JP2022114302A - 吸収性物品の製造方法および吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、吸収性物品の装着感を向上可能な技術を提供することを目的とする。【解決手段】着用者が排出した液体を吸収する吸収体を備える吸収性物品の製造方法であって、吸収体の非肌面側を部分的に凹ませて凹部を形成しつつ、吸収体の肌面側を部分的に凸にすることで凸部を形成する凹凸形成工程と、吸収体の肌面側に肌面側シートを貼着する肌面側シート貼着工程と、を含む。【選択図】図6

Description

本発明は、吸収性物品の製造方法および吸収性物品に関する。
尿や体液等の液体を吸収する吸収性物品において、吸収体の肌面側に圧搾溝等の凹部を設けることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-103782号公報
吸収体の肌面側に形成された凹部は、吸収体が尿を吸収することにより膨張して潰れてしまう。吸収性物品は、凹部が潰れてしまうと、凹部により確保していた通気性が損なわれてしまう。このため、吸収性物品には、吸収体が尿を吸収した後に通気性が低下してしまい、装着感が低下するという問題がある。
本発明は、吸収性物品の装着感を向上可能な技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、吸収体の非肌面側に凹部を形成し、吸収体の肌面側に凸部を形成することにした。
詳細には、本発明は、着用者が排出した液体を吸収する吸収体を備える吸収性物品の製造方法であって、前記吸収体の非肌面側を部分的に凹ませて凹部を形成しつつ、前記吸収体の肌面側を部分的に凸にすることで凸部を形成する凹凸形成工程と、前記吸収体の前記肌面側に肌面側シートを貼着する肌面側シート貼着工程と、を含む。
上記吸収性物品の製造方法において、前記凹凸形成工程において、前記吸収体の前記非肌面側に前記凹部を溝状に形成し、前記吸収体の前記肌面側に前記凹部に対応するように前記凸部を形成してもよい。
上記吸収性物品の製造方法は、前記凹凸形成工程の前に、前記吸収体の非肌面側に高吸収性重合体であるSAPの粒子群を配置するSAP配置工程を含んでいてもよい。
上記吸収性物品の製造方法は、前記吸収体の前記非肌面側に前記非肌面側シートを貼着する非肌面側シート貼着工程であって、前記凹部の表面の少なくとも一部と前記非肌面側シートとを非接着にする非肌面側シート貼着工程を含んでいてもよい。
上記吸収性物品の製造方法において、前記凹凸形成工程において、隣り合う一対の前記凸部の頂部が互いに向き合う方向に傾斜するように形成されていてもよい。
上記吸収性物品の製造方法は、前記肌面側シート貼着工程を前記凹凸形成工程の後に行い、前記肌面側シート貼着工程において、前記吸収体の前記肌面側に前記肌面側シートを前記凸部に沿わせた状態で貼着してもよい。
上記吸収性物品の製造方法において、切り込みが設けられた前記肌面側シートを準備し、前記凹凸形成工程の前に前記肌面側シート貼着工程を行い、前記凹凸形成工程において、前記肌面側シート側をプレスすることで前記肌面側シートを前記凸部に沿わせてもよい。
上記吸収性物品の製造方法において、前記吸収体は、吸収性コアと、前記吸収性コアを包み、前記肌面側に切り込みが設けられたコアラップシートと、を有し、前記吸収性コアが前記コアラップシートに包まれた状態で前記凹凸形成工程を行ってもよい。
また、本発明を吸収性物品の側面から捉えることができる。例えば、本発明は、着用者が排出した液体を吸収する吸収体を備える吸収性物品であって、前記吸収体の前記非肌面側を部分的に凹ませた凹部と、前記吸収体の肌面側を部分的に凸にした凸部と、前記吸収体の前記肌面側に前記凸部に沿うように貼着された肌面側シートと、を備えていてもよい。
本発明によれば、吸収性物品の装着感を向上可能となる。
図1は、実施形態1に係るおむつの斜視図である。 図2は、実施形態1に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、実施形態1に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図4は、実施形態1に係るおむつを幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図5は、実施形態1に係るおむつの凹部および凸部近傍を拡大した断面図である。 図6は、実施形態1に係るおむつの製造方法に関するフローチャートである。 図7は、実施形態1に係るおむつの製造方法で用いる製造装置を示す図である。 図8は、実施形態1に係るおむつの製造方法で用いる製造装置のプレス装置を回転軸方向で切断した場合の断面図である。 図9は、実施形態1の変形例1-1に係るおむつの凹部および凸部近傍を拡大した断面図である。 図10は、実施形態1の変形例1-1に係るおむつの製造方法に関するフローチャートである。 図11は、実施形態1の変形例1-1に係るおむつの製造方法で用いる製造装置を示す図である。 図12は、実施形態1の変形例1-2に係るおむつの製造方法に関するフローチャートである。 