JP2022110416A - 撮影支援装置、撮影支援方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】検査時に撮影室で被検者に対して体位を分かりやすく提示する。【解決手段】RISサーバー20と検査実施者端末40とにより構成される放射線情報システムにおいて、RISサーバー20の記憶部は、検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶している。RISサーバー20の制御部は、撮影検査に係る検査部位を取得し、当該取得された検査部位に対応する体位画像を記憶部から取得し、当該取得された体位画像を、撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部60により被検者に提示する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮影支援装置、撮影支援方法及びプログラムに関する。
従来、X線等の放射線による撮影検査では、検査実施者(放射線技師)が撮影装置を操作して被検者(患者)を撮影する。検査時、被検者は検査部位に応じた体位を取る必要があるため、検査実施者は、口頭で説明したり、検査部位に接触して検査に適した姿勢に導いたりして、被検者に体位を指示している。
被検者は、口頭で体位の説明を受けても、正しい体位をイメージすることが難しい。そのため、撮影室内に体位例の写真を掲示する場合もあるが、検査部位によって、掲示される写真を変更することはない。
また、検査実施者が被検者に対して撮影時の指示・サポートを行う際の手間を省くために、検査実施者が検査前までに被検者にPDA端末を渡し、被検者が事前にPDA端末に表示される体位の説明の動画像や静止画像等を確認する放射線情報システムが提案されている(特許文献1参照)。このシステムでは、放射線検査時に考慮すべき被検者の身体情報(移動法、感染症、造影剤禁忌、アレルギー等)と、検査中に取るべき体位についての説明を含む検査補足情報と、を関連付けて格納しておき、被検者の身体情報に対応した検査補足情報を抽出し、抽出された検査補足情報を被検者に提示している。
また、検査実施者が操作する検査指示操作端末(タブレット型のパーソナルコンピューター)と、被検者に対する体位姿勢の変更指示を表示する検査指示表示端末(ヘッドマウントディスプレイ)と、からなる被検者用検査支援システムにおいて、検査実施者が検査指示操作端末で選択した体位の指示を、被検者側の検査指示表示端末に表示する技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開2007-215611号公報 特許第6174231号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、被検者に体位等の検査補足情報が提示されるのは、撮影室に入る前であり、被検者が検査時に撮影室内で検査補足情報を確認することは考慮されていなかった。すなわち、特許文献1に記載の技術では、検査補足情報の確認が終了した後に被検者を撮影室に呼び入れて検査を行うため、検査時に被検者が体位を含む検査補足情報を動画像や静止画像等で知ることはなかった。
また、特許文献2に記載の技術では、検査実施者が検査指示操作端末で選択した指示を、被検者側の検査指示表示端末に表示するが、被検者に提供されるのは、体の向きのイメージとテキスト文字、音声による指示であり、体位そのもののイメージ画像ではなかった。また、検査部位が決まれば、その検査部位を撮影する際の体位の候補が絞られると考えられるが、特許文献2に記載の技術では、検査実施者が検査指示操作端末にて、体の向きをその都度選択する必要があり、検査部位に応じて体位の候補が自動的に選択されることはなかった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、検査時に撮影室で被検者に対して体位を分かりやすく提示することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置であって、検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部と、前記撮影検査に係る検査部位を取得し、当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得し、当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する制御部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮影支援装置において、前記制御部は、前記記憶部において、前記検査部位に対して複数の体位画像が対応付けられている場合に、前記撮影検査に係る検査部位に対応する複数の体位画像のそれぞれを候補として前記検査実施者が操作する操作端末に表示させ、当該表示された複数の候補のうちいずれかの体位画像の選択を前記操作端末から受け付け、当該選択された体位画像を前記画像出力部により前記被検者に提示する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の撮影支援装置において、前記制御部は、前記撮影検査の実施時に、前記画像出力部により前記被検者に提示する体位画像と同じ画像を、前記検査実施者が操作する操作端末に表示させる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の撮影支援装置において、前記制御部は、電子カルテシステムから検査情報を取得し、当該取得された検査情報から前記撮影検査に係る検査部位を取得する。
請求項5に記載の発明は、検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置における撮影支援方法であって、前記撮影検査に係る検査部位を取得する工程と、当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得する工程と、当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する工程と、を含む。
請求項6に記載の発明は、検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置のコンピューターに、前記撮影検査に係る検査部位を取得する機能、当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得する機能、当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する機能、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、検査時に撮影室で被検者に対して体位を分かりやすく提示することができる。
