図1に示すカテーテルアセンブリ10は、中空のイントロデューサニードル12、カテーテルハブ14、および、ニードルハブ16を含む。イントロデューサニードル12は、鋭利な先端チップ13を有し、カテーテルハブ14を通って延びる。可撓性のカテーテルチューブ18がカテーテルハブ14の遠位端から延びており、ニードル12がカテーテルチューブ18を通過する。可撓性のカテーテルチューブ18は、カテーテル開口を通って延びている。まず、ニードル12を患者の静脈に挿入する。カテーテルチューブ18は、ニードル12に続く静脈内にニードル12に沿って押し込まれる。カテーテルチューブ18が挿入された後、ニードル12は患者の静脈およびカテーテルハブ14から取り外され、ニードル12が廃棄されるときに、患者にカテーテルチューブ18を残す。
図2は、例示的なカテーテルハブアセンブリの断面図を示す。カテーテルハブアセンブリは、好ましくは、例えば、セプタム20およびベローズ24のような圧縮可能な部分を含む血液制御バルブ19を含んでいる。セプタム20は、カテーテルハブ28内に配置され、流体密封を形成するバルブとして機能する可撓性のカテーテルチューブ18に流体を選択的に受け入れる。換言すれば、バルブは、可撓性のカテーテルチューブ18を通る流体の流れを選択的に許容するか、または遮断する。
セプタム20は、本明細書で説明されるいずれの実施形態においても使用することができる。当業者に理解されるように、他のセプタム構成を使用することもできる。カテーテルチューブ18が最初に患者に挿入され、イントロデューサニードル12が取り外されると、セプタム20は、血液がチャネルを通って遠位端から流出することを防止する。セプタム20は弾性材料から、例えばシリコーンゴムから作られ、バルブを形成する。他の弾性材料を使用してもよく、必要に応じて非弾性材料をセプタム20に組み込んでもよい。
セプタム20は、予め形成された開口22または開かれたスリットを含む。セプタム20の予め形成された開口22は、セプタム20が最初に製造されたときに、または、その後の機械加工または切断作業において形成されることが好ましい。したがって、セプタム20がその自然の、圧縮されていない、自由なまたは弛緩された状態にあるとき、予め形成された開口22は開いており、セプタム20を開放位置とし、および、開いた流体路として作用する。
一方、セプタム20が予め形成された開口22の周りで半径方向に圧縮されると、予め形成された開口22が閉じてシールし、セプタム20を閉鎖位置に配置する。一般に、従来技術のセプタムは自然状態で閉じており、穿孔され、変形され、または、開かれるように係合される必要がある。対照的に、本実施形態によるセプタム20は、自然状態で開いており、係合して閉じている。
セプタム20は、ばね部材として作用するベローズ24を含む。ベローズ24の軸方向ばねは、単にチューブであってもよく、好ましくは、ベローズ24が予測可能に弾性的に圧縮され、なおかつセプタム20が動作するのに十分なばね力を提供することができる成形起伏、または、その他の形状を含むことができる。ベローズ24は自然状態で拡張され、作動中に圧縮されて、セプタム20が開放位置と閉鎖位置の間を移動することを可能にする。
ベローズ24は、好ましくは弾性材料、例えばシリコーンマッバーで作られる。他の弾性材料を使用してもよく、必要に応じて非弾性材料をベローズ24に組み込んでもよい。一実施形態によれば、ベローズ24は、コイルばねのようなばね部材によって交換されまたは増強され、カテーテルハブアセンブリに用いられ、セプタム20の予備形成された開口22と協働する。
セプタム20は、取付面26をさらに含む。取付面26は、カテーテルハブアセンブリ内の位置にセプタム20を固定する。具体的には、取付面26は、セプタム20の他の部分と比較してより剛性的である。取付面26もまた、カテーテルハブ28の内径内で拡張する。そのような拡張は、セプタム20を固定するクランプ力を提供し、セプタム20が変位しないように摩擦を増加させる。ベローズ24は、取付面26と予め形成された開口22の間に配置される。したがって、セプタム20の取付面26を固定した後、セプタム20の車は、弛緩された位置と圧縮された位置の間で動作する。
図2に示すように、カテーテルハブ28の遠位端は、カテーテル開口を含み、近位端は、ルアーコネクタ開口を含む。カテーテルハブ28の近位端の内面はチャネルを取り囲んでおり、チャネルは、カテーテルハブ28を通る流体の通過を可能にする。カテーテルハブ28の外面は、ルアーコネクタ34をカテーテルハブ28に固定するための1つ以上の突起を含む。突起は、ルアーコネクタ34とのネジ接続を形成してもよく、または、スナップ嵌めまたは他のねじれ接続によってルアーコネクタ34に接続してもよい。
