JP2022112338A - モニタ装置、モニタ方法及びプログラム - Google Patents

モニタ装置、モニタ方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022112338A
JP2022112338A JP2021008140A JP2021008140A JP2022112338A JP 2022112338 A JP2022112338 A JP 2022112338A JP 2021008140 A JP2021008140 A JP 2021008140A JP 2021008140 A JP2021008140 A JP 2021008140A JP 2022112338 A JP2022112338 A JP 2022112338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
series data
noise
determination
biological information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021008140A
Other languages
English (en)
Inventor
健広 山▲崎▼
Takehiro Yamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2021008140A priority Critical patent/JP2022112338A/ja
Publication of JP2022112338A publication Critical patent/JP2022112338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

Figure 2022112338000001
【課題】誤った生体情報の提供を削減し、効率的な健康支援を行う。
【解決手段】モニタ対象者から所定周期毎に計測された生体情報を時系列データとして取得する取得部と、前記生体情報のノイズ解析を行う第1算出部と、該第1算出部で算出された解析結果および前記取得部で取得された時系列データにより所定の基準期間におけるノイズの混入有無を判定する第1判定部と、前記第1判定部のノイズ混入判定結果に基づき、ノイズ混入判定時に、生体情報の補間値を算出する第2算出部と、前記第2算出部で算出された前記生体情報の補間値を時系列データとして表示させるためのデータを生成する表示制御部と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、モニタ装置、モニタ方法及びプログラムに関する。
近年、IoT機器やウェアラブルデバイス等の各種の計測装置を用いることで呼吸数や心拍等の生体情報を容易に計測することができるようになってきている。これらのデバイスにより取得した生体情報は、日常生活における健康管理や、介護施設や医療機関での安否確認といった広い分野での活用が期待されている。
ところで、上述した生体情報の計測においては一般的にノイズ成分が外乱として混入することが知られている。そのため、一般的なセンサーデバイスにはBPF(バンドパスフィルター)やLPF(ローパスフィルター)といった周波数フィルターが処理部に搭載される。これによって特定の周波数成分の生体情報を取得することが可能であり、これらの生体情報の時間的な変化を捉えることで、モニタ対象者の健康支援を行うことができる。
しかしながら、上述した従来の技術では、体動由来のノイズを全て除去することはできない。一般的にノイズにはハムノイズと体動ノイズに分類される。前者は周囲の電子機器から発生し一定の周波数を持つが、体動ノイズに関してはデバイスの使用条件に依存するため周波数を定義することは難しい。また、これらの外乱がデバイスの取得周波数成分に含まれる場合、誤った生体情報を提供する可能性がある。これらの生体情報はモニタ対象者の健康支援を行う上で、誤った支援誘導や不要な支援を増加させる可能性があり更なる改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、誤った生体情報の提供を削減し、効率的な健康支援を行うことができるモニタ装置、モニタ方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モニタ対象者から所定周期毎に計測された生体情報を時系列データとして取得する取得部と、前記生体情報のノイズ解析を行う第1算出部と、該第1算出部で算出された解析結果および前記取得部で取得された時系列データにより所定の基準期間におけるノイズの混入有無を判定する第1判定部と、前記第1判定部のノイズ混入判定結果に基づき、ノイズ混入判定時に、生体情報の補間値を算出する第2算出部と、前記第2算出部で算出された前記生体情報の補間値を時系列データとして表示させるためのデータを生成する表示制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、誤った生体情報の提供を削減し、効率的な健康支援を行うことができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態にかかるモニタシステムの概要を示す概念図である。 