JP2022106583A - 解析装置、解析システム及び解析方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】省エネルギーで高精度な演算処理をするために点数を適切に削減すること。【解決手段】解析装置は、機器の振動を検出する振動センサと、振動センサの検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出し、それぞれの区間に含まれる複数の点を平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施する演算部と、演算部による振動解析で出力された処理データを送信する無線通信機と、を備える。【選択図】図3
Description
本開示は、解析装置、解析システム及び解析方法に関する。
機器の異常の有無を診断するために、機器の運転中に発生する振動を振動センサで検出する技術が知られている。特許文献1には、インパルス応答原波形の周波数解析の際、エンベロープ処理のため、連続して取得した振動データに対して可変ローパスフィルタ(LPF:Low-Pass Filter)として波形の移動平均を利用する技術が開示されている。また、特許文献2には、車両軸受の振動データを解析して異常を診断するため、サンプリング周波数を低く変換するデシメーション処理によりデータ点数を削減した後、エンベロープ解析を行う技術が開示されている。
ところで、大量のデータを処理する解析には大量のエネルギーが必要なため、省エネルギーで高精度な演算が困難であった。例えば特許文献1のように移動平均を利用する方法では、測定点数を減らすことができないので、演算に必要な電力を減らすことができない。特許文献2のようにデシメーション処理で点数を減らしてサンプリング周波数を変換する場合、高いサンプリングで得た元の情報も欠落してしまう。
本開示は、省エネルギーで高精度な演算処理をするために点数を適切に削減することを目的とする。
本開示に従えば、機器の振動を検出する振動センサと、前記振動センサの検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出し、前記それぞれの区間に含まれる複数の点を前記平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施する演算部と、前記演算部による振動解析で出力された処理データを送信する無線通信機と、を備える、解析装置が提供される。
本開示によれば、高いサンプリングで測定した情報を保持したまま演算処理をする点数を適切に削減することができる。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
実施形態においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向、所定面内においてX軸と直交するY軸と平行な方向をY軸方向、所定面と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、所定面と平行である。
(第1実施形態)
[解析装置]
図1は、本実施形態に係る解析装置1を模式的に示す断面図である。解析装置1は、機器Bに設置される。機器Bは、例えば工場のような産業施設に設けられる。機器Bとして、回転機械が例示される。回転機械として、ポンプを作動させるモータが例示される。
[解析装置]
図1は、本実施形態に係る解析装置1を模式的に示す断面図である。解析装置1は、機器Bに設置される。機器Bは、例えば工場のような産業施設に設けられる。機器Bとして、回転機械が例示される。回転機械として、ポンプを作動させるモータが例示される。
図1に示すように、解析装置1は、受熱部2と、放熱部3と、周壁部4と、熱電発電モジュール5と、振動センサ6と、マイクロコンピュータ8と、無線通信機9と、伝熱部材10と、基板11と、蓄電部14と、を備える。
受熱部2は、機器Bに設置される。受熱部2は、プレート状の部材である。受熱部2は、アルミニウム又は銅のような金属材料によって形成される。受熱部2は、機器Bからの熱を受ける。受熱部2の熱は、伝熱部材10を介して、熱電発電モジュール5に伝達される。
放熱部3は、間隙を介して受熱部2に対向する。放熱部3は、プレート状の部材である。放熱部3は、アルミニウム又は銅のような金属材料によって形成される。放熱部3は、熱電発電モジュール5からの熱を受ける。放熱部3の熱は、解析装置1の周囲の大気空間に放出される。
受熱部2は、機器Bの表面に対向する受熱面2Aと、受熱面2Aの反対方向を向く内面2Bとを有する。受熱面2Aは、-Z方向を向く。内面2Bは、+Z方向を向く。受熱面2A及び内面2Bのそれぞれは、平坦である。受熱面2A及び内面2Bのそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、受熱部2の外形は、実質的に四角形である。なお、受熱部2の外形は四角形でなくてもよい。受熱部2の外形は円形でもよいし楕円形でもよいし任意の多角形でもよい。
放熱部3は、大気空間に面する放熱面3Aと、放熱面3Aの反対方向を向く内面3Bとを有する。放熱面3Aは、+Z方向を向く。内面3Bは、-Z方向を向く。放熱面3A及び内面3Bのそれぞれは、平坦である。放熱面3A及び内面3Bのそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、放熱部3の外形は、実質的に四角形である。なお、放熱部3の外形は四角形でなくてもよい。放熱部3の外形は円形でもよいし楕円形でもよいし任意の多角形でもよい。