標準接続の一例は、ルアーロック(LUER-LOK(登録商標))接続である。特定のタイプのルアーコネクタ34は、カテーテルハブ28に滑り嵌めを利用する。好ましくは、ルアーコネクタ34は、セプタム20に接触する前に、カテーテルハブ28内でかなりの距離を移動する。カテーテルハブ28の近位端における拡張された内径は、有利には、ルアーコネクタ34をカテーテルアセンブリの中心に合わせることを可能にする。カテーテルチューブ28は、カテーテルハブを通る流体の流れをユーザが観察できるように透明または半透明のポリマー材料から作製してもよく、または、不透明な材料から作製してもよい。
カテーテルハブ28は、効果的な操作を提供するためにセプタム20と相互作用する様々な内径を含む。カテーテルハブ28は、自由直径30および圧縮直径32を含む。自由直径30は、圧縮直径32よりも大きい。自由直径30は、好ましくは面取りされた表面31によって圧縮直径32に接続される。セプタム20の予め形成された開口22を取り囲む表面が自由直径30に配置されるとき、セプタム20は、予め形成された開口22を流れる。一方、セプタム20の予め形成された開口22に面する表面が圧縮直径32および/または面取りされた表面31に配置されるとき、セプタム20は半径方向に圧縮され、予め形成された開口22を閉じさせおよびシールさせる。このことにより、セプタム20は、流体が予め形成された開口22を通って流れることができない閉鎖位置に配置される。
セプタム20は、例えばルアーコネクタ34によって閉鎖位置から開放位置に移動される。動作中、ルアーコネクタ34は、セプタム20と協働するより前に、カテーテルの遠位端の内径によって支持され、中心に合わせられる。ルアーコネクタ34が初めにセプタム20に接触すると、セプタム20の予め形成された開口22を取り囲む面が、この位置で、カテーテルハブ28の圧縮直径32および/または面取りされた表面31に配置され、セプタム20は、予め形成された開口22が閉鎖され、シールされた閉鎖位置にある。
セプタム20(開放位置)を開くために、使用者は、ルアーコネクタ34をカテーテルハブ28に押し込むことができ、このことにより、セプタム20の予め形成された開口22を取り囲む表面をカテーテルハブ28の自由直径30に押し込み、この位置では、ベローズ24は、セプタム20が半径方向に膨張し、予め形成された開口22を開き、流体が流れる通路を可能にする。同時に、セプタム20はベローズ24において軸方向に圧縮され、増加した軸方向の反作用の力を生成する。
その後、使用者がルアーコネクタ34をカテーテルハブ28から取り外すと、セプタム20のベローズ24が膨張し、セプタム20の予め形成された開口22を取り囲んでいる表面を面取りされた表面31内に入らせ、および/または、カテーテルハブ28の圧縮直径32を閉鎖位置内に入らせる。カテーテルハブ28の閉鎖位置において、ベローズ24は、部分的に軸方向に圧縮され続けて、セプタム20が、自由直径30、面取りされた表面31および圧縮直径32を持つシール面を確立するように力を生成することが好ましい。
さらに、セプタム20は、完全弛緩位置と完全圧縮位置の間で動作するだけではない。セプタム20はまた、より圧縮されていない位置とより圧縮された位置の間で動作することができる。セプタム20は、より圧縮されていないときには(部分的に)圧縮され、より圧縮されているときには閉じられていてもよい。同様に、セプタム20は、弛緩されていない位置およびより弛緩された位置で動作することができる。セプタム20は、より弛緩されたときに開かれてもよく、部分的に弛緩されていなくても開かれてもよい。そのような汎用性は、セプタム20が受ける様々な圧力勾配において有用であり得る。図2に示される例示的なセプタムの特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図3および図4は、別の例示的実施形態によるカテーテルハブアセンブリのセプタム40を示す。図3は開放位置にあるセプタム40を示し、図4は閉鎖位置にあるセプタム40を示す。詳細には、カテーテルハブアセンブリは、第1のカテーテルハブ部44と第2のカテーテルハブ部46を含む2ピースカテーテルハブを有する。2ピース構造は、有利には、組立の改善と製造コスト低減をもたらす。第2のカテーテルハブ部46はまた、セプタム40の組立及び作動のための停止面として作用するアンダーカットされた表面48を含む。
セプタム40はシール面41を含み、シール面41は、第1のカテーテルハブ部44の内径45および面取りされた表面47と接触する。シール面41は、予め形成された開口22とベローズ24の間に配置されている。セプタム40のシール面41は、その外周に沿って離間した複数の貫通孔42を含む。複数の貫通孔42には、様々な形状、サイズ、および、間隔が考えられる。セプタム40の近位端には、例えばルアーコネクタ34と嵌合するボス43が含まれる。ボス43およびルアーコネクタ34は、セプタム40の動作を補助する。セプタム40はまた、セプタム40の後述する適切な動作のためのベローズ24を含む。
