JP2021525605A - 血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置 - Google Patents

血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021525605A
JP2021525605A JP2020567515A JP2020567515A JP2021525605A JP 2021525605 A JP2021525605 A JP 2021525605A JP 2020567515 A JP2020567515 A JP 2020567515A JP 2020567515 A JP2020567515 A JP 2020567515A JP 2021525605 A JP2021525605 A JP 2021525605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood pressure
pressure surrogate
surrogate
measurements
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020567515A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7201712B2 (ja
Inventor
ミュールステッフ,イェンス
ブレッシュ,エリック
ダーレン,ヤン ファン
ダーレン,ヤン ファン
モーラ,イグナシ フニョント
モーラ,イグナシ フニョント
シュミット,ラルス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2021525605A publication Critical patent/JP2021525605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7201712B2 publication Critical patent/JP7201712B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/02108Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics
    • A61B5/02125Measuring pressure in heart or blood vessels from analysis of pulse wave characteristics of pulse wave propagation time
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/72Signal processing specially adapted for physiological signals or for diagnostic purposes
    • A61B5/7271Specific aspects of physiological measurement analysis
    • A61B5/7275Determining trends in physiological measurement data; Predicting development of a medical condition based on physiological measurements, e.g. determining a risk factor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/74Details of notification to user or communication with user or patient ; user input means
    • A61B5/7475User input or interface means, e.g. keyboard, pointing device, joystick
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/30ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for calculating health indices; for individual health risk assessment
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/02Detecting, measuring or recording pulse, heart rate, blood pressure or blood flow; Combined pulse/heart-rate/blood pressure determination; Evaluating a cardiovascular condition not otherwise provided for, e.g. using combinations of techniques provided for in this group with electrocardiography or electroauscultation; Heart catheters for measuring blood pressure
    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)

Abstract

一態様によれば、血圧サロゲートにおける傾向を推定するコンピュータ実装方法であって、以下の:被験体の血圧サロゲート測定値の血圧サロゲート測定値セットを取得する工程;各血圧サロゲート測定値についての、前記血圧サロゲート測定値の測定誤差を示す誤差値を取得する工程;かつ、ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向(4)を決定する工程;を含む、方法が提供される。

