JP2022099214A - フルフェイスマスク - Google Patents

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理江 山本
Michie Yamamoto
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Abstract

【課題】本発明は、息苦しさや不快感を軽減したマスクを提供する。【解決手段】頭部全体をマスク本体1で覆うことで顔周りに空間をつくり、マスク本体1にフィルター付きの換気装置8を装着することで、直接、口や鼻をマスクで覆う必要をなくし、息苦しさを軽減した。【選択図】図4

Description

本発明は、頭部全体を覆うマスク本体に換気装置を装着した、マスクに関するものである。
近年、口や鼻を覆うマスクとして、種々のものが提案及び開発されている。
新型コロナ感染症の流行を契機に、感染症予防のために公共の場所でのマスク着用が求められることが多くなったが、鼻や口を覆うマスクでは運動時や長時間の着用で息苦しさや肌の不快感を生じることがある。特に呼吸機能の低下した人では着用困難となることがある。また、口元を隠すため、表情がわかりにくく、コミュニケーションの障害になっていた。口を遮蔽板で遮断するタイプのマスクでは、口からの異物の飛散を遮断することはできるが、大気から吸入する異物を遮断することはできなかった。
頭部全体をフルフェイスマスク本体で覆うことで顔周りに空間をつくり、マスク本体にフィルター付きの送風装置を装着することで、直接口や鼻をマスクで覆う必要をなくし、息苦しさを軽減した。
本発明のマスクによれば、外気と感染症予防のための遮蔽を得ながらも、口や鼻を覆われることによる息苦しさを軽減することができる。また、肌に触れるマスクを必要としないため、コミュニケーション時の表情がわかりやすく、化粧崩れや肌荒れも防ぐことができる。
本発明の実施形態に係るフルフェイスマスクを示す側方斜視図である。 本発明の実施形態に係るフルフェイスマスクを示す開放図である。 本発明の実施形態に係るフィルター付き送風装置部側面拡大図である。 本発明の実施形態に係るフルフェイスマスク使用図である。
以下、本発明に係る衛生マスクの実施形態について、添付の図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。また、明細書において、「上」は顎から頭頂部に向かう方向を示し、「下」は「上」の反対方向を示す。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<フルフェイスマスクの概略>
マスク本体1はマスク前面2とマスク後面3を接合部4によって可動性をもって接合されており、閉じた際には留め具5にてマスクが開かないように閉じ、顔面を外気から隔離することができる。着用者の首に接触するマスク下部の断端面は、シリコンゴムなどの保護ベルト6で保護する。
換気装置8を通してマスク内の十分な換気が行われる。吸い込まれる空気中の異物をフィルター14で捕捉・分離することができ、異物が鼻および口に侵入するのを防ぐことができる。
<マスク本体について>
まず、図1を参照して、マスク本体1について説明する。
マスク本体1は、マスク前面2とマスク後面3が隙間なく合わさることでできている。マスク前面2とマスク後面3は、接合部4及び留め具5にて開閉及び固定できるようになっている。マスク本体1の下方には着用者の首を通す穴が開いており、その穴には、着脱可能な首フィルター7を装備する。首フィルター7は、マスク本体と別部材とし、後付けしてもよい。
図2に示すように、マスク本体1は、マスク前面2とマスク後面3が接合部4で開くことにより大きく開放し、着用者の頭部を内部に入れることができる形状となる。
なお、接合部4は、マスク前面2とマスク後面3とが、一体成型されているか、あるいは縫製、融着、溶着などにより接着されていればよい。本実施の形態の接着部4は、リングにより形成されている。このような構成により、マスク本体1は、使用時では着用者の頭部を中に入れた状態で、接着部4が閉じ、マスク前面2とマスク後面3が留め具5によって合わさった状態で固定され、着脱時には接着部4を境界に2つに開く。また、接着部を取り外し可能にすることで、収納スペースを小さくし、持ち運びやすくすることが可能である。
