JP2022103031A - 遠心ファン及び空気調和機用室内機 - Google Patents

遠心ファン及び空気調和機用室内機 Download PDF

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Seiji Sato
真司 後藤
Shinji Goto
望 井上
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Abstract

【課題】遠心ファンにおいて、乱流の発生を抑制して、送風効率を向上するとともに騒音を低減する。【解決手段】中心にモータの回転軸が接続されるボス部21aを有する主板21と、主板21に接合されて周方向に等間隔に配置された複数の羽根22と、主板21に対向して羽根22に接合されるとともに、円環状で中央に開口を有するシュラウド23と、シュラウド23の内側に設けられ、上流側に向けて徐々に内径が拡大するベルマウス24とを備え、羽根22は、主板21に接合された一端接合部22aの長さLhがシュラウド23に接合された他端接合部22bの長さLsよりも大きく、かつ、回転軸41の回転軸線Cに垂直な平面に投影した形状において、一端接合部22aの前縁位置と後縁位置とを結んだ第1直線L1と第1直線L1の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度βhは、他端接合部22bの前縁位置と後縁位置とを結んだ第2直線L2と第2直線L2の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度βsよりも小さい。【選択図】図2

Description

本発明は、遠心ファン及び空気調和機用室内機に関するものである。
従来の遠心ファンは、遠心方向に送風することのみを前提として羽根形状が設計されており、特許文献1のように軸方向の流入に対して羽根の前縁形状を工夫したものがあるが、根本的な羽根形状の設計はなされていない。
このため、軸方向に流入した気流が羽根に流入するときに、気流の乱れが生じたり、羽根の前縁形状が気流方向に適応していないために気流の抵抗が生じてしまうなどの問題があった。
特開2010-53803号公報
そこで、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、遠心ファンにおいて、乱流の発生を抑制して、送風効率を向上するとともに騒音を低減することを主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る遠心ファンは、中心にモータの回転軸が接続されるボス部を有する主板と、前記主板に接合されて周方向に等間隔に配置された複数の羽根と、前記主板に対向して前記羽根に接合されるとともに、円環状で中央に開口を有するシュラウドと、前記シュラウドの内側に設けられ、上流側に向けて徐々に内径が拡大するベルマウスとを備え、前記羽根は、前記主板に接合された一端接合部の長さが前記シュラウドに接合された他端接合部の長さよりも大きく、かつ、前記回転軸の回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、前記一端接合部の前縁位置と後縁位置とを結んだ第1直線と、当該第1直線の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度は、前記他端接合部の前縁位置と後縁位置とを結んだ第2直線と、当該第2直線の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度よりも小さいことを特徴とする。
このように構成された遠心ファンによれば、従来の遠心羽根の前方である回転中心側に、軸方向に流入する空気を滑らかに取り込む軸流羽根を付加した形状にすることができ、気流が羽根に滑らかに流入することになる。これにより、乱流の発生を抑制することができ、送風効率を向上するとともに騒音を低減することができる。
羽根の外周側部分において積極的に空気を吸入する形状にし、シュラウド側の出口風速を増加させて、風速分布を均一化させるためには、前記羽根の前縁は、前記回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域、又は、回転中心側から外周側に向かうに連れて回転方向に対する後退が徐々に小さくなる領域を有することが望ましい。
この構成であれば、主板側に偏りがちなファンの出口風速を均一化し、出口側に配置される熱交換器などへの気流の衝突を緩和して、抵抗低減や騒音低減することができる。
ファンの出口風速をより一層均一化するためには、前記羽根の前縁は、前記回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域の外周側、又は、回転中心側から外周側に向かうに連れて回転方向に対する後退が徐々に小さくなる領域の外周側に、回転方向に対する後退が徐々に大きくなる領域を有することが望ましい。
