバイス5からその収集データを順次取得する(ST103)。この収集データの取得は、定められた期間において継続的に行われる。ただし、仮想IoT装置7は、物理デバイス5において所定の期間蓄積されたデータを一括して取得することも可能である。
その後、仮想IoT装置7は、取得した物理デバイス5の収集データに基づき、仮想デバイスのデータを生成する(ST104)。生成された仮想デバイスのデータは、アプリケーション部57によって処理される。或いは、仮想デバイスのデータは、それを必要とする他のユーザ(情報処理装置)に提供されてもよい。
(第1実施形態の変形例)
図5は、第1実施形態に係る仮想IoTシステム1の変形例を示す構成図である。変形例について以下で特に言及しない事項については、上述の第1実施形態と同様である。
図5は、第1実施形態に係る仮想IoTシステム1の変形例を示す構成図である。変形例について以下で特に言及しない事項については、上述の第1実施形態と同様である。
図5に示す変形例では、ローカルネットワーク11にはローカルサーバ61が接続されている。ローカルサーバ61は、プロセッサ、メモリ、及びストレージ等の公知のハードウェアを備える。ローカルサーバ61は、ローカルネットワーク11に接続された物理デバイス5Aおよびそれらが収集したデータを管理する。
仮想IoT装置7は、ローカルネットワーク11を介してローカルサーバ61と通信可能に接続することにより、ローカルサーバ61から各物理デバイス5Aの収集データを取得することが可能である。なお、仮想IoT装置7は、ローカルネットワーク11を介さずにローカルサーバ61に対して通信可能に直接接続されてもよい。
このような構成により、変形例による仮想IoTシステム1では、仮想IoT装置7は、インターネット13に接続されていない物理デバイス5Aの収集データを、ローカルサーバを介して容易に取得することができる。
図6は、物理デバイス5が収集したデータの利用制限方法の例を示す説明図である。
対象エリア3に存在する物理デバイス5については、その管理者が、不特定の第三者に収集データを広く利用されることを望まない場合や、収集データの利用者を限定することを望む場合がある。
そこで、仮想IoTシステム1では、例えば図6(A)に示すように、物理デバイス5が収集したデータを公開鍵に基づき暗号化し、その暗号化したデータを、秘密鍵を有する特定のユーザ9(ここでは、警察)が使用する仮想IoT装置7に提供することができる。また、仮想IoTシステム1では、物理デバイス5が収集したデータを属性ベース暗号(ABE:Attribute-Based Encryption)に基づき暗号化し、その暗号化したデータを、指定された属性を有する特定のユーザ9(ここでは、消防)が使用する仮想IoT装置7に提供することができる。
また、仮想IoTシステム1では、仮想IoT装置7がローカルサーバ61を介して物理デバイス5が収集したデータを取得する場合、例えば図6(B)に示すように、ローカルサーバ61の管理者は、特定の仮想IoT装置7のみにローカルサーバ61へのアクセス権を付与することができる。ローカルサーバ61は、アクセス権を有する仮想IoT装置7に対してのみ物理デバイス5の収集データを送信する。
これにより、アクセス権を有しない仮想IoT装置7による物理デバイス5の収集データの利用が制限されるため、ローカルサーバ61の管理者は、ローカルネットワーク11に接続された物理デバイス5の収集データのセキュリティを確保することができる。なお、ローカルサーバ61の管理者は、ユーザ9の属性(例えば、ユーザ9の所属先)毎にアクセス権を付与してもよい。
更に、仮想IoTシステム1では、例えば図6(C)に示すように、ローカルサーバ61の管理者は、仮想IoT装置7に対して特定の種類(データ属性)の収集データに関する利用権限(例えば、トークン)を付与することもできる。
この例では、仮想IoT装置7は、ローカルサーバ61から利用権限が付与された収集データ(ここでは、温度データ63)を取得可能となる一方、利用権限が付与されていない収集データ(ここでは、映像データ65)を取得することはできない。ローカルサーバ61は、仮想IoT装置7に対して利用権限が付与されたデータ属性に関する収集データ(ここでは、温度データ63)のみを送信する。
これにより、仮想IoT装置7が利用権限を有しないデータ属性に関する収集データについては、仮想IoT装置7による利用が制限されるため、ローカルサーバ61の管理者は、ローカルネットワーク11に接続された物理デバイス5の収集データのセキュリティを確保することができる。
上述のようなデータの暗号化、ローカルサーバ61へのアクセス権、及び収集データの利用権限には、所定の利用期間(有効期間)が設定されてもよい。これにより、仮想IoT装置7は、利用期間外に物理デバイス5の収集データを利用しないため、物理デバイス5の収集データのセキュリティが高まる。
図7は、仮想IoT装置7から物理デバイス5へのデータの問合せ処理の流れを示すフロー図である。
仮想IoT装置7は、通信可能に接続された物理デバイス5に対し、その収集データの中に自装置が必要とする特定のデータが含まれるか否かについて問い合わせる処理(データ問合せ処理)を行うことができる。仮想IoT装置7は、例えば、図4に示したステップST103(データ取得)の前に図7に示すデータ問合せ処理を実行する。