第1の実施の形態における医療施設内システムのシステム構成図である。 撮影室における画像出力部の設置例を示す図である。 RISサーバーの機能的構成を示すブロック図である。 検査種別マスターテーブルのデータ構成を示す図である。 検査部位マスターテーブルのデータ構成を示す図である。 体位マスターテーブルのデータ構成を示す図である。 画像マスターテーブルのデータ構成を示す図である。 関連付けテーブルのデータ構成を示す図である。 データベース内の各テーブルの関連性を示すイメージ図である。 検査情報管理テーブルのデータ構成を示す図である。 検査実施者端末の機能的構成を示すブロック図である。 画像マスターテーブル登録処理を示すフローチャートである。 関連付けテーブル登録処理を示すフローチャートである。 受付処理を示すフローチャートである。 撮影検査実施時処理を示すフローチャートである。 検査実施者端末に表示される検査実施画面の例である。 体位画像表示処理を示すフローチャートである。 立位正面胸部の体位を示すイメージ画像である。 立位側面胸部の体位を示すイメージ画像である。 臥位正面胸部の体位を示すイメージ画像である。 第2の実施の形態のRISサーバー及び電子カルテサーバーにおいて実行されるシステム連携処理を示すラダーチャートである。 第2の実施の形態のRISサーバー及び電子カルテサーバーにおいて実行されるシステム連携処理を示すラダーチャートである。
以下、本発明に係る撮影支援装置の実施の形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態について説明する。
図1に、医療施設内システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療施設内システム100は、電子カルテサーバー10、RIS(Radiology Information System:放射線情報システム)サーバー20、画像管理サーバー30、検査実施者端末40、モダリティー50等から構成され、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。医療施設内システム100を構成する各装置は、HL7(Health Level Seven)やDICOM(Digital Image and Communications in Medicine)規格に準じており、各装置間の通信は、HL7やDICOMに則って行われる。なお、検査実施者端末40、モダリティー50の台数は、特に限定されない。また、電子カルテサーバー10、RISサーバー20、画像管理サーバー30は、クラウド環境に設けられたクラウドサーバーであってもよい。
電子カルテサーバー10は、医師が使用するクライアント端末(図示せず)からの操作指示に応じて、患者に対する診療行為や診断結果を記録した電子カルテ情報を生成する。電子カルテサーバー10とクライアント端末とにより電子カルテシステムが構成される。
RISサーバー20は、放射線機器による検査や治療の予約、検査結果等の放射線科内の情報を管理する。RISサーバー20と検査実施者端末40等のクライアント端末とにより放射線情報システムが構成される。
画像管理サーバー30は、モダリティー50において生成された医用画像の画像データを記憶し、患者ごとに管理する。画像管理サーバー30としては、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication System)等が挙げられる。画像管理サーバー30は、外部機器から医用画像の取得要求があった場合に、当該取得要求に応じて、要求された医用画像を当該外部機器に送信する。
検査実施者端末40は、検査実施者(放射線技師)により使用されるPC(Personal Computer)等のコンピューター装置であり、検査操作室に設置されている。検査実施者は、検査実施者端末40を操作してモダリティー50を制御し、撮影検査等を行う。
モダリティー50は、撮影室に設置されている。モダリティー50は、X線撮影装置(DR、CR)、超音波診断装置(US)、CT、MRI等の画像生成装置であり、被検者を撮影して得られる医用画像を生成する。モダリティー50は、DICOM規格に則って、付帯情報(患者情報、検査情報等)を医用画像の画像ファイルのヘッダーに書き込むことにより、医用画像に付帯情報を付帯させる。
また、撮影室には、検査実施者端末40と接続された画像出力部60が設けられている。画像出力部60は、被検者に体位を伝えるための体位画像を出力する。なお、画像出力部60は、検査実施者端末40との間でケーブル等により接続されていてもよいし、無線により接続されていてもよい。
図2に、撮影室における画像出力部60の設置例を示す。画像出力部60として、撮影室内にディスプレイ60Aやプロジェクター60Bが設置されている。
ディスプレイ60Aは、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、体位画像等を表示する。
プロジェクター60Bは、光源、レンズ等を備え、撮影室の壁面やスクリーン等の被投影対象に体位画像等を投影する。
ディスプレイ60A、プロジェクター60Bは、モダリティー50により被検者70を撮影する際に、ディスプレイ60A、プロジェクター60Bにより出力される体位画像を、被検者70が確認可能な位置に設置されている。なお、ディスプレイ60Aとプロジェクター60Bの両方が設置されている必要はなく、いずれか一方が設置されていればよい。
図3に、RISサーバー20の機能的構成を示す。
図3に示すように、RISサーバー20は、制御部21、通信部22、計時部23、記憶部24等を備えて構成されており、各部はバス25により接続されている。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、RISサーバー20の各部の処理を統括的に制御する。具体的には、CPUは、記憶部24に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
通信部22は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された検査実施者端末40等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
計時部23は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時して制御部21に出力する。
記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリー等により構成され、各種処理プログラムや、当該プログラムの実行に必要な各種データ等を記憶している。例えば、記憶部24は、データベース241を有し、データベース241には、検査種別マスターテーブルT1、検査部位マスターテーブルT2、体位マスターテーブルT3、画像マスターテーブルT4、関連付けテーブルT5が含まれる。また、記憶部24には、検査情報管理テーブルT6が記憶されている。
