JP2022097165A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラの姿勢制御による被写体の位置の変化を把握しやすくする。【解決手段】撮像装置により撮像された撮像画像上にユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を求める。制御情報に基づいて撮像装置の姿勢制御を行う。【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
カメラの撮像部をパン方向又はチルト方向にリモートで駆動可能なパン・チルトカメラが映像制作の現場で使用されている。特許文献1では、撮像画像中に指定される二つの座標の位置関係に基づいて、望遠制御であるか広角制御であるかを判別して制御を行う技術が開示されている。また、特許文献2では、カメラを原点とする絶対座標系において、現在のカメラの向きと、画像上に指定されたポイントとに基づいて、指定されたポイントへとカメラが向くようにカメラの旋回制御を行う技術が開示されている。
しかしながら特許文献1及び2では、撮影者が注目している被写体について、構図変更前後の位置を直接指定しているわけではないため、その被写体が構図の変更によってどの位置からどの位置へと移動するのかを把握することが難しいという課題があった。
本発明は、カメラの姿勢制御による被写体の位置の変化を把握しやすくすることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、一実施形態に係る情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、撮像装置により撮像された撮像画像上にユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、前記撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を求める第1の算出手段と、前記制御情報に基づいて前記撮像装置の姿勢制御を行う制御手段と、を備える。
カメラの姿勢制御による被写体の位置の変化を把握しやすくする。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
本実施形態に係る情報処理装置は、撮像装置による撮像画像を取得する。次いで、取得した撮像画像上の、ユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を算出し、算出した制御情報に基づいて撮像装置の姿勢制御を行う。
本実施形態に係る情報処理装置は、撮像装置による撮像画像を取得する。次いで、取得した撮像画像上の、ユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を算出し、算出した制御情報に基づいて撮像装置の姿勢制御を行う。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置を含む撮像装置制御システムの構成の一例を示す図である。100は撮像装置(カメラ)であり、撮像画像を撮像し情報処理装置110へと送信する。ここで、撮像装置100は、時間的に連続する撮像画像(映像)を撮像して情報処理装置110へと送信することができるが、以下においては説明のため単に撮像画像を送信するものとする。撮像装置100は、ネットワーク140を介して情報処理装置110と相互に通信可能な状態に接続されている。撮像装置100は、パン・チルト・ズーム機構を備えており、情報処理装置110からの指示に応じて姿勢、及びズーム倍率が制御される。以下においては、撮像装置100は一台のカメラであるものとして説明を行うが、撮像装置100に含まれる撮像装置の数は特に限定はされない。情報処理装置110は、一台の撮像装置に対して姿勢制御の指示を出してもよく、複数台の撮像装置に対して同時に姿勢制御の指示を出してもよい。また、撮像装置100と情報処理装置110は別個の装置であってもよく、同一の装置内に含まれていてもよい。以下、単に「姿勢制御」又は「ズーム制御」と書く場合、撮像装置100の(パン角、又はチルト角の)姿勢制御又はズーム倍率の制御について述べているものとする。
表示部120は、例えばディスプレイなどのモニタであり、情報処理装置110によって出力される画像を表示する。表示部120は、例えば撮像装置100によって撮像された画像を、情報処理装置110が有する映像出力部111を介して取得し、表示することができる。入力部130は、例えばマウス又はキーボードであり、ユーザによる情報処理装置110への入力を取得する。ユーザは入力部130を介して、例えば撮像装置100の姿勢を制御するための位置の指定を行うことができる。入力部130はユーザの入力を取得できるのであれば特に形式は限定されず、例えば表示部120を兼ねるタッチパネルに入力を行う形式であってもよい。本実施形態においては、入力部130は、情報処理装置110が有する入力受付部112を介して、情報処理装置110へとユーザの入力を送信する。
ネットワーク140は撮像装置100と情報処理装置110とを接続するが、その種類は特に限定はされない。ネットワーク140は、例えばインターネットであってもよく、LANであってもよく、WANであってもよく、RS-232Cなどのシリアル通信規格を用いた通信であってもよい。ネットワーク140は有線の通信であっても無線の通信であってもよい。撮像装置100は、ネットワーク140として、例えばLAN、WAN、SDI、又はHDMI(登録商標)などを用いて情報処理装置110へと画像を送信することができる。
