JP2022111401A - 高さ目安器具、及び高さ目安器具を複数用いた構造物の傾斜面の施工方法 - Google Patents

高さ目安器具、及び高さ目安器具を複数用いた構造物の傾斜面の施工方法 Download PDF

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寛栄 浅野
Hiromasa Asano
俊彦 齋藤
Toshihiko Saito
亜希子 大澤
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Abstract

【課題】構造物の傾斜面を形成する際に利用する目安線を、簡単に形成可能な高さ目安器具、及び、高さ目安器具を複数用いた構造物の傾斜面の施工方法を提供する。【解決手段】構造物200の傾斜面の施工時に利用される、高さ目安器具100であって、第1の高さH1を備える第1の延出部110と、第2の高さH2を備える第2の延出部120と、第3の高さH3を備える第3の延出部130と、を備え、第1の延出部110、第2の延出部120、及び、第3の延出部130のそれぞれは、互いに異なる方向へ延出していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本願発明は、道路に設置される側溝等の構造物において、傾斜面の施工時に利用される高さ目安器具に関する。
従来、道路に設置される側溝等の構造物に、コンクリート等によって傾斜面を施工する場合がある。その際、施工面に対して傾斜した目安線を形成し、当該目安線を目安にコンクリートを流し込んで、傾斜面を形成していた。その目安線は、作業員が、施工面に対して徐々に高さが高くなるように、高さを測りながら目安線を引いており(いわゆる、墨打ち)、作業員の負担が大きくなっていた。
そこで、本願発明は上記問題に鑑み、構造物の傾斜面を形成する際に利用する目安線を、簡単に形成可能な高さ目安器具、及び、高さ目安器具を複数用いた構造物の傾斜面の施工方法を提供する。
本願発明の高さ目安器具は、構造物の傾斜面の施工時に利用される、高さ目安器具であって、第1の高さを備える第1の延出部と、第2の高さを備える第2の延出部と、第3の高さを備える第3の延出部と、を備え、前記第1の延出部、前記第2の延出部、及び、前記第3の延出部のそれぞれは、互いに異なる方向へ延出していることを特徴とする。
上記特徴によれば、高さ目安器具の姿勢を変更して設置するだけで、傾斜した目安線を簡単に形成することに寄与し、利便性が高いのである。
本願発明の高さ目安器具は、前記高さ目安器具を施工面に載置した際に、前記施工面から上方へ突出した延出部に、補助延出部が設けられており、当該補助延出部は、前記施工面から離間して配置されていることを特徴とする。
上記特徴によれば、作業者は、補助延出部を掴んで位置や姿勢を調節したり、傾斜面を形成する際に利用する線状体を取り付けたりすることができ、利便性が高いのである。
本願発明の高さ目安器具は、前記第1の延出部、前記第2の延出部、及び、前記第3の延出部のそれぞれは、棒材で構成されていることを特徴とする。
上記特徴によれば、傾斜面を形成する際にモルタル等の接着剤を施工面に敷いた場合は、各延出部は、接地面積が小さい棒材から構成されているので、接着剤内に沈んで接着剤と効果的に固着でき、高さ目安器具の設置姿勢がズレにくい。また、各延出部は、棒材から構成されているので、例えば、異なる高さの目安を設定したい場合に、各棒材を切断して長さを変えれば対応でき、利便性が高い。
本願発明の高さ目安器具を複数用いた、構造物の傾斜面の施工方法は、1つ目の前記高さ目安器具の前記第1の延出部が前記傾斜面を施工する施工面から上方へ突出するように、1つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第1工程と、2つ目の前記高さ目安器具の前記第2の延出部が前記施工面から上方へ突出するように、2つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第2工程と、3つ目の前記高さ目安器具の前記第3の延出部が前記施工面から上方へ突出するように、3つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第3工程と、前記第1の延出部の一部、前記第2の延出部の一部、及び前記第3の延出部の一部のそれぞれに、長尺状の線状体を取り付けて、当該線状体によって前記施工面に対して傾斜した目安線を形成し、当該目安線に沿って前記施工面に施工材料を流し込んで、前記傾斜面を施工することを特徴とする。
上記特徴によれば、構造物の施工面に傾斜した傾斜面を容易に形成できるのである。