検査種別マスターテーブルT1は、検査種別(X線検査、CT検査、MRI検査等)を管理するためのテーブルである。図4に示すように、検査種別マスターテーブルT1には、検査種別ごとに、検査種別ID、検査種別名、更新日時等が対応付けられている。検査種別IDは、検査種別の識別情報である。検査種別名は、検査種別の名称である。更新日時は、検査種別マスターテーブルT1内の各レコードが更新された日時である。
検査部位マスターテーブルT2は、検査部位(胸部、腹部、頭部等)を管理するためのテーブルである。図5に示すように、検査部位マスターテーブルT2には、検査部位ごとに、検査部位ID、検査部位名、検査種別ID、更新日時等が対応付けられている。検査部位IDは、検査部位の識別情報である。検査部位名は、検査部位の名称である。検査種別IDは、検査部位に対して実施される撮影検査に係る検査種別の検査種別IDである。更新日時は、検査部位マスターテーブルT2内の各レコードが更新された日時である。
なお、検査部位マスターテーブルT2では、各検査部位IDに対して検査種別IDが対応付けられているから、検査部位IDが特定されると、何の検査(検査種別)でどの部位を撮影するかが決まる。
体位マスターテーブルT3は、体位(立位正面、立位側面、臥位正面等)を管理するためのテーブルである。図6に示すように、体位マスターテーブルT3には、体位ごとに、体位ID、体位名、更新日時等が対応付けられている。体位IDは、体位の識別情報である。体位名は、体位の名称である。更新日時は、体位マスターテーブルT3内の各レコードが更新された日時である。
画像マスターテーブルT4は、体位画像を管理するためのテーブルである。図7に示すように、画像マスターテーブルT4には、体位画像ごとに、画像ID、画像名、画像データの格納場所、更新日時等が対応付けられている。画像IDは、体位画像の識別情報である。画像名は、体位画像の名称(ファイル名等)である。画像データの格納場所は、体位画像の画像データのファイルの格納先を示すパス名である。更新日時は、画像マスターテーブルT4内の各レコードが更新された日時である。
例えば、画像ID「1」の体位画像と画像ID「2」の体位画像は、「立位正面」で「胸部」を撮影する際の体位を示す画像であるが、画像ID「1」は静止画像であり、画像ID「2」は動画像である。
関連付けテーブルT5は、検査部位と体位と体位画像との関連付けを定義するためのテーブルである。図8に示すように、関連付けテーブルT5には、検査部位と体位と体位画像との関連付けごとに、検査部位ID、検査部位名、体位ID、体位名、画像ID、画像名、被検者側表示方法、検査実施者側表示方法等が対応付けられて格納されている。
検査部位ID、検査部位名は、それぞれ、関連付けに含まれる検査部位の検査部位ID、検査部位名である。
体位ID、体位名は、それぞれ、関連付けに含まれる体位の体位ID、体位名である。
画像ID、画像名は、それぞれ、関連付けに含まれる体位画像の画像ID、画像名である。
被検者側表示方法は、体位画像を被検者側に提示する際の表示方法である。被検者側表示方法として、「繰り返し表示」又は「1回表示」が設定されている。「繰り返し表示」は、体位画像を繰り返し表示する表示方法である。「1回表示」は、体位画像を1回表示する表示方法である。ここでは、被検者側表示方法として2種類の方法が用意されていることとしたが、3種類以上の方法が用意されていてもよい。
検査実施者側表示方法は、体位画像を検査実施者側に提示する際の表示方法である。検査実施者側表示方法として、「同内容表示」又は「表示中マーク」が設定されている。「同内容表示」は、検査実施者側において、被検者側と同じ内容の体位画像を表示する表示方法である。「表示中マーク」は、検査実施者側において、被検者側で体位画像を表示中であることを示すマークを表示する表示方法である(体位画像は非表示)。ここでは、検査実施者側表示方法として2種類の方法が用意されていることとしたが、3種類以上の方法が用意されていてもよい。
図9は、データベース241内の各テーブルT1~T5の関連性を示すイメージ図である。
関連付けテーブルT5において、各レコードには、検査部位マスターテーブルT2の「検査部位ID」、体位マスターテーブルT3の「体位ID」、画像マスターテーブルT4の「画像ID」が含まれている。すなわち、関連付けテーブルT5を記憶する記憶部24は、検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶している。
検査情報管理テーブルT6は、予約登録された撮影検査を管理するためのテーブルである。図10に示すように、検査情報管理テーブルT6には、撮影検査ごとに、検査ID、検査種別名、検査部位名、ステータス情報等が対応付けられて格納される。
検査IDは、撮影検査の検査IDである。
検査種別名は、撮影検査に係る検査種別の名称である。
検査部位名は、撮影検査に係る検査部位の名称である。
ステータス情報は、「受付前」、「受付済み」、「実施済み」等の検査の進捗状態を示す情報である。「受付前」は、検査が受付登録される前の状態である。「受付済み」は、検査が受付登録され、検査が実施される前の状態である。「実施済み」は、検査が実施された後の状態である。
制御部21は、撮影検査に係る検査部位を取得し、当該取得された検査部位に対応する体位画像を記憶部24から取得し、当該取得された体位画像を、撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部60により被検者に提示する。具体的には、制御部21は、検査実施者端末40を介して、画像出力部60により体位画像を出力させる。
制御部21は、記憶部24において、検査部位に対して複数の体位画像が対応付けられている場合に、撮影検査に係る検査部位に対応する複数の体位画像のそれぞれを候補として検査実施者が操作する検査実施者端末40(操作端末)に表示させ、当該表示された複数の候補のうちいずれかの体位画像の選択を検査実施者端末40から受け付け、当該選択された体位画像を画像出力部60により被検者に提示する。
制御部21は、関連付けテーブルT5を参照して、被検者に提示する体位画像に対応するレコードの検査実施者側表示方法が「同内容表示」である場合に、撮影検査の実施時に、画像出力部60により被検者に提示する体位画像と同じ画像を、検査実施者が操作する検査実施者端末40に表示させる。
図11に、検査実施者端末40の機能的構成を示す。
図11に示すように、検査実施者端末40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、記憶部45、IF(InterFace)部46等を備えて構成されており、各部はバス47により接続されている。
制御部41は、CPU、RAM等から構成され、検査実施者端末40の各部の処理を統括的に制御する。具体的には、CPUは、記憶部45に記憶されている各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
操作部42は、カーソルキー、文字・数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部41に出力する。また、操作部42は、表示部43の表示画面上にタッチパネルを備えてもよく、この場合、タッチパネルを介して入力された指示信号を制御部41に出力する。
