JP2022097945A - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板処理の歩留まりを向上させることが可能な基板処理装置及び基板処理方法を提供する。【解決手段】被処理面を有する基板の被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理室2と、第1の処理がなされた後の基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室3と、表面状態の測定後の基板に対して、第2の処理を行う第2処理室4と、表面測定室3から出力された測定結果に基づき、表面状態の測定後の基板の破棄の要否または第1処理室2における第1の処理の条件を変更する制御部5と、を備える基板処理装置1を採用する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
特許文献1には、基板上にlow-k膜(低誘電率の膜(例えばSiCOH膜))を成膜し、このlow-k膜の上にパターニングされたレジストを形成し、次いで、低エネルギーイオン束を照射してlow-k膜の最上部の炭素量を低下させ、更にフッ素含有ガスを用いたドライエッチングによりlow-k膜の最上部をエッチング除去するプロセス及びこのプロセスを実現する装置が記載されている。
特許文献1に記載された上記のプロセスは、低エネルギーイオン束を照射してlow-k膜中の炭素量を部分的に低下させ、low-k膜中にSiOが豊富にある領域を形成し、このSiOが豊富にある領域に対してSiOを選択的に除去可能なドライエッチングを行うことで、low-k膜を部分的に除去するというものである。
特許第6663457号公報
ところで、特許文献1において、ドライエッチングの歩留まりを向上させるためには、low-k膜の炭素量の低減を確実に行い、かつ、炭素量が十分に低減された基板のみを、ドライエッチング処理に供給する必要がある。そのためには、低エネルギーイオン束が照射された領域の表面状態を測定して炭素量が十分に低減したかどうかを確認する必要がある。しかし、特許文献1では、ドライエッチング前に、低エネルギーイオン束が照射された領域の表面状態を測定することは、何ら行っていない。このように、ある特定の処理がなされた基板の被処理面に対して表面状態を測定し、その結果をフィードバックすることが、歩留まり向上のために求められている。
なお、low-k膜のドライエッチングに関する上記の問題は単なる一例であり、一般に、半導体の製造工程において、先行した処理が適切に行われなかった場合、その後に続く処理の歩留まりが低下する場合があることから、先行の処理を行った後に、処理が適切に行われたかどうかを確認することが求められている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、基板処理の歩留まりを向上させることが可能な基板処理装置及び基板処理方法を提供することを課題とする。
[1] 基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室と、
前記表面測定室における表面状態の測定前の前記基板の前記被処理面に対して第1の処理を行うとともに、前記表面測定室における表面状態の測定後の前記基板の前記被処理面に対して第2の処理を行う処理室と、
前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否を判定する、または前記測定結果に基づき前記処理室における前記第1の処理の条件を変更する制御部と、
を備える基板処理装置。
[2] 被処理面を有する基板の前記被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理室と、
前記第1の処理がなされた後の前記基板の前記被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室と、
前記表面状態の測定後の前記基板に対して、第2の処理を行う第2処理室と、
前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否または前記第1処理室における前記第1の処理の条件を変更する制御部と、
を備える基板処理装置。
[3] 前記制御部には、
前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき評価パラメータを演算するパラメータ演算部と、
前記評価パラメータが、閾値から外れているかどうかを判定する判定部と、
前記判定部において前記評価パラメータが前記閾値から外れていると判定された場合に、前記第1の処理の処理条件を変更する条件変更部と、
前記変更後の処理条件を、前記第1処理室または前記処理室に出力する出力部と、が備えられており、
前記第1処理室または前記処理室には、
入力された処理条件に基づき前記第1の処理を制御する処理制御部が備えられている、[1]または[2]に記載の基板処理装置。
[4] 前記制御部には、
前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき評価パラメータを演算するパラメータ演算部と、
前記評価パラメータが、閾値から外れているかどうかを判定する判定部と、
前記判定部において前記評価パラメータが前記閾値から外れていると判定された場合に、当該基板を破棄決定する決定部と、
前記破棄決定を、上位コンピュータに出力する出力部と、が備えられている、[1]または[2]に記載の基板処理装置。
[5] 前記表面測定室における前記被処理面の表面状態の測定場所を予め設定する座標決定ユニットが、前記第1処理室、前記表面測定室及び前記第2処理室の外部、または、前記処理室及び前記表面測定室の外部、に備えられている、[1]乃至[4]の何れか一項に記載の基板処理装置。
[6] 前記第1処理室または前記処理室には、前記第1の処理として、前記基板の被処理面の一部または全部を改質処理することにより、前記被処理面に改質部を形成する改質ユニットが備えられ、
前記表面測定室には、前記改質部の表面状態を測定する測定ユニットが備えられている、[1]乃至[5]の何れか一項に記載の基板処理装置。
[7] 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記第1処理室において形成された前記改質部を前記被処理面からエッチング除去処理するエッチングユニットが備えられている、[6]に記載の基板処理装置。
[8] 前記測定ユニットが、顕微赤外分光光度計である、[6]または[7]に記載の基板処理装置。
[9] 前記測定ユニットが、顕微ラマン分光光度計である、[6]または[7]に記載の基板処理装置。
[10] 前記第1処理室または前記処理室には、前記第1の処理として、前記基板の被処理面の一部または全部をクリーニング処理するクリーニングユニットが備えられ、
前記表面測定室には、前記クリーニング処理後の前記被処理面の表面状態を測定する測定ユニットが備えられている、[1]乃至[5]の何れか一項に記載の基板処理装置。
[11] 前記第2処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部に被膜を形成する成膜ユニットが備えられている、[9]に記載の基板処理装置。
[12] 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部を酸化処理する酸化処理ユニットが備えられている、[10]に記載の基板処理装置。
[13] 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部を窒化処理する窒化処理ユニットが備えられている、[10]に記載の基板処理装置。
[14] 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部に対してイオン注入処理するイオン注入処理ユニットが備えられている、[10]に記載の基板処理装置。
[15] 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面を熱処理する熱処理ユニットが備えられている、[10]に記載の基板処理装置。
[16] 前記測定ユニットが、X線光電子分光測定装置である、[10]乃至[15]の何れか一項に記載の基板処理装置。
[17] [1]乃至[16]の何れか一項に記載の基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
被処理面を有する基板の前記被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理工程と、
前記第1の処理がなされた後の前記基板の前記被処理面の表面状態を測定する表面測定工程と、
前記表面状態の測定後の前記基板に対して、第2の処理を行う第2処理工程と、をこの順に行い、
更に、前記表面測定工程の後に、前記表面測定工程における測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否を判定する、または前記測定結果に基づき前記第1処理工程における前記第1の処理の条件を変更する制御工程を行う、基板処理方法。