図4に示すように、カテーテルハブアセンブリが閉状態にあるとき、セプタム40のベローズ24は、第2のカテーテルハブ部46のアンダーカットされた表面48からの力を生成し、セプタム40を通って、面取りされた表面47および第1のカテーテルハブ部44の内径45へと移動する。この力によって、セプタム40のシール面41は、第1のカテーテルハブ部44の内径45および面取りされた表面47と係合する。この結果、流体はセプタム40を通過することができない。
セプタム40のボス43は、係合したときにルアーコネクタ34の中心と合わせられる。ルアーコネクタ34がセプタム40のボス43と係合し、ベローズ24によって印加される圧力に打ち勝つのに十分な軸方向の圧力を印加しると、セプタム40は内径45から離れ、第1のカテーテルハブ部44の第2の端部に係合する。したがって、セプタム40は、図3に示された開放位置に入る。セプタム40が開くと、流体はシール面41と第1のカテーテルハブ部44の間を移動する。次に、流体は複数の貫通孔42を通って移動し、カテーテルハブアセンブリに入る。ルアーコネクタ34から軸方向圧力を解放すると、ベローズ24内の圧力により、図4に示すようにセプタム40が閉鎖位置に戻り、流体がカテーテルハブアセンブリに入ることが防止される。図3および図4に示された例示的なセプタムの特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図5~図7は、図2のカテーテルハブアセンブリの好ましい実施形態を示し、本実施形態はサイドポート36をさらに含む。本実施形態のカテーテルハブアセンブリは、図2で説明したのと同様の方法で動作する。しかし、セプタム20の取付面26は、サイドポート36を通って入る流体の流れを選択的に許容しまたは遮断する。予め形成された開口22および取付面26におけるセプタム20の選択的な開閉は、互いに独立して動作する。
取付面26は、上述した実施形態で説明したような半径方向の拡張による、その剛性及びその適用された密封力によって、サイドポート36をシールする。図7に示すように、セプタム20を取付面26に選択的に開口させるために、取付面26は、その面の全長にわたって可変の厚さを有する。好ましくは、取付面26は、セプタム20の遠位端に近づくにつれて厚さが薄くなる。このようにして、取付面26の柔軟性及び剛性は、効果的な動作のために、以下に説明するように調整される。
作動中、サイドポート36からの流体力が(材料の剛性によって)取付面26の反作用力に打ち勝つと、取付面26のセプタム20が撓んで開いて(図7参照)、流体がカテーテルハブ28に入る(開放位置)。サイドポート36からの流体力が(材料の剛性によって)取付面26の反作用力よりも小さいときは、取付面26のセプタム20は閉じられ(図5および図6参照)、その初期状態に戻る(閉鎖位置)。したがって、セプタム20は、有利には、カテーテルおよびサイドポートからの流体の流れを同時に且つ独立に調整することができる。
セプタム20は、流体が様々な異なる動作モードでルアーコネクタ34およびサイドポート36を介してカテーテルハブ28に入ることを可能にすることができる。例えば、図6に示すように、予め形成された開口22は開放位置にあることができ、取付面26は閉鎖位置にあることができる。別の動作モードでは、図7に示すように、予め形成された開口22および取付面26は両方とも開放位置にあることができる。さらに、予め形成された開口22は閉鎖位置にあり、取付面26は開放位置にあることができる。最後に、図5に示すように、予め形成された開口22と取付面26の両方を閉鎖位置にすることもできる。図5~7に示される例示的なセプタムの特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図8は、直径が縮小したニードル38を有するカテーテルハブアセンブリの例示的実施形態を示す。カテーテルアセンブリの保管中、セプタム20の弾性が長期間にわたって損なわれる可能性があることから、セプタム20を閉鎖位置に配置することが望ましくない場合がある。換言すれば、セプタム20が長期間にわたってカテーテルハブ28の圧縮直径32内に配置された場合、セプタム20が圧縮セットに入り、開放位置と閉鎖位置の間で効果的に移行する能力を失い始める可能性がある。セプタム20が圧縮セットに入ると、セプタム20の経年シール強度が損なわれることがある。