図2は、計測装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、生体モニタ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、生体モニタ装置の機能構成の一例を示す図である。 図5は、生体モニタ装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、生体モニタ装置のシステム構成の一例を示す図である。 図7は、移動分散値のヒストグラムの一例を示す図である。 図8は、図7に基づき出力されたノイズ判定一致率の一例を示す図である。 図9(a)は生体モニタ装置の取得部で取得した生体情報の時系列データの一例を示す図、図9(b)は生体モニタ装置の第3算出部にて算出された時系列データの一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、モニタ装置、モニタ方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかるモニタシステム1の概要を示す概念図である。モニタシステム1は、計測装置2と生体モニタ装置3とを有する。
計測装置2は、モニタ対象者となるユーザUの生体情報を計測することが可能な各種のデバイスである。生体情報は、ユーザUの生体から得られる各種の情報(バイタルデータとも呼ばれる)である。生体情報は、例えば、心拍、血圧、血中酸素飽和度、血糖値、呼吸、体重、体温、睡眠深度等が挙げられる。
計測装置2は、生体情報を計測可能な計測部26(図2参照)を備え、ユーザUから生体情報を計測(以下、取得ともいう)する。計測装置2の形態は特に問わず、種々の形態を採用することができる。例えば、計測装置2は、腕時計型やブレスレット型等のウェアラブルデバイスであってもよい。また、計測装置2は、血圧計や電子体温計等のヘルスケアデバイスであってもよい。また、計測装置2は、ユーザUが横臥するベッド等に設けられる敷物型や据え置き型のデバイスであってもよい。また、計測装置2は、ユーザUの顔部等を撮像可能な位置に設けられるカメラ型のデバイスであってもよい。
また、計測装置2が、生体情報を取得する方法や構成は特に問わず、公知の技術やセンシング機器を用いることができる。例えば、計測装置2は、パルスオキシメータ技術を用いたセンサ装置を備えることで、光により心拍や血中酸素飽和度を計測してもよい。また、例えば、計測装置2は、接触式又は非接触式の血圧センサや温度センサ、重量センサ、呼気センサ等を備えてもよい。
なお、計測装置2が取得可能な生体情報の種類は特に問わず、一種類の生体情報を取得してもよいし複数種類の生体情報を取得してもよい。また、計測装置2としては、複数種類の計測装置2を用意してもよい。例えば、計測装置2としては、血圧を計測する専用の計測装置2と血糖値を計測する専用の計測装置2とを個別に用意してもよい。
計測装置2は、ユーザUから所定周期毎に生体情報を取得する。また、計測装置2は、ユーザU等の操作に応じて生体情報を取得する。計測装置2は、取得した生体情報を生体モニタ装置3に送信する。なお、計測装置2が複数台で構成される場合には、計測装置2の各々から個別に生体情報が送信される形態としてもよいし、何れか一の計測装置2に生体情報が収集された後、当該計測装置2から送信される形態としてもよい。
生体モニタ装置3は、本実施形態におけるモニタ装置の一例である。生体モニタ装置3は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、PC(Personal Computer)、サーバ装置等の情報処理装置(コンピュータ)であり、計測装置2と通信可能に接続される。
計測装置2と生体モニタ装置3との接続方法(通信方法)は特に問わず、種々の方法を採用することが可能である。有線接続以外にも、例えば、計測装置2と生体モニタ装置3とはBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信で接続されてもよい。また、計測装置2と生体モニタ装置3とは、無線LAN(Local Area Network)等やインターネット等のネットワークを介して接続されてもよい。
生体モニタ装置3は、計測装置2から送信される生体情報を取得する。生体モニタ装置3は、取得した生体情報に基づいて、ユーザUの健康状態を示す画面を表示するための処理を行う。
次に、上述した計測装置2及び生体モニタ装置3のハードウェア構成について説明する。
図2は、計測装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、計測装置2は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access memory)23、表示部24、操作部25、計測部26、及び通信部27等を備える。