表示部43は、LCD等のモニターを備えて構成されており、制御部41から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。表示部43は、検査実施者が操作する操作画面や、体位画像を表示する。
通信部44は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
記憶部45は、HDDや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種処理プログラムや、当該プログラムの実行に必要な各種データ等を記憶している。
IF部46は、撮影室内に設けられた画像出力部60(ディスプレイ60A、プロジェクター60B等)と接続するためのインターフェースであり、画像出力部60に対し、体位画像を出力するための画像データを送信する。
RISサーバー20に対する入出力手段として検査実施者端末40を用いることで、RISサーバー20と検査実施者端末40とにより、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置が構成される。
次に、医療施設内システム100における動作について説明する。
図12は、検査実施者端末40からの操作に基づいてRISサーバー20において実行される画像マスターテーブル登録処理を示すフローチャートである。なお、本処理においては、便宜上、RISサーバー20に対する入出力手段として検査実施者端末40を用いることとするが、検査操作室に設置されている検査実施者端末40以外の装置からの操作に基づく処理であってもよい。
まず、放射線情報システムの管理者が、検査実施者端末40からRISサーバー20にアクセスすると、RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、画像マスターテーブル登録画面の表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40では、表示部43に画像マスターテーブル登録画面が表示される。
検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、画像情報を入力すると(ステップS1)、制御部41は、通信部44を介して、入力された画像情報をRISサーバー20に送信する。画像情報は、登録対象とする体位画像に関する情報(画像名等)である。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から画像情報を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、登録対象とする体位画像(静止画像、動画像)を選択すると(ステップS2)、制御部41は、通信部44を介して、選択された体位画像を特定するための情報をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から体位画像を特定するための情報を取得する。
次に、制御部21は、検査実施者端末40から取得された体位画像を特定するための情報に基づいて、体位画像の画像データを記憶部24に記憶させる。また、制御部21は、新たに採番した画像ID、検査実施者端末40から取得された画像情報、体位画像の画像データの格納場所等を対応付けて、画像マスターテーブルT4に登録する(ステップS3)。また、制御部21は、計時部23から現在日時を取得し、今回新たに登録するレコードの「更新日時」とする。
以上で、画像マスターテーブル登録処理が終了する。
なお、検査種別マスターテーブルT1、検査部位マスターテーブルT2、体位マスターテーブルT3についても、画像マスターテーブルT4と同様に、管理者により予めデータが登録されている。
図13は、検査実施者端末40からの操作に基づいてRISサーバー20において実行される関連付けテーブル登録処理を示すフローチャートである。
まず、放射線情報システムの管理者が、検査実施者端末40からRISサーバー20にアクセスすると、RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、関連付けテーブル登録画面の表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40では、表示部43に関連付けテーブル登録画面が表示される。
検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、関連情報を入力すると(ステップS11)、制御部41は、通信部44を介して、入力された関連情報をRISサーバー20に送信する。関連情報は、検査部位と体位と体位画像との関連付けに関連する情報のうち、図8の関連付けテーブルT5において明示した項目以外の情報である。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から関連情報を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、登録対象とする検査部位の検査部位IDを選択すると(ステップS12)、制御部41は、通信部44を介して、選択された検査部位IDをRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から検査部位IDを取得する。また、制御部21は、検査部位マスターテーブルT2を参照して、管理者が選択した検査部位IDに対応する検査部位名を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、登録対象とする体位の体位IDを選択すると(ステップS13)、制御部41は、通信部44を介して、選択された体位IDをRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から体位IDを取得する。また、制御部21は、体位マスターテーブルT3を参照して、管理者が選択した体位IDに対応する体位名を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、登録対象とする体位画像の画像IDを選択すると(ステップS14)、制御部41は、通信部44を介して、選択された画像IDをRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から画像IDを取得する。また、制御部21は、画像マスターテーブルT4を参照して、管理者が選択した画像IDに対応する画像名を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、被検者側表示方法(繰り返し表示/1回表示)を選択すると(ステップS15)、制御部41は、通信部44を介して、選択された被検者側表示方法をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から被検者側表示方法を取得する。