XY平面内において、受熱部2の外形及び寸法と、放熱部3の外形及び寸法とは、実質的に等しい。なお、受熱部2の外形及び寸法と、放熱部3の外形及び寸法とは、異なってもよい。
周壁部4は、受熱部2の内面2Bの周縁部と放熱部3の内面3Bの周縁部との間に配置される。周壁部4は、受熱部2と放熱部3とを連結する。周壁部4は、合成樹脂によって形成される。
XY平面内において、周壁部4は、環状である。XY平面内において、周壁部4の外形は、実質的に四角形である。受熱部2と放熱部3と周壁部4とによって、解析装置1の内部空間12が規定される。周壁部4は、内部空間12に面する内面4Bを有する。受熱部2の内面2Bは、内部空間12に面する。放熱部3の内面3Bは、内部空間12に面する。解析装置1の外部空間は、解析装置1の周囲の大気空間である。
受熱部2、放熱部3、及び周壁部4は、内部空間12を規定する解析装置1のハウジングとして機能する。以下の説明において、受熱部2、放熱部3、及び周壁部4を適宜、ハウジング20、と総称する。
受熱部2の内面2Bの周縁部と周壁部4の-Z側の端面との間にシール部材13Aが配置される。放熱部3の内面3Bの周縁部と周壁部4の+Z側の端面との間にシール部材13Bが配置される。シール部材13A及びシール部材13Bのそれぞれは、例えばOリングを含む。シール部材13Aは、内面2Bの周縁部に設けられた凹部に配置される。シール部材13Bは、内面3Bの周縁部に設けられた凹部に配置される。シール部材13A及びシール部材13Bにより、解析装置1の外部空間の異物が内部空間12に侵入することが抑制される。
熱電発電モジュール5は、ゼーベック効果を利用して電力を発生する。機器Bは、熱電発電モジュール5の熱源として機能する。熱電発電モジュール5は、受熱部2と放熱部3との間に配置される。熱電発電モジュール5の-Z側の端面51が加熱され、熱電発電モジュール5の-Z側の端面51と+Z側の端面52との間に温度差が与えられることによって、熱電発電モジュール5は電力を発生する。
端面51は、-Z方向を向く。端面52は、+Z方向を向く。端面51及び端面52のそれぞれは、平坦である。端面51及び端面52のそれぞれは、XY平面と平行である。XY平面内において、熱電発電モジュール5の外形は、実質的に四角形である。
端面52は、放熱部3の内面3Bに対向する。熱電発電モジュール5は、放熱部3に固定される。放熱部3と熱電発電モジュール5とは、例えば接着剤により接着される。
なお、図1に示す例においては、熱電発電モジュール5は放熱部3に接触しているが、受熱部2に接触してもよい。
振動センサ6は、機器Bの振動を検出する。振動センサ6は、熱電発電モジュール5が発生する電力により駆動する。振動センサ6は、内部空間12に配置される。本実施形態において、振動センサ6は、受熱部2の内面2Bに支持される。
振動センサ6として、加速度センサが例示される。なお、振動センサ6は、速度センサ又は変位センサでもよい。本実施形態において、振動センサ6は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の3つの方向における機器Bの振動を検出することができる。
マイクロコンピュータ8は、解析装置1を制御する。マイクロコンピュータ8は、熱電発電モジュール5が発生する電力により駆動する。マイクロコンピュータ8は、内部空間12に配置される。本実施形態において、マイクロコンピュータ8は、基板11に支持される。
無線通信機9は、解析装置1の外部に存在する管理コンピュータ100(図3等参照)と通信する。無線通信機9は、熱電発電モジュール5が発生する電力により駆動する。無線通信機9は、内部空間12に配置される。本実施形態において、無線通信機9は、基板11に支持される。
伝熱部材10は、受熱部2と熱電発電モジュール5とを接続する。伝熱部材10は、受熱部2の熱を熱電発電モジュール5に伝達する。伝熱部材10は、アルミニウム又は銅のような金属材料によって形成される。伝熱部材10は、Z軸方向に長い棒状部材である。伝熱部材10は、内部空間12に配置される。
基板11は、制御基板を含む。基板11は、内部空間12に配置される。基板11は、支持部材11Aを介して受熱部2に接続される。基板11は、支持部材11Bを介して放熱部3に接続される。基板11は、受熱部2及び放熱部3のそれぞれから離れるように、支持部材11A及び支持部材11Bに支持される。
蓄電部14は、熱電発電モジュール5が発生した電力を蓄える。蓄電部14として、キャパシタ又は二次電池が例示される。
[熱電発電モジュール]
図2は、本実施形態に係る熱電発電モジュール5を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、熱電発電モジュール5は、p型熱電半導体素子5Pと、n型熱電半導体素子5Nと、第1電極53と、第2電極54と、第1基板51Sと、第2基板52Sとを有する。XY平面内において、p型熱電半導体素子5Pとn型熱電半導体素子5Nとは、交互に配置される。第1電極53は、p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれに接続される。第2電極54は、p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれに接続される。p型熱電半導体素子5Pの下面及びn型熱電半導体素子5Nの下面は、第1電極53に接続される。p型熱電半導体素子5Pの上面及びn型熱電半導体素子5Nの上面は、第2電極54に接続される。第1電極53は、第1基板51Sに接続される。第2電極54は、第2基板52Sに接続される。
