JP2022109403A - 加熱ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒータの温度に対する温度検知部材の応答性を確保しつつ、ヒータの長手方向の端部における温度上昇を抑制する。【解決手段】加熱ユニット1は、ヒータ10と、ベルト3と、ヒータ10を支持するホルダ20と、ヒータ10とホルダ20の間に位置する、シート状の熱伝導部材30であって、ヒータ10の裏側面16に接触するヒータ側面31と、ヒータ側面31とは反対側の反対面32とを有する熱伝導部材30と、ヒータ10の長手方向中央部の温度を検知する第1温度検知部材と、ヒータ10の長手方向において、第1温度検知部材が検知する位置よりもヒータの端に近い位置でヒータの温度を検知する第2温度検知部材50Bと、を備える。熱伝導部材30は、第1温度検知部材に対応する位置に第1開口を有し、第1温度検知部材は、第1開口を介してヒータ10の裏側面16に接触し、第2温度検知部材50Bは、熱伝導部材30の反対面32に接触する。【選択図】図5
Description
本発明は、電子写真方式の画像形成装置の定着装置等に用いられる加熱ユニットに関する。
従来、定着装置として、回転するベルトをセラミックヒータと加圧ローラで挟むものが知られている(特許文献1)。この定着装置では、セラミックヒータは、ベルトと接触するニップ面と、ニップ面とは反対側の裏面とを有し、裏面に、シート状の熱伝導部材が接触して配置されている。そして、熱伝導部材には貫通孔が形成され、温度検知部材が、この貫通孔を介してセラミックヒータの裏面に接触している。
ところで、定着装置等では、小サイズのシートがヒータの長手方向の中央を通過する場合、シートと接触しない長手方向の端部では、シートに熱が奪われない。このため、ヒータは、長手方向の端部の温度が高くなりすぎることがある。この点、シート状の熱伝導部材は、ヒータの長手方向に熱を伝導することで、長手方向における温度分布の均一性を向上させる。しかし、熱伝導部材に貫通孔が空いていると、その部分では、熱伝導性能が損なわれるという問題がある。
そこで、本発明は、ヒータの温度に対する温度検知部材の応答性を確保しつつ、ヒータの長手方向の端部における温度上昇を抑制することを目的とする。
前記した課題を解決するための加熱ユニットは、基板と、基板に支持された抵抗発熱体と、ニップ面と、ニップ面とは反対側の裏側面とを有するヒータと、ニップ面に接触する内周面を有し、ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、ヒータを支持するホルダと、ヒータとホルダの間に位置し、前記基板よりも熱伝導率が大きいシート状の熱伝導部材であって、ヒータの裏側面に接触するヒータ側面と、ヒータ側面とは反対側の反対面とを有する熱伝導部材と、ヒータの長手方向中央部の温度を検知する第1温度検知部材と、ヒータの長手方向において、第1温度検知部材が検知する位置よりもヒータの端に近い位置でヒータの温度を検知する第2温度検知部材と、を備える。
熱伝導部材は、第1温度検知部材に対応する位置に第1開口を有し、第1温度検知部材は、第1開口を介してヒータの裏側面に接触し、第2温度検知部材は、熱伝導部材の反対面に接触する。
熱伝導部材は、第1温度検知部材に対応する位置に第1開口を有し、第1温度検知部材は、第1開口を介してヒータの裏側面に接触し、第2温度検知部材は、熱伝導部材の反対面に接触する。
このような構成によれば、第1温度検知部材は、第1開口を介してヒータの裏側面に接触するので、ヒータの温度に対する応答性が良好である。一方、第1温度検知部材よりもヒータの長手方向においてヒータの端に近い位置でヒータの温度を検知する第2温度検知部材は、熱伝導部材の反対面に接触する。このため、第2温度検知部材に対応した開口を熱伝導部材に設ける必要がないので、第2温度検知部材に対応したヒータの長手方向端部における熱伝導部材の熱伝導性能を確保することができる。このため、ヒータの長手方向の端部における温度上昇を抑制することができる。
前記した加熱ユニットは、ヒータが異常に昇温した場合に抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材をさらに備えることができる。
そして、熱伝導部材は、通電遮断部材に対応する位置に第2開口を有し、通電遮断部材は、第2開口を介してヒータの裏側面に接触していてもよい。
そして、熱伝導部材は、通電遮断部材に対応する位置に第2開口を有し、通電遮断部材は、第2開口を介してヒータの裏側面に接触していてもよい。
このような構成によれば、通電遮断部材がヒータの異常な昇温を応答性良く検知して、異常な昇温時に速やかにヒータへの通電を遮断することができる。