図2は、本実施形態に係る撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。撮像装置100は、撮像部201、画像処理部202、画像処理部202、システム制御部203、コマンド処理部204、記憶部210、及び通信部211を備える。また撮像装置100は、パン駆動部205、チルト駆動部206、パン・チルト部207、レンズ駆動部208、及びレンズ制御部209を備える。
撮像部201は、撮像用レンズ及び撮像素子から構成され、被写体の撮像及び撮像画像の電気信号への変換を行う。画像処理部202は、撮像部201による撮像画像から画像データを生成し、システム制御部203へと送信する。画像処理部202は、撮像画像に対して例えばノイズ除去又はガンマ補正などの画像処理を行うことで、画像データを生成してもよい。
システム制御部203は、CPU又はMPUなどの1つ以上のプロセッサを有し、記憶部210に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像装置100全体を制御する。また、システム制御部203は、画像処理部202による画像データを通信部211を介して情報処理装置110へと送信する。システム制御部203は、画像処理部202に対して、画質調整の設定など、撮像パラメータの指示を行ってもよい。その場合、撮像部201は、システム制御部203によって指示されたパラメータに従って撮像の調整を行う。さらにシステム制御部203は、そのような撮像パラメータ若しくは映像出力設定などの設定値、又はパン・チルトの制御に関する設定などを、記憶部210に格納することができる。
また、システム制御部203はコマンド処理部204を備える。コマンド処理部204は、情報処理装置110から通信部211を介して受信したコマンドを解釈する。ここでこのコマンドは、詳細は後述するが、撮像装置100の姿勢制御(パン・チルト制御)に関するコマンドであってもよく、ズーム操作に関するコマンドであってもよく、それら両方に関するコマンドであってもよい。これらのコマンドの内容に応じて、コマンド処理部204は、パン・チルト部207又はレンズ制御部209へと指示を送信する。
パン駆動部205は、カメラのパン動作を行うメカ駆動系、駆動源のモータ、駆動角度を検出する角度センサ(それぞれ不図示)を有する。パン駆動部205は、モータを駆動させることにより撮像装置の姿勢をパン方向に駆動させることができる。チルト駆動部206は、カメラのチルト動作を行うメカ駆動系、駆動源のモータ、駆動角度を検出する角度センサ(それぞれ不図示)を有する。チルト駆動部206は、モータを駆動させることにより撮像装置の姿勢をチルト方向に駆動させることができる。パン・チルト部207は、システム制御部203から受信した指示に応じて、パン駆動部205又はチルト駆動部206へと姿勢の制御方向及び制御量を送信する。
レンズ駆動部208は、フォーカスレンズ及びズームレンズを含むメカ駆動系、駆動源のモータ、駆動部の位置を検出するセンサ(それぞれ不図示)を備える。レンズ駆動部208は、撮像装置100による撮像のズーム制御を行うことができる。レンズ制御部209は、システム制御部203から受信した指示に応じて、レンズ駆動部208へとズーム制御量を送信する。
記憶部210は、システム制御部203で使用するプログラム、又は設定値などの各情報を格納する。記憶部210は、例えばシステム制御部203によってデータの読み書きが行われる。通信部211は、ネットワーク140を介して情報処理装置110と通信を行う。通信部211は、受信した情報をシステム制御部203へと伝達し、システム制御部203から伝達された通信データを情報処理装置110へと送信する通信処理を行う。
図13は、本実施形態に係る情報処理装置110の機能構成の一例を表すブロック図である。情報処理装置110は、取得部1301、算出部1302、及び制御部1303を備える。取得部1301は、撮像装置100による撮像画像を取得し、その撮像画像上の第1の位置と第2の位置とを取得する。本実施形態においては、取得部1301は、入力部130を介したユーザ操作に応じて指定された位置を取得するものとするが、ユーザ指定の位置を取得できるのであれば特にその方法は限定されない。例えば取得部1301は、一番目に取得した位置を第1の位置として、二番目に取得した位置を第2の位置として取得することができる。また、取得部1301は、タッチパネル上のユーザのスライド入力を検知し、そのスライド入力の始点と終点とをそれぞれ第1の位置及び第2の位置として取得してもよい。
算出部1302は、取得した第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、撮像装置100の姿勢を制御するための制御情報を求める。本実施形態においては、算出部1302は、取得した第1の位置及び第2の位置と、取得した撮像画像の画角とに基づいて、第1の位置における被写体が、姿勢制御後に撮像される撮像画像において第2の位置に位置するように、姿勢の制御量を算出する。算出部1302による算出方法については図6を参照して後述する。制御部1303は、算出部1302が算出した制御情報(又は姿勢の制御量)を撮像装置100へと送信し、それに基づいて撮像装置100の姿勢を制御するように指示を行う。
なお、本実施形態においては、情報処理装置110は、撮像装置100から撮像画像に加えて撮像画像の画角を示す情報を取得し、それらに基づいて撮像装置の姿勢の制御量を制御情報として算出して撮像装置100へと送信する。しかしながら処理は特にこのようには限定されず、例えば、情報処理装置は撮像画像上の第1の位置と第2の位置との差分を制御情報として撮像装置100へと送信し、撮像装置がその差分と画角とに基づいて姿勢の制御量を算出してもよい。このような構成によれば、撮像装置100が情報処理装置110へと高頻度に撮像画像を送信する場合であっても、その都度画角を示す情報を送信する処理を省略することが可能となる。