マスク本体1は、たとえば、樹脂・プラスチック・塩ビなどにより形成されている。本実施の形態のマスク本体1は、透明の塩化ビニール製半球体二つにより形成されている。素材は視界の妨げにならず、音の遮蔽をしないことが好ましい。音の遮蔽をする素材である場合には、音を通すための開放穴を必要とする。着用時の内部外部に付着した汚染を容易に清掃できる素材が好ましい。また、万が一破損した場合も、とがった破片が生じないなど、着用者の顔面に危険のない素材が好ましい。
<換気装置について>
図1~3を参照して、換気装置8及び、ネット12、フィルター抑え13、フィルター14について説明する。
換気装置は、ブロアファンなどで軽量・小型のものを使用。充電式あるいは乾電池式で、配線9により電源装置10に接続する。換気の開始終了は電源装置10のスイッチ11により行う。風量の調整をする段階付きスイッチも可能である。マスク本体1に空いた小穴から吸気し、マスク内部に送風する機能を持つ。換気装置の吸気側はファンがむき出しにならないようにネット12でカバーされている。ネット12の外側に不織布等のフィルター14をかぶせ、フィルター抑え13にてフィルター14を固定する。
<フィルターについて>
図1~3を参照して、首フィルター7及びフィルター14について説明する。
首フィルター7は、マスク本体中から排気される空気から唾液・鼻汁の飛沫など異物を取り除く働きをする。
フィルター14は、換気装置の吸気部分の上に装着し、マスク外の大気中の汚染を除去する働きをする。
首フィルター7及びフィルター14は不織布やガーゼ等などで交換可能である。フィルター14は、市販の使い捨てマスクを切り取ってあるいは、そのままマスクを着用するように換気装置吸気部を覆うことで使用することも可能である。
<フルフェイスマスクの装着方法について>
図1~4を参照して、フルフェイスマスクの装着方法について説明する。
まず、図1に示すように、保護ベルトに首フィルターを装着。換気装置8の吸気部分にフィルター14を配置し、フィルター抑え13にて、固定する。図2に示すようにマスク本体1を開いて、着用者の首をマスク本体の下部の穴に合わせて頭部を挟んで閉じ、留め具5にて固定する。電源ボックスのスイッチを入れて換気装置8を稼働させる。十分な換気を得られる風量に調節することで、マスク本体内部の呼吸による曇りも防ぐことができる。
また、マスク本体1と首フィルター及びフィルター14とは連結されていないため、汚れてしまった場合には、簡単にフィルターだけを取り換えることが可能である。マスク本体1は洗浄して繰り返し使えるものを採用し、首フィルター7及びフィルター14は繰り返し使えない、いわゆる使い捨てのフィルターを採用してもよい。これにより、マスク本体1を繰り返し使いつつ、フルフェイスマスクを常に清潔に保つことができる。
販売形態としては、マスク本体1と首フィルター及びフィルター14とを合わせてフルフェイスマスクとして販売してもよいし、首フィルター7及びフィルター14だけをフルフェイスマスク用フィルター単体として販売してもよい。
ただし、以上の記述内容は、単に本発明の好適な実施例に過ぎず、これによって本発明実施の範囲を限定することはできない。そのため本発明での実用新案登録請求の範囲と実用新案明細書の内容で行われた簡単で同一効果の変更と修飾は全て、依然として本発明特許が含む範囲内としなければならない。
1 マスク本体
2 マスク前面
3 マスク後面
4 接続部
5 留め具
6 保護ベルト
7 首フィルター
8 換気装置
9 配線
10 電源装置
11 スイッチ
12 ネット
13 フィルター抑え
14 フィルター
一般の感染予防のためのマスクとしても利用可能だが、特に、フィットネスクラブ等での運動時の利用によって、運動不足の解消、健康づくりに貢献する。ただし、武道や球技など、頭部に衝撃が加わる可能性のある運動には向かない。さらに、医療職や営業職など、表情で伝えることの多い業種にも利用できる。

Claims (1)

  1. 頭部全体を包むフルフェイスマスク本体に、フィルター付きの送風装置を装着し、マスク本体外部との換気を行うことで、直接顔面を布や紙で覆う不快感や息苦しさを軽減したところを特徴とするマスク
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