本発明の基板処理装置によれば、表面測定室において第1の処理後の基板の被処理面の表面状態が測定され、その結果に基づき、制御部が、基板の破棄の要否または第1処理室または処理室における第1の処理の条件の変更を行うので、第1の処理の状況を確認しつつ基板に対して第2の処理を行うことが可能となり、また、第1の処理が満足できるものでなかった場合は当該基板を破棄するか第1の処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。また、第1の処理が適切に行われなかったことを早期に検知して条件変更や基板破棄といった対処を素早く行うことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本発明の基板処理装置によれば、パラメータ演算部によって表面測定室から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部及び条件変更部によって必要に応じて当該評価パラメータに基づき第1の処理条件を調整し、それを第1処理室または処理室に出力するので、第1の処理の処理条件を早期に修正することができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本発明の基板処理装置によれば、パラメータ演算部によって表面測定室から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部及び決定部によって必要に応じて当該評価パラメータに基づき基板を破棄することを決定し、それを上位コンピュータに出力するので、第1の処理が適切に行われなかった基板を早期に取り除くことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本発明の基板処理装置によれば、被処理面の表面状態の測定場所を予め設定する座標決定ユニットが備えられているので、表面処理室において基板の表面状態を測定する際に、測定位置を精度よく設定することができ、これにより、第1の処理後の被処理面の表面状態を確実かつ早期に把握できるようになる。
また、本発明の基板処理装置によれば、基板の被処理面の一部または全部を改質処理して改質部を形成する改質ユニットと、改質部の表面状態を測定する測定ユニットとが、第1処理室または処理室と表面測定室とにそれぞれ備えられており、第1処理室または処理室において形成された改質部の表面状態を測定ユニットによって測定することができ、改質部の表面状態を把握できる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニット及び制御部によって改質後の表面状態に問題がないとされた改質部について、エッチングユニットによってエッチング除去処理することが可能になり、これにより、改質部に対するエッチング選択比が高い条件で改質部をエッチングできるようになる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニットを顕微赤外分光光度計とすることで、第1の処理後の被処理面においてCOO基、OH基、Si-O-Si基などを検出することが可能になる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニットを顕微ラマン分光光度計とすることで、第1の処理後の被処理面においてC=C結合、C-H結合、C-O結合などを検出することが可能になる。
また、本発明の基板処理装置によれば、基板の被処理面の一部または全部をクリーニング処理するクリーニングユニットと、クリーニング処理後の被処理面の表面状態を測定する測定ユニットとが、第1処理室または処理室と表面測定室とにそれぞれ備えられており、測定ユニットによってクリーニング後の被処理面の表面状態を把握することができる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニット及び制御部によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、成膜ユニットによって被膜を形成することが可能になり、これにより、密着性に優れた被膜を形成できるようになる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニット及び制御部によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、酸化処理ユニットや窒化処理ユニットによって被処理面を酸化処理や窒化処理することが可能になり、これにより、均質性の高い酸化領域や窒化領域を形成できるようになる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニット及び制御部によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、イオン注入ユニットによって被処理面にイオン注入することが可能になり、これにより、所望の元素の拡散領域を形成できるようになる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニット及び制御部によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、熱処理ユニットによって被処理面に対して熱処理することが可能になり、これにより、半導体の製造において熱処理に伴う様々な効果を享受することができる。
また、本発明の基板処理装置によれば、測定ユニットをX線光電子分光測定装置とすることで、被処理面に存在する元素の光電子ピークを検出することが可能になる。
次に、本発明の基板処理方法によれば、表面測定工程において第1の処理後の基板の被処理面の表面状態を測定し、その結果に基づき、制御工程において、基板の破棄の要否または第1処理工程における第1の処理の条件が変更されるので、第1の処理の状況を確認しつつ基板に対して第2の処理を行うことが可能となり、また、第1の処理が満足できるものでなかった場合は当該基板を破棄するか第1の処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の一例を示す平面模式図。 図2は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の別の例を示す平面模式図。 図3は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の第1処理室の一例を示す断面模式図。 図4は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の第2処理室の一例を示す断面模式図。 図5は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の表面測定室であって、顕微赤外分光光度計を備えた表面測定室を示す断面模式図。 図6は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の表面測定室であって、顕微ラマン分光光度計を備えた表面測定室を示す断面模式図。 図7は、本発明の第1の実施形態である基板処理装置の制御部を示すブロック図。 図8Aは、本発明の第1の実施形態である基板処理方法を説明する工程図。 図8Bは、本発明の第1の実施形態である基板処理方法を説明する工程図。 図8Cは、本発明の第1の実施形態である基板処理方法を説明する工程図。 図9は、本発明の第1の実施形態である基板処理方法において、顕微赤外分光光度計による測定結果の一例を示す赤外吸収スペクトル図。 図10は、本発明の第1の実施形態である基板処理方法において、顕微赤外分光光度計による測定結果の別の例を示す赤外吸収スペクトル図。 図11は、本発明の第1の実施形態である基板処理方法において、顕微ラマン分光光度計による測定結果を示すラマンスペクトル図。 図12は、基板処理装置によって処理中の基板の被処理面における、顕微赤外分光光度計によって測定したSi-O-Si基の赤外吸収強度の変化を示すグラフ。 図13は、本発明の第2の実施形態である基板処理装置を示す平面模式図。 図14は、本発明の第2の実施形態である基板処理装置の表面測定室であって、X線光電子分光測定装置を備えた表面測定室を示す断面模式図。 図15Aは、本発明の第2の実施形態である基板処理方法を説明する工程図。 図15Bは、本発明の第2の実施形態である基板処理方法を説明する工程図。 図16Aは、本発明の第2の実施形態である基板処理方法において、X線光電子分光測定装置による測定結果を示す分光スペクトル図。 図16Bは、本発明の第2の実施形態である基板処理方法において、X線光電子分光測定装置による測定結果を示す分光スペクトル図。
本発明の実施形態である基板処理装置及び基板処理方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る基板処理装置は、半導体装置の製造工程において、シリコン等からなる半導体基板の被処理面に対して、表面改質処理、ドライエッチング処理、被膜形成処理、酸化処理、窒化処理、イオン注入処理等を行うマルチチャンバー式の処理装置とされる。ここで、半導体装置とは、例えば、中央演算処理装置、記憶装置等に例示される、半導体基板上に各種の素子を設けることによって構成された装置を指す。
また、本実施形態に係る基板処理装置に供される基板とは、シリコンからなる半導体基板が例示されるが、本発明はこれに限らず、窒化ガリウム、炭化珪素等の所謂化合物半導体と呼ばれるものからなる基板であってもよい。また、基板の被処理面とは、基板処理装置に基板が導入された際に、表面改質処理、ドライエッチング処理、被膜形成処理、酸化処理、窒化処理、イオン注入処理等が行なわれる面である。
(第1の実施形態)
図1には、本実施形態の基板処理装置の一例を平面模式図で示す。本実施形態に係る基板処理装置は、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4及び制御部5を少なくとも備えた装置である。すなわち、図1に示す例おいて、符号1は、基板処理装置である。図1に示す基板処理装置1には、被処理面を有する基板の被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理室2と、第1の処理がなされた後の基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室3と、表面状態の測定後の基板に対して、第2の処理を行う第2処理室4と、表面測定室3から出力された測定結果に基づき、表面状態の測定後の基板の破棄の要否を判定する、または測定結果に基づき第1処理室2における第1の処理の条件を変更する制御部5と、が備えられている。第1処理室2、表面測定室3及び第2処理室4にはそれぞれ、これらの室内を真空引きするために、ドライポンプ、クライオポンプ、ターボ分子ポンプ等の排気装置が付設される。