図3は、本実施形態に係る撮像装置100による撮像画像に対して、情報処理装置110が第1の位置と第2の位置との入力を取得するための受付画面の一例である。この受付画面は、情報処理装置110が映像取得要求を撮像装置100へと送信し、その応答として撮像装置100から受信した撮像画像に基づく画像データを表示部120に出力したものである。
受付画面300には、ステータス301、映像表示部302、及びポインタ303が表示されている。図3ではステータス301として「正常」が表示されており、これは、撮像装置100の姿勢が制御されていない状態を表す。例えばパン・チルト操作が行われた場合には、後述する図4に示されるように、ステータス301として「パン・チルト移動しました。」の文章が表示される。ステータス301が表示するものは特にこれには限定されず、例えばズーム操作の有無など、撮像に関する任意のステータスを表示してもよい。映像表示部302は、撮像装置100による現在時点での撮像画像を表示している。
図3の例では、ユーザが入力部130を操作することによってポインタ303の移動と、位置の指定とが行われる。以下においては、取得部1301は、ここで指定された位置を第1の位置、第2の位置の順で取得するものとして説明を行う。すなわち、ここでは、被写体である人物が映る位置が第1の位置として指定され、姿勢制御後にその人物を映したい位置として第2の位置が指定される。なお、取得部1301は、指定された一番目の位置を第2の位置として取得し、二番目の位置を第1の位置として取得してもよい。そのような処理によれば、姿勢制御後に映したい位置を指定した後に、その位置に移す被写体を指定することができる。また、撮像画像上の2点を指定した後に、そのどちらか一方を第1の位置として、もう他方を第2の位置として選択する形式であってもよい。
図4は、図3の受付画面から撮像装置100の姿勢制御が行われた場合の例を説明するための図である。図4では、図3の受付画面300と同様の受付画面400の、姿勢制御前の映像表示部401上に、第1の位置402と第2の位置403とが指定されている。映像表示部411は、第1の位置402及び第2の位置403の指定に応じて撮像装置100の姿勢制御が行われた直後の撮像画像を表示している。図4では、映像表示部302の第1の位置において映されていた被写体の人物が、撮像装置100の姿勢制御の結果として映像表示部411の第2の位置に位置している。また、映像表示部411の上部にはステータス301として「パン・チルト移動しました。」の文章が表示されている。
図5は、本実施形態に係る情報処理装置が行う姿勢制御処理の一例を示すフローチャートである。図5に示される処理は、図3のような受付画面でユーザによる位置指定の受付待ちの状態で始まるものとする。ステップS501で取得部1301は、第1の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS502へと進み、そうでない場合には処理はステップS501を繰り返す。ステップS502で取得部1301は、第2の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS503へと進み、そうでない場合には処理がステップS505へと進む。
ステップS503で算出部1302は、ステップS501で受け付けた第1の位置と、ステップS502で受け付けた第2の位置と、現在の撮像装置100による画角とに基づいて、撮像装置100の姿勢制御量を算出する。ここでの算出方法については図6を参照して後述する。次いで、処理がステップS504へと進む。ステップS504で制御部1303は、ステップS503で算出された制御量に基づいて、姿勢制御の指示を撮像装置100の通信部211へと送信し、撮像装置100の姿勢制御が行われる。その後、処理は終了する。
ステップS505で取得部1301は、ステップS501での第1の位置の受付の後に、姿勢制御が行われたかどうかを判定する。ここで、例えばリモートコントローラ又は外部アプリケーションなどの情報処理装置110とは異なる装置による指示などにより、撮像装置100の姿勢が変動している場合には、処理はステップS506へと進む。そうでない場合には処理はステップS507へと進む。
ステップS507で取得部1301は、ステップS501での第1の位置の受付時点から、所定の時間が経過したかどうかを判定する。経過している場合には処理がステップS506へと進み、経過していない場合には処理がステップS502へと戻る。ステップS507で閾値として用いられる所定の時間は特に限定はされず、例えば5秒、10秒、30秒、又は1分など、用途や条件などに応じて所望の時間に設定されてもよい。
ステップS506で取得部1301は、ステップS501で受け付けた第1の位置の情報を破棄し、処理を終了する。この処理の終了後、取得部1301は、再度図5のフローチャートの先頭に戻って位置指定の受付待ちを始めてもよく、処理を完全に終了してもよい。再度フローチャートの先頭に戻る処理によれば、情報処理装置110とは異なる装置によって姿勢制御が行われた場合に、位置指定の受付処理を最初からやり直すことが可能になる。また、第1の位置を取得してから一定時間経過しても第2の位置が取得できない場合にも、位置指定の受付処理を最初からやり直すことが可能になる。