次に、検査実施者端末40において、管理者が、操作部42からの操作により、検査実施者側表示方法(同内容表示/表示中マーク)を選択すると(ステップS16)、制御部41は、通信部44を介して、選択された検査実施者側表示方法をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から検査実施者側表示方法を取得する。
次に、制御部21は、検査実施者端末40から取得された関連情報、検査部位ID、体位ID、画像ID、被検者側表示方法及び検査実施者側表示方法、検査部位マスターテーブルT2から取得された検査部位名、体位マスターテーブルT3から取得された体位名、画像マスターテーブルT4から取得された画像名等を対応付けて、関連付けテーブルT5に登録する(ステップS17)。また、制御部21は、計時部23から現在日時を取得し、今回新たに登録するレコードの「更新日時」とする。
以上で、関連付けテーブル登録処理が終了する。
ここまでの処理は、撮影検査の準備段階である。
続いて、被検者(患者)が医療施設に撮影検査を受けるために訪れた時以降の処理について説明する。
図14は、検査実施者端末40からの操作に基づいてRISサーバー20において実行される受付処理を示すフローチャートである。受付処理は、被検者が医療施設に来院した際に行われる処理である。
まず、検査実施者が、検査実施者端末40からRISサーバー20にアクセスすると、RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、受付前の検査情報一覧画面の表示用データを検査実施者端末40に送信する。具体的には、制御部21は、検査情報管理テーブルT6から、ステータス情報が「受付前」である検査情報を抽出し、受付前の検査情報一覧画面の表示用データを生成する。
検査実施者端末40では、表示部43に受付前の検査情報一覧画面が表示される(ステップS21)。
検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、受付前の検査情報一覧画面に表示されている検査情報の中からいずれかの検査情報(受付対象とする検査情報)を選択すると(ステップS22)、制御部41は、通信部44を介して、選択された検査情報を示す情報をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から選択された検査情報を示す情報を取得する。
次に、検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、選択された検査情報に対する受付情報を入力すると(ステップS23)、制御部41は、通信部44を介して、入力された受付情報をRISサーバー20に送信する。受付情報とは、検査情報に係る撮影検査を受け付けたことを示す情報である。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から入力された受付情報を取得すると、検査情報管理テーブルT6に対して、選択された検査情報に対する受付情報を登録する(ステップS24)。具体的には、制御部21は、検査情報管理テーブルT6において、選択された検査情報に対応するレコードのステータス情報を「受付済み」に変更する。
以上で、受付処理が終了する。
図15は、検査実施者端末40からの操作に基づいてRISサーバー20において実行される撮影検査実施時処理を示すフローチャートである。撮影検査実施時処理は、被検者に対する撮影検査が実施される際に行われる処理である。
なお、図15において、RISサーバー20及び検査実施者端末40による処理以外の、主に人の動作による処理については、破線の矩形にて示すこととする。
まず、検査実施者が、検査実施者端末40からRISサーバー20にアクセスすると、RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、受付済みの検査情報一覧画面の表示用データを検査実施者端末40に送信する。具体的には、制御部21は、検査情報管理テーブルT6から、ステータス情報が「受付済み」である検査情報を抽出し、受付済みの検査情報一覧画面の表示用データを生成する。
検査実施者端末40では、表示部43に受付済みの検査情報一覧画面が表示される(ステップS31)。
検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、受付済みの検査情報一覧画面に表示されている検査情報の中からいずれかの検査情報(実施対象とする検査情報)を選択すると(ステップS32)、制御部41は、通信部44を介して、選択された検査情報を示す情報をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から選択された検査情報を示す情報を取得する。
次に、制御部21は、通信部22を介して、検査実施画面の表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40では、表示部43に検査実施画面が表示される(ステップS33)。
ここで、検査実施者は、被検者を撮影室に案内する(ステップS34)。被検者は、撮影室に入室する。
次に、RISサーバー20の制御部21は、ステップS32で選択された検査情報に含まれる検査種別及び検査部位を取得する(ステップS35)。具体的には、制御部21は、検査情報管理テーブルT6において、選択された検査情報に対応するレコードの検査種別及び検査部位を取得する。
次に、制御部21は、取得された検査種別及び検査部位に対応する検査部位IDを特定する(ステップS36)。具体的には、制御部21は、検査種別マスターテーブルT1から、選択された検査情報の「検査種別」に対応する検査種別IDを取得する。そして、制御部21は、検査部位マスターテーブルT2から、この検査種別IDと、選択された検査情報の「検査部位」との組み合わせに対応する検査部位IDを取得する。
次に、制御部21は、関連付けテーブルT5に基づいて、特定された検査部位IDに対応する体位・体位画像を特定する(ステップS37)。具体的には、制御部21は、関連付けテーブルT5において、「検査部位ID」フィールドが、ステップS36で特定された検査部位IDであるレコードを抽出し、抽出されたレコードに含まれる「画像ID」により特定される画像を体位画像の候補とする。
次に、制御部21は、通信部22を介して、体位画像の候補を表示するための表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40では、表示部43に体位画像の候補が表示される(ステップS38)。体位画像の候補の表示方法は、検査実施者が複数の候補を区別可能であればよい。例えば、体位画像の候補として、体位画像そのもの(静止画像、動画像)を表示してもよいし、体位を示す簡易的な画像や、体位画像の画像名を表示してもよい。
図16に、検査実施者端末40の表示部43に表示される検査実施画面431の例を示す。検査実施画面431には、体位画像候補表示領域431A、選択体位画像表示領域431B、表示ボタンB1、戻るボタンB2等が含まれる。