図7に示すように、まず、仮想IoT装置7は、仮想デバイスデータの利用先となるアプリケーション(ここでは、アプリケーション部57)が必要とする特定のデータに関する情報を取得する(ST201)。アプリケーションが必要とする特定のデータは、例えば、特定の被写体に関する画像データである。
次に、仮想IoT装置7は、特定のデータに関する情報に基づき、物理デバイス5に対してその収集データの中に特定のデータが含まれるか否かについての問合せ情報を送信する(ST202)。この問合せ情報には、例えば、特定の被写体に関する画像データが含まれる。
その問合せ情報を受信した物理デバイス5は、収集データの中にアプリケーションが必要とする特定のデータが含まれるか否かを検索する(ST203)。このとき、物理デバイス5は、その検索結果を、問合せ情報に対する回答情報として仮想IoT装置7に送信する。仮想IoT装置7は、その回答情報をユーザ9のために表示部31に表示することができる。
そこで、収集データに特定のデータが含まれる場合(ST204のYes)には、仮想IoT装置7は、その物理デバイス5をデータ取得対象として決定する(ST205)。一方、収集データに特定のデータが含まれない場合(ST204のNo)には、その物理デバイス5は、図4に示したステップST103におけるデータ取得対象から除外される。
上述のステップST202-ST205の処理は、全ての物理デバイス5に対する問合せが完了する(ST206のYes)まで繰り返し実行される。
このようなデータ問合せ処理により、仮想IoT装置7は、仮想デバイスのデータの生成に必要な特定のデータが、物理デバイス5の収集データに含まれるか否かを事前に確認することができるため、無駄なデータの取得を回避することができる。また、特定のデータの検索対象となる収集データが画像データを含む場合、その画像データに含まれる無関係な人物等のプライバシーが保護されるという利点がある。
図8は、物理デバイス5から仮想IoT装置7へのダミーデータの提供処理の流れを示すフロー図である。
仮想IoT装置7は、対象エリア3に存在する物理デバイス5を把握できた場合でも、回線のインタフェースが異なっていたり、通信プロトコルが異なっていたり、無線の場合は電波が建物などで遮蔽されていたり、または、その他想定外の通信状況で合ったりする可能性があるため、その物理デバイス5と実際に通信できる保証はない。また、仮想IoT装置7は、物理デバイス5からその収集データを取得できたとしても、データフォーマットが不明であったり、必要不可欠な情報がなかったり、データの精度が足りなかったり、または、その他想定外のデータであったりする可能性があるため、その収集データを実際に仮想デバイスのデータの生成に利用できる保証はない。そこで、仮想IoTシステム1では、仮想IoT装置7が、事前に所望の物理デバイス5に仮接続し、その物理デバイス5からダミーデータを取得することが可能である。
図8に示すように、まず、仮想IoT装置7は、対象エリア3に存在する物理デバイス5の仕様に関する情報を取得する(ST301)。仮想IoT装置7は、例えば、インターネット13を介して情報提供装置19から物理デバイス5の仕様に関する情報を取得することができる。
次に、仮想IoT装置7は、物理デバイス5の仕様に関する情報からユーザ9の所望の物理デバイス5を選択し、その物理デバイス5の収集データに関する仮の利用権限を取得する(ST302)。仮想IoT装置7は、例えば、インターネット13を介して情報提供装置19から物理デバイス5の収集データに関する仮の利用権限の情報を取得することができる。
その後、仮想IoT装置7は、仮の利用権限に基づき対象の物理デバイス5に対するデータ要求を実行する(ST303)。物理デバイス5は、仮想IoT装置7からその仮の利用権限に基づくデータ要求を受けると、仮想IoT装置7に対してダミーデータを送信し、仮想IoT装置7は、そのダミーデータを取得する(ST304)。このダミーデータは、物理デバイス5によって収集される実際のデータとはデータ値が異なるが、物理デバイス5によって収集されるデータと同一の属性やデータフォーマットを有する。或いは、ダミーデータは、物理デバイス5によって過去に収集された実際のデータであってもよい。
このような処理により、仮想IoT装置7のユーザ9は、所望の物理デバイス5との通信を正常に行えることを事前に確認することができる。また、仮想IoT装置7は、物理デバイス5から提供されたダミーデータに基づき、物理デバイスの収集データの試用(仮想デバイスのデータの生成の練習)が可能となる。その結果、仮想IoT装置7のユーザ9は、所望の物理デバイスの収集データを、仮想デバイスのデータの生成に実際に利用可能か否かを事前に確認することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る仮想IoTシステムが備える仮想IoT装置7の機能ブロック図である。図9では、第1実施形態に係る仮想IoT装置7と同様の構成要素について同一の符号が付されている。また、第2実施形態に係る仮想IoTシステムについて、以下で特に言及しない事項については、第1実施形態と同様である。