本願発明の高さ目安器具を複数用いた、構造物の傾斜面の施工方法は、前記施工面上に載置された、前記高さ目安器具の一部は、前記施工面上に接着剤で固定されていることを特徴とする。
上記特徴によれば、施工面に設置された高さ目安器具の姿勢がズレにくい。
上述したように、本願発明の高さ目安器具、及び、高さ目安器具を複数用いた構造物の傾斜面の施工方法によれば、構造物の傾斜面を形成する際に利用する目安線を、簡単に形成できる。
(a)は、本願発明の高さ目安器具の右側から見た斜視図、(b)は、高さ目安器具の正面図、(c)は、高さ目安器具の左側から見た斜視図である。 (a)は、高さ目安器具の右側面図、(b)は、高さ目安器具の左側面図である。 (a)は、高さ目安器具を利用する対象の側溝の斜視図、(b)は側溝の側面図である。 (a)は、高さ目安器具を拡大した斜視図、(b)は、側溝の施工面付近を拡大した斜視図である。 側溝の側面図である。 (a)は、高さ目安器具を拡大した斜視図、(b)は、側溝の施工面付近を拡大した斜視図である。 (a)は、高さ目安器具を拡大した斜視図、(b)は、側溝の施工面付近を拡大した斜視図である。 側溝の側面図である。
100 高さ目安器具
110 第1の延出部
120 第2の延出部
130 第3の延出部
H1 第1の高さ
H2 第2の高さ
H3 第3の高さ
200 構造物
以下に、本願発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本願発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。なお、本明細書で使用する「上方」とは、図3に示すように、水平面に設置された側溝等の構造物に対して、鉛直方向の上側に向かう方向のことであり、「下方」とは、鉛直方向の下側に向かう方向のことである。
まず、図1及び図2に、本願発明の高さ目安器具100を示す。なお、図1(a)は、高さ目安器具100の右側から見た斜視図、図1(b)は、高さ目安器具100の正面図、図1(c)は、高さ目安器具100の左側から見た斜視図、図2(a)は、高さ目安器具100の右側面図、図2(b)は、高さ目安器具100の左側面図である。
図1及び図2に示すように、高さ目安器具100は、金属等の棒材を屈曲させて形成しており、第1の延出部110と第2の延出部120と第3の延出部130とを備えている。この第1の延出部110は、一方の端部111から他方の端部112へ向けて直線状に延出する棒材から構成されており、端部111から端部112までの第1の高さH1を備える。
また、第2の延出部120は、一方の端部121から他方の端部122へ向けて直線状に延出する棒材から構成されており、一方の端部121から他方の端部122までの第2の高さH2を備える。さらに、第2の延出部120の端部122が第1の延出部110の端部111と連結され、第2の延出部120は、第1の延出部110に対して直角に交差して、第1の延出部110の延出方向とは異なる方向へ延出している。
また、第3の延出部130は、一方の端部131から他方の端部132へ向けて直線状に延出する棒材から構成されており、一方の端部131から他方の端部132までの第3の高さH3を備える。さらに、第3の延出部130の端部132が第1の延出部110の端部112と連結され、第3の延出部130は第1の延出部110に対して直角に交差して、第1の延出部110の延出方向とは異なる方向へ延出している。また、第3の延出部130は、第2の延出部120の延出方向とも異なる方向へ延出している。つまり、第1の延出部110、第2の延出部120、及び第3の延出部130は、互いに直交する関係にあり、互いに異なる方向へ延出しているのである。
また、第2の延出部120の一方の端部121には、一方の端部141から他方の端部142へ向けて直線状に延出する棒材から構成された第1の補助延出部140が任意で設けられており、第1の補助延出部140は、一方の端部141から他方の端部142までの高さH4を備える。さらに、第1の補助延出部140の端部142が第2の延出部120の端部121と連結され、第1の補助延出部140は第2の延出部120に対して直角に交差している。また、第1の補助延出部140は第1の延出部110と平行に配置されており、第1の補助延出部140の高さH4は第1の延出部110の第1の高さH1と等しくなっている。
また、第3の延出部130の一方の端部131には、一方の端部151から他方の端部152へ向けて直線状に延出する棒材から構成された第2の補助延出部150が任意で設けられており、第2の補助延出部150は、一方の端部151から他方の端部152までの高さH5を備える。さらに、第2の補助延出部150の端部152が第3の延出部130の端部131と連結され、第2の補助延出部150は第3の延出部130に対して直角に交差している。また、第2の補助延出部150は第1の延出部110と平行に配置されており、第2の補助延出部150の高さH5は第1の延出部110の第1の高さH1と等しくなっている。