CPU21は、プロセッサの一例であり、計測装置2の動作を統括的に制御する。ROM22は、電源を切ってもプログラム又はデータを保持することができる不揮発性のメモリである。RAM23は、CPU21のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。
表示部24は、例えば液晶パネル等の表示バイスで形成され、各種の情報を表示する。操作部25は、例えば各種操作ボタン等の入力デバイスを有し、ユーザUによる操作を受け付ける。なお、操作部25は、表示部24に設けられるタッチパネルであってもよい。
計測部26は、生体情報を計測するためのセンサ装置である。計測部26は、取得した生体情報をCPU21に出力する。なお、計測部26が取得する生体情報には、ユーザUから計測された計測値の他、生体情報の種類(心拍、血圧等)を示す情報や、計測日時を示す日時情報等が含まれてもよい。
通信部27は、例えばBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した通信インタフェースである。通信部27はCPU21の制御の下、生体モニタ装置3との間で通信を確立する。
CPU21は、ROM22等に格納されたプログラム又はデータをRAM23上に読み出して各種の処理を実行することで、計測装置2の動作を制御する。例えば、CPU22は、予め定められたタイミング毎や、操作部25を介した操作に応じて計測部26を動作させる。また、CPU21は、計測部26で計測された生体情報を、通信部27を介して生体モニタ装置3に順次送信させる。
なお、CPU21は、計測装置2が備えるRTC(Real Time Clock)等の計時部(図示せず)が計時する日時に基づき、計測部26の動作タイミングや現在日時の計時を行う。また、CPU21は、ユーザUを特定することが可能な識別情報を生体情報とともに送信させてもよい。
図3は、生体モニタ装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、生体モニタ装置3は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶部34、表示部35、操作部36、及び通信部37等を備える。
CPU31は、プロセッサの一例であり、生体モニタ装置3の動作を統括的に制御する。ROM32は、電源を切ってもプログラム又はデータを保持することができる不揮発性のメモリである。RAM33は、CPU31のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。
記憶部34は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部34は、CPU31が実行可能な各種のプログラムや各種の設定情報等を記憶する。
表示部35は、例えば液晶パネル等の表示バイスで形成され、各種の情報を表示する。操作部36は、例えば各種操作ボタン等の入力デバイスを有し、ユーザU等による操作を受け付ける。なお、操作部36は、表示部35に設けられるタッチパネルであってもよい。
通信部37は、例えばBluetooth(登録商標)等の通信規格に準拠した通信インタフェースである。通信部37はCPU31の制御の下、計測装置2との間で通信を確立する。
本実施形態の生体モニタ装置3で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の生体モニタ装置3で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の生体モニタ装置3で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態の生体モニタ装置3で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
CPU31は、ROM32や記憶部34に格納されたプログラム又はデータをRAM33上に読み出し各種の処理を実行することで、生体モニタ装置3の動作を制御する。例えば、CPU31は、ROM32や記憶部34に格納されたプログラム等と協働することで、図4に示す機能部を生体モニタ装置3に実現させる。
図4は、生体モニタ装置3の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、生体モニタ装置3は、取得部301と、第1算出部302と、第2算出部303と、第3算出部304と、表示制御部305と、第1判定部306と、第2判定部307と、を機能部として備える。なお、生体モニタ装置3が備える機能部の一部又は全部は、ソフトウェア(プログラム)によって実現されるソフトウェア構成であってもよいし、CPU等に搭載された専用回路等によって実現されるハードウェア構成であってもよい。
