JP2022104670A - 固体電池、固体電池の製造方法及び固体電池の監視方法 - Google Patents

固体電池、固体電池の製造方法及び固体電池の監視方法 Download PDF

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友弘 藤沢
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Abstract

【課題】正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することのできる固体電池を実現する。【解決手段】固体電池1は、正極層10、電解質層30及び負極層20が積層される構造を含む電池本体50と、その各層の積層方向の表面50aに積層される参照電極80とを有する。固体電池1は更に、電池本体50に設けられ、正極層10及び負極層20とそれぞれ接続される正極電極60及び負極電極70を有する。固体電池1では、参照電極80を基準にすることで、正極電極60及び負極電極70の各々の電圧を適正に測定、評価することが可能になる。これにより、正極電極60及び負極電極70の電位差である電池電圧のみでは十分な判別ができない固体電池1の劣化や抵抗変化の要因を、適正に判別することが可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、固体電池、固体電池の製造方法及び固体電池の監視方法に関する。
正極層と負極層との間に電解質層が設けられた構造を含む固体電池が知られている。固体電池の1つとして、例えば、特許文献1には、硫化物固体電解質層に、銅を含む負極集電体上に配置される負極合材層の周縁からはみ出して当該負極集電体と接するように延びるはみ出し部を設け、そのはみ出し部に参照極を設けた硫化物固体電池が記載されている。特許文献1では、負極集電体から硫化物固体電解質層のはみ出し部に銅が溶出して硫化銅等が生成されることで生じる参照極と負極集電体との間の電圧低下を計測し、硫化銅等の生成を早い段階で把握することが提案されている。
特開2019-192596号公報
ところで、固体電池において、その電池電圧は、電解質層を介して設けられる正極層と負極層とにそれぞれ接続される正極電極と負極電極との間の電位差を示すが、正極電極及び負極電極の双方にとっての電圧の基準が無いと、正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することができない場合がある。このような場合、固体電池の充電若しくは放電又は充放電に伴う劣化や抵抗変化の要因の判別ができないことが起こり得る。
1つの側面では、本発明は、正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することのできる固体電池を実現することを目的とする。
1つの態様では、正極層、電解質層及び負極層が第1方向に積層される構造を含む電池本体と、前記電池本体の前記第1方向の第1表面に積層される参照電極と、前記電池本体に設けられ、前記正極層と接続される正極電極と、前記電池本体に設けられ、前記負極層と接続される負極電極とを有する固体電池が提供される。
また、別の態様では、上記のような固体電池の製造方法、上記のような固体電池の監視方法が提供される。
1つの側面では、正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することのできる固体電池を実現することが可能になる。
固体電池の一例について説明する図である。 正極層パーツ形成の一例について説明する図(その1)である。 正極層パーツ形成の一例について説明する図(その2)である。 負極層パーツ形成の一例について説明する図(その1)である。 負極層パーツ形成の一例について説明する図(その2)である。 積層体グリーン形成及び切断の一例について説明する図である。 熱処理及び電極形成の一例について説明する図である。 固体電池の評価の一例について説明する図である。 充放電時の固体電池の電池電圧の測定結果の一例を示す図(その1)である。 充放電時の固体電池の参照電極を基準にした正極電圧及び負極電圧の測定結果並びにそれらの差分の一例を示す図(その1)である。 充放電時の固体電池の電池電圧及び正極電圧と負極電圧の差分の比較結果の一例を示す図(その1)である。 充放電時の固体電池の電池電圧の測定結果の一例を示す図(その2)である。 充放電時の固体電池の参照電極を基準にした正極電圧及び負極電圧の測定結果並びにそれらの差分の一例を示す図(その2)である。 充放電時の固体電池の電池電圧及び正極電圧と負極電圧の差分の比較結果の一例を示す図(その2)である。
正極活物質を含む正極層と、負極活物質を含む負極層との間に、酸化物固体電解質や硫化物固体電解質を用いた電解質層を設ける固体電池が知られている。固体電池は、例えば、正極層及び負極層、並びに固体電解質を用いた電解質層を、積層して熱圧着し、同時焼成することで、製造することができる。リチウムイオンの伝導を利用する固体電池の場合、充電時には、正極層から電解質層を介して負極層にリチウムイオンが伝導して取り込まれ、放電時には、負極層から電解質層を介して正極層にリチウムイオンが伝導して取り込まれる。固体電池では、このようなリチウムイオン伝導によって充放電動作が実現される。製造される固体電池の性能に寄与する正極層及び負極層のパラメータとしては、リチウムイオン伝導性及び電子伝導率があり、電解質層のパラメータとしては、リチウムイオン伝導性がある。
ところで、電解質層とこれを挟む正極層及び負極層とを含む固体電池において、その電池電圧は、正極層と負極層とにそれぞれ接続される正極電極と負極電極との間の電位差を示すが、正極電極及び負極電極の双方にとっての電圧の基準が無いと、正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することができない場合がある。このような場合、固体電池の充電若しくは放電又は充放電に伴う劣化や抵抗変化の要因の判別ができないことが起こり得る。
そこで、以下に示すような手法を用い、正極電極及び負極電極の各々の電圧を適正に評価することのできる固体電池を実現する。
[固体電池]