なお、本実施形態では、第1の延出部110の第1の高さH1は45mm(ミリメートル)、第2の延出部120の第2の高さH2は55mm(ミリメートル)、第3の延出部130の第3の高さH3は65mm(ミリメートル)となっているが、これに限定されず、第1の高さH1、第2の高さH2、及び第3の高さH3はそれぞれ任意の高さに設定できる。また、第1の高さH1と、第2の高さH2と、第3の高さH3のそれぞれを異なる高さに設定することで、後述するように、高さ目安器具100の設置姿勢を変えた際に、異なる3つの高さの目安を設定できる。また、第1の延出部110、第2の延出部120、第3の延出部130、第1の補助延出部140、第2の補助延出部150のぞれぞれは、接地面積が小さい棒材から構成されているので、後述するモルタル内に沈んでモルタルと効果的に固着でき、高さ目安器具の設置姿勢がズレにくい。また、第1の延出部110、第2の延出部120、第3の延出部130、第1の補助延出部140、第2の補助延出部150のぞれぞれは、棒材から構成されているので、例えば、異なる高さの目安を設定したい場合に、各棒材を容易に切断して長さを変えれば対応でき、利便性が高い。
なお、高さ目安器具100の棒材の断面は略円形となっているが、これに限定されず、棒材の断面が略四角形など、高さ目安器具100の棒材の断面形状は任意の形状であってもよい。また、高さ目安器具100の棒材は、鉄などの金属の他にも木材や合成樹脂等の任意の素材を採用できる。また、高さ目安器具100は一本の棒材を図1及び図2に示す形状に屈曲成形しているが、これに限定されず、個別に製造された各延出部を互いに連結して、図1及び図2に示す形状の高さ目安器具100を構成するなど、任意の製造方法を採用できる。
さらに、第1の延出部110、第2の延出部120、第3の延出部130は、互いに異なる方向へ延出するように、隣接する延出部に直角に交差しているが、これに限定されず、第1の延出部110、第2の延出部120、第3の延出部130は、互いに異なる方向へ延出していれば、隣接する延出部に任意の角度で交差してもよい。同様に、第1の補助延出部140、第2の補助延出部150のぞれぞれは、隣接する延出部に直角に交差しているが、これに限定されず、第1の補助延出部140、第2の補助延出部150のぞれぞれは、隣接する延出部に任意の角度で交差してもよい。
では次に、本願発明の高さ目安器具100の利用態様について、図3から図7に示す。なお、図3(a)は、高さ目安器具100を利用する対象の側溝200Aの斜視図、図3(b)は側溝200Aの側面図である。
まず、図3には、本願発明の高さ目安器具100を利用する対象の構造物の一例を示しており、この構造物は、コンクリート製の側溝200Aとなっている。この側溝200Aは、一般的に利用されている既製品であり、いわゆる可変側溝と呼ばれるもので、具体的には、側溝200Aは、両側の側壁210と、側壁210の上端を連結する上壁220とを備え、下端側が開口した略逆U字形状をしている。そして、設置現場でコンクリートを打設して、設置環境(想定される排水量など)に応じて、内部の排水路240の底面を任意の高さに設定している。
この側溝200Aは、実際の施工現場で底板250の上に載置され、同じ構造をした複数の側溝200Aを長尺状に連結して、一本の長い排水路240を構成している。そして、排水路240の底面である施工面260は現場で施工されており、施工面260は、集水した雨水等の排水性を良くするために、現場の路面状況に合わせて僅かに傾斜した傾斜面とする必要がある。そこで、その傾斜面の施工時の目安線を引くために、高さ目安器具100を利用する。なお、傾斜面の施工方法では、高さ目安器具100を3つ利用する場合は、1つ目の高さ目安器具100を利用する第1工程、2つ目の高さ目安器具100を利用する第2工程、3つ目の高さ目安器具100を利用する第3工程を含んでいる。
具体的に傾斜面の施工方法について説明すると、まず、図3に示すように底面である施工面260の上に薄くモルタルMを敷く。そして、図4及び図5に示すように、施工面260の上に高さ目安器具100を載置する。なお、図4(a)は、高さ目安器具100を拡大した斜視図、図4(b)は、側溝200Aの施工面260付近を拡大した斜視図、図5は側溝200Aの側面図である。