通電遮断部材は、ヒータの長手方向において、加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲内に配置されていてもよい。
このような構成によれば、シートの幅方向の大きさに関わらず通電遮断部材がヒータの異常な昇温を検知することができる。
通電遮断部材は、熱伝導部材の反対面に接触してもよい。また、通電遮断部材は、ヒータの長手方向において、加熱ユニットで使用可能な最大幅のシートが通過可能な範囲内、かつ、加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲の外側に配置されていてもよい。
このような構成によれば、最小幅のシートが通過しない範囲の昇温を通電遮断部材で検知することができる。
ヒータの長手方向において、熱伝導部材の長さは、抵抗発熱体の長さより長くてもよい。
このような構成によれば、ヒータの長手方向において抵抗発熱体が配置された全範囲で、ヒータの温度の均一化を図ることができる。
第2温度検知部材は、ヒータの長手方向において、加熱ユニットで使用可能な最大幅のシートが通過可能な範囲内、かつ、加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲の外側の位置の温度を検知するように配置されていてもよい。
このような構成によれば、最小幅のシートが通過しない部分の昇温を第2温度検知部材で検知することができる。
熱伝導部材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなっていてもよい。
また、熱伝導部材は、ヒータ側面に平行な方向の熱伝導率が、ヒータ側面に直交する方向の熱伝導率よりも大きい異方性熱伝導部材であってもよい。異方性熱伝導部材は、例えば、グラファイトシートである。
本発明によれば、第1温度検知部材は、ヒータの温度に対する応答性を確保しつつ、ヒータの長手方向の端部における温度上昇を抑制することができる。
実施形態に係る加熱ユニット1は、画像形成装置の定着装置や、熱により箔を転写する装置等に使用されるものである。図1に示すように、加熱ユニット1は、ベルト3と、ヒータ10と、ホルダ20と、熱伝導部材30と、温度検知部材50と、通電遮断部材60(図4参照)とを備えてなる。
ベルト3は、無端状であり、金属または樹脂などからなる。ベルト3は、ホルダ20に案内されながら、ヒータ10の周りを回転する。ベルト3は、外周面と内周面を有する。外周面は、加熱対象となるシートと接触する。内周面は、ヒータ10と接触する。
ヒータ10は、基板11と、基板11に支持された抵抗発熱体12と、カバー13とを有する。基板11は、セラミックの細長い長方形の板からなる。ヒータ10は、いわゆるセラミックヒータである。抵抗発熱体12は、基板11の一方の面に、印刷により形成されている。図2(a)に示すように、本実施形態では、抵抗発熱体12は、2本設けられている。2本の抵抗発熱体12は、それぞれ、ヒータ10の長手方向(以下、ヒータ10の長手方向を単に「長手方向」という。)に長く、長手方向に直交する短手方向に互いに離れて平行に配置されている。各抵抗発熱体12の一端12Aには、それぞれ導線19Aが接続され、導線19Aの各端部には、電力を供給するための端子18が設けられている。また、各抵抗発熱体12の他端12Bは、導線19Bにより互いに接続されている。なお、抵抗発熱体12の本数は、特に限定されない。また、長手方向の中央部の発熱量を長手方向の端部の発熱量より大きくした抵抗発熱体と、長手方向の端部の発熱量を長手方向の中央部の発熱量より大きくした抵抗発熱体とを設けて、各抵抗発熱体を個別に制御することで、長手方向の発熱分布を調整できるようにしてもよい。
カバー13は、抵抗発熱体12を覆っている。カバー13は、例えば、ガラスからなる。ヒータ10は、ベルト3の内周面に接触するニップ面15と、ニップ面15とは反対側の裏側面16とを有する。
ホルダ20は、ヒータ10を支持する部材である。ホルダ20は、支持部21と、案内部22とを有する。支持部21は、ヒータ10の形状に対応した板形状を有する。支持部21は、ヒータ10が配置された側を向く面である支持面21Aと、支持面21Aとは反対側の内側面21Bとを有する。図2(c)に示すように、支持部21は、支持部21を貫通するホルダ開口25A,25B,26を有する。ホルダ開口25Aは、長手方向において、支持部21の中央部に配置され、長手方向に長い長方形である。ホルダ開口26は、長手方向において、支持部21の一端部に配置され、およそ正方形である。ホルダ開口25Bは、長手方向において、支持部21の他端部に配置され、長手方向に長い長方形である。
