JP2022107996A - ロータの製造方法 - Google Patents

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歩武 谷下田
Ayumu Yageta
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Abstract

【課題】磁石に対する絶縁シートの位置ずれを抑制しつつ、ロータを効率よく製造し得る技術を開示する。【解決手段】ロータの製造方法は、第1溶着部において互いに溶着されたそれぞれ長尺な二枚の絶縁シートの間に、磁石を配置する工程と、二枚の絶縁シートの間に配置された磁石の先端部分を、二枚の絶縁シートの第1溶着部に押し付けながら、磁石を二枚の絶縁シートとともにロータコアの磁石孔に挿入する工程と、磁石孔に挿入された磁石の後端部分側において、二枚の絶縁シートを互いに溶着して第2溶着部を形成する工程と、磁石孔の両端部分において二枚の絶縁シートをそれぞれ切断し、磁石孔に挿入された磁石から第1溶着部および第2溶着部を切り離す工程と、を備えている。第1溶着部および第2溶着部を切り離す工程の実施後に、第2溶着部を第1溶着部として利用して、工程の全てが再度実施される。【選択図】図5

Description

本明細書が開示する技術は、ロータの製造方法に関する。
特許文献1には、モータの回転子であるロータの製造方法が開示されている。この製造方法では、枚葉に切断された絶縁シートの中間部分に、磁石の先端部分を押し当てながら、磁石を絶縁シートとともにロータコアの磁石孔に挿入している。
特開2017-22813号公報
特許文献1の手法では、ロータコアの磁石孔に挿入される磁石に対して、絶縁シートを予め枚葉に切断しておく必要がある。枚葉に切断された絶縁シートは、切断前の長尺な絶縁シートと比較して、そのハンドリングが比較的に面倒である。また、枚葉に切断された絶縁シートは、例えば、絶縁シートと磁石とを組み合わせるときや、磁石を絶縁シートとともに磁石孔に挿入するときに、磁石に対して位置ずれを起こしやすい。このような位置ずれを抑制するためには、磁石や絶縁シートを慎重にハンドリングする必要があり、ロータの製造に要する時間が長くなってしまう。本明細書では、磁石に対する絶縁シートの位置ずれを抑制しつつ、ロータを効率よく製造し得る技術を開示する。
本明細書が開示する製造方法は、ロータの製造方法である。この製造方法は、第1溶着部において互いに溶着されたそれぞれ長尺な二枚の絶縁シートの間に、磁石を配置する工程と、二枚の絶縁シートの間に配置された磁石の先端部分を、二枚の絶縁シートの第1溶着部に押し付けながら、磁石を二枚の絶縁シートとともにロータコアの磁石孔に挿入する工程と、磁石孔に挿入された磁石の後端部分側において、二枚の絶縁シートを互いに溶着して第2溶着部を形成する工程と、磁石孔の両端部分において二枚の絶縁シートをそれぞれ切断し、磁石孔に挿入された磁石から第1溶着部および第2溶着部を切り離す工程と、を備えている。第1溶着部および第2溶着部を切り離す工程の実施後に、第2溶着部を第1溶着部として利用して、工程の全てが再度実施される。
上記の構成によると、磁石孔に対する磁石の挿入が完了するまで、二枚の絶縁シートをそれぞれ長尺の状態に維持することができる。長尺の絶縁シートは、そのハンドリングが容易であることから、二枚の絶縁シートの間に磁石を配置する工程や、磁石を二枚の絶縁シートとともにロータコアの磁石孔に挿入する工程においても、その位置を規制し易い。従って、これらの工程を短時間で(即ち、高速で)行う場合でも、磁石に対する絶縁シートの位置ずれを抑制することができ、製造品質の高いロータを効率よく製造することができる。
実施例の製造方法を用いて製造されたロータの断面図である。 図1のII-II線における断面図である。 実施例の第1溶着工程の概略図である。 実施例の配置工程の概略図である。 実施例の第2溶着工程の概略図である。 実施例の切り離し工程の概略図である。
(実施例)
本実施例では、図1から図6を参照して、ロータ10の製造方法を説明する。ロータ10は、例えば、自動車に搭載されるモータ(図示省略)に組み込まれて使用される。ロータ10は、電力がモータに供給されると、図1に示す中心軸AXを中心にして回転する。図1に示すように、ロータ10は、シャフト20と、ロータコア30と、複数(本実施例では、16個)の磁石40と、絶縁体60と、を備えている。なお、図1では、図面を理解し易くするために、シャフト20とロータコア30の断面ハッチが図示省略されている。シャフト20は、金属材料(例えば、アルミ)からなる。シャフト20は、中心軸AXの方向に延びる円柱形状を有する。シャフト20の外周面には、2個の固定溝22が形成されている。2個の固定溝22は、シャフト20の外周面から半径方向の内側に凹んでいる。2個の固定溝22は、中心軸AXの周りに、互いに180度の間隔を有して配置されている。
