JP2022100623A - レーザ追尾装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体を高精度に追尾できるレーザ追尾装置を提供する。【解決手段】レーザ追尾装置1は、調整装置110と、鏡筒130と、駆動装置170とを備える。調整装置110は、第1光波の照射方向を変更する。鏡筒130は、調整装置110により照射方向が変更された第1光波を照射する。駆動装置170は、移動体3の予測経路に基づき、鏡筒130を回転する。また、調整装置110が第1光波の照射方向を変更する精度は、駆動装置170が鏡筒を回転する精度より高い。さらに、調整装置110は、追尾開始条件を満たすときから移動体3を検知するまで、鏡筒130の回転による照射方向の変更を打ち消す方向に、照射方向を変更する。【選択図】図2
Description
本発明は、レーザ追尾装置に関するものである。
近年、レーザを用いて、宇宙を移動する移動体、例えば人工衛星、スペースデブリなどを観測するレーザ追尾装置の研究が行われている。レーザ追尾装置は、移動体を追尾するとき、望遠鏡の光軸を予測される移動体の軌道上の所定の位置に向けた状態で、移動体を検知するのを待つことが多い。レーザ追尾装置は、移動体を検知すると、移動体の移動速度に合わせて、望遠鏡の光軸の方向を移動する。
ここで、移動体の位置を精度よく観測するためには、大口径の望遠鏡が使用される。しかし、大口径の望遠鏡の場合、その光軸方向を急激に変更することは難しい。さらに、レーザ追尾装置は、移動体の位置を精度よく観測するために、望遠鏡の光軸の方向を高精度に制御する必要がある。しかし、望遠鏡の光軸の方向を高精度で、かつ、広範囲で制御するのは難しい。そこで、発明者は、相対的に低精度で光軸の方向を変更する第1光学系と、相対的に高精度で光軸の方向を変更する第2光学系とを用いることを見出した。
特許文献1には、2つの光学系を用いて、高感度かつ小型の光学撮像装置が開示されている。この光学撮像装置は、航空機や人工衛星などの飛行体に搭載され地表を撮像し、対物平面走査鏡と、補償平面走査鏡とを備える。対物平面走査鏡は、地表から受光する光軸が地表面を走査するように稼働する。補償平面走査鏡は、一枚の地表の画像を取得する間、撮像装置に制止した画像が結像されるように、対物平面走査鏡が反射する光波を撮像装置に反射する。
上記の状況に鑑み、移動体を高精度に追尾できるレーザ追尾装置を提供することを目的の1つとする。他の目的については、以下の記載及び実施の形態の説明から理解することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
上記目的を達成するための一実施の形態によるレーザ追尾装置(1)は、調整装置(110)と、鏡筒(130)と、駆動装置(170)とを備える。調整装置(110)は、第1光波(10)の照射方向を変更する。鏡筒(130)は、調整装置(110)により照射方向が変更された第1光波を照射する。駆動装置(170)は、移動体(3)の予測経路に基づき、鏡筒を回転する。また、調整装置が第1光波の照射方向を変更する精度は、駆動装置が鏡筒を回転する精度より高い。さらに、調整装置(110)は、追尾開始条件を満たすときから移動体を検知するまで、鏡筒の回転による照射方向の変更を打ち消す方向に、照射方向を変更する。
上記の形態によれば、レーザ追尾装置は、移動体を精度よく追尾することができる。
(実施の形態1)
図1に示すように、レーザ追尾装置1は、例えば地上2に設置され、移動体3の位置を検出するように構成されている。具体的には、レーザ追尾装置1は、移動体3に出力光10、例えばレーザを照射して、移動体3からの反射光20を受光することで移動体3の位置を高精度で検出する。移動体3の位置を検出した後、レーザ追尾装置1は、移動体3の移動に従い、出力光10を照射する方向を変更することで、移動体3を追尾するように構成されている。なお、移動体3は、移動する任意の物体、例えば、人工衛星、スペースデブリのように地球を周回する物体、飛行体などを含む。
図1に示すように、レーザ追尾装置1は、例えば地上2に設置され、移動体3の位置を検出するように構成されている。具体的には、レーザ追尾装置1は、移動体3に出力光10、例えばレーザを照射して、移動体3からの反射光20を受光することで移動体3の位置を高精度で検出する。移動体3の位置を検出した後、レーザ追尾装置1は、移動体3の移動に従い、出力光10を照射する方向を変更することで、移動体3を追尾するように構成されている。なお、移動体3は、移動する任意の物体、例えば、人工衛星、スペースデブリのように地球を周回する物体、飛行体などを含む。
レーザ追尾装置1は、図2に示すように、レーザ発振器100と、調整装置110と、分離装置120と、鏡筒130と、受光装置140と、演算装置150と、駆動装置170とを備える。駆動装置170は、移動体3の予測経路に基づき、鏡筒130を動かす。例えば、駆動装置170は、移動体3の予測経路に基づいて鏡筒130を回転する。調整装置110は、移動体3の位置を検知するように、出力光10の照射方向を調整する。これにより、レーザ追尾装置1は、移動体3を検知したときに、鏡筒130を回転する速度を急激に変更することなく、移動体3を追尾することができる。また、分離装置120により、レーザ追尾装置1は、一つの鏡筒130を用いて、出力光10の照射と、反射光20の受光とを実現できる。なお、調整装置110が出力光10の照射方向を制御する精度は、駆動装置170が鏡筒130を回転して出力光10の照射方向を制御する精度より高くなるように構成されている。
レーザ追尾装置1が出力光10を出力するとき、レーザ発振器100が照射した初期光11は、調整装置110と、分離装置120とを介して、鏡筒130から出力される。
具体的には、図3に示すように、レーザ発振器100は初期光11、例えばレーザを調整装置110に出力する。レーザ発振器100は、演算装置150が生成する照射信号を受信して、初期光11を照射する。初期光11は、例えばパルスレーザである。
調整装置110は、初期光11の進行方向を調整して、調整光12として出力するように構成されている。調整装置110が初期光11の進行方向を調整することで、出力光10の照射方向は鏡筒130の軸方向を中心に変更される。調整装置110は、回転可能に設置された光学素子111、例えば鏡と、光学素子111を回転するアクチュエータ112とを備える。光学素子111は、初期光11を反射して、初期光11の進行方向を変更する。アクチュエータ112は、光学素子111を高分解能で回転するように構成されている。例えば、アクチュエータ112は、光学素子111の回転角度を例えば0.1mrad(ミリラジアン)10μrad(マイクロラジアン)単位で調整するように構成されている。例えば、アクチュエータ112はピエゾ素子を備え、調整装置110はピエゾミラーを備える。光学素子111の回転軸は、任意に選択でき、1軸でもよく、2軸でもよい。なお、アクチュエータ112は、演算装置150が生成する制御信号に基づき駆動する。
分離装置120は、レーザ発振器100からの光波、例えば調整光12を鏡筒130に導くように構成されている。また、分離装置120は、鏡筒130からの取得光21を受光装置140に導くように構成されている。例えば、分離装置120は、ハーフミラーを備え、調整光12を透過して鏡筒130に直接導き、取得光21を分離光22として反射して受光装置140に直接導く。
鏡筒130は、例えばクーデ式反射望遠鏡の構造を有してもよい。鏡筒130は、筒131と、複数のミラー、例えば第1ミラー132、第2ミラー133、第3ミラー134、第4ミラー135とを備える。調整光12は、第4ミラー135、第3ミラー134、第2ミラー133、第1ミラー132の順番に反射され、筒131の一端に設けられた開口部から出力光10として出力する。