取得部301は、取得機能の一例である。取得部301は、計測装置2から送信された生体情報を取得する。具体的には、取得部301は、通信部37と協働することで、通信部37が受信した生体情報を順次取得する。ここで、取得部301が取得する生体情報は、ユーザUの生体情報を時系列的に計測したものとなる。以下では、取得部301が取得する時系列的に連続した生体情報の系列を「時系列データ」ともいう。
第1算出部302は、第1算出機能の一例である。第1算出部302は、基準期間に基づいて、時系列データの移動分散値を算出する。ここで、基準期間は、1分、5分、30分の単位等、任意に設定可能とするが、生体情報の種類に応じて設定することが好ましい。
第1判定部306は、第1判定機能の一例である。第1判定部306は、第1算出部302で算出された生体情報の移動分散値に基づいて、時系列データの基準期間におけるノイズ成分の混入の有無を判定する。移動分散値に基づくノイズ混入の判定基準は、分散値の閾値により設定するようにしてもよい。分散値の閾値設定は、所定の期間における移動分散値のヒストグラムにより決定してもよいし、区間推定法により閾値設定するようにしてもよい。ここでノイズ混入の判定基準は任意に設定可能とするが、ユーザU、生体情報の種類に応じて設定することが好ましい。
例えば、圧電振動センサ等で計測される心拍、呼吸等の生体情報は、体動由来のノイズ成分が含まれることが分かっている。また、計測範囲における所定の周波数を、生体情報における入力が外れた場合は、実際の入力値と異なる出力がされる場合がある。このような場合に、取得した生体情報の移動分散値に基づいてノイズ成分の混入の有無を判定することで、周波数フィルターで除去できないノイズを含んだ生体情報を補正することが可能となる。
第2算出部303は、第2算出機能の一例である。第2算出部303は、第1判定部306におけるノイズ成分の混入の有無の判定結果に基づいて、ノイズ混入期間における生体情報の補間値を算出する。ここで、補間値の算出には、所定の期間における生体情報の平均値を用いてもよいし、ノイズ混入期間の前の生体情報を参照してもよい。
第3算出部304は、第3算出機能の一例である。第3算出部304は、任意の基準期間に基づいて、時系列データの移動平均値を算出する。ここで、基準期間は、1分や、1時間、1日、1週間、1ヶ月の単位等、任意に設定可能とするが、生体情報の種類に応じて設定することが好ましい。
表示制御部305は、第2算出部303で算出されたノイズ混入期間における生体情報の補間値を、時系列データとして表示させるためのデータを生成する。
なお、基準期間は、モニタ対象者のユーザUの状態に応じて設定することが好ましい。例えば、病気(心臓、腎臓、肝臓の疾患、腹膜炎等)等の要因により、浮腫が発生する可能性にあるモニタ対象者では、浮腫の発生を検出するための基準期間を設定することが好ましい。
第2判定部307は、第2判定機能の一例である。第2判定部307は、第3算出部304で算出された生体情報の移動平均値に基づいて、ユーザUの健康状態を判定する。判定方法は、移動平均値の閾値を設定してもよいし、移動平均値に基づく時系列データにおける任意の期間での乖離度から判定してもよい。
図5は、生体モニタ装置3が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、取得部301は、計測装置2で計測された生体情報を時系列データとして取得する(ステップS1)。次いで、第1算出部302は、基準期間に基づき、時系列データから移動分散値をそれぞれ算出する(ステップS2)。
続いて、第1判定部306は、取得部301で取得された時系列データの計測値と、第1算出部302で算出された移動分散値の各々とに基づきノイズ混入の有無を判定する(ステップS3)。第1判定部306は、ノイズ混入有と判定した場合には(ステップS4のYes)、第2算出部303にて補間値を算出し、ノイズ混入無と判定した場合には(ステップS4のNo)、第3算出部304にて時系列データの移動平均値を算出する。
第2算出部303は、第1判定部306の判定結果に基づき、ノイズ混入有と判定した場合には(ステップS4のYes)、時系列データの補間値を算出する(ステップS5)。次いで、第3算出部304は、第2算出部303で算出された時系列データの移動平均値を算出する(ステップS6)。
一方、第3算出部304は、第1判定部306の判定結果に基づき、ノイズ混入無と判定した場合には(ステップS4のNo)、時系列データの補間値を算出せずに、時系列データの移動平均値を算出する(ステップS6)。
続いて、第2判定部307は、第3算出部304で算出された移動平均値と任意の閾値に基づき、ユーザUの健康状態の判定を行う(ステップS7)。
第2判定部307は、ユーザUの健康状態に異常がないと判定した場合(ステップS8のNo)、ステップS1に戻る。一方、第2判定部307は、ユーザUの健康状態に異常があると判定した場合(ステップS8のYes)、表示制御部305は取得された時系列データおよび健康状態の判定結果を、異常を報知する情報として表示し(ステップS9)、ステップS1に戻る。