上述の潜在的な問題に対処するために、一実施形態によれば、セプタム20はカテーテルハブ28の自由直径30に配置され、開放位置に配置される。一方、ニードル38はカテーテルアセンブリの内側に配置され、ニードル38の径縮小部39は、カテーテルハブ28の自由直径30に位置付けられ、そこに、セプタム20の予め形成された開口22が配置される。この開放位置は保管中も維持される。したがって、カテーテルアセンブリは、セプタム20の予め形成された開口22に最小の応力を印加しつつ、長期間の間、保管され得る。
カテーテルアセンブリが使用可能な状態になると、ニードル38は、可撓性のカテーテルチューブ18の患者への配置を助けることができる。その後、ニードル38が除去され、そしてカテーテルアセンブリは、上記の実施形態で説明したのと同様の方法で動作することができる。したがって、ニードル38内の直径39が縮小しても、流体の流れにまたはカテーテルアセンブリの全体的な動作には影響がない。図8に示された例示的なニードルの特徴は、本明細書で開示された他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることもできる。
図9に示すように、複数の軸方向流路54をセプタム50の遠位端に配置し、予め形成された開口52をセプタム50の近位端に配置することができる。流路54は、セプタム50の外周に配置される。5つの流路54が示されているが、様々な数および位置が考えられる。流路54は、セプタム50が開かれていないときに血液がセプタム50に入り、空気がカテーテルハブ28の前部のセプタム50の遠位の空間から逃げることができるように、適切な幅と深さを有している。同時に、流路54は、血液が(少なくともある程度の期間、)セプタム50を通過して出て行くことを防ぐのに十分な大きさの寸法である。このような構成は、血液中の分子間力が空気中の分子間力よりも大きいことにより可能である。図9に示された例示的なセプタムの特徴は、本明細書で開示される他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図10及び図11は、サイドポート36を有する2ピースカテーテルハブアセンブリの断面図を示す。カテーテルハブアセンブリは、第1のカテーテルハブ部44および第2のカテーテルハブ部46を含む。第1のカテーテルハブ部44はサイドポート36を含む。サイドポート36の中心線は、好ましくは、カテーテルハブアセンブリの中心線に対して90度未満の角度で配置される。より好ましくは、サイドポート36の中心線は、カテーテルハブアセンブリの中心線に対して45度の角度をなす。
サイドポート36は、第1のカテーテルハブ部44の端部近傍に配置されている。第2のカテーテルハブ部46は、第1のカテーテルハブ部44の遠位端と接触するアンダーカットされた表面48を含む。第1および第2のカテーテルハブ部44,46が組み立てられると、これらは、好ましくは溶接継手によって共に固定されるが、プレス嵌め、スナップ嵌め、または、代替的に接着剤接合によって固定することができる。上述したようにサイドポート36を傾斜させることで、溶接プロセスが行われるのに十分なクリアランスが提供される。
カテーテルハブアセンブリが一緒に溶接された後、工作装置56を使用して、セプタム20の、カテーテルハブアセンブリへの組み立てを補助する。具体的には、図11に示すように、工作装置56は、セプタム20の遠位端のノッチ51によってセプタム20に固定される。工作装置56は、その後、図10に示すように、セプタム20が第2のカテーテルハブ部46のアンダーカットされた表面48に接触するまで、セプタム20をカテーテルハブアセンブリ内に引っ張る。その後、工作装置56は取り外され、カテーテルハブアセンブリは上記の実施形態で説明したのと同様の方法で動作する。したがって、セプタム20は、近位端およびサイドポート36でカテーテルハブアセンブリを密封することができる。図10および図11に示された例示的なカテーテルハブのアセンブリ方法の特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図12は、2ピースカテーテルハブアセンブリの代替実施形態を示す。2ピースカテーテルハブアセンブリは、第1のカテーテルハブ部44および第2のカテーテルハブ部46を含む。第1のカテーテルハブ部44は、自由直径30およびアンダーカットされた表面48を含み、第2のカテーテルハブ部46は、圧縮直径32および面取りされた表面31を含む。