更に、図1に示す基板処理装置1には、基板を基板処理装置1内に搬入/搬出する第1ロード・アンロード室6A及び第2ロード・アンロード室6Bが備えられている。例えば、第1ロード・アンロード室6Aは、外部から基板処理装置1の内部に向けて基板100を搬入するロード室であり、第2ロード・アンロード室6Bは、基板処理装置1の内部から外部に基板100を搬出するアンロード室である。第1、第2ロード・アンロード室6A、6Bには、この室内を粗真空引きするドライポンプ等の粗引き排気装置(粗引き排気手段、低真空排気装置)およびクライオポンプ、ターボ分子ポンプ等の高真空排気装置が設けられる。
また、図1に示す基板処理装置1には、搬送室7が備えられている。搬送室7は、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4、第1ロード・アンロード室6A及び第2ロード・アンロード室6Bの間に備えられている。搬送室7は、その周囲が、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4、第1ロード・アンロード室6A及び第2ロード・アンロード室6Bによって囲まれている。また、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4、第1ロード・アンロード室6A及び第2ロード・アンロード室6Bと、搬送室7との間には、仕切りバルブ8が設けられている。また、搬送室7には、室内を真空引きするために、ドライポンプ、クライオポンプ、ターボ分子ポンプ等の排気装置が付設される。
搬送室7の内部には、図1に示すように、搬送装置7a(搬送ロボット)が配置されている。搬送装置7aは、図示しない回転軸と、この回転軸に取り付けられたロボットアーム7bと、ロボットアーム7bの一端に形成されたロボットハンド7cと、ロボットハンド7cを上下動させる図示しない上下動装置とを有している。ロボットアーム7bは、互いに屈曲可能な第一、第二の能動アームと、第一、第二の従動アームとから構成されている。搬送装置7aは、被搬送物である基板を、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4、第1ロード・アンロード室6A及び第2ロード・アンロード室6Bと搬送室7との間で移動させる。
また、図2には、本実施形態の基板処理装置1の別の例を平面模式図で示す。図2に示す基板処理装置11には、図1に示す基板処理装置1と同様に、第1処理室2、表面測定室3、第2処理室4、第1ロード・アンロード室6A、第2ロード・アンロード室6B、搬送室7及び制御部5が備えられており、更に、表面測定室3における被処理面の表面状態の測定場所を予め設定する座標決定ユニット9が備えられている。座標決定ユニット9は、図2に示すように、第1ロード・アンロード室6A、第2ロード・アンロード室6Bの外部に配置されており、大気圧下で作動するようになっている。
図3は、本実施形態の基板処理装置1、11の第1処理室2の一例を示す断面模式図である。図1及び図3に示すように、基板の被処理面に対して第1の処理を行う第1処理室2は、基板を収容する第1チャンバ21と、第1チャンバ21に取り付けられた改質ユニット22とを備えている。改質ユニット22は、第1の処理として、基板の被処理面の一部または全部を改質処理することにより、基板の被処理面に改質部を形成するものである。
第1チャンバ21は、内部空間が減圧可能で、内部空間において基板の被処理面に対して改質処理されるように構成されている。第1チャンバ21は基板搬送入口21aが設けられている。基板搬送入口21aには、図示しない搬送室7仕切りバルブ8が接続されている。仕切りバルブ8を介して、第1チャンバ21が搬送室7に接続されている。また、第1チャンバ21には、第1チャンバ21の内部にプロセスガスを導入するガス導入路23と、第1チャンバ21の内部を減圧する図示略の排気手段とが備えられている。プロセスガスとしては、例えば酸素を用いることができる。
図3に示すように、第1チャンバ21の内部の下方には、改質ユニット22として、第1電源24と、第1電源24に電気的に接続された第1マッチングボックス25と、第1マッチングボックス25に電気的に接続され、かつ、基板を載置する第1電極26(支持台)と、が備えられている。第1電源24は、第1マッチングボックス25を介して、第1電極26に負電位のバイアス電圧を印加する。また、第1電極26上には基板ヒータ27及びカバー28が載せられており、これらも改質ユニット22を構成する。カバーの上に基板100が載置される。
また、図3に示すように、第1チャンバ21の内部の上方には、改質ユニット22として、第2電源29と、第2電源29に電気的に接続された第2マッチングボックス30と、第1チャンバ21内に設置されたリアクタ31と、第2マッチングボックス30とリアクタ31とを接続する流路32と、が備えられている。流路32には、プロセスガスを導入するガス導入路23が接続されている。リアクタ31は、第2電極33と、第2電極33に対して離間して配置された多孔質板34とから構成されている。第2電極33は、第2マッチングボックス30に電気的に接続されている。第2電極33と多孔質板34との間に形成された空間は、プラズマの形成空間とされている。
図3に示す第1処理室2において、プロセスガスは、ガス導入路23及び流路32を経てリアクタ31に供給される。リアクタ31のプラズマ形成空間では、第2電源29から第2マッチングボックス30を介して第2電極33に供給された高周波電力によりプラズマが形成される。リアクタ31に供給されたプロセスガスは、形成されたプラズマによって励起状態となり、多孔質板34を通過して基板100の被処理面に到達する。プロセスガスとしては酸素が用いられ、酸素がプラズマによって励起されることによって酸素ラジカルが形成される。酸素ラジカルが基板100の被処理面に作用することで被処理面に改質部が形成される。
図4には、本実施形態の基板処理装置1、11の第2処理室4の一例を示す断面模式図を示す。基板の被処理面に対して第2の処理を行う第2処理室4は、基板100を収容する第2チャンバ41と、第2チャンバ41に取り付けられたエッチングユニット42とを備えている。エッチングユニット42は、第1処理室2において形成された基板の改質部を被処理面からエッチング除去処理するものである。
第2チャンバ41は、内部空間が減圧可能で、内部空間において基板の被処理面に対してエッチング除去処理されるように構成されている。第2チャンバ41には、基板搬送入口41aが設けられている。基板搬送入口41aには、図示しない仕切りバルブ8が接続されている。仕切りバルブ8を介して、第2チャンバ41が搬送室7に接続されている。また、第2チャンバ41には、図示略の反応ガスの供給流路と、内部を減圧する図示略の排気手段とが備えられている。反応ガスとしては、ドライエッチング用の反応ガスとして適用可能なガスを用いることができ、例えば、酸化シリコンに対する反応ガスとしてCF、C、CH、CHF、C等を用いることができる。
図4に示すように、第2チャンバ41の内部の下方には、エッチングユニット42として、第3電源43と、第3電源43に電気的に接続された第3マッチングボックス44と、第3マッチングボックス44に電気的に接続され、かつ、基板100を載置する第3電極45(支持台)と、が備えられている。第3電源43は、第3マッチングボックス44を介して、第3電極45に負電位のバイアス電圧を印加する。また、第3電極45上には基板ヒータ46及びカバー47が載せられており、これらもエッチングユニット42を構成する。カバー47の上に基板100が載置される。
また、図4に示すように、第2チャンバ41の上方には、エッチングユニットとして、第4電源48と、第4電源48に電気的に接続された第1コイル49a及び第2コイル49bと、第4電源48と第1コイル49aとの間に挿入された可変コンデンサ50と、が備えられている。また、第2チャンバ41の上部には、誘電体からなる窓部51が設けられている。誘電体からなる窓部51は、第1コイル49a及び第2コイル49bに対抗する位置に設置されている。誘電体からなる窓部51の下方の第2チャンバ41内の空間は、プラズマの形成空間とされている。
図4に示す第2処理室4において、反応ガスは、図示略の供給流路を経て第2チャンバ41内に供給される。第2チャンバ41内のプラズマ形成空間には、第4電源48から第1コイル49a及び第2コイル49bに供給された高周波電力によりプラズマが形成される。第2チャンバ41内に供給された反応ガスは、形成されたプラズマによって励起状態となり、基板100の被処理面に到達する。励起状態の反応ガスが基板100の被処理面に作用することで選択的にエッチングが行われる。
次に、図1に示すように、表面測定室3は、第1の処理がなされた後の基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を制御部5に出力する。表面測定室3は、図5にその一例で示すように、基板を収容する第3チャンバ131と、第3チャンバ131に取り付けられた測定ユニット132とを備えている。測定ユニット132としては、顕微赤外分光光度計132Aまたは顕微ラマン分光光度計132Bを例示できる。第3チャンバ131は、内部空間が減圧可能とされ、減圧下で表面状態の測定ができるように構成されている。
図5には、測定ユニット132として顕微赤外分光光度計132Aを備えた表面測定室3の断面模式図を示す。図5に示す表面測定室3には、第3チャンバ131が備えられている。第3チャンバ131には基板搬送入口131aが設けられ、基板搬送入口131aには仕切りバルブ8が接続されている。仕切りバルブ8を介して、第3チャンバ131が搬送室7に接続されている。また、第3チャンバ131には、測定ユニット132として、第3チャンバ131内に配置された試料ステージ133と、試料ステージ133を移動可能にする図示略の駆動手段とが備えられている。移動手段は、第1水平方向、第1水平方向と直交する第2水平方向、及び回転方向、並びに、第1水平方向及び第2水平方向に直交する第3垂直方向に試料ステージ133を移動可能にする。