このように、生体モニタ装置3によれば、ユーザUから所定周期毎に計測された生体情報のノイズの有無を判定、補間し、時系列データおよび健康状態(正常または異常)を表示させる。これにより、管理ユーザは、容易にユーザUの健康状態を確認することができる。したがって、生体モニタ装置3は、管理ユーザに対し、誤った生体情報の提供を削減し、ユーザUがどのような状態にあるのか等を把握させることができるため、生体情報に基づく健康支援を効率的に行うことができる。
また、生体モニタ装置3は、生体情報の閾値や平均値との乖離度に基づいてユーザUの状態を判定し、異常と判定した場合に表示により報知を行う。これにより、管理ユーザは、表示された情報を見ることでユーザUに異常が発生したことを容易に把握することができる。したがって、生体モニタ装置3は、管理ユーザに対しユーザUの状態の注意喚起を促すことができるため、生体情報に基づく健康支援を効率的に行うことができる。
なお、生体モニタ装置3の表示制御部305は、ユーザUから計測された少なくとも2つの基準期間における移動平均値の時系列データを、比較可能な状態で表示させるようにしてもよい。これにより、生体モニタ装置3は、管理ユーザに対し、ユーザUの現在の状態が普段の状態とどの程度異なるか等を把握させることができるため、生体情報に基づく健康支援を効率的に行うことができる。
ここで、図6は生体モニタ装置3のシステム構成の一例を示す図である。図6に示すように、生体モニタ装置3(第1算出部302、第2算出部303、第3算出部304、第1判定部306、第2判定部307(図4参照))は、長期間の時系列データを扱うと共にリアルタイム性を担保するために、オンプレサーバ10に実装するようにしてもよい。ただし、これに限るものではなく、生体モニタ装置3(第1算出部302、第2算出部303、第3算出部304、第1判定部306、第2判定部307)の全部または一部を、オンプレサーバ10に接続するセンサ部11、またはオンプレサーバ10を接続するクラウド12に実装するようにしても良い。
(実施例)
ここで、実施例について説明する。計測装置2は、呼吸、心拍、体動の3種類の生体情報の時系列データを取得するものとする。ここでは呼吸、心拍の単位はbpmとし、計測値をVとする。体動は(0,1)=(無,有)の信号であり計測値をMとする。
まず、取得部301で取得された時系列データ(生体情報)の計測値がVであるとする。この場合、第1算出部302は、下記式(1)を用いることで、測定値Vの移動分散値Sを算出する。ここでnは任意の基準期間におけるデータ数であり、Vは平均値である。ここでは基準期間を1分とし、n=12とした。
Figure 2022112338000002
次に、第1判定部306は、第1算出部302にて算出された移動分散値に基づき、基準期間におけるノイズ混入の有無を判定する。移動分散値に基づくノイズ混入の判定基準は、分散値の閾値により設定してもよい。分散値の閾値設定は、所定の期間における移動分散値のヒストグラムより決定してもよいし、区間推定法により閾値設定するようにしてもよい。
図7は、移動分散値のヒストグラムの一例を示す図である。ここでは、図7に示すように、事前に作成した呼吸、心拍の移動分散値におけるヒストグラム(図7参照)および区間推定の結果から、分散値の閾値を呼吸、心拍で(25,55)とした。
図8は、図7に基づき出力されたノイズ判定一致率の一例を示す図である。体動の時系列データMに基づき、体動に由来するノイズ判定一致率を算出した結果、95%の判定精度を得た。
第2算出部303は、第1判定部306におけるノイズ成分の混入の有無の判定結果に基づいて、ノイズ混入期間における生体情報の補間値を算出する。ここで、補間値の算出には、生体情報の平均値およびノイズ混入期間の前の生体情報を用いた。
第3算出部304は、取得部301で取得した生体情報の時系列データおよび、第2算出部303にて算出された生体情報の補間値にて移動平均を算出する。ここでは、移動平均の基準期間を1分とした。
ここで、図9(a)は生体モニタ装置3の取得部301で取得した生体情報の時系列データの一例を示す図、図9(b)は生体モニタ装置3の第3算出部304にて算出された時系列データの一例を示す図である。図9(a)および図9(b)においては、生体情報の時系列データとして心拍数および呼吸数を示している。図9(b)は、第1判定部306にて判定した体動ノイズの判定率を示すために、取得部301にて取得した体動の結果に基づき補正を実施したグラフを重ねて表示したものである。図9(b)は、体動の結果に基づき補正を実施したグラフと、第1判定部306の体動検知の有無の判定結果に基づき補正を実施したグラフとに概ね差がないことを示している。