Description

本開示は、被験体の血圧サロゲートとして用いることができる測定値の分析に関し、特に、血圧サロゲートにおける傾向を推定する方法及び装置に関する。
いわゆる自己の定量化は、運動、摂取食物、運動量、気分等、日常生活の活動に関するデータや情報を測定かつ収集する技術を利用する。患者の皮膚の特性を、バイタルサイン(心拍数等)のモニタリングを提供しうるという洞察により、スマートウォッチや腕時計等の着用可能なものが市場導入された。
当該装着可能なものに加えて、いわゆるスマートミラーは、標準的ミラー(例えば、浴室環境で用いられる)を1又はそれ以上のセンサで、適当な距離からの皮膚のモニター(すなわち、非接触測定)又はタッチ利用(すなわち、接触等の接触系測定)により、多数のバイタルサインの測定を強化しうることが検討される。
健康関連のデータの提供を意図した装着式ミラー及びスマートミラーは、通常、ヒトの心拍数、心拍変動、呼吸数及び酸素飽和度(SpO2)レベルを測定する(又は測定を可能にする)だけである。
血圧は、測定可能なヒトの他の有用な生理学的特性であり、着用可能なもの又はスマートミラーを用いて、目立たない方法で血圧を測定することが望まれる。通常、遠隔的に(すなわち、非接触的に)血圧測定を達成するのは困難であり、そのかわりに被験体の血圧の指標、又は経時的血圧の傾向の指標を提供しうる1又はそれ以上の他の生理学的特性が測定される。当該「サロゲート」生理学的特性の1つは、パルス波速度(PWV)である。パルス波速度(PWV)は、圧力パルスがヒトの動脈に沿って伝播する速度であり、パルスの距離が既知である2つの測定点間の移動に要する時間(パルス通過時間、PTT)を観察することにより、測定しうる。PWVはPTTで除された測定点間の距離で表される。PWVはそれ自体が、動脈病理及び心血管系の健康の指標である。
PWVはヒトの血圧の有用な指標であると考えられ、すなわち、PWVは、血圧を簡易かつ目立たないモニターで用いる優れた特性と見なされている。特に、個人のPWVの動向と血圧の動向には相関があると考えられる。
PWVの非侵襲的測定に用いられるいくつかの技術がある。一般的な技術は、身体の2つの部位のフォトプレチスモグラフィ(PPG)を用いて、血液量の変化をパルス信号として検出し、検出されたパルス間の時間差で除したセンサ間の距離からPWVを計算する。他の選択肢は、心電図(ECG)を他のセンサ(例えば、PPG、超音波、インピーダンス心臓造影等)と組み合わせて用いて、パルス到達時間(PAT)を測定し、当該PATを、ECG信号のRピークと他のセンサで得られた信号の特性時点との間の時間差を測定して計算するものである。
上記のように、経時的に得られたPAT、PTT及び/又はPWV測定(又は他の生理学的特性測定)は、血圧の傾向の指標として(状況に応じて)用いることができる。1のアプローチは、PAT、PTT及び/又はPWV測定に、古典的最小平均二乗(LMS)法を適用した、血圧の傾向の推測である。しかし、生理学的特性のいかなる測定も測定誤差がともない、結果の信頼性に影響を及ぼす。これは特に、測定の信頼性が通常考慮されないため、LMS法を用いてPAT、PTT及び/又はPWVの傾向から血圧傾向を推測する場合である。
測定誤差又は測定の不確実性(すなわち、実際の測定値が存在しうる範囲)は、非接触測定及び短時間枠(例えば、人が鏡の前に立っている場合)で得られた測定において特に問題となる。
従って、血圧サロゲート(PAT、PTT及び/又はPWV等)の測定値由来の傾向の推定、特に、当該血圧サロゲート測定値に測定誤差がありうる場合、の改善が望まれる。
第1の特定の態様によれば、血圧サロゲートにおける傾向を推定するコンピュータ実装方法であって、以下の:被験体の血圧サロゲート測定値の血圧サロゲート測定値セットを取得する工程;各血圧サロゲート測定値についての、前記血圧サロゲート測定値の測定誤差を示す誤差値を取得する工程;かつ、ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;を含む、方法が提供される。当該方法は、血圧サロゲート測定値であって、当該血圧サロゲート測定値に測定誤差がありうる場合、の傾向の推定を改善する。
いくつかの実施形態では、前記分析工程は、以下の:各血圧サロゲート測定値が測定された、前記被験体の概日リズムにおける一時点による前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々を補正する工程;かつ、ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;を含む。
当該実施形態では、前記補正工程は、以下の:前記被験体の概日リズムサロゲートの測定値を取得する工程;前記概日リズムサロゲートの測定値を分析して、前記被験体の概日リズムを同定する工程;前記同定された概日リズムに基づき、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各々が測定された前記概日リズムの各時点を決定する工程;前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々の各補正値を、前記概日リズムの前記決定された各時点に基づいて、決定する工程;かつ、前記決定された各補正値を、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値に適用する工程;を含むことができる。
当該実施形態では、各々の補正を決定する工程は、(i)概日リズムサロゲート及び血圧サロゲートの線形関数;(ii)概日リズムサロゲートを血圧サロゲートに関連付けるマッピング関数;(iii)概日リズムの各時点の補正の所定のセット;又は(iv)他の被験体のデータ;に基づくことができる。
当該実施形態では、概日リズムサロゲートは、心拍数、体温、及び/又は身体活動レベルであり得る。
いくつかの実施形態では、前記血圧サロゲート測定値セットを取得する工程は、以下の:時間枠(window)の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得する工程;前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定する工程;かつ、前記血圧サロゲートが定常状態である場合、取得された血圧サロゲート測定値を、前記血圧サロゲート測定値セットに含める工程;を含む。
他の実施形態では、前記血圧サロゲート測定値セットを取得する工程は、各血圧サロゲート測定値について、以下の:時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得する工程;前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定する工程;かつ、前記血圧サロゲートが定常状態でない場合、前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を外挿して、定常状態における前記血圧サロゲート測定値を推定する工程;を含む。
いくつかの実施形態では、本方法は、前記血圧サロゲートの測定前又は測定中に、前記被験体に手順又は運動を行うように指示する工程;を含む。
当該実施形態では、当該方法は、さらに、前記被験体をモニタリングして、前記被験体が前記手順又は運動を正しく行っているかどうかを判定する工程;かつ、前記被験体に、フィードバック又さらなる指示を提供して、前記手順又は運動の正しい実施を支援する工程;を、含むことができる。
いくつかの実施形態では、当該血圧サロゲートは、脈拍到達時間、PATであり、前記分析工程は、前記被験体の心拍数の測定値を取得する工程;前記PAT測定時の心拍数由来の各PAT測定値について、前駆出期間、PEPを推定する工程;と、前記各PAT測定値から前記推定PEPを減じて、補正PAT測定値セットを決定する工程;かつ、ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;を含む。
他の実施形態では、当該血圧サロゲートは、パルス波速度、PWV、パルス到達時間、PAT、及びパルス通過時間、PTT、心拍数、血液量分布、パルス形態変化、及び全身運動のいずれか1つである。
いくつかの実施形態では、当該血圧サロゲート測定値セットを取得する工程は、フォトプレチスモグラフィ、PPG、センサ、心電図、ECG、センサ、加速度計、画像捕捉装置、ビデオ捕捉装置、レーダー系センサ、レーザ系ドップラーセンサ、干渉を測定するセンサ、及びモアレセンサのうちの1つ又はそれ以上を用いて、前記血圧サロゲート測定値を取得する工程を含む。
いくつかの実施形態では、前記方法は、前記血圧サロゲート測定値セットを取得する、1又はそれ以上のセンサを備えるスマートミラーにより実行される。
いくつかの実施形態では、前記方法は、さらに、前記経時的に測定された血圧の傾向を、血圧の傾向の指標として用いる工程を、含む。
第2態様によれば、具現化されたコンピュータ読取可能コードを備えるコンピュータ読取可能媒体を含み、前記コンピュータ読取可能コードは、適当なコンピュータ又はプロセッサによる実行時に、前記コンピュータ又はプロセッサが前記第1態様及びその実施形態による方法を実行するように構成される、コンピュータプログラム製品が提供される。
第3の特定の態様によれば、血圧サロゲート値の傾向を推定する装置であって、以下の:被験体の血圧サロゲート測定値の血圧サロゲート測定値セットを取得し;各血圧サロゲート測定値について、前記血圧サロゲート測定値の測定誤差を示す誤差値を取得し;かつ、ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の傾向を決定する;ように構成された処理ユニットを含む、装置が提供される。当該装置は、血圧サロゲート測定値であって、当該血圧サロゲート測定値に測定誤差がありうる場合、の傾向の推定を改善する。
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットは、以下の:各血圧サロゲート測定値が測定された、前記被験体の概日リズムにおける一時点による前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々を補正し;かつ、ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する;ことにより、ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の傾向を決定するように構成される。
当該実施形態では、前記処理ユニットは、以下の:前記被験体の概日リズムサロゲートの測定値を取得し;前記概日リズムサロゲートの測定値を分析して、前記被験体の概日リズムを同定し;前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各補正値を、前記概日リズムの前記決定された各点に基づいて、決定し;かつ、前記決定された各補正値を、前記セット内の前記血圧サロゲート測定値に適用する;ことにより、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各々を補正するように構成される。
当該実施形態では、前記処理ユニットは、(i)概日リズムサロゲート及び血圧サロゲートの線形関数;(ii)概日リズムサロゲートを血圧サロゲートに関連付けるマッピング関数;(iii)概日リズムの各時点の補正の所定のセット;又は(iv)他の被験体のデータ;に基づいて、各補正を決定するように構成されることができる。