図1は固体電池の一例について説明する図である。図1(A)には固体電池の一例の要部平面図を模式的に示している。図1(B)には固体電池の一例の要部断面図を模式的に示している。尚、図1(B)は図1(A)のI-I断面模式図である。
図1(A)及び図1(B)に示す固体電池1は、正極層10、負極層20、電解質層30及び埋め込み層40を含む電池本体50を有する。固体電池1は更に、電池本体50に設けられた正極電極60、負極電極70及び参照電極80を有する。
電解質層30は、固体電解質を含む。電解質層30の固体電解質には、例えば、NASICON(ナシコン)型の酸化物固体電解質の1種であるLi1.5Al0.5Ge1.5(PO(以下「LAGP」と言う)が用いられる。LAGPは、アルミニウム置換リン酸ゲルマニウムリチウム等とも称される。電解質層30の固体電解質には、非晶質のLAGP(以下「LAGPg」と言う)又は結晶質のLAGP(以下「LAGPc」と言う)が用いられてよく、LAGPg及びLAGPcの両方が用いられてもよい。
正極層10は、正極活物質を含む。正極層10は、正極活物質のほか、例えば、固体電解質及び導電助剤を含む。正極層10の正極活物質には、例えば、ピロリン酸コバルトリチウム(LiCoP,以下「LCPO」と言う)が用いられる。このほか、正極活物質には、リン酸コバルトリチウム(LiCoPO)、リン酸バナジウムリチウム(Li(PO)(以下「LVP」と言う)等が用いられてもよい。正極層10の正極活物質としては、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。正極層10の固体電解質には、例えば、LAGPが用いられる。正極層10の導電助剤には、例えば、カーボンナノファイバー、カーボンブラック、グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブ等のカーボン材料が用いられる。
正極層10は、一方の側端面が電池本体50の一方の端面51(負極層20が露出する端面52とは反対側の端面)から露出し、他方の側端面が電池本体50の他方の端面52(負極層20が露出する端面)から露出しないように設けられる。ここでは、電池本体50の、正極層10の側端面が露出する端面51を、「正極端子面」とも言う。
負極層20は、負極活物質を含む。負極層20は、負極活物質のほか、例えば、固体電解質及び導電助剤を含む。負極層20の負極活物質には、例えば、アナターゼ型の酸化チタン(TiO)が用いられる。このほか、負極活物質には、NASICON型の酸化物系固体電解質の1種であるLi1.3Al0.3Ti1.7(PO(以下「LATP」と言う)、LVP等が用いられてもよい。負極層20の負極活物質としては、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。負極層20の固体電解質には、例えば、LAGPが用いられる。負極層20の固体電解質には、LAGPg又はLAGPcが用いられてよく、LAGPg及びLAGPcの両方が用いられてもよい。負極層20の導電助剤には、例えば、カーボンナノファイバー、カーボンブラック、グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブ等のカーボン材料が用いられる。
負極層20は、一方の側端面が電池本体50の一方の端面52(正極層10が露出する端面51とは反対側の端面)から露出し、他方の側端面が電池本体50の他方の端面51(正極層10が露出する端面)から露出しないように設けられる。ここでは、電池本体50の、負極層20の側端面が露出する端面52を、「負極端子面」とも言う。
埋め込み層40は、例えば、固体電解質を含む。埋め込み層40の固体電解質には、例えば、LAGPが用いられる。埋め込み層40の固体電解質には、LAGPg又はLAGPcが用いられてよく、LAGPg及びLAGPcの両方が用いられてもよい。このほか、埋め込み層40には、絶縁性の樹脂、絶縁性のフィラーを含有する樹脂等が用いられてもよい。埋め込み層40は、正極層10の、電池本体50の端面51から露出する側端面とは反対側の端部に設けられ、負極層20の、電池本体50の端面52から露出する側端面とは反対側の端部に設けられる。
電池本体50は、正極層10及びその端部に設けられた埋め込み層40と、負極層20及びその端部に設けられた埋め込み層40とが、電解質層30を挟んで交互に積層され、最外層に更に電解質層30が積層された構造を有する。電池本体50の一方の端面51から正極層10(その側端面)が露出し、電池本体50の他方の端面52から負極層20(その側端面)が露出する。
正極電極60は、電池本体50の、正極層10が露出する端面51に設けられる。正極電極60は、電池本体50の端面51から露出する正極層10(及び負極層20の端部に設けられる埋め込み層40)と接し、正極層10と電気的に接続される。正極電極60には、各種導体材料、例えば、導電性ペーストを乾燥、硬化させたもの等を用いることができる。
負極電極70は、電池本体50の、負極層20が露出する端面52に設けられる。負極電極70は、電池本体50の端面52から露出する負極層20(及び正極層10の端部に設けられる埋め込み層40)と接し、負極層20と電気的に接続される。負極電極70には、各種導体材料、例えば、導電性ペーストを乾燥、硬化させたもの等を用いることができる。
正極電極60及び負極電極70には、互いに同種の材料が用いられてもよいし、互いに異種の材料が用いられてもよい。
参照電極80は、電池本体50の表面に設けられる。例えば、参照電極80は、電池本体50における、正極層10、電解質層30及び負極層20が積層される方向の表面50aに、設けられる。参照電極80は、電池本体50の表面50aにおける正極電極60側(正極層10が露出する端面51側)と負極電極70側(負極層20が露出する端面52側)のいずれか一方の側、この例では正極電極60側に位置するように設けられる。このようにすると、参照電極80を、固体電池1の極性(いずれが正極側でいずれが負極側であるか)を示すマーカとして用いることが可能になる。