また、図5に示す表面測定室3には、測定ユニット132として、赤外光を発する赤外光源部134と、赤外光源部134から発せられた赤外光を透過させて第3チャンバ131内に導入させるために第3チャンバ131に設けられた入射窓部135と、第3チャンバ131内において基板100の被処理面上にて反射した赤外光を透過させて第3チャンバ131外に導出させるために第3チャンバ131に設けられた出射窓部136と、出射窓部136を介して出射された赤外光を受光する受光部137とが備えられている。赤外光源部134、入射窓部135、試料ステージ133、駆動手段、出射窓部136及び受光部137によって、顕微赤外分光光度計が構成されている。第3チャンバ131において、入射窓部135から入射された赤外光は、基板100の被処理面で反射され、出射窓部136を介して受光部137に入射される。受光部137では、出射光に基づき赤外吸収スペクトルを得るようになっている。この顕微赤外分光光度計は、出射光をフーリエ変換処理することによって赤外吸収スペクトルを得るフーリエ変換顕微赤外分光光度計であることが好ましい。赤外光源部134から発せられる赤外光は、図示略のスリットやレンズ等によってその光束の幅がビーム状に狭められており、微小な領域のみに赤外光を照射できるように構成されている。測定ユニット132によって測定された測定結果(赤外吸収スペクトル)は、制御部5に出力されるように構成されている。
図6には、測定ユニット132として顕微ラマン分光光度計132Bを備えた表面測定室3の断面模式図を示す。図6に示す表面測定室3には、図5に示した表面測定室3と同様に、第3チャンバ131が備えられている。第3チャンバ131には、測定ユニット132として、図5に示した表面測定室3と同様に、第3チャンバ131内に配置された試料ステージ133と、試料ステージ133を移動可能にする図示略の駆動手段とが備えられている。移動手段は、第1水平方向、第1水平方向と直交する第2水平方向、及び回転方向、並びに、第1水平方向及び第2水平方向に直交する第3垂直方向に試料ステージ133を移動可能にする。
また、図6に示す表面測定室3には、測定ユニット132として、レーザー光を発するとともに基板の被処理面にて散乱した散乱光が入射されるラマン測定部138と、ビームスプリッタ139と、レンズ140と、レーザー光及び散乱光を透過させるために第3チャンバ131に設けられた入出射窓部141と、が備えられている。ラマン測定部138、ビームスプリッタ139、レンズ140、試料ステージ133、駆動手段及び入出射窓部141によって、顕微ラマン分光光度計132Bが構成されている。第3チャンバ131において、入出射窓部141から入射されたレーザー光は、基板100の被処理面で散乱され、その散乱光が入出射窓部141を介してラマン測定部138に入射される。ラマン測定部138では、入射した散乱光に基づきラマン吸収スペクトルを得る。ラマン測定部138から照射されるレーザー光は、ビームスプリッタ139及びレンズ140によってその光束の幅がビーム状に狭められ、微小な領域のみにレーザー光を照射できるように構成されている。測定ユニット132によって測定させた測定結果(ラマンスペクトル)は、制御部5に出力されるように構成されている。
図2に示す基板処理装置11に備えられた座標決定ユニット9は、基板の被処理面における表面状態の測定位置を予め設定し、その位置情報を表面測定室3の測定ユニット132に出力するものである。位置情報を受け取った測定ユニット132は、試料ステージの駆駆動手段を制御して、赤外光源部134から発せられた赤外光またはラマン測定部138から発せられたレーザー光の照射位置を、測定位置に合わるように試料ステージ133を位置合わせする。
図7には、制御部5のブロック図を示す。図7に示す制御部5は、表面測定室3から出力された測定結果に基づき、表面状態の測定後の基板の破棄の要否を判定する、または測定結果に基づき第1処理室2における第1の処理の条件を変更するものである。
制御部5は、表面測定室3から出力された測定結果に基づき評価パラメータを演算するパラメータ演算部151と、評価パラメータが、閾値から外れているかどうかを判定する判定部152と、判定部152において評価パラメータが閾値から外れていると判定された場合に第1の処理の処理条件を変更する条件変更部153と、変更後の処理条件を、第1処理室2に出力する出力部154と、が備えられている。一方、第1処理室2には、入力された処理条件に基づき第1の処理を制御する処理制御部35が備えられている。
また、制御部5は、条件変更部153及び出力部154に代えて、決定部156及び出力部157が備えられたものであってもよい。すなわち、制御部5は、図7に示したパラメータ演算部151及び判定部152と、判定部152において評価パラメータが閾値から外れていると判定された場合に、当該基板を破棄決定する決定部156と、破棄決定を、上位コンピュータに出力する出力部157と、が備えられたものであってもよい。
更に、制御部5には、閾値の情報や、処理条件の情報を記憶する記憶部155が備えられていてもよい。
制御部5の動作については、基板処理方法の説明において説明する。
次に、本実施形態の基板処理方法について説明する。本実施形態の基板処理方法は、基板処理装置1、11を用いた基板処理方法であって、被処理面を有する基板の被処理面に対して、第1処理室2において第1の処理を行う第1処理工程と、第1の処理がなされた後の基板の被処理面の表面状態を表面測定室3において測定する表面測定工程と、表面状態の測定後の基板に対して、第2処理室4において第2の処理を行う第2処理工程と、を備え、表面測定工程における測定結果に基づき、表面状態の測定後の基板の破棄の要否を判定する、または測定結果に基づき第1処理工程における第1の処理の条件を変更する制御工程を行う、基板処理方法である。
本実施形態の基板処理方法では、例えば、図8A~図8Cに示す半導体製造工程に適用可能である。図8Aには本実施形態の処理対象となる基板100の一例を示す。図8Aに示す処理対象となる基板100は、半導体基板100(基板)上に、低誘電率の絶縁膜101(low-k膜)が積層され、更に、絶縁膜101上に、所定の形状にパターニングされたマスク層102が形成されている。本実施形態では、マスク層102に覆われずに絶縁膜が露出している領域が、表面測定室3における表面状態の測定領域となる。また、処理対象の基板100の被処理面は、厳密には、マスク層102に覆われずに絶縁膜101が露出している領域の面になるが、被処理面はこれに限定されるものではなく、マスク層102の表面を含めてもよい。
半導体基板100は、単結晶シリコン基板や、窒化ガリウム基板、炭化珪素基板等の化合物半導体基板であってもよいが、本例では単結晶シリコン基板を例とする。また、低誘電率の絶縁膜101(low-k膜)は、酸化ケイ素よりも誘電率が低い膜がよく、例えば、フッ素ドープ酸化珪素、炭素ドープ酸化珪素、多孔質炭素ドープ酸化珪素などが挙げられる。本例では炭素ドープ酸化珪素を例とする。更に、マスク層102は、特に限定しないが、本例の場合は、酸化珪素のエッチングに対してエッチング選択性を有する材料からなることが好ましく、非晶質炭素、フォトレジスト材、シリコン、金属または金属窒化物(TiN、TaNなど)などが挙げられる。本例では非晶質炭素からなるマスク層とする。
まず、図8Aに示す処理対象の基板100に対して第1の処理工程を行う前に、図2に示す基板処理装置11の座標決定ユニット9において、表面状態の測定領域を特定する操作を行ってもよい。一方、図1に示すように、座標決定ユニット9を有しない基板処理装置1の場合は、予め、別の座標決定ユニットにおいて表面状態の測定領域を特定しておき、その情報を図1に示す基板処理装置1、11の制御部5に入力するようにしてもよい。
次に、処置対象の基板を第1ロード・アンロード室6Aに搬送し、第1ロード・アンロード室6Aを減圧し、仕切りバルブ8を介して搬送室7に搬送し、搬送室7から更に第1処理室2の第1チャンバ21内に搬送する。更に、第1チャンバ21内のカバー28上に処理対象の基板100を載置し、第1チャンバ21を密閉し、第1チャンバ21内を所定の圧力になるまで減圧する。
次いで、第1処理工程として、図3に示す改質ユニット22を備えた第1処理室2において、処理対象の基板100の被処理面に対して第1の処理としての改質処理を行う。改質処理として具体的には、図3に示す第1処理室2において、第1電源24から、第1マッチングボックス25を介して、第1電極26に負電位のバイアス電圧を印加する。また、基板ヒータ27によって基板100を所定の温度になるまで加熱する。更に、第2電源29から第2マッチングボックス30を介して第2電極33に高周波電力を供給し、リアクタ31内においてプラズマを形成する。更に、ガス導入路23及び流路32を介して、プロセスガスである酸素ガスをリアクタ31に供給する。
リアクタ31内ではプラズマが形成されるため、プロセスガスは、プラズマによって励起状態となり、酸素ラジカルが生成する。生成した酸素ラジカルのうち、基板100に対して垂直方向の速度成分を持つ酸素ラジカルが多孔質板34を通過し、負の電位に帯電された処理対象の基板100の表面に到達し、マスク層102から露出している絶縁膜101表面に対して酸素ラジカルが照射される。酸素ラジカルの照射によって、絶縁膜101表層から絶縁膜101の構成成分である炭素が叩き出される。その結果、絶縁膜101の表層には、図8Bに示すように、周囲の絶縁膜101よりも炭素濃度が低下した改質部103が形成される。改質部103は、その化学組成が、酸化珪素に近いものとなる。
第1の処理工程が終了した基板100は、第1チャンバ21から搬送室7に搬送し、更に、搬送室7から表面測定室3の第3チャンバ131内に搬送する。そして、第3チャンバ131内の試料ステージ133上に処理対象の基板100を載置し、第3チャンバ131を密閉し、第3チャンバ131内を所定の圧力になるまで減圧する。そして、第3チャンバ131内において表面測定工程を行う。