ロータコア30は、中心軸AXの方向に延びる円筒形状を有する。ロータコア30は、中心軸AXの方向に延びる位置決め穴31を有する。位置決め穴31の内面には、2個の突部32が形成されている。2個の突部32は、中心軸AXの周りに、互いに180度の間隔を有して配置されている。突部32は、位置決め穴31の内面からロータコア30の半径方向の内側に向かって延びている。シャフト20がロータコア30に挿入されている状態では、突部32は、固定溝22に係合する。これにより、シャフト20がロータコア30に対して固定される。
また、図2に示すように、ロータコア30は、複数の鋼板34が中心軸AXの方向に積層している積層体である。なお、図2では、図面を理解し易くするために、シャフト20と複数の鋼板34の断面ハッチが図示省略されている。図1に示すように、ロータコア30は、複数(本実施例では、16個)の磁石孔36を有する。磁石孔36は、中心軸AXの周りに略等間隔に配置されている。図2に示すように、磁石孔36は、中心軸AXに沿う方向に、ロータコア30を貫通している。
磁石40は、磁石孔36に配置されている。本実施例では、磁石40は、中心軸AXが延びる方向に長手方向を有する。磁石40は、永久磁石であり、例えば、アルコニ磁石、フェライト磁石、サマリウム磁石、ネオジム磁石である。
絶縁体60は、磁石孔36の隙間(即ち、磁石孔36の内面36aと磁石40との間の空間)に充填されている。絶縁体60は、磁石40を覆っている。絶縁体60は、磁石40がロータコア30と接触して、磁石40に電流が流れることを抑制する。絶縁体60は、ガラス繊維と樹脂材料とからなる複合材料である。樹脂材料は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、またはナイロンからなる。
次に、ロータ10の製造方法を説明する。本実施例では、ロータ10を製造するにあたり、長尺の絶縁シート62が用いられる。絶縁シート62は、絶縁体60を形成するための出発材料である。絶縁シート62は、ガラス繊維と樹脂繊維からなる不織布を用いて作製される。まず、複数枚の不織布が重ね合わされた後に加熱加圧されると、樹脂繊維の温度が樹脂繊維を構成する樹脂材料のガラス転移温度を超え、樹脂繊維が軟化する。軟化した樹脂繊維は、ガラス繊維を取り囲み、ガラス繊維が圧縮される。その後に、ガラス繊維と軟化した樹脂繊維とが加圧された状態のまま冷却されると、樹脂繊維が固化して、ガラス繊維が残留応力を蓄えた状態の絶縁シート62が作製される。
上述したロータ10の製造方法は、第1溶着工程と、配置工程と、挿入工程と、第2溶着工程と、加熱工程と、切り離し工程と、固定工程と、を備えている。第1溶着工程と、配置工程と、挿入工程と、第2溶着工程と、加熱工程と、切り離し工程と、固定工程は、この順番で実施される。
第1溶着工程は、用意した長尺の絶縁シート62を、縦長の二枚の絶縁シート62に切断し、それらの二枚の絶縁シート62を互いに溶着する。第1溶着工程では、まず、用意した長尺の絶縁シート62が、ドラムから引き出された後に、図示省略のカッタにより、絶縁シート62の幅方向に関して半分に切断される。これにより、一枚の絶縁シート62が、二枚の絶縁シート62に分けられる。これらの二枚の絶縁シート62の幅は、ドラムに巻回されていたときの絶縁シート62の幅の半分である。次に、図3に示すように、二枚の絶縁シート62のそれぞれは、フィーダ80を用いて、ロータコア30に向かって送り出される。切断された二枚の絶縁シート62は長尺なシートであるため、二枚の絶縁シート62のハンドリングが容易となる。次に、二枚の絶縁シート62の先端部分が、溶着装置90により挟み込まれる。溶着装置90は、二枚の絶縁シート62を挟んだ状態で、二枚の絶縁シート62に熱を伝えることができる。次に、溶着装置90が発熱し、溶着装置90の熱が二枚の絶縁シート62の先端部分に伝わると、二枚の絶縁シート62の先端部分が互いに溶着し、二枚の絶縁シート62の先端部分に、第1溶着部64が形成される。
配置工程は、磁石40を二枚の絶縁シート62の間に配置する。図4に示すように、配置工程では、まず、磁石40がアーム装置100により保持される。次に、アーム装置100が二枚の絶縁シート62の間に移動することにより、磁石40が二枚の絶縁シート62の間に配置される。このとき、磁石40は、その先端部分が第1溶着部64に対向するように保持される。