参照電極80には、各種導体材料を用いることができる。例えば、参照電極80には、正極層10に用いられる正極材料、一例として、正極活物質、固体電解質及び導電助剤等を含む材料を用いることができる。このほか、参照電極80には、固体電解質及び導電助剤を含む導電材料を用いることもできる。また、参照電極80には、負極層20に用いられる負極材料、一例として、負極活物質、固体電解質及び導電助剤を含む負極材料が用いられてもよい。このような正極材料、導電材料、負極材料が参照電極80に用いられる場合、参照電極80は、固体電池1の製造において行われる熱処理(脱脂及び焼成)により、電池本体50と一括で一体焼結させることが可能になる。
上記のような構成を有する固体電池1では、電池本体50の表面50aに設けられる参照電極80を用い、それを基準にして正極電極60の電圧及び負極電極70の電圧を測定することが可能になる。尚、ここでは、正極電極60の電圧を「正極電圧」とも言い、負極電極70の電圧を「負極電圧」とも言う。
固体電池1では、充電若しくは放電又は充放電に伴って正極電圧及び負極電圧がそれぞれ変動し、その差分が電池電圧となる。しかし、電池電圧のみでは、固体電池1にその劣化や抵抗変化が生じた場合、それが正極側(正極層10等)の要因によるものなのか、負極側(負極層20等)の要因によるものなのかといったことの判別が困難である。このような判別を適正に行うことができれば、固体電池1の開発のほか、検査時や製造時或いは実使用時の不具合の要因の特定等に有用と考えられる。
そこで、固体電池1では、その電池本体50の表面50aに参照電極80が設けられ、これを用いて正極電圧及び負極電圧を測定、監視することが可能になっている。参照電極80を基準にして正極電極60及び負極電極70の各々の電圧、即ち、正極電圧及び負極電圧をそれぞれ測定することで、正極電圧及び負極電圧の各々の挙動を監視、確認し、正極電圧及び負極電圧をそれぞれ適正に評価することが可能になる。これにより、固体電池1の劣化や抵抗変化の要因を適正に判別することが可能になる。
また、固体電池1では、その極性を示すマーカに、このような参照電極80としての機能を持たせることで、正極電極60及び負極電極70の各々の電圧を適正に評価するための参照電極80を設けることによる固体電池1の大型化、製造プロセスの複雑化、高コスト化を抑えることが可能になる。
[固体電池の製造方法]
続いて、上記のような構成を有する固体電池1の製造方法を、具体例を挙げて詳細に説明する。
まず、電解質シート、正極層用ペースト、負極層用ペースト、埋め込み層用ペースト及び参照電極用ペーストの形成の一例について、それぞれ説明する。
(電解質シートの形成)
電解質シートの形成には、固体電解質、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むペーストが用いられる。一例として、電解質シート用ペーストには、固体電解質として、LAGPgを29.0wt%(重量%)、及びLAGPcを3.2wt%含み、バインダーとしてポリビニルブチラール(PVB)を6.5wt%、可塑剤を2.2wt%、第1分散剤を0.3wt%、第2分散剤を16.1wt%、希釈剤としてエタノールを43.4wt%含むものが用いられる。尚、電解質シート用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。
上記のような電解質シート用ペーストの成分材料が、混合分散、例えば、ボールミルで48時間、混合分散されることで、電解質シート用ペーストが形成される。形成された電解質シート用ペーストが、塗工及び乾燥、例えば、ドクターブレード等のシート成形機を用いて塗工され、100℃で10分間乾燥されることで、電解質シートが形成される。
(正極層用ペーストの形成)
正極層用ペーストとして、正極活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むものが用いられる。一例として、正極層用ペーストには、正極活物質としてLCPOを11.8wt%、固体電解質としてLAGPgを17.7wt%、導電助剤としてカーボンナノファイバーを2.7wt%、バインダーとしてPVBを7.9wt%、可塑剤を0.3wt%、第1分散剤を0.6wt%、希釈剤としてターピネオールを59.1wt%含むものが用いられる。尚、正極層用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。
上記のような正極層用ペーストの成分材料が、混合分散、例えば、ボールミルで72時間、及び三本ロールミルで混合分散され、粒ゲージを用いて凝集体が1μm以下になるまで混合分散されることで、正極層用ペーストが形成される。
(負極層用ペーストの形成)
負極層用ペーストとして、負極活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むものが用いられる。一例として、負極層用ペーストには、負極活物質としてアナターゼ型のTiOを11.8wt%、固体電解質としてLAGPgを17.7wt%、導電助剤としてカーボンナノファイバーを2.7wt%、バインダーとしてPVBを7.9wt%、可塑剤を0.3wt%、第1分散剤を0.6wt%、希釈剤としてターピネオールを59.1wt%含むものが用いられる。尚、負極層用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。
上記のような負極層用ペーストの成分材料が、混合分散、例えば、ボールミルで72時間、及び三本ロールミルで混合分散され、粒ゲージを用いて凝集体が1μm以下になるまで混合分散されることで、負極層用ペーストが形成される。
(埋め込み層用ペーストの形成)
埋め込み層用ペーストとして、固体電解質、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むペーストが用いられる。一例として、埋め込み層用ペーストには、固体電解質として、LAGPgを25.4wt%、及びLAGPcを2.8wt%含み、バインダーとしてPVBを8.5wt%、可塑剤を0.2wt%、第1分散剤を1.9wt%、希釈剤としてターピネオールを61.2wt%含むものが用いられる。尚、埋め込み層用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。