図2は、本実施形態に係る熱電発電モジュール5を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、熱電発電モジュール5は、p型熱電半導体素子5Pと、n型熱電半導体素子5Nと、第1電極53と、第2電極54と、第1基板51Sと、第2基板52Sとを有する。XY平面内において、p型熱電半導体素子5Pとn型熱電半導体素子5Nとは、交互に配置される。第1電極53は、p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれに接続される。第2電極54は、p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれに接続される。p型熱電半導体素子5Pの下面及びn型熱電半導体素子5Nの下面は、第1電極53に接続される。p型熱電半導体素子5Pの上面及びn型熱電半導体素子5Nの上面は、第2電極54に接続される。第1電極53は、第1基板51Sに接続される。第2電極54は、第2基板52Sに接続される。
p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれは、例えばBiTe系熱電材料を含む。第1基板51S及び第2基板52Sのそれぞれは、セラミックス又はポリイミドのような電気絶縁材料によって形成される。
第1基板51Sは、端面51を有する。第2基板52Sは、端面52を有する。第1基板51Sが加熱されることによって、p型熱電半導体素子5P及びn型熱電半導体素子5Nのそれぞれの+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられる。p型熱電半導体素子5Pの+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられると、p型熱電半導体素子5Pにおいて正孔が移動する。n型熱電半導体素子5Nの+Z側の端部と-Z側の端部との間に温度差が与えられると、n型熱電半導体素子5Nにおいて電子が移動する。p型熱電半導体素子5Pとn型熱電半導体素子5Nとは第1電極53及び第2電極54を介して接続される。正孔と電子とによって第1電極53と第2電極54との間に電位差が発生する。第1電極53と第2電極54との間に電位差が発生することにより、熱電発電モジュール5は電力を発生する。第1電極53にリード線55が接続される。熱電発電モジュール5は、リード線55を介して電力を出力する。
[マイクロコンピュータ]
図3は、本実施形態に係る解析装置1を示すブロック図である。図3に示すように、熱電発電モジュール5、蓄電部14、振動センサ6、マイクロコンピュータ8、及び無線通信機9は、1つのハウジング20に収容される。
図3は、本実施形態に係る解析装置1を示すブロック図である。図3に示すように、熱電発電モジュール5、蓄電部14、振動センサ6、マイクロコンピュータ8、及び無線通信機9は、1つのハウジング20に収容される。
マイクロコンピュータ8は、設定部81と、検出データ取得部82と、演算部83と、通信制御部84とを有する。
設定部81は、振動センサ6により機器Bの振動を測定する測定時間を設定する。測定時間は、例えば管理コンピュータ100から無線通信を介して作業者によって設定されてもよい。なお、サンプリング周波数が、管理コンピュータ100から無線通信を介して作業者によって設定されてもよく、この場合、設定部81は、サンプリング周波数に基づいて、測定時間を設定する。
検出データ取得部82は、設定部81に設定された測定時間及びサンプリング周波数において、振動センサ6の検出データを取得する。振動センサ6の検出データは、振動波形を含む。検出データ取得部82は、設定部81によって設定された測定時間及びサンプリング周波数の検出データを取得する。
演算部83は、マイクロコンピュータ8が予め記憶されたプログラムを実行するように制御する。演算部83は、検出データ取得部82により取得された振動センサ6の検出データに基づいて演算処理を実施し、処理データを出力する。処理データとは、検出データがデータ処理されることにより生成されるデータをいう。演算部83は、例えば高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)のような振動解析方法に基づいて、振動センサ6の検出データを処理して処理データを出力することができる。
演算部83は、検出データ取得部82により取得された振動波形(加速度データ)について、それぞれの点を絶対値に変換する絶対値処理を実施し、絶対値処理補正データを生成する。絶対値処理とは、それぞれの点の値を二乗して平方根を算出する処理をいう。絶対値処理として、それぞれの点の値の二乗を算出するのみの処理を行ってもよい。演算部83は、絶対値処理を実施する前に、バンドバスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)として、例えばハイパスフィルタ(HPF:High Pass Filter)処理を行ってもよい。
削減後の演算点数は、例えば管理コンピュータ100から無線通信を介して作業者によって設定されてもよい。なお、必要な周波数帯域幅の最大値又は点数削減後のサンプリング周波数が、管理コンピュータ100から無線通信を介して作業者によって設定されてもよく、この場合、設定部81は、必要な周波数帯域幅の最大値又は点数削減後のサンプリング周波数に基づいて、削減後の演算点数を設定する。