前記羽根は、前記シュラウドに接合させる他端接合部の外周端部が、前記主板に接合される一端接合部の外周端部よりも、反回転方向に位置するように、ひねられた形状である。
この構成であれば、羽根の出口付近において外周面がシュラウド側を向いた角度となるため、気流がシュラウド方向に押し出され、出口風速がより均一となる。
前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記回転軸線とのなす角度が減少した後に一定になるか増加する又は減少せずに一定になるか増加する領域とを有することが望ましい。
この構成であれば、前記回転軸線とのなす角度が減少した後に増加する又は減少せずに増加する領域により、ベルマウスに沿って外周付近に集中して流入する気流に対し、出口までの羽根の長さを大きくすることができ、緩やかに圧力上昇させて出口から送風することができる。
前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記シュラウドに接合されるまでの間に、前記回転軸線とのなす角度が90度を超える領域を有し、当該領域に対向する位置に前記ベルマウスの下流側端部が位置することが望ましい。
この構成であれば、羽根がベルマウスに干渉することなく,シュラウド付近の羽根の長さを大きくできる。
前縁付近においては、遠心ファンの出口から吹き出される空気がシュラウド及びベルマウスの隙間から流入する再循環流を考慮する必要がある。この再循環流は局所的な強い軸方向速度成分を持つため、羽根の入口角が再循環流に合わないという問題が生じる。
この問題を好適に解決するためには、前記羽根の前縁部は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記シュラウド及び前記ベルマウスが径方向においてオーバーラップしている領域の厚みが、オーバーラップしていない領域の厚みよりも大きいことが望ましい。
この構成であれば、羽根の圧力面を肉厚化することができ、羽根のキャンバーラインの入口角を実質的に変更することができる。その結果、再循環流を羽根に沿わせることができ、気流の剥離を抑制して騒音低減することができる。
また、シュラウド側の処理風量を減少させず出口風速を均一化させるためには、前記羽根の後縁は、前記シュラウド側が反回転方向に向かうように傾斜していることが望ましい。
ここで、羽根の後縁においてシュラウドとの接続部への流れ集中を抑制するためには、前記羽根の後縁は、前記後縁と前記回転軸線とのなす角度が前記シュラウド側に向かうに連れて減少する領域を有することが望ましい。
前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、回転中心側からの接線(直線の場合は延長線)と前記回転軸線とのなす角度が-60度以上60度以下(好ましくは5度以上30度以下)であることが望ましい。
また、前記シュラウドの入口面積A1と遠心ファンの出口面積A2との比A2/A1が、1.1以上1.5以下であることが考えられる。
上述したように遠心ファンの出口から吹き出される空気は再循環流となってシュラウド及びベルマウスの隙間から流入する。
この再循環流を減少させるためには、本発明の遠心ファンは、前記ベルマウスの外周部において、前記シュラウドの入口部から下方に隙間を開けて設けられた円環状部材をさらに備えることが望ましい。
このように円環状部材を設けることにより、シュラウド及びベルマウスの隙間に再循環流が流れ込みにくくなる。その結果、再循環流が減少し、再循環流の入流角が反回転方向に傾いて、羽根に沿って流れやすくなる。
また、上記の遠心ファンを用いた空気調和機用室内機も本発明の一態様である。
このように構成した本発明によれば、遠心ファンにおいて、乱流の発生を抑制して、送風効率を向上するとともに騒音を低減することができる。
本発明の一実施形態における空気調和機用室内機の構成を模式的に示す断面図である。 同実施形態の遠心ファンの斜視図及び羽根1枚を強調した斜視図である。 同実施形態の回転軸線に垂直な平面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 同実施形態の従来の遠心ファンと本実施形態の遠心ファンの空気の流れを模式的に示す図である。 同実施形態の回転軸線を通る子午面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 同実施形態の第1領域aの角度による送風効率を示すシミュレーション結果である。 同実施形態の第2領域bの有無による空気の流れを模式的に示す図である。 