バルブ19が第1のカテーテルハブ部44に組み付けられ、アンダーカットされた表面48と接触した後、第2のカテーテルハブ部46は、例えば圧入によって第1のカテーテルハブ部44の内径に固定される。したがって、予め形成された開口22およびベローズ24を有するセプタム20は、第1のカテーテルハブ部44の自由直径30から、面取りされた表面31および第2のカテーテルハブ部46の圧縮直径32に移動して、上述の実施形態で説明したのと同様の方法で閉鎖位置に移動される。図12に示される例示的なカテーテルハブアセンブリの特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図13は、2ピースカテーテルハブアセンブリの代替実施形態を示す。カテーテルハブアセンブリは、第1のカテーテルハブ部44および第2のカテーテルハブ部46を含む。第1のカテーテルハブ部44は、特定のニードルゲージを受け入れる大きさのノーズを含む。第1のカテーテルハブ部44のノーズは、様々なニードルゲージ用の寸法にすることができると考えられる。第1のカテーテルハブ部44はまた、後述するようにセプタム20と相互作用するアンダーカットされた表面48を含む。第2のカテーテルハブ部46は、面取りされた表面31を介して圧縮直径32にネッキングされた自由直径30を含む。
カテーテルハブアセンブリは、最初にバルブ19を第2のカテーテルハブ部46に配置することによって組み立てられる。セプタム20の予め形成された開口22は、第2のカテーテルハブ部46の圧縮直径32内に配置される。続いて、第1のカテーテルハブ部44は、第2のカテーテルハブ部46の遠位端に挿入され、例えば、溶接継手によって固定される。したがって、セプタム20内のベローズ24は、セプタム20が第1のカテーテルハブ部44のアンダーカットされた表面48と接触することを可能にし、上記の実施形態で説明したのと同様の方法で動作する。図13に示された例示的なカテーテルハブアセンブリの特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わされてもよい。
図14は、本明細書の実施形態において開示されるカテーテルアセンブリと適合する例示的なニードル安全機構60を示す。ニードル安全機構60は、ニードル64の遠位先端68の近くに配置された変形部69を有するニードル64を含んでいる。ニードル安全機構60はまた、カテーテルハブと係合するためのインターロックとして作用するタブ62を有するニードルシールド63を含む。スリーブ65およびばね66が、ニードル安全機構60内に配置されて、スリーブから半径方向の力を印加し、離脱時にばね66から軸方向に移動させる。安全機構60の動作を以下に説明する。
カテーテルアセンブリは、図1に示したように、ニードル64がカテーテルハブを突き抜けている間、ニードル安全機構60に係合される。具体的には、ニードル安全機構60のタブ62は、ニードル安全機構60が不適切に取り外されることを防止するために、カテーテルハブの内径の突起に係合される(図17および図18参照)。
カテーテルチューブが患者の静脈内に配置され、使用者がニードルをカテーテルハブから取り外すと、ニードル安全機構60内のタブ62が収束する。タブ62が移動すると、ばね66が解放されて軸方向の圧力をスリーブ65に印加し、ニードル安全機構60をカテーテルハブから分離させる。スリーブ65がニードルシールド63に沿って軸方向に移動すると、スリーブ65はニードルシールド63に半径方向の力を印加し、ニードルシールド63を閉じさせる。続いて、スリーブ65およびばね66がニードル安全機構60のニードルシールド63の上に延び、ニードル安全機構60のニードルシールド63にニードル64を固定する。したがって、ニードル64は、ばね66が引き戻されない限り、ニードル安全機構60のニードルシールド63から誤って取り外されることがない。
使用者がニードル安全機構60からニードル64を引っ張ると、ニードル変形部69はニードル安全機構60の内部端壁71に接触する。したがって、ユーザは、ニードル64を引っ張って、ニードル安全機構60をカテーテルアセンブリのカテーテルハブから引っ張り出し、取り外すことができる。また、ニードル変形部69および内部端壁71は、ニードル64がニードルシールド63から分離することを防止する。
図14に示される例示的なニードル安全機構の特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。さらに、異なるタイプの様々なニードル安全機構が、本明細書で開示されたカテーテルアセンブリと適合し得る。
図15は、サイドポート36を有するカテーテルハブアセンブリを密封するOリング58の例示的実施形態を示す。具体的には、取付面26を有するセプタム50が、サイドポート36を密封するために使用される。高い流体圧力下でのサイドポート36を伴うセプタム50の動作は、上記の実施形態についてと同様に説明される。