体位画像候補表示領域431Aには、選択された検査情報に含まれる検査種別及び検査部位に対応する体位画像の候補71,72が表示される。検査実施者は、表示された候補71,72の中からいずれかの体位画像を選択する。
選択体位画像表示領域431Bには、体位画像候補表示領域431Aにおいて選択された体位画像が表示される。体位画像候補表示領域431Aにおいて、左側の体位画像(候補71)が選択された場合には、この左側の体位画像が選択体位画像表示領域431Bに表示される。
表示ボタンB1は、撮影室の画像出力部60による体位画像の表示開始を指示するためのボタンである。
戻るボタンB2は、検査情報を選択する前の画面(受付済みの検査情報一覧画面)に戻るためのボタンである。
検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、表示部43に表示されている体位画像の候補のうちいずれかの体位画像を選択すると(ステップS39)、制御部41は、通信部44を介して、選択された体位画像を示す情報(画像ID等)をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から選択された体位画像を示す情報を取得すると、体位画像表示処理を行う(ステップS40)。体位画像表示処理は、選択された体位画像を表示する処理である。
制御部21は、選択された体位画像を示す情報(画像ID等)に対応する「画像データの格納場所」を画像マスターテーブルT4から取得し、この「画像データの格納場所」に基づいて、記憶部24から体位画像を取得する。
ここで、図17を参照して、体位画像表示処理について説明する。
RISサーバー20の制御部21は、関連付けテーブルT5から、ステップS39で選択された体位画像(画像ID、画像名)に対応する被検者側表示方法及び検査実施者側表示方法を取得する(ステップS51)。
次に、制御部21は、ステップS51で取得された被検者側表示方法が「繰り返し表示」であるか否かを判断する(ステップS52)。
被検者側表示方法が「繰り返し表示」である場合には(ステップS52;YES)、制御部21は、選択された体位画像を被検者側に繰り返し表示するための表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40の制御部41は、RISサーバー20から受信した表示用データに基づいて、撮影室の画像出力部60に、選択された体位画像を繰り返し表示させる(ステップS53)。被検者は、撮影室内で、画像出力部60により繰り返し表示される体位画像を見て、被検者が取るべき体位を認識する。
ステップS52において、被検者側表示方法が「繰り返し表示」でない場合(ステップS52;NO)、すなわち、被検者側表示方法が「1回表示」である場合には、制御部21は、選択された体位画像を被検者側に1回表示するための表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40の制御部41は、RISサーバー20から受信した表示用データに基づいて、撮影室の画像出力部60に、選択された体位画像を1回表示させる(ステップS54)。被検者は、撮影室内で、画像出力部60により1回表示される体位画像を見て、被検者が取るべき体位を認識する。
ステップS53又はステップS54の後、RISサーバー20の制御部21は、ステップS51で取得された検査実施者側表示方法が「同内容表示」であるか否かを判断する(ステップS55)。
検査実施者側表示方法が「同内容表示」である場合には(ステップS55;YES)、制御部21は、被検者側と同内容の体位画像を検査実施者側に表示するための指示を検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40の制御部41は、RISサーバー20から受信した指示に基づいて、表示部43に被検者側と同内容の体位画像を表示させる(ステップS56)。検査実施者は、検査操作室で、被検者側と同内容の体位画像を確認できる。
ステップS55において、検査実施者側表示方法が「同内容表示」でない場合(ステップS55;NO)、すなわち、検査実施者側表示方法が「表示中マーク」である場合には、制御部21は、表示中マークを検査実施者側に表示するための表示用データを検査実施者端末40に送信する。
検査実施者端末40の制御部41は、RISサーバー20から受信した表示用データに基づいて、表示部43に表示中マークを表示させる(ステップS57)。
ステップS56又はステップS57の後、体位画像表示処理が終了する。
なお、ステップS52~ステップS54の処理と、ステップS55~ステップS57の処理の順序は問わない。
また、検査実施者端末40では、操作部42からの操作により、選択された撮影検査に対応する体位画像の表示/非表示を、関連付けテーブルT5に予め設定されている検査実施者側表示方法とは異なる方法に変更可能としてもよい。
図18~図20に、撮影室の画像出力部60により被検者に提示される体位画像の例を示す。体位画像は、静止画像でもよいし、最終的な姿勢までの途中の動きを含む動画像であってもよい。
図18は、立位正面胸部の体位を示すイメージ画像である。図18では、被検者画像80とともに、「両手の甲を腰に当て、胸と肩を撮影板に接触させる」というテキストによる指示81が表示されている。また、被検者画像80上に、「胸部」を示す検査部位領域82が表示されている。図18を見ると、被検者が撮影板に向かって立ち、手の甲を腰に当てる姿勢を取るべきことが分かる。
図19は、立位側面胸部の体位を示すイメージ画像である。図19では、被検者画像83とともに、「両手を頭の後ろで組み、脇から脇腹を撮影板に接触させる」というテキストによる指示84が表示されている。また、被検者画像83上に、「胸部」を示す検査部位領域85が表示されている。図19を見ると、被検者が撮影板に体の左側面を当てて立ち、両手を頭の後ろで組む姿勢を取るべきことが分かる。
図20は、臥位正面胸部の体位を示すイメージ画像である。図20では、被検者画像86とともに、「検査台に横になり、両腕を下ろす」というテキストによる指示87が表示されている。また、被検者画像86上に、「胸部」を示す検査部位領域88が表示されている。図20を見ると、被検者が検査台に仰向けになり、両腕を胴体から下ろした姿勢を取るべきことが分かる。
このように、被検者は、体位画像から、撮影板や検査台に対する被検者の向きや腕の位置等を把握することができる。
体位画像表示処理(図17参照)の後、図15に戻り、検査実施者は、モダリティー50により、撮影検査を実施する(ステップS41)。
例えば、モダリティー50は、検査実施者による検査実施者端末40の操作部42からの操作に応じて、被検者の対象部位の撮影を行い、医用画像を生成する。モダリティー50は、生成された医用画像に付帯情報を付帯させ、画像管理サーバー30に送信する。
画像管理サーバー30では、モダリティー50から医用画像を受信すると、当該医用画像の付帯情報に基づいて、当該医用画像を保存・管理する。