筒131は、円筒状に形成され、その一端から出力光10を出力するように構成されている。また、筒131は、その側面に調整光12が入力するように開口部139を備える。
第4ミラー135は、分離装置120から出力された調整光12を筒131の開口部139から内部に導くように構成されている。第4ミラー135は、複数のミラーを備え、筒131の軸方向によらず、分離装置120から出力される調整光12を筒131の内部に導くように構成されている。
第3ミラー134と、第2ミラー133と、第1ミラー132とは、筒131の一端から出力光10を出力するように設けられている。具体的には、第1ミラー132は、筒131の一端、出力光10が出力される方向の反対方向の端に設けられ、反射面は凹形状を有する。第2ミラー133は、第1ミラー132の焦点位置に設けられ、反射面は凸形状を有する。第3ミラー134は、第4ミラー135により反射された調整光12を、第2ミラー133に反射するように設けられている。調整光12は、筒131内で第3ミラー134、第2ミラー133、第1ミラー132に反射され、筒131の一端から出力光10として出力する。
なお、鏡筒130は、クーデ式反射望遠鏡の構造に限定されず、任意の望遠鏡の構造を選択することができる。例えば、鏡筒130は、ナスミス式反射望遠鏡の構造を選択してもよい。この場合、駆動装置170は、水平面内方向に出力光10の照射方向を回転するときに、レーザ発振器100と、調整装置110と、分離装置120と、受光装置140とを鏡筒130の回転に合わせて回転してもよい。
鏡筒130は、ガリレオ式望遠鏡の構造を選択してもよい。この場合、駆動装置170は、鏡筒130の回転に合わせて、レーザ発振器100と、調整装置110と、分離装置120と、受光装置140とを回転してもよい。
以上のように、レーザ発振器100が出力した光波は、鏡筒130の一端から出力される。
移動体3からの反射光20は、図2に示すように、鏡筒130と、分離装置120とを介して、受光装置140で受光する。
図3に示すように、鏡筒130は、鏡筒130の一端に到達した反射光20を取得光21として分離装置120に出力する。具体的には、反射光20は、第1ミラー132と、第2ミラー133と、第3ミラー134とに反射され、筒131の開口部139から出力する。筒131から出力された反射光20は、第4ミラー135に反射されて分離装置120に導かれる。第4ミラーは、複数のミラーを備え、筒131の軸方向が延びる方向によらず、筒131の開口部139から出力された反射光20を、分離装置120に導くように構成されている。
分離装置120は、取得光21を受光装置140に分離光22として導くように構成されている。例えば、分離装置120は、ハーフミラーを備え、取得光21を分離光22として調整光12の光軸方向と異なる方向に反射する。このように、分離装置120は、レーザ発振器100からの調整光12を鏡筒130に導くとともに、鏡筒130からの取得光21を受光装置140に導くように構成されている。
以上のように、鏡筒130が受光した光波は、受光装置140に導かれる。
受光装置140は、分離装置120から受光する分離光22に基づき、分離光22の光子計数値、例えば分離光22に含まれる光子の数を測定する。出力光10の照射範囲に移動体3が含まれるとき、測定される光子計数値は、移動体3からの反射光20に対応する光子の数を含む。図2に示すように、受光装置140は測定した光子計数値を演算装置150の信号処理部151に送信する。光子計数値は、受光した時刻を含んでもよい。受光装置140は、例えば光度計である。
演算装置150は、信号処理部151と、制御部152とを備える。演算装置150は、レーザ追尾装置1を制御するための様々な処理を実行する。例えば、演算装置150は、例えば、中央演算装置(CPU;Central Processor Unit)、記憶装置などを備えるコンピュータである。演算装置150は、1以上のコンピュータを備えてもよい。
信号処理部151は、受光装置140からの光子計数値に基づき、移動体3を検知する。信号処理部151は、光子計数値の変動に基づき、移動体3からの反射光20が分離光22に含まれているかを判定する。移動体3からの反射光20が分離光22に含まれているとき、信号処理部151は、制御部152に移動体3を検知したことを表す検知信号を出力する。
制御部152は、レーザ発振器100と、調整装置110と、駆動装置170とを制御する。制御部152は、移動体3の予測経路に基づき、駆動装置170を制御して、鏡筒130を回転する。また、制御部152は、レーザ発振器100が初期光11を照射するタイミングを指示する。さらに、制御部152は、信号処理部151からの検知信号に基づき、出力光10が移動体3に照射するように調整装置110を制御する。
(レーザ追尾装置の動作)
レーザ追尾装置1は、図4A、4Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1は、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図4A、4Bの処理を開始する。ステップS100において、制御部152は、移動体3の予測経路に基づき、駆動装置170を制御して、鏡筒130を動かす。具体的には、制御部152は、外部から移動体3の予測経路を取得する。予測経路は、移動体3が移動する経路と、所定の時刻における移動体3の位置とを表す。制御部152は、予測経路に基づき、鏡筒130の軸が予想される移動体3の位置を向くように、駆動装置170を制御する信号を生成する。駆動装置170は、鏡筒130の軸が予想される移動体3の位置を向くように、鏡筒130を回転する。
レーザ追尾装置1は、図4A、4Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1は、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図4A、4Bの処理を開始する。ステップS100において、制御部152は、移動体3の予測経路に基づき、駆動装置170を制御して、鏡筒130を動かす。具体的には、制御部152は、外部から移動体3の予測経路を取得する。予測経路は、移動体3が移動する経路と、所定の時刻における移動体3の位置とを表す。制御部152は、予測経路に基づき、鏡筒130の軸が予想される移動体3の位置を向くように、駆動装置170を制御する信号を生成する。駆動装置170は、鏡筒130の軸が予想される移動体3の位置を向くように、鏡筒130を回転する。
例えば、図5に示すように、移動体3は、レーザ追尾装置1の真上を通過するとする。この場合、制御部152は、鏡筒130の軸方向6と水平面5との成す角度θが、レーザ追尾装置1から予測される移動体3への方向と水平面5との成す角度と等しくなるように、鏡筒130を回転する。具体的には、ステップS100において、制御部152は、図6に示すように、鏡筒130の回転速度を移動体3の移動速度に応じた速度まで加速し、移動体3の予測経路に沿って鏡筒130の軸方向6が移動するように、鏡筒130を回転する。
図4Aに示すステップS110において、制御部152は、追尾開始条件を満たすかを判定する。追尾開始条件は、任意の条件、例えば、時刻、移動体3の位置、鏡筒130の回転速度と移動体3の予測経路との誤差などを含んでもよい。例えば、追尾開始時刻に達したとき、制御部152は追尾開始条件を満たしたと判定する。制御部152は、追尾開始条件を満たしたと判定すると、ステップS120の処理を実行する。追尾開始条件を満たしていないと判定すると、制御部152は、追尾開始条件を満たすまでステップS110を繰り返す。例えば、制御部152は追尾開始時刻t1であるときに追尾を開始するとする。この場合、図5に示すように、追尾開始時刻t1において、鏡筒130の軸方向が移動体3の方向と同じ第1角度θ1になるように、鏡筒130を回転する。さらに、制御部152は、追尾開始時刻t1において、鏡筒130の回転速度が予測される移動体3の速度に応じた速度に達するように、鏡筒130を回転する。