以上のように、本実施形態に係る生体モニタ装置3では、計測装置2で計測される生体情報にノイズが含まれる場合に、そのノイズが含まれる期間の生体情報を取得の対象から除外することができる。例えば、ベッドに設置した計測装置2により生体情報を計測する環境では、ユーザU以外の他の生物がベッドに存在すると、他の生物の生体情報が外乱としてユーザUの生体情報に重畳する可能性がある。一例として、介護施設等では、ユーザUのベッドに介護スタッフが乗りユーザUのケアを行うような場合がある。この場合、介護スタッフの生体情報が外乱としてユーザUの生体情報のデータに重畳する可能性がある。また、他の例として、自宅等でユーザUとペットが1つのベッドで就寝する場合がある。この場合も、ペットの生体情報が外乱としてユーザUの生体情報のデータに重畳する可能性がある。
本実施形態に係る生体モニタ装置3では、これらの外乱を除外することができるため、ユーザUの生体情報をより正確にモニタすることができる。
[変形例]
上述の実施形態では、計測装置2と生体モニタ装置3とを別の装置としたが、これに限らず、計測装置2が生体モニタ装置3の機能を備える形態としてもよい。この場合、計測装置2は、上述した生体モニタ装置3の機能構成(図4参照)を備えることで、自装置で計測された生体情報に基づく画面(図8参照)を表示部24に表示させることができる。
以上、本発明の実施形態(及び変形例)を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
3 モニタ装置
301 取得部
302 第1算出部
303 第2算出部
304 第3算出部
305 表示制御部
306 第1判定部
307 第2判定部
特開2020-010803号公報

Claims (9)

  1. モニタ対象者から所定周期毎に計測された生体情報を時系列データとして取得する取得部と、
    前記生体情報のノイズ解析を行う第1算出部と、
    該第1算出部で算出された解析結果および前記取得部で取得された時系列データにより所定の基準期間におけるノイズの混入有無を判定する第1判定部と、
    前記第1判定部のノイズ混入判定結果に基づき、ノイズ混入判定時に、生体情報の補間値を算出する第2算出部と、
    前記第2算出部で算出された前記生体情報の補間値を時系列データとして表示させるためのデータを生成する表示制御部と、
    を備えることを特徴とするモニタ装置。
  2. 前記第1算出部は、前記時系列データの移動分散値を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモニタ装置。
  3. 前記第1判定部は、前記ノイズの混入有無を、前記移動分散値および前記取得部で取得された前記時系列データにより判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のモニタ装置。
  4. 任意の基準期間に基づいて、前記時系列データの移動平均値を算出する第3算出部と、
    前記第3算出部で算出された前記移動平均値に基づいて、前記モニタ対象者の状態を判定する第2判定部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のモニタ装置。
  5. 前記第2判定部は、前記移動平均値の閾値に基づいて、前記モニタ対象者の状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のモニタ装置。
  6. 前記第2判定部は、前記時系列データに基づく任意の期間での乖離度に基づいて、前記モニタ対象者の状態を判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のモニタ装置。
  7. 前記表示制御部は、前記第2判定部で異常と判定された場合、異常を報知するための情報を表示させる、
    ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一項に記載のモニタ装置。
  8. モニタ装置で実行されるモニタ方法であって、
    モニタ対象者から所定周期毎に計測された生体情報を時系列データとして取得する取得工程と、
    前記生体情報のノイズ解析を行う第1算出工程と、
    該第1算出工程で算出された解析結果および前記取得工程で取得された時系列データにより所定の基準期間におけるノイズの混入有無を判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程のノイズ混入判定結果に基づき、ノイズ混入判定時に、生体情報の補間値を算出する第2算出工程と、
    前記第2算出工程で算出された前記生体情報の補間値を時系列データとして表示させるためのデータを生成する表示制御工程と、
    を含むことを特徴とするモニタ方法。
  9. モニタ対象者から所定周期毎に計測された生体情報を時系列データとして取得する取得ステップと、
    前記生体情報のノイズ解析を行う第1算出ステップと、
    該第1算出ステップで算出された解析結果および前記取得ステップで取得された時系列データにより所定の基準期間におけるノイズの混入有無を判定する第1判定ステップと、
    前記第1判定ステップのノイズ混入判定結果に基づき、ノイズ混入判定時に、生体情報の補間値を算出する第2算出ステップと、