当該実施形態では、概日リズムサロゲートは、心拍数、体温、及び/又は身体活動レベルであり得る。
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットは、各血圧サロゲート測定値について、以下の:時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得し;前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定し;かつ、前記血圧サロゲートが定常状態である場合に、取得された血圧サロゲート測定値を、前記血圧サロゲート測定値セットに含める;ことにより、前記血圧サロゲート測定値セットを取得するように構成される。
他の実施形態では、前記処理ユニットは、各血圧サロゲート測定値について、以下の:時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得し;前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定し;かつ、前記血圧サロゲートが定常状態でない場合、前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を外挿して、定常状態における前記血圧サロゲート測定値を推定する;ことにより、前記血圧サロゲート測定値セットを取得するように構成される。
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットは、さらに、以下の:前記血圧サロゲートの測定前又は測定中に、ユーザインターフェースを介して、前記被験体に手順又は運動を行うように指示する;ように構成される。
当該実施形態では、前記処理ユニットは、さらに、前記被験体をモニタリングして、前記被験体が前記手順又は運動を正しく行っているかどうかを判定し;かつ、前記被験体に、フィードバック又さらなる指示を提供して、前記手順又は運動の正しい実施を支援する;ように構成される。
いくつかの実施形態では、前記血圧サロゲートは、脈拍到達時間、PATであり、前記処理ユニットは、各血圧サロゲート測定値について、以下の:前記被験体の心拍数の測定値を取得する工程;前記PAT測定時の心拍数由来の各PAT測定値について、前駆出期間、PEPを推定する工程;と、前記各PAT測定値から前記推定PEPを減じて、補正PAT測定値セットを決定する工程;かつ、ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;により、ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の傾向を決定するように構成される。
他の実施形態では、当該血圧サロゲートは、パルス波速度、PWV、パルス到達時間、PAT、及びパルス通過時間、PTT、心拍数、血液量分布、パルス形態変化、及び全身運動のいずれか1つである。
いくつかの実施形態では、前記ユニットは、フォトプレチスモグラフィ、PPG、センサ、心電図、ECG、センサ、加速度計、画像捕捉装置、ビデオ捕捉装置、レーダー系センサ、レーザ系ドップラーセンサ、干渉を測定するセンサ、及びモアレセンサのうちの1つ又はそれ以上を用いて、前記血圧サロゲート測定値を取得して、前記血圧サロゲート測定値セットを取得するように構成される。
いくつかの実施形態では、前記装置は、前記血圧サロゲート測定値セットを取得する、1又はそれ以上のセンサを備えるスマートミラーである。
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットは、さらに、前記経時的に測定された血圧の傾向を、血圧の傾向の指標として用いるように構成される。
当該及び他の態様は、以下に記載される実施形態から明らか、かつ、説明されるであろう。
以下に、例示的な実施形態を、単なる例示として、以下の図面を参照して説明する。
一連の測定から傾向を決定する異なるアプローチを示す2つのプロットを含む図である。 様々な実施形態による装置のブロック図である。 様々な実施形態によるスマートミラー形態の装置の説明図である。 様々な実施形態による方法を示すフローチャートである。 血圧に対する概日リズムの影響を示すプロットである。 身体活動に反応するPATの経時変化を示すプロットである。 PATに対する呼吸の効果を示す一対のプロットである。 一連の測定に対する心拍数に対するPATを示すプロットである。 一連の測定における心拍数に対するPATと前駆出期間(PEP)の差を示すプロットである。 一連の測定に対する心拍数の経時変化を示すプロットである。 一連の測定における収縮期血圧の経時変化を示すプロットである。 一連の測定に対するPATの経時変化を示すプロットである。 一連の測定におけるPATとPEPとの経時的差を示すプロットである。
本明細書で用いられる「血圧サロゲート」は、身体のいかなる生理学的特徴又は特徴であり、その測定値は、被験体の血圧の指標、又は被験体の血圧の経時変化の指標(すなわち、傾向)を提供し得る。上記のように、血圧サロゲートとしてパルス波速度PWVがある。本明細書に記載される実施形態で用いられうる他の血圧サロゲートとしては、例えば、パルス到達時間、PAT、パルス通過時間、PTT、心拍数、血液量分布(例えば、顔面における)、パルス形態学的変化、肉眼的身体運動(例えば、バリスト心電図を用いて測定される)があげられる。従って、経時的に得られたPAT、PTT及び/又はPWV(又は他の生理学的特性)測定値は、血圧の傾向の指標として用いることができるが、当該血圧サロゲートの測定に関連する測定誤差は、結果として生じる傾向の信頼性に重大な影響を及ぼし得る。測定誤差又は測定の不明確性(すなわち、実際の測定値が存在する可能性のある範囲)は、非接触測定及び短時間枠(例えば、人が鏡の前に立っているとき)で得られる測定(例えば、被験体がスマートミラーの前に短時間いる場合に得られる測定)にとって特に問題である。
1つのアプローチは、測定値セットにおける傾向の推測であり、最小平均二乗法(LMS)を用いる。しかし、LMS法は測定の信頼性(又は誤差)を考慮しないため、傾向ラインの精度を低下させる可能性がある。対照的に、ベイズ推定法は測定誤差が考慮されるため、傾向の指標としての信頼性がより高い。当該ベイズ法は、客観的な方法で、線形対一定の傾向を定量的に識別することを可能にする。LMS法とベイズ法の違いを図1に示す。
図1(a)は、例示的な10個の測定値セットを示す。各測定値には、各測定値に対する測定誤差(不明確性)を示す誤差バーがある。誤差バーは、異なる測定値間で変化することが分かる。図1(a)の測定値の基底傾向は正である(すなわち、測定値は概して増加する)。図1(b)は、図1(a)の測定値セットから得られた2つの異なる傾向ラインを示す。1行目のラベル2は、標準的なLMS法を用いて得られたもので、負の傾向を示唆する。第2ラインであるラベル4は、ベイズ推定を用いて得られたもので、測定誤差(誤差バー)を考慮する。特に、ベイズ法は、(プロットの左側から数えて)第1及び第9の測定値の極めて低い測定誤差を利用して、(正確に)正の測定傾向を同定する。さらに、ベイズ法は、例えば、線形傾向対定数値の確率(「奇数比」)として定量化された測定値を提供して、測定値セットの基底傾向を識別することができる。この奇数比の値を閾値として用いることができる。これは、得られた測定値{x、y}及び基本的な統計的考察D=D(y)を用いて、奇数比を0として、以下のように:
Figure 2021525605
(式中、Nは観察数、ρは以下の
Figure 2021525605
により特定され、ここで、siは、観察数yiの標準偏差の近似値、xはxiからxiの全平均を減じた値、ΔDはyiからyiの全平均を減じた値である)
表すことができる。ln(O)>5の値の場合は線形傾向の存在を示す「圧倒的な」証拠であり、2.5〜5の場合は線形傾向の存在を示す強力な指標、1〜2.5の場合は線形傾向の存在を示す正の指標として、1未満の場合は、線形傾向が測定値に示されないか、存在しないとみなす。当該尺度は、傾向の実際的な強度(すなわち、見込みの程度)として被験体へのフィードバックとしても用いることができる。
従って、ベイズ推定アプローチを用いて、パルス波速度(PWV)、脈拍到達時間(PAT)及び/又は脈拍通過時間(PTT)等の血圧サロゲート値の測定から血圧を推定することが提案されている。
1又はそれ以上の血圧サロゲートの測定値から血圧サロゲートの傾向の決定に用いることができる装置を図2に示す。当該装置12は処理ユニット14を含み、当該処理ユニット14は、当該装置12の動作を制御し、本明細書に記載の方法を遂行又は実行するように構成することができる。当該処理ユニット14は、ソフトウェア及び/又はハードウェアを用いて、様々な方法で実現することにより本明細書に記載される様々な機能を実行することができる。当該処理ユニット14は、所要の機能を実行するために、及び/又は所要の機能を実行するために当該処理ユニット14の構成要素を制御するために、ソフトウェア又はコンピュータプログラム・コードを用いてプログラムすることができる、1つ又はそれ以上のマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサを備えてよい。当該処理ユニット14は、いくつかの機能(例えば、増幅器、前置増幅器、アナログ−デジタル変換器及び/又はデジタル−アナログ変換器)を実行する専用ハードウェアと、他の機能を実行するプロセッサ(例えば、1又はそれ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ、コントローラ、DSP及び関連する回路)との組み合わせとして実装することができる。本開示の様々な実施形態で用いられうる構成要素の例としては、従来のマイクロプロセッサ、DSP、特定用途向け集積回路、及びフィールドプログラマブルゲートアレイが挙げられるが、これらに限定されない。
当該処理ユニット14は、当該装置12の動作の制御及び/又は本明細書に記載の方法の実行又は実行において、当該処理ユニット14によって用いられるデータ、情報及び/又は信号を記憶することができる記憶ユニット16に接続される。いくつかの実装では、当該記憶ユニット16は、当該処理ユニット14によって実行可能なコンピュータ読取可能コードを記憶して、当該処理ユニット14が本明細書に記載される方法を含む1又はそれ以上の機能を実行する。当該記憶ユニット16は、メモリチップ、光ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタルバーサタイルディスク又はブルーレイディスク)、ハードディスク、テープ記憶ソリッド装置、又はメモリスティック、ソリッドステートドライブ、メモリカード等を含むソリッドステート装置の形態で実装される、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)及び電気的消去可能PROM(EEPROM)等の揮発性及び不揮発性コンピュータメモリを含む、キャッシュメモリ又はシステムメモリ等のいかなる非一時的な機械読取可能媒体を含むことができる。