追尾開始条件を満たすと、制御部152は、図4Aに示すステップS120において、調整装置110を駆動して、出力光10の照射方向を調整する。例えば、制御部152は、追尾開始条件を満たすと、出力光10の照射方向が所定の角度θを維持するように、調整装置110を駆動する。具体的には、図7に示すように、追尾開始条件を満たす時刻の追尾開始時刻t1より前において、調整装置110が出力光10の照射方向を調整する調整角度が第2角度θ2であるように、制御部152は調整装置110を制御する。第2角度θ2は、例えば調整装置110が調整可能な調整角度の上限値である。追尾開始時刻t1に達すると、制御部152は、角度θが減少する方向に、調整装置110を回転する。調整装置110のアクチュエータ112は、制御部152の制御信号に基づき、鏡筒130の回転による出力光10の照射方向の変更を打ち消す方向に光学素子111を回転する。このため、図8に示すように、出力光10の照射方向は、追尾開始時刻t1から所定の時間の間、維持される。
図4Aに示すステップS130において、制御部152は、レーザ発振器100を駆動して、初期光11の照射を開始する。初期光11は、例えば特定の波長を有するパルスレーザである。これにより、制御部152は、追尾開始時刻t1から所定の時間の間、出力光10が特定の方向、具体的にはθ1とθ2とを加算した角度に照射される。
図4Bに示すステップS140において、制御部152は、移動体3を検知したかを判定する。具体的には、受光装置140は、鏡筒130が受光した光波に基づき、光子計数値を測定する。制御部152は、測定された光子計数値に基づき、鏡筒130が受光した光波に移動体3からの反射光20が含まれるかを判定する。制御部152は、鏡筒130が受光した光波に反射光20が含まれていないと判定すると、ステップS150の処理を実行する。制御部152は、鏡筒130が受光した光波に反射光20が含まれていると判定すると、ステップS160の処理を実行する。
ステップS150において、制御部152は、追尾開始条件を満たしてから所定の時間が経過したかを判定する。制御部152は、追尾開始時刻t1から所定の時間が経過していないとき、ステップS140の処理に戻り、移動体3の検知を続ける。制御部152は、追尾開始時刻t1から所定の時間が経過しているとき、移動体3を検知できないと判定して、レーザ発振器100、駆動装置170などを停止して、追尾処理を終了する。例えば、所定の時間は、図7に示すように、調整装置110による調整角度が第3角度θ3に達するまでの時間であり、追尾開始時刻t1から追尾限界時刻t2までの時間である。第3角度θ3は、例えば調整装置110が調整可能な調整角度の下限値である。
移動体3を検知すると、図4Bに示すステップS160において、制御部152は、移動体3が検知された時刻に基づき、移動体3の位置と、移動体3の予測経路との誤差を算出する。例えば、移動体3が検知された時刻における出力光10の照射方向に基づき、レーザ追尾装置1に対する移動体3の方向を算出する。また、移動体3が検知された時刻、反射光20を受光した時刻と、出力光10を照射した時刻とに基づき、制御部152はレーザ追尾装置1から移動体3までの距離を算出する。これにより、制御部152は、移動体3の正確な位置を算出する。さらに、制御部152は、反射光20を受光した時刻または出力光10を照射した時刻に基づき、移動体3の予測経路と現在位置との誤差を算出する。
ステップS170において、制御部152は、算出された誤差に基づき、調整装置110を駆動する。具体的には、制御部152は、算出された誤差に基づき、出力光10の照射方向が移動体3を向くように、調整装置110の調整角度を算出して、調整装置110を算出した調整角度に設定する。図7に示すように、移動体3を検知した検知時刻t3より後は、制御部152は、算出された調整誤差に応じて、調整装置110の調整誤差を維持する。駆動装置170は移動体3の予測経路に沿って鏡筒130を回転し、調整装置110は誤差に応じた調整角度に設定される。これにより、制御部152は、図8に示すように、鏡筒130を移動体3の予測経路に沿って駆動し、移動体3を追尾する。
図4Bに示すステップS180において、制御部152は、移動体3の追尾を終了する終了条件を満たすかを判定する。制御部152は、終了条件を満たしていないと判定すると、終了条件を満たすまでステップS180の処理を繰り返す。終了条件を満たすと判定すると、制御部152は、レーザ追尾装置1の各装置、例えばレーザ発振器100、調整装置110、駆動装置170などを停止して、移動体3の追尾を終了する。例えば、終了条件は、追尾を開始してから所定の時間を経過することでもよい。制御部152は、追尾を開始してから所定の時間が経過すると、例えば検知時刻t3から所定の時間が経過すると、終了条件を満たすと判定して、レーザ追尾装置1の各装置を停止する。
なお、ステップS180において、制御部152は、レーザ発振器100が初期光11を照射してから受光装置140が分離光22を受光するまでの時間に基づき、レーザ追尾装置1から移動体3までの距離を計測する。さらに、制御部152は、駆動装置170により制御される鏡筒130の軸方向と、調整装置110により制御される出力光10の照射方向の調整角度とに基づき、レーザ追尾装置1に対する移動体3の方向を算出する。計測した移動体3までの距離と、移動体3の方向とに基づき、制御部152は、移動体3の位置を決定する。このように、レーザ追尾装置1は、移動体3を追尾する。
(実施の形態1の変形例1)
図9に示すように、レーザ追尾装置1Bの調整装置110は、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射してもよい。受光装置140が受光する光波の進行方向が調整装置110により調整されるため、レーザ追尾装置1Bは視野の狭い受光装置140を用いることができる。この場合、調整装置110は、光学的な経路において、鏡筒130と分離装置120との間に設けられる。
図9に示すように、レーザ追尾装置1Bの調整装置110は、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射してもよい。受光装置140が受光する光波の進行方向が調整装置110により調整されるため、レーザ追尾装置1Bは視野の狭い受光装置140を用いることができる。この場合、調整装置110は、光学的な経路において、鏡筒130と分離装置120との間に設けられる。
出力光10を照射するとき、レーザ発振器100は、初期光11を分離装置120に照射する。分離装置120は、初期光11を調整装置110に導くように照射する。調整装置110は、分離装置120から照射された初期光11の進行方向を調整して、調整光12として鏡筒130に導く。鏡筒130は、調整光12を出力光10として、鏡筒130の軸方向に照射する。各装置の詳細な構成は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
反射光20を受光するとき、鏡筒130は、一端に到達した反射光20を取得光21として調整装置110に出力する。調整装置110は、取得光21の進行方向を調整する。進行方向を調整された取得光21Bは、分離装置120に照射される。分離装置120は取得光21Bを受光装置140に分離光22Bとして導くように出力する。受光装置140は、分離装置120から受光する分離光22Bに基づき、光子計数値を測定する。各装置の詳細な構成は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Bの動作も、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態1の変形例2)