温度検知部材50は、第1温度検知部材50Aと第2温度検知部材50Bの2つを含む。温度検知部材50は、例えば、サーミスタである。第1温度検知部材50Aと第2温度検知部材50Bは、同じ部品である。第1温度検知部材50Aは、ヒータ10の長手方向の中央部の温度を検知する。第1温度検知部材50Aは、第1温度検知部材50Aが検知した温度に基づき、ヒータ10の温度を目標温度に制御するために用いられる。第2温度検知部材50Bは、ヒータ10の長手方向において、第1温度検知部材50Aが検知する位置よりもヒータ10の端に近い位置でヒータ10の温度を検知する。第2温度検知部材50Bは、ヒータ10の端に近い位置で温度が高くなったことを検知するのに用いられる。ホルダ開口25Aは、第1温度検知部材50Aに対応する位置に配置されている。第1温度検知部材50Aと第2温度検知部材50Bは、同じ部品でなくてもよい。この場合、印字動作中における温度範囲において、第1温度検知部材50Aのほうが第2温度検知部材50Bよりも温度検知の精度が高い部材であるのが望ましい。
通電遮断部材60は、ヒータ10が異常に昇温した場合に抵抗発熱体12への通電を遮断する部材である。ホルダ開口26は、通電遮断部材60に対応する位置に配置されている。
図1に戻り、案内部22は、支持部21の短手方向の両端に設けられている。各案内部22は、ベルト3の内周面に沿った案内面22Gを有する。案内部22は、図1および図2(c)に示すように、長手方向に並ぶ複数の案内リブ22Aを有する。
熱伝導部材30は、ヒータ10の長手方向に熱を伝導して、ヒータ10の温度を、長手方向に均一化するための部材である。熱伝導部材30は、シート状の部材であり、ヒータ10とホルダ20の支持部21との間に位置する。加熱ユニット1が、他の加圧部材との間で、加熱対象物であるシートを挟むときには、熱伝導部材30は、ヒータ10と支持部21により挟まれる。熱伝導部材30は、ヒータ10の裏側面16に接触するヒータ側面31と、ヒータ側面31とは反対側の反対面32とを有する。反対面32は、支持部21の支持面21Aと接触している。
図2(b)に示すように、熱伝導部材30は、熱伝導部材30を貫通する第1開口35と第2開口36とを有する。第1開口35は、長手方向において、熱伝導部材30の中央部に配置され、長手方向に長い長方形である。第1開口35は、ホルダ開口25Aに対応する位置、つまり、第1温度検知部材50Aに対応する位置に配置されている。第2開口36は、長手方向において、熱伝導部材30の中央部に第1開口35と並んで配置され、およそ正方形である。第2開口36は、ホルダ開口26に対応する位置、つまり、通電遮断部材60に対応する位置に配置されている。第2開口36の面積は、第1開口35よりも小さい。
熱伝導部材30は、ヒータ側面31に平行な方向(以下、単に「平面方向」という。)における熱伝導率が、基板11の平面方向における熱伝導率よりも大きい部材である。熱伝導部材30の材料は特に限定されないが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅などの熱伝導率が大きい金属を採用することができる。また、熱伝導部材30は、平面方向における熱伝導率が、ヒータ側面31に直交する厚み方向における熱伝導率より大きい異方性熱伝導部材であることが望ましい。異方性熱伝導部材としては、例えば、グラファイトシートを採用することができる。また、熱伝導部材30の厚さも特に限定されず、例えば、0.1mmより薄いフィルム状のものであってもよいし、1mmより厚い板状のものであってもよい。
図3(a)に示すように、温度検知部材50(50A,50B)は、支持板51と、付勢部材52と、フィルム53と、温度検知素子55とを有している。付勢部材52は、スポンジ状の弾性を有する部材であり、支持板51に支持されている。付勢部材52は、D字形の断面形状を有している。温度検知素子55は、付勢部材52の最も突出した部分に位置するように配置され、図示しない配線と接続されている。フィルム53は、付勢部材52および支持板51に巻き付けられるようにして支持板51に取り付けられている。
図3(b)に示すように、通電遮断部材60は、内部にバイメタルによる遮断機構を有するサーモスタットであり、遮断機構が収容されたケース61と、ケース61から突出した、温度を検知する検知部62とを有している。