図13は、実施形態1の変形例1-2に係るおむつの製造方法で用いる製造装置を示す図である。 図14は、実施形態2に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図15は、実施形態2に係るおむつを幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図16は、実施形態2に係るおむつの凹部および凸部近傍を拡大した断面図である。 図17は、実施形態2に係るおむつの製造方法で用いる製造装置のプレス装置を回転軸方向で切断した場合の断面図である。 図18は、実施形態3に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図19は、実施形態3に係るおむつを幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図20は、実施形態3に係るおむつの製造方法に関するフローチャートである。 図21は、トップシートを肌面側から見た平面図である。 図22は、実施形態3に係るおむつの製造方法で用いる製造装置を示す図である。 図23は、実施形態4に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図24は、実施形態4に係るおむつを幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図25は、吸収体を肌面側から見た平面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態1>
本実施形態では、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に装着された状態(以下、「装着状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(装着された状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(装着された状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
図1は、本実施形態に係るおむつの斜視図である。おむつ1は、装着状態において着用者の陰部を覆う股下に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非肌面側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の脚周り部(大腿部)を取り巻く部位にレグギャザー3AL,3ARが設けられ、レグギャザー3AL,3ARよりもおむつ1の幅方向内側に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。レグギャザー3AL,3AR、立体ギャザー3BL,3BRおよびウェストギャザー3Rは、弾性部材の弾性力で着用者の肌に密着
する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
図2は、おむつ1の分解斜視図である。おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材であり、おむつ1の外装面を形成する。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する部位に設けられる。カバーシート4は、後述するバックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、熱可塑性樹脂からなる液不透過性の不織布をその材料として用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。カバーシート4は、単層構造に限らず、インナカバーシートおよびアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
そして、おむつ1は、カバーシート4の着用者側の面において順に積層されるバックシート5(本願でいう「非肌面側シート」の一例)、吸収体6、トップシート7(本願でいう「肌面側シート」の一例)を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。バックシート5は、装着状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、熱可塑性樹脂の繊維を含んで形成されたエアスルー不織布からなる。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。また、トップシート7は親水性を有していてもよい。なお、おむつ1の長手方向と、吸収体6およびトップシート7の長手方向とは、同じである。
バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触することになる。
また、おむつ1は、上述したレグギャザー3AL,3ARを形成するための弾性部材4SL,4SRがカバーシート4とバックシート5の間におむつ1の長手方向に伸縮するように設けられる。弾性部材4SL,4SRは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数(本実施形態では、3本)で設けられる。