上記のような埋め込み層用ペーストの成分材料が、混合分散、例えば、ボールミルで72時間、及び三本ロールミルで混合分散され、粒ゲージを用いて凝集体が1μm以下になるまで混合分散されることで、埋め込み層用ペーストが形成される。
(参照電極用ペーストの形成)
参照電極用ペーストとして、例えば、正極活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むものが用いられる。一例として、参照電極用ペーストには、上記のような正極層用ペーストが用いられる。即ち、正極活物質としてLCPOを11.8wt%、固体電解質としてLAGPgを17.7wt%、導電助剤としてカーボンナノファイバーを2.7wt%、バインダーとしてPVBを7.9wt%、可塑剤を0.3wt%、第1分散剤を0.6wt%、希釈剤としてターピネオールを59.1wt%含む正極層用ペーストが、参照電極用ペーストとして用いられる。ここでは、このような正極材料を含む正極層用ペーストを用いた参照電極用ペーストを、「正極材料系参照電極用ペースト」とも言う。尚、正極材料系参照電極用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。所定の成分材料が混合分散され、正極材料系参照電極用ペーストが形成される。
また、別種の参照電極用ペーストとして、例えば、固体電解質、導電助剤、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むものが用いられる。一例として、固体電解質としてLAGPgを26.8wt%、導電助剤としてカーボンナノファイバーを1.4wt%、バインダーとしてPVBを8.5wt%、可塑剤を0.2wt%、第1分散剤を1.9wt%、希釈剤としてターピネオールを61.2wt%含むものが、参照電極用ペーストとして用いられる。ここでは、このように、正極活物質等の活物質を含まず、導電助剤のカーボンナノファイバーを含むペーストを用いた参照電極用ペーストを、「カーボン材料系参照電極用ペースト」とも言う。尚、カーボン材料系参照電極用ペーストのバインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤にはそれぞれ、1種の材料が用いられてもよいし、2種以上の材料が用いられてもよい。所定の成分材料が混合分散され、カーボン材料系参照電極用ペーストが形成される。
また、更に別種の参照電極用ペーストとして、例えば、負極活物質、固体電解質、導電助剤、バインダー、可塑剤、分散剤及び希釈剤を含むものが用いられてもよい。一例として、参照電極用ペーストには、上記のような負極層用ペーストが用いられる。ここでは、このような負極材料を含む負極層用ペーストを用いた参照電極用ペーストを、「負極材料系参照電極用ペースト」とも言う。
続いて、上記のようにして準備される電解質シート、正極層用ペースト、負極層用ペースト、埋め込み層用ペースト及び参照電極用ペーストを用いた固体電池の製造の一例について、図2~図7を参照して説明する。
(正極層パーツの形成)
図2及び図3は正極層パーツ形成の一例について説明する図である。図2(A)には正極層形成工程の一例の要部平面図を模式的に示している。図2(B)には埋め込み層形成工程の一例の要部平面図を模式的に示している。図3(A)~図3(D)には正極層パーツ形成の各工程の一例の要部断面図を模式的に示している。尚、図3(A)~図3(D)は図2(A)のIII-III線に沿った位置に相当する断面模式図である。
図2(A)に示すように、電解質シート30a上に、正極層用ペーストが塗工され、塗工された正極層用ペーストが乾燥されて、正極層10aが形成される。正極層用ペーストの塗工は、例えば、スクリーン印刷法を用いて行われる。塗工された正極層用ペーストの乾燥は、例えば、90℃で5分間の条件で行われる。
正極層10aは、1枚の電解質シート30a上の、複数個分の固体電池1の形成領域に設けられる。図2(A)には一例として、大小2種類のサイズの正極層10aを図示しており、小サイズの正極層10aが1個分の固体電池1に用いられ、大サイズの正極層10aが2個分の固体電池1に用いられる。図2(A)には便宜上、後述のように切断されて複数個の固体電池1に個片化される際の位置DLを鎖線で図示している。
正極層10aの形成後、図2(B)に示すように、電解質シート30a上の正極層10aの周囲に、埋め込み層用ペーストが塗工され、塗工された埋め込み層用ペーストが乾燥されて、埋め込み層40aが形成される。埋め込み層用ペーストの塗工は、例えば、スクリーン印刷法を用いて行われる。塗工された埋め込み層用ペーストの乾燥は、例えば、90℃で5分間の条件で行われる。
この図2(A)及び図2(B)に示すような工程が、所定の層数分、例えば、固体電池1の正極層10として機能するのに要する活物質量や膜厚となる層数分、繰り返して行われ、正極層パーツ110が形成される。尚、図2(A)及び図2(B)に示すような正極層10a及び埋め込み層40aの形成が1層分のみ行われ、正極層パーツ110が形成されてもよい。
一例として、正極層10a及び埋め込み層40aの形成が3層分繰り返され、正極層パーツ110が形成される場合について、図3(A)~図3(D)を参照して説明する。
その場合は、まず、図3(A)に示すように、電解質シート30aが準備される。
次いで、図3(B)に示すように、電解質シート30a上の所定の領域(複数個分の固体電池1の形成領域)に、スクリーン印刷法を用いて正極層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の正極層10aが形成される。スクリーン印刷法を用いて各領域に形成される1層目の正極層10aは、その全周端部の厚さよりも内側部位の厚さの方が厚くなるような形状で、電解質シート30a上に形成される。
次いで、図3(C)に示すように、電解質シート30a上の1層目の正極層10aの周囲に、スクリーン印刷法を用いて埋め込み層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の埋め込み層40aが形成される。1層目の埋め込み層40aは、1層目の正極層10aの内側部位よりも薄い端部を被覆し、且つその端部よりも厚い内側部位が露出するように、形成される。
