JP2022102750A - セメントクリンカの製造方法、セメントクリンカの製造装置、及びプログラム - Google Patents

セメントクリンカの製造方法、セメントクリンカの製造装置、及びプログラム Download PDF

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Keisuke Atsui
陽平 平田
Yohei Hirata
正成 藤原
Masashige Fujiwara
純一 新谷
Junichi Shintani
拓也 山田
Takuya Yamada
萌華 竹本
Moeka Takemoto
健一 山崎
Kenichi Yamazaki
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Abstract

【課題】コーティングの落下を早期に検出する。【解決手段】本開示の一側面に係るセメントクリンカの製造方法は、セメント原料の焼成を行うロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、温度情報に基づいて、ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、セメントクリンカの製造方法、セメントクリンカの製造装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、クリンカクーラを有するセメント製造装置が開示されている。この製造装置は、クリンカクーラから排出されたクリンカの画像を認識する画像認識手段を有しており、クリンカの白色度に応じて、クリンカの搬送先を切り替えている。
特開2014-73917号公報
本開示は、コーティングの落下を早期に検出することが可能なセメントクリンカの製造方法、セメントクリンカの製造装置、及びプログラムを提供する。
本開示の一側面に係るセメントクリンカの製造方法は、セメント原料の焼成を行うロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、温度情報に基づいて、ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、を含む。
ロータリキルンの内壁上のコーティングは断熱性を有する。そのため、ロータリキルンの内壁にコーティングが存在する場合と、当該内壁からコーティングの少なくとも一部が落下した場合とで、ロータリキルンの外表面における温度が変化する。本製造方法は、この温度変化が生じる特性を利用して、コーティングの落下を検出している。これにより、コーティングが落下し、落下したコーティングがロータリキルンから排出される前にその落下を検出できるので、コーティングの落下を早期に検出することが可能となる。
温度情報を取得する工程は、ロータリキルンを当該ロータリキルンの長軸方向に沿って分割して得られる複数の区画のそれぞれにおいて、ロータリキルンの外表面の温度を示す区画温度情報を取得することを含んでもよい。コーティングの落下を検出する工程は、複数の区画のそれぞれについて区画温度情報に基づいてコーティングの落下を検出することを含んでもよい。この場合、コーティングの落下が検出された区画を特定することによって、ロータリキルンのいずれの領域でコーティングの落下が起きたのかを把握することが可能となる。
温度情報を取得する工程は、ロータリキルンの回転方向に沿って並ぶ複数箇所においてロータリキルンの外表面の温度を示す情報を取得することを含んでもよい。コーティングの落下を検出する工程は、複数箇所の温度のうちの最大値に基づいてコーティングの落下を検出することを含んでもよい。コーティングの落下が発生した場合には、上記回転方向において、コーティングが落下した箇所が他の箇所に比べて温度が高くなる。上記方法では、複数箇所で温度を計測し、更に最大値でコーティングの落下の有無を評価することで、コーティングの落下を精度良く検出することが可能となる。
コーティングの落下を検出する工程は、温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化量が第1閾値を超えた場合、又は、温度情報によって示される温度が第2閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定することを含んでもよい。この場合、温度変化及び温度自体の少なくとも一方が、対応する閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定されるので、コーティングの落下をより確実に検出できる。
上記製造方法は、ロータリキルンを回転させるモータに供給される電力を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含んでもよい。コーティングの落下が発生すると、ロータリキルンを回転させるモータに供給される電力に変動が生じる。上記方法では、電力の変動を利用してコーティングの落下を更に検出することで、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果の妥当性を評価することが可能となる。
上記製造方法は、ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラにおいて用いられる冷却用のガスの風圧を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含んでもよい。落下したコーティングがクリンカクーラに送られると、冷却用のガスの風圧に変動が生じる。上記方法では、風圧の変動を利用してコーティングの落下を更に検出することで、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果の妥当性を評価することが可能となる。
上記製造方法は、ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラから排出されたセメントクリンカを撮像する工程と、コーティングの落下が検出された場合に、クリンカクーラから排出されたセメントクリンカを撮像して得られた画像に基づいて、クリンカクーラからのコーティングの排出が完了したか否かを判定する工程と、を更に含んでもよい。この方法では、コーティングの排出が完了したと判定された際に、クリンカクーラから排出されるセメントクリンカに、コーティングが混入していないと推定できるので、コーティングが混入されたセメントクリンカが製品として出荷される可能性を低減できる。
上記製造方法は、ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを所定の切替地点まで搬送する工程と、切替地点において、セメントクリンカの搬送先を切り替える工程と、コーティングの落下が検出された場合に、落下したコーティングが切替地点に到達する到達タイミングを算出する工程と、算出された到達タイミングを出力する工程と、を更に含んでもよい。この場合、切替地点にコーティングが到達するタイミングを把握できるので、そのタイミングに合わせて搬送先を切り替えることができる。その結果、コーティングが混入されたセメントクリンカが製品として出荷される可能性を低減できる。
本開示の一側面に係るセメントクリンカの製造装置は、セメント原料の焼成を行うロータリキルンと、ロータリキルンの外表面の温度を計測する温度計測部と、ロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を温度計測部から取得する温度情報取得部と、温度情報に基づいて、ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する落下検出部と、コーティングの落下の検出結果を出力する出力部と、を備える。本製造装置では、上述の製造方法と同様に、コーティングが落下し、落下したコーティングがロータリキルンから排出される前にその落下を検出できるので、コーティングの落下を早期に検出することが可能となる。