また、おむつ1は、細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる液不透過性のシートである。サイドシート8L,8Rには、カバーシート4と同様、着用者の大腿部が位置する部位に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、サイドシート8L,8Rには立体ギャザー3BL,3BRを形成するための弾性部材8EL,8ERが長手方向に沿って配置されている。サイドシート8L,8Rは、おむつ1が装着状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、弾性部材8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRとなる。
なお、カバーシート4には、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ弾性部材4Cが弾性部材4SL,4SRよりもおむつ1の幅方向内側でおむつ1の長手方向に沿って設けられている。弾性部材4Cは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて設けられる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための弾性部材9ERは、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。弾性部材9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、弾性部材9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、弾性部材9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。
吸収体6は、吸収性コアと吸収性コアの全体を包むコアラップシートとを有する(図4参照)。コアラップシートには、ティッシュペーパーや液透過性の不織布が用いられる。吸収性コアは、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)等の粒状の吸収性樹脂を保持させた構造を有する。よって、吸収性コアでは、液体を吸収する前後の吸収性樹脂の体積変動は、基本的には吸収性樹脂を隙間に保持する短繊維内で行われることになる。したがって、吸収性コア全体を俯瞰してみると、液体を吸収した吸収性コアの厚みの膨張率は、吸収性樹脂自体の膨張率ほど大きくはないと言える。
本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
図3は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。図4は、図3のAA線で切断した場合のおむつ1の幅方向の断面図である。なお、図3および図4では、フロントパッチ2F,弾性部材4C,4SR,4SL,8EL,8ER,9ER,サイドシート8L,8Rの図示は省略する。
本実施形態に係るおむつ1は、長方形状の吸収体6に対して斜め格子状に形成された凹部40および凸部41を備える。凹部40は、吸収体6の非肌面側に形成されており、肌面側に凹状となっている部分である。凸部41は、吸収体6の肌面側に形成されており、肌面側に凸状となっている部分である。凸部41は、凹部40形成の際に凹部40と対応する部分が肌面側に凸となることで形成される。ここで対応する位置とは、おむつ1の厚み方向で重なる位置である。なお、凹部40および凸部41の形成工程については後述する。
また、凹部40は、吸収体6に斜め方向に延在する溝状に形成されている。おむつ1は、吸収体6の非肌面側に浸透してきた尿を凹部40に沿って吸収体6の全体に拡散できる。これにより、おむつ1は、着用者が排出した尿を吸収体6の全体で効率よく吸収することができる。
また、図4に示されるように、おむつ1は、吸収体6の肌面側に凸部41を設けることで、吸収体6の肌面側に配置されたトップシート7も凸部41に持ち上げられて肌面側に凸になっている。これにより、おむつ1は、肌とトップシート7との接触面積を少なくしつつ、着用者の肌に接するトップシート7と当該肌との間に隙間を形成することができるため肌面側の通気性(空気、湿気等の流通性能)を確保でき、装着感を向上できる。
また、吸収体6の肌面側には、凸部41に沿うようにトップシート7が貼着されている。トップシート7により、凸部41の位置や形状などが固定される。また、凸部41上のトップシート7は、凸部41によって肌面側に持ち上げられることによって、他の部位よりも引き伸ばされている。このため、着用者がおむつ1に排尿して吸収体6が尿を吸収して膨張する際、凸部41上のトップシート7は他の部分に比べて余裕があるため、凸部41は吸収体6の尿吸収後に他の部位よりもさらに肌面側に突出する。これにより、おむつ1は、尿吸収後も肌とトップシート7との接触面積を少なくしつつ、肌面側の通気性を確保して装着状態での蒸れを抑制し、以て、装着感を向上できる。