次いで、図6を参照して、本実施形態に係る算出部1302が姿勢制御の量を算出する処理の一例について説明を行う。図6(a)は、図3の映像表示部302の画像上に規定される座標系を表す図である。ここでは、第1の位置及び第2の位置として、このように映像表示部302上に既定された座標系での座標が指定、取得される。座標601は画像600の左上端の座標であり、図6に示される座標系の原点(0,0)である。また、座標602、603、及び604は、それぞれ画像600の右上端(Xmax,0)、左下端(0、Ymax)、及び右下端(Xmax,Ymax)の座標である。座標605は、取得部1301によって取得される、受付済みの第1の座標(X1,Y1)であり、座標606は同様に受付済みの第2の座標(X2,Y2)である。この例では、姿勢制御により、パン方向の制御が行われた場合にはこのX軸と平行に画像が移動し、チルト方向の制御が行われた場合にはこのY軸と平行に画像が移動する。
図6(b)は、撮像装置100のパン移動方向の画角を表す平面図である。角度611は、撮像装置100の、撮像画像の水平方向の画角θpである。また角度612は、本実施形態において算出部1302によって算出される、姿勢制御における撮像画像の水平方向の制御量θpmである。θpmは、第1の位置から第2の位置へのベクトルの水平成分に基づいて算出される。例えばθpmは、上述の座標Xmax、X1、及びX2に基づいて、撮像画像の幅に対する水平方向の長さの比率に応じた以下の式(1)に基づいて算出される。
θpm=-θp(X2-X1)/Xmax (1)
θpm=-θp(X2-X1)/Xmax (1)
式(1)は水平方向の制御量θpmを算出する式であるが、撮像画像の垂直方向の制御量θtmも同様に、第1の位置から第2の位置へのベクトルの垂直成分に基づいて算出される。すなわち、例えば撮像画像の高さに対する垂直方向の長さの比率に応じた以下の式(2)に従って、θtmが算出されてもよい。なお、ここでθtは、同様の平面図上における撮像装置100の垂直方向の画角である。
θtm=-θt(Y2-Y1)/Ymax (2)
θtm=-θt(Y2-Y1)/Ymax (2)
本実施形態においては、式(1)及び式(2)で算出された値に応じて撮像装置100の姿勢が制御される。この時、式(1)又は式(2)による値が正の値であれば、その値の角度分だけ図6(a)に示される座標系の正の方向に姿勢が制御され、負の値であれば、その値の角度分だけ図6(a)に示される座標系の負の方向に姿勢が制御される。すなわち、パン角の制御方向は、第1の位置から第2の位置へのベクトルの水平成分における向きと逆方向となり、チルト角の制御方向は、第1の位置から第2の位置へのベクトルの垂直成分における向きと逆方向となる。
本実施形態では図6(b)のような平面図を用いて姿勢制御の量を算出するものとして説明を行うが、姿勢制御の量の算出方法はこれには限定されない。例えば、撮像装置の画角と第1の座標及び第2の座標とに基づいて、撮像装置100を中心とする球面座標系が考慮され、その座標に基づいて姿勢制御量が算出されてもよい。
このような処理によれば、第1の位置と第2の位置との入力を受け付け、それらの位置の差分に基づいて撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を算出し、撮像装置の姿勢を制御することができる。したがって、注目する被写体について、姿勢制御前後での位置の移動が理解しやすい形式で、撮像装置の姿勢制御を指示することができる。
[実施形態2]
実施形態2においては、撮像可能な領域として設定された領域が存在し、その領域外となる領域(制限領域)を撮像しないように撮像装置の姿勢が制御される。姿勢制御は実施形態1と同様に行われるため、重複する説明は省略する。上述の制御のために、取得部1301は、第1の位置を取得した場合に、第2の位置を、第2の位置の指定に応じた姿勢制御後の撮像画像が制限領域を映さないように取得する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、上述の制御のために第2の位置として指定することが可能である領域と可能でない領域(指定不可領域)とが判別できるように視覚化した表示を行うことができる。
実施形態2においては、撮像可能な領域として設定された領域が存在し、その領域外となる領域(制限領域)を撮像しないように撮像装置の姿勢が制御される。姿勢制御は実施形態1と同様に行われるため、重複する説明は省略する。上述の制御のために、取得部1301は、第1の位置を取得した場合に、第2の位置を、第2の位置の指定に応じた姿勢制御後の撮像画像が制限領域を映さないように取得する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、上述の制御のために第2の位置として指定することが可能である領域と可能でない領域(指定不可領域)とが判別できるように視覚化した表示を行うことができる。
図7は、上述の制限領域に対する指定不可領域を可視化した撮像画像の一例を示す図である。映像表示部701には撮像画像が表示されており、基本的な位置の指定及び姿勢制御処理については実施形態3に示される映像表示部302のものと同様である。図7においては制限領域702が存在し、映像表示部701上に、指定された第1の位置703に応じて算出される指定不可領域704が表示されている。この例では指定不可領域上に第2の位置を指定することはできず、取得部1301はそれ以外の領域から第2の位置の指定を取得する。この例では指定不可領域704が映像表示部701の撮像画像上に重畳して表示されるが、指定不可領域704の表示方法がこのように限定されるわけではない。例えば、指定不可領域704自体は表示されずに、ポインタが指定不可領域704上にあるか否かに応じたポインタの表示変更などを介して指定不可である領域がユーザに示されてもよい。また、制限領域に対応する撮像可能な領域として設定された領域は予め設定されるものであるとするが、例えばユーザによって設定されてもよい。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置が行う姿勢制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示される処理は、図7のような受付画面でユーザによる位置指定の受付待ちの状態で始まるものとする。ステップS801で取得部1301は、第1の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS802へと進み、そうでない場合には処理はステップS801を繰り返す。