本開示の一側面に係るプログラムは、セメント原料の焼成を行うロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、温度情報に基づいて、ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、をコンピュータに実行させるプログラムである。本プログラムでは、上述の製造方法と同様に、コーティングが落下し、落下したコーティングがロータリキルンから排出される前にその落下を検出できるので、コーティングの落下を早期に検出することが可能となる。
本開示によれば、コーティングの落下を早期に検出することが可能なセメントクリンカの製造方法、セメントクリンカの製造装置、及びプログラムが提供される。
図1は、セメントクリンカの製造システムの一例を示す模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、ロータリキルンの外表面における温度計測の様子の一例を示す模式図である。 図3は、制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図4は、制御装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図5は、セメントクリンカの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図6は、コーティングの落下検出方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、コーティングの落下が検出された場合における搬送先の切替方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、温度情報の計測結果の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[セメントクリンカの製造装置]
図1には、一実施形態に係るセメントクリンカの製造装置を備える製造システムが示されている。図1に示される製造システム1は、セメントクリンカを製造するシステムである。製造システム1は、例えば、セメントクリンカの製造装置2と、製品サイロ4と、規格外品サイロ6と、制御装置100とを備える。
製造装置2は、セメント原料からセメントクリンカ(以下、単に「クリンカ」という。)を製造し、製造したクリンカを製品サイロ4又は規格外品サイロ6に搬送する。製造装置2は、例えば、プレヒータ10と、ロータリキルン20と、クリンカクーラ30と、搬送装置40と、撮像部80とを有する。
プレヒータ10は、前工程を行う装置から供給されたセメント原料(クリンカの原料)を予熱する。プレヒータ10は、例えば、ニュー・サスペンション・プレヒータ(NSP)である。この場合、プレヒータ10は、多段サイクロンを構成する複数のサイクロンと、仮焼炉とを有する。プレヒータ10は、最上段のサイクロンの投入口から投入されたクリンカの原料を順次下方のサイクロンへ落下させ、クリンカの原料が徐々に高温になるように加熱する。また、プレヒータ10は、仮焼炉においてバーナによってセメント原料を加熱(仮焼成)する。プレヒータ10は、予熱されたセメント原料をロータリキルン20に供給する。
ロータリキルン20は、プレヒータ10から供給されたセメント原料の焼成を行う。ロータリキルン20は、その長軸方向に沿った軸線まわりに回転するように構成された回転窯である。ロータリキルン20の長軸方向は、ロータリキルン20が延びる延在方向である。ロータリキルン20は、例えば、セメント原料が送られる下流側に傾斜したドラム本体22と、ドラム本体22の内部に投入されたセメント原料を焼成するバーナ(不図示)とを有する。
ロータリキルン20には、駆動力を発生させる駆動部28が接続されており、ロータリキルン20は、駆動部28による駆動力によって、その長軸方向に沿った軸線まわりに回転する。これにより、ロータリキルン20は、供給されたセメント原料を移動させながら攪拌しつつ、バーナによって焼成する。その結果、ロータリキルン20によってクリンカが生成される。ロータリキルン20は、生成したクリンカをクリンカクーラ30に排出する。
ロータリキルン20の内壁(より詳細には、ドラム本体22の内壁)には、セメント原料を焼成することで生成されるコーティングが付着されている。例えば、製造システム1を用いてクリンカの製造が開始される前に、セメント原料を焼成することによって、ロータリキルン20の内壁にコーティング(コーティング層)が形成される。このコーティングは、断熱性を有しており、ロータリキルン20の内壁に用いられる耐火物を保護する機能を有する。
コーティングは、製造装置2がクリンカを生成している運転中において、種々の要因によってロータリキルン20の内壁から落下する場合がある。コーティングの落下発生の要因の一例としては、製造装置2の運転状態の変動が挙げられる。コーティングに含まれる塩素成分及び硫黄成分の量は、ロータリキルン20によって生成されるクリンカに含まれる対応する成分の量に比べて多い。そのため、クリンカにコーティングが混入した場合、当該クリンカは規格外品として扱う必要がある。
クリンカクーラ30は、ロータリキルン20での焼成により生成されたクリンカを冷却する。クリンカクーラ30は、ロータリキルン20から排出された高温のクリンカを冷却用の空気(ガス)を用いて冷却してもよい。クリンカクーラ30は、例えば、グレート装置32と、複数の空気室34とを有する。グレート装置32は、冷却用の空気を通過させるスリットが設けられた複数のグレート板によって、冷却対象のクリンカを輸送する。複数の空気室34は、グレート装置32の複数のグレート板の下部に設けられており、グレート板上の空間に冷却用の空気を送出する。クリンカクーラ30は、冷却したクリンカを搬送装置40に排出する。
搬送装置40は、ロータリキルン20での焼成により生成されたクリンカを製品サイロ4又は規格外品サイロ6に搬送する。搬送装置40の搬送対象となるクリンカは、クリンカクーラ30と搬送装置40との間に設けられたクラッシャ装置によって、クリンカクーラ30から排出後に粉砕されたクリンカであってもよい。搬送装置40は、制御装置100からの動作指示に応じて、クリンカの搬送先を切り替える。例えば、搬送装置40は、クリンカの搬送先を製品サイロ4と規格外品サイロ6とのいずれかに切り替える。
搬送装置40は、例えば、主搬送部42と、製品搬送部44と、規格外品搬送部46と、切替部48とを有する。搬送装置40では、主搬送部42が、切替部48が設けられる切替地点SPにおいて、製品搬送部44と規格外品搬送部46とのいずれか一方に接続される。
主搬送部42は、クリンカクーラ30から排出されたクリンカを、切替地点SPまで搬送する。製品搬送部44は、切替地点SPから製品サイロ4までクリンカを搬送する。規格外品搬送部46は、切替地点SPから規格外品サイロ6までクリンカを搬送する。切替部48は、制御装置100の動作指示に応じて、主搬送部42及び製品搬送部44が互いに接続された状態(以下、「第1搬送状態」という。)と、主搬送部42及び規格外品搬送部46が互いに接続された状態(以下、「第2搬送状態」という。)とを切り替える。
切替部48によって第1搬送状態に切り替えられている場合には、切替地点SPまで搬送されてきたクリンカは、製品搬送部44によって製品サイロ4に搬送される。切替部48によって第2搬送状態に切り替えられている場合には、切替地点SPまで搬送されてきたクリンカは、規格外品搬送部46によって規格外品サイロ6に搬送される。製造システム1では、コーティングの落下が検出された場合に、切替部48が第1搬送状態から第2搬送状態に切り替えることができる。これにより、製品サイロ4に搬送されるクリンカに、落下したコーティングが混入することが抑制される。