また、吸収体の肌面側に圧搾して形成された凹部を設けた場合、吸収体の尿吸収前では当該凹部によって通気性を確保できていても、吸収体の尿吸収後には、SAPが膨張するため当該凹部が潰れてしまい、通気性を確保できないという問題があった。しかしながら、本実施形態に係るおむつ1によれば、吸収体6の肌面側に凸部41を設けることで着用者とトップシート7との間に隙間を形成し、通気性を確保できる。また、おむつ1は、吸収体6の尿吸収後も凸部41の形状を保持することで、通気性を確保できる。これによって、おむつ1は、装着感を向上できる。
図5は、図4の凹部40および凸部41付近を拡大した図である。トップシート7は、凸部41の表面全体と非接着であり、ホットメルト接着剤30によって凸部41の外側で吸収体6の表面と接着されている。凸部41上でトップシート7が接着されていないため、吸収体6の尿吸収後に凸部41が肌面側により凸状になり易くなる。
また、図5に示されるように、凹部40は、略台形状の断面形状を有し、底部40Bと、底部40Bの左右に設けられた一対の壁部41L、41Rを備える。凸部41は、凹部40と同様に略台形状の断面形状を有し、頂部41Tと、頂部41Tの左右に設けられた一対の壁部41L、41Rを備える。ここで、凹部40は、吸収体6の少なくとも一部が圧搾されることによって形成されていればよく、本実施形態では、吸収性コア6Aにおける壁部40L,40Rと壁部41L,41Rの間の領域Pが圧搾されている。おむつ1は、吸収性コア6Aの領域Pが圧搾されることで、凸部41の形状を保持し易くなる。また、凸部41の頂部41Tの肌面側の圧搾率を壁部41L,41Rの肌面側である領域Pの圧搾率よりも低くすることで、トップシート7を介して肌と間接的に接触する頂部41Tを固くさせず、肌触りの低下を防ぐことで、着用感の低下を防ぐことができる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の製造方法について説明する。本実施形態に係るおむつ1の製造方法は、吸収体6に凹部40および凸部41を形成する工程に特徴を有しているため、以降では、これらの工程を主に説明する。図6は、本実施形態に係るおむつ1の製造方法の概要を示したフローチャートである。本実施形態に係るおむつ1の製造方法では、まず、吸収体6に凹部40および凸部41を形成する(ステップS101、本願でいう「凹凸形成工程」の一例)。次いで、吸収体6の肌面側にトップシート7を凸部41に沿わせるように貼着する(ステップS102、本願でいう「肌面側シート貼着工程」の一例)。本実施形態では、凹凸形成工程の後にトップシート貼着工程が行われる。
次に、図7及び図8に基づいて、本実施形態に係るおむつ1の製造方法についてより詳
細に説明する。図7は、おむつ1の製造装置の一例を示した図である。おむつ1の製造方法に用いる製造装置Mは、搬送ラインM1、プレス装置M2、塗布装置M4、トップシート供給体ローラM5を備える。搬送ラインM1は、吸収体6とトップシート7を一定方向(図中、矢印A1の方向)に搬送するコンベアである。製造工程において、吸収体6とトップシート7は連続体であり、それらを個々に分割することでおむつ一枚分の吸収体6とトップシート7とを得る。
搬送ラインM1では、吸収体6は肌面側を上にして搬送される。プレス装置M2は、上側ローラM21と下側ローラM22を有する。図8は、プレス装置M2を回転軸方向に切断した場合の断面図である。上側ローラM21は、吸収体6の肌面側となる側(図中、上側)に配置されており、下側ローラM22は、吸収体6の非肌面側となる側(図中、下側)に配置されている。上側ローラM21と下側ローラM22は、所定のクリアランスを設けて対向配置されている。下側ローラM22は、円筒形状を有し、吸収体6に斜め格子状の凹部40を形成するための凸部M22Cが円筒形状の側面に設けられている。上側ローラM21は、円筒形状を有し、吸収体6に斜め格子状の凸部41を形成するための凹部M21Dが円筒形状の側面に設けられている。吸収体6が上側ローラM21と下側ローラM22の間を通過することによって凸部M22Cと凹部M21Dの間に挟まれた部分に凹部40および凸部41が形成される。また、上側ローラM21と下側ローラM22の間のクリアランスは、凸部M22Cおよび凹部M21D以外でD1であり、凸部M22Cの頂部と凹部M21Dの底部の間でD1であり、凸部M22Cの側部と凹部M21Dの側部の間でD2である。D1は、自然状態の吸収体6の厚さと概ね同じであり、D2はD1よりも短い。これにより、プレス装置M2は、凹部40の壁部40L、40Rと凸部41の壁部41L、41Rの間の領域Pを圧搾できる。
搬送ラインM1の搬送経路におけるプレス装置M2の下流側には塗布装置M4が設けられている。塗布装置M4はホットメルト接着剤を吸収体6の肌面側に塗布する。塗布装置M4は、複数のノズルを有しており、各ノズルからホットメルト接着剤を吐出することによって、吸収体6にストライプ状やドット状にホットメルト接着剤を塗布する。