従来の遠心ファンに対する本実施形態の遠心ファンの軸動力の低減効果を示すシミュレーション結果である。 変形実施形態の回転軸線に垂直な平面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 変形実施形態の回転軸線に垂直な平面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 変形実施形態の回転軸線に垂直な平面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 変形実施形態の回転軸線を通る子午面に投影した羽根の形状を示す模式図である。 再循環流を示す模式図である。 (a)圧力面を肉厚化しない構成、(b)圧力面を肉厚化した構成における気流の流れを示すシミュレーション結果である。 変形実施形態における羽根の後縁の構成を示す斜視図である。 羽根の後縁を反回転方向に傾斜させた場合における遠心ファンの出口風速分布を示すシミュレーション結果である。 変形実施形態の構成を模式的に示す部分拡大断面図である。 (a)円環状部材が無い場合の再循環流付近の流入方向、(b)円環状部材が有る場合の再循環流付近の流入方向を示すシミュレーション結果である。
以下に本発明に係る遠心ファンを用いた空気調和機用室内機の一実施形態について図面を参照して説明する。
<1.空気調和機用室内機>
本実施形態に係る空気調和機用室内機100は、天井埋込み型のものであり、下面に空気吸込口H1及び空気吹出口H2が形成されている。ここでは、下面の中央部に空気吸込口H1が形成されており、当該空気吸込口H1を取り囲むように4つの空気吹出口H2が形成されている。なお、この4つの空気吹出口H2は、平面視において矩形状の4辺に対応して形成されている。
また、空気調和機用室内機100の内部には、空気吸込口H1から空気を吸い込み、空気吹出口H2から空気を吹き出すための遠心ファン2と、当該遠心ファン2により生じる気流が当たる熱交換器3とが収容されている。この熱交換器3は、遠心ファン2の周囲を取り囲むように配置されている。そして、遠心ファン2によって空気吸込口H1から吸い込まれた空気は、熱交換器3によって熱交換された後に、空気吹出口H2から室内に吹き出される。
<2.遠心ファン2>
本実施形態の遠心ファン2は、図1に示すように、主板21と、複数の羽根22と、シュラウド23と、ベルマウス24とを備えている。
主板21は、中心にモータ4の回転軸41が接続されるボス部21aを有する平面視円形状をなすものである。主板21の中央部には突出部21bが形成されており、これにより主板21は山型をなしている。
複数の羽根22は、主板21において突出部21bが形成された一面に接合されて周方向に等間隔に配置されている。これら複数の羽根22は、主板21の中央部に形成された突出部21bの外側周面から主板21の外周に亘って形成されている。なお、羽根22の具体的構成は後述する。
シュラウド23は、主板21に対向して配置され、複数の羽根22の他端部に接合された円環状で中央に開口を有するものである。このシュラウド23の中央の開口から空気が吸い込まれる。また、シュラウド23と主板21との間に形成される開口から空気が吹き出される。
ベルマウス24は、下流側端部24aがシュラウド23の内側に設けられ、上流側に向けて徐々に内径が拡大するものである。
<3.羽根22の具体的構成>
そして、本実施形態の羽根22は、図3に示すように、主板21に接合された一端接合部22aの長さLhがシュラウド23に接合された他端接合部22bの長さLsよりも大きくなるように構成されている。
さらに、羽根22は、回転軸41の回転軸線Cに垂直な平面に投影した形状において、一端接合部22aの前縁位置p1と後縁位置p2とを結んだ第1直線L1と、当該第1直線L1の中点及び回転中心Xを通る直線とのなす角度βhは、他端接合部22bの前縁位置p3と後縁位置p4とを結んだ第2直線L2と、当該第2直線L2の中点及び回転中心Xを通る直線とのなす角度βsよりも小さくなるように構成されている。
そして、羽根22の入口部分(吸い込み側部分)における回転方向後方を向く面が、軸流ファンのように吸い込み側及び反回転方向に面している。これにより、図4に示すように、羽根22に気流が流入する箇所での流れ方向の変化が従来の遠心ファンよりも小さくなり、気流が滑らかに羽根22に流入する。
また、羽根22の前縁LEは、図3に示すように、回転軸線Cに垂直な平面に投影した形状において、回転中心X側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進側に向かって変化する領域22xを有する。本実施形態の羽根22の前縁LEにおける領域22xは、回転軸線Cに垂直な平面に投影した形状において、回転中心X側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する構成である。