主搬送部42及び規格外品搬送部46(これらの搬送部のうちの搬送対象のクリンカに接触する部材)は、高い耐熱性を有する材料によって構成されていてもよい。一例では、主搬送部42及び規格外品搬送部46を構成する材料の耐熱性は、製品搬送部44を構成する材料の耐熱性よりも高くてもよい。落下したコーティングの塊は、ロータリキルン20から排出されるクリンカの塊に比べて大きい傾向がある。そのため、クリンカに比べて、落下したコーティングがクリンカクーラ30によって十分に冷却されずに排出される可能性がある。落下したコーティングを搬送する主搬送部42及び規格外品搬送部46を構成する材料に耐熱性を持たせることで、コーティングに起因した発火等の危険性を排除することできる。
撮像部80は、クリンカクーラ30から排出されたクリンカを撮像する。撮像部80によって撮像対象となるクリンカは、クリンカクーラ30と搬送装置40との間に設けられたクラッシャ装置によって、クリンカクーラ30から排出後に粉砕されたクリンカであってもよい。撮像部80は、例えば、搬送装置40の主搬送部42の上方に配置されており、主搬送部42によって搬送されているクリンカを撮像する。撮像部80は、主搬送部42のうちの上流側の端部を撮像範囲として、クリンカを撮像してもよい。一例では、撮像部80は、カラーの静止画像を生成可能なデジタルカメラを有する。撮像部80のデジタルカメラは、制御装置100の動作指示に応じて、所定の周期で主搬送部42上のクリンカを撮像してもよい。
製造装置2は、当該製造装置2の運転状態を把握するために種々の計測部を有する。製造装置2は、例えば、温度計測部50と、電力計測部60と、風圧計測部70とを有する。
温度計測部50は、ロータリキルン20の外表面の温度を計測する。温度計測部50は、例えば、ロータリキルン20の周囲において、ロータリキルン20とは間隔を空けて設けられている。温度計測部50は、ロータリキルン20(より詳細には、ドラム本体22の外壁を構成するシェル)の外表面の温度を計測する。温度計測部50は、いかなる方式によって、ロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。一例では、温度計測部50は、ロータリキルン20の外表面から放射される赤外線等を検出することによって、当該外表面の温度を計測してもよい。なお、温度計測部50は、ロータリキルン20の外表面近傍の温度を計測することによって、ロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。
温度計測部50は、図2(a)に示されるように、ロータリキルン20の少なくとも一部を、ロータリキルン20の長軸方向に沿って分割して得られる複数の区画Rのそれぞれにおいて、ロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。すなわち、温度計測部50は、区画Rごとにロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。複数の区画Rは、仮想的な領域であり、一例では、ロータリキルン20を数メートル単位で区切った領域である。
温度計測部50は、複数の区画Rのそれぞれに対応する計測センサを有してもよく、1つのセンサ(例えば、赤外線サーモカメラ)によって、複数の区画Rについて略同一のタイミングでロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。温度計測部50による計測範囲は、ロータリキルン20の長軸方向において、ロータリキルン20の一部であってもよく、ロータリキルン20の全部であってもよい。
温度計測部50は、図2(b)に示されるように、一つの区画において、ロータリキルン20の回転方向TDに沿って並ぶ複数箇所MPについて、ロータリキルン20の外表面の温度を計測してもよい。温度計測部50は、例えば、制御装置100の動作指示に従って、ロータリキルン20(ドラム本体22)が駆動部28によって一回転している期間に、全ての複数箇所MPのそれぞれについて、ロータリキルン20の外表面の温度を計測する。一例では、複数箇所MPは、ロータリキルン20が回転する軸線まわりの周方向において等間隔に配置されており、数十~数百箇所に設定される。
図1に戻り、電力計測部60は、駆動部28に設けられており、ロータリキルン20を回転させるための電力を計測する。より詳細には、電力計測部60は、駆動部28が有するモータ28aに供給される電力を計測する。
風圧計測部70は、クリンカクーラ30に設けられており、クリンカを冷却するために送出される空気の風圧を計測する。例えば、風圧計測部70は、グレート装置32の上方の空間に空気を送出する空気室34内の圧力を計測する。一例では、風圧計測部70は、クリンカの輸送方向に並ぶ複数の空気室34のうちのロータリキルン20に近い1室に設けられた風圧センサを有する。
制御装置100は、クリンカを製造するように製造装置2を制御するコンピュータ装置である。制御装置100は、少なくとも、ロータリキルン20によってクリンカが生成されている際に、ロータリキルン20の外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、温度情報に基づいてロータリキルン20の内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、を実行するように構成されている。制御装置100は、例えば、コンピュータ本体102と、入力デバイス104と、出力デバイス106とを有する。
コンピュータ本体102は、コンピュータ装置の本体部分である。コンピュータ本体102は、図3に示されるように、回路110を有する。回路110は、少なくとも一つのプロセッサ112と、メモリ114と、ストレージ116と、入出力ポート118とを含む。ストレージ116は、後述する各機能モジュールを構成するためのプログラムを記録する。ストレージ116は、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
メモリ114は、ストレージ116からロードされたプログラム、プロセッサ112の演算結果等を一時的に記憶する。プロセッサ112は、メモリ114と協働してプログラムを実行することで、各機能モジュールを構成する。入出力ポート118は、プロセッサ112からの指令に応じ、製造装置2、入力デバイス104、及び出力デバイス106等の間で電気信号の入出力を行う。タイマ122は、プロセッサ112からの指令により所定周期のクロックパルスをカウントして経過時間を計測する。
入力デバイス104は、コンピュータ本体102に情報を入力するための装置である。より詳細には、入力デバイス104は、オペレータからの指示を示す入力情報をコンピュータ本体102に入力する。入力デバイス104は、所望の情報を入力可能であればいかなるものであってもよく、その具体例としてはキーボード、操作パネル、及びマウス等が挙げられる。
出力デバイス106は、コンピュータ本体102から出力された情報を出力するための装置である。出力デバイス106は、例えば、コンピュータ本体102からの情報をオペレータが確認するためのモニタである。このモニタは、画面上に情報の表示が可能なものであればいかなるものであってもよく、その具体例としては液晶パネル等が挙げられる。