図10に示すように、レーザ追尾装置1Cの鏡筒130は、照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備えてもよい。照射鏡筒130Aは出力光10を照射するように構成され、受光鏡筒130Bは反射光20を受光するように構成されている。受光鏡筒130Bが照射鏡筒130Aに相対的に固定され、駆動装置170は、照射鏡筒130Aと受光鏡筒130Bとを回転する。レーザ追尾装置1C内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
図10に示すように、レーザ追尾装置1Cの鏡筒130は、照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備えてもよい。照射鏡筒130Aは出力光10を照射するように構成され、受光鏡筒130Bは反射光20を受光するように構成されている。受光鏡筒130Bが照射鏡筒130Aに相対的に固定され、駆動装置170は、照射鏡筒130Aと受光鏡筒130Bとを回転する。レーザ追尾装置1C内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
出力光10を照射するとき、レーザ発振器100は、初期光11を調整装置110に照射する。調整装置110は、レーザ発振器100から照射された初期光11の進行方向を調整して、調整光12として照射鏡筒130Aに導く。照射鏡筒130Aは、調整光12を出力光10として、照射鏡筒130Aの軸方向に照射する。照射鏡筒130Aの詳細な構成は実施の形態1の鏡筒130と同様であり、他の各装置の詳細な構成も、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
反射光20を受光するとき、受光鏡筒130Bは、一端に到達した反射光20を取得光21として受光装置140に出力する。受光装置140は、受光鏡筒130Bから受光する取得光21に基づき、光子計数値を測定する。受光鏡筒130Bの詳細な構成は実施の形態1の鏡筒130と同様であり、他の各装置の詳細な構成も、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Cの動作も、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態1の変形例3)
図11に示すように、レーザ追尾装置1Dの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、調整装置110が照射調整装置110Aと受光調整装置110Bとを備えてもよい。照射調整装置110Aは、実施の形態1の調整装置110と同様に、出力光10の出力方向を調整する。受光調整装置110Bは、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射する。受光装置140が受光する光波の進行方向が調整装置110により調整されるため、レーザ追尾装置1Dは視野の狭い受光装置140を用いることができる。さらに、レーザ追尾装置1D内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
図11に示すように、レーザ追尾装置1Dの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、調整装置110が照射調整装置110Aと受光調整装置110Bとを備えてもよい。照射調整装置110Aは、実施の形態1の調整装置110と同様に、出力光10の出力方向を調整する。受光調整装置110Bは、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射する。受光装置140が受光する光波の進行方向が調整装置110により調整されるため、レーザ追尾装置1Dは視野の狭い受光装置140を用いることができる。さらに、レーザ追尾装置1D内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
出力光10を照射するとき、レーザ発振器100は、初期光11を照射調整装置110Aに照射する。調整装置110は、レーザ発振器100から照射された初期光11の進行方向を調整して、調整光12として照射鏡筒130Aに導く。照射鏡筒130Aは、調整光12を出力光10として、照射鏡筒130Aの軸方向に照射する。照射調整装置110Aの詳細な構成は実施の形態2の調整装置110と同様であり、他の各装置の詳細な構成は変形例2と同様のため、説明を省略する。
反射光20を受光するとき、受光鏡筒130Bは、一端に到達した反射光20を取得光21として受光調整装置110Bに出力する。受光調整装置110Bは、取得光21の進行方向を調整して、取得光21Bとして受光装置140に出力する。受光装置140は、受光調整装置110Bから受光する取得光21Bに基づき、光子計数値を測定する。受光調整装置110Bの詳細な構成は実施の形態2の調整装置110と同様であり、他の各装置の詳細な構成は変形例2と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Dの動作も、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態1の変形例4)
図12に示すように、レーザ追尾装置1Eの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、駆動装置170が照射駆動装置170Aと受光駆動装置170Bとを備えてもよい。照射鏡筒130Aは出力光10を照射するように構成され、受光鏡筒130Bは反射光20を受光するように構成されている。照射駆動装置170Aは照射鏡筒130Aの軸方向が移動体3を向くように照射鏡筒130Aを回転するように構成され、受光駆動装置170Bは受光鏡筒130Bの軸方向が移動体3を向くように受光鏡筒130Bを回転するように構成されている。
図12に示すように、レーザ追尾装置1Eの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、駆動装置170が照射駆動装置170Aと受光駆動装置170Bとを備えてもよい。照射鏡筒130Aは出力光10を照射するように構成され、受光鏡筒130Bは反射光20を受光するように構成されている。照射駆動装置170Aは照射鏡筒130Aの軸方向が移動体3を向くように照射鏡筒130Aを回転するように構成され、受光駆動装置170Bは受光鏡筒130Bの軸方向が移動体3を向くように受光鏡筒130Bを回転するように構成されている。
照射鏡筒130Aは、受光鏡筒130Bと独立して回転するように構成され、受光鏡筒130Bと離れて配置することができる。また、レーザ追尾装置1E内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
出力光10を照射するとき、レーザ発振器100は、初期光11を調整装置110に照射する。調整装置110は、レーザ発振器100から照射された初期光11の進行方向を調整して、調整光12として照射鏡筒130Aに導く。照射鏡筒130Aは、調整光12を出力光10として、照射鏡筒130Aの軸方向に照射する。各装置の詳細な構成は、変形例2と同様のため、説明を省略する。