搬送ラインM1の搬送経路における塗布装置M4の下流側にはトップシート供給ローラM5が設けられている。トップシート供給ローラM5は、長尺の原反ロールから連続体であるトップシート7を搬送ラインM1に載っている吸収体6の上に載せる。この際、トップシート7を凸部41に沿わせた状態で吸収体6の上に載せる(図6に示すステップS102)。
本実施形態に係るおむつ1の製造方法により製造されたおむつ1によれば、吸収体6の肌面側に凸部41を設けることで着用者とトップシート7との間に隙間を形成し、通気性を確保できる。また、おむつ1は、吸収体6の尿吸収後も凸部41の形状を保持することで、通気性を確保できる。これによって、おむつ1は、装着感を向上できる。
<変形例1-1>
次に、本実施形態の変形例1-1に係るおむつ1について説明する。図9は、図5と同様に凹部40および凸部41付近を拡大した図である。本変形例に係るおむつ1は、吸収性コア6Aの非肌面側にSAP粒子群32が配置されていることによって、吸収性コア6Aの非肌面側の繊維とSAPの粒子とが互いに絡み合ってアンカー効果を発揮する。吸収性コア6Aが圧搾や圧縮されると、これに対して復元力が発生するが、SAPによるアンカー効果によって、吸収性コア6Aの復元力を抑制する。おむつ1は、アンカー効果によって、吸収性コア6Aの復元力を抑制し、これによって凹部40の形状が保持され易くなる。なお、アンカー効果は、吸収性コア6A内でのSAPの密度が高まってSAPと吸収性コア6Aとの絡み合いが強まるほど大きく発揮される。
また、吸収性コア6Aの非肌面側にSAP粒子群32を配置することで、吸収性コア6Aは非肌面側で尿を主に吸収、保持するため、吸収性コア6Aは尿吸収後では非肌面側が膨張する。仮に、吸収性コア6Aの肌面側が膨張すると、肌面側では凸部41を含めて吸収性コア6Aが平坦または平坦に近い形状になってしまうが、本変形例では、吸収性コア6Aは、非肌面側にSAP粒子群32を配置されているため、尿吸収後でも肌面側では膨張しづらい。このため、本変形例に係るおむつ1は、肌面側に形成された凸部41の形状を維持し易くなる。これにより、おむつ1は、尿吸収後も凸部41を維持することで通気性を確保し、装着感を向上できる。
次に、本変形例に係るおむつ1の製造方法について説明する。図10は、本変形例に係るおむつ1の製造方法の概要を示したフローチャートである。本変形例に係るおむつの製造方法では、まず、吸収性コア6Aの非肌面側にSAPの粒子を散布する(ステップS201、本願でいう「SAP配置工程」の一例)。次のステップS202、S203は、図6に示すステップS101、S102と同じであるの、その説明を省略する。
次に、図11に基づいて、本変形例に係るおむつ1の製造方法についてより詳細に説明する。図11は、おむつ1の製造装置の一例を示した図である。おむつ1の製造方法に用いる製造装置Mは、搬送ラインM10、SAP散布装置M11、搬送ラインM1、プレス装置M2、塗布装置M4、トップシート供給体ローラM5を備える。搬送ラインM10は、吸収性コア6Aを一定方向(図中、矢印A1の方向)に搬送するコンベアである。
搬送ラインM10上では、吸収性コア6Aは非肌面側を上にして搬送される。SAP散布装置M11は、吸収性コア6Aの非肌面側にSAPの粒子を散布する(図10に示すステップS201)。吸収性コア6Aは、SAPの粒子が散布された後、コアラップシート6Bで包まれる(不図示)。これによって、吸収体6が作成される。吸収体6は、次の製造工程が行われる搬送ラインM1に運ばれる。搬送ラインM1における工程は、上記実施形態1における工程と同じである。
本変形例に係るおむつ1の製造方法によれば、吸収性コア6Aの非肌面側にSAP粒子群32が配置されていることによってアンカー効果が発揮され、吸収性コア6Aの復元力が抑制されて凹部40の形状が保持され易くなる。
<変形例1-2>
次に、本実施形態の変形例1-2に係るおむつ1の製造方法について説明する。図12は、本変形例に係るおむつ1の製造方法の概要を示したフローチャートである。本変形例に係るおむつの製造方法では、吸収体6の肌面側にトップシート7を伸張した状態で貼着した後(図6に示すステップS102の後)に、吸収体6の非肌面側にバックシート5を貼着する(ステップS103、本願でいう「非肌面側シート貼着工程」の一例)。ステップS103では、凹部40の表面の少なくとも一部とバックシート5とを非接着にする。これにより、凹部40とバックシート5の間に隙間が形成されるので、凹部40を尿を拡散させる流路として機能させることができる。これにより、おむつ1は、尿を吸収体6の非肌面側において拡散させ易くし、尿を吸収体6の非肌面側でより多く吸収、保持することができる。このため、おむつ1は、尿吸収後であっても吸収体6の肌面側に形成された凸部41を維持でき、凸部41によって通気性を確保できる。なお、本変形例では、ステップS101の前に図10に示すステップS201の工程(SAP配置工程)を行ってもよい。この場合、吸収体6の非肌面側をバックシート5で覆うことで、仮にコアラップシート6Bの非肌面側が破れてしまっても、SAPがおむつ1の外部へこぼれ出てしまうことを防止できる。