なお、図2に示すような、座標決定ユニット9を有する基板処理装置11の場合は、座標決定ユニット9においてあらかじめ設定した測定場所が赤外光またはレーザー光の照射位置に合致するように、試料ステージ133及び図示略の駆動手段によって、基板100の位置を調整することが望ましい。
表面測定工程を行う表面処理室3には、測定ユニット132として、図5に示すような顕微赤外分光光度計132Aが備えられたものであってもよく、図6に示すような顕微ラマン分光光度計132Bが備えられたものであってもよい。
測定ユニット132が顕微赤外分光光度計132Aの場合の表面測定工程では、図5に示すように、赤外光源部134から発せられた赤外光を、入射窓部135を介して第3チャンバ131内に入射させ、第3チャンバ131内において基板100に形成された改質部103に照射させる。そして、改質部103から反射した赤外光を、出射窓部137を介して第3チャンバ131から出射させ、受光部137にて受光させる。そして、受光部137において、改質部103の赤外吸収スペクトルを得る。
また、測定ユニット132が顕微ラマン分光光度計132Bの場合の表面測定工程では、図6に示すように、ラマン測定部138から発せられたレーザー光を、入出射窓部141を介して第3チャンバ131内に入射させ、第3チャンバ131内において基板100に形成された改質部103に照射させる。そして、改質部103で反射した散乱光を、入出射窓部141を介して第3チャンバ131から出射させ、ラマン測定部138にて受光させる。そして、ラマン測定部138において、改質部103のラマンスペクトルを得る。
図9、図10には、赤外吸収スペクトルの例を示す。図9に示す例では、1450cm-1付近に、酸素ラジカルを照射したことに由来するCOO基の吸収スペクトルが観察される。また、図10に示す例では、900~1400cm-1の範囲において、酸素ラジカルを照射したことに由来するOH基やSi-O-Si基の吸収スペクトルが観察される。
また、図11には、ラマンスペクトルの例を示す。図11に示す例では、酸素ラジカルを照射したことに由来するC-O結合のラマン吸収ピークの他、C=C結合、C-H結合等のラマン吸収ピークが観察される。
これらの赤外吸収スペクトルやラマンスペクトルの測定結果は、表面測定室3から制御部5に出力される。制御部5では、まず、パラメータ演算部151において、表面測定室3から出力された測定結果に基づき評価パラメータを演算する。測定結果が赤外吸収スペクトルの場合の評価パラメータとしては、COO基の赤外吸収強度や、OH基の赤外吸収強度とSi-O-Si基の赤外吸収強度の合計に対するSi-O-Si基の赤外吸収強度の比を用いることができる。また、測定結果がラマンスペクトルの場合の評価パラメータとしては、C=C結合またはC-H結合のラマン強度に対するC-O結合のラマン強度の比を用いることができる。パラメータ演算部151において求められた評価パラメータは、判定部152に送られる。
判定部152では、評価パラメータが、予め設定された閾値から外れているかどうかを判定する。例えば、評価パラメータがCOO基の赤外吸収強度である場合、第1の処理(改質処理)における酸素ラジカルの照射が十分であれば、COO基の赤外吸収強度が所定の閾値の範囲になる。一方、改質処理における酸素ラジカルの照射が不十分な場合、COO基の赤外吸収強度が所定の閾値の範囲よりも小さくなる。また、改質処理における酸素ラジカルの照射が過剰な場合、COO基の赤外吸収強度が所定の閾値の範囲よりも大きくなる。
また、評価パラメータがOH基の赤外吸収強度とSi-O-Si基の赤外吸収強度の合計に対するSi-O-Si基の赤外吸収強度との比(Si-O-Si基の赤外吸収強度/(Si-O-Si基の赤外吸収強度+OH基の赤外吸収強度)(以下、赤外強度比という))である場合、改質処理における酸素ラジカルの照射が十分であれば、赤外強度比が所定の閾値の範囲になる。一方、改質処理における酸素ラジカルの照射が不十分な場合、赤外強度比が所定の閾値の範囲よりも大きくなる。また、改質処理における酸素ラジカルの照射が過剰な場合、赤外強度比が所定の閾値の範囲よりも小さくなる。
更に、評価パラメータがC=C結合のラマン強度に対するC-O結合のラマン強度の比(C-O結合のラマン強度/C=C結合のラマン強度(以下、ラマン強度比1という))である場合、改質処理における酸素ラジカルの照射が十分であれば、ラマン強度比1が所定の閾値の範囲になる。一方、改質処理における酸素ラジカルの照射が不十分な場合、ラマン強度比1が所定の閾値の範囲よりも小さくなる。また、改質処理における酸素ラジカルの照射が過剰な場合、ラマン強度比1が所定の閾値の範囲よりも大きくなる。
更にまた、評価パラメータがC-H結合のラマン強度に対するC-O結合のラマン強度の比(C-O結合のラマン強度/C-H結合のラマン強度(以下、ラマン強度比2という))である場合、改質処理における酸素ラジカルの照射が十分であれば、ラマン強度比2が所定の閾値の範囲になる。一方、改質処理における酸素ラジカルの照射が不十分な場合、ラマン強度比2が所定の閾値の範囲よりも小さくなる。また、改質処理における酸素ラジカルの照射が過剰な場合、ラマン強度比2が所定の閾値の範囲よりも大きくなる。
判定部152において、評価パラメータが閾値から外れなかった場合は、そのまま基板100に対する処理を続行する。
一方、判定部152において、評価パラメータが閾値から外れた場合は、第1の処理工程の処理条件を変更するか、当該基板100を破棄する決定を行う。
第1の処理工程の処理条件を変更する場合は、制御部5に設けた条件変更部153において、第1の処理工程の処理条件を変更する。処理条件の変更項目としては、例えば、酸素ラジカルの照射時間、高周波出力、プロセスガスである酸素ガスの流量等とする。条件変更部153において第1の処理の処理条件を変更した場合は、その結果を、出力部154によって第1処理室2の処理制御部35に出力する。第1処理室2では、変更された処理条件に基づき、後続の基板に対して第1処理工程を行う。これにより、後続の基板に対して適切な第1の処理(改質処理)が行われる。
また、当該基板を破棄決定する場合は、制御部5に設けた決定部156において、当該基板の破棄決定をする。また、決定部156において破棄決定した旨を、破棄情報として、出力部157から上位コンピュータに出力する。上位コンピュータは、破棄決定された基板に対して例えば電子的なマーキングを行い、基板処理装置1、11における一連の処理が終了して当該基板が基板処理装置1、11から取り出された後に、当該基板を取り除く等の処理を行う。
制御部5において、評価パラメータが閾値から外れた場合に、第1の処理の処理条件を変更するか、当該基板を破棄する決定を行うかは、評価パラメータの変化の推移を見て判断するとよい。例えば、図12には、基板処理装置1、11によって処理した基板毎に、評価パラメータである赤外強度比との関係を示している。横軸は基板番号であり、基板番号が小さいものから順に処理している。図12に示すように、赤外強度比が徐々に高くなるような変動を示す場合は、赤外強度比が所定の範囲から外れないように、第1の処理(改質処理)の条件を、ある期間ごとに変更すればよい。
一方、図12に示すように赤外強度比が徐々に高くなるような変動を示す中で、ある基板の赤外強度比が突発的に閾値の範囲から外れた場合は、その基板のみを破棄決定すればよい。
次に、表面測定工程が終了した基板は、第3チャンバ131から搬送室7に搬送し、更に、搬送室7から第2処理室4の第2チャンバ41内に搬送する。そして、第2チャンバ41内のカバー47上に処理対象の基板100を載置し、第2チャンバ41を密閉し、第2チャンバ41内を所定の圧力になるまで減圧する。そして、第2チャンバ41内にて第2の処理(エッチング除去処理)を行う。
具体的なエッチング除去処理としては、図4に示す第2処理室4において、第3電源43から、第3マッチングボックス44を介して、第3電極45に負電位のバイアス電圧を印加する。また、基板ヒータ46によって基板を所定の温度になるまで加熱する。更に、第4電源48から第1コイル49a及び第2コイル49bに高周波電力を供給し、第2チャンバ41内においてプラズマを形成する。更に、図示略の供給流路を介して、反応ガスを第2チャンバ41に供給する。第2チャンバ41内にはプラズマが形成されているため、反応ガスは、プラズマによって励起状態となる。励起された反応ガスが、負の電位に帯電された処理対象の基板表面に到達し、改質部103を選択的にエッチングする。
絶縁膜101の改質部103は、第1処理室2における改質処理によって、絶縁膜101の改質部103以外の部分に比べて炭素のドープ量が少なくされた酸化珪素となっている。また、表面測定室3において改質部103の表面状態が測定され、かつ、制御部5によって判定されることで、改質部103において適切に改質処理がなされていることが確認されている。そこで、反応ガスとして、酸化珪素に対するエッチングレートが高く、炭素ドープ酸化珪素に対するエッチングレートが低いエッチング選択比を有する反応ガスを選択する。また、反応ガスは、マスク層102に対するエッチングレートが低い反応ガスとすることが好ましい。このような反応ガスを選択してドライエッチングを行うことにより、改質部103をエッチングし、改質部103以外の部分をエッチングストッパとすることができる。このようにして、図8Cに示すように、改質部103を選択的にエッチングできる。改質部103がエッチングされた絶縁膜101には、凹部104が形成される。