    前記第2算出ステップで算出された前記生体情報の補間値を時系列データとして表示させるためのデータを生成する表示制御ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2021008140A 2021-01-21 2021-01-21 モニタ装置、モニタ方法及びプログラム Pending JP2022112338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021008140A JP2022112338A (ja) 2021-01-21 2021-01-21 モニタ装置、モニタ方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021008140A JP2022112338A (ja) 2021-01-21 2021-01-21 モニタ装置、モニタ方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022112338A true JP2022112338A (ja) 2022-08-02

Family

ID=82655956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021008140A Pending JP2022112338A (ja) 2021-01-21 2021-01-21 モニタ装置、モニタ方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022112338A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7303854B2 (ja) 評価装置
EP3440995B1 (en) Biological information analysis device, system, and program
JP2020507397A (ja) 体液中のグルコースレベルを示すグルコースモニタリングデータを分析するための、コンピュータにより実施される方法および携帯型装置、ならびにコンピュータプログラム製品
JP2018506759A (ja) バイタルサインサンプリング周波数が限定されるときのスコア信頼区間推定に関する方法
JP6139615B2 (ja) 異常通報システム、異常通報方法及びプログラム
US11617545B2 (en) Methods and systems for adaptable presentation of sensor data
CN109419493B (zh) 身体状况预测方法、身体状况预测装置和身体状况预测程序
US20180360386A1 (en) Systems and methods for adaptable presentation of sensor data
JP2021525605A (ja) 血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置
WO2020160351A1 (en) Contactless monitoring of sleep activities and body vital signs via seismic sensing
WO2017038966A1 (ja) 生体情報出力装置、生体情報出力方法及びプログラム
CN109414201A (zh) 生物信息测定辅助装置、生物信息测定装置、生物信息测定辅助方法和辅助程序
JP2022112338A (ja) モニタ装置、モニタ方法及びプログラム
WO2006068037A1 (ja) 生体情報検出装置
US11116455B2 (en) Diagnostic assistance device, vital signs information measuring device, and diagnostic assistance method
CN113598721B (zh) 可穿戴终端及其核心体温监测方法和计算机可读存储介质
JP7419904B2 (ja) 生体モニタ装置、生体モニタ方法及びプログラム
WO2022103410A1 (en) System and methods for indicating pre-symptomatic adverse conditions in a human
KR20170006151A (ko) 웨어러블 디바이스상에서 획득된 생체 정보 분석을 통한 건강 관리 시스템
JP7180259B2 (ja) 生体情報解析装置、生体情報解析方法、および生体情報解析システム
WO2022244213A1 (ja) テキストデータ生成方法
JP2019205843A (ja) 異常通報システム
CN112040859A (zh) 无氧代谢阈值估计方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231114