挿入工程は、磁石40を二枚の絶縁シート62とともにロータコア30の磁石孔36に挿入する。挿入工程では、まず、アーム装置100が磁石40を保持した状態で、第1溶着部64の近傍まで移動すると、磁石40は、第1溶着部64に向かって移動し、磁石40の先端部分が第1溶着部64に当接する。次に、アーム装置100がさらに移動すると、磁石40は、その先端部分を第1溶着部64に押し付けながら、磁石孔36に向かって移動する。次に、アーム装置100がさらに移動すると、磁石40は、磁石孔36に挿入される。磁石40の先端部分が第1溶着部64に押し付けられており、かつ、各々の絶縁シート62がフィーダ80によって支持されているため、二枚の絶縁シート62は、磁石40に対して位置ずれすることなく、第1溶着部64側から磁石孔36に挿入される。アーム装置100が所定距離だけ移動すると、アーム装置100の移動が停止する。その後、アーム装置100が磁石40を離して後退する。挿入工程が実施された後では、磁石40の全体と二枚の絶縁シート62は、磁石孔36に挿入されている。また、二枚の絶縁シート62と磁石孔36の内面36aとの間には、僅かな隙間が形成されている。第1溶着部64は、磁石孔36を通過して、磁石孔36よりも前側に配置される。
第2溶着工程は、二枚の絶縁シート62を再度溶着する。図5に示すように、第2溶着工程では、まず、二枚の絶縁シート62は、磁石孔36に挿入された磁石40の後端部分側であって、かつ磁石孔36の外側において、溶着装置90により挟み込まれる。次に、溶着装置90が発熱し、溶着装置90の熱が二枚の絶縁シート62に伝わると、二枚の絶縁シート62が互いに溶着し、第2溶着部66が形成される。第2溶着部66は、磁石孔36よりも後側に形成される。
加熱工程は、絶縁シート62を加熱して膨張させる。加熱工程では、無加圧の状態で磁石40を通電加熱することにより、二枚の絶縁シート62とともに磁石40が加熱される。絶縁シート62の温度が上昇し、絶縁シート62に含まれる樹脂繊維の温度が樹脂繊維を構成する樹脂材料のガラス転移温度を超えると、樹脂繊維が軟化する。絶縁シート62に含まれるガラス繊維には、残留応力が蓄えられていたため、ガラス繊維は、樹脂繊維の軟化に伴い膨張する。これにより、絶縁シート62は膨張する。絶縁シート62と磁石孔36の内面36aとの隙間が消失し、絶縁シート62は、磁石孔36の内面36aに密着する。また、絶縁シート62は、磁石40の表面にも密着する。次に、磁石40への通電加熱が停止し、樹脂材料の温度がガラス転移温度以下となると、樹脂繊維が固化して絶縁シート62が固化する。これにより、磁石40は、絶縁シート62を介して、ロータコア30に強固に固定される。なお、加熱工程は、ロータコア30に対して全ての磁石40が挿入された後に、まとめて実施されてもよい。
切り離し工程は、絶縁シート62を切断する。図6に示すように、切り離し工程では、絶縁シート62は、磁石孔36の両端部分(即ち、上端部分と下端部分)において、図示省略のカッタにより切断される。これにより、第1溶着部64と第2溶着部66が、磁石孔36に挿入された磁石40から切り離される。第2溶着部66が磁石40から切り離されると、第2溶着部66は、フィーダ80から供給される長尺の二枚の絶縁シート62の先端部分に配置されることとなる。また、第1溶着部64と第2溶着部66が切り離されると、切断された絶縁シート62が磁石40とともに磁石孔36に配置される。この切断されて磁石孔36に配置された絶縁シート62が、絶縁体60を構成する。
固定工程では、シャフト20が切り離し工程で作製されたロータコア30の位置決め穴31に挿入される。突部32が固定溝22に係合することにより、ロータコア30に対して固定される。これにより、ロータ10が製造される。
上述したように、切り離し工程が実施されると、第2溶着部66が二枚の絶縁シート62の先端部分に配置されることとなる。ロータ10を再度製造する際に、この第2溶着部66は、第1溶着部64として利用される。これにより、ロータ10を再度製造する際に、第1溶着工程が不要となる。即ち、固定工程が実施された後、第1溶着工程が実施されることなく、配置工程と、挿入工程と、第2溶着工程と、加熱工程と、切り離し工程と、固定工程とがこの順番で再度実施されると、ロータ10を再度製造することができる。これにより、ロータ10が効率よく製造される。
(効果)