以上説明したように、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、表面測定室3において改質処理後の基板100の被処理面の表面状態が測定され、その結果に基づき、制御部5が、基板100の破棄の要否または第1処理室2における改質処理の条件の変更を行うので、改質処理の状況を確認しつつ基板100に対してエッチング除去処理を行うことが可能となり、また、改質処理が満足できるものでなかった場合は当該基板100を破棄するか改質処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。また、改質処理が適切に行われなかったことを早期に検知して条件変更や基板破棄といった対処を素早く行うことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、パラメータ演算部151によって表面測定室3から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部152及び条件変更部153によって必要に応じて当該評価パラメータに基づき改質処理条件を調整し、それを第1処理室2に出力するので、改質処理の処理条件を早期に修正することができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、パラメータ演算部151によって表面測定室3から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部152及び決定部156によって必要に応じて当該評価パラメータに基づき基板を破棄することを決定し、それを上位コンピュータに出力するので、改質処理が適切に行われなかった基板を早期に取り除くことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、被処理面の表面状態の測定場所を予め設定する座標決定ユニット9が備えられているので、表面処理室3において基板100の表面状態を測定する際に、測定位置を精度よく設定することができ、これにより、第1の処理後の被処理面の表面状態を確実かつ早期に把握できるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、基板100の被処理面の一部または全部を改質処理して改質部103を形成する改質ユニット22と、改質部103の表面状態を測定する測定ユニット132とが、第1処理室2及び表面測定室3にそれぞれ備えられており、第1処理室2において形成された改質部103の表面状態を測定ユニット132によって測定することができ、改質部103の表面状態を把握できる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、測定ユニット3及び制御部5によって改質後の表面状態に問題がないとされた改質部103について、エッチングユニット42によってエッチング除去処理することが可能になり、これにより、改質部103に対するエッチング選択比が高い条件で改質部103をエッチングできるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、測定ユニット132を顕微赤外分光光度計132Aとすることで、COO基、OH基、Si-O-Si基などを検出することが可能になる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、測定ユニット132を顕微ラマン分光光度計132Bとすることで、C=C結合、C-H結合、C-O結合などを検出することが可能になる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、評価パラメータを、COO基の赤外吸収強度や、上述の赤外強度比とすることで、基板100の被処理面に対して酸化処理を行った場合の酸化の程度を評価できるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置1、11によれば、評価パラメータを、C=C結合のラマン強度や、上述のラマン強度比1またはラマン強度比2とすることで、基板100の被処理面に対して酸化処理を行った場合の酸化の程度を評価できるようになる。
また、本実施形態の基板処理方法によれば、表面測定工程において改質処理後の基板の被処理面の表面状態を測定し、その結果に基づき、制御工程において、基板の破棄の要否または第1処理工程における第1の処理の条件が変更されるので、改質処理の状況を確認しつつ基板に対してエッチング除去処理を行うことが可能となり、また、改質処理が満足できるものでなかった場合は当該基板を破棄するか改質処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。
(第2の実施形態)
図13には、本実施形態の基板処理装置の一例を平面模式図で示す。図13において、符号12は、基板処理装置である。図13に示す基板処理装置12と、図1に示す基板処理装置1との相違点は、第1処理室、第2処理室及び表面測定室の構成が異なる点である。以下、これらの相違点を中心に説明する。また、図13に示す構成要素のうち、図1に示す基板処理装置1の構成要素と同一の構成要素には、図1と同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、図13に示す基板処理装置12に、図2における座標決定ユニット9を付加してもよい。
図13に示す基板処理装置12の第1処理室202は、基板を収容するチャンバ202Aと、チャンバ202Aに取り付けられたクリーニングユニット202Bとを備えている。クリーニングユニット202Bは、第1の処理として、基板の被処理面の一部または全部をクリーニング処理することにより、基板の被処理面を洗浄するものである。クリーニングユニット202Bは、チャンバ202A内に配置され、基板が載置されるとともにアノード電極として機能する図示略の基板ステージと、チャンバ202A内の基板ステージの上方に配置されて高周波電力が印加される図示略のカソード電極と、チャンバ202Aにクリーニングガスを供給するための図示略の流路とを備えたものであればよい。また、基板ステージとカソード電極との間に図示略の多孔質板を備えていてもよい。クリーニングガスとしては、例えば、NF、Cl、BClなどのクリーニングガスを利用することができる。クリーニングユニット202B及びチャンバ202Aを備えた第1処理室202として、例えば、図3に示すような、改質ユニット22及び第1チャンバ21を備えた第1成膜室2を用いてもよい。
また、図13に示す基板処理装置12の第2処理室204には、第2の処理として、クリーニング処理後の被処理面の一部又は全部に被膜を形成する成膜ユニット204Aが備えられていてもよく、被処理面の一部又は全部を酸化処理する酸化処理ユニット204Bが備えられていてもよく、被処理面の一部又は全部を窒化処理する窒化処理ユニット204Cが備えられていてもよく、被処理面の一部又は全部に対してイオン注入処理するイオン注入処理ユニット204Dが備えられていてもよく、被処理面を熱処理する熱処理ユニット204Eが備えられていてもよい。
なお、成膜ユニット204Aとしては、基板に対してスパッタ膜を成膜するスパッタ装置であってもよく、CVD膜(CVD:chemical vapor deposition)を成膜するCVD装置であってもよく、蒸着膜を成膜する真空蒸着装置やイオンビーム蒸着装置であってもよく、ALD膜(ALD:atomic layer deposition)を成膜するALD装置であってもよく、イオンプレーティング装置であってもよく、エピタキシャル成長装置であってもよい。
また、酸化処理ユニット204Bとしては、ラピッドサーマルプロセス酸化装置やプラズマ陽極酸化装置を用いることができる。
表面測定室203は、第1の処理(クリーニング処理)がなされた後の基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を制御部5に出力する。表面測定室203は、基板を収容するチャンバ203Aと、チャンバ203Aに取り付けられた測定ユニット203Bとを備えている。本実施形態における測定ユニット203Bとしては、X線光電子分光装置203Cを例示できる。
図14には、測定ユニット203BとしてX線光電子分光装置203Cを備えた表面測定室203の断面模式図を示す。図14に示す表面測定室203には、チャンバ203Aが備えられている。チャンバ203Aには、測定ユニット203Bとして、チャンバ203内に配置された試料ステージ211と、試料ステージ211を移動可能にする図示略の駆動手段とが備えられている。移動手段は、第1水平方向、第1水平方向と直交する第2水平方向、及び回転方向、並びに、第1水平方向及び第2水平方向に直交する第3垂直方向に試料ステージ211を移動可能にする。
また、図14に示す表面測定室203には、測定ユニット203Bとして、基板の被処理面にX線を照射するX線源212と、基板の被処理面上にてX線の照射により生じた光電子の飛行軌道を偏向させることにより光電子の運動エネルギーを測定する光電子分析器213とが備えられている。X線源212、試料ステージ211、駆動手段、光電子分析器213によって、X線光電子分光装置203Cが構成されている。チャンバ203Aにおいて、X線源212から基板の被処理面に照射されたX線により、基板の被処理面から光電子がたたき出され、光電子分析器213に入射される。光電子分析器213では、検出した光電子に基づきXPSスペクトルを得るようになっている。測定ユニット203Bによって測定された測定結果(XPSスペクトル)は、制御部5に出力されるように構成されている。
次に、本実施形態の基板処理方法について説明する。本実施形態の基板処理方法は、基板処理装置12を用いた基板処理方法であって、被処理面を有する基板の被処理面に対して、第1処理室202において第1の処理としてクリーニング処理を行う第1処理工程と、第1の処理(クリーニング処理)がなされた後の基板の被処理面の表面状態を表面測定室203において測定する表面測定工程と、表面状態の測定後の基板に対して、第2処理室204にて第2の処理を行う第2処理工程と、を備え、表面測定工程における測定結果に基づき、表面状態の測定後の基板の破棄の要否を判定する、または測定結果に基づき第1処理工程における第1の処理の条件を変更する制御工程を行う、基板処理方法である。