制御装置100のコンピュータ本体102は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、例えば、図4に示されるように、温度情報取得部152と、電力情報取得部154と、風圧情報取得部156と、入力情報取得部158と、落下検出部162と、出力部164と、切替制御部166と、タイミング算出部168とを有する。これらの機能モジュールが実行する処理は、コンピュータ本体102が実行する処理に相当する。
温度情報取得部152は、ロータリキルン20によってクリンカが生成されている際に、ロータリキルン20の外表面の温度を示す情報(以下、「温度情報」という。)を温度計測部50から取得する機能モジュールである。温度情報取得部152は、ロータリキルン20を長軸方向に沿って分割した区画Rごとに、ロータリキルン20の外表面の温度を示す情報を取得してもよい。以下、区画Rごとの温度情報を「区画温度情報」という。温度情報取得部152は、各区画Rについて、ロータリキルン20の回転方向に沿って並ぶ複数箇所MPでの外表面の温度を示す情報を取得してもよい。
電力情報取得部154は、ロータリキルン20を回転させる駆動部28のモータ28aに供給される電力を示す情報を取得する機能モジュールである。風圧情報取得部156は、クリンカクーラ30においてクリンカを冷却するための冷却用のガス(空気)の風圧を示す情報を取得する機能モジュールである。
入力情報取得部158は、入力デバイス104を介した入力情報を取得する機能モジュールである。入力情報取得部158は、例えば、オペレータによる指示を示す入力情報を入力デバイス104から取得する。
落下検出部162は、上記温度情報に基づいて、ロータリキルン20の内壁からのコーティングの落下(コーティングが落下したこと)を検出する機能モジュールである。落下検出部162は、ロータリキルン20によってクリンカが生成されている際に、温度情報に基づいてコーティングの落下の有無を判定してもよい。落下検出部162は、複数の区画Rのそれぞれについて、区画温度情報に基づいてコーティングの落下の有無を判定してもよい。この場合、落下検出部162は、複数の区画Rのうちのいずれの区画においてコーティングが落下したかを特定してもよい。落下検出部162は、一の区画Rにおいて、複数箇所MPの温度のうちの最大値を区画温度情報として選択し、その区画温度情報(温度の最大値)に基づいて当該区画Rでのコーティングの落下の有無を判定してもよい。
一例では、落下検出部162は、複数の区画Rそれぞれについて、区画温度情報と所定の閾値とを比較することで、コーティングの落下の有無を判定する。落下検出部162は、その区画温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化量が所定の閾値Th1(第1閾値)を超えた場合、又は、当該温度が所定の閾値Th2(第2閾値)を超えた場合に、コーティングが落下したと判定してもよい。
落下検出部162は、温度情報に基づくコーティングの落下の検出に加えて、モータ28aに供給される電力を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出してもよい。落下検出部162は、モータ28aに供給される電力の単位時間あたりの変動が、所定の閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定してもよい。
落下検出部162は、温度情報に基づくコーティングの落下の検出に加えて、クリンカを冷却するための冷却用のガス(空気)の風圧を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出してもよい。落下検出部162は、空気の風圧の単位時間あたりの変動が、所定の閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定してもよい。
出力部164は、コーティングの落下の検出結果を出力する機能モジュールである。出力部164は、例えば、落下検出部162によってコーティングが落下したと判定された場合に、コーティングの落下が起きたことを示す情報を出力する。出力部164は、コンピュータ本体102の他の機能モジュールに情報を出力してもよく、コンピュータ本体102の外部に情報を出力してもよい。一例では、出力部164は、コーティングの落下が起きたことを示す情報を出力デバイス106に出力する。この場合、出力デバイス106は、コーティングの落下が起きたことを示す情報を画面に表示してもよい。
切替制御部166は、クリンカクーラ30から排出されたクリンカの搬送先を切り替えるように切替部48を制御する機能モジュールである。切替制御部166は、例えば、入力デバイス104を介したオペレータからの入力情報に応じて切替部48を制御する。一例では、クリンカの搬送先が製品サイロ4である第1搬送状態において、オペレータからの切替の指示が入力されると、切替制御部166は、第1搬送状態から、クリンカの搬送先が規格外品サイロ6である第2搬送状態に切り替える。一方、第2搬送状態において、オペレータからの切替の指示が入力されると、切替制御部166は第2搬送状態から第1搬送状態に切り替える。
タイミング算出部168は、落下したコーティングが、クリンカの搬送先を切替可能な切替地点SPに到達するタイミング(以下、「到達タイミング」という。)を算出する機能モジュールである。タイミング算出部168は、例えば、コーティングの落下が発生した区画の位置と、切替地点SPに到達するタイミングとを対応付けたテーブルを参照することで、切替地点SPへの到達タイミングを算出してもよい。
[セメントクリンカの製造方法]
続いて、セメントクリンカの製造方法の一例として、制御装置100によって実行される製造装置2の制御方法を説明する。図5は、製造装置2の制御方法の一例を示すフローチャートである。この制御方法では、例えば、オペレータによる製造装置2の稼働開始の指示に応じて、制御装置100はステップS01を実行する。ステップS01では、例えば、制御装置100が、セメント原料の投入を開始させて、クリンカの製造を開始するように製造装置2を制御する。以降の処理では、製造装置2の稼働停止まで、セメント原料の投入とクリンカの製造とが継続される。初期状態において、クリンカの搬送状態は、搬送先が製品サイロ4である第1搬送状態に設定されている。
次に、制御装置100は、ステップS02を実行する。ステップS02では、例えば、制御装置100が、ロータリキルン20の内部でのコーティングの落下の有無を判定する処理(以下、「落下判定処理」という。)を実行する。ステップS02の落下判定処理では、落下検出部162が、ロータリキルン20の外表面の温度を示す温度情報に基づいて、コーティングの落下の有無を判定する。そして、出力部164は、コーティングが落下したと判定された場合に、その判定結果を出力デバイス106に出力する。オペレータは、出力デバイス106を監視することによって、コーティングの落下が起きたことを把握することができる。ステップS02の落下判定処理の詳細については後述する。
次に、制御装置100は、ステップS03を実行する。ステップS03では、例えば、制御装置100が、製造装置2によるクリンカの製造を終了するかどうかを判断する。一例では、制御装置100は、製造装置2の稼働停止の指示がオペレータから入力された場合に、製造装置2によるクリンカの製造を終了する。この場合、制御装置100による一連の処理は終了する。
一方、製造装置2によるクリンカの製造を終了しないと判断された場合には、制御装置100は、ステップS02,S03の処理を繰り返す。すなわち、制御装置100は、製造装置2の稼働停止の指示を受けるまでは、ロータリキルン20によってクリンカの生成を継続させながら、ステップS02の処理を繰り返し実行する。制御装置100は、所定の周期ごとに(例えば、数十秒~数分単位で)、ステップS02の処理を繰り返し実行する。この場合、制御装置100は、所定の周期ごとに、コーティングの落下が起きていないかを判定する。以上のように、制御装置100は、製造装置2によるクリンカの生成のための制御と並行して、コーティングの落下の監視を継続して実行する。