次いで、図3(D)に示すように、1層目の正極層10a上に、スクリーン印刷法を用いて正極層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の正極層10a上に積層されるようにして、2層目の正極層10aが形成される。1層目の正極層10aと同様に、2層目の正極層10aも、その全周端部の厚さよりも内側部位の厚さの方が厚くなるような形状で、形成される。1層目と2層目の正極層10aの端部同士の間には、1層目の正極層10aの端部を被覆するように形成された1層目の埋め込み層40aの一部が介在する。そして、2層目の正極層10aの周囲に、スクリーン印刷法を用いて埋め込み層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、2層目の埋め込み層40aが形成される。2層目の埋め込み層40aは、2層目の正極層10aの端部を被覆し、且つその内側部位が露出するように、形成される。2層目の正極層10a及び埋め込み層40aと同様にして、3層目の正極層10a及び埋め込み層40aが形成される。これにより、図3(D)に示すような構造が得られる。
例えば、図3(A)~図3(D)に示すような工程により、3層の正極層10aが積層され、それらの端部がそれぞれ埋め込み層40aによって被覆された構造を有する、正極層パーツ110が形成される。
(負極層パーツの形成)
図4及び図5は負極層パーツ形成の一例について説明する図である。図4(A)には負極層形成工程の一例の要部平面図を模式的に示している。図4(B)には埋め込み層形成工程の一例の要部平面図を模式的に示している。図5(A)~図5(D)には負極層パーツ形成の各工程の一例の要部断面図を模式的に示している。尚、図5(A)~図5(D)は図4(A)のV-V線に沿った位置に相当する断面模式図である。
図4(A)に示すように、電解質シート30a上に、負極層用ペーストが塗工され、塗工された負極層用ペーストが乾燥されて、負極層20aが形成される。負極層用ペーストの塗工は、例えば、スクリーン印刷法を用いて行われる。塗工された負極層用ペーストの乾燥は、例えば、90℃で5分間の条件で行われる。
負極層20aは、1枚の電解質シート30a上の、複数個分の固体電池1の形成領域に設けられる。図4(A)には一例として、大小2種類のサイズの負極層20aを図示しており、小サイズの負極層20aが1個分の固体電池1に用いられ、大サイズの負極層20aが2個分の固体電池1に用いられる。図4(A)には便宜上、後述のように切断されて複数個の固体電池1に個片化される際の位置DLを鎖線で図示している。
負極層20aの形成後、図4(B)に示すように、電解質シート30a上の負極層20aの周囲に、埋め込み層用ペーストが塗工され、塗工された埋め込み層用ペーストが乾燥されて、埋め込み層40aが形成される。埋め込み層用ペーストの塗工は、例えば、スクリーン印刷法を用いて行われる。塗工された埋め込み層用ペーストの乾燥は、例えば、90℃で5分間の条件で行われる。
この図4(A)及び図4(B)に示すような工程が、所定の層数分、例えば、固体電池1の負極層20として機能するのに要する活物質量や膜厚となる層数分、繰り返して行われ、負極層パーツ120が形成される。尚、図4(A)及び図4(B)に示すような負極層20a及び埋め込み層40aの形成が1層分のみ行われ、負極層パーツ120が形成されてもよい。
一例として、負極層20a及び埋め込み層40aの形成が3層分繰り返され、負極層パーツ120が形成される場合について、図5(A)~図5(D)を参照して説明する。
その場合は、まず、図5(A)に示すように、電解質シート30aが準備される。
次いで、図5(B)に示すように、電解質シート30a上の所定の領域(複数個分の固体電池1の形成領域)に、スクリーン印刷法を用いて負極層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の負極層20aが形成される。スクリーン印刷法を用いて各領域に形成される1層目の負極層20aは、その全周端部の厚さよりも内側部位の厚さの方が厚くなるような形状で、電解質シート30a上に形成される。
次いで、図5(C)に示すように、電解質シート30a上の1層目の負極層20aの周囲に、スクリーン印刷法を用いて埋め込み層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の埋め込み層40aが形成される。1層目の埋め込み層40aは、1層目の負極層20aの内側部位よりも薄い端部を被覆し、且つその端部よりも厚い内側部位が露出するように、形成される。
次いで、図5(D)に示すように、1層目の負極層20a上に、スクリーン印刷法を用いて負極層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、1層目の負極層20a上に積層されるようにして、2層目の負極層20aが形成される。1層目の負極層20aと同様に、2層目の負極層20aも、その全周端部の厚さよりも内側部位の厚さの方が厚くなるような形状で、形成される。1層目と2層目の負極層20aの端部同士の間には、1層目の負極層20aの端部を被覆するように形成された1層目の埋め込み層40aの一部が介在する。そして、2層目の負極層20aの周囲に、スクリーン印刷法を用いて埋め込み層用ペーストが塗工され、それが乾燥されることで、2層目の埋め込み層40aが形成される。2層目の埋め込み層40aは、2層目の負極層20aの端部を被覆し、且つその内側部位が露出するように、形成される。2層目の負極層20a及び埋め込み層40aと同様にして、3層目の負極層20a及び埋め込み層40aが形成される。これにより、図5(D)に示すような構造が得られる。
例えば、図5(A)~図5(D)に示すような工程により、3層の負極層20aが積層され、それらの端部がそれぞれ埋め込み層40aによって被覆された構造を有する、負極層パーツ120が形成される。
(積層体グリーンの形成及び切断)
図6は積層体グリーン形成及び切断の一例について説明する図である。図6(A)には積層体グリーン形成工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図6(B)には積層体グリーン切断工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