当該装置12は、場合によっては、サーバ、データベース、ユーザ装置、及びセンサのいかなる1又はそれ以上を含む、他の装置へのデータ接続及び/又は他の装置とのデータ交換を可能にするインタフェース回路18を含む。当該接続は、直接的又は間接的(例えば、インターネットを介して)でよく、従って、当該インタフェース回路18は、いかなる望ましい有線又は無線通信プロトコルを介して、当該装置12とインターネット等のネットワークとの間を接続することができる。例えば、当該インタフェース回路18は、WiFi、Bluetooth、Zigbee、又はいかなるセルラ通信プロトコル(Global System for Mobile Communications、UMTS、LTE、LTE−Advanced等を含むが、これらに限定されない)を用いて動作することができる。当該インタフェース回路18は、処理ユニット14に接続することができる。
いくつかの実施形態では、当該装置12はまた、当該装置12のユーザが、情報、データ及び/又はコマンドを装置12に入力でき、及び/又は装置12が装置12のユーザに情報又はデータを出力しうる、1つ又はそれ以上の構成要素を含む、ユーザインターフェース(図2には示さず)を含んでよい。当該ユーザインターフェースは、キーボード、キーパッド、1又はそれ以上のボタン、スイッチ又はダイヤル、マウス、トラックパッド、タッチスクリーン、スタイラス、カメラ、マイクロホン等を含むがこれらに限定されないいかなる適当な入力要素を含んでよく、当該ユーザインターフェースは、ディスプレイスクリーン、1又はそれ以上のライト又はライトエレメント、1又はそれ以上のラウドスピーカ、振動エレメント等を含むが、これらに限定されないいかなる適当な出力要素を含んでよい。
血圧サロゲート傾向の決定には、1又はそれ以上の血圧サロゲート値を測定する必要がある。当該測定(又は測定値)は、1又はそれ以上の血圧サロゲートセンサを用いて得られる。当該血圧サロゲートセンサは、(例えば、図2の血圧サロゲートセンサ20によって示されるように)装置12の部分であってよく、又は血圧サロゲートセンサは、装置12から分離していてよい。後者の場合、装置12は血圧サロゲートセンサに接続されて、血圧サロゲートセンサから血圧サロゲート測定値を直接受け取ることができ、あるいは装置12は、当該インタフェース回路18を介して血圧サロゲート測定値を受け取ることができる。血圧サロゲート測定値は、処理ユニット14に提供して処理することができ、また、測定値は、記憶ユニット16に記憶し、その後に処理ユニット14が処理することができる。
当該血圧サロゲートセンサ20は、被験体の血圧サロゲートを測定することができるいかなるタイプのセンサであってよい。当該血圧サロゲートセンサ20は、血圧サロゲートを示す測定信号を出力することができ、又は当該血圧サロゲートセンサ20は、測定信号を出力して血圧サロゲートの決定のための分析又は処理ができる。いくつかの実施形態では、上記のように、当該血圧サロゲートは、被験体のPWV、PAT及び/又はPTT、心拍数、血液量分布(例えば、顔面における)、脈拍形態変化、肉眼的身体運動(例えば、バリスト心電図を用いて測定される)、又は血圧サロゲート測定として用いることができるいかなる他の生理学的特性(すなわち、その変化が血圧の変化と相関するか又はほぼ相関するいかなる他の生理学的特性)であり得る。
例えば、PWV又はPTTの測定に、当該血圧サロゲートセンサ20は、複数の感知素子(例えば、各位置でパルス信号を測定する、被験体の身体の異なる位置に配置される2つの感知素子)を含むことができ、かつ、同一又は異なるタイプであってよい。
いくつかの実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20は、1又はそれ以上のフォトプレチスモグラム(PPG)センサであるか、又はそれを含む。各PPGセンサは、被験体の身体の部分(例えば、指、手首、耳、額等)を照射する光源と、光源近傍の皮膚/組織で反射及び/又は吸収される光を測定する光センサとを備える。当該光センサは、測定光の強度を表す測定信号を出力し、当該測定信号を処理して、血液量の変化をパルス信号として識別することができる。通常、当該PPGセンサは皮膚と接触するように配置される。当該PPGセンサは、表在性皮膚組織(すなわち、皮膚の表面近傍)における血液量変化の特性を測定し、脈拍又は脈拍を表す特性、例えば、脈拍の到達時間を、PPG測定信号から抽出することができる。
他の実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20は、被験体の身体に配置されるか、又は身体に近接させることができ、かつ心臓の電気的活動を測定することができる1又はそれ以上の電極を含む1又はそれ以上の心電図センサであり得る。いくつかの実施形態では、被験体が電極と接触する場合にECG信号を測定することができる容量性ECG電極を用いることができる。例えば、当該電極は、床上又は計量スケールセット上に設けることができ、被験体が床上又は計量スケール上にいる間にECG信号を測定することができる。
いくつかの実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20は、各位置におけるパルスの到達時間の測定に(一方のPPGセンサが他方のPPGセンサの下流に配置され、異なる位置における同パルスの到達時間が測定されうる)、被験体の身体上の異なる位置に配置される2つのPPGセンサを含むことができる。他の実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20としては、PPGセンサ及びECGセンサがあげられる。ECGセンサは、心臓、特にRピークの電気的活動の測定に用いられ、PPGセンサは、PPGセンサのある位置でのパルスの到達時間の測定に用いられる。
他の実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20は、被験体の身体の部分(例えば、胸部、頸部、手首、指等)と接触して配置され、身体の部分の加速度(又はより一般的には、運動)を測定する加速度計又は他の種類の運動センサであり得る。当該加速度計(又は他のタイプの運動センサ)は、脈拍の到達が測定信号から抽出できる程度に、皮膚下血管を介する脈動に起因する皮膚の運動に十分敏感であり得る。加速度計の場合、加速度計は、(例えば、X、Y及びZとラベル付けされた)3つの直交軸に沿った加速度を測定して、各軸に沿った加速度を表す3つの信号を出力するか、又は3つの直交軸に沿って測定された加速度の合成物である1つの信号を出力することができる。当該加速度計からの測定信号は、当技術分野で公知の信号分析技術を用いて処理して、血液の心拍/脈動に起因する運動を抽出することができ、従って、血圧サロゲート測定値は、加速度測定値から導出することができる。当該心拍数測定値を取得しうる他のタイプの動作センサは、回転及び方向の変化を測定するジャイロスコープを含む。当業者であれば、血圧サロゲートの測定に用いることができる他のタイプの動作センサを認識するであろう。
加速度計(又は他の運動センサ)は、(第2PPGセンサの代わりに)PPGセンサと組み合わせて、又は(PPGセンサの代わりに)ECGセンサと組み合わせて、血圧サロゲートを測定することができることが理解されるであろう。
上記血圧サロゲートセンサ20には、被験体との直接的又は物理的接触が必要であることが理解されるであろう。しかしながら、いくつかの実施形態では、当該血圧サロゲートセンサ20は、非接触的、すなわち、被験体と物理的接触させずに、血圧サロゲートを測定する。例えば、血圧サロゲートセンサ20は、画像又はビデオシーケンスを捕捉する画像センサ(例えば、カメラ)であってよい。当該画像又はビデオシーケンスは、画像分析技術を用いて処理して、血圧サロゲート測定値を抽出することができる。例えば、当該画像又はビデオシーケンスは、画像又はビデオシーケンス内の皮膚領域の同定に処理することができ、当該領域は、皮膚のPPG信号の抽出に分析することができる。これはリモートPPG(rPPG)として知られ、PPG信号の抽出に画像又はビデオシーケンスを分析する技術は、当技術分野で公知である。rPPG信号のほか、心臓のポンプ作用に起因するパルス信号及び肉眼的身体運動による局所組織(皮膚)運動(例えば、頸動脈領域)の検出に、カメラを用いることもできる。あるいは、レーダー系センサを用いて、皮膚の動き(すなわち、パルスによる)を測定することができる。血圧サロゲートの測定に用いられうる他のセンサには、レーザ系ドップラーセンサ、干渉を測定するコヒーレント光を用いるセンサ(スペックル効果)、及びモアレセンサがあげられる。
当該血圧サロゲートセンサ20は、いかなる適当なサンプリング周波数で動作して、血圧サロゲートセンサの測定値、例えば10又は50ヘルツ(Hz)を提供することができる。これは、例えば、加速度計の場合、加速度計は、1秒の1/10又は1秒の1/50毎に加速度測定値を出力することができることを意味する。
当該装置12は、いかなる電子装置又は計算装置であり得る。例えば、当該装置12は、サーバ、コンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン等であってよく、それらの部分であってよい。いくつかの実施形態では、当該装置12は、スマートミラー、又は被験体によって随時用いられる他の家庭用装置若しくは家庭用装置であってよく、又はそれらの部分であってよい。例えば、当該装置12は、被験体の家の浴室に配置されるスマートミラーの部分であってよい。あるいは、当該装置12はテレビの部分であってよい。他のサロゲートの例としては、当該装置12は、被験体者が着用することができる着用可能装置であってよく、又はその部分であってよい。例えば、着用可能装置は、ウォッチ、スマートウォッチ、ブレスレット、ネックレス、他のタイプの宝石アイテム、衣類アイテム等であり得る。
当該装置12の実際の実施は、図1に図示したもの以外の構成要素を含んでよいことが理解されるであろう。例えば、当該装置12はまた、バッテリ等の電源、又は当該装置12を主電源に接続しうる構成要素を含んでよい。
図3は、スマートミラーの形態で実装された例示的装置12を示す。したがって、図3では、当該装置12は、フレーム22、鏡面24、及び血圧サロゲートセンサ20を備える。当該鏡面24は、従来の反射面であってよい。あるいは、当該鏡面24は、ビデオ捕捉装置(例えば、カメラ)によって得られたビデオシーケンスを表示するディスプレイスクリーンの形態であってよい。ビデオ捕捉装置は、スマートミラーの前方のいかなるビデオシーケンスを捕捉するように、スマートミラーに対して配向される。捕捉されたビデオシーケンスは、被写体が鏡面24の前にある場合にリアルタイムで鏡面24上に表示されて、被写体の「反射」を提供する。
図3は、2つの可能な血圧サロゲートセンサ20を示す(ある実施形態では、これらの1つのみが装置12内に存在してよいが)。第1血圧サロゲートセンサ20aは、血圧サロゲート測定値の抽出に、遠隔PPG技術を用いて処理又は分析することができる画像又はビデオシーケンスを取得する、フレーム22内に配置することができるカメラ又は他の画像捕捉装置である。当該鏡面24が表示スクリーンである実施形態では、カメラ20aを用いて、当該鏡面24上に表示されるビデオシーケンスを提供することもできる。第2血圧サロゲートセンサ20bは、当該フレーム22にも配置されたPPGセンサである。PPGセンサ20b内の光源及び光センサは、被験体が指又は他の身体部分を接触させてPPG信号を得ることができるように、当該フレーム22内に配置することができる。