ステップS802で算出部1302は、ステップS801で受け付けた第1の位置と、予め設定された制限領域とに基づいて、指定不可領域の範囲を算出する。ここでの算出処理については図9を参照して後述する。ステップS803で取得部1301は、ステップS1302で算出された指定不可領域からの第2の位置の指定を取得しないように設定する。ステップS804で制御部1303は、算出された指定不可領域を映像表示部701上に重畳して表示させる。ステップS804に次いで取得部1301は、処理をステップS502へと進め、第2の位置の指定がなされたかどうかを判定する。ステップS502~ステップS507の処理は実施形態1の図5の処理と同様に行われるため、重複する説明は省略する。
次いで、図9を参照して、本実施形態に係る算出部1302が行う指定不可領域の算出処理について説明を行う。図9においては、実施形態1の図6と同様に四隅の座標が定義されている。図9(a)は、図7の映像表示部上に指定不可領域が重畳表示されている画像上の座標系を表す図である。座標901は指定された第1の座標(X1,Y1)であり、座標903は第2の座標として指定できる領域の左下端の座標(X2min,Y2max)である。領域902は指定不可領域である。
図9(b)は、図6(b)と同様に撮像装置100のパン移動方向の画角を表す平面図である。角度911は、撮像画像の水平方向の画角θpである。また、角度912は現在時点での撮像装置100の光軸方向への原点からの角度θpnowである。角度913は、図9(a)における座標903を第2の座標として指定した場合の、姿勢制御後の撮像装置100の光軸方向への原点からの平面図上の角度θpmaxである。上述のX2minは、例えば上述の座標Xmax、X1、θpnow、及びθpmaxに基づいて、以下の式(3)に基づいて算出される。
X2min=X1-(θpmax-θpnow)/θp・Xmax (3)
X2min=X1-(θpmax-θpnow)/θp・Xmax (3)
式(3)は第2の座標として指定できる左下の座標の水平方向の座標X2minを算出する式であるが、同位置の垂直方向の座標Y2maxも同様の方法によって算出することができる。すなわち、以下の式(4)に従って、Y2maxが算出されてもよい。なお、ここでθtは、同様の平面図上における撮像装置100の垂直方向の画角であり、θtmaxは、図9(a)における座標903を第2の座標として指定した場合の、垂直方向の平面図上の、姿勢制御後の撮像装置100の光軸方向への原点からの角度である。
Y2max=Y1-(θtmax-θtnow)/θt・Ymax (4)
Y2max=Y1-(θtmax-θtnow)/θt・Ymax (4)
本実施形態では図9(b)のような平面図を用いて各座標の算出を行うものとして説明を行うが、用いる位置は特にこれには限定されない。例えば、撮像装置の画角と第1の座標及び制限領域とに基づいて、撮像装置100を中心とする球面座標系が考慮され、その座標に基づいて指定不可領域が算出されてもよい。
このような処理によれば、撮像可能な領域として設定された領域内に撮像範囲が収まるように、撮像画像上の位置を指定して撮像装置の姿勢を制御することができる。
[実施形態3]
実施形態3においては、第1の位置及び第2の位置に対して、それぞれを補完するための第3の位置と第4の位置とが取得される。次いで、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形と、第2の位置及び第4の位置から形成される矩形と、撮像装置100の画角とに基づいて、制御情報と、撮像装置100のズーム倍率を制御するための倍率情報と、が算出される。ここで算出された制御情報及び倍率情報に基づいて、撮像装置100の姿勢及びズーム倍率が制御される。なお、以下においては、2点の位置から形成される矩形とは、その2点の位置をそれぞれ対角として有する矩形を指すものとする。
実施形態3においては、第1の位置及び第2の位置に対して、それぞれを補完するための第3の位置と第4の位置とが取得される。次いで、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形と、第2の位置及び第4の位置から形成される矩形と、撮像装置100の画角とに基づいて、制御情報と、撮像装置100のズーム倍率を制御するための倍率情報と、が算出される。ここで算出された制御情報及び倍率情報に基づいて、撮像装置100の姿勢及びズーム倍率が制御される。なお、以下においては、2点の位置から形成される矩形とは、その2点の位置をそれぞれ対角として有する矩形を指すものとする。
本実施形態においては、第1の位置及び第2の位置に加えて、第3の位置及び第4の位置が指定される。第3の位置及び第4の位置の指定は、第1の位置及び第2の位置と同様に行われる。例えば、取得部1301が、ポインタ303を用いて指定された一番目の位置を第1の位置、二番目の位置を第3の位置、三番目の位置を第2の位置、四番目の位置を第4の位置として取得してもよい。また例えば取得部1301は、タッチパネル上のユーザのスライド入力を検知し、一度目のスライド入力の始点と終点とをそれぞれ第1の位置及び第3の位置として、二度目のスライド入力の始点と終点とをそれぞれ第2の位置及び第4の位置として取得してもよい。