演算部83は、絶対値処理補正データについて、設定された削減後の演算点数に基づいた所定周期毎の区間に分割する。演算部83は、絶対値処理補正データについて、それぞれの区間での平均値を算出し、それぞれの区間に含まれる複数の点を、平均値の1点に変換する区間平均処理を実施し、区間平均補正データを生成する。演算部83は、区間平均補正データについて、高速フーリエ変換解析を実施し、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s2)2/Hz]の分布データを処理データとして出力する。演算部83は、更にパワースペクトル密度をデシベル化して、周波数[Hz]毎の感度[dB]を処理データとして出力してもよい。
演算部83により生成される処理データは、例えば振動センサ6の検出データから算出される機器Bの振動のピーク値、実効値、及び振動数の少なくとも一つを含んでもよい。
演算部83は、振動センサ6の検出データを処理して、機器Bの振動のピーク値を算出してもよい。振動のピーク値は、振動の最大値及び最小値を含む。振動のピーク値は、振動波形の全範囲のピーク値でもよいし、複数の周波数範囲のそれぞれにおけるピーク値でもよい。振動のピーク値は、加速度のピーク値でもよいし、速度のピーク値でもよいし、変位のピーク値でもよい。
演算部83は、振動センサ6の検出データを処理して、機器Bの振動の実効値(RMS:Root Mean Square Value)を算出してもよい。また、演算部83は、振動センサ6により検出された振動波形の全範囲を複数の周波数範囲に分割し、複数の周波数範囲のそれぞれについて実効値を算出してもよい。振動の実効値は、加速度の実効値でもよいし、速度の実効値でもよいし、変位の実効値でもよい。
演算部83は、振動センサ6の検出データを処理して、機器Bの振動数を算出してもよい。なお、演算部83は、振動センサ6の検出データを処理して、振動のオーバーオール値(Overall Value)を算出してもよい。オーバーオール値とは、高速フーリエ変換解析の対象となる周波数の全範囲のパワースペクトルの総和をいう。
演算部83は、振動センサ6の検出データを処理して、機器Bの波高率(CF:Crest Factor)を算出してもよい。波高率とは、ピーク値の実効値に対する比(ピーク値/実効値)をいう。
通信制御部84は、無線通信機9が管理コンピュータ100と通信するように制御する。無線通信機9が管理コンピュータ100から測定時間、サンプリング周波数、削減後の演算点数、必要な周波数帯域幅の最大値、又は点数削減後のサンプリング周波数等を設定するための設定データを受信した場合、通信制御部84は、受信した設定データを演算部83へ出力する。演算部83は、取得した測定時間又はサンプリング周波数の設定データに基づいて、設定部81に測定時間及びサンプリング周波数を設定させる。また、演算部83は、削減後の演算点数、必要な周波数帯域幅の最大値、又は点数削減後のサンプリング周波数の設定データに基づいて、削減後の演算点数を設定する。
また、通信制御部84は、検出データ取得部82により取得された振動センサ6の検出データが管理コンピュータ100に送信されるように、無線通信機9を制御する。無線通信機9は、検出データ取得部82により取得された振動センサ6の検出データを、管理コンピュータ100に送信する。
また、演算部83により処理データが出力された場合、通信制御部84は、処理データが管理コンピュータ100に送信されるように、無線通信機9を制御する。無線通信機9は、演算部83により算出された処理データを、管理コンピュータ100に送信する。
[解析方法]
図4は、本実施形態に係る解析方法を示すフローチャートである。本実施形態において、解析装置1が設置される機器Bは、回転機械の一種であるモータである。モータは、ポンプを作動させる。本実施形態における解析方法では、モータのベアリングの傷の有無を診断するために、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s2)2/Hz]を処理データとして出力する。
図4は、本実施形態に係る解析方法を示すフローチャートである。本実施形態において、解析装置1が設置される機器Bは、回転機械の一種であるモータである。モータは、ポンプを作動させる。本実施形態における解析方法では、モータのベアリングの傷の有無を診断するために、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s2)2/Hz]を処理データとして出力する。
解析装置1では、例えば管理コンピュータ100から無線通信を介して設定された設定データに基づいて、設定部81により、振動センサ6により機器Bの振動を測定する測定時間が設定される。設定部81は、マイクロコンピュータ8のメモリ容量により決定されるサンプリング点数と、設定した測定時間とに基づいて、サンプリング周波数を設定する(ステップS11)。
検出データ取得部82は、振動センサ6から設定部81が設定した測定時間及びサンプリング周波数(ODR)のサンプリング点数分の加速度データ、すなわち振動波形の生データを、検出データとして取得する(ステップS12)。
演算部83は、ステップS12で検出データ取得部82が取得した加速度データについて、それぞれの点の絶対値を算出し、加速度データのそれぞれの点を絶対値に変換する絶対値処理を実施する(ステップS13)。演算部83は、絶対値処理によって、絶対値処理補正データを生成する。
図5は、本実施形態に係る解析方法において絶対値処理補正データの一例を示す図である。図5の縦軸は、振動センサ6により検出された加速度[m/s2]の絶対値を示し、横軸は、時間[msec]を示す。