羽根22の前縁LEは、図5に示すように、回転軸線Cを通る子午面に投影した形状において、回転軸線Cとのなす角度θ1が回転中心側端部から外周側に向けて一定である第1領域aと、当該第1領域aに連続する外周側において、回転軸線Cとのなす角度θ1が減少した後に増加する第2領域bとを有している。ここで、回転軸線Cを通る子午面に投影した形状において回転軸線Cとのなす角度θ1は、回転中心側からの接線(直線の場合は延長線)と回転軸線Cとのなす角度であり、回転軸線Cとの間で吸い込み側を見込む角度、つまり、回転軸線Cに対して吸い込み側に形成される角度である。
第1領域aにおいて回転中心側からの接線と回転軸線Cとのなす角度θ1は、-60度以上60度以下であり、好ましくは5度以上30度以下である。ここで、第1領域aの角度θ1を0度から90度まで変化させた場合(図5の羽根構成の場合)の送風効率を図6に示す。この図6から分かるように、5度以上30度以下において送風効率が顕著になることが分かる。また、シュラウド23の入口面積(シュラウドの中央の開口面積)A1と遠心ファン2の出口面積(シュラウド23と主板21との間に形成される開口面積)A2との比A2/A1が、1.1以上1.5以下である。
また、第2領域bを有することにより、図7に示すように、第2領域bを有さない構成に比べて、第2領域bによりベルマウス24に沿って外周付近に集中して流入する気流に対し、出口までの羽根22の長さを大きくすることができ、緩やかに圧力上昇させて出口から送風することができる。
さらに、羽根22の前縁LEは、図5に示すように、回転軸線Cを通る子午面に投影した形状において、第2領域bに連続する外周側において、シュラウド23に接合されるまでの間に、回転軸線とのなす角度θ1が90度を超える第3領域cを有している。そして、第3領域cに対向する位置にベルマウス24の下流側端部24aが位置する。
次に、従来の遠心ファンに対する本実施形態の遠心ファンの軸動力の低減効果のシミュレーション結果を図8に示す。なお、図8の横軸は、風量[CMM]であり、縦軸は軸動力[W]である。図8から分かるように、本実施形態の遠心ファンは、従来の遠心ファンに対して、軸動力が7.5%低減されている。
<4.本実施形態の効果>
このように構成された空気調和機用室内機100によれば、従来の遠心羽根の前方である回転中心側に、軸方向に流入する空気を滑らかに取り込む軸流羽根を付加した形状にすることができ、気流が滑らかに羽根22に流入することになる。これにより、乱流の発生を抑制することができ、送風効率を向上するとともに騒音を低減することができる。
羽根22の前縁は、回転軸線Cに垂直な平面に投影した形状において、回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域を有するので、羽根22の外周側部分において積極的に空気を吸入することができ、シュラウド23側の出口風速を増加させて、風速分布を均一化させることができる。これにより、遠心ファン2の出口側に配置される熱交換器3などへの気流の衝突を緩和して、抵抗低減や騒音低減することができる。
羽根22の前縁LEは、回転軸線とのなす角度θ1が回転中心側端部から外周側に向けて一定である第1領域aと、当該第1領域aに連続する外周側において角度θ1が減少した後に増加する又は減少せずに増加する第2領域bとを有するので、第2領域bによりベルマウス24に沿って外周付近に集中して流入する気流に対し、出口までの羽根22の長さを大きくすることができ、緩やかに圧力上昇して送風することができる。
羽根22の前縁LEは、第2領域bに連続する外周側において、シュラウド23に接合されるまでの間に、角度θ1が90度を超える第3領域cを有し、当該第3領域cに対向する位置にベルマウス24の下流側端部24aが位置しているので、羽根22がベルマウス24に干渉することなく、シュラウド23付近の羽根22の長さを大きくできる。
<5.その他の変形実施形態>
なお、本発明は、前記実施形態に限られるものではない。
例えば、図9に示すように、羽根22は、シュラウド23に接合させる他端接合部22bの外周端部が、主板21に接合される一端接合部22aの外周端部よりも、反回転方向に位置するように、ひねられた形状である。
この構成であれば、羽根22の出口付近において外周面がシュラウド23側を向いた角度となるため、気流がシュラウド23側に押し出され、出口風速をより均一にすることができる。
また、図10に示すように、羽根22の前縁LEは、回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、回転中心X側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進側に向かって変化する領域22xを複数有していてもよい。図10には、羽根22の前縁LEにおいて回転中心側及び外周側のそれぞれに回転方向に対して後退した後に前進側に向かって変化する領域22xを形成した例を示している。