上記のようにして得られた正極層パーツ110及び負極層パーツ120が交互に積層され、熱圧着されて、積層体グリーンの基本構造が形成される。例えば、図6(A)に示すように、1層目の負極層パーツ120上に1層目の正極層パーツ110が積層される。その1層目の正極層パーツ110上に2層目の負極層パーツ120が積層され、2層目の負極層パーツ120上に2層目の正極層パーツ110が積層される。最上層には更に電解質シート30aが積層される。これらが、例えば、20MPa、45℃の条件で熱圧着されることで、積層体グリーンの基本構造が形成される。
このようにして積層体グリーンの基本構造が形成される際には、図6(A)に示す断面において、対向する負極層20aと正極層10aとが部分的に重複するように、負極層パーツ120と正極層パーツ110とが積層される。即ち、隣り合う負極層20a間を跨いで正極層10aが位置し、隣り合う正極層10a間を跨いで負極層20aが位置するように、負極層パーツ120と正極層パーツ110とが積層される。或いは、負極層パーツ120及び正極層パーツ110の形成工程で、それらが積層された時に、図6(A)に示す断面において負極層20aと正極層10aとが部分的に重複する位置関係となるように、スクリーン印刷が行われる。
尚、図6(A)に示す断面と直交する断面においては、負極層20aと正極層10aとが全体的に重複するように、負極層パーツ120と正極層パーツ110とが積層される。或いは、負極層パーツ120及び正極層パーツ110の形成工程で、それらが積層された時に、図6(A)に示す断面と直交する断面において負極層20aと正極層10aとが全体的に重複する位置関係となるように、スクリーン印刷が行われる。
積層体グリーンの基本構造上には、参照電極用ペーストが形成される。参照電極用ペーストとしては、例えば、上記のような正極材料系参照電極用ペースト又はカーボン材料系参照電極用ペーストを用いることができる。積層体グリーンの基本構造上に、所定の参照電極用ペーストがスクリーン印刷法を用いて塗工され、例えば、90℃で5分間といった所定の条件で乾燥が行われ、参照電極層80aが形成される。
尚、参照電極層80aは、1回の塗工によって形成されてもよいし、所定の厚さを確保するため複数回の塗工によって形成されてもよい。参照電極層80aが複数回の塗工によって形成される場合、乾燥は1回の塗工の度に行われてもよいし、複数回の塗工後に一括で行われてもよい。
参照電極層80aには、製造される固体電池1の極性(正極又は負極の別)を示すマーカとしての機能を持たせる。例えば、参照電極層80aは、後述のように切断されて複数個の固体電池1に個片化された時に、個片化された各固体電池1の正極側を示す位置に、形成される。
形成された参照電極層80aは、積層体グリーンの基本構造上に、例えば、20MPa、45℃の条件で熱圧着される。これにより、正極層パーツ110及び負極層パーツ120が交互に積層され、最上層に設けられた電解質シート30a上の所定の位置に参照電極層80aが形成された、積層体グリーン150が形成される。
形成された積層体グリーン150は、切断機を用いて、図6(A)に鎖線で示すような位置DL(図2(A)及び図4(A)に鎖線で示した位置DLに対応)で切断される。これにより、図6(B)に示すような、積層体グリーン150の複数の個片150aが形成される。積層体グリーン150の切断によって形成される個片150aでは、一方の切断面に3層の正極層10aの側端面が露出し、他方の切断面に3層の負極層20aの側端面が露出する。或いは、一方の切断面に3層の正極層10aの側端面が露出し、他方の切断面に3層の負極層20aの側端面が露出するように位置DLが設定され、その位置DLで切断が行われて、複数の個片150aが形成される。
(熱処理及び電極の形成)
図7は熱処理及び電極形成の一例について説明する図である。図7(A)には熱処理工程の一例の要部断面図を模式的に示している。図7(B)には電極形成工程の一例の要部断面図を模式的に示している。
積層体グリーン150の切断後、形成された複数の個片150aに対し、脱脂及び焼成のための熱処理が行われる。熱処理において、脱脂は、酸素を含む雰囲気下、500℃で10時間保持する条件を用いて行われる。熱処理において、焼結は、窒素を含む雰囲気下、600℃で2時間保持する条件を用いて行われる。このような熱処理により、図7(A)に示すような、個々の電池本体50が形成される。
ここで、各電池本体50には、切断された電解質シート30aが焼結され、電解質層30が形成される。各電池本体50には、切断された各正極層パーツ110において積層される3層の正極層10aが焼結され、一体化された正極層10が形成される。各電池本体50には、切断された各負極層パーツ120において積層される3層の負極層20aが焼結され、一体化された負極層20が形成される。各電池本体50には、切断された各負極層パーツ120及び各正極層パーツ110においてそれぞれ積層される3層の埋め込み層40aが焼結され、それぞれ一体化された埋め込み層40が形成される。各電池本体50の表面50aには、単層の参照電極層80aが焼結され、或いは複数層の参照電極層80aが焼結により一体化され、参照電極80が形成される。
熱処理によって形成される各電池本体50は、電解質層30を介して正極層10と負極層20とが設けられた、複数の電池セルを含む。
図7(A)に示すように、各電池本体50の一方の端面51には、正極層10の側端面が露出し、各電池本体50の他方の端面52には、負極層20の側端面が露出する。即ち、各電池本体50の一方の端面51は正極端子面となり、他方の端面52は負極端子面となる。そして、図7(B)に示すように、電池本体50の、正極端子面となる端面51に正極電極60が形成され、負極端子面となる端面52に負極電極70が形成される。尚、図7(B)には、前述のような切断及び熱処理によって得られる複数の電池本体50のうちの1つの電池本体50と、その端面51及び端面52にそれぞれ形成された正極電極60及び負極電極70とを図示している。