図5に示すように、図4に示すステップS12で取得された加速度データのそれぞれの点の値が、絶対値処理によって、絶対値に変換される。図5に示す一例において、演算部83による絶対値処理では、図4に示すステップS12で取得された加速度データのそれぞれの点の値を二乗して平方根を算出する。これにより、演算部83は、図5のラインL1aで示すような振動波形の絶対値処理補正データを生成することができる。
例えば管理コンピュータ100から無線通信を介して設定された設定データに基づいて、演算部83は、FFT解析を実施する前に削減しておく削減後の演算点数を設定する(ステップS14)。本実施形態においては、例えば演算点数を1024点に設定する。
演算部83は、ステップS13で生成された絶対値処理補正データについて、ステップS14で設定された削減後の演算点数に基づいた所定周期毎の区間に分割する。本実施形態においては、測定時のサンプリング点数が8192点、削減後の演算点数が1024点であるので、8点毎の区間に分割する。
演算部83は、ステップS13で生成された絶対値処理補正データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値の2倍を算出し、それぞれの区間に含まれる複数の点を、1点の平均値に変換する区間平均処理を実施する(ステップS15)。演算部83は、区間平均処理によって、区間平均補正データを生成する。
すなわち、本実施形態においては、まず、それぞれの区間における8点の平均値を算出する。次に、区間に対応する時刻に平均値を対応付けた波形である区間平均補正データを生成する。区間に対応する時刻とは、例えば区間に含まれる複数の点のうち最初の点に対応する時刻、又は区間の中心の時刻である。これにより、絶対値処理補正データから点数が1/8に削減された区間平均補正データが生成される。
図6は、本実施形態に係る解析方法において区間平均補正データの一例を示す図である。図6の縦軸は、加速度[m/s2]を示し、横軸は、時間[msec]を示す。
図6のラインL2aに示すように、図4に示すステップS13で生成された絶対値処理補正データのぞれぞれの点が、所定周期毎に分割したぞれぞれの区間で平均化された1点に変換される。これにより、演算部83は、図6のラインL2aで示すような振動波形の区間平均補正データを生成することができる。すなわち、区間平均補正データの点数は、加速度データ及び絶対値処理補正データの演算点数に対して、(1点)/(それぞれの区間に含まれる元の点数)倍であり、本実施形態では、1/8倍である。
図6のラインL2bは、図4に示すステップS14及びステップS15の代わりに、絶対値処理補正データに対して、ローパスフィルタ処理としての有限インパルス応答(FIR:Finite Impulse Response)フィルタ処理によって生成した比較データである。なお、比較データの演算点数は、加速度データ及び絶対値処理補正データから削減されていない。
図6に示すように、演算点数を削減した本実施形態の区間平均補正データのラインL2aは、演算点数を削減せずローパスフィルタ処理による比較データのラインL2bの波形の特徴を再現できている。
演算部83は、ステップS15で生成された区間平均補正データについて、FFT解析を実施する(ステップS16)。演算部83は、FFT解析により、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s2)2/Hz]の分布を生成する。演算部83は、生成した周波数毎のパワースペクトル密度の分布データを処理データとして、無線通信機9に送信させる。無線通信機9は、処理データを管理コンピュータ100に送信する(ステップS17)。
図7は、本実施形態に係る解析方法において処理データの一例を示す図である。図7の縦軸は、パワースペクトル密度[(m/s2)2/Hz]を示し、横軸は、周波数[Hz]を示す。
図7のラインL3aに示すように、図4に示すステップS15で生成された区間平均補正データから、FFT解析によって周波数毎のパワースペクトル密度の分布データが生成される。すなわち、演算部83は、区間平均補正処理によって加速度データ及び絶対値処理補正データから演算点数が削減された区間平均補正データについて、FFT解析を実施する。
図7のラインL3bは、図6のラインL2bに示す比較データから、FFT解析によって生成した周波数毎のパワースペクトル密度の分布の比較データである。なお、比較データの演算点数は、加速度データ及び絶対値処理補正データから削減されていない。
図7に示すように、演算点数を削減した本実施形態の周波数毎のパワースペクトル密度の分布データのラインL3aは、FFT解析の前に演算点数を削減せずローパスフィルタ処理を行った比較データのラインL3bの波形の特徴を再現できている。
管理コンピュータ100は、送信された処理データに基づいて、機器Bの状態を監視及び管理することができる。管理コンピュータ100は、送信された処理データに基づいて、機器Bの異常の有無を診断することができる。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、振動センサ6が機器Bに設置される。振動センサ6の検出データは、マイクロコンピュータ8に出力される。マイクロコンピュータ8の演算部83は、振動センサ6の検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出する。演算部83は、それぞれの区間に含まれる複数の点を平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施する。