本実施形態においては、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形と、第2の位置及び第4の位置から形成される矩形とは、アスペクト比が等しくなるように指定されるものとする。すなわち、例えば第1~第3の位置が指定されている場合には、第4の位置が、第2の位置とから形成される矩形が第1の位置及び第3の位置から形成される矩形とアスペクト比が等しくなる位置からのみ指定される。そのために、取得部1301は、第1~第3の位置が指定されている場合に、上述のようにアスペクト比が等しくなるよう第4の位置の指定が可能な範囲を制限する。
本実施形態に係る算出部1302は、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形の位置及び大きさと、第2の位置及び第4の位置から形成される矩形の位置及び大きさと、撮像装置100の画角とに基づいて、制御情報及び倍率情報を算出する。ここでの算出処理については図12を参照して後述する。
図10は、上述の第1~第4の位置に応じた姿勢制御及びズームの一例が示される、各位置の入力を取得するための受付画面である。受付画面1000には、実施形態1の図3と同様のステータス、映像表示部、及びポインタが表示されている。映像表示部1001は、撮像装置100による現在時点での撮像画像を表示している。位置1002~1005は、それぞれ第1の位置、第3の位置、第2の位置、及び第4の位置である。
映像表示部1011は、撮像装置の姿勢制御及びズーム制御が行われた直後の撮像画像を表示している。図10では、映像表示部1001の位置1002及び1003から形成される矩形内の被写体が、姿勢制御及びズーム制御の結果として映像表示部1011の位置1004及び1005から形成される矩形内に表示されている。この例では各矩形が破線で表示されているがその表示形式は特に限定されず、例えば点線であってもよく、矩形内に斜線が表示されてもよく、矩形が表示されなくてもよい。
図11は、本実施形態に係る情報処理装置が行う処理の一例を示すフローチャートである。図11に示される処理は、図3のような受付画面でユーザによる位置指定の受付待ちの状態で始まるものとする。ステップS1101で取得部1301は、第1の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS1102へと進み、そうでない場合には処理はステップS1101を繰り返す。ステップS1102で取得部1301は、第3の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS1103へと進み、そうでない場合には処理はステップS1102を繰り返す。ステップS1103で取得部1301は、第2の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS1104へと進み、そうでない場合には処理はステップS1103を繰り返す。
ステップS1104で取得部1301は、第4の位置の指定が可能な範囲を、第2の位置及び第4の位置から形成される矩形と、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形とのアスペクト比が等しくなるように制限する。ステップS1105で取得部1301は、ステップS1104で制限された範囲内で第4の位置の指定がなされたかどうかを判定する。指定されている場合には処理がステップS1106へと進み、そうでない場合には処理はステップS1105を繰り返す。
ステップS1106で算出部1302は、第1~第4の位置と、現在の撮像装置100による画角とに基づいて、撮像装置の姿勢制御量及びズーム制御量を算出する。この算出処理については図12を参照して後述する。ステップS1107で制御部1303は、ステップS1106で算出された制御量に基づいて、姿勢制御及びズーム制御の指示を撮像装置100の通信部にへと送信し、撮像装置100の姿勢制御が行われる。その後、処理は終了する。
なお、本実施形態においては2つの矩形のアスペクト比が等しくなるように各位置が指定されるものとして説明を行ったが、特にこれに限定されるわけではない。例えば、2つの矩形のアスペクト比が異なるように位置が指定された場合には、第1の位置及び第3の位置から形成される矩形内の被写体を、アスペクト比を維持せず第2の位置及び第4の位置から形成される矩形と同サイズになるようにリサイズしてもよい。すなわち、パン方向とチルト方向とのズーム制御量を別々に算出してもよい。
なお、実施形態1におけるステップS505~S507の処理と同様に、取得部1301は、位置4つ全ての指定を取得する前に、姿勢制御若しくはズーム制御が行われた場合、又は一定時間が経過した場合に、それまでに指定された位置の情報を破棄してもよい。その後の処理も同様に、再びステップS1301へと戻って位置指定の受付待ちを始めてもよく、完全に終了してもよい。
次いで、図12を参照して、本実施形態に係る算出部1302が姿勢制御及びズーム制御の量を算出する処理の例について説明を行う。図12においては、実施形態1の図6と同様に四隅の座標が定義されている。図12(a)は、図7の映像表示部上に第1~第4の座標が指定されている画像上の座標系を表す図である。座標1201~1204は、それぞれ指定された第1の座標(X1,Y1)、第2の座標(X2,Y2)、第3の座標(X3,Y3)、及び第4の座標(X4,Y4)である。