固体電池1の正極電極60及び負極電極70には、各種導体材料が用いられる。例えば、正極電極60及び負極電極70にはそれぞれ、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、金(Au)、銅(Cu)等の金属のうちの1種又は2種以上を含有する導電性ペーストを乾燥、硬化させたもの等を用いることができる。例えば、電池本体50の、正極層10が露出する端面51側の端部、及び負極層20が露出する端面52側の端部に、導電性ペーストをディップ法等によって形成し、120℃、0.5時間の条件で乾燥、硬化を行うことで、正極電極60及び負極電極70が形成される。
尚、参照電極80には、各種導体材料、例えば、導電性ペーストや半田を用い、導線又は端子が接続されてもよい。
以上のような方法により、固体電池1が形成される。
固体電池1では、電池本体50の表面50aに設けられた参照電極80を基準にした正極電極60及び負極電極70の各々の電圧の測定、監視を行うことができる。また、固体電池1では、参照電極80を、正極電極60及び負極電極70の各々の電圧の基準のほか、固体電池1の極性を示すマーカとしても用いることができる。
[固体電池の評価]
図8は固体電池の評価の一例について説明する図である。
上記のようにして形成された固体電池1について、充電及び放電(充放電)時の電池電圧、正極電圧及び負極電圧の評価を行った。固体電池1の充放電は、定電流(Constant Current;CC)充電及びCC放電とし、電流値を25μA/cm、充電上限電圧を3.6V、放電下限電圧を0Vとし、20℃の環境下で3サイクル行った。充放電時の固体電池1の、正極電極60と負極電極70との間の電位差を、電池電圧として測定した。充放電時の固体電池1の、参照電極80を基準にした(参照電極80から見た)正極電極60の電圧を、正極電圧として測定した。充放電時の固体電池1の、参照電極80を基準にした(参照電極80から見た)負極電極70の電圧を、負極電圧として測定した。
固体電池1には、正極材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成されたものと、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成されたものとの2種類の固体電池1を用いた。以下に、正極材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1についての評価を第1の評価例として示し、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1についての評価を第2の評価例として示す。
(第1の評価例)
図9は充放電時の固体電池の電池電圧の測定結果の一例を示す図である。図10は充放電時の固体電池の参照電極を基準にした正極電圧及び負極電圧の測定結果並びにそれらの差分の一例を示す図である。図11は充放電時の固体電池の電池電圧及び正極電圧と負極電圧の差分の比較結果の一例を示す図である。
正極材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1では、上記条件で充放電(充電及び放電)を3サイクル繰り返した時の電池電圧が、図9に示すような電圧挙動を示した。
一方、この固体電池1について、正極材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にした3サイクルの充放電時の正極電圧は、図10に太実線で示すような電圧挙動を示した。また、正極材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にした3サイクルの充放電時の負極電圧は、図10に太点線で示すような電圧挙動を示した。図10には、正極材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にして得られた充放電時の正極電圧と負極電圧の差分を、細点線で併せて図示している。
正極材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1の充放電時の電池電圧(図9)と、当該参照電極80を基準にして得られた充放電時の正極電圧と負極電圧の差分(図10)との比較結果を図11に示す。図11に示すように、固体電池1の充放電時の電池電圧と、参照電極80を基準にして得られた正極電圧と負極電圧の差分とには、良好な重なりが認められた。
従って、正極材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80は、固体電池1の正極電極60及び負極電極70の各々の電圧の基準として、即ち、参照極として、十分に機能することが確認されたと言うことができる。
(第2の評価例)
図12は充放電時の固体電池の電池電圧の測定結果の一例を示す図である。図13は充放電時の固体電池の参照電極を基準にした正極電圧及び負極電圧の測定結果並びにそれらの差分の一例を示す図である。図14は充放電時の固体電池の電池電圧及び正極電圧と負極電圧の差分の比較結果の一例を示す図である。
カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1では、上記条件で充放電(充電及び放電)を3サイクル繰り返した時の電池電圧が、図12に示すような電圧挙動を示した。
一方、この固体電池1について、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にした3サイクルの充放電時の正極電圧は、図13に太実線で示すような電圧挙動を示した。また、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にした3サイクルの充放電時の負極電圧は、図13に太点線で示すような電圧挙動を示した。図13には、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80を基準にして得られた充放電時の正極電圧と負極電圧の差分を、細点線で併せて図示している。
カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80が形成された固体電池1の充放電時の電池電圧(図12)と、当該参照電極80を基準にして得られた充放電時の正極電圧と負極電圧の差分(図13)との比較結果を図14に示す。図14に示すように、固体電池1の充放電時の電池電圧と、参照電極80を基準にして得られた正極電圧と負極電圧の差分とには、良好な重なりが認められた。