このように、演算処理をする演算点数を、本実施形態の解析方法によって適切に削減することで演算負荷を抑制することができるので、低消費電力でも必要十分な精度を維持した解析結果を出力することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、振動センサ6が機器Bに設置される。振動センサ6の検出データは、マイクロコンピュータ8に出力される。マイクロコンピュータ8の演算部83は、振動センサ6の検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出する。演算部83は、それぞれの区間に含まれる複数の点を平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施する。このように、演算処理をする演算点数を、本実施形態の解析方法によって適切に削減することで演算負荷を抑制することができるので、低消費電力でも必要十分な精度を維持した解析結果を出力することができる。
演算部83による振動解析で出力された処理データは、無線通信機9から管理コンピュータ100に送信される。そのため、管理コンピュータ100は、適切に削減された演算点数で演算された解析結果に基づいて、機器Bを適正に診断することができる。
演算部83は、振動センサ6の検出データについて、演算点数を削減する前に、それぞれの点を絶対値に変換する。すなわち、演算部83は、正負が混在する加速度データを正値のみのデータに変換する。これにより、絶対値からそれぞれの区間での平均値を算出できるので、演算部83は、演算点数を削減する際の誤差を抑制することができる。
解析装置1のマイクロコンピュータ8は、メモリ容量により決定されるサンプリング点数と、設定された測定時間とに基づいて、検出データを取得するサンプリング周波数を設定する設定部81を備える。これにより、メモリ容量による制限及び必要な測定時間の条件を満たす範囲において、サンプリング周波数を最大値に設定することができる。すなわち、高い周波数で測定した後、本実施形態の解析方法によって演算処理をする演算点数を適切に削減することができるので、演算負荷を抑制しつつ、低消費電力でも必要十分な精度を維持した解析結果を出力することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。第2実施形態に係る解析装置1の物理構成は、第1実施形態と同様であり、演算部83による処理に特徴を有する。
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。第2実施形態に係る解析装置1の物理構成は、第1実施形態と同様であり、演算部83による処理に特徴を有する。
本実施形態において、演算部83は、検出データ取得部82により取得された振動波形(加速度データ)について、加速度を積分して速度を取得する積分処理を実施し、積分処理補正データを生成する。演算部83は、積分処理を実施する前に、バンドバスフィルタとして、例えばハイパスフィルタ処理を行ってもよい。
演算部83は、積分処理補正データについて、設定された削減後の演算点数に基づいた所定周期毎の速度データを抽出する抽出処理を実施し、抽出補正データを生成する。抽出処理では、それぞれの区間に含まれる複数の点のうち、例えば最初の点以外の点を削除する。所定周期毎に抽出するのであれば、抽出する点がそれぞれの区間のいずれの点であってもよい。
演算部83は、抽出補正データについて、高速フーリエ変換解析を実施し、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s)2/Hz]の分布データを処理データとして出力する。演算部83は、更にパワースペクトル密度をデシベル化して、周波数[Hz]毎の感度[dB]を処理データとして出力してもよい。
[解析方法]
図8は、本実施形態に係る解析方法を示すフローチャートである。本実施形態において、解析装置1が設置される機器Bは、回転機械の一種であるモータである。モータは、ポンプを作動させる。本実施形態における解析方法では、回転機械の設置状況を診断するために、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s)/Hz]を処理データとして出力する。
図8は、本実施形態に係る解析方法を示すフローチャートである。本実施形態において、解析装置1が設置される機器Bは、回転機械の一種であるモータである。モータは、ポンプを作動させる。本実施形態における解析方法では、回転機械の設置状況を診断するために、周波数[Hz]毎のパワースペクトル密度[(m/s)/Hz]を処理データとして出力する。
ステップS21からステップS22までの処理は、第1実施形態の図4に示すステップS11からステップS12までの処理と同様であるため、説明を省略する。
演算部83は、ステップS22で検出データ取得部82が取得した加速度データについて、加速度を積分して速度データを取得する積分処理を実施する(ステップS23)。演算部83は、積分処理によって、積分処理データを生成する。
ステップS25の処理は、第1実施形態の図4に示すステップS15の処理と同様であるため、説明を省略する。
演算部83は、ステップS23で生成された積分処理補正データについて、ステップS24で設定された削減後の演算点数に基づいた所定周期毎の速度データを抽出する抽出処理を実施する(ステップS25)。演算部83は、抽出処理によって、抽出補正データを生成する。
すなわち、本実施形態においては、まず、それぞれの区間における8点の速度データのうち、1点の速度データのみを抽出された波形である抽出補正データを生成する。これにより、積分処理補正データから点数が1/8に削減された抽出補正データが生成される。