図4及び図5に示すように、1つ目の高さ目安器具100を利用する第1工程では、一つ目の側溝200Aにおいて、側溝200Aの平坦な水平面である施工面260の上に、高さ目安器具100の第1の延出部110が施工面260から上方へ突出するように、高さ目安器具100を載置する。その際、第1の延出部110の下端側に交差している第2の延出部120が、側溝200Aの施工面260に載置されている。施工面260に載置された第2の延出部120は棒材なので、第2の延出部120はモルタルM内に沈んでモルタルMと効果的に固着でき、高さ目安器具100の設置姿勢がズレにくい。
また、第2の延出部120の反対側の上端側で、第1の延出部110に交差している第3の延出部130が、施工面260から離間した状態で配置されている。そして、図4(b)に示すように、紐などで構成される長尺状の線状体Yを第3の延出部130や第1の延出部110の端部112に巻き付けるなどして取り付けておく。すると、線状体Yは、施工面260から第1の高さH1で、高さ目安器具100に取り付けられた状態となっている。なお、第3の延出部130に設けられた第2の補助延出部150の端部151が、側溝200の施工面260に当接しているので、高さ目安器具100が設置された姿勢をより安定して維持できる。また、第2の補助延出部150の端部151側がモルタルM内に沈んでモルタルMと固着しているので、設置された高さ目安器具100の姿勢がズレにくい。
なお、側溝200Aは地中に埋設されるものであり、排水路240も狭いため、排水路240内に作業員が入り高さ目安器具100を設置する作業を行うことが難しく、作業員は上壁220の上から開口230を介して手や道具を利用して、施工面260上に高さ目安器具100を設置している。その際、第3の延出部130が施工面260から離間した状態で配置されているため、作業者は、側溝200の開口230側から第3の延出部130を掴んで位置や姿勢を調節したり、線状体Yを取り付けたりすることができ、利便性が高いのである。また、線状体Yが取り付けられる高さ、すなわち第1の高さH1を示した表示部135を第3の延出部130に付けておくことで、作業者は側溝200の開口230側から、第1の高さH1の表示部135を目視して、高さ目安器具100の設置姿勢の確認(つまり、第1の高さH1となるように、高さ目安器具100が設置されているかの確認)ができ、利便性が高いのである。
次に、図6に示すように、2つ目の高さ目安器具100を利用する第2工程では、2つ目の側溝200Bにおいて、側溝200Bの平坦な水平面である施工面260の上に、高さ目安器具100の第2の延出部120が施工面260から上方へ突出するように、高さ目安器具100を載置する。図6に示す高さ目安器具100は、図4に示す高さ目安器具100の設置姿勢から第1の延出部110及び第3の延出部130が下側へ向いて施工面260上に設置されるように、高さ目安器具100の設置姿勢を回転させて変更している。そのため、第2の延出部120の下端側に交差している第1の延出部110が、側溝200の施工面260に載置されている。施工面260に載置された第1の延出部110は棒材なので、第1の延出部110はモルタルM内に沈んでモルタルMと効果的に固着でき、高さ目安器具100の設置姿勢がズレにくい。なお、図6(a)は、高さ目安器具100を拡大した斜視図、図6(b)は、側溝200Bの施工面260付近を拡大した斜視図である。
また、第1の延出部110の反対側の上端側で、第2の延出部120に交差している第1の補助延出部140が、施工面260から離間した状態で配置されている。そして、図6(b)に示すように、線状体Yを、第2の延出部120に設けられた第1の補助延出部140、又は第2の延出部120の端部121に巻き付けるなどして取り付けておく。すると、線状体Yは、施工面260から第2の高さH2で、高さ目安器具100に取り付けられた状態となっている。なお、この線状体Yは、図4に示す一つ目の高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yを延ばしてきたものである。また、第1の延出部110に連結された第3の延出部130、及び、第3の延出部130に設けられた第2の補助延出部150が、側溝200の施工面260に当接しているので、高さ目安器具100が設置された姿勢をより安定して維持できる。また、第3の延出部130及び第2の補助延出部150は棒材なので、第3の延出部130及び第2の補助延出部150はモルタルM内に沈んでモルタルMと効果的に固着でき、設置された高さ目安器具100の姿勢がズレにくい。