被験体の血圧サロゲート値の傾向を推定する方法を図4のフローチャートに示す。当該方法は、当該装置12、特に処理ユニット14により、例えば、記憶ユニット16に記憶されるか、又は光ディスク、固体記憶装置、磁気ディスクベースの記憶装置等等の他の適当なコンピュータ読取可能媒体に記憶されるコンピュータ読取可能コードの実行に応答して実行することができる。
工程101では、被験体の血圧サロゲート測定値セットが得られる。ある実施形態では、当該血圧サロゲートは、PWV、PAT、PTT、又は血圧のサロゲート測定値として用いることができるいかなる他の生理学的特性(すなわち、その変化が血圧の変化と相関するか又はほぼ相関するいかなる他の生理学的特性)のいずれかである。
いくつかの実施形態では、2又はそれ以上の血圧サロゲート測定値セットを得ることができる。この場合、当該血圧サロゲートは、PWV、PAT、PTT、又は血圧のサロゲート測定値として用いることができるいかなる他の生理学的特性の2又はそれ以上であり得る。当該血圧サロゲート測定値セットには、一定期間にわたり異なる時点で得られた血圧サロゲート測定値が含まれる(例えば、当該セットには、数時間、数日、数週間等の測定値が含まれてよい)。当該装置12が血圧サロゲートセンサ20を含む実施形態では、工程101は、当該血圧サロゲートセンサ20を用いて血圧サロゲート測定値セットを取得し、後の段階で処理するのにそれらを(例えば、記憶ユニット16に)記憶する工程を含んでよい。当該装置12が当該血圧サロゲートセンサ20を含まない実施形態では、工程101は、他の装置(例えば、血圧サロゲートセンサを含む)から測定値セットを受取る工程、又は記憶ユニット16から測定値セットを取り出す工程を含むことができる。
工程103では、工程101で得られた血圧サロゲート測定値各々の誤差値が得られる。各誤差値は、対応する血圧サロゲート測定値の測定誤差、すなわち、各誤差値は、対応する測定値の精度のレベルを示す。例えば、当該誤差値は、測定値の測定誤差を比率(例えば、精度〜X%)で示したり、誤差を値の範囲として示したり(例えば、測定値が±Yの精度である)、測定値の分散の尺度として示したりすることができる。いくつかの実施形態では、工程103は、測定(古典的な統計的方法に従って決定される)の分散を介して誤差値を推定する工程を含む。他の実施形態では、工程103は、以前の測定(ルックアップテーブルに格納される)に基づいて誤差値を推定する工程を含むことができる。他の実施形態では、工程103は、誤差値を固定値(例えば、各測定値のX%)として推定する工程を含むことができる。他の実施形態では、工程103は、例えば、センサ20が体の動きを検出する場合、他の測定信号に基づいて誤差値を推定する工程を含むことができる。たとえば、y=f(x)のように、目的の測定値と関数的関係がある場合、yの変化は、dy=(df/dx)*dxを介して推定することができる。ここで、df/dxは導関数であり、dxは変数xの変化である。
次に、工程105では、当該血圧サロゲート測定値セット及び当該測定値の誤差値セットが、ベイズ推定を用いて分析され、経時的血圧サロゲート測定値の傾向が決定される。簡潔には、工程105では、測定誤差を考慮して傾き(勾配)を決定する必要がある。これは、推定誤差(工程103で得られた、又は決定された)を含む、全てのデータソース(すなわち、工程101で得られた血圧サロゲート測定値)から得られた情報が与えられた傾向を表す傾き(勾配)aを推定して実現することができる。数学的には、以下の:
Figure 2021525605
(式中、pは関連する確率を表す)
のように表すことができる。
他の実施形態では、2つの仮説を、定数対線形傾向の2つの仮説を比較した、ベイズ法を用いて検定することができる。これは以下の:
Figure 2021525605
(式中、Cは一定の傾向の仮説を、Mは線形傾向の仮説を、Iは被験体の概日リズム、姿勢、ストレス等の推論過程に関連するその他の情報を表す)
のように表すことができる。算出された確率Oの比により、例えば、どちらの仮説が好ましいかという閾値により、優先事項に基づいて決定することができる。従って、例えば、当該変形では、工程105の出力は、一定の傾向仮説が好ましい指標であり得、これは、血圧サロゲートに一定の傾向があることを意味し(すなわち、比較的静的である)、又は当該出力は、直線傾向仮説が好ましい指標であり得、これは、血圧サロゲートが直線的に増減することを意味する。
当該血圧サロゲートは血圧サロゲート測定値であるため、工程105で決定された血圧サロゲート傾向は、血圧のサロゲート測定値の傾向を提供する。
ベイズ推定を用いて決定される傾向の精度は、血圧サロゲート測定値の信頼性及び誤差値によることが理解されるであろう。従って、実施形態は、当該測定値の誤差値を減少させて、及び/又は当該血圧サロゲート測定値を補正することにより、当該血圧サロゲート測定値の信頼性を改善し、かつ、また誤差値の推定を改善する技術を提供する。当該技術は、当該血圧サロゲート測定値が、絶対血圧値の決定でなく、傾向の推測に用いられる事実を利用する。測定誤差は、体系的誤差と無作為誤差で構成されうる。これらはともに、基底傾向に影響を与える。提供された技術は、当該血圧サロゲートの推定の傾向を改善し、測定誤差を標準化する。
3つの実施形態が以下に記載されており、これらは、単独又はいかなる組み合わせでも実施することができる。当該実施形態は、全て、装置12で実施することができ、図4の方法の工程103と105との間で実施することができる。第一実施形態は、被験体の概日リズムに応じた、血圧サロゲート測定値及び対応する誤差値の調整に関する。当該実施形態では、被験体の概日リズムは、心拍数及び/又は体温等の被験体の生理学的特性の測定、及び/又は被験体の身体活動の測定から導出又は推定される。当該生理学的特性は、装置12とは別個の装置により測定することができる。
第二実施形態は、血圧サロゲート測定プロセスを介して、例えば、測定プロセス中に被験体を導き、又は、測定前又は測定中に標準化された手順又は運動を実施して、誤差値を標準化することに関する。
第三実施形態は、他の生理学的特性、例えば心拍数の測定値を用いて、当該血圧サロゲート測定値及び/又は当該誤差値を補正し、異なる血圧サロゲート測定値を比較可能にする。例えば、当該第三実施形態は、前駆出期間PEP(PEPは、心室の電気刺激開始から大動脈弁開口までの時間間隔である)に関する心拍数効果を補うのに用いられうる。
3つの実施形態は、主として、スマートミラーにおける実施形態(例えば、図3に示すような)を参照して以下に説明されるが、当該実施形態は、異なる形状因子を備える装置12によっても実施しうることが理解されるであろう。
上記のように、第一実施形態は、被験体の概日リズムに応じた、血圧サロゲート測定値及び対応する誤差値の調整に関する。以下に記載される第一実施形態の特定の実施形態では、血圧サロゲートはPATであるが、当該第一実施形態は、被験体の概日リズムに応じて変化し得る他の血圧サロゲートに適用され得ることが理解されるであろう。
血圧の長期傾向(例えば、数週間又は数ヶ月にわたる傾向)を決定する場合、理想的には、血圧サロゲート測定は毎日必要であり、かつ、血圧サロゲートと血圧は被験体の概日リズムの影響を受けるため、当該血圧サロゲート測定値は日中同時に行うべきである。測定値が得られるのが1日のうちの異なる時間帯である場合、信頼性の高い傾向測定値を得るのは困難である。しかしながら、被験体は、当該好ましいシナリオによっては測定を行うことができない場合もある(例えば、シフトパターンが変化する働き方である場合がある)。従って、一日のうちの異なる時点で得られた取得血圧サロゲート(PAT)測定値を補正して、傾向分析の実施前に、概日リズム内でそれらを一致させることは、当該PAT等の血圧サロゲートをサロゲートとして用いる血圧の基調的傾向の信頼できる推定にとって、有用である。
従って、血圧サロゲート(PAT)測定値は、血圧に対する概日リズムの影響による当該血圧サロゲート(PAT)測定値の系統的誤差に対して「オフセット」補正されなければならない。また、補正後の血圧サロゲート値の誤差値も補正される必要がある。
まず、被験体の概日リズムの推定、特に、各血圧サロゲート測定値を得る概日リズム/サイクルの時点の推定が必要である。被験体の概日リズムを推定する適当なサロゲート手段は、被験体の心拍数、体温及び/又は身体活動の測定である。当該リズムの推定のため、概日リズムのサロゲート測定は、昼夜を通して連続的に取得されるべきであり、例えば、被験体の心拍数、体温及び/又は活動測定を、スマートウォッチ又はPPGセンサ、加速度計又は温度センサを含むその他の装着可能なものを用いて連続的に取得しうる。
次いで、概日リズムのサロゲート測定(すなわち、心拍数)を用いて、血圧サロゲート測定値を補正する。例えば、PAT測定値が得られた時点で、概日リズムのサロゲート測定値は、当該概日リズムが、残りの当該リズム/周期において、PAT及び血圧が正常よりも高い時点であることを示し得る。したがって、当該血圧サロゲート測定値は、当該測定値を適当量減ずることで補正することができる。
いくつかの実施形態では、測定値に適用される補正は、概日リズムの測定値(すなわち、心拍数、体温及び/又は身体活動)の線形関数から導出、又はそれに基づいて導出することができる。すなわち、当該補正は(α*S)+βから導くことができるが、ここで、Sは概日リズムのサロゲート測定値であり、αとβは他の被験体(例えば、被験体集団)に基づいて決定される値である。
他の実施形態では、測定値に適用される補正は、概日リズムの時点と必要な補正との間のマッピング関数から導出するか、又はそれに基づいて導出することができる。マッピング関数は、補正を概日リズム測定に関連付ける線形関数が不明又は適用できない場合(すなわち、線形関数が効果を正しく記載しない場合)に用いることができる。マッピング関数は、特定の概日リズムのサロゲート測定値に対して適当な補正を提供するルックアップテーブルとして提示され得る。
他の実施形態では、他のサロゲートとして、本方法は、概日リズムのサロゲート測定値(すなわち、心拍数、体温及び/又は身体活動レベル)が血圧サロゲートと共に測定される、較正フェーズの実施工程を含むことができる。当該較正フェーズは、特定期間(例えば、1週間)にわたる被験体の血圧サロゲート、(例えば、カフ系測定装置を用いた)実際の血圧、及び概日リズムサロゲート測定の測定値を含むことができる。当該測定値を比較し、概日リズムのある時点で得られた血圧サロゲート測定値に必要な補正値を決定することができる。次いで、当該所定の補正を、次の血圧サロゲート測定値に用いることができる。例えば、図5のプロットは、血圧を表し、概日リズムによる1日の変化を示す傾向線30を示し、1日のうちの異なる時点、したがって概日リズムの異なる部分で得られたPATの2つの測定値を示す。この例では、第2PAT測定値は、予想される概日リズムによらず、工程103で決定された第2PAT測定値の誤差推定値において、これを考慮することができる。
他の実施形態では、概日リズムの特定時点に基づく、血圧サロゲート測定値に必要な補正は、集団(例えば、一般集団について、場合によっては、関心被験体又は関心被験体の被験体と類似の病歴又は病態を有する被験体の集団、の特定のデータにより適用される重み付けと共に)についての、血圧サロゲート測定値と概日リズムとの間の関係に関するデータから決定することができる。