図9は、第2実施形態に係る仮想IoTシステムが備える仮想IoT装置7の機能ブロック図である。図9では、第1実施形態に係る仮想IoT装置7と同様の構成要素について同一の符号が付されている。また、第2実施形態に係る仮想IoTシステムについて、以下で特に言及しない事項については、第1実施形態と同様である。
第2実施形態に係る仮想IoT装置7では、制御部37がデバイス不備判定部71を備える。デバイス不備判定部71は、対象エリア3に存在する物理デバイス5について、仮想デバイスのデータを生成するための物理デバイスとして不備がある(すなわち、所望の仮想デバイスのデータを生成するのに必要な物理デバイスが整備されていない状態)か否かを判定する。
また、デバイス不備判定部71は、物理デバイス5について不備があると判定した場合、その物理デバイス5の不備をユーザ9に報告する。例えば、デバイス不備判定部71は、物理デバイス5の不備に関する情報を表示部31に表示することにより、ユーザ9に報告することができる。このように、仮想IoT装置7は、物理デバイス5の不備をユーザ9に認識させることにより、必要な物理デバイスの整備をユーザ9に促すことができる。
図10及び図11は、物理デバイス5の不備の一例を示す説明図である。
図10(A)に示す例では、仮想デバイスのデータの生成に物理デバイス5として2つのカメラが必要な場合に、1つの地点にカメラが設置されているものの、もう1つの地点にはカメラが設置されていない状態を示している。このため、仮想IoT装置7は、収集された画像データの不足により、仮想デバイスのデータとして1つの地点の人物検知結果のデータしか取得できない。そこで、ユーザ9は、カメラが設置されていない地点に、物理デバイス5としてのカメラを新たに設置する必要がある。
図10(B)に示す例では、温度計は設置されているものの、風速計が設置されていないため、仮想IoT装置7は、仮想デバイスとしての体感温度計のデータを生成することができない。そこで、ユーザ9は、物理デバイス5としての風速計を新たに設置する必要がある。
図11(A)に示す例は、ユーザ9が、対象エリア3の温度の分布状況を把握するために、10m刻みの温度データの取得を必要とする場合である。ここで、対象エリア3では、物理デバイス5としての温度計が100mおきにしか設置されていない。このため、仮想IoT装置7は、必要な精度(数または密度)で温度のデータを取得できない。そこで、ユーザ9は、物理デバイス5としての温度計の数または密度を補うために、物理デバイス5を新たに設置する必要がある。
図11(B)に示す例は、ユーザ9が、対象エリア3の体感温度の分布状況を把握するために、体感温度を10m刻みで知りたい場合である。ここで、対象エリア3では、物理デバイス5としての温度計が10mおきに設置されているものの、風速計が設置されていない。このため、仮想IoT装置7は、仮想デバイスとしての体感温度計のデータを生成できない。そこで、ユーザ9は、物理デバイス5としての風速計を新たに設置する必要がある。
なお、対象エリア3に存在する物理デバイス5の数、密度、及び設置間隔などが適切であっても、個別の物理デバイス5の能力(仕様)が要求を満たさない場合がある。例えば、対象エリア3に物理デバイス5としてカメラが存在する場合でも、そのカメラから得られる画像データの画質が十分でない場合がある。その場合にも、デバイス不備判定部71は、物理デバイス5について不備があると判定し、その物理デバイス5の不備をユーザ9に報告する。これにより、ユーザ9は、適切な仕様の物理デバイスを新たに設置するか、要求するデータの仕様を緩和することができる。
図12は、第2実施形態に係る仮想デバイスデータの生成処理の流れを示すフロー図である。
まず、仮想IoT装置7は、図4のステップST101と同様に、対象エリア3に存在する物理デバイスの情報を取得する(ST401)。
次に、仮想IoT装置7は、対象エリア3に存在する物理デバイスに不備があるか否かを判定し、不備がある場合(ST402のYes)には、物理デバイスの不備をユーザ9に報告する(ST403)。
一方、物理デバイスに不備がない場合(ST402のNo)には、図4のステップST102-ST104とそれぞれ同様に、ステップST404-ST406を実行する。
(第3実施形態)
図13は、第3実施形態に係る可搬型の仮想IoT装置7を備えた仮想IoTシステム1の構成図である。図13では、第1実施形態に係る仮想IoT装置7と同様の構成要素について同一の符号が付されている。また、第3実施形態に係る仮想IoTシステム1について、以下で特に言及しない事項については、第1実施形態と同様である。
図13は、第3実施形態に係る可搬型の仮想IoT装置7を備えた仮想IoTシステム1の構成図である。図13では、第1実施形態に係る仮想IoT装置7と同様の構成要素について同一の符号が付されている。また、第3実施形態に係る仮想IoTシステム1について、以下で特に言及しない事項については、第1実施形態と同様である。