なお、第1の補助延出部140が施工面260から離間した状態で配置されているため、作業者は、側溝200Bの上壁の開口230側から第1の補助延出部140を掴んで位置や姿勢を調節したり、線状体Yを取り付けたりすることができ、利便性が高いのである。また、線状体Yが取り付けられる高さ、すなわち第2の高さH2を示した表示部145を第1の補助延出部140に付けておくことで、作業者は側溝200Bの上壁の開口230側から、第2の高さH2の表示部145を目視して、高さ目安器具100の設置姿勢の確認(つまり、第2の高さH2となるように、高さ目安器具100が設置されているかの確認)ができ、利便性が高いのである。
次に、図7に示すように、3つ目の高さ目安器具100を利用する第3工程では、3つ目の側溝200Cにおいて、側溝200Cの平坦な水平面である施工面260の上に、高さ目安器具100の第3の延出部130が施工面260から上方へ突出するように、高さ目安器具100を載置する。図7に示す高さ目安器具100は、図4に示す高さ目安器具100の設置姿勢から第1の延出部110及び第2の延出部120が下側へ向いて施工面260上に設置されるように、高さ目安器具100の設置姿勢を回転させて変更している。
そのため、第3の延出部130の下端側に交差している第1の延出部110が、側溝200の施工面260に載置されている。施工面260に載置された第1の延出部110は棒材なので、第1の延出部110はモルタルM内に沈んでモルタルMと効果的に固着でき、高さ目安器具100の設置姿勢がズレにくい。なお、図7(a)は、高さ目安器具100を拡大した斜視図、図7(b)は、側溝200Cの施工面260付近を拡大した斜視図である。
また、第1の延出部110の反対側の上端側で、第3の延出部130に交差している第2の補助延出部150が、施工面260から離間した状態で配置されている。そして、図7(b)に示すように、線状体Yを、第3の延出部130に設けられた第2の補助延出部150、又は第3の延出部130の端部131に巻き付けるなどして取り付けておく。すると、線状体Yは、施工面260から第3の高さH3で、高さ目安器具100に取り付けられた状態となっている。なお、この線状体Yは、図6に示す2つ目の高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yを延ばしてきたものである。また、第1の延出部110に連結された第2の延出部120、及び、第2の延出部120に設けられた第1の補助延出部140が、側溝200の施工面260に当接しているので、高さ目安器具100が設置された姿勢をより安定して維持できる。また、第2の延出部120及び第1の補助延出部140は棒材なので、第2の延出部120及び第1の補助延出部140はモルタルM内に沈んでモルタルMと効果的に固着でき、設置された高さ目安器具100の姿勢がズレにくい。
なお、第2の補助延出部150が施工面260から離間した状態で配置されているため、作業者は、側溝200Cの上壁の開口230側から第2の補助延出部150を掴んで位置や姿勢を調節したり、線状体Yを取り付けたりすることができ、利便性が高いのである。また、線状体Yが取り付けられる高さ、すなわち第3の高さH3を示した表示部153を第2の補助延出部150に付けておくことで、作業者は側溝200Bの上壁の開口230側から、第3の高さH3の表示部153を目視して、高さ目安器具100の設置姿勢の確認(つまり、第3の高さH3となるように、高さ目安器具100が設置されているかの確認)ができ、利便性が高いのである。
そして、図4及び図5に示す1つ目の高さ目安器具100を利用する第1工程、図6に示す2つ目の高さ目安器具100を利用する第2工程、図7に示す3つ目の高さ目安器具100を利用する第3工程を経ることで、図8に示すように、連結された複数の側溝200(200A、200B、200B)を横断する排水路240の施工面260には、3つの高さ目安器具100が設置された状態となる。なお、図8は、連結された側溝の側面図である。
そして、1つ目の高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yの施工面260からの高さは第1の高さH1、2つ目の高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yの施工面260からの高さは第2の高さH2、3つ目の高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yの施工面260からの高さは第3の高さH3となっているので、各高さ目安器具100に取り付けられた線状体Yは、前側(側溝200A側)から後側(側溝200C側)にかけて、高さが徐々に高くなるように傾斜した状態となる。
そして、各側溝200の開口230から施工面260上にコンクリート(いわゆる、インバートコンクリート)を流し込んで打設し、傾斜した直線状の線状体Yを目安線として、流し込んだコンクリートの表面を、この目安線に沿って傾斜させれば、排水路240の施工面260に傾斜した傾斜面を容易に形成できるのである。