さらに、前記実施形態では、羽根22の前縁LEにおける領域22xが、回転中心X側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進側に向かって変化する構成であったが、図11に示すように、回転中心X側から外周側に向かうに連れて回転方向に対する後退(つまり、後退量)が徐々に小さくなった後に再び後退(つまり、後退量)が大きくなるように構成してもよい。また、回転中心X側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進側に向かって変化し、さらにその後に再び後退するように構成してもよい。
さらに、羽根22の前縁LEは、図12に示すように、回転軸線Cを通る子午面に投影した形状において、回転軸線Cとのなす角度θ1が減少せずに一定である、又は増加する第2領域を有するものであっても良い。また、この羽根22の前縁LEは、第2領域bに連続する外周側において、シュラウド23に接合されるまでの間に、回転軸線とのなす角度θ1が90度を超える第3領域cを有している。そして、第3領域cに対向する位置にベルマウス24の下流側端部24aが位置する。
遠心ファン100の出口から吹き出される空気は、図13に示すように、再循環流となってシュラウド23及びベルマウス24の隙間から流入する。この再循環流は局所的な強い軸方向速度成分を持つため、羽根22の入口角が再循環流に合わないという問題が生じる。
このため、羽根22の前縁部は、回転軸線Cを通る子午面に投影した形状において、シュラウド23及びベルマウス24が径方向においてオーバーラップしている領域の厚みが、オーバーラップしていない領域の厚みよりも大きいことが望ましい。具体的には、図14(b)に示すように、羽根22の前縁部における圧力面を肉厚化することが望ましい。図14(a)(b)の比較から分かるように、羽根22の前縁部における圧力面を肉厚化することによって、羽根のキャンバーラインの入口角を実質的に変更することができる。その結果、再循環流を羽根に沿わせることができ、気流の剥離を抑制して騒音低減することができる。
シュラウド側の処理風量を減少させず、出口風速分布を均一化させるためには、羽根22の後縁22zは、図15に示すように、シュラウド側が反回転方向に向かうように傾斜していることが望ましい。これにより、シュラウド側に流れを導くことができ、シュラウド側の処理風量を向上することができる。ここで、羽根22の後縁22zにおいてシュラウド23との接続部への流れ集中を抑制するためには、羽根22の後縁22zは、後縁22zと回転軸線Cとのなす角度Aがシュラウド側に向かうに連れて減少する領域22z1を有することが望ましい。このように構成することによって、図16からわかるように、後縁22zとシュラウド23との接続部に流れが集中しないようにすることができる。これにより、シュラウド付近全体の処理風量を増加させつつ、消費電力及び送風騒音を改善することができる。
上述したように遠心ファン100の出口から吹き出される空気は再循環流となってシュラウド23及びベルマウス24の隙間から流入する(図13参照)。この再循環流を減少させるためには、図17に示すように、ベルマウス24の外周部において、シュラウド23の入口部の下端から下方に隙間を開けて設けられた円環状部材25をさらに備えることが望ましい。
この円環状部材25は、ベルマウス24に取り付けられており、シュラウド23の入口部の下端から離間して対向して設けられた円環状平板部251と、当該円環状平板部251におけるシュラウド側を向く面の外周部に形成された凸条部252とを有している。凸条部252の外面は、滑らかな曲面であり、例えば、断面部分円形状をなすものである。
このように円環状部材25を設けることにより、シュラウド23及びベルマウス24の隙間に再循環流が流れ込みにくくなる。その結果、図18に示すように、再循環流が減少し、再循環流の流入角が反回転方向に傾いて、羽根に沿って流れやすくなる。また、凸条部252の外面を滑らかな曲面としているので、再循環流が流れる流路が概略S字形状となり、当該流路において流れが乱流化することを抑制し、騒音を低減することができる。
さらに前記実施形態では、遠心ファンを用いた空気調和機用室内機について説明したが、本発明の遠心ファンは、その他の送風機に用いることもできる。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・空気調和機用室内機
2 ・・・遠心ファン
3 ・・・熱交換器
4 ・・・モータ
41 ・・・回転軸
21a・・・ボス部
21 ・・・主板
22 ・・・羽根