図1に示すように、第1温度検知部材50Aは、支持板51から突出した部分が、ホルダ開口25Aおよび第1開口35の中に入り込み、ホルダ開口25Aおよび第1開口35を介してヒータ10の裏側面16に接触している。第1温度検知部材50Aの付勢部材52は押しつぶされ、温度検知素子55が裏側面16に向けて押し付けられている。第1開口35は、第1温度検知部材50Aがヒータ10の裏側面16に接触することが可能な限り小さい方が望ましい。例えば、第1開口35の長手方向の大きさは、付勢部材52の長手方向の大きさの1.5倍以下であることが望ましい。また、第1開口35の、長手方向に直交する短手方向の幅は、付勢部材52の短手方向の大きさの1.5倍以内であることが望ましい。
図4に示すように、通電遮断部材60は、ケース61から突出した検知部62が、ホルダ開口26および第2開口36の中に入り込み、ホルダ開口26および第2開口36を介してヒータ10の裏側面16に接触している。第2開口36は、通電遮断部材60がヒータ10の裏側面16に接触することが可能な限り小さい方が望ましい。例えば、第2開口36の長手方向の大きさは、検知部62の長手方向の大きさの1.5倍以下であることが望ましい。また、第2開口36の、長手方向に直交する短手方向の幅は、検知部62の短手方向の大きさの1.5倍以内であることが望ましい。
図5に示すように、第2温度検知部材50Bは、支持板51から突出した部分が、ホルダ開口25Bに入り込み、ホルダ開口25Bを介して熱伝導部材30の反対面32に接触している。
図2に示すように、第1温度検知部材50Aは、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過可能な範囲内の位置の温度を検知するように配置される。第2温度検知部材50Bは、加熱ユニット1で使用可能な最大幅W1のシートが通過可能な範囲内、かつ、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過可能な範囲の外側(図2に、第2温度検知部材50Bが配置されうる両端部の範囲を端部範囲AE1,AE2として示す。)の位置の温度を検知するように配置される。本実施形態では、片方の端部範囲AE1に第2温度検知部材50Bが配置されている。また、通電遮断部材60は、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過可能な範囲内の位置の温度を検知するように配置される。
そして、抵抗発熱体12の一端12Aおよび他端12Bは、長手方向において、最大幅W1の外側、かつ、熱伝導部材30の一端部38Aおよび他端部38Bの内側に位置する。つまり、長手方向において、熱伝導部材30の長さは、抵抗発熱体12の長さより長い。
また、熱伝導部材30の一端部38Aおよび他端部38Bは、長手方向において、抵抗発熱体12の一端12Aおよび他端12Bの外側、かつ、基板11の一端11Aおよび他端11Bの内側に位置する。つまり、長手方向において、基板11の長さは、熱伝導部材30の長さより長い。
また、熱伝導部材30の一端部38Aおよび他端部38Bは、長手方向において、抵抗発熱体12の一端12Aおよび他端12Bの外側、かつ、基板11の一端11Aおよび他端11Bの内側に位置する。つまり、長手方向において、基板11の長さは、熱伝導部材30の長さより長い。
以上のような加熱ユニット1の作用効果について説明する。
第1温度検知部材50Aは、第1開口35を介してヒータ10の裏側面16に接触する。このため、第1温度検知部材50Aは、ヒータ10の温度に対する応答性が良好である。
そして、端部範囲AE1,AE2は、最小幅W2のシートを加熱する場合に、最小幅W2のシートによって熱が奪われないため、温度が上がりやすい部分である。端部範囲AE1,AE2の温度が上がると、ヒータ10の熱は、熱伝導部材30を伝わって端部範囲AE1,AE2から最小幅W2の内側の範囲に向かって流れていく。このとき、熱伝導部材30は、第2温度検知部材50Bに対応する部分に開口が形成されていないため、端部範囲AE1の熱伝導性能は損なわれない。また、第1温度検知部材50Bが配置されてない側の端部範囲AE2の部分においても、熱伝導部材30に開口がないので、熱伝導部材30の熱伝導性能は損なわれない。このため、ヒータ10の長手方向の端部における温度上昇を抑制することができる。
第1温度検知部材50Aは、第1開口35を介してヒータ10の裏側面16に接触する。このため、第1温度検知部材50Aは、ヒータ10の温度に対する応答性が良好である。