演算部83は、ステップS15で生成された抽出補正データについて、FFT解析を実施する(ステップS26)。演算部83は、FFT解析により、周波数毎[Hz]のパワースペクトル密度[(m/s)2/Hz]の分布を生成する。演算部83は、生成した周波数毎のパワースペクトル密度の分布データを処理データとして、無線通信機9に送信させる。無線通信機9は、処理データを管理コンピュータ100に送信する(ステップS27)。
図9は、本実施形態に係る解析方法において処理データの一例を示す図である。図9の縦軸は、感度[dB]を示し、横軸は、周波数[Hz]を示す。図9に示す処理データは、図8に示す解析方法によって、演算部83が加速度から計算した速度から計算した実効値の周波数依存性を示したものである。ラインL4aは、加速度のデータをデシメーション処理でサンプリング周波数を低く変換した後に速度を計算してから求めた実効値のデータを示す。ラインL4bは、加速度から速度を計算した後に点数を削減してから求めた実効値のデータを示す。
図9に示すように、本実施形態の解析方法により算出した感度を示すラインL4bは、良好な特性を示すが、ラインL4aは、加速度から速度への積分精度が悪いためずれが大きい。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、振動センサ6が機器Bに設置される。振動センサ6の検出データは、マイクロコンピュータ8に出力される。マイクロコンピュータ8の演算部83は、振動センサ6の検出データについて、加速度データを積分して速度データを取得した後、所定周期毎の速度データを抽出することにより削減した演算点数で振動解析を実施する。このように、演算処理をする演算点数を、本実施形態の解析方法によって適切に削減することによって、低消費電力でも必要十分な精度を維持した解析結果を出力することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、振動センサ6が機器Bに設置される。振動センサ6の検出データは、マイクロコンピュータ8に出力される。マイクロコンピュータ8の演算部83は、振動センサ6の検出データについて、加速度データを積分して速度データを取得した後、所定周期毎の速度データを抽出することにより削減した演算点数で振動解析を実施する。このように、演算処理をする演算点数を、本実施形態の解析方法によって適切に削減することによって、低消費電力でも必要十分な精度を維持した解析結果を出力することができる。
演算部83による振動解析で出力された処理データは、無線通信機9から管理コンピュータ100に送信される。そのため、管理コンピュータ100は、適切に削減された演算点数で演算された解析結果に基づいて、機器Bを適正に診断することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の第1実施形態及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
[解析システム]
図10は、本実施形態に係る解析システム200を模式的に示す図である。図10に示すように、解析システム200は、機器Bに設置される複数の解析装置1と、通信機210と、中継器220とを備える。機器Bは、産業施設に複数設けられる。上述のように、機器Bとして、ポンプを作動させるモータが例示される。機器Bは、地下に設置されてもよい。機器Bが作動することにより、機器Bは発熱する。機器Bは、解析装置1の熱源として機能する。
図10は、本実施形態に係る解析システム200を模式的に示す図である。図10に示すように、解析システム200は、機器Bに設置される複数の解析装置1と、通信機210と、中継器220とを備える。機器Bは、産業施設に複数設けられる。上述のように、機器Bとして、ポンプを作動させるモータが例示される。機器Bは、地下に設置されてもよい。機器Bが作動することにより、機器Bは発熱する。機器Bは、解析装置1の熱源として機能する。
通信機210は、中継器220を介して複数の解析装置1のそれぞれから送信された振動センサ6の検出データ及び演算部83が出力した処理データを受信して、管理コンピュータ100に送信する。通信機210は、例えば複数の解析装置1のそれぞれから送信された検出データ及び処理データを所定のフォーマットに処理した後、管理コンピュータ100に送信する。複数の解析装置1のそれぞれからの検出データ及び処理データは、通信機210により集約された後、管理コンピュータ100に送信される。通信機210と管理コンピュータ100とは、無線通信してもよいし有線通信してもよい。
中継器220は、解析装置1と通信機210とを中継する。中継器220は、複数設けられる。中継器220と通信機210とは、無線通信する。
管理コンピュータ100は、複数の解析装置1のそれぞれから送信された振動センサ6の検出データ及び演算部83が出力した処理データに基づいて、複数の機器Bの状態を監視及び管理することができる。管理コンピュータ100は、複数の解析装置1のそれぞれから送信された振動センサ6の検出データ及び演算部83が出力した処理データに基づいて、機器Bの異常の有無を診断することができる。
複数の解析装置1は、独立して検出データ及び処理データを送信することができる。すなわち、解析装置1は、他の解析装置1の影響を受けることなく、検出データ及び処理データを送信することができる。