図6は、ステップS02の落下判定処理の一例を示すフローチャートである。この落下判定処理では、制御装置100が、最初にステップS11を実行する。ステップS11では、例えば、温度情報取得部152が、ロータリキルン20の外表面に設定された複数箇所MPのうちの一つの箇所において、当該箇所の温度を示す情報を温度計測部50から取得する。温度情報取得部152は、複数の区画Rのそれぞれについて、一つの箇所の温度を示す情報を取得する。
次に、制御装置100は、ステップS12を実行する。ステップS12では、例えば、温度情報取得部152が、複数箇所MPの全ての温度が計測されたかどうかを判断する。ステップS12において、複数箇所MPの全ての温度が計測されていないと判断された場合(ステップS12:NO)、制御装置100は、ステップS11,S12の処理を繰り返す。制御装置100は、ロータリキルン20の回転速度と、複数箇所MPの設定位置とに応じたタイミングで、ステップS11を繰り返し実行する。
一方、ステップS12において、複数箇所MPの全ての温度が計測されたと判断された場合(ステップS12:YES)、制御装置100が実行する処理はステップS13に進む。ステップS11,S12の実行により、複数の区画Rのそれぞれについて、複数箇所MPの全ての温度を示す情報が取得される。ステップS13では、例えば、温度情報取得部152が、各区画Rについて、複数箇所MPの温度の中から最大となる温度を、当該区画Rの温度を示す区画温度情報として選択する。
次に、制御装置100は、ステップS14を実行する。ステップS14では、例えば、落下検出部162が、複数の区画Rのそれぞれについて、区画温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化(以下、単に「温度変化」という。)が、閾値Th1よりも大きいかどうかを判定する。落下検出部162は、区画Rごとに、当該周期で得られた区画温度情報と、当該周期の直前の複数の周期で得られた区画温度情報とに基づいて、温度変化を算出してもよい。温度変化を算出する際の対象範囲(期間)及び閾値Th1は、制御装置100に予め記憶されている。閾値Th1は、例えば、コーティングの落下が実際に発生した際の温度変化の過去の実績値に基づいて、予め設定されている。
いずれかの区画Rにおいて、温度変化が閾値Th1よりも大きいと判定された場合(ステップS14:YES)、落下検出部162がコーティングの落下が発生したと判定し、制御装置100が実行する処理は、ステップS16に進む。一方、全ての区画Rについて、単位時間あたりの温度変化が閾値Th1以下であると判定された場合(ステップS14:NO)、制御装置100が実行する処理は、ステップS15に進む。
ステップS15では、例えば、落下検出部162が、複数の区画Rのそれぞれについて、区画温度情報によって示される温度が、閾値Th2よりも大きいかどうかを判定する。閾値Th2は、制御装置100に予め記憶されている。閾値Th2は、例えば、コーティングの落下が実際に発生した際の温度(一の区画での最大値の温度)の過去の実績値に基づいて、予め設定されている。
いずれかの区画Rにおいて、区画温度情報によって示される温度が、閾値Th2よりも大きいと判定された場合(ステップS15:YES)、落下検出部162がコーティングの落下が発生したと判定し、制御装置100が実行する処理はステップS16に進む。以上のように、ステップS14において、いずれかの区画Rでの温度変化が閾値Th1を超えた場合、又は、ステップS15において、いずれかの区画Rでの温度自体が閾値Th2を超えた場合に、制御装置100は、ステップS16を実行する。ステップS14,S15を実行する際に、複数の区画Rにおいて、区画温度情報が上記のいずれかの条件を満たす場合には、落下検出部162は、その複数の区画Rにおいて、コーティングの落下が発生した判定してもよい。落下検出部162は、温度変化又は温度が閾値を超えた区画Rを、コーティングの落下が発生した区画Rとして特定する。
ステップS16では、例えば、タイミング算出部168が、落下したコーティングが搬送装置40における切替地点SPに到達する到達タイミングを算出(予測)する。タイミング算出部168は、各区画Rと切替地点SPまでの到達時間とを対応付けたテーブルを参照することで、コーティングの落下が発生したと特定された区画Rに応じた到達タイミングを算出してもよい。このテーブルは、制御装置100に予め記憶されており、例えば、シミュレーション結果等に基づいて作成される。タイミング算出部168は、到達タイミングとして、落下したコーティングが切替地点SPを通過する予測期間(通過開始の予測時刻及び通過完了の予測時刻)を算出してもよい。
次に、制御装置100は、ステップS17を実行する。ステップS17では、例えば、出力部164が、コーティングの落下が発生したことを示す情報を出力デバイス106に出力する。これにより、オペレータは、コーティングの落下が発生したことを把握できる。出力部164は、コーティングの落下の発生を示す上記情報に加えて、コーティングの落下が発生した区画Rを示す情報と、落下したコーティングが切替地点SPに到達する到達タイミングを示す情報とを出力デバイス106に出力してもよい。
ステップS14において、全ての区画Rについて温度変化が閾値Th1以下であると判断され、且つステップS15において、全ての区画Rについて温度が閾値Th2以下であると判断された場合、制御装置100は、ステップS16,S17を実行しない。これらの場合、落下検出部162は、いずれの区画Rにおいても、コーティングの落下が発生してないと判定する。
以上により、ステップS02の落下判定処理が終了する。この落下判定処理において、コーティングの落下が発生したことを示す情報が出力デバイス106を介してオペレータに報知された場合に、オペレータは、入力デバイス104を介してクリンカの搬送先を切り替える指示を制御装置100に入力してもよい。例えば、オペレータは、落下したコーティングが切替地点SPに到達すると予測される到達タイミングに応じて、搬送先を切り替える指示を制御装置100に入力してもよい。
搬送先を切り替える指示が制御装置100に入力された場合、切替制御部166は、クリンカの搬送先が製品サイロ4である第1搬送状態から、クリンカの搬送先が規格外品サイロ6である第2搬送状態に切り替わるように切替部48を制御する。そして、オペレータは、落下したコーティングが全て通過したと判断した際に、搬送先を切り替える指示を制御装置100に再度入力してもよい。この場合、切替制御部166は、第2搬送状態から第1搬送状態に切り替わるように切替部48を制御する。これにより、クリンカクーラ30から排出されたクリンカが、再度、製品サイロ4に向けて搬送される。
[変形例]
上述した一連の処理は一例であり、適宜変更可能である。上記一連の処理において、制御装置100は、一のステップと次のステップとを並列に実行してもよく、上述した例とは異なる順序で各ステップを実行してもよい。制御装置100は、いずれかのステップを省略してもよく、いずれかのステップにおいて上述の例とは異なる処理を実行してもよい。例えば、ステップS14及びステップS15の実行順が上述の例とは逆であってもよい。
コーティングの落下判定の方法は、上述の例に限られない。落下検出部162は、各区画Rについて、温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化量(温度変化)が閾値Th1よりも大きく、且つ、当該温度が閾値Th2よりも大きい場合に、コーティングが落下したと判定してもよい。落下検出部162は、温度を閾値と比較することなく、温度変化が閾値Th1よりも大きい場合にコーティングが落下したと判定してもよい。落下検出部162は、温度変化を閾値と比較することなく、温度情報によって示される温度が閾値Th2よりも大きい場合にコーティングが落下したと判定してもよい。