本実施形態の基板処理方法では、例えば、図15A~図15Bに示す半導体製造工程に適用可能である。図15Aには本実施形態の処理対象となる基板の一例を示す。図15Aに示す処理対象となる基板は、半導体基板300(基板)上に、絶縁膜301が積層されている。本実施形態では、絶縁膜301の表面が、表面測定室203における表面状態の測定領域となる。
半導体基板300は、第1の実施形態で例示したものであってもよく、本例では、基板300を単結晶シリコン基板とする。また、絶縁膜301は、酸化珪素膜、窒化珪素膜等であってもよく、本例では絶縁膜301を酸化珪素膜とする。
まず、図15Aに示す処理対象の基板300に対して第1の処理工程を行う前に、図示略の座標決定ユニットにおいて、表面状態の測定領域を特定する操作を行ってもよい。一方、座標決定ユニットを有しない基板処理装置12の場合は、予め、別の座標決定ユニットにおいて表面状態の測定領域を特定しておき、その情報を図13に示す基板処理装置12の制御部5に入力するようにしてもよい。
次に、処置対象の基板を第1ロード・アンロード室6Aに搬送し、第1ロード・アンロード室6Aを減圧し、仕切りバルブ8を介して搬送室7に搬送し、搬送室7から更に第1処理室202のチャンバ202A内に搬送する。更に、チャンバ202A内に処理対象の基板を載置し、チャンバ202Aを密閉し、チャンバ202A内を所定の圧力になるまで減圧する。
次いで、第1処理工程として、クリーニングユニット202Bを備えた第1処理室202において、処理対象の基板の被処理面に対して第1の処理としてのクリーニング処理を行う。クリーニング処理の手順としては例えば、図示略の基板ステージに備えた図示略のアノード電極に負電位のバイアス電圧を印加する。また、図示略のカソード電極に高周波電力を供給し、チャンバ202A内においてプラズマを形成する。そして、クリーニングガスとして例えばClガスをチャンバ202A内に供給する。
チャンバ202A内にはプラズマが形成されるため、クリーニングガスは、プラズマによって分解されてClラジカルが生成する。生成したClラジカルが処理対象の基板表面に到達し、絶縁膜301の表面に照射される。Clラジカルの照射によって、絶縁膜301の表面に付着する被クリーニング物質と化学反応することにより、絶縁膜301の表面をクリーニングする。
第1の処理工程が終了した基板300は、チャンバ202Aから搬送室7に搬送し、更に、搬送室7から表面測定室203のチャンバ203A内に搬送する。そして、チャンバ203A内に処理対象の基板を載置し、チャンバ203Aを密閉し、チャンバ203A内を所定の圧力になるまで減圧する。そして、チャンバ203A内において表面測定工程を行う。
なお、座標決定ユニットを有する基板処理装置の場合は、座標決定ユニットにおいてあらかじめ設定した測定場所がX線の照射位置に合致するように、試料ステージ211及び図示略の駆動手段によって、基板300の位置を調整することが望ましい。
表面測定工程を行う表面処理室203には、測定ユニット203Bとして、図14に示すようなX線光電子分光装置203Cが備えられている。測定ユニット203BがX線光電子分光装置203Cの場合の表面測定工程では、図14に示すように、クリーニング処理後の基板の絶縁膜301の表面にX線源212からX線を照射する。次いで、絶縁膜301の表面から叩き出された光電子を光電子分析器213にて検出させる。そして、光電子分析器213において、絶縁膜301の表面のXPSスペクトルを得る。なお、X線光電子分光装置203Cによる測定は、ワイドスキャン分析モードで行うことが好ましい。
図16A及び図16Bには、XPSスペクトルの例を示す。図16Aに示す例は、クリーニング前の絶縁膜301の表面のXPSスペクトルであり、Si及びOのピーク以外に、Cl、F、Sn、Cu等の多数のピークが観察される。一方、図16Bに示す例は、クリーニング後の絶縁膜の表面のXPSスペクトルであり、Si及びOのピーク以外のピークはほぼ確認されない。
XPSスペクトルの測定結果は、表面測定室203から制御部5に出力される。制御部5では、まず、パラメータ演算部151において、表面測定室203から出力された測定結果から評価パラメータを演算する。評価パラメータとしては、被処理面の構成元素に由来する光電子ピーク以外の光電子ピークの強度を用いることができる。本実施形態の場合、被処理面の構成元素はSi及びOであるので、Si及びO以外の光電子ピークの強度とする。パラメータ演算部151において求められた評価パラメータは、判定部152に送られる。
判定部152では、評価パラメータが、予め設定された閾値から外れているかどうかを判定する。クリーニング処理が適切に行われていれば、Si及びO以外の光電子ピークの強度が所定の閾値の範囲になる。一方、クリーニング処理が適切に行われなかった場合、Si及びO以外の光電子ピークの強度が所定の閾値の範囲よりも大きくなる。
判定部152において、評価パラメータが閾値から外れなかった場合は、そのまま基板に対する処理を続行し、評価パラメータが閾値から外れた場合は、第1の処理工程の処理条件(クリーニング条件)を変更するか、当該基板を破棄する決定を行う。
第1の処理工程の処理条件(クリーニング条件)を変更する場合は、制御部5に設けた条件変更部153において、第1の処理工程の処理条件を変更する。処理条件の変更項目としては、例えば、クリーニング処理の処理時間、高周波出力、クリーニングガスの流量等とする。判定部152において第1の処理の処理条件を変更した場合は、その結果を、出力部154によって第1処理室202の処理制御部35に出力する。第1処理室202では、変更された処理条件に基づき、後続の基板に対して第1処理工程を行う。これにより、後続の基板に対して適切な第1の処理(クリーニング処理)が行われる。
また、当該基板を破棄決定する場合は、第1の実施形態の場合と同様に、制御部5に設けた決定部156において、当該基板の破棄決定し、破棄決定した旨を、出力部157から上位コンピュータに出力し、上位コンピュータは、例えば、破棄決定された基板に対して情報記憶処理を行い、基板処理装置12における一連の処理が終了して当該基板が基板処理装置12から取り出された後に、当該基板を取り除く等の処理を行う。
制御部5において、評価パラメータが閾値から外れた場合に、第1の処理の処理条件を変更するか、当該基板を破棄する決定を行うかの判断は、第1の実施形態の場合と同様である。
次に、表面測定工程が終了した基板は、203Aチャンバから搬送室7に搬送し、更に、搬送室7から第2処理室204に搬送する。そして、第2処理室204にて第2の処理を行う。
第2処理工程としては、クリーニング処理後の被処理面の一部又は全部に被膜を形成する成膜処理、被処理面の一部又は全部を酸化する酸化処理、被処理面の一部又は全部を窒化する窒化処理、被処理面の一部又は全部に対してイオン注入処理するイオン注入処理、被処理面を熱処理する熱処理のいずれかであればよい。本実施形態によれば、絶縁層の表面がクリーニングされているので、不純物の影響を受けることなく、第2の処理を適切に行うことができる。
以上説明したように、本実施形態の基板処理装置12によれば、表面測定室203においてクリーニング処理後の基板100の被処理面の表面状態が測定され、その結果に基づき、制御部5が、基板100の破棄の要否または第1処理室202におけるクリーニング処理の条件の変更を行うので、クリーニング処理の状況を確認しつつ基板100に対して成膜処理等の第2の処理を行うことが可能となり、また、クリーニング処理が満足できるものでなかった場合は当該基板100を破棄するかクリーニング処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。また、クリーニング処理が適切に行われなかったことを早期に検知して条件変更や基板破棄といった対処を素早く行うことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、パラメータ演算部151によって表面測定室203から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部152及び条件変更部153によって必要に応じて当該評価パラメータに基づきクリーニング処理条件を調整し、それを第1処理室202に出力するので、クリーニング処理の処理条件を早期に修正することができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、パラメータ演算部151によって表面測定室203から出力された測定結果に基づき評価パラメータを求め、判定部152及び決定部156によって必要に応じて当該評価パラメータに基づき基板を破棄することを決定し、それを上位コンピュータに出力するので、クリーニング処理が適切に行われなかった基板を早期に取り除くことができ、基板処理の生産性を向上できる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、基板の被処理面の一部または全部をクリーニング処理するクリーニングユニット202Bと、クリーニング処理後の被処理面の表面状態を測定する測定ユニット203Bとが、第1処理室202及び表面測定室203にそれぞれ備えられており、測定ユニット203Bによってクリーニング後の表面状態を把握することができる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、測定ユニット203B及び制御部5によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、成膜ユニット204Aによって被膜を形成することが可能になり、これにより、密着性に優れた被膜を形成できるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、測定ユニット203B及び制御部5によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、酸化処理ユニット204Bや窒化処理ユニット204Cによって被処理面を酸化処理や窒化処理することが可能になり、これにより、均質性の高い酸化領域や窒化領域を形成できるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、測定ユニット203B及び制御部5によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、イオン注入ユニット204Dによって被処理面にイオン注入することが可能になり、これにより、所望の元素の拡散領域を形成できるようになる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、測定ユニット203B及び制御部5によってクリーニング後の表面状態に問題がないとされた被処理面に対して、熱処理ユニット204Eによって被処理面に対して熱処理することが可能になり、これにより、半導体の製造において熱処理に伴う様々な効果を享受することができる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、測定ユニット203BをX線光電子分光測定装置203Cとすることで、被処理面に存在する元素の光電子ピークを検出することが可能になる。