次に、図13に基づいて、本変形例に係るおむつ1の製造方法についてより詳細に説明する。図13は、おむつ1の製造装置の一例を示した図である。おむつ1の製造方法に用いる製造装置Mは、搬送ラインM30、塗布装置M7、バックシート供給体ローラM8を備える。搬送ラインM30は、バックシート5、吸収体6、トップシート7を一定方向(図中、矢印A1の方向)に搬送するコンベアである。製造工程において、バックシート5、吸収体6、トップシート7は連続体であり、それらを個々に分割することでおむつ一つ分のバックシート5、吸収体6、トップシート7を得る。なお、トップシート7は吸収体6に既に貼着されており、吸収体6およびトップシート7は吸収体6を上側にして搬送されている。
塗布装置M7は、ホットメルト接着剤を吐出するノズルを複数有し、吸収体6にホットメルト接着剤をストライプ状やドット状に塗布する。搬送ラインM30の搬送経路における塗布装置M7の下流側にはバックシート供給ローラM8が設けられている。バックシート供給ローラM8は、長尺の原反ロールから連続体であるバックシート5を搬送ラインM1に載っている吸収体6の上に載せる(図12に示すステップS103)。この際、バックシート5を伸張した状態で吸収体6の上に載せる。本変形例のように、凹部40の表面の少なくとも一部とバックシート5とを非接着にすることで、凹部40とバックシート5の間に隙間を形成できる。
また、吸収体6の非肌面側に到達した尿は、凹部40を通じて吸収体6の全体に広がる。吸収性コア6Aの非肌面側にはSAPが配置されているため、吸収体6は、非肌面側で尿を保持し、これによって非肌面側が膨張する。このため、吸収体6は、尿吸収後でも肌面側では膨張しづらく、肌面側に形成された凸部41の形状を維持し易くなる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係るおむつ1について説明する。なお、上記実施形態に係るおむつ1および製造装置Mの構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。図14は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。図15は、図14のBB線で切断した場合のおむつ1の幅方向の断面図である。なお、図14および図15では、フロントパッチ2F,弾性部材4C,4SR,4SL,8EL,8ER,9ER,サイドシート8L,8Rの図示は省略する。また、図16は、図15における2箇所の凹部40および凸部41を拡大した図である。なお、図14における一点鎖線CLは、おむつ1の幅方向の中心線である。おむつ1の幅方向中心と吸収体6の幅方向中心とは一致している。
図16に示されるように、本実施形態においては、吸収体6の幅方向左側の凸部41の頂部41Tが幅方向右側に傾斜し、吸収体6の幅方向右側の凸部41の頂部41Tが幅方向左側に傾斜するように形成されている。これにより、おむつ1は、着用者が排出した尿を幅方向中央部に流し、尿の横漏れを防止し、着用者が排出した便を幅方向中央部で保持できる。
ここで、図16に示す2箇所の凸部41を本願における隣り合う一対の凸部41とみなすことができる。隣り合う一対の凸部41の頂部41Tが互いに向き合う方向に傾斜することで、一対の凸部41の間に尿や便を誘導し、この間を収納空間として機能させることができる。例えば、おむつ1の肛門当接位置を囲む凸部41を隣り合う一対の凸部41とし、この一対の凸部41の頂部41Tが互いに向き合う方向に傾斜することで、一対の凸部41の間が便を収納する収納空間として機能させることができる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の製造方法について説明する。本実施形態に係る製造方法では、図17に示されるプレス装置M2を用いる。図17は、図7に示されるプレス
装置M2を回転軸方向に切断した場合の断面図である。例えば、図17に示されるように、上側ロールM21の凹部M21Dの頂部M21Tを幅方向内側に傾斜させることで、凹凸形成工程において、凸部41の頂部41Tを幅方向内側に傾斜させるように形成できる。なお、吸収体6の幅方向左側の凸部41の頂部41Tが幅方向右側に傾斜し、吸収体6の幅方向右側の凸部41の頂部41Tが幅方向左側に傾斜している。なお、このように、上側ロールM21の凹部M21Dの頂部M21Tを傾斜させることで、頂部41Tが傾斜するように凸部41を形成できる。
<実施形態3>
次に、実施形態3に係るおむつ1について説明する。なお、上記実施形態に係るおむつ1および製造装置Mの構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。図18は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。図19は、図18のCC線で切断した場合のおむつ1の幅方向の断面図である。なお、図18および図19では、フロントパッチ2F,弾性部材4C,4SR,4SL,8EL,8ER,9ER,サイドシート8L,8Rの図示は省略する。