第3実施形態に係る仮想IoTシステム1では、仮想IoT装置7に対して他の仮想IoT装置107が通信可能に接続される。これにより、他の仮想IoT装置107は、物理デバイス5と通信可能に接続する必要なしに、仮想IoT装置7から必要なデータ(例えば、物理デバイス5の収集データおよび仮想デバイスのデータの少なくとも一方)を取得することができる。他の仮想IoT装置107は、上述の仮想IoT装置7と同様の構成を有する。或いは、他の仮想IoT装置107は、仮想IoT装置7の構成の一部を変更(例えば、一部の構成を省略)した構成を有してもよい。
図14は、仮想IoT装置7と他の仮想IoT装置107との間の通信接続(図14(A))及びデータ受け渡し(図14(B)、(C))の一例を示す説明図である。
図14(A)に示す例では、仮想IoT装置7が、物理デバイス5と有線通信で接続される。また、他の仮想IoT装置107は、仮想IoT装置7に対して無線通信で接続される。
これにより、物理デバイス5の無線通信の能力が低い場合や、物理デバイス5が無線通信機能を有していない場合でも、複数の仮想IoT装置(ここでは、仮想IoT装置7および他の仮想IoT装置107)によって物理デバイス5の収集データを円滑に利用することができる。
図14(B)に示す例では、仮想IoT装置7が、物理デバイス5の収集データを取得し、その収集データに基づき生成した仮想デバイスのデータを、他の仮想IoT装置107に提供する。
これにより、複数の仮想IoT装置(ここでは、仮想IoT装置7および他の仮想IoT装置107)が用いられる場合に、他の仮想IoT装置107では、仮想デバイスのデータを生成する処理が不要となるため、複数の仮想IoT装置が独立してそれらの処理を行う場合と比べてシステム全体の処理負荷が軽減される。
図14(C)に示す例では、仮想IoT装置7が、物理デバイス5の収集データを取得し、その収集データを、他の仮想IoT装置107に提供(転送)する。
これにより、複数の仮想IoT装置(ここでは、仮想IoT装置7および他の仮想IoT装置107)が用いられる場合に、他の仮想IoT装置107では、物理デバイス5と通信可能に接続するために必要な処理や作業(例えば、物理デバイスに関する情報の取得、無線通信の設定、通信ケーブルの配設など)が不要となる。この場合、仮想IoT装置7の代わりに、物理デバイス5からの収集データを中継して他の仮想IoT装置107に送信するデータ中継装置が設けられてもよい。
(変形例)
図15は、第3実施形態に係る仮想IoTシステム1の変形例を示す説明図である。この変形例では、仮想IoT装置7と他の仮想IoT装置107との間の通信接続の形態がより拡張されている。変形例について以下で特に言及しない事項については、上述の第3実施形態と同様である。
図15は、第3実施形態に係る仮想IoTシステム1の変形例を示す説明図である。この変形例では、仮想IoT装置7と他の仮想IoT装置107との間の通信接続の形態がより拡張されている。変形例について以下で特に言及しない事項については、上述の第3実施形態と同様である。
図15に示すように、仮想IoTシステム1では、仮想IoT装置7と共により多くの他の仮想IoT装置107を配置することができる。以下では、仮想IoT装置7および他の仮想IoT装置107を仮想IoT装置A-Hと称することにより、それらの装置を区別する。また、物理デバイス5をカメラA-Cと称することにより、それらのデバイスを区別する。
この例では、仮想IoT装置AがカメラA-Cと通信可能に接続される。また、仮想IoT装置B-Dの各々は、カメラA-Cには接続されず、仮想IoT装置Aと通信可能に接続される。また、仮想IoT装置E-Gは、カメラA-Cおよび仮想IoT装置A-Cには接続されず、仮想IoT装置Dと通信可能に接続される。さらに、仮想IoT装置Hは、カメラA-Cおよび仮想IoT装置A-Fには接続されず、仮想IoT装置Gと通信可能に接続される。
このような構成において、仮想IoT装置Aは、カメラAから映像データ(物理デバイス5の収集データ)を取得し、その映像データを仮想IoT装置B-Dにそれぞれ提供(転送)することができる。
仮想IoT装置Dは、物理デバイス5の収集データ(ここでは、カメラAの映像データ)をキャッシングする機能を有する。これにより、仮想IoT装置Dは、そのキャッシングしたカメラAの映像データを仮想IoT装置E-Gにそれぞれ提供することができる。
また、仮想IoT装置Gは、仮想IoT装置Dと同様に、データのキャッシング機能を有する。これにより、仮想IoT装置Dは、そのキャッシングしたカメラAの映像データを仮想IoT装置Hに提供することができる。
このような構成により、複数の仮想IoT装置(ここでは、仮想IoT装置7および他の仮想IoT装置107)を個別に物理デバイス5(ここでは、カメラA-C)に接続する必要なしに、物理デバイス5の収集データを利用することが可能である。
なお、複数の仮想IoT装置の通信接続の態様は、種々の変更が可能である。例えば、複数の仮想IoT装置は、有線通信、無線通信、及び記憶媒体を介したデータの受け渡しのいずれかで相互に接続されればよい。また、例えば、複数の仮想IoT装置は、ゲートウェイを介してスター型に接続されてもよいし、マルチホップ通信により直線的またはメッシュ的に接続されてもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