血圧サロゲート測定値を概日リズムの測定タイミングでの補正に加えて、当該測定値の誤差値の補正をすることができる。当該誤差値の補正は、例えば、概日リズムのサロゲート測定値を誤差値に必要な補正にマッピングするルックアップテーブルを介して決定することができる。当該概日リズムのサロゲート測定値が心拍数である実施形態では、心拍数値が高まると、被験体がストレスにさらされ、取得されたサロゲート測定値の信頼性が低下するため、誤差がより高まる。ルックアップテーブル内の情報は、誤差値と、例えば、被験体の特定の状態又は状況について追加された補正と共に、母集団データ(例えば、被験体と一致させた)から得られた概日リズムサロゲート測定値との間の機能的関係から決定することができる。
次に、第二実施形態について、上記第二実施形態は、例えば、測定プロセス中に被験体を導き、又は、測定前又は測定中に標準化された手順又は運動を実施することによる、血圧サロゲート測定プロセスの標準化に関する。これは、被験体の動き又は動作(例えば、PAT測定又は身体運動の開始)により、当該被験体に短期間の覚醒が起こり、その結果、短期間の血圧変化が生じて、血圧サロゲート(例えば、PAT)の短期間の変化が生じるためである。従って、長期傾向の判定に用いられるPATの測定値は、被験体が安静状態(かつある期間)である場合に得られたPAT測定値、又はより一般的には、被験体が定義された健康/活動状態(例えば、特定の運動又は活動を実施する場合)にある場合に得られたPAT測定値、に基づくべきである。さもなければ、個々の血圧サロゲート測定値を用いて長期的傾向を判定するのは困難である。
図6のプロットは、被験体の身体活動、例えば運動の開始後、当該被験体のPATの経時変化を示す。PATは経時的に増加して、一般にプラトー(定常状態)に達することが分かりうる。従って、PATの測定は、理想的には、PATがプラトーに達した後に行う。
従って、第二実施形態では、当該短期血圧サロゲート/血圧効果は、血圧サロゲート取得プロセスを緩和及び標準化する適当な測定手順を用いて、補償又は緩和される必要がある。
第二実施形態を実施することができる、いくつかの方法がある。第1選択肢では、短時間(例えば、数分間)枠で得られた血圧サロゲートの測定値を評価して、当該血圧サロゲートの測定値が定常状態(すなわち、定常状態)であるかどうかを判定することができる。定常状態の場合、工程105における傾向分析に用いうる、血圧サロゲートの測定値を取得することができる。定常状態でない場合、血圧サロゲート測定値が定常状態に達するまで続けることができる。従って、得られた血圧サロゲート測定値(例えば、PAT)のリアルタイムの評価を行うことができ、かつ、血圧サロゲート測定値が定常状態でない場合、測定値の取得時間が延長される。定常状態は、経時的な血圧サロゲートの変化の速度を決定し、ある期間での血圧サロゲートの変化の速度の大きさが閾値よりも小さい場合、血圧サロゲートが定常状態にあると決定することで、識別され得る。図6に示す例では、PATは経時的に増加しているため、傾向分析に用いられるPATの測定値は、影付きセクション36により示される期間のみで取得されてよい。
この期間より前は、PATは定常状態ではないため、その時点で測定を行っても、得られるPATの測定の信頼性は高くない。血圧サロゲート測定値が定常状態に達するまでの期間を待つ代わりに(被験体をモニターする時間がより長くなるため、好ましくない)、血圧サロゲート測定値のセットは、短時間(例えば、30秒)で取得でき、定常状態又は「プラトー」を、当該測定値からの外挿により推定することができる。当業者であれば、当該外挿の実行に用いられうる様々な技術を認識するであろう。
第2選択肢では、血圧サロゲート測定プロセスの標準化のため、被験体に所定の運動を行うように指示することができる。このように、所定の運動開始後しばらくの間に、血圧サロゲート測定が行われるようにタイミングを調整することで、被験体が一貫した覚醒状態にある場合に測定値が得られることができる。いくつかの実施形態では、当該装置12は、所定の運動を実行する命令を被験体に提供することができる。例えば、運動の実行命令は、装置12がスマートミラーの形態である場合、ミラー表面24(ディスプレイスクリーン)上に提示され得る。あるいは、運動実行の指示又はガイダンスは、装置12のディスプレイ画面上に提示されてよく、又は、指示/ガイダンスは、可聴メッセージ(例えば、予め記録された音声メッセージ)を用いて提供されてよい。運動実行の指示には、運動開始の指示(例えば、ゆっくりと呼吸を始める)、又は運動を介して被験体をガイドする指示(例えば、今はゆっくり息を吸う、今はゆっくり息を排出する、等)が含まれる。所定の運動としては、呼吸運動、手を握る運動、姿勢に基づく運動(例えば、腕の位置に関連する運動)等があげられる。いくつかの実施形態では、当該装置12として、カメラ又は他の画像/ビデオ捕捉装置があげられる場合、当該カメラ又は画像/ビデオ捕捉装置からの画像は、処理ユニット14によって分析され、被験体及びその活動、動き、及び/又は姿勢を識別し、被験体が所定の運動を正しく行っているかを確認することができる。いくつかの実施形態では、処理ユニット14は、被験体が所定の運動を正しく実行していないと判断すると、被験体に対するフィードバック又はさらなる指示/ガイダンスを決定して、被験体が運動を正しく実行するのを補助したり、支援したりすることができる。
この第二実施形態の例として、被験体のPATは、呼吸によって最大15〜20ミリ秒の分散で変調され得ることが見出された。図7の底部プロットは、図7の頂部プロットにおける呼吸信号と同期間における被験体のPATを示し、当該PATは、呼吸信号におけるピーク及びトラフに類似するパターンに従って、経時的に変化することが分かる。従って、第二実施形態では、被験体が規則的な呼吸を行い、PATが明確に特定された呼吸フェーズ(例えば、呼気中又は呼気終了時)間でのみ測定されたPAT測定値はより良好(より信頼性の高い)である。あるいは、PATは、1又はそれ以上の完全な呼吸サイクルにわたって測定することができ、得られたPAT測定値を平均して、工程105の傾向分析に用いるPAT測定値を提供する。被験体の呼吸状態は、カメラ、レーダーセンサー、又は加速度計等の様々な異なるタイプのセンサを用いて測定することができることが理解されよう。
上記のように、第三実施形態では、血圧サロゲート測定値及び/又は誤差値は、他の生理学的特性、例えば心拍数の測定値を用いて、当該血圧サロゲート測定値及び/又は当該誤差値を補正し、異なる血圧サロゲート測定値を比較可能にする。
PATは、前駆出期間(PEP)とパルス通過時間(PTT)の合計である。PTTは血圧の傾向の尺度として有用であるが、PEPは心拍数によって容易に影響される。したがって、PAT測定を用いて傾向を決定する場合、心拍数及び心拍数の変化を考慮する必要がある。
従って、「PEP効果」は、PTT変化を適当に測定し、心拍数効果を補正して補填することができる。技術文献「“Systolic Time Intervals in Heart Failure in Man” by Weissler et al., Circulation, Vol. XXXVII, No. 2 February 1968」によれば、PEPは心拍数測定から以下のように推定できる:
Figure 2021525605
ここで、HRは心拍数、M及びFは被験体の性別を表す。
したがって、PATは心拍数に応じて補正することができる:
Figure 2021525605
ここで、PEP0は、男性(例えば、0.131)又は女性(例えば、0.133)のPEP値であり、かつ、αは、上記のWeissler論文に示された性別特異的因子である。当該手法は、心拍数によるPEPの影響を軽減し、PTTとPATとの相関と血圧に正の影響を及ぼすことができる。
心拍数のPATを補正する要件を示す例を、13の測定値セットを参照して以下に示す。表1は、14日間で得られたPAT測定値セットを、PEP(ミリ秒、ms)、心拍数(1分間あたりの拍動数、bpm)、及び血圧(収縮期血圧と拡張期血圧の両方)の実測値の推定値とともに示す。
Figure 2021525605
表1
したがって、表1の各ラインは、特定の日にほぼ同時刻に被験体から取得された血圧(収縮期血圧及び拡張期血圧)、心拍数、推定PEP、及び測定PATの測定値を示す。心拍数の列から、測定時の被験体の心拍数は日によって変化し、全体として心拍数は87bpm〜125bpmの範囲であることが分かる。このように心拍数差が大きいため、PAT測定が心拍数依存を示すことが分かる。当該依存性は、上記のように、心拍数に応じてPEPを補償することで減少させることができる。すなわち、PAT及び心拍数を測定し、上記式(4)又は(5)による心拍数測定値を用いてPEPを推定し、PAT測定値からPEP推定値を減じてPTTを求める。
図8−13は、表1の測定の様々な異なるプロットを示す。特に、図8は、心拍数(HR)に対するPATのプロットを示し、当該プロットは、PATが(PEPによる)心拍数に依存することを示し、全体傾向として、心拍数が増加すると、PATが減少する。図9は、心拍数に対するPAT−PEPのプロットを示し、当該プロットは、PEP除去後のPATと心拍数の相関が有意に低下することを示す。したがって、推定PEP効果による心拍数の補正は、血圧サロゲート測定値であるPATに対する心拍数の影響を軽減する。
これは、第3回目の測定が、心拍数が非常に高い(〜128bpm)時点で取得された図10−13でより明白であり、PAT測定では確認できるものの、実際の血圧には影響しなかった。上記の推定PEPによるPAT測定値の補正は、14日間で得られた測定値の心拍数における当該変動を補正する。
従って、図10は、経時的な心拍数測定値(1日当たり1回測定値)のプロットであり、第3測定値は、他の12回の測定値よりもはるかに高い点で外れ値であることが分かる。図11の収縮期血圧(SBP)の経時的測定値(再度1日1回測定)をmmHg単位でプロットした図であり、3日目の収縮期血圧の測定値は、その前後の収縮期血圧の測定値と同様であることが分かる。図11のSBP測定値は、誤差バーが示すように、8mmHgの誤差があると仮定される。図12は、PATの経時的なプロット(1日1回測定)であり、3日目の測定値は、図10に示すよりも高い心拍数によって影響されることを示す。図12では、15msの一定誤差があると仮定される。最後に、図13は、心拍数に対するPAT補正の効果を示す、経時的なPAT−PEPのプロットである。
従って、特に血圧サロゲート測定値に測定誤差がある場合、当該血圧サロゲート測定値由来の傾向推定が改善される。
開示された実施形態に対する変更は、図面、開示及び添付の請求の範囲の研究から、本明細書に記載された原理及び技術を実施する場合には、当業者によって理解され、実施され得る。請求項において、用語「含む(comprising)」は、他の要素又は工程を除外せず、不定冠詞「a」又は「an」(原文)は、複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、請求項に記載されたいくつかの項目の機能を果たすことができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されるという単なる事実によっては、当該手段の組み合わせを有利に用いえないことは示されない。コンピュータプログラムは、光記憶媒体又は他のハードウェアと共に又はその部分として供給される固体媒体等の適当な媒体上に記憶又は分配することができるが、インターネット又は他の有線若しくは無線通信システム等の他の形態で分配することもできる。クレーム中の引用符号は、その範囲を限定するものと解釈されることはない。