反射光20を受光するとき、受光鏡筒130Bは、一端に到達した反射光20を取得光21として受光装置140に出力する。受光装置140は、受光鏡筒130Bから受光する取得光21に基づき、光子計数値を測定する。各装置の詳細な構成は、変形例2と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Eの動作は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態1の変形例5)
図13に示すように、レーザ追尾装置1Fの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、駆動装置170が照射駆動装置170Aと受光駆動装置170Bとを備えてもよい。さらに、調整装置110は、照射調整装置110Aと、受光調整装置110Bとを備えてもよい。照射調整装置110Aは、変形例3の照射調整装置110Aと同様に、出力光10の出力方向を調整する。受光調整装置110Bは、変形例3の受光調整装置110Bと同様に、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射する。鏡筒130の詳細な構成と、駆動装置170の詳細な構成は、変形例4と同様のため、説明を省略する。
図13に示すように、レーザ追尾装置1Fの鏡筒130が照射鏡筒130Aと、受光鏡筒130Bとを備え、駆動装置170が照射駆動装置170Aと受光駆動装置170Bとを備えてもよい。さらに、調整装置110は、照射調整装置110Aと、受光調整装置110Bとを備えてもよい。照射調整装置110Aは、変形例3の照射調整装置110Aと同様に、出力光10の出力方向を調整する。受光調整装置110Bは、変形例3の受光調整装置110Bと同様に、反射光20の進行方向を調整して、進行方向を調整した反射光20を受光装置140に照射する。鏡筒130の詳細な構成と、駆動装置170の詳細な構成は、変形例4と同様のため、説明を省略する。
受光装置140が受光する光波の進行方向が調整装置110により調整されるため、レーザ追尾装置1Fは視野の狭い受光装置140を用いることができる。照射鏡筒130Aは、受光鏡筒130Bと独立して回転するように構成され、受光鏡筒130Bと離れて配置することができる。また、レーザ追尾装置1F内において、反射光20は、出力光10の光軸と分離されるため、分離装置120が省略される。
出力光10を照射するとき、レーザ発振器100は、初期光11を照射調整装置110Aに照射する。照射調整装置110Aは、レーザ発振器100から照射された初期光11の進行方向を調整して、調整光12として照射鏡筒130Aに導く。照射鏡筒130Aは、調整光12を出力光10として、照射鏡筒130Aの軸方向に照射する。照射調整装置110Aは変形例3と同様であり、他の各装置の詳細な構成は、変形例4と同様のため、説明を省略する。
反射光20を受光するとき、受光鏡筒130Bは、一端に到達した反射光20を取得光21として受光調整装置110Bに出力する。受光調整装置110Bは、取得光21の進行方向を調整して、取得光21Bとして受光装置140に出力する。受光装置140は、受光調整装置110Bから受光する取得光21Bに基づき、光子計数値を測定する。受光調整装置110Bの詳細な構成は変形例3と同様であり、他の各装置の詳細な構成は変形例4と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Fの動作は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態2)
図14に示すように、レーザ追尾装置1Gの受光装置140は、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとを備えてもよい。この場合、分離装置120は、鏡筒130からの取得光21を第1受光装置140Aに導く第1分離光23と、第2受光装置140Bに導く第2分離光24に分離する。分離装置120は、例えば取得光21を第1分離光23と第2分離光24とに分離するビームスプリッターを備える。
図14に示すように、レーザ追尾装置1Gの受光装置140は、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとを備えてもよい。この場合、分離装置120は、鏡筒130からの取得光21を第1受光装置140Aに導く第1分離光23と、第2受光装置140Bに導く第2分離光24に分離する。分離装置120は、例えば取得光21を第1分離光23と第2分離光24とに分離するビームスプリッターを備える。
第1受光装置140Aは、鏡筒130から出力された出力光10が移動体3により反射された反射光20を受光する。一方、第2受光装置140Bは、移動体3から放射される光波、例えば太陽光の反射光を受光する。
第1受光装置140Aは、出力光10の反射光20を受光するため、出力光10の波長の帯域を含む帯域を通過する光学フィルタ、例えばバンドパスフィルタを備えてもよい。第1受光装置140Aは、出力光10の反射光20に基づき、光子計数値を測定する。
第2受光装置140Bは、出力光10の反射光20を除く光波を受光するため、出力光10の波長の帯域を遮断する光学フィルタ、例えばロングパスフィルタ、ショートパスフィルタなどを備えてもよい。第2受光装置140Bは、移動体3から放射される光波、例えば太陽光の反射光に基づき、光子計数値を測定する。
信号処理部151は、第1受光装置140Aが測定した光子計数値と、第2受光装置140Bが測定した光子計数値とに基づき、移動体3を検知する。信号処理部151は、第1受光装置140Aが受光した光波と第2受光装置140Bが受光した光波とのいずれかに移動体3からの反射光が含まれているかを判定する。受光した光波に反射光が含まれているとき、信号処理部151は、制御部152に移動体3を検知したことを表す検知信号を出力する。
受光装置140が出力光10の反射光20に加えて移動体3から放射される光波を受光することで、信号処理部151が移動体3を高確率で検知することができる。例えば、出力光10として、パルスレーザが照射されているとする。出力光10の照射を停止しているときに移動体3が出力光10の照射線上を通過したとしても、太陽光の反射光を受光することで信号処理部151は移動体3を検知することができる。また、出力光10の照射方向が、移動体3の予測経路の誤差、照射方向の誤差により、移動体3の実際の位置と異なっているときでも、太陽光の反射光を受光することで信号処理部151は移動体3を検知することができる。
その他の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
(レーザ追尾装置の動作)
レーザ追尾装置1Gは、図15A、15Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1Gは、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図15A、15Bの処理を開始する。ステップS100~ステップS130までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Gは、図15A、15Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1Gは、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図15A、15Bの処理を開始する。ステップS100~ステップS130までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