上述の例では、互いに同じタイミング(周期)において、温度変化及び温度自体が対応する閾値よりも大きくなった場合に、落下検出部162は、コーティングが落下したと判定する。これに加えて、所定期間内の互いに異なるタイミングにおいて、温度変化及び温度自体が対応する閾値よりも大きくなった場合に、落下検出部162は、コーティングが落下したと判定してもよい。例えば、温度変化が閾値Th1を超えた周期よりも数周期後の周期において、温度が閾値Th2を超えた場合にも、落下検出部162は、コーティングが落下したと判定してもよい。
ステップS02の落下判定処理が実行される際に、落下検出部162は、ロータリキルン20を回転させるモータ28aに供給される電力を示す情報に基づいて、コーティングが落下したか否かを更に判定してもよい。例えば、落下検出部162は、モータ28aに供給される電力の単位時間あたりの変化量が所定の閾値を超えた場合に、温度情報に基づくコーティングの落下の検出とは別に、コーティングの落下が発生したと判定してもよい。落下検出部162は、モータ28aに供給される電力に基づくコーティングの落下の検出結果を出力デバイス106に出力してもよい。
オペレータは、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果と、モータ28aに供給される電力を示す情報に基づくコーティングの落下の検出結果とを総合的に判断することで、クリンカの搬送先の切替えが必要か否かを判断してもよい。落下検出部162は、温度情報と、モータ28aに供給される電力を示す情報とに基づいて、コーティングの落下を検出してもよい。例えば、落下検出部162は、温度情報及び電力を示す情報の双方が、それぞれに対応する落下検出の条件を満たす場合に、コーティングが落下したと検出してもよい。
ステップS02の落下判定処理が実行される際に、落下検出部162は、クリンカクーラ30において用いられる冷却用の空気の風圧を示す情報に基づいて、コーティングが落下したか否かを更に判定してもよい。例えば、落下検出部162は、冷却用の空気の風圧の単位時間あたりの変化量が所定の閾値を超えた場合に、温度情報に基づくコーティングの落下の検出とは別に、コーティングの落下が発生したと判定してもよい。落下検出部162は、冷却用の空気の風圧に基づくコーティングの落下の検出結果を出力デバイス106に出力してもよい。
同じコーティングの落下について、温度情報に基づくコーティングの落下検出と、風圧を示す情報に基づくコーティングの落下検出とでは、検出位置が異なるためにタイミングにずれが生じる。そのため、温度情報に基づく落下検出の出力と、風圧を示す情報に基づく落下検出の出力とは互いに異なるタイミングで出力される。オペレータは、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果と、風圧を示す情報に基づくコーティングの落下の検出結果とを総合的に判断することで、クリンカの搬送先の切替えが必要か否かを判断してもよい。落下検出部162は、温度情報と風圧を示す情報とに基づいて、コーティングの落下を検出してもよい。例えば、落下検出部162は、温度情報及び風圧を示す情報の双方が、それぞれに対応する落下検出の条件を満たす場合に、コーティングが落下したと検出してもよい。
上述の例では、コーティングの落下が検出された後に、オペレータの指示によってクリンカの搬送先が切り替えられるが、制御装置100が、コーティングの落下の検出結果に応じて、クリンカの搬送先(搬送状態)を自動的に切り替えてもよい。この場合、出力部164は、コーティングが落下したことを示す情報を切替制御部166に出力してもよい。この際、出力部164は、落下したコーティングが切替地点SPに到達するタイミングの算出結果を示す情報を更に切替制御部166に出力してもよい。この算出結果を示す情報には、例えば、落下したコーティングが切替地点SPに到達すると予測される時刻を示す到達予測時刻が含まれる。
クリンカクーラ30から排出されたクリンカの画像に基づいて、落下したコーティングのクリンカクーラ30からの排出が完了したか否かが判定されてもよい。制御装置100は、例えば、図4に示されるように、機能モジュールとして、画像情報取得部172と、排出完了判定部174とを有してもよい。画像情報取得部172は、クリンカクーラ30から排出されたクリンカを撮像部80に撮像させることで、当該クリンカの画像を取得する機能モジュールである。排出完了判定部174は、画像情報取得部172によって得られたクリンカの画像に基づいて、落下したコーティングのクリンカクーラ30からの排出が完了したか否かを判定する機能モジュールである。
図7は、コーティングが落下したと検出された後に実行される搬送先の切替方法の一例を示すフローチャートである。この切替方法では、制御装置100が、ステップS31,S32を実行する。ステップS31では、例えば、切替制御部166が、到達予測時刻となるまで待機する。ステップS32では、例えば、切替制御部166が、クリンカの搬送先が製品サイロ4から規格外品サイロ6に切り替わるように(第1搬送状態から第2搬送状態に切り替わるように)切替部48を制御する。これにより、落下したコーティングが混入されている可能性があるクリンカが、規格外品サイロ6に搬送される。
次に、制御装置100は、ステップS33,S34を実行する。ステップS33では、例えば、画像情報取得部172が、クリンカクーラ30から排出され、搬送装置40の主搬送部42によって搬送されているクリンカの画像を撮像部80から取得する。ステップS34では、例えば、排出完了判定部174が、ステップS33で取得された画像から白色度を算出し、算出した白色度が所定の閾値Th3よりも小さいか否かを判定する。
本開示において「白色度」は、クリンカの画像の白さの度合いを意味しており、各画素における明るさの程度によって求められる。クリンカへのコーティングの混入量が多くなるほど、白色度が大きくなる傾向がある。排出完了判定部174は、複数の画素の白色度の平均値、中央値、又は最頻値を上記閾値Th3と比較してもよい。閾値Th3は、制御装置100に記憶されている。閾値Th3は、コーティングの落下が実際に観測された際のクリンカの画像の白色度に基づいて、予め設定されていてもよい。
ステップS34において、白色度が閾値Th3以上であると判断された場合(ステップS34:NO)、制御装置100は、ステップS33,S34を繰り返す。この場合、排出完了判定部174によって落下したコーティングの排出が完了していないと判定される。制御装置100は、白色度が閾値Th3よりも小さいと判断されるまで、所定の周期でステップS33,S34を繰り返してもよい。排出完了判定部174は、コーティングの排出完了を判定するために、平均値等の統計値と閾値Th3との比較に代えて、複数の画素のうちの白色度が閾値Th3より小さい画素の数と所定の閾値とを比較してもよい。
ステップS34において、白色度が閾値Th3よりも小さいと判断された場合(ステップS34:YES)、排出完了判定部174によって落下したコーティングの排出が完了したと判定され、制御装置100の処理は、ステップS35に進む。ステップS35では、例えば、切替制御部166が、クリンカの搬送先が規格外品サイロ6から製品サイロ4に切り替わるように(第2搬送状態から第1搬送状態に切り替わるように)切替部48を制御する。これにより、落下したコーティングが混入されていない可能性が高いクリンカが、製品サイロ4に再び搬送される。以上により、コーティングの落下検出後における搬送先の切替方法の一連の処理が終了する。