例えば、機器B及び解析装置1が地下に存在し、通信機210及び管理コンピュータ100が地上に存在する場合、中継器220が設けられることにより、解析装置1から送信された検出データ及び処理データは、管理コンピュータ100に円滑に送信される。
[効果]
以上説明したように、本実施形態では、解析システム200が、複数の機器Bのそれぞれに設置される複数の解析装置1と、複数の解析装置1のそれぞれから送信された処理データを受信して、管理コンピュータ100に送信する通信機210とを備える。そのため、管理コンピュータ100は、複数の機器Bの状態を監視及び管理したり、複数の機器Bの異常の有無を診断したりすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、解析システム200が、複数の機器Bのそれぞれに設置される複数の解析装置1と、複数の解析装置1のそれぞれから送信された処理データを受信して、管理コンピュータ100に送信する通信機210とを備える。そのため、管理コンピュータ100は、複数の機器Bの状態を監視及び管理したり、複数の機器Bの異常の有無を診断したりすることができる。
[その他の実施形態]
なお、上述の実施形態において、管理コンピュータ100は、1つのコンピュータにより構成されてもよいし、複数のコンピュータにより構成されてもよい。
なお、上述の実施形態において、管理コンピュータ100は、1つのコンピュータにより構成されてもよいし、複数のコンピュータにより構成されてもよい。
上述の実施形態においては、1つのハウジング20に、熱電発電モジュール5、振動センサ6、マイクロコンピュータ8、及び無線通信機9が収容されることとした。熱電発電モジュール5が第1ハウジングに収容され、振動センサ6、マイクロコンピュータ8、及び無線通信機9が第2ハウジングに収容されてもよい。第1ハウジングと第2ハウジングとは別のハウジングである。蓄電部14は、第1ハウジングと第2ハウジングとの間に配置されてもよい。
上述の実施形態において、演算部83の機能が管理コンピュータ100に設けられてもよい。振動センサ6の検出データが無線通信機9を介して管理コンピュータ100に送信され、管理コンピュータ100が処理データを出力してもよい。また、管理コンピュータ100の機能がマイクロコンピュータ8に設けられてもよい。例えば、演算部83が、異常の有無を診断してもよい。
1…解析装置、2…受熱部、2A…受熱面、2B…内面、3…放熱部、3A…放熱面、3B…内面、4…周壁部、4B…内面、5…熱電発電モジュール、5N…n型熱電半導体素子、5P…p型熱電半導体素子、6…振動センサ、8…マイクロコンピュータ、9…無線通信機、10…伝熱部材、11…基板、11A…支持部材、11B…支持部材、12…内部空間、13A…シール部材、13B…シール部材、14…蓄電部、20…ハウジング、51…端面、51S…第1基板、52…端面、52S…第2基板、53…第1電極、54…第2電極、55…リード線、81…設定部、82…検出データ取得部、83…演算部、84…通信制御部、100…管理コンピュータ、200…解析システム、210…通信機、220…中継器、B…機器。
Claims (8)
- 機器の振動を検出する振動センサと、
前記振動センサの検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出し、前記それぞれの区間に含まれる複数の点を前記平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施する演算部と、
前記演算部による振動解析で出力された処理データを送信する無線通信機と、を備える、
解析装置。 - 前記演算部は、前記振動センサの検出データについて、演算点数を削減する前に、それぞれの点を絶対値に変換する、
請求項1に記載の解析装置。 - 機器の振動を検出する振動センサと、
前記振動センサの検出データについて、加速度データを積分して速度データを取得した後、所定周期毎の速度データを抽出することにより削減した演算点数で振動解析を実施する演算部と、
前記演算部による振動解析で出力された処理データを送信する無線通信機と、を備える、
解析装置。 - 熱電発電モジュールを備え、
前記振動センサは、前記熱電発電モジュールが発生する電力により駆動する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の解析装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の解析装置と、
前記解析装置から送信された前記処理データを受信して、前記機器を診断する管理コンピュータと、を備える、
解析システム。 - 機器の振動を検出する振動センサから検出データを取得することと、
前記振動センサの検出データについて、所定周期毎に分割したそれぞれの区間での平均値を算出し、前記それぞれの区間に含まれる複数の点を前記平均値の1点に変換することにより削減した演算点数で振動解析を実施することと、
前記振動解析で出力された処理データを送信することと、を含む、
解析方法。 - 機器の振動を検出する振動センサから検出データを取得することと、
前記振動センサの検出データについて、加速度データを積分して速度データを取得した後、所定周期毎の速度データを抽出することにより削減した演算点数で振動解析を実施することと、
前記振動解析で出力された処理データを送信することと、を含む、
解析方法。 - 熱電発電モジュールが発生する電力により前記振動センサが駆動することを含む、
請求項6又は7に記載の解析方法。
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