図15BのステップS140Bにおいて、制御部152は、移動体3を検知したかを判定する。具体的には、第1受光装置140Aは、出力光10の反射光20を含む第1分離光23に基づき、第1光子計数値を測定する。また、第2受光装置140Bは、太陽光の反射光などを含む第2分離光24に基づき、第2光子計数値を測定する。制御部152は、測定された第1光子計数値と、第2光子計数値とに基づき、第1分離光23と第2分離光24のうちの少なくとも1つに移動体3からの反射光が含まれるかを判定する。制御部152は、第1分離光23と第2分離光24との両方に移動体3からの反射光が含まれていないと判定すると、ステップS150の処理を実行する。制御部152は、第1分離光23と第2分離光24との少なくとも1つに移動体3からの反射光が含まれていると判定すると、ステップS160の処理を実行する。
ステップS150~ステップS180までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態2の変形例)
図16に示すように、レーザ追尾装置1Hの受光装置140は、鏡筒130の軸方向に存在する物体の温度を測定する温度測定装置140Cを備えてもよい。例えば、温度測定装置140Cは、第2分離光24に含まれる赤外線に基づき、鏡筒130の軸方向に存在する物体の温度を測定する。この場合、温度測定装置140Cは、第2分離光24に基づき、各方向における温度を表す画像のデータを生成する。なお、温度測定装置140Cは、赤外線に基づき温度を測定する構成に限定されず、物体の温度を測定する任意の温度測定装置でもよい。
図16に示すように、レーザ追尾装置1Hの受光装置140は、鏡筒130の軸方向に存在する物体の温度を測定する温度測定装置140Cを備えてもよい。例えば、温度測定装置140Cは、第2分離光24に含まれる赤外線に基づき、鏡筒130の軸方向に存在する物体の温度を測定する。この場合、温度測定装置140Cは、第2分離光24に基づき、各方向における温度を表す画像のデータを生成する。なお、温度測定装置140Cは、赤外線に基づき温度を測定する構成に限定されず、物体の温度を測定する任意の温度測定装置でもよい。
信号処理部151は、第1受光装置140Aが測定した光子計数値と、温度測定装置140Cが生成した画像データとに基づき、移動体3を検知する。信号処理部151は、第1受光装置140Aが測定した光子計数値に基づき、第1受光装置140Aが受光した第1分離光23に移動体3からの反射光20が含まれているかを判定する。また、信号処理部151は、温度測定装置140Cが生成した画像データに基づき、温度測定装置140Cが測定した範囲に移動体3が含まれているかを判定する。具体的には、信号処理部151は、温度測定装置140Cが生成した温度を表す画像データに、移動体3の温度を表す領域が含まれているかを判定する。第1受光装置140Aが受光した第1分離光23に反射光20が含まれるとき、または、温度測定装置140Cの画像データに移動体3の領域が含まれているとき、信号処理部151は、制御部152に移動体3を検知したことを表す検知信号を出力する。
受光装置140が移動体3の温度を検知することで、信号処理部151が移動体3を精度よく検知することができる。特に、移動体3が熱を発する物体、例えば、通信衛星、光学衛星などの消費電力の大きな人工衛星のとき、信号処理部151はより精度よく移動体3を検知することがきる。
その他の構成と、動作とは、実施の形態2と同様であるため、説明を省略する。
(実施の形態3)
レーザ追尾装置1Jは、図17に示すように、図7に示す第2角度θ2を設定するための記憶装置180を備えてもよい。第2角度θ2は、移動体3の追尾を開始するときに調整装置110が出力光10の出力方向を調整する調整角度である。記憶装置180は、出力光10の照射方向に影響を与えるパラメータ、例えばレーザ追尾装置1Jの処理遅延、鏡筒130のひずみによる照射方向の誤差、各装置の経年劣化による誤差などが格納されている。制御部152は、記憶装置180からパラメータを読み取り、第2角度θ2を決定する。これにより、レーザ追尾装置1Jは、出力光10の照射方向に関する誤差を補正することができる。なお、記憶装置180は、制御部152に含まれてもよい。
レーザ追尾装置1Jは、図17に示すように、図7に示す第2角度θ2を設定するための記憶装置180を備えてもよい。第2角度θ2は、移動体3の追尾を開始するときに調整装置110が出力光10の出力方向を調整する調整角度である。記憶装置180は、出力光10の照射方向に影響を与えるパラメータ、例えばレーザ追尾装置1Jの処理遅延、鏡筒130のひずみによる照射方向の誤差、各装置の経年劣化による誤差などが格納されている。制御部152は、記憶装置180からパラメータを読み取り、第2角度θ2を決定する。これにより、レーザ追尾装置1Jは、出力光10の照射方向に関する誤差を補正することができる。なお、記憶装置180は、制御部152に含まれてもよい。
(レーザ追尾装置の動作)
レーザ追尾装置1Jは、図18A、18Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1Jは、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図18A、18Bの処理を開始する。ステップS100~ステップS110までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
レーザ追尾装置1Jは、図18A、18Bに示す処理により、移動体3を追尾する。レーザ追尾装置1Jは、移動体3を追尾するときに、手動または自動で図18A、18Bの処理を開始する。ステップS100~ステップS110までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
ステップS120Bにおいて、制御部152は、記憶装置180に格納されたパラメータに基づき、調整装置110を駆動し、出力光10の照射方向を調整する。具体的には、制御部152は、記憶装置180に格納されたパラメータを読み出して、読み出したパラメータに基づき第2角度θ2を決定する。出力光10の調整角度が決定した第2角度θ2になるように、制御部152は調整装置110を駆動する。
ステップS130~ステップS180までの処理は、実施の形態1と同様のため、説明を省略する。
(実施の形態3の変形例1)
図19に示すように、レーザ追尾装置1Kは、さらに大気計測装置190を備えてもよい。大気計測装置190は、出力光10の光路における大気の状態、例えば温度、湿度、気圧、乱流による光の屈折率などを計測し、制御部152に計測した大気の状態を出力する。制御部152は、大気の状態に基づき、図7に示す第2角度θ2を決定する。これにより、レーザ追尾装置1Kは、出力光10の照射方向に関する誤差を補正することができる。なお、大気計測装置190は、例えば乱流による光の屈折率の変動を測定するシンチロメータ、温度、湿度、気圧などを測定する気象計を含んでもよい。
図19に示すように、レーザ追尾装置1Kは、さらに大気計測装置190を備えてもよい。大気計測装置190は、出力光10の光路における大気の状態、例えば温度、湿度、気圧、乱流による光の屈折率などを計測し、制御部152に計測した大気の状態を出力する。制御部152は、大気の状態に基づき、図7に示す第2角度θ2を決定する。これにより、レーザ追尾装置1Kは、出力光10の照射方向に関する誤差を補正することができる。なお、大気計測装置190は、例えば乱流による光の屈折率の変動を測定するシンチロメータ、温度、湿度、気圧などを測定する気象計を含んでもよい。
レーザ追尾装置1Kは、図18Aに示すステップS120Bを除き、実施の形態3と同様の処理を行う。ステップS120Bにおいて、制御部152は、記憶装置180からパラメータを読み取り、大気計測装置190から大気の状態を取得する。制御部152は、パラメータと大気の状態に基づき、第2角度θ2を算出する。例えば、制御部152は、大気計測装置190が測定した屈折率に基づき、移動体3の予測経路上に出力光10を照射するように第2角度θ2を算出する。出力光10の調整角度が決定した第2角度θ2になるように、制御部152は調整装置110を駆動する。