本実施形態では、トップシート7に孔42が形成されている。図18に示されるように、例えば、孔42は、千鳥状に複数形成されている。なお、孔42の配置パターンは、千鳥状でなくてもよく、例えば、マトリクス状であってもよい。また、孔42は円形状に形成されているが、楕円形であってもよいし、その他の多角形状であってもよい。本実施形態に係るおむつ1は、トップシート7に孔42を設けることによって、トップシート7の尿透過性や通気性を向上できる。これによって、本実施形態に係るおむつ1は、装着感を向上できる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の製造方法について説明する。本実施形態に係る製造方法では、切り込みが設けられたトップシート7を準備し、凹凸形成工程の前に肌面側シート貼着工程を行う。図20は、本実施形態に係るおむつ1の製造方法の概要を示したフローチャートである。本実施形態に係るおむつの製造方法では、まず、準備したトップシート7を吸収体6の肌面側に伸張した状態で貼着する(ステップS301、本願でいう「肌面側シート貼着工程」の一例)。図21は、本実施形態に係る製造方法で準備されるトップシート7を肌面側から見た平面図である。トップシート7には幅方向に延在する切り込み43が千鳥状に複数形成されている。ステップS301の次に、吸収体6に凹部40および凸部41を形成する(ステップS302、本願でいう「凹凸形成工程」の一例)。本実施形態では、凹凸形成工程の前にトップシート貼着工程が行われる。トップシート7が凹凸形成工程でプレス装置M2によってプレスされることにより、幅方向に延在する切り込み43が長手方向に引き伸ばされて円形の孔42が形成される。
次に、図22に基づいて、本実施形態に係るおむつ1の製造方法で用いられる製造装置について説明する。図22は、おむつ1の製造装置の一例を示した図である。おむつ1の製造方法に用いる製造装置Mは、搬送ラインM1、塗布装置M4、トップシート供給体ローラM5、プレス装置M2を備える。
搬送ラインM1では、吸収体6は肌面側を上にして搬送される。本実施形態では、上流側から塗布装置M4、トップシート供給体ローラM5、プレス装置M2の順に設けられている。これにより、凹凸形成工程の前にトップシート貼着工程が行われる。
本実施形態に係る製造方法によれば、トップシート7に切り込み43を設けることで切り込み43から孔42を形成することができる。おむつ1は、孔42を備えることで、トップシート7の尿の透過性および通気性を向上させ、以て、着用感を向上できる。
<実施形態4>
次に、実施形態4に係るおむつ1について説明する。なお、上記実施形態に係るおむつ1および製造装置Mの構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明は省略する。図23は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。図24は、図23のDD線で切断した場合のおむつ1の幅方向の断面図である。なお、図22および図23では、フロントパッチ2F,弾性部材4C,4SR,4SL,8EL,8ER,9ER,サイドシート8L,8Rの図示は省略する。
本実施形態では、コアラップシート6Bの肌面側に孔44が形成されている。図23に示されるように、例えば、孔44は、千鳥状に複数形成されている。なお、孔44の配置パターンは、千鳥状でなくてもよく、例えば、マトリクス状であってもよい。また、孔44は円形状に形成されているが、楕円形であってもよいし、その他の多角形状であってもよい。本実施形態に係るおむつ1は、コアラップシート6Bの肌面側に孔42が設けられていることによって、吸収体6の肌面側の尿透過性や通気性を向上できる。これによって、本実施形態に係るおむつ1は、装着感を向上できる。
次に、本実施形態に係るおむつ1の製造方法について説明する。本実施形態に係る製造方法では、吸収性コア6Aと、吸収性コア6Aを包み、肌面側に切り込みが設けられたコアラップシート6Bを準備し、吸収性コア6Aがコアラップシート6Bに包まれた状態で凹凸形成工程を行う。吸収性コア6Aがコアラップシート6Bで包まれた構成を有する吸収体6を準備した後、図6に示す上記実施形態1に係る製造方法または図20に示す上記実施形態3に係る製造方法のいずれも採用することができる。なお、図20に示す上記実施形態3に係る製造方法を採用する場合には、トップシート7に孔42が設けられることになる。おむつ1は、孔44に加えて孔42が設けられていてもよい。
図25は、本実施形態に係る製造方法で準備される吸収体6を肌面側から見た平面図である。吸収体6のコアラップシート6Bには幅方向に延在する切り込み45が千鳥状に複数形成されている。本実施形態では、吸収性コア6Aがコアラップシート6Bに包まれた状態で凹凸形成工程でプレス装置M2によってプレスされることにより、幅方向に延在する切り込み45が長手方向に引き伸ばされて円形の孔44が形成される。
本実施形態に係る製造方法によれば、コアラップシート6Bに切り込み45を設けることで切り込み45から孔44を形成することができる。おむつ1は、孔44を備えることで、吸収体6の肌面側の尿透過性や通気性を向上させ、以て、着用感を向上できる。
<その他の実施形態>