温度計測部50は、複数の区画Rでの計測に代えて、ロータリキルン20のうちの長軸方向における一つの区画での外表面の温度を計測してもよい。この場合、落下検出部162は、当該一つの区画での外表面の温度を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出してもよい。温度計測部50は、一の区画Rにおいて、複数箇所MPに代えて、一箇所での外表面の温度を計測してもよい。この場合、落下検出部162は、その一箇所での外表面の温度を示す情報を区画温度情報として用いてもよい。複数箇所MPでの外表面の温度の計測が行われる場合、落下検出部162は、最大値に代えて、複数箇所MPの温度の平均値、中央値、又は最頻値を区画温度情報として用いてもよい。
落下検出部162は、電力計測部60及び風圧計測部70の少なくとも一方の計測結果をコーティングの落下の検出に用いなくてもよい。例えば、電力計測部60及び風圧計測部70の計測結果(計測値)が、出力デバイス106に出力されてもよい。そして、オペレータは、温度情報に基づくコーティングの落下検出の結果と、電力計測部60及び風圧計測部70の計測結果とを確認することで、クリンカの搬送先の切替が必要か否かを判断してもよい。又は、製造装置2は、電力計測部60及び風圧計測部70の少なくとも一方を有していなくてもよい。
[実施形態の効果]
以上に説明したセメントクリンカの製造方法は、セメント原料の焼成を行うロータリキルン20によってクリンカが生成されている際に、当該ロータリキルン20の外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、温度情報に基づいて、ロータリキルン20の内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、を含む。
ロータリキルン20の内壁に設けられたコーティングは断熱性を有する。そのため、ロータリキルン20の内壁にコーティングが存在する場合と、当該内壁からコーティングの少なくとも一部が落下した場合とで、ロータリキルン20の外表面における温度が変化する。上記実施形態に係る製造方法は、この温度変化が生じる特性を利用して、コーティングの落下を検出している。この場合、コーティングが落下し、落下したコーティングがロータリキルン20から排出される前に(例えば、コーティングが落下した直後に)その落下を検出できるので、コーティングの落下を早期に検出することが可能となる。
上記製造方法において、温度情報を取得する工程は、ロータリキルン20を当該ロータリキルン20の長軸方向に沿って分割して得られる複数の区画Rのそれぞれにおいて、ロータリキルン20の外表面の温度を示す区画温度情報を取得することを含んでもよい。コーティングの落下を検出する工程は、複数の区画Rのそれぞれについて区画温度情報に基づいてコーティングの落下を検出することを含んでもよい。この場合、コーティングの落下が検出された区画Rを特定することによって、ロータリキルン20のいずれの領域でコーティングの落下が起きたのかを把握することが可能となる。
上記製造方法において、温度情報を取得する工程は、ロータリキルン20の回転方向TDに沿って並ぶ複数箇所MPにおいてロータリキルン20の外表面の温度を示す情報を取得することを含んでもよい。コーティングの落下を検出する工程は、複数箇所MPの温度のうちの最大値に基づいてコーティングの落下を検出することを含んでもよい。コーティングの落下が発生した場合には、上記回転方向TDにおいて、コーティングが落下した箇所が他の箇所に比べて温度が高くなる。上記方法では、複数箇所MPで温度を計測し、更に最大値でコーティングの落下の有無を評価することで、コーティングの落下を精度良く検出することが可能となる。
コーティングの落下を検出する工程は、温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化量が閾値Th1を超えた場合、又は、温度情報によって示される温度が閾値Th2を超えた場合に、コーティングが落下したと判定することを含んでもよい。この場合、温度変化及び温度自体の少なくとも一方が、対応する閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定されるので、コーティングの落下をより確実に検出できる。
上記製造方法は、ロータリキルン20を回転させるモータ28aに供給される電力を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含んでもよい。コーティングの落下が発生すると、モータ28aに供給される電力に変動が生じる。上記方法では、この電力の変動を利用してコーティングの落下を更に検出することで、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果の妥当性を評価することが可能となる。
上記製造方法は、ロータリキルン20での焼成によって生成されたクリンカを冷却するクリンカクーラ30において用いられる冷却用のガスの風圧を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含んでもよい。落下したコーティングがクリンカクーラ30に送られると、冷却用のガスの風圧に変動が生じる。上記方法では、風圧の変動を利用してコーティングの落下を更に検出することで、温度情報に基づくコーティングの落下の検出結果の妥当性を評価することが可能となる。
上記製造方法は、クリンカクーラ30から排出されたクリンカを撮像する工程と、コーティングの落下が検出された場合に、クリンカクーラ30から排出されたクリンカを撮像して得られた画像に基づいて、クリンカクーラ30からのコーティングの排出が完了したか否かを判定する工程と、を更に含んでもよい。この方法では、コーティングの排出が完了したと判定された際に、クリンカクーラ30から排出されるクリンカに、コーティングが混入していないと推定できるので、コーティングが混入されたクリンカが製品として出荷される可能性を低減できる。
上記製造方法は、ロータリキルン20での焼成によって生成されたクリンカを所定の切替地点SPまで搬送する工程と、切替地点SPにおいて、クリンカの搬送先を切り替える工程と、コーティングの落下が検出された場合に、落下したコーティングが切替地点SPに到達する到達タイミングを算出する工程と、算出された到達タイミングを出力する工程とを更に含んでもよい。この場合、切替地点SPへのコーティングの到達タイミングを把握できるので、その到達タイミングに合わせて搬送先を規格外品サイロ6から製品サイロ4に切り替えることができる。その結果、コーティングが混入されていないクリンカが不必要に規格外品サイロ6に搬送されることを抑制しつつ、コーティングが混入されたクリンカが製品として出荷される可能性を低減できる。
コーティングの落下を検出(検知)する方法として、例えば、クリンカクーラから排出され、搬送装置で搬送中のクリンカを撮像することで得られる画像データに基づいて、コーティングの落下を検出することも考えられる。しかしながら、この検出方法では、画像データに基づき落下を検出してから、搬送先の切替えが行われる切替地点にコーティングが搬送されるまでの時間が短く、搬送先の切替が間に合わずに製品サイロ4に向かうクリンカにコーティングが混入してしまうおそれがある。このおそれを解消するために、切替地点SPまでの搬送経路を長くすることも考えられるが、装置が大型化してしまう。
これに対して、上記製造方法では、コーティングの落下を早期に検出できるので、装置の大型化を避けつつ、製品サイロ4に向かうクリンカへのコーティングの混入を回避できる。なお、コーティングの排出の完了を画像データから検出した後に搬送先の切替が間に合わなくても、コーティングが混入されていないと推定されるクリンカの一部が規格外品サイロ6に搬送されるだけであり、特段の問題は生じない。