(変形例)
各実施の形態において、調整装置110は鏡筒130の外部に設ける例を示したが、これに限定されず、調整装置110により出力光10の出力方向を調整できれば任意の位置に設けることができる。例えば、調整装置110は、鏡筒130内、例えば図3に示す第3ミラー134の位置に設けられてもよい。
各実施の形態において、調整装置110は鏡筒130の外部に設ける例を示したが、これに限定されず、調整装置110により出力光10の出力方向を調整できれば任意の位置に設けることができる。例えば、調整装置110は、鏡筒130内、例えば図3に示す第3ミラー134の位置に設けられてもよい。
各実施の形態において、調整装置110と、駆動装置170とが、水平面5と出力光10の出力方向との角度θを変更する例を示したが、これに限定されず、例えば鉛直方向を軸に出力方向を回転してもよい。
鏡筒130は、移動体3に向けて出力光10を出力できれば、筒形状に限定されず、任意の構成を選択することができる。例えば、鏡筒130は、第1ミラー132と、第2ミラー133と、第3ミラー134と、第4ミラー135とを相対的に固定する棒状の部材を組み合わせたフレームであってもよい。
調整装置110は、図7に示すように、移動体3の追尾を開始する時刻t1よりも前から調整角度を第2角度θ2に設定している例を示したが、これに限定されない。調整角度は、移動体3の追尾を開始する時刻t1において、第2角度θ2に設定されればよく、時刻t1より前は任意の角度に設定されてもよい。例えば、図20に示すように、時刻t1より前において、調整角度は、第2角度θ2と第3角度θ3の間の第4角度θ4に設定されてもよい。例えば、第4角度θ4は、第2角度θ2と第3角度θ3との中点でもよい。
追尾開始時刻t1から移動体3を検知する検知時刻t3までの間、調整装置110の光学素子111により出力光10の照射方向を変更する速度が、鏡筒130の回転により照射方向を変更する速度と等しい例を示したが、これに限定されない。光学素子111により変更される照射方向の速度は、鏡筒130の回転により変更される照射方向の速度以下であれば、任意に選択するこができる。光学素子111による照射方向の変更速度は、鏡筒130の回転による照射方向の変更速度より小さくてもよい。この場合、図21に示すように、追尾開始時刻t1から検知時刻t3までの間も、出力光10の照射方向は、移動体3の予測経路に沿って変更する。出力光10の照射方向が移動体3の予測経路に沿って移動するため、出力光10のパルスレーザの照射間隔に対して移動体3の速度が速いときでも、レーザ追尾装置1は移動体3を検知することができる。
受光装置140と、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとは、鏡筒130が受光する光波に基づき、光子計数値を測定する例を示したが、これに限定されない。受光装置140と、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとは、移動体3からの反射光20を検知できれば、任意の構成を選択してよい。例えば、受光装置140と、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとは、光波を受光して画像データを生成する撮像装置、例えばカメラでもよい。この場合、信号処理部151は、受光装置140が生成した画像データに移動体3が写っているかを判定する。画像データに移動体3が写っているとき、信号処理部151は、受光装置140が受光した光波に移動体3からの反射光が含まれていると判定する。また、第1受光装置140Aと、第2受光装置140Bとのいずれか一方が撮像装置でもよい。
以上において説明した実施の形態および変形例は一例であり、機能を阻害しない範囲で変更してもよい。また、各実施の形態および変形例で説明した構成は、機能を阻害しない範囲で、任意に変更してもよく、または/および、任意に組み合わせてもよい。
例えば、レーザ追尾装置は、図9に示す構成と、図14に示す構成とを組み合わせてもよい。この場合、図9に示す構成において、受光装置140が第1受光装置140Aと第2受光装置140Bとを備える。また、図19の構成において、記憶装置180が省略されてもよい。この場合、制御部152は、記憶装置180からのパラメータを取得せずに、大気計測装置190からの大気の状態に基づき、第2角度θ2を決定してもよい。
レーザ発振器100は、移動体3の追尾を開始するときに出力できればよく、任意のタイミングでレーザ発振器100を駆動してもよい。例えば、図4Aに示す処理のステップS110において、制御部152は、レーザ発振器100を駆動してもよい。
各実施の形態に記載のレーザ追尾装置は、例えば以下のように把握される。
第1の態様に係るレーザ追尾装置は、調整装置(110)と、鏡筒(130)と、駆動装置(170)とを備える。調整装置は、第1光波(10)の照射方向を変更する。駆動装置は、移動体(3)の予測経路に基づき、鏡筒を回転する。調整装置(110)が追尾開始条件を満たすときから移動体を検知するまで鏡筒の回転による照射方向の変更を打ち消す方向に照射方向を変更する。
駆動装置が移動体(3)の予測経路に基づき鏡筒を回転し、かつ、調整装置が第1光波の照射方向を変更することで、鏡筒を急激に回転することなく、移動体を追尾することができる。また、調整装置が鏡筒の回転による照射方向の変更を打ち消す方向に照射方向を変更することで、鏡筒の回転に比べて、照射方向の変更を抑制することができる。これにより、レーザ追尾装置は、移動体がレーザ追尾装置の出力光の照射方向に到達するのを待つことができる。
第2の態様に係るレーザ追尾装置は、第1の態様に係るレーザ追尾装置であって、調整装置が照射方向を変更する速度が鏡筒の回転により照射方向を変更する速度以下であるように構成されている。
第3の態様に係るレーザ追尾装置は、第1の態様に係るレーザ追尾装置であって、調整装置が照射方向を変更する速度が鏡筒の回転により照射方向を変更する速度と等しくなるように構成されている。
第4の態様に係るレーザ追尾装置は、第1の態様に係るレーザ追尾装置であって、受光装置(140)と、演算装置(150)とを備える。受光装置(140)が移動体(3)からの反射光(20)を含む第2光波(21、21B、22、22B、23)を受光するとき、演算装置(150)は移動体を検知したと判定するように構成されている。
第5の態様に係るレーザ追尾装置は、第4の態様に係るレーザ追尾装置であって、分離装置(120)を備える。分離装置(120)は、第1光波を調整装置から鏡筒に導き、反射光(20)を鏡筒から受光装置に導くように構成されている。
分離装置により、レーザ追尾装置は、一つの鏡筒を用いて、出力光の照射と、反射光の受光とを実現できる。
第6の態様に係るレーザ追尾装置は、第4の態様に係るレーザ追尾装置であって、第1光波(10)を調整装置に導く分離装置(120)を備える。調整装置は、反射光(20)を鏡筒から受け取り、受け取った反射光の進行方向を変更するように構成されている。分離装置は、反射光を調整装置から受光装置に導くように構成されている。
調整装置が反射光の進行方向を変更することで、視野の狭い受光装置を使用することができる。
第7の態様に係るレーザ追尾装置は、第4の態様に係るレーザ追尾装置であって、鏡筒(130)が照射鏡筒(130A)と受光鏡筒(130B)とを備えるように構成されている。
第1光波(10)を照射する照射鏡筒と、反射光(20)を受光する受光鏡筒とを備えることで、分離装置(120)を省略することができる。