高い流体圧力がサイドポート36を介して供給される場合、取付面26は撓み、流体がセプタム50に入ることを可能にする。取付面26の撓みによって、意図に反して流体漏れが生じる可能性がある。したがって、Oリング58は、サイドポート36に隣接して、または、セプタム50とカテーテルハブの間に配置される。Oリング58は、セプタム50とカテーテルハブ28の間のシール面を強化し、カテーテルハブ28に入るときに流体がセプタム50の外側に流れないことを保証する。このようにして、サイドポート36から入る流体は、セプタム50と適切に調節される。図15に示される例示的なシール構成の特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図16は、サイドポート36を有するカテーテルハブアセンブリをシールする圧縮リング70の例示的実施形態を示す。具体的には、取付面26を有するセプタム20を使用して、上記実施形態で説明したようにサイドポート36をシールする。圧縮リング70は、図15の実施形態で説明したのと同様の方法で、サイドポート36からの高い流体圧力下でのシールを改善するために使用される。
圧縮リング70は、サイドポート36に隣接して配置される。圧縮リング70は、例えばセプタム20における圧入によって、セプタム20をカテーテルハブ28に密封する。圧入によってセプタム20とカテーテルハブ28の間の圧力が上昇する。この増大した圧力は、セプタム20を締め付け、カテーテルハブ28に入るときに流体がセプタム20の外側に流れることができる流体漏れ経路の可能性を低減する。このようにして、サイドポート36からの流体はセプタム20に入り、適切に調整される。図16に示された例示的なシール構成の特徴は、本明細書で開示する他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
図17および図18は、カテーテルアセンブリ10およびニードル安全機構60の好ましい実施形態を示す。本実施形態は、図2および図3~図7に示すようなカテーテルアセンブリ、および、図14に同様に示されたニードル安全機構60を組み込んでいる。
具体的には、ニードル安全機構60がカテーテルアセンブリ10に係合されると、セプタム20は開放位置にある。カテーテルチューブが患者の静脈内にセットされた後、ニードル64が取り外される。ニードル64がカテーテルハブ28から除去され、ニードル64の遠位先端68がニードルシールド63に入ると、ニードルシールド63のタブ62が収縮してカテーテルハブ28を外す。タブ62が収束するにつれて、ばね66は、ニードル安全機構60を閉じるように軸方向に延び、ニードル64の遠位先端68に遠位障壁を提供し、遠位先端68が遠位で再露出することを防止する。
外側ハウジング61は、ニードル安全機構60のこの実施形態を取り囲む。しかしながら、ニードル安全機構60はスリーブ65を含まない。ニードルシールド63のタブ62がカテーテルハブ28から外れると、ばね66はテーパ付きニードルシールド63の外側段付面67から解放されることが有利である。したがって、ばね66は、外側段付面67を越えて軸方向に移動し、ニードルシールド63の外側を取り囲み続ける。ばね66は、最終的にニードルシールド63のタブ62まで伸びて接触する。このような構成により、ニードルシールド63を閉鎖位置で半径方向にロックして、ニードル64が出ることを防止する。
ニードル安全機構60とカテーテルハブ28との係合が解除されると、セプタム20は閉鎖位置に移動する。具体的には、ベローズ24は軸方向の圧力を印加し、セプタム20を圧縮直径32内に移動させる。図17および図18に示す例示的なカテーテルアセンブリおよびニードル安全機構の特徴は、本明細書で開示される他の例示的実施形態の特徴と組み合わせることができる。
本発明の原理およびその実用的な応用を説明する目的で、特定の例示的実施形態の前述の詳細な説明が提供されており、当業者が様々な実施形態について本発明を理解することを可能にし、特定の使用が意図されている。この説明は、網羅的であること、または開示された厳密な実施形態に本発明を限定することを必ずしも意図するものではない。本明細書で開示された実施形態および/または要素のいずれも、互いに組み合わせて、特に開示されていない様々な追加の実施形態を形成することができる。したがって、追加の実施形態が可能であり、本明細書および本発明の範囲内に包含されることが意図される。本明細書は、別の方法で達成され得るより一般的な目標を達成するための具体的な例を記載する。
この出願で使用されているように、用語「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「上向き」、「下向き」および他の方向指定子は、本発明の例示的実施形態の説明を容易にするためのものであり、本発明の例示的実施形態の構造を任意の特定の位置または向きに限定することを意図しない。「実質的に」または「およそ」のような程度の用語は、所与の値の外の妥当な範囲、例えば記載された実施形態の製造、組み立ておよび使用に関連する一般的な公差を指すと理解される。