そして、端部範囲AE1,AE2は、最小幅W2のシートを加熱する場合に、最小幅W2のシートによって熱が奪われないため、温度が上がりやすい部分である。端部範囲AE1,AE2の温度が上がると、ヒータ10の熱は、熱伝導部材30を伝わって端部範囲AE1,AE2から最小幅W2の内側の範囲に向かって流れていく。このとき、熱伝導部材30は、第2温度検知部材50Bに対応する部分に開口が形成されていないため、端部範囲AE1の熱伝導性能は損なわれない。また、第1温度検知部材50Bが配置されてない側の端部範囲AE2の部分においても、熱伝導部材30に開口がないので、熱伝導部材30の熱伝導性能は損なわれない。このため、ヒータ10の長手方向の端部における温度上昇を抑制することができる。
また、通電遮断部材60は、第2開口36を介してヒータ10の裏側面16に接触しているので、通電遮断部材60がヒータ10の異常な昇温を応答性良く検知して、異常な昇温時に速やかにヒータ10への通電を遮断することができる。
また、通電遮断部材60は、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過可能な範囲内に配置されているので、シートの幅方向の大きさに関わらずヒータ10の異常な昇温を検知することができる。
また、熱伝導部材30の長さは、抵抗発熱体12の長さより長いので、ヒータ10の長手方向において抵抗発熱体12が配置された全範囲で、ヒータ10の温度の均一化を図ることができる。
第2温度検知部材50Bは、端部範囲AE1の位置の温度を検知するように配置されているので、端部範囲AE1の昇温を第2温度検知部材50Bで検知することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図6に示すように、通電遮断部材60は、加熱ユニット1で使用可能な最大幅W1のシートが通過可能な範囲内、かつ、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過可能な範囲の外側の位置の温度を検知するように配置されてもよい。この形態では、熱伝導部材30は、ホルダ開口26に対応する位置、つまり、通電遮断部材60に対応する位置に第2開口36を設けない。通電遮断部材60は、ケース61から突出した検知部62が、ホルダ開口26に入り込み、ホルダ開口26を介して熱伝導部材30の反対面32に接触している。図6では、通電遮断部材60が配置されうる範囲が端部範囲AE2である。このような場合にも、端部範囲AE1,AE2の熱伝導性能は損なわれず、ヒータ10の長手方向の端部における温度上昇を抑制することができる。
また、通電遮断部材60は、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過しない端部範囲AE2の昇温を検知することができる。
また、通電遮断部材60は、加熱ユニット1で使用可能な最小幅W2のシートが通過しない端部範囲AE2の昇温を検知することができる。
温度検知部材や通電遮断部材の数は限定されず、温度検知部材は3つ以上設けられていてもよい。また、通電遮断部材は、2つ以上設けられていてもよいし、1つも設けられていなくてもよい。
また、前記実施形態において、熱伝導部材30は1枚のシート状の部材からなっていたが、複数枚のシート状の部材の組合せにより構成されていてもよい。この場合に、複数枚のシート状の部材は、材質、熱伝導率、形状などが互いに異なっていてもよいし、互いに同じであってもよい。
また、前記実施形態において、ヒータ10の基板11は、セラミックの細長い長方形の板からなっていたが、熱伝導部材30よりも熱伝導率が小さければよく、ステンレスなどの金属の細長い長方形の板からなっていてもよい。
また、前記実施形態において、第1開口および第2開口は、熱伝導部材の輪郭から離れた位置に形成された貫通孔であったが、切欠き形状であってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素は、適宜組み合わせて実施することが可能である。
1 加熱ユニット
3 ベルト
10 ヒータ
11 基板
12 抵抗発熱体
15 ニップ面
16 裏側面
20 ホルダ
30 熱伝導部材
31 ヒータ側面
32 反対面
35 第1開口
50A 第1温度検知部材
50B 第2温度検知部材
60 通電遮断部材
3 ベルト
10 ヒータ
11 基板
12 抵抗発熱体
15 ニップ面
16 裏側面
20 ホルダ
30 熱伝導部材
31 ヒータ側面
32 反対面
35 第1開口
50A 第1温度検知部材
50B 第2温度検知部材
60 通電遮断部材
Claims (10)
- 基板と、前記基板に支持された抵抗発熱体と、ニップ面と、前記ニップ面とは反対側の裏側面とを有するヒータと、
前記ニップ面に接触する内周面を有し、前記ヒータの周りを回転する無端状のベルトと、
前記ヒータを支持するホルダと、