第8の態様に係るレーザ追尾装置は、第7の態様に係るレーザ追尾装置であって、調整装置(110)が照射調整装置(110A)と受光調整装置(110B)とを備えるように構成されている。
第9の態様に係るレーザ追尾装置は、第7の態様に係るレーザ追尾装置であって、駆動装置(170)が照射駆動装置(170A)と受光駆動装置(170B)とを備えるように構成されている。
これにより、照射鏡筒を受光鏡筒から分離して設けることができる。
第10の態様に係るレーザ追尾装置は、第4の態様に係るレーザ追尾装置であって、受光装置(140)が第1受光装置(140A)と第2受光装置(140B)とを備えるように構成されている。
これにより、レーザ追尾装置は、移動体を高確率で検知することができる。
第11の態様に係るレーザ追尾装置は、第10の態様に係るレーザ追尾装置であって、第2受光装置が受光する第2光波(24)は、移動体が第1光波を反射した反射光を含まない。
第12の態様に係るレーザ追尾装置は、第4の態様に係るレーザ追尾装置であって、受光装置(140)は、第1受光装置(140A)と、温度測定装置(140C)とを備えるように構成されている。
これにより、レーザ追尾装置は、移動体を高確率で検知することができる。
第13の態様に係るレーザ追尾装置は、第1の態様に係るレーザ追尾装置であって、照射方向に影響を与えるパラメータを格納する記憶装置(180)を備えるように構成されている。
調整装置(110)が記憶装置に格納さえたパラメータに基づき第1光波の照射方向を変更することで、レーザ追尾装置は、第1光波の照射方向に関する誤差を補正することができる。
第14の形態に係るレーザ追尾装置は、第1の態様に係るレーザ追尾装置であって、大気計測装置(190)を備えるように構成されている。
調整装置(110)が、大気計測装置が計測する大気の状態に基づき、第1光の照射方向を変更することで、レーザ追尾装置は、第1光波の照射方向に関する誤差を補正することができる。
1 :レーザ追尾装置
2 :地上
3 :移動体
5 :水平面
6 :軸方向
10 :出力光
11 :初期光
12 :調整光
20 :反射光
21 :取得光
22 :分離光
23 :第1分離光
24 :第2分離光
100 :レーザ発振器
110 :調整装置
110A :照射調整装置
110B :受光調整装置
111 :光学素子
112 :アクチュエータ
120 :分離装置
130 :鏡筒
130A :照射鏡筒
130B :受光鏡筒
131 :筒
132 :第1ミラー
133 :第2ミラー
134 :第3ミラー
135 :第4ミラー
139 :開口部
140 :受光装置
140A :第1受光装置
140B :第2受光装置
140C :温度測定装置
150 :演算装置
151 :信号処理部
152 :制御部
170 :駆動装置
170A :照射駆動装置
170B :受光駆動装置
180 :記憶装置
190 :大気計測装置
2 :地上
3 :移動体
5 :水平面
6 :軸方向
10 :出力光
11 :初期光
12 :調整光
20 :反射光
21 :取得光
22 :分離光
23 :第1分離光
24 :第2分離光
100 :レーザ発振器
110 :調整装置
110A :照射調整装置
110B :受光調整装置
111 :光学素子
112 :アクチュエータ
120 :分離装置
130 :鏡筒
130A :照射鏡筒
130B :受光鏡筒
131 :筒
132 :第1ミラー
133 :第2ミラー
134 :第3ミラー
135 :第4ミラー
139 :開口部
140 :受光装置
140A :第1受光装置
140B :第2受光装置
140C :温度測定装置
150 :演算装置
151 :信号処理部
152 :制御部
170 :駆動装置
170A :照射駆動装置
170B :受光駆動装置
180 :記憶装置
190 :大気計測装置
Claims (14)
- 第1光波の照射方向を変更する調整装置と、
前記調整装置により前記照射方向が変更された前記第1光波を照射する鏡筒と、
移動体の予測経路に基づき、前記鏡筒を回転する駆動装置と
を備え、
前記調整装置が前記第1光波の照射方向を変更する精度は、前記駆動装置が前記鏡筒を回転する精度より高く、
前記調整装置は、追尾開始条件を満たすときから前記移動体を検知するまで、前記鏡筒の回転による前記照射方向の変更を打ち消す方向に、前記照射方向を変更する
レーザ追尾装置。 - 前記調整装置が前記照射方向を変更する速度は、前記鏡筒の回転により前記照射方向を変更する速度以下である
請求項1に記載のレーザ追尾装置。 - 前記調整装置が前記照射方向を変更する速度は、前記鏡筒の回転により前記照射方向を変更する速度と等しい
請求項1または2に記載のレーザ追尾装置。 - 前記移動体が前記第1光波を反射した反射光を含む第2光波を受光する受光装置と、
前記第2光波に前記反射光が含まれるかを判定する演算装置と
を備え、
前記演算装置は、
前記第2光波に前記反射光が含まれているとき、前記移動体を検知したと判定し、
前記移動体の検知に基づき、前記予測経路と、前記移動体の位置との誤差を算出し、
前記調整装置は、前記誤差に基づき、前記照射方向を変更する
請求項1から3のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置。 - 前記第1光波を前記調整装置から前記鏡筒に導き、前記反射光を前記鏡筒から前記受光装置に導く分離装置を備える
請求項4に記載のレーザ追尾装置。 - 前記第1光波を前記調整装置に導く分離装置を備え、
前記調整装置は、前記反射光を前記鏡筒から受け取り、受け取った前記反射光の進行方向を変更し、
前記分離装置は、前記反射光を前記調整装置から前記受光装置に導く
請求項4に記載のレーザ追尾装置。 - 前記鏡筒は、
前記第1光波を照射する照射鏡筒と、
前記反射光を受光する受光鏡筒と
を備える
請求項4に記載のレーザ追尾装置。 - 前記調整装置は、
前記照射鏡筒に前記第1光波を照射する照射調整装置と、
前記反射光を前記受光鏡筒から前記受光装置に導く受光調整装置と
を備える
請求項7に記載のレーザ追尾装置。 - 前記駆動装置は、
前記照射鏡筒を回転する照射駆動装置と、
前記受光鏡筒を回転する受光駆動装置と
を備える
請求項7または8に記載のレーザ追尾装置。 - 前記受光装置は、
前記第2光波を受光する第1受光装置と、
前記移動体から放射される第3光波を受光する第2受光装置と
を備える
請求項4から9のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置。 - 前記第3光波は、前記反射光を含まない
請求項10に記載のレーザ追尾装置。 - 前記受光装置は、
前記第2光波を受光する第1受光装置と、
前記鏡筒の軸方向にある物体の温度を測定する温度測定装置と
を備え、
前記演算装置は、
前記第2光波に前記反射光が含まれているとき、または、前記温度測定装置が測定した範囲に前記移動体が含まれているとき、前記移動体を検知したと判定し、
請求項4から11のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置。 - 前記照射方向に影響を与えるパラメータを格納する記憶装置を備え、
前記調整装置は、前記パラメータに基づき、前記第1光波の照射方向を変更する
請求項1から12のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置。 - 前記第1光波の光路における大気の状態を計測する大気計測装置を備え、
前記調整装置は、前記大気の状態に基づき、前記第1光波の照射方向を変更する
請求項1から13のいずれか1項に記載のレーザ追尾装置。
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