本開示に係る可搬型仮想IoT装置、それを用いた仮想デバイスデータの生成方法、及びそのプログラムは、現場(対象エリア)に存在する物理デバイスによって収集されたデータに基づき、仮想デバイスのデータを速やかに取得することができる効果を有し、IoTを構成する物理デバイスから収集されたデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する可搬型仮想IoT装置、それを用いた仮想デバイスデータの生成方法、及びそのプログラムなどとして有用である。
1 :仮想IoTシステム
3 :対象エリア
5 :物理デバイス
7 :仮想IoT装置
9 :ユーザ
11 :ローカルネットワーク
13 :インターネット
15 :通信ケーブル
17 :記憶媒体
19 :情報提供装置
21 :記憶媒体
27 :通信部
29 :入力部
31 :表示部
33 :電子媒体読取部
35 :記憶部
37 :制御部
41 :物理デバイス情報
43 :収集データ
45 :アクセスデータ
47 :仮想IoT制御プログラム
51 :デバイスデータ取得部
53 :仮想デバイス部
55 :仮想サイロ部
57 :アプリケーション部
59 :周辺デバイス検出部
61 :ローカルサーバ
63 :温度データ
65 :映像データ
71 :デバイス不備判定部
107:他の仮想IoT装置
3 :対象エリア
5 :物理デバイス
7 :仮想IoT装置
9 :ユーザ
11 :ローカルネットワーク
13 :インターネット
15 :通信ケーブル
17 :記憶媒体
19 :情報提供装置
21 :記憶媒体
27 :通信部
29 :入力部
31 :表示部
33 :電子媒体読取部
35 :記憶部
37 :制御部
41 :物理デバイス情報
43 :収集データ
45 :アクセスデータ
47 :仮想IoT制御プログラム
51 :デバイスデータ取得部
53 :仮想デバイス部
55 :仮想サイロ部
57 :アプリケーション部
59 :周辺デバイス検出部
61 :ローカルサーバ
63 :温度データ
65 :映像データ
71 :デバイス不備判定部
107:他の仮想IoT装置
Claims (18)
- IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、可搬型の仮想IoT装置により仮想デバイスのデータを生成する方法であって、
前記仮想IoT装置が、
対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、
前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、
前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する、仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記物理デバイスの少なくとも1つは、無線通信機能を有し、
前記仮想IoT装置が、
前記物理デバイスから発信された無線信号に基づき、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスを検出し、
前記検出された物理デバイスと通信可能にそれぞれ接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータを取得する、請求項1に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、
前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記仮想デバイスのデータを生成するための物理デバイスとして前記物理デバイスに不備があるか否かを判定し、
前記物理デバイスに不備がある場合には、その物理デバイスの不備をユーザに報告する、請求項1または請求項2に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、
前記物理デバイスの不備として、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスの数または密度が、前記仮想デバイスのデータを生成する上で十分でないことを前記ユーザに報告する、請求項3に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、
前記物理デバイスの不備として、前記対象エリアに存在する前記物理デバイスの仕様が、前記仮想デバイスのデータを生成する上で十分でないことを前記ユーザに報告する、請求項3または請求項4に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記物理デバイスの収集データに利用権限が設定され、
前記仮想IoT装置が、前記利用権限を有している場合にのみ、前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する、請求項1から請求項5のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記収集データの利用権限に利用期間が設定され、