23 ・・・シュラウド
24 ・・・ベルマウス
22a・・・一端接合部
22b・・・他端接合部
22x・・・回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域
C ・・・回転軸線
θ1 ・・・回転軸線とのなす角度
X ・・・回転中心
Lh ・・・一端接合部の長さ
Ls ・・・他端接合部の長さ
βh ・・・一端接合部の直線の角度
βs ・・・他端接合部の直線の角度
a ・・・回転軸線とのなす角度が回転中心側端部から外周側に向けて一定である領域(第1領域)
b ・・・回転軸線とのなす角度が減少した後に一定になるか増加する又は減少せずに一定になるか増加する領域(第2領域)
c ・・・回転軸線とのなす角度が90度を超える領域(第3領域)
25 ・・・円環状部材

Claims (11)

  1. 中心にモータの回転軸が接続されるボス部を有する主板と、
    前記主板に接合されて周方向に等間隔に配置された複数の羽根と、
    前記主板に対向して前記羽根に接合されるとともに、円環状で中央に開口を有するシュラウドと、
    前記シュラウドの内側に設けられ、上流側に向けて徐々に内径が拡大するベルマウスとを備え、
    前記羽根は、前記主板に接合された一端接合部の長さが前記シュラウドに接合された他端接合部の長さよりも大きく、かつ、前記回転軸の回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、前記一端接合部の前縁位置と後縁位置とを結んだ第1直線と当該第1直線の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度は、前記他端接合部の前縁位置と後縁位置とを結んだ第2直線と当該第2直線の中点及び回転中心を通る直線とのなす角度よりも小さい、遠心ファン。
  2. 前記羽根の前縁は、前記回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域、又は、回転中心側から外周側に向かうに連れて回転方向に対する後退が徐々に小さくなる領域を有する、請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記羽根の前縁は、前記回転軸線に垂直な平面に投影した形状において、回転中心側から外周側に向けて回転方向に対して後退した後に前進する領域の外周側、又は、回転中心側から外周側に向かうに連れて回転方向に対する後退が徐々に小さくなる領域の外周側に、回転方向に対する後退が徐々に大きくなる領域を有する、請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記回転軸線とのなす角度が減少した後に一定であるか増加する又は減少せずに一定であるか増加する領域を有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の遠心ファン。
  5. 前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記シュラウドに接合されるまでの間に、前記回転軸線とのなす角度が90度を超える領域を有し、当該領域に対向する位置に前記ベルマウスの下流側端部が位置する、請求項1乃至4の何れか一項に記載の遠心ファン。
  6. 前記羽根の前縁部は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、前記シュラウド及び前記ベルマウスが径方向においてオーバーラップしている領域の厚みが、オーバーラップしていない領域の厚みよりも大きい、請求項1乃至5の何れか一項に記載の遠心ファン。
  7. 前記羽根の後縁は、前記シュラウド側が反回転方向に向かうように傾斜しており、前記後縁と前記回転軸線とのなす角度が前記シュラウド側に向かうに連れて減少する領域を有する、請求項4乃至6の何れか一項に記載の遠心ファン。
  8. 前記羽根の前縁は、前記回転軸線を通る子午面に投影した形状において、回転中心側からの接線と前記回転軸線とのなす角度が60度以下である、請求項4乃至7の何れか一項に記載の遠心ファン。
  9. 前記シュラウドの入口面積A1と遠心ファンの出口面積A2との比A2/A1が、1.1以上1.5以下である、請求項1乃至8の何れか一項に記載の遠心ファン。
  10. 前記ベルマウスの外周部において、前記シュラウドの入口部から下方に隙間を開けて設けられた円環状部材をさらに備える、請求項1乃至9の何れか一項に記載の遠心ファン。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の遠心ファンを用いた空気調和機用室内機。
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