従って、カーボン材料系参照電極用ペーストを用いて形成される参照電極80は、固体電池1の正極電極60及び負極電極70の各々の電圧の基準として、即ち、参照極として、十分に機能することが確認されたと言うことができる。
以上説明したように、固体電池1では、その電池本体50の正極層10、電解質層30及び負極層20の積層方向の表面50aに設けられる参照電極80を基準にして、正極層10及び負極層20にそれぞれ接続される正極電極60及び負極電極70の各々の電圧(正極電圧及び負極電圧)を測定、監視することが可能になる。これにより、正極電極60及び負極電極70の各々の電圧を適正に評価することが可能になる。正極電極60及び負極電極70の各々の電圧を適正に評価することが可能になることで、正極電極60の電圧と負極電極70の電圧の差分、即ち、電池電圧のみでは十分な判別ができない固体電池1の劣化や抵抗変化の要因を、適正に判別することが可能になり、固体電池1の開発のほか、検査時や製造時或いは実使用時の不具合の要因の特定等に有用になる。
また、固体電池1では、その極性を示すマーカに、このような参照電極80の機能を持たせることができる。固体電池1の極性を示すマーカに参照電極80の機能を持たせることで、正極電極60及び負極電極70の各々の電圧を適正に評価するための参照電極80を設けることによる固体電池1の大型化、製造プロセスの複雑化、高コスト化を抑えることが可能になる。
以上の説明では、2層の正極層10及び2層の負極層20が間に電解質層30が介在されて積層された電池本体50を例にしたが、正極層10及び負極層20並びにそれらの間に介在される電解質層30の層数は、この例に限定されるものではない。1層の正極層10及び1層の負極層20が間に電解質層30が介在されて積層された電池本体や、3層以上の正極層10及び3層以上の負極層20が間に電解質層30が介在されて積層された電池本体に対しても、その各層の積層方向の表面に上記のような参照電極80を設けることができる。そして、その参照電極80を用い、それを基準にして、正極電圧及び負極電圧を測定、監視することができ、また、その参照電極80を、固体電池の極性を示すマーカとして用いることができる。
また、以上の説明では、正極材料系参照電極用ペースト又はカーボン材料系参照電極用ペーストを用いて参照電極80を形成する例を示したが、参照電極80の材料は、この例に限定されるものではない。導電性を有する参照電極80が得られれば、参照電極80には各種材料を用いることができる。
尚、例えば、固体電池1が実装される装置には、参照電極80と正極電極60とに接続されて参照電極80を基準にした正極電極60の電圧を測定する機構、参照電極80と負極電極70とに接続されて参照電極80を基準にした負極電極70の電圧を測定する機構が設けられてもよい。或いは、固体電池1が実装される装置にはそのような機構を設けず、固体電池1の評価を要することになった時点で、装置に実装された又は装置から取り外された固体電池1に対し、参照電極80を基準にした正極電極60の電圧の測定、参照電極80を基準にした負極電極70の電圧の測定を行うようにしてもよい。
1 固体電池
10,10a 正極層
20,20a 負極層
30 電解質層
30a 電解質シート
40,40a 埋め込み層
50 電池本体
50a 表面
51,52 端面
60 正極電極
70 負極電極
80 参照電極
80a 参照電極層
110 正極層パーツ
120 負極層パーツ
150 積層体グリーン
150a 個片

Claims (7)

  1. 正極層、電解質層及び負極層が第1方向に積層される構造を含む電池本体と、
    前記電池本体の前記第1方向の第1表面に積層される参照電極と、
    前記電池本体に設けられ、前記正極層と接続される正極電極と、
    前記電池本体に設けられ、前記負極層と接続される負極電極と
    を有することを特徴とする固体電池。
  2. 前記正極電極は、前記電池本体の前記第1方向と直交する第2方向の第1端面に設けられ、
    前記負極電極は、前記電池本体の前記第2方向の第2端面に設けられ、
    前記参照電極は、前記電池本体の前記第1表面における、前記第1端面側と前記第2端面側の、いずれか一方の側に位置することを特徴とする請求項1に記載の固体電池。
  3. 前記参照電極は、電解質及び導電助剤を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の固体電池。
  4. 前記正極層は、正極活物質を含み、
    前記負極層は、負極活物質を含み、
    前記参照電極は、前記正極活物質又は前記負極活物質を含むことを特徴とする請求項3に記載の固体電池。
  5. 正極層、電解質層及び負極層が第1方向に積層される構造を含む積層体を形成する工程と、
    前記積層体の前記第1方向の第1表面に参照電極を積層する工程と、
    前記積層体に、前記正極層と接続される正極電極を形成する工程と、
    前記積層体に、前記負極層と接続される負極電極を形成する工程と
    を有することを特徴とする固体電池の製造方法。
  6. 前記参照電極が積層された前記積層体を、熱処理により一体で焼結する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の固体電池の製造方法。
  7. 正極層、電解質層及び負極層が第1方向に積層される構造を含む電池本体と、
    前記電池本体の前記第1方向の第1表面に積層される参照電極と、
    前記電池本体に設けられ、前記正極層と接続される正極電極と、
    前記電池本体に設けられ、前記負極層と接続される負極電極と
    を有する固体電池の充電又は放電の際に、
    前記参照電極を基準にした前記正極電極の電圧を測定する工程と、
    前記参照電極を基準にした前記負極電極の電圧を測定する工程と
    を有することを特徴とする固体電池の監視方法。
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