前記仮想IoT装置が、前記利用期間内にある場合のみ、前記仮想デバイスのデータを生成する、請求項6に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、
前記物理デバイスの収集データに関する仮の利用権限を取得し、
前記仮の利用権限に基づき前記物理デバイスに対してデータ要求を実行し、
前記物理デバイスが、前記仮の利用権限に基づく前記データ要求を前記仮想IoT装置から受信すると、前記収集データに関するダミーデータを前記仮想IoT装置に送信する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスによって収集されたデータを取得する前に、その収集データの中に特定のデータが含まれるか否かについての問合せ情報を前記物理デバイスに送信し、
前記物理デバイスが、前記問合せ情報を受信すると、前記問合せ情報に対する回答情報を前記仮想IoT装置に送信する、請求項1から請求項8のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記収集データが、画像データを含み、
前記特定のデータが、前記仮想デバイスのデータの生成に必要な被写体のデータである、請求項9に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記対象エリア内には、インターネットから隔離されたローカルネットワークが設けられ、
前記ローカルネットワークには、前記物理デバイスおよび前記物理デバイスの収集データを取得するローカルサーバが接続され、
前記仮想IoT装置が、前記ローカルサーバと通信可能に接続することにより、前記ローカルサーバを介して前記物理デバイスの収集データを取得する、請求項1から請求項10のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が前記ローカルサーバへのアクセス権を有する場合にのみ、前記ローカルサーバが、前記仮想IoT装置に前記物理デバイスの収集データを送信する、請求項11に記載の仮想デバイスデータの生成方法。
- 前記物理デバイスの収集データにデータ属性毎の利用権限が設定され、
前記ローカルサーバが、前記仮想IoT装置が前記利用権限を有するデータ属性に関する前記収集データのみを、前記仮想IoT装置に送信する、請求項11に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記対象エリア内には、インターネットから隔離されたローカルネットワークが設けられ、
前記ローカルネットワークには、前記物理デバイスが接続され、
前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスに関する情報を、前記インターネットを介して取得する、請求項1から請求項10のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、
1以上の他の仮想IoT装置と通信可能に接続し、
前記他の仮想IoT装置は、前記物理デバイスの収集データおよび前記仮想デバイスのデータの少なくとも一方を、前記仮想IoT装置から取得する、請求項1から請求項14のいずれかに記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - 前記仮想IoT装置が、前記物理デバイスの収集データを前記他の仮想IoT装置に送信し、
前記他の仮想IoT装置が、前記仮想IoT装置から受信した前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する、請求項15に記載の仮想デバイスデータの生成方法。 - IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する処理を実行するプロセッサを備えた可搬型の仮想IoT装置であって、
前記プロセッサが、
対象エリアに存在する前記物理デバイスに関する情報を取得し、
前記対象エリアにおいて、前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能に接続することにより、前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得し、
前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成する、可搬型仮想IoT装置。 - IoTを構成する1以上の物理デバイスが収集したデータに基づいて、仮想デバイスのデータを生成する可搬型の仮想IoT装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、
前記コンピュータのプロセッサに、
対象エリアに存在し、かつIoTを構成する1以上の物理デバイスに関する情報を取得させ、
前記物理デバイスに関する情報に基づき、前記物理デバイスと通信可能にそれぞれ接続させ、
前記物理デバイスによって収集されたデータをそれぞれ取得させ、
前記物理デバイスの収集データに基づき、前記仮想デバイスのデータを生成させる、プログラム。
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