本実施例のロータ10の製造方法は、第1溶着部64において互いに溶着されたそれぞれ長尺な二枚の絶縁シート62の間に、磁石40を配置する工程と、二枚の絶縁シート62の間に配置された磁石40の先端部分を、二枚の絶縁シート62の第1溶着部64に押し付けながら、磁石40を二枚の絶縁シート62とともにロータコア30の磁石孔36に挿入する工程と、磁石孔36に挿入された磁石40の後端部分側において、二枚の絶縁シート62を互いに溶着して第2溶着部66を形成する工程と、磁石孔36の両端部分において二枚の絶縁シート62をそれぞれ切断し、磁石孔36に挿入された磁石40から第1溶着部64および第2溶着部66を切り離す工程と、を備えている。第1溶着部64および第2溶着部66を切り離す工程の実施後に、第2溶着部66を第1溶着部64として利用して、工程の全てが再度実施される。
上記の構成によると、磁石孔36に対する磁石40の挿入が完了するまで、二枚の絶縁シート62をそれぞれ長尺の状態に維持することができる。長尺の絶縁シート62は、そのハンドリングが容易であることから、二枚の絶縁シート62の間に磁石40を配置する工程や、磁石40を二枚の絶縁シート62とともにロータコア30の磁石孔36に挿入する工程においても、その位置を規制し易い。従って、これらの工程を短時間で(即ち、高速で)行う場合でも、磁石40に対する絶縁シート62の位置ずれを抑制することができ、製造品質の高いロータ10を効率よく製造することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記の実施例では、絶縁シート62は、複数枚の不織布を重ね合わせて加熱加圧されることにより作製されるシートであるが、これに限られない。例えば、絶縁シート62は、複数枚の不織布を重ね合わせて、加圧することなく加熱されることにより作製されるシートであってもよい。この絶縁シート62は、再び加熱されても膨張しない。この絶縁シート62が使用される場合、ロータ10の製造方法は、加熱工程に代えて、充填工程を備えていてもよい。充填工程は、切り離し工程が実施された後であって、固定工程が実施される前に実施される。
充填工程では、溶融した樹脂材料が磁石孔36に充填される。これにより、溶融した樹脂材料は、絶縁シート62(即ち、絶縁体60)とロータコア30の磁石孔36の内面36aとの隙間に充填される。溶融した樹脂材料が固化すると、磁石40は、ロータコア30に対して固定される。
上記の実施例の第1溶着工程と第2溶着工程では、溶着装置90が二枚の絶縁シート62を挟み込むことにより、二枚の絶縁シート62が溶着されるが、二枚の絶縁シート62を溶着する方法は、これに限られない。例えば、二枚の絶縁シート62にレーザー光を照射することにより、二枚の絶縁シート62が互いに溶着されてもよい。
上記の実施例の第1溶着工程では、図示省略のカッタを用いて、一枚の絶縁シート62が二枚の絶縁シート62に切断され、切断された二枚の絶縁シート62が溶着されているが、変形例では、絶縁シート62が巻回された二個のドラムのそれぞれから絶縁シート62が引き出され、引き出された二枚の絶縁シート62が互いに溶着されてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10 :ロータ
20 :シャフト
22 :固定溝
30 :ロータコア
31 :位置決め穴
32 :突部
34 :鋼板
36 :磁石孔
36a :内面
40 :磁石
60 :絶縁材料
62 :絶縁シート
64 :第1溶着部
66 :第2溶着部
80 :フィーダ
90 :溶着装置
100 :アーム装置

Claims (1)

  1. ロータの製造方法であって、
    第1溶着部において互いに溶着されたそれぞれ長尺な二枚の絶縁シートの間に、磁石を配置する工程と、
    前記二枚の絶縁シートの間に配置された前記磁石の先端部分を、前記二枚の絶縁シートの前記第1溶着部に押し付けながら、前記磁石を前記二枚の絶縁シートとともにロータコアの磁石孔に挿入する工程と、
    前記磁石孔に挿入された前記磁石の後端部分側において、前記二枚の絶縁シートを互いに溶着して第2溶着部を形成する工程と、
    前記磁石孔の両端部分において前記二枚の絶縁シートをそれぞれ切断し、前記磁石孔に挿入された前記磁石から前記第1溶着部および前記第2溶着部を切り離す工程と、
    を備えており、
    前記第1溶着部および前記第2溶着部を切り離す前記工程の実施後に、前記第2溶着部を前記第1溶着部として利用して、前記工程の全てが再度実施される、製造方法。
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