前記ヒータと前記ホルダの間に位置し、前記基板よりも熱伝導率が大きいシート状の熱伝導部材であって、前記ヒータの前記裏側面に接触するヒータ側面と、前記ヒータ側面とは反対側の反対面とを有する熱伝導部材と、
前記ヒータの長手方向中央部の温度を検知する第1温度検知部材と、
前記ヒータの長手方向において、前記第1温度検知部材が検知する位置よりも前記ヒータの端に近い位置で前記ヒータの温度を検知する第2温度検知部材と、を備え、
前記熱伝導部材は、前記第1温度検知部材に対応する位置に第1開口を有し、
前記第1温度検知部材は、前記第1開口を介して前記ヒータの前記裏側面に接触し、
前記第2温度検知部材は、前記熱伝導部材の前記反対面に接触することを特徴とする加熱ユニット。 - 前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材をさらに備え、
前記熱伝導部材は、前記通電遮断部材に対応する位置に第2開口を有し、
前記通電遮断部材は、前記第2開口を介して前記ヒータの前記裏側面に接触することを特徴とする請求項1に記載の加熱ユニット。 - 前記通電遮断部材は、前記ヒータの長手方向において、前記加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲内に配置されることを特徴とする請求項2に記載の加熱ユニット。
- 前記ヒータが異常に昇温した場合に前記抵抗発熱体への通電を遮断する通電遮断部材をさらに備え、
前記通電遮断部材は、前記熱伝導部材の前記反対面に接触することを特徴とする請求項1に記載の加熱ユニット。 - 前記通電遮断部材は、前記ヒータの長手方向において、前記加熱ユニットで使用可能な最大幅のシートが通過可能な範囲内、かつ、前記加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲の外側の位置に配置されることを特徴とする請求項4に記載の加熱ユニット。
- 前記ヒータの長手方向において、前記熱伝導部材の長さは、前記抵抗発熱体の長さより長いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
- 前記第2温度検知部材は、前記ヒータの長手方向において、前記加熱ユニットで使用可能な最大幅のシートが通過可能な範囲内、かつ、前記加熱ユニットで使用可能な最小幅のシートが通過可能な範囲の外側の位置の温度を検知することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
- 前記熱伝導部材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
- 前記熱伝導部材は、前記ヒータ側面に平行な方向の熱伝導率が、前記ヒータ側面に直交する方向の熱伝導率よりも大きい異方性熱伝導部材であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の加熱ユニット。
- 前記異方性熱伝導部材は、グラファイトシートであることを特徴とする請求項9に記載の加熱ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004687A JP2022109403A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 加熱ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021004687A JP2022109403A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 加熱ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022109403A true JP2022109403A (ja) | 2022-07-28 |
Family
ID=82560538
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021004687A Pending JP2022109403A (ja) | 2021-01-15 | 2021-01-15 | 加熱ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022109403A (ja) |
-
2021
- 2021-01-15 JP JP2021004687A patent/JP2022109403A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
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