このように、高さ目安器具100の第1の延出部、第2の延出部、及び、第3の延出部のそれぞれは、互いに異なる方向へ延出しているので、高さ目安器具100の姿勢を変更して設置するだけで、線状体Yで形成された目安線を簡単に形成でき、利便性が高いのである。
なお、高さ目安器具100を施工面260に設置する際は、接着剤としてモルタルMを用いて、高さ目安器具100を施工面260に固定しているが、これに限定されず、高さ目安器具100を施工面260上に固定できるものであれば、モルタルM以外の接着剤等を用いて固定するなど、その他の任意の固定方法を利用してもよい。また、接着剤により高さ目安器具100を施工面260に固定しているが、これに限定されず、モルタルMを用いず、高さ目安器具100を施工面260に設置するだけでもよい。また、傾斜面を形成する施工材料として、コンクリートを用いているが、これに限定されず、傾斜面を形成するのに適した施工材料であれば、その他の任意の材料を用いてもよい。
また、図8に示すように、3つの高さ目安器具100を利用して線状体Yを引いていたが、これに限定されず、2つの高さ目安器具100を利用して線状体Yを引く、若しくは、第1の高さH1、第2の高さH2、又は第3の高さH3を変更した高さ目安器具100を別途用意して、4つ以上の高さ目安器具100を利用して線状体Yを引いてもよい。また、高さ目安器具100は、側溝200の底部に傾斜面を形成する際に利用されているが、これに限定されず、側溝以外の構造物の施工時(例えば、コンクリート製の床面、建築物の基礎などの施工時)に、その構造物の施工面に傾斜面を形成するための線状体Yを引く必要がある場合にも、高さ目安器具100を利用できる。ただ、側溝200のように、地中に埋設されて作業空間が狭く、上方の開口230を介して作業しなければならない場合において、施工面260の傾斜面を作成する際に、本願発明の高さ目安器具100を利用すると、非常に作業が行いやすいのである。
なお、本願発明の高さ目安器具、及び高さ目安器具を複数用いた、構造物の傾斜面の施工方法は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (5)

  1. 構造物の傾斜面の施工時に利用される、高さ目安器具であって、
    第1の高さを備える第1の延出部と、
    第2の高さを備える第2の延出部と、
    第3の高さを備える第3の延出部と、を備え、
    前記第1の延出部、前記第2の延出部、及び、前記第3の延出部のそれぞれは、互いに異なる方向へ延出していることを特徴とする高さ目安器具。
  2. 前記高さ目安器具を施工面に載置した際に、
    前記施工面から上方へ突出した延出部に、補助延出部が設けられており、
    当該補助延出部は、前記施工面から離間して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の高さ目安器具。
  3. 前記第1の延出部、前記第2の延出部、及び、前記第3の延出部のそれぞれは、棒材で構成されていることを特徴とする高さ目安器具。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の前記高さ目安器具を複数用いた、構造物の傾斜面の施工方法であって、
    1つ目の前記高さ目安器具の前記第1の延出部が前記傾斜面を施工する施工面から上方へ突出するように、1つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第1工程と、
    2つ目の前記高さ目安器具の前記第2の延出部が前記施工面から上方へ突出するように、2つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第2工程と、
    3つ目の前記高さ目安器具の前記第3の延出部が前記施工面から上方へ突出するように、3つ目の前記高さ目安器具を前記施工面上に載置する第3工程と、
    前記第1の延出部の一部、前記第2の延出部の一部、及び前記第3の延出部の一部のそれぞれに、長尺状の線状体を取り付けて、当該線状体によって前記施工面に対して傾斜した目安線を形成し、当該目安線に沿って前記施工面に施工材料を流し込んで、前記傾斜面を施工することを特徴とする施工方法。
  5. 前記施工面上に載置された、前記高さ目安器具の一部は、前記施工面上に接着剤で固定されていることを特徴とする請求項4に記載の施工方法。
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