Claims (15)

  1. 血圧サロゲートにおける傾向を推定するコンピュータ実装方法であって、以下の:
    被験体の血圧サロゲート測定値の血圧サロゲート測定値セットを取得する工程;
    各血圧サロゲート測定値についての、前記血圧サロゲート測定値の測定誤差を示す誤差値を取得する工程;かつ、
    ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;
    を含む、方法。
  2. 前記分析工程は、以下の:
    各血圧サロゲート測定値が測定された、前記被験体の概日リズムにおける一時点による前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々を補正する工程;かつ、
    ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、前記経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する工程;
    を含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  3. 前記補正工程は、以下の:
    前記被験体の概日リズムサロゲートの測定値を取得する工程;
    前記概日リズムサロゲートの測定値を分析して、前記被験体の概日リズムを同定する工程;
    前記同定された概日リズムに基づき、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各々が測定された前記概日リズムの各時点を決定する工程;
    前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々の各補正値を、前記概日リズムの前記決定された各時点に基づいて、決定する工程;かつ、
    前記決定された各補正値を、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値に適用する工程;
    を含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
  4. 前記血圧サロゲート測定値セットを取得する工程は、各血圧サロゲート測定値について、以下の:
    時間枠(window)の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得する工程;
    前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定する工程;かつ、
    前記血圧サロゲートが定常状態である場合、取得された血圧サロゲート測定値を、前記血圧サロゲート測定値セットに含める工程;
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
  5. 前記血圧サロゲート測定値セットを取得する工程は、各血圧サロゲート測定値について、以下の:
    時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得する工程;
    前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定する工程;かつ、
    前記血圧サロゲートが定常状態でない場合、前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を外挿して、定常状態における前記血圧サロゲート測定値を推定する工程;
    を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
  6. さらに、以下の:
    前記血圧サロゲートの測定前又は測定中に、前記被験体に手順又は運動を行うように指示する工程;
    を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
  7. 前記方法は、前記血圧サロゲート測定値セットを取得する、1又はそれ以上のセンサを備えるスマートミラーにより実行される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンピュータ実装方法。
  8. 具現化されたコンピュータ読取可能コードを備えるコンピュータ読取可能媒体を含み、前記コンピュータ読取可能コードは、適当なコンピュータ又はプロセッサによる実行時に、前記コンピュータ又はプロセッサが請求項1〜7のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、コンピュータプログラム。
  9. 血圧サロゲート値の傾向を推定する装置であって、以下の:
    被験体の血圧サロゲート測定値の血圧サロゲート測定値セットを取得し;
    各血圧サロゲート測定値について、前記血圧サロゲート測定値の測定誤差を示す誤差値を取得し;かつ、
    ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の傾向を決定する;
    ように構成された処理ユニットを含む、装置。
  10. 前記処理ユニットは、以下の:
    各血圧サロゲート測定値が測定された、前記被験体の概日リズムにおける一時点による前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々を補正し;かつ、
    ベイズ推定を用いて、前記補正血圧サロゲート測定値及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の前記傾向を決定する;
    ことにより、ベイズ推定を用いて、前記血圧サロゲート測定値のセット及び前記各誤差値を分析して、経時的血圧サロゲート値の傾向を決定するように構成される、請求項9に記載の装置。
  11. 前記処理ユニットは、以下の:
    前記被験体の概日リズムサロゲートの測定値を取得し;
    前記概日リズムサロゲートの測定値を分析して、前記被験体の概日リズムを同定し;
    前記同定された概日リズムに基づき、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値各々における、前記概日リズムの前記決定された各点を決定し;
    前記概日リズムにおける前記決定された各点に基づき、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各々について各補正を決定し;かつ、
    前記決定された各補正値を、前記セット内の前記血圧サロゲート測定値に適用する;
    ことにより、前記セットにおける前記血圧サロゲート測定値の各々を補正するように構成される、請求項10に記載の装置。
  12. 前記処理ユニットは、各血圧サロゲート測定値について、以下の:
    時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得し;
    前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定し;かつ、
    前記血圧サロゲートが定常状態である場合に、取得された血圧サロゲート測定値を、前記血圧サロゲート測定値セットに含める;
    ことにより、前記血圧サロゲート測定値セットを取得するように構成される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記処理ユニットは、各血圧サロゲート測定値について、以下の:
    時間枠の間に複数の血圧サロゲート測定値を取得し;
    前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を評価して、前記血圧サロゲートが定常状態であるかを決定し;かつ、
    前記血圧サロゲートが定常状態でない場合、前記時間枠の間に取得された前記血圧サロゲート測定値を外挿して、定常状態における前記血圧サロゲート測定値を推定する;
    ことにより、前記血圧サロゲート測定値セットを取得するように構成される、請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記処理ユニットは、さらに、以下の:
    前記血圧サロゲートの測定前又は測定中に、ユーザインターフェースを介して、前記被験体に手順又は運動を行うように指示する;
    ように構成される、請求項9〜13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記血圧サロゲート測定値のセットを取得する、1又はそれ以上のセンサを備えるスマートミラーである、請求項9〜14のいずれか一項に記載の装置。
JP2020567515A 2018-06-05 2019-06-03 血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置 Active JP7201712B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18175931.7A EP3578100A1 (en) 2018-06-05 2018-06-05 Method and apparatus for estimating a trend in a blood pressure surrogate
EP18175931.7 2018-06-05
PCT/EP2019/064247 WO2019233903A1 (en) 2018-06-05 2019-06-03 Method and apparatus for estimating a trend in a blood pressure surrogate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021525605A true JP2021525605A (ja) 2021-09-27
JP7201712B2 JP7201712B2 (ja) 2023-01-10