また、本実施形態の基板処理装置12によれば、評価パラメータが、被処理面の構成元素に由来する光電子ピーク以外の光電子ピークの強度であるので、被処理面の構成元素以外の元素を高感度で検出でき、クリーニング処理後の被処理面の汚染状態を検知できる。
また、本実施形態の基板処理方法によれば、表面測定工程においてクリーニング処理後の基板の被処理面の表面状態を測定し、その結果に基づき、制御工程において、基板の破棄の要否またはクリーニング処理工程におけるクリーニング処理の条件が変更されるので、クリーニング処理の状況を確認しつつ基板に対して成膜処理等を行うことが可能となり、また、クリーニング処理が満足できるものでなかった場合は当該基板を破棄するかクリーニング処理条件を調整することができ、これにより基板処理の歩留まりを向上させることができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、第1処理室及び第2処理室を備えた基板処理装置について説明し、また、第1処理室及び第2処理室を備えた基板処理装置による基板処理方法を説明したが、本発明は、第1処理室及び第2処理室を一体化した処理室とし、ここの一体化した処理室において、第1の実施形態における改質処理(第1の処理)及びエッチング処理(第2の処理)を行うか、第2の実施形態におけるクリーニング処理(第1の処理)及び成膜処理等(第2の処理)を行ってもよい。
1、11、12…基板処理装置、2,202…第1処理室、3、203…表面測定室、4、204…第2処理室、5…制御部、9…座標決定ユニット、22…改質ユニット、42…エッチングユニット、35…処理制御部、100、300…基板、132、203B…測定ユニット、132A…顕微赤外分光光度計、132B…顕微ラマン分光光度計、151…パラメータ演算部、152…判定部、153…条件変更部、154,157…出力部、156…決定部、202B…クリーニングユニット、203C…X線光電子分光測定装置、204A…成膜ユニット、204B…酸化処理ユニット、204C…窒化処理ユニット、204D…イオン注入処理ユニット、204E…熱処理ユニット。

Claims (17)

  1. 基板の被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室と、
    前記表面測定室における表面状態の測定前の前記基板の前記被処理面に対して第1の処理を行うとともに、前記表面測定室における表面状態の測定後の前記基板の前記被処理面に対して第2の処理を行う処理室と、
    前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否を判定する、または前記測定結果に基づき前記処理室における前記第1の処理の条件を変更する制御部と、
    を備える基板処理装置。
  2. 被処理面を有する基板の前記被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理室と、
    前記第1の処理がなされた後の前記基板の前記被処理面の表面状態を測定するとともに、その測定結果を出力する表面測定室と、
    前記表面状態の測定後の前記基板に対して、第2の処理を行う第2処理室と、
    前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否を判定する、または前記測定結果に基づき前記第1処理室における前記第1の処理の条件を変更する制御部と、
    を備える基板処理装置。
  3. 前記制御部には、
    前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき評価パラメータを演算するパラメータ演算部と、
    前記評価パラメータが、閾値から外れているかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部において前記評価パラメータが前記閾値から外れていると判定された場合に、前記第1の処理の処理条件を変更する条件変更部と、
    前記変更後の処理条件を、前記第1処理室または前記処理室に出力する出力部と、が備えられており、
    前記第1処理室または前記処理室には、
    入力された処理条件に基づき前記第1の処理を制御する処理制御部が備えられている、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記制御部には、
    前記表面測定室から出力された前記測定結果に基づき評価パラメータを演算するパラメータ演算部と、
    前記評価パラメータが、閾値から外れているかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部において前記評価パラメータが前記閾値から外れていると判定された場合に、当該基板を破棄決定する決定部と、
    前記破棄決定を、上位コンピュータに出力する出力部と、が備えられている、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置。
  5. 前記表面測定室における前記被処理面の表面状態の測定場所を予め設定する座標決定ユニットが、前記第1処理室、前記表面測定室及び前記第2処理室の外部、または、前記処理室及び前記表面測定室の外部、に備えられている、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の基板処理装置。
  6. 前記第1処理室または前記処理室には、前記第1の処理として、前記基板の被処理面の一部または全部を改質処理することにより、前記被処理面に改質部を形成する改質ユニットが備えられ、
    前記表面測定室には、前記改質部の表面状態を測定する測定ユニットが備えられている、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の基板処理装置。
  7. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記改質部を前記被処理面からエッチング除去処理するエッチングユニットが備えられている、請求項6に記載の基板処理装置。
  8. 前記測定ユニットが、顕微赤外分光光度計である、請求項6または請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記測定ユニットが、顕微ラマン分光光度計である、請求項6または請求項7に記載の基板処理装置。
  10. 前記第1処理室または前記処理室には、前記第1の処理として、前記基板の被処理面の一部または全部をクリーニング処理するクリーニングユニットが備えられ、
    前記表面測定室には、前記クリーニング処理後の前記被処理面の表面状態を測定する測定ユニットが備えられている、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部に被膜を形成する成膜ユニットが備えられている、請求項10に記載の基板処理装置。
  12. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部を酸化処理する酸化処理ユニットが備えられている、請求項10に記載の基板処理装置。
  13. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部を窒化処理する窒化処理ユニットが備えられている、請求項10に記載の基板処理装置。
  14. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面の一部又は全部に対してイオン注入処理するイオン注入処理ユニットが備えられている、請求項10に記載の基板処理装置。
  15. 前記第2処理室または前記処理室には、前記第2の処理として、前記クリーニング処理後の前記被処理面を熱処理する熱処理ユニットが備えられている、請求項10に記載の基板処理装置。
  16. 前記測定ユニットが、X線光電子分光測定装置である、請求項10乃至請求項15の何れか一項に記載の基板処理装置。
  17. 請求項1乃至請求項16の何れか一項に記載の基板処理装置を用いた基板処理方法であって、
    被処理面を有する基板の前記被処理面に対して、第1の処理を行う第1処理工程と、
    前記第1の処理がなされた後の前記基板の前記被処理面の表面状態を測定する表面測定工程と、
    前記表面状態の測定後の前記基板に対して、第2の処理を行う第2処理工程と、をこの順に行い、
    更に、前記表面測定工程の後に、前記表面測定工程における測定結果に基づき、前記表面状態の測定後の前記基板の破棄の要否を判定する、または前記測定結果に基づき前記第1処理工程における前記第1の処理の条件を変更する制御工程を行う、基板処理方法。
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