次に、その他の実施形態について説明する。上記実施形態に係るおむつ1は、テープ型のおむつであったが本発明による吸収性物品の製造方法および製造装置は、パンツ型のおむつの製造に適用可能である。また、上記実施形態では、凹部40および凸部41が格子状に形成されているがこれに限られず、ドット状やストライプ状に形成されていてもよい。おむつ1は、吸収体6の肌面側に凸部41を設けることによって、着用者の肌に触れる面積を小さくでき、装着感を向上できる。
また、上記実施形態において、トップシート7は、2枚の不織布から構成されていてもよく、そのうちの下層のシートが、肌面側シートの一例であってもよい。また、吸収体6は、コアラップシート6Bを有さない構成であってもよい。また、上記実施形態2~4においても、凹凸形成工程の前に、図10および図11に示すSAP配置工程を行ってもよい。また、吸収性コア6Aの肌面側にSAPの粒子群が配置されていてもよい。この場合、吸収性コア6Aの肌面側よりも非肌面側に多くのSAPの粒子が配置される。なお、上記の実施形態および変形例は相互に組み合わせ可能である。
1・・おむつ
1B・・股下領域
1F・・前身頃領域
1R・・後身頃領域
2F・・フロントパッチ
2L,2R・・テープ
3BL,3BR・・立体ギャザー
3R・・ウェストギャザー
4・・カバーシート
4KL,4KR・・括れ
4C,4SL,4SR,8EL,8ER,9ER・・弾性部材
5・・バックシート
6・・吸収体
6A・・吸収性コア
6B・・コアラップシート
7・・トップシート
8・・サイドシート
30・・ホットメルト接着剤
32・・SAP粒子群
40・・凹部
41・・凸部
42・・孔
43・・切り込み
44・・孔
45・・切り込み
M・・製造装置
M1・・搬送ライン
M2・・プレス装置
M4・・塗布装置
M5・・トップシート供給体ローラ
M6・・プレス装置
M7・・塗布装置
M8・・バックシート供給体ローラ
M20・・搬送ライン
M30・・搬送ライン
M11・・SAP散布装置

Claims (9)

  1. 着用者が排出した液体を吸収する吸収体を備える吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収体の非肌面側を部分的に凹ませて凹部を形成しつつ、前記吸収体の肌面側を部分的に凸にすることで凸部を形成する凹凸形成工程と、
    前記吸収体の前記肌面側に肌面側シートを貼着する肌面側シート貼着工程と、
    を含む、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記凹凸形成工程において、前記吸収体の前記非肌面側に前記凹部を溝状に形成し、前記吸収体の前記肌面側に前記凹部に対応するように前記凸部を形成する、
    請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記凹凸形成工程の前に、前記吸収体の非肌面側に高吸収性重合体であるSAPの粒子群を配置するSAP配置工程
    を含む、請求項1または2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記吸収体の前記非肌面側に前記非肌面側シートを貼着する非肌面側シート貼着工程であって、前記凹部の表面の少なくとも一部と前記非肌面側シートとを非接着にする非肌面側シート貼着工程
    を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  5. 前記凹凸形成工程において、隣り合う一対の前記凸部の頂部が互いに向き合う方向に傾斜するように形成される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  6. 前記肌面側シート貼着工程を前記凹凸形成工程の後に行い、
    前記肌面側シート貼着工程において、前記吸収体の前記肌面側に前記肌面側シートを前記凸部に沿わせた状態で貼着する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  7. 切り込みが設けられた前記肌面側シートを準備し、前記凹凸形成工程の前に前記肌面側シート貼着工程を行い、
    前記凹凸形成工程において、前記肌面側シート側をプレスすることで前記肌面側シートを前記凸部に沿わせる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  8. 前記吸収体は、吸収性コアと、前記吸収性コアを包み、前記肌面側に切り込みが設けられたコアラップシートと、を有し、
    前記吸収性コアが前記コアラップシートに包まれた状態で前記凹凸形成工程を行う、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の吸収性物品の製造方法。
  9. 着用者が排出した液体を吸収する吸収体を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記非肌面側を部分的に凹ませた凹部と、
    前記吸収体の肌面側を部分的に凸にした凸部と、
    前記吸収体の前記肌面側に前記凸部に沿うように貼着された肌面側シートと、
    を備える、吸収性物品。
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