Family

ID=62597319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020567515A Active JP7201712B2 (ja) 2018-06-05 2019-06-03 血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210204822A1 (ja)
EP (2) EP3578100A1 (ja)
JP (1) JP7201712B2 (ja)
CN (1) CN112272534B (ja)
WO (1) WO2019233903A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3528091A1 (en) * 2018-02-14 2019-08-21 Koninklijke Philips N.V. Personal care device localization
EP3578100A1 (en) 2018-06-05 2019-12-11 Koninklijke Philips N.V. Method and apparatus for estimating a trend in a blood pressure surrogate
EP4098154B1 (en) * 2021-06-01 2023-08-16 Chipglobe GmbH Monitoring sanitary mirror device
CN114913587B (zh) * 2022-06-14 2024-02-13 合肥工业大学 基于贝叶斯深度学习的非接触式心率测量不确定度量化方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03165738A (ja) * 1989-11-27 1991-07-17 Matsushita Electric Works Ltd 電子血圧計
JPH06217949A (ja) * 1992-12-22 1994-08-09 Hiroshi Hayashi 血圧測定装置
JP2001157668A (ja) * 1999-12-03 2001-06-12 Nippon Colin Co Ltd 脈波伝播速度情報測定用の脈波検出装置および脈波伝播速度情報測定装置
JP2007282668A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Omron Healthcare Co Ltd 血圧計、血圧測定システムおよび測定データ処理プログラム
JP2016122348A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 オムロン株式会社 生活習慣改善装置及び生活習慣改善方法並びに生活習慣改善システム
JP2016190022A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 国立大学法人東北大学 生体情報計測装置、生体情報計測方法、生体情報表示装置及び生体情報表示方法
WO2017019299A1 (en) * 2015-07-27 2017-02-02 Google Inc. Altering physiological signals based on patient movement
JP2018503451A (ja) * 2015-01-28 2018-02-08 グーグル エルエルシー 一貫性のある患者状況についての健康状態傾向

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3165738B2 (ja) 1992-06-18 2001-05-14 株式会社東芝 電圧−電流変換回路
EP1904941A4 (en) * 2005-07-18 2009-10-21 Integralis Ltd DEVICE, METHOD AND COMPUTER-READABLE CODE FOR PREDICTING THE INCIDENT OF A POTENTIALLY HAZARDOUS DISEASE
US20100099958A1 (en) * 2008-10-16 2010-04-22 Fresenius Medical Care Holdings Inc. Method of identifying when a patient undergoing hemodialysis is at increased risk of death
WO2011109716A2 (en) * 2010-03-04 2011-09-09 Neumitra LLC Devices and methods for treating psychological disorders
CN102397064B (zh) * 2011-12-14 2014-02-19 中国航天员科研训练中心 连续血压测量装置
CN102488503B (zh) * 2011-12-14 2014-02-19 中国航天员科研训练中心 连续血压测量装置
CN102429649B (zh) * 2011-12-14 2014-02-19 中国航天员科研训练中心 连续血压测量装置
CN104138253B (zh) * 2013-05-11 2016-06-15 吴健康 一种无创动脉血压连续测量方法和设备
DE102013108543A1 (de) * 2013-08-07 2015-02-26 B. Braun Avitum Ag Vorrichtung und ein Verfahren zur Vorhersage intradialytischer Parameter
CA2931377A1 (en) * 2013-11-27 2015-06-04 Koninklijke Philips N.V. Device and method for obtaining pulse transit time and/or pulse wave velocity information of a subject
CA2962581A1 (en) * 2014-09-05 2016-03-10 Lakeland Ventures Development, Llc Method and apparatus for the continous estimation of human blood pressure using video images
EP3033991B1 (en) * 2014-12-15 2018-02-28 Stichting IMEC Nederland System and method for blood pressure estimation
US20170303858A1 (en) * 2015-01-09 2017-10-26 Sensifree Ltd. Handheld biometric sensor for mobile devices
KR102384225B1 (ko) * 2015-03-06 2022-04-07 삼성전자주식회사 혈압 측정 장치 및 방법
WO2017066149A1 (en) * 2015-10-12 2017-04-20 Northwestern University Ambulatory blood pressure and vital sign monitoring apparatus, system and method
US11589758B2 (en) * 2016-01-25 2023-02-28 Fitbit, Inc. Calibration of pulse-transit-time to blood pressure model using multiple physiological sensors and various methods for blood pressure variation
WO2017156084A2 (en) * 2016-03-11 2017-09-14 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Systems and methods for non-contact monitoring of ballistocardiogram, photoplethysmogram, blood pressure and abnormal heart rhythm
JP6217949B2 (ja) 2016-11-10 2017-10-25 住友電気工業株式会社 単結晶ダイヤモンド
EP3578100A1 (en) 2018-06-05 2019-12-11 Koninklijke Philips N.V. Method and apparatus for estimating a trend in a blood pressure surrogate

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03165738A (ja) * 1989-11-27 1991-07-17 Matsushita Electric Works Ltd 電子血圧計
JPH06217949A (ja) * 1992-12-22 1994-08-09 Hiroshi Hayashi 血圧測定装置
JP2001157668A (ja) * 1999-12-03 2001-06-12 Nippon Colin Co Ltd 脈波伝播速度情報測定用の脈波検出装置および脈波伝播速度情報測定装置
JP2007282668A (ja) * 2006-04-12 2007-11-01 Omron Healthcare Co Ltd 血圧計、血圧測定システムおよび測定データ処理プログラム
JP2016122348A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 オムロン株式会社 生活習慣改善装置及び生活習慣改善方法並びに生活習慣改善システム
JP2018503451A (ja) * 2015-01-28 2018-02-08 グーグル エルエルシー 一貫性のある患者状況についての健康状態傾向
JP2016190022A (ja) * 2015-03-30 2016-11-10 国立大学法人東北大学 生体情報計測装置、生体情報計測方法、生体情報表示装置及び生体情報表示方法
WO2017019299A1 (en) * 2015-07-27 2017-02-02 Google Inc. Altering physiological signals based on patient movement

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
林田 清: "「統計的データ解析 2013」", [ONLINE], JPN6021041873, 21 October 2013 (2013-10-21), ISSN: 0004795095 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20210204822A1 (en) 2021-07-08
CN112272534B (zh) 2024-04-05
EP3801227B1 (en) 2022-01-12
EP3578100A1 (en) 2019-12-11
EP3801227A1 (en) 2021-04-14
WO2019233903A1 (en) 2019-12-12
CN112272534A (zh) 2021-01-26
JP7201712B2 (ja) 2023-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6721154B2 (ja) 生体情報分析装置、システム、及び、プログラム
US11642086B2 (en) Apparatus and method for correcting error of bio-information sensor, and apparatus and method for estimating bio-information
JP7201712B2 (ja) 血圧サロゲート値の傾向を推定する方法及び装置
US20170347899A1 (en) Method and system for continuous monitoring of cardiovascular health
US20160220122A1 (en) Physiological characteristics determinator
US20200121207A1 (en) Method of processing a signal representing a physiological rhythm
Song et al. Cuffless deep learning-based blood pressure estimation for smart wristwatches
Landry et al. Nonlinear dynamic modeling of blood pressure waveform: Towards an accurate cuffless monitoring system
KR20160047838A (ko) 생체 신호 처리 방법 및 그 장치
US11617545B2 (en) Methods and systems for adaptable presentation of sensor data
US20210169406A1 (en) Apparatus for determining a stress and/or pain level
WO2022146882A1 (en) Systems, methods and apparatus for generating blood glucose estimations using real-time photoplethysmography data
RU2782412C2 (ru) Способ и устройство для количественной оценки тенденции в суррогатном показателе кровяного давления
WO2020129052A1 (en) System and method for blood pressure monitoring with subject awareness information
JP7419904B2 (ja) 生体モニタ装置、生体モニタ方法及びプログラム
US20240115145A1 (en) Method, apparatus and computer program product for analysing a pulse wave signal to determine and indication of blood pressure and/or blood pressure change
EP4014837A1 (en) Method, apparatus and computer program product for analysing a pulse wave signal
WO2022152657A1 (en) Blood pressure estimation

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210922

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220406

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220406

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220414

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220419

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220610

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220614

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220913

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221011

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20221101

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20221129

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20221129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7201712

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150