次に、検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、検査実施情報を入力すると(ステップS42)、制御部41は、通信部44を介して、入力された検査実施情報をRISサーバー20に送信する。検査実施情報とは、検査情報に係る撮影検査の実施に関する情報である。例えば、検査実施情報は、検査実施時に使用した薬等、事前の検査登録では分からなかった内容も含む。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から入力された検査実施情報を取得すると、検査情報管理テーブルT6に対して、検査実施情報を登録する(ステップS43)。また、制御部21は、検査情報管理テーブルT6において、選択された検査情報に対応するレコードのステータス情報を「実施済み」に変更する。
次に、検査実施者は、被検者を撮影室から退室させる(ステップS44)。
以上で、撮影検査実施時処理が終了する。
なお、ステップS34の処理は、ステップS35~ステップS40の一部又は全部の処理より後でもよい。ただし、ステップS34の処理がステップS40の処理より後の場合には、被検者が撮影室内に入った後も、撮影室内での体位画像の表示が継続していることとする。
また、ステップS37において、検査部位IDに対応する体位画像が一つの場合には、この体位画像を表示対象とし、ステップS38及びステップS39の処理を省略できる。
また、ステップS37において、検査部位IDに対応する体位画像が複数ある場合であっても、ステップS39で体位画像を選択することなく、検査部位IDに対応する全ての体位画像を表示対象としてもよい。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、RISサーバー20は、撮影検査に係る検査部位を取得し、当該取得された検査部位に対応する体位画像(静止画像、動画像)を、撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部60により被検者に提示するので、検査時に撮影室で被検者に対して体位を分かりやすく提示することができる。例えば、RISサーバー20は、検査実施者端末40を介して、体位画像を、撮影室に設置されたディスプレイ60Aの画面に表示させたり、プロジェクター60Bにより撮影室内に投影させたりする。そのため、被検者自身が、検査時の体位に対応する静止画像、動画像を視覚的に確認できる。
また、被検者に対して静止画像、動画像等の体位画像を提示することにより、被検者が取るべき体位を指示できるので、検査実施者と被検者とが直接接触する機会が減り、接触感染のリスクを低減させることができる。
また、仮に、検査実施者からの体位指示をヘッドマウントディスプレイに映し出す構成の場合、ヘッドマウントディスプレイは被検者が直接装着するものであるため、接触感染のリスクが高いが、本実施の形態では、画像出力部60が被検者に直接接触しないので、接触感染のリスクを回避することができる。
また、RISサーバー20では、データベース241において、検査部位に対応する体位を示す体位画像を、マスター設定により管理することができる。具体的には、関連付けテーブルT5において、検査部位に対して一又は複数の体位画像が関連付けられているので、検査部位が決まれば、検査部位に対応する一又は複数の体位画像を特定することができる。
また、RISサーバー20は、記憶部24(関連付けテーブルT5)において、検査部位に対して複数の体位画像が対応付けられている場合に、撮影検査に係る検査部位に対応する複数の体位画像(候補)を検査実施者端末40に表示させ、当該表示された複数の候補のうち検査実施者端末40から選択された体位画像を画像出力部60により被検者に提示することができる。
また、RISサーバー20は、関連付けテーブルT5において、被検者に提示する体位画像について検査実施者側表示方法が「同内容表示」に設定されている場合に、撮影検査の実施時に、画像出力部60により被検者に提示する体位画像と同じ画像を、検査実施者が操作する検査実施者端末40に表示させるので、離れた場所にいる検査実施者と被検者が同じ体位画像(静止画像、動画像)を見ることができる。つまり、検査実施者は、被検者に提示される体位画像と同じ画像を確認することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における医療施設内システムは、第1の実施の形態に示した医療施設内システム100と同様の構成であるため、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第2の実施の形態では、電子カルテシステム(電子カルテサーバー10とクライアント端末とから構成されるシステム)と放射線情報システム(RISサーバー20と検査実施者端末40とから構成されるシステム)とが連携することで、各システムが保有している情報を相互に利用可能となっている。
電子カルテサーバー10は、患者に対する検査を依頼するための検査オーダーを生成する。検査オーダーには、検査依頼者、検査情報等が含まれている。
検査依頼者は、検査を依頼した医師である。
検査情報には、検査ID、検査種別(X線検査、CT検査、MRI検査等)、検査部位(胸部、腹部、頭部等)、診療科、検査目的、造影剤有無等の他、患者に関する情報(患者ID、患者氏名、生年月日、年齢、性別等)も含まれる。
RISサーバー20の制御部21は、電子カルテシステム(電子カルテサーバー10)から検査情報を取得し、当該取得された検査情報から撮影検査に係る検査部位を取得する。
制御部21は、取得された検査部位に対応する体位画像を記憶部24から取得し、当該取得された体位画像を、撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部60により被検者に提示する。
図21及び図22は、RISサーバー20及び電子カルテサーバー10において実行されるシステム連携処理を示すラダーチャートである。図21及び図22においても、主に人の動作による処理については、破線の矩形にて示すこととする。
まず、医師がクライアント端末から電子カルテサーバー10にアクセスし、患者や検査内容を指定して検査情報を入力すると(ステップS61)、電子カルテサーバー10は、検査情報を登録するとともに、検査情報をRISサーバー20に送信する(ステップS62)。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、電子カルテサーバー10から検査情報を受信すると(ステップS63)、検査情報の取り込み処理を行う(ステップS64)。具体的には、制御部21は、電子カルテサーバー10から受信した検査情報を検査情報管理テーブルT6に登録する。ここで、登録された検査情報に対応するステータス情報は、「受付前」の状態となっている。
次に、検査実施者端末40において、検査実施者が、操作部42からの操作により、登録された検査情報に対する受付情報を入力すると(ステップS65)、制御部41は、通信部44を介して、入力された受付情報をRISサーバー20に送信する。
RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、検査実施者端末40から入力された受付情報を取得すると、検査情報管理テーブルT6に対して、該当する検査情報(ステップS63で受信した検査情報)に対する受付情報を登録する(ステップS66)。具体的には、制御部21は、検査情報管理テーブルT6において、該当する検査情報に対応するレコードのステータス情報を「受付済み」に変更する。
ここで、検査実施者は、被検者を撮影室に案内する(ステップS67)。被検者は、撮影室に入室する。
次に、RISサーバー20の制御部21は、該当する検査情報に含まれる検査種別及び検査部位を取得する(ステップS68)。
ステップS69~ステップS76の処理は、図15の撮影検査実施時処理におけるステップS36~ステップS43の処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS73の体位画像表示処理についても、図17の体位画像表示処理と同様である。
ステップS76の後、RISサーバー20の制御部21は、通信部22を介して、電子カルテサーバー10に検査実施情報を送信する(ステップS77)。
電子カルテサーバー10は、RISサーバー20から検査実施情報を受信し(ステップS78)、電子カルテサーバー10内に登録されている検査情報と対応付けて、対象検査が実施されたことを記録する。
次に、検査実施者は、被検者を撮影室から退室させる(ステップS79)。
以上で、システム連携処理が終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様、検査時に撮影室で被検者に対して体位を分かりやすく提示することができる。
また、RISサーバー20は、電子カルテシステム(電子カルテサーバー10)と連携することで、電子カルテサーバー10から検査情報を取得し、当該取得された検査情報から撮影検査に係る検査部位を取得することができる。他のシステムが保有している情報を利用できるので、検査実施者が検査部位等を指定する必要がない。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る撮影支援装置の例であり、これに限定されるものではない。各部を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、RISサーバー20において予約登録された撮影検査の検査情報や、電子カルテサーバー10から取得した検査情報から検査部位を取得する場合について説明したが、撮影検査の実施時に、検査実施者が検査部位を指定することで、撮影検査に係る検査部位を取得することとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、RISサーバー20と検査実施者端末40とにより本発明に係る撮影支援装置が構成される場合について説明したが、RISサーバー20及び検査実施者端末40が行う各処理(特に、図15の撮影検査実施時処理や、図21及び図22のシステム連携処理のステップS68~ステップS73の処理)を一つの装置が実行することとしてもよい。また、各処理を三つ以上の装置が分担して行うこととしてもよい。
また、各装置において各処理を実行するためのプログラムは、可搬型記録媒体に格納されていてもよい。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 電子カルテサーバー
20 RISサーバー
21 制御部
22 通信部
23 計時部
24 記憶部
30 画像管理サーバー
40 検査実施者端末
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 通信部
45 記憶部
46 IF部
50 モダリティー
60 画像出力部
60A ディスプレイ
60B プロジェクター
100 医療施設内システム
241 データベース
N 通信ネットワーク
T1 検査種別マスターテーブル
T2 検査部位マスターテーブル
T3 体位マスターテーブル
T4 画像マスターテーブル
T5 関連付けテーブル
T6 検査情報管理テーブル

Claims (6)

  1. 検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置であって、
    検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記撮影検査に係る検査部位を取得し、当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得し、当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する制御部と、
    を備える撮影支援装置。
  2. 前記制御部は、前記記憶部において、前記検査部位に対して複数の体位画像が対応付けられている場合に、前記撮影検査に係る検査部位に対応する複数の体位画像のそれぞれを候補として前記検査実施者が操作する操作端末に表示させ、当該表示された複数の候補のうちいずれかの体位画像の選択を前記操作端末から受け付け、当該選択された体位画像を前記画像出力部により前記被検者に提示する請求項1に記載の撮影支援装置。
  3. 前記制御部は、前記撮影検査の実施時に、前記画像出力部により前記被検者に提示する体位画像と同じ画像を、前記検査実施者が操作する操作端末に表示させる請求項1又は2に記載の撮影支援装置。
  4. 前記制御部は、電子カルテシステムから検査情報を取得し、当該取得された検査情報から前記撮影検査に係る検査部位を取得する請求項1から3のいずれか一項に記載の撮影支援装置。
  5. 検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置における撮影支援方法であって、
    前記撮影検査に係る検査部位を取得する工程と、
    当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得する工程と、
    当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する工程と、
    を含む撮影支援方法。
  6. 検査部位と当該検査部位を撮影する際の体位を示す体位画像とを対応付けて記憶する記憶部を備え、検査実施者の操作による被検者の撮影検査を支援する撮影支援装置のコンピューターに、
    前記撮影検査に係る検査部位を取得する機能、
    当該取得された検査部位に対応する体位画像を前記記憶部から取得する機能、
    当該取得された体位画像を、前記撮影検査の実施時に撮影室内に設けられた画像出力部により前記被検者に提示する機能、
    を実現させるためのプログラム。
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