ここで、図8を参照して、温度情報の計測結果とクリンカに含まれる塩素成分の測定値との関係の一例を説明する。図8は、横軸を時間(日時)とし、縦軸を温度変化及び温度とした計測結果を示すグラフである。このグラフにおいて、一の区画Rでの温度変化の計測結果がグラフ「D1」で示されており、同じ区画Rでの温度の計測結果がグラフ「D2」で示されている。いずれのグラフにおいても、複数箇所MPの温度の最大値が計測値として選択されている。グラフD1とグラフD2とにおいて、縦軸の表示範囲とスケールとは、閾値Th1及び閾値Th2が互いに略一致するように調整されている。このグラフでは、3日間分の計測結果が示されている。
グラフ中の「P1」で示される期間、及び「P2」で示される期間において、それぞれクリンカに含まれる塩素成分を測定した。なお、コーティングが落下した後に、そのコーティングが混入され得るクリンカが排出されるまでにタイムラグがあるので、時刻ではなく一定の期間において評価した。期間P1においては、温度変化及び温度の両方とも閾値Th1,Th2をそれぞれ超えていない。この期間P1において、ロータリキルン20から排出されたクリンカに含まれる塩素成分の濃度を測定したところ、数十~数百ppmであった。
期間P2においては、温度変化及び温度の両方とも閾値Th1,Th2をそれぞれ超えている。この期間P2において、ロータリキルン20から排出されたクリンカに含まれる塩素成分の濃度を測定したところ、期間P1における測定値に比べて十倍~数十倍の測定値が得られた。すなわち、期間P2においてコーティングが落下して、クリンカにコーティングが混入されていることが確認された。以上の測定結果から、コーティングが落下した際には、温度変化及び温度の少なくとも一方が上昇するので、これらの情報を継続して監視することで、コーティングの落下を検出できることが確認された。
1…製造システム、2…製造装置、4…製品サイロ、6…規格外品サイロ、10…プレヒータ、20…ロータリキルン、28…駆動部、28a…モータ、30…クリンカクーラ、40…搬送装置、42…主搬送部、44…製品搬送部、46…規格外品搬送部、48…切替部、50…温度計測部、60…電力計測部、70…風圧計測部、80…撮像部、100…制御装置、152…温度情報取得部、154…電力情報取得部、156…風圧情報取得部、162…落下検出部、164…出力部、166…切替制御部、168…タイミング算出部、172…画像情報取得部、174…排出完了判定部。

Claims (10)

  1. セメント原料の焼成を行うロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、前記ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、
    前記温度情報に基づいて、前記ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、
    コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、を含むセメントクリンカの製造方法。
  2. 前記温度情報を取得する工程は、前記ロータリキルンを当該ロータリキルンの長軸方向に沿って分割して得られる複数の区画のそれぞれにおいて、前記ロータリキルンの外表面の温度を示す区画温度情報を取得することを含み、
    コーティングの落下を検出する工程は、前記複数の区画のそれぞれについて前記区画温度情報に基づいてコーティングの落下を検出することを含む、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記温度情報を取得する工程は、前記ロータリキルンの回転方向に沿って並ぶ複数箇所において前記ロータリキルンの外表面の温度を示す情報を取得することを含み、
    コーティングの落下を検出する工程は、前記複数箇所の温度のうちの最大値に基づいてコーティングの落下を検出することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. コーティングの落下を検出する工程は、前記温度情報によって示される温度の単位時間あたりの変化量が第1閾値を超えた場合、又は、前記温度情報によって示される温度が第2閾値を超えた場合に、コーティングが落下したと判定することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
  5. 前記ロータリキルンを回転させるモータに供給される電力を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
  6. 前記ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラにおいて用いられる冷却用のガスの風圧を示す情報に基づいて、コーティングの落下を検出する工程を更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。
  7. 前記ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを冷却するクリンカクーラから排出されたセメントクリンカを撮像する工程と、
    コーティングの落下が検出された場合に、前記クリンカクーラから排出されたセメントクリンカを撮像して得られた画像に基づいて、前記クリンカクーラからのコーティングの排出が完了したか否かを判定する工程と、を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の製造方法。
  8. 前記ロータリキルンでの焼成によって生成されたセメントクリンカを所定の切替地点まで搬送する工程と、
    前記切替地点において、セメントクリンカの搬送先を切り替える工程と、
    コーティングの落下が検出された場合に、落下したコーティングが前記切替地点に到達する到達タイミングを算出する工程と、
    算出された前記到達タイミングを出力する工程と、を更に含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の製造方法。
  9. セメント原料の焼成を行うロータリキルンと、
    前記ロータリキルンの外表面の温度を計測する温度計測部と、
    前記ロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、前記ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を前記温度計測部から取得する温度情報取得部と、
    前記温度情報に基づいて、前記ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する落下検出部と、
    コーティングの落下の検出結果を出力する出力部と、を備えるセメントクリンカの製造装置。
  10. セメント原料の焼成を行うロータリキルンによってセメントクリンカが生成されている際に、前記ロータリキルンの外表面の温度を示す温度情報を取得する工程と、
    前記温度情報に基づいて、前記ロータリキルンの内壁からのコーティングの落下を検出する工程と、
    コーティングの落下の検出結果を出力する工程と、をコンピュータに実行させるプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117405867A (zh) * 2023-10-14 2024-01-16 四川德胜集团水泥有限公司 一种用于水泥熟料生产过程的物料离析程度自动检测系统

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