図12(b)は、図6(b)と同様に撮像装置100のパン移動方向の画角を表す平面図である。角度1211は、撮像装置100の水平方向の画角θpである。角度1212は、本実施形態において算出部1302によって算出される、姿勢制御における水平方向の制御量θpmである。位置1213は、座標1201及び座標1203から形成される矩形の水平方向の中心位置である。位置1214は、座標1202及び座標1204から形成される矩形の水平方向の中心位置である。θpmは、例えば上述の座標Xmax、X1、X2、X3、及びX4に基づいて、以下の式(5)に基づいて算出される。
θpm=-θp((X2+X4)/2-(X1+X3)/2)/Xmax (5)
θpm=-θp((X2+X4)/2-(X1+X3)/2)/Xmax (5)
式(5)は水平方向の制御量θpmを算出する式であるが、垂直方向の制御量θtmも同様の方法によって算出することができる。すなわち、以下の式(6)に従って、θtmが算出されてもよい。なお、ここでθtは、同様の平面図上における撮像装置100の垂直方向の画角である。
θtm=-θt((Y2+Y4)/2-(Y1+Y3)/2)/Ymax (6)
θtm=-θt((Y2+Y4)/2-(Y1+Y3)/2)/Ymax (6)
上述の式(5)及び式(6)に基づいて、撮像装置100の姿勢制御量が算出される。次いで、撮像装置100のズーム制御量は、以下の式(7)に基づいて算出される。なおここで、Zは撮像装置100の現在時点でのズーム倍率であり、Zafterは撮像装置100のズーム制御後のズーム倍率である。
Zafter=Z・((X4-X2)/(X3-X1)-1) (7)
Zafter=Z・((X4-X2)/(X3-X1)-1) (7)
本実施形態では図12(b)のような平面図を用いて姿勢制御の量を算出するものとして説明を行うが、姿勢制御の量の算出方法はこれには限定されない。例えば、撮像装置の画角と第1~第4の座標とに基づいて、撮像装置100を中心とする球面座標系が考慮され、その座標に基づいて姿勢制御量及びズーム制御量が算出されてもよい。
このような処理によれば、第1~第4の位置の入力を取得し、それらの位置と撮像装置の画角及びズーム倍率とに基づいて、姿勢制御及びズーム制御の量を算出し制御することができる。したがって、注目する被写体領域を、姿勢及びズーム制御の前後での位置とサイズとの変化が理解しやすい形式で、撮像装置の制御を指示することができる。
[実施形態4]
上述の実施形態においては、例えば図13等に示される各処理部は、専用のハードウェアによって実現される。しかしながら、情報処理装置の有する一部又は全部の処理部が、コンピュータにより実現されてもよい。本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理の少なくとも一部がコンピュータにより実行される。
上述の実施形態においては、例えば図13等に示される各処理部は、専用のハードウェアによって実現される。しかしながら、情報処理装置の有する一部又は全部の処理部が、コンピュータにより実現されてもよい。本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理の少なくとも一部がコンピュータにより実行される。
図14はコンピュータの基本構成を示す図である。図においてプロセッサ1410は、例えばCPUであり、コンピュータ全体の動作をコントロールする。メモリ1420は、例えばRAMであり、プログラム及びデータ等を一時的に記憶する。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体1430は、例えばハードディスク又はCD-ROM等であり、プログラム及びデータ等を長期的に記憶する。本実施形態においては、記憶媒体1430が格納している、各部の機能を実現するプログラムが、メモリ1420へと読み出される。そして、プロセッサ1410が、メモリ1420上のプログラムに従って動作することにより、各部の機能が実現される。
図14において、入力インタフェース1440は外部の装置から情報を取得するためのインタフェースである。また、出力インタフェース1450は外部の装置へと情報を出力するためのインタフェースである。バス1460は、上述の各部を接続し、データのやりとりを可能とする。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1301:取得部、1302:算出部、1303:制御部
Claims (19)
- 撮像装置により撮像された撮像画像上にユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、前記撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を求める第1の算出手段と、
前記制御情報に基づいて前記撮像装置の姿勢制御を行う制御手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記撮像画像上の前記第1の位置と前記第2の位置とを指定するユーザ操作を受け付ける入力手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記第1の位置が指定されかつ前記第2の位置が指定されていない状態で、前記撮像装置の姿勢が変動した場合には、指定された前記第1の位置の情報を破棄することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記第1の位置が指定されかつ前記第2の位置が指定されていない状態で、所定の時間が経過した場合には、指定された前記第1の位置の情報を破棄することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記第1の位置から前記第2の位置へのベクトルの水平成分に基づいて前記撮像装置のパン角を制御するための制御情報を求め、前記ベクトルの垂直成分に基づいて前記撮像装置のチルト角を制御するための制御情報を求めることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記撮像画像の幅に対する水平方向の長さの比率に応じた、前記撮像画像の水平方向の画角に対する画角を前記パン角の制御量として求め、前記ベクトルの水平成分における向きと逆方向の向きを前記パン角の制御方向として求めることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記撮像画像の高さに対する垂直方向の長さの比率に応じた、前記撮像画像の垂直方向の画角に対する画角を前記チルト角の制御量として求め、前記ベクトルの垂直成分における向きと逆方向の向きを前記チルト角の制御方向として求めることを特徴とする、請求項5又は6に記載の情報処理装置。
- 前記第1の位置の指定の後、前記第2の位置が指定されることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第2の位置の指定の後、前記第1の位置が指定されることを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記第1の算出手段は、前記撮像画像上の2点の位置が指定された後に、前記2点のどちらか一方を前記第1の位置として、前記2点のもう他方を前記第2の位置として選択することを特徴とする、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 前記撮像装置による撮像画像として撮像可能な領域を設定する設定手段をさらに備え、
前記第2の位置が、前記第1の位置が指定された場合に、前記第1の位置と前記撮像可能な領域とに基づいて、前記第1の位置と第2の位置との差分に基づく前記撮像装置の姿勢の制御後に撮像される撮像画像が前記撮像可能な領域内に収まるように指定されることを特徴とする、請求項1乃至10の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の位置が指定された場合に、前記第1の位置と前記撮像可能な領域とに基づいて、前記第1の位置と第2の位置との差分に基づく前記撮像装置の姿勢の制御後に撮像される撮像画像が前記撮像可能な領域内に収まらない前記第2の位置の範囲を算出する第2の算出手段と、
前記撮像可能な領域内に収まらない前記第2の位置の範囲を、前記撮像画像に重畳して表示する表示手段と、
をさらに備えることを特徴とする、請求項11に記載の情報処理装置。 - 前記撮像画像上にユーザ操作に応じて第3の位置と第4の位置とがさらに指定され、
前記第1の算出手段が、前記第1の位置及び前記第3の位置を対角として有する矩形と、前記第2の位置及び前記第4の位置を対角として有する矩形と、前記撮像画像を撮像した時点での前記撮像装置のズーム倍率と、に基づいて、前記撮像装置のズーム倍率を制御するための倍率情報をさらに算出し、
前記制御手段は、算出された前記倍率情報に基づいて前記撮像装置のズーム制御をさらに行うことを特徴とする、請求項1乃至12の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 前記第1の算出手段は、前記倍率情報を、前記第1の位置及び前記第3の位置を対角として有する矩形のサイズと、前記第2の位置及び前記第4の位置を対角として有する矩形のサイズとに基づいて、ズーム倍率の制御を行う前の前記撮像画像における前記第1の位置及び前記第3の位置を対角として有する矩形における被写体が、前記倍率情報に基づくズーム制御の後に撮像される撮像画像において、前記第2の位置及び前記第4の位置を対角として有する矩形のサイズで撮像されるように算出する、請求項13に記載の情報処理装置。
- 前記第1の位置、前記第2の位置、前記第3の位置、及び前記第4の位置が、前記第1の位置及び前記第3の位置を対角として有する矩形と、前記第2の位置及び前記第4の位置を対角として有する矩形と、のアスペクト比が等しくなるように指定されることを特徴とする、請求項13又は14に記載の情報処理装置。
- 前記第4の位置が、前記第1の位置、前記第2の位置、及び前記第3の位置が指定された場合に、前記第1の位置及び前記第3の位置を対角として有する矩形と、前記第2の位置及び前記第4の位置を対角として有する矩形と、のアスペクト比が等しくなるように指定されることを特徴とする、請求項15に記載の情報処理装置。
- 前記第1の位置、前記第3の位置、前記第2の位置、及び前記第4の位置の順に指定されることを特徴とする、請求項13乃至16の何れか一項に記載の情報処理装置。
- 撮像装置により撮像された撮像画像上にユーザ操作に応じて指定された第1の位置と第2の位置との差分に基づいて、前記撮像装置の姿勢を制御するための制御情報を求める工程と、
前記制御情報に基づいて前記撮像装置の姿勢制御を行う工程と、
を備えることを特徴とする情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至17の何れか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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JP2020210590A JP2022097165A (ja) | 2020-12-18 | 2020-12-18 | 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム |
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